JP6103154B1

JP6103154B1 - 天井埋込型空気調和機

Info

Publication number: JP6103154B1
Application number: JP2016551345A
Authority: JP
Inventors: 創中居; 壮烈林
Original assignee: Mitsubishi Electric Corp
Current assignee: Mitsubishi Electric Corp
Priority date: 2015-06-12
Filing date: 2015-06-12
Publication date: 2017-03-29
Anticipated expiration: 2035-06-12
Also published as: WO2016199294A1; EP3309471A4; JPWO2016199294A1; EP3309471A1; US20170343235A1; CN107532817A

Abstract

この発明は、運転時の風向ベーンによる意匠性の悪化を改善した天井埋め込み型の空気調和機を得ることを目的とする。この発明に係る天井埋込型空気調和機１は、天井裏に設置され、室内側が断面四角形状に開口する本体２と本体２内に設置され、本体２の吸込口１２から吸い込んだ空気を本体２の吹出口１３まで送る送風ファン５と、本体２内かつ送風ファン５より下流に設置され、吸込口１２から吸い込まれた空気と熱交換を行う熱交換器６と、開口を覆い、天井面とフラットとなる化粧パネル８と、吹出口１３に設置され、送風方向を調整可能な風向ベーン１４と、を備え、風向ベーン１４は化粧パネル８の裏面に配置したことを特徴とする。

Description

この発明は、意匠性に優れた天井埋込型空気調和機に関する。

従来から、室内の空気を吸い込んで調和した空気を室内に供給する天井埋め込み型の空気調和機が存在している。この天井埋め込み型の空気調和機には、風向を調整するための風向ベーンが４枚備えられ、この風向ベーンの角度を調整することで室内に吹き出す空気の風向を調整している。また、この空気調和機は、意匠性を向上させるために運転停止時に４枚の風向ベーン及び化粧パネルは天井面とフラットになっている。

特開２０１２−１０７８６４号公報

しかし、運転時、風向を調整するために４枚の風向ベーンがそれぞれ所定の角度で固定、または稼働している。そのため、この所定の角度で固定、または、稼働している風向ベーンが利用者から視認されるため、意匠性を損ねていた。

この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、運転時の風向ベーンによる意匠性の悪化を改善した天井埋め込み型の空気調和機を得ることを目的とする。

この発明に係る天井埋込型空気調和機は、天井裏に設置され、室内側が断面四角形状に開口する本体と、前記本体内に設置され、前記本体の吸込口から吸い込んだ空気を前記本体の吹出口まで送る送風ファンと、前記本体内かつ前記送風ファンより下流に設置され、前記吸込口から吸い込まれた空気と熱交換を行う熱交換器と、前記開口を覆う化粧パネルと、前記吹出口に設置され、送風方向を調整可能な風向ベーンと、を備えた天井埋込型空気調和機であって、前記化粧パネルは、ロの字形状した周辺パネルと、前記周辺パネルの中央部を埋めるように設けられた１枚の板状の中央パネルで構成され、前記天井埋込型空気調和機の運転時、前記風向ベーンは前記化粧パネルの裏面に配置されることを特徴とするものである。

この発明に係る天井埋込型空気調和機は、吹出口に設けた風向ベーンを化粧パネルの裏面に設けたため、室内にいる利用者から風向ベーンは視認できなくなる。よって、運転時、４枚の風向ベーンがそれぞれ所定の方向で固定または稼働していたとしても利用者からは視認されないため、意匠性を損なうことはないという効果を有する。

実施の形態１に係る天井埋込型空気調和機の運転停止時の側面断面図。実施の形態１に係る天井埋込型空気調和機の運転停止時の外観斜視図。実施の形態１に係る天井埋込型空気調和機の運転時の側面断面図。実施の形態１に係る天井埋込型空気調和機の送風量と化粧パネルの配置関係を説明する図。実施の形態２に係る天井埋込型空気調和機の運転停止時の側面断面図。実施の形態２に係る天井埋込型空気調和機の運転停止時の室内側から見た外観平面図。実施の形態２に係る天井埋込型空気調和機の運転時の側面断面図。

実施の形態１．
本発明の実施の形態１に係る天井埋込型空気調和機の構成について図１から図４を用いて説明する。図１は実施の形態１に係る天井埋込型空気調和機の運転停止時の側面断面図である。図２は、実施の形態１に係る天井埋込型空気調和機の運転停止時の外観斜視図である。図３は、実施の形態１に係る天井埋込型空気調和機の運転時の側面断面図である。図４は、実施の形態１に係る天井埋込型空気調和機の送風量と化粧パネルの配置関係を説明する図である。

図１に示すように、天井埋込型空気調和機１は、天井裏に設置され室内側が断面四角形状に開口する本体２と、本体２よりも室内側に設けられ天井面３に露出する外観ケース４とを備えている。さらに、天井埋込型空気調和機１の本体２内には、本体２の吸込口１２（後述する）から吸い込んだ空気を本体２の吹出口１３（後述する）まで送る送風ファン５と、本体内２で送風ファン５より下流に設置され、吸込口１２から吸い込まれた空気と熱交換を行う熱交換器６と、本体２内に吸い込まれた空気内の塵や埃を取り除く集塵フィルタ７と、を備えている。また、天井埋込型空気調和機１は、天井面３とフラットとなる化粧パネル８で本体２の開口を覆っている。化粧パネル８は送風ファン５の運転状況に応じて昇降装置９により昇降させられる。

図２に示すように、本体２は、直方体の箱型形状をしており、室内側が開口するように天井裏に取り付けられている。外観ケース４は、室内側から見て本体２の開口２の周囲を囲うように取り付けられている。すなわち、外観ケース４は板状から中央部を取り除いたロの字形状をしている。さらに、外観ケース４は天井面３とフラットになるよう取り付けられている。もちろん、外観ケース４は天井面に対して完全にフラットでなくても、一見してフラットに見える程度であればよい。

送風ファン５は、図１に示すように、箱型形状の本体２の底部の中央部に設けられている。送風ファン５が回転することで、室内の空気が吸込口１２から吸い込まれ、吹出口１３から吹出される。熱交換器６は、送風ファン５と吹出口１３の間に配置され、送風ファン５の運転により吸込口１２から吸い込まれた空気と熱交換を行う。集塵フィルタ７は、室内側から見て化粧パネル８の裏面側で、吸込口１２と送風ファン５の間に配置され、送風ファン５の運転により吸込口１２から吸い込まれた空気に含まれる塵や埃を取り除く役割を果たしている。

図１、図２に示すように、化粧パネル８は、ロの字形状の外観ケース４の中央部を埋めるように、かつ、本体２の開口を覆うよう設けられている。化粧パネル８は、ロの字形状した周辺パネル１０と、周辺パネル１０の中央部を埋めるように設けられた四角形の板状の中央パネル１１で構成されている。中央パネル１１は吸込口１２を覆い、周辺パネル１０は吸込口１２及び吹出口１３を覆っている。つまり、ロの字形状した外観ケース４の内側にロの字形状した周辺パネル１０が配置され、さらにその内側に四角形の板状の中央パネル１１が配置される。外観ケース４、周辺パネル１０、中央パネル１１で１枚の板状を形成しており、室内側から見た際、これらは天井面３に対してフラットに取り付けられている。もちろん、外観ケース４、周辺パネル１０、中央パネル１１は天井面３に対して完全にフラットでなくても、一見してフラットに見える程度であればよい。

続いて、図３を用いて、風向ベーン１４の配置を説明する。なお、図３の矢印は空気の流れすなわち風路を示している。

図３に示すように、実施の形態１に係る天井埋込型空気調和機１の昇降装置９は、化粧パネル８のうち、特に周辺パネル１０を昇降させている。天井埋込型空気調和機１の運転が開始すると、送風ファン５の回転が開始する。さらに、並行して、昇降装置９は周辺パネル１０を室内側に移動させる。これにより、室内の空気調和が開始される。

昇降装置９により、周辺パネル１０が室内側に移動すると、周辺パネル１０と中央パネル１１の間に隙間でき、この隙間が天井埋込型空気調和機１の吸込口１２となる。同様に、周辺パネル１０が室内側に移動すると、周辺パネル１０と外観ケース４の間に隙間でき、この隙間が天井埋込型空気調和機１の吹出口１３となる。すなわち、天井埋込型空気調和機１運転停止時には、図１に示すように外観ケース４、周辺パネル１０、中央パネル１１は天井面３にフラットかつ隙間なく配置しているため、吸込口１２及び吹出口１３は形成されず、運転時に周辺パネル１０が室内側に移動することで、吸込口１２、吹出口１３が形成される。すなわち、吸込口１２はロの字形状のものが一つ形成され、吹出口１３も、ロの字形状のものが一つ形成される。

天井埋込型空気調和機１の運転が開始すると、室内の空気が吸込口１２より、本体２内に吸い込まれる。そして、本体２内に吸い込まれた空気は集塵フィルタ７、送風ファン５、熱交換器６、順次通過することで空気調和され、吹出口１３より室内に吹き出される。

図３に示すように、天井埋込型空気調和機１には、さらに、吹出口１３の内側壁面側に風向ベーン１４が設けられている。風向ベーン１４の角度を調整することで室内に吹き出される空気の送風方向を調整することができる。また、この風向ベーン１４は化粧パネル８、特に周辺パネル１０の裏面に配置している。さらに、風向ベーン１４の端部は化粧パネル８特に周辺パネルの１０の端部よりも内側にくるように配置している。

図１、図３に示すように、天井埋込型空気調和機１の運転停止時及び運転時ともに、風向ベーン１４は、化粧パネル８特に、周辺パネル１０の裏面にあるため、利用者からは視認されない。

また、昇降装置９による周辺パネル１０の室内側への移動量、すなわち下降量は、室内へ供給する空気の送風方向に応じて変更してもよい。図４に示すように、例えば、図４（ａ）は天井に沿うように送風する場合、図４（ｃ）は室内にいる人に気流感を感じさせるように送風する場合、図４（ｂ）は図４（ａ）と図４（ｃ）の中間の場合、を示している。図４（ａ）の場合、風向ベーン１４は天井面３とほぼ平行になるため、風向ベーン１４の稼働エリアを広く確保する必要がない。よって、昇降装置９による周辺パネル１０の下降量は少しでよい。一方、図４（ｃ）の場合、風向ベーン１４の端部を室内の居住エリア方向に向けるため、風向ベーン１４の稼働エリアをより広く確保する必要がある。よって、昇降装置９による周辺パネル１０の下降量を多くする必要がある。周辺パネル１０の下降量が少ない方が室内から見てよりフラットに見えるため意匠性に優れる。そのため、天井に沿うように送風する場合も、一律に、気流感を感じさせるように送風する場合と同じ下降量にすると、意匠性が損なわれてしまう。よって、送風方向に応じて周辺パネル１０の下降量を調整することで意匠性を向上させることができる。

他にも、昇降装置９による、周辺パネル１０の下降量は、室内へ供給する送風量に応じて変更してもよい。例えば、図４（ａ）は送風量が「弱」の場合、図４（ｂ）は送風量が「中」の場合、図４（ｃ）は送風量が「強」の場合を示している。図４（ａ）の時は、室内への送風量が少ないため、吹出口１３の大きさは小さくてもよい。よって、昇降装置９による周辺パネル１０の下降量は少しでよい。一方、図４（ｃ）の時は、室内への送風量が多いため、吹出口１３の大きさは大きくなくてはならない。よって、昇降装置９による周辺パネル１０の下降量は多くする必要がある。送風量が「小」の場合も、一律に送風量「強」の場合と同じ下降量にすると、意匠性が損なわれる。よって、送風量に応じて周辺パネルの下降量を調整することで意匠性を向上させることができる。

実施の形態１に係る天井埋込型空気調和機は、吹出口に設けた風向ベーンを化粧パネルの裏面に設けたため、室内にいる利用者から風向ベーンは視認できなくなる。よって、運転時、４枚の風向ベーンがそれぞれ所定の方向で固定または稼働していたとしても利用者からは視認されないため、意匠性を損なうことはないという特有の効果を奏する。

実施の形態２
実施の形態１に係る天井埋込型空気調和機の中央パネルは四角形の板状であり、かつ周辺パネルと中央パネルが別体で、稼働時分離するのに対し、実施の形態２に係る天井埋込型空気調和機の中央パネルは四角形の格子状であり、かつ周辺パネルと中央パネルが一体となっている。

実施の形態２に係る天井埋込型空気調和機については図５から図７を用いて説明する。図５は実施の形態２に係る天井埋込型空気調和機の運転停止時の側面断面図であり、図６は実施の形態２に係る天井埋込型空気調和機の運転停止時の室内側から見た外観平面図であり、図７は実施の形態２に係る天井埋込型空気調和機の運転時の側面断面図である。なお、本実施の形態２では実施の形態１との相違点を中心に説明し、実施の形態１と同様の構成及び効果については省略する。また、実施の形態１と同一の構成については同一の符号を用いる。

図５、図６に示すように、実施の形態２に係る化粧パネル１７は、ロの字形状の外観ケース４の中央部を埋めるように、かつ、本体２の開口を覆うよう設けられている。化粧パネル１７は、ロの字形状した周辺パネル１６と、周辺パネル１６の中央部を埋めるように設けられた四角形の格子状の中央パネル１５で一体に形成されている。中央パネル１５は吸込口１８を覆い、周辺パネル１６は吹出口を覆っている。つまり、ロの字形状した外観ケース４の内側にロの字形状した周辺パネル１６が配置され、さらにその内側に四角形の格子状の中央パネル１５が配置される。外観ケース４、周辺パネル１６、中央パネル１５で１枚の板状を形成しており、室内側から見た際、これらは天井面３に対してフラットに取り付けられている。もちろん、外観ケース４、周辺パネル１６、中央パネル１５は天井面３に対して完全にフラットでなくても、一見してフラットに見える程度であればよい。

図７に示すように、実施の形態２に係る天井埋込型空気調和機１の昇降装置９は、化粧パネル１７すなわち、周辺パネル１６及び中央パネル１５を一体に昇降させている。天井埋込型空気調和機１の運転が開始すると、送風ファン５の回転が開始する。さらに、並行して、昇降装置９は化粧パネル１７を室内側に移動させる。これにより、室内の空気調和が開始される。

昇降装置９により、化粧パネル１７が室内側に移動すると、周辺パネル１６と外観ケース４の間に隙間でき、この隙間が天井埋込型空気調和機１の吹出口１３となる。すなわち、天井埋込型空気調和機１運転停止時には、図１に示すように外観ケース４、周辺パネル１６、中央パネル１５は天井面３にフラットかつ隙間なく配置しているため、吹出口１３は形成されず、運転時に化粧パネル１７が室内側に移動することで、吹出口１３が形成される。一方、中央パネル１５は格子状をしているため格子の隙間が吸込口１８となる。

天井埋込型空気調和機１の運転が開始すると、室内の空気が吸込口１８より、本体２内に吸い込まれる。そして、本体２内に吸い込まれた空気は集塵フィルタ７、送風ファン５、熱交換器６、順次通過することで空気調和され、吹出口１３より室内に吹き出される。

このように、実施の形態２に係る天井埋込型空気調和機は、稼働時にも周辺パネルと中央パネルが一体となって移動するため、周辺パネルと中央パネルに段差が生じない。よって、実施に形態１に係る効果に加え、さらに意匠性が向上するという効果を有する。

１天井埋込型空気調和機、２本体、３天井面、４外観ケース、５送風ファン、６熱交換器、７集塵フィルタ、８化粧パネル、９昇降装置、１０周辺パネル、１１中央パネル、１２吸込口、１３吹出口、１４風向ベーン、１５中央パネル、１６周辺パネル、１７化粧パネル、１８吸込口

Claims

天井裏に設置され、室内側が断面四角形状に開口する本体と、
前記本体内に設置され、前記本体の吸込口から吸い込んだ空気を前記本体の吹出口まで送る送風ファンと、
前記本体内かつ前記送風ファンより下流に設置され、前記吸込口から吸い込まれた空気と熱交換を行う熱交換器と、
前記開口を覆う化粧パネルと、
前記吹出口に設置され、送風方向を調整可能な風向ベーンと、を備えた天井埋込型空気調和機であって、
前記化粧パネルは、ロの字形状した周辺パネルと、前記周辺パネルの中央部を埋めるように設けられた１枚の板状の中央パネルで構成され、
前記天井埋込型空気調和機の運転時、前記風向ベーンは前記化粧パネルの裏面に配置されることを特徴とする天井埋込型空気調和機。
前記化粧パネルは天井面とフラットとなることを特徴とする請求項１に記載の天井埋込型空気調和機。
前記本体に設置され、前記化粧パネルを昇降させる昇降装置を備え、
前記送風ファンの稼働時、前記昇降装置は前記化粧パネルを下降させることを特徴とする請求項１または２に記載の天井埋込型空気調和機。
前記昇降装置は、前記送風ファンの回転数に応じて前記化粧パネルの下降量を制御することを特徴とする請求項３に記載の天井埋込型空気調和機。
前記周辺パネルを昇降させる昇降装置を備え、
前記送風ファンの稼働時、前記昇降装置は前記周辺パネルを下降させることを特徴とする請求項４に記載の天井埋込型空気調和機。
前記昇降装置で前記周辺パネルを下降させることで、前記吸込口及び前記吹出口が形成されることを特徴とする請求項５に記載の天井埋込型空気調和機。
前記昇降装置は、送風方向に応じて前記周辺パネルの下降量を制御することを特徴とする請求項５または６に記載の天井埋込型空気調和機。
前記昇降装置は、前記送風ファンの回転数に応じて前記周辺パネルの下降量を制御することを特徴とする請求項５または６に記載の天井埋込型空気調和機。