JP6073177B2 - 静電容量型入力装置およびその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、静電容量型入力装置およびその製造方法に関する。
最近、表示部にタッチすることにより入力可能なタッチパネルを備える携帯電話、モバイル端末、タブレット型PC、車載用ナビゲーション装置、オーディオ機器などの電子機器が人気を集めている。かかるタッチパネルは、入力機構によって、抵抗膜方式、静電容量方式などのいくつかの方式のものに分けられる。抵抗膜方式のタッチパネルは、表裏方向に離れた両電極の一方から押圧して、両電極を接触させることによって入力を可能とする。静電容量方式のタッチパネルは、指で表示部に触れたときに発生する微弱な静電容量の変化からタッチした位置を検出可能とする。従来から、抵抗膜式のタッチパネルが主流であったが、投影型の静電容量方式の出現によりマルチタッチが可能になったことに伴い、静電容量方式のタッチパネルが急速に普及してきている。このような静電容量方式の入力装置としては、例えば、特許文献1に開示されている。
図13は、従来の静電容量型入力装置の平面図およびX−X線断面図を示す。この静電容量型入力装置100は、透明基板101上に、導電配線部102に接続された複数の検出電極部103と、検出電極部103の間を埋めるシールド電極部104とを備える。導電配線部102、検出電極部103およびシールド電極部104は、保護層105によって覆われている。静電容量型入力装置100は、その側端部に、基板接続部106を備え、回路基板と電気的に接続可能になっている。
シールド電極部104は、誤検知を防止する目的で形成されており、従来から、主に、次のような工程を経て形成されている。透明基板101上にITO等の透明導電膜を形成する。次に、ケミカルエッチングあるいはドライエッチングによって透明導電膜のエッチングを行い、検出電極部103以外の領域を除去する。次に、銀ペースト等の印刷により、導電配線部102を形成する。次に、導電配線部102および検出電極部103の領域に触れないように、検出電極部103の間に、カーボンペースト等の印刷によって、シールド電極部104を形成する。その後、フィルムの貼り合せあるいは印刷により、保護層105を形成する。
特開2012−64188号公報
しかし、上記のような従来の静電容量型入力装置100には、次のような問題がある。シールド電極部104を形成する領域をエッチングする必要から、エッチングに多大な時間を要するという問題がある。さらには、そもそもシールド電極部104を形成する工程が必要であるという問題もある。また、エッチングした領域にシールド電極部104を印刷する場合、微小な凹凸があるため、高精度の印刷が難しく、また、リーク等の品質低下を引き起こすという問題もある。
本発明は、上記の問題を解決するためになされたものであり、低コストで高品質な静電容量型入力装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、一実施の形態に係る静電容量型入力装置は、静電容量の変化によってタッチ位置を検出する静電容量型入力装置であって、基板上に、タッチ位置を検出するための複数の検出電極部と、それらの検出電極部と電気的に接続される導電配線部と、検出電極部および導電配線部と非接触状態で、かつ同じ平面内に形成されるシールド電極部とを備え、シールド電極部を検出電極部と同一の導電膜から構成する。
別の実施の形態に係る静電容量型入力装置は、シールド電極部の上方に、それより導電性の高い高導電部材をさらに備える。
別の実施の形態に係る静電容量型入力装置は、また、シールド電極部の上方に、マスクレジストを備える。
また、一実施の形態に係る静電容量型入力装置の製造方法は、静電容量の変化によってタッチ位置を検出する静電容量型入力装置の製造方法であって、基板上に導電膜を形成する製膜工程と、導電膜をエッチングして、タッチ位置を検出するための複数の検出電極部と、それらの検出電極部と同一平面内にあるシールド電極部とを分離するエッチング工程と、検出電極部と電気的に接続される導電配線部を、シールド電極部と非接触になるように形成する配線形成工程とを含む。
別の実施の形態に係る静電容量型入力装置の製造方法は、シールド電極部の上方に、それより導電性の高い高導電部材をさらに形成する高導電部材形成工程を有する。
別の実施の形態に係る静電容量型入力装置の製造方法は、また、導電膜の上方にマスクレジストを形成するマスクレジスト形成工程を有し、エッチング工程では、マスクレジストおよび導電配線部をそれぞれ形成していない部分をエッチングする。
別の実施の形態に係る静電容量型入力装置の製造方法は、マスクレジスト形成工程では、検出電極部の上方にマスクレジストを形成し、シールド電極部の上方に、それより導電性の高い高導電部材を形成する高導電部材形成工程を有し、エッチング工程では、マスクレジストの形成領域、高導電部材の形成領域および導電配線部の形成領域をそれぞれ除く部分をエッチングする。
本発明によれば、低コストで高品質な静電容量型入力装置を提供することができる。
図1は、第1の実施の形態に係る静電容量型入力装置の平面図およびA−A線断面図を示す。 図2は、図1に示す静電容量型入力装置の主な製造工程のフローを示す。 図3は、図1に示す静電容量型入力装置の製造過程の状態を段階的に示す。 図4は、第2の実施の形態に係る静電容量型入力装置の平面図およびB−B線断面図を示す。 図5は、図4に示す静電容量型入力装置の製造過程の状態を段階的に示す。 図6は、図4の静電容量型入力装置の変形例を示す。 図7は、第3の実施の形態に係る静電容量型入力装置の第1の実施の形態と同様の断面図を示す。 図8は、図7に示す静電容量型入力装置の製造過程の状態を段階的に示す。 図9は、第4の実施の形態に係る静電容量型入力装置の第1の実施の形態と同様の断面図を示す。 図10は、図9に示す静電容量型入力装置の製造過程の状態を段階的に示す。 図11は、第5の実施の形態に係る静電容量型入力装置の第1の実施の形態と同様の断面図を示す。 図12は、図11に示す静電容量型入力装置の製造過程の状態を段階的に示す。 図13は、従来の静電容量型入力装置の平面図およびX−X線断面図を示す。
以下、本発明に係る静電容量型入力装置およびその製造方法の各実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
<第1の実施の形態>
図1は、第1の実施の形態に係る静電容量型入力装置の平面図およびA−A線断面図を示す。
静電容量型入力装置(以後、単に、「入力装置」と称する)1は、静電容量の変化によってタッチ位置を検出可能であって、基板2上に、タッチ位置を検出するための複数の検出電極部5と、それらの検出電極部5と電気的に接続される導電配線部6と、検出電極部5および導電配線部6と非接触状態で、かつ同じ平面内に形成されるシールド電極部7とを備える。基板2は、好適には、操作部3と、回路基板(不図示)に接続される基板接続部4という2つの領域から成る。検出電極部5およびシールド電極部7は、操作部3に形成され、上から保護層8に覆われている。シールド電極部7は、検出電極部5の領域および導電配線部6の領域を空けて形成されている。検出電極部5とシールド電極部7とは、同一の導電膜から形成され、互いに隙間tを隔てて分離配置されている。隙間tは、好適には、0.5〜1.0mmである。シールド電極部7は、グランド(GND)に接続されているのが好ましいが、GNDに接続しない構成を採用することも可能である。なお、基板接続部4の上方に、保護層8を介してシールド電極部7が覆っていても良い。この構成は、内部のLCD等に起因するノイズあるいは外部から指等の接触による誤動作の防止に寄与する。
基板2は、好ましくは透光性および絶縁性にともに優れる材料から成り、樹脂、エラストマー、ガラス、セラミックスなどから成る。基板2のより好ましい材料としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレンナフタレート、ポリカーボネート、ポリメタクリル酸メチルなどの透光性および絶縁性に優れる樹脂を例示できる。検出電極部5およびシールド電極部7は、導電性に優れる材料から成り、例えば、酸化インジウムにSnをドープしたインジウム錫酸化物(ITO)、酸化亜鉛にAlやGaをドープしたAZOあるいはGZO、酸化錫にFeをドープしたFTO、酸化チタンにNbをドープしたNTOに代表される金属酸化物; ポリピロール類、ポリチオフェン類、ポリアセチレン類、ポリフェニレン類、ポリフェニレンビニレン類、ポリアニリン類、ポリアセン類、ポリチオフェンビニレン類、およびこれらの内の2以上の共重合体に代表される導電性ポリマーから構成できる。また、検出電極部5およびシールド電極部7は、必ずしも透光性に優れることを要せず、金属ナノワイヤー、カーボンあるいはグラファイトなどを含有する導電性インクを用いて構成することもできる。検出電極部5およびシールド電極部7は、導電膜を真空蒸着法、分子線エピタキシ法、クラスターイオンビーム法、イオンプレーティング法、プラズマ重合法、スパッタリング法、CVD法、スピンコート法、ディッピング法、印刷などの手法で形成してから、双方を隔てる溝を形成して、それぞれ分離される。検出電極部5およびシールド電極部7は、好ましくは、透光性の材料から成るが、必ずしも透光性であることを要せず、銀、銅、アルミニウム等の導電性に優れる金属の薄膜から成る電極部であっても良い。
導電配線部6は、導電性に優れる材料、例えば、銀、銅に代表される金属、あるいはカーボンから成る。導電配線部6は、各検出電極部5から基板接続部4に延出する。保護層8は、透光性および絶縁性に優れる材料、例えば、樹脂、エラストマーなどから成る。保護層8は、最外層となる場合には操作者の指等が直接触れる部分であり、保護層8の上にガラスあるいは透明な樹脂から成るパネルが配置される場合には、指等から非接触にて押圧を受ける部位である。保護層8の好ましい材料としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレンナフタレート、ポリカーボネート、ポリメタクリル酸メチルなどの透光性および絶縁性に優れる樹脂を例示できる。本明細書において、「透明」あるいは「透光性に優れる」とは、有色であるか無色であるか、さらには透光性の多寡を問わず、入射光量に対して70%以上の出射光量を担保可能な性質をいう。また、「導電性に優れる」とは、基板2や保護層8の電気抵抗値より低い電気抵抗値を有する性質をいう。さらに、「上方に」とは、上面のみならず、介在する層を隔てて上方向の場合も含むように解釈される。
図2は、図1に示す静電容量型入力装置の主な製造工程のフローを示す。図3は、図1に示す静電容量型入力装置の製造過程の状態を段階的に示す。
入力装置1は、基板2上に導電膜10を形成する製膜工程(ステップS110)と、導電膜10をエッチングして、タッチ位置を検出するための複数の検出電極部5と、それらの検出電極部5と同一平面内にあるシールド電極部7とを分離するエッチング工程(ステップS120)と、検出電極部5と電気的に接続される導電配線部6を、シールド電極部7と非接触になるように形成する配線形成工程(ステップS130)とを少なくとも含む。より詳細な製造工程は、以下の通りである。
(1)導電膜の製膜工程(ステップS110)
図3の(A)に示すように、基板2の一方の面(上面)に導電膜10を形成する。導電膜10の形成方法は、特に限定されず、ターゲットをスパッタすることにより物理的に基板2上に製膜するスパッタリング法、基板2上での化学気相反応を利用して製膜するCVD法、回転する基板2上に塗液を滴下させて薄く拡げて製膜するスピンコート法、基板2を塗液中に浸漬後に乾燥させて製膜するディッピング法、あるいは基板2上への印刷、塗料の刷毛塗り等の手法などを例示できる。
(2)エッチング工程(ステップS120)
次に、図3の(B)に示すように、導電膜10における検出電極部5とシールド電極部7との境界領域、および導電配線部6を形成する領域を、導電膜10の深さ方向にエッチングして除去する。この実施の形態では、スキャン方式にてレーザー光(L)を局所照射して溝11を形成する。ただし、エッチングは、レーザー光を用いる方法に限定されず、紫外線やマイクロプラズマを照射した部分を除去する方法などのドライエッチング法の他、所定の酸などを化学的に接触させ、接触部分を分解除去する方法などのウェットエッチング法によるものでも良い。
(3)配線形成工程(ステップS130)
次に、図3の(C)に示すように、配線用の溝11に導電配線部6を形成する。この実施の形態では、銀粒子および樹脂バインダを含む溶剤(銀ペースト)を用いたスクリーン印刷によって導電配線部6を形成しているが、インクジェット等の他の印刷手法を用いても良い。また、導電配線部6をカーボンにより形成しても良い。また、後述する第3〜第5の各実施の形態にて説明するように、当該配線形成工程を、エッチング工程より先に行うこともできる。
(4)保護層の形成工程(ステップS140)
次に、図3の(D)に示すように、操作部3の上に保護層8を形成する。保護層8は、接着剤付きの樹脂フィルムを貼る方法、液状の樹脂含有溶液を塗布して硬化させる方法などにより容易に形成できる。なお、保護層8は、入力装置1にとって必須の構成ではなく、検出電極部5およびシールド電極部7上に絶縁性の膜を有する場合、あるいは入力装置1を配置する電子機器の他の構成において絶縁膜を備える場合には、入力装置1に保護層8を備えていなくても良い。以後の実施の形態でも同様である。
(5)外形の裁断工程(ステップS150)
最後に、基板2を所定形状に裁断する。ただし、最初の工程にて、すでに裁断を要しない形状の基板2を用いる場合には、裁断の工程を必ずしも要しない。以後の実施の形態でも同様である。
<第2の実施の形態>
次に、第2の実施の形態に係る入力装置およびその製造方法ついて説明する。第2の実施の形態において、第1の実施の形態と共通する部分については、その重複する説明を省略する。
図4は、第2の実施の形態に係る静電容量型入力装置の平面図およびB−B線断面図を示す。図5は、図4に示す静電容量型入力装置の製造過程の状態を段階的に示す。
第2の実施の形態に係る入力装置1aは、第1の実施の形態に係る入力装置1と異なり、シールド電極部7の上面に、シールド電極部7よりも導電性の高いメッシュ状の高導電部材20を備える。これは、シールド電極部7の電気抵抗値が高く、シールド電極としての機能が低いと予想される場合に、付加的に行われる。高導電部材20としては、銀などの導電性に優れる金属の他、カーボンを用いても良い。高導電部材20は、印刷などにより形成することができる。
この実施の形態における入力装置1aは、導電膜10の製膜から保護層8の形成までの間に、シールド電極部7の上面にメッシュ状の高導電部材20を形成する高導電部材形成工程を経て製造される。それ以外の工程は、第1の実施の形態と共通する。入力装置1aは、一例として、次のような工程で製造される。
(1)導電膜の製膜工程
図5の(A)に示すように、基板2の一方の面に導電膜10を形成する。
(2)エッチング工程
次に、図5の(B)に示すように、導電膜10における検出電極部5とシールド電極部7との境界領域、および導電配線部6を形成する領域を、導電膜10の深さ方向にエッチングして除去する。
(3)高導電部材の形成工程
次に、図5の(C)に示すように、シールド電極部7の上面にメッシュ状の高導電部材20を形成する。
(4)配線形成工程
次に、図5の(D)に示すように、配線用の溝11に導電配線部6を形成する。
(5)保護層の形成工程
次に、図5の(E)に示すように、操作部3の上から保護層8を被せる。
(6)外形の裁断工程
最後に、基板2を所定形状に裁断する。
この実施の形態では、高導電部材20の形成は、エッチング工程と配線形成工程の間に行われているが、これに代えて、エッチング工程の前、あるいは配線形成工程の後に行っても良い。
図6は、図4の静電容量型入力装置の変形例を示す。
図6に示す入力装置1bは、図4に示す入力装置1aと異なり、線状の高導電部材25をシールド電極部7の上面に形成している。具体的には、3つの検出電極部5の周囲を囲う形態で高導電部材25を配置している。このように、メッシュ状以外の形態を持つ高導電部材25であっても、シールド電極部7の電気抵抗値が高い場合には、シールド電極部7の機能を高めるのに有効である。
<第3の実施の形態>
次に、第3の実施の形態に係る静電容量型入力装置およびその製造方法ついて説明する。第3の実施の形態において、先の各実施の形態と共通する部分については、その重複する説明を省略する。
図7は、第3の実施の形態に係る静電容量型入力装置の第1の実施の形態と同様の断面図を示す。図8は、図7に示す静電容量型入力装置の製造過程の状態を段階的に示す。
第3の実施の形態に係る入力装置1cは、第1の実施の形態に係る入力装置1と異なり、検出電極部5およびシールド電極部7の両上面に、マスクレジスト30をさらに備える。また、基板接続部4の端部に、カーボンペーストを用いた印刷によって、端子保護部35を備える。この形態は、フォトリソグラフィを利用して、検出電極部5とシールド電極部7との隙間、および導電配線部6の形成領域を除去する場合に製造される。マスクレジスト30は、例えば、マイクロプラズマの照射によって溝11を形成する場合には、マイクロプラズマからその直下の層を保護するポジ型の材料から構成される。マスクレジスト30は、刷毛などによる塗布、印刷などにより形成することができる。マスクレジスト30は、好ましくは、可視光を透過する材料で構成される。そのような材料を選択することにより、後工程で、マスクレジスト30を除去する必要がなくなる。
この実施の形態における入力装置1cは、導電膜10の製膜からエッチングまでの間に、導電膜10上にマスクレジスト30を形成するマスクレジスト形成工程をさらに有する。エッチング工程では、マイクロプラズマの照射によって、マスクレジスト30を形成していない部分をエッチングする。エッチング工程は、マイクロプラズマの他、電子線、あるいは紫外線を用いても良く、さらには、ウェットエッチングの場合には、導電膜10を溶解し、かつマスクレジスト30を溶解しない溶剤を用いても良い。入力装置1cは、一例として、次のような工程で製造される。
(1)導電膜の製膜工程
図8の(A)に示すように、基板2の一方の面に導電膜10を形成する。
(2)配線形成工程
次に、図8の(B)に示すように、導電膜10上に導電配線部6を形成する。
(3)マスクレジストの形成工程
図8の(C)に示すように、導電膜10上において後工程で形成される検出電極部5とシールド電極部7の両領域に、マスクレジスト30を形成する。
(4)エッチング工程
次に、図8の(D)に示すように、操作部3の上方からマイクロプラズマを照射して、マスクレジスト30および導電配線部6の無い領域の導電膜10が除去される。この結果、検出電極部5とシールド電極部7との間に溝11が形成される。
(5)保護層の形成工程
次に、図8の(E)に示すように、導電配線部6の端部上方に端子保護部35を印刷し、端子保護部35の一部を露出するように、操作部3および端子保護部35の上から保護層8を形成する。
(6)外形の裁断工程
最後に、基板2を所定形状に裁断する。
<第4の実施の形態>
次に、第4の実施の形態に係る静電容量型入力装置およびその製造方法ついて説明する。第4の実施の形態において、先の各実施の形態と共通する部分については、その重複する説明を省略する。
図9は、第4の実施の形態に係る静電容量型入力装置の第1の実施の形態と同様の断面図を示す。図10は、図9に示す静電容量型入力装置の製造過程の状態を段階的に示す。
第4の実施の形態に係る入力装置1dは、第3の実施の形態に係る入力装置1cと異なり、シールド電極部7の上面に、シールド電極部7よりも導電性の高い高導電部材の一例としての高導電薄膜40を備え、その高導電薄膜40の上面にマスクレジスト30を備える。入力装置1dにおける検出電極部5の上面にマスクレジスト30を備える点は、入力装置1cと共通する。また、端子保護部35を備える点も入力装置1cと共通する。この形態は、シールド電極部7の電気抵抗値が高く、シールド電極としての機能が低いと予想される場合であって、かつフォトリソグラフィを利用して、検出電極部5とシールド電極部7との隙間、および導電配線部6の形成領域を除去する場合に好適に製造される。高導電薄膜40の材料としては、銀などの導電性に優れる金属の他、カーボンを用いても良い。高導電薄膜40は、印刷などにより形成することができる。なお、高導電薄膜40に代えて、第2の実施の形態で説明したメッシュ状の高導電部材20を形成しても良い。マスクレジスト30は、第3の実施の形態で説明したように、例えば、マイクロプラズマの照射によって溝11を形成する場合には、マイクロプラズマからその直下の層を保護するポジ型の材料から構成される。マスクレジスト30は、刷毛などによる塗布、印刷などにより形成することができる。
この実施の形態における入力装置1dは、導電膜10の製膜からエッチングまでの間に、導電膜10のシールド電極部7のための領域に高導電薄膜40を形成し、次に、導電膜10の検出電極部5およびシールド電極部7のための両領域に、マスクレジスト30を形成する。その後、マスクレジスト30の形成領域以外の部分をエッチングする。入力装置1dは、一例として、次のような工程で製造される。
(1)導電膜の製膜工程
図10の(A)に示すように、基板2の一方の面に導電膜10を形成する。
(2)配線形成工程
次に、図10の(B)に示すように、導電膜10上に導電配線部6を形成する。
(3)高導電薄膜の形成工程
図10の(C)に示すように、導電膜10上において後工程で形成されるシールド電極部7の領域に、高導電薄膜40を形成する。
(4)マスクレジストの形成工程
図10の(D)に示すように、導電膜10上において後工程で形成される検出電極部5と上記高導電薄膜40の両領域に、マスクレジスト30を形成する。
(5)エッチング工程
次に、図10の(E)に示すように、操作部3の上方からマイクロプラズマを照射して、マスクレジスト30および導電配線部6の無い領域の導電膜10が除去される。この結果、検出電極部5とシールド電極部7との間に溝11が形成される。
(6)保護層の形成工程
次に、図10の(F)に示すように、導電配線部6の端部上方に端子保護部35を印刷し、端子保護部35の一部を露出するように、操作部3および端子保護部35の上から保護層8を形成する。
(7)外形の裁断工程
最後に、基板2を所定形状に裁断する。
<第5の実施の形態>
次に、第5の実施の形態に係る静電容量型入力装置およびその製造方法ついて説明する。第5の実施の形態において、先の各実施の形態と共通する部分については、その重複する説明を省略する。
図11は、第5の実施の形態に係る静電容量型入力装置の第1の実施の形態と同様の断面図を示す。図12は、図11に示す静電容量型入力装置の製造過程の状態を段階的に示す。
第5の実施の形態に係る入力装置1eは、第4の実施の形態に係る入力装置1dと異なり、シールド電極部7の上面に高導電薄膜40を備えるものの、その高導電薄膜40の上面にマスクレジスト30を備えていない。入力装置1eにおける検出電極部5の上面にマスクレジスト30を備える点は、入力装置1dと共通する。また、端子保護部35を備える点も入力装置1dと共通する。この形態は、シールド電極部7の電気抵抗値が高く、シールド電極としての機能が低いと予想される場合であって、かつフォトリソグラフィを利用して、検出電極部5とシールド電極部7との隙間、および導電配線部6の形成領域を除去する場合に好適に製造される。高導電薄膜40の材料としては、銀などの導電性に優れる金属の他、カーボンを用いても良いが、マスクレジスト30と同様に、レジスト機能の高い材料で構成される必要がある。また、高導電薄膜40は、メッシュ状ではなく、完全にシールド電極部7を覆う形態である。シールド電極部7の分解を防止する必要からである。高導電薄膜40は、印刷などにより形成することができる。
この実施の形態における入力装置1eは、導電膜10の製膜からエッチングまでの間に、導電膜10のシールド電極部7のための領域に高導電薄膜40を形成する一方、その前、同時若しくは後に、導電膜10の検出電極部5のための領域にマスクレジスト30を形成し、高導電薄膜40とマスクレジスト30とを形成した後に、それら以外の部分をエッチングすることにより製造される。入力装置1eは、一例として、次のような工程で製造される。
(1)導電膜の製膜工程
図12の(A)に示すように、基板2の一方の面に導電膜10を形成する。
(2)配線形成工程
次に、図12の(B)に示すように、導電膜10上に導電配線部6を形成する。
(3)高導電薄膜の形成工程
図12の(C)に示すように、導電膜10上において後工程で形成されるシールド電極部7の領域に、高導電薄膜40を形成する。
(4)マスクレジストの形成工程
図12の(D)に示すように、導電膜10上において後工程で形成される検出電極部5の領域に、マスクレジスト30を形成する。
(5)エッチング工程
次に、図12の(E)に示すように、操作部3の上方からマイクロプラズマを照射して、マスクレジスト30および導電配線部6の無い領域の導電膜10が除去される。この結果、検出電極部5とシールド電極部7との間に溝11が形成される。
(6)保護層の形成工程
次に、図12の(F)に示すように、導電配線部6の端部上方に端子保護部35を印刷し、端子保護部35の一部を露出するように、操作部3および端子保護部35の上から保護層8を形成する。
(7)外形の裁断工程
最後に、基板2を所定形状に裁断する。
以上のように、上記各実施の形態に係る静電容量型入力装置1,1a,1b,1c,1d,1eは、静電容量の変化によってタッチ位置を検出可能であって、基板2上に、タッチ位置を検出するための複数の検出電極部5と、それら検出電極部5と電気的に接続される導電配線部6と、検出電極部5および導電配線部6と非接触状態で、かつ同じ平面内に形成されるシールド電極部7とを備え、シールド電極部7を検出電極部5と同一の導電膜10から構成している。このため、検出電極部5以外の領域をエッチングした後にシールド電極部を形成するのと比べて、より低コストで、かつより高品質な静電容量型入力装置を製造できる。
また、静電容量型入力装置1a,1b,1d,1eは、シールド電極部7の上方に、それより導電性の高い高導電部材20,25,40をさらに備える。このため、導電膜10の電気抵抗値が比較的高くても、高導電部材20,25,40によって、シールド電極としての機能を果たすことができる。
また、静電容量型入力装置1c,1d,1eは、検出電極部5の上方に、マスクレジスト30をさらに備える。また、シールド電極部7は、マスクレジスト30またはシールド電極部7の分解を防止可能な高導電薄膜40の少なくともいずれか一方により覆われている。このため、フォトリソグラフィにより、検出電極部5とシールド電極部7との隙間、および導電配線部6の形成領域を除去する製法を用いて、静電容量型入力装置を製造できる。
<その他の実施の形態>
本発明は、上述の各実施の形態に限定されず、種々変形実施可能である。
基板2の裏面に配線を形成している場合、基板2の内部にシールド電極部7と同様の電極部を備え、基板2の上方から指を近づけたときに配線に影響を与えないようにしても良い。また、基板2の裏方向に液晶ディスプレイ(LCD)、ドライバー回路やEL素子が存在する場合に、基板2の内部若しくは裏面に、シールド電極部7と同様の電極部を備えて、ドライバー回路やEL素子から検出電極部5への影響を低減することもできる。保護層8の形成前に、導電配線部6の素材が銀等の金属から構成される場合には、その腐食を防止するために、導電配線部6の端子部をカーボン等によりコートする工程を行っても良い。
本発明は、例えば、静電容量型入力装置を備える電子機器に利用できる。
1,1a,1b,1c,1d,1e 静電容量型入力装置
2 基板
5 検出電極部
6 導電配線部
7 シールド電極部
10 導電膜
20 高導電部材
25 高導電部材
30 マスクレジスト
40 高導電薄膜(高導電部材の一例)

Claims (3)

  1. 静電容量の変化によってタッチ位置を検出する静電容量型入力装置であって、
    基板上に、
    記タッチ位置を検出するための複数の検出電極部と、
    記検出電極部と電気的に接続される導電配線部と、
    記検出電極部および記導電配線部と非接触状態で、かつ同じ平面内に形成されるシールド電極部と、を備え、
    記シールド電極部は、記検出電極部と同一の導電膜から成り、
    前記シールド電極部の上方を、それより導電性の高い高導電部材にて完全に覆っており、
    前記検出電極部の上方にマスクレジストをさらに備えることを特徴とする静電容量型入力装置。
  2. 前記高導電部材の上方に前記マスクレジストをさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の静電容量型入力装置。
  3. 静電容量の変化によってタッチ位置を検出する静電容量型入力装置の製造方法であって、 基板上に導電膜を形成する製膜工程と、 前記導電膜をエッチングして、前記タッチ位置を検出するための複数の検出電極部と、それらの検出電極部と同一平面内にあるシールド電極部とを分離するエッチング工程と、 前記検出電極部と電気的に接続される導電配線部を、前記シールド電極部と非接触になるように形成する配線形成工程と、 前記シールド電極部の上方を、それより導電性の高い高導電部材にて完全に覆う高導電部材形成工程と、 前記検出電極部および前記シールド電極部の内の少なくとも前記検出電極部の上方にマスクレジストを形成するマスクレジスト形成工程と、を含み、 前記エッチング工程では、前記マスクレジストの形成領域、前記高導電部材の形成領域および前記導電配線部の形成領域をそれぞれ除く部分をエッチングすることを特徴とする静電容量型入力装置の製造方法。
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