JP6124040B2 - 切削工具用のボデーおよび刃先交換式切削工具 - Google Patents

切削工具用のボデーおよび刃先交換式切削工具 Download PDF

Info

Publication number
JP6124040B2
JP6124040B2 JP2016531432A JP2016531432A JP6124040B2 JP 6124040 B2 JP6124040 B2 JP 6124040B2 JP 2016531432 A JP2016531432 A JP 2016531432A JP 2016531432 A JP2016531432 A JP 2016531432A JP 6124040 B2 JP6124040 B2 JP 6124040B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
side wall
cutting
cutting insert
insert
concave curved
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016531432A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2016002863A1 (ja
Inventor
吉田 悟
悟 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tungaloy Corp
Original Assignee
Tungaloy Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tungaloy Corp filed Critical Tungaloy Corp
Publication of JPWO2016002863A1 publication Critical patent/JPWO2016002863A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6124040B2 publication Critical patent/JP6124040B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23BTURNING; BORING
    • B23B27/00Tools for turning or boring machines; Tools of a similar kind in general; Accessories therefor
    • B23B27/14Cutting tools of which the bits or tips or cutting inserts are of special material
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23BTURNING; BORING
    • B23B27/00Tools for turning or boring machines; Tools of a similar kind in general; Accessories therefor
    • B23B27/14Cutting tools of which the bits or tips or cutting inserts are of special material
    • B23B27/16Cutting tools of which the bits or tips or cutting inserts are of special material with exchangeable cutting bits or cutting inserts, e.g. able to be clamped
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23CMILLING
    • B23C5/00Milling-cutters
    • B23C5/02Milling-cutters characterised by the shape of the cutter
    • B23C5/06Face-milling cutters, i.e. having only or primarily a substantially flat cutting surface
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23CMILLING
    • B23C5/00Milling-cutters
    • B23C5/02Milling-cutters characterised by the shape of the cutter
    • B23C5/10Shank-type cutters, i.e. with an integral shaft
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23CMILLING
    • B23C5/00Milling-cutters
    • B23C5/16Milling-cutters characterised by physical features other than shape
    • B23C5/20Milling-cutters characterised by physical features other than shape with removable cutter bits or teeth or cutting inserts
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23CMILLING
    • B23C5/00Milling-cutters
    • B23C5/16Milling-cutters characterised by physical features other than shape
    • B23C5/20Milling-cutters characterised by physical features other than shape with removable cutter bits or teeth or cutting inserts
    • B23C5/22Securing arrangements for bits or teeth or cutting inserts

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Milling Processes (AREA)

Description

本発明は、切削工具用のボデーおよび該ボデーに切削インサートを着脱自在に取り付けてなる刃先交換式切削工具に関する。
特許文献1に示すように、従来から切れ刃を含む切削インサートをボデーの先端に形成されたインサート取付座に脱着自在に取り付ける形式の刃先交換式切削工具が存在する。このような刃先交換式切削工具の場合、切削インサートの切れ刃が摩耗したり欠けたりしたときには、その損傷した切削インサートを交換したり、あるいは複数の切れ刃が形成された切削インサートであれば回転させて装着しなおしたりすれば足りるので、非常に経済的である。
ここで、切削インサートをインサート取付座に強固に取り付ける一つの方策として、ねじの頭部を切削インサートの上面側の部分に当接させてねじ止めすることよって、切削インサートの下面をインサート取付座の底面に押し付ける力を作用させるのと同時に、切削インサートを少なくとも二つあるインサート取付座の側壁に向かって押し付ける力を作用させる、という方法がある。しかしながら、この方法を用いると、ねじを締める際に生じる、ねじと切削インサートとの間の摩擦によって、切削インサートがインサート取付座の中で回転し得る。そのため、インサート取付座の二つの側壁部分と、対応する切削インサートの二つの側面部分とを二組とも面接触させるように精度高くインサート取付座および切削インサートを製造することは、現実的には難しく、通常は、一方の組だけが面接触し、もう一方の組の側壁部分はその端部とでしか切削インサートの側面部分と接触しない。また、二組とも面接触が生じるように精度高く製造することには限界があり、結局は様々なばらつきのため、もう一方の組の側壁部分の接触箇所は側壁部分の二つある端部のどちら側にもなり得る。そのため、切削インサートの接触状態は安定しない。接触箇所が変わればインサート取付座に対する固定の状態ひいては被削材に対する切削インサートの向きも変わるため、同一の切削条件で加工したとしても、切削加工の品質が安定しない。
そこで、特許文献1では、接触箇所を限局した刃先交換式切削工具を開示している。具体的には、切削インサートの隣り合う二つの側面にそれぞれ凹部を設け、凹部の側縁とインサート取付座側の隣り合う側壁とが3点接触するように構成することで、切削インサートが静的に保持されるとしている。
特表2004−520181号公報
しかしながら、特許文献1の刃先交換式切削工具は、切削インサートの側面に設けられた凹部の側縁部である一定の小領域、すなわち応力の集中によって欠損が生じやすい肉厚の薄い部分を接触点に用いているため、切削インサートの強度が決して十分なものではなく、また取り付けの安定性が損なわれるおそれがある。
本発明は上記の課題に鑑み、切削インサートの強度を保ちつつ、切削インサートとインサート取付座に対しほぼ同じ場所に安定して取り付けることができるボデーおよび刃先交換式切削工具を提供することを目的とする。
発明の刃先交換式切削工具のボデーは、略多角形の端面を有する切削インサートを取り付けるためのインサート取付座を備え、前記インサート取付座は、底面と、側壁とを備え、前記側壁は、前記端面に接続する前記切削インサートの側面のうちの二つの側面の側面部分とそれぞれ当接する第1および第2の側壁であって、それぞれ、相対的に前記ボデーの先端側および基端側に位置する前記第1および第2の側壁を有し、前記第1の側壁は、凹むように湾曲した凹湾曲側壁部分を有するとともに、前記凹湾曲側壁部分でのみ前記切削インサートの側面部分と当接する。
以上において、前記ボデーは概ね円筒形を有し、前記側壁は前記円筒形を有するボデーの先端側および外周側が開放された開口部を有する前記切削インサートの装着空間を形成しており、前記凹湾曲側壁部分は前記外周側に偏った位置に設けられていると好ましい。ここで、前記凹湾曲側壁部分は、その一端が前記開口部に面するように形成されているものとすることができる。
なお、本明細書および請求の範囲において、「側壁部分」とは側壁の壁面に垂直かつ側壁の高さ方向に平行に延びる二つの仮想面によって切り取ることができる側壁の一部分をいう。別の言葉で説明すれば、「側壁部分」とは側壁の任意の一部分を指すのではなく、底面に立設され、「壁」としての体をなす形で規定される側壁の一部分を指す用語として用いられる。
本発明の刃先交換式切削工具は、上記ボデーと、前記インサート取付座の前記凹湾曲側壁部分に当接する凸状の側面部分を有する切削インサートとを備える。
この刃先交換式切削工具において、インサート取付座の底面に対向する方向から見たとき、凹湾曲側壁部分が略円弧状であり、切削インサートの端面に対向する方向から見たとき、前記凸状の側面部分が略円弧状であり、かつ凸状の側面部分の曲率半径が凹湾曲側壁部分の曲率半径以下であると好ましい。
なお、本明細書および請求の範囲において、「側面」とは切削インサートの対向する端面をつなぐ側面の一部である。端面が略多角形であれば、2端面の対応する辺稜部を一つずつ含んだ部分であり、切削インサートは複数の側面を含むものとなる。例えば、端面の基本形状が三角形の切削インサートであれば、三つの側面を有し、基本形状が四角形の切削インサートであれば四つの側面を有する、というように、n角形の切削インサートはn個の側面を有する。また、「側面部分」とは、側面の任意の一部分を指すのではなく、ボデーの「側壁部分」と実際に当接し得るものとして規定される側面の一部分をいう。
また、本発明の刃先交換式切削工具は、切削インサートを上面視するとき、該切削インサートが三つのコーナと該各コーナをつなぐ三つの辺稜部とを備え、切削インサートを側面視するとき、前記辺稜部が下面に向かって湾曲する凹湾曲辺稜部分を備え、該凹湾曲辺稜部分のうち最も下面に近づく箇所が、辺稜部の中央から左右に該辺稜部の長さの10%離れた位置を限度とする領域内にあると好ましい。
さらに、本発明の刃先交換式切削工具は、切削インサートが該切削インサートの側面を貫通する回転軸線に対して180°回転対称な形状であると好ましい。
本発明のボデーおよび刃先交換式切削工具によれば、切削インサートとインサート取付座の側壁との接触箇所を毎回所定の位置に安定させることができる。そのため、切削インサートの取付け状態が一定となり、切削加工の品質も安定する。切削インサートの側面には凹部が形成されていないため、特許文献1が開示する従来の切削インサートよりも強度が高い。
図1は本発明の一実施形態の刃先交換式切削工具を、一つのインサート取付座の底面に正対する方向から見た図である。 図2は本発明の一実施形態のボデーの斜視図である。 図3は図2のボデーを、一つのインサート取付座の底面に正対する方向から見た図である。 図4は図2のインサート取付座の拡大斜視図である。 図5は図2のボデーを、一つのインサート取付座の底面に正対する方向から見た拡大図である。 図6は本発明の一実施形態の刃先交換式切削工具の斜視図である。 図7は図1の刃先交換式切削工具を、インサート取付座の底面に対向する方向から見た拡大図である。 図8は図1の刃先交換式切削工具を、切削インサートの側面に対向する方向から見た図である。
以下、本発明の一実施形態を、図面を用いて説明する。なお以下では、「上」、「下」、「右」、「左」等、二つの物体の相対的な位置関係を示す文言を用いることがあるが、これらは説明の便宜上のものであって、その二つの物体の空間内の絶対的な位置関係を規定するものではない。
図1に示すように、本実施形態のボデー10は肩削り加工用の刃先交換式切削工具100のボデーである。以降はこの刃先交換式切削工具100を単に切削工具100と呼称する。図1から図3に示すように、ボデー10はおおむね円筒形をしており、その先端部に、それぞれ略正三角形の端面を有する三つの板状の切削インサート20を取り付けるための三つのインサート取付座11を備える。インサート取付座11は、切削インサート20の端面との当接面である底面12と、底面12の周囲に形成される側壁とを備える。底面12は、切削インサート20の端面に対応した形状(すなわち略正三角形状)を有する面である。側壁は底面12の周囲を全て囲んでいるわけではなく、ボデー10の外周方向および先端にむかって開放された開口部を有する切削インサート20の装着空間が形成されるように備えられる。その開口部からは切削インサート20の一部が突出し、当該突出部分にある切れ刃が切削に関与する。側壁は異なる方向を向く第1側壁13および第2側壁14を備え、第1側壁13は相対的に工具先端側に、第2側壁14は相対的に工具基端側に位置する。本実施形態では、第1側壁13および第2側壁14は、取り付けられる切削インサート20の略三角形の端面の3辺のうちの2辺にそれぞれつながる側面に対応する。
図3に示すように、一つの底面12に正対する方向から見て、第1側壁13はボデー10の外周側に向かうにしたがい切削工具100の先端側に向かうように傾斜して形成される。同様に、第2側壁14は切削工具100の外周側に向かうにしたがい切削工具100の基端側に向かうように傾斜して形成される。第1側壁13および第2側壁14は、略三角形の切削インサート20の上記2辺に対応している。すなわち、切削インサート20は、その2辺にそれぞれつながる側面が第1側壁13および第2側壁14に当接し、一方の端面が底面12に当接した状態でインサート取付座11に装着される。図4に示すように、第1側壁13と底面12との接続部分および第2側壁14と底面12との接続部分には、切削インサート20を装着したときに、底面12に当接している端面と側面との辺稜部が接触することを防ぐための隙間、いわゆるぬすみ15が形成されている。
切削インサート20には、対向する2端面の中央を貫通する穴が設けられる。この貫通穴は、切削インサート20をインサート取付座11に装着するときにねじ30を挿入するために利用される。対向する端面のそれぞれに開口する貫通穴の両端部は、中央部よりも直径が拡大するようにされている。当該貫通穴の直径拡大部は、ねじ30の頭部に対応する形状および寸法を有するものとされ、ねじ30の頭部が貫通穴の直径拡大部により形成される段差部分に当接するようにされる。一方、インサート取付座11の底面12の中央にはねじ穴16が形成される。切削インサート20が固定される際に、ねじ穴16にねじ30が螺合する。ねじ穴16の中心軸線は、インサート取付座11に切削インサート20が置かれたときに、その貫通穴の中心軸線Oよりもわずかに第1側壁13および第2側壁14に寄った位置に形成され、且つ奥に行くにしたがってボデー10の基端側および中心軸側に向ってゆくようにわずかに傾斜して形成される。このことにより、切削インサート20はねじ30の頭部と上記段差部分との当接によって底面12に押さえつけられるのと同時に、第1側壁13および第2側壁14に向かって押し付けられる。
一つの底面12に正対する方向から見るとき、第1側壁13は平坦な一つの面で形成されているのではなく、図5の矢印Aの方向、すなわち、略正三角形状の底面12に関し、例えばその中心からボデー10の先端側に位置する1辺に引いた垂線を延長した方向に向かって円弧状に凹むように湾曲する凹湾曲側壁部分13aを備える。第1側壁13のうち、凹湾曲側壁部分13aとボデー10の中心軸側に位置する部分は平坦面13bになっている。凹湾曲側壁部分13aは第1側壁13の一方の端部に形成される。言い換えると、図5を参照すればわかるように、凹湾曲側壁部分13aはその左側の端部が第1側壁13の平坦面13bに接続し、右側の端部が開口部に面するように形成される。
第2側壁14は、図5の矢印Bの方向、すなわち、略正三角形状の底面12に関し、例えばその中心からボデー10の基端側に位置する1辺に引いた垂線を延長した方向に向かって円弧状に凹むように湾曲する湾曲後退面14cと、その両側にあって平坦な面で形成される二つの平面部14aおよび14bを備える。二つの平面部(14a、14b)は同一の平面をなす一方、湾曲後退面14cは全体的にその平面よりもボデー10の基端側に凹んでいるので、切削インサート20が載置された際は、これら二つの平面部14aおよび14bが切削インサート20の側面との当接部になる。
次に、上記実施形態のボデー10を用いた切削工具100について説明する。図6から図8に示すように、ボデー10に形成された各インサート取付座11には、対向する二つの略正三角形状の端面23,24と、これらをつなぐ側面26とを有する板状の切削インサート20が装着される。以下、この切削インサート20の二つの端面23,24のうち、切れ刃が切削に関与する端面を上面、インサート取付座11の底面12に当接する他方の端面を下面として参照することもある。すなわち、図6および図8においては、符号23で示される端面が上面、符号24で示される端面が下面となっている。切削インサート20の端面23および24はいずれも、三つのコーナ21と各コーナ21同士を接続する三つの辺稜部22とを備える。また、端面23および24はいずれも、両者を貫通する貫通穴25の中心軸Oの周りに120°回転対称な形状である。したがって切削インサート20を上面視したときの形状は、図6に示すように、おおよそ正三角形である。
側面26には逃げ角が付与されていない。つまり、切削インサート20はいわゆるネガティブタイプの切削インサートである。上面23側において、切れ刃は、上面23と側面26との交差稜線に形成される。切れ刃はコーナ21から辺稜部22にわたって形成される。下面24側おいても、切れ刃は同様に下面24と側面26との交差稜線に形成される。さらに、上面23側に形成される切れ刃の形状と下面24側に形成される切れ刃の形状とは同一になっている。以上のような形状のため、切削インサート20は側面26を貫通する軸、すなわち貫通穴25の中心軸Oに直交する軸の周りに180°回転対称な形状をしている。このことにより、図6では符号24で示す端面がインサート取付座11の底面12と当接した状態で切削インサート20が装着されて下面となっているが、逆に、符号23で示す端面をインサート取付座11の底面12と当接させることも可能である。
以上により、本実施形態の切削インサート20は、一端面に関し貫通穴25の中心軸Oの周りに120°回転させて装着しなおすことで3回、両端面で合計6回の使用が可能な経済的な切削インサートである。しかし本発明は、かかる形態のものに限られず、一部の辺稜部に切れ刃が形成される切削インサート、あるいは一方の端面にのみ切れ刃が形成される切削インサートの適用を排除するものではない。
図7に示すように、切削インサート20を上面側から見るとき、切削インサート20の辺稜部22は、外方に向かって円弧状に湾曲する部分27’と、その湾曲する部分の両側に位置してコーナに接続する直線部分28a’,28b’とを有する。したがって、辺稜部の湾曲した部分27’を含む側面26の部分は同様に湾曲する湾曲部27となり、辺稜部の直線部分28a’,28b’を含む側面26の部分は平坦な面の平坦面部28a,28bとなる。この湾曲部27は第1側壁13の凹湾曲側壁部分13aに当接し得る側面部分となり、平坦面部28a,28bは第2側壁14の二つの平面部14a,14bに当接し得る側面部分となる。なお、上面側から見るとき、湾曲部27の曲率半径は、インサート取付座11の底面12に対向する方向からみるときの凹湾曲側壁部分13aの曲率半径よりも小さい。
図8に示すように、切削インサート20を側面視するとき、辺稜部22は全体として下面24に向かって湾曲する形状の凹湾曲辺稜部分になっている。辺稜部22が最も下面24に近づく最下点は辺稜部22のほぼ中央に位置する。なお、辺稜部22の最下点の位置は辺稜部22の中心から左右に辺稜部22の長さの10%程度離れた位置を限度とした領域内に収まることが好ましい。最下点の位置がこの領域内にあると、切りくずがスムーズに切削工具100の基端側に流れて排出されるようになる。
切削インサート20をインサート取付座11に置いたとき、インサート取付座11の第1側壁13は、凹湾曲側壁部分13aでのみ切削インサート20の湾曲部27に当接するように形成される。具体的には、図7に示されるように、凹湾曲側壁部分13aの凹みの深さは、湾曲部27との当接が生じるように寸法が定められる。一方、インサート取付座11の平坦面13bは、切削インサート20の平坦面部28aとの面接触が生じないように、本実施形態ではボデー10の中心軸側に向うにしたがって面間が離れてゆくように形成されている。しかし要は、第1側壁13が凹湾曲側壁部分13aでのみ湾曲部27に当接するようにされていればよく、平坦面13bと平坦面部28aとの関係はこれに限られない。
これに対し、インサート取付座11の第2側壁14は、二つの平面部14a,14bが切削インサート20の平坦面部28a,28bに当接する側壁部分となるように形成される。すなわち、第2側壁14の湾曲後退面14cは、二つの平面部(14a、14b)がなす平面よりも後退した位置にあり、且つ凹みの深さが湾曲部27との当接が生じない寸法とされることで、切削インサート20の側面部分とは当接しない。
次に、本実施形態の効果について説明する。切削インサート20をインサート取付座11に置いたとき、第1側壁13に関しては、切削インサート20の円弧状に湾曲した湾曲部27に対して円弧状に湾曲した凹湾曲側壁部分13aが当接し、平坦面部28aに対する平坦面13bの当接は生じない。このようにすると、ねじ止め時にねじ30と切削インサート20との間の摩擦によって切削インサート20がインサート取付座11の上で回転したとしても、当接箇所が移動し得る範囲は凹湾曲側壁部分13aに沿った領域内に規制され、当接箇所の移動量が少なくなる。これは、切削加工時に加わる切削抵抗によって回転が生じる場合も同様である。
これに対し、もしも仮に、切削インサートの側面およびインサート取付座の側面の当接部分がともに平面であり、両者の面接触を前提とするものだとすると、切削インサートは、インサート取付座の側壁部分のいずれかの端部が支点となって回動し得る。つまり、当接箇所は側壁部分の長さの範囲で変動することになり、非常に大きくなる。
また、本実施形態のような切削工具100に適用されるボデー10において、上述のようにねじ止め時の回転を規制する凹湾曲側壁部分13aを、相対的に先端側に位置する第1側壁13に設けることは有利である。次に述べるように、相対的に基端側に位置する第2側壁14は切削抵抗のかなりの部分を受ける部分として機能するからである。しかし凹湾曲側壁部分は切削工具の構成に応じて適宜の側壁に設けることができる。
一方、第2側壁14に関しては、切削インサート20との当接部になる平面部14a,14bが形成され、平面部14a,14b以外の部分である湾曲後退面14cが切削インサート20と当接しないように後退して形成されることで、インサート取付座11や切削インサート20に様々なばらつきが発生しても切削インサート20は常に平面部14a,14bと当接する。すなわち、湾曲後退面14cを設けることにより、切削インサート20と第2側壁14との接触が生じる位置をある一定の領域内である平面部14a,14bに収めることができる。なお様々なばらつきには、ねじと切削インサート20との摩擦によるすべり方のばらつきのほかに、製造誤差などが含まれる。
また、湾曲後退面14cが第2側壁14の中央に形成されて、二つの平面部14a,14b)が第2側壁の端部付近にバランスよく形成されると、切削インサートが安定的に拘束されて、切削加工中に切削インサート20が切削抵抗によって動いたり回転したりすることが防止される。
上述したように、各側壁と切削インサート20との当接箇所の位置のばらつきが減少するので、それに伴い切削インサート20の固定状態も一定し、切削加工の品質も一定のものとなる。また、切削インサート20は側面に凹部を形成し、その側縁部でインサート取付座と当接するようにした特許文献1とは異なり、応力の集中によって欠損が生じやすい肉厚の薄い部分がなく、切削インサートの強度ひいては取り付けの安定性が確保される。
切削インサート20の湾曲部27の曲率半径が凹湾曲側壁部分13aの曲率半径よりも小さいことにより、湾曲部27との当接に伴って凹湾曲側壁部分13aが弾性変形することで、第1および第2側壁がなす角度や位置関係が多少変化しても、湾曲部27は確実に凹湾曲側壁部分13aに収まり、当接が維持される。
以上、本発明についてその一実施形態を例に説明したが、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で別の実施形態を採用することが可能である。例えば、上述した実施形態では第1側壁13の凹湾曲側壁部分13aは第1側壁13の外周側の端に形成されていたが、切削インサートが備える湾曲した側面部分との接触が確保される範囲で、第1側壁13の中央側に形成されても良い。すなわち、第1側壁13は、ボデー中心軸側に平坦面13bを有するだけでなく、図5の二点差線で示すように外周側に平坦面13cを有していてもよい。ただし、凹湾曲側壁部分13aは、それが属している第1側面13において、外周側に偏った位置に形成されていることが好ましい。より厳密に言えば、凹湾曲側壁部分13aの中心を境にして、凹湾曲側壁部分13aを左右二つの領域に分けたとき、ボデー10の外周側に位置する外周側領域13a’(図5参照)が、第1側壁13の中心よりも工具の外周側に位置していることが好ましい。つまり、切削インサート20との接触箇所が極力第1側壁13の外周側、すなわち開口部に近い側にある方が、ねじ止めを行うときに図5において時計方向に生じる回転に対して切削インサート20は安定して固定されるので、凹湾曲側壁部分13aは極力外周側にあることが好ましい。
上述した実施形態では切削工具100は肩削り加工用の切削工具であったが、正面削り加工や高送り加工等の他の加工用の切削工具であっても構わない。
上述した実施形態では切削インサートの上面および下面の基本形状は三つのコーナと三つの辺稜部とからなる三角形であったが、四つのコーナと四つの辺稜部とからなる四角形でもよい。また五角形以上の多角形とすることも可能である。四角形以上の多角形の切削インサートを取り付ける場合においても、インサート取付座の側壁はそれぞれの切削インサートの側面に対応する側壁部分を備える。すなわち、それぞれの形状の切削インサートの外形形状に適合し、少なくとも一部の、被当接面となる側面部分に対応するように、インサート取付座の側壁は形成される。
凹湾曲側壁部分13aは凹んでいればよく、その曲率半径の大きさには制限がない。上記実施形態では切削インサート20の湾曲部27の曲率半径よりも大きい曲率半径を凹湾曲側壁部分13aは有していたが、両者は同じ大きさであっても構わない。すなわち、切削インサート20の湾曲部27の曲率半径は凹湾曲側壁部分13aの曲率半径以下であればよい。また、曲面どうしの当接位置が安定する形状であれば、どのような曲面形状でもよく、円弧状または楕円弧状とすることができる。

Claims (8)

  1. 刃先交換式切削工具(100)のボデー(10)であって、
    略多角形の端面(23、24)を有する切削インサート(20)を取り付けるためのインサート取付座(11)を備え、
    前記インサート取付座(11)は、底面(12)と、側壁(13、14)とを備え、
    前記側壁(13、14)は、前記端面(23、24)に接続する前記切削インサート(20)の側面のうちの二つの側面の側面部分(27、28a,28b)とそれぞれ当接する第1および第2の側壁(13、14)であって、それぞれ、相対的に前記ボデー(10)の先端側および基端側に位置する前記第1および第2の側壁(13、14)を有し、
    前記第1の側壁(13)は、凹むように湾曲した凹湾曲側壁部分(13a)を有するとともに、前記凹湾曲側壁部分(13a)でのみ前記切削インサート(20)の側面部分(27)と当接し、
    前記第2の側壁(14)は、凹状に湾曲して後退する湾曲後退面(14c)と、その両側に形成された平坦面(14a,14b)とを有するとともに、前記平坦面でのみ前記切削インサート(20)の側面部分(28a,28b)と当接することを特徴とするボデー(10)。
  2. 前記凹湾曲側壁部分(13a)は、前記底面(12)上で前記切削インサート(20)が回転し得る範囲を規制することを特徴とする請求項1に記載のボデー(10)。
  3. 前記ボデー(10)は概ね円筒形を有し、前記側壁(13、14)は前記円筒形を有するボデー(10)の先端側および外周側が開放された開口部を有する前記切削インサート(20)の装着空間を形成しており、前記凹湾曲側壁部分(13a)は前記外周側に偏った位置に設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載のボデー(10)。
  4. 前記凹湾曲側壁部分(13a)は、その一端が前記開口部に面するように形成されていることを特徴とする請求項に記載のボデー(10)。
  5. 請求項1からのいずれかに記載のボデー(10)と、前記インサート取付座(11)の前記凹湾曲側壁部分(13a)に当接する凸状の側面部分(27)を有する切削インサート(20)と、を備える刃先交換式切削工具(100)。
  6. 前記インサート取付座(11)の底面(12)に対向する方向から見たとき、前記凹湾曲側壁部分(13a)は、略円弧状であり、
    前記切削インサート(20)の前記端面(23)に対向する方向から見たとき、前記凸状の側面部分(27)は、略円弧状であり、
    前記凸状の側面部分(27)の曲率半径は前記凹湾曲側壁部分(13a)の曲率半径以下であることを特徴とする請求項に記載の刃先交換式切削工具(100)。
  7. 前記切削インサート(20)を上面視するとき、該切削インサート(20)は三つのコーナ(21)と該各コーナをつなぐ三つの辺稜部(22)とを備え、
    前記切削インサート(20)を側面視するとき、前記辺稜部(22)は下面に向かって湾曲する凹湾曲辺稜部分を備え、該凹湾曲辺稜部分のうち最も下面に近づく箇所は、前記辺稜部(22)の中央から左右に前記辺稜部(22)の長さの10%離れた位置を限度とする領域内にあることを特徴とする請求項またはに記載の刃先交換式切削工具(100)。
  8. 前記切削インサート(20)は、該切削インサート(20)の側面を貫通する回転軸線に対して180°回転対称な形状であることを特徴とする請求項からのいずれかに記載の刃先交換式切削工具(100)。
JP2016531432A 2014-07-02 2015-07-01 切削工具用のボデーおよび刃先交換式切削工具 Active JP6124040B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014136492 2014-07-02
JP2014136492 2014-07-02
PCT/JP2015/069077 WO2016002863A1 (ja) 2014-07-02 2015-07-01 切削工具用のボデーおよび刃先交換式切削工具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2016002863A1 JPWO2016002863A1 (ja) 2017-04-27
JP6124040B2 true JP6124040B2 (ja) 2017-05-10

Family

ID=55019391

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016531432A Active JP6124040B2 (ja) 2014-07-02 2015-07-01 切削工具用のボデーおよび刃先交換式切削工具

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6124040B2 (ja)
WO (1) WO2016002863A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7312364B1 (ja) 2022-10-31 2023-07-21 株式会社タンガロイ 切削工具およびその工具本体

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0620657B2 (ja) * 1985-10-11 1994-03-23 株式会社東芝 正面フライスカツタ
JPH11347826A (ja) * 1998-06-10 1999-12-21 Toshiba Tungaloy Co Ltd スローアウェイチップ
SE524560C2 (sv) * 2001-01-30 2004-08-24 Sandvik Ab Verktygshållare med flexibelt fastspänningsorgan
JP2002355716A (ja) * 2001-05-31 2002-12-10 Mitsubishi Materials Corp スローアウェイ式ボールエンドミル
IL150783A0 (en) * 2001-10-16 2003-02-12 Iscar Ltd Cutting tool and cutting insert therefor
SE530808C2 (sv) * 2007-01-31 2008-09-16 Sandvik Intellectual Property Verktyg för spånavskiljande bearbetning, samt skär och grundkropp härför
IL208493A (en) * 2010-10-05 2014-02-27 Iscar Ltd Depressing mechanism for cutting tool holder

Also Published As

Publication number Publication date
JPWO2016002863A1 (ja) 2017-04-27
WO2016002863A1 (ja) 2016-01-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5403167B2 (ja) 刃先交換式切削工具
JP5494647B2 (ja) 切削インサートおよびインサート着脱式切削工具
US20140076117A1 (en) Cutting insert, cutting tool, and method of manufacturing machined product using the same
JP2016539010A (ja) 側面支持くぼみを有する位置決め可能なミーリングインサート、及びミーリング工具
KR20130011958A (ko) 인덱서블 드릴 인서트
JP2013022728A (ja) インデックス可能なドリルインサート
WO2015129770A1 (ja) 切削インサート、工具ボデーおよび切削工具
JP6940832B1 (ja) 転削工具
JP5141081B2 (ja) スローアウェイチップおよびこれを用いたスローアウェイ式旋削工具
WO2018123421A9 (ja) 切削インサート
JP7029686B1 (ja) 切削工具
JP2009291925A (ja) 切削インサートおよびインサート着脱式切削工具
JP6124040B2 (ja) 切削工具用のボデーおよび刃先交換式切削工具
JP5454591B2 (ja) 切削インサート、シート部材、および刃先交換切削工具
JP2020032499A (ja) 切削インサートおよび刃先交換式切削工具
TW201924815A (zh) 具有定向輔助夾持凹槽的雙側切削嵌件、及切削刀具
WO2015137508A1 (ja) 切削インサート、工具ボデーおよび切削工具
KR102034490B1 (ko) 절삭 인서트 및 날끝 교환식 회전 절삭 공구
JP4449895B2 (ja) スローアウェイチップおよびスローアウェイ式切削工具
WO2017150541A1 (ja) 切削インサートおよび刃先交換式切削工具
JP6875663B1 (ja) 切削インサート
JP5645391B2 (ja) 切削工具
TWM575736U (zh) Turning structure
JP2007331081A (ja) スローアウェイ式回転工具
JP2007229858A (ja) 切削工具

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20161207

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170119

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170308

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170321

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6124040

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250