JP6080800B2 - 偏心拡管の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は偏心拡管の製造方法に関する。
従来、偏心拡管の製造方法として、特許文献1、2に記載のものがある。
特許文献1に記載の偏心拡管の製造方法は、拡管ポンチの中心軸を素管の中心軸からずらして圧入することで、偏心拡管を形成するものである。このとき、最大径の異なる複数の拡管ポンチを用い、複数段に分けて拡管加工するものも提案されている。
特許文献2に記載の偏心拡管の製造方法は、素管の管端を中間拡管段階まで拡管加工し、素管径のままの首部から中間拡管部までが同軸となるように形成された加工管を得る同軸拡管工程と、上記首部を半径方向へ移動し、首部の中心軸と拡管部の中心軸とを偏心させるとともに、上記同軸拡管工程よりも大径の拡管ポンチを用い、上記加工管の中間拡管部を最終拡管部まで拡管する偏心拡管工程とを有するものである。
特開平11-239835号公報 特開2006-272350号公報
特許文献1に記載の偏心拡管の製造方法では、1段で拡管加工したとき、拡管部における周方向で伸びの大きい部分(素管の軸方向視で、最終拡管部の外径が素管の中心軸から最も離隔することとなる偏心促進側の管周壁部)に亀裂を生じた。複数段に分けて拡管加工したときには、加工硬化を起こし、更に大きい亀裂を生じた。
特許文献2に記載の偏心拡管の製造方法では、拡管部における亀裂は収まったものの、しわを生じた。
本発明の課題は、拡管部における周方向の伸びの可及的な均等化を図り、優れた形状の偏心拡管を製造することにある。
請求項1に係る発明は、素管の中心軸から偏心させた拡管部を管端に成形する偏心拡管の製造方法において、素管の管端を先行ポンチにより中間拡管段階まで拡管する先行拡管工程で、素管径のままの首部に連接する中間テーパ部と、中間テーパ部に連接する中間拡管部を成形された加工管を得るとともに、最終ポンチにより上記加工管を最終拡管段階まで拡管する最終拡管工程で、上記加工管の中間テーパ部と中間拡管部を、それらの管周壁が最終曲率になる最終テーパ部と、最終テーパ部に連接する最終拡管部に成形するに際し、素管の軸方向視で、最終拡管部の外径が素管の中心軸から最も離隔することとなる側を偏心促進側とし、その直径方向の反対側を偏心抑制側とするとき、先行拡管工程で、先行ポンチを用いることにより、中間拡管部及び中間テーパ部の曲率を、最終拡管部及び最終テーパ部に付与すべき最終曲率に対し、偏心抑制側で、偏心促進側におけるよりも近似させるように加工するようにしたものである。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明において更に、前記先行ポンチが先端部、円錐台部及び本体部を有し、先端部は素管の内径に合致する外径の円柱状をなし、円錐台部は中間テーパ部の拡径予定内径に合致する外径の円錐台状をなし、本体部は中間拡管部の拡径予定内径に合致する外径の円柱状をなし、先端部、円錐台部及び本体部は、円錐台部及び本体部の一側稜線が先端部の一側稜線と同一線になるか、又は円錐台部及び本体部の一側稜線が先端部の一側稜線の外側になるように互いの軸心が偏心されてなり、前記最終ポンチは先端部、円錐台部及び本体部を有し、先端部は素管の内径に合致する外径の円柱状をなし、円錐台部は最終テーパ部の拡径予定内径に合致する外径の円錐台状をなし、本体部は最終拡管部の拡径予定内径に合致する外径の円柱状をなし、先端部、円錐台部及び本体部は、円錐台部及び本体部の一側稜線が先端部の一側稜線と同一線になるか、又は円錐台部及び本体部の一側稜線が先端部の一側稜線の外側になるように互いの軸心が偏心されてなるようにしたものである。
(a)素管に対し、最終拡管工程の完了までに与えるべき周方向の伸びが他の部分(偏心促進側の管周壁部)よりも小さくなりがちな偏心抑制側の管周壁部に着目したとき、先行ポンチを用いる先行拡管工程では、加工管の中間拡管部及び中間テーパ部における上記偏心抑制側の管周壁部を、最終拡管工程で付与されるべき最終曲率に近似するように大きく拡径する。これにより、加工管の中間拡管部及び中間テーパ部の各断面では、先行拡管工程の終了までに、偏心抑制側の材料が偏心促進側へ続く周方向の両側方に向けて積極的に張り出され流動されるものになる。
(b)従って、最終ポンチを用いる最終拡管工程で、加工管の偏心促進側の管周壁部(周方向の伸びが大きくなる部分)を含む全周が、最終曲率に合致するように拡径されるとき、加工管の中間拡管部及び中間テーパ部の各断面では、偏心抑制側から流れ込み済の材料が偏心促進側の伸びに供され、偏心拡管成形を円滑に進行させるものになる。これにより、拡管部における周方向の伸びの可及的な均等化を図り、優れた形状の偏心拡管を製造することができる。
図1は拡管用プレス機を示す模式図である。 図2は拡管金型装置を示す模式図である。 図3は拡管過程を示す模式図である。 図4は偏心拡管の最終形状を示す模式図である。 図5は先行ポンチを示す模式図である。 図6は最終ポンチを示す模式図である。 図7は先行拡管工程を示す模式図である。 図8は最終拡管工程を示す模式図である。
図1に示した拡管用プレス機100は、ベッド101と、ベッド101に対して上下動するラム102を有する。ラム102は、油圧式、機械式、サーボモータ式等のいかなる動力により上下動されるものでも良い。
プレス機100には、金型装置200が着脱される。金型装置200は、ベッド101に固定される下ベース201と、ラム102に固定される上ベース202を有する。
金型装置200の下ベース201は、第1と第2のカムスライド211、212が対応するガイドレース上にスライド可能に並置され、第1のカムスライド211には先行ポンチ10が取着され、第2のカムスライド212には最終ポンチ20が取着される。下ベース201は、第1と第2のカムスライド211、212の前方(各カムスライド211、212に取着された各ポンチ10、20の軸方向に沿う前方)に、第1と第2の下金型213、214が固定的に並置されている。
金型装置200の上ベース202は、第1と第2のドライバ221、222が、第1と第2のカムスライド211、212の上方位置に固定的に並置されている。上ベース202は、第1と第2のドライバ221、222の前方かつ、第1と第2の下金型213、214の上方位置に、第1と第2の上金型223、224を並置させている。このとき、上ベース202は、第1と第2の各上金型223、224を、ガススプリング223A、224Aを介して支持している。
プレス機100は、(A)先行ポンチ10を用いる先行拡管工程で素管1(図3(A))から加工管2(図3(B))を成形し、(B)最終ポンチ20を用いる最終拡管工程で加工管2から偏心拡管3(図3(C)、図4)を成形する。偏心拡管3は、素管1の中心軸cから偏心(偏心量e)させた最終拡管部3A(中心軸f)を素管1の管端に成形されたものである。
即ち、プレス機100は、素管1の管端を先行ポンチ10により中間拡管段階まで拡管する先行拡管工程で、素管1の直径のままの円筒状首部1Nに連接するする中間テーパ部2Tと、中間テーパ部2Tに連接する円筒状中間拡管部2Aを成形された加工管2を得る。そして、プレス機100は、最終ポンチ20により上記加工管2を最終拡管段階まで拡管する最終拡管工程で、上記加工管2の中間テーパ部2Tと中間拡管部2Aの管周壁が最終曲率になる最終テーパ部3Tと、最終テーパ部3Tに連接する円筒状最終拡管部3Aにまで成形された偏心拡管3を得る。このプレス機100によって素管1の管端に偏心拡管3を成形する拡管過程では、素管1の軸方向視で、最終拡管部3Aの外径が素管1の中心軸cから最も離隔することとなる側を偏心促進側Kとし、その直径方向の反対側を偏心抑制側Lとするものとする(図7)。
尚、本実施例では、加工管2は、中間拡管部2Aと中間テーパ部2Tと素管1の一側稜線(素管1の軸方向視で、中間拡管部2Aの外径が素管1の中心軸cから最も離隔する側に対する直径方向の反対側を一側という)が同一線になるように成形される。また、偏心拡管3は、最終拡管部3Aと最終テーパ部3Tと素管1の一側稜線(素管1の軸方向視で、最終拡管部3Aの外径が素管1の中心軸cから最も離隔する側に対する直径方向の反対側を一側という)が同一線になるように成形される。
先行ポンチ10は、図5に示す如く、先端部10N、円錐台部10T及び本体部10Aを有する。先端部10Nは素管1の内径に合致する外径の円柱状をなす。円錐台部10Tは加工管2の中間テーパ部2Tの拡径予定内径に合致する外径の円錐台状をなす。本体部10Aは加工管2の中間拡管部2Aの拡径予定内径に合致する外径の円柱状をなす。そして、先端部10N、円錐台部10T及び本体部10Aは、円錐台部10T及び本体部10Aの一側稜線(先行ポンチ10の軸方向視で、本体部10Aの外径が先端部10Nの中心軸iから最も離隔する側に対する直径方向の反対側を一側という)が先端部10Nの一側稜線と同一線をなすように設定される。
最終ポンチ20は、図6に示す如く、先端部20N、円錐台部20T及び本体部20Aを有する。先端部20Nは素管1の内径に合致する外径の円柱状をなす。円錐台部20Tは偏心拡管3の最終テーパ部3Tの拡径予定内径に合致する外径の円錐台状をなす。本体部20Aは偏心拡管3の最終拡管部3Aの拡径予定内径に合致する外径の円柱状をなす。そして、先端部20N、円錐台部20T及び本体部20Aは、円錐台部20T及び本体部20Aの一側(最終ポンチ20の軸方向視で、本体部20Aの外径が先端部20Nの中心軸jから最も離隔する側に対する直径方向の反対側を一側という)が先端部20Nの一側稜線と同一線をなすように設定される。
(A)先行拡管工程8(図7)
(1)プレス機100のベッド101に組込み済の金型装置200の下ベース201が備える第1のカムスライド211に先行ポンチ10を取着する(図7(A))。そして、上記下ベース201が備える第1の下金型213に素管1の管端をセットする(図7(A))。
(2)プレス機100のラム102を下降動作させ、ラム102に組込み済の金型装置200の上ベース202が備える上金型223を上記下金型213に型合せし、下金型213と上金型223の間に素管1の管端をクランプする(図7(B))。素管1の管端は、ガススプリング223Aによって加圧される上金型223と下金型213により挟圧される。
金型装置200において、下金型213と上金型223は互いに当接するように型合せされた状態で、素管1の首部1Nに接し、加工管2の中間テーパ部2T、中間拡管部2Aの各外周面を成形可能にする金型内面を形成する。
(3)プレス機100のラム102を更に下降させ、ガススプリング223Aが圧縮端に到達するまでの過程で、上ベース202が備えるドライバ221の下向き斜面が下ベース201上の第1のカムスライド211の上向き斜面に当たると、第1のカムスライド211は下ベース201のガイドレール上を前方へスライドする。これにより、第1のカムスライド211に取着されている先行ポンチ10が、前方へ移動し、下金型213と上金型223の間にクランプされている素管1の管端の内径部に押込まれる。先行ポンチ10の先端部10N、円錐台部10T、本体部10Aが順に素管1の管端の内径部に押込まれ、その押込み端で、先端部10Nは素管1の首部1Nに到達し、円錐台部10Tは加工管2の中間テーパ部2Tを成形し、本体部10Aは加工管2の中間拡管部2Aを成形し、加工管2を得るものになる(図7(C))。
この先行拡管工程で、先行ポンチ10は、円錐台部10Tにより成形される加工管2の中間テーパ部2T、及び本体部10Aにより成形される加工管2の中間拡管部2Aの各曲率ρ2を、偏心拡管3の最終テーパ部3T、最終拡管部3Aにそれぞれ予定されている最終曲率ρ3に対し、偏心抑制側Lで、偏心促進側Kにおけるよりも近似させるように加工する。即ち、図3に示す如く、加工管2の中間テーパ部2T、中間拡管部2Aの偏心抑制側Lの曲率ρ2L(図3(B))は、偏心拡管3の最終テーパ部3T、最終拡管部3Aに予定されている最終曲率ρ3(図3(C))に近接するように大きく拡径される。加工管2の中間テーパ部2T、中間拡管部2Aの偏心促進側Kの曲率ρ2K(図3(B))は大きく拡径されず、偏心拡管3の最終テーパ部3T、最終拡管部3Aに予定されている最終曲率ρ3(図3(C))に遠く及ばない。
(B)最終拡管工程(図8)
(1)プレス機100のベッド101に組込み済の金型装置200の下ベース201が備える第2のカムスライド212に最終ポンチ20を取着する(図8(A))。そして、上記下ベース201が備える第2の下金型214に、前述した先行拡管工程で加工済の加工管2をセットする(図8(A))。
(2)プレス機100のラム102を下降動作させ、ラム102に組込み済の金型装置200の上ベース202が備える第2の上金型224を上記下金型214に型合せし、下金型214と上金型224の間に加工管2をクランプする(図8(B))。加工管2は、ガススプリング224Aによって加圧される上金型224と下金型214により挟圧される。
金型装置200において、下金型214と上金型224は互いに当接するように型合せされた状態で、素管1の首部1Nに接し、偏心拡管3の最終テーパ部3T、最終拡管部3Aの最終曲率が付与された各外周面を成形可能にする金型内面を形成する。
このとき、加工管2の偏心抑制側Lの中間テーパ部2T、中間拡管部2Aは先行拡管工程で最終曲率近くまで拡管されており、本実施例では、上金型224の金型曲面に概ね合致する。
(3)プレス機100のラム102を更に下降させ、ガススプリング224Aが圧縮端に到達するまでの過程で、上ベース202が備えるドライバ222の下向き斜面が下ベース201上のカムスライド212の上向き斜面に当たると、カムスライド212は下ベース201のガイドレール上を前方へスライドする。これにより、カムスライド212に取着されている最終ポンチ20が、前方へ移動し、下金型214と上金型224の間にクランプされている加工管2の内径部に押込まれる。最終ポンチ20の先端部20N、円錐台部20T、本体部20Aが順に加工管2の内径部に押込まれ、その押込端で、先端部20Nは素管1の首部1Nに到達し、円錐台部20Tは偏心拡管3の最終テーパ部Tを成形し、本体部20Aは偏心拡管3の最終拡管部3Aを成形し、偏心拡管3を得るものになる(図8(C))。尚、プレス機100による、上述の(A)先行拡管工程と、(B)最終拡管工程は、同時並行的に行なわれる。
本実施例によれば以下の作用効果を奏する。
(a)素管1に対し、最終拡管工程の完了までに与えるべき周方向の伸びが他の部分(偏心促進側Kの管周壁部)よりも小さくなりがちな偏心抑制側Lの管周壁部に着目したとき、先行ポンチ10を用いる先行拡管工程では、加工管2の中間拡管部2A及び中間テーパ部2Tにおける上記偏心抑制側Lの管周壁部を、最終拡管工程で付与されるべき最終曲率に近似するように大きく拡径する。これにより、加工管2の中間拡管部2A及び中間テーパ部2Tの各断面では、先行拡管工程の終了までに、偏心抑制側Lの材料が偏心促進側Kへ続く周方向の両側方に向けて積極的に張り出され流動されるものになる。
(b)従って、最終ポンチ20を用いる最終拡管工程で、加工管2の偏心促進側Kの管周壁部(周方向の伸びが大きくなる部分)を含む全周が、最終曲率に合致するように拡径されるとき、加工管2の中間拡管部2A及び中間テーパ部2Tの各断面では、偏心抑制側Lから流れ込み済の材料が偏心促進側Kの伸びに供され、偏心拡管成形を円滑に進行させるものになる。これにより、拡管部における周方向の伸びの可及的な均等化を図り、優れた形状の偏心拡管3を製造する。
以上、本発明の実施例を図面により詳述したが、本発明の具体的な構成はこの実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。例えば、本発明において、加工管2は、中間拡管部2Aと中間テーパ部2Tの一側稜線を素管1の一側稜線の外側に位置するように成形され、また、偏心拡管3は、最終拡管部3Aと最終テーパ部3Tの一側稜線を素管1の一側稜線の外側に位置するように成形されても良い。これに対応する先行ポンチ10にあっては、円錐台部10T及び本体部10Aの一側稜線が先端部10Nの一側稜線の外側になるように互いの軸心が偏心され、最終ポンチ20にあっては、円錐台部20T及び本体部20Aの一側稜線が先端部20Nの一側稜線の外側になるように互いの軸心が偏心される。
また、本発明において、先行拡管工程は2段階以上の複数段階に分割され、各段階で最大径の異なる複数の先行ポンチを用いるものとしても良い。先行拡管工程の各段階で、中間拡管部及び中間テーパ部の曲率を、最終拡管部及び最終テーパ部に付与すべき最終曲率に徐々に近接させる。そして、この先行拡管工程の各段階で、中間拡管部及び中間テーパ部の曲率は、最終拡管部及び中間テーパ部に付与すべき最終曲率に対し、偏心抑制側Lで、偏心促進側Kにおけるよりも近似させるように加工する。
尚、本発明の実施に用いられる偏心拡管製造装置は、プレス機100に金型装置200を着脱可能にセットしてなるものに限らず、専用機からなるものであっても良い。
本発明によれば、拡管部における周方向の伸びの可及的な均等化を図り、優れた形状の偏心拡管を製造することができる。
1 素管
1N 首部
2 加工管
2A 中間拡管部
2T 中間テーパ部
3 偏心拡管
3A 最終拡管部
3T 最終テーパ部
10 先行ポンチ
10A 本体部
10N 先端部
10T 円錐台部
20 最終ポンチ
20A 本体部
20N 先端部
20T 円錐台部
K 偏心促進側
L 偏心抑制側

Claims (2)

  1. 素管の中心軸から偏心させた拡管部を管端に成形する偏心拡管の製造方法において、
    素管の管端を先行ポンチにより中間拡管段階まで拡管する先行拡管工程で、素管径のままの首部に連接する中間テーパ部と、中間テーパ部に連接する中間拡管部を成形された加工管を得るとともに、
    最終ポンチにより上記加工管を最終拡管段階まで拡管する最終拡管工程で、上記加工管の中間テーパ部と中間拡管部を、それらの管周壁が最終曲率になる最終テーパ部と、最終テーパ部に連接する最終拡管部に成形するに際し、
    素管の軸方向視で、最終拡管部の外径が素管の中心軸から最も離隔することとなる側を偏心促進側とし、その直径方向の反対側を偏心抑制側とするとき、
    先行拡管工程で、先行ポンチを用いることにより、中間拡管部及び中間テーパ部の曲率を、最終拡管部及び最終テーパ部に付与すべき最終曲率に対し、偏心抑制側で、偏心促進側におけるよりも近似させるように加工することを特徴とする偏心拡管の製造方法。
  2. 前記先行ポンチが先端部、円錐台部及び本体部を有し、先端部は素管の内径に合致する外径の円柱状をなし、円錐台部は中間テーパ部の拡径予定内径に合致する外径の円錐台状をなし、本体部は中間拡管部の拡径予定内径に合致する外径の円柱状をなし、先端部、円錐台部及び本体部は、円錐台部及び本体部の一側稜線が先端部の一側稜線と同一線になるか、又は円錐台部及び本体部の一側稜線が先端部の一側稜線の外側になるように互いの軸心が偏心されてなり、
    前記最終ポンチは先端部、円錐台部及び本体部を有し、先端部は素管の内径に合致する外径の円柱状をなし、円錐台部は最終テーパ部の拡径予定内径に合致する外径の円錐台状をなし、本体部は最終拡管部の拡径予定内径に合致する外径の円柱状をなし、先端部、円錐台部及び本体部は、円錐台部及び本体部の一側稜線が先端部の一側稜線と同一線になるか、又は円錐台部及び本体部の一側稜線が先端部の一側稜線の外側になるように互いの軸心が偏心されてなる請求項1に記載の偏心拡管の製造方法。
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