JP6063709B2 - 積層型多孔性フィルムおよびそれを用いた包装体用蓋材 - Google Patents
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すなわち、本発明は、
(1)中間層と表裏層の少なくとも3層を有し、前記中間層はポリオレフィン系樹脂と充填剤を主成分とし、前記表裏層はポリプロピレン系樹脂を主成分とし、かつ、ポリオレフィン・ポリスチレン系エラストマーを含み、二軸方向に延伸されてなる積層型多孔性フィルムの製造方法であって、未延伸フィルムを、0℃以上60℃未満の温度範囲で1.2〜2倍延伸した後、70℃以上140℃未満の温度範囲で1.5倍〜3倍延伸し、かつ、横方向に90〜160℃の温度範囲で1.5〜4倍延伸する積層型多孔性フィルムの製造方法。
(2)前記中間層が、ポリオレフィン系樹脂を20〜80 質量%、充填剤を20〜80質量%含有する上記(1)に記載の積層型多孔性フィルムの製造方法。
(3)前記充填剤の平均粒径が0.5〜2μmである上記(1)から(2)のいずれかに記載の積層型多孔性フィルムの製造方法。
(4)前記表裏層が、ポリプロピレン系樹脂を50〜90質量%、ポリオレフィン・ポリスチレン系エラストマーを10〜50質量%含有する上記(1)から(3)のいずれかに記載の積層型多孔性フィルムの製造方法。
(5)厚みが100μm以上500μm 以下、透気度が20秒/100cc以上200秒/100cc以下である上記(1)から(4)のいずれかに記載の積層型多孔性フィルムの製造方法。
(6)突刺し強度が400gf以上である上記(1)から(5)のいずれかに記載の積層型多孔性フィルムの製造方法。
さらに本発明によれば、医療用ブリスター包装体等の蓋材等に好適な、前記積層型多孔性フィルムを用いた、包装体用蓋材を提供することができる。
本発明のフィルムの中間層に用いられるポリオレフィン系樹脂は、プロピレン、エチレン等のオレフィン炭化水素を単量体成分として含む重合体をいう。ポリオレフィン系樹脂はホモポリマーであってもコポリマーであってもよい。コポリマーである場合、オレフィン炭化水素の共重合割合は50質量%以上であることが好ましく、70質量%以上であってもよいし、90質量%以上であってもよい。ポリオレフィン系樹脂としては、例えば、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂、エチレン−プロピレン共重合体等が挙げられ、とりわけポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂が好ましい。
ポリプロピレン系樹脂は、ポリプロピレンを単量体成分として含む重合体であり、ホモポリマーであってもコポリマーであってもよい。コポリマーである場合ランダムコポリマーであってもよいし、ブロックコポリマーであってもよい。また、コポリマーである場合、共重合成分に限定はなく、例えば、エチレン、ブテン、ヘキセン等が挙げられる。
ポリプロピレン系樹脂がコポリマーである場合、プロピレンの共重合割合は50質量%以上であることが好ましく、70質量%以上であってもよいし、90質量%以上であってもよい。
また、ポリオレフィン系樹脂を重合する際に用いる触媒にも特に制限はなく、チーグラー・ナッタ系の触媒やメタロセン系の触媒などを使用することができる。また、立体規則性にも特に制限はなく、アイソタクチックやシンジオタクチックを使用することができる。
また、用いるポリオレフィン系樹脂は、いかなる結晶性や融点を有するものであってもよく、得られる多孔性フィルムの物性や用途に応じて、異なる性質を有する2種のポリオレフィン系樹脂を特定範囲で配合したポリオレフィン系樹脂組成物を用いても良い。
本発明のフィルムの中間層に用いられる充填剤としては、無機系、有機系その他一般に知られる各種充填剤を用いることができる。
無機粒子の充填剤としては例えば、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、炭酸バリウム、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、酸化チタン、シリカ、タルク等が挙げられる。これらの中では、硫酸バリウムが好ましい。これらの充填剤は、単独で用いてもよく、2種以上を混合しても用いてもよい。炭酸カルシウム等の水中懸濁液のPHが9を越える高い塩基性化合物の粒子を使用して製造した多孔性フィルムは、肌に刺激を与えるため人体と接することが多い用途では使用が制限されることから、PH6〜9程度の中性化合物である硫酸バリウムなどを用いることが好ましい。
本発明のフィルムの表裏層に用いられるポリプロピレン系樹脂は、ホモプロピレン(プロピレン単独重合体)、またはプロピレンとエチレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−へキセン、1−へプテン、1−オクテン、1−ノネンもしくは1−デセンなどα−オレフィンとのランダム共重合体またはブロック共重合体などが挙げられる。この中でも、本発明のフィルムの透気度、機械的強度などを維持する観点から、ホモポリプロピレンがより好ましい。ポリプロピレン系樹脂は、いかなる結晶性や融点を有するものであってもよく、得られる積層型多孔性フィルムの物性や用途に応じて、異なる性質を有する2種以上のポリプロピレン系樹脂を、任意の配合比率で配合したものであってもよい。
本発明のフィルムの表裏層に用いられるポリオレフィン・ポリスチレン系エラストマーは、オレフィン系及びスチレン系の重合体あるいは共重合体であって、常温付近でゴム状弾性を示すものであれば良く特に制限はない。具体的には、スチレン−水添イソプレンブロックコポリマー等のスチレン−オレフィンブロックコポリマーや、スチレン−エチレン−ブチレン−スチレンブロックコポリマー等のスチレン−オレフイン−スチレンブロックコポリマー、スチレン−ブタジエン−スチレンブロックコポリマー、スチレン−イソプレン−スチレンブロックコポリマー等が挙げられる。中でも、スチレン−水添イソプレン−スチレンブロックコポリマーや、スチレン−エチレン−ブチレン−スチレンブロックコポリマーが好適に用いられる。
積層構成としては、表裏層と中間層の少なくとも3層を有する。必要に応じて、表裏層と中間層の間にさらに別の層を追加してもよい。
本発明のフィルムは、まず、各層原料を混合し、実質的に未延伸のフィルムを、共押出方法にて製造する。
各層原料の混合方法は、一軸または二軸押出機、バンバリーミキサー、ミル、ニーダーブレンダーなど、各種公知の方法を採用することができ、これらの方法を用いて、あらかじめ各成分を溶融混合し、ペレット状に加工したものを押出成形に用いてもよいし、溶融混合し直接押出成形を行ってもよい。
共押出方法としては、Tダイ押出成形、インフレーション成形、カレンダー成形、スカイフ法等の各種成形方法を採用し得るが、中でも、本発明のフィルムに要求される物性や用途の観点からは、Tダイ押出成形が好ましい。
延伸方法としては、ロール、テンター、チューブラー、オートグラフ等の各種方法を採用し得るが、本発明のフィルムの延伸方法としては、ロールによる縦延伸工程と、テンターによる横延伸工程を組み合わせた、逐次二軸延伸を採用することが好適である。
さらに、本発明のフィルムの製造方法は、縦延伸工程において、1段目として冷延伸工程、2段目として熱延伸工程の2段階の延伸工程を行うことが好ましい。縦延伸工程を2段階で行うことにより、得られる多孔性フィルムは、高度な透気性を備えたものとなる。またフィルム外観にも優れたものとなる。
縦延伸1段目の冷延伸工程は、延伸温度は0℃以上60℃未満、好ましくは10℃以上40℃未満とすることが好ましい。延伸倍率は1.1〜3倍、好ましくは1.2〜2倍とすることが好ましい。
縦延伸2段目の熱延伸工程は、延伸温度は70℃以上140℃未満、好ましくは90℃以上120℃未満とすることが好ましい。延伸倍率は1.1〜5倍、好ましくは1.5〜3倍とすることが好ましい。
横延伸工程については、延伸温度は90〜160℃、好ましくは120〜150℃とすることが好ましい。延伸倍率は、1.5〜4倍、好ましくは2〜3倍とすることが好ましい。
なお、上述の各延伸工程に加えて、更に延伸工程を追加することもできる。
本発明のフィルムは、粉落ちもなく衛生性に優れ、高い突き刺し強度を有し、滅菌処理に必要とされる高度な通気性をムラなく均一かつ十分に有するので、医療用ブリスター包装体用蓋材として好適である。
JIS P8117に準拠し、王研式透気度試験機EGO1型(旭精工製)にて測定した。
島津製万能型試験機AGS−Xを用い、針の直径1.0mm、押し込み速度300mm/minの条件で測定し、膜が破れる時の最大荷重を突刺し強度(針貫通強度)とした。
10cm角に切ったサンプルの表裏面を、5cm角の黒色発泡クロロプレンゴム(イノアックコーポレーション社製、製品番号C−4205)で10往復こすり、目視評価を行った。
・評価基準
○:粉落ちが生じていなかった。 ×:粉落ちが生じた。
(ポリオレフィン系樹脂)
PO1:日本ポリプロ社製 商品名「ノバテックPP FY6HA」
MFR=2.4g/10分、融点=158℃
PO2:プライムポリマー社製 商品名「ハイゼックス 3300F」
MFR=1.1g/10分、融点=132℃
PO3:日本ポリエチ社製 商品名「ノバテック SF240」
MFR=2.0g/10分、融点=126℃
(ポリプロピレン系樹脂)
PP1:日本ポリプロ社製 商品名「ノバテックPP FY6HA」
MFR=2.4g/10分、融点=158℃
(ポリオレフィン・ポリスチレン系エラストマー)
EL1:クラレ社製 商品名「セプトン1001」
スチレン−水添イソプレンブロックコポリマー
EL2:クラレ社製 商品名「セプトン8006」
スチレン−エチレン−ブチレン−スチレンブロックコポリマー
EL3:クラレ社製 商品名「セプトン2006」
スチレン−水添イソプレン−スチレンブロックコポリマー
EL4:クラレ社製 商品名「セプトン8004」
スチレン−エチレン−ブチレン−スチレンブロックコポリマー
(充填剤)
充填剤1:硫酸バリウム、平均粒径=1.1μm
中間層組成物:ポリオレフィン系樹脂として、PO1を40質量%、充填剤1を60質量%の割合で配合し、これに加えて、硬化ひまし油(KFトレーディング社製、商品名「H−COP」)を2.4重量部、酸化防止剤(BASF社製、商品名「イルガフォス168」)0.16重量部、熱安定剤(BASF社製、商品名「イルガノックス1010」)0.08重量部を添加し、同方向二軸押出機(東芝機械株式会社製、口径=40mmφ、L/D=32)に投入し、設定温度240℃で溶融混練してストランドダイより押出した後、ストランドを水中で冷却固化し、カッターによりストランドをカットし、ペレット状に加工した中間層組成物A1を作製した。
表裏層組成物:ポリプロピレン系樹脂としてPP1を60質量%、ポリオレフィン・ポリスチレン系エラストマーとしてEL1を40質量%の割合で配合し、同方向二軸押出機(東芝機械株式会社製、口径=40mmφ、L/D=32)に投入し、設定温度200℃で溶融混練してストランドダイより押出した後、ストランドを水中で冷却固化し、カッターによりストランドをカットし、ペレット状に加工した表裏層組成物B1を作製した。
得られた中間層組成物A1と表裏層組成物B1を別々の押出機で押出し、多層成型用のTダイを用い延伸後の膜厚比率がB1/A1/B1=1/4/1となるように200℃の溶融状態で積層させた後、シートを作製した。
次に、得られた原反シートを、ロール延伸機にて、縦方向に、延伸温度20℃、延伸倍率1.5倍で延伸した後、さらに延伸温度120℃、延伸倍率2倍で延伸し、次いで、この縦延伸フィルムの端部をテンタークリップで保持し、テンターオーブン内で、横方向に延伸温度145℃、延伸倍率3倍で延伸を行い、厚み平均130μmの多孔性フィルムを得た。
実施例1の表裏層組成物B1において、ポリオレフィン・ポリスチレン系エラストマーをEL2に変更したこと以外は、実施例1と同様に成形し、厚み平均150μmの多孔性フィルムを得た。
実施例1の表裏層組成物B1において、ポリオレフィン・ポリスチレン系エラストマーをEL3に変更したこと以外は、実施例1と同様に成形し、厚み平均140μmの多孔性フィルムを得た。
実施例1の表裏層組成物B1において、配合割合を変更したことと、ポリオレフィン・ポリスチレン系エラストマーをEL4に変更したこと以外は、実施例1と同様に成形し、厚み平均140μmの多孔性フィルムを得た。
実施例1の中間層組成物A1において、配合割合を変更し、さらに得られた原反シートを、縦方向に20℃延伸する際の延伸倍率を1.3倍としたこと以外は、実施例4と同様に成形し、厚み平均140μmの多孔性フィルムを得た。
実施例1の中間層組成物A1において、配合割合を変更し、さらに得られた原反シートを、縦方向に20℃で延伸する際の延伸倍率を1.2倍としたこと以外は、実施例4と同様に成形し、厚み平均120μmの多孔性フィルムを得た。
中間層組成物:ポリオレフィン系樹脂としてPO2を12質量%とPO3を28質量%、充填剤1を60質量%の割合で配合し、これに加えて、硬化ひまし油(KFトレーディング社製、商品名「H−COP」)を2.4質量部、酸化防止剤(BASF社製、商品名「イルガフォス168」)を0.16質量部、熱安定剤(BASF社製、商品名「イルガノックス1010」)0.08質量部を添加し、同方向二軸押出機(東芝機械株式会社製、口径=40mmφ、L/D=32)に投入し、設定温度240℃で溶融混練してストランドダイより押出した後、ストランドを水中で冷却固化し、カッターによりストランドをカットし、ペレット状に加工した中間層組成物A2を作製した。
表裏層組成物:ポリプロピレン系樹脂としてPP1を70質量%、ポリオレフィン・ポリスチレン系エラストマーとしてEL1を30質量%の割合で配合し、同方向二軸押出機(東芝機械株式会社製、口径=40mmφ、L/D=32)に投入し、設定温度200℃で溶融混練してストランドダイより押出した後、ストランドを水中で冷却固化し、カッターによりストランドをカットし、ペレット状に加工した表裏層組成物B2を作製した。
得られた中間層組成物A2と表裏層組成物B2を別々の押出機で押出し、多層成型用のTダイを用い延伸後の膜厚比率がB2/A2/B2=1/4/1となるように200℃の溶融状態で積層させた後、シートを作製した。
次に、得られた原反シートを、ロール延伸機にて、縦方向に延伸温度20℃、延伸倍率1.5倍で延伸した後、さらに延伸温度110℃、延伸倍率2倍で延伸し、次いで、この縦延伸フィルムの端部をテンタークリップで保持し、テンターオーブン内で、横方向に延伸温度100℃、延伸倍率3倍で延伸を行い、厚み平均130μmの多孔性フィルムを得た。
実施例1の表裏層組成物B1において、ポリオレフィン・ポリスチレン系エラストマーを、ポリアミド系樹脂(東レ社製、商品名「アミランCM1041LO」)30質量%、相溶化剤(デュポン社製、商品名「フサボンドE265」)10質量%としたこと以外は実施例1と同様に成形した。
実施例7の表裏層組成物B2において、PP1の代わりに、PO2を用いた以外は、実施例7と同様に成形し、厚み平均120μmの多孔性フィルムを得た。
中間層組成物:実施例1のポリオレフィン系樹脂をPO2に代えて、中間層組成物A3を作製した。
表裏層組成物:実施例7のポリプロプレン系樹脂に代えて、PO2を用いて、表裏層組成物B3を作製した。
得られた中間層組成物A3と表裏層組成物B3を別々の押出機で押出し、多層成型用のTダイを用い延伸後の膜厚比率がB3/A3/B3=1/4/1となるように200℃の溶融状態で積層させた後、シート化させた。
次に、得られた原反シートを、ロール延伸機にて、縦方向に延伸温度20℃、延伸倍率1.5倍で延伸した後、さらに延伸温度120℃、延伸倍率2倍で延伸し、次いで、この縦延伸フィルムの端部をテンタークリップで保持し、テンターオーブン内で、横方向に延伸温度100℃、延伸倍率3倍で延伸を行い、厚み平均120μmの多孔性フィルムを得た。
実施例7と同様に中間層組成物A2を作製し、得られた中間層組成物A2を200℃で単層で押出し、シート化させた。
次に、得られた原反シートを、実施例7と同様に成形し、多孔性フィルムを得た。
比較例1で示したとおり、表裏層のポリオレフィン・ポリスチレン系エラストマーの代わりにポリアミド系樹脂を使用した場合、ポリアミド系樹脂の分散不良のために成形できず、フィルムが得られなかった。
比較例2,3で示したとおり、表裏層のポリプロピレン系樹脂の代わりにポリエチレン系樹脂を使用した場合、透気特性は良好であるものの、透気滅菌包材に必要な高い突刺し強度が得られなかった。また、延伸ムラが起こり、フィルム厚みや透気度の均一性が得られなかった。
さらに、比較例4で示したとおり、充填剤とポリオレフィン系樹脂のみで多孔性フィルムを作成した場合、粉落ち試験での粉落ちが目立ち、衛生面での問題を解消させることができなかった。
Claims (6)
- 中間層と表裏層の少なくとも3層を有し、前記中間層はポリオレフィン系樹脂と充填剤を主成分とし、前記表裏層はポリプロピレン系樹脂を主成分とし、かつ、ポリオレフィン・ポリスチレン系エラストマーを含み、二軸方向に延伸されてなる積層型多孔性フィルムの製造方法であって、
未延伸フィルムを、縦方向に0℃以上60℃未満の温度範囲で1.2〜2倍延伸した後、70℃以上140℃未満の温度範囲で1.5倍〜3倍延伸し、かつ、横方向に90〜160℃の温度範囲で1.5〜4倍延伸する積層型多孔性フィルムの製造方法。 - 前記中間層が、ポリオレフィン系樹脂を20〜80質量%、充填剤を20〜80質量%含有する請求項1 に記載の積層型多孔性フィルムの製造方法。
- 前記充填剤の平均粒径が0.5〜2μmである請求項1から2のいずれかに記載の積層
型多孔性フィルムの製造方法。 - 前記表裏層が、ポリプロピレン系樹脂を50〜90質量%、ポリオレフィン・ポリスチレン系エラストマーを10〜50質量%含有する請求項1から3のいずれかに記載の積層型多孔性フィルムの製造方法。
- 厚みが100μm以上500μm 以下、透気度が20秒/100cc以上200秒/100cc以下である請求項1 から4のいずれかに記載の積層型多孔性フィルムの製造方法。
- 突刺し強度が400gf以上である請求項1から5のいずれかに記載の積層型多孔性フィルムの製造方法。
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