JP6116362B2 - 電波干渉影響世帯数推計装置及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、エリア放送局等のホワイトスペース利用局を設置した場合に電波干渉妨害を受ける世帯数を推計する電波干渉影響世帯数推計装置及びプログラムに関する。
現在、ホワイトスペース(放送用等の目的に割当てられているが、地理的条件や技術的条件によって、他の目的にも利用可能な周波数)を利用するシステムとして、特定の狭小な区域(例えば、美術館、大学、商店街等)に対する放送を目的とするエリア放送の運用が開始されている。エリア放送の他、特定ラジオマイク、センサーネットワーク、災害向け通信システム等(以下、「エリア放送等」という)の通信システムが想定されている。ただし、エリア放送等を行うには、エリア放送等の電波による干渉の影響が大きいか否かを事前に検討する必要がある。
一方、放送波等の電波伝搬の受信電界強度を精度良く推定する電界強度推定装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の電界強度推定装置は、基準電界強度計算部の回折損失計算回路が、都市減衰領域内の回折損失をマスクして回折損失Lfを計算し、リッジ損失計算回路が、都市減衰領域内のリッジ損失をマスクしてリッジ損失Lrを計算し、位相損失計算回路が、都市減衰領域内の位相損失をマスクして位相損失Lθを計算する。これにより、都市減衰領域内において、電波遮蔽物又は大地反射による1つの電波減衰の要因から、伝搬損失(回折損失Lf、リッジ損失Lr又は位相損失Lθ)と都市減衰Γとの2重の損失を加味することなく、受信高h2の受信点における電界強度Eh2を精度高く推定する。また、電界強度を精度良く推定する装置は製品化され、実用されている(例えば、非特許文献1参照)。
特開2011−223486号公報
"P−MAP"、[online]、株式会社NHKアイテック、[平成25年4月30日検索]、インターネット<URL:http://www.p-map.info/>
特許文献1又は非特許文献1に記載の電界強度推定装置を用いて、地上デジタル放送局が送信する電波の世帯代表点における電界強度を推定することができる。同様に、エリア放送等を行うホワイトスペース利用局を設定した場合に、ホワイトスペース利用局が送信する電波の世帯代表点における電界強度を推定することができる。しかし、ホワイトスペース利用局により電波干渉妨害を受ける世帯数を自動で推計することはできなかった。
かかる事情に鑑みてなされた本発明の目的は、ホワイトスペース利用局を設置した場合に電波干渉妨害を受ける世帯数を自動で推計することが可能な電波干渉影響世帯数推計装置及びプログラムを提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明に係る電波干渉影響世帯数推計装置は、ホワイトスペース利用局を設置した場合に電波干渉妨害を受ける世帯数を推計する電波干渉影響世帯数推計装置であって、ホワイトスペース利用局を設置する候補点となる複数の設置候補点と、ホワイトスペース利用局の電波を受信する複数の世帯代表点が予め設定され、該複数の設置候補点にホワイトスペース利用局を設置したときの各世帯代表点における各ホワイトスペース利用局の電波強度が予め記憶されており、調査対象となるホワイトスペース利用局の設置点を取得し、該調査対象となるホワイトスペース利用局の電波による干渉を示す干渉データを、前記電波強度を用いて算出し、該干渉データと予め設定された干渉データの閾値とを比較し、前記世帯代表点ごとに電波干渉妨害の有無を判定する電波干渉妨害判定部と、前記電波干渉妨害判定部による判定結果に基づいて、前記調査対象となるホワイトスペース利用局により電波干渉妨害を受ける世帯数を算出する電波干渉影響世帯数算出部と、を備えることを特徴とする。
さらに、本発明に係る電波干渉影響世帯数推計装置において、前記電波干渉妨害判定部は、前記世帯代表点及び地上デジタル放送局の組み合わせごとに前記電波干渉妨害の有無を判定し、前記電波干渉影響世帯数算出部は、前記電波干渉妨害判定部による判定結果に基づいて、前記地上デジタル放送局ごとに、該地上デジタル放送局の電波が前記調査対象となるホワイトスペース利用局の電波による干渉妨害を受ける世帯数を算出することを特徴とする。
さらに、本発明に係る電波干渉影響世帯数推計装置において、前記調査対象となるホワイトスペース利用局の設置点が前記設置候補点以外である場合に、該設置点の周囲の前記設置候補点にホワイトスペース利用局を設置したときの前記電波強度を用いて、前記世帯代表点における前記調査対象となるホワイトスペース利用局の電波強度を推定する電波強度推定部を備え、前記電波干渉妨害判定部は、前記干渉データを前記電波強度推定部により推定した電波強度を用いて算出することを特徴とする。
さらに、本発明に係る電波干渉影響世帯数推計装置において、前記干渉データは、IN比又はDU比であることを特徴とする
また、上記課題を解決するため、本発明に係るプログラムは、コンピュータを、上記電波干渉影響世帯数推計装置として機能させることを特徴とする。
本発明によれば、ホワイトスペース利用局を設置した場合に電波干渉妨害を受ける世帯数を自動で推計することができるようになる。
本発明の第1の実施形態に係る電波干渉影響世帯数推計装置の構成を示すブロック図である。 受信電波情報の算出例を説明する図である。 本発明の第1の実施形態に係る電波干渉影響世帯数推計装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態に係る電波干渉影響世帯数推計装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態に係る電波干渉影響世帯数推計装置の電波強度の推定方法を説明する図である。 本発明の第2の実施形態に係る電波干渉影響世帯数推計装置の動作を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る電波干渉影響世帯数推計装置の構成を示すブロック図である。図1に示す例では、電波干渉影響世帯数推計装置1は、電波干渉妨害判定部10と、電波干渉影響世帯数算出部20とを備える。図1では受信電波情報記憶部30を電波干渉影響世帯数推計装置1の外部に備えているが、電波干渉影響世帯数推計装置1が受信電波情報記憶部30を備える構成としてもよい。
受信電波情報記憶部30は、複数の設置候補点に仮想的にホワイトスペース利用局を設置した場合の、各世帯代表点が各ホワイトスペース利用局から受信する受信電力又は受信電界強度(以下、「電波強度」という)を含む受信電波情報を記憶する。受信電波情報は、各世帯代表点が地上デジタル放送局から受信する電波強度を含んでもよい。また、地上デジタル放送局からの電波強度に地上デジタル放送局のチャンネルを対応付けてもよい。電波強度は、例えば非特許文献1に記載の製品を用いて求めることができる。
図2は、受信電波情報の算出例を説明する図である。世帯代表点は、調査対象となるエリアを所定の間隔ごと、例えば1km四方の世帯エリアに分割し、各世帯エリアに1箇所ずつ予め設定される。ホワイトスペース利用局の設置候補点は、所定の間隔ごと、例えば1kmや5km間隔で予め設定される。図2では、世帯代表点としてQ〜Q12を示し、ホワイトスペース利用局の設置候補点としてP〜Pを示している。
受信電波情報記憶部30は、ホワイトスペース利用局の設置候補点Pにホワイトスペース利用局Gを設置した場合に、各世帯代表点Q〜Q12がホワイトスペース利用局Gから受信する電波強度を記憶し、同様に、ホワイトスペース利用局の設置候補点P〜Pにホワイトスペース利用局G〜Gを設置した場合に、各世帯代表点Q〜Q12がホワイトスペース利用局G〜Gから受信する電波強度を記憶する。受信電波情報記憶部30は、さらに、各世帯代表点Q〜Q12が地上デジタル放送局T,Tから受信する電波強度を記憶してもよい。
電波干渉妨害判定部10には、ユーザにより、ホワイトスペース利用局が送信する電波による干渉を示す干渉データの閾値が設定される。干渉データは、例えば、ホワイトスペース利用局が送信する電波を干渉波とするIN比(干渉波電力対雑音電力比)、又は、ホワイトスペース利用局が送信する電波を妨害波とし地上デジタル放送局が送信する電波を希望波とするDU比である。また、電波干渉妨害判定部10には、ユーザにより、調査対象となるホワイトスペース利用局の設置点を示す設置情報が設定される。本実施形態では、調査対象となるホワイトスペース利用局の設置点は、予め設定されたホワイトスペース利用局の設置候補点(又はその近傍の地点)とする。
電波干渉妨害判定部10は、受信電波情報記憶部30から、ユーザにより設定された設置点に対応する設置候補点にホワイトスペース利用局を設置した場合の受信電波情報を取得し、世帯代表点ごとに、調査対象となるホワイトスペース利用局が送信する電波による干渉を示す干渉データを算出する。そして、世帯代表点ごとに、算出した干渉データと干渉データの閾値とを比較し、干渉波の電波強度が閾値よりも大きい場合には電波干渉妨害有りと判定し、干渉波の電波強度が閾値以下である場合には電波干渉妨害無しと判定する。そして、電波干渉妨害判定結果を電波干渉影響世帯数算出部20に出力する。
電波干渉妨害判定部10は、干渉データがIN比である場合には、調査対象となるホワイトスペース利用局に対し、各世帯代表点Q〜Q12における電波干渉妨害の有無を判定する。例えば、図2において、調査対象となるホワイトスペース利用局の設置点をPとすると、干渉データがIN比である場合には、各世帯代表点Q〜Q12において、Pに設置されたホワイトスペース利用局Gからの電波強度uと所定の雑音電力との比を算出する。
また電波干渉妨害判定部10は、干渉データがDU比である場合には、調査対象となるホワイトスペース利用局に対し、世帯代表点及び地上デジタル放送局の組み合わせごとに電波干渉妨害の有無を判定する。例えば、図2において、調査対象となるホワイトスペース利用局の設置点をPとすると、干渉データがDU比である場合には、各世帯代表点Q〜Q12において、地上デジタル放送局Tからの電波強度dとホワイトスペース利用局Gからの電波強度uとの比、及び地上デジタル放送局Tからの電波強度dとホワイトスペース利用局Gからの電波強度uとの比を算出する。なお、電波干渉妨害判定部10は、世帯代表点及び地上デジタル放送局のチャンネルの組み合わせごとに、電波干渉妨害の有無を判定するようにしてもよい。
電波干渉影響世帯数算出部20は、干渉データがIN比である場合には、電波干渉妨害判定部10による電波干渉妨害判定結果に基づいて、調査対象となるホワイトスペース利用局による電波干渉妨害を受ける世帯数(影響世帯数)を算出し出力する。電波干渉影響世帯数算出部20は世帯エリアごとの世帯数を記憶しておき、電波干渉妨害判定部10により電波干渉妨害有りと判定された世帯代表点を有する世帯エリア内の世帯数の合計を影響世帯数とするのが好適であるが、簡易的に、電波干渉妨害判定部10により電波干渉妨害有りと判定された世帯代表点の数を影響世帯数としてもよい。
また電波干渉影響世帯数算出部20は、干渉データがDU比である場合には、電波干渉妨害判定部10による電波干渉妨害判定結果に基づいて、地上デジタル放送局ごとに、あるいは地上デジタル放送局のチャンネルごとに、地上デジタル放送局の電波が調査対象となるホワイトスペース利用局による電波干渉妨害を受ける影響世帯数(例えば、受信障害が発生する世帯数)を算出し出力する。また、電波干渉影響世帯数算出部20は、どの地上デジタル放送局が調査対象となるホワイトスペース利用局の影響を受けるかを示す情報を出力してもよい。
図3は、電波干渉影響世帯数推計装置1の動作を示すブロック図である。まず、所定の間隔ごとの設置候補点にホワイトスペース利用局を仮想的に設置した場合の、世帯代表点ごとの受信電波情報を予め算出し、受信電波情報記憶部30に記憶する(ステップS101)。また、干渉データの閾値及び調査対象となるホワイトスペース利用局の設置点を電波干渉妨害判定部10に設定する(ステップS102)。
次に、電波干渉妨害判定部10により、受信電波情報記憶部30から受信電波情報を取得し、調査対象となるホワイトスペース利用局が送信する電波による干渉を示す干渉データと、干渉データの閾値とを比較し、世帯代表点ごとに電波干渉妨害の有無を判定する(ステップS103)。
最後に、電波干渉影響世帯数算出部20により、ステップS103で求めた電波干渉妨害の有無の判定結果に基づいて、調査対象となるホワイトスペース利用局による電波干渉妨害を受ける影響世帯数を算出する(ステップS104)。
以上のように、第1の実施形態の電波干渉影響世帯数推計装置1によれば、ホワイトスペース利用局を設置候補点(又はその近傍)に設置した場合に、電波干渉妨害を受ける影響世帯数を推計することができる。よって、ホワイトスペース利用局の設置業者は、影響世帯数の結果からホワイトスペース利用局の設置場所を事前に検討することができる。
(第2の実施形態)
第1の実施形態の電波干渉影響世帯数推計装置1では、ホワイトスペース利用局を設置候補点以外の地点に設置した場合には、最も距離の近い設置候補点にホワイトスペース利用局を設置した場合の受信電波情報を取得して電波干渉妨害を受ける影響世帯数を推計することになるが、この場合には推計の精度に欠ける。そこで、第2の実施形態では、ホワイトスペース利用局を任意の地点に設置した場合でも、影響世帯数を精度良く推計することが可能な電波干渉影響世帯数推計装置について説明する。
図4は、第2の実施形態に係る電波干渉影響世帯数推計装置の構成を示すブロック図である。図4に示す例では、電波干渉影響世帯数推計装置2は、電波干渉妨害判定部10と、電波干渉影響世帯数算出部20と、電波強度推定部40とを備える。第2の実施形態の電波干渉影響世帯数推計装置2は第1の実施形態の電波干渉影響世帯数推計装置1と比較して、電波強度推定部40を更に備える点が相違する。なお、第1の実施形態と同様に、図4では受信電波情報記憶部30を電波干渉影響世帯数推計装置1の外部に備えているが、電波干渉影響世帯数推計装置2が受信電波情報記憶部30を備える構成としてもよい。
電波強度推定部40には、ユーザにより、調査対象となるホワイトスペース利用局の設置点を示す設置情報が設定される。以下、この設置点を、設置候補点と区別するために指定設置点と称する。本実施形態では、指定設置点は所定の間隔で設定された設置候補点又はその近傍に限定されず、任意の地点とすることができる。
電波強度推定部40は、受信電波情報記憶部30から、指定設置点の周囲に存在する設置候補点にホワイトスペース利用局を設置した場合の受信電波情報を取得し、該受信電波情報を用いて、指定設置点に設置されたホワイトスペース利用局が送信する電波による各世帯代表点における電波強度を推定し、電波干渉妨害判定部10に出力する。
図5は、電波強度推定部40による電波強度の推定方法を説明する図である。任意の指定設置点Rに設置されたホワイトスペース利用局G’の世帯代表点Qにおける電波強度u’は、次式(1)で表される。ここで、pはホワイトスペース利用局の送信電力であり、全てのホワイトスペース利用局で同じ値とする。l’はホワイトスペース利用局G’の指定設置点Rと世帯代表点Qの間の距離であり、例えば緯度経度から算出する。
Figure 0006116362
式(1)中の伝搬係数k’は、指定設置点Rの周囲の設置候補点に仮想的に設置されたn個のホワイトスペース利用局Gの伝搬係数kから、次式(2)で求める。図5では、指定設置点Rの周囲の設置候補点P〜Pに仮想的に設置された4個のホワイトスペース利用局G〜Gの伝搬係数k〜kを用いる。ここで、lは設置候補点Pと世帯代表点Qの距離であり、例えば緯度経度から算出する。hは設置候補点Pとホワイトスペース利用局G’の間の距離であり、例えば緯度経度から算出する。uは世帯代表点Qにおけるホワイトスペース利用局Gの電波強度であり、受信電波情報記憶部30に受信電波情報として記憶されている。
Figure 0006116362
したがって、世帯代表点Qにおけるホワイトスペース利用局G’の電波強度u’は、次式(3)で表される。なお、ここでは伝搬係数の重みを1/hとして計算しているが、伝搬係数の重みを例えば1/hや1/hとしてもよい。
Figure 0006116362
ここでは全てのホワイトスペース利用局のアンテナは無指向性の同じアンテナとみなしている。アンテナの指向性を考慮する場合には、(3)式により求まる世帯代表点Qにおけるホワイトスペース利用局G’の電波強度に対して、ホワイトスペース利用局G’の指定設置点Rと世帯代表点Qの位置関係により定まる、アンテナ指向性による減衰量を引いた値を電波強度u’とする。
電波干渉妨害判定部10には、ユーザにより、ホワイトスペース利用局が送信する電波による干渉を示す干渉データの閾値が設定される。電波干渉妨害判定部10は、電波強度推定部40により推定された電波強度を取得し、世帯代表点ごとに、調査対象となるホワイトスペース利用局が送信する電波による干渉を示す干渉データを算出する。そして、世帯代表点ごとに、干渉データの閾値と算出した干渉データとを比較し、干渉波の電波強度が閾値よりも大きい場合には電波干渉妨害有りと判定し、干渉波の電波強度が閾値以下である場合には電波干渉妨害無しと判定する。そして、電波干渉妨害判定結果を電波干渉影響世帯数算出部20に出力する。
電波干渉影響世帯数算出部20は、第1の実施形態の電波干渉影響世帯数推計装置1と同様に、干渉データがIN比である場合には、電波干渉妨害判定部10による電波干渉妨害判定結果に基づいて、世帯代表点ごとに、調査対象となるホワイトスペース利用局による電波干渉妨害を受ける世帯数(影響世帯数)を算出し出力する。干渉データがDU比である場合には、電波干渉妨害判定部10による電波干渉妨害判定結果に基づいて、世帯代表点と地上デジタル放送局の組み合わせごとに、又は、世帯代表点と地上デジタル放送局のチャンネルの組み合わせごとに調査対象となるホワイトスペース利用局による電波干渉妨害を受ける影響世帯数を算出し出力する。
図6は、電波干渉影響世帯数推計装置2の動作を示すブロック図である。まず、所定の間隔ごとの設置候補点にホワイトスペース利用局を仮想的に設置した場合の、世帯代表点ごとの受信電波情報を予め算出し、受信電波情報記憶部30に記憶する(ステップS201)。また、干渉データの閾値を電波干渉妨害判定部10に設定し、調査対象となるホワイトスペース利用局の指定設置点を電波強度推定部40に設定する(ステップS202)。
次に、電波強度推定部40により、指定設置点の周囲の設置候補点にホワイトスペース利用局を設置した場合の受信電波情報を用いて、世帯代表点における、調査対象となるホワイトスペース利用局の電波強度を推定する(ステップS203)。
次に、電波干渉妨害判定部10により、電波強度推定部40から推定した電波強度を取得し、ホワイトスペース利用局が送信する電波による干渉を示す干渉データと、干渉データの閾値とを比較し、世帯代表点ごとに電波干渉妨害の有無を判定する(ステップS204)。
最後に、電波干渉影響世帯数算出部20により、ステップS204で求めた電波干渉妨害の有無の判定結果に基づいて、ホワイトスペース利用局による電波干渉の影響を受ける影響世帯数を算出する(ステップS205)。
以上のように、第2の実施形態の電波干渉影響世帯数推計装置2によれば、任意の地点にホワイトスペース利用局を設置した場合の、ホワイトスペース利用局による電波干渉妨害を受ける影響世帯数を自動かつ短時間で高精度に推計することができる。
なお、上述した電波干渉影響世帯数推計装置1,2として機能させるためにコンピュータを用いることができ、そのようなコンピュータは、電波干渉影響世帯数推計装置1,2の各機能を実現する処理内容を記述したプログラムを当該コンピュータの記憶部に格納しておき、当該コンピュータのCPUによってこのプログラムを読み出して実行させることで実現することができる。なお、このプログラムは、コンピュータ読取り可能な記録媒体に記録することができる。
上述の各実施形態は、代表的な例として説明したが、本発明の趣旨及び範囲内で、多くの変更及び置換ができることは当業者に明らかである。したがって、本発明は、上述の実施形態によって制限するものと解するべきではなく、特許請求の範囲から逸脱することなく、種々の変形や変更が可能である。例えば、実施形態に記載の複数の構成ブロックを1つに組み合わせたり、あるいは1つの構成ブロックを分割したりすることが可能である。
このように、本発明は、エリア放送局等のホワイトスペース利用局を設置した場合に電波干渉妨害の影響を受ける世帯数を推計する任意の用途に有用である。
1,2 電波干渉影響世帯数推計装置
10 電波干渉妨害判定部
20 電波干渉影響世帯数算出部
30 受信電波情報記憶部
40 電波強度推定部

Claims (5)

  1. ホワイトスペース利用局を設置した場合に電波干渉妨害を受ける世帯数を推計する電波干渉影響世帯数推計装置であって、
    ホワイトスペース利用局を設置する候補点となる複数の設置候補点と、ホワイトスペース利用局の電波を受信する複数の世帯代表点が予め設定され、該複数の設置候補点にホワイトスペース利用局を設置したときの各世帯代表点における各ホワイトスペース利用局の電波強度が予め記憶されており、
    調査対象となるホワイトスペース利用局の設置点を取得し、該調査対象となるホワイトスペース利用局の電波による干渉を示す干渉データを、前記電波強度を用いて算出し、該干渉データと予め設定された干渉データの閾値とを比較し、前記世帯代表点ごとに電波干渉妨害の有無を判定する電波干渉妨害判定部と、
    前記電波干渉妨害判定部による判定結果に基づいて、前記調査対象となるホワイトスペース利用局により電波干渉妨害を受ける世帯数を算出する電波干渉影響世帯数算出部と、
    を備えることを特徴とする電波干渉影響世帯数推計装置。
  2. 前記電波干渉妨害判定部は、前記世帯代表点及び地上デジタル放送局の組み合わせごとに前記電波干渉妨害の有無を判定し、
    前記電波干渉影響世帯数算出部は、前記電波干渉妨害判定部による判定結果に基づいて、前記地上デジタル放送局ごとに、該地上デジタル放送局の電波が前記調査対象となるホワイトスペース利用局の電波による干渉妨害を受ける世帯数を算出することを特徴とする、請求項1に記載の電波干渉影響世帯数推計装置。
  3. 前記調査対象となるホワイトスペース利用局の設置点が前記設置候補点以外である場合に、該設置点の周囲の前記設置候補点にホワイトスペース利用局を設置したときの前記電波強度を用いて、前記世帯代表点における前記調査対象となるホワイトスペース利用局の電波強度を推定する電波強度推定部を備え、
    前記電波干渉妨害判定部は、前記干渉データを前記電波強度推定部により推定した電波強度を用いて算出することを特徴とする、請求項1又は2に記載の電波干渉影響世帯数推計装置。
  4. 前記干渉データは、IN比又はDU比であることを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載の電波干渉影響世帯数推計装置。
  5. コンピュータを、請求項1から4のいずれか一項に記載の電波干渉影響世帯数推計装置として機能させるためのプログラム。
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