JP6107238B2 - 車体外板用補強部材および該車体外板用補強部材を備えた車両用ドア - Google Patents

車体外板用補強部材および該車体外板用補強部材を備えた車両用ドア Download PDF

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Description

本発明は、例えば、自動車等の車両の車体外板の面剛性を向上させることのできる車体外板用補強部材、および、前記車体外板用補強部材を備えた車両用ドアに関する。
近年、燃費向上による二酸化炭素の排出量削減を目的として、自動車等の車両の軽量化が求められており、自動車用冷間圧延鋼板などの鋼板で構成されたフロントサイドドアやリヤサイドドアにおいて、前記フロントサイドドアや前記リヤサイドドアの車体外板の板厚をできる限り薄くすることが求められている。
フロントサイドドアやリヤサイドドアの車体外板は、板厚をできる限り薄くすると、車体外板の面剛性(「張り剛性」ともいう。)が低下してしまい、手で押圧したときの外力によって車体外板が撓んでしまう虞があった。
このような軽量化と面剛性の向上という相反する要求を同時に満足させるために、例えば、特許文献1および特許文献2などに示されるように、フロントサイドドアやリヤサイドドアの車体外板に補強部材を接合し、車体外板の面強度を向上させることが一般に行われている。
特開2010−264933号公報 特開2003−25842号公報
しかしながら、前記特許文献1または前記特許文献2などに示された従来の補強部材は、フロントサイドドアやリヤサイドドアの前後方向のほぼ全長に亘って設けられる大型のものであるため、フロントサイドドアやリヤサイドドアの車体外板に取り付けられた他の板金部材などと干渉する虞があった。
このように、他の板金部材などと干渉しないように補強部材を車体外板に設けなければならず、また、車体外板の面剛性を向上させたい箇所が広範囲に点在することがあるため、面剛性を向上させたい箇所に大型の補強部材を配置することが困難となる虞があった。
ところで、フロントサイドドアやリヤサイドドアの車体外板の面剛性を向上させたい箇所に熱硬化性のシート状の補強部材を貼り付けて覆うことが考えられるが、熱硬化性のシート状の補強部材が高価であるために、フロントサイドドアやリヤサイドドアのコストアップになる問題があった。
また、シート状の補強部材で覆われた箇所には、電着塗装工程で電着塗装がなされず、フロントサイドドアやリヤサイドドアの防錆性が低下する虞があった。
本発明は、かかる問題を解決することを目的とするものである。すなわち、本発明は、他の板金部材などと干渉することなく面剛性を向上させたい箇所に設けることができ、コストを抑制し、防錆性を低下させることのない車体外板用補強部材、および、該車体外板用補強部材を備えた車両用ドアを提供することを目的とする。
前記課題を解決し目的を達成するために、請求項1に記載された本発明の車体外板用補強部材は、車両の車体外板の車内側に接着材によって接着されて前記車体外板の面剛性を向上させる車体外板用補強部材であって、前記車体外板用補強部材は、前記車両の前後方向に複数個に分割され、複数個に分割された車体外板用補強部材は、前記車両の前後方向に並設されているとともに当該車両の前後方向の後端側と前端側とが重なって接合され、 前記車体外板用補強部材の一つは、車幅方向から見た形状が、車両前端側または後端側の一方が短辺に形成され、他方が長辺に形成された等脚台形状となっており、前記車体外板用補強部材の隣り合う他の一つとして、長尺状に形成されているとともにその長尺方向が、前記一つの台形状の脚部と非平行となるように設けられているものを含むことを特徴としている。
請求項2に記載された本発明の車体外板用補強部材は、請求項1に記載の車体外板用補強部材において、複数個に分割された車体外板用補強部材は、前記車体外板に接着される接着面部と、前記接着面部から屈曲して立ち上がる壁面部と、前記壁面部から屈曲して設けられて該壁面部に対して前記接着面部と反対方向に屈曲された先端面部と、を備えていることを特徴としている。
請求項3に記載された本発明の車両用ドアは、車両の車体外板と、前記車体外板の車内側に接着材によって接着されて前記車体外板の面剛性を向上させる車体外板用補強部材と、を備えた車両用ドアにおいて、前記車体外板用補強部材が、請求項1または請求項2に記載の車体外板用補強部材であることを特徴としている。
請求項1に記載された本発明の車体外板用補強部材によれば、車体外板用補強部材は、車両の前後方向に複数個に分割され、複数個に分割された車体外板用補強部材は、前記車両の前後方向に並設されていると共に当該車両の前後方向の後端側と前端側とが重なって接合されているので、分割されて小型化された複数個の車体外板用補強部材を面剛性の向上させたい箇所に、他の板金部材などを避けて配置することができる。
このように、他の板金部材などを避けて面剛性の向上させたい箇所に配置することができるので、広範囲に点在する剛性を向上させたい箇所に補強部材を配置することができ、補強部材を効果的に配置して車体外板の面剛性を向上させることができる。
また、複数個に分割された車体外板用補強部材が、車両の前後方向の後端側と前端側とが重なって接合されているので、複数個の車体外板用補強部材を接合して一体化することによって機械強度を向上させることができ、車体外板の面剛性を向上させることができる。
また、車体外板用補強部材が複数個に分割されたことによって、個々の車体外板用補強部材を必要箇所に設けることができるようになり、車体外板の広い範囲の面剛性を向上させることができる。
また、車体外板用補強部材が複数個に分割されて小型化されているので、大型の補強部材よりも軽量化することができ、車体外板用補強部材を設けた車体外板の軽量化が図られる。
また、複数個に分割された小型化された車体外板用補強部材は、ドアやボディ等の成形時のスクラップ材を利用して形成することができるので、省資源化およびコストダウンすることができる。
また、小型化された車体外板用補強部材によって車体外板を覆うことがないので、十分に電着塗装を施すことができて防錆性を低下させることがない。
請求項2に記載された本発明の車体外板用補強部材によれば、複数個に分割された車体外板用補強部材が、車体外板に接着される接着面部と、前記接着面部から屈曲して立ち上がる壁面部と、前記壁面部から屈曲して設けられて該壁面部に対して前記接着面部と反対方向に屈曲された先端面部と、を備えているので、車体外板用補強部材が断面Z字形状となることから、車体外板用補強部材の断面二次モーメントが大きくなり、車体外板を車外側から押す力に対応する抗力が発揮される。したがって、車体外板用補強部材の機械強度が大きく向上し、車体外板の面剛性を大きく向上させることができる。
請求項3に記載された本発明の車両用ドアによれば、車両の車体外板と、前記車体外板の車内側に接着材によって接着されて前記車体外板の面剛性を向上させる前述した車体外板用補強部材と、を備えているので、他の板金部材などと干渉せずに面剛性を向上させたい箇所に車体外板用補強部材が設けられるようになるとともに、コストが抑制され、防錆性の低下が防止された車両用ドアを提供することができる。
自動車の側面図である。 本発明の一実施形態にかかるフロントサイドドアのアウターパネルの斜視図である。 図2に示すアウターパネルに接合されたリインフォースメントの組み付け形態を示す平面図である。 図2中のII−II線に沿う断面図である。 図2中のIII−III線に沿う断面図またはIV−IV線に沿う断面図である。 リインフォースメントの組み付け形態の変形例を説明するための図である。(A)は前方に第2リインフォースメント部を配置した形態の図である。 リインフォースメントの組み付け形態の参考例を説明するための図である 。(B)は台形状の第1リインフォースメント部と台形状の第2リインフォースメント部とを連結した形態の図である。
以下に添付図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。なお、以下に説明する本発明の実施の形態は、本発明の代表的な形態を示したものに過ぎず、本発明は、実施の形態に限定されるものではない。したがって、本発明は、本発明の骨子を逸脱しない範囲、すなわち、当業者が容易に想到できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲で種々変形して実施することができる。
図1は、自動車等の車両1の側面図である。図2および図3は、本発明の一実施形態にかかるフロントサイドドア2の車内側を示す図である。図4および図5は、本発明の一実施形態にかかるフロントサイドドア2の断面図である。
図1に示すように、自動車等の車両1の側面には、車両用ドアとしてのフロントサイドドア2とリヤサイドドア3とが設けられている。
フロントサイドドア2およびリヤサイドドア3は、例えば、前ドアヒンジ式のヒンジドア構造の車両用ドアであって、自動車用冷間圧延鋼板や自動車用高張力鋼板などの自動車用薄鋼板をプレス成形したいわゆるプレスドアである。
なお、フロントサイドドア2およびリヤサイドドア3は、前述したいわゆるプレスドアに代えて、ロール成形されたドアサッシュ部と、プレス成形されたドアパネル部とを重合溶接したいわゆるサッシュドアであってもよい。
フロントサイドドア2は、図2に示すように、車体外板としてのアウターパネル8と、前記アウターパネル8の面剛性を向上させる車体外板用補強部材としてのリインフォースメント18と、前記アウターパネル8とヘミング加工およびスポット溶接されて前記アウターパネル8の車内側に設けられる車体内板としての図示しないインナーパネルと、を備えている。
アウターパネル8は、パネル本体部10と、サッシュ部12と、を備えており、サッシュ部12の前端部には、ドアミラーを取り付けるための取付部14が設けられ、パネル本体部10には、ドアハンドルを配置するための開口15が形成されている。
パネル本体部10は、図2に示すように、車両前後方向に対してほぼ平面状に形成されているとともに、車両上下方向に対して車内側に近づく湾曲形状に形成されている。また、パネル本体部10は、軽量化のために薄板化されているため、面剛性を向上させたい箇所に補強部材が取り付けられており、この補強部材として、パネル本体部10の車両上下方向の中間領域には、リインフォースメント18が取り付けられ、パネル本体部10の車両上下方向の下側には、図示しないインパクトビームが取り付けられている。
リインフォースメント18は、パネル本体部10の前側から中間側に亘って取り付けられた第1補強部としての第1リインフォースメント部21と、パネル本体部10の後側に取り付けられた第2補強部としての第2リインフォースメント部22と、を備えている。
第1リインフォースメント部21は、前端部が短辺に形成されているとともに後端部が長辺に形成された台形状となっている。第1リインフォースメント部21は、例えば、アルミニウム合金や高張力鋼などの薄鋼板で構成され、プレス成形によって一体成形されている。
また、第1リインフォースメント部21は、図2および図4に示すように、第1Z字形状断面部21aと、第2Z字形状断面部21bと、前記第1Z字形状断面部21aと前記第2Z字形状断面部21bとに連なって形成された壁面部27と、軽量化のための開口部23と、を備えている。
第1Z字形状断面部21aは、パネル本体部10に接着材41によって接着される接着面部24と、前記接着面部24から屈曲して立ち上がる壁面部25と、前記壁面部25の先端から屈曲して設けられた先端面部26と、を備えており、プレス成形によって断面Z字形状に形成されている。
第2Z字形状断面部21bは、パネル本体部10に接着材41によって接着される接着面部28と、前記接着面部28から屈曲して立ち上がる壁面部29と、前記壁面部29の先端から屈曲して設けられた先端面部30と、を備えており、プレス成形によって断面Z字形状に形成されている。
第1Z字形状断面部21aおよび第2Z字形状断面部21bの双方の接着面部24,28は、車両前後方向に延長された薄板状に形成されているとともに、前端部から後端部に向かって徐々に幅広となって形成されている。接着面部24,28は、パネル本体部10の車内側の表面に接着材41で接着されて固定されている。
接着材41は、比較的に柔らかくて剪断変形を伝えにくい弾性接着剤であって、例えば、発泡性合成ゴムを主成分とした熱硬化型のマスチックシーラーである。接着材41は、パネル本体部10の所要箇所に塗布されており、この塗布された所要箇所に沿って接着面部24,28が押し当てられ、アウターパネル8の塗装焼き付け工程で硬化した接着材41と接着面部24,28とが接着し、パネル本体部10に接着面部24,28が固定されている。
第1Z字形状断面部21aおよび第2Z字形状断面部21bの双方の壁面部25,29は、接着面部24,28の全長に亘って形成されており、前記接着面部24,28の車両上下方向の下端部から車内側に屈曲して立ち上がって形成されている。壁面部25,29は、図4に示すように、接着面部24,28よりも幅広に形成されている。
第1Z字形状断面部21aおよび第2Z字形状断面部21bの双方の先端面部26,30は、壁面部25,29の全長に亘って形成されており、前記壁面部25,29の車内側の先端から車両上下方向に沿った方向に屈曲して形成されている。
また、先端面部26,30は、壁面部25,29に対して前記接着面部24,28と反対方向に屈曲されている。このため、第1Z字形状断面部21aおよび第2Z字形状断面部21bの双方の断面がZ字形状となっている。
第1Z字形状断面部21aと第2Z字形状断面部21bとに連なって設けられた壁面部27は、前記第2Z字形状断面部21bの接着面部28の上端から屈曲して車内側に立ち上がって形成されているとともに、車内側に立ち上がった先端から車両上下方向に沿った方向に屈曲されて前記第1Z字形状断面部21aの先端面部26の下端に連なって形成されている。壁面部27は、第1Z字形状断面部21aの壁面部25、および、第2Z字形状断面部21bの壁面部29と略同一幅に形成されている。
開口部23は、第1Z字形状断面部21aの先端面部26の両端部および上端部の双方、第1Z字形状断面部21aと第2Z字形状断面部21bとに連なる壁面部27の両端部、および、第2Z字形状断面部21bの接着面部28の両端部および下端部の双方、を除いた部分を連続して開口して形成されている。開口部23は、前端部から後端部に向かって徐々に幅広となる台形状に開口されている。
このように、第1リインフォースメント部21が、第1Z字形状断面部21aの先端面部26と壁面部27と第2Z字形状断面部21bの接着面部28とに連続して開口された開口部23を有するので、第1リインフォースメント部21の軽量化が図られるとともに、第1Z字形状断面部21aおよび第2Z字形状断面部21bをプレス成形によって深絞りして断面Z字形状に加工する際の加工性が向上する。
また、プレス成形して深絞り加工する際の加工性が向上するので、第1Z字形状断面部21aの壁面部25および第2Z字形状断面部21bの壁面部29の双方を幅広に形成することができるようになり、リインフォースメント18の断面二次モーメントが大きくなって、パネル本体部10の面剛性を効果的に向上させることができる。
第2リインフォースメント部22は、図2および図3に示すように、第1リインフォースメント部21に対して複数個(図示例では2個)設けられており、第1リインフォースメント部21と並設されている。第2リインフォースメント部22は、第1リインフォースメント部21の後端側に、前記第2リインフォースメント部22の前端側が接合されており、第2リインフォースメント部22の前端側の裏面が、第1リインフォースメント部21の後端側の表面に重ね合わされた状態でスポット溶接などによって、第2リインフォースメント部22と第1リインフォースメント部21とが接合されている。
第2リインフォースメント部22は、第1リインフォースメント部21の後端側の上側および下側の双方に設けられており、上側に設けられた第2リインフォースメント部22と下側に設けられた第2リインフォースメント部22とは、同一形態の同一部材である。
このように、複数個の第2リインフォースメント部22が同一部材であるので、第2リインフォースメント部22が共通化されることから、前記第2リインフォースメント部22をプレス成形するためのプレス金型の種類が抑えられ、多くの種類の部材から構成される従来の補強部材よりもコストダウンすることができる。
また、第2リインフォースメント部22は、図2および図5に示すように、パネル本体部10に接着材41によって接着される接着面部33と、前記接着面部33から屈曲して車内側に立ち上がる壁面部34と、前記壁面部34の先端から車両上下方向に沿った方向に屈曲して設けられた先端面部35と、を備えており、プレス成形によって断面Z字形状に形成されている。
また、第2リインフォースメント部22は、接着面部33と壁面部34と先端面部35とが一体的に形成され、例えば、アルミニウム合金や高張力鋼などの薄鋼板がプレス成形されて断面Z字形状に形成されている。
第2リインフォースメント部22の接着面部33は、車両前後方向に延長されて薄板状の矩形状に形成されている。接着面部33は、パネル本体部10の車内側の表面に接着材41で接着されて固定されている。
なお、接着面部33に接着する接着材41は、第1リインフォースメント部21の接着面部24,28の表面に第2リインフォースメント部22の接着面部33の裏面を接合しているため、第1リインフォースメント部21の接着面部24,28の接着材41よりも僅かに厚肉となっている。
第2リインフォースメント部22の壁面部34は、接着面部33の後端部を除いた下端部に形成されており、前記接着面部33の下端部から車内側に屈曲して立ち上がって形成されている。壁面部34は、図5に示すように、接着面部33よりも幅広に形成されている。また、壁面部34は、図2に示すように、後端側の幅が、後端部に向かって徐々に幅狭となっている。
第2リインフォースメント部22の先端面部35は、壁面部34の全長に亘って形成されており、先端面部35の後端部が、接着面部33に連なって形成されている。また、先端面部35は、壁面部34に対して前記接着面部33と反対方向に屈曲されている。このため、図5に示すように、第2リインフォースメント部22の断面がZ字形状となっている。
このように、第2リインフォースメント部22が断面Z字形状になっているので、図2に示すように、上側に配置された第2リインフォースメント部22は、第1リインフォースメント部21の第1Z字形状断面部21aの接着面部24の表面に、前記第2リインフォースメント部22の接着面部33の裏面が重ね合わされ、前記第1Z字形状断面部21aの壁面部25の表面に、前記第2リインフォースメント部22の壁面部34の裏面が重ね合わされ、前記第1Z字形状断面部21aの先端面部26の表面に、前記第2リインフォースメント部22の先端面部35の裏面が重ね合わされる。なお、前記壁面部25の表面と前記壁面部34の裏面との間には、隙間があってもよい。
また、下側に配置された第2リインフォースメント部22は、第1リインフォースメント部21の第2Z字形状断面部21bの接着面部28の表面に、前記第2リインフォースメント部22の接着面部33の裏面が重ね合わされ、前記第2Z字形状断面部21bの壁面部29の表面に、前記第2リインフォースメント部22の壁面部34の裏面が重ね合わされ、前記第2Z字形状断面部21bの先端面部30の表面に、前記第2リインフォースメント部22の先端面部35の裏面が重ね合わされる。なお、前記壁面部29の表面と前記壁面部34の裏面との間には、隙間があってもよい。
このように、断面Z字形状を有する第1リインフォースメント部21と、断面Z字形状に形成された第2リインフォースメント部22とを重ね合わせて接合しているので、第1リインフォースメント部21から第2リインフォースメント部22にかけて断面Z字形状が一体的に形成されることから、第1リインフォースメント部21と第2リインフォースメント部22とを接合して形成されるリインフォースメント18の機械強度が大幅に向上する。
次に、上述の如く構成された本発明の一実施形態にかかるリインフォースメント18をアウターパネル8に固定する形態について、図2ないし図5を参照して説明する。
図2および図4に示すように、アウターパネル8の車内側の表面の所要箇所にマスチックシーラー等の接着材41を塗布し、この塗布された接着材41に、第1リインフォースメント部21の接着面部24,28および第2リインフォースメント部22の接着面部33の双方を接着するとともに、第1リインフォースメント部21の後端側に第2リインフォースメント部22の前端側を重ね合わせた状態とし、前記第1リインフォースメント部21の後端側と前記第2リインフォースメント部22の前端側とをスポット溶接などによって接合し、電着塗装工程でエポキシ樹脂系塗料などの防錆塗膜を形成し、アウターパネル8の塗装焼き付け工程で接着材41を硬化させ、第1リインフォースメント部21と第2リインフォースメント部22とをアウターパネル8に固定する。
このとき、第1リインフォースメント部21の第1Z字形状断面部21aのZ字形状断面と、上側に配置された第2リインフォースメント部22のZ字形状断面とが連なった状態となるとともに、第1リインフォースメント部21の第2Z字形状断面部21bのZ字形状断面と、下側に配置された第2リインフォースメント部22のZ字形状断面とが連なった状態となる。
また、このとき、図3に示すように、第1リインフォースメント部21の接着面部28の前端部には、図示しないインナーパネルとスポット溶接された溶接点Aが設けられ、上側に配置された第2リインフォースメント部22の接着面部33の後端部には、図示しないインナーパネルとスポット溶接された溶接点Bが設けられ、下側に配置された第2リインフォースメント部22の接着面部33の後端部には、図示しないインナーパネルとスポット溶接された溶接点Cが設けられており、前記溶接点A,B,Cのそれぞれを結んだ線が二等辺三角形状となっている。
このように、第1リインフォースメント部21と第2リインフォースメント部22とに亘ってZ字形状断面が連なることによって、リインフォースメント18の長手方向(図面上では前後方向)の機械強度が向上し、アウターパネル8の機械強度を向上させることができる。
また、第1リインフォースメント部21の前端部の溶接点Aと、上側および下側の双方に配置された第2リインフォースメント部22の後端部の溶接点B,Cとをそれぞれ結んだ線が二等辺三角形状となっているので、リインフォースメント18に作用する張力を効率よく分散させることができ、アウターパネル8の外力に対する耐久性を向上させることができる。
また、機械強度は、長手方向に作用する張力に対する耐久性が支配的になることから、長手方向に延長されたZ字形状断面によってリインフォースメント18の断面二次モーメントが大幅に大きくなるので、リインフォースメント18の補強性能を大幅に向上させることができる。
したがって、パネル本体部10の車外側の表面に作用する押圧力に対して、リインフォースメント18が有効に抵抗するため、パネル本体部10の面剛性が高まり、前記パネル本体部10が前記押圧力によって撓んでしまう撓み変形が抑制され、べこつき感(ベカつき感)を防止することができる。
また、第2リインフォースメント部22は、第1リインフォースメント部21に重ね合わせて接合することによって設けられるので、第2リインフォースメント22の配置位置を調整することのできる自由度が高くなり、パネル本体部10の面剛性を向上させたい箇所に第2リインフォースメント部22を効果的に配置することができる。
以上に説明したように、本発明の一実施形態にかかるリインフォースメント18は、自動車等の車両1のアウターパネル8の車内側に接着材41によって接着されて前記アウターパネル8の面剛性を向上させるリインフォースメント18であって、前記リインフォースメント18は、前記車両1の前後方向に複数個に分割され、複数個に分割されたリインフォースメント18は、前記車両1の前後方向に並設されているとともに当該車両1の前後方向の後端側と前端側とが重なって接合されているので、分割されて小型化された複数個の第1リインフォースメント部21と第2リインフォースメント部22とを面剛性の向上させたい箇所に、他の板金部材などを避けて配置することができる。
また、他の板金部材などを避けて面剛性の向上させたい箇所に配置することができるので、広範囲に点在する剛性を向上させたい箇所に第1リインフォースメント部21と第2リインフォースメント部22とを配置することができ、リインフォースメント18を効果的に配置してアウターパネル8の面剛性を向上させることができる。
また、複数個に分割された第1リインフォースメント部21と第2リインフォースメント部22とが、車両1の前後方向の後端側と前端側とを重ね合わせて接合しているので、複数個の第1リインフォースメント部21と第2リインフォースメント部22とを接合して一体化することによって機械強度を向上させることができ、アウターパネル8の面剛性を向上させることができる。
また、リインフォースメント18が複数個に分割されたことによって、個々の第1リインフォースメント部21と第2リインフォースメント部22とを必要箇所に配置できるようになり、アウターパネル8の広範囲の面剛性を向上させることができる。
また、リインフォースメント18が複数個に分割されて小型化されるので、大型の補強部材よりも軽量化することができ、リインフォースメント18を設けたアウターパネル8の軽量化を図ることができる。
また、リインフォースメント18が、第1リインフォースメント部21と第2リインフォースメント部22とに分割されて小型化されているので、ドアやボディ等の成形時のスクラップ材を利用して成形することができるようになり、省資源化およびコストダウンすることができる。
また、リインフォースメント18が、第1リインフォースメント部21と第2リインフォースメント部22とに分割されて小型化されているので、大型の補強部材よりもコストを抑えることができる。
また、第1リインフォースメント部21および第2リインフォースメント部22によってアウターパネル8が覆われることがないので、十分に電着塗装することができ、その電着塗装によって十分な防錆性を発揮することができる。
本発明の一実施形態にかかるリインフォースメント18は、第1リインフォースメント部21と第2リインフォースメント部22とが、アウターパネル8に接着される接着面部24,28,33と、前記接着面部24,28,33から屈曲して立ち上がる壁面部25,29,34と、前記壁面部25,29,34から屈曲して設けられて該壁面部25,29,34に対して前記接着面部24,28,33と反対方向に屈曲された先端面部26,30,35と、を備えているので、第1リインフォースメント部21および第2リインフォースメント部22の双方が断面Z字形状となることから、リインフォースメント18の断面二次モーメントが大きくなり、アウターパネル8を車外側から押圧する押圧力に対応する抗力が発揮される。したがって、リインフォースメント18の機械強度が大きく向上し、アウターパネル8の面剛性を大きく向上させることができる。
また、本発明の一実施形態にかかるフロントサイドドア2は、車両1のアウターパネル8と、前記アウターパネル8の車内側に接着材41によって接着されて前記アウターパネル8の面剛性を向上させる前述したリインフォースメント18と、を備えているので、他の板金部材などと干渉することなく面剛性を向上させたい箇所にリインフォースメント18を設けることができるとともに、コストを抑え、防錆性の低下を防止することができる。
なお、前述した本発明の実施の形態では、車両用ドアとしてフロントサイドドア2について説明しているが、当然、車両用ドアとしては、リヤサイドドア3やバックドア4であってもよい。なお、バックドア4の場合には、第1リインフォースメント部21および第2リインフォースメント部22の双方は、車幅方向に延びて取り付けられる。
また、第1リインフォースメント部21をいわゆる断面ハット形状とすることによって簡略化することができる。このような場合、Z字形状断面を対向させることで断面ハット形状が形成できるので、断面Z字形状に形成された第2リインフォースメント部22を、第1リインフォースメント部21に重ね合わせて接合することができ、機械強度の高いリインフォースメント18を提供することができるとともに、簡略化によってリインフォースメント18をコストダウンすることができる。
また、図6(A)に示すように、アウターパネル8の車内側の前側に第2リインフォースメント部22を配置するとともに後側に第1リインフォースメント部21を配置してもよい。さらにまた、図6(B)に示すように、台形状に形成された第1リインフォースメント部21Aと、台形状に形成された第2リインフォースメント部22Aとを、台形状の短辺側同士を重ね合わせて接合してリインフォースメント18Aを構成してもよい。
図6(B)に示すリインフォースメント18Aは、第1リインフォースメント部21Aの溶接点A,B,Eのそれぞれを結んだ線が二等辺三角形状とされ、第2リインフォースメント部22Aの溶接点C,D,Eのそれぞれを結んだ線が二等辺三角形状とされており、溶接点A,B,Eから形成される二等辺三角形状と、溶接点C,D,Eから形成される二等辺三角形状とが、溶接点Eを中心とした線対称となっているので、リインフォースメント18Aの長手方向に作用する張力を効率的に分散させることによって当該張力に対応する抗力が発揮され、アウターパネル8の面剛性を向上させることができる。
本発明にかかる車体外板用補強部材は、自動車等の車両のドアの面剛性を高めるリインフォースメントとして利用することができ、本発明にかかる車両用ドアは、自動車等の車両のドアとして利用することができる。
1 車両
2 フロントサイドドア(車両用ドア)
8 アウターパネル(車体外板)
10 パネル本体部
18 リインフォースメント(車体外板用補強部材)
21 第1リインフォースメント部(第1補強部)
22 第2リインフォースメント部(第2補強部)
24 接着面部
25 壁面部
26 先端面部
27 壁面部
28 接着面部
29 壁面部
30 先端面部
33 接着面部
34 壁面部
35 先端面部
41 接着材

Claims (3)

  1. 車両の車体外板の車内側に接着材によって接着されて前記車体外板の面剛性を向上させる車体外板用補強部材であって、
    前記車体外板用補強部材は、前記車両の前後方向に複数個に分割され、
    複数個に分割された車体外板用補強部材は、前記車両の前後方向に並設されているとともに当該車両の前後方向の後端側と前端側とが重なって接合され、
    前記車体外板用補強部材の一つは、車幅方向から見た形状が、車両前端側または後端側の一方が短辺に形成され、他方が長辺に形成された等脚台形状となっており、
    前記車体外板用補強部材の隣り合う他の一つとして、長尺状に形成されているとともにその長尺方向が、前記一つの台形状の脚部と非平行となるように設けられているものを含むことを特徴とする車体外板用補強部材。
  2. 複数個に分割された車体外板用補強部材は、前記車体外板に接着される接着面部と、前記接着面部から屈曲して立ち上がる壁面部と、前記壁面部から屈曲して設けられて該壁面部に対して前記接着面部と反対方向に屈曲された先端面部と、を備えていることを特徴とする請求項1に記載の車体外板用補強部材。
  3. 車両の車体外板と、前記車体外板の車内側に接着材によって接着されて前記車体外板の面剛性を向上させる車体外板用補強部材と、を備えた車両用ドアにおいて、
    前記車体外板用補強部材が、請求項1または請求項2に記載の車体外板用補強部材であることを特徴とする車両用ドア。
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