JP6094801B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は電子写真方式を用いた画像形成装置に関し、より詳細には、被転写部材の電気抵抗を間接的に検知し転写電圧を調整する画像形成装置に関するものである。
電子写真方式の画像形成装置では、感光体ドラムや中間転写ベルト上に形成されたトナー像を、転写ローラなどの転写部材に印加された転写電圧による静電作用により用紙などの被転写部材上に転写して画像を形成する。被転写部材に転写されたトナー像の画質は、被転写部材の電気抵抗に大きく影響されることが従来から知られている。
このため、予め被転写部材の種類ごとに最適な転写電圧を定めておき、使用する被転写部材の情報によって転写電圧を設定する方法が行われる。しかし、被転写部材の電気抵抗は、材質や厚さによっても変わるので、市場の被転写部材のすべてに対応することは困難である。さらに、被転写部材の電気抵抗は被転写部材の含水量によっても大きく変わり、被転写部材の保存状態に左右されやすい。
そこで、このような環境による画像品質への影響を避けるために、被転写部材の電気抵抗を測定して転写電圧を制御する方法が提案されている。また、湿度センサーを設けてその出力で転写電圧を変化させる方法も知られている。しかし、これらの方法は抵抗測定手段を専用に設けなければならない。また、積層した被転写部材の場合は上層と中層以下とでは環境湿度の影響度合いが異なることがあり、上層の被転写部材にとっては適切な転写電圧であっても、中層以下の被転写部材にとっては不適切な転写電圧となる問題があった。
特許文献1では、転写後の感光体表面電位と湿度とを測定して転写条件を制御する方法が示されている。すなわち、最初は湿度センサーの検出値を、予め格納したデータと比較して転写条件を一次補正し、画像形成が継続して行われる場合には、毎回または数枚毎に転写後の感光体表面電位を測定し、その測定値を最初の画像形成時の電位データと比較して転写条件を二次補正する方法が示されている。これは、転写後の感光体の表面電位が、転写時に感光体と接する被転写部材の電気抵抗によって変化することを利用するもので、多量に画像形成を行う場合に、積層された被転写部材の電気抵抗の変動による画像品質の低下を防止する効果がある。
特開平5−181335号公報
被転写部材の電気抵抗を、湿度センサーで測定した湿度から推測する方法は、被転写部材の材質や厚さによって異なるので、被転写部材の全てを網羅することは現実的ではない。また、被転写部材の保管状態によっても環境から受ける影響が変わるので、湿度センサーから電気抵抗を推測する方法は誤差が大きい。
また、特許文献1に記載の方法は、表面電位センサーを感光体の外周近傍に設ける必要があり、装置の小型化に不利となる。
本発明は、このような従来の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、新たな部材を設置することなく、被転写部材の種類や使用環境による画像品質への影響を確実に排除し、高画質が安定的に得られる画像形成装置を提供することにある。
前記目的を達成する本発明に係る画像形成装置は、像担持体と、所定の帯電電圧が印加され、前記像担持体の表面を一様に帯電させる帯電装置と、帯電された前記像担持体に静電潜像を形成する露光装置と、所定の現像バイアス電圧が印加される現像ローラを備え、前記現像ローラに印加される現像バイアス電圧と前記静電潜像の表面電位との電位差によって前記静電潜像をトナーで現像する現像装置と、転写電圧が印加され、現像されたトナー像を前記像担持体から被転写部材に転写させる転写装置と、前記転写電圧を制御する制御手段と、前記像担持体の表面に形成されたトナー像の濃度を測定する濃度検知手段とを備えた画像形成装置であって、転写処理後の、前記像担持体の被転写部材と接触した部分に、転写電圧調整用トナー像を形成すると共に、形成したトナー像の濃度を前記濃度検知手段で検知し、前記制御手段によって、検知された濃度に基づいて前記転写電圧を調整することを特徴とする。
ここで、前記制御手段によって、転写電圧調整用トナー像の濃度が、予め記憶されている基準濃度よりも所定値以上高い場合は、前記転写電圧を設定電圧よりも低くし、前記基準濃度よりも所定値以上低い場合は、前記転写電圧を設定電圧よりも高くするのが好ましい。
前記転写電圧調整用トナー像は、前記帯電装置において前記所定の帯電電圧未満の帯電電圧で前記像担持体の表面を帯電させて形成するのが好ましい。
また、前記転写電圧調整用トナー像は、前記現像装置において前記所定の現像バイアス電圧未満の現像バイアス電圧で現像して形成するのが好ましい。
さらに、前記転写電圧調整用トナー像は、前記像担持体の、被転写部材の後端の非画像形成領域と接触した部分に形成するのが好ましい。
本発明の画像形成装置では、新たな部材を設置することなく被転写部材の電気抵抗を推測し、前記転写電圧を調整するので、装置の大型化やコストアップを招くことなく、被転写部材の種類や使用環境による画像品質への影響を確実に排除でき、高画質が安定的に得られる。
本発明に係る画像形成装置の一例を示す概説図。 図1の画像形成装置の制御系の要素を示す制御構成図。 図1の画像形成装置の作像部の概説図。 画像形成装置の作像過程における感光体の表面電位を示す図。 転写効率と転写電圧との関係を示す図。 転写ローラに印加した転写電圧と、転写ローラと接触した後の感光体の表面電位との関係を示すグラフ。 転写後の非画像形成領域の感光体表面電位が、用紙の電気抵抗によって変化することを説明する図。 画像形成装置の作像工程における感光体の表面電位を示す図。 用紙の電気抵抗によりトナー濃度変化を生じる理由を示す説明図。 転写工程で用紙と接した感光体表面電位の一例を示す説明図。 本発明に係る画像形成装置における転写電圧の制御例を示すフローチャート。 本発明の他の実施例での感光体表面電位の変化を示す説明図。 本発明の別の実施例で現像バイアス電圧を変化させる場合の説明図。
以下、本発明に係る画像形成装置を図に基づいてさらに詳しく説明するが本発明はこれらの実施形態に何ら限定されるものではない。
図1は、本発明に係る画像形成装置の一実施形態を示す概説図である。図1に示す画像形成装置1は、作像部10と、用紙(被転写部材)Pを所定経路で搬送する用紙搬送部20と、定着手段30と、制御手段40とを備える。作像部10は、トナー像を担持し反時計回りに回転駆動する円筒状の感光体(像担持体)Dを中心とし、その周囲に、感光体Dの表面を一様に帯電させる帯電装置11と、感光体Dの表面に光を照射して静電潜像を形成する露光装置12と、感光体Dにトナーを供給し感光体D上の静電潜像を現像してトナー像を形成する現像装置13と、現像装置13によって形成された感光体D上のトナー像を用紙Pに転写する転写ローラ(転写装置)14と、用紙Pに転写されずに感光体D上に残留したトナーを除去するクリーニング装置15と、感光体Dの残留電荷を消去する除電手段16とを有する。
帯電装置11は、スコロトロン方式の帯電方式であって、放電電極に数kVの電圧が印加されるとコロナ放電が発生し、これにより感光体Dの表面が一様に帯電される。なお、帯電装置11の種類は特に限定されるものでなく、ローラ方式の帯電部材、ブレード状の帯電部材、ブラシ状の帯電部材等を用いてももちろん構わない。
露光装置12は、帯電装置11によって一様に帯電された感光体Dの表面に、例えばパソコンなどの外部装置から入力される画像データに基づいて、選択的に光を照射して露光を行い、感光体Dの表面に所定の静電潜像を形成する。
現像装置13は、ハウジング131の内部に、感光体Dに対向し回転可能に設けられた現像ローラ132と、現像ローラ132に向かって現像剤を搬送する3つの搬送ローラ133とを備えている。ハウジング131内にはトナーとキャリア(いずれも不図示)とからなる現像剤が収容されている。現像ローラ132に現像バイアス電圧が印加されることによって生じる、現像ローラ132の電圧と感光体Dの静電潜像との電位差に基づいて、トナーが感光体Dに移動し、感光体D上の静電潜像がトナーによって可視像化(トナー像)される。
転写ローラ14は、転写ローラ14に連結された駆動モータ(不図示)によって回転可能に設けられるとともに付勢部材(不図示)によって感光体Dに圧接している。また転写ローラ14には、不図示の電圧印加手段によって、トナーの帯電極性と逆極性の転写電圧が印加される。感光体Dと転写ローラ14とのニップ部を用紙が通過する際に、転写ローラ14に転写電圧が印加され、感光体Dに形成されたトナー像が用紙Pに転写する。
クリーニング装置15は、感光体Dに圧接するクリーニングブレード151を備え、感光体D表面に残留する未転写トナーを感光体Dから除去する。
作像部10の下部には、用紙Pを収納した給紙カセット21が着脱自在に配置されており、収納された用紙Pは、給紙カセット21の上方側部に配置された給紙ローラ22の回転によって最上紙から順に1枚ずつ搬送路23に送り出される。搬送路23には複数の搬送ローラ対24が設けられており、感光体Dの回転とタイミングを合わせて転写ローラ14と感光体Dとのニップ部に用紙Pを搬送する。前述の通り、ニップ部において感光体D上のトナー像は用紙Pに転写される。トナー像が転写された用紙Pは定着手段30で加熱・加圧されて、トナー像は用紙Pに溶融定着する。そして、排紙ローラ対24によってトレイ25上に排出される。これらの給紙カセット21、給紙ローラ22、搬送路23、搬送ローラ対24で用紙搬送部20が構成されている。
画像形成装置1には、構成要素を制御する制御手段40を備える。図2に、制御構成図を示す。制御手段40はCPU41を有し、用紙搬送系・定着負荷系42や現像系負荷部43などを制御する。
また、記録媒体である本体付属不揮発性メモリー44はCPU41と接続されてCPU41で計測したデータなどを記憶する。また、トナーなどの消耗品にはユニット付属不揮発性メモリー45が取り付けられており、CPU41と接続することにより使用履歴などの消耗品情報を記憶することができる。
CPU41は作像するに当たり、プリントヘッド46と現像系負荷43と転写電圧48を制御する。また、露光装置12のプリントヘッド46の露光量や露光位置を制御する。さらに、現像系制御部47を制御する。現像系制御部47は、帯電バイアス471、現像バイアス電圧を制御し、トナー濃度センサー17は感光体Dの表面に形成されたトナー像濃度の検知信号をCPU41に送信している。そしてまた、CPU41は、転写電圧48を制御する。また、制御部40とコントローラ部49は接続されており、画像データなどの必要な情報の送受信を行っている。
CPU41は作像するに当たり、トナー濃度センサー17によって検知された、感光体D表面のトナー像の濃度に基づき、最適なトナー濃度となるようにプリントヘッド46、帯電バイアス471、現像バイアス電圧472及び転写電圧48の各出力を制御する。
感光体Dの表面電位は、帯電装置11、露光装置12、現像ローラ132に印加される現像バイアス電圧、更には転写ローラ14に印加される転写電圧、除電手段16などによって変化する。図3及び図4を用いて、感光体Dの表面電位の変化を説明する。
図3は作像部の概説図である。また、図4は、感光体Dの、図3に示す各位置での表面電位であって、マイナス電位に一様に帯電した感光体D表面を露光装置12により部分的に電位を低下(ゼロ電位の方向)させた状態を下方向に凸の図で表している。なお、以下の説明において、表面電位がマイナス方向に大きくなることを表面電位が上がる又は表面電位が高いといい、ゼロ方向に小さくなることを表面電位が下がる又は表面電位が低いという。
転写前の位置(I)では、非露光部Fwは表面電位−Voであり、露光部Frの電位は非露光部Fwよりも低くなる。そして、転写ローラ14とのニップ部を通過した転写後の位置(II)では、転写ローラ14による転写電圧によって感光体Dの表面電位は全体的に低くなる。次に、除電位置(III)では、潜像の有無等による感光体の表面電位のバラツキを小さくするため、感光体Dの表面全体が除電される。一般に、除電は、感光体Dの表面を光露光することにより行われ、感光体Dの表面電位はさらに低くなるとともに、非露光部と露光部との電位差は小さくなる。なお、この除電工程は必ずしも必須の工程ではない。
次の帯電位置(IV)では、新たな静電潜像の形成のために帯電装置11によって感光体Dの表面は均一に帯電され、表面電位は−Voとなる。そして露光位置(V)では、露光装置12によって画像に応じた露光が行われ、露光部Frの表面電位は−Vrにまで下がる。次いで、現像位置(VI)では、現像ローラ132に印加される現像バイアス電圧−Vdcと、露光部Frの表面電位−Vrとの電位差Eによって、現像ローラ132から感光体Dの露光部Frにトナーが移動し現像が行われる。このとき、非露光部Fwの表面電位は−Voと、現像ローラ132の現像バイアス電圧−Vdcより高いので、非露光部Fwにはトナーは移動しない。このように現像ローラ132の現像バイアス電圧−Vdcが非露光部Fwの表面電位−Voと露光部Frの表面電位−Vrとの中間値にあることによって、感光体D表面の静電潜像がトナーで現像される。また、電位差Eが大きいとトナーを移動させる力が大きくなり、トナー画像濃度は濃くなる。一方、電位差Eが小さいとトナーを移動させる力が小さくなり、トナー画像濃度は薄くなる。なお、トナー濃度センサー17は、現像位置(VI)と転写位置(I)との間に取り付けられている。
感光体Dの露光部Frに付着したトナーの全てが、転写ローラ14に印加された転写電圧によって用紙Pに移動することが望ましいが、実際には移動せずに感光体Dの表面に残留するトナーが存在する。図5に、用紙Pへのトナーの転写効率と転写電圧との関係を示す。図5から明らかなように、転写電圧には、最高転写効率が得られる最適な転写電圧が存在する。この最適な転写電圧は用紙Pの電気抵抗によって変化する。基準となる普通紙よりも電気抵抗の高い用紙の場合は、最適な転写電圧はより高くなる一方、電気抵抗の低い用紙の場合は、最適な転写電圧はより低くなる。
図6に、転写ローラ14に印加する転写電圧と、転写ローラ14と接触した後の感光体Dの表面電位との関係を示すグラフを示す。図6から理解されるように、転写電圧が所定電圧の場合(図6の破線)、電気抵抗の高い用紙と低い用紙とで、転写後の感光体の表面電位に違いが生じる。すなわち、用紙の電気抵抗が高いと表面電位は高くなり、用紙の電気抵抗が低いと表面電位は低くなる。
また、図7は、感光体Dの非露光部Fwの表面電位が転写後に低下する程度が、用紙Pの電気抵抗によって変わることを説明する図である。基準となる用紙の場合、転写後の表面電位はHsだけ低下して−Vpsとなる。一方、電気抵抗の高い用紙の場合は、転写後の表面電位はHaだけ低下して−Vpaとなる。逆に、電気抵抗の低い用紙の場合は、転写後の表面電位はHbだけ低下して−Vpbとなる。そこで、本発明では、用紙の電気抵抗の違いに起因する、転写後の感光体の表面電位の違いを利用して用紙Pの表面電位を推測し、転写電圧を調整することとした。
図8は、図4と同様に、感光体Dの、図3に示す各位置での非露光部Fwの表面電位を示す図である。転写前位置(I)では、感光体Dの表面電位は−Voであり、転写後位置(II)では、転写電圧の影響を受けて表面電位は−Vpsに低下する。このときの表面電位は、図7で説明したように、用紙Pの電気抵抗で変わる。そして、次工程の除電と帯電は行わない。これにより、感光体Dは用紙Pの電気抵抗を反映した表面電位を維持する。
次の露光工程(V)では、露光によって転写電圧調整用トナー像の静電潜像を作成する。露光部分Frrの表面電位は−Vrsに低下する。露光部分Frrの表面電位は、露光前の表面電位−Vpsの影響を受け、露光前の表面電位が高ければ露光後の表面電位も高くなる一方、露光前の表面電位が低ければ露光後の表面電位も低くなる。従って、露光部分Frrの表面電位は、露光前の表面電位すなわち用紙Pの電気抵抗を反映した表面電位となる。現像工程(VI)では、用紙Pの電気抵抗を反映した表面電位−Vrsと、現像バイアス電圧−Vdcとの電位差Esによってトナーが露光部分Frrに付着する。この露光部分Frrのトナー濃度をトナー濃度センサー17で検知することによって、用紙Pの電気抵抗が推測される。
図9は、図8の現像工程(VI)で得る転写電圧調整用トナー像の濃度が、用紙Pの電気抵抗を反映していることを説明する図である。基準抵抗の用紙の場合、非露光部分Fwの表面電位は−Vpsで、露光部分Frrの表面電位は−Vrsとなり、露光部分Frrには、表面電位−Vrsと現像バイアス電圧−Vdcとの電位差Esに応じた量のトナーが付着する。これに対し、電気抵抗の高い用紙の場合は、非露光部分Fwの表面電位が−Vpaと高いので、露光部分Frrの表面電位は−Vraと高くなる。このため、露光部分Frrの表面電位−Vraと現像バイアス電圧−Vdcとの電位差Eaも小さくなり、露光部分Frrに付着するトナー量は少なくなる。逆に、電気抵抗の低い用紙の場合は、非露光部分Fwの電位が−Vpbと低いので、露光部分Frrの表面電位も−Vrbと低くなる。このため、露光部分Frrの表面電位−Vrbと現像バイアス電圧−Vdcとの電位差Ebが大きくなり、露光部分Frrに付着するトナー量は多くなる。なお、作成する転写電圧調整用トナー像の静電潜像の露光をハーフトーンにすると、露光前の表面電位の違いをトナー濃度差に反映しやすくなる。
このように、ニップ部を通過した用紙Pの電気抵抗が高い場合は、転写電圧調整用トナー像は薄くなる一方、電気抵抗が低い用紙Pの場合は、転写電圧調整用トナー像は濃くなる。したがって、トナー濃度センサー17によって転写電圧調整用トナー像の濃度を検知し、検知濃度が予め記憶させた濃度よりも濃い場合は、電気抵抗の低い用紙Pが使用されていると判断して転写電圧を設定電圧よりも低くし、検知濃度が予め記憶させた濃度よりも薄い濃度の場合は、電気抵抗の高い用紙Pが使用されていると判断して転写電圧を設定電圧よりも高くする。これにより最高の転写効率が得られるようになり、最適な画像濃度を維持できるようになる。
図10に、転写電圧調整用トナー像を形成する位置例を示す。画像形成領域は画像情報の露光と現像がなされているので、感光体の表面電位は様々に変化し転写電圧調整用トナー像の形成には不適である。また、用紙通過後の次の用紙との間では、転写ローラ14の転写電圧の影響を受けるのみで用紙Pの電気抵抗とは無関係となる。そこで、用紙Pの後端の余白部(非画像形成領域)PWと接触した感光体Dの部分に、転写電圧調整用トナー像を形成するのが好ましい。
図11に、本発明に係る画像形成装置における転写電圧の制御例を示すフローチャートを示す。通常の画像形成動作の後に、用紙Pの電気抵抗検出とその結果による転写電圧の補正が求められると制御動作が開始する。まず、ステップS1で通常印刷で感光体表面の画像形成領域となる印刷エリアが、露光装置12による露光部を通過したかどうかを判断する。そして、印刷エリアが露光部を通過すると、ステップ2で、除電手段16と帯電装置11をオフとする。次いで、ステップS3で、用紙Pの後端が転写部を通過したかどうかが判断される。用紙Pの後端が転写部を通過すると、ステップS4で転写電圧をオフにする。ステップS5で用紙Pの後端と接触していた感光体Dの表面が、除電手段16と帯電装置11を通過したことかどうかが判断される。次に、ステップS6で露光部に到達したと判断されると、ステップS7で転写電圧調整用トナー像の静電潜像を露光し、続いて現像を行う。
そして、ステップS8で転写電圧調整用トナー像の濃度をトナー濃度センサー17で検知する。ステップS9で、検知したトナー濃度が予め記憶させていた基準濃度の上限GHよりも濃い場合は、ステップS10で転写電圧を下げる。逆に、ステップS11で、検知したトナー濃度が予め記憶させていた基準濃度の下限GLより薄い場合は、ステップS12で転写電圧を上げる。
この転写電圧調整用トナー像は感光体Dの表面に形成されるのみで、用紙Pへ転写する必要はない。転写電圧の調整を行うときは、通紙せず、感光体の転写電圧調整用トナー像を転写ローラ14のニップ部を通過させた後にクリーニング装置15で除去すればよい。
転写電圧の補正方法の一例として、基準濃度との濃度差に一定の係数を乗じた値を、それまでの転写電圧に減算または加算する方法がある。この場合の基準濃度は、例えば、汎用の普通紙や写真用紙など使用者が設定する用紙Pの種類ごとに予め実験などで求めてデータとして記憶させておくと共に、濃度変化の許容範囲を決めて基準濃度の上限GHと下限GLを定めておく。そして、環境湿度や温度で電気抵抗が変化するために生じる転写電圧調整用トナー像の濃度変化と、そのときに加算または減算すべき電圧を実験で求めて係数としてテーブルに記憶させておく。この他、用紙Pの種類と基準濃度と測定濃度とそれまでの転写電圧の関係を全てテーブルとしてまとめ、測定濃度に応じて最適な転写電圧を選択する方法でもよい。このような転写電圧の補正は、感光体Dの感度によっても異なるので、画像形成装置の機種によって補正の係数や転写電圧が異なる場合も当然あり得る。
図9に示したように、非露光部分Fwの表面電位が、現像バイアス電圧−Vdcよりも高く、露光部分Frrの電位が現像バイアス電圧−Vdcよりも低い場合は、帯電装置11による帯電を行うことなく、転写電圧調整用トナー像は問題なく現像される。しかし、図12(ア)に示すように、用紙Pの電気抵抗が極度に低い場合には、非露光部分Fwの表面電位−Vpbが現像バイアス電圧−Vdc以下のときに現像すると、露光部分Frrのみならず非露光部分Fwにもトナーが付着することになり、非露光部分Fwへのトナー付着が無駄となる。そこで、図12(イ)に示すように、帯電装置11によって通常よりも低い電圧で微帯電を行い、感光体の表面電位をTbだけ高い−Vpbbとすることが推奨される。なお、帯電を行うことによって、用紙Pの電気抵抗を反映した感光体の表面電位を失うことがないように、帯電電圧はゼロ(帯電しない)を含め、所定の帯電電圧未満の範囲から適宜選択すればよい。
あるいは、図13に示すように、現像バイアス電圧を−VdcからTdだけ低い−Vdccにして、非露光部分Fwの表面電位−Vpbよりも低い電位として、トナーの無駄な消費を防止してもよい。なお、現像バイアス電圧が、露光部分Frrの表面電位よりも低くなると現像ができなくなるので、現像バイアス電圧は、感光体Dの非露光部分Fwの表面電位よりも低く、且つ、露光部分Frrの表面電位よりも高いことが必要である。図12に示した帯電の程度や図13に示した現像バイアス電圧の程度は、予め実験などで適正な範囲を求めておけばよい。また、帯電や現像バイアス電圧を変更する場合は、前述した、転写電圧調整用トナー像の検知濃度から転写電圧を調整する係数やテーブルの値も変更する。
以上説明した実施形態は、露光部分にトナーを付着させて現像するいわゆる反転現像方式であったが、非露光部分にトナーを付着させて現像させるいわゆる正規現像方法にも本発明は適用することができる。
本発明の画像形成装置では、装置の大型化やコストアップを招くことなく、被転写部材の種類や使用環境による画像品質への影響を確実に排除でき、高画質が安定的に得られ有用である。
1 画像形成装置
D 感光体(像担持体)
P 用紙(被転写部材)
11 帯電装置
12 露光装置
13 現像装置
14 転写ローラ(転写装置)
17 トナー濃度センサー(濃度検知手段)
40 制御手段
PW 非画像形成領域
132 現像ローラ

Claims (5)

  1. 像担持体と、所定の帯電電圧が印加され、前記像担持体の表面を一様に帯電させる帯電装置と、帯電された前記像担持体に静電潜像を形成する露光装置と、所定の現像バイアス電圧が印加される現像ローラを備え、前記現像ローラに印加される現像バイアス電圧と前記静電潜像の表面電位との電位差によって前記静電潜像をトナーで現像する現像装置と、転写電圧が印加され、現像されたトナー像を前記像担持体から被転写部材に転写させる転写装置と、前記転写電圧を制御する制御手段と、前記像担持体の表面に形成されたトナー像の濃度を測定する濃度検知手段とを備えた画像形成装置において、
    転写処理後の、前記像担持体の被転写部材と接触した部分に、転写電圧調整用トナー像を形成すると共に、形成したトナー像の濃度を前記濃度検知手段で検知し、前記制御手段によって、検知された濃度に基づいて前記転写電圧を調整することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御手段は、転写電圧調整用トナー像の濃度が、予め記憶されている基準濃度よりも所定値以上高い場合は、前記転写電圧を設定電圧よりも低くし、前記基準濃度よりも所定値以上低い場合は、前記転写電圧を設定電圧よりも高くする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記転写電圧調整用トナー像は、前記帯電装置において前記所定の帯電電圧未満の帯電電圧で前記像担持体の表面を帯電させて形成する請求項1又は2記載の画像形成装置。
  4. 前記転写電圧調整用トナー像は、前記現像装置において前記所定の現像バイアス電圧未満の現像バイアス電圧で現像して形成する請求項1〜3のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 前記転写電圧調整用トナー像は、前記像担持体の、被転写部材の後端の非画像形成領域と接触した部分に形成する請求項1〜4のいずれかに記載の画像形成装置。
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