JP6065686B2 - 被記録媒体搬送装置、記録装置 - Google Patents

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Description

本発明は、被記録媒体を搬送する被記録媒体搬送装置、およびこれを備えた記録装置に関する。
プリンターに代表される記録装置において、搬送ベルトを用いて被搬送物、即ち記録用紙に代表される被記録媒体を搬送する構成が採用される場合がある。しかしながら搬送ベルトには紙粉、繊維等の被記録媒体由来の堆積物やインクなどが付着する場合があり、これが被記録媒体に転着すると記録品質の低下を招く虞がある。特に、両面記録の場合には裏面記録時の記録面にインクや紙粉等が直接付着するので、記録品質は確実に低下する。
また、搬送ベルトを用いて記録用紙を搬送する構成にあっては、記録用紙の搬送ベルトからの浮き上がりを防止する為に、静電吸着によって記録用紙を搬送ベルトに吸着させる場合もある。この場合、紙粉等やインクなどはより一層搬送ベルトに付着し易くなるとともに、特にインクが搬送ベルトに付着した場合はベルト表面の電気抵抗率が低下し、搬送ベルトを適切に帯電させることができなくなる虞がある。
この様な問題を解消すべく、特許文献1に示すような、搬送ベルトをクリーニングする手段を備えるものが従来から提案されている。特許文献1記載のインクジェット記録装置は、クリーニングブレードを備えている。クリーニングブレードは、搬送ベルトに接してベルト表面に付着したインクを掻き取る。
記録装置に設けられた搬送ベルトのクリーニング手段には、この様にクリーニングブレードでベルト表面を掻き取る構成のほか、インク吸収体によってベルト表面の堆積物を払拭する構成なども従来から用いられている。
ところで、搬送ベルトは複数の回転体にかけ渡され、駆動される構成が一般的である。ここで、搬送ベルトは回転体のスラスト方向であるベルト幅方向に動いて斜行する虞があり、記録品質低下の要因となる。そこでこのような搬送ベルトの動きを規制する為、特許文献2に示す様にベルト内周において幅方向両側にビードと呼ばれる突起を設けるとともに、搬送ベルトをかけ渡す回転体の両端部を先細りのテーパ形状とし、このテーパ部にビードを当接させることによりベルトの幅方向への動きを規制する場合もある。
特開2004−130721号公報 特開2000−284635号公報
一方、クリーニングブレードはベルト表面に当接して当該ベルト表面を掻き取る関係上、ブレードがベルト表面に当接した際の搬送ベルトの撓みを規制する必要がある。このため、クリーニングブレードはベルト内周側に何らかの構成部材がある位置、具体的には回転体のある位置で、ベルト表面に当接させるのが好ましい。
ここで回転体の両端部に、ベルト内側のビードを規制するテーパ部を設ける場合、この部分ではベルト表面の位置が定まり難く、しかもビードがテーパ部を乗り上がろうとすることに伴い搬送ベルトが破損する虞があるから、ビード位置でのベルト表面が下がり気味になる様に構成されることが好ましい。従ってこの様な位置ではクリーニングブレードは無効となり、即ちベルト両端部領域はクリーニングブレードがベルト表面に接触せず、ブレードによるインクの掻き取りが行われない領域となる。
図4は回転体の軸端部(一方側軸端部)と搬送ベルト内周のビードを示す断面図であり、符号101は搬送ベルト、符号103は搬送ベルト101がかけ渡される回転体を示している。図4では、回転体103の軸端部をテーパ形状とする構成に換えて、テーパ104aを有する、搬送ベルトの斜行を規制する斜行規制カラー104を用いた構成を示している。符号102は、搬送ベルト101の内周側幅方向両端部に設けられるビードのうち一方側端部のビードを示している。搬送ベルト101は、ビード102がテーパ104aによって図4の右方向への移動が規制されることで、斜行が規制される。尚、図示しない他方側のビードは、図4の左方向への移動が規制される。
搬送ベルト101において回転体103から外れた領域Bは、ベルト表面位置が定まり難く、しかもビード102がテーパ104aを乗り上がろうとすることに伴い搬送ベルト101が破損する虞があるから、ビード102の位置でのベルト表面が下がり気味になる様に構成される場合がある。また、搬送ベルトの組成によっては部材の熱収縮の関係でベルト表面の端部が上がり気味になる場合もある。従って領域Bでは、クリーニングブレードは無効となる場合や、クリーニングブレードを接触させない方が良い場合がある。
また、ビード102がテーパ104aを乗り上がった際に搬送ベルト101がクリーニングブレードに接触すると、搬送ベルト101にダメージを与える虞がある。従ってこの様な理由から、クリーニングブレードによる搬送ベルト101のクリーニング幅は、回転体103の領域Aより更に小さくすることが好ましい。
以上の理由から、搬送ベルト101の幅をW6、回転体103において搬送ベルト101と接する領域の幅をW5、クリーニングブレードによる搬送ベルト101のクリーニング幅をW3、としたときに、W6>W5>W3となる様に構成されることが好ましい。なお、回転体103の幅W5とは、搬送ベルト101と接触する幅の事を示し斜行規制カラー104及びテーパ104aの幅は含まれない。
また、最大用紙幅をW1、帯電ローラーが搬送ベルト101を帯電させる領域の幅(長さ)をW2としたとき、確実な静電吸着の観点からW2>W1とすることが好ましい。加えて、ベルト表面に付着したインクが帯電ローラーによるベルト帯電に悪影響を与えない様に、クリーニングブレードによる搬送ベルト101のクリーニング幅W3は、帯電ローラーが搬送ベルト101を帯電させる領域の幅W2より大きくすることが好ましい。
以上の観点から上記各寸法の関係は、W6>W5>W3>W2>W1とすることが好ましいこととなる。
上記寸法関係から、クリーニングブレードによる搬送ベルト101のクリーニング幅W3はベルト幅W6より小さくなるが、クリーニングブレードによりベルト表面を掻き取る際、掻き取ったインクや堆積物がブレード両端から外側に逃げ、即ち掻き取り漏れとなり、そしてこれが堆積し、その堆積物がやがてインクジェットヘッドに接触して付着し、インク吐出に悪影響を及ぼす虞がある。この様な技術的課題は、従来技術においては考慮されていなかった。
本発明はこの様な状況に鑑みなされたものであり、その目的は、媒体を搬送する搬送ベルトのクリーニングをより一層確実に行うことにある。
上記課題を解決する為の、本発明の第1の態様に係る被記録媒体搬送装置は、被記録媒体に記録を行う記録手段により記録が行われる記録領域に対し被記録媒体搬送方向上流側に設けられた第1回転体、および前記記録領域に対し被記録媒体搬送方向下流側に設けられた第2回転体を含む複数の回転体にかけ渡され、前記複数の回転体の回転によって周回することにより被記録媒体を搬送する搬送ベルトと、前記搬送ベルトの周回方向において前記記録領域より被記録媒体搬送方向下流側に配置された、前記搬送ベルトをクリーニングする第1クリーニング部と、前記搬送ベルトの周回方向において前記第1クリーニング部より下流側に配置された、前記搬送ベルトをクリーニングする第2クリーニング部と、を備え、前記搬送ベルトの移動方向と直交する方向である幅方向における、前記第1クリーニング部による前記搬送ベルトのクリーニング幅は、前記搬送ベルトの移動方向と直交する方向である幅方向における、前記第2クリーニング部による前記搬送ベルトのクリーニング幅より狭いとともに、前記第2クリーニング部によるクリーニング領域の内側に前記第1クリーニング部によるクリーニング領域が位置することを特徴とする。
本態様によれば、第1クリーニング部と、その下流側の第2クリーニング部とを備え、第1クリーニング部が搬送ベルトをクリーニングするクリーニング幅は、第2クリーニング部によるクリーニング幅より狭いとともに、前記第2クリーニング部によるクリーニング領域の内側に前記第1クリーニング部によるクリーニング領域が位置するので、第1クリーニング部の両端から外側に逃げた掻き取り漏れの液滴や紙粉等は第2クリーニングによって捕獲される。これにより、搬送ベルト上に液滴や紙粉等が堆積することを抑制し或いは防止することができ、搬送ベルトをより一層確実にクリーニングすることが可能となる。
本発明の第2の態様は、第1の態様において、前記第1クリーニング部は前記搬送ベルトのベルト表面をワイピングするブレード部材を備えて成ることを特徴とする。本態様によれば、前記第1クリーニング部がブレード部材によりベルト表面をワイピングする構成において、上述した第1の態様の作用効果を得ることができる。
本発明の第3の態様は、第2の態様において、前記ブレード部材は、前記第2回転体における搬送ベルトのかけ渡し範囲においてベルト表面が下向きとなる位置で前記搬送ベルトと接することを特徴とする。
本態様によれば、前記第ブレード部材は、前記第2回転体における搬送ベルトのかけ渡し範囲においてベルト表面が下向きとなる位置で前記搬送ベルトと接するので、前記ブレード部材により捕獲された液滴や紙粉等が下方に落下することを促すことができ、前記ブレード部材により捕獲された液滴や紙粉等が搬送ベルトに再付着することを抑制することができる。
本発明の第4の態様は、第1から第3の態様のいずれかにおいて、前記第2クリーニング部は、前記搬送ベルトに付着した堆積物を払拭する布帛を備えて構成されることを特徴とする。本態様によれば、前記第2クリーニング部は、前記搬送ベルトに付着した堆積物を払拭する布帛を備えて構成されるので、ベルト表面に付着した堆積物を良好に払拭することができる。
本発明の第5の態様は、第1から第4の態様のいずれかにおいて、前記搬送ベルトを帯電させるベルト帯電手段を備え、前記搬送ベルトの移動方向と直交する方向である幅方向における、前記ベルト帯電手段が前記搬送ベルトを帯電させる帯電領域の幅は、前記搬送ベルトの移動方向と直交する方向である幅方向における、前記第1クリーニング部によるクリーニング幅より狭いとともに、前記第1クリーニング部によるクリーニング領域の内側に前記帯電領域が位置することを特徴とする。
本態様によれば、前記搬送ベルトの移動方向と直交する方向である幅方向における、ベルト帯電手段による帯電領域の幅が、前記搬送ベルトの移動方向と直交する方向である幅方向における、前記第1クリーニング部によるクリーニング領域幅より狭いとともに、前記第1クリーニング部によるクリーニング領域の内側に前記帯電領域が位置するので、帯電領域部分を良好にクリーニングすることができ、搬送ベルトを良好に帯電させることができる。
本発明の第6の態様は、第5の態様において、前記記録手段は、液滴を吐出する液滴吐出ノズルを複数有し、前記搬送ベルトの移動方向と直交する方向である幅方向における、前記液滴吐出ノズルの配置領域幅は、前記搬送ベルトの移動方向と直交する方向である幅方向における、前記帯電領域の幅より狭いとともに、前記帯電領域の内側に前記液滴吐出ノズルの配置領域が位置することを特徴とする。
本態様によれば、良好に形成された帯電領域部分の更に内側に液滴吐出ノズルが配置されるので、液滴吐出領域において媒体が搬送ベルトに良好に吸着され、良好な液滴吐出結果が得られる。
本発明の第7の態様は、第5のまたは第6の態様において、前記搬送ベルトの周回方向において前記第2クリーニング部によるクリーニング領域から前記帯電領域に至る区間の長さは、前記第1クリーニング部によるクリーニング領域から前記第2クリーニング部によるクリーニング領域に至る区間の長さより長いことを特徴とする。
本態様によれば、前記搬送ベルトの周回方向において第2クリーニング部からベルト帯電手段までの距離を確保することができる。即ち、搬送ベルトを帯電させるまでの間で、第2クリーニング部によりクリーニングされたベルト表面に残った液滴の乾燥時間を確保することができ、これにより良好な帯電状態を形成することができる。
本発明の第8の態様は、第1から第7の態様のいずれかにおいて、前記搬送ベルトは、前記第1回転体と前記第2回転体との間におけるベルト区間で前記記録手段と対向しており、前記搬送ベルトの周回方向において前記記録領域は、前記第1回転体と前記第2回転体との間におけるベルト区間の中間位置より被搬送媒体搬送方向上流側に位置していることを特徴とする。
本態様によれば、ベルト周回方向において前記記録手段から前記ベルト帯電手段の位置までの距離を確保することができるので、搬送ベルトを帯電させるまでの間で、ベルト表面に付着した液滴の乾燥時間を確保することができ、これにより良好な帯電状態を形成することができる。
加えて、記録手段の下流側にスペースを確保することができるので、媒体の搬送不良(詰まり)を検出する検出手段などの配置が容易となる。
本発明の第9の態様は、第1から第8の態様のいずれかにおいて、前記記録手段は、被記録媒体搬送方向下流側に、前記搬送ベルト上の被記録媒体を検出する検出手段を備え、前記第2クリーニング部は、クリーニングの実行状態と非実行状態とを切り換え可能に構成されており、前記第2クリーニング部を制御する制御手段は、基準時から所定時間を経過して前記検出手段が被記録媒体を検出しない場合、前記第2クリーニング部を前記非実行状態から前記実行状態に切り換えることを特徴とする。
本態様によれば、前記検出手段を利用して媒体の搬送不良(詰まり)を検出することができ、ベルト上に媒体の存在しない状態での液滴吐出を防止することができる。
本発明の第10の態様は、被記録媒体に記録を行う記録手段と、前記記録手段と対向配置された、第1から第9の態様のいずれかに係る前記被記録媒体搬送装置と、を備えた記録装置である。本態様によれば、記録装置において、上記第1から第9の態様のいずれかと同様な作用効果を得ることができる。
本発明に係るインクジェットプリンターにおける記録部の側面図。 インクジェット記録ヘッド(a)、記録用紙(b)、駆動ローラー及び搬送ベルト(c)、帯電ローラー(d)、クリーニングブレード(e)、押圧ローラー(f)、のこれらの幅寸法を比較する平面図。 (A)〜(C)はクリーニングブレード及びクリーニングシートによるベルト表面のクリーニング過程を示す模式図。 従来技術に係る搬送ベルトおよび回転体の端部断面図。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明するが、本発明は、以下説明する実施形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれるものであることを前提として、以下本発明の一実施形態を説明するものとする。
図1は本発明の記録装置の一実施形態であるインクジェットプリンター1の、記録部の側面図、図2はインクジェット記録ヘッド3(a)、記録用紙P(b)、回転体としての駆動ローラー7及び搬送ベルト10(c)、帯電ローラー25(d)、クリーニングブレード13(e)、押圧ローラー17(f)、のこれらの幅寸法を比較する平面図、図3(A)〜(C)はクリーニングブレード13及びクリーニングシート18によるベルト表面10aのクリーニング過程を示す模式図である。尚、各図においてはインクジェットプリンター1の構成要素を適宜簡略化して描いている。
また、図1に示すx−y−z座標系は、x方向及びy方向が水平方向であり、このうちx方向は用紙幅方向及びベルト幅方向(装置左右方向)であり、y方向は装置奥行き方向及び用紙搬送方向である。また、z方向は重力方向(装置高さ方向)である。
尚、以下被記録媒体の代表例である記録用紙を用いて説明するが、本願発明の被記録媒体は布帛、プラスチック等でも可能であり、記録用紙に発明が限定されるわけではない。
図1において、インクジェットプリンター1はフィードローラー2を備え、このフィードローラー2によって、被搬送物及び被記録媒体の一例としての記録用紙Pを搬送ベルト10上に供給する構成を備える。フィードローラー2の更に上流側には、記録用紙を収容する着脱自在な用紙カセット、当該用紙カセットから記録用紙Pを送り出す給送ローラー、などを備えて成る給送手段が設けられているが、図1では当該給送手段は図示を省略している。また、記録の行われた記録用紙Pを排出する排出手段も、図示を省略している。
搬送ベルト10は、そのベルト表面10a上に記録用紙Pを吸着して搬送する為の無端状ベルトであり、第1回転体としての駆動ローラー7及び第2回転体としての従動ローラー8の間にかけ渡される。駆動ローラー7と、その下流側に配置された従動ローラー8とは、略水平面内に所定の間隔で平行に配置されており、これにより搬送ベルト10は、駆動ローラー7と従動ローラー8との間に位置するベルト部分のうち上部と下部の双方が略水平面状とされている。尚、駆動ローラー7を従動ローラーとし、従動ローラー8を駆動ローラーとしても良いし、或いは双方のローラーを駆動ローラーとしても良い。
駆動ローラー7は図示しない駆動モーターによって回転駆動される様に構成されており、またこの駆動モーターは制御部28により駆動制御され、これにより搬送ベルト10は、所定のタイミングにて、所定の方向に、所定の移動速度によって所定の移動量、駆動される。尚、図1における矢印(右矢印及び左矢印)はベルト周回(移動)方向を示し、駆動ローラー7と従動ローラー8に付記された曲線矢印は両ローラーの回転方向を示している。
搬送ベルト10は、後に説明する様にベルト帯電手段24によって所定の状態に帯電し、これにより記録用紙Pを静電吸着する。このため搬送ベルト10は、少なくとも表面(外周面)が中抵抗(1×1010Ω/□以下)または高抵抗(1×1010Ω/□より高抵抗)の樹脂、例えばPETやポリイミド、フッ素系樹脂、ゴムなどの絶縁性材料で構成され、また必要に応じてカーボンブラックや導電性フィラーを混入させて抵抗値を調整し、帯電させる為の保持電荷量が調整される。
搬送ベルト10の上方には、平面状とされた搬送ベルト10の表面に対向して、被記録媒体に記録を行う記録手段の一例としてのインクジェット記録ヘッド3が配置されている。インクジェット記録ヘッド3は、用紙搬送方向の上流側から順に、例えばイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)、のこれら4色のインク滴(液滴)を吐出するノズル列(不図示)を有している。そして制御部28の制御のもと、搬送ベルト10によって搬送される記録用紙Pにそれぞれ所定のタイミングで吐出しカラー画像を形成する。
尚、インクジェットプリンター1の装置本体(不図示)には、Y、M、C、K、のこれら各色のインクが貯留されたインクタンク(不図示)が、装置本体に対して着脱自在に設けられており、不図示のインクチューブを介して、インクタンクからインクジェット記録ヘッド3へとインクが供給される様になっている。
本実施形態においてインクジェット記録ヘッド3は、用紙搬送方向と直交する方向である用紙幅方向(x方向)に沿って長尺なヘッドであり、即ち使用が想定される記録用紙Pのうち最も大きなサイズの用紙幅全体を、インクを吐出するノズルがカバー可能な長さに形成された非走査型のヘッドである。しかしながら本発明はこれに限られず、用紙幅方向(x方向)に移動しながらインクを吐出する走査型ヘッド、所謂シリアルタイプの記録ヘッドであっても構わない。尚、図2において符号W7は、用紙幅方向におけるインク吐出ノズルの配置領域幅、即ち記録可能な領域の最大幅を示している。
また、インクジェット記録ヘッド3において搬送ベルト10と対向する面を形成する、インク吐出孔(不図示)が形成されたノズルプレート3aは、金属等の導体で形成しても良いし、シリコン等の絶縁体、或いは半導体で形成しても良い。そしてこのノズルプレート3aの下面(ノズル形成面)が、搬送ベルト10の上面に向けられるとともに、ノズル形成面が搬送ベルト10のベルト表面10aと所定距離だけ離されて配置されている。
インクジェット記録ヘッド3においてベルト移動方向下流側には、検出手段としての第2用紙検出センサー5が設けられている。第2用紙検出センサー5は光学式のセンサーであり、図示しない発光部と受光部とを備え、発光部から放射する光を受光部で受け、その光量の多少に基づく検出信号を制御部28へと送る。これにより制御部28は、記録用紙Pの先端通過、及び後端通過を検出できるとともに、搬送ベルト10の駆動速度と合わせて、記録用紙Pの長さを把握可能となっている。
また、フィードローラー2の下流であって、インクジェット記録ヘッド3の上流側には、第1用紙検出センサー4が設けられている。第1用紙検出センサー4は、第2用紙検出センサー5と同様の構成を備えた光学センサーであり、インクジェットプリンター1の制御部28は、第1用紙検出センサー4からの検出信号を受けることにより、搬送ベルト10への記録用紙Pの到達タイミングを制御できる様になっている。
インクジェット記録ヘッド3の下流には、キャップユニット11が設けられている。インクジェット記録ヘッド3は図示を省略する昇降機構によって上昇及び下降可能に設けられているとともに、キャップユニット11は図示を省略する移動機構によって、上昇位置にあるインクジェット記録ヘッド3の下側まで移動可能に設けられている。そしてその状態でインクジェット記録ヘッド3が下降することで、ノズルプレート3aがキャップされ、ノズル開口の乾燥防止が図られ、またインク吐出ノズルのメンテナンス作業が行われる。
一方、従動ローラー8の下側には第1クリーニング部12が設けられている。第1クリーニング部12はクリーニングブレード13を備えて成り、搬送ベルト10のベルト表面10aをワイピングすることで、ベルト表面10aに付着したインクや紙粉等の堆積物を掻き取る。尚、クリーニングブレード13は種々の材料で形成することができるが、例えばPET(ポリエチレンテレフタレート)などのプラスチック部材、ゴム等の可撓性を有する材料で形成するのが好適である。
尚、クリーニングブレード13は、従動ローラー8における搬送ベルト10のかけ渡し範囲(図1において従動ローラー8を示す円の第1象限と第4象限に相当する範囲)において、ベルト表面10aが下向きとなる位置(第4象限:角度αの範囲)で、所定の接触角及び接触圧により搬送ベルト10と接する。
これにより、クリーニングブレード13により捕獲されたインクや紙粉等が下方に落下することを促すことができ、クリーニングブレード13により捕獲されたインク滴や紙粉等が搬送ベルト10に再付着することを抑制することができる。
尚、クリーニングブレード13はモーター14の動力によりブレード先端が搬送ベルト10に接触する状態、即ちクリーニング実行状態と、ブレード先端が搬送ベルト10から離間する状態、即ちクリーニング非実行状態と、を切り換え可能となっている。モーター14は、制御部28のもと、クリーニングブレード13の上記2つの状態を切り換える。
通常、第1クリーニング部12はクリーニングブレード13を搬送ベルト10に接触させた状態、即ちクリーニング実行状態を維持している。そして制御部28が紙ジャム発生と判断すると、制御部28の制御のもと、クリーニング実行状態からクリーニング非実行状態へと切り換わる。
続いて第1クリーニング部12の下流側には、第2クリーニング部16が設けられている。第2クリーニング部16は押圧ローラー17、供給ローラー21、巻き取りローラー20、押圧ローラー19、クリーニングシート18、のこれらを備えて成る。
クリーニングシート18は布帛であり、このクリーニングシート18は供給ローラー21から繰り出され、巻き取りローラー20によって巻き取られる。クリーニングシート18は、押圧ローラー17によって搬送ベルト10に押し付けられ、これによりベルト表面10aはクリーニングシート18によって堆積物を払拭され、インクや紙粉等が除去される。尚、押圧ローラー17の外周面は良好な堆積物の払拭性を得る為、及び搬送ベルト10の保護のため、ゴム材等の弾性部材により形成することが好適である。またこの場合、ベルト内側の押圧ローラー19は剛性の高い材料(例えば、金属)で形成することが好適である。なお、クリーニングシート18は、スポンジ部材等ベルトに付着した堆積物を除去するものであれば特に限定されない。
クリーニングシート18はクリーニング時、搬送ベルト10の移動方向に抗する方向に移動する様、供給ローラー21及び巻き取りローラー20が駆動される(この場合両ローラーともに図1の時計回り方向に回転する)。但し、その逆方向に移動するようにしても良い。
また押圧ローラー17は、図示を省略する昇降機構によってクリーニングシート18を搬送ベルト10に接触させる状態、即ちクリーニング実行状態と、搬送ベルト10から離間させる状態、即ちクリーニング非実行状態と、を切り換え可能となっている。第2クリーニング部16は、制御部28のもと、上記2つの状態を切り換える。
通常、第2クリーニング部16は上記クリーニング非実行状態を維持している。そして制御部28が紙ジャム発生と判断すると、制御部28の制御のもと、クリーニング非実行状態からクリーニング実行状態へと切り換わる。
本実施形態において制御部28は、被記録媒体の搬送不良発生を例えば以下のようにして判断する。一例ではあるが、先ず、第1用紙検出センサー4が被記録媒体(具体例としては記録用紙P)先端の通過を検出した時点を基準時とする。そして、搬送ベルト10の駆動量をもとに算出した所定時間、例えば記録用紙P先端が第1用紙検出センサー4により検出された後第2用紙検出センサー5により検出されるまでの予定時間に、或る程度のマージンを加えた時間、を経過しても第2用紙検出センサー5が記録用紙P先端の通過を検出しない場合には、被記録媒体の搬送不良(紙ジャム)発生と判断する。
なお、基準時の判断は被記録媒体先端の通過を検出した時点とすることが好ましいが、これに限定されるわけではなく、被記録媒体の後端を検出部位として判断しても良いし、被記録媒体に窪みや穴等を設けその位置を検出部位として判断しても良い。
紙ジャムが発生すると、用紙無し状態でインクジェット記録ヘッド3から搬送ベルト10に対してインクが吐出された虞があり、即ちベルト表面10aが顕著に汚れている虞がある。従ってこの場合、よりインク捕獲性に優れた第2クリーニング部16を利用すべく、第1クリーニング部12をクリーニング実行状態から非実行状態へと切り換えるとともに、第2クリーニング部16をクリーニング非実行状態から実行状態へと切り換える。これにより、ベルト表面10aに付着したインクが良好に除去される。
続いて駆動ローラー7の下側には、制御部28の制御のもと、搬送ベルト10を帯電させるベルト帯電手段24が設けられている。このベルト帯電手段24は、帯電ローラー25と、当該帯電ローラー25へ電圧を印加する電圧印加手段26とを備えて成る。
電圧印加手段26は交流電源、直流電源、公知のスイッチングレギュレータ、等によって構成された電源装置であり、交番電圧の整流、極性反転、パルス変調などを行える電源装置である。電圧印加手段26は、制御部28の制御のもと、帯電ローラー25に対し所定の交番電圧、または直流電圧を印加し、これによって搬送ベルト10にはベルト移動方向に沿ってプラス帯電領域とマイナス帯電領域とが交互に形成される。尚、帯電ローラー25は、例えば導電性ゴム材などで構成される。
尚、帯電手段24の上流側に、搬送ベルト10の帯電状態を予め解消させる除電手段を設けても良い。除電手段は、公知のイオン式の除電装置や除電ブラシに代表される自己放電式除電器等、種々のタイプの除電手段を用いることができる。
続いて、インクジェット記録ヘッド3、第1クリーニング部12のクリーニングブレード13、第2クリーニング部16の押圧ローラー17、帯電手段24の帯電ローラー25、のこれらのベルト移動方向における位置関係について説明する。
インクジェット記録ヘッド3は、駆動ローラー7と従動ローラー8との間におけるベルト区間(上側)で搬送ベルト10と対向しており、搬送ベルト10の移動方向においてインクジェット記録ヘッド3による記録領域は、図1に示す様に駆動ローラー7と従動ローラー8との間におけるベルト区間(上側)の中間位置Yc1より上流側に位置している。より好ましくは、記録領域は中間位置Yc1より上流側に偏倚した位置に配置されていると良い。
これによりインクジェット記録ヘッド3から帯電ローラー25の位置までの距離を確保することができるので、搬送ベルト10を帯電させるまでの間で、ベルト表面10aに付着したインク滴の乾燥時間を確保することができ、これにより良好な帯電状態を形成することができる。
加えて、インクジェット記録ヘッド3の下流側にスペースを確保することができるので、紙ジャム(詰まり)を検出する第2用紙検出センサー5などの配置が容易となる。
尚、インクジェット記録ヘッド3による記録領域が、ベルト区間(上側)の中間位置Yc1より上流側に偏倚した位置とは、必ずしも前記記録領域の全域が中間位置Yc1より上流側に位置することを意味するものではなく、より具体的には記録領域の中間位置Yc2がベルト区間(上側)の中間位置Yc1より上流側に位置することを意味するものである。
次に、第2クリーニング部16の押圧ローラー17がクリーニングシート18を介して搬送ベルト10に接する部分、即ち第2クリーニング部16によるクリーニング領域から、帯電ローラー25による帯電領域に至るベルト区間の長さをL2とする。また、第1クリーニング部12のクリーニングブレード13が搬送ベルトに接する部分、即ち第1クリーニング部12によるクリーニング領域から、第2クリーニング部16によるクリーニング領域に至るベルト区間の長さをL1とする。本実施形態では、L2>L1に設定されている。
これにより、第2クリーニング部16によるクリーニング領域から帯電領域までの距離を(長めに)確保することができる。即ち、搬送ベルト10を帯電させるまでの間で、第2クリーニング部16によりクリーニングされたベルト表面10aに残ったインク滴の乾燥時間を確保することができ、これにより良好な帯電状態を形成することができる。
続いて、図2を参照しつつ各構成要素の幅寸法と位置関係について説明する。図2において符号W1は記録用紙Pの最大幅を示している。符号W2は帯電ローラー25による帯電領域の幅を示している。符号W3はクリーニングブレード13によるクリーニング幅を示している。符号W4は押圧ローラー17がクリーニングシート18を押圧する幅、即ち第2クリーニング部16によるクリーニング幅を示している。符号W5は従動ローラー8が搬送ベルト10と接する領域の幅を示している。符号W6は搬送ベルト10の幅を示している。
図示するように、本実施形態においてW1〜W6の大小関係は、W6>W5>W4>W3>W2>W1となっている。加えて、幅W5の領域が幅W6の領域の内側に配置されている。同様に幅W4の領域が幅W5の領域の内側に配置されている。また幅W3の領域が幅W4の領域の内側に配置されている。また幅W2の領域が幅W3の領域の内側に配置されている。また幅W1の領域が幅W2の領域の内側に配置されている。
尚、図2(c)において符号9はテーパ9aを有する斜行規制カラーを示している。この構成は図4を参照しつつ説明した構成と同じであるが、再度説明すると、搬送ベルト10の内周面側において幅方向両端部にビード10bが設けられており、搬送ベルト10は、ビード10bが斜行規制カラー9のテーパ9aによって図2の横方向への移動が規制されることで、斜行が規制される。
搬送ベルト10において従動ローラー8から外れた領域(範囲W5の外側)は、ベルト表面位置が定まり難く、しかもビード10bがテーパ9aを乗り上がろうとすることに伴い搬送ベルト10が破損する虞があるから、ビード10bの位置でのベルト表面10aが下がり気味になる様に構成される。従ってこの領域では、クリーニングブレード13は無効となる。
以上、これまでの実施形態においてベルト表面10aがベルト端部において下がり気味になる場合を例に説明したが、ベルト端部の状態は下がり気味なる場合に限定されるものではない。例えば、ベルト端部が浮き上がり気味になる場合においても、ビード10bの部分は、ローラーによってバックアップされていないため、クリーニングブレード13等による当接圧が適正な圧力で作用することができないという弊害を生じる。この場合においても、これまで説明した幅関係にすることで前記弊害を解消することが可能である。
また、ビード10bがテーパ9aを乗り上がった際に搬送ベルト10がクリーニングブレード13に接触すると、搬送ベルト10にダメージを与える虞がある。従ってこの様な理由から、クリーニングブレード13による搬送ベルト10のクリーニング幅W3は、従動ローラー8が搬送ベルト10と接する幅W5より更に小さくすることが好ましい。
また、確実な静電吸着の観点から、帯電ローラー25が搬送ベルト10を帯電させる領域の幅より用紙幅を小さく、即ちW2>W1とすることが好ましい。加えて、ベルト表面10aに付着したインクが帯電ローラー25によるベルト帯電に悪影響を与えない様に、クリーニングブレード13による搬送ベルト10のクリーニング幅W3は、帯電ローラー25が搬送ベルト10を帯電させる領域の幅W2より大きくすることが好ましい。
以上の観点から各寸法の関係は、W6>W5>W3>W2>W1とすることが好ましいこととなる。
ここで上記寸法関係から、クリーニングブレード13による搬送ベルト10のクリーニング幅W3はベルト幅W1より小さくなるが、クリーニングブレード13によりベルト表面10aを掻き取る際、掻き取ったインクや紙粉がクリーニングブレード13両端から外側に逃げ、即ち掻き取り漏れとなり、そしてこれが堆積し、その堆積物がやがてインクジェット記録ヘッド3に接触して付着し、インク吐出に悪影響を及ぼす虞がある。
しかしながら、クリーニングブレード13による搬送ベルト10のクリーニング幅W3が、その下流側に位置する押圧ローラー17(クリーニングシート18も同じ幅である)による搬送ベルト10のクリーニング幅W4より狭いとともに、クリーニングシート18によるクリーニング領域の内側にクリーニングブレード13によるクリーニング領域が位置するので、クリーニングブレード13の両端から外側に逃げた掻き取り漏れのインクや紙粉等は押圧ローラー17によって捕獲される。
図3はこの様子を模式的に示したものであり、ベルト表面10a上にインクや紙粉等(異物dとする)が付着した状態(図3(A))で、クリーニングブレード13によりクリーニングが行われると、図3(B)に示す様に異物dがクリーニングブレード13の両端から外側に逃げ、堆積物dtとなる。この堆積物dtが、やがてインクジェット記録ヘッド3に付着する虞がある。
しかしながらクリーニングブレード13の下流側に配置された第2クリーニング部16は、クリーニングブレード13より幅広の押圧ローラー17及びクリーニングシート18を備えるので、堆積物dtが捕獲される(図3(C))。これにより、搬送ベルト10上にインク滴や紙粉等が堆積することを抑制し或いは防止することができ、搬送ベルト10をより一層確実にクリーニングすることが可能となる。
また本実施形態では、帯電ローラー25が搬送ベルト10を帯電させる帯電領域の幅W3は、第1クリーニング部12によるクリーニング幅より狭いとともに、第1クリーニング部12によるクリーニング領域の内側に帯電領域が位置する。従って帯電領域部分を良好にクリーニングすることができ、搬送ベルト10を良好に帯電させることができる。
また本実施形態では、インク吐出ノズルの配置領域幅W7は、帯電領域の幅W3より狭いとともに、前記帯電領域の内側にインク吐出ノズルの配置領域が位置する。これにより、インク吐出領域即ち記録領域において被記録媒体が搬送ベルト10に良好に吸着され、良好なインク吐出結果が得られる。
以上、説明した各実施例は一例であり、本発明がこれら実施例に限定されないことは言うまでもない。特に本実施形態では本発明をインクジェットプリンターに適用したが、その他液体噴射装置一般に適用することも可能である。
ここで、液体噴射装置とは、インクジェット式記録ヘッドが用いられ、該記録ヘッドからインクを吐出して被記録媒体に記録を行うプリンター、複写機及びファクシミリ等の記録装置に限らず、インクに代えてその用途に対応する液体を前記インクジェット式記録ヘッドに相当する液体噴射ヘッドから被記録媒体に相当する被噴射媒体に噴射して、前記液体を前記被噴射媒体に付着させる装置を含むものである。
液体噴射ヘッドとして、前記記録ヘッドの他に、液晶ディスプレー等のカラーフィルター製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレーや面発光ディスプレー(FED)等の電極形成に用いられる電極材(導電ペースト)噴射ヘッド、バイオチップ製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド、精密ピペットとしての試料噴射ヘッド等が挙げられる。
1 インクジェットプリンター、2 フィードローラー、3 インクジェット記録ヘッド、4 第1用紙検出センサー、5 第2用紙検出センサー、7 駆動ローラー、8 従動ローラー、9 斜行規制カラー、9a テーパー、10 搬送ベルト、10a ベルト表面、10b ビード、11 キャップユニット、12 第1クリーニング部、13 クリーニングブレード、14 モーター、16 第2クリーニング部、17 押圧ローラー、18 クリーニングシート、19 押圧ローラー、20 巻き取りローラー、21 供給ローラー、24 ベルト帯電手段、25 帯電ローラー、26 電圧印加手段、28 制御部、P 記録用紙

Claims (12)

  1. 被記録媒体に記録を行う記録手段により記録が行われる記録領域に対し被記録媒体搬送方向上流側に設けられた第1回転体、および前記記録領域に対し被記録媒体搬送方向下流側に設けられた第2回転体を含む複数の回転体にかけ渡され、前記複数の回転体の回転によって周回することにより被記録媒体を搬送する搬送ベルトと、
    前記搬送ベルトの周回方向において前記記録領域より被記録媒体搬送方向下流側に配置された、前記搬送ベルトをクリーニングする第1クリーニング部と、
    前記搬送ベルトの周回方向において前記第1クリーニング部より下流側に配置された、前記搬送ベルトをクリーニングする第2クリーニング部と、を備え、
    前記搬送ベルトの移動方向と直交する方向である幅方向における、前記第1クリーニング部による前記搬送ベルトのクリーニング幅は、前記搬送ベルトの移動方向と直交する方向である幅方向における、前記第2クリーニング部による前記搬送ベルトのクリーニング幅より狭いとともに、前記第2クリーニング部によるクリーニング領域の内側に前記第1クリーニング部によるクリーニング領域が位置する、
    ことを特徴とする被記録媒体搬送装置。
  2. 請求項1に記載の被記録媒体搬送装置において、前記第1クリーニング部は前記搬送ベルトのベルト表面をワイピングするブレード部材を備えて成る、
    ことを特徴とする被記録媒体搬送装置。
  3. 請求項2に記載の被記録媒体搬送装置において、前記ブレード部材は、前記第2回転体における搬送ベルトのかけ渡し範囲においてベルト表面が下向きとなる位置で前記搬送ベルトと接する、
    ことを特徴とする被記録媒体搬送装置。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載の被記録媒体搬送装置において、前記第2クリーニング部は、前記搬送ベルトに付着した堆積物を払拭する布帛を備えて構成される、
    ことを特徴とする被記録媒体搬送装置。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載の被記録媒体搬送装置において、前記搬送ベルトを帯電させるベルト帯電手段を備え、
    前記搬送ベルトの移動方向と直交する方向である幅方向における、前記ベルト帯電手段が前記搬送ベルトを帯電させる帯電領域の幅は、前記搬送ベルトの移動方向と直交する方向である幅方向における、前記第1クリーニング部によるクリーニング幅より狭いとともに、前記第1クリーニング部によるクリーニング領域の内側に前記帯電領域が位置する、
    ことを特徴とする被記録媒体搬送装置。
  6. 請求項5に記載の被記録媒体搬送装置において、前記記録手段は、液滴を吐出する液滴吐出ノズルを複数有し、
    前記搬送ベルトの移動方向と直交する方向である幅方向における、前記液滴吐出ノズルの配置領域幅は、前記搬送ベルトの移動方向と直交する方向である幅方向における、前記帯電領域の幅より狭いとともに、前記帯電領域の内側に前記液滴吐出ノズルの配置領域が位置する、
    ことを特徴とする被記録媒体搬送装置。
  7. 請求項5または6に記載の被記録媒体搬送装置において、前記搬送ベルトの周回方向において前記第2クリーニング部によるクリーニング領域から前記帯電領域に至る区間の長さは、前記第1クリーニング部によるクリーニング領域から前記第2クリーニング部によるクリーニング領域に至る区間の長さより長い、
    ことを特徴とする被記録媒体搬送装置。
  8. 請求項1から7のいずれか一項に記載の被記録媒体搬送装置において、前記搬送ベルトは、前記第1回転体と前記第2回転体との間におけるベルト区間で前記記録手段と対向しており、
    前記搬送ベルトの周回方向において前記記録領域は、前記第1回転体と前記第2回転体との間におけるベルト区間の中間位置より被搬送媒体搬送方向上流側に位置している、
    ことを特徴とする被記録媒体搬送装置。
  9. 請求項1から8のいずれか一項に記載の被記録媒体搬送装置において、前記記録手段は、被記録媒体搬送方向下流側に、前記搬送ベルト上の被記録媒体を検出する検出手段を備え、
    前記第2クリーニング部は、クリーニングの実行状態と非実行状態とを切り換え可能に構成されており、
    前記第2クリーニング部を制御する制御手段は、基準時から所定時間を経過して前記検出手段が被記録媒体を検出しない場合、前記第2クリーニング部を前記非実行状態から前記実行状態に切り換える、
    ことを特徴とする被記録媒体搬送装置。
  10. 被記録媒体に記録を行う記録手段と、
    前記記録手段と対向配置された、請求項1から9のいずれか一項に記載された前記被記録媒体搬送装置と、
    を備えた記録装置。
  11. 請求項9に記載の被記録媒体搬送装置において、
    前記第1クリーニング部は、クリーニングの実行状態と非実行状態とを切り換え可能に構成されており、
    前記第1クリーニング部を制御する制御手段は、基準時から所定時間を経過して前記検出手段が被記録媒体を検出しない場合、前記第1クリーニング部を前記実行状態から前記非実行状態に切り換える、
    ことを特徴とする被記録媒体搬送装置。
  12. 複数の回転体にかけ渡され、前記複数の回転体の回転によって周回することにより被記録媒体を搬送する搬送ベルトと、
    前記複数の回転体のうち何れか1つの前記回転体において対応するように配置された、前記搬送ベルトをクリーニングする第1クリーニング部と、
    前記搬送ベルトの周回方向において前記第1クリーニング部より下流側に配置された、前記搬送ベルトをクリーニングする第2クリーニング部と、を備え、
    前記搬送ベルトの移動方向と直交する方向である幅方向における、前記第1クリーニング部による前記搬送ベルトのクリーニング幅は、前記搬送ベルトの移動方向と直交する方向である幅方向における、前記第2クリーニング部による前記搬送ベルトのクリーニング幅より狭いとともに、前記第2クリーニング部によるクリーニング領域の内側に前記第1クリーニング部によるクリーニング領域が位置する、
    ことを特徴とする被記録媒体搬送装置。
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