JP6069254B2 - ペダル装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ペダル装置に関する。
特許文献1には、ペダル部の回動に応じてセンサ回動軸周りに回動するセンサアーム(検出子)を有するストロークセンサ(センサ)が備わる車両用ブレーキ装置(ペダル装置)が記載されている。
特開2013−103634号公報
特許文献1の車両用ブレーキ装置は、ペダル部とセンサアームを連結するペダルアームを有する。センサアームとペダルアームは、リンク手段(センサ係合部)を介して連結(係合)している。ペダルアームはペダル部と一体に回動し、ペダルアームのリンク手段がセンサアームを回動させる。
特許文献1の車両用ブレーキ装置では、センサアームの回動軸とペダルアームの回動軸がオフセットしている。このため、踏み込み操作されたペダルアームが回動する回動角度(操作角度)と、それに応じて回動するセンサアームの回動角度は一致しない。
また、操作角度の変化に対してセンサアームの回動角度が変化する割合は、ペダル部の踏み込み操作量によって変化する。このため、ペダル部が踏み込み操作されるとき、操作角度の変化に対してストロークセンサの検出値が変化する割合が一定にならない。
したがって、特許文献1に記載される車両用ブレーキ装置は、ペダル部の踏み込み操作量に対するストロークセンサの検出値に誤差が生じやすいという問題がある。
そこで、本発明は、ペダル部の踏み込み操作量に対して精度よく検出値が出力されるようにセンサが取り付けられているペダル装置を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明は、第1回動中心周りに回動する検出子の回動角度を検出値として出力するセンサと、第2回動中心周りに回動するペダル部と、前記検出子に取り付けられて前記ペダル部に係合し、前記ペダル部の回動に応じて前記検出子を回動させるセンサ係合部と、を有するペダル装置とする。そして、前記第1回動中心から前記第2回動中心までの距離と、前記第1回動中心から前記センサ係合部までの距離と、が等しい状態を維持可能に構成されていることを特徴とする。
本発明のペダル装置は、センサの検出子とペダル部がセンサ係合部を介して係合される。そして、検出子の回動中心(第1回動中心)からペダル部の回動中心(第2回動中心)までの距離と、第1回動中心からセンサ係合部までの距離と、が等しい状態が維持される。したがって、ペダル部の角度(操作角度)の変化に対する検出子の回動角度の変化の割合が一定になり、ペダル部の操作角度に対するセンサの検出値の精度が向上する。
また、前記センサ係合部が係合する係合溝が前記ペダル部の延長部に形成され、前記係合溝は、前記第2回動中心を通る軸線を中心線とする直線状に形成され、前記ペダル部が回動したときに、前記センサ係合部が前記係合溝に沿って前記延長部に対して移動して、前記第1回動中心から前記第2回動中心までの距離と、前記第1回動中心から前記センサ係合部までの距離と、を等しい状態に維持することを特徴とする。
本発明によると、センサ係合部はペダル部の延長部に形成される係合溝に係合する。そして、センサ係合部は、ペダル部が回動したときに係合溝に沿ってペダル部に対して移動する。このようなセンサ係合部の延長部(ペダル部)に対する移動によって、第1回動中心から第2回動中心までの距離と、第1回動中心からセンサ係合部までの距離と、が等しい状態を維持できる。
また、本発明は、第1回動中心周りに回動する検出子の回動角度を検出値として出力するセンサと、第2回動中心周りに回動するペダル部と、前記ペダル部に取り付けられて前記検出子に係合し、前記ペダル部の回動に応じて前記検出子を回動させるセンサ係合部と、を有するペダル装置とする。そして、前記第1回動中心から前記第2回動中心までの距離と、前記第2回動中心から前記センサ係合部までの距離と、が等しい状態を維持可能に構成されていることを特徴とする。
本発明のペダル装置は、センサの検出子とペダル部がセンサ係合部を介して係合される。そして、検出子の回動中心(第1回動中心)からペダル部の回動中心(第2回動中心)までの距離と、第2回動中心からセンサ係合部までの距離と、が等しい状態が維持される。したがって、ペダル部の角度(操作角度)の変化に対する検出子の回動角度の変化の割合が一定になり、ペダル部の操作角度に対するセンサの検出値の精度が向上する。
また、本発明は、前記センサ係合部が係合する係合溝が前記検出子に形成され、前記係合溝は、前記第1回動中心を通る軸線を中心線とする直線状に形成され、前記ペダル部が回動したときに、前記センサ係合部が前記係合溝に沿って前記検出子に対して移動して、前記第1回動中心から前記第2回動中心までの距離と、前記第2回動中心から前記センサ係合部までの距離と、を等しい状態に維持することを特徴とする。
本発明によると、センサ係合部は検出子の係合溝に係合する。そして、センサ係合部は、ペダル部が回動したときに係合溝に沿って検出子に対して移動する。このようなセンサ係合部の検出子に対する移動によって、第1回動中心から第2回動中心までの距離と、第2回動中心からセンサ係合部までの距離と、が等しい状態を維持できる。
本発明によると、ペダル部の踏み込み操作量に対して精度よく検出値が出力されるようにセンサが取り付けられているペダル装置を提供できる。
ペダル装置の斜視図である。 ペダル装置の分解斜視図である。 ペダル装置の側面図である。 ペダル部が回動するときのピンの軌跡を示す図である。 延長部の形状を示す図である。 (a)は第2実施形態のペダル装置を示す図、(b)は第2実施形態のペダル装置におけるピンの軌跡を示す図である。 第2実施形態におけるセンサアームの形状を示す図である。 (a)は延長部を有さないペダル部に形成されるピン係合溝を示す図、(b)は延長部を有さないペダル部に取り付けられているピンを示す図である。
≪第1実施形態≫
以下、本発明の第1実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
図1はペダル装置の斜視図である。図2はペダル装置の分解斜視図である。図3はペダル装置の側面図である。
図1に示すように、第1実施形態のペダル装置1はブラケット6を介して車両(図示せず)のダッシュボード204(図3参照)等に取り付けられる。ブラケット6は、上部側ブラケット6aと下部側ブラケット6bに分割される。上部側ブラケット6aはダッシュボード204に固定される。下部側ブラケット6bはストロークセンサ4を覆うように配設される。なお、ブラケット6の形状は限定されない。上部側ブラケット6aと下部側ブラケット6bが一体成形される単体のブラケット6であってもよい。
ペダル装置1は、ペダル部2と、ペダル回動軸20と、を有する。第1実施形態のペダル部2には延長部3が形成されている。ペダル部2は、踏面2aを備え、運転者によって踏み込み操作される。ペダル回動軸20は、下部側ブラケット6bに軸支され、ペダル部2が回動するときの回動中心(第2回動中心)となる。第2回動中心となるペダル回動軸20をペダル回動中心Opとする。延長部3はペダル部2の上端(踏面2aと逆側の端部)に形成されている。
ペダル部2にはプッシュロッド5が連結される。プッシュロッド5は、ペダル部2と所定の装置を接続する。例えば、ペダル装置1がブレーキペダルの場合にはペダル部2がプッシュロッド5を介してブレーキ装置(図示せず)と接続される。また、ペダル装置1がクラッチペダルの場合にはペダル部2がプッシュロッド5を介してクラッチ装置(図示せず)と接続される。
また、ペダル部2には、図示しない復帰スプリングが接続されている。ペダル部2は、踏み込み操作されないとき、復帰スプリングのばね力によって所定の位置(初期位置)に保持される。
ペダル回動軸20は、ロッド20aと円筒体20bを有する。ロッド20aは円柱状を呈し、一端が下部側ブラケット6bに固定されて片持ち支持される。円筒体20bはロッド20aに外嵌され、ロッド20aの外周面に沿って周方向に摺動する。そして、ペダル部2の上端が溶接等によって円筒体20bに固定される。また、延長部3の下端も円筒体20bに溶接等によって固定される。ペダル部2及び延長部3は、円筒体20bと一体になって、ロッド20aを回動中心(ペダル回動中心Op)として回動する。したがって、延長部3は、ペダル部2と一体にペダル回動軸20周りに回動する。なお、ペダル部2の上端側がペダル回動軸20を越えて延伸して延長部3が形成される構成であってもよい。
ブラケット6にはセンサ(ストロークセンサ4)が取り付けられる。ストロークセンサ4は、ペダル部2の踏面2aのストローク(ペダルストローク)を検出するセンサである。
図2に示すように、ストロークセンサ4は、センサ本体40と、センサアーム41と、を有する。センサアーム41はストロークセンサ4の検出子であり、センサ本体40に対して回動可能に備わる。センサアーム41は、センサ回動軸4aを回動中心(第1回動中心)として回動可能にセンサ本体40に備わる。第1回動中心となるセンサ回動軸4aをセンサ回動中心Osとする。センサアーム41は、センサ回動軸4aから一方に向かって延設されている。ストロークセンサ4は、センサアーム41がセンサ回動軸4a周りに回動した回動角度(センサ回動角度θs)を検出値として出力する。
センサアーム41には、延長部3に係合するセンサ係合部(ピン42)が取り付けられている。ピン42はセンサアーム41の先端部近傍に突設される。ピン42はセンサ回動軸4aと平行な方向に延設される。
延長部3は、ペダル回動中心Opから一方に向かって延設されている。延長部3にはピン42が係合する係合溝(ピン係合溝3a)が形成されている。ピン係合溝3aは、幅がピン42の外径とほぼ等しく、ピン42が直線移動可能に係合する長孔である。第1実施形態では、センサアーム41に取り付けられたピン42が延長部3のピン係合溝3aに係合する。ピン係合溝3aの詳細は後記する。
センサ本体40には固定部40aが形成されている。固定部40aは、ブラケット6に接触するリブ状に形成される。また、センサ本体40には位置決め用の突起部40bが形成されている。固定部40aがブラケット6に当接した状態で、突起部40bはブラケット6の位置決め用孔部60に挿入される。
ストロークセンサ4の突起部40bがブラケット6の位置決め用孔部60に挿入されることで、ブラケット6に対するストロークセンサ4の取り付け位置が決定される。
ストロークセンサ4の固定部40aには、ボルト61aがねじ込まれるネジ穴(締結孔40a1)が設けられている。ストロークセンサ4は、ブラケット6に対してボルト61aで固定される。すなわち、図1,2に示されるように、ブラケット6に当接した固定部40aの締結孔40a1に、ブラケット6の挿通孔61を挿通したボルト61aがねじ込まれ、ストロークセンサ4がブラケット6に締結固定される。
図3に示すように、ペダル部2はペダル回動中心Op周りに回動可能に下部側ブラケット6bで支持されている。ペダル部2がペダル回動中心Op周りに回動する角度を操作角度θaとする。また、ペダル部2が踏み込み操作されずに初期位置にあるときの操作角度θaを「0°」とする(操作角度θa=0°)。運転者によって踏み込み操作されたペダル部2は復帰スプリング(図示せず)のばね力に抗してペダル回動軸20をペダル回動中心Opとして踏込側X1に回動する。ペダル部2が最終位置まで踏み込み操作されたときの操作角度θaを「αm°」とする。このときの操作角度θaである「αm°」を最大踏込角度とする。つまり、第1実施形態のペダル部2は、操作角度θaが最大踏込角度「αm°」になるまでペダル回動中心Op周りに回動可能に構成されている。
図4はペダル部が回動するときのピンの軌跡を示す図である。図5は延長部の形状を示す図である。
図3に示すように、ピン42はセンサアーム41に取り付けられている。したがって、図4に示すように、ピン42はセンサ回動中心Osを中心とする円(軌道円Ct)上を移動する。センサ回動中心Osとピン42の距離をアーム長d2とする。アーム長d2は一定になる。そして、軌道円Ctはアーム長d2を半径とする円になる。
また、ペダル回動中心Opとセンサ回動中心Osの距離を中心間距離d1とする。
図1に示すように、ペダル回動軸20及びストロークセンサ4はブラケット6に取り付けられている。したがって、ペダル回動中心Opとセンサ回動中心Osの位置は固定され、中心間距離d1は一定になる。
そして、第1実施形態では、中心間距離d1とアーム長d2が等しくなるようにペダル回動軸20とストロークセンサ4とピン42が配置されている。また、図4に示すように、中心間距離d1とアーム長d2が等しいことによって、ペダル回動中心Opは軌道円Ct上に配置される。
例えば、図4に示すように、ペダル部2(図3参照)が初期位置(操作角度θa=0°)のときに、ピン42が軌道円Ctの一点(ピン初期位置Po)になるようにストロークセンサ4(図1参照)が配置されている。
そして、延長部3(図3参照)は、ペダル部2(図3参照)が初期位置のときに、ペダル回動中心Opからピン42に向かう方向を軸線の方向とするように延設されている。
ペダル部2(図3参照)が踏み込み操作されて最終位置(操作角度θa=αm°)まで回動するとペダル部2の一部となる延長部3(図3参照)も回動する。
延長部3のピン係合溝3a(図3参照)に係合するピン42は延長部3の回動にともなってセンサ回動中心Os周りを周回してピン最終位置Peに到達する。また、ピン42が取り付けられているセンサアーム41もセンサ回動中心Os周りに回動する。
ピン最終位置Peにおいて、中心間距離d1とアーム長d2は等しい状態が維持されている(中心間距離d1=アーム長d2)。これに対し、ペダル回動中心Opとピン42の距離(係合長d3)はピン42の移動にともなって変化する。つまり、ペダル部2(図3参照)が初期位置と最終位置の間を回動すると係合長d3の最大値「Lmax」と最小値「Lmin」が発生する。そして、ピン42は、ペダル部2が初期位置から最終位置まで回動する間に、係合長d3が最大値「Lmax」から最小値「Lmin」の間で変化するように、延長部3(図3参照)の軸線方向に変位する。
図4に示す一例では、ペダル回動中心Opとセンサ回動中心Osとピン42が直線上で一列に配置される状態のときに係合長d3が最大値「Lmax」となる。また、ピン42がピン最終位置Peに配置される状態(つまり、ペダル部2(図3参照)が最終位置まで回動した状態)のときに係合長d3が最小値「Lmin」となる。
換言すると、ピン42は、ペダル部2(図3参照)が初期位置から最終位置まで回動する間に「Lmax−Lmin」で示される値に相当する長さで延長部3(図3参照)の軸線方向に変位する。この値を「ΔL」とする(ΔL=Lmax−Lmin)。
したがって、延長部3(図3参照)には、ペダル部2(図3参照)が初期位置のときにピン42が嵌合し、かつ、係合長d3の変化分「ΔL=Lmax−Lmin」に相当する長さ以上のピン係合溝3a(図3参照)が軸線方向に形成されていればよい。
延長部3、及び、ピン係合溝3aの形状を図5に示す。
図5に示すように、ペダル部2が初期位置(操作角度θa=0°)のとき、ペダル回動中心Opからセンサ回動中心Osまでの中心間距離d1と、センサ回動中心Osからピン42までのアーム長d2が等しくなるように、ペダル部2とストロークセンサ4とピン42が配置されている。
この状態で、ペダル回動中心Opとピン42を結ぶ直線を軸線CL1とする。軸線CL1はペダル回動中心Opを通る直線になる。延長部3は、軸線CL1を中心線として延設される。
ピン係合溝3aは、軸線CL1を中心線とする直線状に形成される。第1実施形態のピン係合溝3aはピン42が貫通する長孔になっている。ピン係合溝3aは、図4に示す係合長d3が最大値「Lmax」となるときのピン42の位置から軸線CL1に沿って直線状に形成される。ピン係合溝3aの幅はピン42の外径とほぼ等しい。また、ピン係合溝3aの軸線CL1に沿った長さは、係合長d3の最大値「Lmax」から最小値「Lmin」を減算した値「ΔL」よりも長い。
第1実施形態のペダル装置1は、図5に示す形状の延長部3、及び、ピン係合溝3aを有する。
ペダル装置1は、中心間距離d1とアーム長d2が等しい状態に維持される。このため、ペダル部2が回動すると係合長d3が変化するように構成されている。つまり、第1実施形態のペダル装置1は、ペダル部2が回動したとき、ピン42がピン係合溝3aに沿って延長部3(ペダル部2)に対して移動して、中心間距離d1とアーム長d2を等しい状態に維持するように構成されている。
図2に示すストロークセンサ4は、センサアーム41がセンサ回動中心Os周りに回動したときのセンサ回動角度θsを検出値として出力する。図4に示すように、センサ回動角度θsは、ピン42がセンサ回動中心Os周りに回動したときの角度である。また、ペダル部2(図2参照)が踏み込み操作されたときの操作角度θaは、ペダル回動中心Opを中心とする角度である。
センサ回動中心Osは軌道円Ctの中心であり、ペダル回動中心Opは軌道円Ct上にある。そして、中心間距離d1とアーム長d2は常に等しくピン42は軌道円Ct上を移動する。したがって、幾何学的に次式(1)が成立する。

θs=2×θa ・・・(1)

つまり、センサ回動角度θsを操作角度θaの2倍に設定できる。
例えば、ペダル部2(図1参照)のペダルストロークを算出する制御装置(図示せず)は、センサ回動角度θsの2分の1を操作角度θaとすることができる。そして、操作角度θaに基づいてペダル部2のペダルストロークを算出できる。つまり、制御装置は、ストロークセンサ4(図1参照)の検出値の2分の1を操作角度θaとすることができる。
図4に示すように、ペダル回動中心Opからセンサ回動中心Osまでの中心間距離d1と、センサ回動中心Osからピン42までのアーム長d2と、が等しくなるようにストロークセンサ4(図1参照)とペダル部2(図1参照)が配置されるペダル装置1(図1参照)は、ストロークセンサ4の検出値(センサ回動角度θs)と、ペダル部2の操作角度θaと、の比例関係が維持される。つまり、操作角度θaがセンサ回動角度θsの2分の1倍になる比例関係が維持される。
アーム長d2が変化して中心間距離d1とアーム長d2が等しくならない場合、ペダル部2の操作角度θa(踏み込み操作量)の変化に対してストロークセンサ4の検出値(センサ回動角度θs)が変化する割合がアーム長d2の変化に応じて変動する。
制御装置(図示せず)が、ストロークセンサ4の検出値の変化に基づいてペダル部2の操作角度θa(踏み込み操作量)の変化を算出する構成の場合、操作角度θaの変化に対する検出値の変化の割合が変動すると、制御装置はペダル部2の踏み込み操作量を精度よく算出できない。
第1実施形態に係るペダル装置1のように、中心間距離d1とアーム長d2が等しく維持される場合、センサ回動角度θsが常に操作角度θaの2倍になる(操作角度θaが常にセンサ回動角度θsの2分の1倍になる)ため、制御装置は、ストロークセンサ4の検出値(センサ回動角度θs)に基づいて、ペダル部2の踏み込み操作量(操作角度θa)を精度よく算出できる。
また、センサ回動角度θsと操作角度θaの比例関係は、延長部3(図1参照)やセンサアーム41(図1参照)など、ペダル装置1(図1参照)の構成要素の大きさに依存しない。換言すると、延長部3やセンサアーム41など構成要素の大きさが異なるペダル装置1(図1参照)であっても、センサ回動角度θsと操作角度θaの比例関係を維持するように構成することが容易である。
≪第2実施形態≫
図6の(a)は第2実施形態のペダル装置を示す図、(b)は第2実施形態のペダル装置におけるピンの軌跡を示す図である。
第2実施形態のペダル装置1aは、図1に示す第1実施形態のペダル装置1と同じ構成要素を有する。以下、第1実施形態のペダル装置1と同等の構成要素には同じ符号を付し、詳細な説明は省略する。
図6の(a)に示すように、第2実施形態のペダル装置1aはピン42がペダル部2の延長部3に取り付けられている。つまり、第2実施形態のペダル装置1aはピン42がペダル部2に取り付けられている。また、センサアーム41には、ピン42が係合するピン係合溝41aが形成されている。そして、第2実施形態では、延長部3に取り付けられたピン42がセンサアーム41のピン係合溝41aに係合している。
また、センサアーム41の回動の中心となるセンサ回動中心Osから延長部3(ペダル部2)の回動の中心となるペダル回動中心Opまでの距離(中心間距離d10)と、ペダル回動中心Opからピン42までの距離(アーム長d20)と、が等しくなるように、ペダル部2とストロークセンサ4とピン42が配置される。
そして、図3に示す第1実施形態のペダル装置1と同様に、ペダル部2は初期位置(操作角度θa=0°)から最終位置(操作角度θa=αm°)まで回動可能に構成される。延長部3はペダル部2と一体に回動する。ピン42は延長部3の回動に応じてペダル回動中心Opの周りを周回し、センサアーム41をセンサ回動中心Os周りに回動させる。
ピン42はセンサアーム41の回動に応じて、ピン係合溝41aに沿ってセンサアーム41に対して変位する。つまり、センサアーム41の回動に応じて、センサ回動中心Osからピン42までの距離が変化する。
図6の(b)に示すように、ペダル部2が初期位置(操作角度θa=0°)のときにピン42は軌道円Ct上のピン初期位置Poにある。ペダル部2が初期位置(操作角度θa=0°)から最終位置(操作角度θa=αm°)まで回動すると、ピン42は軌道円Ct上を、ペダル回動中心Opの周りに「αm°」移動してピン最終位置Peに到達する。ピン42は軌道円Ct上を移動しながらセンサアーム41を回動させる。
ピン42が軌道円Ct上を移動するときのペダル回動中心Opを中心とする角度は、ペダル部2がペダル回動中心Op周りに回動する操作角度θaになる。また、センサアーム41が回動するときのセンサ回動中心Osを中心とする角度はセンサ回動角度θsになる。図6の(b)に示すように、ペダル回動中心Opは軌道円Ctの中心であり、センサ回動中心Osは軌道円Ct上にある。そして、中心間距離d10とアーム長d20は常に等しくピン42は軌道円Ct上を移動する。したがって、幾何学的に次式(2)が成立する。

θs=(1/2)×θa ・・・(2)

つまり、センサ回動角度θsを操作角度θaの2分の1倍(半分)に設定できる。
図7は第2実施形態におけるセンサアームの形状を示す図である。
図7に示すように、ペダル部2が初期位置(操作角度θa=0°)のとき、ペダル回動中心Opからセンサ回動中心Osまでの中心間距離d10と、ペダル回動中心Opからピン42までのアーム長d20が等しくなるように、ペダル部2とストロークセンサ4とピン42が配置されている。
この状態で、センサ回動中心Osとピン42を結ぶ直線を軸線CL2とする。軸線CL2はセンサ回動中心Osを通る直線になる。センサアーム41は、軸線CL2を中心線として延設される。
ピン係合溝41aは、軸線CL2を中心線とする直線状に形成される。第2実施形態のピン係合溝41aはピン42が貫通する長孔になっている。ピン係合溝41aは、センサ回動中心Osとピン42の距離(係合長d30)が最大値となるときのピン42の位置から軸線CL2に沿って形成される。ピン係合溝41aの幅はピン42の外径とほぼ等しい。また、ピン係合溝41aの軸線CL2に沿った長さは、係合長d30の最大値から最小値を減算した値より長い。
図6の(b)に示す一例では、ペダル回動中心Opとセンサ回動中心Osとピン42が直線上で一列に配置される状態のときに係合長d30が最大値となる。また、ピン42がピン初期位置Poに配置される状態(つまり、ペダル部2が初期位置にある状態)のときに係合長d30が最小値となる。
第2実施形態のペダル装置1aは、図7に示す形状のセンサアーム41、及び、ピン係合溝41aを有する。
ペダル装置1aは、中心間距離d10とアーム長d20が等しい状態に維持される。このため、ペダル部2が回動すると係合長d30が変化するように構成されている。つまり、第2実施形態のペダル装置1aは、ペダル部2が回動したとき、ピン42がピン係合溝41aに沿ってセンサアーム41に対して移動して、中心間距離d10とアーム長d20を等しい状態に維持するように構成されている。
なお、図7のセンサアーム41は先端が二股に形成され、二股の間にピン係合溝41aが形成されている。しかしながら、センサアーム41の形状は、この形状に限定されない。先端が二股に形成されることなく、長孔状のピン係合溝41aが形成されているセンサアーム41であってもよい。
図6の(b)に示すように、ペダル回動中心Opからセンサ回動中心Osまでの中心間距離d10と、ペダル回動中心Opからピン42までのアーム長d20と、が等しくなるようにストロークセンサ4とペダル部2が配置されるペダル装置1aは、第1実施形態のペダル装置1(図1参照)と同様にストロークセンサ4の検出値(センサ回動角度θs)と、ペダル部2の操作角度θaと、の比例関係が維持される。つまり、操作角度θaがセンサ回動角度θsの2倍になる比例関係が維持される。
なお、本発明は、発明の趣旨を逸脱しない範囲において適宜設計変更が可能である。
第1実施形態において、ペダル部2(図1参照)、ストロークセンサ4(図1参照)、及び、ピン42(図1参照)の位置は図5に示す位置に限定されない。中心間距離d1とアーム長d2が等しくなるようにペダル部2、ストロークセンサ4、及び、ピン42が配置される構成であれば、それぞれの位置は限定されない。
同様に、第2実施形態の、ペダル部2、ストロークセンサ4、及び、ピン42の位置は図7に示す位置に限定されない。
図5に示す延長部3の形状も限定されない。例えば、先端部が二股に形成され、二股の間にピン係合溝3aが形成される延長部3であってもよい。
また、本発明は、図5に示す延長部3を有さないペダル部2が備わるペダル装置1(図1参照)にも適用可能である。
図8の(a)は延長部を有さないペダル部に形成されるピン係合溝を示す図、(b)は延長部を有さないペダル部に取り付けられているピンを示す図である。
例えば、第1実施形態の設計変更例として、図8の(a)に示すように、ピン42がセンサアーム41に取り付けられ、ピン係合溝3aがペダル部2に形成される構造であってもよい。ピン係合溝3aは、ペダル回動中心Opを通る軸線CL1を中心線とする直線状に形成される。
そして、センサ回動中心Osからペダル回動中心Opまでの中心間距離d1と、センサ回動中心Osからピン42までのアーム長d2が等しくなっている。
このような構造であっても、ペダル部2の回動に応じてピン42がピン係合溝3aに沿ってペダル部2に対して移動し、中心間距離d1とアーム長d2が等しい状態が維持される。
また、第2実施形態の設計変更例として、図8の(b)に示すように、ピン42がペダル部2に取り付けられ、ピン係合溝41aがセンサアーム41に形成される構造であってもよい。ピン係合溝41aは、センサ回動中心Osを通る軸線CL2を中心線とする直線状に形成される。
そして、センサ回動中心Osからペダル回動中心Opまでの中心間距離d10と、ペダル回動中心Opからピン42までのアーム長d20が等しくなっている。
このような構造であっても、ペダル部2の回動に応じてピン42がピン係合溝41aに沿ってセンサアーム41に対して移動し、中心間距離d10とアーム長d20が等しい状態が維持される。
また、本発明は、車両に備わるペダル装置(ブレーキペダル、クラッチペダル等)に限定されず、他の機器に備わるペダル装置にも広く適用可能である。
1,1a ペダル装置
2 ペダル部
3 延長部
4 ストロークセンサ(センサ)
41 センサアーム(検出子)
42 ピン(センサ係合部)
CL1 軸線(第2回動中心を通る軸線)
CL2 軸線(第1回動中心を通る軸線)
Os センサ回動中心(第1回動中心)
Op ペダル回動中心(第2回動中心)

Claims (4)

  1. 第1回動中心周りに回動する検出子の回動角度を検出値として出力するセンサと、
    第2回動中心周りに回動するペダル部と、
    前記検出子に取り付けられて前記ペダル部に係合し、前記ペダル部の回動に応じて前記検出子を回動させるセンサ係合部と、を有するペダル装置であって、
    前記第1回動中心から前記第2回動中心までの距離と、前記第1回動中心から前記センサ係合部までの距離と、が等しい状態を維持可能に構成されていることを特徴とするペダル装置。
  2. 前記センサ係合部が係合する係合溝が前記ペダル部の延長部に形成され、
    前記係合溝は、前記第2回動中心を通る軸線を中心線とする直線状に形成され、
    前記ペダル部が回動したときに、前記センサ係合部が前記係合溝に沿って前記延長部に対して移動して、前記第1回動中心から前記第2回動中心までの距離と、前記第1回動中心から前記センサ係合部までの距離と、を等しい状態に維持することを特徴とする請求項1に記載のペダル装置。
  3. 第1回動中心周りに回動する検出子の回動角度を検出値として出力するセンサと、
    第2回動中心周りに回動するペダル部と、
    前記ペダル部に取り付けられて前記検出子に係合し、前記ペダル部の回動に応じて前記検出子を回動させるセンサ係合部と、を有するペダル装置であって、
    前記第1回動中心から前記第2回動中心までの距離と、前記第2回動中心から前記センサ係合部までの距離と、が等しい状態を維持可能に構成されていることを特徴とするペダル装置。
  4. 前記センサ係合部が係合する係合溝が前記検出子に形成され、
    前記係合溝は、前記第1回動中心を通る軸線を中心線とする直線状に形成され、
    前記ペダル部が回動したときに、前記センサ係合部が前記係合溝に沿って前記検出子に対して移動して、前記第1回動中心から前記第2回動中心までの距離と、前記第2回動中心から前記センサ係合部までの距離と、を等しい状態に維持することを特徴とする請求項3に記載のペダル装置。
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