JP6074972B2 - ヒートポンプ式冷暖房空調装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ヒートポンプ式冷暖房空調装置に関する。
近年、自動車に搭載する空調装置として、省エネルギー化の容易なヒートポンプ式冷暖房空調装置が採用されている。ヒートポンプ式冷暖房空調装置は、熱交換器(蒸発器及び凝縮器)や圧縮機、膨張弁等の各機器が熱媒配管により互いに接続されて構成されている。
空調装置が運転されている間、例えば蒸発器周辺は、熱媒に吸熱されるために低い温度になっている。そのため、熱媒配管の外壁において、空気中の水分が結露したり、結露した水分が凍結したりすることがある。
ところで、熱媒配管と各機器との接続や熱媒配管同士の接続が、ロウ付けにより行われているものがある。ロウ付けによる接合部のフィレットにはボイドが形成されることがある。ボイド内に上述の水分が浸入した場合、空調装置の運転状態の変化に応じて水分が凍結と融解とを繰り返すことがある。その結果、水分が膨張と収縮とを繰り返すことによってボイドが応力を受け、フィレットが劣化するおそれがある。
そこで、フィレットの劣化を防止する方法として、ロウ付けによる接合部のフィレットの表面にシリコーンゴム液を塗布する方法が特許文献1に開示されている。特許文献1に開示された発明は、蒸発器のトーチロウ付け部のフィレット表面にシリコーンゴム塗膜を形成し、フィレットに形成されたボイドをシリコーンゴム塗膜で塞いでいる。これにより、ボイド内部へ水分が結露することを防止しようとするものである。
特開2000−158177号公報
しかしながら、特許文献1に記載のシリコーンゴム塗膜をヒートポンプ式冷暖房空調装置における熱媒配管のフィレットに適用するには、次のような課題がある。ヒートポンプ式冷暖房空調装置においては、冷房運転時と暖房運転時とにおいて、蒸発器と凝縮器とが入れ替わるよう構成されている。つまり、例えば冷房運転時において蒸発器として機能していた熱交換器が、暖房運転時においては凝縮器として機能するよう構成されている。そのため、熱媒配管に流通する熱媒の温度は、低温から高温まで幅広い範囲で変化する。
それゆえ、特許文献1のように10〜70μmという薄い膜厚にて形成したシリコーンゴム塗膜は、熱媒の温度変化によるフィレットの膨張や収縮に追従できず、シリコーンゴム塗膜の破断や剥離等が起こるおそれがあった。
本発明は、上記の背景に鑑みてなされたもので、耐久性に優れたヒートポンプ式冷暖房空調装置を提供しようとするものである。
本発明の一態様は、ロウ付けによる接合部を有し、アルミニウムまたはアルミニウム合金から構成され、外壁に貫通穴が形成された熱媒配管と、
上記貫通穴に挿入される小径部と、上記貫通穴よりも大きい外径を有する大径部と、上記小径部と上記大径部との間に構成された段部とを備え、上記接合部を介して上記熱媒配管に接合されたサービスバルブとを有しており、
上記接合部に形成されたフィレットの表面には、平均厚さ1.0mm以上のシリコーン樹脂よりなる防水膜が形成されており、
上記シリコーン樹脂の線膨張係数は20×10−6〜100×10−6/Kであり、
上記フィレットは、上記段部と上記熱媒配管との間に存在しており、
上記接合部は、使用中に到達する最低温度が−20℃よりも低く、最高温度が80℃を超えることを特徴とするヒートポンプ式冷暖房空調装置にある(請求項1)。
本発明の他の態様は、ロウ付けによる接合部を有し、アルミニウムまたはアルミニウム合金から構成された熱媒配管を備えており、
上記接合部に形成されたフィレットの表面には、平均厚さ1.0mm以上のシリコーン樹脂よりなる防水膜が形成されており、
上記防水膜は、上記フィレットの表面上に、上記平均厚さよりも厚さが大きい厚膜部を有しており、
上記シリコーン樹脂の線膨張係数は20×10 −6 〜100×10 −6 /Kであり、
上記接合部は、使用中に到達する最低温度が−20℃よりも低く、最高温度が80℃を超えることを特徴とするヒートポンプ式冷暖房空調装置にある(請求項5)。
上記ヒートポンプ式冷暖房空調装置は、上記フィレットの表面に、厚さ1.0mm以上のシリコーン樹脂よりなる防水膜が形成されている。そのため、上記フィレットにボイドが形成されている場合であっても、上記防水膜により、上記ボイド内部への水分の浸入を防止することができる。その結果、上記ボイドを起点として上記接合部が劣化することを防止できる。
また、上記防水膜は、1.0mm以上の厚みに形成されているため、十分に強度の高いものとなる。そのため、上記防水膜は、熱媒の温度変化に伴って上記フィレットが膨張したり収縮したりする場合に破断や剥離等が起こりにくく、耐久性に優れたものとなる。その結果、上記フィレットの耐久性が向上し、上記ヒートポンプ式冷暖房空調装置の耐久性を向上させることができる。
以上のように、上記態様によれば、耐久性に優れたヒートポンプ式冷暖房空調装置を提供することができる。
実施例における、熱媒配管の斜視図。 実施例における、熱媒配管のサービスバルブの斜視図。 図2のIII−III線矢視断面図。 図2のIV−IV線矢視断面図。 実施例における、熱媒配管の分岐管の斜視図。 実施例における、熱媒配管の接続アダプタの斜視図。
上記ヒートポンプ式冷暖房空調装置において、上記防水膜の膜厚は1.0mm以上であり、好ましくは1.5mm以上がよい。上記防水膜は、膜厚が大きいほど破断や剥離が起こりにくくなり、耐久性に優れたものとなる。なお、上記防水膜の膜厚の上限は特に限定されないが、膜厚を厚くするためにシリコーン樹脂の塗布量を多くすると、塗布したシリコーン樹脂が硬化する前に自重により垂れ落ち、所望の膜厚を得られなくなるおそれがある。かかる現象が発生する塗布量は用いるシリコーン樹脂の粘度によって変化し、粘度が大きいほど塗布量を多くすることができる。
また、上記シリコーン樹脂としては、上記接合部との間に良好な接着性を有するものを用いることができる。上記シリコーン樹脂は、例えば、RTV(Room Temperature Vulcanization)ゴム、接着剤、シーラント等の種々の態様のものを採用することができる。
記熱媒配管はアルミニウムまたはアルミニウム合金から構成されている。そのため、上記熱媒配管を軽量化することが容易となる。
また、上記シリコーン樹脂の線膨張係数は20×10−6〜100×10−6/Kである。これにより、上記シリコーン樹脂の線膨張係数がアルミニウムやアルミニウム合金の線膨張係数と比較的近い値となる。そのため、温度変化に伴う上記接合部の膨張や収縮に対して、上記防水膜の膨張や収縮をより追従させやすくなる。その結果、上記防水膜は、上記接合部の温度が変化した場合に、より破断しにくいものとなり、耐久性をより向上させることができる。
また、上記接合部は、使用中に到達する最低温度が−20℃よりも低く、最高温度が80℃を超えている。すなわち、上記シリコーン樹脂からなる上記防水膜は、上述したように、耐久性に優れたものとなるため、広い温度範囲において好適に使用することができる。そのため、上記防水膜を形成した上記接合部は、使用中の最低温度が−20℃よりも低く、最高温度が80℃を超える場合にも好適に使用することができる。なお、上記最低温度の下限は特に限定されないが、通常の使用環境における下限値は−40℃である。同様に、上記最高温度の上限も特に限定されないが、通常の使用環境における上限値は130℃である。
(実施例)
上記ヒートポンプ式冷暖房空調装置の実施例について、図1〜図6を用いて説明する。図1に示すように、ヒートポンプ式冷暖房空調装置は、ロウ付けによる接合部4を有する熱媒配管1を備えている。そして、図3及び図4に示すように、接合部4に形成されたフィレット40の表面400には、厚さ1.0mm以上のシリコーン樹脂よりなる防水膜5が形成されている。
熱媒配管1は、図1に示すように、主配管10と、ロウ付けにより主配管10と接合されたサービスバルブ2、分岐管11及び接続アダプタ3を有している。主配管10は、アルミニウム合金製の丸パイプ(A3003材、外径1/2インチ)よりなり、エンジンルーム等の配置スペースに適合するように適宜屈曲されている。
サービスバルブ2は、空調装置内に熱媒を供給したり、空調装置内の熱媒を排出したりする導排出口として機能するバルブである。サービスバルブ2は時効硬化高力アルミニウムまたはアルミニウム合金よりなり、図3及び図4に示すように、その一端が主配管10の外壁に形成された貫通穴100に挿入されている。そして、サービスバルブ2と主配管10とが、BA4047材よりなるロウ材によってロウ付けされている。これにより、図3及び図4に示すようにロウ付けによる接合部4がサービスバルブ2の根元に形成され、図2に示すようにサービスバルブ2が主配管10の軸方向に対して略直交する方向に突出している。
分岐管11は、主配管10と同じくA3003材よりなる直径1/2インチの丸パイプを適宜屈曲して形成されている。分岐管11は、図1及び図5に示すように、その一端と主配管10の外壁面とが当接するように配されており、当該外壁面に貫通形成された合流穴部(図示略)を通じて熱媒が分岐管11内へ分岐可能に構成されている。
分岐管11における主配管10と当接する側の開口端は、主配管10の外壁面に沿う形状に形成されているとともに、図5に示すフレア部110を有している。フレア部110は、分岐管11の開口端を基端として径方向の外方へ向けて延伸形成されている。そして、フレア部110と主配管10の外壁面とが面接触するように配され、BA4047材よりなるロウ材によって互いにロウ付けされている。これにより、分岐管11の根元にロウ付けによる接合部4が形成されている。
接続アダプタ3は、時効硬化高力アルミニウムまたはアルミニウム合金よりなり、図6に示すように、熱媒配管1の開口端が挿入される配管挿入口30と、熱交換器等の熱媒導排口に挿入される機器接続部31と、接続アダプタ3と機器とを締結するためのボルトを挿入する締結穴32とを有している。接続アダプタ3は、機器接続部31を熱媒導排口に挿入するとともに、熱交換器等に締結されることにより、配管挿入口30に接続された熱媒配管1と熱交換器等の機器との間に熱媒が流通可能となるよう構成されている。なお、本例の接続アダプタ3は、機器接続部31の外周部にOリング310が配設されており、機器接続部31を熱媒導排口に挿入した際に、Oリング310の外周面が熱媒導排口の内周面と密着し、熱媒の漏出を防止可能に構成されている。
接続アダプタ3の配管挿入口30には、例えば図1及び図6に示すように、主配管10の開口端が挿入されている。そして、配管挿入口30と主配管10とがBA4047材よりなるロウ材によってロウ付けされている。これにより、配管挿入口30にロウ付けによる接合部4が形成されている。
上述したロウ付けによる接合部4には、例えば図3及び図4に示すようにロウ材のフィレット40が形成されている。そして、フィレット40の表面400には、シリコーン樹脂よりなる防水膜5が形成されている。
本例において、防水膜5の厚みは1.0mmである。防水膜5の厚みは、下記式(1)により近似的に算出することができる、防水膜5全体の平均の厚みである。なお、下記式(1)において、t(mm)は防水膜5の厚みであり、m(g)は塗布した防水膜5の重量であり、d(g/cm)は防水膜5の密度である。また、W(cm)は防水膜5の塗布幅である。また、L(cm)は防水膜5の塗布長さである。
t=m/(d×W×L)×10 (1)
従って、上記式(1)に基づいて、防水膜5の重量m、密度d、塗布幅W及び塗布長さLの各値を管理することにより、防水膜5の厚みtを管理することができる。なお、塗布幅Wや塗布長さLの値は、フィレット40の形状に応じて適切な方法により算出された値を用いることができる。例えばサービスバルブ2の根元に形成されたフィレット40の場合には、塗布幅Wは、図3や図4に示す防水膜5の表面500における幅xを防水膜5全体で平均した値を用いることができる。また、塗布長さLは、図3に示すように、サービスバルブ2における主配管10内に挿入配置された部分の外径寸法Rから算出される円周の長さを用いることができる。
次に、本例のヒートポンプ式冷暖房空調装置の作用効果を説明する。ヒートポンプ式冷暖房空調装置は、熱媒配管1の接合部4に形成されたフィレット40の表面400に、厚さ1.0mm以上のシリコーン樹脂よりなる防水膜5が形成されている。そのため、フィレット40にボイドが形成されている場合であっても、防水膜5により、ボイド内部への水分の浸入を防止することができる。その結果、ボイドを起点として接合部4が劣化することを防止できる。
また、防水膜5は、1.0mm以上の厚みに形成されているため、十分に強度の高いものとなる。そのため、防水膜5は、接合部4が温度変化に伴って膨張したり収縮したりする場合に破断しにくく、耐久性に優れたものとなる。その結果、フィレット40の耐久性が向上し、ヒートポンプ式冷暖房空調装置の耐久性を向上させることができる。
また、熱媒配管1はアルミニウムまたはアルミニウム合金から形成されている。そのため、熱媒配管1を軽量化することが容易となる。このように軽量化されたヒートポンプ式冷暖房空調装置は、例えば自動車に搭載する場合に、燃費向上の効果を期待することができる。
以上のように、上記ヒートポンプ式冷暖房空調装置は、耐久性に優れたものとなる。
(実験例)
本例は、上記実施例のヒートポンプ式冷暖房空調装置における防水膜の材質や厚みについて検討した例である。本例においては、上記実施例におけるサービスバルブの周辺部を模擬した模擬試料を作製した。その後、該模擬試料に形成されたフィレットに対して材質や厚みを種々変更した防水膜を形成し、表1に示す各種の試験体を作製した。そして、このようにして作製した各試験体を用いて冷熱耐久試験を行い、防水膜の耐久性を評価した。以下に、本実験例の詳細について説明する。
<模擬試料>
模擬試料は、上述したように、実施例1におけるサービスバルブ周辺部を模擬して作製した。つまり、A3003材よりなる直径1/2インチの丸パイプの外壁に貫通穴を形成し、該貫通穴に上記実施例で用いたサービスバルブの一端を挿入した。その後、BA4047材よりなるペースト状のロウ材を用いて、上記丸パイプとサービスバルブの根元とをロウ付けにより接合した。これにより、サービスバルブの根元部分にフィレットを有する模擬試料を得た。
<シリコーン樹脂>
シリコーン樹脂としては、以下の2種類の樹脂を使用した。
・樹脂A
品名:SX720BH(セメダイン社製)
主成分:アクリル変性シリコーン樹脂
密度:1.57g/cm
線膨張率:81×10−6/K
硬化前粘度:85Pa・s
・樹脂B
品名:SX720W(セメダイン社製)
主成分:アクリル変性シリコーン樹脂
密度:1.56g/cm
線膨張率:110×10−6/K
硬化前粘度:45Pa・s
なお、上記硬化前粘度は、23℃にて測定した粘度の代表的な値である。
上記2種類のシリコーン樹脂を、塗布量を種々変更して模擬試料のフィレットの表面に塗布した後、シリコーン樹脂を硬化させて防水膜を形成した。これにより、表1に示すように防水膜の厚みを種々の値に変化させた試験体(試験体1〜試験体32)を得た。
なお、防水膜の厚みは、上記式(1)に基づいて防水膜の重量m、密度d、塗布幅W及び塗布長さLの各値から算出した値である。また、塗布幅W及び塗布長さLの算出方法については、上記実施例において説明した方法を用いた。
<冷熱耐久試験>
表1に示す各試験体を−40℃の雰囲気下に20分間置いた後130℃の雰囲気下に20分間置くサイクルを1サイクルとし、このサイクルを1500回繰り返し行った。そして、最後のサイクルの終了後、各試験体を室温環境下に放置し、試験体の温度を室温に戻した。その後、試験体の温度が室温に戻った状態で防水膜の目視観察を行い、防水膜の破断や剥離の有無を確認した。表1に目視観察の結果を示す。
Figure 0006074972
表1より知られるように、防水膜の厚みが1.0mm以上である試験体は、樹脂Aまたは樹脂Bのいずれのシリコーン樹脂を用いた場合にも、冷熱耐久試験によって防水膜の破断や剥離が認められなかった。
また、樹脂Aよりなる防水膜は膜厚が1.0mm以下であっても冷熱耐久試験後に破断等が認められなかったのに対し、樹脂Bよりなる防水膜は冷熱耐久試験後に破断する場合があった(試験体31)。つまり、樹脂Aよりなる防水膜は、樹脂Bよりなる防水膜よりも耐久性に優れる可能性がある。
これは、樹脂Aの線膨張係数が20×10−6〜100×10−6/Kの範囲内であるためと考えられる。つまり、シリコーン樹脂の線膨張係数が上記特定の範囲内にある場合には、シリコーン樹脂の線膨張係数がアルミニウムやアルミニウム合金の線膨張係数と比較的近い値となるため、温度変化に伴う接合部の膨張や収縮に対して防水膜の膨張や収縮をより追従させやすくなる。その結果、防水膜は、接合部の温度が変化した場合に、より破断しにくいものとなり、耐久性をより向上させることができると考えられる。
また、本例の模擬試料におけるフィレットは、冷熱耐久試験における最低温度が−40℃であり、最高温度が130℃であった。そのため、本例のように形成される防水膜は、使用中に到達する最低温度が−20℃よりも低く、最高温度が80℃を超える環境下で好適に使用することができる。
なお、ロウ付けによる接合部は、実施例1に示したサービスバルブや分岐管、接続アダプタと熱媒配管との接続部に限定されることはなく、熱媒配管にロウ付けによる接合部が形成されていれば、上記防水膜を適用することができる。
1 熱媒配管
4 接合部
40 フィレット
400 表面
5 防水膜

Claims (7)

  1. ロウ付けによる接合部(4)を有し、アルミニウムまたはアルミニウム合金から構成され、外壁に貫通穴(100)が形成された熱媒配管(10)と、
    上記貫通穴に挿入される小径部と、上記貫通穴よりも大きい外径を有する大径部と、上記小径部と上記大径部との間に構成された段部とを備え、上記接合部を介して上記熱媒配管に接合されたサービスバルブ(2)とを有しており、
    上記接合部に形成されたフィレット(40)の表面(400)には、平均厚さ1.0mm以上のシリコーン樹脂よりなる防水膜(5)が形成されており、
    上記シリコーン樹脂の線膨張係数は20×10−6〜100×10−6/Kであり、
    上記フィレットは、上記段部と上記熱媒配管との間に存在しており、
    上記接合部は、使用中に到達する最低温度が−20℃よりも低く、最高温度が80℃を超えることを特徴とするヒートポンプ式冷暖房空調装置。
  2. 上記防水膜は、上記熱媒配管と、上記フィレットと、上記サービスバルブとを覆っていることを特徴とする、請求項1に記載のヒートポンプ式冷暖房空調装置。
  3. 上記フィレットは、上記小径部の挿入方向から上記大径部を上記熱媒配管の外表面に投影したときの輪郭線よりも外側まで広がっていることを特徴とする、請求項1または2に記載のヒートポンプ式冷暖房空調装置。
  4. 上記防水膜は、上記フィレットの表面上に、上記平均厚さよりも厚さが大きい厚膜部を有していることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載のヒートポンプ式冷暖房空調装置。
  5. ロウ付けによる接合部(4)を有し、アルミニウムまたはアルミニウム合金から構成された熱媒配管(1、10、11)を備えており、
    上記接合部に形成されたフィレット(40)の表面(400)には、平均厚さ1.0mm以上のシリコーン樹脂よりなる防水膜(5)が形成されており、
    上記防水膜は、上記フィレットの表面上に、上記平均厚さよりも厚さが大きい厚膜部を有しており、
    上記シリコーン樹脂の線膨張係数は20×10 −6 〜100×10 −6 /Kであり、
    上記接合部は、使用中に到達する最低温度が−20℃よりも低く、最高温度が80℃を超えることを特徴とするヒートポンプ式冷暖房空調装置。
  6. 上記防水膜の平均厚さは1.5mm以上であることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載のヒートポンプ式冷暖房空調装置。
  7. 上記防水膜は、アクリル変性シリコーン樹脂より構成されていることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか1項に記載のヒートポンプ式冷暖房空調装置。
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