JP6136106B2 - 高減衰ゴム支承用ゴム組成物および高減衰ゴム支承 - Google Patents

高減衰ゴム支承用ゴム組成物および高減衰ゴム支承 Download PDF

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Description

本発明は、高減衰ゴム支承用ゴム組成物および高減衰ゴム支承に関する。
近年、震動エネルギーの吸収装置として、防震装置、除震装置、免震装置等が急速に普及しつつある。このような装置においては振動エネルギー減衰性能を有するゴム組成物が使用されている。本願出願人はこれまでに特許文献1等の高減衰積層体用ゴム組成物および高減衰積層体を提案した。
高減衰ゴム支承については寒冷地でも使用可能であるという要求があるが、高減衰ゴム支承に含まれる石油樹脂などの樹脂系減衰付与剤は、減衰性を向上する反面、せん断弾性率の温度依存性悪化させるため、樹脂多量配合材料では寒冷地での要求性能を満足することができないという問題があった(本願比較例1)。
一方、高減衰ゴム支承にカーボンブラックやシリカを多量に配合することにより、高減衰ゴム支承の温度依存性を悪化させることなく減衰性を向上させることは可能であるが、材料粘度が高くなり、加工性を大きく悪化させ、実際に工場で生産することは難しい(本願比較例2)。
このような問題について、ゴム組成物の加工性を確保しつつ、弾性特性の温度依存性の改善を図り、更に、より一層の高減衰特性を実現することを目的として、剛性を有する硬質板とゴム層とが交互に積層せしめられて構成されてなる免震ゴム積層体にして、前記ゴム層が、ブタジエンゴムを主成分とするゴム材料を用い、該ゴム材料の100重量部に対して、窒素吸着比表面積が150〜230m2/gで且つアグリゲート間距離が7〜12nmであるカーボンブラックの90〜120重量部と、アスファルト類、タール類及びピッチ類のうちの少なくとも1種の10〜100重量部とをそれぞれ配合せしめてなるゴム組成物を用いて、形成されていることを特徴とする免震ゴム積層体が提案されている(特許文献2)。
特開2011−132363号公報 特開2006−335052号公報
しかし、本願発明者は、ブタジエンゴムを主成分とするゴム材料に対して、カーボンブラック及びアスファルト類等を含有する組成物は、せん断弾性率の温度依存性について改善の余地があることを見出した(本願比較例4)。
したがって、本願発明は減衰性能を低下させること無く、せん断弾性率の温度依存性を改善することができる、高減衰ゴム支承用ゴム組成物およびこれを用いる高減衰ゴム支承の提供を目的とする。
本発明者は、上記課題を解決するために鋭意検討した結果、シンジオタクティクポリブタジエン樹脂を含有するポリブタジエンを含むジエン系ゴム成分を100質量部、SBS、SIS及びSEBSからなる群から選ばれる少なくとも1種の熱可塑性エラストマーを含むポリマー改質アスファルトを3〜50質量部、並びに、軟化点100℃以上の石油樹脂を5〜30質量部配合する、ゴム組成物が、減衰性能を低下させること無く、せん断弾性率の温度依存性を改善することができる、積層体が得られることを知見し、本発明を完成させた。
即ち、本発明は、以下の1〜6を提供する。
1. シンジオタクティクポリブタジエン樹脂を含有するポリブタジエンを含むジエン系ゴム成分を100質量部、SBS、SIS及びSEBSからなる群から選ばれる少なくとも1種の熱可塑性エラストマーを含むポリマー改質アスファルトを3〜50質量部、並びに、軟化点100℃以上の石油樹脂を5〜30質量部配合する、高減衰ゴム支承用ゴム組成物。
2. 更に、窒素比表面積が200〜230m2/gであり、DBP吸油量が100〜130ml/gであるカーボンブラックを50〜90質量部とシリカ1〜50質量部とを配合する、上記1に記載の高減衰ゴム支承用ゴム組成物。
3. 前記ポリマー改質アスファルトの軟化点が56℃以上であり、前記熱可塑性エラストマーの含有量が前記ポリマー改質アスファルト中の5〜20質量%である、上記1または2に記載の高減衰ゴム支承用ゴム組成物。
4. 前記ポリマー改質アスファルト及び前記石油樹脂の合計量が、前記ジエン系ゴム成分100質量部に対して、35質量部以下である、上記1〜3のいずれかに記載の高減衰ゴム支承用ゴム組成物。
5. 前記ポリマー改質アスファルトと前記石油樹脂との質量比(ポリマー改質アスファルト/石油樹脂)が8/1〜1/1である、上記1〜4のいずれかに記載の高減衰ゴム支承用ゴム組成物。
6. 上記1〜5のいずれかに記載の高減衰ゴム支承用ゴム組成物と硬質板とを交互に積層して得られる、高減衰ゴム支承。
本発明の高減衰ゴム支承用組成物及び本発明の高減衰ゴム支承は、減衰性能を低下させること無く、せん断弾性率の温度依存性を改善することができる。
図1は本発明の高減衰ゴム支承の一例を模式的に表す断面概略図である。 図2はラップシェア型せん断試験用試料の模式的な側面図である。
以下に、本発明について詳細に説明する。
本発明の高減衰ゴム支承用ゴム組成物(本発明のゴム組成物)は、シンジオタクティクポリブタジエン樹脂を含有するポリブタジエンを含むジエン系ゴム成分を100質量部、SBS、SIS及びSEBSからなる群から選ばれる少なくとも1種の熱可塑性エラストマーを含むポリマー改質アスファルトを3〜50質量部、並びに、軟化点100℃以上の石油樹脂を5〜30質量部配合する、高減衰ゴム支承用ゴム組成物である。
本発明のゴム組成物は、ポリマー改質アスファルトを配合することによって、石油樹脂の配合量を大幅に減少させることができ、減衰性能を低下させること無く、せん断弾性率の温度依存性を改善することができるため、長年にわたって繰り返し変形を受ける高減衰ゴム支承(例えば、橋梁用ゴム支承等の用途)としてのゴム組成物に好適である。
<ゴム>
本発明のゴム組成物に含有されるジエン系ゴム成分はシンジオタクティクポリブタジエン樹脂を含有するポリブタジエンを含む以外は特に制限されない。
本発明において、ジエン系ゴム成分は、減衰性を低下させること無く、せん断弾性率の温度依存性を低減させる理由からシンジオタクティクポリブタジエン樹脂を含有するポリブタジエン(BR)を含む。
シンジオタクティクポリブタジエン樹脂は、ブタジエンを1,2−重合させて得られる、シンジオタクティク型のポリブタジエンの樹脂をいう。使用されるモノマーをブタジエンのみとすることができる。
シンジオタクティクポリブタジエン樹脂は結晶性であるのが好ましい態様の1つとして挙げられる。シンジオタクティクポリブタジエン樹脂の結晶化度は90%以上であるのが好ましく、95%以上であるのがより好ましい。シンジオタクティクポリブタジエン樹脂の結晶化度を略100%とすることができる。シンジオタクティクポリブタジエン樹脂はエラストマー性ではないのが補強性、減衰性に優れるという観点から好ましい。
本発明において、ポリブタジエンはブタジエンのホモポリマーとすることができる。
シンジオタクティクポリブタジエン樹脂を含有するポリブタジエンは、シンジオタクティクポリブタジエン樹脂以外に、例えば、シス1,4−結合(シス結合)を含有するシス−1,4−ポリブタジエン(これを単に「シス結合を含有するポリブタジエン」ということがある。)を含むことができる。シス−1,4−ポリブタジエンが含有するシス1,4−結合量は90%以上とすることができる。シス−1,4−ポリブタジエンはシス1,4−結合の他に例えば、トランス1,4−結合(その量はシス−1,4−ポリブタジエン中の3%以下とすることができる。)、ビニル結合(その量はシス−1,4−ポリブタジエン中の3%以下とすることができる。)を有することができる。
シンジオタクティクポリブタジエン樹脂を含有するポリブタジエンとしては、例えば、シス−1,4−ポリブタジエンと、シンジオタクティク−1,2−ポリブタジエンとから得られる、複合体又はポリマーアロイ(いわゆるビニル−シスブタジエンゴム:VCR);シス結合を含有するポリブタジエン(例えば98%以上がシス結合のもの)をマトリクスポリマーとし、そのマトリクスポリマー中にシンジオタクティクポリブタジエン樹脂(例えば結晶化度がほぼ100%のもの)がミクロに分散したものが挙げられる。
ポリブタジエン全量中、シンジオタクティク−1,2−ポリブタジエンの量が3〜20質量%であり、シンジオタクティク−1,2−ポリブタジエン以外のポリブタジエン(例えば、シス結合を含有するポリブタジエン)の量が97〜80質量%であるのが好ましい。ビニル−シスブタジエンゴム中における、シンジオタクティク−1,2−ポリブタジエンの量、シンジオタクティク−1,2−ポリブタジエン以外のポリブタジエンの量についても同様である。
シンジオタクティクポリブタジエン樹脂を含有するポリブタジエン(ビニル−シスブタジエンゴム)として、例えば、宇部興産社製のUBEPOL−VCR等の市販品を用いることができる。
シンジオタクティクポリブタジエン樹脂、又は、シンジオタクティクポリブタジエン樹脂を含有するポリブタジエンはその製造について特に制限されない。
ジエン系ゴムがポリブタジエン以外に含有することができるジエン系ゴムとしては、例えば、天然ゴム(NR)、イソプレンゴム(IR)、ブチルゴム(IIR)、ハロゲン化ブチルゴム(Br−IIR、Cl−IIR)、クロロプレンゴム(CR)のような、ジエン系ゴム(ブタジエンの単独重合体、ブタジエンの共重合体を除く。);スチレン−ブタジエン共重合体ゴム(SBR)、アクリロニトリル−ブタジエン共重合ゴム(NBR)のようなブタジエン共重合体等が挙げられる。ゴムの平均分子量、単量体、単量体の構成モル比、ハロゲン化率等は特に限定されず、必要に応じて任意に設定できる。減衰性、加工性等のバランスがよい理由からNRが好ましい。
本発明においてジエン系ゴムはそれぞれ単独でまたは2種以上を組み合わせて使用することができる。
ポリブタジエンとポリブタジエン以外のジエン系ゴムとを併用する場合のゴムの好適な組み合わせとしては、ゴム成分同士の相溶性、加工性、グリーン強度および加硫物性等の観点から、例えば、BR及びNRの組み合わせ、BR及びIRの組み合わせ、BR、NR及びIRの組み合わせ等が挙げられる。
これらのうち、減衰性能を低下させること無く、せん断弾性率の温度依存性をより改善することができるという理由から、BRとNRとの組み合わせが好ましく、ビニル−シスブタジエンゴム(VCR)とNRとの組み合わせが特に好ましい。
ジエン系ゴムとしてVCRを使用する場合(例えばNRと併用する場合を含む)、せん断弾性率の温度依存性と減衰性に優れるという観点から、VCRをゴム全体の10質量%以上含有するのが好ましく、50質量%以上含有するのがより好ましく、70質量%以上含有するのが更に好ましい。
<ポリマー改質アスファルト>
本発明のゴム組成物に含有されるポリマー改質アスファルトは、アスファルトをSBS(スチレン−ブタジエン−スチレンブロックコポリマー)、SIS(スチレン−イソプレン−スチレンブロックコポリマー)及びSEBS(水素添加して得られた、ポリスチレン−ブロック−ポリ(エチレン−co−ブチレン)−ブロック−ポリスチレン)からなる群から選ばれる少なくとも1種の熱可塑性エラストマーで改質したもの、または、アスファルトとSBS、SIS及びSEBSからなる群から選ばれる少なくとも1種の熱可塑性エラストマーとを予め混合したものをいう。
本発明のゴム組成物はポリマー改質アスファルトを含有することによって、石油樹脂の配合量を大幅に減少させることができ、減衰性能を低下させること無く、せん断弾性率の温度依存性を改善することができ、加工性、耐セット性を良好なものとすることができる。また本発明のゴム組成物においてポリマー改質アスファルトは可塑剤として機能し、ゴム組成物の流れ性を良好なものとし、ゴムに対する圧縮を解いたときの耐セット性を優れたものとすることができる。このようなポリマー改質アスファルトが有する優れた耐セット性はアスファルト(例えば、天然アスファルト、ストレートアスファルト)では見られないものである。
ポリマー改質アスファルトの製造の際に使用されるアスファルトはアスファルテンを含むものであれば特に制限されない。例えば従来公知のものが挙げられる。具体的には例えば、天然アスファルト、ストレートアスファルト、ブローンアスファルト、カットバックアスファルト等の石油アスファルトが挙げられる。なかでも、減衰性能を低下させること無く、せん断弾性率の温度依存性をより改善することができ、加工性に優れるという観点から、ストレートアスファルトが好ましい。
ポリマー改質アスファルトの製造の際に使用される熱可塑性エラストマーは、SBS、SIS及びSEBSからなる群から選ばれる少なくとも1種である。熱可塑性エラストマーは、減衰性能を低下させること無く、せん断弾性率の温度依存性をより改善することができ、加工性、耐セット性に優れるという観点から、SIS、SBSであるのが好ましい。
ポリマー改質アスファルト中、熱可塑性エラストマーの含有量は、減衰性能を低下させること無く、せん断弾性率の温度依存性をより改善することができ、加工性、耐セット性に優れるという観点から、5〜20質量%であるのが好ましく、5〜15質量%であるのがより好ましい。
ポリマー改質アスファルトはその製造について特に制限されない。例えば従来公知のものが挙げられる。
本発明において、ポリマー改質アスファルトの軟化点は、減衰性と低温特性のバランスに優れるという観点から56℃以上であるのが好ましく、同様の理由から、56℃〜100℃であるのがより好ましい。
ポリマー改質アスファルトはそれぞれ単独でまたは2種以上を組み合わせて使用することができる。
本発明において、ポリマー改質アスファルトの量は、減衰性能を低下させること無く、せん断弾性率の温度依存性を改善することができ、加工性、耐セット性に優れるという観点から、ジエン系ゴム100質量部に対して、3〜50質量部であり、同様の理由から、5〜40質量部であるのが好ましく、10〜35質量部であるのがより好ましい。
<石油樹脂>
本発明のゴム組成物は、減衰性能を低下させること無く、耐スコーチ性に優れるという観点から、石油樹脂を含有する。本発明のゴム組成物に含有される石油樹脂特に制限されない。例えば、従来公知のものが挙げられる。具体的には、例えば、C5系の脂肪族不飽和炭化水素の重合体、C9系の芳香族不飽和炭化水素の重合体、C5系の脂肪族不飽和炭化水素とC9系の芳香族不飽和炭化水素との共重合体等が挙げられる。
C5系の脂肪族不飽和炭化水素としては、具体的には、例えば、ナフサの熱分解により得られるC5留分中に含まれる、1−ペンテン、2−ペンテン、2−メチル−1−ブテン、3−メチル−1−ブテン、2−メチル−2−ブテンのようなオレフィン系炭化水素;2−メチル−1,3−ブタジエン、1,2−ペンタジエン、1,3−ペンタジエン、3−メチル−1,2−ブタジエンのようなジオレフィン系炭化水素;等が挙げられる。
これらは、適当な触媒の存在下で、重合または共重合されることが可能である。ここで、C5系の脂肪族不飽和炭化水素の重合体とは、一種のC5系の脂肪族不飽和炭化水素の単独重合体と、二種以上のC5系の脂肪族不飽和炭化水素の共重合体のいずれをもいう。
C9系の芳香族不飽和炭化水素としては、具体的には、例えば、ナフサの熱分解により得られるC9留分中に含まれる、α−メチルスチレン、o−ビニルトルエン、m−ビニルトルエン、p−ビニルトルエンのようなビニル置換芳香族炭化水素等が挙げられる。
これらは、適当な触媒の存在下で、重合または共重合されることが可能である。ここで、C9系の芳香族不飽和炭化水素の重合体とは、一種のC9系の芳香族不飽和炭化水素の単独重合体と、二種以上のC9系の芳香族不飽和炭化水素の共重合体のいずれをもいう。
また、C5系の脂肪族不飽和炭化水素とC9系の芳香族不飽和炭化水素との共重合体は、該共重合体の軟化点が高くなる点で、C9系の芳香族不飽和炭化水素ユニットが60モル%以上であるものが好ましく、90モル%以上であるものがより好ましい。
C5系の脂肪族不飽和炭化水素とC9系の芳香族不飽和炭化水素との共重合体は、適当な触媒の存在下で、共重合可能である。
本発明において、石油樹脂の軟化点(JIS K2207)は、減衰性能を低下させること無く、せん断弾性率の温度依存性を改善することができ、加工性、耐セット性に優れ、ゴムの物性に対しその分子量および二重結合の反応性が影響を与えるので、100℃以上であり、同様の理由により優れるという観点から、120〜150℃が好ましい。
石油樹脂はそれぞれ単独でまたは2種以上を組み合わせて使用することができる。
石油樹脂の量は、せん断弾性率の温度依存性、減衰性能及び耐スコーチ性に優れるという観点から、ジエン系ゴム成分100質量部に対して、5〜30質量部であり、同様の理由から、5〜20質量部であるのが好ましい。
ポリマー改質アスファルト及び石油樹脂の合計量は、減衰性能を低下させること無く、せん断弾性率の温度依存性を改善することができ、加工性、耐セット性に優れるという観点から、ジエン系ゴム成分100質量部に対して、45質量部以下であるのが好ましく、35質量部以下であるのがより好ましく、21〜35質量部であるのが更に好ましい。
ポリマー改質アスファルトと石油樹脂との質量比(ポリマー改質アスファルト/石油樹脂)は、減衰性能を低下させること無く、せん断弾性率の温度依存性を改善することができ、加工性、耐セット性に優れるという観点から、8/1〜1/1であるのが好ましく、6/1〜4/3質量部であるのがより好ましい。
本発明のゴム組成物は、機械物性と減衰性に優れるという観点から、更に、カーボンブラックを含有するのが好ましい。カーボンブラックは特に制限されない。
カーボンブラックの窒素比表面積は減衰性とせん断弾性率のバランスに優れるという観点から、200〜230m2/gであるのが好ましい。
カーボンブラックのDBP吸油量は加工性と減衰性のバランスに優れるという観点から、100〜130ml/gであるのが好ましい。
またCTAB吸着比表面積が100m2/g以上のカーボンブラックを用いるのが好ましく、110〜370m2/gのカーボンブラックを用いるのがより好ましい。CTAB吸着比表面積が100m2/g以上で範囲である場合、得られる本発明のゴム組成物と硬質板とを交互に積層して得られる本発明の高減衰ゴム支承(以下これを「本発明の積層体」ともいう。)の減衰性をより高く維持することができる。ここで、CTAB吸着比表面積は、カーボンブラックがゴム分子との吸着に利用できる表面積を、CTAB(セチルトリメチルアンモニウムブロミド)の吸着により測定した値である。なお、CTAB吸着比表面積は、ASTM D3765−80に記載の方法により測定することができる。
カーボンブラックとしては、例えば、SAF、ISAF、HAFを挙げることができる。なかでも、減衰性に優れるという観点から、SAFが好ましい。
カーボンブラックの含有量は、せん断弾性率と減衰性に優れるという観点から、ジエン系ゴム成分100質量部に対して、50〜90質量部であるのが好ましく、60〜90質量部であるのがより好ましい。
<シリカ>
本発明のゴム組成物は減衰性に優れるという観点から、更にシリカを含有するのが好ましい。シリカは補強材として含有される。シリカは特に制限されない。例えば、従来公知のものを使用することができる。具体的には、例えば、ヒュームドシリカ、焼成シリカ、沈降シリカ、粉砕シリカ、溶融シリカを挙げることができる。
シリカは、減衰性能を低下させること無く、せん断弾性率の温度依存性をより改善することができるという観点から、平均凝集粒径が、5〜50μmのものが好ましく、5〜30μmのものがより好ましい。
シリカはそれぞれ単独でまたは2種以上を組み合わせて使用することができる。
シリカの含有量は、減衰性能とせん断弾性率のバランスが優れるという観点から、ジエン系ゴム成分100質量部に対して、1〜50質量部であるのが好ましく、10〜35質量部であるのがより好ましい。シリカの含有量がこの範囲である場合、得られる本発明の高減衰ゴム支承の減衰性が高く、せん断弾性率が良好となる。
本発明のゴム組成物は、本発明の目的を損なわない範囲で、必要に応じて、添加剤を含有することができる。添加剤としては、例えば、シリカ、カーボンブラック以外の充填剤、可塑剤(例えばアロマ油、パラフィンワックス)、加工助剤(例えば、脂肪酸金属塩)、加硫剤、加硫促進剤、老化防止剤、軟化剤、加硫助剤、難燃剤、耐候剤、耐熱剤、N−シクロヘキシルチオ−フタルイミドのようなリターダー(スコーチ防止剤)等が挙げられる。
本発明のゴム組成物はその製造方法について特に限定されない。例えば、上述した各成分を配合して未加硫ゴム組成物として製造することができる。
本発明のゴム組成物の用途は高減衰ゴム支承である。本発明のゴム組成物は高減衰ゴム支承以外にも例えば、ビル免震装置として使用することができる。
本発明の高減衰ゴム支承(本発明の積層体)について以下に説明する。
本発明の高減衰ゴム支承は、本発明の高減衰ゴム支承用ゴム組成物と硬質板とを交互に積層して得られる積層体である。本発明の積層体は高減衰ゴム支承として使用することができ、例えば、橋梁の支承やビルの基礎免震等に用いられる構造体である。
本発明の高減衰ゴム支承について添付の図面を用いて以下に説明する。本発明の高減衰ゴム支承は添付の図面に制限されない。
図1は本発明の高減衰ゴム支承の一例を模式的に表す断面概略図である。図1において、本発明の高減衰ゴム支承(免震積層体)1は硬質板2、高減衰ゴム支承用ゴム組成物3を有し、高減衰ゴム支承用ゴム組成物3と、硬質板2(例えば、一般構造用鋼板、冷間圧延鋼板等)とは交互に積層されて構成される。高減衰ゴム支承用ゴム組成物3には本発明の高減衰ゴム支承用ゴム組成物が使用される。高減衰ゴム支承1は、高減衰ゴム支承用ゴム組成物3と硬質板2との間に接着層を設けて構成してもよく、また、接着層を設けずに直接加硫して構成してもよい。
本発明において、高減衰ゴム支承用ゴム組成物3は2層以上を積層させた構造としてもよい。本発明の高減衰ゴム支承が有する、高減衰ゴム支承用ゴム組成物と硬質板との積層数は図1に限定されず、用いられる用途、要求される特性等に応じて、任意に設定できる。更に、本発明の高減衰構造体の大きさ、全体の厚さ、本発明の高減衰ゴム支承用ゴム組成物の層の厚さ、硬質板の厚さ等についても、用いられる用途、要求される特性等に応じて、任意に設定できる。
本発明の積層体を製造するには、本発明の高減衰ゴム支承用ゴム組成物をシート状に成形した後に加硫して、シート状のゴム組成物を得た後、接着剤を含む層を設けて硬質板と交互に積層させてもよいし、また、あらかじめ未加硫の本発明の高減衰ゴム支承用ゴム組成物をシート状に成形し、硬質板と交互に積層した後、加熱して加硫・接着を同時に行ってもよい。
本発明の積層体は、本発明のゴム組成物を用いているため、減衰性能を低下させること無く、せん断弾性率の温度依存性を改善することができる。
後述するラップシェアせん断試験により測定するマイナス30℃におけるGeq-30℃と23℃におけるGeq23℃との比(Geq-30℃/Geq23℃)は1に近いほど温度依存性が小さく好ましい。Geq-30℃/Geq23℃は、1.37以下が好ましく、1.35以下がより好ましく、1.30以下が更に好ましい。
等価減衰定数(Heq)およびせん断弾性率(Geq)は、ラップシェアせん断試験により測定される。
図2は、ラップシェア型せん断試験用試料の模式的な側面図である。図2において、符号4はラップシェア型せん断試験用試料を表し、符号5は圧延した未加硫ゴム組成物を表し、符号6は鋼板を表す。
未加硫ゴム組成物5は、幅25mm×長さ25mm×厚さ5mmのサイズに圧延された、本発明の高減衰ゴム支承用ゴム組成物の未加硫ゴム組成物である。鋼板6は、表面がサンドブラストされ、金属接着剤が塗布された鋼板(幅25mm×長さ100mm×厚さ20mm)である。
ラップシェア型せん断試験用試料4は、未加硫ゴム組成物5と鋼板6とを、図2に示されるように配置(積層)した後に、130℃で120分プレス加硫して得られる。
ラップシェアせん断試験は、加振機(サギノミヤ社製)、入力信号発振機、出力信号処理機を用いて、以下に示す条件で行われる。
上記のように作製されたラップシェア型せん断試験用試料を用いて、2軸せん断試験機による変形周波数0.5Hz、測定温度23℃で、175%歪みを11回加えたときのせん断特性値を測定し、歪み1回当たりのせん断特性値の平均を求める(以下同様)。
具体的には、上記ラップシェア型せん断試験にて得られたヒステリシス曲線が示すXmax(歪み最大値)およびQmax(応力最大値)を用い、等価減衰定数(Heq)およびせん断弾性率(Geq)を下記式(1)、(2)に従って算出する。
式(1)中、△Wはヒステリシスループ内の面積である。
式(2)中、Keqは下記式(3)で表され、Hは高減衰ゴム支承中に積層されるゴム層の合計の厚みを表し、Aはゴム層の断面積である。
高減衰ゴム支承は、振動エネルギーの吸収装置として用いることができる。その具体的な用途、適用条件等は、特に限定されない。中でも、上述の優れた特性を有するため、建築用の振動エネルギーの吸収装置として用いられるのが好ましく、例えば、各種の免震、除振、防振等の振動エネルギーの吸収装置(より具体的には、例えば、道路橋の支承や、橋梁、ビルの基礎免震、戸建免震用途)に好適に用いられる。
以下、本発明を実施例に従ってより具体的に説明する。本発明は下記の実施例に限定されない。
<組成物の製造>
下記第1表に示す組成(単位は質量部)になるように各化合物を配合して、それらをB型バンバリーミキサーにて温度調節:60℃の条件下で5分間混練し、未加硫ゴム組成物を調製した。
<評価>
上述のとおり製造した未加硫ゴム組成物を以下の方法で加硫してサンプルを作製し、一般物性、加工性(ムーニースコーチ)、せん断特性(剪断弾性率、等価減衰定数)、温度依存性、耐セット性を評価した。結果を第1表に示す。
・一般物性(引張物性)
上述のとおり製造した未加硫ゴム組成物を148℃のプレス成型機を用い、面圧3.0MPaの圧力下で45分間加硫して、2mm厚の加硫シートを作製した。このシートからJIS3号ダンベル状の試験片を打ち抜き、引張速度500mm/分での引張試験をJIS K6251−2004に準拠して行い、M300(300%モジュラス、単位:MPa)、引張強さ(TB)[MPa]および切断時伸び(EB)[%]を室温(23℃)にて測定した。
・加工性(ムーニースコーチ)
得られた未加硫の各ゴム組成物について、JIS K6300−1−2001に準じて、L形ロータを使用し、予熱時間1分、試験温度125℃の条件で、ムーニー粘度を連続的に測定した。ムーニー粘度の最低値をVとした。また、ムーニー粘度がVから5ポイント上昇するまでのムーニースコーチ時間(分)を測定した。ムーニースコーチ時間は、スコーチ(ゴム焼け)の指標であり、長い方が好ましい。
・ラップシェアせん断試験
上述のとおり製造した未加硫ゴム組成物を幅25mm×長さ25mm×厚さ5mmのサイズに圧延した。
圧延後の未加硫ゴム組成物(図2中の5)と、表面をサンドブラストして金属接着剤を塗布した鋼板(幅25mm×長さ100mm×厚さ20mm、図2中の6)とを、図2のラップシェア型せん断試験用試料4の側面図に示すように配置(積層)した後に、130℃で120分プレス加硫してラップシェア型せん断試験用試料を作製した。
上記ラップシェア型せん断試験用試料に対して、加振機(サギノミヤ社製)、入力信号発振機、出力信号処理機を用い、ラップシェアせん断試験を行った。
具体的には、上記ラップシェア型せん断試験用試料に対し、2軸せん断試験機による変形周波数0.5Hz、測定温度23℃及び−30℃で、175%歪みを11回加えたときのせん断特性値の平均を求めた。
このラップシェアせん断試験によって得られたヒステリシス曲線が示すXmaxおよびQmaxを用い、上記式(1)および(2)に従って平均せん断特性値(Geq、Heq)を求めた。
・温度依存性の評価
上記ラップシェア型せん断試験用試料を用いて、2軸せん断試験機による変形周波数0.5Hz、測定温度23℃で、175%歪みを11回加えたときのせん断特性値の平均(Geq23℃、Heq23℃)を求めた。
次に、測定温度をマイナス30℃に代えた他は測定温度が室温(23℃)の場合と同様にして、マイナス30℃でのせん断特性値の平均(Geq-30℃、Heq-30℃)を求めた。
そして、Geq-30℃/Geq23℃を算出しこれを−30℃/23℃におけるせん断弾性率(Geq)の温度依存性とした。第1表中ではGeq-30℃/Geq23℃をGeq温度依存性と表記した。等価減衰定数(Heq)の温度依存性の算出、表記についてもこれと同様である。
・耐セット性
上記のとおり製造した未加硫ゴム組成物を150℃で30分間プレス加硫を行い加硫ゴム組成物を得た。得られた加硫ゴム組成物を用いてJIS K 6262に記載の方法に準じて耐セット性を測定した。圧縮試験時の熱処理温度70℃、圧縮時間22時間の条件で、熱処理終了後30分間放冷し試験片の厚さを測定する。そして、試験片の縮んだ厚さを100%として、放冷30分間の間に試験片がどれだけ元の厚さに戻ったかをパーセンテージで表す。圧縮されたまま全く元の厚さに戻らないときは100%、完全に元の厚さに戻ったときは0%と評価する。これをJIS ハンドブックでは圧縮永久歪み率と呼ぶが、本明細書では耐セット性として評価した。
第1表中の各成分は、以下のものを使用した。
・NR:天然ゴム、STR20、TECK BEE HANG社製
・VCR:ビニル−シスブタジエンゴム。商品名UBEPOL−VCR 412。シス1,4−ポリブタジエンと高結晶性シンジオタクティク−1,2−ポリブタジエンとを88:12の質量比で含み、マトリックスポリマー(シス1,4−ポリブタジエン)のミクロ構造はシス98質量%、トランス1質量%、ビニル1質量%である。高結晶性シンジオタクティク−1,2−ポリブタジエンの結晶化度は略100%である。宇部興産社製
・C.B:カーボンブラック、ダイヤブラックI、三菱化学社製、窒素比表面積:200m2/g、DBP吸油量:125ml/g
・シリカ:ニップシールVN3、東ソー・シリカ社製、平均凝集粒径20μm
・アロマ油:商品名A−OMIX、三共油化社製、可塑剤
・石油樹脂1:ハイレジン#140S(軟化点140℃、東邦化学社製)、C9系脂肪族不飽和炭化水素化合物の単独重合体
・加工助剤:脂肪酸亜鉛塩混合体、商品名ストラクトールEF44、SCHILL&SEILACHER GMBH & CO.社製
・老化防止剤:商品名RUBBER ANTIOXIDANT 6PPD、Sinorg chem. Co., Tai′an社製
・ポリマー改質アスファルト1:SBSで改質されたアスファルト、ポリマー改質アスファルト中の熱可塑性エラストマー(SBS)の量は10質量%以下、ポリマー改質アスファルト1の軟化点56℃以上、商品名エポックファルトD、日進化成社製
・熱可塑性エラストマー:SBS(スチレン−ブタジエン−スチレン共重合体)、商品名アサプレンT、旭化成社製
・ストレートファルト:ストレートアスファルト、日進化成社製
・パラフィンワックス:精工化学社製
・リターダー:N−Cyclohexylthio−phthalimide、商品名リターダーCTP、東レファインケミカル社製
・酸化亜鉛:商品名酸化亜鉛3種、正同化学社製
・ステアリン酸:花王社製
・加硫促進剤CZ:ノクセラーCZ、大内新興化学工業社製
・硫黄:粉末イオウ、細井化学工業社製
第1表に示す結果から明らかなように、石油樹脂量が多く、ポリマー改質アスファルトを含まない比較例1はGeq温度依存性(−30℃/23℃)が悪かった。石油樹脂、ポリマー改質アスファルトを含まない比較例2はML5upが短く加工性が低かった。ポリマー改質アスファルトを配合せず、石油樹脂を30質量部を超えて配合する比較例3はGeq温度依存性(−30℃/23℃)が悪かった。ポリマー改質アスファルトを配合せず代わりにストレートアスファルトを配合する比較例4にはGeq温度依存性(−30℃/23℃)が1.38以上となり改善の余地があった。比較例4よりストレートアスファルトを多く配合する以外は比較例4と同じである比較例5は比較例4よりGeq温度依存性(−30℃/23℃)に劣った。シンジオタクティクポリブタジエン樹脂を含有しない比較例6は減衰性能が低下し、Geq温度依存性(−30℃/23℃)が悪く、ML5upが短く加工性が低かった。
これに対して実施例1〜5は減衰性能を低下させること無く、せん断弾性率の温度依存性を改善することができる。特に、ジエン系ゴム成分100質量部に対して、石油樹脂とポリマー改質アスファルトとの合計量が35質量部以下であり、ポリマー改質アスファルトの量が21質量部以上の実施例2、3はせん断弾性率の温度依存性、加工性をより改善することができる。カーボンブラックとシリカとを更に配合する実施例1〜4は、シリカを配合しない実施例5と比較してせん断弾性率の温度依存性をより改善することができる。
1 高減衰ゴム支承(免震積層体)
2 硬質板
3 本発明の高減衰ゴム支承用ゴム組成物
4 ラップシェア型せん断試験用試料
5 圧延した未加硫ゴム組成物
6 鋼板

Claims (6)

  1. シンジオタクティクポリブタジエン樹脂を含有するポリブタジエンを含むジエン系ゴム成分を100質量部、SBS、SIS及びSEBSからなる群から選ばれる少なくとも1種の熱可塑性エラストマーを含むポリマー改質アスファルトを3〜50質量部、並びに、軟化点100℃以上の石油樹脂を5〜30質量部配合し、前記ポリブタジエンとしてビニル−シスブタジエンゴムを使用し、前記ビニル−シスブタジエンゴムの含有量が前記ジエン系ゴム成分の10質量%以上である、高減衰ゴム支承用ゴム組成物。
  2. 更に、窒素比表面積が200〜230m2/gであり、DBP吸油量が100〜130ml/gであるカーボンブラックを50〜90質量部とシリカ1〜50質量部とを配合する、請求項1に記載の高減衰ゴム支承用ゴム組成物。
  3. 前記ポリマー改質アスファルトの軟化点が56℃以上であり、前記熱可塑性エラストマーの含有量が前記ポリマー改質アスファルト中の5〜20質量%である、請求項1または2に記載の高減衰ゴム支承用ゴム組成物。
  4. 前記ポリマー改質アスファルト及び前記石油樹脂の合計量が、前記ジエン系ゴム成分100質量部に対して、35質量部以下である、請求項1〜3のいずれかに記載の高減衰ゴム支承用ゴム組成物。
  5. 前記ポリマー改質アスファルトと前記石油樹脂との質量比(ポリマー改質アスファルト/石油樹脂)が8/1〜1/1である、請求項1〜4のいずれかに記載の高減衰ゴム支承用ゴム組成物。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の高減衰ゴム支承用ゴム組成物と硬質板とを交互に積層して得られる、高減衰ゴム支承。
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