JP6136216B2 - レーザレーダ装置,検査システム,及びターゲット板 - Google Patents

レーザレーダ装置,検査システム,及びターゲット板 Download PDF

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Description

本発明は、レーザ光を出力してその反射光を受光した結果に基づいて、物標との相対的な位置関係を導出するレーザレーダ装置,そのレーザレーダ装置の設置状態を検査する検査システム、及びレーザレーダ装置の設置状態の検査に用いるターゲット板に関する。
従来、自動車に搭載して用いられ、自車両と物体との相対的な位置関係(以下、相対位置と称す)を導出するレーザレーダ装置が知られている。この種のレーザレーダ装置は、探査波としてのレーザ光を規定角度範囲に出射する発光部と、発光部にて出射されたレーザ光の反射光を受光する受光部と、発光部及び受光部にてレーザ光を発受光した結果に基づいて、レーザ光を反射した物体上のポイント(以下、物標と称す)までの距離、及び物標が存在する方位を相対位置として導出する信号処理部とを備えている。
このようなレーザレーダ装置にて相対位置を精度良く導出するためには、自動車に規定された設置基準軸にレーザレーダ装置に設定された配置基準軸を一致させるように、レーザレーダ装置を自動車に設置する必要がある。
レーザレーダ装置の設置状態が、設置基準軸に配置基準軸が一致しているか否かを検査する方法(以下、軸ズレ検査方法と称す)として、水平方向に沿った長さが規定角度範囲における水平方向の長さよりも短く、かつ、レーザ光を反射する一枚のターゲット板を用いる方法が提案されている(特許文献1参照)。
このターゲット板を用いる軸ズレ検査方法では、規定角度範囲内に配置されたターゲット板に対して、レーザレーダ装置の発光部からレーザ光を照射する。そして、レーザレーダ装置にて認識したターゲット板の左右それぞれの端と、レーザ光を照射する規定角度範囲の中心軸とのなす角度の平均に基づいて、設置基準軸に配置基準軸が一致しているか否か、即ち、軸ズレの有無を検査する。
すなわち、特許文献1に記載された軸ズレ検査方法においては、レーザ光を照射する規定角度範囲の中心軸が、ターゲット板の中心軸に一致している状態を軸ズレしていない状態とし、前記角度の平均が「0」とみなせる角度範囲を超えた場合に、設置基準軸に対して配置基準軸がズレているものと判定している。
特許文献1に記載された軸ズレ検査方法にて軸ズレの有無を検査可能なレーザレーダ装置は、方位分解能が細かいレーザレーダ装置である。方位分解能が細かいレーザレーダ装置とは、例えば、規定角度範囲を細分化した走査範囲のそれぞれに、2次元的なビームスキャンにより順次レーザ光を照射し、その各走査範囲に存在する物標を検知するレーザレーダ装置である。
しかしながら、レーザレーダ装置の中には、方位分解能が粗いレーザレーダ装置も存在する。この方位分解能が粗いレーザレーダ装置における発光部は、例えば、一つのレーザダイオード(LD)と、LDを駆動するLD駆動回路と、LDにて発生したレーザ光のビーム幅を規定角度範囲に一致させる一つの発光レンズを少なくとも含む光学素子とを備える。そして、受光部は、反射光を集光する受光レンズと、受光レンズを介して反射光を受光し、その強度に応じた信号レベルの受光信号を発生する複数の受光素子(PD)とを備えている。ただし、受光素子は、直線上に隣接して配置されており、受光レンズは、反射光の入射角度に応じて、1つの受光素子へと反射光を導くように構成されている。
つまり、このようなレーザレーダ装置では、発光部から規定角度範囲へとレーザ光を照射し、規定角度範囲を複数の角度範囲に分割した受光角度範囲の一つからのレーザ光の反射光を、受光レンズを介して一つの受光素子にて受光する。そして、その受光した受光素子を特定することで、物標が存在する方位を検出している。
特開平11−337634号公報
しかしながら、このような方位分解能が粗いレーザレーダ装置では、ターゲット板の左右それぞれの端が存在する方位を精度良く検出できない。
なお、方位分解能が細かいレーザレーダ装置(ポリゴンミラー型レーザレーダ)の方位分解能は、例えば、「0.1度」である。これに対して、方位分解能が粗いとは、例えば、レーザレーダ装置が有する方位分解能が、方位分解能が細かいレーザレーダ装置の方位分解能に対して、予め規定された規定倍率(例えば、20倍)以上となることである。
よって、特許文献1に記載された軸ズレ検査方法にて、方位分解能が粗いレーザレーダ装置の軸ズレの有無を検査する場合、前記角度の平均が、実際には、「0」とみなせる角度の範囲外であるにも拘わらず、「0」とみなせる角度範囲を超えずに、設置基準軸に対して配置基準軸がズレているものと判定できない可能性があった。
つまり、方位分解能が粗いレーザレーダ装置の設置状態を検査する場合、特許文献1に記載されたターゲット板を用いる軸ズレ検査方法では、軸ズレの検査精度が良くないという問題が生じる。
そこで、本発明は、レーザレーダ装置において、方位分解能に関わらず、設置基準軸に配置基準軸が一致しているか否かの検査精度を向上させることを目的とする。
上記目的を達成するためになされた本発明は、探査波を送受信した結果に基づいて、探査波を反射した物標との相対的な位置関係を検出するレーザレーダ装置に関する。
本発明のレーザレーダ装置では、発光手段が、規定された角度範囲である規定角度範囲に、探査波としてのレーザ光を出力し、受光手段が、発光手段にて出力されたレーザ光が反射された反射光であって、受光角度範囲それぞれからの反射光を、当該受光角度範囲を識別可能な態様にて受光する。ただし、本発明における「受光角度範囲」とは、規定角度範囲を互いに隣接するように複数に分割した角度範囲のそれぞれである。
さらに、本発明においては、受光角度範囲と当該受光角度範囲での反射光の受光強度との対応関係を強度対応関係とすると共に、車両に設けられた軸である設置基準軸に、当該レーザレーダ装置に規定された配置基準軸が一致した状態を適正配置状態とする。これと共に、本発明においては、適正配置状態にてレーザ光を照射した結果、互いに隣接する2つの受光角度範囲に渡って規定強度以上の受光強度となるように複数の反射部材が設置されたターゲット板に、適正配置状態でレーザ光を照射した結果としての強度対応関係を模範強度対応関係とする。
そして、本発明のレーザレーダ装置では、軸ズレ検出手段が、発光手段にてレーザ光を発光して、受光手段にて反射光を受光した結果に基づいて、レーザ光を発光するごとの強度対応関係である角度強度対応関係を導出すると共に、その導出した角度強度対応関係を模範強度対応関係に照合した結果、一致度が規定値未満であれば、設置基準軸に対して配置基準軸が不一致である軸ズレ状態であることを検出する。
本発明において、角度強度対応関係における各受光角度範囲での受光強度は、受光手段で受光した反射光の強さに応じたものである。この反射光の強さは、各受光角度範囲内に存在する反射板の面積、即ち、レーザレーダ装置の設置状態によって差異が生じる。
つまり、レーザレーダ装置の設置状態が適正配置状態でない場合には、反射板と配置基準軸との位置関係が規定された位置関係ではないため、当該反射板にて反射され、2つの受光角度範囲のそれぞれにおける反射光の受光強度は、模範強度対応関係として予め想定された受光強度とは異なるものとなる。
一方、レーザレーダ装置の設置状態が適正配置状態であれば、反射板にて反射され、2つの受光角度範囲のそれぞれにおける反射光の受光強度は、模範強度対応関係として予め想定された受光強度に一致する。
したがって、本発明のレーザレーダ装置においては、模範強度対応関係に角度強度対応関係を照合することで、軸ズレ状態であるか否かを検査することができる。
さらに、本発明のレーザレーダ装置では、強度対応関係を構成する指標である受光強度及び受光角度範囲のそれぞれを多値としているため、方位分解能が粗くても、角度強度対応関係を模範強度対応関係に照合した結果における差異の有無を検出できる。
換言すれば、本発明によれば、レーザレーダ装置において、方位分解能に関わらず、設置基準軸に配置基準軸が一致しているか否かの検査精度を向上させることができる。
また、本発明における軸ズレ検出手段では、第一特定手段が、受光強度が最も強い受光角度範囲である最高強度範囲、及び最高強度範囲での受光強度の値を特定し、第二特定手段が、第一特定手段にて特定した最高強度範囲に隣接する受光角度範囲である隣接角度範囲での受光強度の値を特定しても良い。この場合、第一検出手段が、最高強度範囲での受光強度の値と、隣接角度範囲での受光強度の値との関係を表す強度関係が、模範強度対応関係における強度関係に一致するとみなせる範囲を超えていれば、軸ズレ状態であるものと検出しても良い。
このようなレーザレーダ装置によれば、角度強度対応関係を模範強度対応関係に照合した結果における差異をより確実に検出できる。
ここで言う「強度関係」とは、2つの受光強度の値における数学的な関係を表すものであり、数学的な関係には、両者の比率や、差分などを含む。
そして、本発明における軸ズレ検出手段では、第三特定手段が、受光強度が二番目に強い受光角度範囲である次点強度範囲、及び次点強度範囲での受光強度の値を特定し、第四特定手段が、第三特定手段にて特定した次点強度範囲に隣接する受光角度範囲である第二隣接角度範囲での受光強度の値を特定しても良い。この場合、第二検出手段が、次点強度範囲での受光強度の値と、第二隣接角度範囲での受光強度の値との関係を表す強度関係が、模範強度対応関係における強度関係に一致するとみなせる範囲を超えていれば、軸ズレ状態であるものと検出しても良い。
このようなレーザレーダ装置によれば、角度強度対応関係を模範強度対応関係に照合した結果における差異をより確実に検出できる。
さらには、本発明のレーザレーダ装置では、ズレ角度導出手段が、軸ズレ検出手段にて軸ズレ状態であることを検出した場合、設置基準軸に対する配置基準軸のズレ角度を導出し、角度報知手段が、ズレ角度導出手段で導出されたズレ角度を報知しても良い。
本発明のレーザレーダ装置によれば、当該レーザレーダ装置が設置基準軸に対して配置基準軸が一致しているか否かを検査する検査担当者は、ズレ角度を認識できる。
ところで、本発明は、レーザレーダ装置が、配置基準軸が設置基準軸に対して不一致である軸ズレ状態であるか否かを検査する検査システムとしてなされていても良い。本発明における検査システムは、上述したレーザレーダ装置に加えて、軸ズレ検出手段にて軸ズレ状態であることを検出すると、軸ズレ状態である旨を報知する報知手段を備えても良い。
このような検査システムによれば、軸ズレ状態であるか否かを、検査担当者に認識させることができる。
さらに、本発明は、レーザレーダ装置が、配置基準軸が設置基準軸に一致して設置されているか否かの検査に用いるターゲット板としてなされていても良い。
本発明が適用されたレーザレーダ装置の設置場所を示す説明図である。 レーザレーダ装置の概略構成を示すブロック図である。 (A)は、発光部の概略構成を示すブロック図であり、(B)は、受光部の概略構成を示すブロック図である。 受光角度範囲を説明する説明図である。 ターゲット板の概略構成を示す説明図である。 模範強度データにおける模範強度対応関係を説明する説明図である。 模範強度データを説明する説明図である。 模範強度データを説明する説明図である。 模範強度データを説明する説明図である。 軸ズレ検査処理の処理手順を示すフローチャートである。 ズレ角度導出処理の処理手順を示すフローチャートである。 (A)は、変形例における発光部の概略構成を示すブロック図であり、(B)は、変形例における受光部の概略構成を示すブロック図である。 ターゲット板の変形例を示す図である。 ターゲット板の変形例を示す図である。
以下に本発明の実施形態を図面と共に説明する。
〈検査システム〉
図1に示すレーザレーダ装置10は、探査波としてのレーザ光を、規定された角度範囲(以下、規定角度範囲とも称す)ATに出力(照射)し、そのレーザ光の反射光を受光することにより、レーザ光を反射した物体上のポイント(以下、物標と称す)までの距離及び物標が存在する方位(即ち、相対位置)を導出する装置である。
このレーザレーダ装置10は、自動車AMの進行方向上に規定角度範囲ATが位置するように、自動車AMに規定された設置基準軸AAに、レーザレーダ装置10に設定された配置基準軸RAが一致した適正配置状態にて自動車AMに取り付けられる。レーザレーダ装置10の自動車AMへの取付場所は、図1に示すように、自動車AMの前部、例えば、バンパーやボンネットなどでも良いし、自動車AMの車室内であっても良い。以下では、レーザレーダ装置10が搭載された自動車を自車両AMとも称す。
このようなレーザレーダ装置10の自動車AMへの取付作業は、自動車AMの製造ラインにおける艤装工程や、自動車ディーラーにて別途実施される。そして、取付作業が完了すると、配置基準軸RAが設置基準軸AAに一致しているか否か、即ち、適正配置状態であるか否かを検査して調整する軸調整工程が実施される。本実施形態における軸調整工程は、自動車AMに取り付けられたレーザレーダ装置10において、配置基準軸RAが設置基準軸AAに一致しているか否かを検査する軸ズレ検査工程と、軸ズレ検査工程での検査の結果、配置基準軸RAが設置基準軸AAに不一致であれば、一致するように修正する軸修正工程とを含む。
このような軸調整工程を実施するためのシステムである検査システム65は、図2に示すように、検査対象であるレーザレーダ装置10に、軸調整工程における検査結果を報知する報知装置60が接続されている。
報知装置60は、周知の表示装置であっても良いし、周知の音出力装置であっても良いし、これら表示装置と音出力装置との組み合わせであっても良い。なお、ここで言う表示装置とは、例えば、液晶ディスプレイやCRTなどである。また、ここで言う音出力装置とは、例えば、スピーカである。
〈レーザレーダ装置〉
レーザレーダ装置10は、図2に示すように、発光部20と、受光部30と、検知回路40と、制御部42とを備えている。
発光部20は、パルス状に変化するレーザ光を発光して、規定角度範囲ATにレーザ光を照射する。本実施形態における発光部20は、図3(A)に示すように、レーザ光を発生させるレーザダイオード(LD)21と、制御部42からの発光信号Esに従って、時間軸に沿った出力レベルがパルス状のレーザ光をLD21に発生させるLD駆動回路22と、LD21が発生したレーザ光のビーム幅を決定する発光レンズを含む光学素子23とを備えている。ただし、光学素子23に含まれる発光レンズは、LD21にて発光したレーザ光のビーム幅を規定角度範囲ATとするように構成されている。
なお、本実施形態にて規定角度範囲ATとして規定される角度範囲は、自車両AMの車幅方向(水平方向)及び車高方向(垂直方向)の両方に沿ったものである。
受光部30は、レーザ光が反射することで生成された反射光を受光して、受光信号Rsを出力する。本実施形態における受光部30は、図3(B)に示すように、反射光を集光する受光レンズ31と、受光レンズ31を介して反射光を受光し、その受光強度に応じた信号強度を有する受光信号Rsを発生させる複数の受光素子(PD)321〜32nと、受光素子321〜32nからの受光信号Rs1〜Rsnそれぞれを増幅する増幅器331〜33nとを備えている。ただし、受光素子321〜32nは、直線上に隣接して配置されており、受光レンズ31は、特定の受光角度範囲θからの反射光を、その受光角度範囲θに対応する受光素子32へと導くように構成されている。
したがって、受光素子32のそれぞれが、反射光を受光したことを表す規定閾値以上の信号レベルの受光信号Rsを出力する条件は、当該受光素子32に対応する受光角度範囲θから反射光が入射された場合である。
本実施形態における受光角度範囲θとは、図4に示すように、規定角度範囲ATよりも小さな角度範囲が互いに隣接するように、規定角度範囲ATを水平方向に複数の角度範囲に分割したものであり、水平方向の角度分解能に相当する。
本実施形態では、7つの受光角度範囲(図4中:第一方位から第七方位)θ1〜θmに分割され(m=「7」)、各受光角度範囲θ1〜θmにおける角度範囲は、互いに均等な大きさである。なお、本実施形態では、規定角度範囲ATの中心軸が第四方位の中心軸となるように、規定角度範囲ATが分割されている。
ここで図2へと戻り、検知回路40は、発光部20にてレーザ光を発光してから受光部30にて反射光を受光するまでの時間、及び受光部30での反射光の受光強度を計測して計測データを生成する。
検知回路40は、制御部42からの発光信号Esが入力されるごとに計測データを生成して蓄積すると共に、制御部42からの要求に基づいて制御部42に出力する。この検知回路40は、制御部42からの発光信号Esと、信号レベルが規定閾値以上となる受光部30からの受光信号Rsとの位相差(即ち、反射物までの往復時間)を計測し、レーザ光を反射した物体までの距離(以下、検知距離)Rを導出する。これと共に、検知回路40は、信号レベルが規定閾値以上である受光信号Rsを出力した増幅器33(ひいては受光素子32)を特定することで、レーザ光を反射した物体の方位(即ち、受光角度範囲θ)を特定する。
なお、検知回路40が生成する計測データは、検知距離Rを、受光角度範囲θ及び受光信号Rsの信号レベルと対応付けたものである。以下では、本実施形態における計測データのうち、受光角度範囲θ1〜θmと、各受光角度範囲θでの反射光の受光強度(信号レベル)との対応関係を、「角度強度対応関係」と称す。
制御部42は、発光部20からレーザ光を照射するための発光信号Esを出力すると共に、検知回路40にて生成した計測データに基づいて検知データを生成する。制御部42にて生成する検知データとは、例えば、クラスタリング処理によって、同一物体と推定される物標を前方物体として認識した結果や、前方物体(クラスタ)の形状や前方物体までの距離及び方位(即ち、相対位置)を含む。
具体的には、制御部42は、電源が切断されても記憶内容を保持する必要がある処理プログラムやデータを格納するROM44と、処理プログラムやデータを一時的に格納するRAM46と、ROM44やRAM46に記憶された処理プログラムに従って各種処理を実行するCPU48とを少なくとも有した周知のコンピュータを中心に構成されている。
〈軸ズレ検査工程〉
本実施形態の軸ズレ検査工程は、ターゲット板80(図5参照)に向けて、レーザレーダ装置10からレーザ光を照射して反射光の強度を認識した結果を、実験などの結果から予め用意した模範強度データに照合した結果に基づいて実行する。この軸ズレ検査工程は、自動車AMに取り付けられたレーザレーダ装置10に対して予め定められた距離及び高さなどの位置関係(以下、適正位置と称す)となるように、ターゲット板80を配置した状態で実施される。
ターゲット板80は、軸ズレ検査工程にて、レーザレーダ装置10からのレーザ光が照射される部材であり、図5に示すように、一つの基板84と、2個の反射部材86と、複数の反射部材90とを備えている。
基板84は、矩形に形成された板状の部材である。この基板84は、適正配置状態であるレーザレーダ装置10の発光部20からレーザ光が照射された場合、レーザ光が照射される範囲(以下、正常照射範囲と称す)の中心が基板84自身の重心に一致し、かつ、正常照射範囲を包含する大きさに形成されている。
以下、基板84において、適正配置状態であるレーザレーダ装置10の受光角度範囲θ1〜θmに対応する基板84上の領域の各々を対応領域θc1〜θcmと称す。
反射部材86は、レーザ光を含む光を反射する周知の部材であり、矩形状に形成されている。反射部材861,862は、それぞれ、基板84上の予め規定された第一設置位置に固定される。
第一設置位置のうち水平方向に沿った位置は、互いに隣接する2つの対応領域θcの境界である。互いに隣接する2つの対応領域θcの一つは、受光角度範囲θ2(第二方位)に対応する対応領域θc2及び受光角度範囲θ3(第三方位)に対応する対応領域θc3である。また、互いに隣接する2つの対応領域θcの別の一つは、受光角度範囲θ5(第五方位)に対応する対応領域θc5及び受光角度範囲θ6(第六方位)に対応する対応領域θc6である。
そして、反射部材861,862は、それぞれ、互いに隣接する2つの対応領域θcの境界を跨ぎ、かつ、それぞれの対応領域θcに渡って、反射部材86自身が均等な面積となるように設置される。
第一設置位置のうち垂直方向に沿った位置は、適正配置状態であるレーザレーダ装置10の発光部20からレーザ光が照射された場合に、レーザ光が照射される上限の軸(以下、上限軸と称す)RLup上,及び下限の軸(以下、下限軸と称す)RLdw上である。すなわち、反射部材861は、上限軸RLupを跨ぐように設置され、反射部材862は、下限軸RLdwを跨ぐように設置される。
以上説明した2つの反射部材861,862は、基板84の中心を対称点とした点対称となる位置に配置されている。
反射部材90は、レーザ光を含む光を反射する周知の部材であり、構成する辺が反射部材86の辺よりも短い矩形状に形成されている。本実施形態においては、8個の反射部材90を備えている。反射部材901〜908は、それぞれ、基板84上の予め規定された第二設置位置に固定される。
反射部材901の第二設置位置は、水平方向に沿った位置が、対応領域θc6と対応領域θc7との境界延長上であり、垂直方向に沿った位置が、下限軸RLdwよりも下方である。
反射部材902の第二設置位置は、水平方向に沿った位置が、基板84の水平方向の中心軸(即ち、対応領域θc4の中心軸,以下、水平中心軸と称す)RCv上であり、垂直方向に沿った位置が、反射部材901の第一設置位置よりも下方である。
反射部材903の第二設置位置は、水平方向に沿った位置が、対応領域θc5と対応領域θc6との境界延長上であり、垂直方向に沿った位置が、基板84の垂直方向の中心軸(以下、垂直中心軸と称す)RCh上である。
反射部材904の第二設置位置は、水平方向に沿った位置が、対応領域θc6と対応領域θc7との境界延長上であり、垂直方向に沿った位置は、上限軸RLupよりも上方である。
なお、反射部材905〜反射部材908の第二設置位置は、それぞれ、反射部材901〜反射部材904と、基板84の中心を対称点とした点対称となる位置である。
すなわち、適正配置状態であるレーザレーダ装置10の発光部20からレーザ光が照射された場合には、反射部材86と、反射部材903と反射部材907とがレーザ光を反射する。一方、レーザ光を照射され、反射部材903,907以外の反射部材90がレーザ光を反射している場合には、レーザレーダ装置10は軸ズレしている可能性が高いと考えられる。
本実施形態における「模範強度データ」は、レーザレーダ装置10からターゲット板80にレーザ光を照射した場合の角度強度対応関係を、設置基準軸AAに対する配置基準軸RAの角度(以下、軸角度と称す)ごとに表したものである。ここで言う「軸角度」には、適正配置状態である場合の軸角度や、適正配置状態ではない場合の軸角度を含む。
模範強度データには、具体的には、各軸角度にて、受光強度が最も強い最高強度範囲θmax、及び最高強度範囲θmaxに隣接する受光角度範囲θである隣接角度範囲θng1が規定されている。さらに、模範強度データには、最高強度範囲θmaxでの反射光の受光強度と隣接角度範囲θng1での反射光の受光強度との強度関係が、対応する軸角度ごとに規定されている。ここで言う強度関係とは、2つの受光強度の値における数学的な関係を表すものであり、例えば、受光強度同士の大小関係や、差、比率などである。
また、模範強度データには、具体的には、各軸角度にて、受光強度が二番目に強い次点強度範囲θnex及び次点強度範囲θnexに隣接する受光角度範囲θである隣接角度範囲θng2が規定されている。さらに、模範強度データには、次点強度範囲θnexでの反射光の受光強度と隣接角度範囲θng2での反射光の受光強度との強度関係が、対応する軸角度ごとに規定されている。
より詳細には、模範強度データにおける角度強度対応関係は、水平方向に沿った軸角度が「0」度であれば(即ち、軸ズレしていなければ)、図6に示すように、最高強度範囲θmaxは受光角度範囲θ3(3方位)であり、次点強度範囲θnexは受光角度範囲θ5(5方位)である。以下、軸角度が「0」度である場合の模範強度データにおける角度強度対応関係を、模範強度対応関係と称す。
そして、模範強度対応関係において、最高強度範囲θmaxでの受光強度、及び次点強度範囲θnexでの受光強度は、それぞれ、規定強度以上である。さらに、模範強度対応関係において、隣接角度範囲θng1は受光角度範囲θ2(2方位)であり、隣接角度範囲θng2は受光角度範囲θ6(6方位)である。そして、隣接角度範囲θng1での受光強度、及び隣接角度範囲θng2での受光強度は、それぞれ、規定強度以上であり、かつ、最高強度範囲θmaxでの受光強度、及び次点強度範囲θnexでの受光強度との差は、均一とみなせる規定値の範囲内である。
また、水平方向に沿った軸角度を有する場合の模範強度対応関係は、図7(A),図7(B),図7(C),図8(A),図8(B)に示すように、軸角度が「0」度である場合の模範強度対応関係とは、最高強度範囲θmax、次点強度範囲θnex、隣接角度範囲θng1、隣接角度範囲θng2として特定される受光角度範囲θ自体が異なる。さらに、各受光角度範囲θにおける受光強度が、模範強度対応関係における受光強度とも異なり、それらの受光強度同士における差も異なる。
なお、図7(A)は、水平方向に沿った軸角度が、第一規定角度(例えば、3度)である場合の模範強度データにおける角度強度対応関係を示し、図7(B)は、水平方向に沿った軸角度が、第一規定角度よりも小さい第二規定角度(例えば、2度)である場合の模範強度データにおける角度強度対応関係を示している。さらに、図7(C)は、水平方向に沿った軸角度が、第二規定角度よりも小さい第三規定角度(例えば、1度)である場合の模範強度データにおける角度強度対応関係を示している。図8(A)は、水平方向に沿った軸角度が、第三規定角度よりも小さい第四規定角度(例えば、0.5度)である場合の模範強度データにおける角度強度対応関係を示し、図8(B)は、水平方向に沿った軸角度が、第四規定角度よりも小さい第五規定角度(例えば、0.125度)である場合の模範強度データにおける角度強度対応関係を示している。
また、模範強度データにおける角度強度対応関係は、垂直方向に沿った軸角度が「0」度であれば(即ち、軸ズレしていなければ)、図9(A)に示すように、最高強度範囲θmaxは受光角度範囲θ3(3方位)であり、次点強度範囲θnexは受光角度範囲θ5(5方位)である。そして、最高強度範囲θmaxでの受光強度、及び次点強度範囲θnexでの受光強度は、それぞれ、規定強度以上であり、受光強度の差は、均一とみなせる規定値の範囲内である。
一方、垂直方向に沿った軸角度を有する場合の模範強度データにおける角度強度対応関係は、図9(B),図9(C)に示すように、軸角度が「0」度である場合の模範強度データにおける角度強度対応関係とは、最高強度範囲θmaxにおける受光強度と次点強度範囲θnexとの差が異なる。
つまり、本実施形態においては、計測データの角度強度対応関係における最高強度範囲θmax、次点強度範囲θnex、隣接角度範囲θng1及び隣接角度範囲θng2と、それぞれの角度範囲θでの受光強度を、模範強度データに照合することで、最も一致度が高い軸角度を特定する。換言すれば、本実施形態においては、計測データにおける角度強度対応関係を模範強度関係に照合した結果、一致度が規定値未満であれば、軸ズレ状態であるものと検出する。
なお、レーザレーダ装置10においては、軸ズレ検査工程の少なくとも一部を実現する軸ズレ検査処理を制御部42が実行するための処理プログラムがROM44に格納されている。
〈軸ズレ検査処理〉
次に、制御部42が実行する軸ズレ検査処理について説明する。
この軸ズレ検査処理は、外部から起動指令が入力されると起動される。
そして、軸ズレ検査処理は、起動されると、図10に示すように、発光部20に対して発光信号Esを出力する(S110)。これにより、発光部20は、パルス状に変化するレーザ光を規定角度範囲ATに設置されているターゲット板80に向けて出力する。
続いて、受光部30にて受光した反射光に基づいて検知回路40にて取得した計測データを取得する(S120)。
さらに、S120にて取得した計測データを模範強度データに照合した結果に基づいて、軸角度を導出するズレ角度導出処理を実行する(S130)。
続いて、S130にて導出された軸角度を、報知装置60を介して報知する(S140)。その後、本軸ズレ検査処理を終了する。
〈ズレ角度導出処理〉
軸ズレ検査処理のS130にて起動されるズレ角度導出処理は、起動されると、図11に示すように、先のS120にて取得した計測データにおける最高強度範囲θmaxを特定すると共に、その最高強度範囲θmaxでの反射光の受光強度を特定する(S210)。
続いて、先のS120にて取得した計測データにおける隣接角度範囲θng1を特定すると共に、その隣接角度範囲θng1での反射光の受光強度を特定する(S220)。
さらに、先のS120にて取得した計測データにおける次点強度範囲θnexを特定すると共に、その次点強度範囲θnexでの反射光の受光強度を特定する(S230)。
そして、先のS120にて取得した計測データにおける隣接角度範囲θng2を特定すると共に、その隣接角度範囲θng2での反射光の受光強度を特定する(S240)。
続いて、S210〜S240にて特定した受光角度範囲θ、及び当該受光角度範囲θでの反射光の受光強度を模範角度データに照合する(S250)。すなわち、S250では計測データの角度強度対応関係における最高強度範囲θmax、次点強度範囲θnex、隣接角度範囲θng1、及び隣接角度範囲θng2と、それぞれの角度範囲θでの受光強度を、模範強度データに照合することで、最も一致度が高い軸角度を特定する。
このS250での照合結果に基づいて特定した軸角度が、微小な角度として予め規定された微小角度以下であるか否かを判定する(S260)。
続いて、ズレ角度導出処理では、認識した軸角度が微小角度以下であれば(S260:YES)、その微小角度以下である軸角度自体(以下、微小ズレ角度と称す)を導出する(S270)。なお、本実施形態では、第四規定角度を微小角度としている。
その微小ズレ角度の導出は、具体的には、下記(1),(2)式に従って導出する。
(1)式は、水平方向に沿った微小ズレ角度ΔθXを導出する式であり、(2)式は、垂直方向に沿った微小ズレ角度ΔθYを導出する式である。
なお、(1),(2)式におけるP3は、最高強度範囲θmaxにおける受光強度であり、P5は、次点強度範囲θnexにおける受光強度である。また、P2は、隣接角度範囲θng1における受光強度であり、P6は、隣接角度範囲θng2における受光強度である。
(1)式におけるα1は、予め規定された固定値(定数)である。この固定値α1は、実験などによって予め求められたものであり、レーザレーダ装置10の配置状態が適正配置状態である場合における第一特定位置での受光強度を、最高強度範囲θmaxにおける受光強度にて除した強度比である。なお、本実施形態における第一特定位置とは、最高強度範囲θmaxと隣接角度範囲θng1との境界である。
また、(1)式におけるΔα1は、実験などによって予め規定された固定値(定数)である。この固定値Δα1は、レーザレーダ装置10の配置状態を適正配置状態から水平方向に沿って変化させた場合における各角度での固定値α1の変化率、即ち、第一特定位置における受光強度の傾きである。
(1)式におけるα2は、実験などによって予め規定された固定値(定数)である。この固定値α2は、実験などによって予め求められたものであり、レーザレーダ装置10の配置状態が適正配置状態である場合における第二特定位置での受光強度を、次点強度範囲θnexにおける受光強度にて除した強度比である。なお、本実施形態における第二特定位置とは、次点強度範囲θnexと隣接角度範囲θng2との境界である。
また、(1)式におけるΔα2は、実験などによって予め規定された固定値(定数)である。この固定値Δα2は、レーザレーダ装置10の配置状態を適正配置状態から水平方向に沿って変化させた場合における各角度での固定値α2の変化率、即ち、第二特定位置における受光強度の傾きである。
(2)式におけるα3は、実験などによって予め規定された固定値(定数)である。この固定値α3は、実験などによって予め求められたものであり、レーザレーダ装置10の配置状態が適正配置状態である場合における第三特定位置での受光強度を、最高強度範囲θmaxにおける受光強度にて除した強度比である。なお、本実施形態における第三特定位置とは、最高強度範囲θmaxと隣接角度範囲θng1との境界である。
また、(1)式におけるΔα3は、実験などによって予め規定された固定値(定数)である。この固定値Δα3は、レーザレーダ装置10の配置状態を適正配置状態から垂直方向に沿って変化させた場合における各角度での固定値α3の変化率、即ち、第三特定位置における受光強度の傾きである。
すなわち、(1),(2)式によれば、実験などで軸ズレ角度ごとに予め求められた受光強度の比に基づく係数を、最高強度範囲θmaxにおける受光強度、次点強度範囲θnexにおける受光強度、隣接角度範囲θng1における受光強度、隣接角度範囲θng2における受光強度の比に乗じることで、微小ズレ角度を導出している。
その後、S280へと移行する。
なお、S260での判定の結果、軸角度が微小角度以上であれば(S260:NO)、S270を実行することなく、S280へと移行する。
そのS280では、軸角度を決定する。すなわち、S270を実行することなくS280へと移行した場合には、S270にて認識した角度そのものを、軸角度として決定する。一方、S270を実行した後にS280へと移行した場合には、水平方向の微小ズレ角度X、及び垂直方向の微小ズレ角度Yを、軸角度として決定する。
その後、軸ズレ検査処理のS140へと移行する。
そのS140では、導出された軸角度を、報知装置60を介して報知している。すなわち、本実施形態では、軸角度が「0度」とみなせる角度の範囲内でなければ、軸ズレ状態であるものとして、軸角度を報知し、軸角度が「0度」とみなせる角度の範囲内であれば、軸ズレ状態でないものとして、軸角度を報知している。
なお、軸ズレ検査処理のS140にて報知された軸角度を知得した軸調整工程の作業者は、通常、軸角度が「0」となるように、即ち、配置基準軸RAが設置基準軸AAに一致するように、レーザレーダ装置10の取付位置を修正する。
[実施形態の効果]
以上説明したように、本実施形態のレーザレーダ装置10において、各受光角度範囲θでの受光強度は、受光部30で受光した反射光の強さに応じたものである。軸ズレ検査での反射光の強さは、ターゲット板80に対してレーザ光を照射した場合の各受光角度範囲θ内に存在する反射部材86の面積によって差異が生じる。
つまり、レーザレーダ装置10の設置状態が適正配置状態でない場合には、計測データの角度強度対応関係における最高強度範囲θmax、次点強度範囲θnex、隣接角度範囲θng1、及び隣接角度範囲θng2は、適正配置状態での最高強度範囲θmax、次点強度範囲θnex、隣接角度範囲θng1、及び隣接角度範囲θng2とは異なる。しかも、計測データの角度強度対応関係における最高強度範囲θmax、次点強度範囲θnex、隣接角度範囲θng1、及び隣接角度範囲θng2における受光強度も、適正配置状態での最高強度範囲θmax、次点強度範囲θnex、隣接角度範囲θng1、及び隣接角度範囲θng2の受光強度とは異なる。
したがって、レーザレーダ装置10においては、計測データの角度強度対応関係における最高強度範囲θmax、次点強度範囲θnex、隣接角度範囲θng1、及び隣接角度範囲θng2と、それぞれの角度範囲θでの受光強度を、模範強度データに照合することで、軸ズレ状態であるか否かを検査することができる。
さらに、レーザレーダ装置10では、計測データを構成する受光強度及び受光角度範囲θのそれぞれを多値としているため、方位分解能が粗くても、計測データを模範強度データに照合した結果における差異の有無を検出できる。
換言すれば、レーザレーダ装置10によれば、レーザレーダ装置において、方位分解能に関わらず、設置基準軸AAに配置基準軸RAが一致しているか否かの検査精度を向上させることができる。
しかも、ズレ角度導出処理によれば、計測データの角度強度対応関係を、模範強度対応関係に照合した結果、最も一致度が高い軸角度を特定している。その特定した軸角度は、検査システム65にて報知されるため、レーザレーダ装置10が設置基準軸AAに対して配置基準軸RAが一致しているか否かを検査する検査担当者は、軸角度を認識できる。よって、当該検査担当者は、配置基準軸RAが設置基準軸AAに一致するように、レーザレーダ装置10の取付位置を修正できる。
[その他の実施形態]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、様々な態様にて実施することが可能である。
例えば、レーザレーダ装置10における発光部20及び受光部30の構造は、上記実施形態に記載された構成に限るものではない。
すなわち、発光部20は、図12(A)に示すように、レーザダイオード(LD)21と、LD駆動回路22と、少なくとも発光レンズを含む光学素子23と、光学素子23を介して供給されるレーザ光を反射する各面の倒れ角が異なる回転多面鏡24を有し、その回転多面鏡24を回動可能に支持すると共に、レーザ光の俯角θzを車高方向に沿って変化させることが可能なように構成されたスキャナ機構部25と、制御部42からのSC駆動信号に従って、スキャナ機構部25を駆動することで、規定角度範囲内でのレーザ光の走査を実現するSC駆動回路26とを備えるように構成されていても良い。
発光部20が、図12(A)に示すように構成されている場合、受光部30は、図12(B)に示すように、受光レンズ31と、1つの受光素子(PD)32と、1つの受光素子32からの受光信号を増幅する1つの増幅器33とを備えるように構成しても良い。つまり、図12(A)に示す発光部20及び図12(B)に示す受光部30,40を備えたレーザレーダ装置10では、2次元的なビームスキャンにより、規定角度範囲ATに渡って、レーザ光のビームを照射することができ、その規定角度範囲AT内に存在する物体を検知することが可能となる。
換言すれば、発光部20及び受光部30は、規定角度範囲ATにレーザ光を照射して、その照射されたレーザ光の反射光を受光可能に構成され、検知回路40及び制御部42にて、反射物までの距離R及び角度θを検知可能であれば、どのように構成されていても良い。
さらに、上記実施形態における軸ズレ検査処理では、水平方向の軸角度と、垂直方向の軸角度とを同時に認識していたが、本発明においては、水平方向の軸角度と、垂直方向の軸角度とは、それぞれ別個に検出しても良い。この場合、ターゲット板として、上記実施形態に記載したターゲット板80を用いても良いし、水平方向の軸角度、及び垂直方向の軸角度それぞれを検出するために専用のターゲット板を設けても良い。
後者の場合、水平方向の軸角度を検出するための専用のターゲット板は、例えば、図13に示すように、基板84の水平方向の中心軸上に、垂直方向の中心軸を対称軸とした線対称となるように配置された反射部材861,862を備えたものであっても良い。
また、垂直方向の軸角度を検出するための専用のターゲット板は、例えば、図14に示すように、基板84の中心を中心軸として点対称となるように、一方が上限軸RLup上に、他方が下限軸RLdw上に配置された反射部材861,862を備えたものであっても良い。
なお、本発明は、上記の実施形態によって何ら限定して解釈されない。また、上記の実施形態の構成の一部を、課題を解決できる限りにおいて省略した態様も本発明の実施形態である。また、上記の実施形態と変形例とを適宜組み合わせて構成される態様も本発明の実施形態である。また、特許請求の範囲に記載した文言のみによって特定される発明の本質を逸脱しない限度において考え得るあらゆる態様も本発明の実施形態である。また、上記の実施形態の説明で用いる符号を特許請求の範囲にも適宜使用しているが、各請求項に係る発明の理解を容易にする目的で使用しており、各請求項に係る発明の技術的範囲を限定する意図ではない。
10…レーザレーダ装置 20…発光部 22…LD駆動回路 23…光学素子 30…受光部 31…受光レンズ 32…受光素子 33…増幅器 40…検知回路 42…制御部 60…報知装置 65…検査システム 80…ターゲット板 84…基板 86…反射部材 90…反射部材

Claims (6)

  1. 探査波を送受信した結果に基づいて、前記探査波を反射した物標との相対的な位置関係を検出するレーザレーダ装置(10)であって、
    規定された角度範囲である規定角度範囲に、探査波としてのレーザ光を出力する発光手段(20)と、
    前記規定角度範囲を互いに隣接するように複数に分割した角度範囲のそれぞれを受光角度範囲とし、前記発光手段にて出力されたレーザ光が反射された反射光であって、前記受光角度範囲それぞれからの反射光を、当該受光角度範囲を識別可能な態様にて受光する受光手段(30)と、
    前記受光角度範囲と当該受光角度範囲での前記反射光の受光強度との対応関係を強度対応関係とし、車両に設けられた軸である設置基準軸に、当該レーザレーダ装置に規定された配置基準軸が一致した状態を適正配置状態とし、前記適正配置状態にて前記レーザ光を照射した結果、互いに隣接する2つの前記受光角度範囲に渡って規定強度以上の受光強度となるように複数の反射部材が設置されたターゲット板(80)に、前記適正配置状態で前記レーザ光を照射した結果としての前記強度対応関係を模範強度対応関係とし、
    前記発光手段にて前記レーザ光を発光して、前記受光手段にて反射光を受光した結果に基づいて、前記レーザ光を発光するごとの前記強度対応関係である角度強度対応関係を導出すると共に、その導出した前記角度強度対応関係を前記模範強度対応関係に照合した結果、一致度が規定値未満であれば、前記設置基準軸に対して前記配置基準軸が不一致である軸ズレ状態であることを検出する軸ズレ検出手段(42,S110〜S130,S210〜S260)と
    を備え
    前記軸ズレ検出手段は、
    前記受光強度が最も強い前記受光角度範囲である最高強度範囲、及び前記最高強度範囲での受光強度の値を特定する第一特定手段(42,S210)と、
    前記第一特定手段にて特定した最高強度範囲に隣接する前記受光角度範囲である隣接角度範囲での受光強度の値を特定する第二特定手段(42,S220)と、
    前記第一特定手段で特定した前記最高強度範囲での受光強度の値と、前記第二特定手段で特定した前記隣接角度範囲での受光強度の値との関係を表す強度関係が、前記模範強度対応関係における前記最高強度範囲での受光強度の値と前記隣接角度範囲での受光強度の値との強度関係に一致するとみなせる範囲を超えていれば、前記軸ズレ状態であることを検出する第一検出手段(42,S250,S260)と、
    前記受光強度が二番目に強い前記受光角度範囲である次点強度範囲、及び前記次点強度範囲での受光強度の値を特定する第三特定手段(42,S230)と、
    前記第三特定手段にて特定した次点強度範囲に隣接する前記受光角度範囲である第二隣接角度範囲での受光強度の値を特定する第四特定手段(42,S240)と、
    前記第三特定手段で特定した前記次点強度範囲での受光強度の値と、前記第四特定手段で特定した前記第二隣接角度範囲での受光強度の値との関係を表す強度関係が、前記模範強度対応関係における前記次点強度範囲での受光強度の値と前記第二隣接角度範囲での受光強度の値との強度関係に一致するとみなせる範囲を超えていれば、前記軸ズレ状態であることを検出する第二検出手段(42,S250,S260)と
    を備えることを特徴とするレーザレーダ装置。
  2. 探査波を送受信した結果に基づいて、前記探査波を反射した物標との相対的な位置関係を検出するレーザレーダ装置(10)であって、
    規定された角度範囲である規定角度範囲に、探査波としてのレーザ光を出力する発光手段(20)と、
    前記規定角度範囲を互いに隣接するように複数に分割した角度範囲のそれぞれを受光角度範囲とし、前記発光手段にて出力されたレーザ光が反射された反射光であって、前記受光角度範囲それぞれからの反射光を、当該受光角度範囲を識別可能な態様にて受光する受光手段(30)と、
    前記受光角度範囲と当該受光角度範囲での前記反射光の受光強度との対応関係を強度対応関係とし、車両に設けられた軸である設置基準軸に、当該レーザレーダ装置に規定された配置基準軸が一致した状態を適正配置状態とし、前記適正配置状態にて前記レーザ光を照射した結果、互いに隣接する2つの前記受光角度範囲に渡って規定強度以上の受光強度となるように複数の反射部材が基板(84)に設置されたターゲット板(80)に、前記適正配置状態で前記レーザ光を照射した結果としての前記強度対応関係を模範強度対応関係とし、
    前記発光手段にて前記レーザ光を発光して、前記受光手段にて反射光を受光した結果に基づいて、前記レーザ光を発光するごとの前記強度対応関係である角度強度対応関係を導出すると共に、その導出した前記角度強度対応関係を前記模範強度対応関係に照合した結果、一致度が規定値未満であれば、前記設置基準軸に対して前記配置基準軸が不一致である軸ズレ状態であることを検出する軸ズレ検出手段(42,S110〜S130,S210〜S260)と
    を備え
    前記適正配置状態での前記受光角度範囲に対応する前記基板上の領域を対応領域とし、
    前記反射部材は、互いに隣接する2つの前記対応領域の境界を跨ぐように設置されており、
    前記軸ズレ検出手段は、
    前記受光強度が最も強い前記受光角度範囲である最高強度範囲、及び前記最高強度範囲での受光強度の値を特定する第一特定手段(42,S210)と、
    前記第一特定手段にて特定した最高強度範囲に前記反射部材が配置された前記境界を挟んで隣接する前記受光角度範囲である隣接角度範囲での受光強度の値を特定する第二特定手段(42,S220)と、
    前記第一特定手段で特定した前記最高強度範囲での受光強度の値と、前記第二特定手段で特定した前記隣接角度範囲での受光強度の値との関係を表す強度関係が、前記模範強度対応関係における前記最高強度範囲での受光強度の値と前記隣接角度範囲での受光強度の値との強度関係に一致するとみなせる範囲を超えていれば、前記軸ズレ状態であることを検出する第一検出手段(42,S250,S260)と
    を備えることを特徴とするレーザレーダ装置。
  3. 前記軸ズレ検出手段は、
    前記受光強度が二番目に強い前記受光角度範囲である次点強度範囲、及び前記次点強度範囲での受光強度の値を特定する第三特定手段(42,S230)と、
    前記第三特定手段にて特定した次点強度範囲に隣接する前記受光角度範囲である第二隣接角度範囲での受光強度の値を特定する第四特定手段(42,S240)と、
    前記第三特定手段で特定した前記次点強度範囲での受光強度の値と、前記第四特定手段で特定した前記第二隣接角度範囲での受光強度の値との関係を表す強度関係が、前記模範強度対応関係における前記次点強度範囲での受光強度の値と前記第二隣接角度範囲での受光強度の値との強度関係に一致するとみなせる範囲を超えていれば、前記軸ズレ状態であることを検出する第二検出手段(42,S250,S260)と
    を備えることを特徴とする請求項2に記載のレーザレーダ装置。
  4. 前記軸ズレ検出手段にて軸ズレ状態であることを検出した場合、前記設置基準軸に対する前記配置基準軸のズレ角度を導出するズレ角度導出手段(42,S250〜S280)と、
    前記ズレ角度導出手段で導出されたズレ角度を報知する角度報知手段(42,S140)と
    を備えることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のレーザレーダ装置。
  5. 探査波を送受信した結果に基づいて、前記探査波を反射した物標との相対的な位置関係を検出するレーザレーダ装置(10)が、当該レーザレーダ装置に規定された配置基準軸が車両に設けられた設置基準軸に対して不一致である軸ズレ状態であるか否かを検査する検査システム(65)であって、
    前記レーザレーダ装置は、
    規定された角度範囲である規定角度範囲に、探査波としてのレーザ光を出力する発光手段(20)と、
    前記規定角度範囲を互いに隣接するように複数に分割した角度範囲のそれぞれを受光角度範囲とし、前記発光手段にて出力されたレーザ光が反射された反射光であって、前記受光角度範囲それぞれからの反射光を、当該受光角度範囲を識別可能な態様にて受光する受光手段(30)と、
    前記受光角度範囲と当該受光角度範囲での前記反射光の受光強度との対応関係を強度対応関係とし、前記設置基準軸に前記配置基準軸が一致した状態を適正配置状態とし、前記適正配置状態にて前記レーザ光を照射した結果、互いに隣接する2つの前記受光角度範囲に渡って規定強度以上で均等とみなせる受光強度となり、かつ、中心軸に対して点対称となるように複数の反射部材が設置されたターゲット板(80)に、前記適正配置状態で前記レーザ光を照射した結果としての前記強度対応関係を模範強度対応関係とし、
    前記発光手段にて前記レーザ光を発光して、前記受光手段にて反射光を受光した結果に基づいて、前記レーザ光を発光するごとの前記強度対応関係である角度強度対応関係を導出すると共に、その導出した前記角度強度対応関係を前記模範強度対応関係に照合した結果、一致度が規定値未満であれば、前記軸ズレ状態であることを検出する軸ズレ検出手段(42,S110〜S130,S210〜S260)と、
    前記軸ズレ検出手段にて軸ズレ状態であることを検出すると、前記軸ズレ状態である旨を報知する報知手段(60)と
    を備え
    前記軸ズレ検出手段は、
    前記受光強度が最も強い前記受光角度範囲である最高強度範囲、及び前記最高強度範囲での受光強度の値を特定する第一特定手段(42,S210)と、
    前記第一特定手段にて特定した最高強度範囲に隣接する前記受光角度範囲である隣接角度範囲での受光強度の値を特定する第二特定手段(42,S220)と、
    前記第一特定手段で特定した前記最高強度範囲での受光強度の値と、前記第二特定手段で特定した前記隣接角度範囲での受光強度の値との関係を表す強度関係が、前記模範強度対応関係における前記最高強度範囲での受光強度の値と前記隣接角度範囲での受光強度の値との強度関係に一致するとみなせる範囲を超えていれば、前記軸ズレ状態であることを検出する第一検出手段(42,S250,S260)と、
    前記受光強度が二番目に強い前記受光角度範囲である次点強度範囲、及び前記次点強度範囲での受光強度の値を特定する第三特定手段(42,S230)と、
    前記第三特定手段にて特定した次点強度範囲に隣接する前記受光角度範囲である第二隣接角度範囲での受光強度の値を特定する第四特定手段(42,S240)と、
    前記第三特定手段で特定した前記次点強度範囲での受光強度の値と、前記第四特定手段で特定した前記第二隣接角度範囲での受光強度の値との関係を表す強度関係が、前記模範強度対応関係における前記次点強度範囲での受光強度の値と前記第二隣接角度範囲での受光強度の値との強度関係に一致するとみなせる範囲を超えていれば、前記軸ズレ状態であることを検出する第二検出手段(42,S250,S260)と
    を備えることを特徴とする検査システム。
  6. 探査波を送受信した結果に基づいて、前記探査波を反射した物標との相対的な位置関係を検出するレーザレーダ装置(10)が、当該レーザレーダ装置に規定された配置基準軸が車両に設けられた設置基準軸に対して不一致である軸ズレ状態であるか否かを検査する検査システム(65)であって、
    前記レーザレーダ装置は、
    規定された角度範囲である規定角度範囲に、探査波としてのレーザ光を出力する発光手段(20)と、
    前記規定角度範囲を互いに隣接するように複数に分割した角度範囲のそれぞれを受光角度範囲とし、前記発光手段にて出力されたレーザ光が反射された反射光であって、前記受光角度範囲それぞれからの反射光を、当該受光角度範囲を識別可能な態様にて受光する受光手段(30)と、
    前記受光角度範囲と当該受光角度範囲での前記反射光の受光強度との対応関係を強度対応関係とし、前記設置基準軸に前記配置基準軸が一致した状態を適正配置状態とし、前記適正配置状態にて前記レーザ光を照射した結果、互いに隣接する2つの前記受光角度範囲に渡って規定強度以上で均等とみなせる受光強度となり、かつ、中心軸に対して点対称となるように複数の反射部材が基板(84)に設置されたターゲット板(80)に、前記適正配置状態で前記レーザ光を照射した結果としての前記強度対応関係を模範強度対応関係とし、
    前記発光手段にて前記レーザ光を発光して、前記受光手段にて反射光を受光した結果に基づいて、前記レーザ光を発光するごとの前記強度対応関係である角度強度対応関係を導出すると共に、その導出した前記角度強度対応関係を前記模範強度対応関係に照合した結果、一致度が規定値未満であれば、前記軸ズレ状態であることを検出する軸ズレ検出手段(42,S110〜S130,S210〜S260)と、
    前記軸ズレ検出手段にて軸ズレ状態であることを検出すると、前記軸ズレ状態である旨を報知する報知手段(60)と
    を備え
    前記適正配置状態での前記受光角度範囲に対応する前記基板上の領域を対応領域とし、
    前記反射部材は、互いに隣接する2つの前記対応領域の境界を跨ぐように設置されており、
    前記軸ズレ検出手段は、
    前記受光強度が最も強い前記受光角度範囲である最高強度範囲、及び前記最高強度範囲での受光強度の値を特定する第一特定手段(42,S210)と、
    前記第一特定手段にて特定した最高強度範囲に前記反射部材が配置された前記境界を挟んで隣接する前記受光角度範囲である隣接角度範囲での受光強度の値を特定する第二特定手段(42,S220)と、
    前記第一特定手段で特定した前記最高強度範囲での受光強度の値と、前記第二特定手段で特定した前記隣接角度範囲での受光強度の値との関係を表す強度関係が、前記模範強度対応関係における前記最高強度範囲での受光強度の値と前記隣接角度範囲での受光強度の値との強度関係に一致するとみなせる範囲を超えていれば、前記軸ズレ状態であることを検出する第一検出手段(42,S250,S260)と
    を備えることを特徴とする検査システム。
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