JP6121225B2 - ウエーハの加工方法 - Google Patents

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Description

本発明は、表面にデバイス領域と、デバイス領域を囲繞する外周余剰領域と、を備えるウエーハを個々のデバイスに分割するウエーハの加工方法に関する。
IC等の複数のデバイスが形成されたウエーハは、裏面を研削して所定の厚さに形成した後に、ダイシング装置等によって個々のデバイスに分割され、各種電子機器等に利用されている。近年は、電子機器等の軽量化、小型化を可能とするために、研削によりウエーハが100μm〜20μmと極めて薄く形成されるようになっている。
ところが、このように薄く形成されたウエーハは、紙のように腰がなくなって取り扱いが困難になり、その後の搬送に支障を来したり、デバイスの裏面電極用の金、銀、チタン等の厚さ数十nmの金属膜を研削した面に被覆することが困難になるという問題が生じている。そこで、ウエーハのデバイス領域に対応する裏面のみを研削し、デバイス領域を囲繞する外周余剰領域に対応するウエーハの裏面にリング状の環状補強部を形成する研削方法が提案されている(例えば特許文献1参照)。
また、このようにして裏面の外周にリング状の環状補強部が形成されたウエーハをストリート(分割予定ライン)に沿って分割する方法として、リング状の環状補強部を除去した後、ウエーハの表面側から切削ブレードで切削する方法が提案されている(例えば特許文献2参照)。
特開2007−019461号公報 特開2007−019379号公報
このように、非常に薄く研削した後、リング状の環状補強部によって反り無く維持されたウエーハの裏面に金属膜を被覆すると、異なる材質が貼り合わせれた状態により、熱膨張率の違いにより内部応力が内包される。また、環状補強部を設けていても、非常に薄く研削した面に反りが生じると、金属膜を被覆する際に当該研削した面を平坦に保持するために、金属膜を被覆すると、ウエーハの内部に内部応力が内包される。この内部応力が内包された状態のまま通常のダイシングを行うと、分割されたデバイスの側面の特に裏面側(金属膜近辺)にクラックと呼ばれるカケが発生しやすく、デバイスとしての強度を落としてしまうという虞があった。
本発明は、上記問題に鑑みなされたもので、その目的は、クラックと呼ばれるカケの発生を抑制できるウエーハの加工方法を提供することにある。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明のウエーハの加工方法は、複数のデバイスが複数の分割予定ラインによって区画されたデバイス領域と、該デバイス領域を囲繞する外周余剰領域とが表面に形成されたウエーハを個々のデバイスに分割するウエーハの加工方法であって、該デバイス領域に対応する該ウエーハの裏面を研削して円形凹部を形成するとともに、該円形凹部の外周に環状補強部を形成して、該デバイス領域の厚みを該環状補強部の厚みより薄くする研削ステップと、該研削ステップの後に、該ウエーハの裏面に金属膜を被覆する金属膜被覆ステップと、該金属膜被覆ステップの後に、該ウエーハの表面側から該分割予定ラインに沿って切削ブレードで該ウエーハを切削し、該デバイス領域の裏面に至らない深さの複数の溝を形成して、該金属膜の被覆によって発生した該ウエーハの内部応力を分散させる溝形成ステップと、該溝形成ステップの後に、該溝の底部から該デバイス領域の裏面に至る深さの分割溝を該切削ブレードで形成し、該ウエーハを複数のデバイスに分割する分割ステップと、を備えることを特徴とする。
また、前記ウエーハの加工方法は、前記溝形成ステップの前又は後に、前記環状補強部の内周に沿って前記ウエーハを切断し、該環状補強部と前記デバイス領域とを分離する環状補強部分離ステップが実施されることが好ましい。
本願発明のウエーハの加工方法によれば、ウエーハの外周余剰領域を残して研削した面に金属膜を被覆した後、始めに裏面に至らない深さの溝を複数形成した後、改めて、溝の底部から分割溝を形成して、各デバイスに分割する。このために、裏面に至らない深さの溝を形成した際に、ウエーハの内部応力をある程度解放でき、分割する際に発生しやすい側面クラックを抑制でき、クラックと呼ばれるカケの発生を抑制することができる。
図1(a)は、実施形態に係るウエーハの加工方法の保護テープ貼着前のウエーハを示す斜視図であり、図1(b)は、実施形態に係るウエーハの加工方法の保護テープ貼着後のウエーハを示す斜視図である。 図2は、実施形態に係るウエーハの加工方法の研削ステップの概要を示す斜視図である。 図3(a)は、実施形態に係るウエーハの加工方法の研削ステップ後のウエーハの斜視図であり、図3(b)は、実施形態に係るウエーハの加工方法の研削ステップ後のウエーハの断面図である。 図4は、実施形態に係るウエーハの加工方法の金属膜被覆ステップの概要を示す図である。 図5は、実施形態に係るウエーハの加工方法の金属膜被覆ステップ後のウエーハの断面図である。 図6(a)は、実施形態に係るウエーハの加工方法の金属膜被覆ステップ後の環状フレームに支持されたウエーハの斜視図であり、図6(b)は、実施形態に係るウエーハの加工方法の金属膜被覆ステップ後の環状フレームに支持されたウエーハの断面図である。 図7は、実施形態に係るウエーハの加工方法の保護テープ剥離ステップの概要を示す斜視図である。 図8は、実施形態に係るウエーハの加工方法の環状補強部分離ステップの概要を示す断面図である。 図9は、実施形態に係るウエーハの加工方法の溝形成ステップの概要を示す断面図である。 図10は、実施形態に係るウエーハの加工方法の分割ステップの概要を示す断面図である。 図11は、実施形態に係るウエーハの加工方法の分割ステップ後のウエーハの斜視図である。 図12は、実施形態に係るウエーハの加工方法の環状補強部除去ステップの概要を示す斜視図である。 図13は、実施形態の変形例に係るウエーハの加工方法の環状補強部除去ステップを示す斜視図である。 図14は、実施形態の変形例に係るウエーハの加工方法の溝形成ステップの概要を示す断面図である。 図15は、実施形態の変形例に係るウエーハの加工方法の分割ステップの概要を示す断面図である。 図16は、実施形態に係るウエーハの加工方法の分割ステップ後のウエーハの斜視図である。
本発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本発明が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成は適宜組み合わせることが可能である。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲で構成の種々の省略、置換又は変更を行うことができる。
〔実施形態〕
本実施形態に係るウエーハの加工方法を、図1から図12に基づいて説明する。図1(a)は、実施形態に係るウエーハの加工方法の保護テープ貼着前のウエーハを示す斜視図、図1(b)は、実施形態に係るウエーハの加工方法の保護テープ貼着後のウエーハを示す斜視図、図2は、実施形態に係るウエーハの加工方法の研削ステップの概要を示す斜視図、図3(a)は、実施形態に係るウエーハの加工方法の研削ステップ後のウエーハの斜視図、図3(b)は、実施形態に係るウエーハの加工方法の研削ステップ後のウエーハの断面図、図4は、実施形態に係るウエーハの加工方法の金属膜被覆ステップの概要を示す図、図5は、実施形態に係るウエーハの加工方法の金属膜被覆ステップ後のウエーハの断面図、図6(a)は、実施形態に係るウエーハの加工方法の金属膜被覆ステップ後の環状フレームに支持されたウエーハの斜視図、図6(b)は、実施形態に係るウエーハの加工方法の金属膜被覆ステップ後の環状フレームに支持されたウエーハの断面図、図7は、実施形態に係るウエーハの加工方法の保護テープ剥離ステップの概要を示す斜視図、図8は、実施形態に係るウエーハの加工方法の環状補強部分離ステップの概要を示す断面図、図9は、実施形態に係るウエーハの加工方法の溝形成ステップの概要を示す断面図、図10は、実施形態に係るウエーハの加工方法の分割ステップの概要を示す断面図、図11は、実施形態に係るウエーハの加工方法の分割ステップ後のウエーハの斜視図、図12は、実施形態に係るウエーハの加工方法の環状補強部除去ステップの概要を示す斜視図である。
本実施形態に係るウエーハの加工方法(以下、単に加工方法と呼ぶ)は、図1に示すウエーハWを加工する加工方法であって、研削ステップと、金属膜被覆ステップと、溝形成ステップと、分割ステップとを少なくとも備え、ウエーハWの裏面Wb側を研削し、切削加工によりウエーハWを個々のデバイスDに分割する方法である。
なお、本実施形態に係る加工方法により個々のデバイスDに分割される加工対象としてのウエーハWは、本実施形態ではシリコン、サファイア、ガリウムなどを母材とする円板状の半導体ウエーハや光デバイスウエーハである。ウエーハWは、図1に示すように、複数のデバイスDが複数の分割予定ラインS1,S2によって区画されたデバイス領域W1と、デバイス領域W1を囲繞する外周余剰領域W2とが表面Waに形成されている。なお、分割予定ラインS1,S2として、互いに平行な複数の第1の分割予定ラインS1と、互いに平行でかつ第1の分割予定ラインS1に直交する複数の第2の分割予定ラインS2とが設けられている。
本実施形態に係る加工方法は、まず、保護テープ貼着ステップにおいて、図1(a)に示すように、保護テープT1の粘着層(図示せず)をウエーハWの表面Waと対向させた後、図1(b)に示すように、保護テープT1の粘着層をウエーハWの表面Waに貼着する。なお、保護テープT1は、ウエーハWの外形と同等の外形に形成され、粘着層がウエーハWの表面Wa全面に貼着されることで、ウエーハWの表面Wa全面を保護するものである。そして、研削ステップに進む。
研削ステップでは、ウエーハWの表面Wa即ち保護テープT1を研削装置10のチャックテーブル11に保持させる。その後、図2に示すように、チャックテーブル11を軸心回りに回転させるとともに、研削装置10の研削ユニット12をチャックテーブル11と同じ向きに軸心回りに回転させながらウエーハWの裏面Wbに押し付ける。そして、デバイス領域W1に対応するウエーハWの裏面Wbを研削する。図3(a)及び図3(b)に示すように、ウエーハWの裏面Wb側に円形凹部WRを形成するとともに、円形凹部WRの外周に外周余剰領域W2に対応した環状補強部WSを形成する。即ち、研削ステップでは、ウエーハWの裏面Wbのデバイス領域W1に対応する部分を研削ユニット12に研削させて円形凹部WRを形成し、ウエーハWの裏面Wbの外周余剰領域W2に対応する部分を研削ユニット12に研削させずに外周余剰領域W2を残して環状補強部WSを形成する。そして、金属膜被覆ステップに進む。
金属膜被覆ステップでは、研削ステップの後に、図4に示すように、ウエーハWの表面Wa即ち保護テープT1を金属膜被覆装置20のチャンバー21内の保持部22に保持させる。この際、ウエーハWの特に円形凹部WRの底面WRBを、反りなく平坦な状態で保持部22に保持させる。このために、研削ステップ後に、ウエーハWの円形凹部WRの底面WRBに反りなどが生じた場合には、ウエーハWに内部応力が生じる。その後、チャンバー21の導入口21aからアルゴンガスなどの希ガスを導入し、チャンバー21内を減圧口21bに接続した減圧源(図示せず)により減圧する。そして、チャンバー21の導入口21aから導入されてイオン化された希ガスを、高周波電源23により印加されて励磁部材24に支持されたスパッタ源25に衝突させて、スパッタ源25を構成する金属をウエーハWの円形凹部WRの底面WRB、内周面WRI、残りの裏面Wb及び外周面WP全体に付着させる。こうして、図5に示すように、ウエーハWの少なくとも裏面Wb全体に金属膜MFを被覆する。このとき、ウエーハWと金属膜MFとの熱膨張率の違いにより、ウエーハWの円形凹部WRの底面WRB等に内部応力が生じる。
その後、ウエーハWの裏面Wbを、外周部が環状フレームF(図6(a)に示す)に装着されたダイシングテープT2(図6(a)に示す)の粘着面に押し付け、円形凹部WRよりも若干小さい凸状部材(図示せず)をダイシングテープT2を介して円形凹部WR内に挿入する。そして、ダイシングテープT2の粘着面をウエーハWに被覆された金属膜MFに密着させて、図6(b)に示すように、ダイシングテープT2の粘着面を、ウエーハWの裏面Wb全体に被覆された金属膜MFに貼着させる。そして、保護テープ剥離ステップに進む。
保護テープ剥離ステップでは、図7に示すように、ウエーハWの表面Waに貼着された保護テープT1をウエーハWの表面Waから剥離させる。そして、環状補強部分離ステップに進む。
環状補強部分離ステップでは、溝形成ステップの前に、ウエーハWをダイシングテープT2を介して切削装置30のチャックテーブル31に保持させる。そして、図8に示すように、チャックテーブル31を介してウエーハWを軸心回りに回転させながら、切削装置30のスピンドル軸心回りに回転する切削ブレード32−1によりウエーハWのデバイス領域W1と外周余剰領域W2との境目を切断する。そして、環状補強部WSの内周に沿って、ウエーハWを切断して、ウエーハWの全周に亘って、環状補強部WSとデバイス領域W1とを分離する。なお、環状補強部分離ステップでは、切削ブレード32−1によりダイシングテープT2の厚みの中央まで切断する。そして、溝形成ステップに進む。
溝形成ステップでは、金属膜被覆ステップの後に、チャックテーブル31と切削装置30のスピンドル軸心回りに回転する切削ブレード32−2とを分割予定ラインS1,S2に沿って相対的に移動させながら、図9に示すように、ウエーハWの表面Wa側から分割予定ラインS1,S2に沿って切削ブレード32−2でウエーハWを切削する。そして、デバイス領域W1の裏面Wbに至らない深さの複数の溝Sを切削ブレード32−2で形成して、金属膜被覆ステップで生じたウエーハWの内部応力(応力に相当)を分散(解放)させる。なお、本実施形態では、全ての分割予定ラインS1,S2に溝Sを形成する。そして、分割ステップに進む。
分割ステップでは、溝形成ステップの後に、チャックテーブル31と切削装置30の軸心回りに回転する切削ブレード32−3とを分割予定ラインS1,S2に沿って相対的に移動させながら、図10に示すように、ウエーハWの表面Wa側から分割予定ラインS1,S2に沿って切削ブレード32−3でウエーハWを切削する。そして、溝Sの底部からデバイス領域W1の裏面Wbに至る深さの分割溝DSを切削ブレード32−3で形成して、図11に示すように、ウエーハWを複数のデバイスDに分割して、環状補強部除去ステップに進む。環状補強部除去ステップでは、図12に示すように、ダイシングテープT2から環状補強部WSを除去した後、個々に分割されたデバイスDをダイシングテープT2から取り外す。
実施形態に係る加工方法によれば、外周余剰領域W2を残して研削して形成したウエーハWの円形凹部WRの底面WRB等に金属膜MFを被覆した後、分割しない程度の深さの溝Sを複数形成する。その後、改めて、溝Sの底部を切削して分割溝DSを形成して、ウエーハWを各デバイスDに分割する。このために、金属膜MFを被覆する際などに生じたウエーハWの内部応力を、複数の溝Sを形成した際にある程度解放することができる。よって、デバイスD毎に分割する際に、デバイスDの側面に発生しやすい側面クラックを抑制することができる。したがって、実施形態に係る加工方法によれば、クラックと呼ばれるカケの発生を抑制することができる。
〔変形例〕
実施形態の変形例に係る加工方法を、図13から図16に基づいて説明する。図13は、実施形態の変形例に係るウエーハの加工方法の環状補強部除去ステップを示す斜視図、図14は、実施形態の変形例に係るウエーハの加工方法の溝形成ステップの概要を示す断面図、図15は、実施形態の変形例に係るウエーハの加工方法の分割ステップの概要を示す断面図、図16は、実施形態に係るウエーハの加工方法の分割ステップ後のウエーハの斜視図である。
実施形態の変形例に係る加工方法では、環状補強部分離ステップの後に、環状補強部除去ステップに進む。環状補強部除去ステップでは、図13に示すように、ダイシングテープT2から環状補強部WSを除去して、溝形成ステップに進む。
溝形成ステップでは、前述した実施形態と同様に、チャックテーブル31と切削ブレード32−2とを分割予定ラインS1,S2に沿って相対的に移動させながら、図14に示すように、デバイス領域W1の裏面Wbに至らない深さの複数の溝Sを切削ブレード32−2で形成して、金属膜被覆ステップで生じたウエーハWの内部応力(応力に相当)を分散(解放)させる。なお、変形例では、全ての分割予定ラインS1,S2に溝Sを形成する。そして、分割ステップに進む。
分割ステップでは、前述した実施形態と同様に、チャックテーブル31と切削ブレード32−3とを分割予定ラインS1,S2に沿って相対的に移動させながら、図15に示すように、溝Sの底部からデバイス領域W1の裏面に至る深さの分割溝DSを切削ブレード32−3で形成して、図16に示すように、ウエーハWを複数のデバイスDに分割する。そして、個々に分割されたデバイスDをダイシングテープT2から取り外す。
変形例に係る加工方法によれば、前述した実施形態と同様に、金属膜MFを被覆する際などに生じたウエーハWの内部応力を、複数の溝Sを形成した際にある程度解放することができる。よって、変形例に係る加工方法によれば、デバイスD毎に分割する際に、デバイスDの側面に発生しやすい側面クラックを抑制することができる。
前述した実施形態及び変形例では、全ての分割予定ラインS1,S2に溝Sを形成したが、本発明では、例えば、分割予定ラインS1の全てに溝Sを形成したり、分割予定ラインS2の全てに溝Sを形成してもよい。要するに、本発明では、溝形成ステップでは、全ての分割予定ラインS1,S2のうち複数に溝Sを形成すれば良い。
また、前述した実施形態及び変形例では、溝形成ステップの前に環状補強部分離ステップを実施している。しかしながら、本発明では、分割ステップの後、即ち溝形成ステップの後に環状補強部分離ステップを実施してよい。要するに、本発明では、溝形成ステップの前又は後に、環状補強部分離ステップが実施されればよい。さらに、本発明では、環状補強部除去ステップを適宜のタイミングで実施すればよい。
さらに、本発明では、環状補強部分離ステップ、溝形成ステップ及び分割ステップで用いる切削装置30又は切削ブレード32−1,32−2,32−3は同一であってもよく、異なっていてもよい。例えば、切削ブレード32−1は、切削ラインが円形であるために破損を防ぐためある程度の剛性を必要とするので一定以上の厚さを有する切削ブレードが好適であり、切削ブレード32−2と32−3は、通常100um以下の幅の分割予定ラインS1、S2に収まる程度の薄さの切削ブレードが想定される。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
D デバイス
S1,S2 分割予定ライン
W ウエーハ
Wa 表面
Wb 裏面
W1 デバイス領域
W2 外周余剰領域
WR 円形凹部
WS 環状補強部
MF 金属膜
S 溝
DS 分割溝

Claims (2)

  1. 複数のデバイスが複数の分割予定ラインによって区画されたデバイス領域と、該デバイス領域を囲繞する外周余剰領域とが表面に形成されたウエーハを個々のデバイスに分割するウエーハの加工方法であって、
    該デバイス領域に対応する該ウエーハの裏面を研削して円形凹部を形成するとともに、該円形凹部の外周に環状補強部を形成して、該デバイス領域の厚みを該環状補強部の厚みより薄くする研削ステップと、
    該研削ステップの後に、該ウエーハの裏面に金属膜を被覆する金属膜被覆ステップと、
    該金属膜被覆ステップの後に、該ウエーハの表面側から該分割予定ラインに沿って切削ブレードで該ウエーハを切削し、該デバイス領域の裏面に至らない深さの複数の溝を形成して、該金属膜の被覆によって発生した該ウエーハの内部応力を分散させる溝形成ステップと、
    該溝形成ステップの後に、該溝の底部から該デバイス領域の裏面に至る深さの分割溝を該切削ブレードで形成し、該ウエーハを複数のデバイスに分割する分割ステップと、を備える事を特徴とするウエーハの加工方法。
  2. 前記溝形成ステップの前又は後に、前記環状補強部の内周に沿って前記ウエーハを切断し、該環状補強部と前記デバイス領域とを分離する環状補強部分離ステップが実施されることを特徴とする請求項1記載のウエーハの加工方法。
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