JP6094882B2 - サージアブソーバ - Google Patents
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Description
例えば、このサージアブソーバとしては、対向した電極を密閉空間内に保持し、その空間に各種ガスを封止し、電極間の放電によって異常電圧をアースに流す避雷器(アレスタ)等がある。
また、特許文献2には、複数の放電室を直列に接続し、全体のアーク放電電圧を続流が生じない電圧まで上げて続流を防止するアレスタが提案されている。
特許文献1に記載のサージアブソーバでは、セラミックス体と電極になる蓋部材とを封止性高く接合することを目的としてセラミックス体の両端に緻密なMo−Mn層とNiメッキを施す工程が必要であり、Mo、Mn、Ni等のマイナーメタルが必要になると共に製造コストが増大してしまう問題がある。
また、絶縁性のセラミックス体が外表面積の大部分を占有しており、外部環境で金属などの導体が近接していた場合、放電性能が影響を受けるという不都合があった。例えば、実装する基板の背面に回路パターン等の背面電極が形成されている場合、筐体が絶縁体の場合では内部電極と容量結合するなどして放電空間の電界が意図した状況から変動してしまう問題があった。
さらに、特許文献2に記載の技術では、複数の放電室を直列に連結しているために、全長が長くなってしまい、実装する基板上での占有面積や体積が増大してしまう不都合があった。
また、内側キャップ電極との間に放電空間を空けてリード線に固定されリード線よりも外径の大きい内部電極部を備えているので、ハーメチックシール構造を採用してキャップ自体を電極とすることで、全体として簡便な構造であると共に小型化が可能になる。また、キャップ電極とステム部材とが互いに金属同士であるため、既知の種々の工法により接合が容易であると共に高い接合信頼性が得られる。また、セラミックス体の端面をメッキする工程がなく、Mo、Mn、Ni等のマイナーメタルの使用を減らすことができる。
また、外側キャップ電極自体を実装端子とすることができるため、実装状態で低背化できると共に高い実装強度を得ることができる。したがって、2本のリード線で立設された場合に比べて、傾き難く、周囲の他の部品との接触を防ぐことができると共に、振動にも強く、高い信頼性を得ることができる。
さらに、このサージアブソーバでは、筐体となる外側キャップ電極が金属であるため、外部環境の導体との相互作用による電界変動の影響を遮蔽することができる。
すなわち、このサージアブソーバでは、内側キャップ電極及び外側キャップ電極が、リード線を中心軸上に配して円筒状に形成され、内部電極部が、リード線を中心軸上に配して円柱状に形成されているので、同軸構造の対向電極を構成でき、電極間距離が軸方向に同じであることから、内部電極部の中心表面の電界が強くなり、より少ない電極間距離で放電電圧の制御が可能になる。これにより、より小型化が可能になる。また、電極の対向面積をより省スペースで増大させることが可能になり、放電の安定性に寄与させることができる。また、放電空間が全周で同じ間隔であるため、安定した放電特性を得ることができる。
すなわち、このサージアブソーバでは、内側キャップ電極と外側キャップ電極との間に、内外に放電空間を空けて内側を封止する金属製の中間キャップ電極が少なくとも1つの中間ステム部材上に固定されているので、3つ以上の複数層に放電空間が分割されてアーク放電電圧をさらに上げることが可能になる。
すなわち、本発明に係るサージアブソーバによれば、内側キャップ電極に対して放電空間を空けて内側キャップ電極を覆って外側ステム部材上に固定された金属製の外側キャップ電極を備えているので、複数の放電空間が半径方向に直列に連結されることで、アーク放電電圧が上がって続流を抑制することができると共に小型化を図ることができる。
また、内側キャップ電極との間に放電空間を空けてリード線に固定されリード線よりも外径の大きい内部電極部を備えているので、簡便な構成かつ安価であると共に小型化が可能になり、さらに高い接合信頼性が得られると共に外部環境の導体との相互作用による電界変動の影響を遮蔽することができる。
また、内部電極部6は、その中心軸上にリード線4を挿入する挿通孔を有し、挿通孔に挿入された状態でリード線4が溶接されている。
上記内側キャップ電極5A及び外側キャップ電極5Bは、リード線4を中心軸上に配して上部が閉塞された円筒状に形成され、内部電極部6は、リード線4を中心軸上に配して円柱状に形成されている。
内側キャップ電極5Aは、外側キャップ電極5B内に間隔を空けて収納可能に、外側キャップ電極5Bよりも外径が小さく、高さも低く設定されている。
外側キャップ電極5Bの表面は、半田材等で実装し易くするために銀合金等のメッキが施されている。
また、外側キャップ電極5Bは、真空引き又はガス置換した後に下部が外側ステム部材2B上に圧入、ロウ付け、コールドウェルド(冷間圧接)、電気溶接等で接合され、外側ステム部材2B内に低融点ガラスの封着ガラス3でハーメチック溶接された内側ステム部材2Aと電気的に絶縁されてハーメチックシール構造となっている。
また、加熱工程が不要になるため、使用している部材の熱による変性や脱ガスが起こり難くなり、想定外の放電現象が起こり難くなる。
なお、内側キャップ電極5A内及び外側キャップ電極5B内は、真空又は放電制御ガスが封入された状態とされる。
上記放電制御ガスは、He、Ar、Ne、Xe、SF6、CO2、C3F8、C2F6、CF4、H2、N2、大気(空気)及びこれらの混合ガスである。
さらに、筐体となる外側キャップ電極5bが金属であるため、外部環境の導体との相互作用による電界変動の影響を遮蔽することができる。
上記中間ステム部材2Cは、内側ステム部材2Aと同様の金属材料で形成され、上記中間キャップ電極5Cは、内側キャップ電極5Aと同様の金属材料で形成されている。
なお、互いに外径の異なる2以上の中間ステム部材2C及び中間キャップ電極5Cをさらに同軸で設けて、4層以上の多段に放電空間を半径方向に形成しても構わない。
Claims (3)
- 筒状の金属製の内側ステム部材と、
前記内側ステム部材内に封着ガラスで絶縁封着され貫通状態で気密に保持された一本のリード線と、
前記内側ステム部材上に固定され前記リード線の先端側を気密に封止する金属製の内側キャップ電極と、
前記内側キャップ電極内で前記内側キャップ電極との間に放電空間を空けて前記リード線に固定され前記リード線よりも外径の大きい内部電極部と、
前記内側ステム部材の外周側に封着ガラスを介して固定された筒状の金属製の外側ステム部材と、
前記内側キャップ電極に対して放電空間を空けて前記内側キャップ電極を覆って前記外側ステム部材上に固定された金属製の外側キャップ電極とを備えていることを特徴とするサージアブソーバ。 - 請求項1に記載のサージアブソーバにおいて、
前記内側キャップ電極及び前記外側キャップ電極が、前記リード線を中心軸上に配して円筒状に形成され、
前記内部電極部が、前記リード線を中心軸上に配して円柱状に形成されていることを特徴とするサージアブソーバ。 - 請求項1又は2に記載のサージアブソーバにおいて、
互いに同軸に配された前記内側ステム部材と前記外側ステム部材との間に、これらと同軸で筒状の金属製の中間ステム部材が封着ガラスを介して少なくとも1つ設けられ、
互いに同軸に配された前記内側キャップ電極と前記外側キャップ電極との間に、これらと同軸で内外に放電空間を空けて内側を封止する金属製の中間キャップ電極が少なくとも1つの前記中間ステム部材上に固定されていることを特徴とするサージアブソーバ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013122478A JP6094882B2 (ja) | 2013-06-11 | 2013-06-11 | サージアブソーバ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2013122478A JP6094882B2 (ja) | 2013-06-11 | 2013-06-11 | サージアブソーバ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2014241195A JP2014241195A (ja) | 2014-12-25 |
JP6094882B2 true JP6094882B2 (ja) | 2017-03-15 |
Family
ID=52140356
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2013122478A Active JP6094882B2 (ja) | 2013-06-11 | 2013-06-11 | サージアブソーバ |
Country Status (1)
Country | Link |
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Families Citing this family (1)
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Family Cites Families (1)
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-
2013
- 2013-06-11 JP JP2013122478A patent/JP6094882B2/ja active Active
Also Published As
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JP2014241195A (ja) | 2014-12-25 |
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