JP6069907B2 - 切断装置、及び切断装置の制御プログラム - Google Patents

切断装置、及び切断装置の制御プログラム Download PDF

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Description

本発明は、被切断物を切断するカッタを備えた切断装置、及び切断装置の制御プログラムに関する。
従来より、例えば紙等のシート状の被切断物を、切断データに従って所定形状に切断する切断装置が知られている。この切断装置は、被切断物を、移送機構によって前後方向(Y軸方向)に移送すると共に、カッタを有する切断ヘッドを、ガイド軸に沿って左右方向(X軸方向)に移動させることにより、被切断物を所望の形状に切断する。
例えば特許文献1の切断装置において、切断ヘッドに相当するキャリッジは、その前側で上下方向に延びるカッタを支持し、後側で前記ガイド軸により摺動可能に支持される構成である(同文献の図17参照)。また、ガイド軸の上方には、ガイド軸と平行に補助ガイド板が設けられている。そして、キャリッジは、補助ガイド板を挟む摺動部材を備え、ガイド軸回りに回転しないように姿勢が保持される。
特開2000−797号公報
前記移送機構により被切断物をカッタに対し相対移動させて、当該カッタで被切断物の切断を行う場合、カッタの刃先が被切断物から切断抵抗力としての反力を受ける。これにより、切断ヘッドは、ガイド軸回りのモーメントを受ける。具体的には、被切断物が前方から後方に移送されるときには、カッタが被切断物に食い込む方向(斜め下方)にモーメントが作用する。このとき、カッタは被切断物を充分に圧接するので、被切断物を確実に切断することができる。しかし、逆に、被切断物が後方から前方に移送されるときには、カッタが被切断物から浮き上がる方向(斜め上方)にモーメントが作用する。このときは、カッタ及び切断ヘッドの僅かな撓みや、切断ヘッドの摺接部材と補助ガイド板とのクリアランス(遊び)等が起因して、カッタの刃先の位置が僅かに上方に移動する。よって、カッタは被切断物を充分に圧接せずに、被切断物が確実に切断できない場合があった。
この問題を解消するため、カッタが被切断物から浮き上がる方向にモーメントが作用しても、カッタが被切断物を充分に圧接するように、カッタや切断ヘッドの支持構造の剛性を高めたり、構成部材間のクリアランスを極小にすることが考えられる。しかし、そのような構造を採用すると、装置全体が大型化し、部品コストが上昇するという問題がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、大型化や部品コストの上昇を招くことなく、より確実に切断を行うことができる切断装置、及び切断装置の制御プログラムを提供することである。
上記した目的を達成するために、本発明の請求項1の切断装置は、先端部に刃先を有し、被切断物を切断するカッタと、前記被切断物に対し前記カッタの刃先を圧接させた状態で、前記被切断物と前記カッタとを相対的に移動させて切断を行う相対移動手段と、前記被切断物と前記カッタとの相対移動方向に応じて、前記カッタの前記被切断物に対する圧力を変更する圧力変更手段と、を備えることを特徴とする。
上記構成の切断装置において、カッタの刃先を被切断物に圧接させた状態で、相対移動手段によって被切断物とカッタとの相対移動が行われる。この切断中に、カッタの刃先が被切断物から切断抵抗力を受けても、その相対移動方向に応じて、圧力変更手段によりカッタの圧力が変更される。これにより、切断中の切断抵抗力に起因する、カッタの刃先の位置のずれを抑制することができる。従って、切断装置におけるカッタの支持構造や構造上のクリアランス等に係わりなく、確実且つ高精度な切断が可能となる。
また、請求項の切断装置において、前記相対移動手段は、前記被切断物を所定の移送方向に移送する移送機構を備え、前記圧力変更手段は、前記カッタの圧力を、前記移送機構により前記被切断物を前記移送方向のうち一方の方向へ移送するときには第1圧力に変更し、他方の方向へ移送するときには前記第1圧力とは異なる第2圧力に変更することを特徴とする。
請求項の切断装置は、請求項の発明において、前記相対移動手段は、前記カッタを前記移送方向と交差する方向に移動させるカッタ移動機構を更に備え、前記圧力変更手段は、前記移送機構による前記被切断物の移送が停止した状態で、前記カッタ移動機構により前記カッタを移動させるときには、前記カッタの圧力を、前記第1圧力及び前記第2圧力とは夫々異なる第3圧力に変更することを特徴とする。
請求項3の切断装置は、請求項1又は2の発明において、前記被切断物を切断する際、前記圧力変更手段によって前記カッタの圧力を変更する第1モードと、前記カッタの圧力を変更せずに一定とする第2モードと、を切換え可能なモード切換手段を備えることを特徴とする。
請求項4の切断装置は、先端部に刃先を有し、被切断物を切断するカッタと、前記被切断物に対し前記カッタの刃先を圧接させた状態で、前記被切断物と前記カッタとを相対的に移動させて切断を行う相対移動手段と、前記被切断物と前記カッタとの相対移動方向に応じて、前記カッタの前記被切断物に対する圧力を変更する圧力変更手段と、前記被切断物を切断する際、前記圧力変更手段によって前記カッタの圧力を変更する第1モードと、前記カッタの圧力を変更せずに一定とする第2モードと、を切換え可能なモード切換手段と、を備えることを特徴とする。
請求項5の切断装置は、請求項1から4の何れか一項の発明において、前記カッタを前記被切断物に対して圧接及び離間する方向へ移動可能に支持する支持機構と、前記支持機構に設けられ、前記カッタを前記被切断物側へ付勢する付勢手段とを備え、前記圧力変更手段は、前記付勢手段の付勢力を制御することで前記カッタの圧力を変更する付勢力制御機構を備えることを特徴とする
請求項の切断装置の制御プログラムは、先端部に刃先を有し被切断物を切断するカッタと、前記被切断物に対し前記カッタの刃先を圧接させた状態で前記被切断物と前記カッタとを相対的に移動させて切断を行う相対移動手段とを備えた切断装置のコンピュータに実行させるものであり、前記コンピュータに、前記被切断物と前記カッタとの相対移動方向に応じて、前記カッタの前記被切断物に対する圧力を変更する圧力変更ルーチンとして、前記カッタの圧力を、前記移送機構により前記被切断物を前記移送方向のうち一方の方向へ移送するときには第1圧力に変更し、他方の方向へ移送するときには前記第1圧力とは異なる第2圧力に変更するルーチンを実行させることを特徴とする。
請求項の切断装置の制御プログラムは、先端部に刃先を有し被切断物を切断するカッタと、前記被切断物に対し前記カッタの刃先を圧接させた状態で前記被切断物と前記カッタとを相対的に移動させて切断を行う相対移動手段とを備えた切断装置のコンピュータに実行させるものであり、前記コンピュータに、前記被切断物を切断する際、その被切断物と前記カッタとの相対移動方向に応じて、前記カッタの前記被切断物に対する圧力を変更する第1モードと、前記カッタの圧力を変更せずに一定とする第2モードと、を切換え可能なモード切換に係るルーチンを実行させ、前記第1モードにおいて、前記被切断物と前記カッタとの相対移動方向に応じて、前記カッタの前記被切断物に対する圧力を変更する圧力変更ルーチンを実行させることを特徴とする。
上記制御プログラムを切断装置のコンピュータに実行させることにより、カッタの刃先を被切断物に圧接させた状態で、相対移動手段によって被切断物とカッタとの相対移動が行われる。この切断中に、カッタの刃先が被切断物から切断抵抗力を受けても、その相対移動方向に応じてカッタの圧力が変更される。これにより、切断中の切断抵抗力に起因する、カッタの刃先の位置のずれを抑制することができる。従って、切断装置におけるカッタの支持構造や構造上のクリアランス等に係わりなく、確実且つ高精度な切断が可能となる。
請求項1の切断装置によれば、カッタの刃先を被切断物に圧接させた状態で、相対移動手段によって被切断物とカッタとの相対移動が行われる。この切断中に、カッタの刃先が被切断物から切断抵抗力を受けても、その相対移動方向に応じて、圧力変更手段によりカッタの圧力が変更される。これにより、切断中の切断抵抗力に起因する、カッタの刃先の位置のずれを抑制することができる。従って、切断装置におけるカッタの支持構造や構造上のクリアランス等に係わりなく、確実且つ高精度な切断が可能となる。
また、被切断物を移送機構により移送する際、カッタの圧力は、その移送方向に応じて第1圧力と第2圧力とに変更される。これにより、被切断物を移送する際の切断抵抗力に起因する、刃先の位置ずれを確実に抑制することができる。
請求項の切断装置によれば、請求項に記載の発明の効果に加え、カッタを移動機構により移動させる際、カッタの圧力は第1圧力及び第2圧力とは夫々異なる第3圧力に変更される。これにより、被切断物の移送を伴う切断の場合とカッタの移動による切断の場合とで、刃先の位置ずれをより確実に抑制することができる。
請求項3の切断装置によれば、請求項1又は2に記載の発明の効果に加え、モード切換手段により、カッタの圧力を変更する第1モードと、カッタの圧力を変更せずに一定とする第2モードとを切換ることができる。これにより、被切断物が比較的容易に切断できる物である場合や、切断精度をそれ程必要としない場合には、第2モードにして切断を行えば、カッタの圧力を変更しない分、被切断物の切断時間を短縮することが可能となる。
請求項4の切断装置によれば、カッタの刃先を被切断物に圧接させた状態で、相対移動手段によって被切断物とカッタとの相対移動が行われる。この切断中に、カッタの刃先が被切断物から切断抵抗力を受けても、その相対移動方向に応じて、圧力変更手段によりカッタの圧力が変更される。これにより、切断中の切断抵抗力に起因する、カッタの刃先の位置のずれを抑制することができる。従って、切断装置におけるカッタの支持構造や構造上のクリアランス等に係わりなく、確実且つ高精度な切断が可能となる。また、モード切換手段により、カッタの圧力を変更する第1モードと、カッタの圧力を変更せずに一定とする第2モードとを切換ることができる。これにより、被切断物が比較的容易に切断できる物である場合や、切断精度をそれ程必要としない場合には、第2モードにして切断を行えば、カッタの圧力を変更しない分、被切断物の切断時間を短縮することが可能となる。
請求項5の切断装置によれば、請求項1から4までの何れか一項に記載の発明の効果に加え、カッタの圧力を、付勢手段の付勢力を制御することで変更することができる。また、切断する被切断物表面に凹凸部分があっても、付勢手段によりカッタに直接的な圧力変動が作用せず、カッタの圧接状態を保持することができる。従って、切断時におけるカッタの圧接状態の変化を極力小さくすることができ、より精度の高い切断を行うことができる
請求項の制御プログラムによれば、請求項1の発明と同様の効果を奏する。
請求項の制御プログラムを切断装置のコンピュータに実行させることにより、カッタの刃先を被切断物に圧接させた状態で、相対移動手段によって被切断物とカッタとの相対移動が行われる。この切断中に、カッタの刃先が被切断物から抵抗力を受けても、その相対移動方向に応じてカッタの圧力が変更される。これにより、切断中の切断抵抗に起因する、カッタの刃先の位置のずれを抑制することができる。従って、切断装置におけるカッタの支持構造や構造上のクリアランス等に係わりなく、確実且つ高精度な切断が可能となる。また、請求項の制御プログラムによれば、請求項4の発明と同様の効果を奏する。
切断装置の内部構造を示す斜視図 切断装置の内部構造を示す平面図 図2のIII−III線に沿う縦断左側面図 切断ヘッドの斜視図 切断ヘッドの正面図 切断ヘッドの平面図 図6のVII−VII線に沿う切断ヘッドの縦断正面図 切断時におけるカッタ先端の近傍部の拡大図 電気的構成を概略的に示すブロック図 (a)は模様の切断データのデータ構造を示す図、(b)は模様の切断データを説明するための図 切断時におけるカッタの圧力変更処理の流れを示すフローチャート
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照しながら説明する。図1に示すように、切断装置1は、筐体としての本体カバー2と、本体カバー2内に配設されたプラテン3と、カッタ4(図7参照)を有する切断ヘッド5とを備えている。前記本体カバー2は横長な矩形箱状をなしており、その正面部には横長に開口する挿入口2aが形成されている。例えば紙等のシート状の被切断物6は、保持シート10に保持された状態で、前記挿入口2aから差込まれて前記プラテン3上にセットされる。
切断装置1には、被切断物6を所定の移送方向(Y軸方向)に移送する移送機構7が設けられている。また、切断装置1には、切断ヘッド5を、被切断物6の移送方向と交差する方向(例えば移送方向と直交するX軸方向)に移動させるカッタ移動機構8とが設けられている。なお、以下の説明では、移送機構7による被切断物6の移送方向を前後方向とする。つまり、前後方向がY軸方向であり、Y軸方向と直交する左右方向がX軸方向である。
前記本体カバー2の前面の右側部位には、フルカラー液晶ディスプレイからなるディスプレイ9が設けられると共に、ユーザが各種の指示や選択、入力の操作を行うための各種操作スイッチ65(図9にのみ図示)が設けられている。ディスプレイ9は、種々の模様や、ユーザに対して必要なメッセージ等を表示する表示手段として構成されており、各種操作スイッチ65の操作により、ディスプレイ9に表示された模様の選択や、各種パラメータの設定や機能の指示、後述する切断時のモードの切換え等が可能となっている。
前記プラテン3は、被切断物6の切断の際、保持シート10の下面を受けるもので、図2、図3にも示すように、前プラテン3aと後プラテン3bとからなり、機枠11に取り付けられている。このプラテン3の上面部は、水平面状をなし、被切断物6を保持した保持シート10が載置された状態で移送される。図1に示すように、前記保持シート10は、合成樹脂材料からなり、前後方向にやや長い矩形シート状に構成されている。保持シート10の上面には、左右の縁部10a、10bを除いた内側の領域に、粘着剤が塗布された粘着層が形成され、この粘着層部分に前記被切断物6が貼付けられて保持される。粘着層の粘着力は、被切断物6を簡単に剥がせるように比較的小さく設定されている。
前記移送機構7及びカッタ移動機構8は、被切断物6を保持した保持シート10とカッタ4とをX軸方向及びY軸方向に相対移動させるための相対移動手段として構成されている。
先ず、移送機構7は、プラテン3の上面側で保持シート10を所定の移送方向(Y軸方向)へ自在に移送させるものである。即ち、図1、図2等に示すように、本体カバー2内には、機枠11が設けられている。その機枠11には、前記プラテン3の左右両側に夫々位置して、左右の側壁部11a、11bが向い合うように設けられている。図3にも示すように、それら左右の側壁部11a、11b間には、前記前プラテン3aと後プラテン3bとのなす隙間部分に位置して、X軸方向に夫々延びる駆動ローラ12及びピンチローラ軸13が設けられている。駆動ローラ12とピンチローラ軸13は、上下方向に並ぶように配設されており、駆動ローラ12は下側に位置し、その上側にピンチローラ軸13が位置する。
前記駆動ローラ12は、上端がプラテン3の上面とほぼ同等の高さとなるようにして(図3参照)、左右の両端側が、夫々前記側壁部11a、11bに回転可能に支持されている。図2に示すように、駆動ローラ12の右端部は、右側の側壁部11bを貫通して右方に延び、その先端に径大な従動ギヤ17が固着されている。右側の側壁部11bには、駆動ローラ12右端部の後側に位置させて、取付フレーム14が取付けられている。取付フレーム14の内側には、Y軸モータ15が固定されている。Y軸モータ15は、例えばステッピングモータからなる。Y軸モータ15の出力軸には、前記従動ギヤ17に噛合する径小な駆動ギヤ16が固定されている。
前記ピンチローラ軸13は、左右の両端部が、夫々前記側壁部11a、11bに回転可能、且つ上下方向つまり被切断物6の厚み方向に若干量の変位が可能に支持されている。側壁部11a、11bの外面側において、ピンチローラ軸13の左右の両端部とそれら側壁部11a、11bとの間に、引張コイルばね18、18が掛け渡されるように設けられている。それゆえ、ピンチローラ軸13は、引張コイルばね18、18により、常に下方(駆動ローラ12側)に付勢されている。また、図1、図2に示すように、ピンチローラ軸13には、左右の端部寄り部位に位置して、やや径大なローラ部13a、13bが設けられている。
こうして、保持シート10の左右の縁部10a、10bは、駆動ローラ12と、ピンチローラ軸13のローラ部13a、13bとの間において夫々挟持される。そして、Y軸モータ15を正転駆動、或は逆転駆動させると、その回転運動がギヤ16,17を介して駆動ローラ12に伝わることで、保持シート10を被切断物6と共に後方或いは前方へ移送する。これら駆動ローラ12、ピンチローラ軸13、Y軸モータ15、駆動ギヤ16、従動ギヤ17、引張コイルばね18,18等は、移送機構7を構成する。また、駆動ギヤ16及び従動ギヤ17は、移送機構7による被切断物6の移送に係る減速ギヤ機構7aを構成する(図2参照)。
前記カッタ移動機構8は、切断ヘッド5のキャリッジ19を、X軸方向(左右方向)へ自在に移動させるものである。
即ち、図1〜図3に示すように、左右の側壁部11a、11b間には、前記ピンチローラ軸13よりもやや後部寄りの上方に位置させて、ガイド軸21が固定されている。ガイド軸21は、例えば丸棒状をなすガイド部材であり、ピンチローラ軸13とほぼ平行、つまり左右方向に延びている。前記キャリッジ19の上部には、図4等にも示すように、左右2箇所に位置してガイド筒部22、22が設けられており、これらガイド筒部22、22は、前記ガイド軸21に挿通されている。こうして、キャリッジ19は、ガイド軸21により左右方向への摺動が可能に支持されている。なお、ガイド軸21は、丸棒状に限らず、角筒状或は角柱状の部材で構成してもよい。
図1、図2に示すように、左側の側壁部11aの外面側の後部寄りには、水平状の取付板23が取付けられていると共に、右側の側壁部11bの外面側に補助取付板24が取付けられている。前記取付板23には、後側に位置してX軸モータ25が上向きに取付けられると共に、その前側に垂直方向に延びるプーリ軸26が回転可能に設けられている。X軸モータ25は、例えばステッピングモータからなる。X軸モータ25の出力軸には、径小な駆動ギヤ27が固定されている。前記プーリ軸26には、駆動ギヤ27に噛合する径大な従動ギヤ29と、タイミングプーリ28とが回転可能に支持されている。タイミングプーリ28と従動ギヤ29は一体的に回転するように形成されている。
前記補助取付板24には、タイミングプーリ30が軸方向を上下方向として回転可能に設けられている。これらタイミングプーリ30と前記タイミングプーリ28との間には、無端状のタイミングベルト31が左右方向に延びて水平に掛装されている。このタイミングベルト31の途中部が、キャリッジ19後面部の取付部32(図3等参照)に連結されている。なお、側壁部11a、11bのうちタイミングベルト31が通過する部分には、四角形の開口部11cが設けられている。
ここで、X軸モータ25を正転駆動、或は逆転駆動させると、その回転運動がギヤ27,29及びタイミングプーリ28を介してタイミングベルト31に伝わることで、キャリッジ19(切断ヘッド5)を左方或いは右方へ移動させる。こうして、キャリッジ19及び切断ヘッド5は、被切断物6の移送方向と直交する左右方向に自在に移動する。上記のガイド軸21、X軸モータ25、駆動ギヤ27、従動ギヤ29、タイミングプーリ28,30、タイミングベルト31等は、カッタ移動機構8を構成する。また、駆動ギヤ27及び従動ギヤ29は、カッタ移動機構8による切断ヘッド5の移動に係る減速ギヤ機構8aを構成する。
前記切断ヘッド5は、キャリッジ19の前面側に、上下駆動機構36及びカッタホルダ20を左右に配置してなる。また、切断ヘッド5は、上下駆動機構36によってカッタ4を被切断物6に対し圧接及び離間する方向へ移動可能に支持する支持機構として構成されている。この切断ヘッド5の構成を、図3〜図7も参照しながら説明する。
図3、図5等に示すように、切断ヘッド5における後部側のキャリッジ19は、正面から見てやや横長なほぼ矩形板状をなし、その上辺部に、左右に位置して前記ガイド筒部22、22が設けられている。また、キャリッジ19の背面部には、後方へ突出して前記タイミングベルト31に連結される取付部32(図3参照)が設けられている。
図6に示すように、キャリッジ19の前面部には、やや左寄り部に位置して、上下方向に延びる平面視L字状の第1係合部33が設けられている。また、キャリッジ19の前面部には、ほぼ中央部に位置して、上下方向に延びる溝状の第2係合部34が設けられている。前記第1係合部33及び前記第2係合部34には、詳しくは後述するが、カッタホルダ20に設けられた第1被係合部及び第2被係合部が上下方向(Z軸方向)にスライド移動可能に係合する。キャリッジ19の下端部には、切断ヘッド5の姿勢を保持するための摺接部35が設けられている。この摺接部35は、側面から見て下向きのほぼU字状をなし、左右方向に延びて設けられている。摺接部35は、その内面がピンチローラ軸13に摺動可能に接触することにより、キャリッジ19のX軸方向の移動を許容しつつ、ガイド軸21に対する回り止めとして機能する。
図3〜図7に示すように、キャリッジ19の前面左側には、前記上下駆動機構36を取付けるためのクランク状をなす取付板37が設けられている。この取付板37の左端部前面には、Z軸モータ38が後ろ向きに取付けられている。Z軸モータ38は、例えばステッピングモータからなる。Z軸モータ38の出力軸には、径小な駆動ギヤ39が固定されている。取付板37には、図4〜図6に示すように、Z軸モータ38の右上部に位置して、前方に延びるギヤ軸40が取付けられている。ギヤ軸40には、駆動ギヤ39に噛合する径大な従動ギヤ41と、ピニオンギヤ42とが回転可能に支持されている。従動ギヤ41とピニオンギヤ42は一体的に回転するように形成されている。
前記ギヤ軸40の右側には、上下方向に延びるラック部材43が配置されている。ラック部材43は、左壁面と前壁面が繋がった形状をなし、後述する軸46に上下動可能に支持されている。ラック部材43の左壁面には、上下方向に延びるラック43aが形成されている。ラック43aには、前記ピニオンギヤ42が噛合する。
また、図7に示すように、ラック部材43は、その上部及び中間部から夫々右側に延出し、水平薄板状をなす一対の支持片44,45を一体に有する。これら上部支持片44及び中間支持片45には、夫々貫通孔44a及び45aが形成されている。ラック部材43の内部には、上下方向に長い丸棒状の軸46が、前記貫通孔44a及び45aを上下動可能に挿通された状態で配置されている。
前記カッタホルダ20は、図4〜図7に示すように、取付筒部47、軸支持部48、第1被係合部52及び第2被係合部49(図6にのみ図示)を一体的に有して構成されている。前記取付筒部47は、上下方向に延びるほぼ円筒状をなし、後述するカッタ支持筒50が取外し可能に取付けられる。第1被係合部52は、前記軸46の後方に位置して上下方向に延びて設けられる。第1被係合部52は、図6に示すようにキャリッジ19の第1係合部33に上下動可能に係合している。第2被係合部49は、同図の平面視にてL字状に形成され、前記取付筒部47の背面側に上下方向に延びて設けられる。第2被係合部49は、キャリッジ19の第2係合部34に上下動可能に係合している。こうして、カッタホルダ20は、キャリッジ19に対し、上下動可能に支持される。
前記軸支持部48は、取付筒部47の左側に位置し、図7に示すように、上板部48a及び下板部48bを有している。上板部48a及び下板部48bには、夫々前記軸46が挿通する円形孔48c、48cが形成されている。前記上板部48aは、ラック部材43の中間支持片45の上面に重なるように配置される。軸46は、上下方向途中部(やや上部寄り部位)と下端部に夫々止め輪51が係止されることで、軸支持部48に取り付けられている。軸46の外周部には、ラック部材43の中間支持片45下面と、下板部48b上面との間に位置して、付勢手段としての圧縮コイルばね53が設けられている。
これにより、カッタホルダ20は、その軸支持部48におけるラック部材43の上昇又は下降に伴って上昇又は下降する。即ち、Z軸モータ38を正転駆動、或は逆転駆動させると、その駆動力が駆動ギヤ39、従動ギヤ41、及びピニオンギヤ42を介してラック部材43に伝わることにより、カッタホルダ20を上方或いは下方へ昇降させる。これによって、カッタホルダ20は、後述するカッタ4の刃先4a(図8参照)が被切断物6を貫通して圧接する下降位置と、刃先4aが被切断物6から所定距離、離間する上昇位置との間で移動する。前記Z軸モータ38、各ギヤ39,41,42、ラック部材43等は、上下駆動機構36を構成する。また、各ギヤ39,41,42は、上下駆動機構36によるカッタ4の上下駆動に係る減速ギヤ機構36aを構成する。
ここで、カッタホルダ20の下降位置への移動動作について詳述する。上記した減速ギヤ機構36aを有する上下駆動機構36の駆動により、ラック部材43の下降に伴いカッタホルダ20が徐々に下降する。この場合、ラック部材43は、圧縮コイルばね53の付勢力により、その中間支持片45とカッタホルダ20の上板部48aとが接触した状態で一体的に下降する。そして、カッタホルダ20は、カッタ4の刃先4aが被切断物6を貫通した位置にて下方への移動を停止する。その一方で、引き続き、ラック部材43のみが更に降下する。そして、ラック部材43が所定距離下降した後、停止する。即ち、カッタホルダ20の下降位置では、圧縮コイルばね53がラック部材43の中間支持片45で下方へ所定距離分だけ圧縮された状態となっている。従って、カッタ4は、圧縮コイルばね53の圧縮長さに比例する付勢力により、被切断物6に対し圧接する。一方、移送機構7とカッタ移動機構8による被切断物6とカッタ4の相対移動に際して、被切断物6に凹凸部分があっても、圧縮コイルばね53の付勢力に抗してカッタホルダ20(カッタ4)の上方への移動を許容する。
図7に示すように、前記カッタ支持筒50は、その外周面が前記取付筒部47の内周部に嵌合するような上下方向に長い円筒状をなす。カッタ支持筒50の内部には、下端部に軸受部材50aが固定されると共に、上寄りの位置に、カッタ4のカッタ軸4b外周面と摺接する軸受部50bが一体形成されている。これら軸受部材50a及び軸受部50bにより、カッタ4は、その中心軸線4z(図8参照)の回りに回動可能に支持される。
カッタ4は、基部としての丸棒状をなすカッタ軸4bと、先端部(下端部)の刃部4cとを一体に形成してなる。刃部4cは、被切断物6に対して傾斜した略三角形状をなしている。刃部4cにおける最下端の刃先4aは、図8に示すようにカッタ軸4bの中心軸線4zから距離dだけ偏心した位置に形成されている。
図7に示すように、カッタ4の下部寄りの部位には、嵌合支持部材54が装着されている。嵌合支持部材54は段付円筒状をなしており、その中心を軸線方向に貫通する挿通孔54aを備える。嵌合支持部材54は、その挿通孔54aに対してカッタ軸4bが圧入されることにより、カッタ4と一体をなすように組み付けられる。嵌合支持部材54の上端部は、軸受部材50aに嵌挿されている。これにより、カッタ4は、嵌合支持部材54に嵌合された状態で、カッタ支持筒50に対して軸受部材50a及び軸受部50bにより回動可能に支持されている。カッタ支持筒50の下部には、刃先4aの周囲を覆う円筒キャップ状の押圧部56が上下動可能に設けられている。押圧部56と嵌合支持部材54との間には、コイルばね55(図7にのみ図示)が配置され、押圧部56を常に下方に付勢している。この押圧部56の下面中央部に、前記カッタ4の刃先4aが通過可能な孔56aが形成されている。
前記カッタ支持筒50は、前記取付筒部47に対して上方から嵌合され、ねじ57によって取付け固定される。この取付け状態で、カッタ4は、カッタホルダ20において、ガイド軸21に対し前方へ偏倚した位置(図3参照)で支持される。なお、図3では、説明の便宜上、押圧部56を省略してカッタ4の配置を明らかにしている。
こうして、カッタ4は、カッタ支持筒50に支持された状態で、上下駆動機構36により上下動される。ここで、図5、図7は、通常時(非切断時)におけるカッタ4の上昇位置を示しており、刃先4aは押圧部56により露出しないよう覆われている。ここで、上下駆動機構36によりカッタホルダ20が下降されると、先ず押圧部56の下面が被切断物6の上面に接触し、押圧部56はそれ以上の下降ができなくなる。そして、コイルばね55のばね力に抗してカッタホルダ20が更に下降することにより、刃先4aが押圧部56の孔56aを通って被切断物6を貫通し、前述した下降位置に至る。このときの刃先4aは、図8に示すように保持シート10上の被切断物6を貫通し、且つプラテン3の板材3a上面に到達しない高さに設定してある。この状態で、移送機構7により保持シート10をY軸方向に自在に移動させると共に、カッタ移動機構8により切断ヘッド5をX軸方向に自在に移動させることにより、被切断物6に対する切断動作が実行される。
切断装置1は、その挿入口2aからセットされた保持シート10を検出する検出センサ66(図9参照)を備えている。切断装置1では、当該検出センサ66の検出信号に基づいて、セットされた保持シート10の左角部を原点O(図1参照)として設定する。そして、切断装置1の座標系は保持シート10の原点Oを基準点とし、後述の切断データに基づいて、X−Y座標系における保持シート10(被切断物6)と切断ヘッド5(カッタ4)との相対移動が行われる。切断装置1の座標系では、被切断物6の左から右に向かう方向がX軸プラス方向であり、被切断物6の後から前に向かう方向(つまり被切断物6が後方へ移動する方向)がY軸プラス方向である。
次に、切断装置1の制御系の構成について、図9を参照しながら説明する。切断装置1全体の制御を司る制御回路61は、制御手段としてコンピュータ(CPU)を主体に構成されており、ROM62、RAM63、外部メモリ64が接続されている。ROM62には、切断動作を制御するための制御プログラムや、ディスプレイ9の表示を制御する表示制御プログラム等が記憶されている。RAM63には、各種処理に必要なデータやプログラムが一時的に記憶される。
制御回路61には、各種の操作スイッチ65の操作信号や、前記検出センサ66を含む各種の検出センサの信号等が入力されると共に、ディスプレイ9が接続されている。ディスプレイ9の画面には、模様選択画面や、切断時のモード選択画面等が表示され、ユーザは、ディスプレイ9の表示を見ながら、各種操作スイッチ65を操作することで所望する模様を選択したり、切断時のモードを設定したりすることができる。また、制御回路61には、Y軸モータ15、X軸モータ25、Z軸モータ38を夫々駆動する駆動回路67,68,69が接続されている。制御回路61は、切断制御プログラムの実行により、Y軸モータ15、X軸モータ25、Z軸モータ38を制御し、保持シート10上の被切断物6に対する切断動作を自動で実行させる。
前記外部メモリ64には、複数種類の模様について、その模様を切断装置1で切断するための切断データが記憶されている。前記切断データは、図10(a)に示すように基本サイズ情報及び切断ラインデータと、表示用のデータとを含んだものとされる。基本サイズ情報は、模様の縦横の大きさを表す値で、模様を四角形で囲んだ仮想矩形枠のデータである。例えば、図10(b)に示す「星」の模様Sは、その頂点P〜P10に接して模様Sを囲う矩形枠Wの大きさで表わされる。
前記切断ラインデータは、複数の線分からなる切断ラインの頂点を夫々XY座標によって示した座標値のデータからなり、切断装置1の座標系で規定されている。具体的には、図10(b)に示すように、模様Sの切断ラインは、線分L1〜L10からなり、切断開始点Pと切断終了点P10が一致する閉じた星形をなす。切断ラインデータとしては、切断開始点P、頂点P1、頂点P2、…、切断終了点P10の夫々に対応する第1座標値(X1、Y1)、第2座標値(X2、Y2)、第3座標値(X3、Y3)、…、第11座標値のデータを有する。これら座標値は、例えば図10(b)の矩形枠Wの左上の点Wを座標原点とし、その座標原点が保持シート10の原点Oに対応するものとして、切断ラインデータに基づき切断が行われる。
即ち、切断装置1では、模様Sを切断する場合、移送機構7による保持シート10(被切断物6)のY軸方向への移送と、カッタ移動機構8による切断ヘッド5(カッタ4)のX軸方向への移動とにより、模様Sの切断開始点PのXY座標へカッタ4を相対的に移動させる。次いで、上下駆動機構36によりカッタ4の刃先4aを被切断物6の切断開始点Pに貫通させて、X軸及びY軸モータ15,25により線分L1の終点Pの座標へ向けて相対的に移動させ、線分L1に沿って被切断物6を切断する。続く線分L2は、先の線分L1の終点Pを始点として、線分L1と同様の切断が連続的に実行される。こうして、線分L2〜L10についても、順次連続して切断が行われることで、模様S、即ち「星」の切断ラインが切断ラインデータに基づき切断される。
また、模様Sを切断する際、カッタ4の刃先4aは、その相対移動に伴い被切断物6から抵抗力(以下、切断抵抗力と称す)を受ける。この刃先4aは、前述したように中心軸線4zから距離dだけオフセットしているため(図8参照)、カッタ4が中心軸線4zを中心に回動する。つまり、刃先4aは、被切断物6に対する相対移動方向に追従するようにして自動的に向きを変更する。例えば、図10(b)に示す模様Sにおいて、線分L1に沿って矢印方向に切断する。この場合、カッタ4の刃先4aが頂点Pに到達した時には、中心軸線4zは、線分L1の延長線上にあって頂点Pから距離dだけ離れた位置にある。そこで、刃先4aの向きを線分L2に沿う方向に変える為、カッタ4を、中心軸線4zが同図の破線(円弧)に沿うように移動させ、その後、線分L2の切断を行うのである。
さて、上記したように、切断ヘッド5では、カッタ4をガイド軸21に対して被切断物6の移送方向へ偏倚した位置で支持する。このため、切断時に刃先4aが受ける切断抵抗力により、カッタ4及び切断ヘッド5には、ガイド軸21回りのモーメントが作用する。具体的には、図3に示すカッタ4及び切断ヘッド5には、移送機構7による被切断物6の移送方向が後方つまりY軸プラス方向のとき、刃先4aが被切断物6に食い込む方向(斜め下方)にモーメントが作用する(矢印MR参照)。一方、被切断物6の移送方向が前方つまりY軸マイナス方向のとき、刃先4aが被切断物6から浮き上がる方向(斜め上方)のモーメントが作用する(矢印MF参照)。従って、切断中に被切断物6をY軸プラス方向又はY軸マイナス方向に移送させる場合と、被切断物6の移送が停止した状態でカッタ4のみを移動させる場合とで、被切断物6に対する刃先4aの深さが僅かに異なる。その理由は、カッタ4及び切断ヘッド5が上記のモーメントを受けることで、カッタ4及び切断ヘッド5全体の撓みや、切断ヘッド5の摺接部35とピンチローラ軸13とのクリアランス等が僅かに変化するからである。また、被切断物6に対する刃先4aの深さが僅かに異なると、切断データに基づく本来の切断ラインからのずれが生じる虞もある。
そこで、本実施形態の切断装置1では、被切断物6とカッタ4との相対移動方向に応じて、カッタ4の被切断物6に対する圧力を変更することで、確実且つ高精度の切断を行うように構成されている。即ち、上下駆動機構36において、Z軸モータ38の回転運動はラック部材43の上下運動に変換され、刃先4aが被切断物6に圧接した状態で、圧縮コイルばね53の圧縮量を変更させる。このように、Z軸モータ38の回転量に基づいて、圧縮コイルばね53の圧縮量を変更することにより、その付勢力ひいてはカッタ4の圧力が正確に設定される。
前記ROM62には、切断装置1における切断時のカッタ4の圧力に関するカッタ圧データが予め書き込まれている。カッタ圧データは、Z軸モータ38の駆動によりカッタホルダ20の下降位置におけるカッタ4の上下位置を調整してカッタ4の圧力を制御するための設定値である。切断装置1におけるカッタ4の圧力の基準値をFとした場合、移送機構7により被切断物6をY軸プラス方向へ移送するときのカッタ4の圧力の設定値は、基準値Fよりも小さい第1圧力F1とされている。この場合の第1圧力F1は、例えば以下の(1)式で表される。
F1=F−0.05×F ・・・(1)
一方、被切断物6の移送方向がY軸マイナス方向のとき、カッタ4の圧力の設定値は、基準値Fよりも大きい第2圧力F2とされている。この場合の第2圧力F2は、例えば以下の(2)式で表される。
F2=F+0.05×F ・・・(2)
また、移送機構7による被切断物6の移送が停止した状態で、カッタ移動機構8によりカッタ4を左右方向たるX軸方向へ移動させるときには、カッタ4の圧力を、第1圧力F1及び第2圧力F2とは夫々異なる第3圧力に変更する。この場合の第3圧力は、例えばカッタ4の圧力の基準値Fとされている。こうして、カッタ圧データは、上記した夫々の相対移動方向とカッタ4の圧力F,F1,F2とを対応付けたデータテーブルとして構成されている。そして、詳しくは以下の作用説明で述べるように、制御回路61は、カッタ圧データに基づき、前記相対移動方向に応じてZ軸モータ38を駆動制御することで、カッタ4の被切断物6に対する圧力を前述したF,F1,F2の何れかの設定値に変更する。
上記した制御回路61及び上下駆動機構36は、被切断物6とカッタ4との相対移動方向に応じて、カッタ4の被切断物6に対する圧力を変更する圧力変更手段に相当する。また、制御回路61、Z軸モータ38及びギヤ機構36aは、圧縮コイルばね53の付勢力を制御することでカッタ4の圧力を変更する付勢力制御機構に相当する。
次に上記構成の作用について、図11も参照しながら説明する。図11のフローチャートは、制御回路61が実行する制御プログラムの処理の流れを示している。
切断装置1において、被切断物6の切断開始前の状態では、カッタホルダ20が上昇位置に移動されている。この状態で、ユーザは、被切断物6を保持した保持シート10を、切断装置1の挿入口2aからセットする。また、ユーザは、操作スイッチ65を操作して、ディスプレイ9に模様を選択するための模様選択画面(図示略)を表示させると共に、所望する模様(例えば「星」の模様S)を選択する。これにより、選択された模様Sの切断データが外部メモリ64から読み出されてRAM63のメモリに展開される。
また、ディスプレイ9には、当該模様Sの切断に関して「高精度モード」と「高速度モード」との選択項目を含むモード選択画面(図示略)が表示される。ここで、「高精度モード」は、切断時における被切断物6とカッタ4との相対移動方向に応じて、圧力変更手段によりカッタ4の圧力を変更する第1モードである。「高速度モード」は、切断時のカッタ4の圧力を変更せずに一定とする第2モードである。ユーザは、これらのモードの何れかを各種操作スイッチ65の操作により選択する(ステップS1)。
そして、ユーザは、各種操作スイッチ65の操作より切断開始を指示し(ステップS2)、制御回路61は、その操作信号に基づいて切断動作を開始する。切断動作にあっては、予めカッタ4の被切断物6に対する圧力が初期設定圧力(例えば前記カッタ圧データの基準値F)に設定される(ステップS3)。
次に、カッタ4の刃先4aを、被切断物6の切断開始点Pの第1座標値(X1、Y1)に移動させるべく(図10(a)(b)参照)、Y軸モータ15とX軸モータ25を駆動させる。この場合、カッタ4と被切断物6は互いに上下方向へは離間した状態で、XY方向に相対移動する。そして、切断開始点P上にカッタ4を移動させた状態で、制御回路61は、Z軸モータ38を駆動させて、カッタホルダ20を下降位置に移動させ、カッタ4の刃先4aを被切断物6の切断開始点Pに貫通させる(ステップS4)。このとき、制御回路61は、圧縮コイルばね53の付勢力が基準値FとなるようZ軸モータ38を回転駆動させる。これにより、カッタ4は、被切断物6に対して基準値Fの圧力で接した状態となる。
続いて、制御回路61は、最初に切断する線分L1の終点Pつまり次の頂点Pとなる第2座標値(X2、Y2)のデータを取得する(ステップS5)。この線分L1の切断に際して(ステップS6にてNO)、制御回路61は、前記ステップS1で設定されたモードが高精度モードか否かを判断する(ステップS7)。ここで、高精度モードに設定されていた場合(YES)、線分L1の切断時における被切断物6とカッタ4との相対移動方向が識別される。
具体的には、ステップS8において、制御回路61は第2座標値のY2と第1座標値のY1との差(Y2−Y1)を算出する。この算出値がプラスの値のとき、線分L1の切断時の相対移動方向に、Y軸プラス方向の成分(図10(b)で下方)が含まれるものと判断される(ステップS8にてYES)。換言すれば、各座標値に対応する点P,P,…,P,Pi+1を有する模様について、P(X、Y)を始点、その次のPi+1(Xi+1、Yi+1)を終点とする線分を切断するものとする。この場合、Yi+1とYとの差(Yi+1−Y)の値がプラスかマイナスかで、当該線分の切断に係る相対移動方向が、Y軸プラス方向或はY軸マイナス方向の成分を含むか否かを判断することができる。
また、ステップS9において、制御回路61は、現在のカッタ4の圧力がY軸プラス方向の相対移動方向に対応する第1圧力F1か否かを判断する。つまり、現在のカッタ4の圧力の設定値Fとの関係で、カッタ4の圧力を変更するか否かを判断する。前述したように、線分L1の切断に係る相対移動方向はY軸プラス方向の成分を含むため、現在のカッタ4の圧力Fを第1圧力F1へ変更する必要があると判断される(ステップS9にてYES)。この場合、制御回路61は、カッタ圧データに基づいて、圧縮コイルばね53の付勢力が基準値Fよりも小さいF1となるようにZ軸モータ38を駆動制御する(ステップS10)。これにより、カッタ4の被切断物6に対する圧力が第1圧力F1に設定された状態で、切断開始点Pから線分L1の終点Pまで切断される(ステップS11)。このため、線分L1の切断時に被切断物6がY軸プラス方向に移送されても、前記モーメントMRによる刃先4aのずれが抑制される。
制御回路61は、線分L1の切断後(ステップS5にリターン)、その次の頂点Pとなる第3座標値(X3、Y3)のデータを取得する(ステップS5)。そして、線分L2を連続的に切断すべく、高精度モードの場合には(ステップS6にてNO、ステップS7にてYES)、被切断物6とカッタ4との相対移動方向が識別される(ステップS8)。この点、線分L2は、被切断物6のY軸方向への移送を伴うことなく、カッタ4のX軸方向(図10(b)で右方)への移動により切断が行われる。従って、制御回路61は、第3座標値のY3と第2座標値のY2との差(Y3−Y2=0)に基づいて、Y軸プラス方向及びY軸マイナス方向の成分を含まないものと判断する(ステップS8及びS12にて何れもNO)。
この場合、ステップS13において、制御回路61は、現在のカッタ4の圧力の設定値F1との関係で、その圧力F1を基準値たる第3圧力Fへ変更する必要があると判断する(YES)。この場合、制御回路61は、カッタ圧データに基づいて、現在の圧縮コイルばね53の付勢力F1を基準値Fに戻すようにZ軸モータ38を駆動制御する(ステップS14)。これにより、線分L2の始点Pから終点Pまで、カッタ4の被切断物6に対する圧力を通常の圧力Fに戻した状態で切断を行うことができる(ステップS11)。
こうして、線分L2の切断後(ステップS5にリターン)、線分L3以降の線分についても、Y軸プラス方向の成分を含む線分L3,L4,L6を切断する場合、ステップS5〜S9が実行される。これにより、カッタ4の圧力が基準値Fよりも小さい第1圧力F1で切断が行われるため、線分L3,L4,L6の切断時に被切断物6がY軸プラス方向に移送されても、前記モーメントMRによる刃先4aのずれが抑制される。なお、線分L4の切断にあっては、その直前に切断された線分L3との関係で、カッタ4の圧力F1は変更せずに済む(ステップS9にてNO)。
これと同様に、Y軸マイナス方向の成分を含む線分L5,L7,L8,L10について、ステップS5〜S8,S12,S15が実行される。これにより、カッタ4の圧力が基準値Fより大きい第2圧力F2で切断が行われるため、線分L5,L7,L8,L10の切断時に被切断物6がY軸マイナス方向に移送されても、前記モーメントMFによる刃先4aのずれが抑制される。
また、X軸方向の成分のみの線分L9は、前記線分L2と同様に、ステップS5〜S8,S12,S13が実行される。これにより、カッタ4の被切断物6に対する圧力を、通常の圧力Fに戻した状態で、カッタ4をX軸方向に移動させて線分L9を切断することができる。
こうして、制御回路61はステップS5〜S14の範囲内で上記した何れかのステップS群を繰り返し実行する。その途中のステップS6で、現在の刃先4aの座標値が切断終了点P10にあると判断した場合(YES)、Z軸モータ38の駆動によりカッタホルダ20を上昇位置に移動させることに伴い、カッタ4を被切断物6から離間させ(ステップS17)、この処理を終了する。
ここで、被切断物6が比較的容易に切断できる物である場合や、切断精度をそれ程必要としない場合には、「高精度モード」ではなく「高速度モード」を選択すればよい。前記ステップS1で「高速度モード」が選択された場合、圧力変更ルーチンとしてのステップS8〜S10,S12〜S16は実行されることがない。即ち、「高速度モード」の場合、ステップS7でNOと判断されるため、各線分L1〜L10について、夫々ステップS5〜S7,S11が実行される結果、「高精度モード」の場合よりも切断時間を短縮することができる。
以上のように制御回路61は、上下駆動機構36と共に圧力変更手段を構成し、被切断物6とカッタ4との相対移動方向に応じて、カッタ4の被切断物6に対する圧力を変更する圧力変更ルーチンを実行する(ステップS8〜S10,S12〜S16参照)。
これによれば、被切断物6を切断する際、カッタ4の刃先4aが被切断物6から切断抵抗力を受けても、その相対移動方向に応じてカッタ4の圧力が変更される。これにより、切断中の切断抵抗力に起因する、カッタ4の刃先4aの位置のずれに対処することができる。従って、切断装置1におけるカッタ4の支持構造や構造上のクリアランス等に係わりなく、確実且つ高精度な切断が可能となる。
前記圧力変更手段は、カッタ4の圧力を、移送機構7により被切断物6を移送方向のうち一方の方向へ移送するときには第1圧力F1に変更し、他方の方向へ移送するときには第1圧力F1とは異なる第2圧力F2に変更する。これによれば、カッタ4の圧力は、移送機構7の移送方向に応じて第1圧力F1と第2圧力F2とに変更されるため、被切断物6を移送する際の刃先4aの位置のずれを確実に抑制することができる。
前記圧力変更手段は、移送機構7による被切断物6の移送が停止した状態で、カッタ移動機構8によりカッタ4を移動させるとき、カッタ4の圧力を、第1圧力及び第2圧力とは夫々異なる第3圧力Fに変更する。これによれば、被切断物6の移送を伴う切断の場合と、被切断物6の移送を伴わないカッタ4の移動による切断の場合とで、夫々異なる圧力F,F1,F2に変更して、刃先4aの位置ずれをより確実に抑制することができる。
前記圧力変更手段は、付勢手段としての圧縮コイルばね53の付勢力を制御することでカッタ4の圧力を変更する付勢力制御機構を備える。これによれば、カッタ4の圧力を、圧縮コイルばね53の付勢力を制御することで変更することができる。また、切断する被切断物6表面に凹凸部分があっても、圧縮コイルばね53によりカッタ4に直接的な圧力変動が作用せず、カッタ4の圧接状態を保持することができる。従って、切断時におけるカッタ4の圧接状態の変化を極力小さくすることができ、より高精度の切断を行うことができる。
カッタ4移動機構は、移送機構7の移送方向と交差する方向に延びて機枠11に固定されたガイド部材(ガイド軸21)を備え、支持機構としての切断ヘッド5は、ガイド部材に摺動可能に支持され、且つガイド部材に対し、カッタ4を移送方向のうち一方の方向または他方の方向へ偏倚した位置で支持する。
これによれば、ガイド部材に対して、カッタ4を移送方向へ偏倚した位置で支持するため、カッタ4交換時の邪魔にならない配置構成とすることができる。この配置構成において、切断抵抗力によりカッタ4や支持機構にガイド部材回りのモーメントが作用しても、前記の相対移動方向に応じたカッタ4の圧力で高精度の切断を行うことができる。
カッタ4は、被切断物6に対する相対移動方向に追従して刃先4aの向きが変更されるように支持機構に支持される構成とした。これによれば、刃先4aが向かう方向と相対移動方向とが一致するため、切断抵抗力を小さくすることができ、カッタ4の相対移動を好適に行うことができる。
前記ステップS1及びS7の実行に係る制御回路61、並びにディスプレイ9及び操作スイッチ65は、被切断物6を切断する際、前記圧力変更手段によってカッタ4の圧力を変更する第1モード(高精度モード)と、カッタ4の圧力を変更せずに一定とする第2モード(高速度モード)とを切換え可能なモード切換手段に相当する。このモード切換手段により第1モードに切換え、圧力変更手段によってカッタ4の圧力を変更することで、上記したような格別の効果を奏する。また、モード切換手段により第2モードに切換え、カッタ4の圧力を変更せずに一定とする。これにより、カッタ4の圧力を変更しない分、被切断物6の切断時間を短縮することが可能となる。
なお、本発明は上記しかつ図面に示す実施形態にのみ限定されるものではなく、次のように変形または拡張することができる。
本発明は、上記したカッティングプロッタとしての切断装置1に限られず、切断機能を備えた各種の装置に適用できるものである。被切断物6とカッタ4の相対移動方向は、Y軸方向やX軸方向に限定するものではない。例えば被切断物6の移送方向とカッタ4の移動方向とが相互に直交しない構成であっても、夫々の移動方向に応じてカッタ4の圧力を変更すればよい。また、カッタ4の圧力は、上記した(1)式や(2)式で表わされる設定値F,F1,F2に限定するものではない。例えば圧縮コイルばね53のばね定数、カッタ4や切断ヘッド5の支持構造、或はそれらの剛性、構造上のクリアランス、各機構7a,8a,36aのバックラッシュ等に応じて、適宜設定すればよい。
モード切換手段は、入力手段及び表示手段としての操作スイッチ65及びディスプレイ9を用いずに、自動でモードを切換える構成としてもよい。即ち、制御回路61は、前記ステップ1で、選択された模様の切断データに基づいて、例えば当該模様の大きさや形状の複雑さを判断する。そして、制御回路61は、その判断結果に基づいて、高精度モードと高速度モードの切換えを実行するように構成してもよい。
前記制御プログラムを記録した記録媒体は、切断装置1のROM62に限定されるものではなく、CD−ROM、フレキシブルディスク、DVD、メモリカード等の各種の記録媒体であってもよい。この場合、その記録媒体の制御プログラムを、切断機能を備えた各種の装置のコンピュータにより読み込んで実行させることにより、上記実施形態と同様の作用及び効果を奏する。
1 切断装置
4 カッタ
4a 刃先
5 切断ヘッド(支持機構)
6 被切断物
7 移送機構(相対移動手段)
8 カッタ移動機構(相対移動手段)
9 ディスプレイ(モード切換手段)
11 機枠
21 ガイド部材
36 上下駆動機構
36a ギヤ機構(付勢力制御機構)
38 Z軸モータ(付勢力制御機構)
53 付勢手段
61 制御手段(圧力変更手段、付勢力制御機構、モード切換手段)
65 操作スイッチ(モード切換手段)

Claims (7)

  1. 先端部に刃先を有し、被切断物を切断するカッタと、
    前記被切断物に対し前記カッタの刃先を圧接させた状態で、前記被切断物と前記カッタとを相対的に移動させて切断を行う相対移動手段と、
    前記被切断物と前記カッタとの相対移動方向に応じて、前記カッタの前記被切断物に対する圧力を変更する圧力変更手段と、を備え、
    前記相対移動手段は、
    前記被切断物を所定の移送方向に移送する移送機構を備え、
    前記圧力変更手段は、
    前記カッタの圧力を、前記移送機構により前記被切断物を前記移送方向のうち一方の方向へ移送するときには第1圧力に変更し、他方の方向へ移送するときには前記第1圧力とは異なる第2圧力に変更することを特徴とする切断装置。
  2. 前記相対移動手段は、
    前記カッタを前記移送方向と交差する方向に移動させるカッタ移動機構を更に備え、
    前記圧力変更手段は、
    前記移送機構による前記被切断物の移送が停止した状態で、前記カッタ移動機構により前記カッタを移動させるときには、前記カッタの圧力を、前記第1圧力及び前記第2圧力とは夫々異なる第3圧力に変更することを特徴とする請求項1記載の切断装置。
  3. 前記被切断物を切断する際、前記圧力変更手段によって前記カッタの圧力を変更する第1モードと、前記カッタの圧力を変更せずに一定とする第2モードと、を切換え可能なモード切換手段を備えることを特徴とする請求項1又は2記載の切断装置。
  4. 先端部に刃先を有し、被切断物を切断するカッタと、
    前記被切断物に対し前記カッタの刃先を圧接させた状態で、前記被切断物と前記カッタとを相対的に移動させて切断を行う相対移動手段と、
    前記被切断物と前記カッタとの相対移動方向に応じて、前記カッタの前記被切断物に対する圧力を変更する圧力変更手段と、
    前記被切断物を切断する際、前記圧力変更手段によって前記カッタの圧力を変更する第1モードと、前記カッタの圧力を変更せずに一定とする第2モードと、を切換え可能なモード切換手段と、
    を備えることを特徴とする切断装置。
  5. 前記カッタを前記被切断物に対して圧接及び離間する方向へ移動可能に支持する支持機構と、
    前記支持機構に設けられ、前記カッタを前記被切断物側へ付勢する付勢手段とを備え、
    前記圧力変更手段は、前記付勢手段の付勢力を制御することで前記カッタの圧力を変更する付勢力制御機構を備えることを特徴とする請求項1から4の何れか一項に記載の切断装置。
  6. 先端部に刃先を有し被切断物を切断するカッタと、前記被切断物に対し前記カッタの刃先を圧接させた状態で前記被切断物と前記カッタとを相対的に移動させて切断を行う相対移動手段とを備えた切断装置のコンピュータに実行させる制御プログラムであって、
    前記相対移動手段は、前記被切断物を所定の移送方向に移送する移送機構を備え、
    前記コンピュータに、前記被切断物と前記カッタとの相対移動方向に応じて、前記カッタの前記被切断物に対する圧力を変更する圧力変更ルーチンとして、前記カッタの圧力を、前記移送機構により前記被切断物を前記移送方向のうち一方の方向へ移送するときには第1圧力に変更し、他方の方向へ移送するときには前記第1圧力とは異なる第2圧力に変更するルーチンを実行させることを特徴とする切断装置の制御プログラム。
  7. 先端部に刃先を有し被切断物を切断するカッタと、前記被切断物に対し前記カッタの刃先を圧接させた状態で前記被切断物と前記カッタとを相対的に移動させて切断を行う相対移動手段とを備えた切断装置のコンピュータに実行させる制御プログラムであって、
    前記コンピュータに、
    前記被切断物を切断する際、その被切断物と前記カッタとの相対移動方向に応じて、前記カッタの前記被切断物に対する圧力を変更する第1モードと、前記カッタの圧力を変更せずに一定とする第2モードと、を切換え可能なモード切換に係るルーチンを実行させ、
    前記第1モードにおいて、前記被切断物と前記カッタとの相対移動方向に応じて、前記カッタの前記被切断物に対する圧力を変更する圧力変更ルーチンを実行させることを特徴とする切断装置の制御プログラム。
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