JP6128702B2 - コネクタの接続構造及びコネクタ - Google Patents

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Description

本発明は、大電流に対応できるコネクタ及びその接続構造に関するものである。
自動車に搭載される様々な電装品や電子機器は、バッテリーからの電力と制御信号によって動作するが、電力と信号の伝送には、一般にワイヤーハーネスが用いられている。また、近年のカーエレクトロニクス技術の進歩に適応するためワイヤーハーネスにも高度な機能を備えることが要求されており、例えば大電流に対応できるものが提案されている(例として特許文献1)。
特開2009−123461号公報
しかし近年では、特に電気自動車やハイブリッドカー向けに、さらなる大電流化、高耐熱化への対応が求められている。また、自動車に搭載される電装品や電子機器の高度化、複雑化に伴って必要なワイヤーハーネスが増加しているため、配線を引き回すためのスペースを確保しなければならない。よって、引き回しが困難となったり、車体重量が増加したりするおそれがある。
本発明は上記のような従来技術を背景になされたものである。その目的は、ワイヤーハーネスとは異なる大電流に対応可能な小型コネクタを提供することにある。
上記目的を達成すべく、本発明は以下のように構成される。
即ち本発明は、接続対象物を第1のコネクタを介して基板に導通接続するコネクタの接続構造について、前記第1のコネクタは、ハウジングと、互いに対向配置されており前記接続対象物を挟んで接触する複数の端子とを有しており、前記ハウジングは、固定ハウジングと固定ハウジングに対して相対変位する可動ハウジングとを備え、前記各端子は、前記基板に設けた共通の接続パッドに対してそれぞれ導通接続する基板接続部と、前記接続対象物に対してそれぞれ導通接触する接触部と、前記基板接続部と前記接触部を並列に繋ぐ複数の分岐片で形成される連結片部とを有し、前記連結片部の分岐片は、前記可動ハウジングを前記固定ハウジングに対して相対変位可能に支持する可動片であり、前記可動片は、前記基板接続部から伸長する伸長部と、前記伸長部の端部から折り返す屈曲部とを有しており、前記伸長部は前記屈曲部よりも前記基板接続部の側で幅広に形成されることを特徴とするコネクタの接続構造を提供する。
また、本発明は、基板に実装されるハウジングと、ハウジングに保持される複数の端子とを備えるコネクタについて、前記ハウジングは、固定ハウジングと固定ハウジングに対して相対変位する可動ハウジングとを備え、前記各端子は、前記基板に設けた共通の接続パッドに対して導通接続する基板接続部と、前記コネクタの接続相手となる共通の接続対象物に対して導通接触する接触部と、前記基板接続部と前記接触部とを繋ぐ並列の導通路を形成する複数の分岐片でなる連結片部とを有し、前記連結片部の分岐片は、前記可動ハウジングを前記固定ハウジングに対して相対変位可能に支持する可動片であり、前記可動片は、前記基板接続部から伸長する伸長部と、前記伸長部の端部から折り返す屈曲部とを有しており、前記伸長部は前記屈曲部よりも前記基板接続部の側で幅広に形成されることを特徴とするコネクタを提供する。
前記本発明は、複数の端子を備えており、前記各端子は、前記基板に設けた共通の接続パッドに対して導通接続する基板接続部と、前記コネクタの接続相手となる共通の接続対象物に対して導通接触する接触部とを、複数の分岐片でなる連結片部によって並列に接続する。こうすることで、第1に各端子に並列に電流を分流することができる。第2に各端子ごとに連結片部によって並列に電流を分流することができる。したがって本発明のコネクタ及びその接続構造によれば、多段階で電流を並列に分流して抵抗値を下げることができるため、大電流に対応することができる。また、このように電流を分流することで、例えば連結片部を形成する分岐片の断面積を端子の他の部分よりも小さく形成するとしても、連結片部からの発熱を抑制することができる。さらに前記本発明は、前記ハウジングが固定ハウジングと固定ハウジングに対して相対変位する可動ハウジングとを備えており、前記分岐片が可動ハウジングを固定ハウジングに対して相対変位可能に支持する可動片であるため、フローティング機構を備えるコネクタとすることができる。そして前記本発明は、前記可動片が前記基板接続部から伸長する伸長部と、前記伸長部の端部から折り返す屈曲部とを有しており、前記伸長部が前記屈曲部よりも前記基板接続部の側で幅広であるため、嵌合時の圧力や使用時の振動により作用する荷重によって分岐片(可動片)が破損したり変形するのを抑えることができる。
本発明の複数の端子は、前記接続対象物を挟んで導通接続するように対向配置することができる。これによれば接続対象物に対して確実に導通接触することができる。
また、本発明の複数の端子は、例えば互いに同形同大とすることで、各端子を流れる電流値を均等にすることができる。これにより、各端子の発熱量を均等にすることができる。また、各分岐片の断面積を等しくし、例えば同形同大として形成することで、各分岐片を流れる電流値を均等にすることができる。これにより、各分岐片の発熱量を等しくでき、いずれかだけが高温になるといった事態を生じ難くすることができる。そして同形同大の複数の端子とすることで、端子どうしに繋がる部分が無いことから、例えば1枚の金属片を曲げ加工して複数の接触部を有するような端子と比較して、構造が簡略になり製造を容易にすることができ、電流を各端子に確実に分流することができる。
前記本発明の接触部は、並列の導通路を形成する複数の分岐接触部を有するものとすることができる。こうすることで、接触部を流れる電流を複数の分岐接触部に並列に分流して抵抗値を下げることができるため、より大電流に対応しやすいコネクタとすることができる。また、電流を分流することで、例えば分岐接触部の断面積を端子の他の部分よりも小さく形成しても、接触部からの発熱を抑制することができる。
前記本発明の基板接続部は、並列の導通路を形成する複数の分岐基板接続部を有するものとすることができる。こうすることで、基板接続部を流れる電流を複数の分岐基板接続部に並列に分流して抵抗値を下げることができるため、より大電流に対応しやすいコネクタとすることができる。また、電流を分流することで、例えば基板接続部からの発熱を抑制することができる。
前記本発明の各端子は、複数の分岐接触部が繋がる第1の連結部を有し、第1の連結部はハウジングに対して端子を固定する第1の固定部を有するものとすることができる。これにより、端子を分岐接触部の側でハウジングに対して確実に固定することができる。
前記本発明の各端子は、複数の分岐片が繋がる第2の連結部を有し、第2の連結部はハウジングに対して端子を固定する第2の固定部を有するものとすることができる。
こうすることで、端子を分岐片の側でハウジングに対して確実に固定することができる。
前記本発明のハウジングは、固定ハウジングと、固定ハウジングに対して相対変位する可動ハウジングとを備え、基板接続部は固定ハウジングに設けられ、接触部は可動ハウジングに設けられ、連結片部の分岐片は、可動ハウジングを固定ハウジングに対して相対変位可能に支持する可動片とすることができる。
分岐片が、可動ハウジングを固定ハウジングに対して相対変位可能に支持する可動片であるため、フローティング機構を備えるコネクタとすることができる。これにより、例えば可動ハウジング側に設けられる接触部が接続対象物との嵌合時に位置ずれする場合や、コネクタに振動が加えられる場合であっても、可動片が可動ハウジングを固定ハウジングに対して相対変位させ、位置ずれを吸収することができる。よって接触部と接続対象物とを確実に接触させて、接続信頼性の高いコネクタとすることができる。
フローティング機構を備えるコネクタでは、一般的には1本の端子の可動片を柔軟に弾性変形しやすいように細線状に薄く細く形成するのが好ましい。しかしながら薄く細幅に形成すると、断面積が小さくなることで電気抵抗が大きくなる。この場合、大電流を流すと可動片が発熱して高温になり、最悪の場合溶断するおそれがある。これに対して、発熱を抑えるために可動片の断面積を大きくすると、上記のような弾性変形が困難となる上、コネクタの小型化の要請を満たすこともできなくなってしまう。可動片に着目すると、フローティング機構の柔軟性と大電流への対応とは、既存の端子構造では相矛盾する要請である。
そこで、1本の端子に1本の可動片を設ける従来の端子とは異なり、本発明では連結片部が有する複数の分岐片を可動片として構成することで、大電流用途に対応できる断面積の大型化とフローティング機構に対応できる可動片の柔軟性とを両立して発熱を抑制することができるようにしている。
前記本発明のハウジングは端子を内部に収容し、端子の連結片部を外部に露出する開口部を有するものとすることができる。こうすることで、連結片部の熱をハウジングの外部に逃がし、放熱しやすくすることができる。
前記本発明の可動片は、基板接続部から伸長する伸長部と、伸長部の端部から折り返す屈曲部とを有しており、伸長部は屈曲部よりも基板接続部の側で幅広に形成されるものとすることができる。嵌合時に位置ずれが生じたりコネクタに振動が加えられたりすると、接続対象物から端子に圧力が加わる。この場合、端子において接続パッドに固定される基板接続部や、基板接続部に連結する可動片には荷重が掛かる。そこで、伸長部は屈曲部よりも基板接続部の側で幅広に形成することで、最も荷重が掛かる分岐片を破損や変形させ難くすることができる。
前記本発明の複数の端子は、前記接続対象物を挟んで導通接触するように対向配置することができる。これによれば対向する端子によって接続対象物を確実に保持することができる。
本発明のコネクタ及びコネクタの接続構造によれば、複数の導通路を並列に形成することで電流を分流することができるため、小型化しつつ抵抗値を下げ、大電流に対応することができる。
第1実施形態のソケットコネクタの斜視図。 図1のソケットコネクタを基板に設置した状態を示す説明図。 図1のソケットコネクタの正面図。 図1のソケットコネクタの右側面図。 図1のソケットコネクタの平面図。 図1のソケットコネクタの底面図。 図1のソケット端子の斜視図。 図1のソケット端子の正面図。 図1のソケット端子の背面図。 図1のソケット端子の右側面図。 図1のソケット端子の平面図。 図1のソケット端子の底面図。 プラグコネクタの斜視図。 ソケットコネクタとプラグコネクタの嵌合状態を示す斜視図。 図14のソケットコネクタとプラグコネクタをそれぞれ基板に固定した状態の矢示SA−SA線断面図。 ソケット端子とプラグ端子の接触状態を示す説明図。 第2実施形態のソケットコネクタの斜視図。 図17のソケット端子の斜視図。 図17のソケット端子の正面図。 図17のソケット端子の背面図。 図17のソケット端子の右側面図。 図17のソケット端子の平面図。 図17のソケット端子の底面図。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明する。以下の各実施形態で共通する構成については、同一の符号を付して重複説明を省略する。
本明細書、特許請求の範囲、図面では、図1〜図23で示すソケットコネクタ1,9の長手方向に沿う幅方向をX方向、短手方向に沿う前後方向をY方向、ソケットコネクタ1の高さ方向をZ方向とし、高さ方向Zにおけるソケットコネクタ1,9の平面側を「上側」、ソケットコネクタ1,9の底面側を「下側」として説明する。なお、上下、左右、前後の方向の説明は本発明のコネクタの使用方向を限定するものではない。
なお、ソケットコネクタ1,9はそれぞれの正面図と背面図が同様に表されるため、各背面図を省略する。また、ソケットコネクタ1,9、ソケット端子6,10はそれぞれの右側面図と左側面図とが左右対称に表されるため、それぞれについて左側面図を省略する。
第1実施形態〔図1〜図16〕:
本実施形態の「コネクタ」としてのソケットコネクタ1は、第1の基板2に実装され、第1の基板2と、第1の基板2と平行に設けられる第2の基板3とを導通接続する。ソケットコネクタ1は、第2の基板3に固定されるプラグコネクタ4と嵌合することで、第1の基板2と第2の基板3とを導通接続する。
ソケットコネクタ1は、第1の基板2に実装されるハウジング5と、ハウジング5に保持される複数のソケット端子6を備える。本実施形態では4つのソケット端子6を備える。ソケット端子6は、DIP(Dual Inline Package)タイプであり、第1の基板2の回路パターンに設けられる接続パッド2a,2a(図2)に設置される。
他方、プラグコネクタ4は、図13〜図15で示すように、「接続対象物」としてのプラグ端子4aを備えており、第2の基板3に対して表面実装される。本実施形態では2つのプラグ端子4aを備えている。
〔ハウジング〕
ハウジング5は絶縁性樹脂で形成され、図1〜図6で示すように固定ハウジング7と可動ハウジング8とを備える。
固定ハウジング7は、ソケットコネクタ1の幅方向Xに沿う側壁7cと、ソケットコネクタ1の前後方向Yに沿う側壁7eと、側壁7cの一面側に設けられ、可動ハウジング8に対向する内壁7dと、側壁7cの他面側に凹状に設けられる開口部7bと、側壁7cを貫通し、開口部7bに開口する可動孔7aとを有する。
側壁7cは固定ハウジング7の前後方向Yにおける両端側に1つずつ設けられる。また、側壁7eは、固定ハウジング7の幅方向Xにおける両端側に1つずつ設けられる。そして、側壁7cと可動ハウジング8との間には、後述の可動空間5aが形成され、可動ハウジング8が固定ハウジング7に対して相対的に移動することができる。
可動孔7aは側壁7cを前後方向Yに沿って貫通して設けられ、高さ方向Zに沿って細長く伸びる略矩形に形成される。可動孔7aにはソケット端子6の分岐片6aが1本ずつ挿入される。
開口部7bは、側壁7cにおける内壁7dとは反対側の面に凹状に形成され、可動孔7aと連通する。分岐片6aは、部分的にこの開口部7bから外部に露出する。
可動ハウジング8は、略直方体形状に形成され、プラグコネクタ4のプラグ端子4aを挿通する端子挿通孔8aと、端子挿通孔8aに連通してソケット端子6の接触部6bを収容する収容部8bとを有する。可動ハウジング8には端子挿通孔8aの両側に放熱孔8cが並べて設けられている。1つの放熱孔8cは1つのソケット端子6の接触部6bの先端6b5と近接して設けられており、ソケット端子6が帯びる熱をその先端6b5の側から可動ハウジング8の外部に排出できるようにしている。
〔ソケット端子〕
ソケット端子6は導電性金属板でなり、プレス工程によって形成される。また、ソケット端子6はハウジング5に4つ設けられ、それらはすべて同形同大である。このように同形同大の複数のソケット端子6とすることで、ソケット端子6どうしに繋がる部分が無いことから、例えば1枚の金属片を曲げ加工して複数の接触部を有するような端子と比較して、構造が簡略になり製造を容易にすることができる上、電流を各ソケット端子6に確実に分流することができる。
各ソケット端子6は、図7〜図12で示すように、接続パッド2aに固定される基板接続部6cと、プラグコネクタ4と導通接触する接触部6bと、接触部6bと基板接続部6cを連結する連結片部6dとを有する。上記導電性金属としては、例えばコルソン合金を使用することで、より導電率が高く、耐熱性に優れ、熱変形において有利な大電流にも適応可能なソケット端子6としている。
基板接続部6cは、ソケット端子6の一端側に設けられており、図16で示すように、並列の導通路Eを形成する2つの基板側分岐接続片6c1を有する。各基板側分岐接続片6c1は互いに同形同大に形成されている。各ソケット端子6はその基板側分岐接続片6c1を2つずつ有しており、それらは第1の基板2に設けられるスルーホール2bに挿入されて半田付け(図示略)されている。これによりソケット端子6が第1の基板2に実装される。
連結片部6dは、2つの分岐片6aを有し、図16で示すように、接触部6bと基板接続部6cとを並列に繋ぐ複数の導通路E,Eを形成する。これらの各分岐片6aは互いに同形同大に形成される。
各分岐片6aは、基板接続部6cの側から、ソケットコネクタ1の高さ方向Zに沿って上側に向けて伸長する「伸長部」としての第1の縦片部6a1と、第1の縦片部6a1の上端から伸長して逆U字状に折り返す「屈曲部」としての逆U字状部6a2と、逆U字状部6a2の端部から高さ方向Zに沿って下側に伸長する第2の縦片部6a3と、第2の縦片部6a3の下端からソケットコネクタ1の前後方向Yに沿って接触部6bの側に向けて伸長する横片部6a4とを有する。横片部6a4は第1の連結部6fの下縁に設けた下向きに開口する凹部6f2の内部に入り込むようにして繋がっている。これにより各分岐片6aのばね長を長くして柔らかく弾性変形できるようにしている。また、凹部6f2を設けることなく第1の連結部6fの下縁に横片部6a4を繋げると、横片部6a4の高さ位置が低くなる結果、分岐片6aの高さが大きくなってしまい、ソケットコネクタ1の全高も高くなってしまう。しかしながら、凹部6f2を形成することで横片部6a4の高さ位置を第1の連結部6fの高さ位置と重ねることができるので、分岐片6aとソケットコネクタ1の全高を低背化することができる。
第1の縦片部6a1は、上側(逆U字状部6a2の側)から下側(分岐基板接続部6c1の側)に向けて幅広になるように形成されており、第1の縦片部6a1の上端側と逆U字状部6a2と、第2の縦片部6a3と、横片部6a4とは略同じ板幅で形成される。例えばソケットコネクタ1とプラグコネクタ4との嵌合時に、これらの間で位置ずれが生じたり、ソケットコネクタ1に振動が加えられたりすると、プラグ端子4aからソケット端子6に圧力が加わる。この場合、ソケット端子6において接続パッド2aに固定される基板側分岐接続片6c1や、基板側分岐接続片6c1に繋がる分岐片6aには荷重が掛かる。そこで、第1の縦片部6a1は逆U字状部6a2よりも基板側分岐接続片6c1の側を幅広に形成することで、最も荷重が掛かる分岐片6aを破損や変形させ難くすることができる。
1つのソケット端子6が有する2つの分岐片6aは、基板接続部6cが設けられる側の端部で第2の連結部6eに繋がっている。
接触部6bは、ソケット端子6において基板接続部6cとは反対の他端側に設けられ、図16で示すように、並列の導通路E,Eを形成する分岐接触部6b1,6b1を有する。各ソケット端子6は互いに同形同大に形成され、各ソケット端子6は分岐接触部6b1を2つずつ有する。1つのソケット端子6が有する2つの分岐接触部6b1は、1つのプラグ端子4aと導通接触する。また、各分岐接触部6b1,6b1は他端側で連結片部6dと繋がっており、各分岐接触部6b1,6b1は連結片部6d側で第1の連結部6fによって連結している。
また、各分岐接触部6b1は、幅方向Xに沿う平板状の板面を有しており、連結片部6dとの接続位置から上側に向けて、連結片部6dから離れる方向(ソケットコネクタ1とプラグコネクタ4の嵌合状態におけるプラグ端子4aとの接触方向)に傾斜して伸長し、片持ち梁状に形成される弾性片部6b4を有する。分岐接触部6b1は、弾性片部6b4の先端側であって、連結片部6dの上端部と略同じ高さ位置に屈曲部6b3を有する。そして、屈曲部6b3から先端側には、上側であって、連結片部6dに近づく方向(上記嵌合状態における、プラグ端子4aから離れる方向)に向けて傾斜して伸長する先端部6b5を有する。この屈曲部6b3は、プラグ端子4aと導通接触する接点部6b2を有する。
〔コネクタの構造の説明〕
ソケット端子6は、図15,図16で示すように前後方向Yに沿って接点部6b2、6b2同士を対向させた状態で並列に配置されることで、1対の端子対6Aを形成する。また、ハウジング5には端子対6Aが幅方向Xに沿って2対並列に設けられている。
2つの分岐片6aを繋ぐ第1の連結部6fにおける幅方向Xの両端側には、突状の第1の固定部6f1,6f1が形成されている。ソケット端子6は、第1の固定部6f1が可動ハウジング8の第1の固定受け部(図示略)に噛み込むことで、可動ハウジング8に対して固定されている。また、2つの分岐接触部6b1を基板接続部6cの側で繋ぐ第2の連結部6eにおける幅方向Xでの両端側には突状の第2の固定部6e1が設けられている。この第2の固定部6e1を、固定ハウジング7の第2の固定受け部(図示略)に噛み込ませることでソケット端子6を固定ハウジング7に対して固定することができる。第1の連結部6fと第2の連結部6eとの間に位置する、連結片部6dが有する分岐片6aは「可動片」として弾性変形することができるため、可動ハウジング8を固定ハウジング7に対して相対変位可能に支持する。
分岐片6aの第1の縦片部6a1と逆U字状部6a2は固定ハウジング7の開口部7bから外部に露出しており、第2の縦片部6a3は固定ハウジング7の可動孔7aの内側に配置されている。この可動孔7aは前後方向Yで固定ハウジング7の側壁7cを貫通しているため、第2の縦片部6a3もまた外部に露出している。
〔ソケットコネクタとプラグコネクタの嵌合方法の説明〕
ソケットコネクタ1との嵌合状態を図14,図15で示す。ソケットコネクタ1とプラグコネクタ4とを嵌合させる際には、まず可動ハウジング8の上面に設けられる端子挿通孔8aにプラグ端子4aを挿入する。プラグ端子4aを、さらに可動ハウジング8の収容部8bまで挿入して、プラグ端子4aの先端を端子対6Aを形成するソケット端子6,6の接触部6b,6bの間に挿通する。続いてプラグ端子4aが接触部6b,6bの間を押し広げて、接点部6b2,6b2の間に挿通する。続けてさらにプラグ端子4aを収容部8bの奥まで挿し込むことで、プラグ端子4aの接触面4a1とソケット端子6の接点部6b2,6b2とが導通接触し、プラグ端子4aとソケット端子6とが導通接続する。こうしてソケットコネクタ1とプラグコネクタ4との嵌合が完了する。
〔ソケットコネクタにおける電流の分流効果の説明〕
第1の基板2には、銅箔でなる回路パターンが設けられ、図2、図16で示すようにソケット端子6を接続するための接続パッド2a,2aが設けられている。ソケットコネクタ1は端子対6Aを2対(互いに独立するソケット端子6を4つ)有しており、これらのうち1対の端子対6A(ソケット端子6,6)が1つの共通の接続パッド2aに接続する(図16)。よって、1つのプラグ端子4aからソケットコネクタ1に流れる電流を2つのソケット端子6,6に並列に分流して1つの共通の接続パッド2aに接続することができるため、抵抗値を下げることができる。よって、大電流に対応しやすいソケットコネクタ1とすることができる。
プラグコネクタ4は互いに独立する2つのプラグ端子4a,4aを有しており、基板3に形成される2つの経路からそれぞれのプラグ端子4a,4aに電流が流れ込む。
1つのプラグ端子4aに対しては、端子対6Aを形成する一方のソケット端子6の接触部6bと、他方のソケット端子6の接触部6bとが導通接触する。
具体的には、図16で示すように、相互に対向する一方と他方のソケット端子6の各接触部6bの2つの分岐接触部6b1が、それらの間にプラグ端子4aを挟み込むようにして導通接触する。その際、仮にプラグ端子4aの端子面4a1が分岐接触部6b1に対して斜めに接触したり、プラグ端子4aの端子面4a1に凹凸が生じていたりしても、対向するソケット端子6が独立して形成されており、各分岐接触部6b1,6b1が独立して弾性変形するため、ソケット端子6の分岐接触部6b1ごとにプラグ端子4aの端子面4a1に追従することができる。よって、プラグ端子4aとの接触を確実に維持することができる。
こうしてソケットコネクタ1の内部では、1つのプラグ端子4aから2つのソケット端子6に並列に分流し、さらに各ソケット端子6で2つの分岐接触部6b1に並列に分流するため、抵抗値を下げることができる。よって、より大電流に対応しやすいコネクタとすることができる。
分岐接触部6b1,6b1を通った電流はその後、2つの分岐片6a,6aに並列に分流するため、連結片部6dの抵抗値を下げることができる。よって、上記と同様により大電流に対応しやすいソケットコネクタ1とすることができる。
分岐片6a,6aを通った電流はその後、2つの基板側分岐接続片6c1,6c1に並列に分流するため、基板接続部6c全体の抵抗値を下げることができる。よって、より大電流に対応しやすいソケットコネクタ1とすることができる。
また、各ソケット端子6は基板側接続片6c1を2つずつ有しているため、端子対6Aには全部で4つの基板側接続片6c1が備わっている。接続パッド2aには複数のスルーホール2bが形成されており、ソケット端子6の基板側接続片6c1を挿入して半田付けすることでソケット端子6を基板2に対して固定する。
スルーホール2b,2bは単一の共通の接続パッド2aに設けられており、各基板側分岐接続片6c1,6c1は1本ずつ異なるスルーホール2b,2bに挿入されて固定される。よって、1対の端子対6Aが備える2つのソケット端子6は単一の接続パッド2aに対して導通接続することができる。
本実施形態の基板側分岐接続片6c1と、分岐片6aの第1の縦片部6a1はそれぞれ細幅の板片状に形成され、高さ方向Zに沿って1本の直線的な軸上に配置されている。こうすることで、基板側分岐接続片6c1と第1の縦片部6a1とを異なる軸上に設けたり、それらを曲線的に形成する場合と比較して導通路Eを短く直線的に形成することができるため、抵抗値を下げることができる。また、後述のようにフローティング機構が働いて分岐片6aが変形する場合であっても、荷重を基板側分岐接続片6c1と第1の縦片部6a1の全体に均等に分散させることができる。よって、ソケット端子6の損傷等を生じにくくすることができる。
〔可動機構の説明〕
まず、ソケットコネクタ1に備わる前後方向Yでのフローティング機構について説明する。可動ハウジング8と固定ハウジング7の幅方向Xに沿う側壁7cとの間には可動空間5aが設けられており、可動ハウジング8はこの可動空間5a内で、固定ハウジング7に対して前後方向Yで相対的に変位することができる。また、ソケット端子6における連結片部6dの各分岐片6aには横片部6a4が設けられている。この横片部6a4は、可動ハウジング8に固定される第1の固定部6f1に繋がって設けられるため、ソケット端子6の分岐片6aは、可動ハウジング8の動きに合わせて弾性変形する。具体的には、横片部6a4は第2の縦片部6a3の下端に繋がっているため、第2の縦片部6a3も横片部6a4の動きに合わせて弾性変形する。そして、さらにU字状部6a2と、第1の縦片部6a1とがそれに伴って弾性変形することで、各分岐片6a全体が弾性変形する。こうして可動ハウジング8は固定ハウジング7に対して前後方向Yで変位することができる。
上記のように、プラグコネクタ4がソケットコネクタ1と嵌合する際には、相互に位置ずれが生じる場合がある。また、嵌合している状態でソケットコネクタ1に振動が加わることもある。この場合、前記のようにソケット端子6の分岐片6aが弾性変形し、可動ハウジング8が固定ハウジング7に対して変位することで、ソケットコネクタ1の位置ずれや振動を吸収することができる。
ソケットコネクタ1の前後方向Yについては、上記のフローティング機構によって位置ずれや振動を吸収するが、幅方向Xや高さ方向Zについては、ソケット端子6とプラグ端子4aの間の摺動接触によって同様に位置ずれや振動を吸収することができる。すなわち、幅方向Xで位置ずれや振動が生じる場合には、接触部6bとプラグ端子4aとが摺動接触したまま、互いに幅方向Xで相対変位する。また、高さ方向Zについても接触部6bとプラグ端子4aとが摺動接触したまま互いに相対変位する。仮にこれら幅方向Xと高さ方向Zについてもフローティング機構を持たせようとすると、それぞれの方向に弾性変形可能な可動片を設ける必要があり、ソケットコネクタ1を大型化する必要が生じる場合がある。しかし、本実施形態のソケットコネクタ1のように、幅方向Xと高さ方向Zについては摺動接触するものとすることで、ソケットコネクタ1を大型化させることなく嵌合時の位置ずれや嵌合状態での振動を吸収することができる。
〔ソケットコネクタの発熱抑制効果の説明〕
大電流を流す相手端子に対して1本の端子で接触し、導通接続しようとすると、抵抗値が上昇することで発熱し、ハウジングがその熱によって溶けたり、端子が溶断したりする恐れがある。そのような事態を防止するためには、ソケット端子6の抵抗値を下げるためにソケットコネクタ6全体を大型化するといった必要がある。しかし、大型化した端子を備えるコネクタでは、昨今のコネクタの小型化の要請に応えることが困難である。
それに対して、上述のように、本実施形態のソケットコネクタ1によれば、ソケット端子6を複数備えることで、電流を分流することができる上に、さらにソケット端子6ごとに並列に分流する複数の導通路Eを形成する。こうすることで、1つのソケットコネクタ1において多段階で電流を分流して導通接続することができるため、小型化しつつ大電流に対応することができる。各ソケット端子6は同形同大に形成されており、各ソケット端子6を流れる電流値を均等にすることができるため、より大電流に対応しやすいコネクタとすることができる。
上述のように、各分岐接触部6b1に並列な導通路Eを形成して、電流を並列に分流することで、抵抗値を下げることができるため、より大電流に対応しやすいソケットコネクタ1とすることができる。また、例えば1つのソケット端子6が有する2つの分岐接触部6b1の断面積をソケット端子6の他の部分よりも小さく形成した場合であっても、このように並列な導通路Eを複数形成することで分岐接触部6b1からの発熱を抑制することができる。
さらに、1つのソケット端子6が有する各分岐接触部6b1は断面積を等しくし、例えば同形同大として形成することで、各分岐接触部6b1を流れる電流値を均等にすることができる。よって、抵抗値を均等にすることで、各分岐接触部6b1の発熱量を等しくでき、何れかの分岐接触部6b1だけが高温になるといった事態を生じにくくすることができる。
上述のように、各分岐片6aに並列な導通路Eを形成して、電流を並列に分流することで、抵抗値を下げることができるため、より大電流に対応しやすいソケットコネクタ1とすることができる。また、例えば1つのソケット端子6が有する2つの分岐片6aの断面積をソケット端子6の他の部分よりも小さく形成する場合であっても、分岐片6aからの発熱を抑制することができる。
1つのソケット端子6が有する各分岐片6aは断面積を等しくし、例えば同形同大として形成することで、各分岐片6aを流れる電流値を均等にすることができる。よって、抵抗値を均等にすることで、各分岐片6aの発熱量を等しくでき、何れかの分岐片6aだけが高温になるといった事態を生じにくくすることができる。
ソケットコネクタ1は、上述のとおり、フローティング機構を備える。このようなコネクタでは、一般的に、柔軟に弾性変形しやすいように1本の端子の可動片を細軸状に薄く細く形成することが好ましい。しかしながら、可動片を薄く細幅に形成すると、断面積が小さくなることで電気抵抗が大きくなる。この場合、大電流を流すと可動片が発熱して高温になり、黒く焼き付いたり、また最悪の場合溶断するおそれがある。これに対して、発熱を抑えるために可動片の断面積を大きくすると、上記のような弾性変形が困難となる上、コネクタの小型化の要請を満たすこともできなくなってしまう。よって、可動片に着目すると、フローティング機構の柔軟性と大電流への対応との両立は困難である。
そこで、1本の端子に1本の可動片を設ける従来の端子とは異なり、本実施形態のソケットコネクタ1では、連結片部6dが有する分岐片6aを可動片として構成することで、大電流用途に対応できる断面積の大型化とフローティング機構に対応できる可動片の柔軟性とを両立して発熱を抑制することができるようにしている。
さらに、こうして分岐片6aを細幅とすることで、2つの分岐片6aの間により広い空間を設けることができる。よって、より放熱しやすい構造とすることができる。
なお、この放熱するための空間の幅としては、分岐片6a,6a同士の間に少なくとも分岐片6aを1本、前記分岐片6a,6aと並列に配置できる程度とすることが好ましい。
ソケットコネクタ1の固定ハウジング7には、側壁7cを貫通する可動孔7aと、開口部7bとが形成されており、ここから分岐片6aが外部に露出している。こうすることで、分岐片6aで生じた熱を外部に逃がしやすくなり、放熱を促進することができる。
上述のように、1つのソケット端子6が有する2つの基板側分岐接続片6c1に並列な導通路E,Eを形成して、電流を並列に分流することで、抵抗値を下げることができるため、より大電流に対応しやすいソケットコネクタ1とすることができる。また、こうすることで、例えば各基板側分岐接続片6c1の断面積をソケット端子6の他の部分よりも小さく形成する場合であっても、基板側分岐接続片6c1からの発熱を抑制することができる。
1つのソケット端子6が有する2つの基板側分岐接続片6c1の断面積を等しくし、例えば同形同大として形成することで、各基板側分岐接続片6c1を流れる電流値を均等にすることができる。よって抵抗値を均等にすることで各基板側分岐接続片6c1の発熱量を等しくでき、何れかの基板側分岐接続片6c1だけが高温になるといった事態を生じにくくすることができる。
2つの基板側分岐接続片6c1の間により広い空間を設けることで、より放熱しやすい構造とすることができる。
なお、この放熱するための空間の幅としては、隣接する基板側分岐接続片6c1,6c1どうしの間に、少なくとも1本の基板側分岐接続片6c1を並列に配置できる程度の幅を設けるのが好ましい。
ここで、プラグ端子4aとの導通接触時におけるソケット端子6自体の温度上昇を30K以下に抑えつつ、最大定格電流を15Aとする場合を例示し、本実施形態のソケット端子6の性能について具体的に説明する。ソケット端子6は分岐接触部6b1を2つ有しているため、1つの端子対6Aが4つの分岐接触部6b1を有している。そして、それらの分岐接触部6b1が有する計4つの接点部6b2がプラグ端子4aと導通接続する。このように、プラグ端子4aと4点接触することで、電流値を約28.0A程度まで上げても温度上昇を30K以下に抑えることができる。また、仮にプラグ端子4aから4つのうち1つの接点部6b2が離れ、端子対6Aとの接続が3点になった場合であっても、電流値を約23.0A程度まで上げても温度上昇を30K以下に抑えることができる。よって最大定格電流15Aの要求を余裕をもって十分に満たすことが可能である。さらに、仮にプラグ端子4aと接点部6b2との接続が2点になった場合であっても、電流値を約17.5A程度まで上げても温度上昇を30K以下に抑えることができる。
したがって、万が一、端子対6Aにおけるソケット端子6の接点部6b2が2つ程度、プラグ端子4aから離れてしまった場合であっても、最大定格電流15Aの要求を十分に満たすことができる。
以上のように、本実施形態のソケットコネクタ1によれば、複数の導通路Eを形成することで電流を分流することができるため、小型化しつつ大電流に対応することができる。
第2実施形態〔図17〜図23〕:
上記第1実施形態のソケットコネクタ1は、DIPタイプのものを例示した。これに対して、図17で示すように基板2に実装する表面実装タイプのソケットコネクタ9を用いることができる。この場合には、ソケットコネクタ9が備えるソケット端子10は、図18〜図23で示すように第2の連結部6eから基板2と平行に折れ曲がって伸長する半田付け部12を有する基板接続部11を有する。また、この基板接続部11には基板側分岐接続片6c1を設けずに、半田付けするために適した幅を有する半田付け部12を1つ有することとすることができる。このソケットコネクタ9により、実装箇所に応じて多様な実装方法が可能となる。
変形例:
上記各実施形態では、端子対6Aを2対形成する4つのソケット端子6,10を備えるソケットコネクタ1,9を例示した。これに対して、例えば端子対6Aを3対以上形成する6つ以上のソケット端子6を備えることもできる。その一方で、電流値が小さい場合など、ソケット端子6を4つ設ける必要が無い場合には、ソケット端子6を対向する1対だけ備えるソケットコネクタ1とすることもできる。こうすることで、より小型のソケットコネクタ1とすることができる。
上記各実施形態では、基板側分岐接続片6c1を2つ有するソケットコネクタ1を例示したが、例えば3つ以上設けることもできる。
また、同様に上記各実施形態では、分岐片6aを2つ有するソケットコネクタ1を例示したが、3つ以上設けることもできる。さらに同様に上記各実施形態では、分岐接触部6b1を2つ有するソケットコネクタ1を例示したが、3つ以上設けることもできる。基板側分岐接続片6c1、分岐片6a、分岐接触部6b1の数を増やすことで並列な導通路Eを増やして抵抗値を下げることができるため、大型化することなく、より大電流に対応しやすいソケットコネクタ1とすることができる。
このように電流を分流することで、ソケット端子6の発熱抑制効果を高めることができる。また、この場合、単一のソケット端子6の各基板側分岐接続片6c1間、分岐片6a間、分岐接触部6b1間は、放熱するために十分な空間を設けることで、電流を分流することによる発熱抑制効果をより高めることができる。
上記各実施形態では、ハウジング5が固定ハウジング7と、固定ハウジング7に対して相対変位可能な可動ハウジング8とを備え、連結片部6dは可動ハウジング8を固定ハウジング7に対して相対変位可能に支持する例を示した。これに対して、フローティング機構が不要である場合には、固定ハウジング7と可動ハウジング8を一体構成とした単一のハウジングとして設けることができる。この場合、連結片部6dは単に、接触部6bと基板接続部6cとを連結し、電流を並列に分流する役割を有するものとして残すことができる。
上記各実施形態では、2つの分岐接触部6b1に繋がる第1の連結部6fを例示したが、2つの分岐片6aに繋がる第1の連結部6fとすることもできる。また、2つの分岐片6aに繋がる第2の連結部6eを例示したが、2つの基板側分岐接続片6c1に繋がる第2の連結部6eとすることもできる。
上記各実施形態では、プラグ端子4aからソケット端子6に向けて電流が流れる例を示した。しかし、これとは反対にソケット端子6からプラグ端子4aに向けて電流が流れる構成とすることもできる。
1 ソケットコネクタ(第1実施形態)
2 第1の基板
2a 接続パッド
2b スルーホール
3 第2の基板
4 プラグコネクタ
4a プラグ端子(接続対象物)
4a1 接触面
5 ハウジング
5a 可動空間
6 ソケット端子(第1実施形態)
6A 端子対
6a 分岐片
6a1 第1の縦片部
6a2 逆U字状部
6a3 第2の縦片部
6a4 横片部
6b 接触部
6b1 分岐接触部
6b2 接点部
6b3 屈曲部
6b4 弾性片部
6b5 先端部
6c 基板接続部
6c1 基板側分岐接続片
6d 連結片部
6e 第2の連結部
6e1 第2の固定部
6f 第1の連結部
6f1 第1の固定部
6f2 凹部
7 固定ハウジング
7a 可動孔
7b 開口部
7c 側壁
7d 内壁
7e 側壁
8 可動ハウジング
8a 端子挿通孔
8b 収容部
8c 放熱孔
9 ソケットコネクタ(第2実施形態)
10 ソケット端子(第2実施形態)
11 基板接続部(第2実施形態)
12 半田付け部
E 導通路

Claims (7)

  1. 接続対象物を第1のコネクタを介して基板に導通接続するコネクタの接続構造において、
    前記第1のコネクタは、ハウジングと、前記接続対象物を挟んで接触する複数の端子とを有しており、
    前記ハウジングは、固定ハウジングと、前記固定ハウジングに対して相対変位する可動ハウジングとを有しており、
    前記複数の端子は、前記接続対象物としての1つの平板状の端子の一方側の接触面と接触する一の端子と、前記平板状の端子の他方側の接触面と接触する他の端子とを有しており、当該一の端子と他の端子は前記基板に設けた共通の接続パッドに対して導通接触する端子対をなしており、
    前記一の端子と前記他の端子は、前記接続パッドに対して導通接触する基板接続部と、前記1つの平板状の端子に対して導通接触して並列の導通路を形成する複数の分岐接触部を有する接触部と、前記基板接続部と前記接触部とを繋ぐ並列の導通路を形成する複数の分岐片でなる連結片部とをそれぞれ有しており、
    前記複数の分岐片は、前記可動ハウジングを前記固定ハウジングに対して相対変位可能に支持する可動片を形成するとともに、隣接する前記可動片は、それらの可動片どうしの間に少なくとも1つの前記可動片の板面を横並びに配置することのできる放熱用の空間をあけて並列に配置されており、
    前記可動片は、前記基板接続部から伸長する伸長部と、前記伸長部の端部から折り返す屈曲部とを有しており、前記伸長部は前記屈曲部よりも前記基板接続部の側で幅広に形成されることを特徴とするコネクタの接続構造。
  2. 基板に実装されるハウジングと、ハウジングに保持される複数の端子とを備えるコネクタにおいて、
    前記ハウジングは、固定ハウジングと、前記固定ハウジングに対して相対変位する可動ハウジングとを有しており、
    前記複数の端子は、接続対象物としての1つの平板状の端子の一方側の接触面と接触する一の端子と、前記平板状の端子の他方側の接触面と接触する他の端子とを有しており、当該一の端子と他の端子は前記基板に設けた共通の接続パッドに対して導通接触する端子対をなしており、
    前記一の端子と前記他の端子は、前記接続パッドに対して導通接続する基板接続部と、前記1つの平板状の端子に対して導通接触して並列の導通路を形成する複数の分岐接触部を有する接触部と、前記基板接続部と前記接触部とを繋ぐ並列の導通路を形成する複数の分岐片でなる連結片部とをそれぞれ有しており、
    前記複数の分岐片は、前記可動ハウジングを前記固定ハウジングに対して相対変位可能に支持する可動片を形成するとともに、隣接する前記可動片は、それらの可動片どうしの間に少なくとも1つの前記可動片の板面を横並びに配置することのできる放熱用の空間をあけて並列に配置されており、
    前記可動片は、前記基板接続部から伸長する伸長部と、前記伸長部の端部から折り返す屈曲部とを有しており、前記伸長部は前記屈曲部よりも前記基板接続部の側で幅広に形成されることを特徴とするコネクタ。
  3. 前記基板接続部は、並列の導通路を形成する複数の分岐基板接続部を有する請求項2記載のコネクタ。
  4. 前記基板接続部は前記固定ハウジングに設けられ、前記接触部は前記可動ハウジングに設けられる請求項2又は請求項3記載のコネクタ。
  5. 前記ハウジングは前記各端子を内部に収容し、前記各端子の前記連結片部を外部に露出する開口部を有する請求項2〜請求項4何れか1項記載のコネクタ。
  6. 前記複数の端子は、同形同大である請求項2〜請求項5何れか1項記載のコネクタ。
  7. 前記基板接続部と前記伸長部とは、前記伸長部の長さ方向に沿う直線軸上に配置されている請求項2〜請求項6何れか1項記載のコネクタ。
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