JP6131905B2 - グロメット - Google Patents

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Description

本発明は、グロメットに関し、特にパネルを貫通するワイヤハーネスの電線群を保護するグロメットに関する。
従前より、自動車の車室の内外にわたってワイヤハーネスを配索する場合、その車室の内外を仕切る車体パネルにワイヤハーネスを通すための開口を形成し、その開口縁部に筒状のグロメットを装着して、ワイヤハーネスの電線群を保護しつつシール性や遮音性を確保することがなされている。
また、車体パネルの開口が比較的大径である場合、ワイヤハーネスや車体パネルからグロメットに作用する外力に対してグロメットの固定状態を保持する保持力を十分に大きくすることが要求される。そのような場合、弾性を有するグロメット本体に、樹脂製のインナー部材を組み合わせたグロメットが多用されている。
従来のこの種のグロメットは、例えばインナー部材の筒状部の一端側にパネルの開口縁部に係止される係止爪部を有するとともに、筒状部の他端側で放射外方に突出する外フランジ部を有している(例えば、特許文献1参照)。このグロメットでは、インナー部材がグロメット本体に装着されるときに、外フランジ部がグロメット本体の環状溝内に入り込むことで、グロメット本体のインナー部材に対する保持力が高められている。
また、筒状のインナー部材の一端側にパネルの開口縁部に係止される係止爪部を設けるとともに、そのインナー部材の他端側に円環板状の内フランジ部と所定角度間隔で半径方向外側に突出する複数の固定爪を設けたものがある(例えば、特許文献2参照)。このグロメットでは、インナー部材がグロメット本体に装着されるときに、固定爪をグロメット本体の外周孔部に挿入し、固定爪の先端の鉤状爪部で抜け止めするようになっている。
特開2012−130085号公報 特開2011−61930号公報
しかしながら、インナー部材の他端側に外フランジ部を向ける従来のグロメットでは、車体パネルおよびグロメットに対するワイヤハーネスの電線群の貫通姿勢が振動等によって変化したり、配索作業中に電線群の貫通姿勢が変化してしまう場合があった。そして、そのような場合には、グロメットのパネルに対する保持力が十分でなかった。
すなわち、樹脂製のインナー部材が車体パネルに強固に係止可能であるのに対して、樹脂製のインナー部材に対する弾性のグロメット本体の保持力が十分でなかった。そのため、例えば配索作業中に車体パネルおよびグロメットに対する電線群の傾斜姿勢を変化させるような力が電線群に加わったとすると、グロメットの周方向の一部でグロメット本体をインナー部材から離脱させる方向に大きな力が生じ易くなる。その場合、グロメット本体のインナー部材に対する保持力が十分とは言えなかった。
また、グロメット本体の外周側に固定爪を抜止め係合させる従来のグロメットでは、インナー部材とグロメット本体を結合させる際に、インナー部材の複数の固定爪をグロメット本体に嵌め込むだけでなく、固定爪の先端の鉤状爪部をグロメット本体の外周孔部の外方に突出させて抜止めする必要があった。そのため、インナー部材をグロメット本体に組み付ける作業性が悪いという問題があった。そればかりか、ワイヤハーネスの電線群に大きな引張力が作用すると、複数の固定部でグロメット本体を保持することになり、外フランジを有する場合よりもインナー部材に対するグロメット本体の保持力が低くなってしまうという問題があった。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、グロメット本体のインナー部材に対する保持力を確実に高めることができ、しかも、これら2部品の組付け時の作業性に優れたグロメットを提供することを目的とする。
本発明に係るプロテクタは、上記目的達成のため、ワイヤハーネスの電線群が挿通される筒状部を有するとともに該筒状部の一端側でパネルの開口縁部に係止される係止部および前記筒状部の他端側から径方向に突出する外フランジ部を有する樹脂製のインナー部材と、前記筒状部の前記他端側を閉塞するカバー状をなすとともに前記電線群が貫通する貫通孔が形成された弾性のグロメット本体とを備えたグロメットであって、前記グロメット本体は、前記外フランジ部より前記係止部側で前記パネルに係合可能なシールリップ部と、該シールリップ部を支持するとともに前記外フランジ部における前記係止部側の片面に隣接する環状板部とを含んで構成されており、前記外フランジ部の周方向の少なくとも一部で、前記グロメット本体の前記環状板部と接触する前記係止部側の片面が、外周側ほど軸方向で前記係止部に近くなるように傾斜したテーパ面を有している。
この構成により、パネルの開口縁部とインナー部材の外フランジ部との間において、グロメット本体の環状板部のうち周方向の少なくとも一部が、インナー部材の外フランジ部の片面側でシールリップの接触圧程度の圧力で外フランジ部に接触しながらインナー部材の外フランジ部に対して軸方向に入り込んだ凹凸係合状態となる。また、外フランジ部がテーパ面の外周側の端部でグロメット本体に対し軸方向に食い込んだ状態となる。したがって、インナー部材とグロメット本体を引き離すような大きな力が生じたとしても、インナー部材のフランジ部の片面側に位置するグロメット本体の環状板部がインナー部材に対する径方向移動を抑制される。その結果、インナー部材とグロメット本体の結合状態が確実に維持され、グロメット本体のインナー部材に対する保持力を確実に高めることができる。
本発明のグロメットにおいては、前記インナー部材の前記外フランジ部が、前記テーパ面上に、前記グロメット本体の前記環状板部に対し凹凸係合する凹凸部分を有していてもよい。
この構成により、インナー部材の外フランジ部とグロメット本体の環状板部がテーパ面部分で凹凸係合するだけでなく、テーパ面上の凹凸部分でもさらに深く凹凸係合することになる。したがって、インナー部材とグロメット本体の結合が強化され、グロメット本体のインナー部材に対する保持力をより確実に高めることができる。
本発明によれば、グロメット本体とインナー部材の間の離脱力を十分に高めることができ、しかも、これら2部品の組付け作業性に優れたグロメットを提供することができる。
本発明の一実施の形態に係るグロメットにおけるインナー部材を示す図であり、(a)はそのインナー部材の挿入端側から見た下面図、(b)はそのインナー部材の挿入端側から見た外観斜視図である。 本発明の一実施の形態に係るグロメットにおけるグロメット本体を示す図であり、(a)はそのグロメット本体のシールリップ部側から見た斜視図、(b)はグロメット本体のシールリップ部側から図2(a)とは異なる角度で見た斜視断面図である。 本発明の一実施の形態に係るグロメットにおけるインナー部材とグロメット本体を組み合わせた状態を示すそのグロメットの斜視断面図である。 本発明の一実施の形態に係るグロメットにワイヤハーネスの電線群を通した状態を示すそのグロメットの側面図である。 本発明の一実施の形態に係るグロメットにおけるインナー部材およびグロメット本体の結合部分を示すそのグロメットの要部拡大断面図である。 本発明の他の実施の形態に係るグロメットにおけるインナー部材およびグロメット本体の結合部分を示すそのグロメットの要部拡大断面図である。
以下、本発明を実施するための実施の形態について図面を参照して説明する。
(一実施の形態)
図1から図5に示す一実施の形態のグロメットは、自動車の車室の内外を仕切る車体パネルに形成された開口の内周縁部(開口縁部)に係止される状態で車体パネルに固定され、パネルを貫通するワイヤハーネスの電線群を保護しつつ貫通部分でのシール性や遮音性を確保するものである。
まず、本実施の形態の構成を説明する。
図1ないし図4に示すように、本実施の形態のグロメット10は、樹脂製のインナー部材12と、ゴム弾性を有するグロメット本体14とを備えている。
図1(a)および図1(b)に示すように、インナー部材12は、筒状部21と、その筒状部21の軸方向の一端側に設けられた係止部22と、筒状部21の軸方向の他端側に設けられた外フランジ部23とを有している。
筒状部21は、ワイヤハーネスの電線群W(図4参照)が挿通される比較的軸長の小さい略円筒状をなしている。この筒状部21は、例えば各図中に示すように電線群Wがグロメット本体14をその中心軸線方向に貫通する場合と、その図4中の貫通姿勢から所定角度だけ傾斜した傾斜姿勢をとる場合とのいずれにも対応できるようになっている。
係止部22は、筒状部21の軸方向の一端側に周方向等間隔(等角度間隔)に設けられた複数、例えば4つの矢先形の鉤状の係止爪22aを有しており、これら複数の係止爪22aは、それぞれの矢先側の一端部で図1(a)および図4中の筒状部21の上端部に一体に支持されている。
複数の係止爪22aは、車体パネル1の開口2に挿入されるときには矢先側の一端部22bを支点に全体として縮径するように撓み、開口2を通過して図4に示すように車体パネル1の背面1a側に達すると、矢先側の一端部22bを支点に全体として拡径するように弾性回復する弾性を有している。
また、複数の係止爪22aは、開口2を形成する車体パネル1の開口縁部3に対して車体パネル1の背面1a側および開口2の内周面側で係合する段付き形状の他端部22cを有している。これにより、係止部22は、インナー部材12の筒状部21を車体パネル1に対して抜止め可能に係止することができる。
外フランジ部23は、筒状部21の図1(b)中における下端側から径方向外側に突出する円環板状体であり、筒状部21に対し直交するように筒状部21と一体に形成されている。
図3および図5に示すように、この外フランジ部23は、外フランジ部23の周方向の少なくとも一部、例えば全周で、係止部22側の片面23aが、外周側ほど軸方向で係止部22に近くなるように傾斜したテーパ面となっている(略全域にテーパ面を有する)。
ここにいう周方向の少なくとも一部とは、周方向の各部位のうち、配索作業中または使用状態下でグロメット本体14をインナー部材12から離脱させる方向の力が最も大きく作用する部位の近傍である。例えば、車体パネル1の板面に対して電線群Wが直交姿勢から傾斜し、グロメット本体14の貫通孔41が電線群Wの傾斜姿勢に応じて傾斜するような場合、周方向の少なくとも一部が電線群Wおよび貫通孔41の直交姿勢からの傾斜方向側に設けられる。
インナー部材12の筒状部材21の軸線に対し直交する面からの外フランジ部23の片面23aの傾斜角度は、特に限定されないが、全周をテーパ面とする本実施の形態では、例えば数度以上であって45度未満程度である。また、本実施の形態では、外フランジ部23は、係止部22側の片面23aとは反対側の面23bも、外周側ほど軸方向で係止部22に近くなるように傾斜したテーパ面となっている。
図2(a)および図2(b)に示すように、グロメット本体14は、ゴム弾性(ゴムのような弾性、粘弾性の意)を有する弾性素材から成形され、インナー部材12の筒状部21の他端側を閉塞する円形のカバー状をなしている。また、グロメット本体14の中心部には、ワイヤハーネスWが貫通する貫通孔41が形成されている。
具体的には、グロメット本体14は、貫通孔41を有する円筒部42と、円筒部42に同心的に一体結合された円形カバー部43と、インナー部材12の外フランジ部23を取り囲む外周カバー部44とを有している。
グロメット本体14は、さらに、インナー部材12の外フランジ部23より係止部22側で車体パネル1に係合可能なスカート状のシールリップ部45と、シールリップ部45の基端側を支持する環状板部46とを含んで構成されている。
環状板部46は、図3および図5に示すように、外フランジ部23の係止部22側の片面23aに隣接し、密着状態で接触している。したがって、外フランジ部23の片面23aのうちテーパ面となる周方向の一部または全部の領域において、環状板部46は、外フランジ部23の片面23a側で外フランジ部23に対し係合深さdp分だけ軸方向に入り込んで凹凸係合する内凸部分47を形成する。また、外フランジ部23は、テーパ面となる片面23aの外周側端部で、グロメット本体14に対し軸方向に食い込むように係合している。
なお、本実施の形態では、インナー部材12の係止部22が車体パネル1の開口縁部3に係止されるよう半径方向外側に突出する複数の鉤状の係止爪22aを有するので、インナー部材12の外フランジ部23には複数の係止爪22aに対応する複数の成形用の逃げ孔26が等角度間隔に形成されている。そして、これら複数の逃げ孔26の開口形状は、周方向および半径方向の双方において、複数の係止爪22aの略扇形の平面輪郭形状よりわずかに大きい略扇形になっている。
次に、作用を説明する。
上述のように構成された本実施の形態では、車体パネル1の開口縁部3とインナー部材12の外フランジ部23との間において、グロメット本体14の環状板部46のうち周方向の少なくとも一部が、外フランジ部23の片面23a側でシールリップ部45の接触圧程度の圧力で外フランジ部23に接触する。
また、外フランジ部23の片面23aがテーパ面となる周方向の一部または全部の角度領域内で、グロメット本体14の環状板部46が、その内凸部分47においてインナー部材12の外フランジ部23に対して係合深さdp分だけ軸方向に入り込んだ凹凸係合状態となる。
さらに、外フランジ部23の片面23aがテーパ面となる周方向の一部または全部の角度領域内で、外フランジ部23の外周側の端部がグロメット本体14に対して軸方向に食い込んだ状態となる。
したがって、インナー部材12とグロメット本体14の間に周方向の一部または全部の領域で両者を引き離すような大きな力が生じたとしても、外フランジ部23の片面23a側に位置する環状板部46が外フランジ部23に対する径方向移動を凹凸係合部位で有効に抑制される。その結果、インナー部材12とグロメット本体14の結合状態が確実に維持され、グロメット本体14のインナー部材12に対する保持力が十分に確保可能となる。
よって、例えば、グロメット本体14のインナー部材12に対する保持力が、両者を引き剥がす離脱試験における離脱直前の最大保持力(離脱力)として規定される場合に、要求される最大保持力を確実に満足できるものとなる。
加えて、本実施の形態では、グロメット本体14の環状板部46が係止爪成型用の逃げ孔26内に食い込む方向に力が作用するので、その点からも、グロメット本体14のインナー部材12に対する保持力をより確実に高めることができる。
しかも、インナー部材12は、型開閉方向のみの2方向の成形金型で成形できるので、製造コストも抑えられる。
このように、本実施の形態においては、グロメット本体14のインナー部材12に対する保持力を確実に高めることができ、しかも、これら2部品の組付け時の作業性に優れた低コストのグロメット10を提供することができる。
(他の実施の形態)
図6に示す他の実施の形態に係るグロメットは、上述の一実施の形態と同様に車体パネルの開口縁部に係止されてパネル固定状態となるものであり、インナー部材とグロメット本体の結合部分以外は上述の一実施の形態と同様のものである。したがって、上述の一実施の形態と同一または類似の構成については図1ないし図5中の対応する構成要素の符号を用いつつ、以下、本実施の形態と一実施の形態との相違点について説明する。
図6に示すように、本実施の形態のグロメット10は、樹脂製のインナー部材52と、ゴム弾性を有するグロメット本体54とを備えている。
インナー部材52は、上述の一実施の形態におけるインナー部材12と同一径と略同様な全体形状を有するものの、インナー部材52の外フランジ部23が、テーパ面となる片面23a上に、グロメット本体54の環状板部46に対し凹凸係合する凸部23pを有している。本実施の形態では、凸部23pは、外フランジ部23の全周に及ぶ円環状のものとするが、勿論周方向の一部に設置されてもよいし、周方向または半径方向に隣り合う複数の凸部23pを設けてもよい。また、凹凸係合できればよいので、凸部23pを凹部としてもよい。
グロメット本体54は、上述の一実施の形態におけるグロメット本体14と同一径と略同様な全体形状を有するものの、グロメット本体54の環状板部46が、外フランジ部23の凸部23pに対応する凹部46vを有している。したがって、本実施の形態では、凹部46vは、外フランジ部23の全周に及ぶ円環状の溝となるが、勿論周方向の一部に設置されてもよいし、周方向または半径方向に隣り合う複数の凹部46vを設けてもよい。また、凹凸係合できればよいので、凹部46vを凸部とし、外フランジ部23に凸部23pに代わる凹部を形成してもよい。
図6に示すように、環状板部46は、凹部46vの両側で外フランジ部23の片面23aに隣接し密着接触する第1環状板面部分46aおよび第2環状板面部分46bと、インナー部材12の筒状部21に近接する内周面部分46cとを有している。第1環状板面部分46aは、外フランジ部23の片面23aのうち半径方向内方側の部分に密着している。また、第2環状板面部分46bは、第1環状板面部分46aより半径方向外方側に位置するとともに、インナー部材52の軸方向で第1環状板面部分46aより係止部22側に位置している。なお、内凸部分47の凸部23pへの嵌合状態が確保されていれば、第2環状板面部分46bは、外フランジ部23の片面23aから離れていてもよい。
本実施の形態においても、上述の一実施の形態と同様な効果が得られる。
しかも、本実施の形態では、インナー部材52の外フランジ部23とグロメット本体54の環状板部46がテーパ面部分で凹凸係合するだけでなく、凸部23pおよび凹部46vの凹凸部分でもさらに深く凹凸係合することになる。したがって、インナー部材52とグロメット本体54の結合が強化され、グロメット本体54のインナー部材52に対する保持力をより確実に高めることができる。
なお、上述の各実施の形態では、外フランジ部23の全周でグロメット本体14,54の環状板部46の内凸部分47をインナー部材12の外フランジ部23の片面23a側に凹凸係合させるものとしたが、前述の通り、外フランジ部23の片面23aがテーパ面となる部分や環状板部46の内凸部分47が周方向に隣り合う複数の凹凸係合部を形成してもよい。そして、他の実施の形態のように、外フランジ部23の片面23aがテーパ面となる部分や環状板部46の内凸部分47を、径方向に隣り合うように複数列に配置してもよい。
また、外フランジ部23の片面23aがテーパ面となる部分は、外フランジ部23の半径方向における一部の領域でもよく、片面23aがそのテーパ面部分の内外に平坦面を有し、そのテーパ面部分で段付き状となるものであってもよく、反対側の面23bを同様に形成してもよい。いずれの場合も、そのような凹凸部分は、配索作業中または使用状態下でグロメット本体14、54をインナー部材12、52から離脱させる方向の力が最も大きく作用する部位の近傍に、少なくとも一箇所設けられればよい。
また、上述の各実施の形態では、リブ複数の係止爪22aを90度間隔に4つ設けたものを例示したが、パネルの開口の内径や要求される固定強度に応じて係止爪22aの設置数が任意に設定できることはいうまでもなく、例えば3つでもよい。
以上の通り、本発明は、グロメット本体のインナー部材に対する保持力を確実に高めることができ、しかも、これら2部品の組付け時の作業性に優れたグロメットを提供することができるものであり、パネルを貫通するワイヤハーネスの電線群を保護するグロメット全般に有用である。
1 車体パネル
1a 背面
2 開口
3 開口縁部
10 グロメット
12 インナー部材
14 グロメット本体
21 筒状部
22 係止部
22a 係止爪
22b 一端部
22c 他端部
23 外フランジ部
23a 片面(係止部側の片面)
23p 凸部
41 貫通孔
42 円筒部
43 円形カバー部
44 外周カバー部
45 シールリップ部
46 環状板部
46a 第1環状板面部分
46b 第2環状板面部分
46c 内周面部分
46v 凹部
47 内凸部分
52 インナー部材
54 グロメット本体

Claims (2)

  1. ワイヤハーネスの電線群が挿通される筒状部を有するとともに該筒状部の一端側でパネルの開口縁部に係止される係止部および前記筒状部の他端側から径方向に突出する外フランジ部を有する樹脂製のインナー部材と、
    前記筒状部の前記他端側を閉塞するカバー状をなすとともに前記電線群が貫通する貫通孔が形成された弾性のグロメット本体とを備えたグロメットであって、
    前記グロメット本体は、前記外フランジ部より前記係止部側で前記パネルに係合可能なシールリップ部と、該シールリップ部を支持するとともに前記外フランジ部における前記係止部側の片面に隣接する環状板部とを含んで構成されており、
    前記外フランジ部の周方向の少なくとも一部で、前記グロメット本体の前記環状板部と接触する前記係止部側の片面が、外周側ほど軸方向で前記係止部に近くなるように傾斜したテーパ面を有していることを特徴とするグロメット。
  2. 前記インナー部材の前記外フランジ部が、前記テーパ面上に、前記グロメット本体の前記環状板部に対し凹凸係合する凹凸部分を有していることを特徴とする請求項1に記載のグロメット。
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