JP6111152B2 - 車両 - Google Patents

車両 Download PDF

Info

Publication number
JP6111152B2
JP6111152B2 JP2013133975A JP2013133975A JP6111152B2 JP 6111152 B2 JP6111152 B2 JP 6111152B2 JP 2013133975 A JP2013133975 A JP 2013133975A JP 2013133975 A JP2013133975 A JP 2013133975A JP 6111152 B2 JP6111152 B2 JP 6111152B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
door
hinge
vehicle
center
ceiling
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2013133975A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015009582A (ja
Inventor
プラザ テオフィロ
プラザ テオフィロ
コーリンガー オリバー
コーリンガー オリバー
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2013133975A priority Critical patent/JP6111152B2/ja
Publication of JP2015009582A publication Critical patent/JP2015009582A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6111152B2 publication Critical patent/JP6111152B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Body Structure For Vehicles (AREA)

Description

本発明は、ガルウィングタイプのドアを備える車両に関する。
ガルウィングタイプのドアを備える車両は、従来から様々なものがある。例えば、特許文献1には、車両の天井部に、ヒンジ軸を前後方向に沿って延ばしたヒンジ部を設け、このヒンジ部により乗車口を開閉するドアを連結し、ドアがヒンジ軸を軸中心に開閉可能とされる車両が開示されている。
特開2008−37264号公報
しかしながら、特許文献1に係る車両のように、天井部にドアを連結させるためのヒンジ部を設ける構成では、ヒンジ部が、乗員の頭上や、乗員が車幅方向において乗車又は降車する方向上に設けられた場合に、ヒンジ部が乗員の乗降動作の邪魔になることがある。
ここで、ヒンジ部を乗員の頭上等から前後方向で離間させて配置することも考えられるが、車両が小型である場合には、天井部のサイズが小さいことや、ドアを良好に開閉できるようにドアを重量バランス良く支持する必要性がある等の理由から、ヒンジ部の設置位置が制約され、ヒンジ部を乗員の頭上等に設けざるを得ない場合がある。
具体的には例えば、天井部が幅狭な前後2人乗りの車両であって、前後に並んで設けられたドアの一方が左側に開放する左ドアとされ、他方が右側に開放する右ドアとされるような小型の車両においては、天井部のサイズが小さく、ヒンジ部の設置位置が制約される。
さらに、車両においては一般的に着座した乗員の側方に乗車口を形成し、乗降の快適性を確保するのが好ましいが、天井部のサイズが小さい小型の車両において、着座した乗員の側方に乗車口を形成しつつ、天井部のヒンジ部でドアを連結する場合には、ドアを重量バランス良く支持するために、側面視における乗車口の中央領域の上方等にヒンジ部を設ける等が好ましく、ヒンジ部の設置位置が制約される。
このように、小型の車両では、ヒンジ部を天井部に設ける場合に、ヒンジ部を乗員の頭上或いはその近傍に設けざるを得ない場合があり、ヒンジ部により乗降の快適性が損なわれてしまう状況が生じてしまう場合がある。
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、車両天井部にドアを開閉させるためのヒンジ部を設ける車両であって、ドアが開閉する乗車口を通した乗員の乗降の快適性を好適に確保できる車両を提供することを目的とする。
上記課題の解決手段として、請求項1に記載の発明は、天井部(R)に設けられたヒンジ部(27,29)により前記天井部(R)に連結されるドア(25,26)を備え、前記ドア(25,26)を前記ヒンジ部(27,29)のヒンジ軸(28,30)を軸中心に回動可能とする車両において、前記ヒンジ部(27,29)の前記ヒンジ軸(28,30)が前後方向に対して傾斜して延び、当該車両は、前後2人乗りで、前記ドア(25,26)には、前後方向に並んで設けられる左ドア(25)及び右ドア(26)が含まれ、前記左ドア(25)及び前記右ドア(26)のうちの前側に設けられるドアの前記ヒンジ部(27)の前記ヒンジ軸(28)が、当該前側に設けられるドアにより開放される乗車口(EL)が開放する側に向かうに従い後方に延びるように傾斜することを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、天井部(R)に設けられたヒンジ部(27,29)により前記天井部(R)に連結されるドア(25,26)を備え、前記ドア(25,26)を前記ヒンジ部(27,29)のヒンジ軸(28,30)を軸中心に回動可能とする車両において、前記ヒンジ部(27,29)の前記ヒンジ軸(28,30)が前後方向に対して傾斜して延び、前記ドア(25,26)には左ドア(25)及び右ドア(26)が含まれ、前記左ドア(25)用の前記ヒンジ部(27)の前記ヒンジ軸(28)の軸線(L1)と、前記右ドア(26)用の前記ヒンジ部(29)の前記ヒンジ軸(30)の軸線(L2)と、が直交する関係とされる。
請求項3に記載の発明は、前記左ドア(25)及び前記右ドア(26)のうちの後側に設けられるドアの前記ヒンジ部(29)の前記ヒンジ軸(30)が、当該後側に設けられるドアにより開放される乗車口(ER)が開放する側に向かうに従い後方に延びるように傾斜するようにした。
請求項4に記載の発明は、前記左ドア(25)及び前記右ドア(26)の開状態の際に、前記左ドア(25)の側方に配置される乗員シート(2)の中心(C1)が、前記左ドア(25)により開放される乗車口(EL)を通して上方に臨むとともに、前記右ドア(26)の側方に配置される乗員シート(3)の中心(C2)が、前記右ドア(26)により開放される乗車口(ER)を通して上方に臨むようにした。
請求項1に記載の発明では、ドアによって開閉される乗車口を乗員の側方に大きく形成した場合でも、ヒンジ部を、乗員の頭上や、乗員が車幅方向において乗車又は降車する方向上から離しつつ、ドアを、ヒンジ部のヒンジ軸方向でヒンジ部から大きく離間しない範囲で延ばし、ドアの重心をヒンジ部から大きく偏心させないようにして、ドアにより乗車口を好適に開閉できるようにすることができる。これにより、乗降の快適性を好適に確保することができる。
また、ヒンジ部からドアを前方に延ばす場合において、ドアのヒンジ部及びこれの支持部材が、前方の視認性に与える影響を抑え易くなる。また、ドアが前部側から開放することで、乗員が前方から車内へ乗車し易くなる。
なお、本発明は、ヒンジ部の配置が制約される小型の車両において特に有効に用いることができる。
請求項2に記載の発明では、ドアによって開閉される乗車口を乗員の側方に大きく形成した場合でも、ヒンジ部を、乗員の頭上や、乗員が車幅方向において乗車又は降車する方向上から離しつつ、ドアを、ヒンジ部のヒンジ軸方向でヒンジ部から大きく離間しない範囲で延ばし、ドアの重心をヒンジ部から大きく偏心させないようにして、ドアにより乗車口を好適に開閉できるようにすることができる。これにより、乗降の快適性を好適に確保することができる。また、効率的に左右のドアを設け、車両のコンパクト化が図り易くなる。
請求項3に記載の発明では、ヒンジ部からドアを前方に延ばす場合において、ドアが前部側から開放することで、乗員が前方から車内へ乗車し易くなる。
請求項4に記載の発明では、乗員の頭上空間がドア開状態において上方に広がり、乗降の好適な快適性を確保することができる。
本発明の第1の実施形態に係る車両の左側面図である。 第1の実施形態に係る車両の上面図である。 図2の状態から車両の左右ドアが開いた状態の概念図である。 本発明の第2の実施形態に係る車両の上面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づき説明する。なお、以下の説明に用いる図面において、矢印FRは車両の前方を、矢印UPは車両の上方を、矢印LHは車両の左方をそれぞれ示している。また、以下の説明に用いる図面において、図中符合CLは、車幅方向中央を通って前後方向に延びる車幅方向中心線を示している。
(第1の実施形態)
図1及び図2には本発明の第1の実施形態に車両である小型電動四輪車1(以下、車両1と呼ぶ)が示されている。この車両1は、前シート2及び後シート3が車室内で前後に並んで設けられた前後2人乗り車両として構成されている。前シート2は、車両下部に配置された、車体フレーム10における左右一対のフロアフレーム11L,11Rに跨って設けられたフロントフロアパネル20を介してフロアフレーム11L,11Rに支持されている。また、後シート3は、車両後部に配置された、車体フレーム10における左右一対のリアシートフレーム12L,12Rに跨って設けられたリアフロアパネル21を介してリアシートフレーム12L,12Rに支持されている。
車両1では、フロアフレーム11L,11Rの前部側に、左右一対の前輪Wfが配置され、フロアフレーム11L,11Rの後部側に、左右一対の後輪Wrが配置されている。また、フロントフロアパネル20の下方にバッテリ4が配置され、バッテリ4は、リアシートフレーム12L,12Rの下方に配置された図示省略するモータ及びパワードライブユニットに電力を供給する。これらモータ及びパワードライブユニットは、前シート2に着座した乗員Dfの操作によって後輪Wrを駆動する。車室内において、前シート2の前方には、乗員Dfが操作する操作ハンドル5が設けられている。
前シート2は、着座面となるシートクッション部2Aと、シートクッション部2Aの後端部から上方に立ち上がる背もたれ部2Bと、を備え、後シート3は、着座面となるシートクッション部3Aと、シートクッション部3Aの後端部から上方に立ち上がる背もたれ部3Bと、を備えている。
車体フレーム10は、上記したフロアフレーム11L,11R及びリアシートフレーム12L,12Rと、左右のフロアフレーム11L,11Rそれぞれの車幅方向外側に配置されて前後方向に延びる左右一対のサイドシル13L,13Rと、左右のサイドシル13L,13Rの前部間に跨って設けられたフロントアッパクロスメンバ14と、フロアフレーム11L,11R及びリアシートフレーム12L,12Rの上方で車室を区画(規定)する左ロールバー15、右ロールバー16、及び後部ロールバー17と、を備えている。なお、左右のフロアフレーム11L,11R、リアシートフレーム12L,12R、及びサイドシル13L,13Rは、車幅方向中心線CLから左右に振り分けて配置されている。
サイドシル13L,13Rはそれぞれ、対応するフロアフレーム11L,11Rに適所で結合されており、車両前後方向略中央に位置するその後部がフロアフレーム11L,11Rよりも下方に位置し、バッテリ4を車幅方向外側から覆っている。また、サイドシル13L,13Rの後端部は後輪Wrの前方に位置している。
また、フロアフレーム11L,11Rの後端部は、サイドシル13L,13Rの後端部の車幅方向内側に位置しており、フロアフレーム11L,11Rの後端部間には、図示しないクロスメンバが跨って設けられ、このクロスメンバに、上記したモータ及びパワードライブユニットが揺動可能に支持されている。また、フロアフレーム11L,11Rの前端部には、前輪Wfよりも前方に突出するバンパ22が設けられている。
左ロールバー15は、フロントアッパクロスメンバ14の左端部から、側面視で後上方に延び、かつ上面視で右後方に延びており、右ロールバー16は、フロントアッパクロスメンバ14の右端部から、側面視で後上方に延び、かつ上面視で左後方に延びている。また、後部ロールバー17は、左のサイドシル13Lの後部から立ち上がり、上面視で右後方に延びている。
本実施形態の車両1では、左ロールバー15、右ロールバー16、及び後部ロールバー17における車両上部側に位置する部位が車両の天井部Rを構成している。
左ロールバー15は、側面視で、フロントアッパクロスメンバ14の左端部から上方に向けて延び、前後方向で操作ハンドル5の後部近傍の位置で、かつ前シート2において乗員Dfの後頭部と前後方向で対向する位置にある背もたれ部2Bの上端部の高さ位置近傍に至る左フロントピラー部15Aと、左フロントピラー部15Aの後端から側面視で緩やかに後上方に延び、上記した天井部Rの一部を構成する左ルーフ形成部15Bと、を有している。
右ロールバー16は、側面視で、フロントアッパクロスメンバ14の右端部から上方に向けて延び、前後方向で操作ハンドル5の後部近傍の位置で、かつ前シート2において乗員Dfの後頭部と前後方向で対向する位置にある背もたれ部2Bの上端部の高さ位置近傍に至る右フロントピラー部16Aと、右フロントピラー部16Aの後端から側面視で緩やかに後上方に延びた後、略水平に後方に延び、上記した天井部Rの一部を構成する右ルーフ形成部16Bと、を有している。
ここで、左ロールバー15における左ルーフ形成部15Bは、車両前後方向略中央の位置で、右ロールバー16における右ルーフ形成部16Bに接続されている。図中符合Cは、左ルーフ形成部15Bと右ルーフ形成部16Bとの接続位置を示している。
また、右ルーフ形成部16Bは、左ルーフ形成部15Bとの接続位置Cから更に後方に延びて、車幅方向中心線CLを横切って後部ロールバー17に接続されている。
後部ロールバー17は、側面視で、左のサイドシル13Lの後部から立ち上がり、背もたれ部2Bの上端部よりも上方の位置まで延びるセンターピラー部17Aと、センターピラー部17Aの上端部から略水平に後方に延び、上記した天井部Rの一部を構成する後部ルーフ形成部17Bと、後部ルーフ形成部17Bの後端部から下方に延び、リアフロアパネル21の後部の右角部に接続されるリアピラー部17Cと、有している。
上記した右ルーフ形成部16Bは、その後端部が後部ロールバー17における後部ルーフ形成部17Bに接続されている。さらに、後部ロールバー17における後部ルーフ形成部17Bには、リアフロアパネル21の後部の左角部から上方に立ち上がるリアピラー18が接続されている。
リアピラー18は、リアフロアパネル21の後部の左角部から上方に立ち上がる上方延び部18Aと、上方延び部18Aの上端部から、前方に延びて後部ロールバー17における後部ルーフ形成部17Bに後方から接続する前方延び部18Bと、を有している。
左ロールバー15における左フロントピラー部15Aと右ロールバー16における右フロントピラー部16Aとの間には、フロントガラス23が設けられている。また、本実施形態において、左ルーフ形成部15Bと右ルーフ形成部16Bとの接続位置Cの前方であって、左ルーフ形成部15Bと右ルーフ形成部16Bとに挟まれる空間には、フロントガラス23に連続するルーフパネル24が設けられている。このルーフパネル24も、天井部Rの一部を構成している。
車両1では、フロントアッパクロスメンバ14の左端部、左ロールバー15全体、右ロールバー16における右ルーフ形成部16Bの一部、後部ロールバー17におけるセンターピラー部17A、左のサイドシル13Lにより、前シート2に着座する乗員Dfが乗降するための左側に開放する左乗車口ELが形成(規定)され、左乗車口ELは、開閉可能に左ドア25に覆われている。左乗車口ELは、前シート2の側方(車幅方向外側)に位置している。
また、フロントアッパクロスメンバ14の右端部、右ロールバー16全体、後部ロールバー17における後部ルーフ形成部17B、右のサイドシル13R等により、後シート3に着座する乗員Drが乗降するための右側に開放する右乗車口ERが形成(規定)され、右乗車口ERは、開閉可能に右ドア26に覆われている。右乗車口ERは、後シート3の側方(車幅方向外側)に位置している。
そして左ドア25及び右ドア26は、閉状態から上方に跳ね上がるようにして開状態になるガルウィングタイプのドアであり、天井部Rには、左ドア25を開閉可能に天井部Rに連結する一対の左用ヒンジ部27,27が設けられるとともに、右ドア26を開閉可能に天井部Rに連結する一対の右用ヒンジ部29,29が設けられている。
左用ヒンジ部27,27は、右ロールバー16における右ルーフ形成部16Bに設けられている。符合28は、左用ヒンジ部27,27それぞれのヒンジ軸を示し、左ドア25は、ヒンジ軸28,28を軸中心に回動可能に構成されている。左ドア25は、左用ヒンジ部27,27から略水平に左前方に延びた後、下方に延びて左のサイドシル13Lに至っている。
また、右用ヒンジ29,29は、後部ロールバー17における後部ルーフ形成部17Bのうちの右ルーフ形成部16Bとの接続位置よりも後方の部位に設けられている。符合29は、右用ヒンジ部29,29のヒンジ軸30,30を示し、右ドア26は、ヒンジ軸30,30を軸中心に回動可能となっている。右ドア26は、右用ヒンジ部29,29から略水平に右前方に延びた後、下方に延びて右のサイドシル13Rに至っている。
左用ヒンジ部27,27は、右ロールバー16における右ルーフ形成部16Bの延在方向において並ぶように、かつ各ヒンジ軸28,28が、右ルーフ形成部16Bの延在方向に沿って、前後方向に対して傾斜して延びるように設けられている。
詳しくは、左用ヒンジ部27,27は、各ヒンジ軸28,28が、左ドア25により開放される左乗車口ELが開放する側である左側に向かうに従い後方に延びるように傾斜する状態で、右ルーフ形成部16Bに設けられている。さらに、本実施形態では、各ヒンジ軸28,28は側面視では、略水平方向に沿って延びる。図中おいて、符合L1は、ヒンジ軸28,28の軸線方向を示している。
また、右用ヒンジ部29,29は、後部ロールバー17における後部ルーフ形成部17Bの延在方向において並ぶように、かつ各ヒンジ軸30,30が、後部ルーフ形成部17Bの延在方向に沿って、前後方向に対して傾斜して延びるように設けられている。
詳しくは、右用ヒンジ部29,29は、各ヒンジ軸30,30が、右ドア26により開放される右乗車口ERが開放する側である右側に向かうに従い後方に延びるように傾斜する状態で、後部ルーフ形成部17Bに設けられている。さらに、本実施形態では、各ヒンジ軸30,30は側面視では、略水平方向に沿って延びる。図中おいて、符合L2は、ヒンジ軸30,30の軸線方向を示している。
ここで、図2から明らかなように、本実施形態の車両1では、左用ヒンジ部27,27のヒンジ軸28,28の軸線L1と、右用ヒンジ部29,29におけるヒンジ軸30,30の軸線L2と、が直交する関係となっている。
図2おいて、符号C1は、上面視における前シート2全体の前後及び左右方向での中心を示し、符合C2は、上面視における後シート3全体の前後及び左右方向での中心を示している。
図2から明らかなように、本実施形態では、上面視において、左用ヒンジ部27,27が、前シート2の中心C1から後方に離間して配置され、右用ヒンジ部29,29が、後シート3の中心C2から後方に離間して配置されている。左用ヒンジ部27,27及び右用ヒンジ部29,29をこのような配置にするのは、乗員Df又は乗員Drの頭上にヒンジ部が位置しないように、また乗員Df又は乗員Drが車幅方向において乗降する方向上に位置しないようにするためである。
なお、左用ヒンジ部27,27及び右用ヒンジ部29,29を、中心C1及び中心C2から離間させる距離としては、乗員の頭部の大きさを考慮して決定するのが好ましい。具体的には例えば、上面視において中心C1及び中心C2から放射状に延びる方向で、中心C1及び中心C2から15cm以上離間させるのが好ましい。
また、図2に示すように、本実施形態の車両1では、上面視において、左乗車口ELが中心C1に重なり、換言すれば、左乗車口ELの内側に中心C1が位置し、右乗車口ERが中心C2に重なり、換言すれば、右乗車口ERの内側に中心C2が位置している。そして、閉状態における左ドア25は、中心C1に重なり、換言すれば、中心C1を上方から覆っており、閉状態における右ドア26は、中心C2に重なり、換言すれば、中心C2を上方から覆っている。
また、本実施形態では、左用ヒンジ部27,27に連結される左ドア25の接続縁部25Aが、右ルーフ形成部16Bの延在方向に沿って、前後方向に対して傾斜して延びるように形成されている。そして、接続縁部25Aは、車幅方向において車幅方向中心線CLに跨って延びており、その右端部は車幅方向中心線CLよりも右側に位置している。
また、右用ヒンジ部29,29に連結される右ドア26の接続縁部26Aは、後部ルーフ形成部17Bの延在方向に沿って、前後方向に対して傾斜して延びるように形成されている。そして、接続縁部26Aは、車幅方向において車幅方向中心線CLに跨って延びており、その左端部は車幅方向中心線CLよりも左側に位置している。
図3には、左ドア25及び右ドア26の開状態が示されている。図2及び図3を対比して参照し、左ドア25は、閉状態から開状態となる場合に、左用ヒンジ部27,27のヒンジ軸28,28を軸中心に上方かつ右後方に向けて回動して、左乗車口ELを開放させる。そして、本実施形態では、左ドア25が、その前側の部位ほど早く開くため、乗員Dfは、矢印αに示すように斜め前方から乗車することでスムーズに車両1に乗車できるようになっている。
また、右ドア26は、閉状態から開状態となる場合に、右用ヒンジ部29,29のヒンジ軸30,30を軸中心に上方かつ左後方に向けて回動して、右乗車口ERを開放させる。そして、本実施形態では、右ドア26が、その前側の部位ほど早く開くため、乗員Drは、矢印βに示すように斜め前方から乗車することでスムーズに車両1に乗車できるようになっている。
また、左ドア25及び右ドア26の開状態の際には、左ドア25に対応する前シート2の中心C1が、左乗車口ELを通して上方に臨むとともに、右ドア26に対応する後シート3の中心C2が、右乗車口ERを通して上方に臨むようになる。このため、乗員の頭上空間が大きくなる。
以上に記載したように本実施形態に係る車両1は、天井部Rに設けられた左用ヒンジ部27,27により左ドア25が天井部Rに連結されるとともに、天井部Rに設けられた右用ヒンジ部29,29により右ドア26が天井部Rに連結され、左用ヒンジ部27,27のヒンジ軸28,28及び右用ヒンジ部29,29のヒンジ軸30,30が、前後方向に対して傾斜して延びるように構成されている。
このような構成を有する車両1では、上述した実施形態のように、左乗車口EL及び右乗車口ERが乗員Df及び乗員Drの側方に大きく形成された場合でも、左用ヒンジ部27,27及び右用ヒンジ部29,29を、乗員Df及びDrの頭上や、乗員Df及びDrが車幅方向において乗車又は降車する方向上から離しつつ、左ドア25及び右ドア26を、左用ヒンジ部27,27及び右用ヒンジ部29,29のヒンジ軸方向で左用ヒンジ部27,27及び右用ヒンジ部29,29から大きく離間しない範囲で延ばし、左ドア25及び右ドア26の重心を左用ヒンジ部27,27及び右用ヒンジ部29,29から大きく偏心させないようにして、左ドア25及び右ドア26により左乗車口EL及び右乗車口ERを好適に開閉できるようにすることができる。これにより、乗降の快適性を好適に確保することができる。
また、本実施形態に係る車両1では、前側に設けられる左ドア25の左用ヒンジ部27,27のヒンジ軸28,28が、左乗車口ELが開放する側に向かうに従い後方に延びるように傾斜する。この構成によれば、左用ヒンジ部27,27から左ドア25を前方に延ばす場合において、左ドア25の左用ヒンジ部27,27及びこれの支持部材(右ロールバー16における右ルーフ形成部)が、車両前方の視認性に与える影響を抑え易くなる。また、左ドア25が前部側から開放することで、乗員Dfが前方から車内へ乗車し易くなる。
また、本実施形態に係る車両1では、後側に設けられる右ドアの右用ヒンジ部29,29のヒンジ軸30,30が、右乗車口ERが開放する側に向かうに従い後方に延びるように傾斜する。この構成によれば、右用ヒンジ部29,29から右ドア26を前方に延ばす場合において、右ドア26が前部側から開放することで、乗員Drが前方から車内へ乗車し易くなる。
また、本実施形態に係る車両1では、左ドア25及び右ドア26の開状態の際に、前シート2の中心C1が、左ドア25によって閉状態とされる左乗車口ELを通して上方に臨むとともに、後シート3の中心C2が、右ドア26によって閉状態とされる右乗車口ERを通して上方に臨むようになっている。この構成によれば、乗員の頭上空間がドア開状態において上方に広がり、乗降の好適な快適性を確保することができる。
また、本実施形態に係る車両1では、左ドア25の左用ヒンジ部27,27のヒンジ軸28,28の軸線L1と、右ドア26の右用ヒンジ部29,29のヒンジ軸30,30の軸線L2とが直交する関係とされる。この構成によれば、効率的に左右ドアを設け、車両1のコンパクト化が図り易くなる。
(第2の実施形態)
以下、本発明の第2の実施形態について図4を用いて説明する。なお、第1実施形態と同一の構成要素については同一符号で示し、以下では、第1の実施形態との相違点のみを説明する。
本実施形態では、左ロールバー15’が、フロントアッパクロスメンバ14の左端部から、側面視で後上方に延び、かつ上面視で右後方に延び、かつ、その後端部がリアフロアパネル21の後部の右角部に至っている。一方で、右ロールバー16’は、フロントアッパクロスメンバ14の右端部から、側面視で後上方に延び、かつ上面視で左後方に延びた後、車幅方向に沿って左ロールバー15’に向けて延びて、左ロールバー15’に接続している。
そして、前後方向に対して傾斜して真直ぐに延びる左ロールバー15’の天井形成部位に、左ドア25’及び右ドア26’を連結するための左用ヒンジ部27’,27’及び右用ヒンジ部29’,29’が設けられ、各ヒンジ部のヒンジ軸が互いに同軸で前後方向に対して傾斜して延びるようになっている。
以上、本発明の実施形態について説明したが,本発明は上記実施形態に限定されるものではなく,本発明の要旨の範囲内において適宜変形実施可能である。
例えば、上記実施形態では、ヒンジ部が2つである例を説明したが、ヒンジ部はドア1つに対して1つでもよい。
また、上記実施形態では、本発明の実施形態として前後2人乗りの電動四輪車を説明したが、本発明は、このような車両に限られるものではなく、例えば、3輪車でもよい。
また、例えば、本発明は、1人乗りでドアが1つの車両や、車幅方向にシートが複数並ぶ車両であってもよい。また、駆動手段は、モータに限られるものではなく、内燃機関等でもよい。
1 小型電動車両(車両)
2 前シート(乗員シート)
3 後シート(乗員シート)
25 左ドア
26 右ドア
27 左用ヒンジ部
28 ヒンジ軸
29 右用ヒンジ部
30 ヒンジ軸
EL 左乗車口
ER 右乗車口
C1,C2 中心
R 天井部

Claims (4)

  1. 天井部(R)に設けられたヒンジ部(27,29)により前記天井部(R)に連結されるドア(25,26)を備え、前記ドア(25,26)を前記ヒンジ部(27,29)のヒンジ軸(28,30)を軸中心に回動可能とする車両において、
    前記ヒンジ部(27,29)の前記ヒンジ軸(28,30)が前後方向に対して傾斜して延び
    当該車両は、前後2人乗りで、前記ドア(25,26)には、前後方向に並んで設けられる左ドア(25)及び右ドア(26)が含まれ、
    前記左ドア(25)及び前記右ドア(26)のうちの前側に設けられるドアの前記ヒンジ部(27)の前記ヒンジ軸(28)が、当該前側に設けられるドアにより開放される乗車口(EL)が開放する側に向かうに従い後方に延びるように傾斜することを特徴とする車両。
  2. 天井部(R)に設けられたヒンジ部(27,29)により前記天井部(R)に連結されるドア(25,26)を備え、前記ドア(25,26)を前記ヒンジ部(27,29)のヒンジ軸(28,30)を軸中心に回動可能とする車両において、
    前記ヒンジ部(27,29)の前記ヒンジ軸(28,30)が前後方向に対して傾斜して延び、
    前記ドア(25,26)には左ドア(25)及び右ドア(26)が含まれ、
    前記左ドア(25)用の前記ヒンジ部(27)の前記ヒンジ軸(28)の軸線(L1)と、前記右ドア(26)用の前記ヒンジ部(29)の前記ヒンジ軸(30)の軸線(L2)と、が直交する関係とされることを特徴とする車両。
  3. 前記左ドア(25)及び前記右ドア(26)のうちの後側に設けられるドアの前記ヒンジ部(29)の前記ヒンジ軸(30)が、当該後側に設けられるドアにより開放される乗車口(ER)が開放する側に向かうに従い後方に延びるように傾斜することを特徴とする請求項1又は2に記載の車両。
  4. 前記左ドア(25)及び前記右ドア(26)の開状態の際に、前記左ドア(25)の側方に配置される乗員シート(2)の中心(C1)が、前記左ドア(25)により開放される乗車口(EL)を通して上方に臨むとともに、前記右ドア(26)の側方に配置される乗員シート(3)の中心(C2)が、前記右ドア(26)により開放される乗車口(ER)を通して上方に臨むことを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載の車両。
JP2013133975A 2013-06-26 2013-06-26 車両 Expired - Fee Related JP6111152B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013133975A JP6111152B2 (ja) 2013-06-26 2013-06-26 車両

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013133975A JP6111152B2 (ja) 2013-06-26 2013-06-26 車両

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015009582A JP2015009582A (ja) 2015-01-19
JP6111152B2 true JP6111152B2 (ja) 2017-04-05

Family

ID=52303165

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013133975A Expired - Fee Related JP6111152B2 (ja) 2013-06-26 2013-06-26 車両

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6111152B2 (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62134325A (ja) * 1985-12-05 1987-06-17 Mazda Motor Corp 自動車のドア構造
JPH02267024A (ja) * 1989-04-05 1990-10-31 Mazda Motor Corp 自動車のドア構造
JPH02283525A (ja) * 1989-04-23 1990-11-21 Seishiro Yoshihara 自動車の乗降口

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015009582A (ja) 2015-01-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2016068840A (ja) 車両におけるシートベルト装置
JP2005104262A (ja) 車両のシート構造
JP7183992B2 (ja) 乗合自動車
CA2847554A1 (en) Cabin space structure for all terrain vehicle
JP5606485B2 (ja) 車両の後部
JP6111152B2 (ja) 車両
JP2004322822A (ja) 車両の後部車体構造
JP2007320447A (ja) 車室構造
JP2011068317A (ja) 車両のドア構造体
JP2010163112A (ja) 車両用ルーフ開閉構造
JP2011116224A (ja) 車両のシート装置
WO2021060355A1 (ja) 車両のフロア構造
JP4349116B2 (ja) 車両の燃料タンク配設構造
JP6572282B2 (ja) 二人乗り車いす構造
JP4622768B2 (ja) 車両の後部車体構造
US8840167B2 (en) Motor vehicle with a seat bench
JP7212867B2 (ja) 車室床面のノンステップ構造
JP6068413B2 (ja) シート構造
US8911002B2 (en) Vehicle with parking brake lever
JP4581388B2 (ja) 車両の下部車体構造
JP2019172074A (ja) 車両のシート取付構造
JP2009255861A (ja) 車両のシート装置
JP2004306799A (ja) 車両用シートの支持構造
JP2010030563A (ja) 車両のスペアタイヤ配置構造
JP2011093419A (ja) 車両

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20151126

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160729

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160802

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160916

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170214

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170313

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6111152

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees