JP6061579B2 - 記録装置および搬送量の補正値の算出方法 - Google Patents

記録装置および搬送量の補正値の算出方法 Download PDF

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Description

本発明は、記録媒体を搬送手段で挟持搬送し記録動作を行う記録装置における、搬送装置の構成及び制御に関するものである。
近年、複写機やプリンタ等の画像形成装置において、写真画像を印刷する機会が多くなっている。特に、インクジェット方式の画像形成装置では、インクの小液滴化や画像処理技術の向上により、銀塩写真と同等な品質で画像が形成できるようになっている。
このような高画質化への要求を背景として、記録装置内の機構部品の要求精度は非常に高くなっている。特に、記録媒体を搬送するローラに関しては、記録媒体の搬送量が搬送するローラの外径に略比例することが一般的に知られており、非常に高い精度が要求されている。しかし、部品の加工精度には限界があり、また、部品の高精度化は製造コストの増加を招くため、部品の精度に頼ることなく高品質な画像記録を実施する技術が求められている。
また、一般的に記録装置の主要記録部は、記録ヘッドと、記録ヘッドの上流側、また下流側に設けられた複数の搬送ローラで構成される。記録媒体への記録は、複数の搬送ローラを用いて記録媒体を保持、搬送しつつ、記録ヘッドで記録媒体に記録をすることで実施される。このような記録装置での記録媒体の搬送においては、記録媒体を搬送するローラの切り替わりなど、搬送を行う条件によって、記録媒体の搬送量が変化する。よって、記録媒体全域に高品質な画像記録を実施するには、それぞれの搬送条件に応じて搬送量を補正する必要がある。
上記に対応するため、特許文献1で、用紙にパターンを記録させ、記録されたパターンを読み取ることで搬送量を実測し、その実測値から算出された補正値により補正を行う記録媒体搬送補正手法が述べられている。このような補正手法において、記録媒体の全域にわたってなるべく多くのパターンを記録するために、記録ヘッドに対して搬送方向の上流側の搬送ローラから記録媒体の後端が抜けるタイミングで使用ノズルを搬送下流側にシフトする技術が提案されている。
特開2008−30455号公報
パターンの読み取りを伴う記録媒体搬送補正技術においては、各搬送条件の補正を精度良く行うという点に加え、搬送量の実測に伴う計測時間を短縮するという点にも考慮する必要がある。計測時間が長くなると、例えば、工場などで装置を製造する際に実測を行う場合には、装置の製造に関わる時間が長くなり、結果的に製造コストの増加につながる。また、ユーザー先で実測を行う場合でも、計測時間の長さによりストレスを感じることになる。従って、いかに少ない計測時間で精度良く補正ができるかが重要である。
しかしながら、先に挙げた特許文献1の技術では、補正精度の確保と計測時間の短縮の両立を実現することは困難である。なぜならば、特許文献1に記載の記録装置は、記録媒体の先端から後端に至るまでの全領域で実測を行っており、計測時間が長くなるからである。よって、計測時間の短縮のためには、全領域ではなく適切に選択された領域にて実測を行い、その実測を基に他の条件での搬送量を推定することが望ましい。
本発明は搬送のための補正値を求めるための搬送量の実測の手間や時間を削減することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は、シートに画像を記録する記録手段と、シートの搬送方向において前記記録手段の上流側に配置され、シートを搬送する第1の搬送手段と、前記搬送方向において前記記録手段の下流側に配置され、シートを搬送する第2の搬送手段と、を備える記録装置であって、シートを前記第1の搬送手段および前記第2の搬送手段によってたるみを生じさせずに搬送する第2の搬送状態における搬送量が、シートを前記第2の搬送手段によって搬送せず前記第1の搬送手段によって搬送する第1の搬送状態における搬送量と、シートを前記第1の搬送手段によって搬送せず前記第2の搬送手段によって搬送する第3の搬送状態における搬送量とに、前記第1の搬送手段と前記第2の搬送手段のシートに対するスリップしにくさを重み付け係数として加重平均したものであることに基づき、前記第1の搬送状態における搬送量、前記第2の搬送状態における搬送量、および前記第3の搬送状態における搬送量のうちいずれか2つの搬送量から残りの搬送量を算出し、当該算出された搬送量に基づいて当該搬送状態における搬送量を補正することを特徴とする。
本発明によれば、搬送のための補正値を求めるための搬送量の実測の手間や時間を削減することを目的とする。
本発明の実施形態1の記録装置における機構部の斜視図である。 本発明の実施形態1の記録装置における送紙部を含む搬送機構を詳細に説明するための側面図である。 本発明の実施形態1の記録装置における送紙部を含む搬送機構を詳細に説明するための斜視図である。 本発明の実施形態1の記録装置における画像記録時の搬送動作の状態変化を説明するための断面模式図である。 本発明の実施形態の記録装置における制御ブロック図である。 本発明の実施形態1の記録装置における各搬送状態の搬送量を実測するテストパターンを示す図である。 本発明の実施形態1の記録装置における記録動作時の搬送量補正の制御フローを示す図である。 本発明の実施形態2の記録装置における送紙部を含む搬送機構を詳細に説明するための断面模式図である。 記録媒体搬送時の負荷と搬送量の関係を説明するための図である。
(実施形態1)
図1は本実施形態における記録装置の機構部の斜視図である。
(A)記録部
記録部は、キャリッジ50に搭載された記録ヘッド7により、シートである記録媒体に画像を記録するものである。後述する送紙部により搬送された記録媒体は、プラテン34に下方から支持され、その上部に位置する記録ヘッド7からインクを吐出することによって、記録画像情報に基づいた画像が記録される。記録ヘッド7とこれにインクを供給するインクタンク71を搭載したキャリッジ50は、図1のXで示す搬送方向と交差する方向である走査方向へ移動可能になっており、走査方向に移動しながら記録媒体幅方向の画像記録を行う。
(B)送紙部
送紙部は、給紙部21の搬送方向下流側に配置され、1枚ずつに分離されて給紙された記録媒体を高精度に搬送するものである。送紙部の主な機構は、曲げ起こした板金シャーシ11およびモールド成型のシャーシ97、98に取り付けられている。送紙部での記録媒体の搬送は、搬送ローラ36と後述する排紙ローラ40にて実施される。これら搬送ローラ36および排紙ローラ40は、本発明の第1および第2の搬送ローラに該当する。搬送ローラ36は金属軸の表面にセラミックの微小粒をコーティングした構成になっており、その両軸の金属部分はシャーシ97、98に取り付けられた軸受け部に支持されている。ピンチローラホルダ30には、ピンチローラばね31によって搬送ローラ36の表面に付勢されている複数のピンチローラ37が保持されており、ピンチローラ37は搬送ローラ36の表面に当接しこれに従動する。
図2および図3は、本実施形態の記録装置における送紙部を含む搬送機構を詳細に説明するための側面図および斜視図である。搬送ローラ36の回転力は、DCモータからなる搬送モータ35の駆動力がタイミングベルト39を介して搬送ローラ36の軸上に設けられたプーリギア361に伝達されることによって得られている。搬送ローラ36の同軸上には150〜360lpiのピッチでスリットを形成したコードホイール362が直結されている。そして、搬送ローラエンコーダセンサ363は、コードホイール362上のスリットに対応する、シャーシ98の図の位置に固定されている。本実施形態では、搬送ローラエンコーダセンサ363によってコードホイール362上のスリット数をカウントすることで、搬送ローラ36と後述する排紙ローラ40の回転量を共通して管理する。
プーリギア361は、プーリ部とギア部からなり、このギア部からの駆動がアイドラギア45を介して排紙ローラギア404に伝達されることによって、排紙ローラ40が駆動される。排紙ローラ40は金属軸に設けられたゴムローラにより構成される。排紙ローラと対向する位置に設けられた拍車ホルダ43には複数の拍車が取り付けられており、これら拍車はコイルバネを棒状に設けた拍車バネによって排紙ローラ40の方へ押圧されている。
本実施形態では、搬送ローラ36、排紙ローラ40の回転比は1:1である。加えて、搬送ローラ36と排紙ローラ40への駆動伝達手段である搬送ローラギア361、アイドラギア45、排紙ローラギア404も回転比が1:1である。この構成により、搬送ローラ36の回転周期と排紙ローラ40の回転周期及び伝達ギアの回転周期が等しくなるため、搬送ローラ36を1回転させると排紙ローラ40および伝達ギアも1回転するようになっている。つまり、ローラの偏芯やギアの伝達誤差などにより発生する、各ローラやギアの回転位相に応じて変動する搬送量誤差の周期は、搬送ローラ36の1回転分で一巡する。
ここで、図4(a)〜(c)を用い、画像記録時の搬送動作について、搬送状態の変化に着目しながら説明を行う。先に述べたように、画像記録のための記録媒体の搬送は、搬送を担うローラが交代しながら実施される。給紙された記録媒体Pはペーパーガイド38とピンチローラホルダ30に案内され、記録媒体Pの先端が搬送ローラ36に進入する。記録媒体Pの先端領域の画像記録時には、図4(a)のように、搬送ローラ36のみでの搬送となる。記録媒体Pの中間領域の画像記録時には、図4(b)のように、記録媒体Pの先端が排紙ローラ40に進入し、搬送ローラ36および排紙ローラ40の双方による搬送となる。録媒体Pの後端領域の画像記録時には、図4(c)のように、記録媒体Pの後端が搬送ローラ36を通過し、排紙ローラ40のみでの搬送となる。このような3つの搬送状態を、第1の搬送状態(搬送ローラ36のみ)、第2の搬送状態(搬送ローラ36と排紙ローラ40の双方)、第3の搬送状態(排紙ローラ40のみ)と呼ぶ。このように、画像記録がなされる記録媒体の領域の違いにより記録媒体の搬送に関与するローラが異なるため、それぞれの搬送状態に応じた搬送量制御が必要となる。また、各搬送状態の切り替わりのタイミングは、ピンチローラホルダ30に設けられた記録媒体の端部を検出するためのエッジセンサ321により、その検出情報に基づいて算出される。
(C)制御系
図5は、本実施形態の記録装置の制御部91の構成を説明するためのブロック図である。CPU501は、ROM504に記憶された各種プログラムに従って、コントローラ502を介して装置内の各機構の制御を行う。その際、RAM503は各種データの一次的な保存や処理を実行する際のワークエリアとして使用される。外部に接続されたホスト装置から受信した画像データに対し、CPU501は記録装置が記録できるような記録信号に変換するための画像処理を行う。そして、モータドライバ507を介して各種モータ506を駆動し、また、記録ヘッドドライバ509を介して記録ヘッド7を駆動して、記録媒体に画像を記録する。図5において、モータ506やモータドライバ507は、搬送モータ35やキャリッジを駆動するモータなど、複数のモータおよびそれぞれのモータドライバを一括して示している。
電気的に書き込み可能なEEPROM508には、工場やユーザー先での設定値や更新されるデータが格納されており、このデータはコントローラ502及びCPU501によって制御パラメータとして用いられる。センサ505は、装置内の各所に設置された温度センサやエンコーダセンサを一括して示したものであり、先述した搬送ローラエンコーダセンサ363も、その1つとなっている。CPU501は、搬送ローラエンコーダセンサ363がスリットを検知したカウント情報を、随時RAM503のリングバッファにインクリメントする。後に説明する2つの搬送量から残る1つの搬送量を算出する計算式はROM504に格納され、実測あるいは計算により求められた搬送量や搬送量補正値などはEEPROM508に格納される。これらを適宜参照、あるいは計算しながら、搬送量補正を行う。
次に本発明の特徴である、2つの搬送状態の搬送量から、残る1つの搬送状態の搬送量を算出する計算式について説明する。
ここでの説明は、搬送ローラと排紙ローラの各々を、同じ所定回転量だけ回転させたときのそれぞれの搬送量がわかっているものとして、搬送ローラと排紙ローラで協働して記録媒体を搬送した際の搬送量を算出する。つまり、前述した第1および第3の搬送状態での搬送量から、第2の搬送状態での搬送量を算出する場合の説明を行う。
搬送ローラの所定回転量(所定回転角)に対する搬送量(搬送距離)をβLF、排紙ローラの所定回転量(所定回転角)に対する搬送量(搬送距離)をβEJとする。この2つの搬送量は、それぞれ後述する搬送量実測手法を用いて予め実測、算出されているものとする。また、βLFとβEJは、βLF>βEJの関係になっているものとする(この状況はLFローラの直径をEJローラの直径より大きくするなどすれば、簡単に実現可能である)。また、搬送ローラと排紙ローラで協働して記録媒体を搬送した際の搬送量をβLFEJとする。このβLFEJを、既知のβLFとβEJから算出する。
搬送ローラのみで搬送した搬送量(βLF)と排紙ローラのみで搬送した搬送量(βEJ)がそれぞれ異なる値をとった場合、双方で搬送した際の搬送量が2つの搬送量の間の値となる。この際、記録装置内部では以下のような現象が発生する。所定回転量に対して用紙をより多く搬送する搬送ローラは、用紙をより少なく搬送する排紙ローラの外周面に対して、記録媒体を介して搬送方向下流方向に押す力(フォワードテンション)を作用させる。この力によって、排紙ローラには搬送ローラから記録媒体の搬送を助けるような力が付与され、この結果、排紙ローラの所定回転角度(例えば単位回転角度)あたりの記録媒体の搬送距離が見かけ上増加する。一方、搬送ローラの外周面には、作用・反作用の法則から排紙ローラに付与された力と同等な力が反対方向(搬送方向に関して上流方向)に発生し(バックテンション)する。このバックテンションにより、搬送ローラの所定回転角度(例えば単位回転角度)あたりの記録媒体の搬送距離は見かけ上減少する。この記録媒体を介したローラ間の力の授受は、両ローラの単位回転角度あたりの搬送量が見かけ上等しくなるように行われる。よって、βLFEJは、βLFとβEJの間の値になる。また、ローラ間で力を相互に作用させるので、βLFEJは各ローラの外力(負荷)に対する搬送特性の影響を受ける。
ここで、負荷に対する搬送特性について述べる。記録媒体の搬送量は、記録媒体を介して負荷が発生すると、スリップして送り量が少なくなることが知られている。これは、既知の重さの重りをつるして、記録媒体に負荷をかけつつローラを所定回転角度回転させたときの記録媒体の搬送量を実測することで、重りの負荷に対してどの程度スリップが発生するかを簡単に実験で求めることができる。この実験により、例えば図9のようなグラフを得ることができる。このように、負荷が大きくなるにつれてスリップ量が大きくなり、所定回転角度あたりの搬送量は減少していく。ここで、図9のようなグラフの傾きの値を、搬送特性係数αと呼ぶ。この搬送特性係数αとは負荷に対するスリップ量を示す値であり、具体的に説明すると、{(負荷をかけた時の搬送量)―(負荷をかけない時の搬送量)}/(負荷の大きさ)により算出される。よって、単位は(mm/N)となり、負の値をとる。このαは、搬送ローラと排紙ローラそれぞれに対して、実験によって得ることができる。この値をαLF、αEJとする。
以上により、搬送ローラと排紙ローラの2軸での搬送量βLFEJは、各ローラに負荷をかけた時の搬送量となるため、各ローラごとに搬送特性係数αを用いた式で表すことができる。よって、ローラ間で相互に作用する力について、搬送ローラにかかる負荷をFLF、排紙ローラにかかる負荷をFEJとすると、βLFEJは各ローラごとに数1の形で記述することができる。
Figure 0006061579
また、FLFとFEJの関係は、作用・反作用の法則からFLF=−FEJとなる。この関係を用いて数1を変換すると、βLFEJは、βLFおよびβEJ、また、αLFおよびαEJを用いた数2の形で表せる。
Figure 0006061579
このように導出された数2を見ると、βLFEJが、βLFおよびβEJを1/αLFおよび1/αEJを用いて加重平均したものになっていることがわかる。
ところで、αは負荷に対するスリップ量を表す数値であるため、この逆数1/αは負荷に対するスリップしにくさを示す数値となる。ここで、この負荷に対するスリップしにくさを示す1/αを、搬送強さと呼ぶ。従って、各ローラで協働搬送する時の搬送量βLFEJは、各ローラの搬送量βLF、βEJについて、各ローラの搬送強さ(スリップしにくさ)γLF(=1/αLF)、γEJ(=1/αEJ)を用いた加重平均によって算出することができる。
Figure 0006061579
次に、先の計算式を用いて第1および第2、第3の搬送状態の各搬送動作における搬送量の補正値を算出する方法について述べる。この搬送量の補正値算出は、実際の印字が行われる前に、工場、あるいはユーザーにて実施される。
各状態の補正値算出方法の基本的な手順は、まず、ローラの回転量を管理した状態で記録媒体の搬送を行い、上記3つの搬送状態の内、いずれか2つの搬送状態での記録媒体搬送量を実測する。その実測結果から所定回転量分の搬送量を換算する。次に、前述の数2または数3を用いて、求められた2つの搬送状態での搬送量から残り1つの搬送状態での搬送量の算出を行う。そして、3つの搬送量に基づいて、3つの搬送状態での搬送量補正値を算出する。本実施形態では、第1の搬送状態である搬送ローラ36のみでの搬送量と、第3の搬送状態である排紙ローラのみでの搬送量を実測する場合の説明を行う。この2つの実測結果により、第2の搬送状態である搬送ローラ36および排紙ローラ40の2軸での搬送量が算出されることになる。
Figure 0006061579
ここで、表1は、本実施形態における各搬送状態の搬送量補正値、およびこの補正値の算出に必要な値を格納したテーブルを示したものである。同図において、搬送量TLF、TLFEJ、TEJとは、所定回転量分の搬送量を示す値である。本実施形態においては、ローラ1回転分の搬送量として格納する。また、搬送特性係数αLF、αEJは、前述のように、負荷に対するスリップ量を示す値であり、事前に格納されるものである。また、搬送量補正値SLF、SLFEJ、SEJとは後述する補正値を格納したものである。
次に、表1で示したテーブルの内、搬送量Tの取得方法について述べる。図6は、上記3つの搬送量の内、第1および第3の搬送状態に関わる搬送量TLFおよびTEJを取得するためのテストパターンの一例を示したものである。
このテストパターンの記録にあたっては、まず第1の搬送状態である搬送ローラ36のみの搬送でのテストパターン記録を行う。用紙が搬送ローラ36を通過し、テストパターン記録位置まで搬送された後、1回目のテストパターン0701を記録する。パターン記録終了後、ローラ回転量を管理した状態で、僅かにローラを回転し、2回目のテストパターン0702を記録する。同様に、僅かにローラを回転し、3回目のテストパターン0703を記録する。3つのパターンを記録した後、1回目のテストパターン0701記録位置からローラ1回転分に相当する位置まで用紙搬送を行い、4回目のテストパターン0711を記録する。その後、随時ローラを回転し用紙搬送を行いながら、2回目および3回目のテストパターン0702、0703記録位置からローラ1回転分に相当する位置にて、5回目および6回目のテストパターン0712、0713を記録する。以上により、第1の搬送状態でのテストパターン記録が終了する。ここで、1回目のテストパターン0701と4回目のテストパターン0711の間隔(ここでは例えば両パターンの下流側の縁同志の距離)は搬送ローラ1回転分の搬送量に相当する。同様に、2回目と5回目のテストパターン0702、712の間隔、3回目と6回目のテストパターン0703と0713との間隔も、それぞれ搬送ローラ1回転分の搬送量に相当する。
引き続き、第3の搬送状態である排紙ローラ40のみの搬送でのテストパターン記録を行う。用紙後端が搬送ローラ36のニップ部を通過し、テストパターン記録位置まで搬送された後、1回目のテストパターン0721を記録する。次に、先に述べた第1の搬送状態でのテストパターン記録と同様の方法で、ローラ回転量を制御しながら、5つのテストパターン0722〜0733を記録する。これにより、テストパターン0721、0722、0723と、テストパターン0731、0732、0733との間隔は、それぞれ排紙ローラ1回転分の搬送量に相当する。
全てのテストパターン記録終了後、パターン記録済みの用紙を再通紙し、テストパターン0701、0702、0703と、テストパターン0711、0712、0713との間隔を、キャリッジ50に備え付けられた光学センサ51(図4に図示)により測定する。次に、同様の測定方法により、テストパターン0721、0722、0723と、テストパターン0731、0732、0733との間隔を測定する。
ここで、上記で測定したテストパターンの間隔は、搬送ローラおよび排紙ローラの1回転分の搬送量に対応するため、これら間隔の測定より、搬送ローラおよび排紙ローラの1回転分の搬送量を取得する事ができる。第1および第3の搬送状態それぞれの領域で測定した3つの間隔の平均値を、第1および第3の搬送状態の搬送量TLF、TEJに格納する。なお、本実施形態では、測定された3つの間隔の平均により搬送量Tを格納したが、これはテストパターン記録時に想定されるローラの停止ばらつき、また、測定時に想定される測定ばらつきなどの誤差を軽減させるためである。また、搬送量は、ローラの偏芯などにより、ローラの回転位相に応じて周期的に変動するが、本実施形態では、ローラの単位搬送量(搬送速度)の周期変動の中心値の補正を考えているため、ローラ回転1周期分、つまり1回転分の搬送量を実測し、計算を行っている。
次に、搬送量を実測していない第2の搬送状態の搬送量TLFEJの算出、格納を行う。予め格納しておいたαLFおよびαEJ、また、上記で格納されたTLFおよびTEJを用いて、前述の数2により算出する。ここで、搬送量TLFおよびTEJは所定回転量あたりの搬送量を示すので、数2のβLFおよびβEJに代入して計算することができる。このように算出された搬送量をTLFEJに格納する。よって、3つの搬送状態の搬送量Tを求めることができる。
次に、各搬送状態ごとに搬送量補正値Sの格納を行う。具体的には、画像記録時におけるローラ1回転分の理想的な搬送量ITLFおよびITLFEJ、ITEJから、各搬送状態の測定された実際搬送量TLFおよびTLFEJ、TEJを引いた値を、補正値としてSLFおよびSLFEJ、SEJに格納する。
Figure 0006061579
以上の一連の流れにより、2つの搬送状態の搬送量実測から、3つ全ての搬送状態の搬送量補正値Sを取得する事ができる。実際にローラ1回転分の搬送を行う際には、この搬送量補正値分の搬送ズレが発生するため、この搬送量補正値に相当する回転量を加算することで、理想的な搬送量による記録媒体の搬送を行うことができる。
なお、本実施形態では、第1および第3の搬送状態の搬送量を実測しているが、例えば第2および第3の搬送状態の搬送量を実測し、格納されたβLFEJおよびβEJを基にβLFを算出して求めることも可能である。つまり、3つの搬送状態の内、いずれか2つの搬送状態の搬送量の実測により、残り1つの搬送状態の搬送量は数2により求めることができる。
また、テストパターンに関しても、図6のパターンに限るものではない。2つの搬送状態を任意に選択し、それらの搬送状態に対応したパターンで実測してもよい。また、テストパターンの間隔に関しても、例えばローラ1回転分を分割してそれぞれの間隔の和により搬送量を実測してもよい。なお、搬送量Tを定義する所定回転量が、テストパターンの間隔の回転量と異なる場合には、実測結果を所定回転量分に換算して格納を行う必要がある。
最後に、図7を用いて、実際の記録動作を行いながら各搬送状態での搬送量補正制御を行う方法について説明する。図7は、実際の記録動作時における各搬送状態の搬送量補正の制御フローである。
まず、記録装置が画像記録動作の信号を受けると、給紙部より用紙が給紙され、用紙が搬送ローラ36の上流のエッジセンサ321へ進入する。この際、図7を参照するに、ステップS0801においてエッジセンサ321により用紙先端位置を検知し、実際の記録開始位置までのローラ回転量の算出を行う。次に、ステップS0802により、算出されたローラ回転量を基に用紙搬送を行い、記録開始位置に用紙を位置決めする。この際、用紙先端は搬送ローラ36を通過するため、用紙搬送は第1の搬送状態へと移行する。
次に、ステップS0803により、用紙先端領域の記録動作を行う。記録動作は、キャリッジ50による記録ヘッド7の移動と、搬送ローラ36による搬送を繰り返して実行される。ここで、この搬送ローラ36の搬送において、搬送量補正値SLFを適用しローラ回転量を調節することで、第1の搬送状態での搬送量補正が実施される。
具体的には、SLFはローラ1回転分の理想的な搬送量からの搬送ズレを示す補正値となっているため、実際のローラ回転量に対してSLFを用いた搬送ズレ量に相当する回転量を加算することで、搬送量補正が行われる。この回転量は、ローラ1回転分の理想的な搬送量をL、実際のローラ回転量をθとすると、{(SLF/L)・θ}により算出される。よって、この回転量を加算することによって補正した回転量{(1+SLF/L)・θ}だけローラを駆動させることで、ローラ回転量θ分の理想的な搬送量の搬送が実現できる。すなわち回転量(駆動量)を補正することで、現実の搬送量を理想的な搬送量に近づけることができる。また、先に述べたように、この回転量は、搬送ローラエンコーダセンサ363によってコードホイール362上のスリット数をカウントすることにより管理される。以上のような、補正値SLFによる搬送量補正は、用紙先端が排紙ローラ40に突入する直前の搬送まで継続して行われる。その後、用紙先端が排紙ローラ40に突入し、第2の搬送状態へ移行する(ステップS0804)。
ステップS0804まで到達すると、ステップS0805により、ここまで適用していた搬送量補正値をSLFEJに切り替える。この補正値によってローラ回転量を調節しながら、用紙中間領域の記録動作を実行する。このSLFEJを適用した搬送量補正は、先のステップS0803で述べたSLFの換算による補正方法と同様に行われる。この補正値SLFEJによる搬送量補正は、用紙後端が搬送ローラ36を通過する直前の搬送まで継続して行われる。なお、用紙後端が搬送ローラ36を通過するタイミングは、用紙先端検知位置と記録する画像情報によって入力される用紙長さとを基に算出してもよく、また、エッジセンサ321により新たに用紙後端位置を検知して算出してもよい。
次に、ステップS0806のように用紙後端が搬送ローラ36を通過し、第3の搬送状態へ移行すると、ステップS0807において適用する搬送量補正値をSEJに切り替える。その後、前述の補正方法と同様に、SEJにより搬送量を補正しながら、用紙後端領域の記録動作が実行される。この記録動作が終了すると、用紙全領域の画像記録が完了する。その後、画像記録された用紙は、排紙ローラ40によって排紙トレイ上へ排出され、画像記録動作が完了することになる。
以上、本実施形態によれば、記録媒体への記録動作時、異なる搬送量を持つ3つの搬送状態について、2つの搬送状態の搬送量の実測のみで3つ全ての搬送状態の搬送量補正を行うことができる。従って、3つの搬送状態を全て実測する場合と比較すると、搬送精度を損なわずに計測時間を短縮することが可能となる。この効果としては、例えば搬送量の実測を工場などで行う場合には、タクトタイムの短縮により製造のコストダウンが期待でき、また、ユーザー先で搬送量の実測を行う場合には、時間短縮によりストレスなく搬送量補正値を取得できる。
なお、本実施形態での構成は搬送ローラ36と伝達ギアの回転比は1:1と述べたが、搬送ローラ36と伝達ギアの回転比は1:1に限らない。例えば、搬送ローラ36の1回転に対して、アイドラギア45や排紙ローラ40の回転比が整数倍、あるいは整数分の1であってもよい。このような構成においては、テストパターン等により搬送量を実測する際、各搬送状態での回転1周期分の搬送量を取得することが望ましい。例えば、搬送ローラ回転:排紙ローラ回転:アイドラギア回転=1:1/m:1/nであった場合でも、第1の搬送状態では回転比に関わらず搬送ローラ1回転分の搬送量を実測すればよい(m、nは整数)。しかし、第2の搬送状態では搬送ローラm×n回転分の搬送量を実測する必要がある。このように実測された搬送量を所定回転量に換算して搬送量Tに格納することで、搬送量補正値Sを求めることが可能である。
また、先に述べたテストパターン記録時の用紙搬送にて、用紙に負荷が付与されている場合には、実測された搬送量を負荷の大きさに基づいて変換して、搬送量Tを求める必要がある。その際には、前述の負荷に対するスリップ量を示す搬送特性係数αを用いることで、負荷の大きさから搬送量を推定することができる。これにより、用紙に負荷が付与されている場合でも、搬送量Tを求めることができ、各搬送状態での搬送量補正を実行することが可能となる。
また、本実施形態では、実測結果に基づいた搬送量により、異なる搬送状態の搬送量を算出する説明を行った。しかし、算出に用いる値は搬送量に限るものではなく、例えば、実測により予め搬送量補正値を求めておき、その搬送量補正値を用いて異なる搬送状態の搬送量補正値を求めることもできる。その際には、本実施形態で提示した計算式に補正値の概念を加え、計算式を変換すればよい。
すなわち、数4から、数5の関係となる。
Figure 0006061579
数5を数3に代入すると、数6の関係を導くことができる。
Figure 0006061579
理想的な搬送量ITLFおよびITEJはローラ径およびローラの回転角から求めることができる。また。理想的な搬送量ITLF、ITEJおよびITLFEJは数7の関係である。
Figure 0006061579
数7を数6に代入すると数8の関係が導かれる。
Figure 0006061579
搬送ローラと排紙ローラの双方によって搬送するときの補正値は、各ローラ単独で搬送するときの補正値を各ローラの搬送強さ(スリップしにくさ)γLF(=1/αLF)、γEJ(=1/αEJ)を重みとして用いた加重平均によって算出することができる。
補正値SLF、SEJおよびSLFEJの内の2つの補正値を搬送量を実測して求めれば、数6または数8を用いて残りの補正値を算出することができる。
こうして求めた補正値を用いて、図7の制御を行う。
搬送ローラと排紙ローラの双方によって搬送するときの補正値は、各ローラ単独で搬送するときの補正値を各ローラの搬送強さ(スリップしにくさ)γLF(=1/αLF)、γEJ(=1/αEJ)を重みとして用いた加重平均である。
(実施形態2)
実施形態1は、記録媒体の搬送に2つのローラを用いた場合に関して、2つの搬送状態の搬送量の実測から、残る1つの搬送状態の搬送量を算出し、各搬送状態の搬送量補正を行うものであった。ここで、実施形態1で述べた搬送量を算出する考え方は、2つのローラを用いる場合だけではなく、より複数のローラを用いる場合にも適用することができる。そこで、実施形態2では、記録媒体の搬送に3つのローラを用い、各搬送状態の搬送量を実測、あるいは計算によって求める場合についての説明を行う。
図8は本実施形態の記録装置における送紙部を含む搬送機構を詳細に説明するための断面模式図である。本実施形態での記録媒体の搬送は、上流ローラ60および中間ローラ70、下流ローラ80の3つのローラを用いて実施される。給紙された記録媒体は、不図示のガイド部材により案内され、上流ローラ60およびピンチローラ62からなる上流ローラ対に進入し搬送が行われる。上流ローラ対により搬送された記録媒体は、中間ローラ70および中間拍車72からなる中間ローラ対に進入し搬送され、その後、下流ローラ80および下流拍車82からなる下流ローラに進入する。このように、上流ローラ60および中間ローラ70、下流ローラ80にて搬送動作を行う間に、適宜記録ヘッド67および68によって画像記録を行い、記録媒体に画像が記録されることになる。画像記録が完了すると、最終的に下流ローラ80により、不図示の排紙トレイに排出される。
画像記録時の記録媒体の搬送は、搬送状態を変更しながら実施される。ここで、記録媒体の搬送状態として、上流ローラ60および中間ローラ70、下流ローラ80それぞれのローラのみで搬送される搬送状態を、搬送状態CAおよび搬送状態CB、搬送状態CCとする。また、2軸での搬送状態について、上流ローラ60と中間ローラ70との2軸で搬送される搬送状態を搬送状態CAB、中間ローラ70と下流ローラ80との2軸で搬送される搬送状態を搬送状態CBCとする。また、3軸での搬送について、上流ローラ60と中間ローラ70と下流ローラ80との3軸で搬送される搬送状態を搬送状態CABCとする。記録媒体の搬送方向の長さにもよるが、本実施形態の搬送は、上記の最大6つの搬送状態により実施されることになる。
ここで、表2は、本実施形態における各搬送状態の搬送量補正値、およびこの補正値の算出に必要な値を格納したテーブルを示したものである。
Figure 0006061579
このように、各搬送状態に対して、所定回転量分の搬送量Tおよび搬送特性係数α、搬送量補正値Sを設ける。ここで、先に述べたように、搬送特性係数αは、各ローラごとの負荷に対するスリップ量を示す値であるので、各ローラ1軸のみでの搬送状態である搬送状態CAおよびCB、CCだけに設定される。補正値の算出については、複数の搬送状態の実測結果に基づいて格納された搬送量Tにより、残る搬送状態の搬送量Tを算出し、各搬送状態の搬送量補正値Sを求める。画像記録時には、搬送状態に応じた搬送量補正値Sを用いて、搬送量補正のローラ回転量制御を行う。
ここで、各搬送状態の搬送量の算出方法について説明する。基本的な算出の考え方は、先に述べたものと同様である。つまり、「複数の搬送手段の協働搬送量は、各搬送手段の負荷に対するスリップしにくさを重み付け係数として各搬送手段の搬送量を加重平均した搬送量である」関係に基づく。実施形態1では搬送に関与するローラが2軸である場合を述べたが、この考え方は2軸に限らずより多くのローラが関与する場合であっても適用可能である。
まず、2軸が関与する搬送状態の搬送量、つまり、搬送状態CABおよびCBCの搬送量TABおよびTBCに関しては、実施形態1の数2と同様の形で、以下の数9および数10のように記述することができる。
Figure 0006061579
Figure 0006061579
また、3軸が関与する搬送状態の搬送量、つまり、搬送状態CABCの搬送量TABCに関しては、同様の考え方に基づき、以下の数9の形で記述することができる。つまり、TABCは、搬送量TAおよびTB、TCを、搬送強さ1/αAおよび1/αB、1/αCにより加重平均したもので表せる。
Figure 0006061579
上記の数9、数10および数11により、適切な数の搬送状態の搬送量を実測することで、画像記録に関わる全ての搬送状態の搬送量を算出することができる。ここで、搬送特性係数αAおよびαB、αCは、実施形態1と同様に、事前に格納される値である。従って、搬送量TAおよびTB、TCが実測により求められていれば、3つの計算式の数3および数4、数5の右辺は全て既知となり、全ての搬送状態での搬送量が求まる。つまり、3つの搬送状態の搬送量の実測により、6つ全ての搬送状態での搬送量補正値を求めることができ、全ての搬送状態の搬送量補正を行うことが可能となる。
また、搬送量の実測に用いる用紙長さが、上流ローラ60と下流ローラ80との間隔より長い場合、中間ローラ70のみでの搬送による搬送状態CBは存在しない。このような場合においても、次のような組み合わせにより、3つの搬送状態の搬送量の実測から、全ての搬送状態の搬送量を求めることが可能になる。例えば、搬送量TAとTCに加えTABを実測により求めた場合でも、数9によりTBを算出でき、その後、算出したTBを用いて数10および数11を解けば、全ての搬送状態の搬送量が求まる。また、搬送量TAとTABとTABCを実測により求めた場合でも、同様の考え方により全てを求めることができるのは説明するまでもない。従って、記録媒体の搬送に3つのローラを用いた場合に関しては、適切に選択した3つの搬送状態の搬送量の実測から、残る全ての搬送状態の搬送量を求めることができる。
なお、本実施形態では、3つのローラを用いた場合を述べたが、より多くのローラを用いた場合でも、用いたローラの数だけの搬送状態の搬送量の実測により、全ての搬送状態の搬送量を求めることが可能である。例えば、記録媒体の搬送において、n本のローラを用いた場合、最大{n・(n+1)/2}の数の搬送状態が存在することになる。例えばn個の搬送手段があるとすれば、n個の搬送手段のうち、協働してシートを搬送可能な2以上の搬送手段の全ての組み合わせの搬送状態と、各搬送手段の単独による搬送状態について補正値を求める必要がある。しかし、全ての搬送状態の搬送量の実測を行う必要はなく、nの数だけの搬送状態の実測を行えばよい。なぜならば、それ以外の複数のローラを協働して搬送する搬送状態の搬送量は、各ローラ1軸での搬送量および搬送特性係数により計算式を立てられるので、各ローラ1軸での搬送量が求まれば全ての搬送量を算出できるからである。また、任意のローラでの1軸の搬送量が実測されなくても、そのローラが関与している搬送状態の搬送量により換算できることは説明するまでもない。
また、実施形態1と同様に、算出に用いる値は搬送量に限るものではなく、搬送量補正値として算出を行ってもよい。つまり、前述の「複数の搬送手段の協働搬送量は、各搬送手段の負荷に対するスリップしにくさを重み付け係数として各搬送手段の搬送量を加重平均した搬送量である」関係に基づけば、その算出する過程に限らず、本発明の効果を発揮することができる。
(実施形態3)
実施形態1では、搬送ローラ回転:排紙ローラ回転:アイドラギア回転=1:1:1の例について詳説したが、他の回転比であっても本発明を適用することができる。
搬送ローラのみによって記録媒体を搬送する場合において、搬送ローラをθLF回転させることによって、記録媒体が所定距離ILLFだけ搬送されるように搬送ローラが設計されているものとする。具体的には搬送ローラの半径が決定されているものとする。搬送ローラをθLF回転させたとき、排紙ローラはθEJ回転するように搬送ローラと排紙ローラの設計上の回転比が設定されているものとする。さらに、排紙ローラのみによって記録媒体を搬送する場合において、排紙ローラをθEJ回転させることによって記録媒体が搬送量ILLFだけ搬送されるように排紙ローラが設計されているものとする。搬送ローラおよび排紙ローラの双方同時に記録媒体を搬送する場合、搬送ローラをθLF回転させ、排紙ローラをθEJ回転させたときに、記録媒体はILLFEJだけ搬送されたとする。
搬送ローラのみで記録媒体を搬送する場合に搬送ローラをθLF回転させたときの搬送量の実測値をTLLFとする。同様に、排紙ローラのみで記録媒体を搬送する場合に排紙ローラをθEJ回転させたときの搬送量の実測値をTLEJとする。搬送ローラおよび排紙ローラによって記録媒体を搬送する場合に搬送ローラをθLF回転させ、排紙ローラをθEJ回転させたときの搬送量の実測値をTLLFEJとする。これらの搬送量の実測値と理想的な搬送量の差が補正値となる。搬送ローラのみ、排紙ローラのみ、搬送ローラおよび排紙ローラによる搬送時の補正値をそれぞれSLLF、SLEJ、SLLFEJとすると、数12の関係となる。
Figure 0006061579
数12を数13のように変形し、数3に代入すると、数14の関係を導くことができる。
Figure 0006061579
Figure 0006061579
また、理想的な搬送量ITLF、ITEJおよびITLFEJは数15の関係である。
Figure 0006061579
数15を数14に代入すると数16の関係が導かれる。
Figure 0006061579
すなわち搬送ローラと排紙ローラの双方によって搬送するときの補正値は、各ローラ単独で搬送するときの補正値を各ローラの搬送強さ(スリップしにくさ)γLF(=1/αLF)、γEJ(=1/αEJ)を重みとして用いた加重平均によって算出することができる。
補正値SLLF、SLEJおよびSLLFEJの内の2つの補正値を搬送量を実測して求めれば、数6または数8を用いて残りの補正値を算出することができる。
こうして求めた補正値を用いて、図7の制御を行う。
搬送ローラのみによって搬送量ILLFの搬送を行う場合は{(1+SLLF/ILLF)・θLF}だけ搬送ローラを駆動させる。排紙ローラのみによってILEJの搬送を行う場合は{(1+SLEJ/ILEJ)・θEJ}だけ排紙ローラを駆動させる。搬送ローラと排紙ローラの双方によってILLFEJの搬送を行うときは、搬送ローラと排紙ローラをそれぞれ、{(1+SLLFEJ/ILLFEJ)・θLF}、{(1+SLLFEJ/ILLFEJ)・θEJ}、回転させる。
これらの値を基準として、必要な搬送量のローラの回転角を求めて補正をすればよい。
このように、既知の搬送状態の搬送量から、未知の搬送状態の搬送量を計算によって算出することができる。また、搬送量の算出に用いる計算式は、各搬送手段の搬送量の関係式に基づいているので、搬送量の補正精度を低下させることがない。従って、全ての搬送状態の搬送量を実測して補正する従来手法に対して、補正精度を損なわずに、計測時間を短縮することができる。
7 記録ヘッド
36 搬送ローラ
40 排紙ローラ
50 キャリッジ
362 コードホイール
363 搬送ローラエンコーダセンサ
60 上流ローラ
70 中間ローラ
80 下流ローラ

Claims (4)

  1. シートに画像を記録する記録手段と、
    シートの搬送方向において前記記録手段の上流側に配置され、シートを搬送する第1の搬送手段と、
    前記搬送方向において前記記録手段の下流側に配置され、シートを搬送する第2の搬送手段と、を備える記録装置であって、
    シートを前記第1の搬送手段および前記第2の搬送手段によってたるみを生じさせずに搬送する第2の搬送状態における搬送量が、シートを前記第2の搬送手段によって搬送せず前記第1の搬送手段によって搬送する第1の搬送状態における搬送量と、シートを前記第1の搬送手段によって搬送せず前記第2の搬送手段によって搬送する第3の搬送状態における搬送量とに、前記第1の搬送手段と前記第2の搬送手段のシートに対するスリップしにくさを重み付け係数として加重平均したものであることに基づき、前記第1の搬送状態における搬送量、前記第2の搬送状態における搬送量、および前記第3の搬送状態における搬送量のうちいずれか2つの搬送量から残りの搬送量を算出し、当該算出された搬送量に基づいて当該搬送状態における搬送量を補正することを特徴とする記録装置。
  2. 前記記録手段によって記録されたテストパターンを読み取る読取手段をさらに備え、
    前記第1の搬送状態における搬送量、前記第2の搬送状態における搬送量、および前記第3の搬送状態における搬送量のうちいずれか2つの搬送量は、前記読取手段によって前記テストパターンを読み取ることによって得られることを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  3. シートに画像を記録する記録手段と、
    シートの搬送方向において前記記録手段の上流側に配置され、シートを搬送する第1の搬送手段と、
    前記搬送方向において前記記録手段の下流側に配置され、シートを搬送する第2の搬送手段と、を備える記録装置であって、
    シートを前記第1の搬送手段および前記第2の搬送手段によってたるみを生じさせずに搬送する第2の搬送状態における搬送量の補正値が、シートを前記第2の搬送手段によって搬送せず前記第1の搬送手段によって搬送する第1の搬送状態における搬送量の補正値と、シートを前記第1の搬送手段によって搬送せず前記第2の搬送手段によって搬送する第3の搬送状態における搬送量の補正値とに、前記第1の搬送手段と前記第2の搬送手段のシートに対するスリップしにくさを重み付け係数として加重平均したものであることに基づき、前記第1の搬送状態における搬送量の補正値、前記第2の搬送状態における搬送量の補正値、および前記第3の搬送状態における搬送量の補正値のうちいずれか2つの補正値を搬送量の実測値から算出し、当該算出された補正値から残りの補正値を算出することを特徴とする記録装置。
  4. シートに画像を記録する記録手段と、シートの搬送方向において前記記録手段の上流側に配置されシートを搬送する第1の搬送手段と、前記搬送方向において前記記録手段の下流側に配置されシートを搬送する第2の搬送手段と、を備える記録装置における搬送量の補正値の算出方法であって、
    シートを前記第2の搬送手段によって搬送せず前記第1の搬送手段によって搬送する第1の搬送状態における搬送量、シートを前記第1の搬送手段および前記第2の搬送手段によってたるみを生じさせずに搬送する第2の搬送状態における搬送量、および、シートを前記第1の搬送手段によって搬送せず前記第2の搬送手段によって搬送する第3の搬送状態における搬送量のうちいずれか2つの搬送量を実測し、
    前記第2の搬送状態における搬送量が、前記第1の搬送状態における搬送量と前記第3の搬送状態における搬送量とに前記第1の搬送手段と前記第2の搬送手段のシートに対するスリップしにくさを重み付け係数として加重平均したものであることに基づき、実測された搬送量から残りの搬送量を算出し、当該算出された搬送量に基づいて当該搬送状態における搬送量の補正値を算出することを特徴とする搬送量の補正値の算出方法。
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