JP6111959B2 - 画像形成装置および定着装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電子写真方式の画像形成装置およびその定着装置に係り、特に、ベルト定着方式の定着装置を備える画像形成装置に関する。
一般に、電子写真方式の画像形成装置は、トナー等の現像剤像を担持可能に構成された像担持体と、像担持体に担持された現像剤像を記録シートに転写する転写部材と、記録シートに転写された現像剤像を熱定着する定着装置とを備えている。定着装置としては、無端状のベルト(定着フィルム)の内面側に配置したニップ部材と外面側に配置した回転体(加圧ローラ)とでベルトを挟持し、ベルトと回転体の間に現像剤像を担持した記録シートを挟んで搬送する過程で現像剤を加熱溶融して記録シートに定着させる方式が知られている。
この方式の定着装置において、ニップ部材とベルトとの間の摺動性を高めるために用いられる潤滑剤を均一に分散させるため、ニップ部材のベルトと摺接する面に流動案内溝を設ける構成が知られている(特許文献1)。
また、画像形成装置の記録シート搬送経路の設計上、ニップ部材と回転体の配置は、特許文献1のようにニップ部材の摺接部が下向きの態様のほか、例えば特許文献2(図1参照)に示されているようなニップ部材の摺接部が斜め上を向く態様が実用に供されている。
特開2008−146964号公報 米国特許出願公開第2009/0175645号明細書
特許文献1の構成では、ニップ部材の摺接部において潤滑剤を均一に分散させることは可能となるが、摺接部の外側に流出する潤滑剤に対する配慮はなされていない。潤滑剤は摺接部から流出すると、滑らかなニップ部材の表面を伝ってニップ部材の裏側に回り込み、装置内部を汚染するおそれがある。また、そのような流出による潤滑剤の減少は、ベルトの摺動性を低下させ、ベルトの駆動トルク上昇やスリップのリスクを高めるとともに、装置の劣化を早める可能性もある。
特に、ニップ部材の摺接部が斜め上を向く特許文献2の構成では、ニップ部材の摺接部から溢出した潤滑剤がニップ部材の下流端から定着装置の内部に入ると、装置内部の発熱体や発熱体の輻射熱を反射する反射板などを汚し、定着装置の性能低下の要因となりうる。
本願の発明者は、定着装置におけるニップ部材などの上向きの摺接部における、特に記録シート搬送方向(ベルト摺動方向)下流端からの潤滑剤流出抑制という課題に着目し、鋭意研究を重ねる中で本発明を着想するに至った。
本発明の一態様において、現像剤像を担持可能に構成された像担持体と、前記像担持体に担持された現像剤像を記録シートに転写する転写部材と、前記記録シートに転写された現像剤像を熱定着する定着装置とを有する画像形成装置を提供する。この定着装置は、内面と外面とを有するエンドレスベルトと、前記エンドレスベルトの内面に潤滑剤を介して摺接するように配置された摺接部を有するニップ形成ユニットと、前記エンドレスベルトの外面との間に前記記録シートを挟持して搬送するよう構成された回転体とを備えている。前記エンドレスベルトは、前記摺接部と所定の摺動方向に摺動するように構成されている。前記摺接部は、上を向いている。前記ニップ形成ユニットは、前記エンドレスベルトの摺動方向における前記摺接部の下流端から延びるとともに前記エンドレスベルトの内面から離れた下流部を有する。前記下流部は、前記エンドレスベルトの幅に相当する範囲の全体にわたって、基端側よりも先端側が高い位置に配置される壁を有する。
このような構成によれば、基端側よりも先端側が高い位置に配置される壁によって、ニップ形成ユニットの上向きの摺接部からベルト摺動方向下流側へ溢出する潤滑剤の流出を抑制することができる。なお、本明細書において、「上を向いている(上向き)」とは、重力方向を基準にした鉛直方向上向きに加え、斜め上向きを含むものとする。
前記下流部は、前記エンドレスベルトの摺動方向下流側が上流側より上に位置するよう、水平面に対して斜め上向きの傾斜面を含むものとすることができる。
この構成によれば、傾斜面によって、下流部の外への溢出しようとする潤滑剤をベルト摺動方向上流側(下流部の基端すなわち摺接部に接続する側)に戻すことができるので、潤滑剤の流出を抑制することができる。
前記下流部は、前記摺接部の下流端に隣接する位置に溝を有するものとしてもよい。
これによれば、摺接部の下流端に隣接する溝で潤滑剤を溜めておくことができるので、摺接部から溢出する潤滑剤を保持するキャパシティを大きくすることができる。また、溢出した潤滑剤をより多く摺接部直近に留めておくことができるので、溝に一時的に保持された潤滑剤の一部を効率よくエンドレスベルトに回収させることができる。
前記下流部は、前記エンドレスベルトの摺動方向下流側端部に、上方に突出する突出部を有するものとしてもよい。
これによれば、下流部の下流側端部に設けた上方に突出する突出部によって、溢出する潤滑剤をより確実に堰き止めることができる。
前記ニップ形成ユニットは、前記摺接部と前記下流部とを備えるニップ板を含むものとして構成することができる。その場合、前記壁は、当該ニップ板を屈曲させることにより設けることができるので、容易に実現できる。
また、前記ニップ板は、前記摺接部の下流端で、前記エンドレスベルトの内面から離れる方向に屈曲させることにより形成した稜部を有するものとすることができる。すなわち、ニップ板をその稜部に相当する所定位置で屈曲することによって、エンドレスベルトの内面から離れた下流部を容易に形成することができる。
また、稜部における屈曲角度を適切に設定すれば、下流部の基端から先端側に向かって上方に傾斜する前記壁を、水平面に対して斜め上向きの傾斜面として、ニップ板を稜部一箇所で屈曲させるだけで簡単に形成することができる。
前記ニップ板は、前記下流部を構成する部分を、前記稜部の屈曲とは反対側に屈曲させることにより、前記下流部の前記エンドレスベルトの摺動方向下流側端部に、上方に突出する突出部を設けてもよい。
このように、ニップ板を2箇所で屈曲させるだけで、下流部の基端側よりも先端側が高い位置に配置される前記壁を、突出部として、簡単に形成することができる。なお、稜部における屈曲角度を適切に設定すれば、摺接部の下流端に隣接する溝を形成することができる。また、水平面に対して斜め上向きの傾斜面として突出部を構成することもできる。
前記ニップ板は、前記下流部を構成する部分を、前記稜部の屈曲とは反対側に2箇所で屈曲させることにより、前記下流部の前記エンドレスベルトの摺動方向下流側端部に、上方に突出する突出部を設けてもよい。
このように、突出部を形成することにより、溢出する潤滑剤をより確実に堰き止めることができる壁を構成することができる。
なお、前記下流部は、ニップ形成ユニットのニップ部材以外の部分に設けてもよい。たとえば、前記ニップ形成ユニットを、ニップ部材と、当該ニップ部材の前記エンドレスベルトの摺動方向下流側に配置され前記エンドレスベルトの摺動を案内するガイド部材とを有し、前記摺接部が、前記ニップ部材および前記ガイド部材に設けられたものとして構成し、前記下流部を、前記ガイド部材に設けてもよい。
このように構成することによって、ニップ形成ユニットのガイド部材の摺接部からベルト摺動方向下流側へ溢出する潤滑剤の流出を、下流部の壁によって抑制することができる。
本発明の他の一態様において、記録シートに転写された現像剤像を熱定着する定着装置を提供する。この定着装置は、内面と外面とを有するエンドレスベルトと、前記エンドレスベルトの内面に潤滑剤を介して摺接するように配置された摺接部を有するニップ形成ユニットと、前記エンドレスベルトの外面との間に前記記録シートを挟持して搬送するよう構成された回転体とを備えている。前記ニップ形成ユニットは、前記エンドレスベルトの摺動方向における前記摺接部の下流端から延びるとともに前記エンドレスベルトの内面から離れた下流部を有し、当該下流部は、前記エンドレスベルトの幅に相当する範囲の全体にわたって、前記下流部における前記エンドレスベルトの摺動方向下流側への前記潤滑剤の流出を抑制する突出部を有し、当該突出部は、前記下流部を、前記摺接部と前記下流部との間の屈曲とは反対側に屈曲させることにより形成されていることを特徴とする。
このように構成した定着装置は、ニップ形成ユニットの下流部に突出部が設けられているので、摺接部が上向きとなるよう配置され使用されたとしても、ニップ形成ユニットの摺接部からベルト摺動方向下流側へ溢出する潤滑剤の流出を抑制することができる。
本発明は、ニップ形成ユニットの摺接部からベルト摺動方向下流側への潤滑剤の流出を抑制することによって、潤滑剤の減少や流出した潤滑剤に起因する潜在的な問題に対する有効な処方を提供するものである。
実施形態に係る画像形成装置の一例としてのレーザプリンタの全体構成を示す図である。 定着装置の構成を示す断面図である。 ニップ板の構成の一例を示す図であって、(a)斜視図、および(b)定着装置内のニップ板の下流部とその周辺を示す断面図である。 ニップ板の構成の変形例を示す図であって、(a)斜視図、および(b)定着装置内のニップ板の下流部とその周辺を示す断面図である。 ニップ板の構成の他の変形例を示す図であって、(a)斜視図、および(b)定着装置内のニップ板の下流部とその周辺を示す断面図である。 ニップ板の構成のさらに別の変形例を示す図であって、(a)斜視図、および(b)定着装置内のニップ板の下流部とその周辺を示す断面図である。 定着装置の変形例を示す図であって、(a)ニップ部材とその周辺を示す断面図、および(b)ニップ板の構成を示す斜視図である。 定着装置の変形例を示す図であって、(a)断面図、および(b)ガイド部の構成を示す一部拡大断面図である。
次に、本発明の実施形態について適宜図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明において、方向は、画像形成装置を使用するユーザを基準とする。具体的には、ユーザから見て手前側である図1の左側を「前」とし、ユーザから見て奥側である図1の右側を「後」とし、図1の紙面手前側を「右」、紙面奥側を「左」とする。また、図1の上下方向を「上下」とする。
まず、本実施形態に係る画像形成装置の全体構成について説明する。
図1に示すように、画像形成装置の一例としてのレーザプリンタ1は、後述する感光体ドラム41に形成されたトナー像(現像剤像)を用紙(記録シート)Sに転写することで記録シートの一例としての用紙Sに画像を形成する装置であり、筐体2と、給紙部3と、画像形成部4と、排紙部5とを主に備えている。
筐体2は、感光体ドラム41などを支持する本体フレーム21と、フロントカバー22とを主に備えて構成されている。
本体フレーム21は、前側面に後述する現像カートリッジ44を着脱するための開口21Aを有している。
フロントカバー22は、前側の開口21Aを覆うカバー(鎖線参照)であり、本体フレーム21に対し下端部を中心に上端部が回動可能に支持され、実線で示す開いた状態において後述する給紙トレイ31の一部を構成する。なお、筐体2は、鎖線で示す閉じた状態のフロントカバー22の内側に配置され、下端部を中心に回動することで開口21Aを開閉する第2フロントカバー24を備えている。これにより、フロントカバー22が開かれて給紙トレイ31の一部として使用されているときでも、第2フロントカバー24によって筐体2内への塵埃の侵入を抑制することができる。
給紙部3は、画像形成部4に用紙Sを供給する構成であり、給紙トレイ31と、給紙機構33とを主に備えている。給紙トレイ31は、画像形成部4に供給するための用紙Sが載置されるトレイである。
給紙トレイ31は、筐体2内の下部に設けられた押圧板31Aと、開いた状態のフロントカバー22とにより用紙Sを載置するための台部が構成されている。押圧板31Aは、本体フレーム21に対し前端部を中心に後端部が上下に回動可能に支持され、押上部材31Bにより後端部が押し上げられるように構成されている。
給紙機構33は、ピックアップローラ33Aや分離ローラ33B、分離パッド33Cなどを有し、筐体2内の下部の後寄りに配置されている。この給紙機構33は、給紙トレイ31に載置された用紙Sをピックアップローラ33Aにより送り出し、分離ローラ33Bと分離パッド33Cとの間で1枚ずつ分離して画像形成部4に供給するように構成されている。
画像形成部4は、給紙された用紙Sに画像を形成する構成であり、像担持体の一例としての感光体ドラム41と、帯電ユニット42と、露光ユニット43と、現像カートリッジ44と、転写部材の一例としての転写ローラ45と、定着装置100とを主に備えている。
感光体ドラム41は、導電性を有する円筒状のドラム本体の外周面に感光層が形成された部材であり、筐体2内の上下方向中央付近の後寄りに配置されている。この感光体ドラム41は、図1の矢印で示す方向に回転可能に設けられ、露光により形成された静電潜像にトナー(現像剤)が供給されることで現像剤像の一例としてのトナー像が形成され、当該トナー像を担持可能に構成されている。
帯電ユニット42は、コロナワイヤやグリッド電極などを有し、感光体ドラム41の上方に対向して配置されている。この帯電ユニット42は、帯電バイアスの印加により感光体ドラム41の表面を一様に帯電するように構成されている。
露光ユニット43は、感光体ドラム41の回転軸方向である左右方向に配列された図示しない複数の明滅部(発光ダイオード素子)を有し、感光体ドラム41の前斜め上方に対向して配置されている。この露光ユニット43は、明滅部が画像データに基づいて明滅することで、帯電後の感光体ドラム41の表面を露光可能に構成されている。
現像カートリッジ44は、現像ローラ44Aや供給ローラ44B、層厚規制ブレード44C、トナーを収容するトナー収容部44Dなどを有し、感光体ドラム41の前斜め下方に対向して配置されている。この現像カートリッジ44は、露光により形成された感光体ドラム41上の静電潜像にトナーを供給して感光体ドラム41上にトナー像を形成するように構成されている。なお、現像カートリッジ44は、フロントカバー22および第2フロントカバー24を開くことで開口21Aを通して筐体2に対し着脱可能に構成され、これにより交換可能となっている。
転写ローラ45は、金属製の軸や当該軸の周囲に設けられた弾性を有するローラ本体などを有し、感光体ドラム41の後方に対向して配置されている。この転写ローラ45は、転写バイアスの印加によりトナーを引き寄せることで感光体ドラム41との間を通過する用紙Sにトナー像を転写するように構成されている。
定着装置100は、加熱部材101や加圧ローラ150などを有し、筐体2内において感光体ドラム41の上方に配置されている。この定着装置100は、加熱部材101と加圧ローラ150との間を通過する用紙Sに転写されたトナー像を熱定着するように構成されている。定着装置100の詳細な構成については、後述する。
排紙部5は、画像が形成された用紙Sを排出する構成であり、排紙ローラ51と、排紙トレイ52とを主に備えている。排紙ローラ51は、定着装置100から搬出される用紙Sを筐体2外に排出するためのローラであり、筐体2内の上部に配置されている。排紙トレイ52は、筐体2外に排出された用紙Sを載置するためのトレイであり、本体フレーム21の上面に形成されている。
このように構成されたレーザプリンタ1は、画像データを含む画像形成の指示が入力されると画像形成動作を実行する。具体的に、画像形成部4は、回転駆動する感光体ドラム41の表面を帯電ユニット42により帯電し、帯電後の感光体ドラム41の表面を露光ユニット43により露光して感光体ドラム41上に画像データに基づく静電潜像を形成する。その後、画像形成部4は、現像カートリッジ44により露光後の感光体ドラム41にトナーを供給して静電潜像を可視像化し、感光体ドラム41上にトナー像を形成する。
また、ここまでの適宜なタイミングにおいて、給紙部3は、給紙機構33により給紙トレイ31に載置された用紙Sを画像形成部4に供給する。そして、画像形成部4は、給紙部3から供給された用紙Sを感光体ドラム41と転写ローラ45との間で搬送することで、感光体ドラム41が担持するトナー像を用紙Sに転写する。その後、画像形成部4は、定着装置100により、用紙Sに転写されたトナー像を熱定着する。そして、排紙部5は、排紙ローラ51によりトナー像が熱定着された用紙Sを筐体2外に排出し、排紙トレイ52上に載置する。
<定着装置の詳細構成>
次に、定着装置100の詳細な構成について説明する。
図2に示すように、定着装置100は、加熱部材101と、回転体の一例としての加圧ローラ150とを備えている。
加熱部材101は、エンドレスベルトの一例としての定着ベルト110と、ヒータの一例としてのハロゲンランプ120と、ニップ部材の一例としてのニップ板130と、反射板140と、ステイ160と、ガイドフレーム200とを備えている。ニップ板130とガイドフレーム200の一部(ガイド230)が「エンドレスベルトの内面に潤滑剤を介して摺接するよう配置された摺接部」を有し、用紙Sの搬送経路における定着ベルト110の摺動を案内することによって加圧ローラ150との間に所望のニップNPを形成する「ニップ形成ユニット」を構成する。
定着ベルト110は、耐熱性と可撓性を有する無端状のベルトであり、図示時計回りに回転する加圧ローラ150に接触して従動することで、加圧ローラ150との間で用紙Sを挟持する側(ニップ部)において下方から上斜め前方向に移動するように構成されている。定着ベルト110は、左右方向(幅方向)に延びる軸線の周りを回転するように構成され、ニップ板130に摺動する内面110Aと、加圧ローラ150に対向する外面110Bとを有している。定着ベルト110は、ステンレス鋼等の金属から形成された金属素管を有している。また、定着ベルト110は、金属素管の表面を覆うゴム層を有していてもよく、ゴム層の表面を覆うフッ素コーティング等による非金属の易剥離性材料層をさらに有していてもよい。
ハロゲンランプ120は、ニップ板130と別体であり、ニップ板130および定着ベルト110を加熱することで用紙S上のトナーを加熱する発熱体である。ハロゲンランプ120は、定着ベルト110の内側において定着ベルト110およびニップ板130の内面から所定の間隔をあけて配置されている。
ニップ板130は、左右方向に延びる長尺上の金属板であり、後述するスチール製のステイ160より熱伝導率が大きい、例えば、アルミニウム板などを折り曲げて形成されている。ニップ板130は、定着ベルト110の内面110Aに摺接するよう配置され、ハロゲンランプ120から受けた輻射熱を定着ベルト110を介して用紙S上のトナーに伝達する。ニップ板130の構造については後述する。
反射板140は、ハロゲンランプ120からの輻射熱(主に前後方向や上方向に向けて放射された輻射熱)をニップ板130(ベース部131の内面)に向けて反射する部材であり、定着ベルト110の内側においてハロゲンランプ120を取り囲むように、ハロゲンランプ120から所定の間隔をあけて配置されている。
このような反射板140によってハロゲンランプ120からの輻射熱をニップ板130に集めることで、ハロゲンランプ120からの輻射熱を効率良く利用することができ、ニップ板130および定着ベルト110を速やかに加熱することができる。
反射板140は、赤外線および遠赤外線の反射率が大きい、例えば、アルミニウム板などを断面視略U形状に湾曲させて形成されている。より詳細に、反射板140は、湾曲形状(断面視略U形状)をなす反射部141と、反射部141の両端部で略垂直外側に屈曲し上下方向に延びるフランジ部142とを主に有している。なお、熱反射率を高めるため、反射板140は、鏡面仕上げを施したアルミニウム板などを用いて形成してもよい。
ステイ160は、用紙Sの搬送方向におけるニップ板130のベース部131の両端部を反射板140のフランジ部142を介して支持することでニップ板130の剛性を確保する部材であり、断面視U字形状に形成され、反射板140を覆うように配置されている。
ガイドフレーム200は、定着装置100の温度制御のためにニップ板130の温度を検出する温度センサ170等の部品を支持する部材であり、ステイ160に固定されている。温度センサ170は、ニップ板130の後述する温度検知タブ135に対向配置され、図示しない制御装置にニップ板130の各位置における検出温度信号を送出するよう構成されている。ガイドフレーム200は、ニップ板130の上流側および下流側で定着ベルト110の内面110Aと摺接するガイド230(ガイド部材)を有する。
加圧ローラ150は、加熱部材101のニップ板130との間で定着ベルト110を挟むことで、その回転とともに定着ベルト110を駆動し、定着ベルト110との間で用紙Sを挟んで搬送方向へ搬送するよう構成されている。
本実施形態において、ニップ板130の摺接面(摺接部)が上を向くように配置されている。ここで、「上を向く」とは、重力方向を基準にした鉛直方向上向きに加え、斜め上向きを含むものとする。具体的に、図2に示すように、摺接面は斜め上を向いている。ニップNPを含む仮想平面Pと水平面Lとのなす角度(仰角)θは、一般に、0°以上90°未満であり、本実施形態では、60°である。角度θの範囲としては、20〜85°でもよく、30〜80°でもよく、50〜70°でもよく、55〜65°であってもよい。
<ニップ板の構造>
次に、ニップ板130の構造について詳細に説明する。
図2および図3に示すように、ニップ板130は、駆動時に定着ベルト110の内面110Aにフッ素系グリス、フッ素オイル、シリコンオイルなどの潤滑剤を介して摺接部の一例としての摺接するベース部131と、その摺動方向上流側および下流側の端縁からそれぞれ延在する上流部132および下流部133と、下流部133に沿って2箇所に形成された矩形突起状の温度検知タブ135とを主に有している。温度検知タブ135には、それぞれ温度センサ170が対向配置され、検出される各位置の温度が定着装置100の制御に用いられる。
ニップ板130は、ベース部131の定着ベルト110の摺動方向上流側端縁および下流側端縁で屈曲している。図3(a)に示すように、上流部132は、ベース部131の上流側端縁から定着ベルト110の内面110Aから離れる方向に延在する部分であり、同様に、下流部133は、ベース部131の下流側端縁から定着ベルト110の内面110Aから離れる方向に延在する部分である。
図3(b)に示されているように、下流部133は、ベース部131の下流側端縁(下流端)で、ニップ板130を、破線で示した従来の下流部に比べ浅い角度で折り曲げることにより形成されている。すなわち、下流部が、従来のように屈曲箇所に形成される稜部133Rから下流側に向かって下方に傾斜するのではなく、稜部133Rから下流側が上り坂となる(水平面に対して角度αをなして斜め上向きに延びる)傾斜面133Sを有する傾斜部133Bとして構成されている。
この実施形態では、下流部133は、その全体が、基端側よりも先端側が高い位置に配置される高さhの壁(突出部)となり、ベース部131から溢出した潤滑剤の流出を抑制する作用を有する。さらに、この壁は、ベース部131の下流端に形成される稜部133Rから、角度αで下流側に向かって斜め上方に延びる傾斜面133Sが連続して延びるように構成されているので、下流部133から溢出しようとする潤滑剤を、重力を利用してベース部131へ戻すよう作用する。
このように、本実施形態では、定着装置100の所定の配置姿勢に合わせて、ニップ板130を、その下流部133が定着ベルト110から離間し、かつ、上方に傾斜して延びる方向に屈曲させることにより、簡単に、潤滑剤の流出を抑制する壁を形成することができる。
本実施形態においては、定着ベルト110の駆動時に摺接面131Sから溢出した潤滑剤が、下流部133の傾斜面133Sから流出するのを抑制できるので、潤滑剤が傾斜面133の先端133Fから溢れ、その端面133Eや温度検知タブ135の側面135Sを回り込んで、下流部130の裏面133Lを伝って、反射板140のフランジ部142やステイ160の外面160Sを汚染し、ステイ160の支持面160Eに入り込むなどといった問題を効果的に回避することができる。
なお、傾斜面133Sの傾き(水平面に対する角度α)、基端(ベース部131の摺接面131Sの下流端)と先端133Fの高さの差(壁の高さh)および基端から先端133Fまでの距離Dは、潤滑剤の推定溢出量に基づき、潤滑剤流出抑制効果が最大化するよう設定される。
具体的に、距離Dの範囲は、2.0〜5.0mmでもよく、2.5〜4.0mmでもよく、1.0〜3.5mmでもよく、0.5〜3.0mmでもよい。また、角度αの範囲は、10〜65°でもよく、15〜50°でもよく、20〜40°でもよく、15〜30°でもよく、5〜30°でもよい。このような範囲で、距離Dと角度αを決定することで、下流部133に、高さh=Dsinαの壁を設けることができる。
なお、ニップ板130の下流部133における壁の形態は、さまざまな変形が可能である。例えば、図4(a)(b)に示すように、下流部133を一旦、従来の下流部と同様の下流側に向かって斜め下方に傾斜する角度で屈曲し、さらにその先端側で反対側に屈曲させることで、壁を形成することができる。
具体的には、下流部133は、ベース部131の下流側端縁に連続して、定着ベルト110の内面110Aから離れる方向に延在する逃げ部133Aと、逃げ部133Aの先端縁に連続して、基端側より先端側が高い位置に配置される傾斜部133Bを有する。
この実施形態においても、下流部の壁は、ニップ板130を屈曲させることにより形成されている。すなわち、ニップ板130は、ベース部131の下流側端縁で定着ベルト110の内面110Aから離れる方向に屈曲させることにより稜部133Rを形成し、その先端側で、稜部133Rとは反対側に屈曲させることにより溝133Gを形成し、溝133Gの底BTから先端側に向かって上り坂となる傾斜部133Bが設けられている。
本実施形態では、下流部133が、ベース部131の下流端に隣接する位置に溝133Gを有する構成なので、摺接部から溢出する潤滑剤を保持するキャパシティを大きくすることができる。そして、溢出した潤滑剤をより多くベース部131直近に留めておくことができるので、溝133Gに一時的に保持された潤滑剤の一部を効率よく定着ベルト110に回収させる(すなわち、定着ベルト110の駆動時のばたつき等により、溝133Gに保持されていた潤滑剤に定着ベルト110の内面110Aが触れ、定着ベルト110の内面110Aに潤滑剤を付着させて摺接面に戻す)ことができる。
また、本実施形態においても、傾斜部133Bの傾斜面133Sによって、下流部133の外へ溢出しようとする潤滑剤の流出を抑制するとともに、上流側の溝133Gに戻そうとする作用が期待できる。
本実施形態では、傾斜部133Bの先端は、稜部133Rよりも高い位置になるよう設計されている。このように、下流部133の下流側端部を上方に突出する突出部とし、その高さhを最適化することで、所望の潤滑剤流出抑制効果を得ることができる。
本実施形態においては、定着ベルト110の駆動時に摺接面131Sから溢出した潤滑剤が下流部133から流出するのを、その溝133Gと傾斜面133Sとによって抑制することができるので、潤滑剤が傾斜面133の先端133Fを乗り越えて、その端面133Eや温度検知タブ135の側面135Sから溢れ、下流部130の裏面133Lを伝って、反射板140のフランジ部142やステイ160の外面160Sを汚染し、ステイ160の支持面160Eに入り込むなどの問題を効果的に回避することができる。
なお、溝133Gの稜部133Rからの深さと、傾斜面133Sの傾き(水平面に対する角度α)および基端(溝133Gの底BT)と先端133Fの高さの差(壁の高さh)は、潤滑剤の推定溢出量に基づき、潤滑剤流出抑制効果と溝133G内の潤滑剤回収効率が最大化するよう設定される。
具体的に、この実施形態において設けられる壁の高さhの範囲は、例えば、2.0〜6.0mmであってもよく、1.0〜3.0mmであってもよく、3.0〜4.0mmであってもよく、0.5〜3.0mmであってもよい。
図5(a)(b)に示した変形例は、図4に示したニップ板130の傾斜部133Bの先端部に、さらに、斜め上方に突出する突出部133Cを屈曲形成したことに特徴がある。具体的に、突出部133Cは、ニップ板103の下流部133を形成する稜部133Rの屈曲とは反対側に2箇所で屈曲されることにより設けられている。本実施形態では、略90度に折り曲げて稜部133Rが形成され、稜部133Rとは反対向きに約90度の角度で2度折り曲げることで傾斜部133Bと突出部133Cがそれぞれ形成されている。
本実施形態においては、下流部133の下流側端部に突出部133Cを設けたことにより、溢出する潤滑剤の流出をより確実に抑制することができる。特に、図5(b)の形態では、突出部133Cが定着ベルト110に向かう方向に斜めに突出しているので、定着ベルト110により押し出される潤滑剤を効果的に堰き止めて押し戻す効果が期待できる。
なお、突出部133Cの突出方向と高さは、溝133Gの稜部133Rからの深さと、傾斜面133Sの傾きおよび先端の高さとともに、潤滑剤の推定溢出量に基づき、潤滑剤流出抑制効果と溝133G内の潤滑剤回収効率が最大化するよう設定される。突出部133Cの先端は、突出部133Cのエッジから背面へ潤滑剤が回り込んで流出することを抑制するため、通常駆動時の定着ベルト110の内面110Aには接触しない配置とされている。
図6(a)(b)に示した変形例は、図3に示したニップ板130の傾斜部133Bの先端部に、さらに上方に突出する突出部133Cを屈曲形成したことに特徴がある。図4および図5に示したニップ板130に設けられているような逃げ部133A(溝133G)は存在しない。具体的に、突出部133Cは、突出部133Cは、ニップ板103の下流部133を形成する稜部133Rの屈曲とは反対側に1回屈曲されることにより設けられている。
本実施形態においても、ベース部131の下流端に形成される稜部133Rから、下流側に向かって斜め上方に延びる傾斜面133Sが連続して延びるように構成されているので、下流部133から溢出しようとする潤滑剤を、重力を利用してベース部131へ戻そうとする作用が期待できる。
さらに、本実施形態においては、下流部133の下流側端部に上方に突出する突出部133Cを設けたことにより、溢出する潤滑剤の流出をより確実に抑制することができる。
なお、突出部133Cの突出方向と高さは、傾斜面133Sの傾きおよび先端の高さとともに、潤滑剤の推定溢出量に基づき、潤滑剤流出抑制効果を考慮して設定される。突出部133Cの先端は、図5の形態同様、突出部133Cのエッジから背面へ潤滑剤が回り込んで流出することを抑制するため、通常駆動時の定着ベルト110の内面110Aに接触しない配置とされている。
以上、本発明の代表的な実施形態とそのいくつかの変形例について説明したが、本発明は前記実施形態およびその変形例に限定されるものではない。具体的な構成については、下記のように発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。
前記実施形態では、下流部133の壁の高さを、ベース部131と下流部133の境目に形成される稜部133Rよりも高い位置に配置される態様を例示したが、通常駆動時の定着ベルト110の内面110Aとの接触を避けるため、逃げ部133A(溝133G)を設けることで壁(傾斜部133Bの先端または突出部133Cの先端)の高さが稜部133Rよりも低い位置にとどまるよう構成することもできる。したがって、ベース部131が略垂直上向きの場合でも、溝133Gの深さや傾斜部133Bの角度や長さを調整することで所望の潤滑剤流出抑制効果を実現することができる。
また、前記実施形態では、下流部133がほぼ平坦な傾斜面133Sを有する傾斜部133Bを備える構成を図示し説明したが、傾斜面133Sは平面でなくてもよく、傾斜面133Sがなくてもよい。すなわち、下流部133に、逃げ部133Aと上方に突出する突出部133Cとにより溝133Gを形成することにより、潤滑剤の流出抑制効果を有する壁(突出部133A)を構成することができる。
前記実施形態では、定着装置100の熱源(ヒータ)として採用したハロゲンランプ120が、その輻射熱によってニップ板130を介して定着ベルト110を加熱することで用紙S上のトナーを加熱するよう構成したが、定着装置の熱源はこのような構成に限定されない。例えば、ベルトを直接/間接に加熱することができるものであれば、カーボンヒータやセラミックヒータなどの発熱体や、IHヒータのようなそれ自体は発熱しないが金属製のベルトやニップ板などを電磁誘導加熱方式により発熱させるものであってもよく、その種類や配置は適宜選択することができる。
定着装置100の加熱部材101の構造についても、多様な変形が可能である。例えば、図7(a)に示す加熱部材301のように、ハロゲンランプ320とニップ板330の間に断熱性の樹脂部材370を介在させることで、ハロゲンランプ320からの輻射熱を直接または反射板340を介して(ニップ板330を介さずに)定着ベルト310に与える構成とすることができる。図7(a)の形態で符号360は、ニップ板330や反射板340を支持するステイである。
このニップ板330においても、例えば、図7(b)に示すように、駆動中の定着ベルト310の内面と接触しない下流部333を、逃げ部333Aと傾斜部333Bを有し、溝部333Gと傾斜面333Sにより、図4(a)(b)の形態と同様、所望の潤滑剤流出抑制効果を実現することができる。
前記実施形態では、下流部133,333の壁(潤滑剤流出抑制構造)は、ニップ板130,330のベース部131,331の長手方向(定着ベルト110の回転軸線方向)の全体にわたって設けられていたが、本発明はそれに限定されない。少なくとも、定着ベルト110,310の幅に相当する範囲の全体にわたって設けられていれば、駆動する定着ベルト110,310により溢出する潤滑剤の流出を抑制することができる。
前記実施形態では、ニップ形成ユニットとしてニップ板130を例示したが、本発明はこれに限定されず、例えば板状ではなく、ブロック状またはパッド状のニップ部材であってもよい。すなわち、前記実施形態では、ニップ板130を屈曲させることによりベース部131と下流部133を形成したが、ニップ形成ユニットの摺接部は、定着ベルト110の内面110Aに潤滑剤を介して摺接するように配置された面(すなわち摺接部)を有するものであればよく、下流部は、そのような摺接部の下流端から延びるとともに、定着ベルト110の内面110Aから離れて配置されるものであればよい。ニップ部材を前記熱源を兼ねたセラミックヒータにより形成してもよい。
図8(a)(b)に、摺接部を、ニップ形成ユニットのニップ部材の下流側に配置されたガイド部材に設ける形態を例示する。図8(a)に示すように、この例では、ニップ板130は、図3に示した実施形態と同様の下流部構成を採用するとともに、ニップ形成ユニットを構成するガイドフレーム200の下流側ガイド230に、本発明の「基端側より先端側が高い位置に配置される壁」を設けている。
具体的には、図8(b)に示すように、ガイド230は、駆動時に定着ベルト110の内面110Aに潤滑剤を介して摺接するベース部231(摺接部)と、その摺動方向上流側および下流側の端縁からそれぞれ延在する上流部232と下流部233を有し、下流部233には、逃げ部233Aと傾斜部233Bを備えている。
ガイド230をこのように構成することによっても、図4に示した形態と同様、潤滑剤の流出抑制等の本発明のいくつかの効果を実現することができる。なお、下流側ガイド230をニップ部材(ニップ板130)と隙間なく連続して設けることにより、ニップ部材に定着ベルト110の内面110Aから離れた下流部133がない態様とすることも可能であるが、その場合は、ニップから連続するガイド230の摺接部の下流端から延びる下流部233において、本発明の構成を実現することができる。
前記実施形態では、像担持体として感光体ドラム41を例示したが、これに限定されるものではない。例えば、像担持体は、感光体ドラムから転写されたトナー像を担持可能に構成された中間転写ドラムや中間転写ベルトなどであってもよい。
本実施形態では、記録シートとして、厚紙、はがき、薄紙などを含む用紙Sを例示したが、本発明はこれに限定されず、例えばOHPシートであってもよい。
前記実施形態では、画像形成装置としてレーザプリンタ1を例示したが、これに限定されるものではない。例えば、画像形成装置は、フラットベッドスキャナなどの原稿読取装置を備える複写機や複合機などであってもよい。
1 レーザプリンタ
41 感光体ドラム
45 転写ローラ
100 定着装置
101 加熱部材
110 定着ベルト
110A 内面
110B 外面
130 ニップ板
131 ベース部
132 上流部
133 下流部
133A 逃げ部
133B 傾斜部
133C 突出部
133G 溝
133R 稜部
133S 傾斜面
150 加圧ローラ
S 用紙

Claims (9)

  1. 現像剤像を担持可能に構成された像担持体と、
    前記像担持体に担持された現像剤像を記録シートに転写する転写部材と、
    前記記録シートに転写された現像剤像を熱定着する定着装置と
    を有する画像形成装置であって、
    前記定着装置は、
    内面と外面とを有するエンドレスベルトと、
    前記エンドレスベルトの内面に潤滑剤を介して摺接するように配置された摺接部を有するニップ形成ユニットと、
    前記エンドレスベルトの外面との間に前記記録シートを挟持して搬送するよう構成された回転体とを備え、
    前記エンドレスベルトは、前記摺接部と所定の摺動方向に摺動するように構成され、
    前記摺接部は、上を向き、
    前記ニップ形成ユニットは、前記エンドレスベルトの摺動方向における前記摺接部の下流端から延びるとともに前記エンドレスベルトの内面から離れた下流部を有し、
    前記下流部は、前記エンドレスベルトの幅に相当する範囲の全体にわたって、基端側よりも先端側が高い位置に配置される壁を有し、
    前記下流部は、前記エンドレスベルトの摺動方向下流側端部に、上方に突出する突出部を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記下流部は、前記エンドレスベルトの摺動方向下流側が上流側より上に位置するよう、水平面に対して斜め上向きの傾斜面を含むことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記下流部は、前記摺接部の下流端に隣接する位置に溝を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記ニップ形成ユニットは、前記摺接部と前記下流部とを備えるニップ板を含み、前記壁は、当該ニップ板を屈曲させることにより設けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  5. 前記ニップ板は、前記摺接部の下流端で、前記エンドレスベルトの内面から離れる方向に屈曲させることにより形成した稜部を有することを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 現像剤像を担持可能に構成された像担持体と、
    前記像担持体に担持された現像剤像を記録シートに転写する転写部材と、
    前記記録シートに転写された現像剤像を熱定着する定着装置と
    を有する画像形成装置であって、
    前記定着装置は、
    内面と外面とを有するエンドレスベルトと、
    前記エンドレスベルトの内面に潤滑剤を介して摺接するように配置された摺接部を有するニップ形成ユニットと、
    前記エンドレスベルトの外面との間に前記記録シートを挟持して搬送するよう構成された回転体とを備え、
    前記エンドレスベルトは、前記摺接部と所定の摺動方向に摺動するように構成され、
    前記摺接部は、上を向き、
    前記ニップ形成ユニットは、前記エンドレスベルトの摺動方向における前記摺接部の下流端から延びるとともに前記エンドレスベルトの内面から離れた下流部を有し、
    前記下流部は、前記エンドレスベルトの幅に相当する範囲の全体にわたって、基端側よりも先端側が高い位置に配置される壁を有し、
    前記ニップ形成ユニットは、前記摺接部と前記下流部とを備えるニップ板を含み、前記壁は、当該ニップ板を屈曲させることにより設けられ、
    前記ニップ板は、前記摺接部の下流端で、前記エンドレスベルトの内面から離れる方向に屈曲させることにより形成した稜部を有し、
    前記ニップ板は、前記下流部を構成する部分を、前記稜部の屈曲とは反対側に屈曲させることにより、前記下流部の前記エンドレスベルトの摺動方向下流側端部に、上方に突出する突出部を設けたことを特徴とする画像形成装置。
  7. 現像剤像を担持可能に構成された像担持体と、
    前記像担持体に担持された現像剤像を記録シートに転写する転写部材と、
    前記記録シートに転写された現像剤像を熱定着する定着装置と
    を有する画像形成装置であって、
    前記定着装置は、
    内面と外面とを有するエンドレスベルトと、
    前記エンドレスベルトの内面に潤滑剤を介して摺接するように配置された摺接部を有するニップ形成ユニットと、
    前記エンドレスベルトの外面との間に前記記録シートを挟持して搬送するよう構成された回転体とを備え、
    前記エンドレスベルトは、前記摺接部と所定の摺動方向に摺動するように構成され、
    前記摺接部は、上を向き、
    前記ニップ形成ユニットは、前記エンドレスベルトの摺動方向における前記摺接部の下流端から延びるとともに前記エンドレスベルトの内面から離れた下流部を有し、
    前記下流部は、前記エンドレスベルトの幅に相当する範囲の全体にわたって、基端側よりも先端側が高い位置に配置される壁を有し、
    前記ニップ形成ユニットは、前記摺接部と前記下流部とを備えるニップ板を含み、前記壁は、当該ニップ板を屈曲させることにより設けられ、
    前記ニップ板は、前記摺接部の下流端で、前記エンドレスベルトの内面から離れる方向に屈曲させることにより形成した稜部を有し、
    前記ニップ板は、前記下流部を構成する部分を、前記稜部の屈曲とは反対側に2箇所で屈曲させることにより、前記下流部の前記エンドレスベルトの摺動方向下流側端部に、上方に突出する突出部を設けたことを特徴とする画像形成装置。
  8. 現像剤像を担持可能に構成された像担持体と、
    前記像担持体に担持された現像剤像を記録シートに転写する転写部材と、
    前記記録シートに転写された現像剤像を熱定着する定着装置と
    を有する画像形成装置であって、
    前記定着装置は、
    内面と外面とを有するエンドレスベルトと、
    前記エンドレスベルトの内面に潤滑剤を介して摺接するように配置された摺接部を有するニップ形成ユニットと、
    前記エンドレスベルトの外面との間に前記記録シートを挟持して搬送するよう構成された回転体とを備え、
    前記エンドレスベルトは、前記摺接部と所定の摺動方向に摺動するように構成され、
    前記摺接部は、上を向き、
    前記ニップ形成ユニットは、前記エンドレスベルトの摺動方向における前記摺接部の下流端から延びるとともに前記エンドレスベルトの内面から離れた下流部を有し、
    前記下流部は、前記エンドレスベルトの幅に相当する範囲の全体にわたって、基端側よりも先端側が高い位置に配置される壁を有し、
    前記ニップ形成ユニットは、ニップ部材と、当該ニップ部材の前記エンドレスベルトの摺動方向下流側に配置され前記エンドレスベルトの摺動を案内するガイド部材とを有し、
    前記摺接部は、前記ニップ部材および前記ガイド部材に設けられ、前記下流部は、前記ガイド部材に設けられていることを特徴とする画像形成装置。
  9. 記録シートに転写された現像剤像を熱定着する定着装置であって、
    内面と外面とを有するエンドレスベルトと、
    前記エンドレスベルトの内面に潤滑剤を介して摺接するように配置された摺接部を有するニップ形成ユニットと、
    前記エンドレスベルトの外面との間に前記記録シートを挟持して搬送するよう構成された回転体とを備え、
    前記ニップ形成ユニットは、前記エンドレスベルトの摺動方向における前記摺接部の下流端から延びるとともに前記エンドレスベルトの内面から離れた下流部を有し、
    当該下流部は、前記エンドレスベルトの幅に相当する範囲の全体にわたって、前記下流部における前記エンドレスベルトの摺動方向下流側への前記潤滑剤の流出を抑制する突出部を有し、
    当該突出部は、前記下流部を、前記摺接部と前記下流部との間の屈曲とは反対側に屈曲させることにより形成されていることを特徴とする定着装置。
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