JP6115861B2 - パッドタイプ吸収性物品 - Google Patents

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Description

本発明は、裏面にズレ止め部を備えたパッドタイプ吸収性物品に関するものである。
尿とりパッド等のパッドタイプ使い捨ておむつや生理用ナプキン等のように、テープタイプやパンツタイプの使い捨ておむつの内面や下穿き(以下、総称してアウターともいう)の内面に配置して使用されるパッドタイプ吸収性物品は、図13に示すように、裏面の少なくとも前後方向中間領域及びその前後両側の領域に、粘着剤やメカニカルファスナー(面ファスナー)のフック材(雄材)等からなるズレ止め部30が設けられており、このズレ止め部30がアウター100内面に係止されることにより装着時のズレが防止されるものが一般的となっている(例えば特許文献1参照)。なお、図13中の符号200はパッドタイプ吸収性物品を示している。
このようなパッドタイプ吸収性物品は、製品状態ではズレ止め部が剥離シートで覆われていることが一般的であり、着用者自身又は介助者がパッドタイプ吸収性物品を装着する場合、アウターを膝近傍に位置させた状態で、パッドタイプ吸収性物品から剥離シートを取り去り、ズレ止め部全体を露出させた状態で、パッドタイプ吸収性物品をアウター内部に持ち込み、股間部を基準にアウター内面にズレ止め部を係止する、といった方法が一般的である。
しかしながら、このように剥離紙を全て取り除いてから下着に取付けようとすると、装着作業中のめくれや折れ曲がりが原因で、ズレ止め部同士がくっついたり、手で把持していない部分が勝手にアウター内面の意図しない位置にくっついたりすることがあった(以下、単に誤着ともいう)。
これを解決するものとして、特許文献2記載のように、剥離シートを股間部及びその前後両側の3つに分割しておき、アウターへの固定に際し、剥離シートを全て取り去らずに股間部のみ取り去り股間部を固定した後に、前又は後の剥離シートを順に取り去って固定することが提案されている(特許文献2参照)。しかし、前後の剥離シートを取り去る際、アウターとインナーとの間に手を入れることが必要となり、剥離作業が困難となるだけでなく、剥離の開始を剥離シートの数の分だけ行う必要があり、作業が煩雑である。また、剥離シートが複数になると、剥離シートの廃棄が煩雑となる、ごみが散らかり易い等の問題もある。
特開2005−287791号公報 特開2003−210524号公報
そこで、本発明の主たる課題は、剥離シートが単数で、装着作業も容易でありながら、ズレ止め部の誤着を防止できるパッドタイプ吸収性物品を提供することにある。
上記課題を解決した本発明は次記のとおりである。
<請求項1記載の発明>
裏面における前後方向中間領域及びその前後両側の領域に設けられたズレ止め部と、
このズレ止め部の全体をカバーする単一の剥離シートと、
を備えたパッドタイプ吸収性物品において、
前記剥離シートは、前記前後方向中間領域のズレ止め部を覆う中間剥離部と、前記前後両側の領域のズレ止め部をそれぞれ覆う前側剥離部及び後側剥離部と、を有するとともに、
前記剥離シートにおける前記前側剥離部及び前記後側剥離部の間の前後方向長さが、前記前側剥離部及び前記後側剥離部の間の前後方向間隔よりも長く、
前記剥離シートにおける前記前側剥離部及び後側剥離部を剥離せずに、前記中間剥離部を剥離して、前記前側剥離部及び前記後側剥離部の間の部分をパッドタイプ吸収性物品の表側に出しうる構成とした、
ことを特徴とするパッドタイプ吸収性物品。
(作用効果)
本発明のパッドタイプ吸収性物品を装着する際には、剥離シートにおける前側剥離部及び後側剥離部を剥離せずに、中間剥離部を剥離して、前側剥離部及び後側剥離部間の部分をパッドタイプ吸収性物品の表側に出した状態とする。このとき、前側剥離部及び後側剥離部間の部分は、前側剥離部及び後側剥離部間の部分と物品とから形成される環状体を捲り返すようにして、物品の前後端から物品の表側に回し出した状態としても、また、物品のいずれか一方の側方から物品の表側に引き出した状態としても良い。次に、この状態で、パッドタイプ吸収性物品をアウター内部に持ち込み、先ず、股間部の位置を目安にして前後方向中間領域のズレ止め部をアウター内面に係止する。このとき、前側剥離部及び後側剥離部を剥離していないため、前後両側の領域のズレ止め部が誤着することはない。この後は、パッドタイプ吸収性物品の表側に出た前側剥離部及び後側剥離部間の部分を引っ張ることにより、前側剥離部及び後側剥離部を前後方向中間側から順に剥がし、かつ順にアウター内面に係止していき、この剥離及び係止の終了とともに剥離シートを取り去り、装着作業が完了する。このように、剥離シートを取り去る際、アウターとインナーとの間に手を入れる必要がないため、剥離作業を容易かつ迅速に行うことができ、剥離シートが単数であるため廃棄が容易で、ごみが散らかることもない。
<請求項2記載の発明>
前記中間剥離部の前端及び前記前側剥離部の後端、並びに前記中間剥離部の後端及び前記後側剥離部の前端をそれぞれ繋ぐ延長部を有しており、これら延長部はズレ止め部側と反対側に延び出て前後いずれか一方側に倒伏されるか、又は前後方向に広がるように折り潰されている、請求項1記載のパッドタイプ吸収性物品。
(作用効果)
このような延長部を有する構造を採用することにより、装着の際に、中間剥離部を剥離して延長部を展開することにより、剥離シートにおける前側剥離部及び後側剥離部の間の前後方向長さを、前側剥離部及び後側剥離部の間の前後方向間隔よりも格段に長くすることができ、前側剥離部及び後側剥離部間の部分をパッドタイプ吸収性物品の表側に大きく出すことができ、またその作業も容易となる。
<請求項3記載の発明>
前記延長部の幅が、前記中間剥離部、前記前側剥離部及び後側剥離部よりも狭い、請求項2記載のパッドタイプ吸収性物品。
(作用効果)
このように、前述の延長部を有する形態で延長部の幅を狭くすることにより、前側剥離部及び後側剥離部間の部分と物品とから形成される環状体を捲り返すようにして、前側剥離部及び後側剥離部間の部分を物品の前後端から物品の表側に回し出す際、取り回しが容易となる。なお、前述の延長部を有する形態では、延長部はズレ止め部を被覆する機能を有しなくても良いため、このように幅を狭くすることが可能となる。
<請求項4記載の発明>
前記延長部が同方向に倒伏されている、請求項2又は3記載のパッドタイプ吸収性物品。
(作用効果)
前述の延長部を有する形態では、延長部をともに前後いずれか一方に倒伏することにより、中央側の倒伏部分のシート間に指を入れ、指を倒伏方向に移動しながら剥離を行うと、一続きの動作(ワンアクション)で、中間剥離部を剥離するとともに前側剥離部及び後側剥離部間の部分を展開することができるようになる。
<請求項5記載の発明>
前記中間剥離部の少なくとも一方側の部分に、前記ズレ止め部の無い摘み部が形成されている、請求項2〜4のいずれか1校に記載のパッドタイプ吸収性物品。
(作用効果)
このような摘み部を形成することにより、中間剥離部の剥離の開始を容易に行うことができるようになり、その結果として、中間剥離部を摘まんで引っ張るだけの一続きの動作(ワンアクション)で、中間剥離部を剥離するとともに前側剥離部及び後側剥離部間の部分を展開することができるようになる。
<請求項6記載の発明>
前記前側剥離部から後方に延在する第1の部分、及び前記後側剥離部から前方に延在する第2の部分を有し、かつその少なくとも一方により前記中間剥離部が形成されており、
第1の部分の後端及び第2の部分の前端を繋ぐ延長部を有しており、この延長部はズレ止め部側と反対側に延び出て前後いずれか一方側に倒伏されるか、又は前後方向に広がるように折り潰されている、
請求項1記載のパッドタイプ吸収性物品。
(作用効果)
このような構造で、中間剥離部及び延長部を形成すると、延長部の数が一つになるため、倒伏方向等に関係なく、延長部のシート間に指を入れ引っ張るだけの一続きの動作(ワンアクション)で、中間剥離部を剥離するとともに前側剥離部及び後側剥離部間の部分を展開することができるようになる。
以上の通り本発明によれば、剥離シートが単数で、装着作業も容易でありながら、ズレ止め部の誤着を防止できるようになる、等の利点がもたらされる。
パッドタイプ吸収性物品の展開状態の表面側を示す平面図である。 パッドタイプ吸収性物品の展開状態の裏面側を示す斜視図である。 図1のA−A断面図である。 図1のB−B断面図である。 (a)中間剥離部を剥離する前の状態、(b)剥離後の状態をそれぞれ示す、図1のC−C断面図である。 パッドタイプ吸収性物品の装着要領を概略的に示す斜視図である。 パッドタイプ吸収性物品の装着要領を概略的に示す縦断面図である。 パッドタイプ吸収性物品の展開状態の裏面側を示す斜視図である。 他の形態の(a)中間剥離部を剥離する前の状態、(b)剥離後の状態をそれぞれ示す断面図である。 他の形態の展開状態の裏面側を示す平面図である。 他の形態の(a)中間剥離部を剥離する前の状態、(b)剥離後の状態をそれぞれ示す断面図である。 他の形態の展開状態の裏面側を示す平面図である。 従来のパッドタイプ吸収性物品の装着要領を概略的に示す斜視図である。
以下、本発明の一実施形態について添付図面を参照しつつ説明する。
(第1の形態)
図1〜図7は、パッドタイプ吸収性物品200を示している。このパッドタイプ吸収性物品200は、使い捨ておむつ1や布の下着等のアウターの内面に敷いて使用されることを想定したものであり、股間部C、その前後両側に延在する腹側部分F及び背側部分Bを有するものである。なお、吸収パッドにおける「股間部」とは使用時に身体の股間と対応させる部分を意味し、殆ど多くの製品では前後方向中央部及びその前後近傍の部分である。
各部の寸法は適宜定めることができ、例えば成人向け製品の場合、物品全長L(前後方向長さ)は450〜630mm程度、物品全幅Wは135〜320mm程度とすることができ、この場合における股間部Cの前後方向長さは150〜180mm程度、腹側部分Fの前後方向長さは120〜200mm程度、及び背側部分Bの前後方向長さは180〜280mm程度とすることができる。
パッドタイプ吸収性物品200は、液不透過性シート21の内面と、透液性トップシート22との間に、吸収体23が介在された基本構造を有している。吸収体23としては、パルプ繊維の積繊体、セルロースアセテート等のフィラメントの集合体、あるいは不織布を基本とし、必要に応じて高吸収性ポリマーを混合、固着等してなるものを用いることができる。必要に応じて、吸収体23はクレープ紙(図示せず)により包むことができる。また、吸収体23の形状は、相対的に前側の部分が後側の部分よりも幅広な帯状、あるいは長方形状、砂時計状等、適宜の形状とすることができる。吸収体23における繊維目付け及び吸収性ポリマーの目付けは適宜定めることができるが、繊維目付けは200〜600g/m2程度とするのが好ましく、また吸収性ポリマーの目付けは100〜300g/m2程度とするのが好ましい。
吸収体23の裏側には、液不透過性シート21が吸収体23の周縁より所定長さ食み出すように設けられている。液不透過性シート21としては、ポリエチレンフィルム等の他、ムレ防止の点から遮水性を損なわずに透湿性を備えたシートも用いることができる。この遮水・透湿性シートは、例えばポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン樹脂中に無機充填材を溶融混練してシートを形成した後、一軸または二軸方向に延伸することにより得られる微多孔性シートを用いることができる。
液不透過性シート21の外面(裏面)は、不織布等からなる外装シートにより覆うことができる。
吸収体23の表側は、透液性トップシート22により覆われている。図示形態ではトップシート22の側縁から吸収体23が一部食み出しているが、吸収体23の側縁が食み出さないようにトップシート22の幅を広げることもできる。トップシート22としては、有孔または無孔の不織布や穴あきプラスチックシートなどが用いられる。不織布を構成する素材繊維としては、ポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、アミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維を用いることができる。
パッドタイプ吸収性物品200の前後方向両端部では、液不透過性シート21および透液性トップシート22が吸収体23の前後端よりも前後両側にそれぞれ延在されて貼り合わされ、吸収体23の存在しないエンドフラップ部EFが形成されている。
パッドタイプ吸収性物品200の両側部では、液不透過性シート21が吸収体23の側縁よりも外側にそれぞれ延在され、この延在部からトップシート22の側部までの部分の内面にはギャザーシート24の幅方向外側の部分24xが前後方向全体にわたり貼り付けられ、吸収体23の存在しないサイドフラップ部SFを構成している。これらを含め、素材の貼り合わせ部分は、ホットメルト接着剤、ヒートシール、超音波シールにより形成でき、平面図では斜線模様、断面図では点模様で示されている。
これらエンドフラップ部EF及びサイドフラップ部SF以外の吸収体介在部分が、***物を保持する本体部BDを構成する。
ギャザーシート24の素材としては、プラスチックシートやメルトブローン不織布を使用することもできるが、肌への感触性の点で、不織布にシリコンなどにより撥水処理をしたものが好適に使用される。
ギャザーシート24の幅方向中央側の部分24cはトップシート22上にまで延在しており、その幅方向中央側の端部には、細長状弾性部材24Gが前後方向に沿って伸張状態でホットメルト接着剤等により固定されている。この細長状弾性部材24Gとしては、糸状、紐状、帯状等に形成された、スチレン系ゴム、オレフィン系ゴム、ウレタン系ゴム、エステル系ゴム、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリスチレン、スチレンブタジエン、シリコン、ポリエステル等、通常使用される素材を用いることができる。
両ギャザーシート24,24は、幅方向外側の部分24xが前後方向全体にわたり物品内面(図示形態ではトップシート22表面および液不透過性シート21内面)に貼り合わされて固定されるとともに、幅方向中央側の部分24cが、前後方向の両端部では物品内面(図示形態ではトップシート22表面)に貼り合わされて固定され、かつ前後方向の両端部の間では物品内面(図示形態ではトップシート22表面)に固定されていない。この非固定部分は、図4に示されるように、物品内面(図示形態ではトップシート22表面)に対して起立可能な立体ギャザーとなる部分であり、その起立基端24bはギャザーシート24における幅方向外側の固定部分24xと内側の部分24cとの境に位置する。
図2、図3および図5に示すように、パッドタイプ吸収性物品200の裏面には、粘着剤層からなるズレ止め部30が設けられている。このズレ止め部30としては、フック状突起を多数有するフックテープを貼り付けることにより形成することも可能である。フック状突起の形状としてはキノコ状の他、フック状、レ字状、J字状、T字状、ダブルJ字状(J字状のものを背合わせに結合した形状のもの)等が存在するが、いずれの形状であっても良い。なお、フックテープはホットメルト接着剤等により取り付けることができる。
ズレ止め部30は、裏面における前後方向中間領域C1及びその前後両側の領域F1,B1に設けられる限り、図2等に示すように、前端部から後端部にわたり連続する帯状のズレ止め部30を幅方向に複数本設けたり、幅の広いものを一本(図示略)設けたりする他、図12に示すように、前後方向中間領域C1及びその前後両側の領域F1,B1の各々に、矩形状等の適宜形状のズレ止め部30を互いに間隔を空けて設けたり、図10に示すように、前後方向中間領域C1では幅方向中央部のみとし、前後両側の領域F1,B1では幅方向両側部に帯状のズレ止め部30を追加したりすることもできる。
ここで、前後方向中間領域C1は適宜定めることができるが、前述の股間部Cの少なくとも一部の前後方向範囲を含むことが望ましい。具体的には、前後方向中間領域C1は、前述の股間部Cと同じ前後方向範囲、前述の股間部Cの前後方向範囲の一部、又は前述の股間部Cを含むより広い前後方向範囲とすることが望ましい。なお、いうまでもないが、前後方向中間領域C1の前後両側の領域F1,B1は、前後方向中間領域C1の前端から物品200の前端までの範囲、及び前後方向中間領域C1の後端から物品200の後端までの範囲をそれぞれ意味する。
ズレ止め部30は、その全体が本体部BDの範囲内に収まるような寸法及び配置となっているのが好ましいが、製品長の全体にわたり設ける等、本体部BDの範囲外に設けることもできる。具体的には、ズレ止め部30を有する領域の幅W3は吸収体23の幅W2の30〜80%程度、ズレ止め部30を有する領域の前後方向長さL3(前後方向に複数設ける場合は総長さ)は吸収体23の全長L2の80〜100%程度であるのが好ましい。
ズレ止め部30は、単一の剥離シート31により剥離可能に被覆されており、使用時に剥離シート31を剥離することにより露出するようになっている。剥離シート31としては、ズレ止め部30が粘着剤層の場合には、必要に応じてズレ止め部30側の面に剥離剤を塗布した紙やフィルム、不織布等を用いることができ、ズレ止め部30がフック材の場合には不織布やメカニカルファスナー(面ファスナー)のループ材(雌材)や、不織布等を用いることができる。剥離シート31は、一枚の素材で構成する他、一体として剥離可能である限り複数の部材を連結して構成することもできる。剥離シート31の寸法は、ズレ止め部30全体を被覆しうる限り特に限定されない。
特徴的には、剥離シート31は、前後方向中間領域C1のズレ止め部30cを覆う中間剥離部31cと、前後両側の領域F1,B1のズレ止め部30f,30bをそれぞれ覆う前側剥離部31f及び後側剥離部31bと、を有している。また、図1〜図7に示す形態では、中間剥離部31cの前端及び前側剥離部31fの後端、並びに中間剥離部31cの後端及び後側剥離部31bの前端をそれぞれ繋ぐ延長部31xを有しており、これら延長部31xはズレ止め部30側と反対側に延び出て、前側の延長部31xは前側に、後側の延長部31xは後側にそれぞれ倒伏されている。これら延長部31xは、図9に示すように同方向に倒伏させたり、後述する図11に示す例に倣って前後方向に広がるように折り潰したりしても良い。
このような延長部31xを有することにより、剥離シート31における前側剥離部31f及び後側剥離部31bの間の前後方向長さが、前側剥離部31f及び後側剥離部31bの間の前後方向間隔よりも長くなり、かつ剥離シート31における前側剥離部31f及び後側剥離部31bを剥離せずに、中間剥離部31cを剥離して、前側剥離部31f及び後側剥離部31bの間の部分をパッドタイプ吸収性物品200の表側に出しうるものとなる。特に、図示形態の場合、中間剥離部31cを剥離して延長部31xを展開することにより、剥離シート31における前側剥離部31f及び後側剥離部31bの間の前後方向長さを、前側剥離部31f及び後側剥離部31bの間の前後方向間隔よりも格段に長くすることができ、前側剥離部31f及び後側剥離部31b間の部分をパッドタイプ吸収性物品200の表側に大きく出すことができ、またその作業も容易となる。前側剥離部31f及び後側剥離部31bの間の部分をパッドタイプ吸収性物品200の表側に出しうる限り、延長部31xの寸法は適宜定めることができるが、剥離シート31における前側剥離部31f及び後側剥離部31bの間の部分31Lの展開状態での前後方向長さが、物品全長Lの1倍超とすることが好ましく、1.5倍以上とすることが特に好ましい。延長部31xの折り返し回数を複数回とすることにより延長部31xの長さを長くし、それによって、剥離シート31における前側剥離部31f及び後側剥離部31bの間の部分31Lの展開状態での前後方向長さを長くすることができる。
延長部31xを倒伏又は折り潰す場合、使用前の段階で誤って展開しないように、前後方向の端部を対向面に仮止め(剥離可能に固定)することが望ましい。この仮止めの手段としては、図示例のような粘着剤40を用いる他、ヒートシールや超音波シール等の溶着手段を用いることができる。
本パッドタイプ吸収性物品200を装着する際には、図5(b)に示すように、剥離シート31における前側剥離部31f及び後側剥離部31bを剥離せずに、中間剥離部31cを剥離して、図6に示すように、前側剥離部31f及び後側剥離部31b間の部分をパッドタイプ吸収性物品200の表側に出した状態とする。図示例では、前側剥離部31f及び後側剥離部31b間の部分31Lは、前側剥離部31f及び後側剥離部31b間の部分31Lと物品200とから形成される環状体を捲り返すようにして、物品の前後端から物品200の表側に回し出した状態としているが、物品200のいずれか一方の側方から物品200の表側に引き出した状態としても良い(図示略)。次に、この状態で、図6に二点鎖線で示すように、パッドタイプ吸収性物品200をアウター100内部に持ち込み、先ず、図7(a)に示すように、股間部Cの位置を目安にして前後方向中間領域C1のズレ止め部30cをアウター100内面に係止する。このとき、前側剥離部31f及び後側剥離部31bを剥離していないため、前後両側の領域F1,B1のズレ止め部30f,30bが誤着することはない。この後は、図7(b)に示すように、パッドタイプ吸収性物品200の表側に出た前側剥離部31f及び後側剥離部31b間の部分31Lを引っ張ることにより、前側剥離部31f及び後側剥離部31bを前後方向中間側から順に剥がし、かつ順にアウター100内面に係止していき、この剥離及び係止の終了とともに剥離シート31を取り去り、装着作業が完了する。このように、剥離シート31を取り去る際、アウター100とインナーとの間に手を入れる必要がないため、剥離作業を容易かつ迅速に行うことができ、剥離シート31が単数であるため廃棄が容易で、ごみが散らかることもない。
前述のように、前側剥離部31f及び後側剥離部31b間の部分31Lと物品とから形成される環状体を捲り返すようにして、前側剥離部31f及び後側剥離部31b間の部分31Lを物品の前後端から物品の表側に回し出す際、図8に示すように、延長部31xの幅が、中間剥離部31c、前側剥離部31f及び後側剥離部31bよりも狭く構成されていると、取り回しが容易となるため好ましい。なお、前述の延長部31xを有する形態では、延長部31xはズレ止め部30を被覆する機能を有しなくても良いため、このように幅を狭くすることが可能となる。
また、図9に示すように、延長部をともに前後いずれか一方に倒伏(つまり同方向に倒伏)することにより、中央側の倒伏部分のシート間に指を入れ、白抜き矢印で図示するように指を倒伏方向に移動しながら剥離を行うと、一続きの動作(ワンアクション)で、中間剥離部を剥離するとともに前側剥離部及び後側剥離部間の部分31Lを展開することができるようになるため好ましい。なお、図9(a)の状態から図9(b)の状態になった後、図5(b)の状態に変化することになる。
他の方法としては、図2及び図4に示すように、中間剥離部31cの側部に、ズレ止め部30の無い摘み部31nを形成しておき、この摘み部31nを摘まんで中間剥離部31cから剥離を開始するのも好ましい。これにより、中間剥離部31cを摘まんで引っ張るだけの一続きの動作(ワンアクション)で、中間剥離部31cを剥離するとともに前側剥離部31f及び後側剥離部31b間の部分31Lを展開することができるようになる。なお、この作業をより容易にするために、図10に示すズレ止め部30の形態とするのも好ましい。
さらに、中間剥離部31c及び延長部31xの形成構造を図11及び図12に示すように変更するのも好ましい一つの好ましい形態である。すなわち、この形態は、前側剥離部31fから後方に延在する第1の部分51、及び後側剥離部31bから前方に延在する第2の部分52を有し、かつ両者が中間剥離部31c上でほぼ突き合わさり、第1の部分51の後側及び第2の部分52の前側により中間剥離部31cが形成されており、また、第1の部分51の後端及び第2の部分52の前端を繋ぐ延長部31xを有しており、この延長部31xはズレ止め部30側と反対側に延び出て前後方向に広がるように折り潰されているものである。図示しないが、延長部31xは前後いずれか一方側に倒伏しても良い。また、第1の部分51及び第2の部分52のいずれか一方のみで中間剥離部31cを形成しても良い。さらに、第1の部分51及び第2の部分52は突き合わさらず、ある程度離間していても良い。
図11及び図12に示す構造で、中間剥離部31c及び延長部31xを形成すると、延長部31xの数が一つになるため、倒伏方向等に関係なく、延長部31xのシート間に指を入れ引っ張るだけの一続きの動作(ワンアクション)で、図11に示すように、中間剥離部31cを剥離するとともに前側剥離部31f及び後側剥離部31b間の部分31Lを展開することができるようになる。
なお、図11、図12の形態でも、図2や図10の連続接着パターンが採用できることはいうまでもない。その他は前述の図1〜図7に示す形態と同様であるため、敢えて説明を省略する。
本発明は、パッドタイプ吸収性物品である限り、尿とりパッド等のパッドタイプ使い捨ておむつの他、生理用ナプキンにも利用可能である。
21…液不透過性シート、22…透液性トップシート、23…吸収体、24…ギャザーシート、30…ズレ止め部、31…剥離シート、100…アウター、200…パッドタイプ吸収性物品、C1…前後方向中間領域、F1,B1…前後両側の領域、C…股間部、F…腹側部分、B…背側部分、31c…中間剥離部、31f…前側剥離部、31b…後側剥離部、31x…延長部、40…粘着剤、31n…摘み部。

Claims (6)

  1. 裏面における前後方向中間領域及びその前後両側の領域に設けられたズレ止め部と、
    このズレ止め部の全体をカバーする単一の剥離シートと、
    を備えたパッドタイプ吸収性物品において、
    前記剥離シートは、前記前後方向中間領域のズレ止め部を覆う中間剥離部と、前記前後両側の領域のズレ止め部をそれぞれ覆う前側剥離部及び後側剥離部と、を有するとともに、
    前記剥離シートにおける前記前側剥離部及び前記後側剥離部の間の前後方向長さが、前記前側剥離部及び前記後側剥離部の間の前後方向間隔よりも長く、
    前記剥離シートにおける前記前側剥離部及び後側剥離部を剥離せずに、前記中間剥離部を剥離して、前記前側剥離部及び前記後側剥離部の間の部分をパッドタイプ吸収性物品の表側に出しうる構成とした、
    ことを特徴とするパッドタイプ吸収性物品。
  2. 前記中間剥離部の前端及び前記前側剥離部の後端、並びに前記中間剥離部の後端及び前記後側剥離部の前端をそれぞれ繋ぐ延長部を有しており、これら延長部はズレ止め部側と反対側に延び出て前後いずれか一方側に倒伏されるか、又は前後方向に広がるように折り潰されている、請求項1記載のパッドタイプ吸収性物品。
  3. 前記延長部の幅が、前記中間剥離部、前記前側剥離部及び後側剥離部よりも狭い、請求項2記載のパッドタイプ吸収性物品。
  4. 前記延長部が同方向に倒伏されている、請求項2又は3記載のパッドタイプ吸収性物品。
  5. 前記中間剥離部の少なくとも一方側の部分に、前記ズレ止め部の無い摘み部が形成されている、請求項2〜4のいずれか1校に記載のパッドタイプ吸収性物品。
  6. 前記前側剥離部から後方に延在する第1の部分、及び前記後側剥離部から前方に延在する第2の部分を有し、かつその少なくとも一方により前記中間剥離部が形成されており、
    第1の部分の後端及び第2の部分の前端を繋ぐ延長部を有しており、この延長部はズレ止め部側と反対側に延び出て前後いずれか一方側に倒伏されるか、又は前後方向に広がるように折り潰されている、
    請求項1記載のパッドタイプ吸収性物品。
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