JP6134902B2 - 送風装置とそれを使用した加熱調理器 - Google Patents

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Description

本発明は加熱調理器の冷却に使用する送風装置とそれを使用した加熱調理器の冷却機構に関するものである。
従来、この種の送風装置を使用した加熱調理器の冷却機構としては、冷却を要する主な発熱原であるインバータとマグネトロンを冷却するために、インバータとマグネトロンに個別に対応して合計2個の送風装置を設置し、インバータとマグネトロンを冷却した後の送風で他の部品の冷却を行っている(例えば、特許文献1参照)。
特開2011−174670号公報
しかしながら、前記従来の構成では、インバータとマグネトロンを冷却するために2個の送風装置が必要であり、送風装置の設置に大きいスペースが必要であるため、加熱調理器の小型化の障害となっていた。また、2個の送風装置を使用することにより、部品コストと組立工数のアップによる加熱調理器全体のコストアップに繋がるという課題を有していた。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、インバータとマグネトロンの2個の冷却対象を1個の送風装置でそれぞれの冷却対象を最適に冷却可能とし、送風装置の設置場所の省スペースと低コストを図ることにより、加熱調理器の小型化とコストダウンを可能とする送風装置を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の送風装置は、遠心ファンと、遠心ファンを駆動するモータと、遠心ファンとモータとを内包し、遠心ファンの外周に沿って風路を形成するファンケーシングと、ファンケーシングの外周部に形成された主吐出口と副吐出口と、を備え副吐出口は、主吐出口より上流側に配設されるとともに主吐出口の開口面積より小さい開口面積であり、前記主吐出口は、前記遠心ファンの回転軸方向の厚み寸法において、前記ファンケーシングの略全厚みに亘り開口するとともに、前記副吐出口は、前記ケーシングの外周部における前記遠心ファンの回転軸方向の一端部から前記ファンケーシングの一部の厚みの範囲に開口させたものである。
これにより、1個の送風装置で、異なる場所に配置され、冷却容量の異なる冷却対象を最適な条件で冷却することが可能となり、送風機構全体の小型化とコストダウンを図ることができる。
本発明の送風装置は、送風機構の小型化および加熱調理器全体の小型化とコストダウンを図ることができる。
本発明の実施の形態1における加熱調理器の外観を示す斜視図 同加熱調理器のドア開放状態を示す斜視図 図1に示すAA断面図 図1に示すBB断面図 同加熱調理器の底板の斜視図 同加熱調理器の底部機械室を示す斜視図 同加熱調理器の底部機械室のカバーを取り外した状態を示す斜視図 同加熱調理器の底板を外した状態の下方視を示す斜視図 同加熱調理器のコンベクションヒータユニットの構成を示す分解斜視図 同加熱調理器のケースを取り外した状態の左側後方視の斜視図 同加熱調理器のケースを取り外した状態の左側後方視の斜視図 本発明の実施の形態1における冷却ファンユニットの外観を示す斜視図 同冷却ファンユニットの横断面図
第1の発明は、遠心ファンと、前記遠心ファンを駆動するモータと、前記遠心ファンと前記モータとを内包し、前記遠心ファンの外周に沿って風路を形成するファンケーシングと、前記ファンケーシングの外周部に形成された主吐出口と副吐出口と、を備え前記副吐出口は、前記主吐出口より上流側に配設されるとともに前記主吐出口の開口面積より小さい開口面積であり、前記主吐出口は、前記遠心ファンの回転軸方向の厚み寸法において、前記ファンケーシングの略全厚みに亘り開口するとともに、前記副吐出口は、前記ケーシングの外周部における前記遠心ファンの回転軸方向の一端部から前記ファンケーシングの一部の厚みの範囲に開口させたものである。
これにより、1個の送風装置で、異なる場所に配置され、冷却容量の異なる冷却対象を最適な条件で冷却することが可能となり、送風機構全体の小型化とコストダウンを図ることができる。
第2の発明は、特に、第1の発明において、前記ファンケーシングの前記主吐出口は、前記遠心ファンの回転軸方向の厚み寸法において、一部は開口が小さく形成され、前記主吐出口の前記小さな開口は、前記遠心ファンの回転軸方向において、前記ケーシングの外周部における前記副吐出口と同じ一端部側から前記ファンケーシングの一部の厚みの範囲に開口させたものである。
これにより、冷却対象に対応させて副吐出口の開口を任意に設定することが可能となるとともに、主吐出口から吐出する風を、上部と下部で異なる流速とすることができ、主吐出口を噴出した送風に上下の方向性を付加することが可能となり、冷却対象に最適な送風を実施することができる。
第3の発明は、特に、第1または第2の発明において、前記モータは、前記遠心ファンの羽根の内径より小さい外形とし、前記モータを前記遠心ファンの羽根の内側に配置したものである。
これにより、送風装置全体を小型化できるとともに、モータを遠心ファンで自冷却することが可能となり、耐久性と安全性を向上することができる。
第4の発明は、第1〜第3のいずれか1つの発明の送風装置と、食品を収容する加熱室と、前記食品に高周波を放射するマグネトロンと、前記マグネトロンを駆動するインバータとを含み、前記マグネトロンは前記送風装置の前記副吐出口より吐出される送風により冷却され、前記インバータは前記送風装置の前記主吐出口より吐出される送風により冷却される構成の加熱調理器である。
これにより、1個の送風装置で、マグネトロンとインバータを最適な条件で冷却することが可能となるため、冷却機構の小型化と簡素化を図ることができ、加熱調理全体の小型化とコストダウンの効果を得ることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施形態1における加熱調理器の外観を示す斜視図、図2はドアを開いた状態の斜視図、図3は図1に示すAA断面図、図4は図1に示すBB断面図、図5は底板を示す斜視図、図6は加熱調理器の底部機械室を示す斜視図、図7はインバータ基板と制御基板のカバーを外した状態の底部機械室の斜視図、図8は加熱調理器の底板を外した状態の下方視の斜視図、図9はコンベクションヒータユニットの構成を示す加熱調理器の後部の分解斜視図、図10はケースを取り外した状態の加熱調理器の左側面と背面を示す斜視図、図11はケースを取り外した状態の加熱調理器の左側面と背面を示す斜視図である。
<1>加熱調理器の構成
本実施の形態における加熱調理器は、前面に開口を有し被加熱物を収納する加熱室200に、高周波(マイクロ波)と、輻射熱と、熱風と、蒸気のうち少なくとも1つを供給して被加熱物を加熱する加熱調理器であり、高周波を発生するマグネトロンを備えた高周波発生部400と、輻射熱で被加熱物を加熱する上ヒータユニット500と、加熱室200内に熱風を循環させるコンベクションヒータユニット600と、加熱室200の左側壁の外側面に、蒸気を発生させる蒸気発生部700とを備えている。
なお、本実施の形態においては、本体100のドア300を有する側を前方とし、この前方より後方に向かって右側を右方とし、前方より本体に向かって左側を左方として、以下の説明を行う。
本体100は、前面に開口と開口の全周にフランジを備えた加熱室200が中央に配置されている。加熱室200の両側面と上面とを一体に覆う本体ケース110と、加熱室200の下方に配置された底板120と、加熱室200の背面に配置された後板130とで外郭が構成されている。加熱室200の外周と外郭との間には、間隙が確保されており、この間隙は断熱空間として作用する。そして、この間隙内には、加熱調理器を駆動する各機能が配置されている。
図1および図2に示すように、本体100の前面には、加熱室200の開口を開閉する投光窓付のドア300が設置されている。ドア300の下端は、本体100の下端部にヒンジを介して枢支されており、上下方向に回動可能な構成となっている。ドア300の前面右側部には、操作部310が設けられている。
また、ドア300の下方右側には、蒸気発生部700に供給する水を貯溜する給水タンク730が着脱自在に設置されており、その左側には加熱室200内で結露した結露水を貯溜する排水タンク202が、着脱自在に設置されている。
加熱室200の右側壁210と左側壁220には、オーブン調理に使用する角皿と、グリル調理に使用するグリル皿を支持するために、上面が水平な支持突起201が前後方向に水平に複数段(本実施の形態においたは3段)設けられており、被加熱物を載置する角皿およびグリル皿を調理に最適な位置に設置可能な構成となっている。
図3に示すように、加熱室200の右側壁210の上部中央には孔が形成され、右側壁210の外側面に設けられた赤外線センサ150が、この孔を通して被加熱物の温度を検出している。そして、加熱室200の右側壁の中央より手前側で、かつ上部と中央部の位置にそれぞれ角孔が形成され、加熱室200の内部を照明するLED(発光ダイオード)の庫内灯151が設置されている。
図4に示すように、加熱室200の左側壁220の前方下部には、複数の円形のパンチ孔が略長方形に配設された外気吸気口221が、設置されている。外気吸気口221から
、加熱室200の外部の低温で低湿度の空気を加熱室200内に導入し、循環ファン620の送風と合流させて低湿の空気をドア300の内面に沿って送風することにより、ドア300のガラス面の結露を抑制することができる。
また、加熱室200の左側壁220の上部中央には、蒸気発生部700から加熱室200に蒸気を噴出する蒸気噴出口701が配置されている。
加熱室200の天面230には、上方に凹陥した凹陥部231が形成されており、凹陥部231の内部に、上ヒータユニット500が設置されている。上ヒータユニット500は、左右方向に3本の管状ヒータが設置されており、前後に2本の管状のミラクロンヒータ510と、中央に1本の管状のアルゴンヒータ520が、並設されている。これらの管状ヒータは主に赤外線を放射して、加熱室200内に収容された被加熱物を輻射熱で直接加熱する。また、上ヒータユニット500を設置した凹陥部231の上方は、断熱材232で覆われている。
また、加熱室200の天面230の右側後部には、加熱室200内の温度を検出するサーミスタ152が設置されている。
図9は、コンベクションヒータユニットの構成を示す分解斜視図である。
加熱室200の後壁240には、加熱室200内に熱風を循環するコンベクションヒータユニット600が設置されている。
加熱室200の後壁240の中央には、複数の円形のパンチ孔が形成された領域が、全体として略六角形になるように配設され、循環吸気口241が形成されている。そして、後壁240の周縁部には、複数の円形のパンチ孔が形成された領域が、略長方形になるように配設され、送風口242が形成されている。これらにより、循環吸気口241より加熱室200内の空気を吸引し、送風口242より熱風を加熱室200内に送風している。
後壁240の外方には、金属材料で形成されたファンケース610が、配置されている。このファンケース610には、絞り加工で外方に向かって凹陥した凹陥部611が、形成されている。また、後壁240と凹陥部611とで形成される空間には、循環ファン620とシーズヒータ630とが、設置されている。循環ファン620は、左回転のシロッコタイプのファンであり、循環ファン620の外周を取り巻くように、螺旋状に形成したシーズヒータ630が、配置されている。
ファンケース610の後面には、金属材料で凹陥形状に形成されたモータ支持具640が設置されており、このモータ支持具640の後面には、循環ファン620を駆動する循環モータ650が設置され、循環モータ650の回転軸に循環ファン620が締結されている。
コンベクションヒータユニット600の後方には、間隙を設けて後板130が配置されており、循環モータ650は、間隙を通過する送風により、冷却される構成となっている。
図10に示すように、加熱室200の左側壁220の外側の後方上部には、蒸気発生部700が、設置されている。蒸気発生部700は、アルミダイキャストで形成されたタンク710と、タンク710内部に設置されたシーズヒータ720とで、構成されている。タンク710の給水口より、タンク710内に供給された水をシーズヒータ720で加熱して蒸気を発生させ、蒸気噴出口701より、加熱室200内に蒸気を噴出させる。蒸気
発生部700で使用する水は、本体100の前面下部に設置された給水タンク730から、給水ポンプを介して給水される。
図3および図4に示すように、加熱室200の底面250中央部には、凹陥部251が形成されている。この凹陥部251の壁を貫通して、高周波(マイクロ波)を放射する高周波発生部400が、設置されている。高周波発生部400は、凹陥部251の上面側には、高周波を加熱室200の内部に放射する回転アンテナ410が、設置されている。
そして、凹陥部251の下面側には、高周波を発生するマグネトロン420と、回転アンテナ410を回転させるアンテナモータ411が、それぞれ設置されている。マグネトロン420で発生した高周波は、マグネトロンアンテナ421から導波管(図示せず)を介して回転アンテナ410に伝搬し、回転アンテナ410から加熱室200内に放射される。
回転アンテナ410を設けることにより、1個のマグネトロン420からの高周波を広範囲に分配して放射するとともに、回転アンテナ410に高周波放射の指向性を持たせることにより、調理に最適な誘電加熱が可能な構成となっている。
凹陥部251の上部開口部は、高周波が透過可能なセラミック製の底面板252で覆われており、回転アンテナ410は、加熱室200から常時隠蔽されている。
高周波発生部400から放射される高周波は、主に被加熱物を直接加熱するために使用されるが、高周波をグリル皿に放射することによりグリル皿を発熱させ、被加熱物の主に下面を加熱するためにも使用される。
図6および図7に示すように、本体100の下部に設置される底板120には、加熱調理器の各機能を駆動する駆動機構と、制御機構等が設置されており、加熱室200の底面250と底板120との空間で、機械室が形成されている。機械室には、加熱調理器の中心的な機能である高周波発生部400と制御部等が、配置されている。
図5に示すように、底板120は、亜鉛メッキ鋼板をプレス加工により成型したものであり、基本形状は、周囲に立ち上がり部を備えた矩形の浅い箱状に、形成されている。底板120には、複数の凹陥部121および開口等の加工が、施されている。特に、底板120の凹陥部120中央部の前面と下面には、冷却用の空気を吸引する冷却吸気口122として、複数の円形のパンチ孔が配設されている。
図6に示すように、底板120の前部の中央より左側には、発熱部材を始め加熱調理の各所を冷却する冷却ファンユニット800が、設置されている。冷却ファンユニット800が対向する部分の底板120には、冷却吸気口122として複数の円形のパンチ孔が配設されている。また、冷却ファンユニット800の上方には、内部に空洞部が形成されるファンカバー801が設置されており、底板120に形成された冷却吸気口122から吸引された外気が、冷却ファンユニット800の上下両面に設けられたファン吸気口841、851に送給される構成となっている(なお、冷却ファンユニットの詳細は後述する)。
冷却ファンユニット800の主吐出口811の後方となる底板120の後部中央には、マグネトロン420を駆動するインバータ910が設置されたインバータ基板900が配
置されており、インバータ基板900の上方には、インバータ基板カバー911が設置されており、インバータ基板900の上下に空洞部が形成され、上下の空洞部に冷却ファンユニット800から冷風が送風されて、冷却される構成となっている。インバータ基板カバー911の後部には、送給された送風の一部を後部上方向かって放出する後部連通口912が、設けられている。
底板120の右側には、制御基板920が配設されている。そして、制御基板920の上方には、制御基板カバー921が設置されており、制御基板920の上下に空洞部が形成されている。上下の空洞部に、冷却ファンユニット800からの冷風が送風されて、冷却される構成となっている。制御基板カバー921の右後方には、送給された冷風を右側空洞の上方に向かって放出する右側連通口623が、設けられている。
図7はインバータ基板カバー911と制御基板カバー921を取り外した状態を示す斜視図であり、インバータ基板900には、インバータ910と冷却用のヒートシンク等が配置されており、制御基板920には、マイクロコンピュータを含む回路部品が、配置されている。
図6に示すように、冷却ファンユニット800の副吐出口812の後方には、高周波発生部400のマグネトロン420が配置され、冷却ファンユニット800から冷風が送風されて、冷却される構成となっている。
また、底板120の前部右側の下面には、蒸気発生部700に供給する水を貯溜する給水タンク730が設置されており、給水タンク730は、本体100の前面から着脱可能な構成となっている。給水タンク730は、透明樹脂材料により高さの低い略直方体に成型されたものであり、上面に給水口が配置されており、背面に接続口が配置されている。給水タンク730を本体前面より所定位置に設置することにより、接続口が、本体100の給水接続部に接続され、給水ポンプを介して、蒸気発生部700のタンク710に、給水される。
図1および図2に示すように、本体100の前面には、加熱室200の開口を閉塞するドア300が、開閉自在に設置されている。
ドア300の基本躯体は、矩形の金属製の枠体であるドア枠301で形成されており、ドア枠301の中央部の上部には開口が設けられ、開口の右側に操作部310が形成されている。
ドア枠301の前面には、略全域を覆うガラス板302が設置されており、ガラス板302の周縁は、ドア飾り303が設置されている。ガラス板302の右側部には、操作部310が配設されている。操作部310は、操作と表示を一体で行うタッチパネル式の液晶311と、操作を戻す「戻るボタン」312と、取り消し操作を行う「取り消しボタン」313と、調理を開始する「スタートボタン」314とで構成されている。なお、操作に伴う表示は、全て液晶311で表示される。
また、ドア300の前面上部には、開閉用のハンドル304が設置されている。
ドア枠301の内面側には、ドア枠301の開口からのマイクロ波の漏洩を防止する金属製の電波シール板(図示せず)とガラス板305とが設置されており、ガラス板305の周辺部には、化粧カバー306が設置されている。
<2>冷却ファンユニットの構成
図12は冷却ファンユニットの外観を示す斜視図、図13は冷却ファンユニットの平面断面図である。
冷却ファンユニット800は、樹脂材料で成型されたケーシング810の内部に、ターボタイプのファン820と、ファン820を回転させるDCモータ830を主構成部材として構成されている。
ケーシング810は、上ケーシング840と下ケーシング850とを上下に組み合わせた構成であり、上ケーシング840と下ケーシング850ともに、略中央に円形のファン吸気口841、851が開口している。下ケーシング850のファン吸気口851には、略十字に交差するモータ支持梁852が形成されており、モータ支持梁852の中央に、DCモータ830の固定部が設置されており、DCモータ830の回転部には、ファン820が直結されている。
ターボタイプのファン820は、複数の羽根821を円周上に配置した略円筒形状をなしており、中央には軸受部822が形成され、DCモータ830の回転部が直結されている。ファン820を回転駆動させることにより、上下のファン吸気口841、851から羽根821の内側に、軸方向から吸気した空気を遠心力により、羽根821の外周に向けて送風する。
DCモータ830は略円筒形状であり、外径はファン820の羽根821の外径より小さい寸法であり、ファン820の内側に収容された状態で設置されている。
図13に示すように、ケーシング810内にファン820を設置した状態で、ファン820の外周とケーシング810の内側面との間には風路が形成されており、上流部で最小の間隔となっており、主吐出口に向かって徐々に間隔が大きくなり、略渦巻状の風路が形成されている。
ケーシング810外周部には主吐出口811と副吐出口812の2つの吐出口が形成されている。主吐出口811は、ケーシング810内に形成される流路の最下流に配設されている。そして、副吐出口812は、主吐出口より約270度上流側に配設され、副吐出口812の吐出方向を、主吐出口811の吐出方向と同じ方向となるように、約90度折れ曲がったダクトが形成されている。
図12に示すように、主吐出口811は、ケーシング810の全高さに亘って開口されており、上部の一部は開口が小さく形成されている。このような開口にすることにより、上部に対して下部から吐出される吐出量が多くなる。また、副吐出口812は、ケーシング810の下端から全高に対して、約70%の高さ寸法に対応して開口している。
このように、副吐出口812と主吐出口811を形成することにより、ケーシング810内を流れる空気は、まず副吐出口812の部分で、上部の流速と下部の流速に差が発生し、上部の流速が下部に対して速くなる。また、主吐出口811においても、上部の開口が小さいために、上部の流速が速くなるように作用する。
このように流速に差がある空気は、流速の遅い空気の圧力が高くなり、流速の速い上部の空気に引き込まれるため、吐出直後の空気は、上昇しながら送風される性質を備える。
<3>冷却機構の構成および動作、作用
上記構成の冷却ファンユニット800は、底板120の前部の中央より左側に設置されており、冷却ファンユニット800が設置された部分の底板120の下面と前面には、複数の円形のパンチ孔で構成された冷却吸気口122が配設されている。また、冷却ファンユニット800の上方には、内部に空洞部が形成されるファンカバー801が設置されており、底板120の冷却吸気口122から吸引された外気は、一部は冷却ファンユニット
800の下部のファン吸気口851に送給され、一部は上部のファン吸気口841に送給される。
冷却ファンユニット800の主吐出口811の後方となる底板120の後部中央には、マグネトロン420を駆動するインバータ910が設置されたインバータ基板900が配置されており、インバータ基板900の上方に配置されたインバータ基板カバー911により、インバータ基板900の上下に空洞部が形成されており、主吐出口811から吐出された冷却風は、図6の矢印C1に示すように、後方に向かって送給され、まずインバータ基板900の上下の空洞部に送風されてインバータ910を冷却する。
インバータ基板900を通過した冷却風は、一部は後方に送給され、後端で後部連通口912を通過して、矢印C2で示すように、上方に方向を変えて送給され、コンベクションヒータユニット600の循環ファン620を駆動する循環モータ650を冷却する。循環モータ650を冷却した冷却風は、矢印C3で示すように、後板130上部に設置された排気口131および排気口飾り132を経由して、外部に放出される。
また、インバータ基板900を通過した冷却風の一部は、矢印C10に示すように、右側に方向を変え、底板120の右側に配設された制御基板920に向かって送給され、制御基板カバー921により、制御基板920の上下に形成された空洞部を通過して、制御基板920を冷却する。
制御基板920を冷却した冷却風の一部は、矢印C11で示すように、加熱室200の右側壁210と本体ケース110との間に形成された右側空洞部に向かって送給される。加熱室200の右側壁210の下端部では、制御基板ケース設けられた右側連通口922を通過して、矢印C12で示すように、上方に向きを変える。
加熱室200の右側壁210の上部には、赤外線センサ150が設置されており、右側壁210の下端部から、赤外線センサ150の設置位置の近傍まで、赤外線冷却ダクト140が設置されている。右側連通口922を通過した冷風は、矢印C13、C14で示すように、赤外線冷却ダクト140内を通過して赤外線センサ150を冷却する。冷却後の冷却風は、矢印C15で示すように、加熱室200の天面230と本体ケース110との間に形成された上側空洞部へと送給される。
また、制御基板920に送給された冷却風の一部は、矢印C20で示すように、前方に向きを変え、制御基板920を冷却した後、C21で示すように右側空洞部に向かって向きを変え、加熱室200の下端部から矢印C22で示すように、右側空洞部上方に向かって通過して、矢印C23で示すように、上側空洞部へと送給される。上側空洞部に送給された冷却風は、本体100の背面の上部に設置された排気口612と排気口飾り132を通過して、矢印C24で示すように、外部に放出される。
一方、冷却ファンユニット800の副吐出口812の後方となる加熱室200の底面250の下面側には、高周波発生部400のマグネトロン420が配置されており、副吐出口812より吐出された冷却風で、マグネトロン420を直接冷却する。
副吐出口812から吐出された冷却風は、矢印D1で示すように、マグネトロン420を冷却する。マグネトロン420を冷却した冷却風は、矢印D2で示すように、左側に向きを変え、加熱室200の左側壁220と本体ケース110との間に形成された左側空洞部に向かって送給される。左側空洞部に到達した冷却風の一部は、左側壁220の後方下部から外気吸気口221まで設置されている外気吸気ダクト141内を、矢印D3、D4、D5で示すように送給され、外気吸気口221から加熱室200内に送給される。加熱
室200内に送給された冷却風は、コンベクションヒータユニット600の循環ファン620の送風と合流して、ドア300の内面に沿って送風され、ドア300のガラス板302の結露を抑制する。
外気吸気ダクト141の後端部には、送給された送風の一部を左側空洞部に放出する左側連通口142が、設けられている。左側連通口142を通過した冷却風は、矢印D10に示すように、上方に向きを変え、蒸気発生部700を冷却した後、矢印D11に示すように、加熱室200の左側壁220に沿って上昇し、矢印D12、D13で示すように、上側空洞部へと送給される。上側空洞部に送給された冷却風は、本体100の背面の上部に設置された排気口612と排気口飾り132を通過して、矢印D14で示すように、外部に放出される。
上記のように、本実施の形態における冷却ファンユニットは、単体のファンユニットでありながら吐出口を2個備え、異なる場所に配置された冷却容量の異なる冷却対象であるマグネトロン420とインバータ910に対して最適な冷却効果をもたらすことができ、冷却機構の小型化とシンプル化が図れるとともに、加熱調理全体の小型化とシンプル化が可能となり、小型で使い勝手の良い加熱調理器を低コストで提供することができるものである。
また、本実施の形態における冷却ファンユニット800の主吐出口811は、ケーシング810の略全高に亘り開口させ、副吐出口812は一部の高さの範囲にのみに開口させたことにより、主吐出口811から吐出する風が上部と下部で異なる流速とすることができ、主吐出口811を噴出した送風に上下の方向性を付加することが可能となり、冷却対象に最適な風向で送風が実施できるものである。
また、本実施の形態における冷却ファンユニット800のDCモータ830は、ターボファンの羽根の内径より小さい外形とし、DCモータ830をターボファンの羽根の内側に配置したことにより、冷却ファンユニット800全体を小型化できるとともに、DCモータ830をターボファンで自冷却することが可能となり、耐久性と安全性を向上することができるものである。
なお、本実施の形態においては、冷却ファンユニット800のファンとしてはターボタイプのファンを採用したが、これに限るものではなく、例えばシロッコタイプ等の他の遠心タイプのファンであっても同様の効果を得ることができる。
以上のように、本発明にかかる送風装置は、1個の送風装置で複数の冷却対象に対して個別に送風することが可能となるので、他の家電機器や制御機器等の用途にも適用できる。
200 加熱室
420 マグネトロン
800 冷却ファンユニット(送風装置)
810 ケーシング(ファンケーシング)
811 主吐出口
812 副吐出口
820 ファン(遠心ファン)
821 羽根
830 DCモータ(モータ)
910 インバータ

Claims (4)

  1. 遠心ファンと、
    前記遠心ファンを駆動するモータと、
    前記遠心ファンと前記モータとを内包し、前記遠心ファンの外周に沿って風路を形成するファンケーシングと、前記ファンケーシングの外周部に形成された主吐出口と副吐出口とを備え
    前記副吐出口は、前記主吐出口より上流側に配設されるとともに前記主吐出口の開口面積より小さい開口面積であり
    前記主吐出口は、前記遠心ファンの回転軸方向の厚み寸法において、前記ファンケーシングの略全厚みに亘り開口するとともに、前記副吐出口は、前記ケーシングの外周部における前記遠心ファンの回転軸方向の一端部から前記ファンケーシングの一部の厚みの範囲に開口させた送風装置。
  2. 前記ファンケーシングの前記主吐出口は、前記遠心ファンの回転軸方向の厚み寸法において、一部は開口が小さく形成され、前記主吐出口の前記小さな開口は、前記遠心ファンの回転軸方向において、前記ケーシングの外周部における前記副吐出口と同じ一端部側から前記ファンケーシングの一部の厚みの範囲に開口させた請求項1に記載の送風装置。
  3. 前記モータは、前記遠心ファンの羽根の内径より小さい外形とし、
    前記モータを前記遠心ファンの羽根の内側に配置した構成の請求項1または2に記載の送風装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の送風装置と、
    食品を収容する加熱室と、
    前記食品に高周波を放射するマグネトロンと、
    前記マグネトロンを駆動するインバータと、を含み、
    前記マグネトロンは前記送風装置の前記副吐出口より吐出される送風により冷却され、前記インバータは前記送風装置の前記主吐出口より吐出される送風により冷却される構成の加熱調理器。
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