図1は、本発明が適用される無線通信システムを示す。これはE−UTRAN(Evolved−UMTS Terrestrial Radio Access Network)、またはLTE(Long Term Evolution)/LTE−Aシステムとも呼ばれる。
E−UTRANは、端末(User Equipment、UE)10に制御平面(control plane)とユーザ平面(user plane)を提供する基地局(Base Station、BS)20を含む。端末10は、固定されてもよいし、移動性を有してもよく、MS(Mobile station)、UT(User Terminal)、SS(Subscriber Station)、MT(mobile terminal)、無線機器(Wireless Device)等、他の用語で呼ばれることもある。基地局20は、端末10と通信する固定局(fixed station)を意味し、eNB(evolved−NodeB)、BTS(Base Transceiver System)、アクセスポイント(Access Point)等、他の用語で呼ばれることもある。
基地局20は、X2インターフェースを介して互いに連結されることができる。基地局20は、S1インターフェースを介してEPC(Evolved Packet Core)30、より詳しくは、S1−MMEを介してMME(Mobility Management Entity)と連結され、S1−Uを介してS−GW(Serving Gateway)と連結される。
EPC30は、MME、S−GW及びP−GW(Packet Data Network−Gateway)で構成される。MMEは、端末の接続情報や端末の能力に対する情報を有しており、このような情報は、端末の移動性管理に主に使われる。S−GWは、E−UTRANを終端点として有するゲートウェイであり、P−GWは、PDNを終端点として有するゲートウェイである。
端末とネットワークとの間の無線インターフェースプロトコル(Radio Interface Protocol)の階層は、通信システムで広く知られた開放型システム間相互接続(Open System Interconnection;OSI)基準モデルの下位3個階層に基づいてL1(第1の階層)、L2(第2の階層)、L3(第3の階層)に区分されることができ、このうち、第1の階層に属する物理階層は、物理チャネル(Physical Channel)を利用した情報転送サービス(Information Transfer Service)を提供し、第3の階層に位置するRRC(Radio Resource Control)階層は、端末とネットワークとの間に無線リソースを制御する役割を遂行する。そのために、RRC階層は、端末と基地局との間のRRCメッセージを交換する。
図2は、ユーザ平面(user plane)に対する無線プロトコル構造(radio protocol architecture)を示すブロック図である。図3は、制御平面(control plane)に対する無線プロトコル構造を示すブロック図である。ユーザ平面は、ユーザデータ送信のためのプロトコルステック(protocol stack)であり、制御平面は、制御信号送信のためのプロトコルスタックである。
図2及び図3を参照すると、物理階層(PHY(physical) layer)は、物理チャネル(physical channel)を利用して上位階層に情報転送サービス(information transfer service)を提供する。物理階層は、上位階層であるMAC(Medium Access Control)階層とはトランスポートチャネル(transport channel)を介して連結されている。トランスポートチャネルを介してMAC階層と物理階層との間にデータが移動する。トランスポートチャネルは、無線インターフェースを介して、データが、どのように、どのような特徴に送信されるかによって分類される。
互いに異なる物理階層間、即ち、送信機と受信機の物理階層間は、物理チャネルを介してデータが移動する。前記物理チャネルは、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)方式に変調されることができ、時間と周波数を無線リソースとして活用する。
MAC階層の機能は、論理チャネルとトランスポートチャネルとの間のマッピング、及び論理チャネルに属するMAC SDU(service data unit)のトランスポートチャネル上に物理チャネルに提供されるトランスポートブロック(transport block)への多重化/逆多重化を含む。MAC階層は、論理チャネルを介してRLC(Radio Link Control)階層にサービスを提供する。
RLC階層の機能は、RLC SDUの連結(concatenation)、分割(segmentation)及び再結合(reassembly)を含む。無線ベアラ(Radio Bearer;RB)が要求する多様なQoS(Quality of Service)を保障するために、RLC階層は、透明モード(Transparent Mode、TM)、非確認モード(Unacknowledged Mode、UM)及び確認モード(Acknowledged Mode、AM)の三つの動作モードを提供する。AM RLCは、ARQ(automatic repeat request)を介してエラー訂正を提供する。
RRC(Radio Resource Control)階層は、制御平面でのみ定義される。RRC階層は、無線ベアラの設定(configuration)、再設定(re−configuration)及び解除(release)と関連して論理チャネル、トランスポートチャネル及び物理チャネルの制御を担当する。RBは、端末とネットワークとの間のデータ伝達のために、第1の階層(PHY階層)及び第2の階層(MAC階層、RLC階層、PDCP階層)により提供される論理的経路を意味する。
ユーザ平面でのPDCP(Packet Data Convergence Protocol)階層の機能は、ユーザデータの伝達、ヘッダ圧縮(header compression)及び暗号化(ciphering)を含む。制御平面でのPDCP(Packet Data Convergence Protocol)階層の機能は、制御平面データの伝達及び暗号化/完全性保護(integrity protection)を含む。
RBが設定されるとは、特定サービスを提供するために、無線プロトコル階層及びチャネルの特性を規定し、それぞれの具体的なパラメータ及び動作方法を設定する過程を意味する。また、RBは、SRB(Signaling RB)とDRB(Data RB)の二つに分けられる。SRBは、制御平面でRRCメッセージを送信する通路として使われ、DRBは、ユーザ平面でユーザデータを送信する通路として使われる。
端末のRRC階層とE−UTRANのRRC階層との間にRRC接続(RRC Connection)が確立される場合、端末は、RRC接続(RRC connected)状態になり、確立されない場合、RRCアイドル(RRC idle)状態になる。
ネットワークから端末にデータを送信するダウンリンクトランスポートチャネルには、システム情報を送信するBCH(Broadcast Channel)と、ユーザトラフィックや制御メッセージを送信するダウンリンクSCH(Shared Channel)とがある。ダウンリンクマルチキャストまたはブロードキャストサービスのトラフィックまたは制御メッセージの場合、ダウンリンクSCHを介して送信されることもでき、または別のダウンリンクMCH(Multicast Channel)を介して送信されることもできる。一方、端末からネットワークにデータを送信するアップリンクトランスポートチャネルには、初期制御メッセージを送信するRACH(Random Access Channel)と、ユーザトラフィックや制御メッセージを送信するアップリンクSCH(Shared Channel)とがある。
トランスポートチャネルの上位にあり、トランスポートチャネルにマッピングされる論理チャネル(Logical Channel)には、BCCH(Broadcast Control Channel)、PCCH(Paging Control Channel)、CCCH(Common Control Channel)、MCCH(Multicast Control Channel)、MTCH(Multicast Traffic Channel)などがある。
物理チャネル(Physical Channel)は、時間領域で複数個のOFDMシンボルと周波数領域で複数個の副搬送波(Sub−carrier)とで構成される。一つのサブフレーム(Sub−frame)は、時間領域で複数のOFDMシンボル(Symbol)で構成される。リソースブロックは、リソース割当単位であり、複数のOFDMシンボルと複数の副搬送波(sub−carrier)とで構成される。また、各サブフレームは、PDCCH(Physical Downlink Control Channel)、即ち、L1/L2制御チャネルのために、該当サブフレームの特定OFDMシンボル(例えば、1番目のOFDMシンボル)の特定副搬送波を利用することができる。TTI(Transmission Time Interval)は、サブフレーム送信の単位時間である。
以下、端末のRRC状態(RRC state)とRRC接続方法に対して詳述する。
RRC状態とは、端末のRRC階層がE−UTRANのRRC階層と論理的接続(logical connection)されているかどうかを意味し、接続されている場合はRRC接続状態といい、接続されていない場合はRRCアイドル状態という。RRC接続状態の端末はRRC接続が存在するため、E−UTRANは、該当端末の存在をセル単位で把握することができ、したがって、端末を効果的に制御することができる。それに対し、RRCアイドル状態の端末は、E−UTRANが把握することができず、セルより大きい地域単位であるトラッキング区域(Tracking Area)単位にCN(core network)が管理する。即ち、RRCアイドル状態の端末は、大きい地域単位に存在可否のみが把握され、音声やデータのような通常の移動通信サービスを受けるためにはRRC接続状態に移動しなければならない。
ユーザが端末の電源を最初にオンした時、端末は、まず、適切なセルを探索した後、該当セルでRRCアイドル状態にキャンプオンする。RRCアイドル状態の端末は、RRC接続を確率する必要がある時になって初めてRRC接続過程(RRC connection procedure)を介してE−UTRANとRRC接続を確立し、RRC接続状態に移動する。RRCアイドル状態にあった端末がRRC接続を確立する必要がある場合は多様であり、例えば、ユーザの通話試みなどの理由でアップリンクデータ送信が必要な場合、またはE−UTRANからページング(paging)メッセージを受信した場合、これに対する応答メッセージ送信などを挙げることができる。
RRC階層の上位に位置するNAS(Non−Access Stratum)階層は、セション管理(Session Management)と移動性管理(Mobility Management)などの機能を遂行する。
NAS階層で端末の移動性を管理するために、EMM−REGISTERED(EPS Mobility Management−REGISTERED)及びEMM−DEREGISTEREDの二つの状態が定義されており、この二つの状態は、端末とMMEに適用される。初期端末は、EMM−DEREGISTERED状態であり、この端末がネットワークに接続するために初期連結(Initial Attach)手順を介して該当ネットワークに登録する過程を実行する。前記連結(Attach)手順が成功的に実行されると、端末及びMMEは、EMM−REGISTERED状態になる。
端末とEPCとの間のシグナリング接続(signaling connection)を管理するために、ECM(EPS Connection Management)−IDLE状態及びECM−CONNECTED状態の二つの状態が定義されており、この二つの状態は、端末及びMMEに適用される。ECM−IDLE状態の端末がE−UTRANとRRC接続を確立すると、該当端末は、ECM−CONNECTED状態になる。ECM−IDLE状態にあるMMEは、E−UTRANとS1接続(S1 connection)を確立すると、ECM−CONNECTED状態になる。端末がECM−IDLE状態にある時、E−UTRANは、端末のコンテキスト(context)情報を有していない。したがって、ECM−IDLE状態の端末は、ネットワークの命令を受ける必要なくセル選択(cell selection)またはセル再選択(reselection)のような端末基盤の移動性関連手順を実行する。それに対し、端末がECM−CONNECTED状態にある時、端末の移動性は、ネットワークの命令により管理される。ECM−IDLE状態における端末の位置が、ネットワークが知っている位置と異なる場合、端末は、トラッキング区域更新(Tracking Area Update)手順を介してネットワークに端末の該当位置を知らせる。
以下、システム情報(System Information)に対する説明である。
システム情報は、端末が基地局に接続するために知らなければならない必須情報を含む。したがって、端末は、基地局に接続する前にシステム情報を全部受信しなければならず、また、常に最新システム情報を有しなければならない。また、前記システム情報は、一セル内の全ての端末が知らなければならない情報であるため、基地局は、周期的に前記システム情報を送信する。
3GPP TS 36.331 V8.7.0(2009−09)“Radio Resource Control(RRC);Protocol specification(Release 8)“の5.2.2節によると、前記システム情報は、MIB(Master Information Block)、SB(Scheduling Block)、SIB(System Information Block)に分けられる。MIBは、端末が該当セルの物理的構成、例えば、帯域幅(Bandwidth)などを知ることができるようにする。SBは、SIBの送信情報、例えば、送信周期などを知らせる。SIBは、互いに関連のあるシステム情報の集合体である。例えば、あるSIBは、隣接セルの情報のみを含み、あるSIBは、端末が使用するアップリンク無線チャネルの情報のみを含む。
一般的に、ネットワークが端末に提供するサービスは、下記のように三つのタイプに区分することができる。また、どのようなサービスの提供を受けることができるかによって、端末は、セルのタイプも異なるように認識する。以下、サービスタイプを叙述した後、セルのタイプを叙述する。
1)制限的サービス(Limited service):このサービスは、応急呼び出し(Emergency call)及び災害警報システム(Earthquake and Tsunami Warning System;ETWS)を提供し、受容可能セル(acceptable cell)で提供することができる。
2)正規サービス(Normal service):このサービスは、一般的用途の汎用サービス(public use)を意味し、正規セル(suitable or normal cell)で提供することができる。
3)事業者サービス(Operator service):このサービスは、通信ネットワーク事業者のためのサービスを意味し、このセルは、通信ネットワーク事業者のみが使用することができ、一般ユーザは使用することができない。
セルが提供するサービスタイプと関連し、セルのタイプは、下記のように区分されることができる。
1)受容可能セル(Acceptable cell):端末が制限された(Limited)サービスの提供を受けることができるセル。このセルは、該当端末立場で、禁止(barred)されておらず、端末のセル選択基準を満たすセルである。
2)正規セル(Suitable cell):端末が正規サービスの提供を受けることができるセル。このセルは、受容可能セルの条件を満たし、同時に追加条件を満たす。追加的な条件として、このセルは、該当端末が接続できるPLMN(Public Land Mobile Network)所属でなければならず、端末のトラッキング区域(Tracking Area)更新手順の実行が禁止されないセルでなければならない。該当セルがCSGセルの場合、端末がこのセルにCSGメンバとして接続可能なセルでなければならない。
3)禁止されたセル(Barred cell):セルがシステム情報を介して禁止されたセルであるという情報をブロードキャストするセルである。
4)予約されたセル(Reserved cell):セルがシステム情報を介して予約されたセルであるという情報をブロードキャストするセルである。
図4は、RRCアイドル状態の端末の動作を示す流れ図である。図4は、初期電源がオンされた端末がセル選択過程を経てネットワークに登録し、その後、必要な場合、セル再選択する手順を示す。
図4を参照すると、端末は、自分がサービスを受けることを希望するネットワークであるPLMN(public land mobile network)と通信するためのラジオアクセス技術(radio access technology;RAT)を選択する(S410)。PLMN及びRATに対する情報は、端末のユーザが選択することもでき、USIM(universal subscriber identity module)に格納されているものを使用することもできる。
端末は、測定した基地局と信号強度や品質が特定値より大きいセルのうち、最も大きい値を有するセルを選択する(Cell Selection)(S420)。これは電源がオンされた端末がセル選択を実行することであって、初期セル選択(initial cell selection)という。セル選択手順に対して以後に詳述する。セル選択以後の端末は、基地局が周期的に送るシステム情報を受信する。前記特定値は、データ送/受信での物理的信号に対する品質の保障を受けるためにシステムで定義された値を意味する。したがって、適用されるRATによって、その値は異なる。
端末は、ネットワーク登録が必要な場合、ネットワーク登録手順を実行する(S430)。端末は、ネットワークからサービス(例:Paging)を受けるために自分の情報(例:IMSI)を登録する。端末は、セルを選択するたびにアクセスするネットワークに登録するものではなく、システム情報から受けたネットワークの情報(例:Tracking Area Identity;TAI)と自分が知っているネットワークの情報が異なる場合にネットワークに登録する。
端末は、セルで提供されるサービス環境または端末の環境などに基づいてセル再選択を実行する(S440)。端末は、サービスを受けている基地局から測定した信号の強度や品質の値が、隣接したセルの基地局から測定した値より低い場合、端末が接続した基地局のセルより良い信号特性を提供する他のセルの中から一つを選択する。この過程を2番目の過程である初期セル選択(Initial Cell Selection)と区分してセル再選択(Cell Re−Selection)という。このとき、信号特性の変化によって頻繁にセルが再選択されることを防止するために時間的な制約条件をおく。セル再選択手順に対して以後に詳述する。
図5は、RRC接続を確立する過程を示す流れ図である。
端末は、RRC接続を要求するRRC接続要求(RRC Connection Request)メッセージをネットワークに送る(S510)。ネットワークは、RRC接続要求に対する応答としてRRC接続設定(RRC Connection Setup)メッセージを送る(S520)。RRC接続設定メッセージを受信した後、端末は、RRC接続モードに進入する。
端末は、RRC接続確立の成功的な完了を確認するために使われるRRC接続設定完了(RRC Connection Setup Complete)メッセージをネットワークに送る(S530)。
図6は、RRC接続再設定過程を示す流れ図である。RRC接続再設定(reconfiguration)は、RRC接続の修正に使われる。これはRB確立/修正(modify)/解除(release)、ハンドオーバ実行、測定セットアップ/修正/解除のために使われる。
ネットワークは、端末にRRC接続を修正するためのRRC接続再設定(RRC Connection Reconfiguration)メッセージを送る(S610)。端末は、RRC接続再設定に対する応答として、RRC接続再設定の成功的な完了を確認するために使われるRRC接続再設定完了(RRC Connection Reconfiguration Complete)メッセージをネットワークに送る(S620)。
以下、PLMN(public land mobile network)に対して説明する。
PLMNは、モバイルネットワーク運営者により配置及び運用されるネットワークである。各モバイルネットワーク運営者は、一つまたはそれ以上のPLMNを運用する。各PLMNは、MCC(Mobile Country Code)及びMNC(Mobile Network Code)により識別されることができる。セルのPLMN情報は、システム情報に含まれてブロードキャストされる。
PLMN選択、セル選択及びセル再選択において、多様なタイプのPLMNが端末により考慮されることができる。
HPLMN(Home PLMN):端末IMSIのMCC及びMNCとマッチングされるMCC及びMNCを有するPLMN
EHPLMN(Equivalent HPLMN):HPLMNと等価として取り扱われるPLMN
RPLMN(Registered PLMN):位置登録が成功的に終了されたPLMN
EPLMN(Equivalent PLMN):RPLMNと等価として取り扱われるPLMN
各モバイルサービス需要者は、HPLMNに加入する。HPLMNまたはEHPLMNにより端末に一般サービスが提供される時、端末は、ローミング状態(roaming state)ではない。それに対し、HPLMN/EHPLMN以外のPLMNにより端末にサービスが提供される時、端末は、ローミング状態であり、そのPLMNは、VPLMN(Visited PLMN)と呼ばれる。
端末は、初期に電源がオンされると、使用可能なPLMN(public land mobile network)を検索し、サービスを受けることができる適切なPLMNを選択する。PLMNは、モバイルネットワーク運営者(mobile network operator)により配置され(deploy)、または運営されるネットワークである。各モバイルネットワーク運営者は、一つまたはそれ以上のPLMNを運営する。それぞれのPLMNは、MCC(mobile country code)及びMNC(mobile network code)により識別されることができる。セルのPLMN情報は、システム情報に含まれてブロードキャストされる。端末は、選択したPLMNを登録するために試みる。登録が成功した場合、選択されたPLMNは、RPLMN(registered PLMN)になる。ネットワークは、端末にPLMNリストをシグナリングすることができ、これはPLMNリストに含まれているPLMNをRPLMNと同じPLMNであると考慮することができる。ネットワークに登録された端末は、常時ネットワークにより接近可能(reachable)でなければならない。もし、端末がECM−CONNECTED状態(同じくは、RRC接続状態)である場合、ネットワークは、端末がサービスを受けていることを認知する。しかし、端末がECM−IDLE状態(同じくは、RRCアイドル状態)である場合、端末の状況がeNBでは有効でないが、MMEには格納されている。この場合、ECM−IDLE状態の端末の位置は、TA(tracking Area)のリストの粒度(granularity)を介してMMEにのみ知らされる。単一TAは、TAが所属されたPLMN識別子で構成されたTAI(tracking area identity)及びPLMN内のTAを唯一に表現するTAC(tracking area code)により識別される。
その後、選択したPLMNが提供するセルの中から、前記端末が適切なサービスの提供を受けることができる信号品質と特性を有するセルを選択する。
以下、端末がセルを選択する手順に対して詳細に説明する。
電源がオンされ、またはセルにキャンプオンしている時、端末は、適切な品質のセルを選択/再選択することでサービスを受けるための手順を実行する。
RRCアイドル状態の端末は、常に適切な品質のセルを選択することで、このセルを介してサービスの提供を受けるための準備をしなければならない。例えば、電源がオンされた端末は、ネットワークに登録するために適切な品質のセルを選択しなければならない。RRC接続状態にあった前記端末がRRCアイドル状態に進入すると、前記端末は、RRCアイドル状態にキャンプオンするセルを選択しなければならない。このように、前記端末がRRCアイドル状態のようなサービス待機状態にキャンプオンするために、一定条件を満たすセルを選択する過程をセル選択(Cell Selection)という。重要な点は、前記セル選択が、前記端末が前記RRCアイドル状態にキャンプオンするセルを現在決定しない状態で実行するため、可能の限り速かにセルを選択することが重要である。したがって、一定基準以上の無線信号品質を提供するセルの場合、たとえ、このセルが端末に最も良い無線信号品質を提供するセルでないとしても、端末のセル選択過程で選択されることができる。
以下、3GPP TS 36.304 V8.5.0(2009−03)“User Equipment(UE) procedures in idle mode(Release 8)”を参照し、3GPP LTEにおいて、端末がセルを選択する方法及び手順に対して詳述する。
セル選択過程は、大いに、二つに分けられる。
まず、初期セル選択過程では、前記端末が無線チャネルに対する事前情報がない。したがって、前記端末は、適切なセルを探すために全ての無線チャネルを検索する。各チャネルにおいて、前記端末は、最も強いセルを探す。以後、前記端末がセル選択基準を満たす適切な(suitable)セルを探すと、該当セルを選択する。
次に、端末は、格納された情報を活用し、またはセルで放送している情報を活用することで、セルを選択することができる。したがって、初期セル選択過程に比べてセル選択が迅速である。端末がセル選択基準を満たすセルを探すと、該当セルを選択する。もし、この過程を介してセル選択基準を満たす適切なセルを探すことができない場合、端末は、初期セル選択過程を実行する。
前記端末がセル選択過程を介してあるセルを選択した後、端末の移動性または無線環境の変化などにより端末と基地局との間の信号の強度や品質が変わることができる。したがって、もし、選択したセルの品質が低下される場合、端末は、より良い品質を提供する他のセルを選択することができる。このようにセルを再選択する場合、一般的に現在選択されたセルより良い信号品質を提供するセルを選択する。このような過程をセル再選択(Cell Reselection)という。前記セル再選択過程は、無線信号の品質観点で、一般的に端末に最も良い品質を提供するセルを選択することに基本的な目的がある。
無線信号の品質観点外に、ネットワークは、周波数別に優先順位を決定して端末に知らせることができる。このような優先順位を受信した端末は、セル再選択過程で、この優先順位を無線信号品質基準より優先的に考慮するようになる。
前記のように、無線環境の信号特性によってセルを選択または再選択する方法があり、セル再選択において、再選択のためのセルを選択するとき、セルのRATと周波数(frequency)特性によって下記のようなセル再選択方法がある。
−イントラ周波数(Intra−frequency)セル再選択:端末がキャンプ(camp)中であるセルと同じRAT及び同じ中心周波数(center−frequency)を有するセルを再選択
−インター周波数(Inter−frequency)セル再選択:端末がキャンプ中であるセルと同じRAT及び異なる中心周波数を有するセルを再選択
−インターRAT(Inter−RAT)セル再選択:端末がキャンプ中であるRATと異なるRATを使用するセルを再選択
セル再選択過程の原則は、下記の通りである。
第一に、端末は、セル再選択のためにサービングセル(serving cell)及び隣接セル(neighboring cell)の品質を測定する。
第二に、セル再選択は、セル再選択基準に基づいて実行される。セル再選択基準は、サービングセル及び隣接セルの測定に関連して下記のような特性を有している。
イントラ周波数セル再選択は、基本的にランキング(ranking)に基づいて行われる。ランキングとは、セル再選択評価のための指標値を定義し、この指標値を利用してセルを指標値の大きさ順に順序を定める作業である。最も良い指標を有するセルを一般的にべストランクセル(best ranked cell)という。セル指標値は、端末が該当セルに対して測定した値を基本にし、必要によって、周波数オフセットまたはセルオフセットを適用した値である。
インター周波数セル再選択は、ネットワークにより提供された周波数優先順位に基づいて行われる。端末は、最も高い周波数優先順位を有する周波数にキャンプオンする(camp on)ことができるように試みる。ネットワークは、ブロードキャストシグナリング(broadcast signaling)を介してセル内の端末が共通的に適用する周波数優先順位を提供し、または端末別シグナリング(dedicated signaling)を介して端末別に各々周波数別優先順位を提供することができる。ブロードキャストシグナリングを介して提供されるセル再選択優先順位を共用優先順位(common priority)といい、端末別にネットワークが設定するセル再選択優先順位を専用優先順位(dedicated priority)という。端末は、専用優先順位を受信すると、専用優先順位と関連した有効時間(validity time)を共に受信することができる。端末は、専用優先順位を受信すると、共に受信した有効時間に設定された有効性タイマ(validity timer)を開始する。端末は、有効性タイマが動作する中、RRCアイドルモードで専用優先順位を適用する。有効性タイマが満了されると、端末は、専用優先順位を廃棄し、再び共用優先順位を適用する。
インター周波数セル再選択のために、ネットワークは、端末にセル再選択に使われるパラメータ(例えば、周波数別オフセット(frequency−specific offset))を周波数別に提供することができる。
イントラ周波数セル再選択またはインター周波数セル再選択のために、ネットワークは、端末にセル再選択に使われる隣接セルリスト(Neighboring Cell List、NCL)を提供することができる。このNCLは、セル再選択に使われるセル別パラメータ(例えば、セル別オフセット(cell−specific offset))を含む。
イントラ周波数またはインター周波数セル再選択のために、ネットワークは、端末にセル再選択に使われるセル再選択禁止リスト(black list)を提供することができる。禁止リストに含まれているセルに対し、端末は、セル再選択を実行しない。
以下、セル再選択評価過程で実行するランキングに対して説明する。
セルの優先順位を定める時に使われるランキング指標(ranking criterion)は、数式1のように定義される。
ここで、Rsはサービングセルのランキング指標であり、Rnは隣接セルのランキング指標であり、Qmeas,sは端末がサービングセルに対して測定した品質値であり、Qmeas,nは端末が隣接セルに対して測定した品質値であり、Qhystはランキングのためのヒステリシス(hysteresis)値であり、Qoffsetは二つのセル間のオフセットである。
イントラ周波数で、端末がサービングセルと隣接セルとの間のオフセット(Qoffsets,n)を受信した場合は、Qoffset=Qoffsets,nであり、端末がQoffsets,nを受信しない場合は、Qoffset=0である。
インター周波数で、端末が該当セルに対するオフセット(Qoffsets,n)を受信した場合は、Qoffset=Qoffsets,n+Qfrequencyであり、端末がQoffsets,nを受信しない場合は、Qoffset=Qfrequencyである。
サービングセルのランキング指標(Rs)と隣接セルのランキング指標(Rn)が互いに類似する状態で変動すると、変動結果、ランキング順位が頻繁に変わるため、端末が二つのセルを交互に再選択することができる。Qhystは、セル再選択でヒステリシスを与え、端末が二つのセルを交互に再選択することを防止するためのパラメータである。
端末は、前記数式によってサービングセルのRs及び隣接セルのRnを測定し、ランキング指標値が最も大きい値を有するセルをベストランク(best ranked)セルと見なし、このセルを再選択する。
前記基準によると、セル再選択において、セルの品質が最も主要な基準として作用することを確認することができる。もし、再選択したセルが正規セル(suitable cell)でない場合、端末は、該当周波数または該当セルをセル再選択対象から除外する。
以下、RLM(Radio Link Monitoring)に対して説明する。
端末は、PCellのダウンリンク無線リンク品質を検知するために、セル特定参照信号(cell−specific reference signal)に基づいてダウンリンク品質をモニタリングする。端末は、PCellのダウンリンク無線リンク品質をモニタリングすることを目的として、ダウンリンク無線リンク品質を推定し、それを閾値Qout及びQinと比較する。閾値Qoutは、ダウンリンク無線リンクが安定的に受信されることができない水準に定義され、これはPDFICHエラーを考慮して仮想のPDCCH送信(hypothetical PDCCH transmission)の10%ブロックエラー率に相応する。閾値Qinは、Qoutのレベルより安定的に受信されることができるダウンリンク無線リンク品質レベルに定義され、これはPCFICHエラーを考慮して仮想のPDCCH送信の2%ブロックエラー率に相応する。
以下、無線リンク失敗(Radio Link Failure;RLF)に対して説明する。
端末は、サービスを受信するサービングセルとの無線リンクの品質維持のために持続的に測定を実行する。端末は、サービングセルとの無線リンクの品質悪化(deterioration)により現在状況で通信が不可能かどうかを決定する。もし、サービングセルの品質があまりにも低くて通信がほぼ不可能な場合、端末は、現在状況を無線連結失敗であると決定する。
もし、無線リンク失敗が決定されると、端末は、現在のサービングセルとの通信維持をあきらめ、セル選択(または、セル再選択)手順を介して新しいセルを選択し、新しいセルへのRRC接続再確立(RRC connection re−establishment)を試みる。
3GPP LTEのスペックでは、正常に通信することができない場合として下記のような例示を挙げている。
−端末の物理階層の無線品質測定結果に基づき、端末がダウンリンク通信リンク品質に深刻な問題があると判断した場合(RLM実行中、PCellの品質が低いと判断した場合)
−MAC副階層でランダムアクセス(random access)手順が持続的に失敗してアップリンク送信に問題があると判断した場合
−RLC副階層でアップリンクデータ送信が持続的に失敗してアップリンク送信に問題があると判断した場合
−ハンドオーバを失敗したと判断した場合
−端末が受信したメッセージが完全性検査(integrity check)を通過することができない場合
以下、RRC接続再確立(RRC connection re−establishment)手順に対し、より詳細に説明する。
図7は、RRC接続再確立手順を示す。
図7を参照すると、端末は、SRB0(Signaling Radio Bearer #0)を除外した設定されていた全ての無線ベアラ(radio bearer)使用を中断し、AS(Access Stratum)の各副階層を初期化する(S710)。また、各副階層及び物理階層を基本構成(default configuration)に設定する。この過程中、端末は、RRC接続状態を維持する。
端末は、RRC接続再設定手順を実行するためのセル選択手順を実行する(S720)。RRC接続再確立手順のうち、セル選択手順は、端末がRRC接続状態を維持しているにもかかわらず、端末がRRCアイドル状態で実行するセル選択手順と同様に実行されることができる。
端末は、セル選択手順を実行した後、該当セルのシステム情報を確認することで該当セルが適合したセルかどうかを判断する(S730)。もし、選択されたセルが適切なE−UTRANセルであると判断された場合、端末は、該当セルにRRC接続再確立要求メッセージ(RRC connection reestablishment request message)を送信する(S740)。
一方、RRC接続再確立手順を実行するためのセル選択手順を介して選択されたセルがE−UTRAN以外の異なるRATを使用するセルであると判断された場合、RRC接続再確立手順を中断し、端末は、RRCアイドル状態に進入する(S750)。
端末は、セル選択手順及び選択したセルのシステム情報の受信を介して、制限された時間内にセルの適切性確認を終えるように具現されることができる。そのために、端末は、RRC接続再確立手順の開始によってタイマを駆動させることができる。タイマは、端末が適合したセルを選択したと判断された場合、中断されることができる。タイマが満了された場合、端末は、RRC接続再確立手順が失敗したと見なし、RRCアイドル状態に進入することができる。以下、このタイマを無線リンク失敗タイマという。LTEスペックTS 36.331では、T311という名称のタイマが無線リンク失敗タイマとして活用されることができる。端末は、このタイマの設定値をサービングセルのシステム情報から取得することができる。
端末からRRC接続再確立要求メッセージを受信し、要求を受諾した場合、セルは、端末にRRC接続再確立メッセージ(RRC connection reestablishment message)を送信する。
セルからRRC接続再確立メッセージを受信した端末は、SRB1に対するPDCP副階層とRLC副階層を再構成する。また、セキュリティ設定と関連した各種キー値を再計算し、セキュリティを担当するPDCP副階層を新しく計算したセキュリティキー値で再構成する。それによって、端末とセルとの間のSRB1が開放され、RRC制御メッセージをやりとりすることができるようになる。端末は、SRB1の再開を完了し、セルにRRC接続再確立手順が完了したというRRC接続再確立完了メッセージ(RRC connection reestablishment complete message)を送信する(S760)。
それに対し、端末からRRC接続再確立要求メッセージを受信し、要求を受諾しない場合、セルは、端末にRRC接続再確立拒絶メッセージ(RRC connection reestablishment reject message)を送信する。
RRC接続再確立手順が成功的に実行されると、セルと端末は、RRC接続再設定手順を実行する。それによって、端末は、RRC接続再確立手順を実行する前の状態を回復し、サービスの連続性を最大限保障する。
以下、測定及び測定報告に対して説明する。
移動通信システムにおいて、端末の移動性(mobility)サポートは必須である。したがって、端末は、現在サービスを提供するサービングセル(serving cell)に対する品質及び隣接セルに対する品質を持続的に測定する。端末は、測定結果を適切な時間にネットワークに報告し、ネットワークは、ハンドオーバなどを介して端末に最適の移動性を提供する。一般的に、このような目的の測定を無線リソース管理測定(RRM(radio resource management) measurement)という。
端末は、移動性サポートの目的外、事業者がネットワークの運営のための情報を提供するために、ネットワークが設定する特定目的の測定を実行し、その測定結果をネットワークに報告することができる。例えば、端末は、ネットワークが定めた特定セルのブロードキャスト情報を受信する。端末は、前記特定セルのセル識別子(Cell Identity)(これを広域(Global)セル識別子ともいう)、前記特定セルが属する位置識別情報(例えば、Tracking Area Code)及び/またはその他のセル情報(例えば、CSG(Closed Subscriber Group)セルのメンバ可否)をサービングセルに報告することができる。
移動中の端末は、特定地域の品質が非常に悪いということを測定を介して確認した場合、品質が悪いセルに対する位置情報及び測定結果をネットワークに報告することができる。ネットワークは、ネックワークの運営のための端末の測定結果の報告に基づき、ネットワークの最適化を試みることができる。
周波数再使用(Frequency reuse factor)は、1人移動通信システムにおいて、移動性がほとんど同じ周波数バンドにある互いに異なるセル間に行われる。したがって、端末の移動性をよく保障するためには、端末は、サービングセルの中心周波数と同じ中心周波数を有する隣接セルの品質及びセル情報を正確に測定可能でなければならない。このようにサービングセルの中心周波数と同じ中心周波数を有するセルに対する測定をイントラ周波数測定(intra−frequency measurement)という。端末は、イントラ周波数測定を実行し、測定結果をネットワークに適切な時間に報告することで、該当する測定結果の目的が達成されるようにする。
移動通信事業者は、複数の周波数バンドを使用してネットワークを運用することもできる。複数の周波数バンドを介して通信システムのサービスが提供される場合、端末に最適の移動性を保障するためには、端末は、サービングセルの中心周波数と異なる中心周波数を有する隣接セルの品質及びセル情報を正確に測定可能でなければならない。このように、サービングセルの中心周波数と異なる中心周波数を有するセルに対する測定をインター周波数測定(inter−frequency measurement)という。端末は、インター周波数測定を実行し、測定結果をネットワークに適切な時間に報告可能でなければならない。
端末が異なるRATに基づくネットワークに対する測定をサポートする場合、基地局設定により該当ネックワークのセルに対する測定をすることもできる。このような測定をインターラジオアクセス方式(inter−RAT(Radio Access Technology))測定という。例えば、RATは、3GPP標準規格に従うUTRAN(UMTS Terrestrial Radio Access Network)及びGERAN(GSM(登録商標) EDGE Radio Access Network)を含むことができ、3GPP2標準規格に従うCDMA2000システムも含むことができる。
図8は、既存の測定実行方法を示す流れ図である。
端末は、基地局から測定設定(measurement configuration)情報を受信する(S810)。測定設定情報を含むメッセージを測定設定メッセージという。端末は、測定設定情報に基づいて測定を実行する(S820)。端末は、測定結果が測定設定情報内の報告条件を満たすと、測定結果を基地局に報告する(S830)。測定結果を含むメッセージを測定報告メッセージという。
測定設定情報は、下記のような情報を含むことができる。
(1)測定対象(Measurement object)情報:端末が測定を実行する対象に対する情報である。測定対象は、セル内測定の対象であるイントラ周波数測定対象、セル間測定の対象であるインター周波数測定対象、及びインターRAT測定の対象であるインターRAT測定対象のうち、少なくともいずれか一つを含む。例えば、イントラ周波数測定対象は、サービングセルと同じ周波数バンドを有する隣接セルを指示し、インター周波数測定対象は、サービングセルと異なる周波数バンドを有する隣接セルを指示し、インターRAT測定対象は、サービングセルのRATと異なるRATの隣接セルを指示することができる。
(2)報告設定(Reporting configuration)情報:端末が測定結果を送信することをいつ報告するかに対する報告条件及び報告タイプ(type)に対する情報である。報告設定情報は、報告設定のリストで構成されることができる。各報告設定は、報告基準(reporting criterion)及び報告フォーマット(reporting format)を含むことができる。報告基準は、端末が測定結果を送信することをトリガする基準である。報告基準は、測定報告の周期または測定報告のための単一イベントである。報告フォーマットは、端末が測定結果をどのようなタイプに構成するかに対する情報である。
(3)測定識別子(Measurement identity)情報:測定対象と報告設定を連関させ、端末がどの測定対象に対し、いつ、どのようなタイプに報告するかを決定するようにする測定識別子に対する情報である。測定識別子情報は、測定報告メッセージに含まれ、測定結果がどの測定対象に対するものであり、測定報告がどのような報告条件に発生したかを示すことができる。
(4)量的設定(Quantity configuration)情報:測定単位、報告単位及び/または測定結果値のフィルタリングを設定するためのパラメータに対する情報である。
(5)測定ギャップ(Measurement gap)情報:ダウンリンク送信またはアップリンク送信がスケジューリングされなくて、端末がサービングセルとのデータ送信に対する考慮なしに測定にのみ使われることができる区間である測定ギャップに対する情報である。
端末は、測定手順を実行するために、測定対象リスト、測定報告設定リスト及び測定識別子リストを有している。
3GPP LTEにおいて、基地局は、端末に一つの周波数バンドに対して一つの測定対象のみを設定することができる。3GPP TS 36.331 V8.5.0(2009−03)“Evolved Universal Terrestrial Radio Access(E−UTRA) Radio Resource Control(RRC);Protocol specification(Release 8)”の5.5.4節によると、以下の表のような測定報告が誘発されるイベントが定義されている。
端末の測定結果が設定されたイベントを満たすと、端末は、測定報告メッセージを基地局に送信する。
図9は、端末に設定された測定設定の一例を示す。
まず、測定識別子1(901)は、イントラ周波数測定対象と報告設定1を連結している。端末は、セル内測定(intra frequency masurement)を実行し、報告設定1は、測定結果報告の基準及び報告タイプの決定に使われる。
測定識別子2(902)は、測定識別子1(901)と同様に、イントラ周波数測定対象と連結されているが、イントラ周波数測定対象を報告設定2に連結している。端末は、測定を実行し、報告設定2は、測定結果報告の基準及び報告タイプの決定に使われる。
測定識別子1(901)と測定識別子2(902)により、端末は、イントラ周波数測定対象に対する測定結果が報告設定1及び報告設定2のうちいずれか一つを満たしても、測定結果を送信する。
測定識別子3(903)は、インター周波数測定対象1と報告設定3を連結している。端末は、インター周波数測定対象1に対する測定結果が報告設定3に含まれている報告条件を満たすと、測定結果を報告する。
測定識別子4(904)は、インター周波数測定対象2と報告設定2を連結している。端末は、インター周波数測定対象2に対する測定結果が報告設定2に含まれている報告条件を満たすと、測定結果を報告する。
一方、測定対象、報告設定及び/または測定識別子は、追加、変更及び/または削除が可能である。これは基地局が端末に新しい測定設定メッセージを送り、または測定設定変更メッセージを送ることによって指示することができる。
図10は、測定識別子を削除する例を示す。測定識別子2(902)が削除されると、測定識別子2(902)と連関された測定対象に対する測定が中断され、測定報告も送信されない。削除された測定識別子と連関された測定対象や報告設定は、変更されない。
図11は、測定対象を削除する例を示す。インター周波数測定対象1が削除されると、端末は、連関された測定識別子3(903)も削除する。インター周波数測定対象1に対する測定が中断され、測定報告も送信されない。しかし、削除されたインター周波数測定対象1に連関された報告設定は、変更または削除されない。
報告設定が除去されると、端末は、連関された測定識別子も除去する。端末は、連関された測定識別子により連関された測定対象に対する測定を中断する。しかし、削除された報告設定に連関された測定対象は、変更または削除されない。
測定報告は、測定識別子、サービングセルの測定された品質及び隣接セル(neighboring cell)の測定結果を含むことができる。測定識別子は、測定報告がトリガされた測定対象を識別する。隣接セルの測定結果は、隣接セルのセル識別子及び測定された品質を含むことができる。測定された品質は、RSRP(Reference Signal Received Power)及びRSRQ(Reference Signal Received Quality)のうち少なくとも一つを含むことができる。
次に、TCE(Tacking Collection Entity)に対して説明する。
加入者及び機器追跡(subscriber and equipment trace)は、一つまたはそれ以上の特定モバイルに対して通話レベル(call level)上非常に詳細な情報を提供する。このデータは、性能測定のための情報のための追加的なソースになることができ、また、より深化したモニタリング及び最適化運営が許容されるようにする。常時情報のソースになる性能測定とは違って、追跡(trace)は、特定な分析目的のための制限された時間区間中、ユーザの要求/必要によって活性化されることができる。追跡は、誤作動するモバイルの根本的な原因決定、改善された故障修理、リソース使用及び品質の最適化、RF(Radio Frequency)カバレッジ制御、キャパシティ向上(capacity improvement)、通話中の途切れ現象に対する分析、コアネットワーク(Core Network)及びUTRANの両端間のUMTS手順確認のような動作において非常に重要な役割を占める。
特定ユーザ(例えば、IMSI(International Mobile Subscriber Identity))またはモバイルタイプ(例えば、IMEI(International Mobile Equipment Identity)またはIMEISV(IMEI and Software Version))またはユーザにより開始されたサービスのために、通話レベルでのインターフェース上データをロギングする機能は、通話中の最終ユーザQoSの認識(例えば、要求されたQoS vs. 提供されたQoS)、プロトコルメッセージ及びRF測定間の相関、または特定モバイルベンダとの情報処理相互運用のように、性能測定からは推論されることができない情報を取得可能にする。追跡データは、TCEで収集される。
以下、MDT(Minimization of Driving Tests)に対して説明する。
MDTは、セルカバレッジの最適化(coverage optimization)のために、従来の事業者が自動車を使用してセルの品質を測定するドライブテスト(drive test)をする代わりに、端末に測定を実行し、その結果を報告するようにすることである。カバレッジは、基地局の位置、周辺建物の配置、及びユーザの利用環境によって変わる。したがって、事業者は、周期的にドライブテストをしなければならず、これは多くの費用とリソースが所要される。このような短所を克服するために、事業者が端末を利用してカバレッジを測定するMDTが提案される。
事業者は、複数の端末から受信したMDT測定値を総合することで、事業者がサービスを提供する全般の領域にわたってサービス可能可否及びサービスの品質度の分布を示すカバレッジマップ(coverage map)を作成してネットワーク運用及び最適化に活用することができる。例えば、端末から特定地域のカバレッジ問題に対して報告を受けると、事業者は、該当領域のサービスを提供する基地局の送信電力を増加することで、該当地域セルのカバレッジを拡張することができる。このような方法を介してネットワークを最適化する時間と費用を最小化することができる。
MDTは、OAM(operation、administration、and maintenance)のための運営者のツールのうち一つである追跡機能のフレームワーク(framework)に基づく。追跡機能は、追跡して端末の行動をロギング(logging)することができる能力を運営者に提供するため、端末側機能不良の主な原因を決定することを可能にする。追跡されたデータ(traced data)は、ネットワーク上に収集され、これをTCE(trace collection entity)という。運営者は、分析及び評価のためにTCEに収集されたデータを使用する。MDTのために使われる追跡機能は、追跡機能基盤のシグナリング及び追跡機能基盤の管理を含む。追跡機能基盤のシグナリングは、特定端末のためのMDT作業を活性化するために使われ、それに対し、追跡機能基盤の管理は、特定端末に限定されることなくMDT作業を活性化するために使われる。
MDTは、端末が測定及び格納したログデータを非実時間に報告するか、または実時間に報告するかによって、ログされたMDT(logged MDT)と即時MDT(immediate MDT)の二つの種類に分けられる。ログされたMDTは、端末がMDT測定を進行し、そのデータをロギングした後にネットワークに送信する方法である。それに対し、即時MDTは、MDT測定をした後、そのデータをネットワークに送信する方法である。ログされたMDTによると、端末は、RRCアイドル状態でMDT測定を実行するが、即時MDTによると、端末は、RRC接続状態でMDT測定を実行する。
図12は、ログされたMDTを実行する方法を示す流れ図である。
図12を参照すると、端末は、ログされた測定設定(logged measurements configuration)を受信する(S1210)。ログされた測定設定は、RRCメッセージに含まれてダウンリンク制御チャネルとして送信されることができる。ログされた測定設定は、TCE ID、ロギングの実行に基準となる時間(reference time)情報、ロギング持続時間(logging duration)、ロギングインターバル(logging interval)、領域設定(area configuration)に対する情報のうち少なくとも一つを含むことができる。ロギングインターバルは、測定結果を格納するインターバル(interval)を示す。ロギング持続時間は、端末がログされたMDTを実行する持続時間を指示する。基準時間は、ログされたMDTを実行する持続時間の基準となる時間を指示する。領域設定は、端末がロギングを実行するように要求された領域を指示する。
一方、端末は、ログされた測定設定を受信すると、有効性タイマ(validity timer)を開始する。有効性タイマは、ログされた測定設定の寿命(lifetime)を意味し、これはロギング持続時間に対する情報により特定されることができる。有効性タイマの持続時間は、ログされた測定設定の有効寿命だけでなく、端末が有している測定結果の有効性を指示することもできる。
以上のように、端末がログされた測定設定をし、それによる全ての手順が実行される手順を設定局面(configuration phase)という。
端末がRRCアイドル状態に進入すると(S1221)、端末は、有効性タイマが駆動される中、測定結果をロギングする(S1222)。測定結果値は、RSRP、RSRQ、RSCP(received signal code power)、Ec/Noなどがある。以下、測定結果をロギングした情報をログされた測定(logged measurements)及び/または測定結果ログという。端末が少なくとも一回以上測定結果をロギングする時間的な区間をロギング局面(logging phase)という。
端末がログされた測定設定に基づいてログされたMDTを実行することは、端末が存在する位置によって変わることができる。
図13は、ロギング地域によるログされたMDTの例示を示す。
ネットワークは、端末がロギングしなければならない地域であるロギング地域を設定することができる。ロギング地域は、セルリストで表現され、またはトラッキング領域(tracking area)/ロケーション領域(location area)リストで表現されることができる。端末にロギング地域が設定された場合、端末は、ロギング地域から外れると、ロギングを中断する。
図13を参照すると、第1の領域1310及び第3の領域1330は、ロギング地域に設定された領域であり、第2の領域1320は、ロギングが許容されない領域である。端末は、第1の領域1310ではロギングをするが、第2の領域1320ではロギングをしない。端末は、第2の領域1320から第3の領域1330へ移動すると、再びロギングを実行する。
図14は、RAT変更によるログされたMDTの例示を示す。
端末は、ログされた測定設定を受信したRATにキャンプオンしている(camp on)時のみロギングを実行し、他のRATではロギングを中断する。ただし、端末は、キャンプオンしているRAT外に他のRATのセル情報をロギングすることができる。
第1の領域1410及び第3の領域1430は、E−UTRAN領域であり、第2の領域1420は、UTRAN領域である。ログされた測定設定は、E−UTRANから受信される。端末は、第2の領域1420に進入すると、MDT測定を実行しない。
また、図12を参照すると、端末がRRC接続状態に進入し(S1231)、報告するログされた測定がある場合、端末は、報告するログされた測定があることを基地局に知らせる(S1232)。端末は、RRC接続が確立される時、またはRRC接続が再確立(re−establish)される時、またはRRC接続が再設定(reconfiguration)される時、ログされた測定があることを基地局に知らせることができる。また、端末がハンドオーバを実行する場合、ハンドオーバ対象セルにログされた測定があることを知らせることができる。端末がログされた測定があることを基地局に知らせることは、端末が基地局に送信するRRCメッセージにログされた測定があることを知らせる指示情報であるログされた測定可用性(logged measurements available)指示子を含ませて送信することである。前記RRCメッセージは、RRC接続設定完了メッセージ、RRC接続再確立完了メッセージ、RRC再設定完了メッセージまたはハンドオーバ完了メッセージである。
基地局は、端末からログされた測定があることを知らせる信号を受信すると、端末にログされた測定を報告するように要求する(S1233)。ログされた測定を報告することを要求することは、これを指示する情報に対するログされた測定報告要求(logged measurement report request)パラメータをRRCメッセージに含ませて送信することである。前記RRCメッセージは、端末情報要求メッセージ(UE information request message)である。
端末は、基地局からログされた測定の報告が要求されると、ログされた測定を基地局に報告する(S1234)。ログされた測定を基地局に報告することは、ログされた測定を含むログされた測定報告(logged measurements report)をRRCメッセージに含ませて基地局に送信することである。前記RRCメッセージは、端末情報報告メッセージ(UE information report message)である。端末は、ログされた測定を報告するにあたって、報告時点に端末が有するログされた測定全体を基地局に報告し、またはその一部を基地局に報告することができる。一部を報告する場合、報告された一部は、廃棄されることができる。
前記のように、端末が基地局にログされた測定があることを知らせ、基地局から報告要求を受け、それによって、ログされた測定を報告する過程が実行される局面を報告局面(reporting phase)という。
ログされたMDTが実行される中、端末が測定することは、主に無線環境に対することである。MDT測定は、セル識別子、セルの信号品質及び/または信号強度を含むことができる。MDT測定は、測定時間と測定場所を含むことができる。以下の表2は、端末がロギングする内容を例示する。
互いに異なるロギング時点にロギングした情報は、下記のように互いに異なるログエントリ(log entry)に区分されるように格納されることができる。
図15は、ログされた測定の一例を示す。
ログされた測定は、一つまたはそれ以上のログエントリを含む。
ログエントリは、ロギング位置(logging location)、ロギング時間(logging time)、サービングセル識別子、サービングセル測定結果及び隣接セル測定結果を含む。
ロギング位置は、端末が測定した位置を示す。ロギング時間は、端末が測定した時間を示す。互いに異なるロギング時間にロギングした情報は、互いに異なるログエントリに格納される。
サービングセル識別子は、階層3でのセル識別子(これをGCI(Global Cell Identity)という)が含まれることができる。GCIは、PCI(Physical Cell Identity)とPLMN識別子の集合である。
一方、端末は、無線環境外に端末の性能(performance)関連指標を分析してロギングすることができる。例えば、処理率(throughput、誤った送信/受信率(erroneous transmission/reception rate)等が含まれることができる。
また、図12を参照すると、前述したロギング局面及び報告局面は、ロギング持続時間中に複数回にかけて存在できる(S1241、S1242)。
基地局は、ログされた測定の報告を受けると、これをTCEに記録/格納することができる
有効性タイマが満了された以後、即ち、ロギング持続時間が経過された以後、端末がまだ報告しないログされた測定を有している場合、端末は、これを基地局に報告するための手順を実行する。そのための全ての手順が実行される局面をポスト報告局面(post−reporting phase)という。
端末は、ロギング持続時間終了後、ログされた測定設定を廃棄(discard)し、保存タイマ(conservation timer)を開始する。ロギング持続時間終了後、端末は、MDT測定を中断する。しかし、既にログされている測定は、廃棄されずに維持される。保存タイマは、残っているログされた測定の寿命を示す。
保存タイマ満了前に端末がRRC接続状態に進入すると(S1251)、まだ報告しないログされた測定を基地局に報告することができる。この場合、前述したログされた測定報告のための手順が実行されることができる(S1252、S1253、S1254)。保存タイマが満了されると、残っているログされた測定は、廃棄されることができる。基地局は、ログされた測定の報告を受けると、これをTCEに記録/格納することができる
前記保存タイマは、端末に特定値(predetermined value)に固定されて事前に設定されることができる。例えば、保存タイマの値は、48時間である。または、保存タイマの値は、ログされた測定設定に含まれて端末に伝達され、または他のRRCメッセージに含まれて端末に伝達されることができる。
一方、端末に新しいログされた測定設定が伝達されると、端末は、既存のログされた測定設定を新しく取得したログされた測定設定に更新することができる。この場合、有効性タイマは、ログされた測定設定を新しく受信した時点から再開始することができる。また、以前ログされた測定設定に基づくログされた測定は、廃棄されることができる。
図16は、即時MDTの例示を示す。即時MDTは、RRM(radio resource management)測定及び報告メカニズムを基本とし、追加的に測定報告時に位置と関連した情報を追加して基地局に報告する。
図16を参照すると、端末は、RRC接続再設定メッセージを受信し(S1610)、RRC接続再設定完了メッセージを送信する(S1620)。それによって、端末は、RRC接続状態に進入する。端末は、RRC接続再設定メッセージを受信することによって測定設定を受信することができる。図16の例示において、測定設定は、RRC接続再設定メッセージを介して受信するが、これは例示に過ぎず、他のRRCメッセージに含まれて送信されることもできる。
端末は、RRC接続状態で測定及び評価(measurement and evaluation)を実行し(S1631)、測定結果を基地局に報告する(S1632)。即時MDTにおいて、測定結果は、可能な場合、GNSS(global navigation satellite system)位置情報の例示のように正確な位置情報を提供することができる。RFフィンガプリント(finger print)のような位置測定のために、端末の位置決定に使われることができる隣接セル測定情報を提供することもできる。
図16において、まず、実行された測定及び評価(S1631)、報告(S1632)以後にも、端末は、測定及び評価(S1642)を実行した後、即時、基地局に測定結果を報告(S1643)することを知ることができる。これはログされたMDTと即時MDTの最も大きい相違点である。
次に、RLFの報告と関連して説明する。
端末は、ネットワークのMRO(Mobility Robustness Optimization)をサポートするためにRLFが発生し、またはハンドオーバ失敗(handover failure)が発生すると、このような失敗イベントをネットワークに報告する。
RRC接続再確立後、端末は、RLF報告をeNBに提供することができる。RLF報告に含まれている無線測定は、カバレッジ問題を識別するために失敗の潜在的理由として使われることができる。この情報は、イントラ−LTE移動性連結失敗に対するMRO評価でこのようなイベントを排除させ、そのイベントを他のアルゴリズムに対する入力に向けるために使われることができる。
RRC接続再確立が失敗し、または端末がRRC接続再確立を実行することができない場合、端末は、アイドルモードで再連結した後、eNBに対する有効なRLF報告を生成することができる。このような目的のために、端末は、最新RLFまたはハンドオーバ失敗関連情報を格納し、ネットワークによりRLF報告が受信されるまで、または前記RLFまたはハンドオーバ失敗が検知された後48時間中、以後RRC接続(再)確立及びハンドオーバ毎にRLF報告が有効であることをLTEセルに指示することができる。
端末は、状態移動及びRAT変更中、前記情報を維持し、前記LTE RATに戻った後、再びRLF報告が有効であることを指示する。
RRC接続設定手順において、RLF報告の有効とは、端末が連結失敗のような妨害を受け、この失敗によるRLF報告がまだネットワークに伝達されていないことを指示する。端末からのRLF報告は、以下の情報を含む。
−端末にサービスを提供した最後のセル(RLFの場合)またはハンドオーバのターゲットのE−CGI。E−CGIが知らされていない場合、その代わりにPCI及び周波数情報が使われる。
−再確立試みがあったセルのE−CGI
−最後のハンドオーバ初期化時、一例として、メッセージ7(RRC接続再設定)が端末により受信された時、端末にサービスを提供したセルのE−CGI
−最後のハンドオーバ初期化から連結失敗まで経過した時間
−連結失敗がRLFによることか、またはハンドオーバ失敗によることかを指示する情報
−無線測定
−失敗の位置
端末からRLF失敗を受信したeNBは、報告された連結失敗以前に端末にサービスを提供したeNBに前記報告をフォワーディングすることができる。RLF報告に含まれている無線測定は、無線リンク失敗の潜在的な原因としてのカバレッジ問題を識別するために使われることができる。この情報は、イントラ−LTE移動性連結失敗に対するMRO評価でこのようなイベントを排除させ、これらを他のアルゴリズムに対する入力に向けるために使われることができる。RLF報告は、MDTの一部として考慮されることができる。
次に、接続可能可否測定(accessibility measurement)に対して説明する。
端末のための連結の非有効性(non−availability)測定方法は、多様であり、これは共用チャネル(common channels)及び連結手順に対して扱う。ネットワークに連結の非有効性を知らせ、それによって、連結の有効性を増加させるためのパラメータを最適化するために、端末は、接続確立失敗時、接続可能可否測定を実行する。接続可能可否測定のために、端末は、以下のようなロギングを実行する。
−失敗と報告との間の時間をカウンティングする状態的タイマ(relative timer)を使用することによって誘導されたタイムスタンプが含まれる。接続可能可否測定のための格納時間は、48時間である。
−送信されたランダムアクセスプリアンブルの個数を報告することがサポートされる。
−最大パワレベルに到達したかどうかを指示することが含まれる。
−接続確立のためのランダムアクセス手順中にコンテンション(contention)が検知されたかどうかを指示することが含まれる。
接続可能可否測定は、MDTの一部として考慮されることができる。
以下、IDC(in−device coexistence)に対して説明する。
ユーザが多様なネットワークにいつでもどこでも接続するためには、一つの端末にLTE、WiFi、ブルートゥース(Bluetooth(登録商標);BT)等の無線通信システムのための送受信機をはじめとして、GNSS(global navigation satellite system)受信機を具備することができる。例えば、BT装備を利用してVoIPサービス、マルチメディアサービスを受けるためにLTEとBTモジュールを装着した端末、トラフィック分散のためにLTEとWiFiモジュールを装着した端末、位置情報を追加的に取得するためにGNSSとLTEモジュールを装着した端末などがある。
前記の場合、一つの端末機内で複数の送受信機が近接していることにより、一つの送信機で送信されるパワの強度が他の受信機の受信パワより大きい場合が発生できる。フィルタ技術や使用周波数に間隔をおくことによって、二つの送受信機間の干渉(IDC interference)が発生することを防止することができる。しかし、複数の無線通信モジュールが一つの端末内で隣接周波数で動作する場合、現在のフィルタ技術としては十分な干渉除去をすることができない。今後、端末内の複数個の無線通信モジュールのための送受信機の共存のためには前記問題を解決する必要がある。
図17は、LTE、GPS、BT/WiFiが一つの端末内で共存するIDC環境で相互間に干渉が発生できる状況を示す。
LTEモジュールと共存している他の通信モジュールとの協力(coordination)があるかどうか、IDC干渉解決のためにLTEモジュールと基地局との協力があるかどうかによって、IDC干渉回避(avoidance)は、大いに、三つのモードに分けられる。第一のモードは、共存通信モジュール間、そして、LTEとネットワークとの間にIDC干渉回避のために何らの協力がないモードである。この場合、LTEモジュールは、共存している他の通信モジュールに対する情報を知らないため、IDC干渉によるサービス品質の低下を正確に処理することができない場合がある。第二のモードは、端末の内部で共存通信モジュール間の協力がある場合である。このモードでは共存するモジュール同士は相手方モジュールのon/off状態、トラフィック送信状態などを知ることができる。しかし、端末とネットワークとの間には何らの協力がないモードである。第三のモードは、端末の内部で共存モジュール間の協力だけでなく、端末とネットワークとの間にも協力が存在するモードである。このモードでは共存するモジュールが相手方モジュールのon/off状態、トラフィック送信状態などを知ることができるだけでなく、端末がネットワークにIDC干渉状態を知らせることによって、ネットワークがIDC干渉を避けるための決定をおろして措置する。
LTEモジュールは、前記のように端末の内部で他のモジュールとの協力だけでなく、インター/イントラ周波数測定を介してIDC干渉を測定することができる。
干渉は、互いに異なる通信モジュールが一つの端末内で共存して動作することによって発生するIDC干渉であり、IDC干渉は、下記のような共存状況で発生できる。
干渉は、LTEとWiFiが共存する状況で発生する。
干渉は、LTEとBTが共存する状況で発生する。
干渉は、LTEとGNSSが共存する状況で発生する。
通信モジュールは、周波数側面で下記のように隣接周波数で動作することによって相互干渉を与えることができる。
LTE TDDがBand40(2300MHz〜2400MHz)で動作し、WiFi、BTが無免許帯域(unlicensed band)(2400MHz〜2483.5MHz)で動作できる。この場合、LTEの送信がWiFi、BTに干渉を与えることができ、WiFiまたはBTの送信がLTEの受信に干渉を与えることができる。
LTE FDDがBand7(2500MHz〜2700MHz)でアップリンク送信をし、WiFi、Bluetooth(登録商標)はunlicensed band(2400MHz〜2483.5MHz)で動作できる。この場合、LTEのアップリンク送信がWiFiまたはBluetooth(登録商標)の受信に干渉を与えることができる。
LTE FDDがBand13(UL:777−787MHz、DL:746−756MHz)またはBand14(UL:788−798MHz、DL:758−768MHz)でアップリンク送信をし、GPS radioが1575.42MHzで受信することができる。この場合、LTEのアップリンク送信のGPSの受信に干渉を与えることができる。
現在3GPPではIDC干渉を解決するために、大いに、二つの方向を考慮している。第一は、干渉を与える通信モジュールまたは干渉を受ける通信モジュールが周波数を変更する方法(Frequency Division Multiplexing(FDM))である。第二は、一つの周波数を共存する通信モジュールが時間を分割して使用する方法(Time Division Multiplexing(TDM))である。
端末は、端末内のLTE装置と端末内の他のISM帯域装置との間の内部干渉、即ち、IDC干渉が検知されると、IDC指示子をネットワークに送信することができる。IDC指示子は、端末がIDC干渉を経験したことを指示することができる。IDC指示子は、特定周波数及び/または時間区間パターンに対する情報を含むことができる。ここで、特定周波数情報は、IDC干渉問題を解決するためにFDMの実行に基盤になることができ、特定時間区間パターンに対する情報は、TDMの実行に基盤になることができる。特定周波数情報は、IDC干渉が発生した周波数を指示することができ、特定時間区間パターン情報は、他のISMバンド装置の動作によりIDC干渉が発生する時間区間を指示することができる。
ネットワークが端末に広帯域測定(wideband measurement)に関連したパラメータを提供した場合、端末は、広帯域測定を実行することができる。一方、端末が取得した測定結果をネットワークに報告するにあたって、報告される測定結果がどのような測定に基づいて取得されたかを指示するシグナリングを共に提供しない。したがって、ネットワークは、測定結果が広帯域測定を介して取得されたか、または狭帯域測定(narrowband measurement)を介して取得されたかを知ることができない場合が発生できる。
例えば、広帯域測定が可能な端末がログされた測定の実行を介して複数のサービングセルを経て測定及びロギングを実行するにあたって、広帯域測定の可能なサービングセルではより正確な測定のために広帯域測定を実行し、広帯域測定の不可能なサービングセルでは狭帯域測定を実行することができる。しかし、端末が測定結果をロギングするとき、測定帯域幅に対する情報を共にロギングしないため、ネットワークは、ログエントリの測定結果が広帯域測定による結果か、または狭帯域測定による結果かを知ることができない。その結果、ネットワークは、報告を受けたログされた測定に対して不正確な解釈を介して非効率的なネットワーク最適化を実行するようになる。
前記のように発生できる問題を防止し、より効率的で正確なネットワーク最適化及びサービス提供のために補完された測定報告方法が提案される必要がある。
本発明では端末の測定結果をネットワークに報告するにあたって、測定結果と関連した測定帯域幅情報を共にネットワークに報告する方法を提案する。
図18は、本発明の実施例に係る測定報告方法を示す。
図18を参照すると、端末は、測定を実行して測定結果を取得する(S1810)。
端末が測定を実行することは、ネットワークにより提供された測定設定によって測定を実行することである。
端末が測定を実行することは、ネットワークにより提供されたログされた測定設定によってログされたMDTのための測定を実行することである。それによって、端末は、ロギングインターバル毎に測定結果を取得することができる。
各場合において、端末による測定は、セルに対するRSRQ測定またはセルのRSRP測定である。
取得された測定結果は、測定されたセルの品質を決定するために干渉信号を考慮する測定である。
端末は、測定帯域幅情報を生成する(S1820)。端末により生成される測定帯域幅情報は、取得された測定結果と関連して生成されることができる。
測定帯域幅情報は、関連した測定結果が広帯域測定を介して取得されたか、または狭帯域測定を介して取得されたかを指示することができる。ここで、広帯域かまたは狭帯域かは、測定帯域幅が特定臨界帯域幅を超過するかどうかによって決定される。測定帯域幅が特定臨界帯域幅を超過する場合、端末が実行する測定は広帯域測定であり、超過しない場合、狭帯域測定である。臨界帯域幅は、無線リソースの個数として特定されることができる。臨界帯域幅の一例として、6個のリソースブロックに該当する帯域幅が定義されることができる。臨界帯域幅に対する情報は、ネットワークから端末にシグナリングされ、または端末に予め設定されている。
測定帯域幅情報が関連した測定結果と共に報告される自体で、広帯域測定を介して取得された測定結果であると解釈されるように設定されることができる。即ち、測定結果がネットワークに報告されるにあたって、測定帯域幅情報が報告されない場合、該当測定結果は、狭帯域測定により取得されたと解釈されることができる。それに対し、測定結果がネットワークに報告されるにあたって、測定帯域幅情報が共に報告される場合、該当測定結果は、広帯域測定により取得されたと解釈されることができる。
測定帯域幅情報は、測定結果と関連した測定帯域幅値を指示することができる。この場合、測定帯域幅の値は、リソースブロックの個数として定義されることができる。測定結果は、測定帯域幅情報により指示された測定帯域幅値によって広帯域測定によるものであるか、または狭帯域測定によるものであるかが区別されることができる。
測定帯域幅情報の適用範囲は、端末該当情報としてまたは周波数該当情報として定義されることができる。端末該当情報としての測定帯域幅情報は、同じRATの全ての周波数に対する共通帯域幅を指示するものである。周波数該当情報としての測定帯域幅情報は、各周波数に対する特定帯域幅を指示するものである。
端末は、測定による報告メッセージをネットワークに送信する(S1830)。報告メッセージは、少なくとも一つの測定結果及びそれと関連した少なくとも一つの測定帯域幅情報を取得することができる。
前述した測定報告方法は、ログされた測定、接続可能可否測定報告、RLF/HOF報告及び/またはIDC指示子送信の場合に適用されることができる。以下、各場合に対して説明する。
図19は、本発明の実施例がログされたMDTに適用された第1の例示を示す。
図19の例示において、端末は、各ログエントリ毎に測定結果と共に関連した測定帯域幅情報をロギングするように設定されたと仮定する。
図19を参照すると、端末は、ネットワークからログされた測定設定を受信する(S1910)。ログされた測定設定は、端末のログされたMDT実行のための設定情報を含み、これは前述したように具現されることができる。端末は、ログされた測定設定を受信し、RRCアイドル状態に進入すると、最大ロギング持続時間中に測定及びロギングを実行することができる。
端末は、測定を実行し、取得された測定結果をロギングする(S1920、S1930)。端末は、測定結果と共にそれと関連した測定帯域幅情報をロギングすることができる。端末は、各ログエントリに特定測定結果及びそれと関連した測定帯域幅情報を含ませることができる。
端末が取得した測定結果は、サービングセル及び/または隣接セルに対する測定結果を含むことができる。
測定帯域幅情報は、該当測定結果を取得するために実行した測定が広帯域測定かまたは狭帯域測定かを指示することができる。例えば、端末がS1920ステップで広帯域測定を実行し、S1930ステップで狭帯域測定を実行した場合、S1920ステップでロギングされたログエントリ内の測定帯域幅情報は広帯域測定を指示し、S1930ステップでロギングされたログエントリ内の測定帯域幅情報は狭帯域測定を指示することができる。
または、測定帯域幅情報は、該当測定結果を取得するために実行した測定において測定帯域幅の値を指示することができる。例えば、端末がS1920ステップでロギングされたログエントリ内の測定帯域幅情報は、S1920ステップでロギングされた測定結果と関連した測定帯域幅値を指示する。また、端末がS1930ステップでロギングされたログエントリ内の測定帯域幅情報は、S1930ステップでロギングされた測定結果と関連した測定帯域幅値を指示する。
端末は、RRC接続状態に進入し、ログされた測定報告メッセージをネットワークに送信する(S1940)。ログされた測定報告メッセージには端末によりロギングされたログエントリが含まれることができる。ネットワークは、ログされた測定報告メッセージの受信を介して少なくとも一つ以上の測定結果及びそれと関連した測定帯域幅情報を取得することができる。ネットワークは、特定測定結果がどのような測定帯域幅に対して測定を介して取得したかを把握し、これをネットワーク運用に適用することができる。
図19において、各ログエントリには測定帯域幅情報が含まれることを例示した。ただし、測定帯域幅情報を含むかどうかが広帯域測定/狭帯域測定の可否を指示する場合、狭帯域測定の結果が含まれているログエントリには測定帯域幅情報が含まれない例示も考慮されることができる。例えば、S1920ステップで広帯域測定を介して測定結果を取得した場合、S1920ステップでロギングされたログエントリには測定帯域幅情報が含まれる。それに対し、S1930ステップで狭帯域測定を介して測定結果を取得した場合、S1930ステップでロギングされたログエントリには測定帯域幅情報が含まれない。
図20は、本発明の実施例がログされたMDTに適用された第2の例示を示す。
図20の例示において、端末は、サービングセル変更されると、測定結果と共に測定帯域幅情報をロギングするように設定されたと仮定する。
図20を参照すると、端末は、ネットワークからログされた測定設定を受信する(S2010)。端末は、現在キャンプオン中のサービングセルであるセル1からログされた測定設定を受信することができる。ログされた測定設定は、端末のログされたMDT実行のための設定情報を含み、これは前述したように具現されることができる。
端末は、ログされた測定設定を受信し、RRCアイドル状態に進入すると、最大ロギング持続時間中に測定及びロギングを実行することができる。
セル1にキャンプオンしている端末は、測定結果を取得し、これをロギングする(S2021)。
端末は、セル1をサービングセルにし、運営時に広帯域測定が許容されるかどうかを決定することができる。これは端末の能力値及びサービングセルであるセル1と関連した情報に基づいて該当セル内で広帯域測定の許容可否に基づいて決定されることができる。端末が広帯域測定を実行することができ、セル1が広帯域測定のための情報を提供する場合、端末は、広帯域測定が可能であると判断し、広帯域測定を実行することができる。そうでない場合、端末は、狭帯域測定を実行することができる。
セル1は、最初測定に該当するため、端末は、取得された測定結果(A)と関連した測定帯域幅情報(a)を共にロギングすることができる。
測定帯域幅情報(a)は、測定結果(A)を取得するために実行した測定が広帯域測定かまたは狭帯域測定かを指示することができる。または、測定帯域幅情報(a)は、測定結果(A)を取得するために実行した測定において測定帯域幅の値を指示することができる。
セル1に持続的にキャンプオンしている端末は、ロギングインターバルに合わせて測定結果を取得し、これをロギングする(S2022)。一方、S2022ステップにおいて、端末のサービングセルには変動がないため、端末は、該当時点で取得された測定結果(B)のみをロギングし、測定帯域幅情報はロギングしない。
端末は、移動してセル2にキャンプオンすることができる(S2030)。それによって、端末は、セル2を新しいサービングセルにし、RRCアイドル状態運営を実行することができる。
セル2にキャンプオンしている端末は、測定結果を取得し、これをロギングする(S2041)。
端末は、セル2をサービングセルにし、運営時に広帯域測定が許容されるかどうかを決定することができる。これは端末の能力値及びサービングセルであるセル2と関連した情報に基づいて該当セル内で広帯域測定の許容可否に基づいて決定されることができる。端末が広帯域測定を実行することができ、セル2が広帯域測定のための情報を提供する場合、端末は、広帯域測定が可能であると判断し、広帯域測定を実行することができる。そうでない場合、端末は、狭帯域測定を実行することができる。
S2041ステップ以前にサービングセルが変更されたため、端末は、測定結果(M)と関連した測定帯域幅情報(m)を共にロギングすることができる。
端末は、RRC接続状態に進入し、ログされた測定報告メッセージをネットワークに送信する(S2050)。ログされた測定報告メッセージには端末によりロギングされたログエントリが含まれることができる。ネットワークは、特定ログエントリに測定帯域幅情報を介して該当測定結果と関連した測定帯域幅を知ることができる。ネットワークは、以後ロギングされたログエントリのうち測定帯域幅情報が含まれているログエントリ以前までロギングされたログエントリの測定結果は、前記測定帯域幅の測定を介して取得されたと判断することができる。
即ち、端末は、一般的に一つのセル内で特定帯域幅に対する測定を実行することができる。この場合、端末は、サービングセルによって広帯域測定または狭帯域測定を実行することができる。したがって、端末のサービングセル変更によって測定帯域幅情報をロギングすることは、ネットワークに測定結果と関連した測定帯域幅情報を提供することができ、且つ追加されるシグナリングによるオーバーヘッドを最小化することができるという長所がある。
図21は、本発明の実施例がログされたMDTに適用された第3の例示を示す。
図21の例示において、端末は、測定結果に対する測定帯域幅が変更されると、測定結果と共に測定帯域幅情報をロギングするように設定されたと仮定する。端末は、広帯域測定が可能であると仮定し、端末による広帯域測定の可否は、端末のサービングセルの広帯域測定許容可否により決定されると仮定する。
図21を参照すると、端末は、ネットワークからログされた測定設定を受信する(S2110)。端末は、現在キャンプオン中のサービングセルであるセル1からログされた測定設定を受信することができる。ログされた測定設定は、端末のログされたMDT実行のための設定情報を含み、これは前述したように具現されることができる。
端末は、ログされた測定設定を受信し、RRCアイドル状態に進入すると、最大ロギング持続時間中に測定及びロギングを実行することができる。
セル1にキャンプオンしている端末は、測定結果を取得してロギングする(S2121)。セル1は、広帯域測定を許容するセルであるため、端末は、広帯域測定を実行し、測定結果を取得することができる。
S2121ステップにおいて、端末により実行される測定は、最初測定に該当するため、端末は、取得された測定結果と関連した測定帯域幅情報を共にロギングすることができる。測定帯域幅情報は、測定結果を取得するために実行された測定が広帯域測定であることを指示することができる。
セル1に持続的にキャンプオンしている端末は、ロギングインターバルに合わせて測定結果を取得し、これをロギングする(S2122)。S2122ステップにおいて、端末により実行された測定は、広帯域測定であるため、測定帯域幅の変更が発生しない。したがって、端末は、測定結果をロギングし、それと関連した測定帯域幅情報をロギングしない。
端末は、移動してセル2にキャンプオンすることができる(S2131)。それによって、端末は、セル2を新しいサービングセルにし、RRCアイドル状態運営を実行することができる。
セル2にキャンプオンしている端末は、測定結果を取得し、これをロギングする(S2132)。セル2は、広帯域測定を許容しないセルであるため、端末は、狭帯域測定を実行し、測定結果を取得することができる。
S2132ステップで取得された測定結果は、狭帯域測定を介して取得され、S2122ステップで取得された測定結果は、広帯域測定を介して取得されたため、端末は、測定帯域幅が変更されたと判断することができる。したがって、端末は、S2132ステップで取得された測定結果と関連した測定帯域幅情報を共にロギングすることができる。測定帯域幅情報は、測定結果を取得するために実行された測定が狭帯域測定であることを指示することができる。
セル2に持続的にキャンプオンしている端末は、ロギングインターバルに合わせて測定結果を取得し、これをロギングする(S2133)。S2133ステップにおいて、端末により実行された測定は、狭帯域測定であるため、測定帯域幅の変更が発生しない。したがって、端末は、測定結果をロギングし、それと関連した測定帯域幅情報をロギングしない。
端末は、移動してセル3にキャンプオンすることができる(S2141)。それによって、端末は、セル3を新しいサービングセルにし、RRCアイドル状態運営を実行することができる。
セル3にキャンプオンしている端末は、測定結果を取得し、これをロギングする(S2142)。セル3は、広帯域測定を許容しないセルであるため、端末は、狭帯域測定を実行し、測定結果を取得することができる。
端末のサービングセルが変動されたが、持続的に狭帯域測定を実行するため、端末は、測定帯域幅の変動がないと判断することができる。したがって、端末は、測定結果はロギングし、それと関連した測定帯域幅情報をロギングしない。
端末は、RRC接続状態に進入し、ログされた測定報告メッセージをネットワークに送信する(S2150)。ログされた測定報告メッセージには端末によりロギングされたログエントリが含まれることができる。ネットワークは、特定ログエントリに測定帯域幅情報を介して該当測定結果と関連した測定帯域幅を知ることができる。ネットワークは、以後ロギングされたログエントリのうち測定帯域幅情報が含まれているログエントリ以前までロギングされたログエントリの測定結果は、前記測定帯域幅の測定を介して取得されたと判断することができる。
図18の測定報告方法は、RLF報告及びハンドオーバ失敗報告(無線リンク失敗の類型がハンドオーバ失敗である場合)にも適用されることができる。端末は、RLF報告及びハンドオーバ失敗報告をネットワークに送信するにあたって、RLF報告及びハンドオーバ失敗報告内に測定帯域幅情報を含ませることができる。測定帯域幅情報は、無線リンクモニタリングのための測定が広帯域測定によることかまたは狭帯域測定によることかを指示することができる。測定帯域幅情報は、ハンドオーバ実行以前の測定が広帯域測定によることかまたは狭帯域測定によることかを指示することができる。または、測定帯域幅情報は、測定の基盤になる測定帯域幅を指示することができる。
図18の測定報告方法は、IDC指示にも適用されることができる。端末は、IDC内に特定周波数が使用不可能かを評価するための測定が広帯域測定によることかまたは狭帯域測定によることかを指示することができる。または、測定帯域幅情報は、測定の基盤になる測定帯域幅を指示することができる。
図18の測定報告方法は、接続可能可否測定報告にも適用されることができる。RRC接続確立の失敗発生時、端末がネットワークに接続可能可否測定報告を送信するにあたって、端末は、接続確立失敗報告内に測定帯域幅情報を含ませることができる。測定帯域幅情報は、接続確立実行以前の測定が広帯域測定によることかまたは狭帯域測定によることかを指示することができる。または、測定帯域幅情報は、測定の基盤になる測定帯域幅を指示することができる。
前述した本発明の測定報告方法において、端末は、広帯域測定結果または狭帯域測定結果を測定報告メッセージに含ませて送信するが、本発明の範囲はこれに限定されるものではない。本発明の実施例に係る測定報告方法を実行するにあたって、広帯域測定及び狭帯域測定がモード可能な場合、端末は、広帯域測定結果及び狭帯域測定結果を両方とも取得、ロギング、及び報告を実行することもできる。
本発明の実施例に係る測定報告方法によると、ネットワークは、端末から報告された測定結果が広帯域測定に基づいて取得されたか、または狭帯域測定に基づいて取得されたかを把握することができる。または、ネットワークは、報告を受けた測定結果と関連した測定帯域幅を把握することができる。それによって、ネットワークは、取得した測定結果の用途によって、より効果的にネットワーク最適化を実行し、またはより効率的なサービスを提供及び端末の効率的動作のための設定を端末に提供することができる。
図22は、本発明の実施例が具現される無線装置を示すブロック図である。この装置は、本発明の実施例に係るセル再選択方法を実行する端末またはネットワークシステムで具現されることができる。
図22を参照すると、無線装置2200は、プロセッサ2210、メモリ2220及びRF部(radio frequency unit)2230を含む。プロセッサ2210は、提案された機能、過程及び/または方法を具現する。プロセッサ2210は、測定結果及び測定帯域幅情報をネットワークに報告するように設定されることができる。プロセッサ2210は、図18乃至図21を参照して前述した本発明の実施例を実行するように設定されることができる。
RF部2230は、プロセッサ2210と連結されて無線信号を送信及び受信する。
プロセッサは、ASIC(application−specific integrated circuit)、他のチップセット、論理回路及び/またはデータ処理装置を含むことができる。メモリは、ROM(read−only memory)、RAM(random access memory)、フラッシュメモリ、メモリカード、格納媒体及び/または他の格納装置を含むことができる。RF部は、無線信号を処理するためのベースバンド回路を含むことができる。実施例がソフトウェアで具現される時、前述した技法は、前述した機能を遂行するモジュール(過程、機能など)で具現されることができる。モジュールは、メモリに格納され、プロセッサにより実行されることができる。メモリは、プロセッサの内部または外部にあり、よく知られた多様な手段によりプロセッサと連結されることができる。
前述した例示的なシステムにおいて、方法は、一連のステップまたはブロックで流れ図に基づいて説明されているが、本発明は、ステップの順序に限定されるものではなく、あるステップは、前述と異なるステップと、異なる順序にまたは同時に発生できる。また、当業者であれば、流れ図に示すステップが排他的でなく、他のステップが含まれ、または流れ図の一つまたはそれ以上のステップが本発明の範囲に影響を及ぼさずに削除可能であることを理解することができる。