JP6112358B2 - 模様形成体 - Google Patents

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Description

本発明は、偽造防止効果を必要とする紙幣、旅券、証券、身分証明書、カード、通行券等の貴重印刷物の分野において、人の五感によって真偽判別可能な一次認証技術と機械読取による真偽判別を行う三次認証技術の両方を兼ね備えた模様形成体に関するものである。
銀行券や有価証券類などの価値を有する印刷物、或いは、パスポートやIDカード類などの所持人を証明する印刷物には、偽変造や改ざんを防ぐために様々な偽造防止技術が採用されている。偽造防止技術は、人の五感によって真偽判別可能な一次認証技術、簡単な判別器具を用いて人が真偽判別を行う二次認証技術、そして機械が真偽判別を行う三次認証技術に大別できる。
一次認証技術には、単に材料の特殊性(例えば、光揮性顔料を含有するインキによる印刷)や製造の特殊性(例えば、紙の抄き入れ)に依存するだけでなく、付与するパターンを工夫することで、更に高度な偽造防止技術を構成できる。そのようにして高度化した偽造防止技術には、万線を使ったパターンを利用する技術が多く存在する。例えば、盛り上がりのある凹版印刷による万線の配列角度を異ならせて、潜像部及び背景部として配置することで、観察角度により潜像が視認可能となる技術がある(例えば、特許文献1参照)。
このように印刷により万線パターンを付与するものの他、万線模様又はレリーフ模様、その双方から成る凹凸形状を有する基材に、有色の万線画線を一定間隔で積層し、潜像画像を形成した技術のように、基材に対して万線パターンを付与するものもある(例えば、特許文献2参照)。なお、このような万線を使った一次認証技術は、印刷物に限ったものではない。造幣局製造の五百円硬貨にも万線を使って傾けると潜像が現れる技術が付与されている。
ところで、今日、前述の偽造防止技術が施されている印刷物は、機械によって処理されることが多くなり、三次認証である機械読取要素が非常に重要になっている。最も馴染み深いものとして、銀行券を扱う自動販売機は、銀行券を機械読取して機械が真偽判別と共に券種判別を行っている。更には、銀行券からどこの国の銀行券であるかという情報や、発行製造者側が流通後の管理に役立てるために、発行時期、発行場所、製造時期、製造工場、製造機械等の情報を付与したいと考える場合がある。印刷物に情報を付与する技術としては、JANコードといった一次元コード又はQRコード(登録商標)などの二次元コードがある。これらは情報を付与することを目的に開発された技術であり、読取結果が正確で、付与できる情報量も多いというメリットがある。
一次認証技術であるセキュリティスレッド又はストライプ状のホログラムなどに、ある程度の情報量を保持させる技術がある(例えば、特許文献3参照)。これは、セキュリティスレッドがあることで、真正性を示す一次認証技術に情報を付与しようとする技術である。
具体的には、セキュリティスレッドなどに適した符号から選んだ符号語を表すバーコードを事前に付与しておき、基材となる用紙に挿入するというものである。セキュリティスレッドは用紙に挿入されて用紙と共に断裁されるので、バーコードの位置と用紙の位置の同期の保証がとれないという事情があるが、そのような事情を考慮して、ある程度の長さがあれば、どこから読み取っても同じ情報を表すように設計された符号を用いており、更に多少の読取誤りを訂正することも可能な符号を構成することができるので、例えば、同じエリアに印刷模様が存在しており、部分的に読取に不具合があったとしても、それを訂正して正しい結果を出すことも可能な技術である。
また、銀行券などに付与されている地紋、彩紋模様、レリーフ模様等の幾何学模様に対して、分断線の配置の間隔を変えることにより、情報を埋め込んだ印刷物をフーリエ変換し、分断線の配置の間隔の相関をフーリエ変換パターンのピーク強度として抽出して真偽判別を可能とする印刷物がある(例えば、特許文献4参照)。フーリエ変換といった周波数解析によって情報が抽出できるように印刷物に埋め込む技術は、情報を埋め込む対象となる印刷模様が限定されず、周波数的にある特徴を有することをもって真偽判別が可能となる利点がある。
特公昭56−19273号 特許第2615401号 特許第5158598号 特許第4082448号
しかし、前述した特許文献1、2及び4の技術については、構成に万線を使っており、この万線を用いた一次認証技術に情報を付与することが難しかった。なぜなら、視覚的に不可視とするためには情報パターンを微細にして付与する必要があり、細画線が付与できる印刷方法に限定されてしまい、様々な万線を使った一次認証技術に対応することはできないという課題があった。
また、特許文献3の技術は、一次認証技術といってもセキュリティスレッドなどに特化した情報付与方法であり、上述の万線を使った一次認証技術には適用できなかった。
さらに、特許文献4の技術は、得られたフーリエ変換パターンから、複数の情報のどの情報が埋め込まれているのか判別するための有効な方法が示されておらず、現実的な利用を考えた際に情報量の確保が難しいという課題がある。
二次元コードなどを商品券の偽造防止技術を必要とする印刷物に利用することが難しい理由として、商品券には二次元コードを印刷する十分な領域がないからである。商品券を偽造困難となるように設計するには、一つの偽造防止技術だけではなく複数の偽造防止技術を限られた面積に配置しなければならない。なぜなら、その一つの偽造防止技術がいくら偽造困難であっても、それ一つでは偽造者に偽造のターゲットを絞られてしまい、偽造者の詳細な分析によって、その偽造防止技術もいずれは脆弱になってしまうからである。
偽造者に偽造のターケットを絞らせないためには、可能な限り複数の偽造防止技術を配置するのが一般的である。このため二次元コードの領域を確保するのが難しいと考えられる。仮に領域を確保できたとしても、単に二次元コードを印刷しただけでは真偽判別する機械を容易に騙せてしまうという問題もある。その対策として、一次認証技術と同じ領域に、通常は不可視だが、特殊な装置によって読み取ることができるインキで二次元コードを印刷する方法(例えば、蛍光インキで二次元コードを印刷する方法)が考えられる。しかし、そのためには製造工程又は品質管理項目を増やす必要があるという課題があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、万線を使った一次認証技術を構成する要素を用いて、視覚的に大きな影響を与えず、所定の量の情報(三次認証技術)を新たに埋め込んだ模様形成体を提供することを課題とする。
本発明は、基材の少なくとも一部の領域に、インキ、金属蒸着膜、基材の凹凸、又は、透き入れのいずれかによって形成された万線が、位相、画線の配列方向、光沢、反射量、又は、透過量のいずれかの差異により区分けされた潜像画像部と背景部とを有し、所定の観察条件により潜像画像が視認可能な模様形成体において、万線を形成する少なくとも一つの画線又は非画線部に、インキの有/無、太/細、濃/淡、色の相違、又は、金属蒸着膜の有/無、太/細、又は、基材の凹凸若しくは透き入れによる明/暗の差異のいずれかによって二元符号化されたセルが複数配列されて成り、少なくとも一つの画線又は非画線部は、セルが情報に対応して配列されたパターンを少なくとも一つ有していることを特徴とする模様形成体である。
また、本発明の模様形成体は、少なくとも一つの画線又は非画線部は、パターンを二つ以上有していることを特徴とする。
また、本発明の模様形成体は、二つ以上の画線及び/又は非画線部は、パターンを少なくとも一つずつ有していることを特徴とする。
また、本発明の模様形成体は、二つ以上の画線及び/又は非画線部は、パターンをそれぞれ二つ以上有していることを特徴とする。
また、本発明の模様形成体は、二つ以上の画線及び/又は非画線部は、パターンを画線の方向にずらして配置したことを特徴とする。
本発明の模様形成体においては、万線を使った様々な一次認証技術について、それを構成する要素を用いて、視覚的に大きな影響を与えず、三次認証技術としてある程度の量の情報を新たに埋め込むことが可能となり、窓口等の目視による真偽判別と、機械読取による鑑定的な真偽判別の両方を備えることが可能となった。
本発明における模様形成体の一例を示す図である。 本発明における模様形成領域を説明するための一例を示す図である。 模様形成領域の一部拡大図である。 セルの例(インキ無)を示す図である。 セルの別の例(インキ有)を示す図である。 セルの別の例(インキ有/無)を示す図である。 セルの別の例(インキ濃/淡、金属蒸着膜の有/無)を示す図である。 セルの別の例(基材の凹/凸)を示す図である。 パールインキを用いた一次認証技術の例を示す図である。 メタリックインキを用いた一次認証技術の例を示す図である。 金属蒸着膜を用いた一次認証技術の例を示す図である。 基材の凹凸を用いた一次認証技術の例を示す図である。 セルの配置について説明する図である。 セルの配置について、好ましくない配置を説明する図である。
図1は、本発明における模様形成体(1)の一例を示す図である。この模様形成体(1)は、図1に示すように、基材(2)上の少なくとも一部に本発明における模様形成体が形成されている模様形成領域(3)を有している。なお、図1に示すように、模様形成領域(3)以外の領域には、料額、文字、他の模様等の必要な情報が公知の印刷方式(例えば、オフセット印刷、凹版印刷等)により施されていても良い。
本発明における基材(2)は、上質紙、コート紙、アート紙等の紙葉類、フィルム、プラスチック等を用いることができ、後述する模様形成領域(3)に形成される万線が形成可能であれば、特に限定されるものではない。
図2は、図1における模様形成領域(3)を拡大した図であり、図2(a)は、その模式図、図2(b)は、潜像模様(4)が出現するところの観察状態を示す模式図である。
図2(a)の模様形成領域(3)には、少なくとも万線(5)が配置され、その万線(5)を構成する各画線(6)の位相、配列方向、光沢、反射量又は透過光量のいずれかの差異によりくわけされた潜像部(7)と背景部(8)とを有している。なお、本発明において、万線(5)とは、一つ一つの画線(6)が複数同じ規則性を有して配列されている状態を言う。
図2(b)は、仮に図2(a)に示した模様形成領域(3)に形成されている潜像模様(4)が凹凸形状を利用し、観察角度を変化させることにより出現する一次認証技術の場合に、基材を傾斜させて潜像模様(4)が視認されている状態を示す図である。
本発明は、人間の五感による真偽判別の一次認証技術を構成している要素を用いて、機械読取による三次認証技術を付与することであるため、図2(a)の例では、一次認証技術を構成している要素は、画線(6)ということとなる。さらに、その画線(6)を用いた万線(5)の一部配列方向を異ならせて潜像模様(4)を構成しており、画線(6)は、例えば、凹版印刷により盛り上がりを有するように形成されている。
ただし、前述のとおり、本発明は、この例に限定されるものではなく、潜像模様(4)を構成する要素が万線(5)であり、真偽判別が一次認証技術を用いていればよい。本発明が対象とする一次認証技術の例については後述するが、本発明の共通の構成及び原理について、図2に示した例に基づき、以下説明することとする。
図2の例により画線(6)の幅は200〜300μmの範囲で適宜設定され、ピッチは300〜1000μmの範囲内で形成されている。したがって、細画線であることは言うまでも無い。このような細画線に対して、本発明では所定の情報を埋め込むことができる。
図2の例に埋め込まれた情報について、更に詳細に説明する。図3(a)は、図2(a)の点線で四角囲いされた拡大図である。潜像形成領域(3)に形成されている画線(6)は、画線(6)の一部の幅が異なっている。この画線幅の差により、所定の情報を埋め込んでいるものである。画線幅を用いて情報を埋め込んでいるのは一例であり、前述したように、他にも後述するような多種多様の情報の埋め込み形態は存在する。
図3(a)に示す101及び102は、画線(6)の水平方向において画線幅の太細によって複数のビットで表現された埋め込み情報を表している。画線(6)の細いところが「0」、画線(6)の太いところが「1」を表しており、101がビット列「0000111」を表しており、102がビット列「1000011」を表している。なお、「0」あるいは「1」の1ビット相当を表す領域をセル(S)と呼ぶ。
このセル(S)を説明する図3(b)は、図3(a)の一つの画線(6)における二点鎖線囲いによる拡大図である。画線(6)に情報を埋め込むときに、本例では、画線幅の太細により行っていると説明したが、図3(b)に示すように、画線(6)の太いところが「1」のセル(S)が配置され、画線(6)の細いところには、「0」のセル(S)が配置されているものである。なお、画線(6)の細いところには、「0」のセル(S)が複数配置されていることを示唆するために、点線にてセル(S)を表しているが、実際には、「0」のセル(S)が点線にて配置されているものではない。
これらのビット列は互いに巡回置換した関係にあり、同じ巡回同値類に属するビット列である(「巡回置換」、「巡回同値類」については特許文献3又は“符号理論”、宮川、岩垂、今井 昭晃堂(1973)を参照)。本発明では、これら同じ巡回同値類に属するビット列を同じ情報として扱っている。これらと同じ巡回同値類に属するビット列は、“1100001”、“1110000”、“0111000”、“0011100”及び“0001110”となる。このセル(S)が複数配列されたビット列は、埋め込みたい情報に対応したパターンとして配置されており、この情報に対応した同じパターン又は異なるパターンが模様形成領域(3)内に形成されている。
ビット列において“1”の個数を重みという。例えば、“1011”の重みは3であり、“0100”の重みは1である。
画線部にビット列を表すセル(S)を配置する際には、好ましくは重みの大きいビット列を選択し、非画線部にビット列を表すセル(S)を配置する際には、好ましくは重みの小さいビット列を選択する。なぜならば、画線部において重みの小さいビット列を表すセル(S)列を配置すると非画線部と見分けがつきにくくなり、非画線部において重みの大きいビット列を表すセル(S)列を配置すると画線部との見分けがつきにくくなるからである。また、図6の例のように画線部及び非画線部双方にセル(S)列を配置する場合、画線部と非画線部との見分けがつきにくくなるからである。
また、前述した埋め込みたい情報に対応したビット列のパターンについては、1本の画線又は非画線部に二つ以上を形成しても良い。例えば、図3(a)において、1本の画線に二つのパターンが配置されているところである。この場合、複数の画線又は非画線部がある中で、1本に限定して情報を埋め込むことで、情報が目立たないため隠ぺい性が上がり、その上で、二つ以上の情報を付与できるものとなる。
また、2本以上の画線又は非画線部、その両方でも構わないが、複数の画線又は非画線部に対してパターンがそれぞれ一つ形成されていても良い。具体的には、配列方向(X)に複数配列された画線(6)1本1本に対してパターンが形成されているもので、例えば、図3(a)において、左側半分のみを考え(右側半分は考えず)、複数の画線(6)にパターンが一つずつ形成されているところである。この場合、異なる画線又は非画線部に一つずつ形成するため、デザインを考慮しながら目立たないような配置にしながら複数の情報を埋め込むことができる。
さらに、2本以上の画線又は非画線部、その両方でも構わないが、複数の画線又は非画線部に対してパターンがそれぞれ二つ以上形成されていても良い。例えば、図3(a)に示している全体であり、更に、後述する図13に示すような形態である。この場合、特に図13に示すように、全体的に形成されているので、情報が埋め込まれているというよりも、一つの模様として認識されるというメリットがある。
情報を画線(6)に埋め込む具体的な方法として、画線の太細について説明したが、以下、本発明における別の形態を順次説明する。
まず、画線(6)を構成するインキの有無により情報を埋め込むことも可能である。印刷によってビットの「1」、「0」を表すために、画線(6)において、インキがあるセル(S)を「1」、そしてインキが無いセル(S)を「0」とすることもできる。その例として図4に画線(6)におけるインキの有/無によって“1011”を表した図を示す。基材(2)の上に「1」を示すセル(S)(302)が3カ所印刷されている。最も左にあるセル(S)302と左から2番目のセル(S)302との間に印刷されていないセル(S)がある。ここが「0」を示すセル(S)になる。画線(6)のインキの有/無は、画線(6)の太/細における細い部分を極限まで細くしたものと考えれば、画線(6)の太/細の一形態とみることもできる。
また、別の形態として、インキの有/無を隣り合う画線(6)同士の間の非画線部に形成する方法もある。図5は、万線(5)の非画線部においてインキの有/無により「0100」を表した図である。二つの画線(6)の間に「1」を示すセル(S)302が1箇所印刷されている。その左側に印刷のないセル(S)が1カ所、右側に2カ所設けることで“0100”を表している。
図4及び図5は、画線部又は非画線部のそれぞれにビットを表すセル(S)を配置した例を示したが、その両方に配置することも可能である。図6はその例を示した図である。図6の最上部は、画線部に対してインキの有/無により「1011」を、次に非画線部に対して「0100」を、そして最下部には画線部に対して「1101」を表している。なお、「1011」及び「1101」は共に同じ巡回同値類に属しており、本発明においては同じ情報を表すビット列である。
また、図7(a)に示すように、印刷インキにより形成する画線(6)において、前述のように、画線(6)の太/細やインキの有/無ではなく、印刷濃度の濃/淡によりセル(S)を形成することでもよい。この場合は、1色のインキを用いて、インキ膜厚を異ならせることで、印刷濃度の濃/淡を表現することが可能である。さらに、図7(b)に示すように、セル(S)をインキの色の違いにより形成してもよい。ただし、使用する色によっては、「1」のセル(S)と「0」のセルの色を極端な色の違い(例えば、補色関係)とすると、元々の一次認証技術を阻害してしまったり、情報が埋め込まれていることを認識されてしまう恐れもあるため、機械読取によりセル(S)を差別化できる程度の色の相違をもち、かつ、一次認証技術を阻害しない程度の色の相違とすることが好ましい。
前述した万線(5)については、印刷によりインキを付与して形成する形態であったが、印刷方式ではなく、金属蒸着膜を貼付して万線(5)を形成することでもよい。金属蒸着膜を用いた場合でも、インキの有/無及び画線(6)の太/細と同様、金属蒸着膜の有/無及び金属蒸着膜による画線(6)の太/細でセル(S)を形成することが可能である。具体的には、インキによる形成と同様のため説明は省略する。
また、画線(6)については、図8に示すように、基材自体に凹凸を施してセル(S)を配置することも可能である。図8(a)は、基材(2)を真上から観察した状況であり、画線(6)は一本線で形成されているように見える。なお、複数のセル(S)で構成されていることを示すために点線で区分けされているが、実際にはその点線はない。この図8(a)のA−A’断面図が図8(b)である。図8(b)に示すように、基材(2)の一部が凹んでおり、厚さが異なっている。この凹凸によりセル(S)を配置するものであり、凸部の「1」を示すセル(S)302が左側に1箇所、右側に2箇所設けられ、その間に凹部の「0」を示すセル(S)が配置されているものである。
この基材(2)自体への凹凸形状の形成方法については、エンボスやすき入れにより形成することができる。
なお、すき入れによるセル(S)の形成については、基材(2)の凹凸形状によるセル(S)の形成だけではなく、基材(2)に対する透過光量の差(明/暗)によりセル(S)とすることも可能である。エンボスによる凹凸形状では、基材(2)が紙の場合、既に作製された紙の繊維を一部凝縮させて凹みを形成するものであり、他の箇所との繊維量には差は生じていない。したがって、仮に、透過光下で観察しても、透過光量の差(明/暗)は生じない。しかし、すき入れにより形成された凹凸形状については、紙の製造段階において繊維量を異ならせて画線(6)が形成されることから、白すかしによる凹部については、他の箇所よりも繊維量が少なくなり、黒すかしによる凸部については、他の箇所よりも繊維量が多くなり、自ずと透過光量の差(明/暗)が生じることとなる。
以上、本発明において情報を埋め込むための二元符号化されたセル(S)について、多種の形態を説明したが、前述したように、本発明は、万線(5)を用いた一次認証技術に対して付与することで三次認証技術も備えることができるものであることから、次に付与可能な一次認証技術の例について説明する。
本発明は、印刷方式を用い、インキにより万線(5)を形成する一次認証技術に付与することができることは既に説明したところであるが、そのインキの種類については、埋め込まれた情報を機械読取することから、色彩が透明又は半透明、更には、基材(2)と等色のインキは好ましくない。読取の機械において、万線(5)を基材(2)と差別化することが困難であり、読み取ることができないからである。この好ましくない色彩を除けば、その他の有色インキは使用可能であり、パールインキやメタリックインキでも良い。
パールインキを用いた一次認証技術として、本出願人が既に出願した、例えば、特許第4742372号がある。この技術は、図9に示すように、鏡面光沢を有する半透明性インキ又は平面配向性を有する顔料を含有する半透明性インキにより、盛り上がりを有するように印刷された複数の画線(6)を有し、この画線(6)は、配列方向を異ならせることで、潜像部(7)と背景部(8)に区分けされ、画線の配列方向に合わせて観察した際に、潜像部(7)と背景部(8)が反射光量に差が生じて、潜像部(7)と背景部(8)が区分けされて、メッセージが確認できる真偽判別印刷物である。
特許第4742372号は、前述のとおり、複数の画線を配列した構成を有しており、かつ、観察角度を変化さセル(S)ことで潜像部(7)と背景部(8)が区分けされて出現するメッセージにより真偽判別する一次認証技術である。したがって、この複数の画線(6)に対し、前述したような本発明の情報の埋め込みが可能である。画線に対してどのような画線構成で情報を埋め込むかは、一次認証技術の効果を低下させない構成とすることを前提に、適宜設計することで構わない。
また、メタリックインキを用いた一次認証技術として、本出願人が既に出願した、例えば、特開2012−232545号がある。この技術は、図10に示すように、光沢を有する基材上の少なくとも一部に、光輝性材料を含んだ基材と異なる色のインキで形成された第一の画像の上に、透明なインキによって形成された第二の画像が形成された印刷画像を備え、第一の画像は、第一の背景画線(6−z)が所定ピッチで所定方向に複数配置された第一の背景部(8−1)と、第一の情報画線(6−y)が所定ピッチで所定方向に複数配置された第一の情報(潜像)部(7−1)とを有し、第一の背景画線(6−z)と第一の情報画線(6−y)は、隣接又は近接して配置されており、第二の画像は、ポジ画線(6−p)が所定ピッチで所定方向に複数配置されて成るポジ画線群と、ネガ画線(6−n)が所定ピッチで所定方向に複数配置されて成るネガ画線群から成り、ポジ画線(6−p)とネガ画線(6−n)は、所定方向の位相が異なり、かつ、ポジ画線群とネガ画線群とは、同じ画線面積率で形成された第二の背景部(8−2)と、ポジ画線(6−p)及び/又はネガ画線(6−n)に隣接又は近接して配置されて形成された第二の情報画線が所定ピッチで所定方向に複数配置された第二の情報(潜像)部(7−2)とを有し、第一の背景画線の上にポジ画線(6−p)又はネガ画線(6−n)のいずれか一方が重なることで、拡散反射光下又は正反射光の強弱領域と、三つの異なる観察角度において画像が変化する偽造防止用の印刷物である。
特開2012−232545号は、第一の画像も第二の画像も複数の画線(6)を配列して構成しており、かつ、観察角度を変化させることで出現する異なる三つの画像が変化して視認できることにより真偽判別する一次認証技術である。したがって、この複数の画線(6)に対し、前述したような本発明の情報の埋め込みが可能である。
また、前述したように、印刷インキによる画線の形成だけではなく、金属蒸着膜を持った画線についても、同様に情報を埋め込むことは可能である。例えば、本出願人が既に出願した特開2012−45742号がある。この技術は、図11に示すように、基材上の少なくとも一部に光反射性の光反射層が形成された潜像模様領域を有し、光反射層の少なくとも一部には、光反射層が一部存在しないことにより形成された微細な要素(6)が万線状に配置され、万線状に配置された複数の微細な要素(6)は、少なくとも一方の端が途切れた複数の潜像模様要素(6−x)を有し、複数の潜像模様要素(6−x)は、一方の端が途切れた第1の端部(6−x−1)及び一方の端と異なる他方の端が途切れた第2の端部(6−x−2)の少なくとも一つを有して成り、複数の潜像模様要素(6−x)において、異なる潜像模様要素(6−x)における第1の端部(6−x−1)と第2の端部(6−x−2)の重複領域により透過潜像模様が形成されたことで、透過光下で観察すると、重複領域とその他の領域の透過光量に差が生じて、潜像模様が視認できる偽造防止用の形成体である。
特開2012−45742号は、光反射層の一部に、光反射層が存在しないことにより形成された微細な万線(5)を配列して構成しており、かつ、透過光下のみで出現する画像を視認できることにより真偽判別する一次認証技術である。したがって、この光反射層の一部を除去して形成した万線に対し、前述したような本発明の情報の埋め込みが可能である。
さらに、印刷物等を構成している基材自体を加工することで形成した画線を用いた技術についても、本発明における情報を埋め込むことは可能である。例えば、本出願人が既に出願した特開2009−23183号がある。この技術は、図12に示すように、光透過性基材に規則的に配置されたレリーフ模様を有する凹状の画線(6)が複数配列されて形成された階調画像が形成され、レリーフ模様の高さが、原画像に対応した濃度ごとにn段階(nは2以上の整数)に変化して形成され、レリーフ模様を有する凹状の画線(6)同士の線間に、規則的に配置された凹状の画線(6)が形成されたことで、観察角度を変化させると階調画像が出現して視認できる偽造防止用の形成体である。
特開2009−23183号は、光透過性基材自体にレーザ加工等により、基材の一部を除去して微細な万線(5)を配列する加工を施しており、かつ、観察角度を変化させた時に出現する画像を視認できることにより真偽判別する一次認証技術である。したがって、この基材の一部を除去して形成した万線(5)に対し、前述したような本発明の情報の埋め込みが可能である。
以上のように、無色透明又は基材と等色の色彩を除く万線(5)を用いた一次認証技術には、様々な形態において本発明を実施可能なことは説明したところであるが、ここで、無色透明又は基材と等色の色彩を除く万線(5)でも、本発明を実施できない構成について説明する。
本発明において情報を埋め込む画線(6)は、直線に限るものである。これは、埋め込まれた情報を読み込む時に、機械読取技術の分野においては、一定方向にしか検出することができないためである。方向を変えて検出するには、一旦、読み込む媒体の方向を変える必要がある。したがって、本発明も同様であり、仮に万線(5)を用いた技術であっても、曲画線を複数配列した曲万線については、付与することができない。よって、波線や円又は楕円を用いて観察角度を変えることによる画像の出現技術(一次認証技術)には採用できない。
本発明において、複数の画線(6)に情報を埋め込むため、画線(6)におけるインキの有/無及び画線(6)の太/細により形成されるセル(S)は、異なる画線(6)、特に隣り合う画線(6)同士において、重複しない箇所に配置されることが好ましい。
図13に、具体的なセル(S)の配置を示す。図13は、凹版印刷方式を用いて凸状の万線を用いた模様形成体(1)における模様形成領域(3)である。画線(6)が水平方向に万線状に配列されている背景部(8)と、中央に垂直方向に万線状に配列することで「NPB」の文字を形成している潜像部(7)から構成されている。この模様形成領域(3)は、基材(2)に対して真上から観察しても、一様の万線模様しか視認できないが、観察角度を水平方向又は垂直方向に傾けると、「NPB」の文字が潜像模様(4)として視認できるものである。
この模様形成領域(3)に形成されている万線(5)には情報が埋め込まれており、各々の画線(6)の幅の太/細により、セル(S)を形成している。なお、図13(a)において、画線(6)の太/細を確認することができるが、これは説明上、把握できるように示唆しているものであり、実際の画線(6)の幅は200〜300μm程度であるため、この画線(6)の太/細は肉眼では視認できない。
図13(a)の点線囲いされている箇所の拡大図が図13(b)である。図13(b)に示すように、万線状に配列されている画線(6)には、情報を埋め込むためのセル(S)が画線幅の太/細により形成されているが、このセル(S)は、少なくとも隣り合う画線(6)同士では、同じ位置に対応して配置されていない。
本発明において、「セル(S)が同じ位置に対応して配置されていない」とは、逆に、図14を用いて「セル(S)が同じ位置に対応して配置されている」ことを用いて説明する。図14に示すように、画線(6)に形成されているセル(S)が、隣り合う画線(6)においても、画線(6)の配列方向(X)に対して同じ領域(Q、Q)に配置され、セル(S)が配置されていない領域(Q)も同じ位置に対応して配置されていることとなる。このように、画線(6)の配列方向(X)に対して同じ領域に配置されることを「セル(S)が同じ位置に対応して配置されている」とし、このようにはならない配置、所謂図13のような配置が「セル(S)が同じ位置に対応して配置されていない」ことを示す。
このように、セル(S)を同じ位置に対応して配置しないようにする理由は、同じ位置に対応して配置してしまうと、図14に示すように、画線(6)の太い箇所が配置されている領域(Q、Q)と、画線(6)の細い箇所が配置されている領域(Q)では、単位面積において濃度が異なり、元々の画像が違和感のある画像となってしまうためである。さらには、画線(6)の太/細の存在が明確となり、情報が埋め込まれていること自体も把握できてしまうという問題がある。
本発明は、前述したように、既に存在する技術及び今後創出される技術を含め、万線(5)を用いた一次認証技術(曲線状及び透明色の画線を用いた技術を除く)に使用することができるため、元々の一次認証技術に支障をきたさないことを目的の一つとしているためにも、セル(S)を同じ位置に対応して配置しないことが好ましい。
なお、本発明における埋め込み情報が付与された印刷物を真偽判別のために機械により読み取りを行う場合には、本出願人が既に出願した特開2010−39697号公報に記載の読み取り方法を用いればよい。
1 模様形成体
2 基材
3 模様形成領域
4 潜像模様
5 万線
6 画線
7 潜像部
8 背景部
S セル
X 配列方向
、Q、Q 対応した領域

Claims (5)

  1. 基材の少なくとも一部の領域に、インキ、金属蒸着膜、前記基材の凹凸、又は、透き入れのいずれかによって形成された万線が、位相、画線の配列方向、画線の有無、色の差、光沢、反射光量、又は、透過光量のいずれかの差異により区分けされた潜像部と背景部とを有し、所定の観察条件により潜像画像が視認可能な模様形成体において、
    前記万線を形成する少なくとも一つの画線又は非画線部に、前記インキの有/無、太/細、濃/淡、色の相違、又は、前記金属蒸着膜の有/無、太/細、又は、前記基材の凹凸若しくは透き入れによる明/暗の差異のいずれかによって二元符号化されたセルが複数配列されて成り、
    少なくとも一つの前記画線又は前記非画線部は、前記セルが情報に対応して配列されたパターンを少なくとも一つ有していることを特徴とする模様形成体。
  2. 少なくとも一つの前記画線又は前記非画線部は、前記パターンを二つ以上有していることを特徴とする請求項1記載の模様形成体。
  3. 二つ以上の前記画線及び/又は前記非画線部は、前記パターンを少なくとも一つずつ有していることを特徴とする請求項1記載の模様形成体。
  4. 二つ以上の前記画線及び/又は前記非画線部は、前記パターンをそれぞれ二つ以上有していることを特徴とする請求項1記載の模様形成体。
  5. 二つ以上の前記画線及び/又は前記非画線部は、前記パターンが前記画線の配列方向に対してずらして配置されたことを特徴とする請求項3又は4記載の模様形成体。
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