JP2006276703A - 画像濃度制御方法および画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】専用のセンサを必要とせずに環境変化や経時変化による画像濃度の変動を補正する。
【解決手段】画像形成動作以外のタイミングで、予め定めた濃度(指示値)で濃度チェック用現像剤像を前記像担持体上に形成し(S14)、濃度チェック用現像剤像が転写ニップ部に存在しないときの転写部材の抵抗値に相当するデータVを測定する(S15)。また、濃度チェック用現像剤像が転写ニップ部に存在するときの転写部材の抵抗値に相当するデータVを測定する。データVに対応して予め用意されたトナー濃度判定用基準データVとデータVとを比較し(S17)、比較結果に応じて、プリント動作時の画像濃度に影響を与える像形成条件の補正を行う(S18)。
【選択図】図2

Description

本発明は、複写機、レーザプリンタ、ファクシミリ装置等の画像形成装置に関し、特に現像剤(トナー)を用いる画像濃度を制御する画像濃度制御方法に関する。
従来、上記のような画像形成装置において、その出力画像の濃度を安定化させるため、特許文献1に記載されているように、電子写真感光体の像担持体上の表面電位を検知するセンサを設け、画像形成シーケンスとは別に基準となる潜像パターンを形成し、その領域を検知してその情報に基づき帯電手段や現像手段への印加電圧を制御する方法が提案されている。
また、特許文献2に記載されているように現像器内に配置されたトナー濃度検知センサの電気的信号の変化により、トナー濃度を推測して補正を実行する提案もされている。
更には、特許文献3に記載されているように像担持体上に特定パターン像を形成し、その光学濃度を読取り、画像形成条件にフィードバック制御をさせるという手法が提案されている。例えば、感光ドラム上に形成された特定のパターン像(トナー像)を発光素子により照射し、その照射した光のパターン像での反射光を受光素子で受光し、その受光素子の出力信号に応じてコントロール信号をコントラスト電位等にフィードバックし、これにより適切な画像濃度を得るようにしている。この濃度補正制御は、周囲環境の変動や感光ドラムの劣化、現像剤の濃度(トナー濃度)等による出力画像濃度の変動を補正させ、出力画像濃度を安定させるために、数時間毎に、あるいは数百枚から数千枚の印字毎に実行される。
特開昭61−117572号公報 特開平5−100573号公報 特開平5−80622号公報
しかしながら、上記のような従来例では、像担持体上の表面電位を検知する電位センサや像担持体上の画像パターン濃度を検知する濃度検知センサ、現像スリーブ上のトナー付着量を検知するセンサ等が必要となり、装置のコスト増を招来するという問題がある。
そこで、本発明は、環境変化や経時変化による画像濃度の変動を専用のセンサを必要とすることなく画像濃度の補正を行うことができる画像濃度制御方法およびこれを用いた画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明による画像濃度制御方法は、像担持体の面上に形成された現像剤像を記録材上に転写させる転写部材を備えた画像形成装置における画像濃度制御方法であって、濃度チェック用現像剤像を前記像担持体上に形成するステップと、前記濃度チェック用現像剤像が前記像担持体と前記転写部材との間の転写ニップ部に存在しないときの前記転写部材の抵抗値に相当するデータを測定するステップと、前記濃度チェック用現像剤像が前記転写ニップ部に存在するときの前記転写部材の抵抗値に相当するデータを測定するステップと、両測定結果に基づいて、プリント動作時の画像濃度に影響を与える像形成条件の補正を行うステップとを備えたことを特徴とする。
像担持体と転写部材との間の転写ニップ部に現像剤が介在する場合には転写部材の抵抗値が変化する。その際、現像剤像の濃度(分布密度)によってその抵抗値も変化する。すなわち、濃度が高い程抵抗値が大きくなる。よって、転写ニップ部に現像剤像が介在する場合の転写部材の抵抗値は濃度に比例することになる。但し、転写部材自身の抵抗値も環境変化等によって変化するので、この抵抗値に相当するデータ(実施の形態におけるデータV)のみではなく、転写ニップ部に現像剤像が介在しない場合の転写部材の抵抗値に相当するデータ(実施の形態におけるデータVひいてはデータV)をも利用することにより、環境変化等の要因の影響を相殺することができる。
前記転写部材の抵抗値に相当するデータを測定するステップでは、前記転写部材に対して定電流を流し、前記濃度チェック用現像剤像が前記像担持体と前記転写部材との間の転写ニップ部に存在しないときと存在するときのそれぞれの前記転写部材の抵抗値に相当するデータを、前記転写部材の両端の第1および第2の電圧値として測定することができる。より具体的には、前記転写部材の抵抗値に相当するデータを測定するステップは、前記第1の電圧値に基づいて濃度判定用基準データを求めるステップと、この濃度判定用基準データと前記第2の電圧値とを比較するステップとを有し、前記補正を行うステップでは、前記比較の結果に基づいてプリント動作時の画像濃度に影響を与える像形成条件の補正を行う。
前記定電流の極性を前記現像剤の帯電極性と逆にした場合には、前記転写部材に付着した現像剤のクリーニングを行うステップを設ける。 前記定電流の極性を前記現像剤の帯電極性と同じにした場合には、前記クリーニングを行うステップは不要である。
前記補正を行うステップは、画像形成装置の帯電手段、潜像形成手段および現像手段のうち少なくとも1つの像形成条件を変更することで実現可能である。
前記転写部材は、例えばイオン導電系の転写ローラである。
本発明による画像形成装置は、前記画像濃度制御方法を実施するための装置であり、像担持体の面上に形成された現像剤像を記録材上に転写させる転写部材を備えた画像形成装置において、濃度チェック用現像剤像を前記像担持体上に形成する像形成手段と、前記濃度チェック用現像剤像が前記像担持体と前記転写部材との間の転写ニップ部に存在しないときと存在するときのそれぞれの前記転写部材の抵抗値に相当するデータを測定する測定手段と、前記測定結果に基づいて、プリント動作時の画像濃度に影響を与える像形成条件の補正を行う補正手段とを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、像担持体上に濃度チェック用現像剤像を形成して、この濃度チェック用現像剤像が像担持体と転写部材との間の転写ニップ部に存在しないときと存在するときの転写部材の抵抗値に相当するデータを測定し、この測定結果に基づいて、プリント動作時の画像濃度に影響を与える像形成条件の補正を行うことにより、従来トナー濃度補正に必要としていた電位センサや濃度センサを必要とすることなく、環境状態や耐久状態で変動するトナー濃度の補正を実行することが可能になる。その結果、装置コストの低減を図ることができる。
以下、図面に沿って、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
<第1の実施の形態>
図1に、本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置の概略構成を示す。本実施の形態では、本発明に係る画像形成装置としてレーザプリンタを例として説明する。但し、本発明はレーザプリンタへの適用に限定されるものではない。
まず、同図を参照してレーザプリンタの構成を説明する。
このレーザプリンタは、像担持体として感光ドラム1を備えている。感光ドラム1は、装置本体Mによって回転自在に支持されており、駆動手段(不図示)によって矢印A方向に所定の速度(本実施の形態では107mm/secのプロセススピード)で回転駆動される。感光ドラム1の周囲には、その回転方向に沿ってほぼ順に、感光ドラム1を均一に帯電させる帯電装置としての帯電ローラ2、静電潜像を形成するための露光手段であるレーザスキャナ3、静電潜像をトナーにより顕像化するための現像装置4、紙等のシート状の記録材Pに感光ドラム1上のトナー画像を転写するための転写装置である転写ローラ5、感光ドラム1上に残留する未転写トナーを回収するクリーニング装置6が配設されている。装置本体Mの下部には、記録材Pを収納した給紙カセット7が配置されており、感光ドラム1の上部には、加熱制御される定着ローラ(または定着フィルム)26や加圧ローラ25等により構成される定着装置8が配置されている。
更には、装置本体Mの背面に画像形成動作等を制御する制御基板9が配置されている。制御基板9上には、画像形成動作等を実行する指令を出すCPU9aやプログラム等が格納されたメモリ9bが搭載されている。メモリ9b内には、後に記載するATVCの実行で決定するための最適転写電圧のデータテーブルやトナー濃度の補正の要否を判定するためのトナー濃度判定用基準データのデータテーブル等が保存されている。これらのプリンタの動作はCPU9aがメモリ9bから必要なプログラムを読み出して実行することにより実現される(後に詳細に説明するフローチャートによる処理も同様である)。
次に、上述構成のレーザプリンタの動作を説明する。
駆動手段(不図示)によって矢印A方向に回転駆動された感光ドラム1は、帯電ローラ2によって所定の極性、所定の電位(例えば−585V)に一様に帯電される。帯電動作終了後にCPU9aは転写ローラ5に所定の極性で定電流(例えば+5μA)を印加して、転写ローラ5両端の電圧Vを測定する。この例では、転写ローラ5へ向かって流れる電流の極性を正(+)とする。また、トナーの帯電極性は負(−)とする。この測定値に基づいて最適な転写出力Vtが求められる。具体的には、転写ローラ測定電圧Vに対して最適な転写出力Vtがあらかじめメモリ9b内にデータテーブル(または計算式)で設定されており、測定値に基づいてこのデータテーブル(または計算式)を参照することにより、画像形成動作時に出力すべき転写電圧Vtを決定する。
すなわち、転写ローラ5に定電流を印加し、両端の電圧を測定することで転写ローラ5のインピーダンスが計算できるので、外部環境や耐久等における転写ローラ5の抵抗変化に応じた最適転写電圧Vtを求めることができる。前記"転写ローラ測定電圧"は、計算で得たインピーダンスに対応して良好な転写画像が得られるように予め決めた値である。(以下この最適転写電圧決定方法をATVC(Auto Transfer Voltage Control) と呼ぶ。)
この感光ドラム1を一様に帯電させ、画像形成動作時の最適転写電圧を決めるまでの動作及びレーザスキャナ3の図示しないポリゴンモータを所定の回転数まで加速する動作、定着装置8をトナーが溶融可能な所定の温度になるまで上昇させる動作の全てが完了するまでの動作をイニシャル回転と呼ぶ。
イニシャル回転動作終了後、感光ドラム1は、その表面に対し露光手段であるレーザスキャナ3によって画像情報に基づいた画像露光がなされ、露光部分の電荷が除去されて静電潜像が形成される。静電潜像は、現像装置4によって現像される。現像装置4は、アルミローラ表面にカーボンをコートした現像スリーブ4aを有しており、この現像スリーブ4aに所定の現像バイアス(例えばAC:2400Hz、1.6KVpp/DC:−455V)を印加して感光ドラム1上の静電潜像にトナーを付着させトナー像として現像(顕像化)する。
トナー像は、転写ローラ5によって紙等の記録材Pに転写される。記録材Pは、給紙カセット7に収納されており、図示しない給紙ローラや搬送ローラによって搬送され、感光ドラム1と転写ローラ5との間の転写ニップ部Nに搬送される。
転写ローラ5はイニシャル回転動作のATVCで決定した最適転写電圧を印加することによって感光ドラム1上に形成されたトナー像を記録材Pに転写させる。記録材Pは、図示しない搬送ガイドに沿って定着装置8に搬送される。定着装置8において、未定着トナー像が加熱、加圧されてトナーが溶融することで記録材P表面に定着される。
一方、トナー像転写後の感光ドラム1は、記録材Pに転写されないで表面に残ったトナーがクリーニング装置6のクリーニングブレード6aによって除去され、次の画像形成に供される。
以上の動作を繰り返すことで、次々と画像形成を行うことができる。
次に、本実施の形態におけるプリンタの詳細動作について図2のフローチャートに基づいて説明する。
プリンタがホストコンピュータ(図示せず)からプリント信号を受信すると、前述のイニシャル回転動作を開始する(S11)。このイニシャル回転動作では、まず、感光ドラム1上を均一に帯電させる。同時に図示しないポリゴンモータを所定回転数(本実施の形態では25230rpm)まで加速させる動作と、定着装置8が所定温度(本実施の形態では150℃)に到達するまで図示しないハロゲンランプを通電して加熱する動作とを実行する。
感光ドラム1の帯電後、転写ATVCを開始し、図3(a)に示すように、転写ローラ5に定電流(+5μA)を印加する(S12)。転写高圧電源19が印加している電圧は転写ローラ5の抵抗値(転写ニップ部でのトナー黒帯の存在有無の影響を含む)により変化する。この電圧は転写ローラ5の両端の電圧Vに相当する。そこで、転写ローラ5両端の電圧Vを測定し、印字動作に転写ローラ5へ印加すべき最適転写電圧Vtを決定する(S13)。この時点で、ATVCは終了する。
続いて、転写ローラ5への+5μA定電流の印加を継続した状態で、均一に帯電した感光ドラム1上にレーザ光を照射して所定のサイズ(例えば主走査幅200mm×副走査幅5mm)の帯状の潜像を形成し、印字中と同じ現像バイアス(AC:2400Hz/1.6KVpp、DC:−440V)を印加することで、感光ドラム1上にトナー黒帯51を形成する(S14)。図3(b)に示すように、この形成したトナー黒帯51が転写ローラ5を通過する際に転写ローラ5の両端の電圧をトナー黒帯電圧Vとして測定する(S15)。
図4に、転写ローラ5の両端の電圧Vの時間に応じた変化をグラフで示す。感光ドラム1と転写ローラ5の間のニップ部にトナー黒帯51が介在していない期間の電圧Vの値はVであるが、ニップ部にトナー黒帯51が介在する期間中、電圧Vの値はVからVへ変化することが分かる。
その後、CPU9aは、ATVCで検知したVに対応するトナー濃度判定用基準データVをメモリ9b内から読み出し(S16)、測定したトナー黒帯電圧Vとトナー濃度判定用基準データVとを比較する(S17)。トナー黒帯電圧Vのほうが小さい場合は、感光ドラム1上のトナーの載り量が減って濃度が出なくなっていると判断する。
本実施の形態では、抵抗値が8×10Ω程度のNBRゴムを主成分としたイオン導電系転写ローラ5を使用している。このような転写ローラ5の抵抗値は温度や湿度等の環境変動により変動する。したがって、トナー黒帯電圧Vを固定的な閾値で判定すると、適正な判断ができない。そこで、本実施の形態では、ATVCで検知したVに環境変動が反映されていることに鑑み、このVの値に基づいてトナー黒帯電圧Vを判定するための適正な閾値としてのトナー濃度判定用基準データVを求める。
本実施の形態では、トナー濃度の補正が必要と判断したCPU9aは印字動作での濃度を上げるため現像コントラストを広げるように現像DCバイアスを変更して現像コントラストを濃度が濃くなるほうに所定値だけ(ここでは−400Vから−450Vへ50V)シフトする制御を実行する(S18)。
ステップS17で、トナー黒帯電圧Vの方が大きいと判断された場合は、トナー濃度補正は行わない。
トナー黒帯が転写ローラ5を通過したことにより転写ローラ5はトナーが付着して汚れているため、CPU9aは転写ローラ5にトナーと逆極性のクリーニングバイアス(本実施の形態では−3KV)を転写ローラ3周以上の時間印加する(S19)。
このようにして、環境変動に応じて必要なトナー濃度補正を実行した後、通常の印字動作を実行して、記録材としての用紙Pへのプリント動作を行う(S20)。このプリント動作における感光ドラム1から用紙Pへのトナー像の転写時に上記ステップS13で決定された最適転写電圧Vtが利用される。なお、この最適転写電圧Vtの印加時には転写高圧電源19の定電圧制御が行われる。
トナー濃度データVを求める処理の実行タイミングとしては、(1)プリントジョブ毎、(2)装置電源オン時、(3)省エネルギーモードからの復帰時、(4)オペレータの指示時、等が考えられる。一旦求められたトナー濃度データVの値は、次に更新されるまでメモリ9bに不揮発的に記憶されるようにする。
図5は、実験的にVを変化させつつ反射濃度1.3のトナー黒帯を形成して転写ローラを通過させることにより求めた適正なトナー濃度判定用基準データVを示すグラフである。トナー濃度判定用基準データVはトナー濃度補正を行うか否かの閾値として機能する。このグラフの結果から、Vの値に基づいてVを求めるためのデータテーブルまたは計算式を作成することができる。このようなデータテーブルまたは計算式は、メモリ9b内に不揮発的に保存しておく。本実施の形態ではトナー濃度補正を開始するトナー濃度を反射濃度1.3に設定したが特にこれに限られるものではなく任意に設定可能である。
例えば23℃/50%の環境下において+5μA印加したATVCでのVは+1KV程度である。この状態で反射濃度1.3のトナー黒帯を転写ローラ5上へ通過させると転写ローラ5両端の電圧は、トナー黒帯の影響で転写ローラ5の抵抗値が上昇するので例えば+1.2KVに上昇する。この値は環境変動により変化する。この変化した電圧値がトナー濃度判定用基準データVとなる。
反射濃度が1.3より薄くなる(すなわち、転写ローラ5へのトナー付着が少なくなる)と、トナー黒帯電圧Vの出力値は小さくなる。その結果、トナー黒帯電圧Vの出力値がトナー濃度判定用基準データVよりも小さくなったとき、トナー濃度が薄くなったと判断して、トナー濃度の補正を実行する。
トナー濃度を補正する方法としては、いくつかの方法が考えられる。例えば、(1)感光ドラム1の帯電手段の帯電直流バイアスを変化させる、(2)潜像形成手段のレーザパワーを変化させる、(3)現像手段の現像バイアスを変化させる、(4)これらを任意に組み合わせる、等である。
現像DCバイアスを−400Vから−450Vに変更して現像コントラストを濃度が濃くなるほうに50Vシフトする制御を実行することによって、印字動作で用紙Pに印字されるトナー濃度は本実施の形態において反射濃度1.28から1.43と濃度を上げることが可能になり、電位センサや濃度センサ等の専用の検知部材を必要としない簡易な構成で環境条件や耐久状態での濃度変動を少なくすることが可能になった。
<第2の実施の形態>
本発明の第2の実施の形態におけるプリンタの詳細動作について図6のフローチャートに基づいて説明する。装置構成については第1の実施の形態と同じであり、重複した説明は省略する。
プリンタがホストコンピュータ(図示せず)からプリント信号を受信すると、前述のイニシャル回転動作からATVCでの最適転写電圧Vtの決定までは、図2のフローチャートと同じである(S11〜S13)。
その後、図7(a)に示すように、CPU9aは転写ローラ5にトナーと同極性の−5μA定電流を印加して転写ローラ5両端の電圧Vを測定する(S21)。
次に、均一に帯電した感光ドラム1上にレーザ光を照射して所定のサイズ(例えば主走査幅200mm×副走査幅5mm)の帯状の潜像を形成し、印字中と同じ現像バイアス(AC:2400Hz/1.6KVpp、DC:−440V)を印加することで、感光ドラム1上にトナー黒帯を形成する(S22)。この形成したトナー黒帯が転写ローラ5を通過する際に、図7(b)に示すように、トナーと同極性のバイアスを印加した転写ローラ5の両端の電圧をトナー黒帯電圧Vとして測定する(S23)。
その後、CPU9aは、トナーと同極性の定電流(−5μA)印加時の転写ローラ5両端の電圧Vに対応するトナー濃度判定用基準データVをメモリ9b内から読み出す(S24)。ついで、測定したトナー黒帯電圧Vとトナー濃度判定用基準データVとを比較する(S25)。トナー黒帯電圧Vのほうが小さい場合は、感光ドラム1上のトナーの載り量が減って濃度が出なくなっていると判断する。
本実施の形態において、前述のように環境変動により転写ローラ5の抵抗値が変動するが、例えば23℃/50%の環境下において−5μA印加した時の転写ローラ5両端の電圧Vは−1KV程度である。この状態で反射濃度1.3のトナー黒帯を転写ローラ5上へ通過させると転写ローラ5両端の電圧は、トナー黒帯の分だけ転写ローラ5の抵抗値(絶対値)が上昇する。例えば−1.2KVに上昇し、この値がトナー濃度判定用基準データVとなる。反射濃度が1.3より薄くなり、転写ローラ5へのトナー付着が少なくなるとトナー黒帯電圧Vの出力値は小さくなるのでトナー濃度判定用基準データVよりも数値が小さくなる。これによりトナー濃度が薄くなったと判断して補正を実行する。トナー黒帯電圧Vの方が大きければ、トナー濃度補正は必要ないと判断し、トナー濃度補正は実行しない。
トナー濃度の補正が必要と判断したCPU9aは印字動作での濃度を上げるため現像コントラストを広げるように現像DCバイアスを例えば−400Vから−450Vに変更して現像コントラストを濃度が濃くなるほうに50Vシフトする制御を実行する(S26)。
このようにして、環境変動に応じて必要なトナー濃度補正を実行した後、通常の印字動作を実行して用紙Pへのプリント動作を行う(S27)。
なお、メモリ9b内に保存されているトナー濃度判定用基準データVは、転写ローラ5に−5μAの定電流を印加したときの転写ローラ5両端電圧Vを変化させ、各Vでトナー濃度補正を開始する閾値となるトナー濃度(本実施の形態では反射濃度1.3)のトナー黒帯を形成して、転写ローラ5を通過する際の転写ローラ5の両端電圧を予め実験により測定した値であり、データテーブル(または計算式)として表される。
本実施の形態により、第1の実施の形態と同様に印字動作で用紙Pに印字されるトナー濃度は本実施の形態において反射濃度を例えば1.28から1.43へと上げることが可能になり、電位センサや濃度センサ等の専用の検知部材を必要としない簡易な構成で環境条件や耐久状態での濃度変動を少なくすることが可能になった。
更には、トナー黒帯が転写ローラ5を通過する際にトナーと同極性のバイアスを転写ローラ5に印加しているので、転写ローラ5に付着するトナーの量を第1の実施の形態に記載の構成より1/10程度に減少させることが可能になり、転写ローラ5のクリーニング時間も短縮できるのでイニシャル回転動作にかかる時間を短縮することが可能になった。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、上記で言及した以外にも種々の変形、変更を行うことが可能である。例えば、画像濃度の補正は1つの閾値(トナー濃度判定用基準データ)を用いて補正の有無のみを判断したが、複数の閾値を用いて複数段階で補正を行うようにしてもよい。また、図3、図7で説明したように、トナー濃度データの測定時に定電流制御を用いたが、定電圧制御を用いることも可能である。この場合には、転写ローラを流れる電流値を、例えば基準抵抗の電圧降下量として測定し、これをトナー濃度データとして用いることができる。
本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置の概略構成を示す図である。 本発明の第1の実施の形態におけるプリンタの詳細動作を表すフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態の動作の説明図である。 本発明の第1の実施の形態における、転写ローラ5の両端の電圧Vの時間に応じた変化を示したグラフである。 本発明の第1の実施の形態における、検知電圧Vとトナー濃度判定用基準データVの関係を示すグラフである。 本発明の第2の実施の形態におけるプリンタの詳細動作を表すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態の動作の説明図である。
符号の説明
1…感光ドラム
2…帯電ローラ
3…レーザスキャナ
4…現像装置
4a…現像スリーブ
5…転写ローラ
6…クリーニング装置
6a…クリーニングブレード
7…給紙カセット
8…定着装置
9…制御基板
9a…CPU
9b…メモリ
25…加圧ローラ
26…定着ローラ
M…装置本体
L…レーザ光路
P…記録材
N…転写ニップ部

Claims (15)

  1. 像担持体の面上に形成された現像剤像を記録材上に転写させる転写部材を備えた画像形成装置における画像濃度制御方法であって、
    濃度チェック用現像剤像を前記像担持体上に形成するステップと、
    前記濃度チェック用現像剤像が前記像担持体と前記転写部材との間の転写ニップ部に存在しないときの前記転写部材の抵抗値に相当するデータを測定するステップと、
    前記濃度チェック用現像剤像が前記転写ニップ部に存在するときの前記転写部材の抵抗値に相当するデータを測定するステップと、
    両測定結果に基づいて、プリント動作時の画像濃度に影響を与える像形成条件の補正を行うステップと
    を備えたことを特徴とする画像濃度制御方法。
  2. 前記転写部材の抵抗値に相当するデータを測定するステップでは、前記転写部材に対して定電流を流し、前記濃度チェック用現像剤像が前記像担持体と前記転写部材との間の転写ニップ部に存在しないときと存在するときのそれぞれの前記転写部材の抵抗値に相当するデータを、前記転写部材の両端の第1および第2の電圧値として測定することを特徴とする請求項1記載の画像濃度制御方法。
  3. 前記転写部材の抵抗値に相当するデータを測定するステップは、
    前記第1の電圧値に基づいて濃度判定用基準データを求めるステップと、
    この濃度判定用基準データと前記第2の電圧値とを比較するステップとを有し、
    前記補正を行うステップでは、前記比較の結果に基づいてプリント動作時の画像濃度に影響を与える像形成条件の補正を行う
    ことを特徴とする請求項2記載の画像濃度制御方法。
  4. 前記定電流の極性を前記現像剤の帯電極性と逆にし、前記転写部材に付着した現像剤のクリーニングを行うステップを設けたことを特徴とする請求項2記載の画像濃度制御方法。
  5. 前記定電流の極性を前記現像剤の帯電極性と同じにしたことを特徴とする請求項2記載の画像濃度制御方法。
  6. 前記画像形成装置は、前記像担持体を一様に帯電させる帯電手段と、前記帯電した像担持体上に静電潜像を形成する潜像形成手段と、形成された前記静電潜像に現像剤を供給して現像する現像手段とを備え、
    前記補正を行うステップでは、前記帯電手段、潜像形成手段および現像手段のうち少なくとも1つの像形成条件を変更することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の画像濃度制御方法。
  7. 前記転写部材はイオン導電系の転写ローラであることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の画像濃度制御方法。
  8. 像担持体の面上に形成された現像剤像を記録材上に転写させる転写部材を備えた画像形成装置において、
    濃度チェック用現像剤像を前記像担持体上に形成する像形成手段と、
    前記濃度チェック用現像剤像が前記像担持体と前記転写部材との間の転写ニップ部に存在しないときと存在するときのそれぞれの前記転写部材の抵抗値に相当するデータを測定する測定手段と、
    前記測定結果に基づいて、プリント動作時の画像濃度に影響を与える像形成条件の補正を行う補正手段と
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  9. 前記測定手段は、前記転写部材に対して定電流を流し、前記濃度チェック用現像剤像が前記像担持体と前記転写部材との間の転写ニップ部に存在しないときと存在するときのそれぞれの前記転写部材の抵抗値に相当するデータを、前記転写部材の両端の第1および第2の電圧値として測定することを特徴とする請求項8記載の画像形成装置。
  10. 前記測定手段は、前記第1の電圧値に基づいて濃度判定用基準データを求め、この濃度判定用基準データと前記第2の電圧値とを比較し、
    前記補正手段は、前記比較手段の比較結果に基づいてプリント動作時の画像濃度に影響を与える像形成条件の補正を行う
    ことを特徴とする請求項9記載の画像形成装置。
  11. 前記定電流の極性を前記現像剤の帯電極性と逆にし、前記転写部材に付着した現像剤のクリーニング手段を設けたことを特徴とする請求項9記載の画像形成装置。
  12. 前記定電流の極性を前記現像剤の帯電極性と同じにしたことを特徴とする請求項9記載の画像形成装置。
  13. 前記像担持体を一様に帯電させる帯電手段と、前記帯電した像担持体上に静電潜像を形成する潜像形成手段と、形成された前記静電潜像に現像剤を供給して現像する現像手段とを備え、
    前記補正手段による補正は、前記帯電手段、潜像形成手段および現像手段のうち少なくとも1つの像形成条件を変更することである請求項8〜12のいずれかに記載の画像形成装置。
  14. 前記転写部材はイオン導電系の転写ローラであることを特徴とする請求項8〜13のいずれかに記載の画像形成装置。
  15. 像担持体の面上に形成された現像剤像を記録材上に転写させる転写部材を備えた画像形成装置において、
    前記像担持体と前記転写部材との間の転写ニップ部における前記現像剤の有無により変化する前記転写部材の抵抗値に相当するデータを測定する測定手段と、
    前記測定結果に基づいて、プリント動作時の画像濃度に影響を与える像形成条件の補正を行う補正手段と
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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JP2011002638A (ja) * 2009-06-18 2011-01-06 Canon Inc 画像形成装置

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