JP6064336B2 - 車両制御装置 - Google Patents

車両制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6064336B2
JP6064336B2 JP2012030876A JP2012030876A JP6064336B2 JP 6064336 B2 JP6064336 B2 JP 6064336B2 JP 2012030876 A JP2012030876 A JP 2012030876A JP 2012030876 A JP2012030876 A JP 2012030876A JP 6064336 B2 JP6064336 B2 JP 6064336B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
torque
assist
electric motor
internal combustion
combustion engine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012030876A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013166464A (ja
Inventor
健太郎 河原
健太郎 河原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP2012030876A priority Critical patent/JP6064336B2/ja
Publication of JP2013166464A publication Critical patent/JP2013166464A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6064336B2 publication Critical patent/JP6064336B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/62Hybrid vehicles
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/72Electric energy management in electromobility

Landscapes

  • Hybrid Electric Vehicles (AREA)
  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)

Description

本発明は、内燃機関の出力軸にベルト等を介して機械的に連結された電動機を用いたトルクアシストの制御に関する。
オルタネータ機能とモータ機能を併せ持つ電動機を、ベルト等を介して内燃機関の出力軸に機械的に連結し、電動機のモータ機能を用いて内燃機関の始動を行なう構成が引用文献1に開示されている。
特許第4451468号
ところで、特許文献1の構成では、電動機のモータ機能の使用範囲が内燃機関の始動時に限られているが、燃費性能向上の観点からは、走行中にも電動機のモータ機能を用いて、いわゆるトルクアシストを行なうことが望ましい。
しかしながら、内燃機関の始動時と車両走行中とでは状況が異なる。例えば、運転者は内燃機関始動時における内燃機関の振動に対しては違和感を覚えにくいが、走行中のトルク変動による振動に対しては、始動時と同程度の振動であっても違和感を覚える可能性が高い。また、ベルト滑りについても、プーリが静止している状態と回転している状態とを同じに扱うことはできない。つまり、電動機によるトルクアシストについては、電動機による内燃機関始動とは異なる制御を検討する必要がある。
そこで、本発明では、走行中のトルクアシストに適した制御を行なう制御装置を提供することを目的とする。
本発明の車両制御装置は、内燃機関の運転状態を検出する運転状態検出手段と、ベルトまたはチェーンにより内燃機関の駆動軸に機械的に連結される電動機と、運転状態に応じて電動機を作動させる電動機制御手段とを備える。また、電動機制御手段は、駆動中の内燃機関の駆動軸に電動機により駆動力を付加するトルクアシストの要否を運転状態に基づいて判断し、トルクアシストを実行するトルクアシスト実行時において、内燃機関の駆動軸に印加するアシスト用トルクの大きさを運転状態に基づいて設定する。そして、電動機制御手段は、トルクアシストを開始するトルクアシスト開始時にアシスト用トルクを徐々に増大させるとともに、トルクアシストを終了するトルクアシスト終了時にアシスト用トルクを徐々に低下させ、運転者がアクセルペダル開度を減少させるアクセル操作を行なった場合、またはトルクアシストの開始から所定時間が経過した場合にトルクアシストを終了し、トルクアシストを所定時間の経過により終了する場合のアシスト用トルク減少速度を、運転者のアクセル操作に応じて終了する場合に比べて小さくする。
本発明によれば、トルクアシスト開始時にアシスト用トルクを徐々に増大させるので、トルクアシスト開始時にベルト等の張力が急激に増大することを防止して、ベルト等の滑りを防止することができる。
図1は本発明の実施形態に係るシステムの構成図である。 図2(A)は静止状態におけるベルト張力を示す図、図2(B)はトルクアシスト無しの状態におけるベルト張力を示す図、図2(C)はトルクアシスト有りの状態におけるベルト張力を示す図である。 図3はトルクアシスト用の制御ルーチンを示すフローチャートである。 図4は図3の制御ルーチンを実行した場合のタイムチャートである。
以下本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施形態を示すシステム構成図である。図中の実線はハードワイヤ接続を示し、破線は電力伝達経路を示し、一点鎖線はコントローラ・エリア・ネットワーク(以下、CANと称する)を示している。以下の説明では、図中上方を先端側、下方を基端側とする。
図1に示すように、内燃機関1は一方の側面に電動機2を、他方の側面にエアコンコンプレッサ4を、それぞれ図示しないブラケット等を介して備えている。内燃機関1のクランクシャフト先端に装着したクランクプーリ5と、電動機2の回転軸先端に装着した電動機プーリ6と、エアコンコンプレッサ4の回転軸先端に装着したコンプレッサプーリ7とにベルト8を巻掛けて、これらを機械的に連結する。
なお、図1ではクランクプーリ5、電動機プーリ6、及びコンプレッサプーリ7の3つのプーリを一本のベルト8で機械的に連結しているが、電動機プーリ6とコンプレッサプーリ7をそれぞれ別のベルト8でクランクプーリ5と機械的に連結してもよい。また、ベルトに代えてチェーンを用いてもよい。
内燃機関1は無段変速機(以下、CVTと称する)11との連結部付近にスタータ9を備える。スタータ9は、一般的な始動用のスタータと同様に進退動するピニオンギヤを備え、作動時にはピニオンギヤがクランクシャフト基端部に装着されたドライブプレートの外周に設けたギヤに係合し、クランキングを行なう。スタータ9の制御はアンダー・フード・スイッチングモジュール(以下、USMと称する)23が行い、作動に必要な電力はメインバッテリ16から供給される。USM23は、この他にエアコンアンプ22等の制御も行う。
CVT11は変速用のオイルポンプ10を備える。オイルポンプ10はCVTコントローラ20の変速指示に応じて作動する。
電動機2はインバータ3を備え、メインバッテリ16から供給された電力により駆動するモータ機能と、内燃機関1の駆動力により駆動して発電する発電機能を有する。また、電動機2の発電機能を使用する際に、発電電圧を可変に制御することが可能である。
モータ機能と発電機能の切り換えは、エンジンコントロールモジュール(以下、ECMと称する)19が行う。モータ機能を使用するのは、主にアイドルストップからの復帰時と、加速時等におけるトルクアシスト実行時である。トルクアシストとは、加速時や登坂路走行時のように大きな出力が必要な場合に、電動機2のモータ機能を使用して、内燃機関1の出力の補助を行なうことをいう。トルクアシストの制御については後述する。
メインバッテリ16は、第1電気負荷群40へ電力を供給する。第1電気負荷群40はトルクアシスト実行時にいわゆる瞬低と呼ばれる瞬間的な電圧降下を許容し得る電装品群である。上記のECM19、スタータ9、インバータ11の他に、例えば、ヘッドライトやワイパ等が含まれる。
また、本システムではサブバッテリ15を備える。サブバッテリ15は第2電気負荷群30へ電力を供給する。第2電気負荷群30は、トルクアシスト時の瞬低が許容し得ない電装品群であり、例えば各メータ、ナビゲーションシステム、エアコンディショナー等が含まれる。
メインバッテリ16とサブバッテリ15は、いずれも電動機2で発電された電力が充電される。ただし、サブバッテリ15と電動機2の間にはリレー17が介装されている。リレー17は、リレー17Aとリレー17Bの2つのリレーを備えており、いわゆる冗長系となっている。リレー17Aとリレー17Bの切り換えは、ECM19が行う。
ECM19は、アクセル開度センサ18、クランク角センサ12といった内燃機関1の運転状態を検出するセンサの検出信号を読み込み、これらに基づいて一般的な燃料噴射量や点火時期等の制御や上述したリレー17の制御の他、後述するトルクアシスト制御等を行なう。ECM19は中央演算装置(CPU)、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)及び入出力インタフェース(I/Oインタフェース)を備えたマイクロコンピュータで構成される。ECM19を複数のマイクロコンピュータで構成することも可能である。
また、ECM19は、CVTコントローラ20、電動パワーステアリングコントローラ21、エアコンアンプ22、USM23、及び各メータ24とCANを形成している。
次に、電動機2のモータ機能と発電機能の切り換えと、リレー17の切り換えについて、運転シーン毎に説明する。
(A)システム停止状態、例えば車両運行終了から次回運行までの間は、リレー17A、リレー17BをいずれもOFFにする。
(B)運転者の操作により内燃機関1を始動する場合は、リレー17A、リレー17BはいずれもOFFのまま、メインバッテリ16からスタータ9へ電力供給し、スタータ9により内燃機関1を始動させる。内燃機関1が完爆した後、電動機2は発電を行ない、リレー17A、リレー17BのいずれかをONにする。ここでは、電動機2の目標発電電圧は14V、メインバッテリ16、サブバッテリ15は満充電状態で14Vとする。これにより、電動機2で発電された電力によりメインバッテリ16、サブバッテリ15の充電を完了させる。
(C)定常走行時やトルクアシストを伴わない程度の加速時は、始動時と同様にリレー17A、リレー17BのいずれかをONにした状態を維持する。そして、電動機2の目標発電電圧を、例えば12V程度まで低下させることで電動機2を無発電状態にする。これにより、内燃機関1の負荷が低減し、燃費性能が向上する。
(D)減速時は、始動時と同様にリレー17A、リレー17BのいずれかをONにした状態を維持する。そして、電動機2は目標発電電圧を14Vとして回生発電を行ない、メインバッテリ16、サブバッテリ15への充電を行なう。
(E)車両運行中にいわゆるアイドルストップを行なう場合は、リレー17A、リレー17BはいずれもOFFにし、システム停止状態にする。
(F)アイドルストップからの復帰時は、リレー17A、リレー17BはいずれもOFFのままにする。メインバッテリ16から電動機2へ電力を供給し、電動機2をモータとして機能させて内燃機関1を始動させる。すなわち、アイドルストップからの復帰時には、スタータ9は用いずに、電動機2のモータ機能により内燃機関1を再始動させる。
(G)再始動時の完爆後は、アイドルストップ前の運転中とは逆のリレー17をONにし、電動機2を発電機能に切り換える。
(H)トルクアシスト実行時は、リレー17A、リレー17BをいずれもOFFにし、メインバッテリ16から電動機2へ電力を供給する。リレー17Aとリレー17BをいずれもOFFにすることで、サブバッテリ15と電動機2を電気的に切断する。これにより、トルクアシスト中もサブバッテリ15から第2電気負荷群30へ安定した電力供給を行なうことが可能となり、第2電気負荷群30の瞬低を防止できる。
なお、本実施形態では簡単のため、アクセル開度の変化速度が所定値以上となったらトルクアシストを開始し、アクセル開度が減少するまで、またはトルクアシスト開始から所定時間が経過するまでトルクアシストを継続するものとする。
(I)トルクアシスト終了後は、トルクアシスト実行前とは逆のリレー17をONにする。
次に、トルクアシストの制御内容について説明する。以下の説明における「アシスト用トルク」は、電動機2で出力を発生させることによって、クランクプーリ5に印加されることとなったトルクである。
図2は、クランクプーリ5と電動機プーリ6を機関正面から見た図である。なお、簡単のためコンプレッサプーリ7は省略し、クランクプーリ5と電動機プーリ6にベルト8を巻掛けた構成を示している。図2の(A)はシステム停止状態、(B)はトルクアシストを伴わない機関運転時、(C)はトルクアシスト実行中の状態を示している。
図2の(A)に示すように、ベルト8は張力Tpを与えられてクランクプーリ5と電動機プーリ6に巻掛けられている。この張力Tpを静止張力という。
定常走行時、つまり、内燃機関1の運転中に電動機2が発電機能を使用している状態では、図2の(B)に示すようにベルト8の張力のバランスが崩れ、一方は静止張力Tpより大きなTt、他方は静止張力Tpより小さなTsとなる。この張力差により電動機プーリ6に内燃機関1の動力が伝達される。ここで、張力Ttを張り側張力、張力Tsを緩み側張力と呼ぶ。
トルクアシスト実行時には、電動機プーリ6が駆動することにより、定常走行時に比べて張り側張力Ttは小さく、緩み側張力Tsは大きくなる。そして、トルクアシストを終了すると、再び図2の(B)の状態に戻る。つまり、トルクアシスト開始により張り側張力Ttは小さく、緩み側張力Tsは大きくなり、トルクアシスト終了により張り側張力Ttは大きく、緩み側張力Tsは小さくなる。
ところで、ベルト8にかかる張力が急激に大きくなると、ベルト8の劣化を促進するおそれがある。一方、ベルト8にかかる張力が急激に小さくなると、ベルト滑りが発生するおそれがある。
また、電動機2で発生する出力は、ベルト8を介して内燃機関1へ伝達され、クランクプーリ5に入力されるトルク、つまりアシスト用トルクになる。したがって、ベルト張力の変化が急激になるほど車両の加速度変化が急激になり、運転者はトルクショックを感じ易くなる。そこで、ECM19はベルト張力の急激な変動を抑制するために、以下に説明するようにトルクアシスト制御を行なう。
図3は、ECM19が実行するトルクアシストの制御ルーチンを示すフローチャートである。本制御ルーチンは、例えば10ミリ秒程度の短い間隔で繰り返し実行する。
ステップS100で、ECM19はアクセル開度センサ18の検出信号に基づき、内燃機関1の運転状態としてアクセル開度APOを読み込む。
ステップS110で、ECM19はアクセル開度変化速度△APOが予め設定した判定値以上であるか否かを判定する。判定値は、本システムを適用する車両の仕様毎に任意に設定するものである。△APOが判定値以上であればステップS120の処理を実行し、△APOが判定値より小さければステップS160の処理を実行する。
ステップS120で、ECM19はトルクアシストを開始してから設定時間を経過したか否かを判定する。トルクアシストを開始してからの経過時間(アシストタイムとも呼ぶ)は、ECM19に内蔵するタイマにより計測する。すなわち、トルクアシスト開始時に計測を開始し、トルクアシスト終了時にタイマを初期化する。設定時間は、トルクアシストによってメインバッテリ16の電力を過剰に消費することを防止するために設けるものであり、メインバッテリ16の容量等に応じて予め設定する。
アシストタイムが設定時間以内であれば、ステップS130の処理を実行し、設定時間を経過していたらステップS180の処理を実行する。なお、アシストタイムの計測が行われていない場合はステップS130の処理を実行する。
ステップS130で、ECM19はトルクアシストが可能か否かを、例えばメインバッテリ16の充電状態に基づいて判定する。トルクアシストを上述した設定時間実行し得る充電状態であればトルクアシスト可能と判定する。
ECM19は、トルクアシスト可能であればステップS140の処理を実行し、不可能であれば今回のルーチンを終了する。
ステップS140で、ECM19はアシスト指令をONにして、さらにアシスト用トルクの大きさ及びアシスト用トルクの増大速度を設定する。ここでは、まず、アシスト用トルクの大きさを、車速、機関回転速度、アクセル開度APO、アクセル開度変化速度△APO等の運転状態に基づいて設定し、アシスト用トルクの大きさと電動機2の回転速度に基づいて電動機2の発生トルクを設定する。そして、後述する電動機2の発生トルクの変化速度に基づいてアシスト用トルクの増大速度を設定する。
ステップS150で、ECM19は、ステップS140で設定した増大速度でアシスト用トルクが増大するように電動機2へ供給する電流を制御してトルクアシストを実行する。なお、アシスト用トルクが設定値に達したら、トルクアシスト指令がOFFになるまでその値を維持する。
一方、ステップS110でアクセル開度変化速度が判定値より小さいと判定した場合は、ECM19はステップS160でアクセル開度が減少しているか否かを判定する。アクセル開度が減少している場合はステップS170の処理を実行し、減少していない場合はステップS200の処理を実行する。ステップS200で、ECM19はアシストタイムが設定時間を超えているか否かの判定を行なう。アシストタイムが設定時間を超えている場合はステップS170の処理を実行し、超えていない場合は今回のルーチンを終了する。
ステップS170で、ECM19はトルクアシスト実行中か否かを判定し、実行中であればステップS180の処理を実行し、実行中でない場合は今回のルーチンを終了する。
ステップS180で、ECM19はアシスト指令をOFFにし、さらにアシスト用トルクの減少速度を設定する。なお、アシストタイムが設定時間を超えてアシスト指令がOFFになった場合は、アクセル開度APOが減少してアシスト指令がOFFになった場合に比べて、アシスト用トルクの減少速度をより緩やかに設定する。これは、アクセル操作により終了する場合は、運転者がその後のトルクショックの発生を予測できるのに対し、設定時間経過により終了する場合は運転者がその予測をできないからである。つまり、設定時間経過により終了する場合は、アクセル操作により終了する場合に比べ、運転者が許容し得るトルクショックが小さいので、アシスト用トルクの減少速度をより緩やかにする。
ここで、アシスト用トルクの減少速度の設定について説明する。
本実施形態では、電動機2の発生トルクの変化速度がトルクアシスト開始時のそれと同じになるように、アシスト用トルクの減少速度を設定する。電動機2の発生トルクの変化速度は、トルクショックやベルト滑り等を防止できる速度範囲を予め調べて、その範囲内の大きさに設定する。
電動機2の発生トルクは低回転時ほど高く、高回転時ほど低くなるという特性をもつ。そして、電動機2は、トルクアシストの開始時は終了時より回転速度が低いため、より高いトルクまで発生することになり、終了時は回転速度が高まった分だけトルクは低下する。したがって、電動機2の発生トルクの変化速度を、トルクアシストの開始時と終了時で同じにすると、アシスト用トルクの減少速度はアシスト用トルクの増大速度より遅くなる。
アシスト用トルクの増大速度と減少速度を上記のような関係にすると、アシスト用トルクの変化に要する時間(以下、アシスト用トルク変化時間という)は、トルクアシストの開始時よりも終了時の方が短くなる。つまり、電動機2の発生トルクが高くなる場合は緩やかに増大させることでトルクショック等を防止し、発生トルクが低くなるほど速やかに減少させることで、アシスト指令がOFFになってからアシスト用トルクがなくなるまでの応答性を向上させることができる。
フローチャートの説明に戻る。
ステップS190で、ECM19はステップS180で設定した減少速度でアシスト用トルクが減少するよう電動機2へ供給する電流を制御してトルクアシストを終了する。
図4は、上記制御ルーチンを実行した場合のタイムチャートである。図4中の破線は、比較の為に記載したチャートであり、トルクアシスト開始時及び終了時にアシスト用トルクをステップ的に変化させた場合のチャートである。なお、チャート中の「車両発生G」は、車両全体の加速度ではなく、アシスト用トルクによる加速度を抽出したものである。
タイミングT1で、アクセル開度が上記判定値以上のアクセル開度変化速度△APOで増大し、これに応じてアシスト指令がONになり、アシスト用トルクが増大し始めている。なお、実際にはアクセル開度が変化し始めた後でアクセル開度変化速度△APOを演算するので、アクセル開度が変化し始めてからアシスト指令がONになるまでに遅れ時間が生じるが、ここでは簡単の為、タイミングT1でアクセル開度が変化したらアシスト指令がONになるものとしている。
トルクアシストの開始後、アシスト用トルクが徐々に増大しているので、車両発生Gも徐々に増大している。これに対して、アシスト用トルクをステップ的に増大させると、車両発生Gもステップ的に増大している。すなわち、本実施形態のようにアシスト用トルクを徐々に増大させることにより、車両発生Gの増大が緩やかになり、その結果、車両の乗員に与えるトルクショックを軽減することができる。
また、アシスト用トルクを徐々に増大させることで、ベルト張力の変動は張り側張力Tt及び緩み側張力Tsのいずれも、アシスト用トルクをステップ的に増大させる場合に比べて緩やかになっている。これにより、ベルト8の劣化促進やベルト滑り、そして被水時の鳴きを防止することができる。
アクセル開度が一定となった後のタイミングT2で、アクアセルペダルが閉じられ、アシスト指令がOFFになると、アシスト用トルクが徐々に減少し始める。アシスト用トルクが徐々に減少すると、アシスト用トルクがステップ的に減少する場合に比べて、車両発生Gは緩やかに低下する。これにより、車両の乗員に与えるトルクショックを軽減することができる。また、ベルト張力も徐々に変化するので、アシスト用トルクを増大させる場合と同様に、ベルト8の劣化促進やベルト滑りを防止することができる。
タイミングT3で再びアクセル開度が増大し始め、アシスト指令がONになり、アシスト用トルクが徐々に増大している。ここでも、アシスト用トルクが徐々に増大することで、トルクショックの軽減や、ベルト8の劣化促進及びベルト滑り等を防止できる。
タイミングT3からアシストタイムの設定時間が経過したタイミングT4では、アクセルペダルは踏み込まれたままであるが、設定時間が経過したことでアシスト指令がOFFになっている。したがって、タイミングT2と比べて緩やかにアシスト用トルクが減少している。これにより、運転者が意図しないタイミングでトルクアシストを終了しても、運転者に対してトルクショックを感じ難くさせることができる。
以上説明した本実施形態の効果について説明する。
トルクアシストを開始するときはアシスト用トルクを徐々に増大させるので、ベルト8の張力変動を緩やかにすることができる。つまり、トルクアシスト開始に伴って、張り側張力Ttが急激に大きく、緩み側張力Tsが急激に小さくなることを防止できる。ベルト張力が急激に増大すればベルト8の劣化を促進し、逆に急激に減少すればベルト滑りが発生し易くなるが、上記のようにベルト張力の変動を緩やかにすることで、ベルト8の劣化促進やベルト滑りを防止することができる。また、急激なトルク変動によるトルクショックを抑制することができる。
トルクアシストを終了するときはアシスト用トルクを徐々に減少させるので、トルクアシスト開始時と同様に、トルクショックを抑制し、かつ、ベルト張力の変動を緩やかにしてベルト8の劣化促進やベルト滑りを防止することができる。また、水たまりを走行する等してベルト8が被水した状態での鳴きの発生を防止することができる。
トルクアシスト終了時のアシスト用トルク減少速度を、トルクアシストの開始時のアシスト用トルク増大速度より速くするので、トルクアシストを開始、終了する応答性を犠牲に煤ことなく、トルクショックやベルト滑り等を防止することができる。
アクセルペダル操作によりトルクアシストを終了する場合は、アシストタイムが設定時間を経過したために終了する場合よりも、アシスト用トルクの減少速度を小さく設定するので、車両の乗員にトルクショックを感じさせ難くすることができる。
なお、図1のシステム構成図では、変速機としてCVT11が記載されているが、他の変速機、例えば有段自動変速機や手動変速機であっても構わない。
また、本発明は上記の実施の形態に限定されるわけではなく、特許請求の範囲に記載の技術的思想の範囲内で様々な変更を成し得ることは言うまでもない。
1 内燃機関
2 電動機
3 インバータ
5 クランクプーリ
6 電動機プーリ
8 ベルト
9 スタータ
15 サブバッテリ
16 メインバッテリ
17 リレー
19 エンジンコントロールモジュール(ECM)

Claims (1)

  1. 内燃機関の運転状態を検出する運転状態検出手段と、
    ベルトまたはチェーンにより前記内燃機関の駆動軸に機械的に連結される電動機と、
    前記運転状態に応じて前記電動機を作動させる電動機制御手段と、
    を備える車両制御装置において、
    前記電動機制御手段は、駆動中の前記内燃機関の駆動軸に前記電動機により駆動力を付加するトルクアシストの要否を前記運転状態に基づいて判断し、前記トルクアシストを実行するトルクアシスト実行時において、前記内燃機関の駆動軸に印加するアシスト用トルクの大きさを前記運転状態に基づいて設定するとともに、前記トルクアシストを開始するトルクアシスト開始時に前記アシスト用トルクを徐々に増大させるとともに、前記トルクアシストを終了するトルクアシスト終了時に前記アシスト用トルクを徐々に低下させ、
    前記電動機制御手段は、さらに、運転者がアクセルペダル開度を減少させるアクセル操作を行なった場合、または前記トルクアシストの開始から所定時間が経過した場合に前記トルクアシストを終了し、前記トルクアシストを前記所定時間の経過により終了する場合のアシスト用トルク減少速度を、運転者のアクセル操作に応じて終了する場合に比べて小さくすることを特徴とする車両制御装置。
JP2012030876A 2012-02-15 2012-02-15 車両制御装置 Active JP6064336B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012030876A JP6064336B2 (ja) 2012-02-15 2012-02-15 車両制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012030876A JP6064336B2 (ja) 2012-02-15 2012-02-15 車両制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013166464A JP2013166464A (ja) 2013-08-29
JP6064336B2 true JP6064336B2 (ja) 2017-01-25

Family

ID=49177253

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012030876A Active JP6064336B2 (ja) 2012-02-15 2012-02-15 車両制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6064336B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6183338B2 (ja) * 2014-11-27 2017-08-23 マツダ株式会社 エンジンの自動停止制御装置
KR101714212B1 (ko) * 2015-09-09 2017-03-08 현대자동차주식회사 하이브리드 차량의 벨트 연결 전기동력원 제어 방법 및 장치

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3543566B2 (ja) * 1997-09-22 2004-07-14 日産自動車株式会社 ハイブリッドシステム車両の制御装置
JP2004108342A (ja) * 2002-09-20 2004-04-08 Toyota Motor Corp 車両用駆動制御装置
JP3925472B2 (ja) * 2003-07-31 2007-06-06 マツダ株式会社 ハイブリッド車両の制御装置
JP4252500B2 (ja) * 2004-06-22 2009-04-08 三菱電機株式会社 車両制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013166464A (ja) 2013-08-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9376970B2 (en) Vehicle control device
JP5382224B2 (ja) 内燃エンジンの自動停止装置及び自動停止方法
JP5024626B2 (ja) 車両用発電機の制御装置
JP5928177B2 (ja) トルクアシスト制御装置
JP2002371877A (ja) 車載内燃機関の自動停止制御装置
WO2013027511A1 (ja) ハイブリッド車両の制御装置
JP6446886B2 (ja) モータ制御装置
JP6102090B2 (ja) 車両の駆動制御装置
KR20160033175A (ko) 하이브리드 차량의 제어 장치
JP3541875B2 (ja) ハイブリッド車のエンジン始動装置
JP6064336B2 (ja) 車両制御装置
JP2009095161A (ja) エンジンの制御装置
JP6060535B2 (ja) 車両の駆動装置
JP4483697B2 (ja) 発電制御システム
JP6123161B2 (ja) 発電制御装置
JP6012400B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP2004162624A (ja) 車両のエンジン自動停止装置
JP7147130B2 (ja) ハイブリッド車両の駆動制御装置
JP6406835B2 (ja) 制御装置
JP6398606B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP6011049B2 (ja) 中間固着診断装置
JP6036085B2 (ja) エンジン始動装置
JP6007816B2 (ja) 車両の制御装置
WO2015159876A1 (ja) 車両用制御装置
JP6742669B2 (ja) 車両用制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20141224

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20151127

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20151201

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160126

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20160628

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160914

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20160926

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20161122

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20161205

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6064336

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151