JP6112945B2 - 光学系及びそれを有する撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明は、光学系及びそれを有する撮像装置に関し、特に放送用テレビカメラ、映画用カメラ、ビデオカメラ、デジタルスチルカメラ、銀塩写真用カメラ等に好適なものである。
写真用カメラ、映画用カメラ、ビデオカメラ等の撮像装置のうち、特に一眼レフカメラや映画用カメラに用いられる撮像光学系には、広画角でバックフォーカスが長いとともに、物体距離全般に渡り画面中心から画面周辺までの略均一な解像力が求められている。広画角でバックフォーカスが長い撮像光学系として、レトロフォーカスタイプの撮像光学系が知られている。その中でも、無限遠物体から近距離物体への焦点調節時に光学系の後方の2つの群を互いに異なる移動量で物体側へ移動させる所謂フローティングを用いた焦点調節方式が知られている(特許文献1、2)。
特開昭63−61213号公報 特開平11−211978号公報
前述のフローティングを用いた焦点調節方式は、焦点調節に伴う収差変化を抑制することが比較的容易である。しかしながら、前述のフローティングを用いた焦点調節方式を採用するだけでは、焦点調節に伴って発生する球面収差と非点収差を同時に補正することが困難である。そこで、物体距離全般に渡り画面中心から画面周辺までの略均一な解像力を実現するためには、固定群である第1群の構成および近軸配置を適切に設定し、焦点調節に伴って第1群で発生する特に球面収差の変化を抑制することが重要である。
本発明では前述のフローティングを用いた焦点調節方式の単焦点レンズにおいて、焦点調節に伴う収差変化を抑制し、物体距離全般に渡って高い光学性能を有する単焦点レンズの提供を目的とする。具体的には、画角65度程度、Fナンバー1.4程度であり、焦点調節に伴う収差変化を抑制した単焦点レンズの提供を目的とする。
本発明の単焦点レンズは、物体側から順に、焦点調節時に固定の負の屈折力の第1群、無限遠物体から近距離物体に焦点調節する際に物体側に移動する正の屈折力の第2群から構成され、前記第2群は正の屈折力の第21群、開口絞り、正の屈折力の第22群で構成され、前記第21群と前記第22群が焦点調節時に互いに異なる移動量で物体側へ移動し、前記第1群の屈折力をφ1、前記第21群の屈折力をφ21、前記第1群の正レンズの屈折力の和をφ1pとするとき、
−2.80<φ21/φ1<−1.64
−2.09<φ1p/φ1<−1.
を満たすことを特徴としている。
本発明の別の態様の単焦点レンズは、物体側から順に、焦点調節時に固定の負の屈折力の第1群、無限遠物体から近距離物体に焦点調節する際に物体側に移動する正の屈折力の第2群から構成され、前記第2群は正の屈折力の第21群、開口絞り、正の屈折力の第22群で構成され、前記第21群と前記第22群が焦点調節時に互いに異なる移動量で物体側へ移動し、前記第1群の屈折力をφ1、前記第21群の屈折力をφ21、前記第22群の屈折力をφ22、前記第1群の正レンズの屈折力の和をφ1pとするとき、
−2.80<φ21/φ1<−1.64
−2.09<φ1p/φ1<−1.20
−4.80<φ22/φ1<−2.30
1.10<φ22/φ21<2.00
を満たすことを特徴としている。
本発明によれば、焦点調節に伴う収差変化を抑制し、物体距離全般に渡って高い光学性能を有する単焦点レンズ及びそれを有する撮像装置を得られる。
本発明の数値実施例1の単焦点レンズの無限遠物体に合焦しているときのレンズ断面図である。 数値実施例1の(A)無限遠物体、(B)至近物体に合焦しているときの縦収差図である。 本発明の数値実施例2の単焦点レンズの無限遠物体に合焦しているときのレンズ断面図である。 数値実施例2の(A)無限遠物体、(B)至近物体に合焦しているときの縦収差図である。 本発明の数値実施例3の単焦点レンズの無限遠物体に合焦しているときのレンズ断面図である。 数値実施例3の(A)無限遠物体、(B)至近物体に合焦しているときの縦収差図である。 本発明の数値実施例4の単焦点レンズの無限遠物体に合焦しているときのレンズ断面図である。 数値実施例4の(A)無限遠物体、(B)至近物体に合焦しているときの縦収差図である。 本発明の数値実施例5の単焦点レンズの無限遠物体に合焦しているときのレンズ断面図である。 数値実施例5の(A)無限遠物体、(B)至近物体に合焦しているときの縦収差図である。 本発明の数値実施例6の単焦点レンズの無限遠物体に合焦しているときのレンズ断面図である。 数値実施例6の(A)無限遠物体、(B)至近物体に合焦しているときの縦収差図である。 本発明の数値実施例7の単焦点レンズの無限遠物体に合焦しているときのレンズ断面図である。 数値実施例7の(A)無限遠物体、(B)至近物体に合焦しているときの縦収差図である。 は数値実施例1の(A)無限遠物体、(B)至近物体に合焦しているときの光路図である。 は正の屈折力のレンズ群による軸上色収差の2色の色消しと二次スペクトル残存に関する模式図である。 は一般的な硝子材料のアッベ数νdと部分分散比θgFの分布の模式図である。 は本発明の撮像装置の要部概略図である。
次に本発明の単焦点レンズの特徴について説明する。
本発明の単焦点レンズは、物体側から順に、焦点調節時に固定の負の屈折力の第1群U1、無限遠物体から近距離物体に焦点調節する際に物体側に移動する正の屈折力の第2群U2を有している。第2群U2は正の屈折力の第21群U21、開口絞り、正の屈折力の第22群U22で構成されている。第21群U21と第22群U22は無限遠物体から近距離物体に焦点調節する際に互いに異なる移動量で物体側へ移動する。
本発明の単焦点レンズは、第1群U1の屈折力をφ1、第21群U21の屈折力をφ21、第1群U1の正レンズの屈折力の和をφ1pとするとき、
−2.80<φ21/φ1<−1.64 ・・・(1)
−2.09<φ1p/φ1<−1.20 ・・・(2)
を満たしている。
図15(A)、(B)は、本発明の単焦点レンズの数値実施例1のそれぞれ無限遠物体、至近物体に合焦しているときの光路図である。図15(A)、(B)に示すように、特に第1群U1の正レンズでは軸上マージナル光線の入射高が高くなる。又、図15(A)に対して図15(B)で示すように、無限遠物体に対して至近物体の合焦時における第1群U1の正レンズを通る軸上マージナル光線は、物体側の面への入射傾角がより大きくなる一方で、入射高はより低くなる。従って、特に第1群U1の正レンズの屈折力が強くなり、特に物体側の面の曲率が大きくなると、無限遠物体に対して至近物体の合焦時に球面収差がよりアンダーに発生する。一方で、特に第1群U1の正レンズの屈折力が弱くなり、特に物体側の面の曲率が小さくなると、無限遠物体に対して至近物体の合焦時に球面収差がよりオーバーに発生する。よって、焦点調節に伴う球面収差の変化を抑制するには、特に第1群U1の正レンズに適切な屈折力を設定することが重要である。
条件式(1)は、第1群U1と第21群U21の屈折力の比を規定している。
条件式(1)を満たすことで、球面収差やコマ収差などの諸収差を良好に補正している。
条件式(1)の上限を超えると、第21群U21の屈折力に対して第1群U1の屈折力が強くなり、第1群U1からの軸上及び軸外光束の発散が大きく、第22群U22に強い屈折力を与えて軸上及び軸外光束を収斂する必要が生じる。このため、特に球面収差やコマ収差の補正が困難となる。
条件式(1)の下限を超えると、第1群U1の屈折力に対して第21群U21の屈折力が強くなり、第1群U1から発散された光束が強い屈折力の第2群U2で収斂させられるため、特に球面収差やコマ収差の補正が困難となる。
更に好ましくは、条件式(1)を次の如く設定するのが良い。
−2.50<φ21/φ1<−1.70 ・・・(1a)
条件式(2)は、第1群U1と第1群U1の正レンズの屈折力の和の比を規定している。
条件式(2)を満たすことで、焦点調節に伴う収差変化、特に球面収差の変化の抑制と小型化を両立している。
条件式(2)の上限を超えると、第1群U1の屈折力に対して第1群U1の正レンズの屈折力の和が不足するため、第1群U1が大型化するとともに至近物体の合焦時に球面収差がオーバーに発生し、焦点調節に伴う特に球面収差の変化を抑制することが困難となる。
条件式(2)の下限を超えると、第1群U1の屈折力に対して第1群U1の正レンズの屈折力の和が強くなり、至近物体の合焦時に球面収差がアンダーに発生し、焦点調節に伴う特に球面収差の変化を抑制することが困難となる。
更に好ましくは、条件式(2)を次の如く設定するのが良い。
−2.08<φ1p/φ1<−1.50 ・・・(2a)
本発明の単焦点レンズは、第1群U1のレンズ構成を前述の如く特定し、以上の各条件式を満たすことにより、焦点調節に伴う収差変化を抑制し、物体距離全般に渡り高い光学性能を達成している。
本発明の更なる実施態様として、条件式(3)により第1群U1の正レンズの形状を規定している。第1群U1は物体側から順に負レンズ2枚、正レンズ1枚で構成されており、正レンズの物体側の面の曲率半径をR1、像側の面の曲率半径をR2としたとき、
−1.5<(R1+R2)/(R1−R2)<−0.3 ・・・(3)
を満たしている。
条件式(3)を満たすことで、焦点調節に伴う収差変化、特に球面収差の変化の抑制を達成するとともに、球面収差やコマ収差を良好に補正している。第1群U1の正レンズの特に物体側の面の曲率が大きくなると、無限遠物体に対して至近物体の合焦時に球面収差がよりアンダーに発生する。一方で、特に第1群U1の正レンズの特に物体側の面の曲率が小さくなると、無限遠物体に対して至近物体の合焦時に球面収差がよりオーバーに発生する。よって、焦点調節に伴う球面収差の変化を抑制するには、特に第1群U1の正レンズに適切な形状を設定することが重要である。
一方、図15(A)(B)に示すように特に第1群U1の物体側から2番目の負レンズの像側面では軸上光束及び軸外光束が大きく発散され、特に球面収差及びコマ収差が発生する。そこで、1つ像側の面である第1群U1の正レンズの物体側の面に適切な曲率の凸面形状を与えることで球面収差及びコマ収差を良好に補正している。
ここで、第1群U1の正レンズG3の物体側の面をR1面、像側の面をR2面と定義する。
条件式(3)の上限を超えると、G3の形状がより両凸のレンズ形状に近づき、G3の正の屈折力が強くなり、至近物体の合焦時に球面収差がアンダーに発生し、焦点調節に伴う収差変化の抑制が困難となる。
条件式(3)の下限を超えると、G3の形状がR2面が凹面の凸のメニスカス形状となり、G3の屈折力が不足するため、第1群U1が大型化するとともに至近物体の合焦時に球面収差がオーバーに発生し、焦点調節に伴う収差変化の抑制が困難となる。
更に好ましくは、(3)式は次の如く設定するのが良い。
−1.3<(R1+R2)/(R1−R2)<−0.4 ・・・(3a)
ここで、本数値実施例で用いている光学素子(レンズ)の材料の部分分散比とアッべ数は次の通りである。フラウンフォーファ線のg線(435.8nm)、F線(486.1nm)、d線(587.6nm)、C線(656.3nm)に対する屈折率をそれぞれNg、NF、Nd、NCとする。アッべ数νdとg線とF線に関する部分分散比θgFは以下の通りに与えられる。
νd=(Nd−1)/(NF−NC) ・・・(4)
θgF=(Ng−NF)/(NF−NC) ・・・(5)
本発明の更なる実施態様として、第1群U1の正レンズの平均屈折率をN1p、平均アッべ数をν1pとするとき、条件式(6)により第1群U1の正レンズの平均屈折率を、条件式(7)により第1群U1の正レンズの平均アッベ数を規定している。
1.65<N1p<2.10 ・・・(6)
65<ν1p<23 ・・・(7)
条件式(6)及び条件式(7)を満たすことで、焦点調節に伴う収差変化、特に球面収差や軸上色収差の変化を抑制している。
一般に高屈折率硝材ほどアッベ数が小さく、低屈折率硝材ほどアッベ数が大きい傾向にある。
条件式(6)及び条件式(7)の上限を超えると、第1群U1の正レンズに高屈折率硝材を選択でき、特に物体側の面の曲率が小さくなり、焦点調節に伴う球面収差の変化の抑制には有利である。しかし、同時にアッベ数の小さな硝材を選択することになり、軸上マージナル光線の入射高が高い第1群U1の正レンズで発生する軸上色収差を第1群U1内で補正することが不足するため、焦点調節に伴う特に軸上色収差の変化の抑制が困難となる。
条件式(6)及び条件式(7)の下限を超えると、第1群U1の正レンズに低屈折率硝材を選択することになるため、第1群U1の正レンズの特に物体側の面の曲率が大きくなり、焦点調節に伴う球面収差の変化の抑制が困難となる。
更に好ましくは、条件式(6)及び(7)を次の如く設定するのが良い。
1.70<N1p<2.05 ・・・(6a)
50<ν1p<25 ・・・(7a)
本発明の更なる実施態様として、条件式(8)により第1群U1の屈折力に対する第22群U22の屈折力の比を、条件式(9)により第21群U21の屈折力に対する第22群U22の屈折力の比を規定している。
第22群U22の屈折力をφ22とするとき、
−4.80<φ22/φ1<−2.30 ・・・(8)
1.10<φ22/φ21<2.00 ・・・(9)
を満たしている。
条件式(8)を満たすことで、球面収差、コマ収差、非点収差、歪曲などの諸収差を良好に補正している。
条件式(8)の上限を超えると、第22群U22の屈折力に対して第1群U1の屈折力が強くなり、特にコマ収差や非点収差や歪曲の補正が困難となる。
条件式(8)の下限を超えると、第1群U1の屈折力に対して第22群U22の屈折力が強くなり、第22群U22に強い屈折力を与えて軸上及び軸外光束を収斂する必要が生じるため、特に球面収差、非点収差、歪曲の補正が困難となる。
更に好ましくは、条件式(8)を次の如く設定するのが良い。
−4.60<φ22/φ1<−2.60 ・・・(8a)
条件式(9)を満たすことで、球面収差、コマ収差、非点収差、歪曲などの諸収差を良好に補正している。
条件式(9)の上限を超えると、第21群U21の屈折力に対して第22群U22の屈折力が強くなり、特に球面収差、非点収差、歪曲の補正が困難となる。
条件式(9)の下限を超えると、第22群U22の屈折力に対して第21群U21の屈折力が強くなり、特に球面収差、コマ収差、非点収差、歪曲の補正が困難となる。
更に好ましくは、条件式(9)を次の如く設定するのが良い。
1.40<φ22/φ21<1.90 ・・・(9a)
ここで、軸上近軸光線及び瞳近軸光線は、次のように定義される光線である。軸上近軸光線は、光学系全系の焦点距離を1に規格化し、光学系に光軸と平行に、入射高を1として入射させた近軸光線である。瞳近軸光線は、光学系全系の焦点距離を1に規格化し、撮像面の最大像高に入射する光線の内、光学系の入射瞳と光軸との交点を通過する近軸光線である。物体は光学系の左側にあるものとし、物体側から光学系に入射する光線は左から右へ進むものとする。
図17に示すように、現存する光学材料はνdに対し部分分散比θgFが狭い範囲に分布しており、νdが小さいほどθgFが大きい傾向を持っている。
所定の屈折力Φで、正の屈折力Φp、負の屈折力Φn、アッベ数νp、νn、軸上近軸光線の入射高h、瞳近軸光線の入射高H、の2枚のレンズGp、Gnで構成される薄肉密着系の軸上色収差係数L、倍率色収差係数Tは、
L=h×h×(Φp/νp+Φn/νn) ・・・(10)
T=h×H×(Φp/νp+Φn/νn) ・・・(11)
であらわされる。ここで、
Φ=Φp+Φn ・・・(12)
とする。式(10)及び式(11)の各レンズの屈折力は、式(12)がΦ=1となるように規格化されている。3枚以上で構成される場合も同様に考えることができる。式(10)及び式(11)において、L=0及びT=0とするとC線−F線の軸上及び像面上での結像位置が合致する。
この時、物体距離を無限遠として光束を入射した場合のF線に対するg線の軸上色収差のずれ量及び倍率色収差のずれ量を、それぞれ軸上色収差の二次スペクトル量Δs、倍率色収差の二次スペクトル量Δyとして定義すると、
Δs=−h×h×(θp−θn)/(νp−νn)×f ・・・(13)
Δy=−h×H×(θp−θn)/(νp−νn)×Y ・・・(14)
で表される。ここで、fはレンズ全系の焦点距離、Yは像高とする。
図16において、正の屈折力のレンズ群Lpでの色消しでは正レンズGpとしてアッベ数νpの大きな材料、負レンズGnとしてνnの小さな材料を用いる。従って式(13)より、正レンズGpはθpが小さく、負レンズGnはθnが大きくなり、F線とC線で色収差を補正した場合、図16に示すように軸上ではg線の結像点が像側に移動する。
二次スペクトル量Δsは、図15(A)、(B)に示すように、軸上マージナル光線の入射高が高い本実施例の第2群U2で顕著に発生する。
画面中心の光学性能の更なる向上を達成するには、軸上色収差を良好に補正することが重要である。
第21群の正レンズにνdがより大きい材料、負レンズにνdがより小さい材料を用いて、適切な屈折力で配置することで、一次の色消しを良好に行うことができる。
更に、第21群U21の正レンズにθgFがより大きな材料、負レンズにθgFがより小さな材料を用いて、適切な屈折力で配置することで、軸上色収差の二次スペクトルを良好に補正することができる。
本発明の更なる実施態様として、条件式(15)〜(17)は以上を考慮して軸上色収差をより効果的に補正できる第21群U21内の開口絞りの近傍にある正レンズ及び負レンズの材料のアッベ数と部分分散比、及び屈折力を適切に設定したものである。
−2.45×10−3<(θp−θn)/(νp−νn)<−0.80×10−3
・・・(15)
0.50<φp×f<1.50 ・・・(16)
−1.60<φn×f<−0.70 ・・・(17)
ここで、第21群U21は像側から順に負レンズG21n、正レンズG21pを有し、正レンズG21p及び負レンズG21nの屈折力を各々φp、φn 、部分分散比を各々θp、θn 、屈折力を各々νp、νn、全系の焦点距離をfとする。
条件式(15)は、第21群U21内の正レンズG21p及び負レンズG21nの材料のアッべ数と部分分散比を規定したものである。
条件式(15)の上限を超えると、G21pとG21nの硝材のアッべ数の差が小さくなり過ぎ両レンズの屈折力が強くなるとともに、低屈折率硝材を選択することになるため、高次の諸収差が発生するため収差補正や一次の色消しが困難となる。
条件式(15)の下限を超えると、式(13)より第21群U21内での二次スペクトル補正効果が不足してしまい、軸上色収差を良好に補正することが困難となる。
更に好ましくは条件式(15)を次の如く設定するのが良い。
−2.42×10−3<(θp−θn)/(νp−νn)<−0.90×10−3
・・・(15a)
条件式(16)は、正レンズG21pの屈折力を規定したものである。
条件式(16)の上限を超えると、G21pの屈折力が強くなり高次の諸収差が発生するため収差補正や一次の色消しが困難となる。
条件式(16)の下限を超えると、G21pの屈折力が不足するため、第21群U21内での二次スペクトル補正効果が不足してしまい、軸上色収差を良好に補正することが困難となる。
更に好ましくは条件式(16)を次の如く設定するのが良い。
0.75<φp×f<1.20 ・・・(16a)
条件式(17)は、負レンズG21nの屈折力を規定したものである。
条件式(17)の上限を超えると、G21nの屈折力が不足するため、第21群U21内での二次スペクトル補正効果が不足してしまい、軸上色収差を良好に補正することが困難となる。
条件式(17)の下限を超えると、G21nの屈折力が強くなり高次の諸収差が発生するため収差補正や一次の色消しが困難となる。
更に好ましくは条件式(17)を次の如く設定するのが良い。
−1.40<φn×f<−0.90 ・・・(17a)
[数値実施例1]
本発明の単焦点レンズの数値実施例1を以下に示す。図1は数値実施例1の単焦点レンズの無限遠物体に合焦しているときのレンズ断面図である。数値実施例1の単焦点レンズは、物体側から順に、焦点調節時に固定の負の屈折力の第1群U1、無限遠物体から近距離物体に焦点調節する際に物体側に移動する正の屈折力の第2群U2を含む。第2群U2は、物体側から順に、正の屈折力の第21群U21、開口絞りSP、正の屈折力の第22群U22から構成される。IPは像面であり、本発明の単焦点レンズが接続される撮像装置の固体撮像素子(光電変換素子)の撮像面に相当する。
次に、数値実施例1の各群のレンズ構成について説明する。以下、各レンズは物体側より像側へ順に配置されているものとする。第1群U1は負レンズ2枚、正レンズ1枚で構成されている。第21群U21は正レンズ、正レンズと負レンズの接合レンズで構成されている。第22群U22は負レンズと正レンズの接合レンズ、正レンズ2枚で構成されている。前述したレンズ構成は、数値実施例1〜4において、全て同じである。
数値実施例1の単焦点レンズは、焦点距離34.2mm、半画角32.3度、Fナンバー1.45である。
図2に、数値実施例1の(A)無限遠物体、(B)至近物体に合焦しているときの縦収差図を示す。焦点距離の値はmm単位で表した値である。収差図において、球面収差はe線とg線によって表されている。非点収差はe線のメリディオナル像面(ΔM)とe線のサジタル像面(ΔS)によって表されている。倍率色収差はg線によって表されている。FnoはFナンバー、ωは半画角である。すべての収差図において、球面収差は0.4mm、非点収差は0.4mm、歪曲は5%、倍率色収差は0.05mmのスケールで描かれている。これは以下の各数値実施例において全て同じである。
[数値実施例2]
図3に、数値実施例2の単焦点レンズの無限遠物体に合焦しているときのレンズ断面図を示す。基本的な構成は数値実施例1と同様であるので、説明は省略する。数値実施例2の単焦点レンズは、焦点距離33.5mm、半画角32.9度、Fナンバー1.45である。図4に、数値実施例2の(A)無限遠物体、(B)至近物体に合焦しているときの縦収差図を示す。
[数値実施例3]
図5に、数値実施例3の単焦点レンズの無限遠物体に合焦しているときのレンズ断面図を示す。基本的な構成は数値実施例1と同様であるので、説明は省略する。数値実施例3の単焦点レンズは、焦点距離33.0mm、半画角33.3度、Fナンバー1.45である。図6に、数値実施例3の(A)無限遠物体、(B)至近物体に合焦しているときの縦収差図を示す。
[数値実施例4]
図7に、数値実施例4の単焦点レンズの無限遠物体に合焦しているときのレンズ断面図を示す。基本的な構成は数値実施例1と同様であるので、説明は省略する。数値実施例4の単焦点レンズは、焦点距離34.5mm、半画角32.1度、Fナンバー1.45である。図8に、数値実施例4の(A)無限遠物体、(B)至近物体に合焦しているときの縦収差図を示す。
[数値実施例5]
図9に、数値実施例5の単焦点レンズの無限遠物体に合焦しているときのレンズ断面図を示す。数値実施例5の単焦点レンズにおいては、第1群U1が、物体側から順に、負レンズ2枚と正レンズ2枚で構成されている点が数値実施例1〜4とは異なる。しかし、他の構成は、数値実施例1と全て同じであるので説明は省略する。数値実施例5の単焦点レンズは、焦点距離33.0mm、半画角33.3度、Fナンバー1.45である。図10に、数値実施例5の(A)無限遠物体、(B)至近物体に合焦しているときの縦収差図を示す。
[数値実施例6]
図11に、数値実施例6の単焦点レンズの無限遠物体に合焦しているときのレンズ断面図を示す。数値実施例6の単焦点レンズにおいては、第21群U21が、正レンズと負レンズの接合レンズ2枚で構成されている点が数値実施例1〜5とは異なる。しかし、他の構成は、数値実施例1と全て同じであるので説明は省略する。数値実施例6の単焦点レンズは、焦点距離33.3mm、半画角33.0度、Fナンバー1.45である。図12に、数値実施例6の(A)無限遠物体、(B)至近物体に合焦しているときの縦収差図を示す。
[数値実施例7]
図13に、数値実施例7の単焦点レンズの無限遠物体に合焦しているときのレンズ断面図を示す。数値実施例7の単焦点レンズでは第1群の正レンズの凸面に周辺に向けて屈折力が弱くなる形状の非球面を配置し、焦点調節に伴う収差変化を抑制し、物体距離全般に渡って高い光学性能を達成している点が数値実施例1〜6とは異なる。しかし、他の構成は、数値実施例1と全て同じであるので説明は省略する。数値実施例7の単焦点レンズは、焦点距離33.0mm、半画角33.3度、Fナンバー1.45である。図14に、数値実施例7の(A)無限遠物体、(B)至近物体に合焦しているときの縦収差図を示す。
表1に数値実施例1〜7の各条件式の対応値を示す。数値実施例1〜7の単焦点レンズは、条件式(1)〜(3)、(6)〜(9)、(15)〜(17)の何れの条件式も満足しており、焦点調節に伴う収差変化を抑制し、物体距離全般に渡って高い光学性能を達成している。
以下の各数値実施例の数値データを示す。iは物体側からの面の順序を示し、rは物体側より第i番目の面の曲率半径、dは物体側より第i番目と第i+1番目の間隔、ndとνdとθgFは第i番目の光学部材の屈折率とアッベ数と部分分散比である。非球面形状は光軸方向にX軸、光軸と垂直方向にH軸、光の進行方向を正とし、Rを近軸曲率半径、kを円錐常数、A4、A6、A8、A10を各々非球面係数とし、次式で表す。
Figure 0006112945
又、「e−Z」は「×10-Z」を意味する。*印は非球面であることを示す。
<数値実施例1>
面番号 r d nd vd θgF 有効径 焦点距離
1 320.116 2.80 1.51633 64.1 0.5352 51.99 -93.54
2 41.977 5.78 45.00
3 174.176 2.30 1.51823 58.9 0.5456 44.56 -97.45
4 39.095 14.53 41.15
5 83.274 4.44 1.77250 49.6 0.5521 39.37 88.98
6 -395.333 (可変) 38.88
7 57.067 5.14 1.77250 49.6 0.5521 35.63 57.75
8 -200.681 8.71 35.34
9 607.365 6.47 1.77250 49.6 0.5521 30.62 35.68
10 -28.883 1.50 1.65412 39.7 0.5737 30.02 -29.00
11 57.419 (可変) 26.96
12(絞り) ∞ 7.82 25.98
13 -19.812 1.60 1.80518 25.4 0.6161 24.65 -21.64
14 162.418 4.90 1.83481 42.7 0.5642 27.82 62.15
15* -75.798 0.20 29.43
16 -470.465 6.60 1.77250 49.6 0.5521 30.27 45.14
17 -32.806 0.20 32.76
18 -154.187 6.32 1.77250 49.6 0.5521 35.98 56.91
19 -34.950 37.18
像面 ∞

非球面データ
第15面
K = 4.82454e+000 A 4= 1.27386e-005 A 6= 2.46580e-009 A 8=-1.63965e-011
A10= 1.16481e-014

焦点距離 34.20
Fナンバー 1.45
半画角 32.32
像高 21.64
レンズ全長 129.16
BF 39.35

焦点調節可変間隔 無限遠合焦時 至近合焦時(像面より0.3m)
d 6 6.26 0.50
d11 4.23 3.21

各レンズ群データ
群 始面 焦点距離
1 1 -164.29
2 7 76.56
3 13 45.49
<数値実施例2>
面データ
面番号 r d nd vd θgF 有効径 焦点距離
1 168.071 2.80 1.58913 61.1 0.5406 52.33 -95.34
2 41.959 4.84 45.64
3 101.105 2.30 1.58913 61.1 0.5406 45.20 -109.11
4 39.056 19.16 41.76
5 113.732 4.15 1.88300 40.8 0.5667 38.29 96.87
6 -347.230 (可変) 37.71
7 53.725 5.92 1.72916 54.7 0.5444 36.02 58.37
8 -199.469 6.95 35.60
9 284.925 7.67 1.77250 49.6 0.5521 31.43 35.98
10 -30.598 1.50 1.65412 39.7 0.5737 30.37 -28.27
11 48.371 (可変) 26.98
12(絞り) ∞ 8.17 26.11
13 -19.812 1.60 1.80518 25.4 0.6161 24.66 -21.64
14 162.418 4.90 1.83481 42.7 0.5642 27.83 62.15
15* -75.798 0.20 29.44
16 -470.465 6.60 1.77250 49.6 0.5521 30.27 45.14
17 -32.806 0.20 32.76
18 -154.187 6.32 1.77250 49.6 0.5521 35.98 56.91
19 -34.950 37.18
像面 ∞

非球面データ
第15面
K = 4.82454e+000 A 4= 1.27386e-005 A 6= 2.46580e-009 A 8=-1.63965e-011
A10= 1.16481e-014

焦点距離 33.50
Fナンバー 1.45
半画角 32.85
像高 21.64
レンズ全長 133.11
BF 39.36

焦点調節可変間隔 無限遠合焦時 至近合焦時(像面より0.3m)
d 6 6.26 0.50
d11 4.23 3.52

各レンズ群データ
群 始面 焦点距離
1 1 -187.22
2 7 81.04
3 13 45.49
<数値実施例3>
面データ
面番号 r d nd vd θgF 有効径 焦点距離
1 138.678 2.80 1.51633 64.1 0.5352 51.75 -87.87
2 34.045 8.14 43.71
3 471.833 2.30 1.51742 52.4 0.5564 43.26 -79.65
4 37.998 15.08 39.87
5 72.980 4.33 1.83481 42.7 0.5642 38.88 84.32
6 -2286.600 (可変) 38.40
7 55.352 6.16 1.69680 55.5 0.5433 37.65 56.43
8 -131.452 7.03 37.38
9 211.651 8.86 1.56907 71.3 0.5451 32.58 38.87
10 -24.418 1.50 1.54814 45.8 0.5685 31.63 -30.23
11 53.519 (可変) 27.72
12(絞り) ∞ 8.51 26.83
13 -19.580 1.60 1.80518 25.4 0.6161 25.41 -24.40
14 -1624.756 3.48 1.83481 42.7 0.5642 28.74 72.36
15* -58.607 0.20 29.90
16 -201.678 4.78 1.77250 49.6 0.5521 30.68 51.41
17 -33.656 0.20 31.43
18 -125.538 6.03 1.77250 49.6 0.5521 33.29 51.93
19 -31.155 34.55
像面 ∞

非球面データ
第15面
K = 3.19091e+000 A 4= 1.37664e-005 A 6= 4.83734e-009 A 8=-1.25511e-011
A10= 8.19810e-015

焦点距離 33.00
Fナンバー 1.45
半画角 33.25
像高 21.64
レンズ全長 130.83
BF 39.35

焦点調節可変間隔 無限遠合焦時 至近合焦時(像面より0.3m)
d 6 6.26 0.50
d11 4.23 3.43

各レンズ群データ
群 始面 焦点距離
1 1 -130.50
2 7 74.94
3 13 47.34
<数値実施例4>
面データ
面番号 r d nd vd θgF 有効径 焦点距離
1 72.833 2.80 1.51633 64.1 0.5352 52.55 -231.71
2 44.741 6.93 47.42
3 495.555 2.30 1.51633 64.1 0.5352 46.72 -68.21
4 32.946 15.21 40.84
5 73.203 3.88 1.83481 42.7 0.5642 38.13 92.69
6 1206.136 (可変) 37.56
7 69.908 4.81 1.77250 49.6 0.5521 33.57 65.84
8 -184.247 6.93 33.31
9 183.296 8.46 1.77250 49.6 0.5521 30.16 29.77
10 -25.908 1.50 1.65412 39.7 0.5737 29.21 -25.78
11 50.258 (可変) 25.93
12(絞り) ∞ 7.74 25.04
13 -18.324 1.60 1.80518 25.4 0.6161 23.86 -20.62
14 202.949 4.95 1.83481 42.7 0.5642 27.39 56.72
15* -61.515 0.20 29.12
16 -224.197 6.86 1.77250 49.6 0.5521 30.70 44.55
17 -30.361 0.20 33.31
18 -169.048 6.53 1.77250 49.6 0.5521 37.12 56.54
19 -35.428 38.27

非球面データ
第15面
K = 3.52328e+000 A 4= 1.33216e-005 A 6= 3.55802e-009 A 8=-1.56396e-011
A10= 1.26434e-014

焦点距離 34.50
Fナンバー 1.45
画角 32.09
像高 21.64
レンズ全長 130.73
BF 39.35

焦点調節可変間隔 無限遠合焦時 至近合焦時(像面より0.3m)
d 6 6.26 0.50
d11 4.23 3.30

各レンズ群データ
群 始面 焦点距離
1 1 -193.13
2 7 80.16
3 13 43.01
<数値実施例5>
面データ
面番号 r d nd vd θgF 有効径 焦点距離
1 128.003 2.80 1.58913 61.1 0.5406 48.75 -70.18
2 31.089 8.58 41.04
3 -1434.850 2.30 1.58913 61.1 0.5406 40.66 -96.93
4 59.749 9.61 38.83
5 99.708 2.36 1.71300 53.9 0.5458 37.90 291.76
6 188.834 0.20 37.56
7 115.832 3.51 1.88300 40.8 0.5667 37.37 98.67
8 -354.793 (可変) 36.94
9 55.693 5.10 1.69680 55.5 0.5433 35.17 63.10
10 -205.133 8.16 34.92
11 135.179 6.36 1.77250 49.6 0.5521 30.94 32.82
12 -30.749 1.50 1.65412 39.7 0.5737 30.47 -28.56
13 49.273 (可変) 27.10
14(絞り) ∞ 8.45 26.23
15 -19.812 1.60 1.80518 25.4 0.6161 24.67 -21.64
16 162.418 4.90 1.83481 42.7 0.5642 27.85 62.15
17* -75.798 0.20 29.46
18 -470.465 6.60 1.77250 49.6 0.5521 30.67 45.14
19 -32.806 0.20 33.09
20 -154.187 6.32 1.77250 49.6 0.5521 36.37 56.91
21 -34.950 37.53
像面 ∞

非球面データ
第17面
K = 4.82454e+000 A 4= 1.27386e-005 A 6= 2.46580e-009 A 8=-1.63965e-011
A10= 1.16481e-014

焦点距離 33.00
Fナンバー 1.45
半画角 33.25
像高 21.64
レンズ全長 128.60
BF 39.36

焦点調節可変間隔 無限遠合焦時 至近合焦時(像面より0.3m)
d 8 6.26 0.50
d13 4.23 3.57

各レンズ群データ
群 始面 焦点距離
1 1 -143.79
2 9 73.18
3 15 45.49

<数値実施例6>
面データ
面番号 r d nd vd θgF 有効径 焦点距離
1 144.032 2.80 1.56732 42.8 0.5730 51.42 -72.47
2 31.896 7.37 43.18
3 134.427 2.30 1.69895 30.1 0.6029 42.84 -97.91
4 45.260 11.78 40.55
5 69.612 4.17 2.00069 25.5 0.6133 40.11 76.25
6 703.046 (可変) 39.63
7 65.773 7.06 1.77250 49.6 0.5521 35.48 38.40
8 -51.942 1.50 1.65412 39.7 0.5737 35.26 -105.74
9 -207.258 9.33 34.46
10 336.996 6.50 1.80400 46.6 0.5572 29.64 29.89
11 -25.793 1.50 1.72047 34.7 0.5834 29.15 -25.73
12 69.207 (可変) 26.33
13(絞り) ∞ 7.36 25.55
14 -18.795 1.60 1.75520 27.5 0.6103 24.45 -20.02
15 83.712 3.69 1.81600 46.6 0.5568 28.11 47.36
16* -71.020 0.37 28.84
17 -310.370 5.67 1.77250 49.6 0.5521 29.59 44.91
18 -31.588 0.20 30.55
19 -112.941 4.94 1.77250 49.6 0.5521 32.83 57.32
20 -32.530 33.73
像面 ∞

非球面データ
第16面
K = 3.09216e+000 A 4= 1.39545e-005 A 6= 9.44622e-010 A 8=-1.48017e-011
A10= 1.54514e-015

焦点距離 33.32
Fナンバー 1.45
半画角 33.00
像高 21.64
レンズ全長 126.22
BF 37.99

焦点調節可変間隔 無限遠合焦時 至近合焦時(像面より0.3m)
d 6 6.83 1.32
d12 3.26 2.26

各レンズ群データ
群 始面 焦点距離
1 1 -143.42
2 7 72.39
3 13 46.26

<数値実施例7>
面データ
面番号 r d nd vd θgF 有効径 焦点距離
1 130.413 2.80 1.51633 64.1 0.5352 50.76 -78.78
2 30.865 9.43 42.29
3 -638.842 2.30 1.58913 61.1 0.5406 41.87 -92.75
4 60.084 10.82 39.84
5* 84.426 4.58 1.78800 47.4 0.5559 38.60 77.00
6 -214.306 (可変) 38.18
7 57.548 5.00 1.72916 54.7 0.5444 34.99 62.34
8 -212.802 8.82 34.73
9 355.239 6.35 1.80400 46.6 0.5572 30.60 34.70
10 -30.200 1.50 1.65412 39.7 0.5737 30.05 -30.03
11 58.273 (可変) 27.10
12(絞り) ∞ 8.20 26.11
13 -19.812 1.60 1.80518 25.4 0.6161 24.65 -21.64
14 162.418 4.90 1.83481 42.7 0.5642 27.82 62.15
15* -75.798 0.20 29.43
16 -470.465 6.60 1.77250 49.6 0.5521 30.27 45.14
17 -32.806 0.20 32.76
18 -154.187 6.32 1.77250 49.6 0.5521 36.00 56.91
19 -34.950 37.18
像面 ∞

非球面データ
第5面
K =-2.33085e+000 A 4= 2.90341e-007 A 6=-9.23173e-011 A 8= 1.45810e-013 A10=-6.71605e-017

第15面
K = 4.82454e+000 A 4= 1.27386e-005 A 6= 2.46580e-009 A 8=-1.63965e-011
A10= 1.16481e-014

焦点距離 33.00
Fナンバー 1.45
画角 33.25
像高 21.64
レンズ全長 129.44
BF 39.35

d 6 6.26
d11 4.23
d19 39.35

焦点調節可変間隔 無限遠合焦時 至近合焦時(像面より0.3m)
d 6 6.26 0.65
d11 4.23 3.51

各レンズ群データ
群 始面 焦点距離
1 1 -155.06
2 7 75.22
3 12 45.49
Figure 0006112945
図18は一眼レフカメラの要部概略図である。図18において、光学系1は数値実施例1〜7の撮影光学系である。撮影光学系1は保持部材である鏡筒2に保持されている。20はカメラ本体である。カメラ本体20はクイックリターンミラー3、焦点板4、ペンタダハプリズム5、接眼レンズ6等によって構成されている。クイックリターンミラー3は、撮影光学系10からの光束を上方に反射する。焦点板4は撮影光学系10の像形成位置に配置されている。ペンタダハプリズム5は焦点板4に形成された逆像を正立像に変換する。観察者は、その正立像を接眼レンズ6を介して観察する。7は感光面であり、像を受光するCCDセンサやCMOSセンサ等の固体撮像素子(光電変換素子)や銀塩フィルムが配置される。撮影時にはクイックリターンミラー3が光路から退避して、感光面7上に撮影光学系10によって像側形成される。尚、本発明の光学系は、放送用テレビカメラ、映画用カメラ、ビデオカメラ、デジタルスチルカメラ、銀塩写真用カメラ等に適用できる。
このように本発明の単焦点レンズを一眼レフカメラや映画用カメラに適用することにより、高い光学性能を有する撮像装置を実現している。
U1 : 第1群
U2 : 第2群
U21 : 第21群
U22 : 第22群
SP : 開口絞り
1 : 撮影光学系

Claims (8)

  1. 物体側から順に、焦点調節時に固定の負の屈折力の第1群、無限遠物体から近距離物体に焦点調節する際に物体側に移動する正の屈折力の第2群から構成され、前記第2群は正の屈折力の第21群、開口絞り、正の屈折力の第22群で構成され、前記第21群と前記第22群が焦点調節時に互いに異なる移動量で物体側へ移動し、前記第1群の屈折力をφ1、前記第21群の屈折力をφ21、前記第1群の正レンズの屈折力の和をφ1pとするとき、
    −2.80<φ21/φ1<−1.64
    −2.09<φ1p/φ1<−1.
    を満たすことを特徴とする単焦点レンズ。
  2. 前記第22群の屈折力をφ22とするとき、
    −4.80<φ22/φ1<−2.30
    1.10<φ22/φ21<2.00
    を満たすことを特徴とする請求項1に記載の単焦点レンズ。
  3. 物体側から順に、焦点調節時に固定の負の屈折力の第1群、無限遠物体から近距離物体に焦点調節する際に物体側に移動する正の屈折力の第2群から構成され、前記第2群は正の屈折力の第21群、開口絞り、正の屈折力の第22群で構成され、前記第21群と前記第22群が焦点調節時に互いに異なる移動量で物体側へ移動し、前記第1群の屈折力をφ1、前記第21群の屈折力をφ21、前記第22群の屈折力をφ22、前記第1群の正レンズの屈折力の和をφ1pとするとき、
    −2.80<φ21/φ1<−1.64
    −2.09<φ1p/φ1<−1.20
    −4.80<φ22/φ1<−2.30
    1.10<φ22/φ21<2.00
    を満たすことを特徴とする単焦点レンズ。
  4. 前記第1群は負レンズ2枚、正レンズ1枚で構成され、前記正レンズの物体側の面の曲率半径をR1、像側の面の曲率半径をR2とするとき、
    −1.5<(R1+R2)/(R1−R2)<−0.3
    を満たすことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の単焦点レンズ。
  5. 前記第1群の正レンズの平均屈折率をN1p、平均アッべ数をν1pとするとき、
    1.65<N1p<2.10
    65<ν1p<23
    を満たすことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の単焦点レンズ。
  6. 前記第1群の正レンズの少なくとも1つの凸面に周辺に向けて屈折力が弱くなる形状の非球面を有することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の単焦点レンズ。
  7. 前記第21群は像側から順に負レンズG21n、正レンズG21pを有し、前記正レンズG21p及び前記負レンズG21nの屈折力を各々φp、φn 、部分分散比を各々θp、θn 、屈折力を各々νp、νn、全系の焦点距離をfとするとき、
    −2.45×10−3<(θp−θn)/(νp−νn)<−0.80×10−3
    0.50<φp×f<1.50
    −1.60<φn×f<−0.70
    を満たすことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の単焦点レンズ。
  8. 請求項1乃至のいずれか1項に記載の単焦点レンズと前記単焦点レンズによって形成された像を受光する固体撮像素子を有することを特徴とする撮像装置。
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