JP6135147B2 - 同軸コネクタ - Google Patents

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Description

本発明は、同軸ケーブル等のケーブル状信号伝送媒体が連結される電気コネクタに関する。
一般に、携帯電話等の種々の電子機器又は電気機器において、信号電送媒体として同軸ケーブル等のケーブル状信号伝送媒体が広く採用されているが、そのケーブル状信号伝送媒体を印刷配線基板側に対して効率的に接続する電気コネクタとして同軸コネクタが使用されている。例えば、下記の特許文献1に記載された同軸コネクタでは、同軸ケーブルの内部導体に接続される導電コンタクトが折り曲げられることで、同軸ケーブルの内部導体が径方向に挟持され、それによって導電コンタクトの接点部が同軸ケーブルの内部導体に電気的に接続されるようになっている。このような構成を有する同軸コネクタによれば、導電コンタクトと同軸ケーブルとを接続するための半田接続作業が省略され、その分、組立て作業性が向上されるとともに、半田材の廃棄等による環境的観点の問題が解消され、しかも半田の使用量の差に起因した特性インピーダンスのズレが無くなるという利点も得られる。
しかしながら、このような従来の同軸コネクタにおいては、特に近年における電気コネクタの急速な小型化または低背化に伴って、コネクタ本体部(バレル部)や、そのコネクタ本体部からケーブル状信号伝送媒体に沿って突出するケ一ブル保護アーム等の剛性が低下する傾向にある。そのため、嵌合相手となる他の電気コネクタに対して挿入・抜去を行う際に、変形や位置ずれが生じたり、インピーダンス等の電気的特性が変化するおそれがあることから、電気コネクタの電気的接続性が不安定化することも考えられる。
特開2011−40262号公報
そこで本発明は、小型化または低背化した場合であっても良好な電気的接続性を簡易な構成で安定的に得ることができるようにした同軸コネクタを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため本発明においては、ケーブル状信号伝送媒体が連結されるコネクタ本体部と、そのコネクタ本体部から前記ケーブル状信号伝送媒体に沿うように突出するケ一ブル保護アームと、を有するものであって、前記コネクタ本体部は、当該コネクタ本体部に載置された前記ケ一ブル状信号伝送媒体を前記ケ一ブル保護アームとともに覆うように被せられる蓋状部材を有し、その蓋状部材に、前記ケ一ブル保護アームの外壁面に沿うように折り曲げられる固定保持板が設けられた電気コネクタにおいて、前記ケ一ブル保護アームには、前記ケ一ブル状信号伝送媒体側に向って折り曲げられた補強部が一体的に設けられ、かつ前記固定保持板に、前記ケ一ブル保護アームの補強部に係合する位置決め部が設けられた構成になされている。
このような構成によれば、コネクタの低背化または小型化等に伴ってコネクタ本体部(バレル部)やケ一ブル保護アームの剛性が低下する傾向が生じた場合であっても、ケ一ブル保護アームに設けられた補強部によって、当該ケ一ブル保護アームおよびコネクタ本体部の剛性が高められていることから、嵌合相手となる他の電気コネクタに対する挿入・抜去を行う際における変形や位置ずれ、あるいはインピーダンス等の電気的特性変化が低減される。
また、このような構成によれば、ケ一ブル保護アームの補強部が、固定保持板に設けられた位置決め部によって、より安定的に保持されることから、嵌合相手となる他の電気コネクタに対する挿抜時の安定性や電気的特性が更に向上される。
また、本発明におけ位置決め部は、例えば前記補強部の折り曲げ部分に嵌合する凹状の窪み表面を有するように形成される。
また、本発明においては、前記ケ一ブル保護アームまたは前記補強部に、前記蓋状部材に嵌合する係合凸部が設けられていることが望ましい。
このような構成によれば、ケ一ブル保護アームあるいは補強部が、蓋状部材によって保持されることから、嵌合相手となる他の電気コネクタに対する挿抜時の安定性や電気的特性が一層向上される。
また、本発明においては、前記補強部が、前記ケーブル状信号伝送媒体に当接して当該ケーブル状信号伝送媒体を位置規制するケーブルガイドとして設けられていることが望ましい。
このような構成によれば、ケ一ブル保護アームにケーブルガイドとして設けられた補強部の位置規制機能によって、ケーブル状信号伝送媒体が所定の位置に安定的に保持されることとなり、例えば、ケーブル状信号伝送媒体に煽り操作等の外力が付与された場合であっても、電気的接続性が良好に維持される。
以上述べたように本発明は、ケーブル状信号伝送媒体が連結されるコネクタ本体部から突出するケ一ブル保護アームに、ケ一ブル状信号伝送媒体側に向って折り曲げた補強部を一体的に設け、かつケ一ブル保護アームの外壁面に沿うように折り曲げられる固定保持板に前記補強部に係合する位置決め部を設けたことにより、ケ一ブル保護アームおよびコネクタ本体部の剛性が高められ、コネクタの低背化または小型化等に伴うコネクタ本体部(バレル部)やケ一ブル保護アームの剛性の低下傾向にかかわらず、嵌合相手となる他の電気コネクタに対する挿入・抜去を行う際における変形や位置ずれ、あるいはインピーダンス等の電気的特性変化が低減されるように構成したものであるから、小型化または低背化した場合であっても良好な電気的接続性を簡易な構成で安定的に得ることができ、同軸コネクタの信頼性を低廉かつ大幅に向上させることができる。
本発明の第1の実施形態にかかるプラグコネクタ単体の初期状態(同軸ケーブル非連結状態)を正面側から表した外観斜視説明図である。 図1に示されたプラグコネクタ単体の初期状態を背面側から表した外観斜視説明図である。 図1に示されたプラグコネクタ単体の側面説明図である。 図1に示されたプラグコネクタ単体の平面説明図である。 図1に示されたプラグコネクタ単体の正面説明図である。 図5中のa−a 線に沿った横断面説明図である。 図1〜図5に示されたプラグコネクタにおいて蓋状部材(シェル蓋部)を押し曲げた傾倒状態を表した側面説明図である。 図7中のb−b 線に沿った横断面説明図である。 図7に示された状態から固定保持板を押し曲げてカシメ固定を行った後の状態を表した側面説明図である。 図9中のc−c 線に沿った横断面説明図である。 本発明の第2の実施形態にかかるプラグコネクタを表した側面説明図である。 図11中のd−d 線に沿った縦断面説明図である。 本発明の第1の実施形態にかかるプラグコネクタに同軸ケーブルをセットした状態を表した外観斜視説明図である。 図13に示された状態から固定保持板をカシメ固定して同軸ケーブルの結線を完了した状態を表した外観斜視説明図である。 本発明の第1の実施形態にかかるプラグコネクタを嵌合相手であるリセプタクルコネクタに嵌合させた状態を表した外観斜視説明図である。 図14に示された同軸ケーブル結線状態にあるプラグコネクタの縦断面説明図である。
以下、信号伝送媒体として細線同軸ケーブルを使用する同軸コネクタに本発明を適用した実施形態についての説明を図面に基づいて詳細に行う。
[同軸コネクタ組立体全体構造について]
図1〜図10示されている本発明の第1の実施形態にかかるプラグコネクタ10は、ケーブル状信号伝送媒体としての細線同軸ケーブルSCの端末部分が連結される構成になされており、図示を省略した所定の印刷配線基板上に実装されたリセプタクルコネクタなどからなる相手側の電気コネクタ20(図15及び図16参照)に対して、上方から差し込むようにして嵌合または抜去される構成になされている。その相手側の電気コネクタ(リセプタクルコネクタ等)に対するプラグコネクタ10の嵌合・抜去作業は、印刷配線基板の平面に対して略直交する方向に行われる。
より具体的には、プラグコネクタ10のコネクタ本体部は、略円筒形状をなすように形成されており、その略円筒形状をなすプラグコネクタ10のコネクタ本体部に対して、径方向外方側から細線同軸ケーブルSCの端末部が連結され(図13および図14参照)、その細線同軸ケーブルSCが連結された状態で、相手側の電気コネクタ(リセプタクルコネクタ等)20の上方位置に対面するようにプラグコネクタ10が配置される。そして、当該プラグコネクタ10の全体が、印刷配線基板の外表面に対して略直交する方向に下降されていくことによってプラグコネクタ10の下端部分が、相手側の電気コネクタ20の上端部分に対して嵌合状態になされる(図15及び図16参照)。このように相手側の電気コネクタに対してプラグコネクタ10が上方から差し込まれた嵌合状態においては、細線同軸ケーブルSCの端末部がプラグコネクタ10および相手側の電気コネクタを介して印刷配線基板上の配線パターン導電路に接続されることとなる。
以下において、相手側の電気コネクタ(リセプタクルコネクタ等)20に対してプラグコネクタ10を差し込む方向を「下方向」とし、それとは反対に抜き出す抜去方向を「上方向」とする。また、プラグコネクタ10自体において、細線同軸ケーブルSCの端末部が接続される方の端縁部分を「正面側端縁部分」とするとともに、それとは反対側の端縁部分を「背面側端縁部分」とし、さらにその「背面側端縁部分」から「正面側端縁部分」に向かう方向を「前方向」、その逆方向を「後方向」とする。また、それらの「上下方向」および「前後方向」の双方に直交する方向を「左右方向」とする。
[同軸ケーブルについて]
特に図13ないし図15に示されているように、ケーブル状信号伝送媒体としての細線同軸ケーブルSCの端末部分は、外周被覆材が皮剥きされることによって、ケーブル内部導体(信号線)SCaおよびケーブル外部導体(シールド線)SCbが、同軸状をなすように露出されており、当該細線同軸ケーブルSCの中心軸に沿うようにして配置されたケーブル内部導体SCaが、絶縁ハウジング11に取り付けられた導電コンタクト(シグナル導電コンタクト)12に接続されることによって信号回路が構成される。また、ケーブル内部導体SCaの外周側を取り囲むように配置されたケーブル外部導体SCbはシールドシェル13に接続され、そのシールドシェル13がグランド導電コンタクトとして機能することによってグランド回路が構成されるようになっている。
[絶縁ハウジングについて]
ここで、上述した絶縁ハウジング11は、コネクタ本体部を構成するように略円板形状に形成された絶縁本体部11aを有しているとともに、その絶縁本体部11aの下方部分に、嵌合相手である電気コネクタ(リセプタクルコネクタ等)の内方側に挿入される絶縁挿入部11bを一体的に有している。そのうちの絶縁本体部11aの略中央部分には、上述した細線同軸ケーブルSCの端末部分が載置されるようにしてセットされるが(図13参照)、その細線同軸ケーブルSCのケーブル内部導体(信号線)SCaを受ける導電コンタクト(シグナル導電コンタクト)12が取り付けられている。また、そのシグナル導電コンタクト12の周囲を取り囲むようにして、グランド導電コンタクトとしてのシールドシェル13が、上述した絶縁本体部11aに取り付けられている。さらに、絶縁本体部11aの正面側端縁部分には、正面視において略半円形状をなす凹溝からなるケーブル支持部11c(図5参照)が形成されており、そのケーブル支持部11cの内部に、上述した細線同軸ケーブルSCの端末部分が載置されて受けられるようになっている。
このようにコネクタ本体部を構成している絶縁ハウジング11の絶縁本体部11aに対して、当該絶縁本体部11aから下方に向かって突出する絶縁挿入部11bが、中空円筒状をなすように一体的に形成されている。この絶縁挿入部11bは、上述したように嵌合相手である相手側電気コネクタ(リセプタクルコネクタ等)の内方に向かって下端側から挿入される構成になされている。
[シールドシェルについて]
さらに、上述した絶縁本体部11aおよび絶縁挿入部11bを有する絶縁ハウジング11の外側表面は、薄板金属状部材からなるシールドシェル13によって覆われている。このシールドシェル13は、絶縁ハウジング11の絶縁本体部11aを径方向外方側から環状に覆うシェル本体部13aと、その絶縁本体部11aの上面側を覆う蓋状部材としてのシェル蓋部13bと、絶縁挿入部11bを径方向外方側から環状に覆うシェル挿入部13cとを有している。
このとき、細線同軸ケーブルSCの端末部分を接続して固定する前の初期状態においては、上述したシールドシェル13のシェル蓋部13bが、図1ないし図5に示されているような上方開放状態になされている。すなわち、当該初期状態におけるシェル蓋部13bは、シェル本体部13aの背面側端縁部分に、細幅の板状部材からなる繋ぎ部材13dを介して略鉛直上方に立ち上がるように配置されている。また、そのシェル蓋部13bの内面側には、絶縁ハウジング11の絶縁本体部11aから上方に立ち上がる絶縁押圧板11dが、シェル蓋部13bの内表面に沿うように配置されている。なお、繋ぎ部材13dの設置位置および設置個数は任意に選定することが可能である。
そして、上述したシールドシェル13の開放状態(初期状態)において、細線同軸ケーブルSCの端末部分が、図13のようにケーブル支持部11cに受けられるように載置されてセットされた後、繋ぎ部材13dが絶縁押圧板11dとともに略直角下方に折り曲げられるようにしてシールドシェル13のシェル蓋部13bが略水平状態まで押し倒される。これによって、絶縁ハウジング11の絶縁本体部11aの全体が、シェル蓋部13bにより上方側から覆われ、シールドシェル13が閉塞状態になされる(図14参照)。
このときのシェル蓋部13bは、上述したように略水平状態まで押し倒された際に、シェル本体部13aの上方側部分および外周側部分を覆うように被せられる構造になされているが、その略水平状態まで押し倒されたシェル蓋部13bの正面側部分には、細線同軸ケーブルSCの上方を覆うように突出カバー部13b1が設けられている。このシェル蓋部13bに設けられた突出カバー部13b1は、細線同軸ケーブルSCを覆うとともに、上述したシェル本体部13aから突出する一対のケ一ブル保護アーム13e,13eを上方側から覆う構成になされている。このときのケ一ブル保護アーム13e,13eは、細線同軸ケーブルSCを挟んだ左右方向の両側に、当該細線同軸ケーブルSCに沿って延出する構成になされているが、その詳細な構成については後段において説明する。
また、上述したようにシェル蓋部13bの正面側に突出するように設けられた突出カバー部13b1の両側縁部には、一対の舌片部材からなる固定保持板13f,13fが、フランジ板状をなすように設けられている。それらの固定保持板13f,13fは、細線同軸ケーブルSCおよびケ一ブル保護アーム13e,13eを外方側から覆うように折り曲げられてカシメ固定される構成になされている。すなわち、それらの固定保持板13f,13fを構成している両側フランジ板は、シェル蓋部13bが略水平状態まで押し倒された際に、ケ一ブル保護アーム13e,13eの両側外方に位置するように配置され(図8参照)、その状態からカシメを行うようにケ一ブル保護アーム13e,13eの両側外壁面に沿ってコネクタ内方側に折り曲げられ(図10参照)、それによってシェル本体部13aに対するシェル蓋部13bの固定が行われる。
さらに、シェル蓋部13bに設けられた突出カバー部13b1の両側縁部には、上述した固定保持板13f,13fに隣接するようにして、比較的小型のフランジ板からなるケーブル保持部13g,13gが設けられている。それらのケーブル保持部13g,13gは、細線同軸ケーブルSCを外方側から覆うように折り曲げられてカシメ固定される構成になされている。すなわち、それらのケーブル保持部13g,13gを構成している両側フランジ板は、シェル蓋部13bが略水平状態まで押し倒された際に、細線同軸ケーブルSCの両側外方に位置するように配置され、その状態からカシメを行うようにコネクタ内方側に折り曲げられる。それによって、細線同軸ケーブルSCに対するシェル蓋部13bの固定が行われるとともに、ケーブル外部導体SCbがケーブル保持部13g,13gに接触することで、シールドシェル13によるグランド回路が構成されるようになっている。
一方、上述したようにケ一ブル保護アーム13e,13eは、コネクタ本体部の一部を構成するシェル本体部13aの正面側端縁部分から細線同軸ケーブルSCの端末部分に沿うように設けられている。これらの各ケ一ブル保護アーム13eは、シェル本体部13aから片持ち状をなして一体的に突出する細長板状部材から形成されており、上述した細線同軸ケーブルSCの端末部分を挟んだ両側に、所定の間隔をなして一対のものが互いに略平行に対向するように配置されている。
ここで、各ケ一ブル保護アーム13eにおける突出側の先端部分には、コネクタ内方側、すなわち細線同軸ケーブルSC側に向って折り曲げ形成された補強部13hがそれぞれ設けられている。これらの各補強部13hは、ケ一ブル保護アーム13eに対して横断面略U字状をなして反転するように折り曲げ形成された形状を有するものであって、前記ケ一ブル保護アーム13eの突出側先端部分の下縁から、コネクタ内方側、すなわち対向する相手側のケ一ブル保護アーム13eに向かって湾曲状に折れ曲がるように突出した後、さらに横断面略半円形状に折れ曲がるようにして上方側に向かって突出している。
このようにケ一ブル保護アーム13eの突出側先端部分に設けられた補強部13hは、細線同軸ケーブルSCに対して外方側から当接する配置関係になされている。より具体的には、前述したケーブル内部導体(信号線)SCaとケーブル外部導体(シールド線)SCbとの間に介装されている誘導体の外方露出部分に対して、補強部13hの内側壁面が、半径方向外方側から当接して当該細線同軸ケーブルSCを位置規制するケーブルガイドとして設けられている。
上述したようにケ一ブル保護アーム13eの補強部13hの下端部分は、横断面略半円状をなして下方に突出する湾曲形状になされているが、その補強部13hの下端側湾曲形状部分に対応して、前述した固定保持板13f,13fの各々に位置決め部13iが形成されている。この固定保持板13fに設けられた位置決め部13iは、上述した補強部13hの下端側湾曲形状部分に対応した凹状の窪み表面を有しており、前述したように固定保持板13fがケ一ブル保護アーム13eを外方から覆うようにコネクタ内方側に折り曲げられた際に(図10参照)、固定保持板13fに設けられた位置決め部13iが、補強部13hの下端側湾曲形状部分に当接して嵌合状態になされ、それによって、片持ち構造からなるケ一ブル保護アーム13eの保持が行われる構成になされている。
また、本実施形態における各ケ一ブル保護アーム13eの上縁部には、上述した補強部13hの直上に相当する位置に、係合凸部13jが上方に突出するように設けられている。この係合凸部13jは、補強部13hのほぼ全長に渡って延在するように設けられている。一方、ケ一ブル保護アーム13eを上方側から覆うシェル蓋部13bには、上述した係合凸部13jに対応する位置に当該係合凸部13jを収容可能とする係止凹部13kが形成されている。そして、シールドシェル13のシェル蓋部13bが略水平状態まで押し倒された際に(図8参照)、ケ一ブル保護アーム側の係合凸部13jが、シェル蓋部13b側の係止凹部13kの内方側に嵌合されるようになっている。なお、この係止凹部13kの変形例として、当該係止凹部13kの底面部分を貫通状態とすることで形成した貫通孔を採用することも可能である。
このように本実施形態においては、コネクタの低背化または小型化等に伴ってプラグコネクタ10のコネクタ本体部やケ一ブル保護アーム13e,13eの剛性が低下する傾向が生じた場合であっても、ケ一ブル保護アーム13e,13eに設けられた補強部13h,13hによって、当該ケ一ブル保護アーム13e,13eの剛性が高められていることから、リセプタクルコネクタなどからなる相手側の電気コネクタに対する挿入・抜去を行う際における変形や位置ずれ、あるいはインピーダンス等の電気的特性変化が低減される。
また、本実施形態においては、ケ一ブル保護アーム13e,13eに設けられた補強部13h,13hが、固定保持板13f,13fに設けられた位置決め部13i,13iによって、より安定的に保持されることから、嵌合相手となる他の電気コネクタ(リセプタクルコネクタ等)20に対する挿抜時の安定性や電気的特性が更に向上される。
さらに、本実施形態においては、ケ一ブル保護アーム13e,13eにケーブルガイドとして設けられた補強部13h,13hの位置規制機能によって、細線同軸ケーブルSCが所定の位置に安定的に保持されることとなり、例えば、細線同軸ケーブルSCに煽り操作等の外力が付与された場合であっても、電気的接続性が良好に維持される。
さらにまた、本実施形態においては、ケ一ブル保護アーム13e,13eが、当該ケ一ブル保護アーム13e,13eに設けられた係合凸部13jを介してシェル蓋部13bに保持されることから、嵌合相手となる他の電気コネクタ(リセプタクルコネクタ等)20に対する挿抜時の安定性や電気的特性が一層向上される。
一方、前述したようにシールドシェル13の下方側部分を構成しているシェル挿入部13cは、嵌合相手である相手コネクタ(リセプタクルコネクタ等)の径方向外方側部分に外嵌される構成になされており、前述した相手コネクタの径方向内方側に挿入される絶縁ハウジング11の絶縁挿入部11bとともにコネクタ連結部分を構成している。より具体的には、このシェル挿入部13cは、略円筒形状を有するように形成されており、当該シェル挿入部13cの挿入側の下端部分に、径方向内方側に向かって突出する環状凹溝からなる連結係合部13mが形成されている。そして、前述したようにシェル蓋部13bが略水平状態まで押し倒された後に、当該連結係合部13mが、嵌合相手である相手コネクタに設けられた連結係止部(図示省略)に対して弾性的な嵌合関係になされるようになっている。
[シグナル導電コンタクトについて]
また、本実施形態において採用されている導電コンタクト(シグナル導電コンタクト)12は、前述した絶縁ハウジング11の絶縁本体部11aに圧入又はインサート成形等により取り付けられているが、細線同軸ケーブルSCのケーブル内部導体(信号線)SCaに接続されるケーブル挟持部12aを有しているとともに、そのケーブル挟持部12aから下方側に向かって延出するように設けられた弾性バネ部(図示省略)が、嵌合の相手コネクタ(リセプタクルコネクタ等)に設けられた導電コンタクト(図示省略)に対して弾性的に接触する構成になされている。
そのうちのケーブル挟持部12aは、側面視において略C字形状又は略L字形状をなすように折り曲げ形成されたクリップビーム構造を有しており、両辺部同士を互いに近付けるように折り曲げることによって、細線同軸ケーブルSCのケーブル内部導体(信号線)SCaを上下からクリップ状に挟む構造になされている。より具体的には、このケーブル挟持部12aを構成している上側ビーム部は、上述した細線同軸ケーブルSCの端末部分を連結する前の段階である初期状態において、例えば図1および図13に示されているような上方開放状態になされている。その初期状態における上側ビーム部は、略上方に向かって立ち上がる形状を有している。そして、図13のように細線同軸ケーブルSCの端末部分がケーブル支持部11cに載置されてセットされた後、シールドシェル13のシェル蓋部13bが絶縁押圧板11dとともに略水平状態まで押し倒された際に(図7および図8参照)、その絶縁押圧板11dによってケーブル挟持部12aの上側ビーム部が略水平状態まで押し倒され、当該上側ビーム部が、ケーブル内部導体(信号線)SCaを上方側から押圧する構成になされている。
ここで、上述したケーブル挟持部12aを構成している上側ビーム部における延在方向の途中位置は、ケーブル内部導体(信号線)SCaを上方側から押圧する上方電極部に形成されている。この上方電極部は、細線同軸ケーブルSCを挟持する下方向に突出する屈曲形状に形成されており、その屈曲形状部分が、細線同軸ケーブルSC側に向かってエッジ形状に突出する突状接点部になされている。この突状接点部は、前述したようにシェル蓋部13bが略水平状態まで押し倒された際に、細線同軸ケーブルSCのケーブル内部導体(信号線)SCaに対して上方側から圧接する構成になされている。
さらに、上述した上側ビーム部に対して、ケーブル内部導体SCaを挟んだ反対側の下方部位には、ケーブル挟持部12aの下側ビーム部が配置されている。この下側ビーム部には、細線同軸ケーブルSCのケーブル内部導体(信号線)SCaが上方側から載置されるようにしてセットされ(図13参照)、その下側ビーム部上にセットされたケーブル内部導体(信号線)SCaに対し、前述した上側ビーム部が折り曲げ変形されて上方側から押し付けられることで、それら両ビーム部同士の間にケーブル内部導体(信号線)SCaが挟持される構成になされている。
このときの下側ビーム部は、上側ビーム部との連結部分から基本的に平坦状をなして延出する板状部材から形成されており、前述した絶縁ハウジング11の絶縁本体部11aの上表面に載置された状態で固定されている。この下側ビーム部には、接続監視穴12a1が貫通形成されているが、当該接続監視穴12a1とほぼ同軸状をなして、絶縁ハウジング11に相手側コネクタに設けられた導電コンタクトが挿入される挿入孔が、接続監視穴としての機能を兼ねて貫通形成されている。そして、その接続監視穴12a1を通して、細線同軸ケーブルSCのケーブル内部導体(信号線)SCaの配置状態が下方側から目視可能となっている。
また、ケーブル挟持部12aからは、下方側に向かって一対の弾性バネ部(図示省略)が延出しており、それらの弾性バネ部同士の間部分に、嵌合の相手コネクタ(リセプタクルコネクタ等)に設けられたピン形状の信号導電コンタクト(図16中の符号22参照)が、圧接状態で挿入される構成になされている。
一方、上述した第1の実施形態と同一の構成部材に対して同一の符号を付した図11および図12にかかる第2の実施形態においては、ケ一ブル保護アーム13e,13eに設けられた補強部13h,13hの上縁部に係合凸部13n,13nが上方に突出するように設けられているとともに、これらの係合凸部13n,13nに対応して、シェル蓋部13bに係合凹部13p,13pが窪むように形成されている。そして、シールドシェル13のシェル蓋部13bが略水平状態まで押し倒された際に、補強部13h,13hに設けられた係合凸部13n,13nが、シェル蓋部13b側の係合凹部13p,13p内に嵌合されるようになっている。
このように本実施形態においては、細線同軸ケーブルSC側に当接する補強部13h,13hが、係合凸部13n,13nを介してシェル蓋部13bに直接的に保持されることから、補強部13h,13hを介して細線同軸ケーブルSCが安定的に支持される。
また、上述したように係合凸部13nが補強部13hに設けられた本実施形態においては、ケーブル保護アーム13e自体に係合凸部13nが設けられていないことから、前述した第1の実施形態に比して、ケーブル保護アーム13eの全長が拡大されており、その分、ケーブル保護アーム13eの弾性が増大されることとなって、例えばコネクタ抜去時等のような外力が付加された際にケーブル保護アーム13eが円滑に弾性変位して破損や破壊のおそれが回避される。
以上、本発明者によってなされた発明を実施形態に基づき具体的に説明したが、本実施形態は上述した実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形可能であるというのはいうまでもない。
例えば、上述した実施形態においては、垂直嵌合型の電気コネクタに本発明を適用したものであるが、水平嵌合型の電気コネクタに対しても同様に適用することができる。
また、本発明は、上述した実施形態のような単芯の細線同軸ケーブル用コネクタに限定されることはなく、多極状に配置された同軸ケーブル用コネクタや、同軸ケーブルと絶縁ケーブルとが複数混合したタイプの電気コネクタ等についても同様に適用することが可能である。
以上のように本実施形態は、各種電気機器に使用される多種多様な電気コネクタに対して広く適用することが可能である。
10 プラグコネクタ(同軸コネクタ)
SC 細線同軸ケーブル(ケーブル状信号伝送媒体)
SCa ケーブル内部導体(信号線)
SCb ケーブル外部導体(シールド線)
11 絶縁ハウジング
11a 絶縁本体部
11b 絶縁挿入部
11c ケーブル支持部
11d 絶縁押圧板
12 導電コンタクト(シグナル導電コンタクト)
12a ケーブル挟持部
12a1 接続監視穴
13 シールドシェル(グランド導電コンタクト)
13a シェル本体部
13b シェル蓋部
13b1 突出カバー部
13c シェル挿入部
13d 繋ぎ部材
13e ケ一ブル保護アーム
13f 固定保持板
13g ケーブル保持部
13h 補強部
13i 位置決め部
13j 係合凸部
13k 係止凹部
13m 連結係合部
13n 係合凸部
13p 係合凹部
20 嵌合相手側の電気コネクタ(リセプタクルコネクタ等)
22 相手側の信号導電コンタクト

Claims (4)

  1. ケーブル状信号伝送媒体が連結されるコネクタ本体部と、そのコネクタ本体部から前記ケーブル状信号伝送媒体に沿うように突出するケ一ブル保護アームと、を有するものであって、
    前記コネクタ本体部は、当該コネクタ本体部に載置された前記ケ一ブル状信号伝送媒体を前記ケ一ブル保護アームとともに覆うように被せられる蓋状部材を有し、
    その蓋状部材に、前記ケ一ブル保護アームの外壁面に沿うように折り曲げられる固定保持板が設けられた電気コネクタにおいて、
    前記ケ一ブル保護アームには、前記ケ一ブル状信号伝送媒体側に向って折り曲げられた補強部が一体的に設けられ、かつ
    前記固定保持板に、前記ケ一ブル保護アームの補強部に係合する位置決め部が設けられていることを特徴とする電気コネクタ。
  2. 前記位置決め部が、前記補強部の折り曲げ部分に嵌合する凹状の窪み表面を有するように形成されていることを特徴とする請求項記載の電気コネクタ。
  3. 前記ケ一ブル保護アームまたは前記補強部に、前記蓋状部材に嵌合する係合凸部が設けられていることを特徴とする請求項記載の電気コネクタ。
  4. 前記補強部が、前記ケーブル状信号伝送媒体に当接して当該ケーブル状信号伝送媒体を位置規制するケーブルガイドとして設けられていることを特徴とする請求項1記載の電気コネクタ。
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