JP6076198B2 - 出力制御方法及び出力制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、出力制御方法及び出力制御装置に関するものである。
近年、電力の需要家に設けられる分散電源として、例えば、太陽電池装置、燃料電池装置及び蓄電装置等が知られている(例えば、特許文献1)。
現在の日本の制度では、需要家は、再生可能エネルギーによって発電された電力を、系統を管理する電力事業者に売電することができる。太陽光は再生可能エネルギーの1つであるため、太陽電池装置が出力する電力(出力電力)は、系統を管理する電力事業者への売電対象になる。つまり、太陽電池装置からの出力電力は、系統への逆潮流が認められている。一方で、再生可能エネルギーを利用していない蓄電装置及び燃料電池装置(以下、蓄電装置と略記する)からの出力電力については、電力事業者への売電も、系統への逆潮流も認められていない。そのため、蓄電装置を設置する場合、蓄電装置からの出力電力が系統に逆潮流することを防止するために、逆潮流検出センサを設置することが義務づけられている。
また、日本の制度では、太陽電池装置と、蓄電装置とを備える分散電源システムにおいて、太陽電池装置の出力電力の売電時に、蓄電装置は、出力電力を負荷に供給することができる。これにより、太陽電池装置からの出力電力のうち、負荷に供給する量を減らして、系統に逆潮流させる量、すなわち売電量を増やすことができる。つまり、いわゆる、売電量の押し上げ効果が得られることになる。
なお、蓄電装置を併用することにより、太陽電池装置からの出力電力における売電量の割合を増やすことは、電力事業者との契約上認められない場合がある。
この場合、蓄電装置からの出力電力の逆潮流を低減するための逆潮流検出センサ(以下、単にセンサとも言う)は、太陽電池装置からの出力電力の逆潮流も検出できる位置に設置される必要がある。つまり、押し上げ効果の利用の可否により、センサの設置位置が定められている。そして、逆潮流が検出された場合には、センサの検出値に基づいて、逆潮流が低減されるように蓄電装置からの出力が制御されることになる。
特開2002−152976号公報
ここで、逆潮流を低減するための蓄電装置の従来の出力制御方法は、センサが正しい位置(正位置)に設置されていることを前提に定められているものである。しかし、センサは、手作業で取り付けられるため、手違いで誤った位置(誤位置)に設置されることがある。この場合、正位置を前提とする上記出力制御方法によっては、逆潮流が低減されなくなってしまう。
センサを正位置に設置し直せば、上記出力制御方法を利用できるものの、センサの再設置作業は非常に手間である。作業員が、誤位置に設置されているセンサを目視で特定し、手作業によりこのセンサを取り付け直さなければならない。上記の事情は、特に日本での例ではあるが、その他の国においても逆潮流を低減するための蓄電装置の出力制御は求められる。
従って、上記のような問題点に鑑みてなされた本発明の目的は、センサが誤位置に設置されている場合に、蓄電装置に関する逆潮流を効率的に低減することができる出力制御方法及び出力制御装置を提供することにある。
上述した諸課題を解決すべく、第1の観点に係る出力制御方法の発明は、
系統と負荷とを接続する電力線の第1分岐点に接続された非再生可能エネルギー供給装置の供給出力を制御する出力制御方法において、
前記第1分岐点よりも前記系統側の第2分岐点であって、再生可能エネルギー発電装置が接続された第2分岐点よりも前記負荷側の前記電力線上に設置されたセンサの検出値を取得する第1取得ステップと、
前記非再生可能エネルギー供給装置からの出力供給時に前記負荷に優先的に出力を供給する前記再生可能エネルギー発電装置からの出力値を取得する第2取得ステップと、
前記検出値と前記出力値とに基づいて、前記供給出力が前記系統に供給されないように当該供給出力を制御する制御ステップと
を含み、
前記センサが前記第1分岐点と前記第2分岐点との間に設置されている場合、前記制御ステップは、
前記検出値の絶対値から前記出力値を引いた差が負の値にならないように、又は前記非再生可能エネルギー供給装置からの供給が停止するように、前記供給出力を制御するステップを含み
前記制御ステップは、
前記検出値の絶対値から前記出力値を引いた差がゼロ以上である場合に、当該差が略ゼロになるように、前記供給出力を制御するステップを更に含む
出力制御方法である。
上述したように本発明の解決手段を方法として説明してきたが、本発明はこれらに実質的に相当する装置、プログラム、プログラムを記録した記憶媒体としても実現し得るものであり、本発明の範囲にはこれらも包含されるものと理解されたい。
例えば、本発明を装置として実現させた第の観点に係る出力制御装置の発明は、
系統と負荷とを接続する電力線の第1分岐点に接続された非再生可能エネルギー供給装置の供給出力を制御する出力制御装置において、
前記第1分岐点よりも前記系統側の第2分岐点であって、再生可能エネルギー発電装置が接続された第2分岐点よりも前記負荷側の前記電力線上に設置されたセンサの検出値と、前記非再生可能エネルギー供給装置からの出力供給時に前記負荷に優先的に出力を供給する前記再生可能エネルギー発電装置からの出力値とを取得する取得部と、
前記検出値と前記出力値とに基づいて、前記供給出力が前記系統に供給されないように当該供給出力を制御する制御部と
を備え、
前記センサが前記第1分岐点と前記第2分岐点との間に設置されている場合、前制御部は、前記検出値の絶対値から前記出力値を引いた差が負の値にならないように、又は前記非再生可能エネルギー供給装置からの供給が停止するように、前記供給出力を制御し、
前記制御部は、前記検出値の絶対値から前記出力値を引いた差がゼロ以上である場合に、当該差が略ゼロになるように、前記供給出力を制御する出力制御装置である。
上記のように構成された本発明の一観点に係る出力制御方法及び出力制御装置によれば、センサが誤位置に設置されている場合に、蓄電装置に関する逆潮流を効率的に低減することができる。
図1は、本発明の第1実施形態に係る出力制御システムの概略的な構成図である。 図2は、本発明の第1実施形態に係る出力制御装置の概略構成を示す機能ブロック図である。 図3は、本発明の第1実施形態に係る出力制御装置の処理を示すフローチャートである。 図4は、本発明の第2実施形態に係る出力制御装置の処理を示すフローチャートである。
以下、本発明に係る実施形態について、図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
出力制御システム100は、図1に示すように、出力制御装置101と、商用電力系統(以下、適宜、系統と略記する)103と、負荷105と、再生可能エネルギー発電装置107と、非再生可能エネルギー供給装置109と、センサ111とを含む。出力制御装置101は、非再生可能エネルギー供給装置109の供給出力を、当該供給出力が系統103に供給されないように(つまり、逆潮流しないように)制御する。系統103は、電力線113(図1の実線)により負荷105と接続されている。電力線113は、第1分岐点B1で分岐され、非再生可能エネルギー供給装置109に接続されている。また、電力線113は、第1分岐点B1よりも系統側の第2分岐点B2でも分岐され、再生可能エネルギー発電装置107に接続されている。これにより、系統103、再生可能エネルギー発電装置107及び非再生可能エネルギー供給装置109は、電力線113を介して、負荷105に電力を供給できる。
図1において、センサ111は、3つ記載されているが、これは、電力線113上の第2分岐点B2よりも負荷側であり第1分岐点B1よりも系統側である第1位置P1、第2分岐点B2よりも系統側の第2位置P2、又は第1分岐点B1よりも負荷側である第3位置P3の何れか一箇所にセンサ111が設置されることを意味する。第1位置P1及び第3位置P3は、出力制御システム100が押し上げ効果のある仕様(押し上げ効果を利用可能な仕様)である場合のセンサ111の正しい位置(正位置)である。つまり、この場合、第2位置P2は、センサ111にとって誤った位置(誤位置)となる。一方、出力制御システム100が押し上げ効果のない仕様(押し上げ効果を利用不可能な仕様)である場合は、センサ111にとって、第2位置P2が正しい位置であり、第1位置P1及び第3位置P3が誤った位置である。以下、第1実施形態では、出力制御システム100は、押し上げ効果のない仕様であり、センサ111は、誤った位置である第1位置P1又は第3位置P3に設置されているとする。
図1では、系統103の配電方式として単相二線式が想定されているが(接地線は省略)、本発明は単相二線式に限定されるものではなく、例えば、単相三線式にも適用できる。
再生可能エネルギー発電装置107、非再生可能エネルギー供給装置109及びセンサ111は、有線又は無線の信号線115(図1の破線)により、出力制御装置101と接続され、信号(データ)を送受信できる。
出力制御装置101は、非再生可能エネルギー供給装置109の供給出力を制御するものであり、例えば、EMS(Energy Management System)装置として実現することができる。出力制御装置101が備える構成要素及び出力制御装置101の処理の詳細については後述する。なお、本発明は、出力制御装置101を、再生可能エネルギー発電装置107及び非再生可能エネルギー供給装置109とは別個の装置として実現することに限定されるものではない。例えば、出力制御装置101を、再生可能エネルギー発電装置107又は非再生可能エネルギー供給装置109の一部として実現してもよい。
系統103は、電力会社により管理されているものであり、負荷105に電力を供給したり(買電)、再生可能エネルギー発電装置107からの電力を受けたり(売電)する。負荷105は、例えば、エアコンや冷蔵庫、TV(テレビジョン受像機)等の家庭用電気製品である。
再生可能エネルギー発電装置107は、再生可能エネルギーから電力を生成するものであり、例えば、太陽電池装置、風力発電装置、波力発電装置である。本実施形態では、再生可能エネルギー発電装置107は、太陽電池装置であるとする(以下、太陽電池装置にも107の符号を使用する)。太陽電池装置107は、太陽電池121と、太陽電池PCS(Power Conditioning System)123とを有している。太陽電池121は、太陽光の受光に応じて、直流出力を出力し、太陽電池PCS123は、直流出力を交流出力に変換する。また、太陽電池装置107は、太陽電池PCS123からの交流出力を検出するセンサを有し、当該センサは、検出した値(出力値)を出力制御装置101に送信する。太陽電池装置107からの交流の出力値は、電流値又は電力値であり、以下、本実施形態では、電流値であるとする。
非再生可能エネルギー供給装置109は、非再生可能エネルギーを供給するものであり、例えば、蓄電装置、燃料電池装置である。本実施形態では、非再生可能エネルギー供給装置109は、蓄電装置であるとする(以下、蓄電装置にも109の符号を使用する)。蓄電装置109は、蓄電池125と、蓄電池PCS127とを有している。蓄電池125は、系統103や太陽電池装置107からの電力を蓄積したり、蓄積されている電力を直流出力として出力したりする。蓄電池PCS127は、蓄電池125からの直流出力を交流出力に変換したり、系統側からの交流出力を直流出力に変換したりする。また、蓄電装置109は、蓄電池PCS127からの交流出力を検出するセンサを有し、当該センサは、検出した値を出力制御装置101に送信する。蓄電装置109から供給される出力(供給出力)は、電流又は電力であり、以下、本実施形態では、電流であるとする。
第1実施形態では、出力制御システム100が押し上げ効果のない仕様であることを前提とするため、蓄電装置109からの出力供給時であっても、太陽電池装置107からの出力は、系統103よりも負荷105に優先的に供給される。押し上げ効果のない仕様では、太陽電池装置107から出力される電流が、負荷105が必要とする電流(必要電流)を超えた場合にのみ、その差分である余剰電流が太陽電池装置107から系統103に供給される。
センサ111は、電力線113上の設置位置での電流値又は電力値を検出するものであり、蓄電装置109からの電流の系統103への逆潮流を低減するための逆潮流センサである。センサ111は、検出した値(検出値)を、信号線115を介して出力制御装置101に送信する。以下、本実施形態では、検出値は電流値であるとする。
なお、図1において、負荷105、再生可能エネルギー発電装置107及び非再生可能エネルギー供給装置109は、それぞれ1つ示されているが、本発明はこの態様に限定されるものではなく、それぞれ2つ以上設けることができる。この場合、2つ以上の再生可能エネルギー発電装置は、第2分岐点B2に関してそれぞれが並列になるよう接続される。また、2つ以上の負荷及び非再生可能エネルギー供給装置は、第1分岐点B1に関してそれぞれ並列となるように接続される。
出力制御装置101は、図2に示すように、取得部131と、記憶部133と、通信部135と、制御部137とを有している。取得部131と、記憶部133と、通信部135とは、制御部137に接続されている。
取得部131は、センサ111から、電流値を取得するものであり、例えば、センサ111と通信を行う通信部としての機能を有する。また、取得部131は、太陽電池装置107及び蓄電装置109に含まれるセンサから、各装置から出力される電流値を取得することもできる。なお、本発明では、センサが出力制御装置101から独立した別個のものとして実現されることに限定されるものではなく、センサ自体を内包するような形で出力制御装置101を構成することもできる。この場合、取得部131を、センサ自体、又はセンサからのアナログ信号を制御部137が扱えるデジタル信号に変換するためのADC(Analog to Digital Converter)とすることができる。なお、図2において、太陽電池装置107及び蓄電装置109と通信するための後述の通信部135を、取得部131と別個の機能ブロックとして表現しているが、取得部131が通信部としての機能を有する場合、この態様に限定されない。つまり、本発明は、取得部131と通信部135とを別個のハードウェアにより実現することに限定されるものではない。出力制御装置101は、取得部131の機能と通信部135の機能とを併せ持つ1つの通信部を有することができる。
記憶部133は、出力制御装置101の各機能を実現する処理内容を記述したプログラムや、取得した電流値等の各種情報を記憶するものであり、ワークメモリ等としても機能する。記憶部133は、例えば、メモリやHDDである。通信部135は、信号線115を介して太陽電池装置107及び蓄電装置109から、出力される電流値の情報を受信したり、蓄電装置109に、出力電流を制御するための指示信号を送信したりするものである。
制御部137は、出力制御装置101の各機能ブロックを実現する処理内容を記述したプログラムを実行するものであり、例えば、CPU(中央処理装置)やDSP(デジタルシグナルプロセッサ)等である。これにより、制御部137は、出力制御装置101の全体を制御及び管理している。制御部137が行う処理については、後述の図3の説明にて詳述する。
続いて、出力制御装置101の出力制御方法について、図3を参照して説明する。
まず、出力制御装置101の制御部137は、センサ111の位置を特定する(ステップS101)。例えば、センサ111自体が位置情報を有している場合は、制御部137は、通信部135を介してこの位置情報を受信して、センサ111の位置を特定することができる。また、出力制御装置101がキーボード等の入力部を備えている場合は、ユーザによってセンサ111の位置が入力されることにより、制御部137は、センサ111の位置を特定することができる。
更に、制御部137は、以下のようにして、自動的にセンサ111の位置を特定することもできる。太陽電池装置107からの出力が変化したときにセンサ111の検出値が変化しない場合には、制御部137は、センサ111の位置が第2分岐点B2よりも負荷側であると判断できる。また、太陽電池装置107からの出力が変化したときにセンサ111の検出値が変化した場合には、制御部137は、センサ111の位置が第2分岐点B2よりも系統側である(つまり、第2位置P2)と判断できる。更に、制御部137は、第2分岐点B2よりも負荷側であるセンサ111の具体的な位置、つまりセンサ111の位置が第1位置P1であるか第3位置P3であるかを特定することもできる。制御部137は、蓄電装置109からの出力が変化したときにセンサ111の検出値が変化すれば、センサ111の位置は第1位置P1であり、変化しなければ第3位置P3であると判断できる。本実施形態では、センサ111の位置は、第1位置P1又は第3位置P3である。なお、センサ111の位置を特定する方法は、上記方法に限定されない。
続いて、制御部137は、出力制御システム100が押し上げ効果のある仕様であるか否かを特定する(ステップS102)。例えば、出力制御装置101が入力部を備えている場合は、ユーザによって仕様情報が入力されることにより、制御部137は、出力制御システム100の仕様を特定することができる。また、出力制御システム100の仕様情報が予め記憶部133に記憶されている場合は、制御部137は、記憶部133から仕様情報を読み出すこともできる。本実施形態では、出力制御システム100は、押し上げ効果のない仕様である。
ここで、第1位置P1又は第3位置P3に設置されているセンサ111は、設置位置での電流を検出し、その値(以下、検出電流値I1とする)を出力制御装置101に送信する。これにより、出力制御装置101の取得部131は、検出電流値I1を取得することになり、この検出電流値I1を制御部137に送る(ステップS103)。そして、制御部137は、検出電流値I1を記憶部133に記憶させる。
また、センサ111による電流検出と同じタイミングで、太陽電池装置107は、自装置が出力する電流を検出し、その値(以下、出力電流値Ipとする)を出力制御装置101に送信する。これにより、出力制御装置101の取得部131(又は通信部135)は、出力電流値Ipを取得することになり、この出力電流値Ipを制御部137に送る(ステップS104)。なお、太陽電池装置107に送信する機能がない場合には、出力制御装置101に太陽電池装置107が出力した電流を検出するためのセンサを設けてもよい。そして、制御部137は、出力電流値Ipを記憶部133に記憶させる。なお、上記の同じタイミングとは、厳密な時刻の同一に限定されるものではない。例えば、誤差範囲を予め定め、センサ111による電流検出の時刻と太陽電池装置107による電流検出の時刻との差分が当該誤差範囲内であるならば、これらの検出タイミングは同じであるとみなすことができる。
次に、制御部137は、ステップS101で取得された情報に基づき、センサ111の位置が第1分岐点B1よりも系統側かを判断し(ステップS105)、制御部137は、センサ111の位置に応じて、検出電流値I1と出力電流値Ipとに基づき、供給される電流(供給電流)が系統103に供給されないように(つまり、逆潮流しないように)蓄電装置109を制御する。蓄電装置109からの逆潮流は、負荷105の必要電流が系統103以外(太陽電池装置107、蓄電装置109)で賄われている状態で、蓄電装置109の供給電流が必要以上に出力されている場合に生じる。
具体的には、センサ111の位置が第1位置P1である場合(ステップS105のYes)、制御部137は、検出電流値I1の絶対値から出力電流値Ipを引いた差(以下、第1電流差という)が負の値であるかを判断する(ステップS106)。検出電流値I1に関して絶対値が考慮されている理由は、センサ111が極性を有することに因るものである。センサ111の極性とは、センサ111が検出する電流の向き(負荷105へ流れる向き又は系統103へ流れる向き)と検出値の正負との対応関係である。センサ111は、例えば、ループコイル型であり、このようなセンサは、取り付け向きを逆にすると極性が逆になる。このように、センサ111の取り付け向きが逆であった場合、センサ111の検出値の正負の符号が逆になった状態で出力される。そのため、絶対値の導入により、センサの検出値を、系統103から負荷105へ流れる電流の値として統一できる。以下、本実施形態では、記載の明りょう化のため、センサ111の極性は、負荷105へ流れる向きが正、つまり系統側が正であるとする。
出力制御システム100が押し上げ効果のない仕様であるため、太陽電池装置107からの電流(電流値はIp)は、負荷105に優先的に供給される。そして、この電流が負荷105の必要電流よりも少ない場合、系統103がその不足分の電流を供給することになる。この場合、太陽電池装置107及び系統103から負荷105への電流が、センサ111の検出電流値I1に反映されることになる。
そのため、検出電流値I1が出力電流値Ip未満である場合(ステップS106のYes)、系統103は負荷105に電流を供給していないことになる。つまり、蓄電装置109が電流を供給していると、この電流は系統103へ逆潮流されるおそれがある。そこで、制御部137は、通信部135を介して、上記第1電流差がゼロ以上になるように、供給電流を減少するよう蓄電装置109に指示する信号を送信する(ステップS107)。例えば、制御部137は、供給電流を第1電流差の分減少させるように蓄電装置109を制御する。なお、検出電流値I1が出力電流値Ip未満であっても蓄電装置109が電流を供給していない場合は、逆潮流は発生しない。この場合、制御部137は、電流供給を停止し続けるよう(つまり、供給電流をゼロにするよう)蓄電装置109に指示する信号を送信する。
一方、検出電流値I1が出力電流値Ip以上である場合(ステップS106のNo)、系統103から負荷105へ電流が、第1電流差の分、流れていることを意味する。そのため、蓄電装置109からの供給電流の増加が、この第1電流差以下であれば、系統103に代わって蓄電装置109が負荷105に電流を供給するだけであり、蓄電装置109からの逆潮流は発生しない。よって、制御部137は、通信部135を介して、供給電流を第1電流差以下の分増加するよう蓄電装置109に指示する信号を送信する(ステップS108)。特に、制御部137は、第1電流差が略ゼロになるように、蓄電装置109からの供給電流を制御することができる。これは、例えば、蓄電装置109の供給電流を、第1電流差の分、増加させることにより実現される。なお、略ゼロとは、ゼロ及びゼロに近似する値を含む概念であり、本出力制御システム100を実機で構成した場合に生じるセンサの検出誤差等への対応が考慮されたものである。なお、蓄電装置109は、実用上、他の電力供給源の出力や負荷消費量に急激な変動があっても、系統103への逆潮流が発生しないようにするために、系統103から常に数アンペアの電流を負荷105に供給(電力の購入)するように制御されている。そのため、第1電流差からさらに上記した系統103から負荷105に供給されている電流を差し引いて算出される電流差がゼロ以上になるように蓄電装置109からの供給電流を制御してもよい。
ステップS105において、センサ111の位置が第3位置P3である場合(ステップS105のNo)、制御部137は、ステップS106と同様、検出電流値I1の絶対値から出力電流値Ipを引いた差(第1電流差)が負の値であるかを判断する(ステップS109)。以下の説明においても、上記のステップS106〜S108の説明と同様、記載の明りょう化のため、センサ111の極性は、系統側が正であるとする。
検出電流値I1が出力電流値Ip未満である場合(ステップS109のYes)、太陽電池装置107からの出力電流が負荷105の必要電流(センサ111が第3位置P3に設置されている場合は、検出電流値I1に相当)を全て賄うことが可能である。そのため、蓄電装置109が電流を供給していると、この電流は系統103へ逆潮流されることになる。そこで、制御部137は、通信部135を介して、供給電流を停止するよう蓄電装置109に指示する信号を送信する(ステップS110)。
一方、検出電流値I1が出力電流値Ip以上である場合(ステップS109のNo)、系統103及び蓄電装置109の少なくとも一方から負荷105へ電流が、第1電流差の分、流れていることになる。よって、蓄電装置109の供給電流の値を第1電流差以下にする分には、蓄電装置109の供給電流が、系統103へ流れることはない。よって、制御部137は、通信部135を介して、供給電流を第1電流差以下にするよう蓄電装置109に指示する信号を送信する(ステップS111)。特に、制御部137は、供給電流の値が第1電流差になるよう蓄電装置109を制御することができる。
ステップS107、S108、S110及びS111の処理は、センサ111が誤った位置に設置されている場合の処理であるため、制御部137は、センサ111が誤った位置に設置されていること(エラー情報)をユーザに通知するための処理を行うことができる(ステップS112)。例えば、出力制御システム100が表示装置を備える場合、当該エラー情報を表示するように表示装置に指示することができる。なお、本発明は、エラー情報の通知を表示により実現することに限定されるものではなく、例えば、警告音の出力等により実現することもできる。
このように本実施形態では、出力制御装置101の取得部131は、蓄電装置109からの出力供給時に負荷105に優先的に出力を供給する太陽電池装置107(つまり、押し上げ効果のない仕様の出力制御システム100の太陽電池装置107)からの出力電流値Ipを取得する。また、取得部131は、第1位置P1又は第3位置P3(誤位置)に設置されたセンサの検出電流値I1を取得する。そして、制御部137は、出力電流値Ipと検出電流値I1とに基づいて、系統103に供給されないように蓄電装置109の供給電流を制御する。具体的には、制御部137は、センサ111が第1位置P1に設置されている場合、検出電流値I1の絶対値から出力電流値Ipを引いた差(第1電流差)が負の値にならないように、又は蓄電装置109からの供給が停止するように、蓄電装置109の出力を制御する。また、センサ111が第3位置P3に設置され、第1電流差が負の値である場合、制御部137は、供給を停止するように蓄電装置109を制御する。
つまり、出力電流値Ipと検出電流値I1とを考慮することにより、蓄電装置109からの逆潮流の可能性が特定され、逆潮流の発生時には蓄電装置109の出力を抑えることができる。これにより、押し上げ効果のない仕様における誤位置にセンサ111が設置されても、センサ111を正位置に取り付け直すことなく、逆潮流を効率的に低減でき、逆潮流の発生という契約違反の回避も可能となる。センサ111の再取付けでは、出力制御システム100の構成装置の停止が要求されてしまい、停止に伴う売電量の減少及び買電量の増加により、経済的損失が生じる。本実施形態による自動的な逆潮流の低減制御により、このような損失も避けられる。また、再取付けが不要であることよりセンサ111の管理が容易になり、センサ111の設置を伴う太陽電池装置107及び蓄電装置109の導入が促進される。太陽電池装置107及び蓄電装置109の設置数の増加により、商用電力系統103からの電力供給が抑えられる。これにより、電力事業者からの電力供給を減らすという観点に基づく省エネルギーを推進することができる。その結果、電力事業者の火力発電によって排出されるCOの削減が実現される。
また、本実施形態において、センサ111が第1位置P1に設置され、第1電流差がゼロ以上である場合に、制御部137は、当該差が略ゼロになるように、蓄電装置109の出力を制御することができる。また、センサ111が第3位置P3に設置され、第1電流差がゼロ以上である場合に、供給電流の値が第1電流差になるように蓄電装置109を制御することができる。これにより、系統103から出力される電流が略ゼロになるため、系統103から購入する電力(買電)量を最小限に抑えることができる。
(第2実施形態)
第2実施形態では、押し上げ効果のある仕様である出力制御システム100のセンサ111が誤った位置に設置されているときの蓄電装置109の逆潮流低減制御について説明する。
出力制御システム200は、第1実施形態と同様、出力制御装置201と、商用電力系統203と、負荷205と、再生可能エネルギー発電装置(太陽電池装置)207(太陽電池221及び太陽電池PCS223を含む)と、非再生可能エネルギー供給装置(蓄電装置)209(蓄電池225及び蓄電池PCS227を含む)と、センサ211と、電力線213と、信号線215と、第1及び第2分岐点B1及びB2と、第1、第2及び第3位置P1、P2及びP3とを含む。これらの構成要素の説明は、第1実施形態の構成要素と同一であるため、省略する。なお、第2実施形態では、出力制御システム200は、押し上げ効果のある仕様であり、センサ211は、誤った位置である第2位置P2に設置されているとする。この場合、蓄電装置209からの出力供給時には、太陽電池装置207からの出力は、負荷205よりも系統203に優先的に供給される。
第2実施形態に係る出力制御装置201が備える機能ブロックは、第1実施形態と同様、取得部231と、記憶部233と、通信部235と、制御部237とである。制御部237以外の機能部231、233及び235は、対応する図2の機能部131、133及び135と同じ機能を有するので、説明は省略する。制御部237が行う処理については、後述の図4の説明にて詳述する。
第2実施形態に係る出力制御装置201の出力制御方法について、図4を参照して説明する。以下では、第1実施形態と異なる部分を特に重点的に説明する。なお、第1実施形態と同様、太陽電池装置207から出力されるものは電流(出力電流)であり、蓄電装置209から供給されるものも電流(供給電流)であり、センサ211が検出するものは電流値(検出電流値)であるとする。
まず、出力制御装置201の制御部237は、第1実施形態のステップS101と同様にセンサ211の位置を特定するとともに、本実施形態では、センサの極性も特定する(ステップS201)。例えば、出力制御装置201がキーボード等の入力部を備えている場合は、ユーザの目視によって確認されたセンサ211の極性情報が入力されることにより、制御部237は、センサ211の極性を特定することができる。
また、制御部237は、以下のようにして、自動的にセンサ211の極性を特定することもできる。本実施形態では、センサ211が第2位置P2に設置されているので、制御部237は、太陽電池装置207からの出力の変化に応じてどのようにセンサ211の検出値が変化するかを特定する。つまり、制御部237は、太陽電池装置207からの出力が増加(減少)した場合に、センサ211の検出値が増加(減少)したかを判断する。そして、制御部237は、太陽電池装置207からの出力とセンサ211の検出値とが共に増加(減少)した場合には、センサ211の極性は、系統203へ流れる向きが正、つまり負荷側が正であると判断される。また、太陽電池装置207からの出力とセンサ211の検出値との変化方向が互いに逆である場合には、センサ211の極性は、系統側が正であると判断される。なお、センサ211の極性を特定する方法は、上記方法に限定されない。
続いて、制御部237は、ステップS102と同様にして、出力制御システム200が押し上げ効果のある仕様であるか否かを特定する(ステップS202)。本実施形態では、出力制御システム200は、押し上げ効果のある仕様である。
次に、制御部237は、ステップS103及びS104と同様にして、制御部237は、第2位置P2に設置されたセンサ211が検出する電流の値(以下、検出電流値I2とする)と、太陽電池装置207が出力する電流の値(出力電流値Ip)とを取得する(ステップS203及びS204)。
以下の処理において、制御部237は、取得した検出電流値I2と出力電流値Ipとに基づいて、蓄電装置209から供給される電流(供給電流)が系統203に供給されないように、当該供給電流を制御することになる。ここで、具体的な制御方法は、センサ211の極性に応じて異なるものであるため、制御部237は、まず、センサ211の極性が系統側を正とするものであるかを判断する(ステップS205)。
系統側が正である場合(ステップS205のYes)、制御部237は、検出電流値I2と出力電流値Ipとの和(以下、第1電流和という)が負の値であるかを判断する(ステップS206)。出力制御システム200が押し上げ効果のある仕様であるため、太陽電池装置207からの電流(電流値はIp)は、蓄電装置209が電流を供給している限り、系統203に供給される。系統側が正であるセンサ211は、電力線213を系統203に向かって流れる方向の電流値が負の値で示される。つまり、第1電流和がゼロであれば、太陽電池装置207からの電流が全て系統203に供給されていることになる。
一方、上記第1電流和が負の値である場合(ステップS206のYes)、太陽電池装置207以外に系統203に向けて電流を供給しているものが存在することになる。つまり、蓄電装置209からの供給電流は、系統203へ逆潮流されていることになる。そこで、制御部237は、通信部235を介して、上記第1電流和がゼロ以上になるように、供給電流を減少するよう蓄電装置209に指示する信号を送信する(ステップS207)。例えば、制御部237は、供給電流を第1電流和の分減少させるように蓄電装置209を制御する。蓄電装置209が電流を供給しなくなった場合は、制御部237は、電流供給を停止し続けるよう蓄電装置209に指示する。
一方、第1電流和がゼロ以上である場合(ステップS206のNo)、系統203から負荷205へ電流が、第1電流和の分、流れていることを意味する。そのため、蓄電装置209からの供給電流の増加が、この第1電流和以下であれば、太陽電池装置207又は系統203に代わって蓄電装置209が負荷205に電流を供給するだけであり、蓄電装置209からの逆潮流は発生しない。よって、制御部237は、通信部235を介して、供給電流を第1電流和以下の分増加するよう蓄電装置209に指示する信号を送信する(ステップS208)。特に、制御部237は、第1電流和が略ゼロになるように、蓄電装置209からの供給電流を制御することができる。これは、例えば、蓄電装置209の供給電流を、第1電流和の分、増加させることにより実現される。
ステップS205において、センサ211の極性は、負荷側が正である場合(ステップS205のNo)、制御部237は、出力電流値Ipから検出電流値I2を引いた差(以下、第2電流差という)が負の値であるかを判断する(ステップS209)。系統側が負であるセンサ211は、電力線213を系統203に向かって流れる方向の電流値が正の値で示される。つまり、第2電流差がゼロであれば、太陽電池装置207からの電流が全て系統203に供給されていることになる。
一方、出力電流値Ipが検出電流値I2未満である場合(ステップS209のYes)、太陽電池装置207以外に系統203に向けて電流を供給しているものが存在することになる。つまり、蓄電装置209からの供給電流が、系統203へ逆潮流されていることになる。そこで、制御部237は、通信部235を介して、上記第2電流差がゼロ以上になるように、供給電流を減少するよう蓄電装置209に指示する信号を送信する(ステップS210)。例えば、制御部237は、供給電流を第2電流差の分減少させるように蓄電装置209を制御する。蓄電装置209が電流を供給しなくなった場合は、制御部237は、電流供給を停止し続けるよう蓄電装置209に指示する。
一方、出力電流値Ipが検出電流値I2以上である場合(ステップS209のNo)、系統203から負荷205へ電流が、第2電流差の分、流れていることを意味する。そのため、蓄電装置209からの供給電流の増加が、この第2電流差以下であれば、太陽電池装置207又は系統203に代わって蓄電装置209が負荷205に電流を供給するだけであり、蓄電装置209からの逆潮流は発生しない。よって、制御部237は、通信部235を介して、供給電流を第2電流差以下の分増加するよう蓄電装置209に指示する信号を送信する(ステップS211)。特に、制御部237は、第2電流差が略ゼロになるように、蓄電装置209からの供給電流を制御することができる。これは、例えば、蓄電装置209の供給電流を、第2電流差の分、増加させることにより実現される。
ステップS207、S208、S210及びS211の処理は、センサ211が誤った位置に設置されている場合の処理であるため、制御部237は、ステップS112と同様、エラー情報をユーザに通知するための処理を行うことができる(ステップS212)。
このように本実施形態では、出力制御装置201の取得部231は、蓄電装置209からの出力供給時に系統203に優先的に出力を供給する太陽電池装置207(つまり、押し上げ効果のある仕様の出力制御システム200の太陽電池装置207)からの出力電流値Ipを取得する。また、取得部231は、第2位置P2(誤位置)に設置されたセンサの検出電流値I2を取得する。そして、制御部237は、出力電流値Ipと検出電流値I2とに基づいて、系統203に供給されないように蓄電装置209の供給電流を制御する。具体的には、制御部237は、センサ211の極性が系統側を正とする場合、検出電流値I2と出力電流値Ipとの和(第1電流和)が負の値にならないように、又は蓄電装置209からの供給が停止するように、蓄電装置209の出力を制御する。また、センサ211の極性が負荷側を正とする場合、制御部237は、出力電流値Ipから検出電流値I2を引いた差(第2電流差)が負の値にならないように、又は蓄電装置209からの供給が停止するように、蓄電装置209の出力を制御する。
つまり、出力電流値Ipと検出電流値I2とを考慮することにより、蓄電装置209からの逆潮流の可能性が特定され、逆潮流の発生時には蓄電装置209の出力を抑えることができる。これにより、押し上げ効果のある仕様における誤位置にセンサ211が設置されても、センサ211を正位置に取り付け直すことなく、逆潮流を効率的に低減でき、逆潮流の発生という契約違反の回避も可能となる。また、第1実施形態と同様、センサ111の再取付けに因る経済的損失の回避や、系統203からの買電量の減少に伴うCOの削減が実現される。
また、本実施形態において、センサ211の極性が系統側を正とするものであり、上記第1電流和がゼロ以上である場合に、制御部237は、当該和が略ゼロになるように、蓄電装置209の出力を制御することができる。また、センサ211の極性が負荷側を正とするものであり、上記第2電流差がゼロ以上である場合に、当該差が略ゼロになるように、蓄電装置209の出力を制御することができる。これにより、太陽電池装置207から出力される電流がほぼ系統側に流れるため、系統203に販売する電力(売電)を最大限にすることができる。また、系統203から出力される電流が略ゼロになるため、系統203から購入する電力(買電)量を最小限に抑えることができる。
本発明を諸図面や実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形や修正を行うことが容易であることに注意されたい。従って、これらの変形や修正は本発明の範囲に含まれることに留意されたい。
例えば、各部材、各手段、各ステップなどに含まれる機能などは論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の手段やステップなどを1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。
100 出力制御システム
101 出力制御装置
103 商用電力系統(系統)
105 負荷
107 再生可能エネルギー発電装置(太陽電池装置)
109 非再生可能エネルギー供給装置(蓄電装置)
111 センサ
113 電力線
115 信号線
121 太陽電池
123 太陽電池PCS
125 蓄電池
127 蓄電池PCS
131 取得部
133 記憶部
135 通信部
137 制御部
B1、B2、B3 分岐点
P1、P2 位置

Claims (6)

  1. 系統と負荷とを接続する電力線の第1分岐点に接続された非再生可能エネルギー供給装置の供給出力を制御する出力制御方法において、
    前記第1分岐点よりも前記系統側の第2分岐点であって、再生可能エネルギー発電装置が接続された第2分岐点よりも前記負荷側の前記電力線上に設置されたセンサの検出値を取得する第1取得ステップと、
    前記非再生可能エネルギー供給装置からの出力供給時に前記負荷に優先的に出力を供給する前記再生可能エネルギー発電装置からの出力値を取得する第2取得ステップと、
    前記検出値と前記出力値とに基づいて、前記供給出力が前記系統に供給されないように当該供給出力を制御する制御ステップと
    を含み、
    前記センサが前記第1分岐点と前記第2分岐点との間に設置されている場合、前記制御ステップは、
    前記検出値の絶対値から前記出力値を引いた差が負の値にならないように、又は前記非再生可能エネルギー供給装置からの供給が停止するように、前記供給出力を制御するステップを含み
    前記制御ステップは、
    前記検出値の絶対値から前記出力値を引いた差がゼロ以上である場合に、当該差が略ゼロになるように、前記供給出力を制御するステップを更に含む
    出力制御方法。
  2. 系統と負荷とを接続する電力線の第1分岐点に接続された非再生可能エネルギー供給装置の供給出力を制御する出力制御方法において、
    前記第1分岐点よりも前記系統側の第2分岐点であって、再生可能エネルギー発電装置が接続された第2分岐点よりも前記負荷側の前記電力線上に設置されたセンサの検出値を取得する第1取得ステップと、
    前記非再生可能エネルギー供給装置からの出力供給時に前記負荷に優先的に出力を供給する前記再生可能エネルギー発電装置からの出力値を取得する第2取得ステップと、
    前記検出値と前記出力値とに基づいて、前記供給出力が前記系統に供給されないように当該供給出力を制御する制御ステップと
    を含み、
    前記センサが前記第1分岐点よりも前記負荷側に設置されている場合、前記制御ステップは、
    前記検出値の絶対値から前記出力値を引いた差が負の値である場合に、前記非再生可能エネルギー供給装置からの供給が停止するように、前記供給出力を制御するステップ
    を含む出力制御方法。
  3. 請求項に記載の出力制御方法において、前記制御ステップは、
    前記検出値の絶対値から前記出力値を引いた差がゼロ以上である場合に、前記供給出力の値が前記差になるように、当該供給出力を制御するステップ
    を含む出力制御方法。
  4. 系統と負荷とを接続する電力線の第1分岐点に接続された非再生可能エネルギー供給装置の供給出力を制御する出力制御装置において、
    前記第1分岐点よりも前記系統側の第2分岐点であって、再生可能エネルギー発電装置が接続された第2分岐点よりも前記負荷側の前記電力線上に設置されたセンサの検出値と、前記非再生可能エネルギー供給装置からの出力供給時に前記負荷に優先的に出力を供給する前記再生可能エネルギー発電装置からの出力値とを取得する取得部と、
    前記検出値と前記出力値とに基づいて、前記供給出力が前記系統に供給されないように当該供給出力を制御する制御部と
    を備え、
    前記センサが前記第1分岐点と前記第2分岐点との間に設置されている場合、前制御部は、前記検出値の絶対値から前記出力値を引いた差が負の値にならないように、又は前記非再生可能エネルギー供給装置からの供給が停止するように、前記供給出力を制御し、
    前記制御部は、前記検出値の絶対値から前記出力値を引いた差がゼロ以上である場合に、当該差が略ゼロになるように、前記供給出力を制御する
    出力制御装置。
  5. 系統と負荷とを接続する電力線の第1分岐点に接続された非再生可能エネルギー供給装置の供給出力を制御する出力制御装置において、
    前記第1分岐点よりも前記系統側の第2分岐点であって、再生可能エネルギー発電装置が接続された第2分岐点よりも前記負荷側の前記電力線上に設置されたセンサの検出値と、前記非再生可能エネルギー供給装置からの出力供給時に前記負荷に優先的に出力を供給する前記再生可能エネルギー発電装置からの出力値とを取得する取得部と、
    前記検出値と前記出力値とに基づいて、前記供給出力が前記系統に供給されないように当該供給出力を制御する制御部と
    を備え、
    前記センサが前記第1分岐点よりも前記負荷側に設置されている場合、前記制御部は、前記検出値の絶対値から前記出力値を引いた差が負の値である場合に、前記非再生可能エネルギー供給装置からの供給が停止するように、前記供給出力を制御する
    出力制御装置。
  6. 請求項5に記載の出力制御装置において、
    前記制御部は、前記検出値の絶対値から前記出力値を引いた差がゼロ以上である場合に、前記供給出力の値が前記差になるように、当該供給出力を制御する
    出力制御装置。
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