JP6093190B2 - Mis構造トランジスタ、及びmis構造トランジスタを作製する方法 - Google Patents

Mis構造トランジスタ、及びmis構造トランジスタを作製する方法 Download PDF

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Description

本発明は、MIS構造トランジスタ、及びMIS構造トランジスタを作製する方法に関する。
特許文献1は、GaAs基板を用いる半導体装置を開示する。半導体装置は、SiN保護膜を用いる。
特許文献2は、電界効果トランジスタを開示する。電界効果トランジスタは、窒素を用いるアルミニウム酸化物からなり窒化物半導体表面上に設けられたゲート絶縁膜を備える。非特許文献1には、熱CVD法により堆積された窒化シリコン膜を開示する。
特開2005−19676号公報 特開2005−183597号公報
信学技報告ED2007-208,MW2007-139(2008-1
GaNといった窒化ガリウム系半導体と絶縁膜との接合界面を有する半導体装置では、界面準位を低減することが重要である。
窒化ガリウム系半導体装置には、二酸化シリコン、アルミナといった高バンドギャップの絶縁膜が用いられている。これらの酸化膜系の絶縁膜を用いるとき、半導体装置は、MOS(Metal-Oxide-Semiconductor)構造と呼ばれる。しかしながら、例えば二酸化シリコンはGaN半導体に対しては十分に低い界面準位を提供できない。大きい界面準位の界面は、トランジスタ等の電子デバイスに十分な性能を提供できない。また、界面準位に蓄積した電子がゲート絶縁膜中を抜けることにより、絶縁膜を劣化させる。これは、電子デバイスの信頼性を悪化させる。
MIS(Metal-Insulator-Semiconductor)構造も、また、トランジスタ等の電子デバイスに適用されている。MIS構造は、絶縁体/半導体界面準位の解析のために、CV測定にも用いられることができる。これらいずれの適用においても絶縁膜にはしっかりとした絶縁性が求められる。
発明者らの知見によれば、窒化シリコン膜はGaNといった窒化ガリウム系半導体との接合の界面において、界面準位の低減に有効である。
しかしながら、窒化シリコンは大きな膜応力を示す。このため、リーク電流を低減するために、大きな膜厚の窒化シリコンを用いることは良くないと考えられる。一方で、大きな膜応力の窒化シリコン膜は、高い膜密度を有し、これ故にリーク電流を抑制する性能を有する。熱CVD法によるSiN膜は、例えば理想的な化学量論の窒化シリコンに近いと考えられる。非特許文献1を参照すると、熱CVD法によるSiN膜は、1GPa以上の応力を持つ。厚く堆積された窒化シリコン膜は、その大きな膜応力に起因して膜剥を引き起こす。
窒化シリコンでは、GaNといったワイドギャップ半導体に対して、伝導帯側及び価電子帯のバンドオフセット△Ec、△Evが、酸化シリコンに比べてあまり大きくない。このため、窒化シリコンの膜が、膜中に多数の欠陥を含むとき、窒化シリコン膜中への電子及びホールの注入を十分に抑制できず、またこれらの欠陥を介したキャリア伝導(Poole-Frenkel伝導)がリーク電流の起源となる可能性もある。
本発明は、このような事情を鑑みて為されたものであり、リーク電流を低減可能な構造を有するMIS構造トランジスタを作製する方法を提供することを目的とし、また、リーク電流を低減可能な構造を有するMIS構造トランジスタを提供することを目的とする。
本発明に係る発明は、MIS構造トランジスタを作製する方法に係る。この方法は、(a)窒化ガリウム系半導体からなる窒化ガリウム系半導体層を含みMIS構造トランジスタのためのエピタキシャル基板を準備する工程と、(b)窒化ガリウム系半導体層上にゲート絶縁膜を形成する工程と、(c)前記ゲート絶縁膜上にゲート電極を形成する工程とを備える。前記ゲート絶縁膜を形成する前記工程は、第1の膜応力を提供できる成膜条件で成長を開始して、前記窒化ガリウム系半導体層に接するように覆って第1シリコン窒化物を形成する工程と、前記第1シリコン窒化物膜を成長した後に、第2の膜応力を提供できる成膜条件で成長を行って、第2シリコン窒化物を形成する工程とを含み、前記第2の膜応力の絶対値は前記第1の膜応力の絶対値より大きく、前記ゲート電極は前記第2シリコン窒化物に接触を成す。
この作製方法(MIS構造トランジスタを作製する方法)では、第2シリコン窒化物における第2の膜応力の絶対値は第1シリコン窒化物における第1の膜応力の絶対値より大きい。ゲート電極が、大きな膜応力の緻密な第2シリコン窒化物に接触するように形成されるので、ゲート電極からのキャリアリークをしっかりと抑えて低減させることができる。第2シリコン窒化物の膜自体は大きな膜応力を内包するけれども、第1シリコン窒化物が第2シリコン窒化物と窒化ガリウム系半導体層との間に設けられるので、ゲート絶縁膜全体としても膜応力の増加を避けることができる。ゲート絶縁膜が第1シリコン窒化物及び第2シリコン窒化物を備える窒化膜を含むので、ゲート絶縁膜として十分な厚さを提供できる。
本発明に係る方法によれば、前記第2シリコン窒化物は20nm以下の膜厚を有しており、前記第1シリコン窒化物の膜厚は前記第2シリコン窒化物の膜厚より厚いことが好ましい。
この製造方法によれば、第2シリコン窒化物の膜厚が20nm以下であるので、その大きな膜応力に起因する膜剥がれを避けることができる。
本発明に係る方法によれば、前記第1シリコン窒化物及び前記第2シリコン窒化物の成膜は、プラズマCVD法で堆積され、前記第2の膜応力は1ギガパスカル以上であり、前記第1の膜応力は500メガパスカル以下であり、前記窒化ガリウム系半導体層はGaNからなることが好ましい。
この製造方法によれば、第2シリコン窒化物における第2の膜応力がGaN上において1ギガパスカル以上であるので、第2シリコン窒化物は緻密な膜構造を有する。また、第1シリコン窒化物における第1の膜応力はGaN上において500メガパスカル以下であるので、ゲート絶縁膜全体としての膜応力の増大を避けることができる。
本発明に係る方法によれば、前記第2の膜応力は圧縮応力であり、前記第1の膜応力は圧縮応力又は引っ張り応力であることができる。
本発明に係る方法によれば、前記第1シリコン窒化物における膜中の(Si/N)は0.80以上であり、前記第2シリコン窒化物膜における膜中の(Si/N)は0.77以下であることができる。
この製造方法によれば、理想的なシリコン窒化物における、窒素モル量に対するシリコンモル量の比(Si/N)は0.75であるので、(Si/N)が0.77以下の第2シリコン窒化物は、緻密な膜であり、また窒化ガリウム系半導体上において大きな膜応力を示す。一方、(Si/N)が0.80以上の第1シリコン窒化物は、膜応力の増大を抑制できる。
本発明に係るMIS構造トランジスタは、(a)基板上に設けられた窒化ガリウム系半導体層と、(b)前記窒化ガリウム系半導体層上に設けられたゲート電極と、(c)前記ゲート電極と窒化ガリウム系半導体層との間に設けられたゲート絶縁膜とを備える。前記ゲート絶縁膜は、前記窒化ガリウム系半導体層に接触を成す第1シリコン窒化物膜と、前記ゲート電極に接触を成す第2シリコン窒化物膜とを備え、前記第1シリコン窒化物膜の厚さは前記第2シリコン窒化物膜の厚さより厚く、前記第1シリコン窒化物膜における(Si/N)は0.80以上であり、前記第2シリコン窒化物膜における(Si/N)は0.77以下である。
このMIS構造トランジスタによれば、理想的なシリコン窒化物における、窒素モル量に対するシリコンモル量の比(Si/N)は0.75であるので、(Si/N)が0.77以下の第2シリコン窒化物膜は緻密な膜であり、また窒化ガリウム系半導体上において大きな膜応力を示す。緻密な第2シリコン窒化物膜がゲート電極に接触するように形成されるので、ゲート電極からのキャリア注入をしっかりと抑えて低減させることができる。また、(Si/N)が0.80以上の第1シリコン窒化物膜は、第1シリコン窒化物膜における第1の膜応力の絶対値は第2シリコン窒化物膜における第2の膜応力の絶対値より小さい。第2シリコン窒化物膜自体は大きな膜応力を内包するけれども、第1シリコン窒化物膜が第1シリコン窒化物膜と窒化ガリウム系半導体層との間に設けられるので、ゲート絶縁膜全体としても膜応力の増加を避けることができる。ゲート絶縁膜が第1シリコン窒化物膜及び第2シリコン窒化物膜を含むので、ゲート絶縁膜に十分な厚さを提供できる。
本発明に係るMIS構造トランジスタでは、前記第2シリコン窒化物膜は20nm以下であることが好ましい。このMIS構造トランジスタによれば、第2シリコン窒化物膜の膜厚が20nm以下であるので、その大きな膜応力に起因する膜剥がれを避けることができる。
本発明に係るMIS構造トランジスタでは、前記窒化ガリウム系半導体層の前記窒化ガリウム系半導体は4.1エレクトロンボルト以下のバンドギャップを有することができる。このMIS構造トランジスタによれば、バンドギャップの4.1エレクトロンボルト以下の窒化ガリウム系半導体からなる窒化ガリウム系半導体層は、シリコン窒化物膜を含むゲート絶縁膜を用いることを可能にする。
本発明に係るMIS構造トランジスタでは、前記窒化ガリウム系半導体層の窒化ガリウム系半導体はGaNからなることが好ましい。このMIS構造トランジスタによれば、第1シリコン窒化物膜における第1の膜応力の絶対値が第2シリコン窒化物膜における第2の膜応力の絶対値より小さいので、窒化ガリウム系半導体層がGaNを備えるとき、窒化ガリウム系半導体層におけるピエゾ電界を低減できる。
本発明に係るMIS構造トランジスタでは、前記第1シリコン窒化物膜は、プラズマCVD法でGaN領域上に成長されるとき、1ギガパスカル以上の第1の膜応力を有しており、前記第2シリコン窒化物膜は、プラズマCVD法でGaN領域上に成長されるとき、500メガパスカル以下の第1の膜応力を有することができる。
このMIS構造トランジスタによれば、該MIS構造トランジスタにシリコン窒化物膜を適用するに際して、シリコン窒化物膜の品質を膜応力に基づき評価できる。
以上説明したように、本発明によれば、リーク電流を低減可能な構造を有するMIS構造トランジスタを作製する方法が提供される。また、本発明によれば、リーク電流を低減可能な構造を有するMIS構造トランジスタが提供される。
図1は、MIS構造トランジスタを作製する方法における主要な工程を模式的に示す図面である。 図2は、MIS構造トランジスタを作製する方法における主要な工程を模式的に示す図面である。 図3は、MIS構造トランジスタを作製する方法における主要な工程を模式的に示す図面である。 図4は、Si原料のシラン流量と膜応力との関係を示す図面である。 図5は、Si原料のシラン流量と、窒化シリコンの成膜におけるモル比(Si/N)との関係を示す図面である。 図6は、GaN基板上に形成された単一の窒化シリコン膜の膜応力とリーク電流との関係を示す図面である。 図7は、実施例に関連する三種類のMIS構造X、Y、Zを示す図面である。 図8は、電極を含むMIS構造X、Y、Zの平面構造を示す図面である。 図9は、MIS構造X、Y、Zの電圧−リーク電流の特性を示す図面である。 図10は、三種類のMIS構造A、B、C、Dを示す図面である。 図11の(a)部、(b)部及び(c)部は、MIS構造A、B、CのGaN/SiN界面の界面トラップ密度(Dit)をTerman法により評価した特性を示す図面である。 図12は、MIS構造DのGaN/SiN界面の界面トラップ密度(Dit)をTerman法による評価した評価した特性を示す図面である。 図13は、MIS構造A、B、CのC−V特性(Sample.A、Sample.B、Sample.C)及び理想のC−V特性(Ideal)を示す図面である。 図14は、MIS構造C、及び、MIS構造CのためのSiN膜の成膜に先立つN2プラズマ処理の適用したMIS構造におけるC−V特性を示す図面である。 図15は、MIS構造DのC−V特性(Sample.D)及び理想のC−V特性(Ideal)を示す図面である。 図16は、MIS構造A、B、C、Dにおける電界−電流特性(J−E特性)を示す図面である。
引き続いて、添付図面を参照しながら、本発明のMIS構造トランジスタ、及びMIS構造トランジスタを作製する方法に係る実施の形態を説明する。可能な場合には、同一の部分には同一の符号を付する。
図1〜図3は、MIS構造トランジスタを作製する方法における主要な工程を模式的に示す図面である。工程S101では、MIS構造トランジスタのための基板を準備する。引き続く工程において、この基板上に、MIS構造トランジスタのためのIII族窒化物半導体膜をエピタキシャルに成長する。図1の(a)部を参照すると、この基板は、参照符号「11」として参照される。この基板11は主面11a及び裏面11bを有する。基板11は、例えばSiC、サファイア、GaN、Si等であることができる。
次いで、基板11は、図1の(a)部に示されるように、基板11を成長炉10aに配置した後に、工程S102において、図1の(a)部に示されるように、例えばチャネル層のためのIII族窒化物半導体膜13を基板11の主面11a上にエピタキシャルに成長する。必要な場合には、例えばチャネル層に必要な品質をIII族窒化物半導体膜13に付与するために、III族窒化物半導体膜13の成長に先立って一又は複数のIII族窒化物半導体膜を成長することができる。III族窒化物半導体膜13の成長に先立って、例えばIII族窒化物半導体からなるバッファ層を成長することができる。本実施例では、III族窒化物半導体膜13は例えばGaN又はAlGaNであることができ、このAlGaNのAl組成は0.3以下であることができる。基板11の主面11a上に順に、バッファ層15(例えばAlGaN層)、i−GaN層17、n−AlGaN層19、及びIII族窒化物半導体膜13(n−GaN層)を成長する。この工程では、基板11の主面11a上にエピタキシャル積層構造21が形成されて、エピタキシャル基板Eのエピ構造の作製が完了する。
エピタキシャル基板Eの一例を示す。
n−GaN層13::厚さ5nm。
AlGaNバッファ層15:厚さ600nm。
i−GaN層17:厚さ1000nm。
n−AlGaN層19:厚さ5nm。
工程S103では、絶縁膜の成長に先立って、図1の(b)部に示されるように、エピタキシャル基板Eに前処理を行う。この前処理では、処理装置10bでエピタキシャル基板Eを、例えばフッ化水素酸溶液23に浸す。このフッ化水素酸溶液23は、例えば0.5%溶液である。この前処理により、エピタキシャル基板Eの表面に形成された自然酸化膜が除去される。これまでの工程により、窒化ガリウム系半導体層13を含みMIS構造トランジスタのためのエピタキシャル基板Eが準備された。なお、この準備は、上記の実施例に限定されるものではない。
工程S104では、成膜装置10cにおいて、前処理済みのエピタキシャル基板E上にゲート絶縁膜25(図2の(b)部に示される膜25)を成膜装置10cで形成する。ゲート絶縁膜25は窒化シリコンからなる。成膜装置10cは、マイクロ波プラズマCVD法を適用できる処理部を含む。成膜装置10cのステージ上にはエピタキシャル基板Eを配置する。
ゲート絶縁膜25を形成する工程S104では、成膜装置10cにエピタキシャル基板Eをロードした後に、まず工程S105において、図1の(c)部に示されるように、窒素原料及びシリコン原料を含むガスG1を成膜装置10cに供給して、エピタキシャル基板Eの処理済みの主面21a上に第1シリコン窒化物を堆積する。この堆積により、第1絶縁層27が成長され、この第1絶縁層27は第1シリコン窒化物からなることができる。この成膜では、例えば、第1の膜応力を提供できる成膜条件で成長を開始して、窒化ガリウム系半導体層13に接するように覆って第1シリコン窒化物の第1絶縁層27を形成されていく。窒素原料は例えば窒素(N)であり、またシリコン原料は例えばシラン(SiH)といった無機シラン系材料を用いることができる。
第1絶縁層27の成長条件の一例は以下に示す。
成膜温度、摂氏400度。
プラズマパワー、2000ワット。
窒素原料の流量(Ar:N2:H2)、20:75:15(sccm)。
シリコン原料の流量、3.0sccm〜9.0sccm。
ガス圧力、1.69Pa。
なお、第1シリコン窒化物は、例えば膜厚40nmでc面GaN基板上に成長されるときに第1の膜応力を提供できる第1成膜条件で成長される。膜応力の測定は、光てこ法を用いて測定される。本実施例では、第1成膜条件は500MPaの膜応力を示すように決定される。この成膜条件は例えば、シラン流量5sccmである。また、第1絶縁層27は、例えば30nmの範囲内の厚さを有する。
第1絶縁層27を成膜に引き続き、まず工程S106において、図2の(a)部に示されるように、窒素原料及びシリコン原料を含むガスG2を成膜装置10cに供給して、エピタキシャル基板Eの処理済みの主面21a上に第2シリコン窒化物を堆積する。この堆積により、本実施例では、窒化ガリウム系半導体層13及び第1絶縁層27上に第2絶縁層29が成長され、この第2絶縁層29は第2シリコン窒化物からなることができる。このとき、第2絶縁層29は、第1絶縁層27の表面上に形成される。この成膜は、例えば、第1の膜応力と異なる第2の膜応力を提供できるように、第1成膜条件と異なる第2成膜条件で成長を行って、例えば第1絶縁層27の表面27aに接して覆うように第2シリコン窒化物の第2絶縁層29を形成していく。
第2絶縁層29の成長条件の一例は以下に示す。
成膜温度、摂氏400度。
プラズマパワー、2000ワット。
窒素原料の流量(Ar:N2:H2)、20:75:15(sccm)。
シリコン原料の流量、0.5sccm〜2.0sccm。
ガス圧力、1.69Pa。
なお、第2シリコン窒化物は、膜厚40nmでc面GaN基板上に成長されるときに第2の膜応力を提供できる第2成膜条件で成長される。膜応力の測定は、光てこ法を用いて測定される。本実施例では、第2成膜条件は1GPa以上の膜応力を示すように決定される。この第2成膜条件は例えばシラン流量0.5sccmである。また、第2絶縁層29は、例えば20nmの厚さを有する。第1絶縁層27の膜厚が第2絶縁層29の膜厚より厚く、例えば30nmである。
第1シリコン窒化物の第1絶縁層27及び第2シリコン窒化物の第2絶縁層29は、プラズマCVD法で堆積されるとき、第1絶縁層27及び第2絶縁層29の成膜のためのシリコン原料は無機シラン系ガスを含むことがよい。第1絶縁層27及び第2絶縁層29の成膜のための窒素原料は窒素ガスを含むことがよい。第1絶縁層27の成膜における無機シラン系ガス流量は、第2絶縁層29の成膜における無機シラン系ガス流量より大きい。
第1成膜条件及び第2成膜条件は、第2の膜応力の絶対値が第1の膜応力の絶対値より大きくなるように設定されることが良く、半導体層13がGaNからなるときは、膜応力の評価に適用した絶縁膜の厚さの違いに依存した差が生じているかもしれないが、堆積層27、29は、評価値と同じような膜応力を有する。半導体層13がGaNと異なるIII族窒化物、例えばAlGaNからなるときは、第2の膜応力の絶対値が第1の膜応力の絶対値より大きいことにおいては違いが生じない。
第1シリコン窒化物の第1絶縁層27における膜中の(Si/N)は、0.80以上、1.0以下であり、また第2シリコン窒化物の第2絶縁層29における膜中の(Si/N)は、0.77以下であることが好ましい。この製造方法によれば、理想的なシリコン窒化物における、窒素モル量に対するシリコンモル量の比(Si/N)は0.75であるので、(Si/N)が0.77以下の第2シリコン窒化物は緻密な膜であり、また窒化ガリウム系半導体上において大きな膜応力を示す。一方、(Si/N)が0.80以上の第1シリコン窒化物は、膜応力の増大を抑制できる。本実施例では、シリコン窒化物の組成は、シラン流量により制御できる。
本実施例では、第1絶縁膜27及び第2絶縁層29の成長の後に、ゲート絶縁膜25の形成を完了する。なお、第1成膜条件から第2成膜条件への変更は、階段状に行われるようにしても行ってもよいし、第1成膜条件から連続的な成膜条件の変更により第2成膜条件に至ることができる。
工程S107では、オーミック電極を形成する。まず、工程S108では、図2の(b)部に示されるように、ゲート絶縁膜25上に、オーミック電極のための開口を規定するマスク31を形成する。このマスク31は例えばレジストからなることができる。レジストマスク31は、例えば、レジスト膜の塗布、見合わせ、露光、現像等に工程を介して形成されることができる。レジストマスク31は、本実施例では、トランジスタのソース電極及びドレイン電極を形成すべき位置に開口31aを有する。
次いで、工程S109では、図2の(c)部に示されるように、マスク31を用いてゲート絶縁膜25を装置10dを用いてエッチングする。このエッチングの結果、マスク31の開口31aに対応して、ゲート絶縁膜25にオーミック電極のための開口25aが形成される。この開口25aには、エピタキシャル基板Eの上面が露出される。本実施例では、ゲート絶縁膜25の全体が窒化シリコンからなるので、ホットリン酸をエッチャントとして用いてウエットエッチングを行うことができる。トランジスタのソース電極及びドレイン電極を形成すべき位置に合わせてゲート絶縁膜25に開口25aを形成した後に、マスク31を除去する。
工程S110では、ゲート絶縁膜25に開口25aを形成した後に、図3の(a)部に示されるように、トランジスタのソース電極33a及びドレイン電極33bを形成する。ソース電極33a及びドレイン電極33bの各々は、開口25aを通して、窒化ガリウム系半導体層13の表面13a(21a)に接触を成す。ソース電極33a及びドレイン電極33bは例えばAl/Ti構造を有することができる。これらの電極は、例えば金属膜の成膜及びリフトオフ法を用いることにより形成することができる。リフトオフ法のためのマスクは、例えばレジスト膜の塗布、見合わせ、露光、現像等に工程を介して形成されることができる。
工程S111では、オーミック接触のための電極を形成した後に、図3の(b)部に示されるように、アロイを行う。アロイ条件の一例を以下に示す。
雰囲気、N2。
熱処理温度、摂氏600度。
時間、10分。
このアロイにより、ソース電極33a及びドレイン電極33bと窒化ガリウム系半導体層13との電気的な接触が良好になる。
工程S111では、図3の(c)部に示されるように、ゲート絶縁膜25上にゲート電極37を形成する。ゲート電極37は第2シリコン窒化物29に接触を成す。ゲート電極37は例えばアルミニウムからなることができる。この電極は、例えば金属膜の成膜及びリフトオフ法を用いることにより形成することができる。リフトオフ法のためのマスクは、例えば、レジスト膜の塗布、見合わせ、露光、現像等に工程を介して形成されることができる。
この作製方法(MIS構造トランジスタを作製する方法)では、第2シリコン窒化物(以下、絶縁膜29と同じく参照符号29として参照する)における第2の膜応力の絶対値は第1シリコン窒化物(以下、絶縁膜27と同じく参照符号27として参照する)における第1の膜応力の絶対値より大きい。ゲート電極37が、大きな膜応力の緻密な第2シリコン窒化物膜29に接触するように形成されるので、ゲート電極37から絶縁膜へのキャリアの漏れ出しをしっかりと抑えて低減させることができる。この絶縁膜は、これ故に、ゲート電極37から半導体層への電流経路、及びゲート電極37からソース・ドレイン電極への電流経路に対する障壁を提供できる。また、絶縁膜中の欠陥にキャリアがトラップされることにより生じる現象、例えば電流コラプス等の低減が可能である。
第2シリコン窒化物膜29の膜自体は大きな膜応力を内包するけれども、第1シリコン窒化物膜27及び第2シリコン窒化物膜29の組み合わせから、ゲート絶縁膜25全体としても膜応力の増加を避けることができる。ゲート絶縁膜25が第1シリコン窒化物膜27及び第2シリコン窒化物膜29を備える窒化膜を含むので、ゲート絶縁膜25に十分な厚さを提供できる。
これらの工程により、MIS構造トランジスタ39が作製された。
MIS構造トランジスタ39では、第1シリコン窒化物の膜厚は第2シリコン窒化物の膜厚より厚いことがよい。第2シリコン窒化物膜29の膜自体は大きな膜応力を内包するけれども、第1シリコン窒化物膜27の膜厚が第2シリコン窒化物膜29の厚さより厚いので、ゲート絶縁膜25全体としても膜応力の増加を避けることができる。
第2シリコン窒化物の第2絶縁層29は例えば20nm以下の膜厚を有することができる。第2シリコン窒化物の膜厚が20nm以下であるので、その大きな膜応力に起因する膜剥がれを避けることができる。第1シリコン窒化物の第1絶縁層27は例えば20nm以上の範囲の膜厚を有することができる。また、ゲート絶縁膜25は全体として例えば50nmの範囲の膜厚を有することができる。
第1シリコン窒化物の第1絶縁層27及び第2シリコン窒化物の第2絶縁層29の成膜は、プラズマCVD法で堆積される。マイクロ波プラズマCVD法といった化学的気相成長法によれば、膜応力の調整が容易である。本実施例では、第2絶縁層29の第2の膜応力は1ギガパスカル以上であることが好ましく、また第1絶縁層27の第1の膜応力は500メガパスカル以下であることが好ましい。好適な実施例では、第1シリコン窒化物の第1絶縁層27と接する窒化ガリウム系半導体層は例えばGaNからなることができる。また、第1の膜応力の範囲は、圧縮応力の場合0より大きく500メガパスカル以下であり、引っ張り応力の場合0より大きく300メガパスカル以下が好ましい。第2の膜応力の範囲は、1ギガパスカル以上2ギガパスカル以下が好ましい。
この製造方法によれば、第2シリコン窒化物の第2絶縁層29における第2の膜応力がGaN上において1ギガパスカル以上であるので、第2シリコン窒化物の第2絶縁層29は緻密な膜構造を有する。また、第1シリコン窒化物の第1絶縁層27における第1の膜応力はGaN上において500メガパスカル以下であるので、ゲート絶縁膜全体としての膜応力の増大を避けることができる。一方で、ゲート絶縁膜25の構造は、絶縁膜全体として、リーク電流を低減できるような膜緻密性を提供できる。
このようなゲート絶縁膜25では、第2絶縁層29の第2の膜応力は圧縮応力であり、また第1絶縁層27の第1の膜応力は圧縮応力又は引っ張り応力であることがよい。成膜の際に膜応力の制御が容易になる。
図1〜図3を参照しながら、MIS構造トランジスタ39の製造方法を説明してきたが、引き続く説明においても、理解を容易にするために、可能な場合には、図1〜図3における参照番号を用いる。
MIS構造トランジスタ39は、窒化ガリウム系半導体からなる窒化ガリウム系半導体層13と、ゲート電極37と、ゲート電極37と窒化ガリウム系半導体層13との間に設けられたゲート絶縁膜25とを備える。ゲート絶縁膜25は、窒化ガリウム系半導体層13の窒化ガリウム系半導体に接触を成す第1シリコン窒化物の第1絶縁層27と、ゲート電極37に接触を成す第2シリコン窒化物の第2絶縁層29とを備える。第1シリコン窒化物の第1絶縁層27の厚さは第2シリコン窒化物の第2絶縁層29の厚さより厚い。第1シリコン窒化物における(Si/N)は0.80以上であり、第2シリコン窒化物における(Si/N)は0.77以下である。
このMIS構造トランジスタ39によれば、理想的なシリコン窒化物における、窒素モル量に対するシリコンモル量の比(Si/N)は0.75であるので、(Si/N)は、0.77以下の第2シリコン窒化物の第2絶縁層29は緻密な膜である一方で、窒化ガリウム系半導体上において大きな膜応力を示す。緻密な第2シリコン窒化物の第2絶縁層29がゲート電極に接触するように形成されるので、ゲート電極からのキャリアをしっかりと抑えて低減させることができる。また、(Si/N)は、0.80〜1.0以下の第1シリコン窒化物膜の第1絶縁層27は、第1シリコン窒化物の第1絶縁層27における第1の膜応力の絶対値は第2シリコン窒化物の第2絶縁層29における第2の膜応力の絶対値より小さい。第2シリコン窒化物の第2絶縁層29は、緻密な膜であり、それ自体は大きな膜応力を内包するけれども、第2シリコン窒化物の第2絶縁層29の厚さが第1シリコン窒化物の第1絶縁層27の厚さより薄いので、ゲート絶縁膜25全体としても膜応力の増加を避けることができる。ゲート絶縁膜25が第1絶縁層27及び第2絶縁層29を含むので、ゲート絶縁膜25に十分な厚さを提供できる。
窒化ガリウム系半導体層13は4.1エレクトロンボルト以下のバンドギャップを有する。バンドギャップの4.1エレクトロンボルト以下の窒化ガリウム系半導体からなる窒化ガリウム系半導体層13は、シリコン窒化物膜を含むゲート絶縁膜25を用いることを可能にする。これは、第1シリコン窒化物の第1絶縁層27のバンドギャップが4.9エレクトロンボルトであるため、4.1エレクトロンボルト以下のバンドギャップを有する窒化ガリウム系半導体層13を用いる場合には、両者のバンドギャップの差が大きくなり、リーク電流を低減できる。また、窒化ガリウム系半導体層13は、バンドギャップが4.1エレクトロンボルト以下の場合には、GaN以外にもAlGaN(例えば、Al組成30%。Al組成30%以下のAlGaNが好ましい)。
一実施例では、第2シリコン窒化物の第2絶縁層29は20nm以下であることが好ましい。第2シリコン窒化物の第2絶縁層29の膜厚が20nm以下であるので、その大きな膜応力に起因する膜剥がれを避けることができる。
このMIS構造トランジスタ39において、窒化ガリウム系半導体層13がGaNを備えるとき、第1シリコン窒化物の第1絶縁層27における第1の膜応力の絶対値が第2シリコン窒化物の第2絶縁層29における第2の膜応力の絶対値より小さいので、窒化ガリウム系半導体層13におけるピエゾ電界を低減できる。例えば、第1絶縁層27のためのシリコン窒化物膜は、プラズマCVD法でGaN領域上に成長されるとき、1ギガパスカル以上の膜応力を有しており、第2絶縁層29のためのシリコン窒化物膜は、プラズマCVD法でGaN領域上に成長されるとき、500メガパスカル以下の膜応力を有する。該MIS構造トランジスタにシリコン窒化物膜を適用するに際して、シリコン窒化物膜の品質を膜応力により評価できる。
MIS構造トランジスタについて説明したが、トランジスタに対する技術的寄与は、MIS構造の実施例から理解され、またMIS構造を有する半導体デバイスに適用される。
(実施例1)
MIS構造を作製する。c面サファイア基板を準備する。有機金属気相成長法を用いて、サファイア基板上にSiドープn型GaNを成長する。n型GaNの厚さは1.2μmであり、n型ドーパント濃度は5×1016cm−3である。このn型GaN上にシリコン窒化膜をマイクロ波プラズマCVD法で成長する。引き続く説明において、原料やキャリアガス等の気体の流量の単位としてsccm(Standard Cubic Centimeter per Minutes)をSI単位系で換算でき、例えば1sccmは1.69x10−3Pa・m/sec、温度25度である。
シリコン窒化膜の成長条件の一例は以下に示す。
成膜温度、摂氏400度。
プラズマパワー、2000ワット。
窒素原料の流量(Ar:N2:H2)、20:75:15(単位sccm)。
シリコン原料の流量、0.5、1.0、5.0(単位sccm)。
ガス圧力、1.69Pa。
図4は、Si原料のSiH4流量と膜応力との関係を示す図面である。膜応力は光てこ法で行われる。図4の縦軸の負号は、応力が圧縮であることを示す。
試料名、流量(sccm)、膜応力(MPa)。
M1:0.5sccm、−2000MPa。
M2:2sccm、−1000MPa。
M3:5sccm、100MPa。
M4:9sccm、−200MPa。
SiH流量が2sccm以下のとき、圧縮1GPa以上の膜応力になり、SiH流量が2sccmを超えるとき、圧縮1GPaより低い膜応力になる。SiH流量が3sccm以上のとき、圧縮又は引っ張り500MPa以下の膜応力になり、SiH流量が3sccmを超えるとき、500MPaを超える膜応力になる。
図5は、Si原料のSiH4流量と、窒化シリコンの成膜におけるモル比(Si/N)との関係を示す図面である。モル比(Si/N)は、X線光電子分光(XPS)法によって評価される。
試料名、流量(sccm)、モル比(Si/N)。
N1:0.5sccm、0.76。
N2:3sccm、0.76。
N3:5sccm、0.84。
N4:9sccm、0.97。
図5において、矢印は、化学量論の窒化シリコン、つまりSiを示し、モル比(Si/N)は0.75である。シラン流量0.5sccm〜3.0sccmの窒化膜のモル比(Si/N)は0.75であるので、これらの流量範囲で成膜された膜は、化学量論の窒化シリコンである。シラン流量5.0sccmの窒化膜のモル比(Si/N)は0.85であるので、この窒化膜はSiリッチの窒化シリコンである。
(実施例2)
膜厚40nm及び圧縮応力1GPaの膜応力の窒化シリコン膜の観察によれば、膜表面に粒状の模様が見られる。走査型電子顕微鏡により該当の個所を詳細に観察すると、ふくれによる膜剥がれの発生が確認された。
一方、膜厚40nm及び圧縮応力0.5GPaの膜応力の窒化シリコン膜の観察によれば、上記のような膜剥がれは発生していない。また、100nmの膜厚及び圧縮応力0.5GPaの膜応力の窒化シリコン膜の観察によれば、膜剥がれは発生していない。これは膜応力が十分に小さいことを示す。また、膜厚40nm及び引っ張り応力0.3GPaの膜応力の窒化シリコン膜の観察によれば、同様に膜剥がれは発生していない。
しかしながら、圧縮応力1GPaの膜応力の窒化シリコン膜の観察によれば、膜厚20nm以下であるとき、膜剥がれは発生していない。また、圧縮応力2GPaの膜応力の窒化シリコン膜の観察によれば、膜厚20nm以下であるとき、膜剥がれは発生していない。
図6は、GaN基板上に形成された単一の窒化シリコン膜の膜応力とリーク電流との関係を示す。膜を横切るリーク電流の電流密度は、窒化シリコン膜が強い圧縮応力を内包するほど小さくなる。
ゲート電極からGaN基板へ向かう方向に関して、ゲート電極の側に強い圧縮応力を持つ窒化シリコン膜を設けることが好ましく、この圧縮応力が1GPa以上であるとき、リーク電流は飽和する傾向を示す。製造上のばらつきに対して安定した歩留まり・デバイス特性が得られる。より好ましくは、リーク電流の視点から、強い圧縮応力を内包する窒化シリコンをゲート電極に接触するように設けることがよい。この高応力のSiN膜とGaN系半導体領域との間に、厚く形成可能なSiN膜を設けることが良い。
図7は、作製した三種類のMIS構造X、Y、Zを示す。MIS構造X、Yは2層構造のMIS絶縁膜を用いる。MIS構造Zは単一層のMIS絶縁膜を用いる。
構造X:0.5GPa(500MPa)に相当する膜応力の成膜条件で、GaN基板に接するように第1窒化シリコン膜(厚さ40nm)を堆積する。1.0GPaに相当する膜応力の成膜条件で、第1窒化シリコン膜に接するように第2窒化シリコン膜(厚さ20nm)を堆積する。0.5GPaに相当する膜応力の成膜条件におけるモノシランの流量は4sccmであり、1.0GPaに相当する膜応力の成膜条件におけるモノシランの流量は2sccmである。
構造Y:1.0GPaに相当する膜応力の成膜条件で、GaN基板に接するように第1窒化シリコン膜(厚さ20nm)を堆積する。0.5GPa(500MPa)に相当する膜応力の成膜条件で、第1窒化シリコン膜に接するように第2窒化シリコン膜(厚さ40nm)を堆積する。0.5GPaに相当する膜応力の成膜条件におけるモノシランの流量は4sccmであり、1.0GPaに相当する膜応力の成膜条件におけるモノシランの流量は2sccmである。
構造Z:0.5GPa(500MPa)に相当する膜応力の成膜条件で、GaN基板に接するように第1窒化シリコン膜(厚さ60nm)を堆積する。0.5GPaに相当する膜応力の成膜条件におけるモノシランの流量は4sccmである。
このように成膜した窒化シリコン膜上に電極を形成する。図8は、電極を含むMIS構造X、Y、Zの平面構造を示す。
図9は、MIS構造X、Y、Zの電圧−リーク電流の特性を示す。MIS構造Zのリーク電流は、3構造のうち最も低い電界(1MV/cm以下)で急激に増加する。MIS構造X及びYのリーク電流は、MIS構造Zのリーク電流特性よりも優れる。高圧縮の膜応力を有する窒化シリコン層(高密度の窒化シリコン層)がゲート絶縁膜中に形成されるとき、電極からゲート絶縁膜に注入されてGaN基板に到達する電荷量が低減される。
MIS構造Yのリーク電流は、2MV/cm程度の電界で急激に増加する。MIS構造Xのリーク電流は、4MV/cm以上の電界でも急激な増加を示さない。MIS構造Xのリーク電流は、MIS構造Yのリーク電流特性よりも優れる。
MIS構Xでは、電極に接触して高圧縮の膜応力を有する窒化シリコン層が形成されるので、電極からゲート絶縁膜に注入される電荷量が低減される。
電極からのキャリア量が低減される。これ故に、SiN膜中のキャリア量が低くなり、この結果、電極間(ゲート電極−ソース・ドレイン電極間)に流れるリーク電流を低減できる。また、SiN膜中のトラップキャリアに起因して発生する現象(例えば、電流コラプス等)の発生を低減できる。さらに、高圧縮の膜応力を有する窒化シリコン層が、圧電効果を有するGaN系半導体に接触しない。窒化シリコン層の強い応力に起因してGaN系半導体に生成されるピエゾ電荷密度が小さくので、ピエゾ分極の電界に起因するリーク電流を低減できる。
この実施例では、相対的に高い膜応力を有する窒化シリコン層は、GaN上に形成されるとき、−2GPa〜−1GPaであることが好ましく、相対的に低い膜応力を有する窒化シリコン層は、GaN上に形成されるとき、−0.5GPa〜+0.3GPaであることが好ましい。
(実施例3)
図10は、作製した三種類のMIS構造A、B、C、Dを示す。MIS構造A、B、Dは2層構造のMIS絶縁膜を用いる。MIS構造Cは単一層のMIS絶縁膜を用いる。MIS構造Dは、マイクロ波プラズマCVD装置において、30秒間のシラン(例えばSiH)プラズマ処理の後に、MIS構造Aのための絶縁膜の成長を行った。(プラズマパワー、2000ワット)。
MIS構造A、Dのためのゲート絶縁膜は、1.5GPa以上の膜応力を示すようなシラン流量0.5sccmの条件でGaN基板上のSiドープGaN(厚さ1.2μm、ドーパント濃度5×1016cm−3)上に直接に成長された下側窒化シリコン(厚さ10nm)と、シラン流量50sccmの条件で下側窒化シリコン上に直接に成長された上側窒化シリコン(厚さ40nm)を含む。成膜条件は、シラン流量を除いて実施例1と同じである。
MIS構造Bのためのゲート絶縁膜は、1.5GPa以上の膜応力を示すようなシラン流量1.0sccmの条件でGaN基板上のSiドープGaN(厚さ1.2μm、ドーパント濃度5×1016cm−3)上に直接に成長された下側窒化シリコン(厚さ10nm)と、シラン流量50sccmの条件で下側窒化シリコン上に直接に成長された上側窒化シリコン(厚さ40nm)を含む。成膜条件は、シラン流量を除いて実施例1と同じである。
MIS構造Cのためのゲート絶縁膜は、シラン流量50sccmの条件でGaN基板上のSiドープGaN(厚さ1.2μm、ドーパント濃度5×1016cm−3)上に単一の窒化シリコン(厚さ50nm)を直接に成長する。成膜条件は、シラン流量を除いて実施例1と同じである。
このように成膜した窒化シリコン膜上に、図8と同様な構造の電極を形成して、MIS構造A、B、C、Dを作製する。
図11の(a)部、(b)部及び(c)部は、MIS構造A、B、CのGaN/SiN界面の界面トラップ密度(Dit)をTerman法による見積りを示す。この見積もりは、室温(摂氏25度)、摂氏100度及び摂氏200度で行われる。横軸の(Ec−E)は伝導帯からの相対的エネルギー差を意味する。MIS構造A及びCの界面トラップ密度(Dit)は1011cm−2eV−1より大きく、大きな温度依存性を示す。MIS構造Bの界面トラップ密度(Dit)は、摂氏200度の測定において横軸0.1eV〜0.8eVの範囲で1011cm−2eV−1より小さい。
図12は、MIS構造DのGaN/SiN界面の界面トラップ密度(Dit)をTerman法による見積りの結果を示す。Terman法による評価は、室温(摂氏25度)、摂氏100度及び摂氏200度で行われる。MIS構造Dの界面トラップ密度(Dit)は、1011cm−2eV−1より小さく、また温度依存性も小さい。
図13は、MIS構造A、B、CのC−V特性(Sample.A、Sample.B、Sample.C)及び理想のC−V特性(Ideal)を示す。MIS構造A、B、C、DのC−V特性をLCRメータを用いて測定する。理想のC−V特性(Ideal)の計算においては、Alの仕事関数、GaNの電子親和力及び誘電率として、それぞれ、4.1eV、4.1eV及び9.5を用いる。MIS構造B、CのC−V特性が理想のC−V特性(Ideal)に近い。MIS構造AのC−V特性は、MIS構造B、C及びC−V特性(Ideal)からシフトしている。また、図14は、MIS構造C、及び、MIS構造CのためのSiN膜の成膜に先立つN2プラズマ処理の適用したMIS構造におけるC−V特性を示す。この比較によれば、N2プラズマ処理の適用は、C−V特性をシフトさせることを示す。このことから、MIS構造Aの成膜条件はN2プラズマ(流量75sccm)に敏感である可能性がある。
図15は、MIS構造DのC−V特性(Sample.D)及び理想のC−V特性(Ideal)を示す。MIS構造DのC−V特性は理想のC−V特性(Ideal)に近い。MIS構造Dの界面特性はMIS構造Bの界面特性に近い。図15を図13と比較すれば、MIS構造DにおけるSiN膜の形成に先立つシランプラズマ処理は、MIS構造のC−V特性を理想のC−V特性(Ideal)に近づけるために役立つ。この技術的寄与は、特定のMIS構造に関係なく適用されると考えられ、MIS構造Aと異なる成膜条件(例えば、MIS構造Aよりも低い膜応力の成膜条件)でSiN膜をGaN系半導体上に直接に成膜するときにも得られると考えられる。
図16は、MIS構造A、B、C、Dにおける電界−電流特性(J−E特性)を示す図面である。膜中の電界を見積もるために、エリプソメータを用いて光学的な膜厚を測定している。図16によれば、MIS構造A及びDにおける電界−電流特性(J−E特性)が優れており、成膜に先立つシランプラズマ処理は、高いブレイクダウン電圧及び低い界面トラップ密度のために有用である。
本実施の形態では、MIS構造トランジスタを作製する方法を説明してきた。この作製方法は、以下のような手順であってもよい。第1工程において窒化ガリウム系半導体からなる半導体主面を有する複数の基板を準備する。この後に、第2工程で、個々の基板上に窒化シリコン膜を成長するに際して、基板毎に異なる成膜条件を適用して、ゲート絶縁膜のための評価用窒化シリコン膜を形成する。第3工程では、窒化シリコン膜上に第1評価電極及び半導体主面上に第2評価電極を形成して、複数の評価デバイスを形成する。第4工程では、評価デバイスにおいて第1評価電極と第2評価電極との間の電圧−電流特性を測定する。第5工程では、測定された電圧−電流特性の結果から、ゲート絶縁膜のための窒化シリコン膜のための成膜条件を決定する。第6工程では、窒化ガリウム系半導体からなる窒化ガリウム系半導体層を含みMIS構造トランジスタのためのエピタキシャル基板を準備する。第7工程では、決定された成膜条件で、窒化ガリウム系半導体層上にゲート絶縁膜を形成する。第9工程では、ゲート絶縁膜上にゲート電極を形成する。成膜条件の各々における窒化シリコン膜の成長は、第1の成膜条件で成長を開始した後に第2の成膜条件で成長を終了するものであり、第1の成膜条件は第2の成膜条件と異なり、第1の成膜条件及び第2の成膜条件は、第1の成膜条件及び第2の成膜条件による窒化シリコンの内部応力が互いに異なるように決定されている。
また、ゲート絶縁膜のための窒化シリコン膜の形成には、マイクロ波プラズマCVD装置を用いて行ったが、他のプラズマCVD法を用いて形成することができる。例えば、ECRプラズマCVD装置や、誘導結合型プラズマ(ICP)CVD装置等を用いることができる。
本発明は、本実施の形態に開示された特定の構成に限定されるものではない。
本実施の形態によれば、リーク電流を低減可能な構造を有するMIS構造トランジスタを作製する方法を提供でき、また、リーク電流を低減可能な構造を有するMIS構造トランジスタを提供できる。
11…基板、13…III族窒化物半導体膜(窒化ガリウム系半導体層)、15…バッファ層、21…エピタキシャル積層構造、E…エピタキシャル基板、23…フッ化水素酸溶液、10c…成膜装置、25…ゲート絶縁膜、27、29…絶縁層、31…マスク、33a…ソース電極、33b…ドレイン電極、37…ゲート電極、39…MIS構造トランジスタ。

Claims (9)

  1. MIS構造トランジスタを作製する方法であって、
    窒化ガリウム系半導体層を含みMIS構造トランジスタのためのエピタキシャル基板を準備する工程と、
    前記窒化ガリウム系半導体層上にプラズマCVD法によりゲート絶縁膜を形成する工程と、
    前記ゲート絶縁膜上にゲート電極を形成する工程と、
    を備え、
    前記ゲート絶縁膜を形成する前記工程は、
    第1の膜応力を提供できる成膜条件で成長を開始して、前記窒化ガリウム系半導体層に接するように覆って第1シリコン窒化物を形成する工程と、
    前記第1シリコン窒化物を成長した後に、第2の膜応力を提供できる成膜条件で成長を行って、第2シリコン窒化物を形成する工程と、
    を含み、
    前記第2の膜応力は1ギガパスカル以上の圧縮応力および第1の膜応力は500メガパスカル以下の圧縮応力又は引っ張り応力を有し、
    前記ゲート電極は前記第2シリコン窒化物に接触を成す、MIS構造トランジスタを作製する方法。
  2. 前記第2シリコン窒化物は20nm以下の膜厚を有しており、
    前記第1シリコン窒化物の膜厚は前記第2シリコン窒化物の膜厚より厚い、請求項1に記載されたMIS構造トランジスタを作製する方法。
  3. 前記窒化ガリウム系半導体層はGaNからなる、請求項1又は請求項2に記載されたMIS構造トランジスタを作製する方法。
  4. 前記第1シリコン窒化物における膜中の(Si/N)は0.80以上であり、
    前記第2シリコン窒化物における膜中の(Si/N)は0.77以下である、請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載されたMIS構造トランジスタを作製する方法。
  5. MIS構造トランジスタであって、
    基板上に設けられた窒化ガリウム系半導体層と、
    前記窒化ガリウム系半導体層上に設けられたゲート電極と、
    前記ゲート電極と前記窒化ガリウム系半導体層との間に設けられたゲート絶縁膜と、
    を備え、
    前記ゲート絶縁膜は、前記窒化ガリウム系半導体層に接触を成す第1シリコン窒化物膜と、前記ゲート電極に接触を成す第2シリコン窒化物膜とを備え、
    前記第1シリコン窒化物膜の厚さは前記第2シリコン窒化物膜の厚さより厚く、
    前記第1シリコン窒化物膜における(Si/N)は0.80以上であり、
    前記第2シリコン窒化物膜における(Si/N)は0.77以下である、MIS構造トランジスタ。
  6. 前記第2シリコン窒化物膜は20nm以下である、請求項5に記載されたMIS構造トランジスタ。
  7. 前記窒化ガリウム系半導体層は4.1エレクトロンボルト以下のバンドギャップを有する、請求項5又は請求項6に記載されたMIS構造トランジスタ。
  8. 前記窒化ガリウム系半導体層はGaNあるいはAl組成30%以下のAlGaNからなる、請求項5〜請求項7のいずれか一項に記載されたMIS構造トランジスタ。
  9. 前記窒化ガリウム系半導体層に接触を成す前記第1シリコン窒化物膜は、プラズマCVD法でGaN領域上に成長されるとき500メガパスカル以下の膜応力を有する膜であり
    前記ゲート電極に接触を成す前記第2シリコン窒化物膜は、プラズマCVD法でGaN領域上に成長されるとき1ギガパスカル以上の膜応力を有する膜である、請求項5〜請求項8のいずれか一項に記載されたMIS構造トランジスタ。
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