JP6101392B1 - 包装シート、包装飯塊及びその包装を解く方法 - Google Patents

包装シート、包装飯塊及びその包装を解く方法 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、シート状食品が湿気ることのない包装シートを明らかにする。【解決手段】本発明の包装シート10は、フィルムの幅方向に一方の端縁から他方の端縁に亘って装着された帯状の第1カバー片30を有するフィルム基体11であって、フィルムの幅方向の略中央位置でカバー片と直交する折り曲げ部を有するフィルム基体と、折り曲げ部にて折り曲げられているフィルム基体の間に挟み込まれているシート状食品50とを有し、飯塊60を包装したときに、折り曲げられているフィルム基体の内側面が包装される飯塊と対向し、外側面が露出する包装シートであって、第1カバー片は、フィルム基体の内側面18に対して、フィルム基体の内側端縁近傍のみでフィルム基体に接合32されており、フィルム基体の外側面17に対して外側端縁から外側面の1/2以上2/3以下の長さ部分でフィルム基体に接合31されている。【選択図】図6

Description

本発明は、フィルム間にシート状食品を挟んで形成した包装シート、包装シートによって飯塊を包装した包装飯塊及びその包装を解く方法に関するものであり、より具体的には、シート状食品の乾燥状態を維持できる包装シート等に関するものである。
三角おにぎり等の飯塊をシート状海苔が内装された包装シートで包装した所謂包装飯塊がコンビニエンスストア等で販売されている。
包装シートとして、外フィルムと内フィルムとの間にシート状海苔を挟んで形成した、三重構造の包装シートが広く知られている。例えば、特許文献1では、包装シートは、幅方向の中央部に長手方向に分断するための分断可能部を有する外フィルムの内面にシート状食品に載せ、2枚の縦長の内フィルム片からなる内フィルムが内端側で重なるように配置し、外フィルムと内フィルムを熱溶着して一体化している。
特開2002−159271号公報
特許文献1の包装シートは、飯塊と対向する内フィルムは、分断可能とするために内フィルム片は、内端どうしを重ねただけの構成である。従って、その重なり部から水分や湿気等が侵入し、乾燥状態にあったシート状海苔が湿気ってしまう。特に飯塊を包装した状態では、飯塊から出る水分や湿気によって、シート状海苔が極短時間で湿気ってしまう。湿気ったシート状海苔は食感が悪いだけでなく、見た目も悪い。
本発明は、シート状食品が湿気ることのない包装シート、該包装シートにより飯塊を包装してなる包装飯塊及びその包装を解く方法を明らかにするものである。
本発明の包装シートは、
略矩形のフィルムと、前記フィルムの幅方向に一方の端縁から他方の端縁に亘って装着された帯状の第1カバー片と、を含んでいるフィルム基体であって、前記フィルムの幅方向の略中央位置で前記カバー片と直交する折り曲げ部を有するフィルム基体と、
前記折り曲げ部にて折り曲げられている前記フィルム基体の間に挟み込まれているシート状食品と、
前記フィルム基体の前記折り曲げ部以外の縁辺を気密に接合する熱溶着部と、
を有し、飯塊を包装したときに、前記折り曲げられている前記フィルム基体の内側面が包装される飯塊と対向し、外側面が露出する包装シートであって、
前記第1カバー片は、前記フィルム基体の前記内側面に対して、前記フィルム基体の内側端縁近傍のみで前記フィルム基体に接合されており、前記フィルム基体の前記外側面に対して外側端縁から前記外側面の1/2以上2/3以下の長さ部分で前記フィルム基体に接合されている。
前記フィルムには、前記第1カバー片とは逆側の面に、前記第1カバー片と対向し、前記フィルムの幅方向の一方の端縁から他方の端縁に亘って接合された第2カバー片を有することが望ましい。
前記フィルムは、第1フィルムと、第2フィルムから構成され、
前記第2カバー片は、前記第1フィルムと前記第2フィルムの対向する一端縁どうしを気密に接合する構成を例示できる。
前記第1カバー片は、前記端縁からはみ出すはみ出し部を有する構成とすることができる。
前記フィルム基体の端縁には、前記第1カバー片の両側に切込みが形成されていることが望ましい。
折り曲げられた前記フィルム基体は、前記シート状食品の周囲の1又は複数箇所にずれ防止用の熱溶着部を有する構成とすることができる。
また、本発明の包装飯塊は、
上記記載の包装シートで扁平形状の飯塊を包装してなる包装飯塊であって、前記第1カバー片は、前記飯塊の周面と重なる底面に位置する。
さらに、本発明の包装飯塊の包装を解く方法は、
上記記載の包装飯塊について、外側に位置する第1カバー片の端縁を掴んで、前記第1カバー片が前記底面から離れる方向に前記フィルム基体の折り曲げ部まで引っ張って、外側に位置するフィルム基体を分断した後、
前記底面に対して略平行な方向に引っ張ることで、前記飯塊と前記シート状食品との間に存する第1カバー片を引き抜いて、前記フィルム基体を分断し、
分断されたフィルム基体に形成された切り口を下向きにして、飯塊をシート状食品と共に前記フィルム基体の切り口から引き出し、シート状食品に包まれた状態の飯塊を取り出すことで包装が解かれる。
フィルム基体は、1枚のフィルム又は第2カバー片によって気密に維持された第1フィルムと第2フィルムから構成されている。従って、フィルム基体からの水分や湿気の侵入は阻止される。
また、上記フィルム基体にシート状食品を挟んで折り曲げた包装シートは、折り曲げられた一辺はフィルム基体を折り曲げて連続するため気密であり、残りの三辺は、気密に熱溶着されているから水分や湿気の侵入は阻止される。従って、包装シートの製造、搬送過程だけの水分や湿気の侵入がなくなることは勿論、飯塊を包装した状態でも、飯塊と当接する包装シートの内面は、気密に維持されている。このため、本発明の包装シートで包装した包装飯塊は、飯塊から出る水分や湿気の侵入を阻止でき、シート状食品の乾燥状態を維持することができる。
本発明の包装シートで包装した包装飯塊の包装を解くには、第1カバー片を引っ張ればよい。フィルム基体の外側面は、外側端縁から第1カバー片を引っ張ることで分断される。
フィルム基体の外側面を分断した後、第1カバー片を飯塊と略平行方向に引っ張る。第1カバー片は、フィルム基体の内側面と内側端縁のみで接合されているから、第1カバー片を引っ張ることで、フィルム基体の内側端縁が内向きに引っ張られ、フィルム基体の内側面は、内側端縁から分断が始まる。そして、このまま第1カバー片を引き抜くことで、フィルム基体の内側面も分断される。
これにより、フィルム基体は外側面及び内側面が共に分断されるから、形成された切り口を下向きとすることで、飯塊がシート状食品と共にフィルム基体から引き出され、シート状食品に包まれた状態の飯塊を取り出すことができる。なお、飯塊は、自重により、または、切り口と対向する包装シートの端部を摘んで軽く揺らすことで、上手くシート状食品に包まれた飯塊を取り出すことができる。ある程度、シート状食品に包まれた飯塊が露出すると、その露出部分を掴んで引っ張れば、より上手くシート状食品に包まれた飯塊を取り出すことができる。取り出された飯塊は、乾燥状態にあるシート状食品に包まれているから、そのまま食せばよい。
図1は、本発明の一実施形態に係るフィルム基体の展開図であって、第1カバー片側から見た図である。 図2は、本発明の一実施形態に係るフィルム基体の展開図であって、第2カバー片側から見た図である。 図3は、図1の線A−Aに沿うフィルム基体の断面図である。 図4は、図1の線B−Bに沿うフィルム基体の断面図である。 図5は、フィルム基体を折り曲げてシート状食品を挟んだ包装シートを内側面となる飯塊側から見た図である。 図6は、図5の線C−Cに沿う包装シートの断面図である。 図7は、本発明の一実施形態に係る包装シートで飯塊を包装した包装飯塊の斜視図である。 図8は、本発明の一実施形態に係る包装飯塊の底面図である。 図9は、図8の線D−Dに沿う包装飯塊の底面近傍の断面図である。 図10は、包装を解く過程を示している。 図11は、図10に続く包装を解く過程を示す断面図である。 図12は、図11に続く包装を解く過程を示す断面図である。 図13は、図12に続く包装を解く過程を示す断面図である。 図14は、図13に続く包装を解く過程を示す断面図である。 図15は、図14に続く包装を解く過程を示す断面図である。 図16は、図15に続く包装を解く過程を示す断面図であって、フィルム基体が完全に分断された状態を示している。 図17は、包装シートからシート状食品に包まれた飯塊が落下している状態を示す斜視図である。 図18は、包装シートからシート状食品に包まれた飯塊が完全に露出した状態を示す斜視図である。 図19は、本発明の一実施形態に係る包装シートを用いて、飯塊を袋状に包装した包装飯塊の斜視図である。 図20は、本発明の他の実施形態に係る包装シートを飯塊側から見た図である。 図21は、第1カバー片と第2カバー片の他の実施形態における包装シートを内側面となる飯塊側から見た図である。
以下、本発明について、図面を参照しながら説明を行なう。なお、図面、特に断面図は、説明を判り易くするために、フィルム等の幅、長さ、厚さ、熱溶着形状、間隔などを誇張、省略又は模式的に示している。
包装シート10を構成するフィルム基体11は、図1乃至図4に示すように、第1フィルム20と第2フィルム21からなる2枚のフィルムと、これらフィルム20,21を分断する際に引っ張る第1カバー片30、第1フィルム20と第2フィルム21を気密に繋ぎ合わせる第2カバー片40を含んでいる。第1フィルム20及び第2フィルム21は、透明、半透明又は不透明なフィルムを採用できる。この種のフィルムとして、ポリプロピレン(PP)、ポリプロピレンを原料とする二軸延伸フィルム(OP)、ポリプロピレンで和紙等をラミネートしたフィルムなど、水の透過性の低い材料を例示することができる。
第1フィルム20及び第2フィルム21は、夫々略矩形形状であり、図示の実施形態では、上側の第1フィルム20と下側の第2フィルム21の夫々対向する一辺を第2カバー片40の幅よりも近接させて配置し(幅S)、第2カバー片40で気密に繋いでいる。なお、第1フィルム20と第2フィルム21は、内端が当接又は重なるように形成したり、1枚のフィルムで形成することもできる。
第1フィルム20及び第2フィルム21は、折り曲げられて包装シート10の形態となったときに、シート状食品50を収容でき、さらに、包装シート10が飯塊60を包むことのできる幅及び長さのものを採用する。
図示の実施形態では、第1フィルム20及び第2フィルム21は、幅(図1の上下方向)が13cm、長さ(図1の左右方向)が32cmである。
第1フィルム20と第2フィルム21を繋ぎ合わせる第2カバー片40は、たとえばカットテープとして用いられるフィルムとすることができ、接着や熱溶着によって第1フィルム20及び第2フィルム21を気密に接合する。図示の実施形態では、第2カバー片40は、幅が10mm、長さは32cmである。第2カバー片40として、第1フィルム20及び第2フィルム21との接合部分に感熱接着剤を塗布したパートコート加工を施したフィルムを例示できる。第2カバー片40の最大幅は、包装される飯塊60の幅である。
第2カバー片40とは逆側の面に、第1カバー片30が装着される。第1カバー片30は、図1及び図6に特にわかりやすく示されるように、第1フィルム20及び第2フィルム21の全長に亘って接合されるのではなく、飯塊包装時に外側に露出するフィルム基体11の外側面17は、フィルム基体11の外側端縁17aから1/2以上2/3以下の長さ部分で接合された接合部31を有するが(接合部31を着色して示している)、外側面17の残りの部分は第1フィルム20及び第2フィルム21、さらには第2カバー片40と接合されていない未接合部33を有する。また、飯塊60と対向する内側面18では、第1カバー片30は、フィルム基体11の内側端縁18aのみ又はその近傍位置のみでフィルム基体11に接合された接合部32を有するが、その他の部分は未接合部33となっている。なお、図示の実施形態では、第1カバー片30は、幅が10mm、長さは32cmである。第1カバー片30の最大幅は、包装される飯塊60の幅である。
第1カバー片30をフィルム基体11の外面側17の全長に亘って接合させず、外側端縁17aから1/2以上2/3以下の長さとしたのは、後述するとおり、包装を解く際に第1カバー片30のみを引っ張る工程(図12乃至図16参照)を有し、この工程において、第1カバー片30とフィルム基体11の未接合部33に指90(図12及び図13参照)を入れて、第1カバー片30を掴むためである。第1カバー片30について、フィルム基体11の外側面17の外側端縁17aからの接合部31の長さが1/2に満たないと、包装状態において未接合部33で第1カバー片30が弛んでしまい、他の物品に引っ掛かる虞がある。一方、第1カバー片30は、フィルム基体11の外側面17の2/3を越えて接合させると、包装を解く際に第1カバー片30のみを掴むことができない虞がある。なお、第1カバー片30とフィルム基体11の接合部31,32は、接着、熱溶着等であればよい。
フィルム基体11は、たとえば、ロール上に巻かれたフィルムを第1フィルム20と第2フィルム21に連続的に切断し、その下流側で第1カバー片30と第2カバー片40を第1フィルム20と第2フィルム21に接合、第1カバー片30については接合部31,32のみで接合するよう装着することで製造することができる。そして、適宜必要な長さに切断すればよい。なお、第1フィルム20と第2フィルム21を1枚のフィルムで形成する場合には、当該フィルムに直接第1カバー片30及び第2カバー片40を接合すればよい。
フィルム基体11は、図1、図2に示すように、第1カバー片30の両端縁を挟むように、第1フィルム20と第2フィルム21に切込み12,12と切込み12a,12aを形成しておくことが望ましい。切込み12,12は、包装を解く際にユーザが分断開始端となる切込み12,12間の第1カバー片30と第2カバー片40を掴んでフィルム基体11を容易に分断させるためのものである。また、切込み12a,12aは、包装を解く途上で第1カバー片30を引っ張ったときに、フィルム基体11の内側面18の分断開始端となる。
フィルム基体11は、第1カバー片30及び第2カバー片40に対して略直交する図1の線L1、図2の線L2で折り曲げる。たとえば、第1カバー片30が外側、第2カバー片40が内側となるように、線L1で山折り(線L2で谷折り)すればよい。折り曲げる位置は、フィルム基体11の長手方向中央とすることが適当である。そして、図5及び図6に示すように、折り曲げ部19で折りまげられたフィルム基体11の間にシート状食品50を挟み込む。なお、シート状食品50をフィルム基体11に載せてからフィルム基体11を折り曲げても構わない。
上記では、図6に示すように、第1カバー片30が外側、第2カバー片40が内側に位置するようにフィルム基体11を折り曲げている。この理由については、包装を解く手順において説明するが、本発明は、第1カバー片30が内側に位置するように折り曲げるものも含む。
シート状食品50は、シート状海苔を例示できる。シート状食品50は、略長方形のものを図示しているが、長方形の角部が面取りされた形状のものを用いたり、長手方向の端部が丸く面取りされた形状のものを用いることもできる。図示の実施形態では、シート状食品50は、長手方向の長さは約18cm、幅方向の長さが約9cmである。シート状食品50は、シート状海苔に限らず、薄手の食品であれば、鯣を薄く伸ばしたものや、おぼろ昆布をシート状に形成したもの、大豆をシート状に加工したもの等を採用することができる。
折り曲げられたフィルム基体11にシート状食品50を挟んだ状態で、フィルム基体11は、折り曲げられた一辺19と開放している三辺が存在する。この開放している三辺には、図5及び図6に示すように、線状の熱溶着13を施す。これにより、フィルム基体11は、折り曲げられた一辺19と、熱溶着13の施された三辺によって、シート状食品50を気密に収容した包装シート10になる。フィルム基体11に上述した切込み12,12を形成している場合には、切込み12,12からの水分等の侵入を防止するために、熱溶着13は、切込み12,12よりも内側に施すことが望ましい。
また、包装シート10には、シート状食品50を位置決めして、ずれを抑えるために、図5に示すように、シート状食品50を囲む1又は複数箇所に点状又は短い線状の熱溶着14を施すことが好適である。
得られた包装シート10は、第1フィルム20と第2フィルム21が第2カバー片40によって気密に塞がれており、周縁は、折り曲げられた一辺19と熱溶着13によって気密に塞がれた三辺によりシート状食品50を収容している。従って、包装シート10の内部への水分や湿気等の侵入をほぼ完全に防ぐことができ、収容されたシート状食品50の乾燥状態を長期に亘って好適に維持できる。
上記包装シート10により飯塊60を包装する。飯塊60は、白米やかやくご飯などを固めて、扁平形状や球形状にした塊とすることができる。飯塊60には、部分的あるいは全体的に胡麻等の振り掛け食品を振り掛けたり、具材を載せたり、具材を内部に挟むようにしてもよい。本実施形態では、飯塊60は三角扁平形状のおにぎりであるが、丸形扁平形状、四角形扁平形状、丸形、四角型、俵形のおにぎりとすることもできる。
飯塊60を包装するには、まず、図5に示すように、包装シート10に飯塊60を載せる。飯塊60の位置は、包装シート10の幅方向略中央であって、第1カバー片30よりもやや上側とし、包装したときに飯塊60の周面(底面)が第1カバー片30と対向する位置とする。そして、飯塊の周面に沿うように包装シート10で飯塊60を包み、包装シート10の重なり部分をテープなどの止着手段70により止めることで、図7(シート状食品50は示さず)に示すように、包装飯塊80を得ることができる。図8は、包装飯塊80を底面側から見た図、図9は、図8の線D−Dに沿う包装飯塊80の底面側の断面図である。
本実施形態の止着手段70はテープであるが、製造年月日や内容物等を記載したラベルを用いたり、熱溶着により止着することもできる。
包装シート10は、上記したとおり、気密にシート状食品50を収容しているから、飯塊60からの水分や湿気の侵入を防止でき、シート状食品50の乾燥状態を好適に維持できる。
上記包装飯塊80は、以下の手順でその包装を解くことができる。
図8及び図9に示す状態から、切込み12,12間を第1カバー片30と第2カバー片40と共に摘み、包装飯塊80の底面から離れる図10の矢印E方向に引っ張る。これにより、フィルム基体11は、切込み12,12から分断15される。なお、図10乃至図16において、切断された第1フィルム20の端面を点線で表わしている。
第2カバー片40は、フィルム基体11に対して、シート状食品50側となる内面側に配置しているから、カットテープと同様に、第2カバー片40は、フィルム基体11の第1フィルム20と第2フィルム21を引き裂く。
そして、図11の矢印Fに示すように、切込み12,12とは逆側の端部となるフィルム基体11の折り曲げ部19まで第1カバー片30を引っ張ることで、図12に示すように、フィルム基体11の外側面17が完全に分断15される。
続いて、図12に示すように、第1カバー片30とフィルム基体11との間の未接合部33に指90(たとえば人差し指)を入れ、指90,91(たとえば人差し指と親指)で第1カバー片30のみを掴んで図13の矢印Gに示すように、第1カバー片30を包装飯塊80の底面に対して略平行な方向に引っ張る。第1カバー片30とフィルム基体11との間の未接合部33は、フィルム基体11の外側面の1/2以上2/3以下の長さ部分とすることで、余裕をもって未接合部33に指90を入れることができる。
第1カバー片30は、フィルム基体11の内側面18に内側端縁18aのみで接合32されているから、図13に示すように、第1カバー片30によってフィルム基体11の内面側18の内側端縁18aが引っ張ると、フィルム基体11は内側面18の切込み12a,12a(図1参照)から分断16されていく。第1カバー片30と対向位置にある第2カバー片40も第1カバー片30と共に引っ張られるから、図13乃至図15に示すように第2カバー片40が第1フィルム20と第2フィルム21を引き裂きながら、フィルム基体11の分断16を進行させる。
そして、図16に示すように、フィルム基体11から第1カバー片30、第2カバー片40が完全に抜け出るまで引っ張ることで、フィルム基体11の内側面18は完全に分断15,16される。
そして、図17及び図18に示すように、包装飯塊80を分断されて形成されたフィルム基体11の切り口15,16を下に向けることで、飯塊60は、自重により、または、切り口15,16と対向する包装シート10の端部を摘んで軽く揺らすことで、上手くシート状食品50に包まれた状態で取り出すことができる。このとき、飯塊60が引き出されることで、フィルム基体11は、切り口15,16がより幅広に開いて開口し、乾燥状態にあるシート状食品50に包まれた飯塊60を得ることができる。
なお、ある程度、シート状食品50に包まれた飯塊60が露出すると、その露出部分を掴んで引っ張れば、より上手くシート状食品50に包まれた飯塊50を取り出すことができる。
取り出された飯塊は、乾燥状態にあるシート状食品に包まれているから、そのまま食せばよい。
上記実施形態は、本発明を説明するためのものであって、特許請求の範囲に記載の発明を限定し、或は範囲を減縮するように解すべきものではない。又、本発明の各部構成は上記一実施形態に限らず、特許請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能であることは勿論である。
たとえば、上記実施形態では、包装シート10によって飯塊60を包み込むように包装しているが、図19に示すように、飯塊を袋状の包装シート10で包装することもできる。この場合、包装シート10は、予め袋状に形成して飯塊を投入するようにしてもよいし、飯塊を載せた後、袋状に形成してもよい。
上記説明において、説明のため、適宜寸法や望ましい形状を例示しているが、本発明は上記寸法や形状に限定されるものではないことは明らかである。例えば、包装シート10の大きさは、包装される飯塊60の大きさに合わせて作製すればよい。
図20に丸囲み部35で示すように、第1カバー片30及び第2カバー片40は、その一端又は両端をフィルム基体11からはみ出すように形成することもできる。はみ出し部35を設けることで、開封開始端をわかりやすく、また、掴み易くすることができる。
さらに、第1フィルム20と第2フィルム21の対向する一辺どうしは、端縁どうしが当接又は重なるように配置しても構わない。この場合、第2カバー片40は、一方のフィルムの端縁に沿って、両フィルムどうしを気密に接合するよう配置すればよい。もちろん、1枚のフィルムとしてもよい。
第2カバー片40は、フィルム基体11を上手く分断するために装着することが望ましいが、1枚のフィルムでフィルム基体11を構成する場合、当該フィルムを方向性フィルム、すなわち、特定の方向に裂け易いフィルムを用いると、第2カバー片40を省略することもできる。
また、上記実施形態では、第1カバー片30及び第2カバー片40は、細長い形状の等幅のものであるが、図21に示すように、第1カバー片30と第2カバー片40は折り曲げ状態の包装シートにおいて、両端側を細幅、飯塊60及び/又はシート状食品50と重なる位置のみ幅広とする形状にしてもよい。両端側を細幅とすることで、飯塊60を包装したときに、包装飯塊80は、包装シート10が折り曲げられた角部を細く尖らすことができ、その見栄えをよくすることができる。一方、幅広部分は、細幅部分よりも幅広であって最大が飯塊50の幅とすることで、開封の際に切り口15,16(図17参照)を大きく開口させることができ、飯塊60をよりスムーズに取り出すことができる。なお、フィルム基体11が上手く裂けるように、幅広部分と細幅部分との移行部はテーパー形状とすることが望ましい。
10 包装シート
11 フィルム基体
20 第1フィルム
21 第2フィルム
30 第1カバー片
31 接合部
32 接合部
33 未接合部
40 第2カバー片
50 シート状食品
60 飯塊

Claims (8)

  1. 略矩形のフィルムと、前記フィルムの幅方向に一方の端縁から他方の端縁に亘って装着された帯状の第1カバー片と、を含んでいるフィルム基体であって、前記フィルムの幅方向の略中央位置で前記カバー片と直交する折り曲げ部を有するフィルム基体と、
    前記折り曲げ部にて折り曲げられている前記フィルム基体の間に挟み込まれているシート状食品と、
    前記フィルム基体の前記折り曲げ部以外の縁辺を気密に接合する熱溶着部と、
    を有し、飯塊を包装したときに、前記折り曲げられている前記フィルム基体の内側面が包装される飯塊と対向し、外側面が露出する包装シートであって、
    前記第1カバー片は、前記フィルム基体の前記内側面に対して、前記フィルム基体の内側端縁近傍のみで前記フィルム基体に接合されており、前記フィルム基体の前記外側面に対して外側端縁から前記外側面の1/2以上2/3以下の長さ部分で前記フィルム基体に接合されている、
    包装シート。
  2. 前記フィルムには、前記第1カバー片とは逆側の面に、前記第1カバー片と対向し、前記フィルムの幅方向の一方の端縁から他方の端縁に亘って接合された第2カバー片を有する、
    請求項1に記載の包装シート。
  3. 前記フィルムは、第1フィルムと、第2フィルムから構成され、
    前記第2カバー片は、前記第1フィルムと前記第2フィルムの対向する一端縁どうしを気密に接合している、
    請求項2に記載の包装シート。
  4. 前記第1カバー片は、前記端縁からはみ出すはみ出し部を有する、
    請求項1乃至請求項3の何れかに記載の包装シート。
  5. 前記フィルム基体の端縁には、前記第1カバー片の両側に切込みが形成されている、
    請求項1乃至請求項4の何れかに記載の包装シート。
  6. 折り曲げられた前記フィルム基体は、前記シート状食品の周囲の1又は複数箇所にずれ防止用の熱溶着部を有する、
    請求項1乃至請求項5の何れかに記載の包装シート。
  7. 請求項1乃至請求項6の何れかに記載の包装シートで扁平形状の飯塊を包装してなる包装飯塊であって、前記第1カバー片は、前記飯塊の周面と重なる底面に位置する、
    包装飯塊。
  8. 請求項7に記載の包装飯塊について、外側に位置する第1カバー片の端縁を掴んで、前記第1カバー片が前記底面から離れる方向に前記フィルム基体の折り曲げ部分まで引っ張って、外側に位置するフィルム基体を分断した後、
    前記底面に対して略平行な方向に引っ張ることで、前記飯塊と前記シート状食品との間に存する第1カバー片を引き抜いて、前記フィルム基体を分断し、
    分断されたフィルム基体に形成された切り口を下向きにして、飯塊をシート状食品と共に前記フィルム基体の切り口から引き出し、シート状食品に包まれた状態の飯塊を取り出すことで包装が解かれる、
    包装飯塊の包装を解く方法。
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