JP6118682B2 - 洗濯機および洗濯乾燥機 - Google Patents

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Description

本発明は,洗濯機および洗濯乾燥機に関するものである。
洗濯乾燥機による衣類の乾燥は,送風ファンと熱源により高温・低湿度の空気を作り,これを洗濯槽内に吹込み,衣類の温度を高くし,衣類から水分を蒸発させ,蒸発した水分を機外へ排出することにより行う。
蒸発した水分の除去方法としては,洗濯乾燥機外へ排出する排気式(常に新しい空気を供給)と,蒸発した水分を冷やし結露させて水分を除去する除湿式(同じ空気を循環させる)として水冷や空冷,ヒートポンプを用いた熱交換式がある。加えて,時間の短縮,使用水量や消費電力量を低減するため,乾燥工程の前半に除湿式乾燥を行い,後半に排気式乾燥を行う方式がある。
排気式は洗濯物に吹付けた後の温風空気をそのまま排気するため,時間短縮と使用水量や消費電力の低減を図ることはできるが,洗濯乾燥機周囲の室内に湿度の高い空気をそのまま排気してしまい,室内の環境を悪化させてしまう。
そこで,特許文献1に記載の洗濯乾燥機は,ヒートポンプ装置と,送風路と,外気を吸入する吸気口と,排水部を備え,乾燥行程において,前記排水部から送風路内の空気を排気するように構成したものである。これにより,多湿の空気を洗濯乾燥機が設置されている空間に放出し,環境を悪化させるのを防止している。
しかしながら,排水部から排気するためには,排水部の先に設けてある排水トラップの水を抜く必要がある。排水トラップの水を抜くことで排気が可能となるが,その状態のまま運転を終了すると,排水口の臭いが排水トラップで抑止できなくなるため,本体内に臭気が入ってしまう。そこで,特許文献2に記載の洗濯乾燥機は,乾燥運転中に,ヒータの通電を停止して外槽上面から筐体との空間の空気を送風路に吸込み,回転ドラムから出た空気の全部または一部を排水ホースから排水口に排出する。また,乾燥運転の最後又は終了後に,排水ホースの圧力を確保しながら排水ホースを経由して,水を供給する,方法が提案されている。
特開2004−358029号公報 特開2010−17270号公報
しかしながら,乾燥運転の最後又は終了後に排水ホースを経由して,排水トラップに水を供給する従来技術では,正常に運転が終了した場合には排水トラップに給水するため,排水ホースから排水トラップ下流の臭気が漂ってくるのを防止することが可能である。しかし,一時停止や電源ボタンなどが押下された場合や,何らかのエラーが発生して正常に終了できなかった場合は,排水トラップに給水されないために,臭気が漂ってくる場合が考えられる。また,脱水時に排水トラップが開放状態となった場合には,給水が行われない。
そこで,本発明では,水を溜める外槽と,前記外槽内に回転自在に配置され,洗濯物を収容する洗濯兼脱水槽と,この洗濯兼脱水槽を駆動するモータと,前記洗濯兼脱水槽を支持する筐体と,前記外槽から排出される水を排出する排水ホースと、前記外槽に給水するための給水手段と、を備え,乾燥運転が中断された場合に,前記給水手段を開くことで排水ホースから水を排出することを特徴とする。
本発明によれば,一時停止を押下することなどにより運転が中断した状態で,電源ボタンが押下された場合や長時間運転が中断された場合においても,排水トラップに給水されるので,排水口から臭気が出てくるのを防止し,洗濯機または洗濯乾燥機内部やこれらが設置されている部屋の環境が悪化するのを防止することができる。
本発明の一実施の形態例を示す洗濯乾燥機の外観斜視図である。 本発明の第1の実施例に係るもので乾燥工程中盤の洗濯乾燥機の断面図である。 本発明の第1の実施例に係るもので乾燥工程後半の洗濯乾燥機の断面図である。 本発明の第1の実施例に係るもので排水トラップの状態を検出する制御を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施例に係るもので運転終了,中断時の排水トラップへの給水に係わる制御を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施例に係るもので排水トラップへの給水制御を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施例に係るもので通電が回復した際に行う状態検知方法を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施例に係るもので第1の貯水手段案を示す洗濯乾燥機の概略図である。 本発明の第2の実施例に係るもので第2の貯水手段案を示す洗濯乾燥機の概略図である。 本発明の第2の実施例に係るもので第3の貯水手段案を示す洗濯乾燥機の概略図である。 本発明の第3の実施例に係るもので脱水時の排水トラップへの給水制御を示すフローチャートである。 本発明の第4の実施例に係るもので乾燥工程後半の洗濯乾燥機の断面図を示す。 本発明の第4の実施例に係るもので洗濯乾燥機の背面カバーを外して内部構造を示す背面図である。
(第1の実施形態例)
以下,本実施の形態例について図面を用いて説明する。
図1は,本発明の第1の実施例に係るもので,洗濯乾燥機の斜視図を示す。ベース1の上部には鋼板と樹脂成形品で組合わされて構成された外枠2が載せられている。外枠2の正面には洗濯物31を出し入れするドア3と前面カバー2a及び背面には背面カバー2bが設けられている。外枠2前方上部には,操作・表示パネル4を設けており,電源ボタン4a,スタート/一時停止ボタン4b,コース選択ボタン4cなどの操作ボタンや残時間表示部4dなどの表示部を備えている。
図2は,本発明の第1の実施例に係るもので,乾燥工程前半の洗濯乾燥機の断面図を示す。図3は,本発明の第1の実施例に係るもので,乾燥工程後半の洗濯乾燥機の断面図を示す。外枠2の内側には水を溜める外槽20が備えられ,下部を左右一対のサスペンション21により支持されている。外槽20の内側にある洗濯兼脱水槽30にはドア3を開けて投入された洗濯物31があり,洗濯兼脱水槽30の開口部の外周には脱水時の洗濯物31のアンバランスによる振動を低減するための流体バランサー32が設けられている。また,洗濯兼脱水槽30の内側には洗濯物31を掻き揚げる複数個のリフター33が設けられている。洗濯兼脱水槽30は,洗濯兼脱水槽用金属製フランジ34に連結された主軸35を介して,洗濯兼脱水槽駆動用モータ36に直結されている。外槽20の開口部には,ゴム製のパッキン22が取付けられている。このパッキン22は,外槽20内とドア3との水密性を維持する役割をしている。これにより,洗い,すすぎ及び脱水時の水漏れの防止が図られている。洗濯兼脱水槽30は,側壁に遠心脱水および通風用の多数の小孔(図示せず)を有する。外槽20の底壁に開口した排水口23は,排水弁24を介して排水ホース9に接続する。
洗濯兼脱水槽30内の洗濯物31を乾燥させる除湿ダクト40と,送風手段たるファン41aと加熱手段たるヒータ41bを含む乾燥装置41は,外枠2に固定(図示せず)されている。除湿ダクト40と外槽20の後方下部に設ける通風口42は柔軟構造のベローズ43を略水平に接続し,ヒータ41bの出口と吹出しノズル45は外槽20の最上面から中心までの間で,且つ外槽20の中心より前面の位置に柔軟構造のベローズ44を用いて外槽20に対し略垂直に接続して,外槽20の振動を吸収している。
このように構成したドラム式洗濯乾燥機は,洗濯工程においては,洗濯兼脱水槽30内に洗濯物31を投入し,排水弁24を閉じた状態で給水して外槽20に洗濯水を溜め,洗濯兼脱水槽30を回転させて洗濯物31を洗濯する。また,脱水工程においては,排水弁24を開いて外槽20内の洗濯水を排水し,洗濯兼脱水槽30を回転させて遠心脱水する。そして,乾燥工程では,洗濯兼脱水槽30を回転させながら吹出しノズル45から空気を衣類に吹き付けることで衣類の乾燥を行う。乾燥工程前半では,循環式の乾燥を行う。吹出しノズル45から洗濯兼脱水槽30内の洗濯物31に向けて吹出す循環空気46は,外槽20内の空気をファン41aを運転することで,通風口42,除湿ダクト40内を通過させて除湿し,ヒータ41bで加熱して生成する。洗濯兼脱水槽30内で洗濯物31から水分を奪って高湿となった循環空気46の除湿は,冷却水弁(図示せず)を開き冷却水供給管51から除湿ダクト40内に流れ出た冷却水52を流下させ,循環空気46と触れさせることによる水冷除湿で実現する。除湿ダクト40内に流れ出た冷却水52は排水口23を通って排水ホース9により排出される。
図3に示す乾燥工程後半では,排気式乾燥を行うためヒータ41bをOFFにして冷却水52を止める。そして,吸気弁47を開くことによってベース1下部の隙間から吸込まれた外部空気48は,外槽20の側面を流れながら外槽20,モータ36,ファン41aの排熱を受けながら温められ,乾燥中盤までに外槽20の上面と外枠2の空間に溜められた高温の筐体内部空気49とともにファン41aへ吸込まれる。吸込まれた筐体内部空気49は洗濯物31に吹付けられ洗濯物31から水分を奪い,湿潤して排水口23より排水ホース9を通り,排水トラップ10の水封を破って排水口39に排出される。一般的な排水トラップの場合,水封の高さは50〜80mm程度あるため,水封を破るには排水ホース9側の圧力は約1000Pa以上必要となる。また,排水口39からの臭気が本体内に漂ってこないようにするため,水封を破った後も高い圧力(所定以上の圧力)を維持する必要があり,排気式乾燥中はファン41aを制御して高い圧力を維持する。
乾燥終了後は,排水口39側の圧力より排水ホース9側の排水トラップ10下流の臭気が本体に漂うのよ抑制しつつ,水封を破らない圧力レベルまでファン41aの回転数を下げて,給水手段80を開けて給水管81に水を流し,排水ホース9を介して排水トラップ10の水封を回復させて乾燥工程終了となる。このように,乾燥終了後に,排水ホース9側の圧力を所定以上に維持しながら排水ホース9を経由して排水口39に水を供給することにより,排水口39からの臭気を抑えながら排水トラップ10の水封を回復させることができる。なお,この排水トラップの回復は,排水ホース9側の圧力が所定以上であれば,乾燥運転の最後又は乾燥運転の終了後のいずれでも良い。
次に,排気式乾燥運転の制御を図4〜6に示すフローチャートを用いて説明する。図4および図5は排気式乾燥の制御を示すフローチャートであり,図6は排水トラップ10への給水制御を示すフローチャートである。排気式乾燥を開始し,S101で圧力センサによる外槽20内圧の計測を開始する。圧力の計測は,ダイヤフラムを用いた水位センサでもよい。S102で吸気弁47を開け,吸気を開始する。S103で所定時間経過後の外槽20内圧が所定値P1以上となったか判定し,P1以上の場合は,排水トラップ10が接続されていると判定し,S104に進む。そして,S104で外槽20の内圧が所定値P2よりも小さいか判定し,P2より小さい場合は排水トラップ10の水を飛ばしたと判定し,S105で排水トラップ判定値Tに1を入れて排気式乾燥を継続する。ここで,P1はP2よりも小さい値とする。
S103で外槽20の内圧がP1以下の場合は,排水トラップ10が接続されていないと判定し,S106で排水トラップ判定値Tを2として,乾燥運転を継続する。S104で外槽20の内圧がP2より大きい場合は,ファン41aで排水トラップ10の水封を破ることができないと判定し,S107で排水トラップ判定値Tに3を入れて,循環式乾燥に移行する。このように,排気式乾燥の初めに排水トラップ10が接続されているか,排水トラップ10の水封が破れているかを判定する。次に,図5に示す制御に移行する。
S108で停電やコンセントを抜くなどして運転中に通電が遮断されたかどうか判定し,通電がされていればS109に進む。S109でスタート/一時停止ボタン4bが押下されたかどうかを判定し,押下されていない場合はS110に進む。S110で電源ボタン4aが押下されたかどうかを判定し,押下されていな場合はS111に進み,S112で乾燥運転が終了したか判定し,終了していない場合は乾燥運転を継続し,運転が終了した場合はS112に進む。S113では,排水トラップ判定値Tが1であるか判定し,1の場合はS113に進み排水トラップ10に給水し,S114でファン41aを停止する。ファン41a停止後はS115で排水トラップ判定値Tに0を入れて,運転を終了する。
S112で排水トラップ判定値Tが1以外の場合は,排水トラップ10への給水の必要がないと判定し,S114でファンを停止し,S115で排水トラップ判定値Tに0を入れて,運転を終了する。
S110で電源ボタン4aが押下された場合には,S112に進む。
S109でスタート/一時停止ボタン4bが押下された場合にはS116に進む。スタート/一時停止ボタン4bが押下されS116に進んだ場合は,所定時間内にスタート/一時停止ボタン4bが押下されたか判定し,押下された場合はS108に戻り運転を継続する。そして,所定時間内にスタート/一時停止ボタン4bが押下されなかった場合は,S112に進む。
また,S108で停電などによって通電が遮断されたと判断した場合,通電回復後にS117でオートリスタート機能を有しているか判定する。オートリスタート機能は,通電が遮断された時の状態を記録し,通電回復時に自動で中断時の状態から継続して運転を開始する機能である。オートリスタート機能を有する場合は,中断前の状態から運転を継続する。オートリスタート機能を有しない場合は,S118で排水トラップ判定値Tが3であるか判定し,1の場合はS119で排水トラップ10に給水し,S120でファン41aを停止し,待機する。S210で排水トラップ判定値Tが1以外の場合は,排水トラップ10への給水を行わずに,待機する。
次に,S114やS119などで行う排水トラップ10への給水方法について述べる。まず,S201でファン41aを低速モードで運転し,給水手段80を開けて,排水トラップ10に給水する。S202で所定時間経過したか判定し,経過していない場合はS203で水位センサの値が所定の圧力以上かどうか判定し,所定の圧力以下の場合はS202に戻る。所定の圧力以上の場合は,排水トラップ10の水封が完了したと判断し,S204で給水手段80を閉じて給水工程を終了する。また,S202で所定時間が経過したと判定した場合は,S204に進み,給水手段80を閉じて給水工程を終了してもよい。
本実施例では,運転終了時や運転停止時に給水工程を行う際に,ファン41aを駆動し,排水トラップ10から臭気が上がってくるのを抑制しているが,排水トラップ10に給水する時間は短いため,必ずしもファン41aを駆動する必要はない。
また,排水ホース9から排水トラップ10に給水するために,給水管81を設けて直接排水ホース9に給水する方法について述べたが,必ずしも専用の給水経路を有する必要はなく,乾燥運転時に使用する冷却水や外槽20内の泡を消すための水が流れる経路など衣類に水が当たらない給水方法を使用してもよい。
前述のように,電源ボタン4aが押下された場合には,その時点で排水トラップ10へ給水する。これにより,運転が中断された場合においても,排水トラップ10が開放されたままとなることを防止することができ,本体内や洗濯乾燥機を設置している部屋に臭気が漂う量を最小限に抑えることが可能となる。また,電源ボタン4a押下後においても,給水中は操作・表示パネル4に給水中であることを示すことが望ましい。これにより,電源ボタン4a押下後に,給水による水の音が生じても,使用者が誤って本体の故障と判断することを防止する。操作・表示パネル4への表示は,任意のランプを点灯,または点滅でもよい。
一方,スタート/一時停止ボタン4bが押下された場合には,使用者が衣類の取り出しを行った後,再スタートする可能性があるため,電源ボタン4aを押下した場合と異なり,図5のS116に示す判定のようにすぐには給水せずに,所定時間経過後に給水する方が望ましい。これにより,不必要な排水トラップ10への給水や,排水トラップ10を破る動作を繰り返さないため,使用水量の増加を抑制することができる。
また,停電が発生した場合やコンセントが抜けた場合は,給水手段80を開けることができないため,排水トラップ10が開放されたままとなる。ここで,オートリスタート機能を有する場合は,通電回復時に中断された工程から運転を再開する。オートリスタート機能を有しない場合は,排水トラップ10が開放されている状態かどうかを記録する手段を設け,通電が復帰した際に,排水トラップ10が開放状態(排水トラップ判定値T=1)と記録されていた場合には,排水トラップ10へ給水する。これにより,停電時等においても,排水トラップ10が開放状態となっている時間を短くすることができる。そして,記録手段に記録する情報は,停電やコンセントが抜けた場合などによって運転中に通電がなくなった工程でもよい。工程を記録する場合は,図7に示すような状態検知をしてもよい。S301で外槽20の内圧を測定し,Pc以下の場合は外槽20に水が溜められていないと判定し,S302でファン40aを駆動する。S303で排水トラップ10が接続されているか判定するために,外槽20の内圧を測定しP1以上の場合は,排水トラップ10が接続されていると判定し,S304に進む。S304では外槽20の内圧がP2以下であるか判定し,P2以下の場合は排水トラップ10に十分な水がないと判定し,S305で排水トラップ10に給水して,待機する。
S301で外槽20の内圧がP3以上の場合は外槽20内に水があるとして,排水トラップ10に給水せずに待機する。S303で外槽20の内圧がP1以下である場合は排水トラップ10が接続されていないと判定し,給水を行わずに待機する。S304で外槽の内圧がP2以上の場合は,排水トラップ10に水が十分に入っていると判定し,給水を行わずに待機する。
本実施例では,吸気手段を有する洗濯乾燥機について述べたが,必ずしも吸気手段を有する必要はない。外槽20を含む循環風路内を完全に密閉することは困難であるため,ファン41aを駆動することにより,負圧となった部分から空気を吸い込む場合がある。その場合において,フィルタの目詰まりなどにより,空気の循環が阻害されると,外槽20内の圧力が増加し,排水トラップ10内の水を押し出し,水がなくなることがある。このような場合においても,スタート/一時停止ボタン4bや電源ボタン4aが押下された場合には,排水トラップ10に給水し,臭気が漂うを防止することができる。なお,外槽20内の圧力を検知し,運転中に圧力が急に減少した場合には,排水トラップ10の水が抜けたと判断し,その場合のみ運転が中断した際に注水することで,不必要な水を使用することがなくなる。
前述のような制御を行うことで,防水パンに付随する排水トラップの場合には,部屋に漂う臭気も抑制することができる。
(第2の実施形態例)
図8は本発明の第2の実施例に係わるもので,洗濯乾燥機の内部構造を示す断面図である。第1の実施例と共通する構成については重複する説明を省略する。
第1の実施例と異なるのは,排水経路を兼ねる貯水手段101の排水弁102の下流に,貯水タンク103,貯水タンク103に水を溜めるための貯水弁104,貯水タンク103と排水弁102の間にオーバーフロー管105を設ける点である。貯水タンク103は排水ホース9を介して排水トラップ10に水が溜まる量を溜めることができる構造とし,貯水弁104は通電時のみ閉じる構造とする。排水トラップ10に水を溜めるために必要な水量は,例えば,排水ホース9を含む排水経路の長さが2〜4m,管の径が30〜40mm程度とすると,2Lから4L程度となる。
次に排水弁102と貯水弁104の動作について説明する。洗い運転時には,排水弁102を閉じ,外槽20内に水を溜める。脱水時には貯水弁104を閉じた状態で,排水弁102を開けて排水する。貯水弁104は閉じられているため貯水タンク103に所定の水量が溜められ,所定以上となった場合はオーバーフロー管105から排水ホース9に流れる。乾燥工程前半では,排水弁102を開放し,貯水弁104は閉じた状態とする。乾燥運転後半では,排水弁102を開放して衣類から蒸発した水を含む湿度の高い空気を,オーバーフロー管105,排水ホースを介して排水トラップ10に排出する。運転終了時や電源ボタンの押下など排水トラップ10への給水が必要となった場合には,貯水弁104を開放し,貯水タンク103に溜めた水を排水トラップ10に給水する。
このように,洗濯やすすぎで使用した水や,脱水時に衣類から出た水を,排水トラップ10を水封するために用いることができるため,使用水量の増加を抑制することができる。さらに,貯水弁104は通電された状態のみ弁が閉じる構造としておけば,停電などによって通電が途絶えた場合に自動的に排水トラップ10に給水することができ,排水トラップ10が開放されている時間を短くすることができ,排水口からの臭気が漂うのを防止することができる。
ここで,乾燥工程前半で,排水弁102を開けて運転する方法を述べたが,必ずしも開けて運転する必要はなく,常時閉じても,開閉を交互に行ってもよい。ただし,乾燥工程前半で,水冷除湿ではなく空冷除湿を行う場合は,排水弁102を閉じた方が貯水タンク103内の水が高温の空気に触れることがなく,排水する水に余分な熱を与えないため,乾燥運転時の消費電力量を増加させずに運転することが可能である。
また,貯水タンク103は外槽20に設置してもよい。脱水時の外槽20の振動は質量が大きいほど小さくなるため,脱水時に貯水タンク103内に水を満たすことで,外槽20の質量が増加するので,振動を低減することができる。
また,貯水手段は図9に示すように,貯水タンクに給水管81を介して給水手段80を接続し,貯水タンク113から貯水弁114を介して排水ホース9に接続する構成でもよい。これにより,きれいな水を貯水タンク113に溜めることができるため,排水を溜める場合より貯水タンク113内を清潔に保つことができる。
さらに,貯水手段は図10に示すように,貯水タンク123を除湿ダクト40に接続し,貯水タンク123から貯水弁124を介して排水ホース9に接続する構成でもよい。これにより,高温の空気と熱交換することで温度が上昇した冷却水52を貯水タンク123内に溜めるため,乾燥工程後半に行う排気式乾燥時に乾燥経路に取り入れる外部空気48が貯水タンク123周辺を通過する際に温度が上昇し,消費電力量を低減することが可能になる。また,洗濯やすすぎで使用した水が貯水タンク123に入らないため,貯水タンク123内をより清潔に保つことができる。
(第3の実施形態例)
脱水時の水封制御について述べる。脱水運転時に外槽20が共振し,外槽20の振動が大きくなると,外槽20と外枠2を接続するゴム製のパッキン22が伸縮するため,外槽20内の圧力が変化する。例えば,前後方向の共振が発生する回転数は300〜400r/min程度である。外槽20を含む循環風路の密閉性が高い場合,振動による圧力変動で排水トラップ10の水が抜ける場合がある。そこで,振動検知手段によって外槽20の振動が所定の値以上と判定した場合に排水トラップ10に給水することで,脱水時においても,排水トラップ10が開放状態となり,臭気が本体内に漂ってくるのを防止することができる。
図11に本実施例の制御方法を示すフローを示す。脱水運転を開始し,S401で洗濯兼脱水槽30の回転速度を上昇させる。S402で振動検知1を行い,振動が大きいと判断した場合にはS403に進み,洗濯兼脱水槽30の回転を停止し,再起動する。そして,振動が小さい場合にはS404に進み,振動検知2を行い,センサ出力が所定の値以下の場合は,脱水運転を継続する。そして,振動検知2で振動が大きいと判断した場合には,S405で給水判定値Wを1とし,S406に進み,設定した脱水時間を経過したか判定し,経過していればS407で洗濯兼脱水槽30の回転を停止する。S408で給水判定値Wが0の場合は,排水トラップ10への給水の必要がないため,そのまま運転を終了する。給水判定値Wが0以外の場合は,給水する必要があるためS409で排水トラップ10に給水し,運転を終了する。このような制御を行うことで,脱水時に排水トラップ10の水が減少した場合においても,給水することができ,臭気を防止することができる。
排水ホース9から排出する水は,実施例1に示すように専用の給水経路を設けてもよい。しかし,この場合には排水トラップ10を塞ぐための水が余分に必要になる。そこで,脱水運転時に排水弁24を閉じ,脱水終了時や運転中断時に排水弁24を開けることで,外槽20や排水経路に溜まった水を排水ホース9から排水トラップ10に排出してもよい。このような制御を行うことで,水の使用量を抑えることができる。
また,高速で脱水する際にも排水トラップ10の水が抜ける場合があるため,前述のように排水弁24を閉じて溜めた水は,脱水終了時に排水トラップ10に給水する方が望ましい。脱水中に圧力センサで外槽20の内圧を測定し,所定の圧力以下で合った場合に限り,排水トラップ10への給水を行ってもよい。
さらに,本実施例では,洗濯兼脱水槽30の回転が停止した後に排水トラップ10への給水を行う方法を説明したが,給水による運転時間の延長を短くするために,洗濯兼脱水槽30の回転速度を低下させる過程で排水トラップ10への給水を行ってもよい。
(第4の実施形態例)
図12,図13は本発明の第4の実施例に係わるもので,空気の加熱・除湿手段としてヒートポンプを採用した場合の一例である。第1の実施例と共通する構成については重複する説明を省略する。
洗濯物31の乾燥時に用いる温風の熱源には,凝縮器55と湿った空気を除湿する蒸発器58を内蔵するヒートポンプ50を使用している。ヒートポンプ50は,図12に示すように外槽20の後方下部に配置し,圧縮機54,凝縮器55,膨張機構57,蒸発器58から主に構成されており,冷媒の流れは以下のようになる。圧縮機54で圧縮された高温高圧ガスを凝縮器55にて空気と熱交換させる。その後膨張機構57で減圧させた冷媒を蒸発器58にて蒸発させて,低圧ガスを圧縮機54に戻す。
通常の乾燥運転時の空気の流れは次のようになる。ファン59を運転し,ヒートポンプの圧縮機54を運転することにより凝縮器55が発熱し,吹出し口140aから洗濯兼脱水槽30の背面の貫通孔より洗濯兼脱水槽30内に高速の温風が吹込む(矢印141)。温風は湿った洗濯物31に当たり,洗濯物31を温めて,洗濯物31の水分を蒸発させる。高温多湿となった空気は,吸気口142からダクト140へ入る。ダクト140に設けたフィルタ143を通り糸屑が取除かれ,蒸発器58へ入る。高温多湿の空気は低温の蒸発器58と接触することで冷却除湿され,乾いた低温空気となり,高温の凝縮器55で再度加熱されファン59に吸込まれる。そして,ダクト140を通って洗濯兼脱水槽30内に吹込むように循環する。
蒸発器58で高温多湿の空気から取り除かれた水は,蒸発器58の下部に設けられた貯水部70に流れる。貯水部70は下流側に貯水弁71を備え,貯水部70の所定の高さには,オーバーフロー経路72を有する。運転中は貯水弁71を閉じ,貯水部70に水を溜める。貯水部70はオーバーフロー経路72を有するため,水量が所定以上となった場合には,オーバーフロー経路72から排水ホース9へ水が流れる。
乾燥工程後半では,ヒートポンプ50の圧縮機54を停止する。そして,吸気弁147を開くことによりベース1下部の隙間から吸込まれた外部空気48は,外槽20の側面を流れながら外槽20,モータ36,圧縮機54,貯水部70の排熱を受けながら温められ,ダクト140へ吸込まれる。吸込まれた空気はヒートポンプ50を通り吹出し口140aから洗濯物31に吹付けられ洗濯物31から水分を奪い,湿潤して排水口23より排水ホース9を通り,排水トラップ10の水封を破って排水口39に排出される。
乾燥工程終了後は,排水トラップ10の下流から臭気が本体内に漂わないように排水口39側の圧力より排水ホース9側の圧力を高く保ちつつ,排水トラップ10の水封を破らない圧力レベルまでファン59の回転数を下げる。貯水弁73を開放して貯水部70内の水を,排水ホース9を介して排水トラップ10に給水して乾燥終了となる。
スタート/一時停止ボタン4bや電源ボタン4aが押下された場合も運転終了時同様に,ファン59の風量が低下した場合には,貯水弁71を開放し,排水ホース9を介して,排水トラップ10に給水する。このように,高温多湿の空気から除湿した水を使って,排水トラップを水封することで水の使用量が増加するのを抑制することができる。貯水部70の水量を検出する水位センサを設けることで,除湿した水が少ない場合には,給水手段80から給水管81を介して排水ホース9に給水し,排水トラップ10を水封する。
本実施例ではオーバーフロー経路72を設けたが,貯水部70に十分な容積を確保できれば,必ずしもオーバーフロー経路72を設ける必要はない。
4 操作・表示パネル
4a 電源ボタン
4b スタート/一時停止ボタン
4c コース選択ボタン
20 外槽
30 洗濯兼脱水槽
70 貯水部
71 貯水弁
103 貯水タンク
104 貯水弁

Claims (3)

  1. 衣類を収容する洗濯兼脱水槽と,該洗濯兼脱水槽を内包する外槽と,該外槽を収容する筺体と,前記洗濯兼脱水槽を回転駆動する駆動機構と,該駆動機構を制御する駆動制御手段と,前記外槽に溜めた水を機外に排出するための排水ホースと、前記外槽に給水するための給水手段と、を備えた洗濯乾燥機において,
    該洗濯乾燥機の乾燥運転が中断された場合に,前記給水手段を開くことで前記排水ホースから水を排出することを特徴とする洗濯乾燥機。
  2. 請求項1に記載の洗濯乾燥機において,
    前記乾燥運転において,排水ホースから空気を排出した後に運転が中断された場合に,前記排水ホースから水を排出することを特徴とする洗濯乾燥機。
  3. 請求項1乃至2に記載の洗濯乾燥機において,
    外槽以外の貯水手段と,該貯水手段に水を溜めるための貯水弁とを有し,排水ホースから空気を排出した後に運転が中断された場合に,前記貯水弁を開くことで前記貯水手段に溜めた水を排水ホースから排出することを特徴とする洗濯乾燥機。
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