JP6082222B2 - 波長掃引光源 - Google Patents

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本発明は、出射光の波長を周期的に掃引させる波長掃引光源における波長校正を安価に行うための技術に関する。
波長掃引光源のうち、所定波長範囲を掃引可能な光源として、リトマン型と呼ばれる外部共振型波長可変光源が知られている。
この外部共振型波長可変光源は、半導体レーザの一端面から出射された光を回折格子に所定入射角で入射し、回折格子から特定方向に回折された波長の光を回動式ミラーで回折格子に反射して、半導体レーザに逆光路で戻す構造を有し、半導体レーザの反射率の高い他端面から回動ミラーの反射面までの光路長(共振器長)によって決まる励起波長帯のいずれかに、回折格子に対する回動式ミラーの角度によって選択される波長が入り、両者が回動ミラーの角度変化に伴って連動する条件を満たすように各光学系を配置したものであり、回動ミラーの往復回動に伴って波長が所定範囲を周期的に掃引する光を出射する。
この種の波長掃引光源を用いて各種測定を行う場合、掃引中の任意のタイミングの波長を正確に把握できることが必要である。
この掃引波長は、一般的に、回動ミラーを駆動する駆動信号(クロック信号)の位相の特定タイミング(例えば矩形波であれば立ち上がり、立ち下がりのタイミング)を基準とし、その基準タイミングからの経過時間と波長との関係で特定される。
この基準タイミングからの経過時間と波長との関係を変動させる最大の要因は温度である。そのため、同光源では断熱構造を採用するとともに、ペルチェ素子により全体を温度コントロールすることで、両者の関係を安定化している。
しかし、このように光源の温度安定化を図ったとしても、光源を駆動する回路の温度依存性により、両者の関係がずれたり、場合によっては波長掃引範囲が変動することもある。
これらの経時変化を検出するために、環境変化の影響を受けにくい極めて安定な波長選択性を示す光学素子を用いて、掃引光波長がその光学素子が選択性を示す特定波長になったタイミングを監視することが従来行われていた。
この光学素子としては、既知波長で透過率が極大あるいは極小となり、且つその特性が安定している、エタロンやガス吸収セル等が知られている。
エタロンは、ある波長範囲の複数の既知波長で透過率が極大となる透過特性をもつので、波長校正の対象となる波長掃引光源の出射光をエタロンに入射し、その出射光の強度を受光器で検出し、検出強度が極大となるタイミングと既知波長との対応関係から、波長掃引光源の掃引中のタイミングと波長の関係を特定する校正方法が知られている(特許文献1)。
特開2007−220864号公報
しかし、上記エタロン等の光学素子は極めて高価(一般的に数万円)であり、コストダウンが要求される安価な光計測システムを構築する場合に採用することは困難である。
本発明は、この問題を解決し、極めて安価に正確な掃引波長情報を出力できる波長掃引光源を提供することを目的としている。
前記目的を達成するために、本発明の請求項1の波長掃引光源は、
所定周期の駆動信号により光学部材を往復回動させることで出射光の波長を周期的に掃引する光源部(21)と、
前記光源部の出射光を受けて2分岐し、長さが所定長異なる光路を伝搬させて合波する光干渉部(31)と、
前記光干渉部で合波された光を受光する受光器(32)と、
前記光源部による波長掃引と前記光干渉部の光路長差に起因して前記受光器の出力に現れるビート信号の周波数を検出する周波数検出部(35)と、
前記光干渉部の既知の光路長差と、前記周波数検出部によって検出されるビート信号の周波数変化に基づいて、前記駆動信号と出射光波長とのタイミング関係を校正する校正部(36)とを備えた波長掃引光源において、
前記校正部は、
波長掃引中に前記ビート信号の周波数が最大となるタイミングを波長掃引の中心タイミングとして検出し、前記駆動信号の位相の特定タイミングから前記中心タイミングまでの時間と、前記中心タイミングにおけるビート信号の最大周波数から波長掃引範囲を求め、これらに基づいて、前記光源部の前記駆動信号と出射光波長とのタイミング関係を校正することを特徴とする。
このように、本発明では、光源部から出射された波長掃引光を、2分岐して所定長異なる光路を伝搬させて合波し受光器に入力することで得られるビート信号の周波数と、既知の光路長差とにより、駆動信号と出射光波長とのタイミング関係を校正しているので、エタロン等の高価な光学素子を用いることなく、掃引光の波長情報を安価に且つ精度良く得ることができる。
本発明の実施形態の構成図 光源部の要部の概略図 本発明の実施形態の動作説明図 本発明の実施形態の動作説明図 本発明の要部の別の構成例を示す図
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明を適用した波長掃引光源20の構成を示している。
この波長掃引光源20の光源部21は、リトマン方式の外部共振器型光源であり、半導体レーザ22の一端面から出射された光を回折格子23に所定入射角で入射し、その入射光に対する回折格子23からの回折光を回動ミラー24で反射する。
回動ミラー24は、半導体基板に対するエッチング処理で形成された、所謂MEMS型で、例えば図2のように、横長矩形の反射板24aの上縁中央と下縁中央を軸部24b、24cで支持され、駆動回路25により反射板24aの端に非接触に力を周期的に与えることで、軸部24b、24cが捩れ変形して反射板24aが一定周期で往復回動する。
駆動回路25は、例えば入力される駆動信号Sdに同期した高電圧信号を、反射板24aの端部とそれに対向し且つ絶縁された電極(図示せず)との間に印加して、その間に周期的に電界による吸引力を与える。また、コイルと磁性体もしくは永久磁石の間、あるいはコイル同士の間に生じる磁力を用いて反射板24aを一定周期で往復回動させるものでもよい。
この回動ミラー24で反射された光は回折格子23に再入射される。ここで、回折格子23から回動ミラー24側に出射された回折光のうち、回動ミラー24に直交する向きで出射された波長の光だけが、同じ経路で回折格子23に戻されて、回折格子23から半導体レーザ22に戻ることになる。この戻り光の波長は、回折格子23の分光特性、回折格子23への光入射角および回折格子23に対する回動ミラー24の相対的な角度で決まる所定範囲の選択波長であり、半導体レーザ22の他方の端面から回動ミラー24の反射面までの実効光路長(共振器長)で決まる複数の励起波長のうち、前記選択波長の範囲に含まれるものが励振され、回動ミラー24の角度変化に応じて、前記選択波長が連続的に変化することで出射光波長も掃引される。
駆動信号発生器26は、所定周波数(一般的に高い駆動効率を得るために回動ミラー24の固有振動数に等しい)の駆動信号Sdを駆動回路25に与えて、出射光波長を掃引させる。
波長情報発生部27は、光源部21の波長掃引特性を、例えば振幅Xr、角周波数ω(MEMS構造の回動ミラー24の固有振動数をfとすればω=2πf)の正弦関数とし、波長中心値をλrとすれば、
λ(t)=Xr・sin ωt+λr
で表される波長情報と、この波長情報にしたがって光源部21から実際に出射される波長掃引光の掃引位相と駆動信号Sdの位相とのずれを表す時間情報Trとを有しており、上記波長情報を駆動信号Sdの位相に対して時間Tr分ずれた位相でその情報を必要とする外部装置(図示せず)へ出力する。
上記時間情報Trは、例えば駆動信号Sdが矩形波であれば、その立ち上がり(または立ち下がり)タイミングから掃引光の波長がその掃引中心の波長λrに一致するタイミングまでの時間に等しいものとする。なお、この掃引中心波長λrは、光源部21の回動ミラー24の回動角度がゼロのときの波長であり、温度等の環境変化に対して極めて安定でその変動を無視できるものする。
この光源部21から出射された光は、光干渉部31に入射される。
光干渉部31は、入射光を受けて2分岐し、異なる長さの光路を伝搬させた後、合波するものであれば、空間伝搬型、ファイバ伝搬型等その構成は任意であるが、ここではその一例としてマイケルソン型干渉計の構造を用いて示している。
即ち、光源部21から出射光Pをカプラ(ビームスプリッタ)31aで2分岐し、その一方P1を距離Ll離れた平面ミラー31bに入射し、その反射光P1′を同じ光路でカプラ31aに戻し、他方P2を距離L1と差のある距離L2離れた平面ミラー31cに入射し、その反射光P2′を同じ光路でカプラ31aに戻し、両反射光P1′、P2′をカプラ31aで合波して、入射方向に直交する方向に出射する。この反射光P1′、P2′は、2|(L2−L1)|=ΔLの長さだけ異なる光路を伝搬しており、ここで、その光路長差ΔLは予め既知であるとする。
この構成の場合、合波光の一部がカプラ31aから光源部21へ戻ってその動作に悪影響を与える恐れがあるが、光源部21の半導体レーザ22の出射側に設けたアイソレータ29により、その光の光源部21への戻りを阻止している。
光干渉部31で合波された光は受光器32に入射される。上記のように、入射光を2分岐し、光路長差ΔLの光路を伝搬させて合波した場合、L2>L1とすれば、受光器32に入射する一方の光P1′の時間に対する波長が、例えば図3(a)の特性Aにしたがって変化しているとすれば、他方の光P2′の時間に対する波長は、この特性Aを光路長差ΔL分の時間Δt(=ΔL/c)だけ時間軸上でシフト(遅れた)した特性Bにしたがって変化する。
このように波長変化特性が時間的にシフトした光P1′、P2′が受光器32に入射されると、受光器32からは、その光P1′、P2′の周波数Δfに等しい周波数で変化するビート信号が出力される。
このビート信号の周波数Δfは、特性A、Bの時間軸上のずれの大きさΔt=ΔL/c(cは光速)、つまり光路長差ΔLに依存して変化し、光路長差ΔLが短ければ低くなり、光路長差ΔLが長くなると高くなる。つまり、ビート周波数Δfは、光路長差ΔLを用いた関数として表すことができる。
今、時間に対して直線的に光の角周波数が変化する場合を考え、
ω(t)=ω+2πV・t
(ωは初期値、Vは傾き)
とすると、Δtだけ遅延した光の角周波数は、
ω(t)=ω+2πV・(t−Δt)
となり、受光器32からはその差の角周波数成分Δω、
Δω=[ω+2πV・t]−[ω+2πV・(t−Δt)]
=2πVΔt=2πV・ΔL/c
をもつビート信号が出力される。
つまり、光の角周波数変化が直線と見なせる範囲でのビート信号の周波数Δfは、
Δf=Δω/(2π)=V・ΔL/c ……(1)
で表され、光路長差ΔLとビート信号の周波数Δfが既知であれば、傾きVが一義的に求まる。
ただし、実際の波長掃引特性は、図3の(a)に示しているように正弦関数であり、それに反比例する光の角周波数も同様に非線形な関数となるものの、Δtが十分に小さく、直線近似できる狭い領域では、上記演算が成り立つ。
したがって、上記のように特性A、Bを正弦関数とすれば、ビート信号の周波数Δfは、図3の(b)のように変化する。即ち、特性A、Bが交わるタイミングt1、t3では光の周波数差がゼロとなり、信号出力は図3の(c)のように直流となり、タイミングt1から徐々に周波数が高くなって中間点t2で最高周波数となり、タイミングt3まで徐々に低くなっていく。また、図3の(c)の波形はビート信号の周波数だけに注目して示したもので、レベルの変化については直流に近くなる程小さくなると仮定している。
なお、図3では、ビート信号生成過程を理解しやすいように、特性A、Bの時間差Δtを大きく表現しているが、光路長差Lによって生じる時間差Δt=L/cは、例えばL=3mm、c(光速)=3×10mとすると、Δt=10×10−12=10psであるのに対し、掃引周期Tは、MEMS構造の可変波長光源で数ms〜数100μsの範囲であって、両者の比は10000倍以上となっているから、掃引周期Tからみれば、時間差Δtは無いに等しく特性A、Bは重なっていると見なせる。また、数ミリ〜数センチを光が伝搬する時間は、回動ミラーの周期に比べて無視しうる程度であり、ここでは入射した光が受光器32に到達するまでの時間も、駆動信号と波長の関係を特定する情報として無視できるものとする。
図3の(a)、(b)から明らかなようにビート信号の周波数Δfが最大Δfmax となるタイミングt2は、正弦関数の特性A、Bの傾きが最大となるタイミングであり、傾きが最大となるのは、振動系の基本法則から、可変波長光源21の回動ミラー24が回動角ゼロの位置にきた瞬間(掃引中心タイミング)であり、前記したように、このタイミングにおける出射光波長は、波長掃引範囲が広がったり狭まっても変化しない一定値λr(既知とする)である。
前記したように、光源部21の波長掃引特性を、波長λrを中心値とする正弦関数、
λ(t)=Xr・sin ωt+λr
とすれば、掃引周期が一定(ω=一定)の状態で、波長掃引範囲が変化するということは、掃引特性の振幅Xrが変化することと等価であり、振幅Xrの大小に応じて掃引特性全体の波長変化率(傾きV)も増減し、上記のように正弦関数の場合には、その中心値を通過する掃引中心タイミングで波長変化率が最大となりビート信号の周波数も最大となる。
ここで、掃引波長の変化率(傾き)は、上記波長掃引特性の微分で得られるから、掃引中心タイミング(ωt=nπ n=0、1、2、…)における傾きVの絶対値は、
|V|=|Xr・ω・cos nπ|=Xr・ω
である。
したがって、ビート信号の周波数が最大となる掃引中心タイミングを検出し、その掃引中心タイミングにおけるビート信号の周波数値Δfmax から傾きVを求め、その傾きから掃引振幅Xr(=|V|/ω)を求め、得られた振幅Xrから波長掃引幅の変化の有無を把握できる。
また、検出した掃引中心タイミングに基づいて、駆動信号Sdの位相の特定タイミングからの波長掃引特性の時間方向のずれを検出することができ、上記波長掃引幅と時間方向のずれを補正すれば、光源部21の出射光波長の校正が行える。
これらの処理を行うために、受光器32から出力されるビート信号の周波数を検出する周波数検出部35と、その検出されたビート信号の周波数変化に基づいて、駆動信号と出射光波長とのタイミング関係を校正する校正部36とを備えている。
周波数検出部35は、駆動信号Sdの特定タイミングを基準にして、ビート信号をA/D変換器35aによって高速(予測されるビート周波数の最大値の2倍より十分高速)に、少なくとも1掃引周期T分サンプリングしてその一連の波形データをメモリ35cに記憶する。
そして、解析部35dがその波形データを短い時間帯ずつ切り出して、その時間帯毎の周波数を前記図3の(b)のようなデータとして求め、校正部36に与える。
この解析処理は、単純にはビート信号のゼロクロスタイミングの間隔を測定する周期測定方式、単位時間当たりにゲートを通過する信号を計数する周波数計数方式あるいはFFT演算処理等で行うことができる。
校正部36は、周波数検出部35で得られたデータから波長掃引中にビート信号の周波数が最大となる掃引中心タイミング(図3における時間t2)を検出し、駆動信号Sdの特定タイミング(基準タイミング)から掃引中心タイミングまでの時間Trと、掃引中心タイミングにおけるビート信号の最大周波数Δfmax と光路長差ΔLから得られる波長掃引範囲(振幅Xr)を求め、これらに基づいて、光源部21の駆動信号と出射光波長とのタイミング関係を校正する。
ここで、簡単に具体的な校正の方法について説明する。
ある時点において、波長情報発生部27が、振幅Xrの正弦関数として、
λ(t)=Xr・sin ωt+λr
で表される波長情報を、その掃引中心タイミングと駆動信号Sdの位相との時間差情報Trを出力し、光源部21からもその情報に一致するように、図4の(a)に示す駆動信号Sdの立ち上がりタイミングt0から時間Tr経過したときに中心波長λrとなり、その波長を中心に振幅Xrで正弦状に波長掃引される光が、図4の(b)の特性Aにしたがって出射されているものとする。この状態では、ビート信号の周波数は図4の(c)のように時刻t0から時間Ttが経過したタイミングt4で最大周波数Δfmax となっており、この最大周波数は特性Aの掃引中心タイミングにおける傾きVに対応しているものとする。
そして、上記状態から時間が経過して、図4の(b)の掃引特性A′のように、駆動信号Sdの立ち上がりタイミングt0から掃引中心タイミングまでの時間がTrからTr′に変化し、また、ビート信号の最大周波数が図4の(c)のΔfmax からΔfmax′に変化したとする。
校正部36は、このビート信号の最大周波数の変化を検出し、その周波数Δfmax′から現状の掃引特性A′の掃引中心タイミングにおける傾きV′を算出し、この傾きV′から波長掃引幅(振幅)Xr′を求める。また、駆動信号Sdの立ち上がりタイミングt0からビート信号が最大周波数となるタイミングt4′までの時間Tr′を求め、それらを校正情報として波長情報発生部27に与えて、波長情報発生部27が出力する波長掃引特性を、
λ(t)′=Xr′・sin ωt+λr
に訂正させるとともに、基準タイミングt0から掃引中心タイミングまでの時間をTrからTr′に訂正させる。
これによって、波長情報発生部27が外部装置へ出力する波長情報は、実際の光源部21の動作状態に対応した精度の高いものとなり、光路長差ΔLが既知の光干渉部31で合波した光を受光器32に入射して得られるビート信号の周波数変化を検出する処理により、エタロン等のような高価な光学素子を用いることなく、極めて低コストに精度の高い波長情報を得ることができる。
なお、上記実施形態では、光干渉部31の構成をマイケルソン型干渉計としていたが、前記したように、入射光を受けて2分岐し、異なる長さの光路を伝搬させて合波するものであればその構成は任意である。ただし、光路長差ΔLの環境変化による変動が少ないことが要求される。したがって、例えば上記実施形態における平面ミラー31b、31cを用いる代わりに、図5のように、カプラ(ビームスプリッタ)31aから出射された光の一部P1を、厚さ一定の板体31fの一面側の表面31gで反射させ、その表面31gを通過した光P2を反対面側内面31hで反射させて、それらの反射光P1′、P2′をカプラ31aに戻す構成にし、板体31fの厚さdの2倍に相当する光路長差ΔLを与えてもよい。
なお、上記実施形態では説明を省略しているが、光源部21の出射光を外部に出力する際には、半導体レーザ22から回折格子23に入射された光の0次回折光(全反射光)を用いる方法、あるいは半導体レーザ22から光干渉部31側へ出射された光を分岐する方法が考えられ、その少なくとも一方を採用すればよい。
20……波長掃引光源、21……光源部、22……半導体レーザ、23……回折格子、24……回動ミラー、25……駆動回路、26……駆動信号発生器、27……波長情報発生部、31……光干渉部、32……受光器、35……周波数検出部、36……校正部

Claims (1)

  1. 所定周期の駆動信号により光学部材を往復回動させることで出射光の波長を周期的に掃引する光源部(21)と、
    前記光源部の出射光を受けて2分岐し、長さが所定長異なる光路を伝搬させて合波する光干渉部(31)と、
    前記光干渉部で合波された光を受光する受光器(32)と、
    前記光源部による波長掃引と前記光干渉部の光路長差に起因して前記受光器の出力に現れるビート信号の周波数を検出する周波数検出部(35)と、
    前記光干渉部の既知の光路長差と、前記周波数検出部によって検出されるビート信号の周波数変化に基づいて、前記駆動信号と出射光波長とのタイミング関係を校正する校正部(36)とを備えた波長掃引光源において、
    前記校正部は、
    波長掃引中に前記ビート信号の周波数が最大となるタイミングを波長掃引の中心タイミングとして検出し、前記駆動信号の位相の特定タイミングから前記中心タイミングまでの時間と、前記中心タイミングにおけるビート信号の最大周波数から波長掃引範囲を求め、これらに基づいて、前記光源部の前記駆動信号と出射光波長とのタイミング関係を校正することを特徴とする波長掃引光源。
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