JP2009255861A - 車両のシート装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】前後方向にコンパクトな車両においても、フロア構造およびシート構造の自由度を確保しつつ、長尺物の荷物を効率的に搭載することができる車両のシート装置の提供を目的とする。
【解決手段】フロアパネル4上に乗員が着座可能なシート54が配設され、シート54の後方に後部荷室59が設けられると共に、後部荷室59の開口が開閉部材64によって開閉自在になされた車両において、シート54は、シートクッション55と該シートクッション55の後部より上下方向に延びるシートバック56とからなり、シートバック56の中間部が後部荷室59と略同等高さで前方に中折れ可能な中折れ部60を備え、シートバック56の後面と後部荷室59とで連続した荷室面を形成するように構成したことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

この発明は、フロアパネル上に乗員が着座可能なシートが配設され、このシートの後方に後部荷室が設けられると共に、該後部荷室の開口がリヤゲートやトランクリッド等の開閉部材によって開閉自在になされたような車両のシート装置に関する。
近年、車両に対してスキー板やサーフボードその他の長尺物を搭載するという要求があり、斯る要求に対応して長尺物を有効に積載する車両のシート装置が既に発明されている(特許文献1〜3参照)。
特許文献1に開示された車両のシート装置は、フロアパネルの後部にフロント側の段差部を介してリヤシートパンを設け、このリヤシートパンの後部にリヤ側の段差部を介して荷室フロアを設ける一方、フロアパネル上にはシートクッションとシートバックとを備えたフロントシートを配設し、リヤシートパン上にはシートクッションとシートバックとを備えたリヤシートを配設したものであって、通常の着座状態から、まず、リヤシートのシートクッションを前方へ反転回動させて、該シートクッションをフロアパネル上に位置させた後に、リヤシートのシートバックを前方へ倒して、該シートバックをリヤシートパン上に位置させ、次にフロントシートのシートバックを後方へ回動させて、このシートバックを反転回動させたリヤシートのシートクッション上に位置させると、フロントシートのシートクッション、フロントシートのシートバック、リヤシートのシートバックおよび荷室フロアが前後方向に略連続して、この連続した荷室面に長尺の荷物を搭載することができる。
この特許文献1に開示されたものでは、上述の連続した荷室面を形成するためには、シートクッション、シートバックの厚さを、フロント側およびリヤ側の各段差部の上下方向の寸法(高さ)と対応させる必要があるため、フロア構造およびシート構造の自由度が制限される問題点があった。
特許文献2に開示された車両のシート装置は、リヤシートパン上に、シートクッションとシートバックとを備えたリヤシートを配設し、長尺の荷物を搭載する場合には、上述のシートバックをシートクッション上に前倒しして、このシートバックの背面と荷室フロアの荷室面とを前後方向に連続させて、この連続した荷室面に長尺の荷物を搭載するものである(特許文献2の図8参照)。
この特許文献2に開示されたものにおいても、上述の連続した荷室面を形成するためには、シートクッション、シートバックの厚さと、リヤシートパンから荷室フロアまでの高さとを対応させる必要があるため、フロア構造およびシート構造の自由度に制約を受ける問題点があった。
特許文献3に開示された車両のシート装置は、助手席のシートクッションと助手席のシートバックとが略同一平面内にて連続するように、まず該助手席のシートバックを後方に傾け、この状態の助手席を運転席側に向くように跳ね上げて起立させる一方、助手席後方のリヤシートのシートバックをそのシートクッション上に前倒しして、車室後端助手席側から車室前端助手席側へ至る空間を形成し、この空間に対して車室の全長にわたる長尺の荷物を搭載するように構成したものである。
この特許文献3に開示されたものにおいては、上述のような空間(荷室空間)を形成した場合、車室前端助手席側はフロアパネルの高さとなり、車室後端助手席側はフロアパネル上にリヤシートのシートクッションとシートバックとを重ね合わせた高さとなり、側面視において車両の前後方向で大きい段差を有する荷室空間となる関係上、長尺の荷室の安定した搭載が不可能となる問題点があった。
特開平10−217815号公報 特開平7−257254号公報 特開2005−239041号公報
そこで、この発明は、シートの後方に後部荷室が設けられた車両において、該シートは、シートクッションと該シートクッションの後部より上下方向に延びるシートバックからなり、該シートバックの中間部が上記後部荷室と略同等高さで前方に中折れ可能な中折れ部を備え、シートバックの後面と上記後部荷室とで連続した荷室面を形成するように構成することで、前後方向にコンパクトな車両においても、フロア構造およびシート構造の自由度を確保しつつ、長尺物の荷物を効率的に搭載することができる車両のシート装置の提供を目的とする。
この発明による車両のシート装置は、フロアパネル上に乗員が着座可能なシートが配設され、該シートの後方に後部荷室が設けられると共に、該後部荷室の開口が開閉部材によって開閉自在になされた車両において、上記シートは、シートクッションと該シートクッションの後部より上下方向に延びるシートバックとからなり、該シートバックの中間部が上記後部荷室と略同等高さで前方に中折れ可能な中折れ部を備え、上記シートバックの後面と上記後部荷室とで連続した荷室面を形成するように構成したものである。
上記構成によれば、シートバックを、中折れ部を支点として前方に中折れさせると、シートバックの後面と後部荷室とで連続した荷室面を形成することができる。
このため、前後方向にコンパクトな車両においても、中折れ構造により、フロア構造およびシート構造の自由度を確保しつつ、長尺物の荷室を効率的に搭載することができる。
この発明の一実施態様においては、上記シートは、前列シートと、該前列シートの後方に配設された後列シートとを備え、上記後列シートのシートバックの中間部が、上記後部荷室と略同等の高さで前方に中折れ可能な中折れ部を備えたものである。
上記構成によれば、後列シートのシートバックの中折れ構造により、前後方向にコンパクトな車両においても、フロア構造、シート構造の自由度を確保しつつ、後列シートのシートバックの後面と、その直後に位置する後部荷室とで連続した荷室面が形成されるので、長尺物の荷物を効率的に搭載することができる。
この発明の一実施態様においては、上記後列シートは、上記シートバックが上記シートクッションに対してリクライニング調整可能に構成されたものである。
上記構成によれば、荷物の搭載と、後列シートに着座する乗員の着座姿勢の自由度との両立を図ることができる。
この発明の一実施態様においては、上記前列シートのシートバックの中間部が、上記後部荷室と略同等高さで前方に中折れ可能な中折れ部を備え、該前列シートのシートバック後面と上記後列シートのシートバック後面とで連続した荷室面を形成するように構成したものである。
上記構成によれば、前列シートおよび後列シートの各シートバックを、中折れ部を支点として前方に中折れさせると、前列シートのシートバック後面、後列シートのシートバック後面、および後部荷室とで前後方向に連続した荷室面を形成することができる。
このように、前席から後席に渡って前後方向に最大限の荷物室(荷室空間)を形成することができ、長尺の荷物の搭載の自由度向上を図ることができる。
この発明の一実施態様においては、上記前列シートは、上記シートバックが上記シートクッションに対してリクライニング調整可能に構成されたものである。
上記構成によれば、荷物の搭載と、前列シートに着座する乗員の着座姿勢の自由度との両立を図ることができる。
この発明によれば、シートの後方に後部荷室が設けられた車両において、該シートは、シートクッションと該シートクッションの後部より上下方向に延びるシートバックからなり、該シートバックの中間部が上記後部荷室と略同等高さで前方に中折れ可能な中折れ部を備え、シートバックの後面と上記後部荷室とで連続した荷室面を形成するように構成したので、前後方向にコンパクトな車両においても、フロア構造およびシート構造の自由度を確保しつつ、長尺物の荷物を効率的に搭載することができる効果がある。
前後方向にコンパクトな車両においても、フロア構造、シート構造の自由度を確保しつつ、長尺の荷物を効率的に搭載するという目的を、フロアパネル上に乗員が着座可能なシートを配設し、該シートの後方に後部荷室を設けると共に、該後部荷室の開口を開閉部材によって開閉自在となした車両において、上記シートは、シートクッションと該シートクッションの後部より上下方向に延びるシートバックとからなり、該シートバックの中間部が上記後部荷室と略同等高さで前方に中折れ可能な中折れ部を備え、上記シートバックの後面と上記後部荷室とで連続した荷室面を形成すべく構成するという構造にて実現した。
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図面は、車両のシート装置を示すが、まず、図1、図2、図3を参照して車両の全体構造について説明する。ここで、図1は車両の側面図、図2は車両の平面図、図3は車両の正面図である。
図1において、エンジンルーム1と車室2とを前後方向に仕切るダッシュロアパネル(ダッシュパネル)3を設け、このダッシュロアパネル3の下部には、後方に向けて略水平に延びるフロアパネル4を、一体または一体的に連設し、このフロアパネル4の後部には、上方に立上がるキックアップ部5および凹形状のリヤシートパン6を形成し、このリヤシートパン6にはバルクヘッド7を介してリヤフロア8(フロアパネル)を連設している。このリヤフロア8は後述する後部荷室59の底面を形成するものである。
上述のフロアパネル4の車幅方向中央部には、車室2内へ突出して、車両の前後方向に延びるトンネル部9を設けている。このトンネル部9は、ダッシュロアパネル3とバルクヘッド7との間を車両の前後方向に延びており、該トンネル部9は車体剛性の中心となるものである。なお、このトンネル部9の上部には、該トンネル部9の上部に沿って前後方向に延びるトンネルメンバ(いわゆるハイマウントバックボーンフレーム)を設けてもよい。
また、上述のフロアパネル4の左右両サイドには、図2、図3に示すように、車両の前後方向に延びるサイドシル10を接合固定している。このサイドシル10は、サイドシルインナ11とサイドシルアウタ12とを接合して、車両の前後方向に延びるサイドシル閉断面13(図3参照)を有する車体剛性部材である。
さらに、図1、図2に示すように、ダッシュロアパネル3とキックアップ部5との前後方向中間部において、上述のフロアパネル4上には、トンネル部9の縦壁とサイドシルインナ11との間を車幅方向に連結する左右のフロアクロスメンバ14,14を設け、このフロアクロスメンバ14とフロアパネル4との間には、車幅方向に延びる閉断面15を形成している。
図2に示すように、上述のトンネル部9とサイドシル10との間の車幅方向の中間部において、フロアパネル4の下部には、車両の前後方向に延びる左右一対のフロアフレーム16,16を接合固定して、このフロアフレーム16とフロアパネル4との間には、前後方向に延びる閉断面16a(図3参照)を形成している。
また、リヤフロア8の下部両サイドには、図1、図2に示すように、車両の前後方向に延びる左右一対のリヤサイドフレーム17,17を接合固定して、このリヤサイドフレーム17とリヤフロア8との間には、前後方向に延びる閉断面を形成すると共に、これら一対のリヤサイドフレーム17,17の前部を、サイドシル10の後部と車両前後方向にオーバラップする位置まで延設させている。
一方、エンジンルーム1の左右両サイドを車両の前後方向に延びるフロントフレームとしての一対のフロントサイドフレーム18,18を設けている。これらフロントサイドフレーム18,18は図1に示すように、その後部がダッシュロアパネル3の前面に沿って下方に延び、該フロントサイドフレーム18の後端部は上述のフロアフレーム16の前端部に連結されていて、このフロントサイドフレーム18とフロアフレーム16とは、図2に示すように、車両の前後方向に略一直線状に連続するものである。
また、左右一対のフロントサイドフレーム18,18間には、車幅方向に延びる閉断面構造のフロントクロスメンバ19(いわゆるNo.1.5クロスメンバ)を設ける一方、一対のフロントサイドフレーム18,18の前方には、クラッシュカン20,20(衝撃エネルギ吸収部材)を介して、車幅方向に延びるバンパレイン21を設けている。
このバンパレイン21の車幅方向中間部には後方に後退する中間後退部21Aを形成すると共に、バンパレイン21の両端部にも後方に後退するサイド後退部21B,21Cを形成し、該バンパレイン21の平面から見た全体形状をW字状と成している。そして、このバンパレイン21の中間後退部21Aと上述のフロントクロスメンバ19との間を、クラッシュカン22(衝撃エネルギ吸収部材)で連結している。
図1に示すように、上述のフロントクロスメンバ19の近傍において、左右一対のフロントサイドフレーム18,18間には、後部にファン23を備えたラジエータ24を配設している。このラジエータ24は、次に述べるエンジン25の前方に配設されたものである。
ところで、図1、図2に示すように、エンジンルーム1内の後部およびトンネル部9の車外側には、エンジン25とトランスミッション26とから成るパワートレイン27を配設し、エンジン25を可及的車両中心部に後退配置して所謂フロント・ミッドシップ・エンジン車と成している。
また、上述のトンネル部9の車外側には、トランスミッション26の出力を、リヤディファレンシャル装置28に伝達するプロペラシャフト29を設け、上述のリヤディファレンシャル装置28の差動出力を左右のドライブシャフト30,30を介して後輪31,31に伝達すべく構成して、FR(前部機関後輪駆動)タイプの車両と成している。
一方、この車両は、車両前方から後方に傾斜して延びるフロントノーズ部32と、このフロントノーズ部32と連続して後方に延びて車体前方外面を形成する中間ノーズ部33と、この中間ノーズ部33の後方に設けられた車室2の前方を車外が視認可能となるように覆ったフロントウインドパネル(フロントウインドガラスと同意、以下単にフロントウインドと略記する)34と、を備えている。
上述のフロントウインド34は、左右のフロントピラー35,35(図3参照)と、ルーフ部36の前端と、カウル部上端との間に形成されたフロントウインド開口を覆うもので、このフロントウインド34の下端部は、カウルパネル(図示せず)で支持される。
さらに、上述のフロントノーズ部32より上方に所定間隔離間して車幅方向に延びるアッパノーズ部37を設けている。このアッパノーズ部37は、エネルギ吸収可能なEA部材(エネルギ・アブソーバ部材)としての発泡ウレタン部材38と、この発泡ウレタン部材38の外部を覆う樹脂製の外皮39とから構成されていて、上下方向にエネルギ吸収可能に設けられている。
図3の正面図において仮想線で示すように、上述のアッパノーズ部37は、その車幅方向中央が上方に位置するなだらかな曲面形状に形成されており、アッパノーズ部37の車幅方向両サイド部は、フロントノーズ部32を介して、左右のフロントフェンダ40,40と連続するように構成されている。
また、図1、図3に示すように、上述のフロントノーズ部32とアッパノーズ部37との間には、走行風を通過させて整流可能な整流通路41を形成している。すなわち、この実施例のアッパノーズ部37は、バンパ機能と、スポイラ機能と、歩行者保護機能とを兼ねるように構成している。
次に、車両のシート装置について詳述する。
図1〜図3に示すように、車室2内において、フロアクロスメンバ14と上下方向に対応する位置には、運転席シート50と助手席シート51とを車幅方向に並設している。これらの前列シートは、底面を形成するシートクッション52と、該シートクッション52の後部より上下方向に延びるシートバック53とをそれぞれ備えたバケットシート(セパレート・シート)である。
また、前列シートの後方において、リヤシートパン6と対応する位置には、左右一対のリヤシート54,54を配設している。これら左右の後列シートは、座面を形成するシートクッション55と、該シートクッション55の後部より上下方向に延びるシートバック56とを備えたバケットシート(セパレート・シート)である。
図1〜図3においては、図示の便宜上、助手席シート51と該シート51後方のリヤシート54を、そのシートバック53,56を前方に中折れさせた状態で示しているが、これら各シート51,54のシートバック53,56を、通常の着座状態と成した拡大図を図4に示す。
助手席シート51(前列シート)のシートバック53は、下部に位置するシートバックロア(53L)と、上部に位置してヘッドレストを兼ねる形状のシートバックアッパ53Uと、を備えており、この助手席シート51は、リクライニング支点57を中心として、シートバックロア53Lとシートバックアッパ53Uとが一体的にシートクッション51に対してリクライニング調整可能に構成されており、前席乗員の着座姿勢の自由度を確保するように構成している。
リヤシート54(後列シート)のシートバック56も同様に、下部に位置するシートバックロア56Lと、上部に位置してヘッドレストを兼ねる形状のシートバックアッパ56Uと、を備えており、このリヤシート54は、リクライニング支点58を中心として、シートバックロア56Lとシートバックアッパ56Uとが一体的にシートクッション55に対してリクライニング調整可能に構成されており、後席乗員の着座姿勢の自由度を確保するように構成している。
リヤシート54(後列シート)のシートバック56も同様に、下部に位置するシートバックロア56Lと、上部に位置してヘッドレストを兼ねる形状のシートバックアッパ56Uと、を備えており、このリヤシート54は、リクライニング支点58を中心として、シートバックロア56Lとシートバックアッパ56Uとが一体的にシートクッション55に対してリクライニング調整可能に構成されており、後席乗員の着座姿勢の自由度を確保するように構成している。
なお、図4では、車両左側のリヤシート54のみを示すが、車両右側のリヤシート54も同様に構成されている。
図4、図5に示すように、後列シートとしてのリヤシート54のシートバック56の中間部、並びに、前列シートとしての助手席シート51のシートバック53の中間部は、後部荷室59を形成するリヤフロア8と略同等高さで前方に中折れ可能な中折れ部60,60を、それぞれ備えている。
この中折れ部60は、図6に拡大図で示すように、シートバックロア53L,56L側の略軸状の固定ストッパ61と、この固定ストッパ61の円弧状案内面に沿って移動可能なシートバックアッパ53U,56U側の可動ストッパ62とを備えており、通常着座状態下においては円弧状の可動ストッパ62の後端62aが固定ストッパ61の後側規制部61aに当接して、シートバックロア53L,56Lとシートバックアッパ53U,56Uとの一体的なリクライニングを可能とし、シートバックアッパ53U,56Uを前方に中折れさせると、可動ストッパ62の前端62bが固定ストッパ61の前側規制部61bに当接して、シートバックアッパ53U,56Uを略水平状態に保持して、図5に示すように、リヤシート54のシートバックアッパ56Uの後面とリヤフロア8とを略面一状に成すと共に、助手席シート51のシートバックアッパ53Uの後面とリヤフロア8とを略面一状に成すように構成している。
すなわち、後列シートとしてのリヤシート54の中間部のみを、後部荷室59を構成するリヤフロア8と略同等高さで前方に中折れ可能と成すこともでき、また、図5に示すようにリヤシート54および助手席シート51の各中間部を、それぞれリヤフロア8と略同等高さで前方に中折れ可能と成すこともでき、中折れさせたシートバックの後面、詳しくはシートバックアッパ56Uまたは/およびシートバックアッパ53Uの後面と、リヤフロア8とで前後方向に連続した荷室面を形成するように構成している。
特に、図5に示すように、助手席シート51およびリヤシート54の双方のシートバックアッパ53U,56Uを前方に中折れさせると、前席から後席に渡って前後方向に最大限の荷物室(荷室空間)を形成することができ、長尺の荷物Xの搭載ができるように構成している。
また、助手席シート51のシートバックアッパ53Uを中折れさせた場合、シートクッション52と、シートバックロア53Lと、シートバックアッパ53Uとで囲繞されたセキュリティ空間を形成することができ、リヤシート54のシートバックアッパ56Uを中折れさせた場合、シートクッション55と、シートバックロア56Lと、シートバックアッパ56Uとで囲繞されたセキュリティ空間を形成することができる。
さらに、図示しないが、車幅方向に並設された左右のリヤシート54,54のそれぞれのシートバックアッパ56U,56Uを共に前方に中折れさせると、これら左右のシートバックアッパ56U,56Uの後面と、リヤフロア8とが略面一状に連続し、平面視で方形状の大きい荷室空間が形成されるので、大きな荷物の搭載が可能となる。
しかも、この車両は、図1、図2に示すように、後部荷室59の開口を、リヤゲートウインド63を備えたリヤゲート64(開閉部材)によって開閉自在に覆うように構成しており、このリヤゲート64を開放(図1の仮想線参照)することにより、荷物の出し入れの容易化を図っている。
なお、図中、65はステアリングホイール、66はインストルメントパネル、67はステアリングラック、68はサブフレーム、69は前輪である。
このように、図1〜図6で示した実施例の車両のシート装置は、フロアパネル4上に乗員が着座可能なシート50,51,54が配設され、該シート50,51,54の後方に後部荷室59が設けられると共に、該後部荷室59の開口が開閉部材(リヤゲート64参照)によって開閉自在になされた車両において、上記シート51,54は、シートクッション52,55と該シートクッション52,55の後部より上下方向に延びるシートバック53,56とからなり、該シートバック53,56の中間部が上記後部荷室59(詳しくはリヤフロア8参照)と略同等高さで前方に中折れ可能な中折れ部60,60を備え、上記シートバック53,56の後面と上記後部荷室59(詳しくはリヤフロア8)とで連続した荷室面を形成するように構成したものである(図1、図2、図4、図5参照)。
この構成によれば、シートバック53,56を、中折れ部60を支点として前方に中折れさせると、シートバック53,56の後面と後部荷室59(詳しくは、リヤフロア8参照)とで連続した荷室面を形成することができる。
このため、前後方向にコンパクトな車両においても、中折れ構造により、フロア構造およびシート構造の自由度を確保しつつ、長尺物の荷室を効率的に搭載することができる。
また、上記シートは、前列シート(助手席シート51参照)と、該前列シート(助手席シート51参照)の後方に配設された後列シート(リヤシート54参照)とを備え、上記後列シート(リヤシート54参照)のシートバック56の中間部が、上記後部荷室59(リヤフロア8参照)と略同等の高さで前方に中折れ可能な中折れ部60を備えたものである(図5参照)。
この構成によれば、後列シート(リヤシート54参照)のシートバック56の中折れ構造により、前後方向にコンパクトな車両においても、フロア構造、シート構造の自由度を確保しつつ、後列シート(リヤシート54参照)のシートバック56の後面(詳しくは、シートバックアッパ56Uの後面参照)と、その直後に位置する後部荷室59(リヤフロア8参照)とで連続した荷室面が形成されるので、長尺物の荷物を効率的に搭載することができる。
さらに、上記後列シート(リヤシート54参照)は、上記シートバック56が上記シートクッション55に対してリクライニング調整可能に構成されたものである(図4参照)。
この構成によれば、荷物の搭載と、後列シート(リヤシート54参照)に着座する乗員の着座姿勢の自由度との両立を図ることができる。
加えて、上記前列シート(助手席シート51参照)のシートバック53の中間部が、上記後部荷室59(リヤフロア8参照)と略同等高さで前方に中折れ可能な中折れ部60を備え、該前列シート(助手席シート51参照)のシートバック53後面(詳しくは、シートバックアッパ53Uの後面)と上記後列シート(リヤシート54参照)のシートバック56後面(詳しくは、シートバックアッパ56Uの後面)とで連続した荷室面を形成するように構成したものである(図5参照)。
この構成によれば、前列シート(助手席シート51参照)および後列シート(リヤシート54参照)の各シートバック53,56を、中折れ部60を支点として前方に中折れさせると、前列シート(助手席シート51参照)のシートバック53後面、後列シート(リヤシート54参照)のシートバック56後面、および後部荷室59(リヤフロア8参照)とで前後方向に連続した荷室面を形成することができる。
このように、前席から後席に渡って前後方向に最大限の荷物室(荷室空間)を形成することができ、長尺の荷物Xの搭載の自由度向上を図ることができる。
さらに、上記前列シート(助手席シート51参照)は、上記シートバック53が上記シートクッション52に対してリクライニング調整可能に構成されたものである(図4参照)。
この構成によれば、荷物の搭載と、前列シート(助手席シート51参照)に着座する乗員の着座姿勢の自由度との両立を図ることができる。
図7、図8は車両のシート装置の他の実施例を示し、図1〜図6で示した実施例においては4ドア4人乗りの車両を示したが、図7、図8で示すこの実施例では2ドア2人乗りで、かつ、ルーフが開閉可能なコンバチブルトップ70を具備する車両を示している。
上述のコンバチブルトップ70は、フロントヘッダ71とパッケージトレイ72の後端部との間に渡ってルーフが脱着可能に構成される一方、後部荷室59(いわゆるトランクルーム)の開口は開閉部材としてのトランクリッド73によって開閉自在に構成されている。
また、この実施例においては、フロアパネル7後部とリヤフロア8前部とを上下方向に連結するバルクヘッド7の延長線上に、該バルクヘッド7上部とパッケージトレイ72前部とを連結する別のバルクヘッド74を備えており、このバルクヘッド74には、車室2と後部荷室59とを前後方向に連通させる開口部75が形成されている。
しかも、助手席シート51は先の実施例1と同様に構成されている。すなわち、そのシートバック53は、下部に位置するシートバックロア53Lと、上部に位置してヘッドレストを兼ねる形状のシートバックアッパ53Uと、を備えており、この助手席シート51は、リクライニング支点57を中心として、シートバックロア53Lとシートバックアッパ53Uとが一体的にシートクッション51に対してリクライニング調整可能に構成されており、前席乗員の着座姿勢の自由度を確保するように構成している。
さらに、前列シートとしての助手席シート51のシートバック53の中間部は、後部荷室59を形成するリヤフロア8と略同等高さで前方に中折れ可能な中折れ部60を備え、シートバックアッパ53Uを図7の仮想線に示す通常着座状態から同図に実線で示す中折れ状態に前方に倒伏させると、このシートバックアッパ53Uの後面と、リヤフロア8とで前後方向に連続した荷室面を形成するように構成している。
上述のシートバックアッパ53Uを前方に中折れさせた場合、図示の便宜上、図8にハッチングを施して示すセキュリティボックス空間76が形成される。このセキュリティボックス空間76は、インストルメントパネル66、ダッシュロアパネル3、フロアパネル4、シートクッション52、シートバックロア53L、シートバックアッパ53Uで囲繞されており、外部からアクセスしにくい空間となる。なお、図7に仮想線で示すように、車両のサイドドア77に、該ドア77の閉時において中折れ状態のシートバックアッパ53Uをその上部からロックするロック部材78を設けると、コンバチブルトップ70を取外した状態においても、セキュリティボックス空間76に収納した物品に対する盗難防止性(いわゆる防益生)を確保することができる。
なお、図7、図8において、79〜83はクロスメンバ、84はリヤバンパレインフォースメントである。
このように、図7、図8で示した実施例の車両のシート装置は、フロアパネル4上に乗員が着座可能なシート(助手席シート51参照)が配設され、該シート51の後方に後部荷室59が設けられると共に、該後部荷室59の開口が開閉部材(トランクリッド73参照)によって開閉自在になされた車両において、上記シート(助手席シート51参照)は、シートクッション52と該シートクッション52の後部より上下方向に延びるシートバック53とからなり、該シートバック53の中間部が上記後部荷室59(詳しくはリヤフロア8参照)と略同等高さで前方に中折れ可能な中折れ部60を備え、上記シートバック53の後面(詳しくは、シートバックアッパ53Uの後面参照)と上記後部荷室59(詳しくはリヤフロア8参照)とで連続した荷室面を形成するように構成したものである。
この構成によれば、シートバック53を、中折れ部60を支点として前方に中折れさせると、シートバック53の後面(詳しくは、シートバックアッパ53Uの後面参照)と後部荷室59(リヤフロア8参照)とで連続した荷室面を形成することができる。
このため、前後方向にコンパクトな車両においても、中折れ構造により、フロア構造およびシート構造の自由度を確保しつつ、長尺物の荷室Xを効率的に搭載することができる。
図7、図8で示したこの実施例においても、その他の構成、作用、効果については、先の実施例とほぼ同様であるから、図7、図8において前図と同一の部分には同一符号を付して、その詳しい説明を省略する。
この発明の構成と、上述の実施例との対応において、
この発明の開閉部材は、実施例のリヤゲート64またはとランクリッド73に対応し、
以下同様に、
前列シートは、助手席シート51に対応し、
後列シートは、リヤシート54に対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
本発明の車両のシート装置を示す側面図 図1の要部平面図 図1の要部正面図 シートの通常着座状態を示す拡大側面図 シートの中折れ状態を示す拡大側面図 中折れ部の構造を示す拡大断面図 車両のシート装置の他の実施例を示す側面図 セキュリティボックス空間の説明図
符号の説明
4…フロアパネル
51…助手席シート(前列シート)
52…シートクッション
53…シートバック
54…リヤシート(後列シート)
55…シートクッション
56…シートバック
59…後部荷室
60…中折れ部
64…リヤゲート(開閉部材)
73…トランクリッド(開閉部材)

Claims (5)

  1. フロアパネル上に乗員が着座可能なシートが配設され、該シートの後方に後部荷室が設けられると共に、該後部荷室の開口が開閉部材によって開閉自在になされた車両において、
    上記シートは、シートクッションと該シートクッションの後部より上下方向に延びるシートバックとからなり、
    該シートバックの中間部が上記後部荷室と略同等高さで前方に中折れ可能な中折れ部を備え、
    上記シートバックの後面と上記後部荷室とで連続した荷室面を形成するように構成した
    車両のシート装置。
  2. 上記シートは、前列シートと、該前列シートの後方に配設された後列シートとを備え、
    上記後列シートのシートバックの中間部が、上記後部荷室と略同等の高さで前方に中折れ可能な中折れ部を備えた
    請求項1記載の車両のシート装置。
  3. 上記後列シートは、上記シートバックが上記シートクッションに対してリクライニング調整可能に構成された
    請求項2記載の車両のシート装置。
  4. 上記前列シートのシートバックの中間部が、上記後部荷室と略同等高さで前方に中折れ可能な中折れ部を備え、該前列シートのシートバック後面と上記後列シートのシートバック後面とで連続した荷室面を形成するように構成した
    請求項2記載の車両のシート装置。
  5. 上記前列シートは、上記シートバックが上記シートクッションに対してリクライニング調整可能に構成された
    請求項4記載の車両のシート装置。
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US10363843B2 (en) 2014-11-14 2019-07-30 Yanmar Co., Ltd. Multipurpose vehicle

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