JP6097375B1 - 締結部材用のキャップ - Google Patents

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Abstract

【課題】締結部材に容易に装着できるキャップを提供する。【解決手段】締結部材用のボルトキャップ1は、支持部2と、支持部2から突出する複数の突出部3と、を備え、複数の突出部3同士の間に間隙4が形成されており、支持部2及び突出部3が前記ボルト100の操作穴113に挿入される。【選択図】 図4

Description

本発明は、締結部材用のキャップに関する。
構造物から突出しているボルトヘッド又はナットに嵌合・被覆させる保護キャップが知られている(たとえば、特許文献1参照)。
特開2002−39138号公報
上記保護キャップでは、ボルトヘッドの側部をボルトキャップの側部が覆っている。このため、たとえば、ザグリ穴にボルトヘッドが埋められた状態で取り付けられる締結部材に対しては、ボルトヘッドの側部をボルトキャップの側部が覆うことが難しく、当該保護キャップの装着が困難となる、という問題がある。
本発明が解決しようとする課題は、締結部材に容易に装着できるキャップを提供することである。
[1]本発明に係る締結部材用のキャップは、支持部と、前記支持部から突出する複数の突出部と、を備え、複数の前記突出部同士の間に間隙が形成されており、前記支持部及び前記突出部が前記締結部材の操作穴に挿入され、前記支持部の外側面及び前記突出部の外側面は、前記突出部の先端に向かうに従って前記キャップの中心に接近する第1のテーパ面を形成しており、前記支持部は、前記操作穴の開口の形状が含む角部のうちの少なくとも2つに対応した角部を含む平面形状を有し、前記複数の突出部は、前記キャップの軸方向に垂直な断面を視た場合に、前記キャップの中心の仮想円上に実質的に等間隔に配置されているキャップである。
]上記発明において、下記(1)式を満たしてもよい。
α<β … (1)
但し、上記の(1)式において、αは、前記第1の面の延在方向と、前記キャップの軸方向に実質的に平行な第1の方向とのなす角度であり、βは、前記操作穴の内壁面の延在方向と前記第1の方向のなす角度である。
]上記発明において、下記(2)式を満たしてもよい。
α>β … (2)
但し、上記の(2)式において、αは、前記第1のテーパ面の延在方向と、前記キャップの軸方向に実質的に平行な第1の方向とのなす角度であり、βは、前記操作穴の内壁面の延在方向と前記第1の方向のなす角度である。
]上記発明において、前記角部は、相互に隣り合う2つの前記第1のテーパ面から構成されており、下記(3)式を満たしてもよい。
α>β … (3)
但し、上記の(3)式において、αは、相互に隣り合う2つの前記第1のテーパ面のなす角度であり、βは、前記第1のテーパ面が当接する2つの前記操作穴の内壁面のなす角度である。
]上記発明において、前記突出部の先端面は、前記突出部の先端に向かうに従って前記キャップの中心に接近する第2のテーパ面を含んでいてもよい。
]上記発明において、下記(4)式を満たしてもよい。
α>β … (4)
但し、上記の(4)式において、αは、前記第2のテーパ面の延在方向と、前記第1の方向に対して実質的に直交する第2の方向とのなす角度であり、βは、前記操作穴の底面の延在方向と前記第2の方向とのなす角度である。
]上記発明において、前記突出部の先端面は、前記第2のテーパ面よりも内側に設けられた平坦面を含んでいてもよい。
]上記発明において、前記キャップの中心で前記キャップを、前記キャップの軸方向に実質的に平行な第1の方向に沿って貫通し、前記間隙に連通する貫通孔を備え、前記貫通孔は、前記キャップの先端に向かうに従って漸次的に小さくなる内径を有しており、前記突出部は、前記貫通孔の内周面から連続している断面円弧状の第3のテーパ面を有していてもよい。
]上記発明において、相互に隣り合う前記突出部に間に対応するように設けられ、前記キャップの軸方向に実質的に平行な第1の方向に沿って前記支持部から前記突出部の先端まで延在する溝を備えていてもよい。
[10]本発明に係る締結部材用のキャップは、支持部と、前記支持部から突出する複数の突出部と、を備え、複数の前記突出部同士の間に間隙が形成されており、前記支持部及び前記突出部が前記締結部材の操作穴に挿入され、前記突出部の先端面は、前記突出部の先端に向かうに従って前記キャップの中心に接近する第2のテーパ面を含み、前記突出部の先端面は、前記第2のテーパ面よりも内側に設けられた平坦面を含むキャップである。
[11]本発明に係る締結部材用のキャップは、支持部と、前記支持部から突出する複数の突出部と、を備え、複数の前記突出部同士の間に間隙が形成されており、前記支持部及び前記突出部が前記締結部材の操作穴に挿入され、前記キャップの中心で前記キャップを、前記キャップの軸方向に実質的に平行な第1の方向に沿って貫通し、前記間隙に連通する貫通孔を備え、前記貫通孔は、前記キャップの先端に向かうに従って漸次的に小さくなる内径を有しており、前記突出部は、前記貫通孔の内周面から連続している断面円弧状の第3のテーパ面を有しているキャップである。
本発明のキャップは、複数の突出部同士の間に間隙が形成されているため、当該キャップを締結部材の操作穴に挿入した場合、それぞれの突出部が変形可能となっている。突出部が変形すると、その変形の反力がキャップを当該操作穴内に留まらせるように作用する。このように、本発明のキャップは、締結部材の取付状態によらず、当該締結部材の操作穴に挿入することで、当該キャップを締結部材に容易に装着することができる。
図1は、本発明の一実施の形態に係るボルトとボルトキャップを示す斜視図である。 図2(a)は、本発明の一実施の形態に係るボルトの平面図であり、図2(b)は、図2(a)のIIb-IIb線に沿った断面図である。 図3(a)は、図2(b)のIIIa部の部分拡大図であり、図3(b)は、図2(b)のIIIb部の部分拡大図である。 図4は、本発明の一実施の形態に係るボルトキャップを示す斜視図である。 図5は、図4のV−V線に沿った断面図である。 図6(a)は、図5のVIa-VIa線に沿った断面図であり、図6(b)は、図5のVIb-VIb線に沿った断面図である。 図7は、本発明の一実施の形態に係るボルトキャップ取付治具を示す斜視図である。 図8は、本発明の一実施の形態に係る圧入部を示す断面図である。 図9(a)及び図9(b)は、本発明の一実施の形態に係るボルトキャップを操作穴に装着する手順(その1)について説明するための断面図である。 図10(a)及び図10(b)は、本発明の一実施の形態に係るボルトキャップの作用を説明するための図であり、図10(a)は、ボルトキャップ取付治具を用いてボルトキャップをボルトの操作穴に挿入する状態を示す断面図であり、図10(b)はボルトキャップをボルトの操作穴に挿入した状態を示す平面図である。 図11(a)〜図11(c)は、本発明の一実施の形態に係るボルトキャップを操作穴に装着する手順(その2)について説明するための断面図である。 図12は、本発明の一実施の形態に係るボルトキャップ取外し治具を示す斜視図である。 図13は、本発明の一実施の形態に係るボルトキャップ取外し治具を示す底面図である。 図14(a)は、本発明の一実施の形態に係るボルトキャップ取外し治具の開放状態を示す図13のXIV-XIV線に沿った断面図であり、図14(b)は、本発明の一実施の形態に係るボルトキャップ取外し治具のチャック状態を示す図13のXIV-XIV線に沿った断面図である。 図15(a)〜図15(d)は、本発明の一実施の形態に係るボルトキャップを操作穴から取り外す手順について説明するための断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の一実施の形態に係るボルトとボルトキャップを示す斜視図、図2(a)は本発明の一実施の形態に係るボルトの平面図であり、図2(b)は、図2(a)のIIb-IIb線に沿った断面図、図3(a)は図2(b)のIIIa部の部分拡大図、図3(b)は図2(b)のIIIb部の部分拡大図である。
本実施形態に係るボルトキャップ1は、ボルト100の操作穴113に挿入して用いられるものである。ボルト100は、たとえば、工場設備等に締結されて用いられるものであり、当該ボルト100の操作穴113に工具(たとえば、六角レンチ)を挿入して当該工具を回すことで、当該ボルト100をねじ込んで設備に固定したり、緩めて設備から取り外したりすることができる。本実施形態のボルトキャップ1をこのようなボルト100の操作穴113に装着すると、当該ボルトキャップ1により当該操作穴113の開口113aを塞ぐことができる。これにより、ボルトキャップ1によってボルト100の操作を禁止することができる。
以下に、まず、ボルト100について、図1〜図3を参照しながら説明する。
ボルト100は、図1及び図2に示すように、ヘッド部110と、軸部120と、を備えている。ヘッド部110は、図中Z方向において軸部120の上端に位置している。このヘッド部110は、上面111と、座面112と、操作穴113と、を有している。
本実施形態における「ボルト100」が本発明における「締結部材」の一例に相当し、本実施形態における「操作穴113」が本発明における「操作穴」の一例に相当する。また、本実施形態におけるZ方向が、本発明における操作穴113の軸方向と実質的に平行な第1の方向に相当する。
上面111と座面112は、ヘッド部110において相互に反対側に位置する面である。ボルト100を被締結体(不図示)に締結すると、座面112が、たとえば座金(不図示)などを介して当該被締結体(不図示)に面する状態となる。
操作穴113は、上面111の略中心に設けられている。この操作穴113は、Z方向に延在するボルト100の軸と同軸上に配置された上面111で開口する有底の穴である。本実施形態では、この操作穴113の開口113aの形状は、平面視において正六角形状とされている。
操作穴113は、6つの内壁面114と、底面115と、を有している。本実施形態における「内壁面114」が本発明における「内壁面」の一例に相当し、本実施形態における「底面115」が本発明における「底面」の一例に相当する。
相互に隣り合う内壁面114は、縁部の一つを互いに共通している。平面視において、相互に隣り合う内壁面114は、これらが共通する縁部において外側に向かって屈曲する角部116を構成している。本実施形態では、図2(a)に示すように、隣り合う内壁面114同士の間のなす角(すなわち、角部116のなす角)がβとなるように設定されている。ここでは、開口113aが正六角形状であるから、角部116のなす角βは、120°となるように設定されている。
内壁面114は、操作穴113の軸方向に沿って切断した断面から視て、上面111から離れるに従い、操作穴113の中心に接近するように傾斜している。
この場合、ボルト100では、図3(a)に示すように、操作穴113の内壁面114の延在方向と、Z方向とのなす角がβとなっている。なお、以下の説明において、操作穴113の内壁面114の延在方向と、Z方向とのなす角βを、内壁面114の傾斜角βとも称する。
操作穴113の開口113aの形状は、正六角形状に限らない。また、正多角形であることにも限定されない。たとえば、操作穴113の開口113aの形状は、三角形、四角形、五角形等の角形や、楕円形、星形等の種々の幾何学的な図形を採用することができる。
底面115は、図2(b)に示すように、操作穴113の軸方向に沿って切断した断面から視て、上面111から離れるに従い、操作穴113の中心に接近するように傾斜している。つまり、底面115は、逆円錐形状に陥没した形状となっている。
この場合、ボルト100では、図3(b)に示すように、この底面115の延在方向と、X方向とのなす角がβとなっている。なお、以下の説明において、底面115の延在方向と、X方向とのなす角βを、底面115の傾斜角βとも称する。
軸部120は、図1及び図2(b)に示すように、ヘッド部110と一体的に形成されており、当該ヘッド部110の座面112から操作穴113の軸方向と実質的に一致する方向に沿って延在している。この軸部120は、ヘッド部110や操作穴113の中心と同軸上に配置されている。この軸部120には、雄ねじ121が設けられている。
次に、ボルトキャップ1について、図4〜図6を参照しながら、詳細に説明する。
図4は本発明の一実施の形態に係るボルトキャップを示す斜視図、図5は図4のV−V線に沿った断面図、図6(a)は図5のVIa-VIa線に沿った断面図、図6(b)は図5のVIb-VIb線に沿った断面図である。
ボルトキャップ1は、図1に示すように、ボルト100の操作穴113に挿入して用いられるものである。ボルトキャップ1を操作穴113に挿入すると、当該ボルトキャップ1の軸方向は、操作穴113の軸方向と実質的に一致する。
本実施形態のボルトキャップ1は、操作穴113の内壁面114に接触すると、変形可能な程度の剛性を有する材料で構成されている。具体的には、ボルトキャップ1を構成する材料としては、樹脂、金属、木材、又はゴム等を例示することができる。
本実施形態のボルトキャップ1は、図4及び図5に示すように、支持部2と、当該支持部2から突出する複数(本実施形態では、3つ)の突出部3と、複数の突出部3同士の間に形成された複数(本実施形態では、3つ)の間隙4と、当該ボルトキャップ1の中心で当該ボルトキャップ1をZ方向に沿って貫通する貫通孔5と、相互に隣り合う突出部3の間に対応するように設けられた複数(本実施形態では、3つ)の溝6と、を備えている。
本実施形態における「ボルトキャップ1」が本発明における「キャップ」の一例に相当し、本実施形態における「支持部2」が本発明における「支持部」の一例に相当し、本実施形態における「突出部3」が本発明における「突出部」の一例に相当し、本実施形態における「間隙4」が本発明における「間隙」の一例に相当し、本実施形態における「貫通孔5」が本発明における「貫通孔」の一例に相当し、本実施形態における「溝6」が本発明における「溝」の一例に相当する。
本実施形態のボルトキャップ1は、支持部2と突出部3が一体的に形成されるものである。ここでいう「一体的」とは、部材同士が分離しておらず、且つ、同一材料により一体の構造体として形成されていることを意味する。この場合、本実施形態では、一体的に形成された支持部2と突出部3は、図4に示すように、仮想面Lによって区切られている。仮想面Lは、支持部2の介在部22(後述)と同一のXY平面上に延在する面である。
支持部2は、複数の突出部3を支持する部分である。本実施形態のボルトキャップ1では、この支持部2が操作穴113の開口113aを塞ぐように、当該操作穴113の内部に留まることで、ボルト100の操作を禁止することができる。
この支持部2は、図5及び図6(a)に示すように、上面21と、介在部22と、複数(本実施形態では、6つ)の第1の外側面23と、を有している。本実施形態における「第1の外側面23」が本発明における「支持部の外側面」の一例に相当する。
上面21は、支持部2において突出部3を支持する側と反対側の面である。本実施形態のボルトキャプ1をボルト100の操作穴113に装着すると、当該ボルト100の上面111と、支持部2の上面21とが実質的に同一平面上に位置するようになる(図13(c)参照)。
介在部22は、支持部2と突出部3とが一体的に形成される場合において、当該突出部3から露出する部分であり、隣り合う突出部3の間に介在している。複数の突出部3は、この介在部22を介することで、隣り合う突出部3同士の間で相互に独立して支持部2に支持されている。
Z方向における支持部2の上面21及び介在部22の間の距離が、当該支持部2の厚さに相当する。この支持部2の厚さは、ボルトキャップ1をボルト100の操作穴113に挿入した場合に、複数の突出部3が相互に独立して変位することで生じる反力によって変形しない程度の剛性を確保できる厚さとなっている。
複数の第1の外側面23のそれぞれは、ボルトキャップ1を操作穴113に挿入すると、当該操作穴113の内壁面114のそれぞれに対応するようになっている。この場合、対応する第1の外側面23及び内壁面114が相互に直接接触することで、ボルトキャップ1が操作穴113の内壁面114に支持される。ボルトキャップ1においては、内壁面114の数に応じて、第1の外側面23の数が設定されている。
第1の外側面23は、突出部3の先端に向かうに従って、ボルトキャップ1の中心に接近するように傾斜している。このため、支持部2は、突出部3の先端に向かうに従って、漸次的に外形形状が小さくなっている。
本実施形態では、図6(a)に示すように、6つの第1の外側面23が、溝6により3分割されている。溝6によって分割されていない2つの第1の外側面23,23同士は、相互に隣り合っており、縁部の一つを互いに共通するように連続している。
この相互に隣り合う第1の外側面23,23は、平面視において、これらが共通する縁部において外側に向かって屈曲する角部231を構成している。本実施形態の支持部2においては、3組の相互に隣り合う第1の外側面23,23によって、3つの角部231が構成されている。なお、本実施形態では、それぞれの角部231が同一の角度となるように設定されているが、特にこれに限定されず、異なる角度の角部が混在していてもよい。
それぞれの角部231は、ボルトキャップ1を操作穴113に挿入すると、操作穴113の角部116のうち3つの角部に対応するようになっている。具体的には、3つの角部231が操作穴113の角部116に一つおきに対応する配置となっている。
突出部3は、図4に示すように、ボルトキャップ1において、支持部2の上面21と反対側で、当該支持部2から離れる方向に向かって突出する部分である。複数の突出部3は、相互に同一の形状を有している。本実施形態では、複数の突出部3は、図6(b)に示すように、当該ボルトキャップ1の中心の仮想円上に実質的に等間隔に配置されている。
この突出部3は、図4,図5,及び図6(b)に示すように、第2の外側面31と、第3のテーパ面32と、先端面33と、を有している。本実施形態における「第2の外側面31」が本発明における「突出部の外側面」の一例に相当し、本実施形態における「第3のテーパ面32」が本発明における「第3のテーパ面」の一例に相当し、本実施形態における「先端面33」が本発明における「先端面」の一例に相当する。
本実施形態において、1つの突出部3は、2つの第2の外側面31,31を有している。したがって、ボルトキャップ1においては、合計して6つの第2の外側面31が形成されている。この第2の外側面31は、突出部3の先端に向かうに従って、ボルトキャップ1の中心に接近するように傾斜している。この場合、第2の外側面31の傾斜角度は、第1の外側面23の傾斜角度と同じ角度となっている。
1つの突出部3が有する2つの第2の外側面31,31同士は、相互に隣り合っており、縁部の一つを互いに共通するように連続している。この相互に隣り合う第2の外側面31,31は、図6(b)に示すように、ボルトキャップ1の軸方向に垂直な断面において、これらが共通する縁部において外側に向かって屈曲している。
本実施形態の第2の外側面31は、支持部2の第1の外側面23に対応して形成されている。相互に対応する第1及び第2の外側面23,31同士は、連続的に繋がっている。
ボルトキャップ1では、図4及び図5に示すように、支持部2の第1の外側面23及び突出部3の第2の外側面31によって、第1のテーパ面11が形成されている。本実施形態における「第1のテーパ面11」が本発明における「第1のテーパ面」の一例に相当する。
本実施形態では、第1及び第2の外側面23,31が連続的に繋がっていることから、第1のテーパ面11は、これらの繋ぎ目で段差が生じることなく滑らかに延在している。また、第1及び第2の外側面23,31によって第1のテーパ面11が形成されることから、当該第1のテーパ面11は、支持部2の先端から突出部3の先端に亘って、当該突出部3の先端に向かうに従ってボルトキャップ1の中心に接近するように一定の角度で傾斜している。
本実施形態では、図5に示すように、この第1のテーパ面11の延在方向と、Z方向とのなす角がαとなるように設定されている。なお、以下の説明において、第1のテーパ面11の延在方向と、Z方向とのなす角αを、第1のテーパ面11の傾斜角αとも称する。
この場合、本実施形態のボルトキャップ1においては、第1のテーパ面11の傾斜角αが、内壁面114の傾斜角βとの関係において、下記(5)式を満たすように設定されている。
α<β・・・(5)
相互に隣り合う第1のテーパ面11,11の間には、図4及び図6(a)に示すように、角部12が形成されている。本実施形態では、この角部12のなす角がαとなるように設定されている。なお、第1のテーパ面11は、第1及び第2の外側面23,31により形成されるものであるから、隣り合う第1の外側面23,23の間に形成される角部231は、角部12に含まれるものである。
この場合、本実施形態のボルトキャップ1においては、角部12のなす角αが、操作穴113の角部116のなす角βとの関係において、下記(6)式を成立するように設定されている。
α>β・・・(6)
具体的には、本実施形態では、角部116のなす角βを120°となるように設定する一方、角部12のなす角αを121°となるように設定している。
第3のテーパ面32は、図6(b)に示すように、貫通孔5の内周面に対応した形状を有する面である。本実施形態では、1つの突出部3に対して、1つの第3のテーパ面32が形成されている。したがって、ボルトキャップ1においては、合計して3つの第3のテーパ面32が形成されている。
この第3のテーパ面32は、断面円形状の貫通孔5に対応しており、当該貫通孔5の内周面から連続する断面円弧状に形成され、図6(b)に示すように、ボルトキャップ1の軸方向に垂直な断面において、貫通孔5の内周面上に位置している。
詳細は後述するが、本実施形態の貫通孔5は、突出部3の先端に向かうに従って漸次的に小さくなる内径を有している。このため、第3のテーパ面32は、ボルトキャップ1の軸方向に沿った断面において、突出部3先端に向かうに従って当該ボルトキャップ1の中心に接近するように傾斜している。
この場合、断面円弧状とされた第3のテーパ面32の曲率は、突出部3の先端に向かうに従って漸次的に大きくなる。本実施形態では、第3のテーパ面32の曲率が漸次的に変化する割合と、貫通孔5の内径が漸次的に変化する割合とが同一となっている。
突出部3の先端には、図4及び図5に示すように、先端面33が形成されている。この先端面33は、ボルトキャップ1を操作穴113に挿入すると、当該操作穴113の底面115に対向する面であり、第2のテーパ面34と、平坦面35と、を含んでいる。本実施形態における「第2のテーパ面34」が本発明における「第2のテーパ面」の一例に相当し、本実施形態における「平坦面35」が本発明における「平坦面」の一例に相当する。
第2のテーパ面34は、図5に示すように、ボルトキャップ1の軸方向に沿った断面において、突出部3の先端に向かうに従ってボルトキャップ1の中心に接近するように傾斜している。この第2のテーパ面34は、逆円錐形状に陥没した操作穴113の底面115の一部に対応した形状となっている。なお、第2のテーパ面34は、テーパ状の面に限らず、R形状の面も含むものである。
本実施形態では、この第2のテーパ面34の延在方向と、Z方向に直交する方向とのなす角がαとなるように設定されている。なお、以下の説明において、第2のテーパ面34の延在方向と、Z方向に直交する方向とのなす角αを、第2のテーパ面34の傾斜角αとも称する。
本実施形態のボルトキャップ1では、第2のテーパ面34の傾斜角αは、底面115の傾斜角βとの関係において、下記(7)式を満たすように設定されている。
α>β・・・(7)
平坦面35は、図4及び図5に示すように、XY平面上に延在する面であり、突出部3の先端面33において、第2のテーパ面34よりも内側に設けられている。
間隙4は、図4及び図5に示すように、複数の突出部3同士の間に形成されている。この間隙4は、ボルトキャップ1を操作穴113に挿入した際に、突出部3が操作穴113の内壁面114から力を受けたとき、当該突出部3を相互に独立して変位可能とする変位代として機能する。
間隙4は、図6(b)に示すように、ボルトキャップ1の軸方向に垂直な断面において、ボルトキャップ1の軸から放射方向に沿って延在している。この間隙4の内側端部は貫通孔5と連通している。一方、間隙4の外側端部は、溝6と連通している。
本実施形態では、間隙4は、突出部3の先端に向かうに従い幅広となるように形成されている。このため、突出部3には、この間隙4に面する部分において、当該突出部3の先端に向かうに従い、相互に隣り合う突出部3から離間するように傾斜するテーパ状の面が形成されている。
貫通孔5は、図4及び図5に示すように、ボルトキャップ1の中心に対応して設けられている。この貫通孔5は、後述するボルトキャップ取付治具200の圧入ピン270を挿入するための孔であり、ボルトキャップ1を操作穴113に装着するときに用いられる。
また、本実施形態の貫通孔5は、ボルトキャップ1を操作穴113に挿入した際に、複数の突出部3が操作穴113の内壁面114から力を受けたとき、当該複数の突出部3が相互に独立して変位可能するための変位代としても機能する。
この貫通孔5は、ボルトキャップ1の軸方向に沿って当該ボルトキャップ1を貫通している。この貫通孔5は、ボルトキャップ1の先端(突出部3の先端)に向かうに従って漸次的に小さくなる内径を有している。貫通孔5の上端は、支持部2の上面21に開口している。一方、貫通孔5の下端は、突出部3の平坦面35に開口している。
溝6は、図4及び図5に示すように、相互に隣り合う突出部3の間に対応するように設けられており、ボルトキャップ1の中心の仮想円上に実質的に等間隔に配置されている。この溝6は、後述するボルトキャップ取外し治具300の爪部330を挿入するための溝であり、ボルトキャップ1を操作穴113から取り外すときに用いられる。
本実施形態では、溝6は、Z方向に沿って支持部2から突出部3の先端まで連続的に延在している。この溝6は、平面視において、支持部2の外形を構成する第1の外側面23に対して、当該ボルトキャップ1の中心側に向かって凹んだ形状を有している。このため、ボルトキャップ1を操作穴113に挿入した場合、溝6は当該操作穴113の内壁面114とは接触しないようになっている。つまり、溝6によって、ボルトキャップ1と操作穴113との間に隙間が形成されるようになっている。
次に、本実施形態のボルトキャップ1をボルト100の操作穴113に装着するための手順について説明する。
本実施形態のボルトキャップ1は、図7に示すボルトキャップ取付治具200を用いて操作穴113に装着される。ここで、ボルトキャップ取付治具200(以下、「取付治具200」とも称する。)について、図7及び図8を参照しながら説明する。
図7は本発明の一実施の形態に係るボルトキャップ取付治具を示す斜視図、図8は本発明の一実施の形態に係る圧入部を示す断面図である。
取付治具200は、マガジン210と、押し込み部220と、圧入部230と、を備えている。本実施形態の取付治具200では、マガジン210に収容された複数のボルトキャップ1は、押し込み部220を介して、1つずつ圧入部230へと移送される。
圧入部230は、ボルトキャップ1をボルト100の操作穴113に圧入する機能を有する。この圧入部230は、図9に示すように、本体部240と、軸部250と、コイルばね261,262と、圧入ピン270と、摺動ヘッド280と、圧入スリーブ290と、を有している。
本体部240は、圧入部230の軸方向と実質的に一致する方向に延在する有底の円筒形状の部材である。本体部240の内部には、軸部250の一部と、コイルばね261,262と、圧入ピン270と、摺動ヘッド280と、圧入スリーブ290と、が収容されている。
本体部240の先端241は、ボルト100の上面111と当接可能となっている。この先端241には、当該本体部240の底に開口すると共に、当該先端241を圧入部230の軸方向と実質的に一致する方向に沿って貫通する貫通孔243が形成されている。この貫通孔243の内部には、圧入スリーブ290が摺動可能に挿入されている。
軸部250は、本体部240に対して相対的な動作が可能となっており、圧入ピン270や摺動ヘッド280に操作者の押圧操作を伝達する機能を有する。この軸部250は、圧入部230の軸方向と実質的に一致する方向に延びている。この軸部250の上方端部には、プッシュパッド251が設けられている。プッシュパッド251は、操作者の押圧操作を可能とするため、本体部240から露出するように設けられている。
コイルばね261,262は、本体部240に固定された連結部材263を介して相互に直列に接続されている。このコイルばね261,262の内径は、軸部250の外径よりも若干大きくなっており、当該コイルばね261,262の内部に軸部250が挿通されている。
コイルばね261は、一方の端部で連結部材263と接続され、他方の端部で摺動ヘッド280と接続されている。コイルばね262は、一方の端部で連結部材263と接続され、他方の端部で軸部250と接続されている。コイルばね261,262は、どちらも圧縮状態で本体部240の内部に収容されている。この場合、連結部材263が本体部240に固定されていることから、コイルばね261は、摺動ヘッド280を先端241側に付勢する弾性力を生じさせている。一方、コイルばね262は、軸部250を先端241側と反対側に付勢する弾性力を生じさせている。
コイルばね261のばね定数は、コイルばね262のばね定数よりも小さくなっている。したがって、コイルばね261,262の双方に対して一度に力が付与されると、コイルばね261がコイルばね262に先立って変形する。
圧入ピン270は、軸部250の先端251に直接設けられており、軸部250と同軸上に配置されている。この圧入ピン270は、軸部250の延在方向と実質的に一致する方向に延びている。本実施形態では、圧入ピン270は、軸部250と常に同期して動作する。
圧入ピン270の外形は、ボルトキャップ1の貫通孔5に対応している。本実施形態では、圧入ピン270及び貫通孔5のいずれも断面円形状とされており、圧入ピン270の先端がボルトキャップ1の貫通孔5に対応して、漸次的に先細となるように形成されている。この圧入ピン270では、貫通孔5に挿入された際に当該貫通孔5の内壁面と当接する領域において、圧入ピン270の最大外径が貫通孔5の最大外径よりも僅かに大きくなっている。
摺動ヘッド280は、軸部250の先端252に対応して設けられている。摺動ヘッド280は、当該摺動ヘッド280を圧入部230の軸方向に沿って貫通する貫通孔281を有している。
貫通孔281は、圧入部230の軸方向に沿って、異なる径の部分が連なって形成されており、この貫通孔281の下方の端部に圧入スリーブ290が嵌合されている。貫通孔281において圧入スリーブ290が嵌合する側と反対側の端部からは、軸部250が摺動可能に挿入されている。この摺動ヘッド280は、軸部250に対して同期して動作したり、相対的に動作することが可能となっている。本実施形態では、取付治具200の使用状態においてプッシュパッド251を押し込んだ際に、圧入スリーブ290がボルト100の上面111に接触するまでの間、軸部250と摺動ヘッド280が同期して動作する。
圧入スリーブ290は、圧入部230の軸方向に沿って延在する円柱状の部材であり、摺動ヘッド280の貫通孔281に嵌め込まれている。本実施形態では、圧入スリーブ290は、摺動ヘッド280と常に同期して動作する。この圧入スリーブ290は、貫通孔243に挿入されており、当該貫通孔243の先端から圧入部230の外部に露出可能となっている。圧入スリーブ290の先端では、突出部3が当該圧入スリーブ290から離間する側に突出する姿勢でボルトキャップ1を保持することが可能となっている。
圧入スリーブ290には、当該圧入部230の軸方向に沿って当該圧入スリーブ290を貫通する貫通孔291が形成されている。貫通孔291には、圧入ピン270が摺動可能に挿入されている。
軸部250と摺動ヘッド280が同期して動作する場合、圧入ピン270と圧入スリーブ290も同期して動作する。一方、軸部250と摺動ヘッド280が相対的に動作する場合、圧入ピン270と圧入スリーブ290も相対的に動作する。
また、圧入ピン270と圧入スリーブ290が同期して動作する場合、当該圧入スリーブ290の先端から圧入ピン270の先端が突出しないようになっている。一方、圧入ピン270と圧入スリーブ290が相対的に動作する場合、圧入スリーブ290が停止した後も圧入ピン270が継続して動作することで、当該圧入スリーブ290の先端から圧入ピン270の先端が突出可能となっている。
本実施形態のボルトキャップ1をボルト100の操作穴113に装着する手順は、ステップST11〜ステップST16を備えている。以下に、ステップST11〜ステップST16を図9〜図11を参照しながら説明する。なお、図9(a),図9(b),図10(a),及び図11(a)〜図11(c)においては、取付治具200のうち圧入ピン270及び圧入スリーブ290のみを図示している。また、図10(a),図10(b)及び図11(a)〜図11(c)において、黒塗りの矢印はボルトキャップ1の変形を示し、白塗りの矢印は変形に基づくボルトキャップ1に生じた力を示す。
図9(a),図9(b),及び図11(a)〜図11(c)は本発明の一実施の形態に係るボルトキャップを操作穴に装着する手順について説明するための断面図、図10(a)及び図10(b)は本発明の一実施の形態に係るボルトキャップの作用を説明するための図であり、図10(a)はボルトキャップ取付治具を用いてボルトキャップをボルトの操作穴に挿入する状態を示す断面図、図10(b)はボルトキャップをボルトの操作穴に挿入した状態を示す平面図である。なお、図11(a),図11(b),図12(a),図13(a)〜図13(c)においては、本実施形態のボルトキャップ1及び取付治具200の作用を分かり易く説明するため、図4のV-V線に沿った断面を用いると共に、取付治具200については圧入ピン270及び圧入スリーブ290のみを図示して説明する。
まず、ステップST11では、図9(a)に示すように、ボルト100の操作穴113に対して取付治具200を対向させる。この際、取付治具200の圧入スリーブ290の先端には、予めボルトキャップ1が保持された状態となっている。
次に、ステップST12では、本体部240の先端241をボルト100の上面111に当接させた状態で、操作者がプッシュパッド251を押圧操作する。これにより、軸部250が−Z方向に向かって下降する。軸部250が下降することに伴い、摺動ヘッド280が、コイルばね261の弾性力により当該軸部250と同期して下降する。これにより、圧入ピン270及び圧入スリーブ290が合わせて下降する。
そして、圧入スリーブ290が下降することで、図9(b)に示すように、当該圧入スリーブ290の先端に保持されたボルトキャップ1が、ボルト100の操作穴113に挿入される。
ボルトキャップ1が操作穴113に挿入されると、相互に対応する第1のテーパ面11及び内壁面114が接触する。この場合、本実施形態では、ボルトキャップ1の第1のテーパ面11の傾斜角α1と、操作穴113の内壁面114の傾斜角β1とが、上記(5)式の関係を満たすように設定されている。これにより、第1のテーパ面11は、図10(a)に示すように、相互に接触する操作穴113の内壁面114からの力を受け、突出部3がボルトキャップ1の軸に接近する方向に向けて変形する。ボルトキャップ1においては、複数の突出部3の間に間隙4を形成しているので、それぞれの突出部3が相互に独立して変位することが可能となっている。この変位に基づき突出部3で生じる反力が、当該ボルトキャップ1を操作穴113の内部に留めるように作用する。
また、本実施形態では、図10(b)に示すように、相互に隣り合う第1のテーパ面11同士の間の角部12のなす角αが、操作穴113の角部116のなす角βとの関係において、上記(6)式を成立するように設定されている。このため、相互に隣り合う第1のテーパ面11は、対応する内壁面114からの力を受け、これら第1のテーパ面11同士が角部12を中心に相互に接近するようにボルトキャップ1が変形する。この変形に基づきボルトキャップ1で生じる反力が、当該ボルトキャップ1を操作穴113の内部に留めるように作用する。なお、図10(b)では、ボルトキャップ1の複数の角部12のうち1つの角部12についてのみ白塗りの矢印や黒塗りの矢印を図示して当該ボルトキャップ1の作用を説明しているが、全ての角部12において同様の作用が生じる。
次に、ステップST13では、操作者がさらに押圧操作することで、圧入スリーブ290がボルト100の上面111に接触して、摺動ヘッド280及び圧入スリーブ290の下降動作が停止する。一方、軸部250は、操作者の押圧操作に応じて下降動作を継続し、これに合わせて、圧入ピン270も下降動作を継続する。このため、圧入ピン270が圧入スリーブ290に対して相対的に下降動作する。
そして、図11(a)に示すように、圧入スリーブ290の先端から圧入ピン270の先端が突出し、当該突出した圧入ピン270の先端が、ボルトキャップ1の貫通孔5の内部に入り込む。そして、圧入ピン270は貫通孔5の内面と接触し、ボルトキャップ1を操作穴113の内部にさらに押し込む。
この場合、ボルトキャップ1においては、第1のテーパ面11が内壁面114からの反力をさらに受けて、ボルトキャップ1がさらに変形する。この変形に基づきボルトキャップ1で生じる反力が、当該ボルトキャップ1を操作穴113の内部により強固に留めるように作用する。
次に、ステップST14では、図11(b)に示すように、操作者がさらに押圧操作して、圧入ピン270を圧入スリーブ290からさらに突出させる。これにより、ボルトキャップ1を操作穴113の内部に押し込む。この結果、当該ボルトキャップ1の先端面33の第2のテーパ面34が、操作穴113の底面115に押し付けられる。
この場合、本実施形態のボルトキャップ1では、第2のテーパ面34の傾斜角αは、底面115の傾斜角βとの関係において、上記(7)式を満たすように設定されている。このため、第2のテーパ面34と底面115が接触すると、突出部3は、当該底面115の傾斜に沿って内側に倒れ込むように変形する。また、第2のテーパ面34が底面115の形状に沿って変形する。これら変形に基づき突出部3で生じる反力が、ボルトキャップ1を操作穴113の内部に留めるように作用する。
次に、ステップST15では、図11(c)に示すように、操作者がさらに押圧操作して、圧入ピン270をさらに貫通孔5の内部に挿入する。この場合、圧入ピン270の最大外径は、貫通孔5の最大外径に対して相対的に大きくなっていることから、当該圧入ピン270が貫通孔5を押し広げるように変形させる。これにより、ボルトキャップ1の外形が押し広げられ、当該ボルトキャップ1と操作穴113との間に残存する隙間が埋められる。この結果、ボルトキャップ1と操作穴113とが密着して、これらの間に摩擦力が生じる。この摩擦力がボルトキャップ1を操作穴113の内部に留めるように作用する。
次に、ステップST16では、操作者が押圧操作を解除する。軸部250は、コイルばね262の弾性力により待機位置に戻る。これにより、圧入ピン270がボルトキャップ1の貫通孔5内から引き抜かれる。なお、摺動ヘッド280及び圧入スリーブ290も、圧入ピン270が引き戻された後に、軸部250に合わせて引き上げられる。以上により、ボルトキャップ1をボルト100の操作穴113に装着するための手順が完了する。
次に、ボルトキャップ1を操作穴113から取り外す手順について説明する。本実施形態のボルトキャップ1は、図12に示すボルトキャップ取外し治具300((以下、「取外し治具300」とも称する。)を用いて操作穴113から取り外される。ここで、取外し治具300について、図12、図13、図14(a)及び図14(b)を参照しながら説明する。
図12は本発明の一実施の形態に係るボルトキャップ取外し治具を示す斜視図、図13は本発明の一実施の形態に係るボルトキャップ取外し治具を示す底面図、図14(a)は本発明の一実施の形態に係るボルトキャップ取外し治具の開放状態を示す図13のXIV-XIV線に沿った断面図、図14(b)は本発明の一実施の形態に係るボルトキャップ取外し治具のチャック状態を示す図13のXIV-XIV線に沿った断面図である。
取外し治具300は、図12に示すように、持ち手310と、保持部320と、を備えている。保持部320は、持ち手310の先端に取り付けられている。この保持部320は、複数の爪部330と、爪保持部340と、開閉リング350と、を有している。
爪部330は、溝6に対応して設けられるものである。この爪部330の数は、溝6の数に対応して設定されており、複数の爪部330の配置は、溝6の配置に対応している。具体的には、図13に示すように、3つの爪部330が取外し治具300の中心の仮想円上に実質的に等間隔に配置されている。
この爪部330は、図12に示すように、平板状の部材で構成されており、本体部331と、フック部332と、屈曲部333と、を有している。本体部331の一方の端部にフック部332が形成され、本体部331の他方の端部に屈曲部333が形成されている。本実施形態の取外し治具300においては、屈曲部333がフック部332に対して持ち手310側に位置している。
フック部332は、本体部331に対して取外し治具300の中心側に向かって突出しており、その先端が鋭利な形状となっている。一方、屈曲部333は、本体部331に対して取外し治具300の中心側と反対側に向かって屈曲している。
爪保持部340は、図12及び図13に示すように、円柱状の外形を有し、その外周面に、複数の爪部330のそれぞれを相互に独立して収容可能な複数の収容溝341を有している。この収容溝341は、取外し治具300の軸方向に沿って延在する溝であり、爪部330に対応した数だけ設けられている。
収容溝341に爪部330を収容すると、取外し治具300の軸方向において、当該爪部330の先端(フック部332)が当該収容溝341から突出した状態となる。また、取外し治具300の径方向において、屈曲部333が収容溝341から突出した状態となる。
開閉リング350は、収容溝341に爪部330が収容された状態の爪保持部340の外周を囲繞する環状の部材である。この開閉リング350の内径は、取り外し治具300の中心の仮想円上に実質的に等間隔に配置された複数の爪部340に外接する仮想円の外径に対して、僅かに大きい径となるように設定されており、開閉リング350の内周面351が爪保持部340の外周面上を摺動可能となっている。
本実施形態では、取外し治具300の径方向において、収容溝341から屈曲部333が突出している。このため、図14(a)に示すように、開閉リング350を屈曲部333側に向かって移動させると、当該開閉リング350の内周面351が爪部330の屈曲部333と接触する。これにより、本体部331と屈曲部333との接続部分を支点として、当該屈曲部333が収容溝341内に倒れ込む一方、本体部331が収容溝341から起き上がるように動作する。
この場合、複数の爪部330同士が開いた状態となるので、当該爪部330のフック部332同士は相互に離間した状態となる。この複数のフック部332同士が相互に離間した状態を、取外し治具300の「開放状態」とも称する。
取外し治具300が開放状態においては、取外し治具300の径方向において、本体部331が収容溝341から突出している。このため、図14(b)に示すように、取外し治具300が開放状態において、開閉リング350をフック部332側に向かって移動させると、当該開閉リング350の内周面351が屈曲部333と接触する。これにより、本体部331と屈曲部333との接続部分を支点として、当該本体部331が収容溝341内に倒れ込む一方、屈曲部333が収容溝341から起き上がるように動作する。
この場合、複数の爪部330同士が閉じた状態となるので、当該爪部330のフック部332同士は、相互に接近した状態となる。この複数の爪部330のフック部332同士が相互に接近した状態を、取外し治具300の「チャック状態」とも称する。
本実施形態では、取外し治具300がチャック状態の場合、平面視において、フック部332から当該取外し治具300の中心までの距離は、平面視において、ボルトキャップ1の溝6から当該ボルトキャップ1の中心までの距離よりも小さくなるように設定されている。
本実施形態のボルトキャップ1を操作穴113から取り外す手順は、ステップST21〜ST23を備えている。以下に、ステップST21〜ステップST23を図15(a)〜図15(d)を参照しながら説明する。
図15(a)〜図15(d)は、本発明の一実施の形態に係るボルトキャップを操作穴から取り外す手順について説明するための断面図である。なお、図15(a)〜図15(d)においては、本実施形態のボルトキャップ1及び取外し治具300の作用を分かり易く説明するため、図13のXIV-XIV線に沿った断面を用いると共に、取外し治具300については爪部330及び爪保持部340のみを図示して説明する。
まず、ステップST21では、図15(a)に示すように、予め操作穴113にボルトキャップ1が装着された状態のボルト100にチャック状態とした取外し治具300を対向させる。
次に、ステップST22では、図15(b)に示すように、取外し治具300とボルト100とを接近させる。そして、操作穴113とボルトキャップ1との間の隙間、すなわち溝6に取外し治具300の爪部330を挿入する。このとき、それぞれの爪部330を溝6に嵌め込むと、フック部332から当該取外し治具300の中心までの距離が、ボルトキャップ1の溝6から当該ボルトキャップ1の中心までの距離よりも小さくなるように設定されているため、当該複数の爪部330同士は、チャック状態の位置から僅かに広がった状態となる。
そして、爪部330は、溝6内を進行して操作穴113の底面115と接触する。操作穴113の底面115は、当該操作穴113の中心に向かって逆円錐形状に陥没した形状となっているため、図15(c)に示すように、当該底面115に接触したフック部332は、操作穴113とボルトキャップ1との間に案内される。
この際、平面視において、フック部332から当該取外し治具300の中心までの距離が、ボルトキャップ1の溝6から当該ボルトキャップ1の中心までの距離よりも小さくなるように設定されていることで、フック部332が先端面33に入り込むことができる。これにより、取外し治具300がボルトキャップ1を保持することができる。
また、ボルトキャップ1の先端面33に平坦面35が形成されていることで、爪部330のフック部332が当該ボルトキャップ1をより安定して保持することができる。
次に、ステップST23では、図15(d)に示すように、取外し治具300を操作穴113から引き抜く。複数の爪部330により保持されたボルトキャップ1は、取外し治具300と共に操作穴113から取り外される。次に、ステップST24では、取外し治具300を開放状態として、当該取外し治具300からボルトキャップ1を取り外す。以上により、ボルトキャップ1を操作穴113から取り外す手順が終了する。
本実施形態のボルトキャップ1は、以下の効果を奏する。
本実施形態のボルトキャップ1は、複数の突出部3同士の間に間隙4が形成されているため、当該ボルトキャップ1をボルト100の操作穴113に挿入した場合、それぞれの突出部3が変形可能となっている。突出部3が変形すると、その変形の反力がボルトキャップ1を操作穴113内に留まらせるように作用する。このように、本実施形態では、ボルト100の取付状態によらず、当該ボルト100の操作穴113に挿入することで、ボルトキャップ1をボルト100に容易に装着することができる。
また、本実施形態では、ボルトキャップ1をボルト100の操作穴113に挿入すると、突出部3に合わせて支持部2も変形可能となっているため、当該支持部2の変形の反力がボルトキャップ1を操作穴113内に留まらせるように作用する。これにより、ボルトキャップ1をボルト100から脱落するのを抑制することができる。
また、本実施形態では、支持部2の第1の外側面23及び突出部3の第2の外側面31は、突出部3の先端に向かうに従ってボルトキャップ1の中心に接近する第1のテーパ面11を形成していることで、当該第1のテーパ面11が相互に接触する操作穴113の内壁面114からの力を受け、突出部3がボルトキャップ1の軸に接近する方向に向けて変形する。この変位に基づき突出部3で生じる反力が、当該ボルトキャップ1を操作穴113の内部に留めるように作用する。これにより、ボルトキャップ1がボルト100から脱落するのをさらに抑制することができる。
また、本実施形態のボルトキャップ1では、上記(5)式が成立するように設定されていることで、ボルトキャップ1がボルト100から脱落するのをさらに抑制することができる。
また、本実施形態では、支持部2は、操作穴113の開口113aの形状が含む角部116のうち少なくとも2つに対応した角部231を含む平面形状を有し、複数の突出部3は、ボルトキャップ1の中心の仮想円上に実質的に等間隔に配置されていることで、内壁面114から受ける力がボルトキャップ1に対して均等に作用するので、ボルトキャップ1がボルト100からさらに脱落し難くなる。
また、本実施形態のボルトキャップ1では、上記(6)式が成立するように設定されていることで、相互に隣り合う第1のテーパ面11同士が角部12を中心に相互に接近するようにボルトキャップ1が変形する。この変形に基づきボルトキャップ1で生じる反力が、当該ボルトキャップ1を操作穴113の内部に留めるように作用する。これにより、ボルトキャップ1がボルト100から脱落するのをさらに抑制することができる。
また、本実施形態では、突出部3の先端面33が、当該突出部3の先端に向かうに従って先細となる第2のテーパ面34を含んでいることで、ボルト100の製造工程において生じる底面115の傾斜に対応した形状とすることできる。これにより、ボルトキャップ1を操作穴113に対して、良好に装着することができる。
また、本実施形態のボルトキャップ1では、上記(7)式が成立するように設定されているので、第2のテーパ面34と底面115が接触すると、突出部3は、当該底面115の傾斜に沿って内側に倒れ込むように変形する。また、第2のテーパ面34が底面115の形状に沿って変形する。これら変形に基づき突出部3で生じる反力が、ボルトキャップ1を操作穴113の内部に留めるように作用する。これにより、ボルトキャップ1がボルト100から脱落するのをさらに抑制することができる。
また、本実施形態では、突出部3の先端面33が第2のテーパ面34よりも内側に設けられた平坦面35を含んでいることで、取外し治具300を用いたボルトキャップ1の取外し作業において、当該ボルトキャップ1を安定して取外し治具300に保持させることができる。
また、本実施形態のボルトキャップ1は、ボルトキャップ1の中心で当該ボルトキャップ1をZ方向に沿って貫通し、間隙4に連通する貫通孔5を備えている。そして、この貫通孔5は、ボルトキャップ1の先端に向かうに従って漸次的に小さくなる内径を有し、突出部3は、当該貫通孔5の内周面から連続している断面円弧状の第3のテーパ面32を有していることで、取付治具200を用いたボルトキャップ1の取り付け作業を行うことができるので、当該ボルトキャップ1を操作穴113の内部に確実に装着することができる。
また、本実施形態のボルトキャップ1は、相互に隣り合う突出部3の間に対応するように設けられ、Z方向に沿って支持部2から突出部3の先端まで延在する溝6を備えていることがで、取外し治具300を用いたボルトキャップ1の取外し作業を行うことができるので、効率的にボルトキャップ1を操作穴113から取り外すことができる。
なお、以上に説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
たとえば、本実施形態のボルトキャップ1においては、第1のテーパ面11の傾斜角αが、内壁面114の傾斜角βとの関係において、上記(5)式を満たすように設定されているが、特にこれに限定されず、下記(8)式を満たすように設定されていてもよい。
α>β・・・(8)
この場合、本実施形態のボルトキャップ1を操作穴113に装着する手順のステップST12において、第1の側面は、相互に接触する操作穴113の内壁面114からの力を受け、突出部3がボルトキャップ1の軸から離間する方向に向けて変形する。そして、本例においても、この変位に基づき突出部3で生じる反力が、当該ボルトキャップ1を操作穴113の内部に留めるように作用する。
また、ボルトキャップ1をボルト100の機能を識別するのに用いてもよい。この場合、ボルトキャップ1を用いたボルト100の機能の識別方法としては、支持部2を有色にして、当該支持部2の色と、ボルト100の機能とを対応させることで行う方法を挙げることができる。具体的には、たとえば、ボルトキャップの支持部が赤色であれば、当該ボルトキャップが挿入されたボルトは仮設用ボルトであることを意味し、ボルトキャップの支持部が青色であれば、当該ボルトキャップが挿入されたボルトは調整用ボルトであることを意味するなどである。なお、本実施形態のボルトキャップ1を用いたボルト100の機能の識別方法は、特に上述に限定されず、種々の色と機能を組み合わせることができる。
本実施形態の支持部2は、上述の材料に加えて種々の着色材料を混合することで有色とすることができる。なお、ボルト100の機能を識別するためには、少なくとも支持部2が有色であればよく、ボルトキャップ1の全体を有色としてもよい。
1・・・ボルトキャップ
11・・・第1のテーパ面
111・・・角部
2・・・支持部
21・・・上面
22・・・露出面
23・・・第1の外側面
231・・・角部
3・・・突出部
31・・・第2の外側面
32・・・第3のテーパ面
33・・・先端面
34・・・第2のテーパ面
35・・・平坦面
4・・・間隙
5・・・貫通孔
6・・・溝
100・・・ボルト
110・・・ヘッド部
111・・・上面
112・・・座面
113・・・操作穴
113a・・・開口
116・・・角部
114・・・内壁面
115・・・底面
120・・・軸部
121・・・雄ねじ
200・・・ボルトキャップ取付治具
210・・・マガジン
220・・・押し込み部
230・・・圧入部
240・・・本体部
241・・・先端
243・・・貫通孔
250・・・軸部
251・・・プッシュパッド
252・・・先端
261、262・・・コイルばね
263・・・連結部材
270・・・圧入ピン
280・・・摺動ヘッド
281・・・貫通孔
290・・・圧入スリーブ
291・・・貫通孔
300・・・ボルトキャップ取外し治具
310・・・持ち手
320・・・把持部
330・・・爪部
331・・・本体部
332・・・フック部
333・・・屈曲部
340・・・爪保持部
341・・・収容溝
350・・・開閉リング

Claims (11)

  1. 締結部材用のキャップであって、
    支持部と、
    前記支持部から突出する複数の突出部と、を備え、
    複数の前記突出部同士の間に間隙が形成されており、
    前記支持部及び前記突出部が前記締結部材の操作穴に挿入され、
    前記支持部の外側面及び前記突出部の外側面は、前記突出部の先端に向かうに従って前記キャップの中心に接近する第1のテーパ面を形成しており、
    前記支持部は、前記操作穴の開口の形状が含む角部のうちの少なくとも2つに対応した角部を含む平面形状を有し、
    前記複数の突出部は、前記キャップの軸方向に垂直な断面を視た場合に、前記キャップの中心の仮想円上に実質的に等間隔に配置されているキャップ。
  2. 請求項に記載のキャップであって、
    下記(1)式を満たすキャップ。
    α<β … (1)
    但し、上記の(1)式において、αは、前記第1のテーパ面の延在方向と、前記キャップの軸方向に実質的に平行な第1の方向とのなす角度であり、βは、前記操作穴の内壁面の延在方向と前記第1の方向のなす角度である。
  3. 請求項に記載のキャップであって、
    下記(2)式を満たすキャップ。
    α>β … (2)
    但し、上記の(2)式において、αは、前記第1のテーパ面の延在方向と、前記キャップの軸方向に実質的に平行な第1の方向とのなす角度であり、βは、前記操作穴の内壁面の延在方向と前記第1の方向のなす角度である。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載のキャップであって、
    前記角部は、相互に隣り合う2つの前記第1のテーパ面から構成されており、
    下記(3)式を満たすキャップ。
    α>β … (3)
    但し、上記の(3)式において、αは、相互に隣り合う2つの前記第1のテーパ面のなす角度であり、βは、前記第1のテーパ面が当接する2つの前記操作穴の内壁面のなす角度である。
  5. 請求項1〜のいずれか一項に記載のキャップであって、
    前記突出部の先端面は、前記突出部の先端に向かうに従って前記キャップの中心に接近する第2のテーパ面を含むキャップ。
  6. 請求項に記載のキャップであって、
    下記(4)式を満たすキャップ。
    α>β … (4)
    但し、上記の(4)式において、αは、前記第2のテーパ面の延在方向と、前記第1の方向に対して実質的に直交する第2の方向とのなす角度であり、βは、前記操作穴の底面の延在方向と前記第2の方向とのなす角度である。
  7. 請求項又はに記載のキャップであって、
    前記突出部の先端面は、前記第2のテーパ面よりも内側に設けられた平坦面を含むキャップ。
  8. 請求項1〜のいずれか一項に記載のキャップであって、
    前記キャップの中心で前記キャップを、前記キャップの軸方向に実質的に平行な第1の方向に沿って貫通し、前記間隙に連通する貫通孔を備え、
    前記貫通孔は、前記キャップの先端に向かうに従って漸次的に小さくなる内径を有しており、
    前記突出部は、前記貫通孔の内周面から連続している断面円弧状の第3のテーパ面を有しているキャップ。
  9. 請求項1〜のいずれか一項に記載のキャップであって、
    相互に隣り合う前記突出部に間に対応するように設けられ、前記キャップの軸方向に実質的に平行な第1の方向に沿って前記支持部から前記突出部の先端まで延在する溝を備えているキャップ。
  10. 締結部材用のキャップであって、
    支持部と、
    前記支持部から突出する複数の突出部と、を備え、
    複数の前記突出部同士の間に間隙が形成されており、
    前記支持部及び前記突出部が前記締結部材の操作穴に挿入され、
    前記突出部の先端面は、前記突出部の先端に向かうに従って前記キャップの中心に接近する第2のテーパ面を含み、
    前記突出部の先端面は、前記第2のテーパ面よりも内側に設けられた平坦面を含むキャップ。
  11. 締結部材用のキャップであって、
    支持部と、
    前記支持部から突出する複数の突出部と、を備え、
    複数の前記突出部同士の間に間隙が形成されており、
    前記支持部及び前記突出部が前記締結部材の操作穴に挿入され、
    前記キャップの中心で前記キャップを、前記キャップの軸方向に実質的に平行な第1の方向に沿って貫通し、前記間隙に連通する貫通孔を備え、
    前記貫通孔は、前記キャップの先端に向かうに従って漸次的に小さくなる内径を有しており、
    前記突出部は、前記貫通孔の内周面から連続している断面円弧状の第3のテーパ面を有しているキャップ。
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