JP6087571B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents
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Description
図1−3に示された基本構成を備え、下記の表1に示された仕様を備えた、実施例1の四輪自動車用の空気入りタイヤ(サイズ=265/35R18)を得た。このタイヤのベルトは、並列された多数のコードを備えている。このコードは、アラミド繊維からなる。このコードの構成は、1100dtex/2とされた。このベルトの各層におけるコードの密度は、60エンズ/5cmとされた。このベルトは、一枚のプライを用いて形成されている。ベルトの中間層がプライの第一端を含み、外層がこのプライの第二端を含んでいる。この実施例1では、中間層に含まれるコードの傾斜方向は内層に含まれるコードの傾斜方向とは逆である。外層に含まれるコードの傾斜方向は、この中間層に含まれるコードの傾斜方向と同等である。このベルトには、介在層は設けられていない。このベルトの第一端の部分には、段差が形成されている。このことが、表中、「Y」で表されている。プライの第一端における、ベルトの厚みTは1.5mmであった。
中間層がプライの第一端aを含み、内層がこのプライの第二端bを含むように、プライを折り返してベルトを形成した他は実施例1と同様にして、実施例2のタイヤを得た。この実施例2では、中間層に含まれるコードの傾斜方向は内層に含まれるコードの傾斜方向とは逆である。外層に含まれるコードの傾斜方向は、この中間層に含まれるコードの傾斜方向とは逆である。
ベルトの第一部Rの構成を図7に示された通りとした他は実施例1と同様にして、実施例6の空気入りタイヤを得た。このタイヤのベルトは、プライ及び介在層を用いて形成されている。このことが、表中、「Y」で表されている。このベルトの第一端aの部分には、段差は形成されていない。このことが、表中、「N」で表されている。プライの第一端aにおける、ベルトの厚みTは3.5mmであった。介在層の硬度は、65とされた。
介在層の大きさを調整して、プライの第一端aにおける、ベルトの厚みTを下記の表1の通りとした他は実施例5と同様にして、実施例3−5及び7の空気入りタイヤを得た。実施例3では、ベルトの第一端の部分に、段差が認められたが、それ以外では、段差は認められなかった。
比較例1は、従来のタイヤである。このタイヤは、図9に示された構成を有するベルトを備えている。このベルトには、介在層は設けられていない。このベルトの第一端a及び第二端bの部分には、段差が形成されている。このベルトの端部における厚み(図9中の、両矢印TB)は、3.2mmであった。
実施例1−2及び比較例1のタイヤを9.5JJのリムに組み込み、このタイヤに内圧が180kPaとなるように空気を充填した。このタイヤを、排気量が2600ccである競技車両の車体に、ネガティブキャンバー角(キャンバー角CA=2.8°)を有して装着した。このことが、表中、「N」で表されている。ドライバーに、この競技車両をレーシングサーキット(1周=4.5km)で運転させて、操縦安定性並びに偏摩耗及びベルト端損傷の有無に関する評価を実施した。実験1では、比較例1のタイヤを用いた。実験2では、実施例1のタイヤを用い、ベルトをなすプライの第一端aが車体側(IN)に位置するようにこのタイヤが車体に装着された。実験3では、実施例1のタイヤを用い、プライの第一端aが外側(OUT)に位置するようにこのタイヤが車体に装着された。実験4では、実施例2のタイヤを用い、プライの第一端aが車体側(IN)に位置するようにこのタイヤが車体に装着された。
サーキットを平均時速160kmで10周走行させ、ドライバーによる、操縦安定性に関するフィーリング評価を行った。この結果が、比較例1のタイヤで得た結果を100とした指数で、下記の表2に示されている。数値が大きいほど好ましい。
サーキットを平均時速160kmで走行させた。走行距離が150kmに到達した時点で、走行を終了し、タイヤを車体から取り外した。タイヤを解体し、トレッドの最大摩耗量と最小摩耗量とを計測した。この最大摩耗量と最小摩耗量との差を偏摩耗量とし、この偏摩耗量の逆数が、比較例1のタイヤで得た結果を100とした指数で、下記の表2に示されている。数値が大きいほど好ましい。
サーキットを平均時速160kmで走行させた。走行距離が150kmに到達した時点で、走行を終了し、タイヤを車体から取り外した。タイヤを解体し、ベルト端の損傷の有無を目視にて確認した。この結果が、下記の表2に示されている。この表2には、損傷が認められなかった場合が「G」で、損傷が認められた場合が「NG」で表されている。
断面が三角形の先端を有する、スチール製の治具が準備された。先端は2つの斜面を有しており、両斜面がなす角度は、90°とされた。タイヤを9.5JJのリムに組み込んだ後、このタイヤの赤道上において、この治具がトレッドに宛がわれた。このタイヤに内圧が160kPaとなるように空気を充填した。このタイヤをネガティブキャンバー角(キャンバー角CA=2.8°)を有してドラム式走行試験機に装着し、5.88kNの縦荷重をタイヤに負荷した。このタイヤを、80km/hの速度で、半径が1.7mであるドラムの上を走行させた。走行距離が200kmに到達した時点で、走行を終了し、タイヤを車体から取り外した。タイヤを解体し、コードの切断の有無を目視にて確認した。この結果が、下記の表2に示されている。この表2には、切断が認められなかった場合が「G」で、切断が認められた場合が「NG」で表されている。なお、実験1では、比較例1のタイヤを用いた。実験2では、実施例1のタイヤを用い、ベルトをなすプライの第一端aが車体側(IN)となるようにこのタイヤが試験機に装着された。実験3では、実施例1のタイヤを用い、プライの第一端aが外側(OUT)となるようにこのタイヤが車体に装着された。実験4では、実施例2のタイヤを用い、プライの第一端aが車体側(IN)となるようにこのタイヤが車体に装着された。
実施例1及び比較例1のタイヤを用いて、操縦安定性、偏摩耗、ベルト損傷及びコード切断に関する評価を行った。それぞれのタイヤを車体にポジティブキャンバー角(キャンバー角CA=2.8°)を有して装着した他は前述の評価1と同様にして、評価を行った。その結果が、下記の表3に示されている。なお、実験5では、比較例1のタイヤを用いた。実験6では、実施例1のタイヤを用い、ベルトをなすプライの第一端aが車体側(IN)に位置するようにこのタイヤが車体に装着された。実験7では、実施例1のタイヤを用い、プライの第一端aが外側(OUT)に位置するようにこのタイヤが車体に装着された。タイヤを車体にポジティブキャンバー角を有して装着されたことが、表中、「P」で表されている。
実施例1及び3−8並びに比較例1のタイヤを9.5JJのリムに組み込み、このタイヤに内圧が180kPaとなるように空気を充填した。このタイヤを、排気量が2600ccである競技車両の車体に、ネガティブキャンバー角(キャンバー角CA=2.8°)を有して装着した。ドライバーに、この競技車両をレーシングサーキット(1周=4.5km)で運転させて、ラップタイム、操縦安定性及び旋回性並びに偏摩耗の有無に関する評価を実施した。実験8では、比較例1のタイヤを用いた。実験9では、実施例1のタイヤを用いた。実験10では、実施例3のタイヤを用いた。実験11では、実施例4のタイヤを用いた。実験12では、実施例5のタイヤを用いた。実験13では、実施例6のタイヤを用いた。実験14では、実施例7のタイヤを用いた。実験9−14では、タイヤは、ベルトをなすプライの第一端aが車体側(IN)に位置するように車体に装着された。
サーキットを平均時速160kmで10周走行し、ラップタイムを計測するとともに、ドライバーによる操縦安定性及び旋回性に関するフィーリング評価を行った。この結果が、ラップタイムについては最速ラップタイムで、それ以外については比較例1のタイヤで得た結果を100とした指数で、下記の表4及び5に示されている。数値が大きいほど好ましい。
サーキットを平均時速160kmで走行させた。走行距離が150kmに到達した時点で、走行を終了し、タイヤを車体から取り外した。タイヤを解体し、トレッドの最大摩耗量と最小摩耗量とを計測した。この最大摩耗量と最小摩耗量との差を偏摩耗量とし、この偏摩耗量の逆数が、比較例1のタイヤで得た結果を100とした指数で、下記の表2に示されている。数値が大きいほど好ましい。
ECE30規格に準拠して、耐久性に関する評価を行った。速度を段階的に上昇させて、試作タイヤに損傷が生じた速度及び、その速度に到達してから損傷が生じるまでの時間を得た。速度は、230km/hから260km/hまで、10km/hずつ上昇させた。それぞれの速度に到達してから10分保持された。なお、260km/hにおいては、最大20分保持された。試作タイヤに損傷が生じた速度、及び、その速度に到達してから損傷が生じるまでの時間について、次のようにして格付けを行い、結果を数値化した。この数値に基づいて、耐久性に関する評価結果が、比較例1のタイヤで得た結果を100とした指数で下記の表4及び5に示されている。数値が大きいほど好ましい。
a)230km/hの速度で10分以内に損傷した場合の数値=85
b)240km/hの速度で10分以内に損傷した場合の数値=90
c)250km/hの速度で10分以内に損傷した場合の数値=95
d)260km/hの速度で10分以内に損傷した場合の数値=100
e)260km/hの速度で10分よりも長く20以内に損傷した場合の数値=105
f)260km/hの速度で20分保持しても損傷しなかった場合の数値=110
4、32、66・・・ベルト
6、24、68・・・トレッド
8、30、72・・・カーカス
12・・・バンド
50a、50b、50、80・・・端
54、76・・・プライ
56a、82a・・・内層
56b、82b・・・中間層
56c、82c・・・外層
58a、58b、84a、84b・・・端
60a、60b、60c・・・コード
62・・・リム
78・・・介在層
Claims (7)
- その外面がトレッド面をなすトレッドと、このトレッドよりも半径方向内側に位置するベルトとを備えており、
このベルトが並列された多数のコードとトッピングゴムとからなり、
それぞれのコードが赤道面に対して傾斜しており、
このベルトが、一枚のプライと、ゴム組成物からなる介在層とを用いて形成されており、
このベルトの両端のそれぞれでは、このプライが折り返されており、
この折り返しにより、内層と、この内層よりも半径方向外側に位置する中間層と、この中間層よりも半径方向外側に位置する外層とが形成されており、
上記中間層が上記プライの第一端を含んでおり、
上記プライの折り返しにおいて、この介在層がこのプライの第一端に宛がわれ、この介在層の周りにてこのプライが折り返されている、空気入りタイヤ。 - 上記コードが有機繊維からなる、請求項1に記載の空気入りタイヤ。
- 上記外層が上記プライの第二端を含んでいる、請求項1又は2に記載の空気入りタイヤ。
- 上記プライの第一端における、上記ベルトの厚みが2.0mm以上4.5mm以下である請求項1から3のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
- 四輪自動車用であり、
この四輪自動車の車体にネガティブキャンバー角を有して装着される場合、上記プライの第一端が車体側に位置するように、この四輪自動車に装着され、
この四輪自動車の車体にポジティブキャンバー角を有して装着される場合、上記プライの第二端が車体側に位置するように、この四輪自動車に装着される、請求項1から4のいずれかに記載の空気入りタイヤ。 - 上記ベルトの第一端から上記プライの第一端までの軸方向距離が2mm以上7mm以下であり、
上記ベルトの第二端から上記プライの第二端までの軸方向距離が1mm以上7mm以下である、請求項1から5のいずれかに記載の空気入りタイヤ。 - 上記内層、上記中間層及び上記外層のそれぞれにおいて、上記コードの密度が40エンズ/5cm以上68エンズ/5cm以下である、請求項1から6のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
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