JP7370169B2 - 加熱調理器 - Google Patents

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Description

本発明は、グリル庫を備えた加熱調理器に関する。
一般的に、グリル庫は、魚などの食品(被調理物)に対して上下に配置されたシーズヒーターやガスバーナーなどの熱源により、被調理物の両面を同時に加熱するものが主流である。
このグリル庫の加熱室では食品が熱源の放射熱で加熱するグリル調理の他に、加熱室内の温度制御により、例えばピザやお菓子、ケーキなど多種の調理メニューに応じたオーブン調理が行われる。このため、グリル庫の使用頻度や高温保持時間が増加している。グリル庫の加熱室内には、サーミスタ等の温度センサが備えられ、温度センサの検出値をもとに温度制御が行われている。
グリル庫は加熱調理器の正面側に開口部があり、その開口部を覆うようにドア部を設けている。使用者が加熱室内に食品を載置する際には、ドア部のハンドルを引いて開放する構造が一般的である。グリル庫で加熱調理を行うと、熱源に供給される熱量によって庫内温度が上昇し、これに伴いドア部温度も上昇する。ドア部の外表面温度は100℃以上の高温となるが、使用者がドア部の開閉時に触れるハンドルには、熱が伝達され難い構造となっている。安全性をより向上させることから、ドア部等の本体正面側の外表面温度を低減させることが望まれている。ドア部の外表面温度を下げるための技術として、例えば特許文献1及び特許文献2がある。
特許文献1には、取っ手(ハンドル)を有しグリル庫の開口部を開閉する扉を設け、この扉を開口部に面する内壁と、外部に面する外壁とで構成し、内、外壁の間に形成された空気層に空気を流通させるための導入孔および排出孔を設けた技術が開示されている。さらに特許文献1には、本体内に外部の空気を送るための送風装置を備え、導入孔および排出孔を本体に対向させ、送風装置による冷却空気の連絡孔を導入孔および排出孔に対向するように設けた技術が開示されている。
また、特許文献2には、グリル庫のドアの内部に空気が流れる風路を設け、このドア上方に設けられた流入口から流入した空気をドア下方に設けた流出口に向かって流し、流出口からの空気が受け皿とグリル庫底面との隙間を通流してグリル庫背面下方に設けられた排気部から本体外に排出する技術が開示されている。
特開2006-200831号公報 特開2011-187177号公報
一般的なグリル庫は、調理中の熱源温度を500℃以上とした放射熱を利用して食品を加熱するものであり、加熱室内の温度が200℃以上に上昇する。このため、内部空気に接して熱エネルギーが伝熱するドア部の表面温度は100℃以上の高温に達する。本体正面に配置するドア部は、調理時の使用者と対面する側に位置するため、安全性向上からドア部の温度低減が望まれる。
特許文献1に記載の技術においては、扉内部の空気層に対し、導入孔および排出孔を設けて空気層を流動する構成であるが、自然対流による空気の流動は外壁温度に起因するため、取っ手(ハンドル)側の扉温度と流動性能がトレードオフの関係となる。すなわち、自然対流で空気層を流動させることは加熱庫から扉への熱を逃がすことであり、扉温度が高いことにより空気層の流動が促進される。扉温度がある程度下がると、空気層の流動は小さくなり、熱移動が小さくなるため、自然対流による空気層の流動のみでは、扉の温度は十分に下がらず飽和する。
また、本体内の送風装置を用い、本体の連絡孔からドアの導入孔に空気を流し、ドアの排出孔から連絡孔を介して本体に排出して冷却する構成においては、送風装置から吹き出る空気は本体内の発熱部品を冷却した後の空気であるため、空気の温度が上昇し、ドアの冷却効率が低くなる。すなわち、冷却対象であるドアと排熱した温度の高い空気との温度差が小さいため、ドア温度を排熱の空気温度より下げることができなかった。また、ドアを冷却した空気はドアの排出孔から連絡孔を介して本体内に戻る流れとなるため、ゴミや調理で発生した水蒸気などが本体内に入り込み易く、回路等が故障する恐れがあった。
特許文献2に記載の技術においては、同様に、ドアを冷却した空気がドア下方の流出口を介して受け皿とグリル庫底面との隙間を通流する構成であり、ゴミや調理で発生した水蒸気などが本体内に入り込み易く、回路等が故障する可能性があった。また、最も触れる機会が多いドアの取っ手(ハンドル)が流れの下流側となるため、ドアの取っ手には風温上昇した空気が流れることになり、ドアの取っ手の温度を下げにくいといった課題があった。また、ドアの流入口が加熱室の上方となるため、開口部分が使用者の視界に入り易く、デザイン性を悪化させる課題があった。
本発明の目的は、上記課題を解決し、加熱調理器に組み込まれるグリル庫において、加熱室内から伝わる熱を抑制し、ドア部における冷却効果を向上させた加熱調理器を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明の特徴とするところは、本体と、前記本体の上面であって被調理鍋を載置する鍋載置部と、前記鍋載置部の下方に配置されたグリル庫を備え、前記グリル庫は、加熱室と、前記加熱室の開口部を覆うドア部と、食品を前記加熱室に収納する食品載置部と、前記食品を加熱する加熱手段を備え、前記ドア部は内部に空間を有する箱体であって、前記箱体に形成された吸気用開口と、前記吸気用開口より上方に位置した排気用開口とを備え、前記本体には、前記ドア部の側方かつ前記本体の正面に配置され前記グリル庫内の加熱具合を調整する操作パネルと、前記加熱手段を制御する部品を実装する基板と、前記基板を収容する基板ケースと、前記基板を冷却する第1送風手段と、前記ドア部を冷却する第2送風手段を備え、前記第2送風手段は、前記グリル庫の側方でかつ前記基板ケースと前記操作パネルの間に配置され、さらに前記第2送風手段は、前記本体の下方に配置され、かつ回転軸が垂直方向の軸流ファンであり、前記吸気用開口に冷却風を供給し、前記箱体内の空間を下方から上方に向かう流れを構成したことにある。
本発明によれば、加熱調理器に組み込まれるグリル庫において、加熱室内から伝わる熱を抑制し、ドア部における冷却効果を向上させた加熱調理器を提供することができる。
本発明の実施例1に係る加熱調理器の斜視図である。 図1に示す加熱調理器の分解斜視図である。 図1に示すB-B線で切断した側面断面図である。 図1に示すC-C線で切断した正面断面図である。 図1に示すA-A線で切断した側面断面図である。 図5のグリル庫の模式図である。 グリル庫のドア側近傍における正面断面の模式図である。 図6におけるグリル庫の上面視の断面図である。 図5のドア部の分解斜視図である。 図8におけるグリル庫の変形例を示す図である。 図8におけるグリル庫の他の変形例を示す図である。 図8におけるグリル庫の変形例2を示す図である。 図8におけるグリル庫の変形例3を示す図である。 本発明の実施例2に係るグリル庫5の側面断面の模式図である。 本発明の実施例3に係るグリル庫5の側面断面の模式図である。 本発明の実施例4に係る加熱調理器の分解斜視図である。 図16のグリル庫のドア側近傍における正面断面の模式図である。
以下、本発明の実施例について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本発明の各実施例では、加熱調理器Z(図1参照)に相対したユーザの視線を基準として、図1等に示すように前後・上下・左右を定義する。尚、本発明の各実施例では、加熱調理器として、グリル庫を有するビルトインタイプのIHクッキングヒータ(Induction Heating)を例にとって説明するが、本発明はグリル庫を有する加熱調理器であれば、据え置きタイプのIHクッキングヒータ、或いはビルトインタイプや据え置きタイプのガスコンロにも容易に適用できる。
<加熱調理器の全体構成>
図1は本発明の実施例1に係る加熱調理器Zの斜視図、図2は図1の分解斜視図、図3は図1に示すB-B線で切断した側面断面図、図4は図1に示すC-C線で切断した正面断面図、図5は図1に示すA-A線で切断した側面断面図、図6は図5の模式図である。
実施例1の加熱調理器Zは、金属製である被調理鍋(図示せず)の鍋底で渦電流が発生し、この渦電流によるジュール熱が被調理鍋そのものを発熱する装置である。
図2において、前記の渦電流は、加熱コイル3に例えば20kHz~40kHz程度の高周波電流を流して磁束が時間的に変化することで発生する。加熱調理器Zは、主に、本体1と、トッププレート2と、加熱コイル3と、基板ケース8と、グリル庫5を備えている。
本体1は、加熱調理器Zが設置される空間(所定の左右幅・前後幅・高さ)に対応した外郭を有する筐体であり、上方が開放された箱状(凹状)を呈している。この本体1には、左側にグリル庫5、右側に基板ケース8、及びこれらの上方に位置する加熱コイル3、表示部P1等が設置され、さらに上から蓋をするようにトッププレート2を設置している。本体1の前面左側のグリル庫5には、前後方向にスライドして開閉し、食品(図示せず)を設置するためのドア部6を設けている。なお、実施例1のドア部6の詳細については図9で説明する。
本体1の正面右側には、主にグリル庫5内の加熱具合を調整するための操作パネルP2と、主電源の入り切りを行う電源スイッチP3が設けられている。ドア部6は閉成時に、本体1の正面右側の嵌合部15に嵌め込む構造となっており、ドア部6の正面側(前板60、図5参照)と操作パネルP2が正面で略同一面を構成する。
トッププレート2は、三つの加熱コイル3の設置位置に対応した三口の鍋載置部21と、鍋載置部21に載置された被調理鍋の火加減を調整するための操作部P0と、排気開口部H2とを有している。なお、排気開口部H2はトッププレート2の後方(右側・左側)に配置しており、その上方に排気カバー25を設けている。
基板ケース8は本体組立性を良好にする為に基板7やファン装置9など電気部品を収納したものである。基板ケース8の基板7の本体1背面側には、冷却用のファン装置9(第1送風手段)が設けられており、本体1背面に設けた吸気開口部H1から外気を吸い込み、基板7に向かって吹き出す構成となっている。
また、基板ケース8と操作パネルP2の間に、例えば軸流ファンなどの送風手段10(第2送風手段)を備えた送風ダクト11を設けている。送風ダクト11は、ドア部6を冷却する空気を供給する風路である。本実施例では、電気部品を冷却するファン装置9(第1送風手段)とは別に、ドア部6を冷却する送風手段10(第2送風手段)を備えている。
加熱コイル3は、トッププレート2の鍋載置部21下方に設置され、その中心付近に鍋底の温度を検出する温度センサ34を設置している。また、加熱コイル3は、ファン装置9から離れた下流側に配置しており、ファン装置9の吐出口95から吹き出る冷却風が基板ケース8内の基板7を冷却した後、ダクトD1を介して加熱コイル3を冷却するようになっている。このダクトD1は各加熱コイル3の下面に臨んでいる。すなわち、ファン装置9から吹き出された空気が三つの加熱コイル3に向けて分流するように、ダクトD1が基板ケース8に接続されている。これによって、左右と中央奥に設けられた加熱コイル3に対し、ファン装置9からの空気を下側から直接的に吹き付け、加熱コイル3を冷却する。
加熱コイル3は、基板7のインバータ回路(図示せず)の駆動によって高周波電流が流れる渦巻き状の電線であり、コイルベース31に載置されている。なお、実施例1では、平面視において右・左・中央奥に一つずつ加熱コイル3を設けるようにした。コイルベース31は、3つの支持部32(例えば、バネ)で支持され、この支持部32によって上向きの付勢力を与えている。これによって、加熱コイルはトッププレート2の下面に押し付けられ、被調理鍋と加熱コイル3との距離が一定に保たれる。
<部品冷却の風路構成>
図3は、図1に示すB-B線で切断した側面断面図であり、主に右側の加熱コイル3と基板7とファン装置9、および送風手段10の位置関係を示している。
本体1の背面側には、ファン装置9の駆動によって外部から空気を取り込むための吸気開口部H1を設けている。また、ファン装置9から本体1内に吹き出る空気は、トッププレート2の後方に設けた排気開口部H2から排出される。ファン装置9の駆動によって外部から取り込まれた空気は、基板ケース8内に導かれる。基板ケース8には、基板台73を介して3枚の基板7が積層するように配置され、それぞれの基板7には、電子部品71、高発熱素子72、ヒートシンク79が実装されている。基板ケース8内に導かれた空気は、積層された基板7同士で形成された空間を分流し、電子部品71、高発熱素子72、ヒートシンク79を冷却後、合流して加熱コイル3を冷却する。さらに、入力電力のノイズを除去するフィルター基板70を冷却後、排気開口部H2から排気される。
排気開口部H2は、金属板に複数の小径孔を設けた排気カバー25で覆われており、トッププレート上でふきこぼれ等が生じた際に流れ込む液体(図示せず)が直に入り難くなっている。なお、排気カバー25は着脱可能であり、汚れた際に取り外して洗浄することができる。
また、基板ケース8と操作パネルP2の間には、送風手段10を内蔵した送風ダクト11が設けられている。つまり、送風手段10や送風ダクト11は、本体1下方のグリル庫5の側方に位置する。ここで側方とは、加熱調理器Zを上方から見た時、グリル庫5と並んで送風手段10や送風ダクト11が配置されていることを意味するものであり、上下方向に位置関係がずれて配置されていることを排除するものではない。本実施例では、送風手段として回転軸が略垂直方向の軸流ファンの例を示しており、送風ダクト11の吸気口11aを本体1の底面に設けている。送風ダクト11は、送風手段10が吸気口11aから吸引する温度の低い外気をドア部6まで誘導する風路である。
送風手段10や送風ダクト11は、本体1の下方且つグリル庫5の側方に配置したことで、本体1からの熱漏洩による空気温度の上昇影響が受けにくい吸気口11aの配置を実現できる。また、高温となるグリル庫5から離れた遠い位置に吸気口を設けられるため、グリル庫5からの熱漏洩の温度影響も小さくでき、取り込む空気温度が高くなり難くなる。さらに、発熱する基板7を収納した基板ケース8の外方に送風手段10や送風ダクト11を配置することで、基板ケース8側からの熱漏洩の影響も小さくできる。
後述するドア部6の冷却に関し、吸気口11aからの吸引温度が低いほど、高温面と大きい温度差により冷却性能が高めやすく、低風量でドア部6を低い温度にできる。また、低風量であれば、排気した空気が本体1正面側に排気されても、利用者に与える不快感を低減できる。
実施例1に示すファン装置9は、吸気開口部H1を介して基板ケース8内に空気を取り込み、取り込んだ空気を加熱コイル3に向けて吹き出すことで基板7の電子部品71や加熱コイル3を冷却している。ファンの種類としては多翼ファンを用いている。実施例1では、多翼ファンを用いることにより、ファン装置9の駆動時、基板ケース8内の静圧を高くすることができ、冷却通路の下流側においても必要な冷却風を供給することができる。
<グリル庫の構成>
図4は、図1に示すC-C線で切断した正面断面図である。本体1内の配置は、正面から見て上側のトッププレート2近傍に加熱コイル3、左下にグリル庫5の加熱室50、右下に基板ケース8となっている。
基板ケース8は、電子部品71や高発熱素子72、ヒートシンク79が実装される基板7と、基板ケース8内の風路を介して空気を通流させるファン装置9と、を収容する樹脂製の容器であり、本体1内において加熱室50の右側に設置している。
基板ケース8には、3つの加熱コイル3に高周波電流を供給するインバータ(図示せず)や、加熱室50内の上下ヒータ51,52(加熱手段)を制御するリレー回路(図示せず)などが設けられる。基板ケース8はファン装置9の冷却風が流れる風路となるため、空気漏れが生じ難いように上下に組み合わせて構成される。上下に組み合わされる合わせ部8aは、外周の一部或いは全部を図のように一方をオーバーラップさせてもよいし、或いはフランジ形状にして接触面を広くさせて固定する構造としてもよい。
図4及び図5に示すように、グリル庫5は、前面に食品(図示せず)を出し入れするための開口部を設けた箱型の加熱室50を備えている。加熱室50は、例えばアルミニウム合金製の板をプレス加工によりそれぞれ所定の形状に成形した複数の部材をビスねじ等やかしめることにより組み立てて構成される。
加熱室50では、食品を載置する調理パン58(食品載置部)を用いて加熱調理が行える。調理パン58は、深皿状であって、例えばアルミニウムなどの材料により上面視矩形状に形成され、表面にフッ素コート剤などがコーティングされている。調理パン58は、略四角形状を有する底板と、底板の外周縁部から上方に向けて起立する側板と、を有し凹状に構成している。
加熱室50内には、食品を加熱する熱源である例えばシーズヒーターなどの上ヒータ51と下ヒータ52を設置しており、食品を上下方向から両面を同時あるいは各々ON/OFF制御しながら加熱する。
調理パン58は網台54に載置しており、加熱室50において上ヒータ51と下ヒータ52の間に収納している。網台はドア部6と連動して前後方向に摺動する。また、実施例1では加熱室50の左右下側に設けたドアレール56により、ドア部6が前後方向に移動するようにしている。
また、図4に示すように、調理パン58は底板の外周縁部から上方に向けて起立した側板が、上ヒータ51近傍まで延びている。よって、食品は加熱室50より容積が小さい調理パン58内で、下ヒータ52による熱量が調理パン58の底面を介して伝わる一方、上ヒータ51からの放射熱が直接放射されるので効率よく伝熱できる。
ここで、調理パン58における食品の加熱調理では、上ヒータ51の放射熱量が、調理パン58の底面からの伝導熱量よりも大きい方が、調理パン58内の小さい容積に対し、温度がすばやく上昇する。実施例1に示す調理パン58による加熱調理では、調理中に発生した油煙や水蒸気が、調理パン58の外面と加熱室50の間に漏れ難いため、加熱室50に汚れが付着し難く、掃除の手間も少なくなる。さらに、ドア部6などの隙間から漏れ易い煙の心配も少なくなる。
また、調理時に食品の表面から飛散した水分や油分も調理パン58の内側に付着するため、調理パン58を洗浄するのみで後片付けを楽に行うことができる。ここで、加熱室50の上面側(上ヒータ51近傍の壁面)に付着した油分は、上ヒータ51の表面温度が高いため、焼き切ることができ、清潔性を保つことができる。なお、上ヒータ51は、露出したシーズヒーターで無くとも構わないが、表面温度が高く、放射熱量が大きな熱源が最良である。
図5は、図1に示すA-A線で切断した側面断面図である。グリル庫5は、左側の加熱コイル3aの下方に配置される。グリル庫5は加熱室50内に食品を出し入れするドア部6と、食品を載せる調理パン58と、調理パン58を載置しドア部6に連動して食品を庫内に収納する網台54と、食品を加熱する上ヒータ51と下ヒータ52で構成される。
金属製の箱体で構成した加熱室50には、その前面側に前後方向にスライドさせて食品の出し入れを行う開閉可能なドア部6を設けている。また、ドア部6は加熱室50前面の開口部より幅と高さが大きくなっており、加熱室50の前面側には上下左右方向に延びたフランジ部50aが構成されており、ドア部6と面接触する構造となっている。
加熱室50の内側には、主に放射熱を利用して加熱する電熱ヒータ(上ヒータ51、下ヒータ52)が食品の上下に所定距離を保持して挟み込むように配置している。加熱室50の後面側上方には加熱室50内の油煙や蒸気などを排出する排気ダクト59を設けており、トッププレート2の後方に設けた排気開口部H2から排気する構成(図2参照)となっている。排気開口部H2に連通する排気ダクト59内には、脱煙・脱臭処理を行う触媒55を設けている。
実施例1では排気ダクト59により加熱室50から自然対流で排気する構成であるが、排気ダクト59の経路途中に排気用のファンを設け、触媒40を介した空気を強制的に排気させる構成であってもよい。
また、加熱室50の下方には、送風ダクト11を配置しており、図2および図3に記載したグリル庫5の側方且つ本体の下方に配置した送風手段10の冷却風をドア部6の近傍まで誘導する構成となっている。送風ダクト11は、加熱室50下方のフランジ部50aを貫流してドア部6の吸気用開口62bに空気を供給する。
<ドア部の構成>
加熱室50前面に設けるドア部6は、例えば透明ガラスで構成された前板60と、前板60を支持するドアベース61と、ドア部6をスライドさせて開閉するハンドル61aと、前板60やドアベース61を支持するフレーム62で構成されている。ドア部はグリル庫と着脱可能であり、使用後に取り外し容易に洗浄することができる。
実施例1では、前板60とフレーム62とドアベース61により内部に空間が形成される箱体としてのドア部6を構成しており、前板60とフレーム62の隙間に空気が流れる風路60aを設けている。
風路60aを有するドア部6の構成について、図6から図9を用いて説明する。なお、ドア部6と加熱室50との間隙における構成を明確に示すために、フレーム62とフランジ部50aを離して配置した図で記載している。図6は食品57を調理パン58上に載置した図5のグリル庫の模式図、図7はグリル庫のドア側近傍における正面断面の模式図、図8は図6における上面視の断面図、図9は図5のドア部6の分解斜視図である。
図6及び図7に示すように送風ダクト11は、ドア部の本体1底面に沿って配置しており、本体1底面の吸気口11aから吸引した空気を送風ダクト11の吐出口11bまで誘導する。フランジ部50aは吐出口11bに合わせた開口を有しており、フランジ部50aを貫通して冷却風がドア部6側に導かれる。図6に示すように、吐出口11bは加熱室50の下方にあり、吐出口11bに連通するドア部6の吸気用開口62bもドア部6の下方、つまりドアベース61(ハンドル61a)の近傍となる。加熱調理器Zにおいて、使用者がグリル庫5で調理を行う際、最も触れる頻度が高い部位がハンドル61aであり、ハンドル61a周りの温度低減が製品上必須である。本実施例の構成では、送風ダクト11からの温度低い空気を最初にドアベース61に当てるように流し、ハンドル61aの温度低減を図っている。この送風手段10から供給される空気を、隙間68(風路)の下方から上方に向かう流れとすることで、ドア部6全体を効果的に温度低減することができる。なお、送風手段10は設置空間に応じて選択すればよく、多翼ファンや遠心ファンなどであってもよい。なお、外形が大きいファンであれば、同一風量での回転数を抑えることができ、低騒音で運転でき使用者の快適性を妨げ難くなる。
また、図9のように、ドア部6は箱体の一部を構成するフレーム62が金属で構成され、金属板の上下左右の端を折り曲げ、前側が開放し後側が閉塞した箱状に形成されたものであり、前後方向に所定の厚みを持った壁面を形成している。本実施例では、フレーム62の左右端を斜めに曲げて、対向するフランジ部50aとドア部に隙間を設けた構成としている。
つまり、図8に示すように、この箱体の上面視は長方形の二隅を面取りした略六角形状をなる。この面取りした凹凸によって、フレーム62とフランジ部50aにドア部6の上下方向に貫通する略直角三角形状の隙間68を構成し、排気用の風路としている。よって、この隙間68の壁面となるフレーム62の上方(加熱室50側)にはドア部6の内側の風路60aを通流した空気の排気用開口62aを設けている。つまり、排気用開口62aの位置は直角三角形(隙間68)の斜辺にあたる。排気用開口62aから隙間68に流れた空気は、ドア部6と本体1との嵌合部15を介して本体正面側に排気される。
図9に示すように、前板60の上端はフレーム62で支持し、前板60の下端はドアベース61のリブ61dで支持される。そして、前板60とドアベース61が一体となってフレーム62の前面を覆う。フレーム62の下方はドアベース61とフレーム62を合わせて箱体を構成しており、フランジ部50aと対向するフレーム62に吸気用開口62bを設けている。ここで、吸気用開口62bはフランジ部50aの開口に配置した送風ダクト11の吐出口11bと略同形状となっている。ここで、吸気用開口62bと吐出口11bの対向部分は、面接触させても良いが、いずれか一方或いは両方に凹凸を設け、嵌合させて空気漏れを抑えた構成とすれば、効率よくドア部6内に空気を流すことができる。
本構成であれば、吐出口11bを幅広く設けることで、吸気用開口62bの開口面積を広く取り易く、吸気用開口62bの面積による風量の増加や吸気用開口62bの形状による風量分布の調整も容易となる。なお、本実施例の風路を構成する送風ダクト11の吐出口11bやフレーム62の吸気用開口62bは、本体1の正面方向から目視できない配置となっているため、デザイン性を損なうことがなく、ドア部6を効率よく冷却できる。
また、前板60とフレーム62の間隙はフレーム62の取付穴62dでドアベース61を支持することで内部に空間を確保している。ここで、前板60には耐熱性の高くデザイン性の良好な透明なガラス板などが一般に用いられるが、実施例1の構成によって前板60の温度を低くできれば、適用可能な材料の選択範囲が大幅に広がる。
排気用開口62aと吸気用開口62bは箱体となるドア部6にそれぞれ形成されている。排気用開口62aはフランジ部50aに対向する箱体の壁面に形成される。特に実施例1においては、排気用開口62aは箱体の左右両側に形成される。上下関係において、排気用開口62aは吸気用開口62bより高い位置にある。そして、ドア部6内には排気用開口62aと吸気用開口62bを繋ぐ空気流れ99が形成される。吸気用開口62bや排気用開口62aは開口面積が大きいほど、空気が流動し易く、その開口形状や開口孔の数などによる性能変化は本発明の許容範囲に含む。
(変形例1)
次に実施例1の変形例1について説明する。図10は図8におけるグリル庫の変形例1を示す図である。図10において、図8と異なるところは、ドア部6において排気用開口62aを設けたフレーム62の左右側を矩形状に前板60側に凹ませて構成(凹凸62c)したところにある。変形例1は、加熱室50のフランジ部50aと排気用開口62aを設けたフレーム62の間に広い隙間68を構成することにより風路の流動抵抗が低減され、ドア部6内の風路60aを貫流した空気が排気用開口62aから出易くなり、ドア部6の冷却効果が得られる。
また、図11に示すように、フランジ部50a側に凹凸62cを設けても同様に排気風路を構成でき、ドア部6を効率よく冷却できることは言うまでもない。
(変形例2)
次の変形例2について説明する。図12は図8におけるグリル庫の変形例3を示す図である。図12において、図8と異なるところは、ドア部6において排気用開口62aをフレーム62の側面上方に配したところにある。よって、排気経路は、ドア部6が本体1に嵌め込まれる嵌合部15とフレーム62の隙間となる。本構成では図12に示すように、排気用開口62aから流出する空気がフランジ部50a側を通らず、本体正面側に排気できる。よって、排気経路における高温壁面と空気の熱交換が小さくなり、排気空気の温度上昇が低減されるため、嵌合部15(ドア部6の外郭)周辺部位の温度上昇も抑制できる。
(変形例3)
次の変形例3について説明する。図13は図8におけるグリル庫の変形例3を示す図である。図13において、図8と異なるところは、ドア部6のフレーム62に加熱室50の開口の外側に接触するパッキンを設けたところにある。図13に示すように、パッキンを厚みにより、加熱室50のフランジ部50aと排気用開口62aを設けたフレーム62の間に隙間が構成できる。本構成では、ドア部6のフレーム62や加熱室50のフランジ部50aが平坦且つ上下に幅広な風路を構成できるので、より効率よく強い空気を流動でき、排気用開口62aから効率よく排気できる。
(グリル調理の動作)
次にグリル調理の動作について図1から図9を用いて説明する。実施例1では、加熱室50の調理パン58に載置された食品57を加熱調理する場合について説明する。
ドア部6を前方に引いて開放させ、食品57を載置した調理パン58を加熱室50に入れた後、操作パネルP2で調理温度や時間を設定し、或いは予め設定された自動調理メニューを設定し、操作パネルP2の調理ボタンを押してグリル調理が開始される。調理の開始とともに、上ヒータ51或いは下ヒータ52に通電され、食品57が加熱される。また、調理開始とともに、或いは温度センサ(図示せず)で検出した加熱室50の室温をもとに、送風手段10である軸流ファンが回動する。
加熱中は加熱室50の壁面温度が上昇し、その熱気により加熱室50のフランジ部50aやドア部6のフレーム62の温度が上昇する。一方、送風手段10により、送風ダクト11は本体1正面側の吸気口11aから温度の低い外気を吸引し、加熱室50下方のフランジ部50aを貫流して吐出口11bからドア部6の吸気用開口62bに冷却風を供給する。
吸気用開口62bに流入した空気は、ドア部6内の風路60aを下方から上方に向かって流れ、吸気用開口62bより上方に配置した排気用開口62aに導かれる。つまり、ハンドル61aを構成するドアベース61には風路60aの上流側に位置し、温度の低い空気が供給されるため、ハンドル61aを効率よく冷却している。また、本実施例のように、吸気用開口62bとハンドル61aが対向し、吸気用開口62bの流れの衝突面となる配置にしたことでハンドル61aの冷却効果が更に高まる。
また、ドア部6内の風路60aの壁面となる前板60と熱交換した空気は、風路60aの下流端となる排気用開口62aから排気される。フレーム62の左右には、フランジ部50aと隙間68を形成するように凹凸62cを設けており、排気した空気は凹凸62cに設けた排気用開口62aから隙間68に流入する。よって、ドア部6の冷却空気は隙間68からドア部6の嵌合部15を介して、本体1正面側に排気される。
なお、送風ダクト11の吸気口11aから吸引する空気温度は、本体1内の発熱の影響を受け難い、風温上昇の小さい空気となる為、ドア内6に流れる空気量が小さくとも、使用者が触れ易いハンドル61aや前板60の表面温度を下げることができるとともに、嵌合部15から排気される空気温度も低く抑えることができる。
図14は本発明の実施例2に係るグリル庫5の側面断面の模式図である。図14において、トッププレート2の下方に配置した加熱コイル3、基板ケース8、送風手段10の送風経路は実施例1と同様であるので、その説明を省略する。
実施例2において、実施例1と異なるところは、ドア部6の前後方向(フレーム62と前板60の間)に仕切板64を設けた点にある。実施例2の仕切板64は、フレーム62との間において3mmから7mm程度の間隔(遮熱層63)を離して配置し、その遮熱層63で空気の流動が生じ難いよう略密閉した構造となっている。仕切板64は、金属、耐熱性のガラス等で構成されている。
仕切板64は、ドア部6の箱体内における空間を加熱室50の開口側とハンドル61a側とに分割している。前板60と仕切板64との間には風路60aが形成され、風路60aの下方に吸気用開口61bが設けられ、風路60aの上方(吸気用開口61bより上方)に排気用開口62aが形成されている。吸気用開口61b及び排気用開口62aは、仕切板64とフレーム62とで構成される遮熱層63とは連通していない。すなわち、吸気用開口61b及び排気用開口62aは、ハンドル側の空間に形成され、この空間において空気流れ99が形成されている。
実施例2においては、遮熱層63が設けられているので、加熱室50から前板60方向への伝熱量を低減することができ、より効率よく前板60やハンドル61aを冷却できる。なお、本実施例では図13に示したようなパッキンを用いて排気経路となる隙間68を構成したが、実施例1に示したようなフレーム62に凹凸62cを設けた構成であっても同様の流動が生じることとなる。
なお、実施例2では遮熱層63を設けるようにしているが、遮熱層63に代えて断熱材を配置した場合でも同様の効果を得ることができる。
図15は本発明の実施例3に係るグリル庫5の側面断面の模式図である。図15において、トッププレート2の下方に配置した加熱コイル3、基板ケース8、送風手段10の送風経路は実施例1、2と同様であるので、その説明を省略する。
実施例3において、実施例2と異なるところは、本体1の正面視において、ドア部6に加熱室50内を可視化するための窓部66を設けた点にある。なお、実施例3では、加熱室50内は受け皿に置いた網台54に直に食品57を載置して加熱調理する構成としているが、本発明は加熱室50内の構造に関係なく適用できるものであり、加熱室50内の構造に関係なく前板60の冷却効果を得る。また、ドア部6の冷却方法については、実施例1及び2と同様であるので、その説明を省略する。
フレーム62は、熱伝導性の高い金属板で形成されており、加熱室50の開口を覆っているので、前板60を通して加熱室50内の調理中の様子を確認することができない。
そこで、実施例3ではフレーム62の一部を切欠き、この切欠いた部分に窓部66を設けるようにした。窓部66は一端をフレーム62の切り欠いた部分に取り付け、他端を仕切板64に取り付けている。すなわち、窓部66はフレーム62と仕切板64により挟んで設けられている。前板60、仕切板64、窓部66は、例えば耐熱性の透明ガラスなどの部材で構成することで、加熱室50内の調理中の様子を確認することできる。
ここで窓部66は視認する面積が小さいほど、加熱室50から前板60への熱放射の影響を緩和できるので、前板60の温度上昇を抑制できる。本実施例において、窓部66は調理の有無(上ヒータ51や下ヒータのON/OFF)や例えば発火などの異常時を判断するためのものであり、食品57の焼き色確認などを主な目的とするものではない。
実施例3では、窓部66はフレーム62と仕切板64により挟んで設けることで、遮熱層63の隙間を安定して確保でき、ドア部6の内側に前板60を冷却する伝熱現象を安定して構成できる。また、実施例1(図6)のような食品57を調理パン58に載置して加熱調理するグリル庫5においては、熱源である上ヒータ51や下ヒータから窓部66に向かって照射される放射エネルギーを遮る位置に調理パンを配置することにより、加熱室50から前板60への熱放射の影響を緩和できるので、前板60の温度上昇を抑制することができる。
実施例3では、窓部66をフレーム62と仕切板64の間に設けるようにしたが、仕切板64を設けず、前板60とフレーム62との間(箱体の空間内)に窓部を設けるようにしてもよい。
図16は本発明の実施例4に係る加熱調理器Zの分解斜視図、図17は図16のグリル庫5のドア側近傍における正面断面の模式図である。図16において、実施例1と異なるところは、基板ケース8を加熱コイル3の下方に平面状に配してトッププレート2側に近づけた点である。なお、実施例4の加熱調理器Zの構成部品は実施例1と同様である。
本構成では、本体1左下側のグリル庫5の上方に基板台73に載置した基板7と、ファン装置9を平面状に配置している。
基板7はそれぞれ基板ケース8で覆われており、該基板ケース8に並んでファン装置9が配置され、これらの上方に加熱コイル3や表示部P1等が設置され、さらに上から蓋をするようにトッププレート2が設置されている。加熱コイル3は、ファン装置9の下流側に配置されており、ファン装置9から吹き出された冷却風が基板ケース8内の基板7を冷却した後、本体前側隅の吐出部Dを介して各加熱コイル3を冷却する構成になっている。
また、操作パネルP2の下方に吸気口11aが設けられている。グリル庫5を使用した際、その熱気などは上昇気流を生じる対流となるため、本体1内の温度分布も上方が高く滞留し易くなる。
また、本体内で耐熱許容温度が最も高い加熱コイルは、本体の上面(トッププレート)側に配置されるため、本体1の上面側が高温となる。よって、本体1を収納したキッチン内でも本体外郭からの熱漏洩により、上方側が高温となり易い為、下側に吸気口を設けた方が温度上昇の影響を受けにくい。つまり、吸気口11aを本体1の正面側、あるいは正面側に近い側面に設けることにより、温度の低い外気を送風手段10で吸引して送風できる。
また、操作パネルP2は使用者が直接触れて操作する部位であるため、表面温度を抑える構成が必須となる。よって、操作パネルP2の周辺温度も低くなっており、その下方に吸気口11aを設ければ、送風手段10により容易に低い温度の空気を得やすくなる。
図17に示すように、本実施例の加熱調理器Zでは基板ケース8が本体1上方のトッププレート2側に配置したため、グリル庫5の側方に広い空間が設けられ、送風手段10や送風ダクト11が配置し易くなる。送風手段10は、大口径の羽根車で構成したファンとすることで、目標とする冷却風量を実現する羽根車の回転数を抑えることができ、低騒音で送風でき使用者の快適性を向上できる。
また、送風ダクト11は、吸気口11aを本体1右側の側面や正面(図16参照)など、吸気口の面積を広げることにより、通風抵抗を低減し送風手段の負荷が低減できるため、より低騒音化に推進される。さらには、送風手段10の回転軸が水平方向となるように配置しているので、空気の流れを屈曲することなく、滑らかに流すことができ、騒音を低減することができる。ここで、吸気口11aは、本体1正面の近傍且つグリル庫5から遠い位置であれば、正面や側面、底面のいずれに設けても良い。加えて、送風手段10の位置は、本体1の底部に限らず、電子部品を実装した基板7の下方の任意の位置に設定すれば良い。
また、高発熱する基板ケース8内の部品と離して送風ダクト11が配置できるため、本体1の熱漏洩による冷却風の温度上昇も抑制できる。
以上説明した各実施例では、本体1の左側にグリル庫5、右側に操作パネルP2を配置した加熱調理器Zの例で説明したが、本発明はこの配置に限定されるものでは無い。例えば、グリル庫5を中央部に配置し、ドア部6のフレーム62の側面と、操作パネルP2、化粧パネルを対面させるようにしても良い。
また、本発明の各実施例では排気用開口62aをフレーム62の左右両側に設けるようにしているが、左右の何れか一方でも構わない。 本発明は、上述した実施例に限定するものではなく、様々な変形例が含まれる。上述した実施例は本発明を分かり易く説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定するものではない。
1…本体、2…トッププレート、3…加熱コイル、5…グリル庫、6…ドア部、7…基板、8…基板ケース、10…送風手段、11…送風ダクト、11a…吸気口、11b…吐出口、15…嵌合部、50…加熱室、50a…フランジ部、51…上ヒータ、52…下ヒータ、53…受け皿、54…網台、57…食品、58…調理パン、59…排気ダクト、60…前板、60a…風路、61…ドアベース、61a…ハンドル、61b,62b…吸気用開口、61d…リブ、62…フレーム、62a…排気用開口、63…遮熱層、64…仕切板、65…パッキン、66…窓部、68…隙間(風路)、99…空気流れ

Claims (10)

  1. 本体と、前記本体の上面であって被調理鍋を載置する鍋載置部と、前記鍋載置部の下方に配置されたグリル庫を備え、
    前記グリル庫は、加熱室と、前記加熱室の開口部を覆うドア部と、食品を前記加熱室に収納する食品載置部と、前記食品を加熱する加熱手段を備え、
    前記ドア部は内部に空間を有する箱体であって、前記箱体に形成された吸気用開口と、前記吸気用開口より上方に位置した排気用開口とを備え、
    前記本体には、前記ドア部の側方かつ前記本体の正面に配置され前記グリル庫内の加熱具合を調整する操作パネルと、前記加熱手段を制御する部品を実装する基板と、前記基板を収容する基板ケースと、前記基板を冷却する第1送風手段と、前記ドア部を冷却する第2送風手段を備え、
    前記第2送風手段は、前記グリル庫の側方でかつ前記基板ケースと前記操作パネルの間に配置され、さらに前記第2送風手段は、前記本体の下方に配置され、かつ回転軸が垂直方向の軸流ファンであり、前記吸気用開口に冷却風を供給し、前記箱体内の空間を下方から上方に向かう流れを構成したことを特徴とする加熱調理器。
  2. 請求項1において、
    前記加熱室の前記開口部の外方には前記ドア部と対向するフランジ部を備え、前記フランジ部と前記フランジ部に対向する前記ドア部との間に隙間を設け、前記隙間と前記排気用開口とを連通させたことを特徴とする加熱調理器。
  3. 請求項1において、
    前記本体の正面側には、前記ドア部が閉じた時に前記箱体を収納する嵌合部が形成され、前記ドア部と前記嵌合部との隙間に前記排気用開口を連通させたことを特徴とする加熱調理器。
  4. 請求項において、
    前記隙間は前記フランジ部の凹凸により構成したことを特徴とする加熱調理器。
  5. 請求項において、
    前記隙間は前記ドア部の凹凸により構成したことを特徴とする加熱調理器。
  6. 請求項において、
    前記隙間は前記フランジ部と前記ドア部の間に設けたパッキンにより構成したことを特徴とする加熱調理器。
  7. 請求項及び乃至の何れか1項において、
    前記加熱室下方の前記フランジ部は、前記第2送風手段と連通する吐出口を備え、前記吐出口を前記吸気用開口と対向して配置したことを特徴とする加熱調理器。
  8. 請求項において、
    前記箱体内に、前記空間を前記加熱室側とハンドル側とに分割する仕切板を備え、前記ハンドル側の空間に前記吸気用開口と前記排気用開口を設けたことを特徴とする加熱調理
    器。
  9. 請求項において、
    前記箱体に前記加熱室内を観察する窓部を設けたことを特徴とする加熱調理器。
  10. 請求項において、
    前記食品載置部は深皿状の調理パンであって、前記加熱手段から前記窓部に向かって照射される放射エネルギーを遮る位置に前記調理パンを配置したことを特徴とする加熱調理器。
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