JP6073696B2 - タッチパネルコントローラ及び半導体装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ディスプレイの表示走査位置に対してタッチパネルのタッチ検出位置を制御する技術、特にタッチパネルコントローラ及びこれをオンチップした半導体装置に関し、例えば、ディスプレイと一体化されたタッチパネルを搭載した情報端末装置などに適用して有効な技術に関する。
タブレットやスマートフォンなどの携帯情報端末装置の表面には液晶パネルと一体化されたタッチパネルが搭載され、ディスプレイパネルの画面表示に応じてタッチパネルで行われるマルチポイントタッチによるタッチ座標からその操作を判別可能になっている。マルチポイントタッチに対応する相互容量方式のタッチパネルは、交差配置された駆動電極と検出電極の交差位置に多数の検出容量がマトリクス状に形成され、駆動電極を順次駆動したとき検出容量を介して検出電極に現れる電位変化を積分して検出信号を形成する。検出容量の近傍に指があるとその浮遊容量によって検出容量との合成容量値が小さくなり、この容量値の変化に応じた検出信号の相違によってタッチと非タッチを区別するようになっている。
また、液晶パネルは交差配置された表示走査電極と信号電極の各交点にTFTと呼ばれる薄膜トランジスタが配置され、薄膜トランジスタのゲートに表示走査電極、薄膜トランジスタのソースに信号電極、そして薄膜トランジスタのドレインにはコモン電極との間にサブピクセルとなる液晶素子及び蓄積コンデンサが接続されて、各画素が形成される。表示制御では順次表示走査電極が駆動され、表示走査電極単位で薄膜トランジスタがオン状態にされることで、ソースとドレイン間に電流が流れ、そのときソース電極線に加えられている各々の信号電圧が液晶素子に印加されて透過状態が制御される。
液晶パネルとタッチパネルを一体化した構造の小型化を図るためにタッチパネルの一部の電極を液晶パネルの一部の電極と兼用することが行われる。兼用しない場合でも相互に近接配置される。例えば液晶パネルの表示走査電極とタッチパネルの検出走査電極とが兼用又は近接配置されている場合、両電極の駆動位置が重なると相互間で信号の干渉を生じ、表示の乱れやタッチ検出精度の低下を生ずる。
このとき、液晶パネルの表示フレーム周期とタッチセンサの検出フレーム周期は同じであれば、液晶パネルにおける表示走査電の駆動サイクル(即ち液晶素子に対するデータ書き換えサイクル)とタッチパネルにおける検出走査電極の駆動サイクル(タッチスキャンのサイクル)との間に一定の位相差を設けておくことにより、両者の電極の選択タイミングが重なることはない。しかしながら、タッチセンサの検出フレーム周期が液晶パネルの表示フレーム周期よりも短くなると、一定位相差を設けただけでは、必ずタッチスキャンが液晶素子の書き換えを追い越すタイミングが存在するため、タッチスキャンが液晶パネルの表示に干渉して表示が乱れたりする問題点を生ずる。
この点について特許文献1では、検出スキャンの駆動電極を、表示スキャンの駆動電極を追い越すポイント、または、その前後で少なくとも1本の駆動電極だけ(複数本でも可)省略して走査する。この手法は、いわゆるタッチ検出駆動を間引く手法である。また、第2の手法は、タッチ検出のスキャンを、追い越すポイントが発生しないように分割して行う手法である。この手法で分割後の検出スキャンは、m本の駆動電極の総数に対して部分的に順次走査を行うことになる。
特開2011−13760号公報
しかしながら、液晶パネルの表示フレーム周期に対してタッチセンサの検出フレーム周期を複数分の一にしたとき、特許文献1に記載されるように、表示走査位置とタッチ検出位置が重なる場合に、その位置でタッチ検出を休み、或いはタッチ検出順序を入れ替えることで干渉を避ける場合にも以下の問題点のあることがあきらかになった。即ち、タッチ検出を間引くとタッチ検出精度が低下する。タッチ検出順序を入れ替えても表示フレームの先頭の表示走査位置及び終端の表示走査位置でタッチ検出位置と重なっており、相互干渉によるノイズの影響を完全に払拭することはできない。
本発明の目的は、液晶パネルの表示フレーム周期に対してタッチセンサの検出フレーム周期を短くしたとき、タッチ検出を間引かなくても、表示走査位置とタッチ検出位置が重ならないことを可能にするタッチパネルコントローラを提供することにある。更に、そのようなタッチパネルコントローラを用いることによって、タッチ検出精度の向上、ディスプレイに対する表示品質低下の抑制に資することができる半導体装置を提供することにある。
上記並びにその他の課題と新規な特徴は本明細書の記述及び添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される実施の形態のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば下記の通りである。
すなわち、ディスプレイの表示面に検出面が重ねられたタッチパネルを駆動してタッチ検出を行うタッチパネルコントローラにおいて、前記表示面に対する表示フレーム周期の1/n(nは正の整数)倍の周期を前記検出面の検出フレーム周期とし、各検出フレーム周期において、タッチパネルの検出走査電極の配列順に対し、前記ディスプレイの表示走査電極の駆動位置に対する所定の位相遅れ位置と所定の位相進み位置とに応じた順で検出走査電極の駆動順序を決定する。
本願において開示される実施の形態のうち代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記のとおりである。
すなわち、表示フレーム周期の何れのタイミングにおいても表示走査位置とタッチ検出位置との間に空間的な間隔を常に保つことができるため、互いの干渉を生じなくすることができる。したがって、ディスプレイの表示フレーム周期に対してタッチパネルの検出フレーム周期を短くしたとき、タッチ検出を間引かなくても、表示走査位置と検出走査位置が重ならないことを可能にすることができ、タッチ検出精度の向上、ディスプレイに対する表示品質低下の抑制に資することができる。この作用効果はタッチパネルの検出走査電極(又はこれと一緒に電位変化される別の電極)とディスプレイの表示走査電極(又はこれと一緒に電位変化される別の電極)が共通化されている場合にも保証される。
図1はタブレットやスマートフォンなどの携帯情報端末装置の主な構成がを例示するブロック図である。 図2は検出走査電極の駆動順序を決定する制御論理の概略的な構成を例示するブロック図である。 図3は駆動順序演算論理の第1例による走査駆動電極の駆動順序を例示する説明図である。 図4は駆動順序演算論理の第2例による走査駆動電極の駆動順序を例示する説明図である。 図5は駆動順序演算論理の第3例による走査駆動電極の駆動順序を例示する説明図である。 図6は駆動順序演算論理の第4例による走査駆動電極の駆動順序を例示する説明図である。 図7は駆動順序演算論理の第5例による走査駆動電極の駆動順序を例示する説明図である。 図8は駆動順序演算論理の第6例による走査駆動電極の駆動順序を例示する説明図である。 図9は駆動順序演算論理の第7例による走査駆動電極の駆動順序を例示する説明図である。
1.実施の形態の概要
先ず、本願において開示される実施の形態について概要を説明する。実施の形態についての概要説明で括弧を付して参照する図面中の参照符号はそれが付された構成要素の概念に含まれるものを例示するに過ぎない。
〔1〕<表示フレーム周期の1/n倍の各タッチ検出フレーム周期においてタッチ検出位置を表示走査位置から常時離間させるタッチパネルコントローラ>
タッチパネルコントローラ(6)は、複数の表示走査電極の走査駆動に同期して表示が行われるディスプレイ(2)の表示面に検出面が重ねられたタッチパネル(3)を制御し、このタッチパネルの複数の検出走査電極を走査駆動してタッチ検出を行う。このタッチパネルコントローラ(6)は、前記表示面に対する表示フレーム周期の1/n(nは正に整数)倍の周期を前記検出面の検出フレーム周期とし、各検出フレーム周期において、前記タッチパネルの検出走査電極の配列順に対し、前記ディスプレイの表示走査電極の駆動位置に対する所定の位相遅れ位置と所定の位相進み位置とに応じた順で検出走査電極の駆動順序を決定する制御部(14)を有する。
これによれば、表示フレーム周期の何れのタイミングにおいても表示走査位置とタッチ検出走査位置との間に空間的な間隔を常に保つことができるため、表示走査位置とタッチ検出走査位置との間で信号の干渉を生じなくすることができる。したがって、ディスプレイの表示フレーム周期に対してタッチパネルの検出フレーム周期を短くしたとき、タッチ検出を間引かなくても、表示走査位置とタッチ検出走査位置が重ならないことを可能にすることができ、タッチ検出精度の向上、ディスプレイに対する表示品質低下の抑制に資することができる。この作用効果はタッチパネルの検出走査電極(又はこれと一緒に電位変化される別の電極)とディスプレイの表示走査電極(又はこれと一緒に電位変化される別の電極)が共通化されている場合にも保証される。
〔2〕<第1例(図3)乃至例第7例(図9):位相進み方向、位相進み方向及び位相遅れ方向、及び位相遅れ方向の3態様の位相差を持つ位置で検出走査電極を駆動>
項1において前記制御部は、前記ディスプレイの表示走査電極の駆動位置に対して位相進み方向に所定の複数の位相差を持つ検出走査電極を駆動する第1駆動形態と、前記ディスプレイの表示走査電極の駆動位置に対して位相進み方向に所定の複数の位相差を持つ検出走査電極と前記ディスプレイの表示走査電極の駆動位置に対して位相遅れ方向に所定の複数の位相差を持つ検出走査電極とを駆動する第2駆動形態と、前記ディスプレイの表示走査電極の駆動位置に対して位相遅れ方向に所定の複数の位相差を持つ検出走査電極を駆動する第3駆動形態とによって、前記検出走査電極の駆動順序を決定する。
これによれば、第1乃至第3駆動形態の3態様を採用することによって表示フレーム周期に対する複数回のタッチ検出フレーム周期の夫々でタッチ検出位置の間引きを無くすこと、そして、全表示走査位置で対応する表示走査位置とタッチ検出走査位置との間の空間的な間隔の最小値を大きくすることが容易になる。
〔3〕<第1例(図3):表示フレーム周期の1/2倍の周期を検出フレーム周期とし、位相進み方向及び位相遅れ方向に第1位相差と第2位相差を持つ位置で検出走査電極を駆動>
項2において前記制御部は、表示フレーム周期の1/2倍の周期を検出フレーム周期とする。前記第1駆動形態として、前記ディスプレイの表示走査電極の駆動位置に対して位相進み方向に第1位相差を持つ検出走査電極と第2位相差を持つ検出走査電極とを駆動する。前記第2駆動形態として、前記ディスプレイの表示走査電極の駆動位置に対して位相進み方向に第1位相差を持つ検出走査電極と前記ディスプレイの表示走査電極の駆動位置に対して位相遅れ方向に第1位相差を持つ検出走査電極とを駆動する。前記第3駆動形態として、前記ディスプレイの表示走査電極の駆動位置に対して位相遅れ方向に第1位相差を持つ検出走査電極と第2位相差を持つ検出走査電極とを駆動する。
これによれば、表示フレーム周期毎に2回の検出フレーム周期を割り当てる場合に全表示走査位置で対応する表示走査位置とタッチ検出走査位置との間の空間的な間隔の最小値を最大に確保することが可能になる。
〔4〕<第1例(図3):具体的位相差>
項3において前記第1位相差は1/4周期、第2位相差は3/4周期である。
これが項3の必要にして十分な位相差の値となる。
〔5〕<第1例(図3):表示フレーム周期の1/2倍周期を検出フレーム周期とする場合に各駆動形態において第1及び第2位相差を交互に切り替えるときの検出走査電極の駆動順序>
項4において前記制御部は、前記表示フレーム周期の前半の検出フレーム周期では第1駆動形態とこれに続いて第2駆動形態で検出走査電極を駆動する。前記表示フレーム周期の後半の検出フレーム周期では第2駆動形態とこれに続いて第3駆動形態で検出走査電極を駆動する。各、検出フレーム周期における検出走査電極の配列順に対する駆動順序を以下とする。すなわち、前記駆動順序は、検出フレーム周期毎に配列番号1から4m(mは正の整数)の4m個の検出走査電極を駆動するとき、k(1,2,…,4m)番目に駆動する検出走査電極の配列番号を、
k=1,3,5,…,4m−1のときにはm+(k+1)/2とし、
k=2,4,6,…,4mのときには(3m+k/2)mod(4m)とする。
これによれば、タッチパネルの検出走査電極の電極配列順に対する駆動順序を決定する演算を容易に行うことができる。
〔6〕<第6例(図8)及び第7例(図9):表示フレーム周期の1/2倍の周期を検出フレーム周期とし、位相進み方向及び位相遅れ方向に第1乃至第4位相差を持つ位置で検出走査電極を駆動>
項2において前記制御部は、表示フレーム周期の1/2倍の周期を検出フレーム周期とする。前記第1駆動形態として、前記ディスプレイの表示走査電極の駆動位置に対して位相進み方向に第1位相差を持つ検出走査電極と第2位相差を持つ検出走査電極とを駆動する。前記第2駆動形態として、前記ディスプレイの表示走査電極の駆動位置に対して位相進み方向に第1位相差を持つ検出走査電極と前記ディスプレイの表示走査電極の駆動位置に対して位相遅れ方向に第3位相差を持つ検出走査電極とを駆動する。前記第3駆動形態として、前記ディスプレイの表示走査電極の駆動位置に対して位相遅れ方向に第3位相差を持つ検出走査電極と第4位相差を持つ検出走査電極とを駆動する。
これによれば、表示走査位置とタッチ検出走査位置との間の空間的な間隔の最小値は項3に比べて小さくなるが、使用する位相差の種類が増える分だけ、例えば、位相差設定に自由度を要する場合に対応可能になる。
〔7〕<第6例(図8):具体的位相差>
項6において前記第1位相差は3/8周期、第2位相差は7/8周期、第3位相差は1/8周期、第4位相差は5/8周期である。
これが項6の位相差の好適な一例となる。
〔8〕<第6例(図8):表示フレーム周期の1/2倍周期を検出フレーム周期とする場合に各駆動形態において第1乃至第4位相差を順次切り替えるときの検出走査電極の駆動順序>
項7において前記制御部は、前記表示フレーム周期の前半の検出フレーム周期では第1駆動形態とこれに続いて第2駆動形態で検出走査電極を駆動する。前記表示フレーム周期の後半の検出フレーム周期では第2駆動形態とこれに続いて第3駆動形態で検出走査電極を駆動する。各検出フレーム周期における検出走査電極の配列順に対する駆動順序を以下とする。すなわち、前記駆動順序は、検出フレーム周期毎に配列番号1から8m(mは正の整数)の8m個の検出走査電極を駆動するとき、k(1,2,…,8m)番目に駆動する検出走査電極の配列番号を、
k=1,3,5,…,8m−1のときには3m+(k+1)/2とし、
k=2,4,6,…,8mのときには(7m+k/2)mod(8m)とする。
これによれば、タッチパネルの検出走査電極の電極配列順に対する駆動順序を決定する演算を容易に行うことができる。
〔9〕<第7例(図9):具体的位相差>
項6において前記第1位相差は1/8周期、第2位相差は5/8周期、第3位相差は3/8周期、第4位相差は7/8周期である。
これは表示フレーム周期におけるタッチ検出フレーム周期の位相関係を項7に対して逆にしたものであり、同様に項6の位相差の好適な一例となる。
〔10〕<第7例(図9):表示フレーム周期の1/2倍周期を検出フレーム周期とする場合に各駆動形態において第1乃至第4位相差を順次切り替えるときの検出走査電極の駆動順序>
項9において前記制御部は、前記表示フレーム周期の前半の検出フレーム周期では第1駆動形態とこれに続いて第2駆動形態で検出走査電極を駆動する。前記表示フレーム周期の後半の検出フレーム周期では第2駆動形態とこれに続いて第3駆動形態で検出走査電極を駆動する。各検出フレーム周期における検出走査電極の配列順に対する駆動順序を以下とする。すなわち、前記駆動順序は、検出フレーム周期毎に配列番号1から8m(mは正の整数)の8m個の検出走査電極を駆動するとき、k(1,2,…,8m)番目に駆動する検出走査電極の配列番号を、
k=1,3,5,…,8m−1のときにはm+(k+1)/2とし、
k=2,4,6,…,8mのときには(5m+k/2)mod(8m)とする。
これによれば、タッチパネルの検出走査電極の電極配列順に対する駆動順序を決定する演算を容易に行うことができる。
〔11〕<第2例(図4):表示フレーム周期の1/3倍の周期を検出フレーム周期とし、位相進み方向及び位相遅れ方向に第1乃至第3位相差を持つ位置で検出走査電極を駆動>
項2において前記制御部は、表示フレーム周期の1/3倍の周期を検出フレーム周期とする。前記第1駆動形態として、前記ディスプレイの表示走査電極の駆動位置に対して位相進み方向に第1位相差を持つ検出走査電極、第2位相差を持つ検出走査電極、及び第3位相差を持つ検出走査電極を駆動する。前記第2駆動形態として、前記ディスプレイの表示走査電極の駆動位置に対して位相進み方向に第1位相差を持つ検出走査電極及び第2位相差を持つ検出走査電極と、前記ディスプレイの表示走査電極の駆動位置に対して位相遅れ方向に第1位相差を持つ検出走査電極及び第2位相差を持つ検出走査電極とを駆動する。前記第3駆動形態として、前記ディスプレイの表示走査電極の駆動位置に対して位相遅れ方向に第1位相差を持つ検出走査電極、第2位相差を持つ検出走査電極、及び第3位相差を持つ検出走査電極を駆動する。
これによれば、表示フレーム周期毎に3回の検出フレーム周期を割り当てる場合に全表示走査位置で対応する表示走査位置とタッチ検出走査位置との間の空間的な間隔の最小値を最大に確保することが可能になる。
〔12〕<第2例(図4):具体的位相差>
項11において前記第1位相差は1/6周期、第2位相差は3/6周期、第3位相差は5/6周期である。
これが項11の位相差の好適な一例となる。
〔13〕<第2例(図4):表示フレーム周期の1/3倍周期を検出フレーム周期とする場合に各駆動形態において第1乃至第3位相差を順次切り替えるときの検出走査電極の駆動順序>
項12において前記制御部は、前記表示フレーム周期の第1検出フレーム周期では第1駆動形態とこれに続いて第2駆動形態で検出走査電極を駆動する。前記表示フレーム周期の次の第2検出フレーム周期では第2駆動形態で検出走査電極を駆動する。前記表示フレーム周期の第3検出フレーム周期では第2駆動形態とこれに続いて第3駆動形態で検出走査電極を駆動する。各検出フレーム周期における検出走査電極の配列順に対する駆動順序を以下とする。すなわち、前記駆動順序は、検出フレーム周期毎に配列番号1から6m(mは正の整数)の6m個の検出走査電極を駆動するとき、k(1,2,…,6m)番目に駆動する検出走査電極の配列番号を、
k=1,4,7,…,6m−2のときにはm+(k+2)/3とし、
k=2,5,8,…,6m−1のときには3m+(k+1)/3とし、
k=3,6,9,…,6mのときには(5m+k/3)mod(6m)とする。
これによれば、タッチパネルの検出走査電極の電極配列順に対する駆動順序を決定する演算を容易に行うことができる。
〔14〕<第3例(図5):表示フレーム周期の1/4倍の周期を検出フレーム周期とし、位相進み方向及び位相遅れ方向に第1乃至第4位相差を持つ位置で検出走査電極を駆動>
項2において前記制御部は、表示フレーム周期の1/4倍の周期を検出フレーム周期とする。前記第1駆動形態として、前記ディスプレイの表示走査電極の駆動位置に対して位相進み方向に第1位相差を持つ検出走査電極、第2位相差を持つ検出走査電極、第3位相差を持つ検出走査電極及び第4位相差を持つ検出走査電極を駆動する。前記第2駆動形態として、前記ディスプレイの表示走査電極の駆動位置に対して位相進み方向に第1位相差を持つ検出走査電極、第2位相差を持つ検出走査電極及び第3位相差を持つ検出走査電極と、前記ディスプレイの表示走査電極の駆動位置に対して位相遅れ方向に第1位相差を持つ検出走査電極、第2位相差を持つ検出走査電極及び第3位相差を持つ検出走査電極とを駆動する。前記第3駆動形態として、前記ディスプレイの表示走査電極の駆動位置に対して位相遅れ方向に第1位相差を持つ検出走査電極、第2位相差を持つ検出走査電極、第3位相差を持つ検出走査電極、及び第4位相差を持つ検出走査電極を駆動する。
これによれば、表示フレーム周期毎に4回の検出フレーム周期を割り当てる場合に全表示走査位置で対応する表示走査位置とタッチ検出走査位置との間の空間的な間隔の最小値を最大に確保することが可能になる。
〔15〕<第3例(図5):具体的位相差>
項14において前記第1位相差は1/8周期、第2位相差は3/8周期、第3位相差は5/8周期、第4位相差は7/8周期である。
これが項14の位相差の好適な一例となる。
〔16〕<第3例(図5):表示フレーム周期の1/4倍周期を検出フレーム周期とする場合に各駆動形態において第1乃至第4位相差を順次切り替えるときの検出走査電極の駆動順序>
項15において前記制御部は、前記表示フレーム周期の第1検出フレーム周期では第1駆動形態とこれに続いて第2駆動形態で検出走査電極を駆動する。前記表示フレーム周期の第2検出フレーム周期乃至第3検出フレーム周期では第2駆動形態で検出走査電極を駆動する。前記表示フレーム周期の第4検出フレーム周期では第2駆動形態とこれに続いて第3駆動形態で検出走査電極を駆動する。各検出フレーム周期における検出走査電極の配列順に対する駆動順序を以下とする。すなわち、前記駆動順序は、検出フレーム周期毎に配列番号1から8m(mは正の整数)の8m個の検出走査電極を駆動するとき、k(1,2,…,8m)番目に駆動する検出走査電極の配列番号を、
k=1,5,9,…,8m−3のときにはm+(k+3)/4とし、
k=2,6,10,…,8m−2のときには3m+(k+2)/4とし、
k=3,7,11,…,8m−1のときには5m+(k+1)/4とし、
k=4,8,12,…,8mのときには(7m+k/4)mod(8m)とする。
これによれば、タッチパネルの検出走査電極の電極配列順に対する駆動順序を決定する演算を容易に行うことができる。
〔17〕<第4例(図6)及び第5例(図7):表示フレーム周期の1/2倍の周期を検出フレーム周期とし、位相進み方向及び位相遅れ方向に第1位相差及びその近傍の位相差と第2位相差及びその近傍の位相差とを持つ位置で検出走査電極を駆動>
項2において前記制御部は、表示フレーム周期の1/2倍の周期を検出フレーム周期とする。前記第1駆動形態として、前記ディスプレイの表示走査電極の駆動位置に対して位相進み方向に第1位相差及びその近傍の位相差と第2位相差及びその近傍の位相差とを持つ検出走査電極とを駆動する。前記第2駆動形態として、前記ディスプレイの表示走査電極の駆動位置に対して位相進み方向に第1位相差及びその近傍の位相差を持つ検出走査電極と前記ディスプレイの表示走査電極の駆動位置に対して位相遅れ方向に第1位相差及びその近傍の位相差を持つ検出走査電極とを駆動する。前記第3駆動形態として、前記ディスプレイの表示走査電極の駆動位置に対して位相遅れ方向に第1位相差及びその近傍の位相差と第2位相差及びその近傍の位相差とを持つ検出走査電極とを駆動する。
これによれば、項3のように表示走査電極の切り換え毎にタッチパネルの検出走査電極の位相を大きく切り替えずに直前の位相差に近傍の位相差に切り換えても、それと同様の作用効果を得る。但し、表示フレーム周期毎に2回の検出フレーム周期を割り当てる場合に全表示走査位置で対応する表示走査位置とタッチ検出走査位置との間の空間的な間隔の最小値は項3に比べて小さくなる。
〔18〕<第4例(図6)及び第5例(図7):具体的位相差>
項17において前記第1位相差は1/4周期、第2位相差は3/4周期である。
これが項17の位相差の好適な一例となる。
〔19〕<第4例(図6):表示フレーム周期の1/2倍周期を検出フレーム周期とする場合に各駆動形態において第1位相差の近傍の位相差を1種類、第2位相差の近傍の位相差を1種類とする場合における検出走査電極の駆動順序>
項18において前記制御部は、前記表示フレーム周期の前半の検出フレーム周期では第1駆動形態とこれに続いて第2駆動形態で検出走査電極を駆動する。前記表示フレーム周期の後半の検出フレーム周期では第2駆動形態とこれに続いて第3駆動形態で検出走査電極を駆動する。各検出フレーム周期における検出走査電極の配列順に対する駆動順序を以下とする。すなわち、前記駆動順序は、検出フレーム周期毎に配列番号1から4m(mは正の整数)の4m個の検出走査電極を駆動するとき、k(1,2,…,4m)番目に駆動する検出走査電極の配列番号を、
k=1,5,9,…,4m−3のときにはm+(k+1)/2とし、
k=2,6,10,…,4m−2のときには(3m+k/2)mod(4m)とし、
k=3,7,11,…,4m−1のときには{3m+(k+1)/2}mod(4m)とし、
k=4,8,12,…,4mのときにはm+k/2とする。
これによれば、タッチパネルの検出走査電極の電極配列順に対する駆動順序を決定する演算を容易に行うことができる。
〔20〕<第5例(図7):表示フレーム周期の1/2倍周期を検出フレーム周期とする場合に各駆動形態において第1位相差の近傍の位相差を2種類、第2位相差の近傍の位相差を2種類とする場合における検出走査電極の駆動順序>
項18において前記制御部は、前記表示フレーム周期の前半の検出フレーム周期では第1駆動形態とこれに続いて第2駆動形態で検出走査電極を駆動し、前記表示フレーム周期の後半の検出フレーム周期では第2駆動形態とこれに続いて第3駆動形態で検出走査電極を駆動する。各検出フレーム周期における検出走査電極の配列順に対する駆動順序を以下とする。すなわち、前記駆動順序は、検出フレーム周期毎に配列番号1から4m(mは正の整数)の4m個の検出走査電極を駆動するとき、k(1,2,…,4m)番目に駆動する検出走査電極の配列番号を、
k=1,7,13,…,4m−5のときにはm+(k+1)/2とし、
k=2,8,14,…,4m−4のときには(3m+k/2)mod(4m)とし、
k=3,9,15,…,4m−3のときには{3m+(k+1)/2}mod(4m)とし、
k=4,10,16,…,4m−2のときには{3m+(k+3)/2}mod(4m)とし、
k=5,11,15,…,4m−1のときにはm+(k−1)/2とし、
k=6,12,16,…,4mのときにはm+k/2とする。
これによれば、タッチパネルの検出走査電極の電極配列順に対する駆動順序を決定する演算を容易に行うことができる。
〔21〕<表示フレーム周期の1/n倍の各タッチ検出フレーム周期においてタッチ検出位置を表示走査位置から常時離間させる半導体装置>
半導体装置(4)は、フレーム同期信号に同期してディスプレイ(2)の表示制御を行うディスプレイコントローラ(8)と、前記ディスプレイの表示面に検出面が重ねられたタッチパネル(2)を駆動してタッチ検出を行うタッチパネルコントローラとを有する。前記タッチパネルコントローラ(6)は、前記表示面に対する前記フレーム同期信号による表示フレーム周期の1/n(nは正の整数)倍の周期を前記検出面の検出フレーム周期とし、各検出フレーム周期において、前記タッチパネルの検出走査電極の配列順に対し、前記ディスプレイの表示走査電極の駆動位置に対する所定の位相遅れ位置と所定の位相進み位置とに応じた順で検出走査電極の駆動順序を決定する。
これによれば、表示フレーム周期の何れのタイミングにおいても表示走査位置とタッチ検出走査位置との間に空間的な間隔を常に保つことができるため、表示走査位置とタッチ検出走査位置との間で信号の干渉を生じなくすることができる。したがって、ディスプレイの表示フレーム周期に対してタッチパネルの検出フレーム周期を短くしたとき、タッチ検出を間引かなくても、表示走査位置とタッチ検出走査位置が重ならないことを可能にすることができ、タッチ検出精度の向上、ディスプレイに対する表示品質低下の抑制に資することができる。この作用効果はタッチパネルの検出走査電極(又はこれと一緒に電位変化される別の電極)とディスプレイの表示走査電極(又はこれと一緒に電位変化される別の電極)が共通化されている場合にも保証される。
〔22〕<第1例(図3)乃至第7例(図9):位相進み方向、位相進み方向及び位相遅れ方向、及び位相遅れ方向の3態様の位相差を持つ位置で検出走査電極を駆動>
項21において前記タッチパネルコントローラは、前記ディスプレイの表示走査電極の駆動位置に対して位相進み方向に所定の複数の位相差を持つ検出走査電極を駆動する第1駆動形態と、前記ディスプレイの表示走査電極の駆動位置に対して位相進み方向に所定の複数の位相差を持つ検出走査電極と前記ディスプレイの表示走査電極の駆動位置に対して位相遅れ方向に所定の複数の位相差を持つ検出走査電極とを駆動する第2駆動形態と、前記ディスプレイの表示走査電極の駆動位置に対して位相遅れ方向に所定の複数の位相差を持つ検出走査電極を駆動する第3駆動形態とによって、前記検出走査電極の駆動順序を決定する。
これによれば、第1乃至第3駆動形態の3態様を採用することによって表示フレーム周期に対する複数回のタッチ検出フレーム周期の夫々でタッチ検出位置の間引きを無くすこと、そして、全表示走査位置で対応する表示走査位置とタッチ検出位置との間の空間的な間隔の最小値を大きくすることが容易になる。
2.実施の形態の詳細
実施の形態について更に詳述する。
《携帯情報端末装置》
図1にはタブレットやスマートフォンなどの携帯情報端末装置の主な構成が例示される。同図に示される携帯情報端末装置1は、筐体の表面にドットマトリクス型のディスプレイ例えば液晶パネル(LCD)2と、相互容量方式によるタッチ検出を可能にするタッチパネル(TP)3とが重ねて形成され、液晶パネル2の表示面にタッチパネル3の検出面が重ねられた配置を有する。特に制限されないが、タッチパネル3の検出面を液晶パネル2の表示面に重ねて配置する構造は、外付け構造、又は一体化したインセル構造等の何れの構造であってもよい。
液晶パネル2は、特に図示はしないが、例えば、交差配置された表示走査電極と表示信号電極の各交点にTFTと呼ばれる薄膜トランジスタが配置され、薄膜トランジスタのゲートに表示走査電極、薄膜トランジスタのソースに表示信号電極、そして薄膜トランジスタのドレインにはコモン電極との間にサブピクセルとなる液晶素子及び蓄積コンデンサが接続されて、各画素が形成される。表示制御では順次表示走査電極が駆動され、表示走査電極単位で薄膜トランジスタがオン状態にされることで、ソースとドレイン間に電流が流れ、そのとき表示信号電極を介してソースに加えられている各々の信号電圧が液晶素子に印加されて階調制御される。
マルチポイントタッチに対応する相互容量方式のタッチパネル3は、特に図示はしないが、例えば、交差配置された検出走査電極と検出信号電極の交差位置に多数の検出容量がマトリクス状に形成され、検出走査電極を順次駆動したとき検出容量を介して検出信号電極に現れる電位変化を積分して検出信号を形成する。検出容量の近傍に指があるとその浮遊容量によって検出容量との合成容量値が小さくなり、この容量値の変化に応じた検出信号の相違によってタッチと非タッチを区別するようになっている。
液晶パネル2に重ねられたタッチパネル3を用いることによって、液晶パネル2の画面表示に応じてタッチパネル3で行われるマルチポイントタッチによるタッチ座標からその操作を判別可能になる。そのための制御と演算処理をコントローラデバイス(CNTDEV)4とホストプロセッサ(HST)5が行う。特に制限されないが、ホストプロセッサ5には夫々図示を省略する、通信制御ユニット、画像処理ユニット、音声処理ユニット、及びその他アクセラレータなどが接続されることによって、携帯情報端末装置が構成される。
図1において、前記液晶パネル2とタッチパネル3は、例えばコントローラデバイス4が制御する。コントローラデバイス4は、特に制限されないが、タッチパネルコントローラ(TPC)6、サブプロセッサ(MPU)7、及びディスプレイコントローラとしての液晶ドライバ(LCDD)8を有し、CMOS集積回路製造技術によって単結晶シリコンのような1個の半導体基板に形成されている。
タッチパネルコントローラ6は前記タッチパネル3を駆動してタッチ検出を行なう。サブプロセッサ7は、ホストプロセッサ(HST)5から与えられるコマンドにしたがってタッチパネルコントローラ6の動作を指示し、タッチパネル3からタッチパネルコントローラ6が取得した検出データを用いてタッチ位置の座標演算を行う。ホストプロセッサ(HMPU)5は表示データを生成し、液晶ドライバ8はホストプロセッサ5から受け取った表示データを液晶パネル2に表示するための表示制御を行う。ホストプロセッサ5は、タッチパネル3へのタッチが発生したときの位置座標のデータをサブプロセッサ7から取得し、その位置座標のデータと液晶ドライバ8に与えて表示させた表示画面との関係から、タッチパネル3の操作による入力を解析する。
《液晶ドライバ》
図1において液晶ドライバ8は、例えば、走査駆動回路(SCND)20、階調駆動回路(SIGD)21、フレームバッファメモリ(FBMRY)22、ラインラッチ回路(LTCH)23、電源回路24、システムインタフェース回路(SYSIF)25、及び液晶ドライバ8の全体的な制御を行う表示制御回路(LCNT)26を有し、フレーム同期信号に同期して液晶パネル2を表示制御する。図1ではフレーム同期信号を例えば垂直同期信号VSYNCとする。特に制限されないが、垂直同期信号VSYNC及び水平同期信号HSYNCはコントローラデバイス4の外部から表示制御回路26に供給される。
システムインタフェース25はホストプロセッサ5から表示コマンド及び表示データを受け取る。受け取った表示データは、その表示形態に応じ、表示タイミングに同期して直接ラインラッチ回路23に転送され、又は表示フレーム単位でフレームバッファメモリ22に描画されていから表示ライン単位でラインラッチ回路23に転送される。
ラインラッチ回路23への表示データの転送は水平同期信号HSYNCに同期される水平走査期間毎に行われる。階調駆動回路21はラインラッチ回路23にラッチされた表示データにしたがって液晶パネル2の複数の表示信号電極に階調電圧を並列的に出力する。走査駆動回路20はフレーム周期毎に水平同期信号HSYNCに同期して液晶パネル2の表示走査電極を順次駆動する。これによって表示走査電極単位で薄膜トランジスタがオン状態にされることで、ソースとドレイン間に電流が流れ、そのとき、水平走査期間毎にラインラッチ回路23にラッチされている表示データに基づいて階調駆動回路21が表示信号電極を介してソースに階調電圧としての信号電圧を液晶素子に印加する。これによって、フレーム周期単位で表示走査電極の順次走査駆動に同期した表示ライン単位で液晶素子が階調データで駆動される。階調駆動回路21が出力する階調電圧及び走査駆動回路20が出力する操作駆動電圧などは電源回路24で生成される。表示制御回路26はホストプロセッサ5から与えられる表示コマンドに従って上述の表示制御など、液晶ドライバ8の全体的な制御を行う。
《タッチパネルコントローラ》
図1においてタッチパネルコントローラ6は、例えば、駆動回路(TxD)10、検出回路(RxD)11、アナログディジタル変換回路(ADC)12、RAM13、及びタッチ制御回路(TCNT)14を有する。駆動回路10はタッチパネル3の複数の検出走査電極に順次駆動パルスを出力する。駆動された検出走査電極に接続する検出容量を介して夫々の検出信号電極に現れる電圧変化は検出回路11の積分回路に夫々蓄積されて検出信号電極ごとに検出信号が形成される。検出信号はADC12でアナログ信号からディジタル信号に変換される。変換されたディジタル信号は検出データとしてRAM13に蓄積される。タッチ制御回路14は、駆動回路10による検走査電極の駆動順序及び駆動タイミングを制御すると共に、これに同期して検出回路11及びADC12の動作タイミングとRAM13の書き込み動作を制御する。タッチパネル3の全面に対する検出走査電極の走査駆動と検出動作、すなわち、タッチパネル3に対するフレーム単位の走査駆動と検出動作によって得られた検出データをRAM13に蓄積すると、タッチ制御回路14はその検出データからタッチの有無を判別して、タッチパネル2のタッチ位置の位置座標を演算し、その結果をホストプロセッサ5に与える。
液晶パネル2とタッチパネル3を一体化した薄型構造ではタッチパネル3の一部の電極を液晶パネル2の一部の電極に兼用させ、又は双方の電極を近接配置させたりする。例えば、インセル構造では、タッチパネル3の検出走査電極(又はこれと一緒に電位変化される別の電極)が一部の液晶パネル2の表示走査電極(又はこれと一緒に電位変化される別の電極)と共通化されている構造がある。具体的な一例として、タッチパネル3の検出走査電極を液晶パネル2の一部のコモン電極に兼用させる構造を挙げることができる。この場合、液晶パネルの表示走査電極に対応されたコモン電極には表示走査電極で選択されるTFT素子のドレインが接続するので、表示走査電極の駆動タイミングと、これに対応するコモン電極に対するタッチパネルの検出駆動電極としての駆動タイミングとが競合すると、液晶パネル2にとって表示走査駆動時に所定のドレイン電圧が変化することになって階調電圧を受ける液晶素子の階調度に誤差を生じて表示が乱れる。逆に、タッチパネルにとっては検出走査駆動時にコモン電極である検出走査電極の電位がTFT素子を介して影響を受けるので検出容量に蓄積する電荷量に誤差を生じ、タッチ検出精度の低下要因になる。この種のノイズはタッチパネル3と液晶パネル2の間で一部の電極が兼用される場合だけでなく、近接する電極間での干渉によっても同じように発生する。
そこで、液晶パネル2表示面に対する表示フレーム周期(例えば表示走査電極の駆動が一巡される直同期信号VSYNCの周期)の1/n(nは正に整数)倍の周期をタッチパネル3の検出面の検出フレーム周期(例えばタッチパネルの検出走査電極の駆動が一巡される検出周期)とする。このとき、タッチパネルコントローラ6のタッチ制御回路14には、各検出フレーム周期において、前記タッチパネル3の検出走査電極の配列順に対し、前記液晶パネル2の表示走査電極の駆動位置に対する所定の位相遅れ位置と所定の位相進み位置とに応じた順で検出走査電極の駆動順序を決定する制御論理を採用する。この制御論理の一つの特徴は、液晶パネル2の表示走査電極の駆動位置に対して位相進み方向に所定の複数の位相差を持つ検出走査電極を駆動する第1駆動形態と、液晶パネル2の表示走査電極の駆動位置に対して位相進み方向に所定の複数の位相差を持つ検出走査電極と液晶パネル2の表示走査電極の駆動位置に対して位相遅れ方向に所定の複数の位相差を持つ検出走査電極とを駆動する第2駆動形態と、液晶パネル2の表示走査電極の駆動位置に対して位相遅れ方向に所定の複数の位相差を持つ検出走査電極を駆動する第3駆動形態とによって、タッチパネル3における検出走査電極の駆動順序を決定することである。
図2には検出走査電極の駆動順序を決定する制御論理の概略的な構成が例示される。同図に示される駆動順序決定制御論理は、例えば電極カウンタ30、駆動順序演算回路31、デマルチプレクサ32、及びレジスタ33を有する。レジスタ33は表示フレーム周期/検出フレーム周期の比(表示動作速度/検出動作速度に比)、表示走査電極の駆動タイミングに対する検出走査電極の駆動タイミングの位相差、駆動する検出走査電極の数、(検出走査電極の選択方向、選択開始する検出走査電極の電極番号)などがサブプロセッサ7によって書き換え可能に設定される。電極カウンタ30はレジスタ33に設定された前記駆動検出走査電極数がプリセットされ、検出走査コマンドによる指示に従ってクロック信号CLKの計数動作を開始し、初期値1からプリセット値の間をラップアラウンドに計数動作する。駆動順序演算回路31はレジスタ33の設定値とカウンタ30の計数値とを演算パラメータとして入力し、入力した計数値に応じて駆動すべき検出走査電極の電極番号を演算する演算論理を有する。デマルチプレクサ32は演算された電極番号の検出走査電極を選択する選択信号を形成する。TX1〜TXnは検出走査電極の選択信号である。検出走査電極の選択信号TX1〜TXnは駆動回路10に与えられて対応する検出走査電極をパルス駆動する。これにより、駆動順序演算回路31の演算論理に従って所望の電極番号順にタッチパネル3の走査駆動電極を駆動することが可能になる。以下、駆動順序演算回路31の演算論理について具体的に説明する。
≪駆動順序演算論理の第1例≫
第1例は表示フレーム周期の1/2倍の周期を検出フレーム周期とし、位相進み方向及び位相遅れ方向に第1位相差と第2位相差を持つ位置で検出走査電極を駆動する演算論理である。
図3には駆動順序演算論理の第1例による走査駆動電極の駆動順序が例示される。ここでは、1表示フレーム周期(DV周期)中に検出フレーム周期(TF周期)を2回設けてタッチ検出(タッチスキャン)を行う場合について例示する。図示のように、表示面の表示更新位置(表示走査駆動位置)から表示フレーム周期の1/4周期(表示面の1/4画面分の位相)だけ進んだ、1/4画面分の位相だけ遅れた、3/4画面分の位相だけ遅れた、又は3/4画面分の位相だけ進んだ検出走査駆動位置の検出走査電極を、相互に1/2の位相差を持って選択的に駆動することで、常に表示走査駆動位置とタッチスキャン位置(検出走査駆動位置)とを約1/4画面分の位相だけ離した状態を保つことができるように制御する。
更に詳しく説明する。表示フレーム周期の1/2倍の周期を検出フレーム周期とする。図3においてタッチパネル3の検出走査電極は16本あるものとし、その電極番号を配列順に1〜16とする。表示フレーム周期DVにおいて前半の検出フレーム周期TFにおける電極番号を便宜上#1〜#16とし、後半の検出フレーム周期TFにおける電極番号を便宜上$1〜$16として、前後の電極番号を区別可能に図示している。
第1の例では、前記第1駆動形態として、前記液晶パネル2の表示走査電極の駆動位置に対して位相進み方向に第1位相差(1/4周期)を持つ検出走査電極#5〜#8と第2位相差(3/4周期)を持つ検出走査電極#13〜#16とを駆動する。前記第2駆動形態として、前記液晶パネル2の表示走査電極の駆動位置に対して位相進み方向に第1位相差(1/4周期)を持つ検出走査電極#9〜#12,$13〜$1と前記液晶パネル2の表示走査電極の駆動位置に対して位相遅れ方向に第1位相差(1/4周期)を持つ検出走査電極#1〜#4,$5〜$とを駆動する。前記第3駆動形態として、前記液晶パネル2の表示走査電極の駆動位置に対して位相遅れ方向に第1位相差(1/4周期)を持つ検出走査電極$9〜$12と第2位相差(3/4周期)を持つ検出走査電極$1〜$4とを駆動する。
これによれば、表示フレーム周期毎に2回の検出フレーム周期を割り当てる場合に全表示走査位置で対応する表示走査位置とタッチ検出走査位置との間の空間的な間隔の最小値を最大に確保することが可能になる。要するに空間的な間隔をのどの位置でも1/4周期に確保することができる。
この第1において、駆動順序演算回路31は、前記表示フレーム周期の前半の検出フレーム周期では第1駆動形態とこれに続いて第2駆動形態で検出走査電極を駆動する。前記表示フレーム周期の後半の検出フレーム周期では第2駆動形態とこれに続いて第3駆動形態で検出走査電極を駆動する。各、検出フレーム周期における検出走査電極の配列順に対する駆動順序を以下とする。すなわち、前記駆動順序は、検出フレーム周期毎に配列番号1から4m(mは正の整数)の4m個の検出走査電極を駆動するとき、k(1,2,…,4m)番目に駆動する検出走査電極の電極番号tx(選択信号TX1〜TXnの信号番号1〜nに相当)を、
k=1,3,5,…,4m−1のときにはm+(k+1)/2とし、
k=2,4,6,…,4mのときには(3m+k/2)mod(4m)とする(数1参照)。
Figure 0006073696
図3の例ではm=4とされ、検出フレーム周期毎に、検出走査電極の駆動順序k対して選択される検出走査電極の電極番号txは、図示と同じように、5,13,6,14,,15,8,16,1,9,2,10,3,11,4,12の順となる。
これによれば、タッチパネルの検出走査電極の電極配列順に対する駆動順序を決定する演算を容易に行うことができる。
駆動順序演算論理の第1例によれば、表示フレーム周期毎に2個のタッチフレーム周期を配置したときタッチスキャンのために駆動する電極の順序を、所要の順に設定することが可能である。タッチスキャンを常に液晶パネル2の書き換え中の電極から離れた電極で行なうことが可能となり、表示への干渉を抑制できる。したがって、タッチスキャンと液晶パネル2の表示書き換えの電極を共通化したことに起因する表示乱れを解消できる。液晶パネル2書き換えによるタッチスキャン結果への干渉も抑制できる。
≪駆動順序演算論理の第2例≫
第2例は、表示フレーム周期の1/3倍の周期を検出フレーム周期とし、位相進み方向及び位相遅れ方向に第1乃至第3位相差を持つ位置で検出走査電極を駆動する演算論理である。
図4には駆動順序演算論理の第2例による走査駆動電極の駆動順序が例示される。ここでは、1表示フレーム周期(DV周期)中に検出フレーム周期(TF周期)を3回設けてタッチ検出(タッチスキャン)を行う場合について例示する。図示のように表示面の表示更新位置(表示走査駆動位置)から表示フレーム周期の1/6周期(表示面の1/6画面分の位相)だけ進んだ、1/6画面分の位相だけ遅れた、3/6周期(表示面の3/6画面分の位相)だけ進んだ、3/6画面分の位相だけ遅れた、5/6周期(表示面の5/6画面分の位相)だけ進んだ、5/6画面分の位相だけ遅れた検出走査駆動位置の検出走査電極を、相互に1/3の位相差を持って選択的に駆動することで、常に表示走査駆動位置とタッチスキャン位置(検出走査駆動位置)とを約1/6画面分の位相以上離した状態を保つことができるように制御する。
更に詳しく説明する。表示フレーム周期の1/3倍の周期を検出フレーム周期とする。図4においてタッチパネル3の検出走査電極は12本あるものとし、その電極番号を配列順に1〜12とする。表示フレーム周期DVにおいて最初の検出フレーム周期TFにおける電極番号を便宜上#1〜#12とし、後続する検出フレーム周期の電極位置と番号については図示を省略している。
第2の例では、前記第1駆動形態として、前記液晶パネル2の表示走査電極の駆動位置に対して位相進み方向に第1位相差(1/6周期)を持つ検出走査電極#3〜#5、第2位相差(3/6周期)を持つ検出走査電極#7、#8、及び第3位相差(5/6周期)を持つ検出走査電極#11、#12を駆動する。前記第2駆動形態として、前記液晶パネル2の表示走査電極の駆動位置に対して位相進み方向に第1位相差(1/6周期)を持つ検出走査電極#6,…及び第2位相差(3/6周期)を持つ検出走査電極#9,#1,…と、前記液晶パネル2の表示走査電極の駆動位置に対して位相遅れ方向に第1位相差(1/6周期)を持つ検出走査電極#1、#2及び第2位相差(3/6周期)を持つ検出走査電極とを駆動する。前記第3駆動形態として、前記液晶パネル2の表示走査電極の駆動位置に対して位相遅れ方向に第1位相差(1/6周期)を持つ検出走査電極、第2位相差(3/6周期)を持つ検出走査電極、及び第3位相差(5/6周期)を持つ検出走査電極を駆動する。
これによれば、表示フレーム周期毎に3回の検出フレーム周期を割り当てる場合に全表示走査位置で対応する表示走査位置とタッチ検出走査位置との間の空間的な間隔の最小値を最大に確保することが可能になる。要するに空間的な間隔をのどの位置でも1/6周期以上に確保することができる。
この第2例において、駆動順序演算回路31は、前記表示フレーム周期(DV周期)の第1検出フレーム周期(最初のTF周期)では第1駆動形態とこれに続いて第2駆動形態で検出走査電極を駆動する。前記表示フレーム周期の次の第2検出フレーム周期では第2駆動形態で検出走査電極を駆動する。前記表示フレーム周期の第3検出フレーム周期では第2駆動形態とこれに続いて第3駆動形態で検出走査電極を駆動する。各検出フレーム周期における検出走査電極の配列順に対する駆動順序を以下とする。すなわち、前記駆動順序は、検出フレーム周期毎に配列番号1から6m(mは正の整数)の6m個の検出走査電極を駆動するとき、k(1,2,…,6m)番目に駆動する検出走査電極の電極番号tx(選択信号TX1〜TXnの信号番号1〜nに相当)を、
k=1,4,7,…,6m−2のときにはm+(k+2)/3とし、
k=2,5,8,…,6m−1のときには3m+(k+1)/3とし、
k=3,6,9,…,6mのときには(5m+k/3)mod(6m)とする(数2参照)。
Figure 0006073696
数2において図4の例ではm=2とされる場合に相当する。
これによれば、タッチパネルの検出走査電極の電極配列順に対する駆動順序を決定する演算を容易に行うことができる。
駆動順序演算論理の第2例によれば、表示フレーム周期毎に3個のタッチフレーム周期を配置したときタッチスキャンのために駆動する電極の順序を、所要の順に設定することが可能である。タッチスキャンを常に液晶パネル2の書き換え中の電極から離れた電極で行なうことが可能となり、表示への干渉を抑制できる。したがって、タッチスキャンと液晶パネル2の表示書き換えの電極を共通化したことに起因する表示乱れを解消できる。液晶パネル2書き換えによるタッチスキャン結果への干渉も抑制できる。
≪駆動順序演算論理の第3例≫
第3例は、表示フレーム周期の1/4倍の周期を検出フレーム周期とし、位相進み方向及び位相遅れ方向に第1乃至第4位相差を持つ位置で検出走査電極を駆動演算論理である。
図5には駆動順序演算論理の第3例による走査駆動電極の駆動順序が例示される。ここでは、1表示フレーム周期(DV周期)中に検出フレーム周期(TF周期)を4回設けてタッチ検出(タッチスキャン)を行う場合について例示する。図示のように表示面の表示更新位置(表示走査駆動位置)から表示フレーム周期の1/8周期(表示面の1/8画面分の位相)だけ進んだ、1/8画面分の位相だけ遅れた、3/8周期(表示面の3/8画面分の位相)だけ進んだ、3/8画面分の位相だけ遅れた、5/8周期(表示面の5/8画面分の位相)だけ進んだ、5/8画面分の位相だけ遅れた、7/8周期(表示面の7/8画面分の位相)だけ進んだ、又は7/8画面分の位相だけ遅れた検出走査駆動位置の検出走査電極を、相互に1/4の位相差を持って選択的に駆動することで、常に表示走査駆動位置とタッチスキャン位置(検出走査駆動位置)とを約1/8画面分の位相以上離した状態を保つことができるように制御する。
更に詳しく説明する。ここでは表示フレーム周期の1/4倍の周期を検出フレーム周期とする。図5においてタッチパネル3の検出走査電極は12本あるものとし、その電極番号を配列順に1〜12とする。表示フレーム周期DVにおいて最初の検出フレーム周期TFにおける電極番号を便宜上#1〜#12とし、後続する検出フレーム周期の電極位置と番号については図示を省略している。
第3の例では、前記第1駆動形態として、前記液晶パネル2の表示走査電極の駆動位置に対して位相進み方向に第1位相差(1/8周期)を持つ検出走査電極#3、第2位相差(3/8周期)を持つ検出走査電極#6、第3位相差(5/8周期)を持つ検出走査電極#9及び第4位相差(7/8周期)を持つ検出走査電極#12を駆動する。前記第2駆動形態として、前記液晶パネル2の表示走査電極の駆動位置に対して位相進み方向に第1位相差(1/8周期)を持つ検出走査電極#4,…、第2位相差((3/8周期)を持つ検出走査電極#7,#8,…及び第3位相差((5/8周期)を持つ検出走査電極#10,#11,…と、前記液晶パネル2の表示走査電極の駆動位置に対して位相遅れ方向に第1位相差(1/8周期)を持つ検出走査電極#1,#2,…、第2位相差(3/8周期)を持つ検出走査電極及び第3位相差(5/8周期)を持つ検出走査電極とを駆動する。前記第3駆動形態として、前記液晶パネル2の表示走査電極の駆動位置に対して位相遅れ方向に第1位相差(1/8周期)を持つ検出走査電極、第2位相差(2/8周期)を持つ検出走査電極、第3位相差(3/8周期)を持つ検出走査電極、及び第4位相差(7/8周期)を持つ検出走査電極を駆動する。
これによれば、表示フレーム周期毎に4回の検出フレーム周期を割り当てる場合に全表示走査位置で対応する表示走査位置とタッチ検出走査位置との間の空間的な間隔の最小値を最大に確保することが可能になる。要するに空間的な間隔をのどの位置でも1/8周期以上に確保することができる。
この第3例において、駆動順序演算回路31は、前記表示フレーム周期の第1検出フレーム周期では第1駆動形態とこれに続いて第2駆動形態で検出走査電極を駆動する。前記表示フレーム周期の第2検出フレーム周期乃至第3検出フレーム周期では第2駆動形態で検出走査電極を駆動する。前記表示フレーム周期の第4検出フレーム周期では第2駆動形態とこれに続いて第3駆動形態で検出走査電極を駆動する。各検出フレーム周期における検出走査電極の配列順に対する駆動順序を以下とする。すなわち、前記駆動順序は、検出フレーム周期毎に配列番号1から8m(mは正の整数)の8m個の検出走査電極を駆動するとき、k(1,2,…,8m)番目に駆動する検出走査電極の電極番号tx(選択信号TX1〜TXnの信号番号1〜nに相当)を、
k=1,5,9,…,8m−3のときにはm+(k+3)/4とし、
k=2,6,10,…,8m−2のときには3m+(k+2)/4とし、
k=3,7,11,…,8m−1のときには5m+(k+1)/4とし、
k=4,8,12,…,8mのときには(7m+k/4)mod(8m)とする(数3参照)。
Figure 0006073696
数3において図5の例ではm=2でkの最終値を8m−4とする場合に相当する。
これによれば、タッチパネルの検出走査電極の電極配列順に対する駆動順序を決定する演算を容易に行うことができる。
駆動順序演算論理の第3例によれば、表示フレーム周期毎に4個のタッチフレーム周期を配置したときタッチスキャンのために駆動する電極の順序を、所要の順に設定することが可能である。タッチスキャンを常に液晶パネル2の書き換え中の電極から離れた電極で行なうことが可能となり、表示への干渉を抑制できる。したがって、タッチスキャンと液晶パネル2の表示書き換えの電極を共通化したことに起因する表示乱れを解消できる。液晶パネル2書き換えによるタッチスキャン結果への干渉も抑制できる。特に説明は省略するが、1表示期間に5回以上のタッチスキャンを行う場合も同様である。
≪駆動順序演算論理の第4例≫
第4例は、表示フレーム周期の1/2倍の周期を検出フレーム周期とし、位相進み方向及び位相遅れ方向に第1位相差及びその近傍の位相差と第2位相差及びその近傍の位相差とを持つ位置で検出走査電極を駆動する演算論理である。特に第4の例では、第1位相差の近傍の位相差を1種類、第2位相差の近傍の位相差を1種類とする。
図6には駆動順序演算論理の第4例による走査駆動電極の駆動順序が例示される。ここでは、1表示フレーム周期(DV周期)中に検出フレーム周期(TF周期)を2設けてタッチ検出(タッチスキャン)を行う場合について例示する。図示のように表示面の表示更新位置(表示走査駆動位置)から表示フレーム周期の1/4周期(表示面の1/4画面分の位相)だけ進んだ、1/4画面分の位相だけ遅れた、3/4周期(表示面の3/4画面分の位相)だけ進んだ、3/4画面分の位相だけ遅れた検出走査駆動位置、又はそれらの近傍の検出走査駆動位置の検出走査電極を、相互に大凡1/2の位相差を持って選択的に駆動することで、常に表示走査駆動位置とタッチスキャン位置(検出走査駆動位置)とを大凡1/4画面分の位相以上離した状態を保つことができるように制御する。
更に詳しく説明する。第4例では表示フレーム周期に1/2倍の周期を検出フレーム周期とする。図6においてタッチパネル3の検出走査電極は16本あるものとし、その電極番号を配列順に1〜16とする。表示フレーム周期DVにおいて最初の検出フレーム周期TFにおける電極番号を便宜上#1〜#16とし、後続する検出フレーム周期の電極位置と番号については図示を省略している。
第4例において、第1駆動形態として、前記液晶パネル2の表示走査電極の駆動位置に対して位相進み方向に第1位相差(1/4周期)及びその近傍の位相差と第2位相差(3/4周期)及びその近傍の位相差とを持つ検出走査電極#5〜#9を駆動する。#6は#7の近傍、#8は#9の近傍の検出走査電極である。第2駆動形態として、前記液晶パネル2の表示走査電極の駆動位置に対して位相進み方向に第1位相差(1/4周期)及びその近傍の位相差を持つ検出走査電極#10〜#12,…と前記液晶パネル2の表示走査電極の駆動位置に対して位相遅れ方向に第1位相差(1/4周期)及びその近傍の位相差を持つ検出走査電極#1〜#4,…とを駆動する。#10は#11の近傍、#1は#2の近傍、#3は#4の近傍の検出走査電極である。前記第3駆動形態として、前記液晶パネル2の表示走査電極の駆動位置に対して位相遅れ方向に第1位相差(1/4周期)及びその近傍の位相差と第2位相差(3/4周期)及びその近傍の位相差とを持つ検出走査電極とを駆動する。
これによれば、第1例のように表示走査電極の切り換え毎にタッチパネル3の検出走査電極の位相を大きく切り替えずに直前の位相差の近傍の位相差に切り換えても、それと同様の作用効果を得る。但し、表示フレーム周期毎に2回の検出フレーム周期を割り当てる場合に全表示走査位置で対応する表示走査位置とタッチ検出走査位置との間の空間的な間隔の最小値は例1に比べて小さくなる。近傍位置とは、表示更新とタッチスキャンとで同時に同一電極を使用しない、若しくは相互に信号が干渉しないだけの距離があればよいことになる
第4例において、駆動順序演算回路31は、前記表示フレーム周期の前半の検出フレーム周期では第1駆動形態とこれに続いて第2駆動形態で検出走査電極を駆動する。前記表示フレーム周期の後半の検出フレーム周期では第2駆動形態とこれに続いて第3駆動形態で検出走査電極を駆動する。各検出フレーム周期における検出走査電極の配列順に対する駆動順序を以下とする。すなわち、前記駆動順序は、検出フレーム周期毎に配列番号1から4m(mは正の整数)の4m個の検出走査電極を駆動するとき、k(1,2,…,4m)番目に駆動する検出走査電極の電極番号tx(選択信号TX1〜TXnの信号番号1〜nに相当)を、
k=1,5,9,…,4m−3のときにはm+(k+1)/2とし、
k=2,6,10,…,4m−2のときには(3m+k/2)mod(4m)とし、
k=3,7,11,…,4m−1のときには{3m+(k+1)/2}mod(4m)とし、
k=4,8,12,…,4mのときにはm+k/2とする(数4参照)。
Figure 0006073696
図6の例ではm=4とされる。
これによれば、タッチパネルの検出走査電極の電極配列順に対する駆動順序を決定する演算を容易に行うことができる。
駆動順序演算論理の第4例によれば、表示フレーム周期毎に2個のタッチフレーム周期を配置したときタッチスキャンのために駆動する電極の順序を、所要の順に設定することが可能である。タッチスキャンを常に液晶パネル2の書き換え中の電極から離れた電極で行なうことが可能となり、表示への干渉を抑制できる。したがって、タッチスキャンと液晶パネル2の表示書き換えの電極を共通化したことに起因する表示乱れを解消できる。液晶パネル2書き換えによるタッチスキャン結果への干渉も抑制できる。
≪駆動順序演算論理の第5例≫
第5例は、表示フレーム周期の1/2倍周期を検出フレーム周期とする場合に各駆動形態において第1位相差の近傍の位相差を2種類、第2位相差の近傍の位相差を2種類として、検出走査電極を駆動する演算論理である。
には駆動順序演算論理の第5例による走査駆動電極の駆動順序が例示される。ここでは、1表示フレーム周期(DV周期)中に検出フレーム周期(TF周期)を2設けてタッチ検出(タッチスキャン)を行う点は図6の第4例と同じである。したがって、図示のように表示面の表示更新位置(表示走査駆動位置)から表示フレーム周期の1/4周期(表示面の1/4画面分の位相)だけ進んだ、1/4画面分の位相だけ遅れた、3/4周期(表示面の3/4画面分の位相)だけ進んだ、3/4画面分の位相だけ遅れた検出走査駆動位置、又はそれらの近傍の検出走査駆動位置の検出走査電極を、相互に大凡1/2の位相差を持って選択的に駆動することで、常に表示走査駆動位置とタッチスキャン位置(検出走査駆動位置)とを大凡1/4画面分の位相以上離した状態を保つことができるように制御する点は同じである。相違点は1/4周期の位相差、3/4周期の位相差の夫々の近傍の検出走査駆動位置を2種類に増やした点が相違される。
更に詳しく説明する。第5例では表示フレーム周期に1/2倍の周期を検出フレーム周期とする。図7においてタッチパネル3の検出走査電極は16本あるものとし、その電極番号を配列順に1〜16とする。表示フレーム周期DVにおいて最初の検出フレーム周期TFにおける電極番号を便宜上#1〜#16とし、後続する検出フレーム周期の電極位置と番号については図示を省略している。
第5例において、第1駆動形態として、前記液晶パネル2の表示走査電極の駆動位置に対して位相進み方向に第1位相差(1/4周期)及びその近傍の2種類の位相差を持つ検出走査電極#6〜#9と、第2位相差(3/4周期)及びその近傍の2種類の位相差とを持つ検出走査電極#13〜#16を駆動する。#7、#9は#8の近傍、#13、#15は#14の近傍の検出走査電極である。第2駆動形態として、前記液晶パネル2の表示走査電極の駆動位置に対して位相進み方向に第1位相差(1/4周期)及びその近傍の位相差を持つ検出走査電極#10〜#12,…と前記液晶パネル2の表示走査電極の駆動位置に対して位相遅れ方向に第1位相差(1/4周期)及びその近傍の位相差を持つ検出走査電極#1〜#5,…とを駆動する。#10、#12は#11の近傍、#2は#1の近傍、#3、#5は#4の近傍の検出走査電極である。前記第3駆動形態として、前記液晶パネル2の表示走査電極の駆動位置に対して位相遅れ方向に第1位相差(1/4周期)及びその近傍の位相差と第2位相差(3/4周期)及びその近傍の位相差とを持つ検出走査電極とを駆動する。
第5例において、駆動順序演算回路31は、前記表示フレーム周期の前半の検出フレーム周期では第1駆動形態とこれに続いて第2駆動形態で検出走査電極を駆動し、前記表示フレーム周期の後半の検出フレーム周期では第2駆動形態とこれに続いて第3駆動形態で検出走査電極を駆動する。各検出フレーム周期における検出走査電極の配列順に対する駆動順序を以下とする。すなわち、前記駆動順序は、検出フレーム周期毎に配列番号1から4m(mは正の整数)の4m個の検出走査電極を駆動するとき、k(1,2,…,4m)番目に駆動する検出走査電極の電極番号tx(選択信号TX1〜TXnの信号番号1〜nに相当)を、
k=1,7,13,…,4m−5のときにはm+(k+1)/2とし、
k=2,8,14,…,4m−4のときには(3m+k/2)mod(4m)とし、
k=3,9,15,…,4m−3のときには{3m+(k+1)/2}mod(4m)とし、
k=4,10,16,…,4m−2のときには{3m+(k+3)/2}mod(4m)とし、
k=5,11,1,…,4m−1のときにはm+(k−1)/2とし、
k=6,12,1,…,4mのときにはm+k/2とする(数5参照)。
Figure 0006073696
図7の例ではm=4とされる。
これによれば第4例と同様の作用効果を奏する。特に説明は省略するが、第4例及び第5例についても1表示期間に2回のタッチスキャンを行う場合に限定されるものではなく、第2例及び第3例の如く3回、4回など任意の回数のタッチスキャンの際も同様である。
≪駆動順序演算論理の第6例≫
第6例は表示フレーム周期の1/2倍の周期を検出フレーム周期とし、位相進み方向及び位相遅れ方向に第1乃至第4位相差を持つ位置で検出走査電極を駆動する演算論理である。
図8には駆動順序演算論理の第6例による走査駆動電極の駆動順序が例示される。ここでは、1表示フレーム周期(DV周期)中に検出フレーム周期(TF周期)を2回設けてタッチ検出(タッチスキャン)を行う場合について例示する。図示のように、表示面の表示更新位置(表示走査駆動位置)から表示フレーム周期の3/8周期(表示面の3/8画面分の位相)だけ進んだ、7/8画面分の位相だけ進んだ、1/8画面分の位相だけ遅れた、又は5/8画面分の位相だけ遅れた検出走査駆動位置の検出走査電極を、相互に4/8の位相差を持って選択的に駆動することで、常に表示走査駆動位置とタッチスキャン位置(検出走査駆動位置)とを少なくとも大凡1/8画面分の位相だけ離した状態を保つことができるように制御する。
更に詳しく説明する。表示フレーム周期の1/2倍の周期を検出フレーム周期とする。図8においてタッチパネル3の検出走査電極は16本あるものとし、その電極番号を配列順に1〜16とする。表示フレーム周期DVにおいて前半の検出フレーム周期TFにおける電極番号を便宜上#1〜#16とし、後続する検出フレーム周期の電極位置と番号については図示を省略している。
前記第1駆動形態として、前記液晶パネル2の表示走査電極の駆動位置に対して位相進み方向に第1位相差(3/8周期)を持つ検出走査電極#7、#9と第2位相差(7/8周期)を持つ検出走査電極#15、#16とを駆動する。前記第2駆動形態として、前記液晶パネル2の表示走査電極の駆動位置に対して位相進み方向に第1位相差(3/8周期)を持つ検出走査電極#9〜#14,…と前記液晶パネル2の表示走査電極の駆動位置に対して位相遅れ方向に第3位相差(1/8周期)を持つ検出走査電極#1〜#6,…とを駆動する。前記第3駆動形態として、前記液晶パネル2の表示走査電極の駆動位置に対して位相遅れ方向に第3位相差(1/8周期)を持つ検出走査電極と第4位相差(5/8周期)を持つ検出走査電極とを駆動する。
第6例において、駆動順序演算回路31は、前記表示フレーム周期の前半の検出フレーム周期では第1駆動形態とこれに続いて第2駆動形態で検出走査電極を駆動する。前記表示フレーム周期の後半の検出フレーム周期では第2駆動形態とこれに続いて第3駆動形態で検出走査電極を駆動する。各検出フレーム周期における検出走査電極の配列順に対する駆動順序を以下とする。すなわち、前記駆動順序は、検出フレーム周期毎に配列番号1から8m(mは正の整数)の8m個の検出走査電極を駆動するとき、k(1,2,…,8m)番目に駆動する検出走査電極の電極番号tx(選択信号TX1〜TXnの信号番号1〜nに相当)を、
k=1,3,5,…,8m−1のときには3m+(k+1)/2とし、
k=2,4,6,…,8mのときには(7m+k/2)mod(8m)とする(数6参照)。
Figure 0006073696
数6において図8の例ではm=2である。
これによれば、表示走査位置とタッチ検出走査位置との間の空間的な間隔の最小値は第1例に比べて小さくなるが、使用する位相差の種類が増える分だけ、例えば、位相差設定に自由度を要する場合に対応可能になる。その他は第1例と同様の作用効果を奏する。
≪駆動順序演算論理の第7例≫
第7例は表示フレーム周期の1/2倍の周期を検出フレーム周期とし、位相進み方向及び位相遅れ方向に第1乃至第4位相差を持つ位置で検出走査電極を駆動する演算論理である。第6例との相違は第1乃至第4位相差の値が相違することである。この例では前記第1位相差は1/8周期、第2位相差は5/8周期、第3位相差は3/8周期、第4位相差は7/8周期である。これは表示フレーム周期におけるタッチ検出フレーム周期の位相関係を第6例に対して逆にしたものである。
図9には駆動順序演算論理の第6例による走査駆動電極の駆動順序が例示される。ここでは、1表示フレーム周期(DV周期)中に検出フレーム周期(TF周期)を2回設けてタッチ検出(タッチスキャン)を行う場合について例示する。図示のように、表示面の表示更新位置(表示走査駆動位置)から表示フレーム周期の1/8周期(表示面の1/8画面分の位相)だけ進んだ、5/8画面分の位相だけ進んだ、3/8画面分の位相だけ遅れた、又は7/8画面分の位相だけ遅れた検出走査駆動位置の検出走査電極を、相互に4/8の位相差を持って選択的に駆動することで、常に表示走査駆動位置とタッチスキャン位置(検出走査駆動位置)とを少なくとも大凡1/8画面分の位相だけ離した状態を保つことができるように制御する。
更に詳しく説明する。表示フレーム周期の1/2倍の周期を検出フレーム周期とする。図9においてタッチパネル3の検出走査電極は16本あるものとし、その電極番号を配列順に1〜16とする。表示フレーム周期DVにおいて前半の検出フレーム周期TFにおける電極番号を便宜上#1〜#16とし、後続する検出フレーム周期の電極位置と番号については図示を省略している。
前記第1駆動形態として、前記液晶パネル2の表示走査電極の駆動位置に対して位相進み方向に第1位相差(1/8周期)を持つ検出走査電極#3〜#8と第2位相差(5/8周期)を持つ検出走査電極#11〜、#16とを駆動する。前記第2駆動形態として、前記液晶パネル2の表示走査電極の駆動位置に対して位相進み方向に第1位相差(1/8周期)を持つ検出走査電極#10,…と前記液晶パネル2の表示走査電極の駆動位置に対して位相遅れ方向に第3位相差(3/8周期)を持つ検出走査電極#1,#2,…とを駆動する。前記第3駆動形態として、前記液晶パネル2の表示走査電極の駆動位置に対して位相遅れ方向に第3位相差(3/8周期)を持つ検出走査電極と第4位相差(7/8周期)を持つ検出走査電極とを駆動する。
第7例において、駆動順序演算回路31は、前記表示フレーム周期の前半の検出フレーム周期では第1駆動形態とこれに続いて第2駆動形態で検出走査電極を駆動する。前記表示フレーム周期の後半の検出フレーム周期では第2駆動形態とこれに続いて第3駆動形態で検出走査電極を駆動する。各検出フレーム周期における検出走査電極の配列順に対する駆動順序を以下とする。すなわち、前記駆動順序は、検出フレーム周期毎に配列番号1から8m(mは正の整数)の8m個の検出走査電極を駆動するとき、k(1,2,…,8m)番目に駆動する検出走査電極の電極番号tx(選択信号TX1〜TXnの信号番号1〜nに相当)を、
k=1,3,5,…,8m−1のときにはm+(k+1)/2とし、
k=2,4,6,…,8mのときには(5m+k/2)mod(8m)とする(数7参照)。
Figure 0006073696
数7において図の例ではm=2である。
これによれば、表示走査位置とタッチ検出走査位置との間の空間的な間隔の最小値は第1例に比べて小さくなるが、使用する位相差の種類が増える分だけ、例えば、位相差設定に自由度を要する場合に対応可能になる。その他は第1例と同様の作用効果を奏する。特に説明は省略するが、第6例及び第7例についても1表示期間に2回のタッチスキャンを行う場合に限定されるものではなく、第2例及び第3例の如く3回、4回など任意の回数のタッチスキャンの際も同様に適用可能である。
以上説明した実施の形態によれば以下の作用効果を奏する。
表示フレーム周期の何れのタイミングにおいても表示走査位置とタッチ検出走査位置との間に空間的な間隔を常に保つことができるため、表示走査位置とタッチ検出走査位置との間で信号の干渉を生じなくすることができる。したがって、液晶パネル2の表示フレーム周期に対してタッチパネル3の検出フレーム周期を短くしたとき、タッチ検出を間引かなくても、表示走査位置とタッチ検出走査位置が重ならないことを可能にすることができ、タッチ検出精度の向上、液晶パネル2に対する表示品質低下の抑制に資することができる。この作用効果はタッチパネル3の検出走査電極(又はこれと一緒に電位変化される別の電極)と液晶パネル2の表示走査電極(又はこれと一緒に電位変化される別の電極)が共通化されている場合にも保証される。
さらに、第1乃至第3駆動形態の3態様を採用することによって表示フレーム周期に対する複数回のタッチ検出フレーム周期の夫々でタッチ検出位置の間引きを無くすこと、そして、全表示走査位置で対応する表示走査位置とタッチ検出走査位置との間の空間的な間隔の最小値を大きくすることが容易になる。
本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能であることは言うまでもない。
例えば、表示スキャンに対するタッチスキャンの回数、表示走査電極に駆動タイミングと検出走査電極の駆動タイミングとの位相差は上記の具体例に限定されず、適宜変更可能である。
フレーム同期信号は垂直同期信号に限定されず、その同期機能があれば何でも良い。また、ドットマトリクス型のディスプレイパネルは液晶パネルに限定される、エレクトロルミネッセンスパネルなどであってもよい。本発明はタブレットやスマートフォンなどの携帯情報端だけでなくその他の情報端末装置などに広く適用することができる。液晶ドライバ、タッチパネルコントローラ、及びサブプロセッサはシングルチップで構成されることに限定されず、マルチチップ又はそれぞれ個別に半導体集積回路化してもよい。
1 携帯情報端末装置
2 液晶パネル(LCD)
3 タッチパネル(TP)
4 コントローラデバイス(CNTDEV)
5 ホストプロセッサ(HST)
6 タッチパネルコントローラ(TPC)
7 サブプロセッサ(MPU)
8 液晶ドライバ(LCDD)
20 走査駆動回路(SCND)
21 階調駆動回路(SIGD)
22 フレームバッファメモリ(FBMRY)2
23 ラインラッチ回路(LTCH)
24 電源回路
25 システムインタフェース回路(SYSIF)
26 表示制御回路(LCNT)
VSYNC 垂直同期信号
HSYNC 水平同期信号
10 駆動回路(TxD)
11 検出回路(RxD)
12 アナログディジタル変換回路(ADC)
13 RAM
14 タッチ制御回路(TCNT)
30 電極カウンタ
31 駆動順序演算回路
32 デマルチプレクサ
33 レジスタ
TX1〜TXn 検出走査電極の選択信号

Claims (20)

  1. 複数の表示走査電極の走査駆動に同期して表示が行われるディスプレイの表示面に検出面が重ねられたタッチパネルを制御し、前記タッチパネルの複数の検出走査電極を走査駆動してタッチ検出を行うタッチパネルコントローラであって、
    前記表示面に対する表示フレーム周期の1/n(nは正に整数)倍の周期を前記検出面の検出フレーム周期とし、各検出フレーム周期において、前記タッチパネルの検出走査電極の配列順に対し、前記ディスプレイの表示走査電極の駆動位置に対する所定の位相遅れ位置と所定の位相進み位置とに応じた順で前記検出走査電極の駆動順序を決定する制御部を有し、
    前記制御部は、前記ディスプレイの表示走査電極の駆動位置に対して位相進み方向に所定の複数の位相差を持つ検出走査電極を駆動する第1駆動形態と、前記ディスプレイの表示走査電極の駆動位置に対して位相進み方向に所定の複数の位相差を持つ検出走査電極と前記ディスプレイの表示走査電極の駆動位置に対して位相遅れ方向に所定の複数の位相差を持つ検出走査電極とを駆動する第2駆動形態と、前記ディスプレイの表示走査電極の駆動位置に対して位相遅れ方向に所定の複数の位相差を持つ検出走査電極を駆動する第3駆動形態とによって、前記検出走査電極の駆動順序を決定する、タッチパネルコントローラ。
  2. 請求項1において前記制御部は、表示フレーム周期の1/2倍の周期を検出フレーム周期とし、
    前記第1駆動形態として、前記ディスプレイの表示走査電極の駆動位置に対して位相進み方向に第1位相差を持つ検出走査電極と第2位相差を持つ検出走査電極とを駆動し、
    前記第2駆動形態として、前記ディスプレイの表示走査電極の駆動位置に対して位相進み方向に第1位相差を持つ検出走査電極と前記ディスプレイの表示走査電極の駆動位置に対して位相遅れ方向に第1位相差を持つ検出走査電極とを駆動し、
    前記第3駆動形態として、前記ディスプレイの表示走査電極の駆動位置に対して位相遅れ方向に第1位相差を持つ検出走査電極と第2位相差を持つ検出走査電極とを駆動する、タッチパネルコントローラ。
  3. 請求項2において前記第1位相差は1/4周期、第2位相差は3/4周期である、タッチパネルコントローラ。
  4. 請求項3において前記制御部は、前記表示フレーム周期の前半の検出フレーム周期では第1駆動形態とこれに続いて第2駆動形態で検出走査電極を駆動し、
    前記表示フレーム周期の後半の検出フレーム周期では第2駆動形態とこれに続いて第3駆動形態で検出走査電極を駆動し、
    各検出フレーム周期における検出走査電極の配列順に対する駆動順序を以下とし、
    前記駆動順序は、検出フレーム周期毎に配列番号1から4m(mは正の整数)の4m個の検出走査電極を駆動するとき、k(1,2,…,4m)番目に駆動する検出走査電極の配列番号を、
    k=1,3,5,…,4m−1のときにはm+(k+1)/2とし、
    k=2,4,6,…,4mのときには(3m+k/2)mod(4m)とする、タッチパネルコントローラ。
  5. 請求項1において前記制御部は、表示フレーム周期の1/2倍の周期を検出フレーム周期とし、
    前記第1駆動形態として、前記ディスプレイの表示走査電極の駆動位置に対して位相進み方向に第1位相差を持つ検出走査電極と第2位相差を持つ検出走査電極とを駆動し、
    前記第2駆動形態として、前記ディスプレイの表示走査電極の駆動位置に対して位相進み方向に第1位相差を持つ検出走査電極と前記ディスプレイの表示走査電極の駆動位置に対して位相遅れ方向に第3位相差を持つ検出走査電極とを駆動し、
    前記第3駆動形態として、前記ディスプレイの表示走査電極の駆動位置に対して位相遅れ方向に第3位相差を持つ検出走査電極と第4位相差を持つ検出走査電極とを駆動する、タッチパネルコントローラ。
  6. 請求項5において前記第1位相差は3/8周期、第2位相差は7/8周期、第3位相差は1/8周期、第4位相差は5/8周期である、タッチパネルコントローラ。
  7. 請求項6において前記制御部は、前記表示フレーム周期の前半の検出フレーム周期では第1駆動形態とこれに続いて第2駆動形態で検出走査電極を駆動し、
    前記表示フレーム周期の後半の検出フレーム周期では第2駆動形態とこれに続いて第3駆動形態で検出走査電極を駆動し、
    各検出フレーム周期における検出走査電極の配列順に対する駆動順序を以下とし、
    前記駆動順序は、検出フレーム周期毎に配列番号1から8m(mは正の整数)の8m個の検出走査電極を駆動するとき、k(1,2,…,8m)番目に駆動する検出走査電極の配列番号を、
    k=1,3,5,…,8m−1のときには3m+(k+1)/2とし、
    k=2,4,6,…,8mのときには(7m+k/2)mod(8m)とする、タッチパネルコントローラ。
  8. 請求項5において前記第1位相差は1/8周期、第2位相差は5/8周期、第3位相差は3/8周期、第4位相差は7/8周期である、タッチパネルコントローラ。
  9. 請求項8において前記制御部は、前記表示フレーム周期の前半の検出フレーム周期では第1駆動形態とこれに続いて第2駆動形態で検出走査電極を駆動し、
    前記表示フレーム周期の後半の検出フレーム周期では第2駆動形態とこれに続いて第3駆動形態で検出走査電極を駆動し、
    各検出フレーム周期における検出走査電極の配列順に対する駆動順序を以下とし、
    前記駆動順序は、検出フレーム周期毎に配列番号1から8m(mは正の整数)の8m個の検出走査電極を駆動するとき、k(1,2,…,8m)番目に駆動する検出走査電極の配列番号を、
    k=1,3,5,…,8m−1のときにはm+(k+1)/2とし、
    k=2,4,6,…,8mのときには(5m+k/2)mod(8m)とする、タッチパネルコントローラ。
  10. 請求項1において前記制御部は、表示フレーム周期の1/3倍の周期を検出フレーム周期とし、
    前記第1駆動形態として、前記ディスプレイの表示走査電極の駆動位置に対して位相進み方向に第1位相差を持つ検出走査電極、第2位相差を持つ検出走査電極、及び第3位相差を持つ検出走査電極を駆動し、
    前記第2駆動形態として、前記ディスプレイの表示走査電極の駆動位置に対して位相進み方向に第1位相差を持つ検出走査電極及び第2位相差を持つ検出走査電極と、前記ディスプレイの表示走査電極の駆動位置に対して位相遅れ方向に第1位相差を持つ検出走査電極及び第2位相差を持つ検出走査電極とを駆動し、
    前記第3駆動形態として、前記ディスプレイの表示走査電極の駆動位置に対して位相遅れ方向に第1位相差を持つ検出走査電極、第2位相差を持つ検出走査電極、及び第3位相差を持つ検出走査電極を駆動する、タッチパネルコントローラ。
  11. 請求項10において前記第1位相差は1/6周期、第2位相差は3/6周期、第3位相差は5/6周期である、タッチパネルコントローラ。
  12. 請求項11において前記制御部は、前記表示フレーム周期の第1検出フレーム周期では第1駆動形態とこれに続いて第2駆動形態で検出走査電極を駆動し、
    前記表示フレーム周期の次の第2検出フレーム周期では第2駆動形態で検出走査電極を駆動し、
    前記表示フレーム周期の第3検出フレーム周期では第2駆動形態とこれに続いて第3駆動形態で検出走査電極を駆動し、
    各検出フレーム周期における検出走査電極の配列順に対する駆動順序を以下とし、
    前記駆動順序は、検出フレーム周期毎に配列番号1から6m(mは正の整数)の6m個の検出走査電極を駆動するとき、k(1,2,…,6m)番目に駆動する検出走査電極の配列番号を、
    k=1,4,7,…,6m−2のときにはm+(k+2)/3とし、
    k=2,5,8,…,6m−1のときには3m+(k+1)/3とし、
    k=3,6,9,…,6mのときには(5m+k/3)mod(6m)とする、タッチパネルコントローラ。
  13. 請求項1において前記制御部は、表示フレーム周期の1/4倍の周期を検出フレーム周期とし、
    前記第1駆動形態として、前記ディスプレイの表示走査電極の駆動位置に対して位相進み方向に第1位相差を持つ検出走査電極、第2位相差を持つ検出走査電極、第3位相差を持つ検出走査電極及び第4位相差を持つ検出走査電極を駆動し、
    前記第2駆動形態として、前記ディスプレイの表示走査電極の駆動位置に対して位相進み方向に第1位相差を持つ検出走査電極、第2位相差を持つ検出走査電極及び第3位相差を持つ検出走査電極と、前記ディスプレイの表示走査電極の駆動位置に対して位相遅れ方向に第1位相差を持つ検出走査電極、第2位相差を持つ検出走査電極及び第3位相差を持つ検出走査電極とを駆動し、
    前記第3駆動形態として、前記ディスプレイの表示走査電極の駆動位置に対して位相遅れ方向に第1位相差を持つ検出走査電極、第2位相差を持つ検出走査電極、第3位相差を持つ検出走査電極、及び第4位相差を持つ検出走査電極を駆動する、タッチパネルコントローラ。
  14. 請求項13において前記第1位相差は1/8周期、第2位相差は3/8周期、第3位相差は5/8周期、第4位相差は7/8周期である、タッチパネルコントローラ。
  15. 請求項14において前記制御部は、前記表示フレーム周期の第1検出フレーム周期では第1駆動形態とこれに続いて第2駆動形態で検出走査電極を駆動し、
    前記表示フレーム周期の第2検出フレーム周期乃至第3検出フレーム周期では第2駆動形態で検出走査電極を駆動し、
    前記表示フレーム周期の第4検出フレーム周期では第2駆動形態とこれに続いて第3駆動形態で検出走査電極を駆動し、
    各検出フレーム周期における検出走査電極の配列順に対する駆動順序を以下とし、
    前記駆動順序は、検出フレーム周期毎に配列番号1から8m(mは正の整数)の8m個の検出走査電極を駆動するとき、k(1,2,…,8m)番目に駆動する検出走査電極の配列番号を、
    k=1,5,9,…,8m−3のときにはm+(k+3)/4とし、
    k=2,6,10,…,8m−2のときには3m+(k+2)/4とし、
    k=3,7,11,…,8m−1のときには5m+(k+1)/4とし、
    k=4,8,12,…,8mのときには(7m+k/4)mod(8m)とする、タッチパネルコントローラ。
  16. 請求項1において前記制御部は、表示フレーム周期の1/2倍の周期を検出フレーム周期とし、
    前記第1駆動形態として、前記ディスプレイの表示走査電極の駆動位置に対して位相進み方向に第1位相差及びその近傍の位相差と第2位相差及びその近傍の位相差とを持つ検出走査電極とを駆動し、
    前記第2駆動形態として、前記ディスプレイの表示走査電極の駆動位置に対して位相進み方向に第1位相差及びその近傍の位相差を持つ検出走査電極と前記ディスプレイの表示走査電極の駆動位置に対して位相遅れ方向に第1位相差及びその近傍の位相差を持つ検出走査電極とを駆動し、
    前記第3駆動形態として、前記ディスプレイの表示走査電極の駆動位置に対して位相遅れ方向に第1位相差及びその近傍の位相差と第2位相差及びその近傍の位相差とを持つ検出走査電極とを駆動する、タッチパネルコントローラ。
  17. 請求項16において前記第1位相差は1/4周期、第2位相差は3/4周期である、タッチパネルコントローラ。
  18. 請求項17において前記制御部は、前記表示フレーム周期の前半の検出フレーム周期では第1駆動形態とこれに続いて第2駆動形態で検出走査電極を駆動し、
    前記表示フレーム周期の後半の検出フレーム周期では第2駆動形態とこれに続いて第3駆動形態で検出走査電極を駆動し、
    各検出フレーム周期における検出走査電極の配列順に対する駆動順序を以下とし、
    前記駆動順序は、検出フレーム周期毎に配列番号1から4m(mは正の整数)の4m個の検出走査電極を駆動するとき、k(1,2,…,4m)番目に駆動する検出走査電極の配列番号を、
    k=1,5,9,…,4m−3のときにはm+(k+1)/2とし、
    k=2,6,10,…,4m−2のときには(3m+k/2)mod(4m)とし、
    k=3,7,11,…,4m−1のときには{3m+(k+1)/2}mod(4m)とし、
    k=4,8,12,…,4mのときにはm+k/2とする、タッチパネルコントローラ。
  19. 請求項17において前記制御部は、前記表示フレーム周期の前半の検出フレーム周期では第1駆動形態とこれに続いて第2駆動形態で検出走査電極を駆動し、
    前記表示フレーム周期の後半の検出フレーム周期では第2駆動形態とこれに続いて第3駆動形態で検出走査電極を駆動し、
    各検出フレーム周期における検出走査電極の配列順に対する駆動順序を以下とし、
    前記駆動順序は、検出フレーム周期毎に配列番号1から4m(mは正の整数)の4m個の検出走査電極を駆動するとき、k(1,2,…,4m)番目に駆動する検出走査電極の配列番号を、
    k=1,7,13,…,4m−5のときにはm+(k+1)/2とし、
    k=2,8,14,…,4m−4のときには(3m+k/2)mod(4m)とし、
    k=3,9,15,…,4m−3のときには{3m+(k+1)/2}mod(4m)とし、
    k=4,10,16,…,4m−2のときには{3m+(k+3)/2}mod(4m)とし、
    k=5,11,17,…,4m−1のときにはm+(k−1)/2とし、
    k=6,12,18,…,4mのときにはm+k/2とする、タッチパネルコントローラ。
  20. フレーム同期信号の周期毎にディスプレイの複数の表示走査電極を走査駆動してディスプレイの表示制御を行うディスプレイコントローラと、前記ディスプレイの表示面に検出面が重ねられたタッチパネルの複数の検出走査電極を走査駆動してタッチ検出を行うタッチパネルコントローラと、を有する半導体装置であって、
    前記タッチパネルコントローラは、前記表示面に対する前記フレーム同期信号による表示フレーム周期の1/n(nは正の整数)倍の周期を前記検出面の検出フレーム周期とし、各検出フレーム周期において、前記タッチパネルの検出走査電極の配列順に対し、前記ディスプレイの表示走査電極の駆動位置に対する所定の位相遅れ位置と所定の位相進み位置とに応じた順で検出走査電極の駆動順序を決定し、
    前記タッチパネルコントローラは、前記ディスプレイの表示走査電極の駆動位置に対して位相進み方向に所定の複数の位相差を持つ検出走査電極を駆動する第1駆動形態と、前記ディスプレイの表示走査電極の駆動位置に対して位相進み方向に所定の複数の位相差を持つ検出走査電極と前記ディスプレイの表示走査電極の駆動位置に対して位相遅れ方向に所定の複数の位相差を持つ検出走査電極とを駆動する第2駆動形態と、前記ディスプレイの表示走査電極の駆動位置に対して位相遅れ方向に所定の複数の位相差を持つ検出走査電極を駆動する第3駆動形態とによって、前記検出走査電極の駆動順序を決定する、半導体装置
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