JP6062297B2 - 非水電気化学デバイス用電解液及びリチウムイオン二次電池 - Google Patents
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Description
フッ素原子を有するカーボネート化合物と、
該フッ素原子を有するカーボネート化合物100質量部に対して0.0001質量部以上10質量部以下の、カーボネート基を2以上有する化合物と、
リチウム塩と、
を含む、非水電気化学デバイス用電解液。
〔2〕
前記フッ素原子を有するカーボネート化合物が、フッ素原子を有する環状カーボネート化合物を含む、前項〔1〕に記載の非水電気化学デバイス用電解液。
〔3〕
前記カーボネート基を2以上有する化合物が、環状カーボネート基を有する、前項〔1〕又は〔2〕に記載の非水電気化学デバイス用電解液。
〔4〕
2cP以下の粘度を有する非プロトン性溶媒をさらに含む、前項〔1〕〜〔3〕のいずれか1項に記載の非水電気化学デバイス用電解液。
〔5〕
前記非プロトン性溶媒が、フッ素原子を有する溶媒を含む、前項〔1〕〜〔4〕のいずれか1項に記載の非水電気化学デバイス用電解液。
〔6〕
前項〔1〕〜〔5〕のいずれか1項に記載の非水電気化学デバイス用電解液を含む、リチウムイオン二次電池用電解液。
〔7〕
前項〔1〕〜〔5〕のいずれか1項に記載の非水電気化学デバイス用電解液又は〔6〕に記載のリチウムイオン二次電池用電解液と、正極と、負極と、を備え、
前記正極は、リチウムイオンを吸蔵及び放出することが可能な材料な、1種以上の正極活物質を含有し、
前記負極は、リチウムイオンを吸蔵及び放出することが可能な材料及び金属リチウムからなる群より選ばれる1種以上の負極活物質を含有する、
リチウムイオン二次電池。
〔8〕
前記正極活物質は、リチウム含有化合物を含む、前項〔7〕に記載のリチウムイオン二次電池。
〔9〕
前記負極活物質は、金属リチウム、炭素材料、珪素材料、及び、リチウムと合金形成が可能な元素を含む材料からなる群より選ばれる1種以上の材料を含む、前項〔7〕又は〔8〕に記載のリチウムイオン二次電池。
本実施形態に係る非水電気化学デバイス用電解液(以下、「非水電解液」ともいう。)は、
フッ素原子を有するカーボネート化合物と、
該フッ素原子を有するカーボネート化合物100質量部に対して0.0001質量部以上10質量部以下の、カーボネート基を2以上有する化合物と、
リチウム塩と、を含む。
本実施形態に係る非水電解液はフッ素原子を有するカーボネート化合物を含む。フッ素原子を有するカーボネート化合物は、本実施形態に係る非水電解液中で、電極電解液界面制御(Solid Electrolyte Interface(SEI)形成),電解液の耐酸化性(高電圧特性)向上という機能を果たす。ここで、「フッ素原子を有するカーボネート化合物」とは、カーボネート基(−O−(C=O)−O−)とフッ素原子を1つ以上有する化合物をいう。このようなフッ素原子を有するカーボネート化合物としては、特に限定されないが、例えば、下記式(1)又は(2)で表される化合物が挙げられる。このなかでも、式(1)で表される化合物のような、フッ素原子を有する環状カーボネート化合物が好ましい。環状カーボネート化合物を含むことにより、フッ素原子を有するカーボネート化合物の有する機能がより優れる傾向にある。フッ素原子を有するカーボネート化合物は、1つのカーボネート基を有する化合物であることが好ましい。
本実施形態に係る非水電解液は、カーボネート基を2以上有する化合物を含む。カーボネート基を2以上有する化合物は、環状カーボネート基を有することが好ましい。環状カーボネート基を有することにより、電極電解液界面制御能が向上し,長期の電池特性(サイクル特性)がより優れる傾向にある。また、カーボネート基を2以上有する化合物は、他の官能基を含んでもよい。このようなカーボネート基を2以上含む化合物を用いることにより、充放電でフッ素原子を有するカーボネート化合物に由来するSEIが生成する際に、SEIの中にカーボネート基を2以上含む化合物に由来する物質を含ませることができる。カーボネート基を2以上有する化合物はフッ素原子を有するカーボネート化合物との親和性や反応性が優れるため、欠陥やムラの少ない、安定で良好なSEIを形成することができ、高温耐久性、耐電圧性能等の電池特性をより向上させる。なお、カーボネート基を2以上有する化合物は、上記フッ素原子を有するカーボネート化合物に該当するものを除く。
X−Z−Y (3)
(X及びYは、それぞれ独立に、下記式(4)又は式(5)に示す基であり、ZはO、S、SO2、炭素数が1〜4の2価の炭化水素基、又は、エステル基、カーボネート基、エーテル基、チオエーテル基、若しくはスルホニル基を有する2価の基である。)
本実施形態に係る非水電解質は、リチウム塩を含む。リチウム塩としては、特に限定されないが、例えば、炭素原子をアニオンに含まない無機リチウム塩と、炭素原子をアニオンに含む有機リチウム塩とが挙げられる。なお、リチウム塩としては、無機リチウム塩又は有機リチウム塩を1種単独で用いても、これらを併用してもよい。
LiC(SO2R3)(SO2R4)(SO2R5) (5a)
LiN(SO2OR6)(SO2OR7) (5b)
LiN(SO2R8)(SO2OR9) (5c)
(式中、R3、R4、R5、R6、R7、R8及びR9は、互いに同一であっても異なっていてもよく、炭素数1〜8のパーフルオロアルキル基を示す。)
本実施形態に係る非水電解液は、他の非水溶媒をさらに併用してもよい。他の非水溶媒を用いることにより、リチウム塩の溶解性、伝導度及び電離度がより向上する傾向にある。このような他の非水溶媒としては、特に限定されないが、例えば、メタノール、エタノール、イソプロパノール、ブタノール及びオクタノール等の、上記モノアルコール及び上記多価アルコール以外のアルコール類;酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル、プロピオン酸メチル、γ−ブチロラクトン、γ−バレロラクトン、δ−バレロラクトン、ε−カプロラクトン等の酸エステル類;ジメチルケトン、ジエチルケトン、メチルエチルケトン、3−ペンタノン及びアセトン等のケトン類;ペンタン、ヘキサン、オクタン、シクロヘキサン、ベンゼン、トルエン、キシレン、フルオロベンゼン及びヘキサフルオロベンゼン等の炭化水素類;ジメチルエーテル、ジエチルエーテル、1,2−ジメトキシエタン、1,4−ジオキサン、クラウンエーテル類、グライム類、テトラヒドロフラン及び含フッ素エーテル等のエーテル類;N,N−ジメチルアセトアミド及びN,N−ジメチルホルムアミド等のアミド類;エチレンジアミン及びピリジン等のアミン類;プロピレンカーボネート、エチレンカーボネート、ビニレンカーボネート、フルオロエチレンカーボネート、1,2−ブチレンカーボネート、トランス−2,3−ブチレンカーボネート、シス−2,3−ブチレンカーボネート、1,2−ペンチレンカーボネート、トランス−2,3−ペンチレンカーボネート、シス−2,3−ペンチレンカーボネート、ビニルエチレンカーボネート、トリフルオロメチルエチレンカーボネート、エチルメチルカーボネート、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、メチルプロピルカーボネート、メチルイソプロピルカーボネート、ジプロピルカーボネート、メチルブチルカーボネート、ジブチルカーボネート、エチルプロピルカーボネート及びメチルトリフルオロエチルカーボネート等のカーボネート類;アセトニトリル、プロピオニトリル、アジポニトリル、スクシノニトリル、マロノニトリル及びメトキシアセトニトリル等のニトリル類;N−メチルピロリドン(NMP)等のラクタム類;スルホラン及び3−メチルスルホラン、ジメチルスルホン及びエチルメチルスルホン等のスルホン類;プロパンスルトン及びブタンスルトン等のスルホン酸エステル類;ジメチルスルホキシド等のスルホキシド類;シリコンオイル及び石油等の工業オイル類;並びに、食用油が挙げられる。
非水溶媒は4−フルオロ−1,3−ジオキソラン−2−オン(以下、「FEC」ともいう。)よりも粘度の低い非プロトン性溶媒をさらに含むことが好ましい。具体的には、2cP以下の粘度を有する非プロトン性溶媒をさらに含むことが好ましい。このような非プロトン性溶媒を用いることにより、非水二次電池の充放電に寄与するリチウムイオンの移動度がより高められる傾向にある。このような非プロトン性溶媒としては、特に限定されないが、例えば、フッ素原子を有する非プロトン性溶媒、鎖状カーボネート化合物、又は鎖状エーテル化合物が挙げられる。
また、本実施形態に係る非水電解液は、フッ酸を0.5〜50ppm含有していることが好ましく、1〜30ppm含有していることがより好ましく、2〜20ppm含有していることがさらに好ましい。フッ酸の含有率が上記範囲であることにより、SEI膜の継続的な修復、形成がより容易となる傾向にある。
本実施形態に係る非水電解液は、水分を含まないことが好ましいが、本実施形態の課題解決を阻害しない範囲であれば、ごく微量の水分を含有してもよい。そのような水分の含有量は、非水電解液の全量に対して、0〜100ppmであることが好ましく、1〜50ppmであることがより好ましく、1〜30ppmであることがさらに好ましい。
本実施形態に係る非水電解液は、必要に応じて、添加剤をさらに含有してもよい。本実施形態で用いる添加剤としては、特に限定されないが、例えば、リチウム塩を溶解する溶媒としての役割を担う物質が挙げられる。このような物質は、上記の非水溶媒と実質的に重複してもよい。また、添加剤は、本実施形態に係る非水電解液及び非水二次電池の性能向上に寄与する物質であることが好ましく、電気化学的な反応には直接関与しない物質を用いることもできる。なお、添加剤は、1種単独で用いても、2種以上を併用してもよい。
本実施形態に係るリチウムイオン二次電池は、上記非水電解液又はリチウムイオン二次電池用電解液と、正極活物質としてリチウムイオンを吸蔵及び放出することが可能な、1種以上の材料を含有する正極と、負極活物質としてリチウムイオンを吸蔵及び放出することが可能な材料及び金属リチウムからなる群より選ばれる1種以上の材料を含有する負極と、を備える。正極、負極及びセパレータは、例えば下記に説明するものである。
正極は、リチウムイオン二次電池の正極として作用するものであれば特に限定されず、公知のものであってもよい。正極は、正極活物質としてリチウムイオンを吸蔵及び放出することが可能な1種以上の材料を含有する。そのような正極活物質としては、特に限定されないが、例えば、リチウム含有化合物;トンネル構造及び層状構造の金属カルコゲン化物及び金属酸化物;オリビン型リン酸化合物;リチウム以外の金属の酸化物;導電性高分子が挙げられる。正極活物質としてリチウム含有化合物を用いることにより、より高電圧で、より高エネルギー密度のリチウムイオン二次電池を得ることができる傾向にある。
LixMO2 (6a)
LiyM2O4 (6b)
(式中、Mは遷移金属から選ばれる1種以上の金属を示し、xは0〜1の数、yは0〜2の数を示す。)
LiwMIIPO4 (7b)
(式中、MIIは1種以上の遷移金属元素を示し、wの値は電池の充放電状態によって異なるが、通常wは0.05〜1.10の数を示す。)
正極は、例えば、下記のようにして得られる。すなわち、まず、上記正極活物質に対して、必要に応じて、導電助剤やバインダー等を加えて混合した正極合剤を溶剤に分散させて正極合剤含有ペーストを調製する。次いで、この正極合剤含有ペーストを正極集電体に塗布し、乾燥して正極合剤層を形成し、それを必要に応じて加圧し厚みを調整することによって、正極が作製される。
負極は、リチウムイオン二次電池の負極として作用するものであれば特に限定されず、公知のものであってもよい。負極は、負極活物質としてリチウムイオンを吸蔵及び放出することが可能な材料及び金属リチウムからなる群より選ばれる1種以上の材料を含有する。このような負極は、負極活物質として、金属リチウム、炭素材料、珪素材料、リチウムと合金形成が可能な元素を含む材料、及び、リチウム含有化合物からなる群より選ばれる1種以上を含有すると好ましい。このなかでも、金属リチウム、炭素材料、珪素材料、及びリチウムと合金形成が可能な元素を含む材料からなる群より選ばれる1種以上の材料を含有するとより好ましい。このような負極活物質を用いることにより、電池容量により優れる傾向にある。
負極は、例えば、下記のようにして得られる。すなわち、まず、上記負極活物質に対して、必要に応じて、導電助剤やバインダー等を加えて混合した負極合剤を溶剤に分散させて負極合剤含有ペーストを調製する。次いで、この負極合剤含有ペーストを負極集電体に塗布し、乾燥して負極合剤層を形成し、それを必要に応じて加圧し厚みを調整することによって、負極を作製することができる。
本実施形態のリチウムイオン電池は、正負極の短絡防止等の安全性付与ために、正極と負極との間にセパレータ備える。セパレータとしては、イオン透過性が大きく、機械的強度に優れる絶縁性の薄膜が好ましい。
積層体のセパレータを作製する場合、ある層を別の層上に形成することを繰り返すことで順に積層して、すなわち逐次多層化して作製してもよく、それぞれ別に作製した複数の膜を張り合わせることで積層体を作製してもよい。
本実施形態におけるリチウムイオン二次電池の作製方法としては、一般的な方法を用いればよく、特に限定されないが、例えば下記の方法を選択することができる。
本実施形態の非水二次電池は、直列あるいは並列につないで使用することもできる。なお、電池パックの充放電状態を管理する観点から、使用電圧範囲は2〜5Vであることが好ましく、2.5〜4.9Vであることがより好ましい。
非水電解液を構成する成分を所定量準備し、アルゴン雰囲気下で撹拌することで電解液を得た。組成を表1に示す。
下記正極活物質と、下記導電助剤と、PVdFとを、混合酸化物:グラファイト炭素粉末:アセチレンブラック粉末:PVdF=100:4.2:1.8:4.6の質量比で混合した。得られた混合物にN−メチル−2−ピロリドンを固形分68質量%となるように投入してさらに混合して、スラリー状の溶液を調製した。このスラリー状の溶液を厚さ20μmのアルミニウム箔の片面に塗布し、溶剤を乾燥除去した後、ロールプレスで圧延した。圧延後のものを直径16mmの円盤状に打ち抜いて正極を得た。
(正極原料)
正極活物質:
数平均粒子径11μmのリチウム、ニッケル、マンガン及びコバルト混合酸化物
導電助剤:
数平均粒子径6.5μmのグラファイト炭素粉末
数平均粒子径48nmのアセチレンブラック粉末
PVdF
下記負極活物質と、下記バインダーとを、グラファイト炭素粉末(I):グラファイト炭素粉末(II):カルボキシメチルセルロース溶液:ジエン系ゴム=90:10:1.44:1.76の固形分質量比で全体の固形分濃度が45質量%になるように混合して、スラリー状の溶液を調製した。このスラリー状の溶液を厚さ10μmの銅箔の片面に塗布し、溶剤を乾燥除去した後、ロールプレスで圧延した。圧延後のもの直径16mmの円盤状に打ち抜いて負極をそれぞれ得た。
(負極原料)
負極活物質:
数平均粒子径12.7μmのグラファイト炭素粉末(I)
数平均粒子径6.5μmのグラファイト炭素粉末(II)
バインダー:
カルボキシメチルセルロース溶液(固形分濃度1.83質量%)
ジエン系ゴム(ガラス転移温度:−5℃、乾燥時の数平均粒子径:120nm、分散媒:水、固形分濃度40質量%)
上述のようにして作製した正極と負極とをポリエチレンからなるセパレータ(膜厚25μm、空孔率50%、孔径0.1μm〜1μm)の両側に重ね合わせた積層体を、SUS製の円盤型電池ケースに挿入した。次いで、その電池ケース内に電解液を0.4mL注入し、積層体を電解液に浸漬した後、電池ケースを密閉してリチウムイオン二次電池(小型電池)を作製した。測定用のリチウムイオン二次電池は、1C=6.0mAとなるように作製した。作製した電池は0.2Cで充電し、0.3C放電することで初期コンディショニングを行って完成させた。
上述のようにして得られた電解液を用いて以下の電池評価を行った。これらの評価は、アスカ電子(株)製充放電装置ACD−01(商品名)及び二葉科学社製恒温槽PLM−63S(商品名)を用いて行った。
6.0mAの定電流で充電し、4.2Vに到達した後、4.2Vの定電圧で充電し、合計8時間充電を行った。その後、定電流で3.0Vまで放電したときの放電容量を求めた。放電電流は6mA条件で行った。なお、この測定は25℃の環境下で行った。
6.0mAの定電流で充電し、4.2Vに到達した後、4.2Vの定電圧で充電し、合計8時間充電を行った。その後、6.0mAの定電流で3.0Vまで放電し、ここまでを1サイクルの充放電サイクルとした。この充放電サイクルを50℃で100サイクル実施し、2サイクル目に対する100サイクル目の放電容量の値を放電容量維持率(A)として算出した。
6.0mAの定電流で充電し、4.5Vに到達した後、4.5Vの定電圧で充電し、合計8時間充電を行った。その後、6.0mAの定電流で3.0Vまで放電し、ここまでを1サイクルの充放電サイクルとした。この充放電サイクルを50℃で50サイクル実施し、2サイクル目に対する100サイクル目の放電容量の値を放電容量維持率(B)として算出した。
2.0mAの定電流で充電し、4.2Vに到達した後、4.2Vの定電圧で充電し、合計8時間充電を行った。その後、3.0mAの定電流で3.0Vまでの放電を行った。続いて6.0mAの定電流で充電し、4.2Vの定電圧に達した後、4.2Vの定電圧で合計8時間充電を行い、充電が終了した後に充電状態の電池を50℃で20日間保管した。保管後のリチウムイオン二次電池について、25℃において6.0mAの定電流で3.0Vまでの放電を行った。このときの放電容量を残存容量として求めた。その後、再度6.0mAの定電流で4.2Vまで充電し、4.2Vに達した後に4.2Vの定電圧で合計8時間充電を行い、6.0mAの定電流で3.0Vまでの放電を行った。このときの放電容量を回復容量として求めた。
t−DFEC:4,5−ジフルオロ―1,3−ジオキソラン―2−オン(トランス体)
c−DFEC:4,5−ジフルオロ―1,3−ジオキソラン―2−オン(シス体)
FDMC、DFDMC(1)〜(2)、TFDMC:
カーボネート(a)〜(c):
Claims (9)
- フッ素原子を有するカーボネート化合物と、
該フッ素原子を有するカーボネート化合物100質量部に対して0.0001質量部以上10質量部以下の、カーボネート基を2以上有する化合物と、
リチウム塩と、
を含む、非水電気化学デバイス用電解液。 - 前記フッ素原子を有するカーボネート化合物が、フッ素原子を有する環状カーボネート化合物を含む、請求項1に記載の非水電気化学デバイス用電解液。
- 前記カーボネート基を2以上有する化合物が、環状カーボネート基を有する、請求項1又は2に記載の非水電気化学デバイス用電解液。
- 2cP以下の粘度を有する非プロトン性溶媒をさらに含む、請求項1〜3のいずれか1項に記載の非水電気化学デバイス用電解液。
- 前記非プロトン性溶媒が、フッ素原子を有する溶媒を含む、請求項1〜4のいずれか1項に記載の非水電気化学デバイス用電解液。
- 請求項1〜5のいずれか1項に記載の非水電気化学デバイス用電解液を含む、リチウムイオン二次電池用電解液。
- 請求項1〜5のいずれか1項に記載の非水電気化学デバイス用電解液又は請求項6に記載のリチウムイオン二次電池用電解液と、正極と、負極と、を備え、
前記正極は、リチウムイオンを吸蔵及び放出することが可能な材料な、1種以上の正極活物質を含有し、
前記負極は、リチウムイオンを吸蔵及び放出することが可能な材料及び金属リチウムからなる群より選ばれる1種以上の負極活物質を含有する、
リチウムイオン二次電池。 - 前記正極活物質は、リチウム含有化合物を含む、請求項7に記載のリチウムイオン二次電池。
- 前記負極活物質は、金属リチウム、炭素材料、珪素材料、及び、リチウムと合金形成が可能な元素を含む材料からなる群より選ばれる1種以上の材料を含む、請求項7又は8に記載のリチウムイオン二次電池。
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