JP6060833B2 - 情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラム - Google Patents
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Description
例えば、アイテムを推薦する技術の一つに、協調フィルタリングを用いた推薦処理が存在する。協調フィルタリングを用いた推薦処理では、多数の閲覧履歴や利用履歴などの利用情報を蓄積し、その利用情報を用いて、あるアイテムに関連するアイテム集合を推薦する。
また、サービス開始時等の利用情報が少ない時期においても、アイテムを推薦する技術へのニーズが高まっている。
例えば、利用情報の少ないアイテムでも推薦するための技術が、特許文献1に開示されている。
しかしながら、上記の特許文献1では、関連アイテムが、同じキーワードを多く持つため、キーワードは一致しないが関連する可能性のあるアイテムを提示することが難しい。つまり、多様なアイテムを推薦するのが難しいため、ユーザが「同じようなアイテムしか推薦されない」と感じ、推薦への興味を失ってしまうことがあった。
また、本発明は上述した従来の技術の課題を解決するため、基準アイテムに関連するアイテムを選出する情報処理方法において、利用主体を識別する利用主体識別子と、前記利用主体により利用されたアイテムを識別するアイテム識別子とを対応付けた利用情報を利用情報格納部に格納する利用情報格納ステップと、アイテム識別子と、アイテムの属性を識別する属性識別子と、を対応付けた属性対応情報をアイテム情報格納部に格納するアイテム情報格納ステップと、前記利用情報及び前記属性対応情報に基づいて、属性識別子と、アイテム識別子との間の関連度である属性関連度を算出し、算出した属性関連度に基づいて、アイテム識別子ごとに、そのアイテム識別子に関連する属性識別子である関連属性を選出し、それぞれのアイテム識別子と、選出した関連属性とを対応付けた関連属性情報を作成する関連属性選出ステップと、前記関連属性選出ステップにおいて生成した関連属性情報を関連属性情報格納部に格納する関連属性情報格納ステップと、前記基準アイテムのアイテム識別子である基準アイテム識別子を含む関連属性情報を前記関連属性情報格納部より取得し、取得した関連属性情報に含まれる属性識別子の内のいずれかを含む属性対応情報を前記アイテム情報格納部より取得し、取得した属性対応情報に含まれるアイテム識別子の集合である関連候補アイテム集合を形成し、その関連候補アイテム集合に含まれるアイテム識別子それぞれと前記基準アイテムとの関連度を算出し、算出した関連度に基づいて、前記基準アイテムに関連するアイテムを選出する関連アイテム選出ステップとを有することを特徴とする情報処理方法を提供する。
また、本発明は上述した従来の技術の課題を解決するため、コンピュータに基準アイテムに関連するアイテムを選出させる情報処理プログラムにおいて、利用主体を識別する利用主体識別子と、前記利用主体により利用されたアイテムを識別するアイテム識別子とを対応付けた利用情報を利用情報格納部に格納する利用情報格納ステップと、アイテム識別子と、アイテムの属性を識別する属性識別子と、を対応付けた属性対応情報をアイテム情報格納部に格納するアイテム情報格納ステップと、前記利用情報及び前記属性対応情報に基づいて、属性識別子と、アイテム識別子との間の関連度である属性関連度を算出し、算出した属性関連度に基づいて、アイテム識別子ごとに、そのアイテム識別子に関連する属性識別子である関連属性を選出し、それぞれのアイテム識別子と、選出した関連属性とを対応付けた関連属性情報を作成する関連属性選出ステップと、前記関連属性選出ステップにおいて生成した関連属性情報を関連属性情報格納部に格納する関連属性情報格納ステップと、前記基準アイテムのアイテム識別子である基準アイテム識別子を含む関連属性情報を前記関連属性情報格納部より取得し、取得した関連属性情報に含まれる属性識別子の内のいずれかを含む属性対応情報を前記アイテム情報格納部より取得し、取得した属性対応情報に含まれるアイテム識別子の集合である関連候補アイテム集合を形成し、その関連候補アイテム集合に含まれるアイテム識別子それぞれと前記基準アイテムとの関連度を算出し、算出した関連度に基づいて、前記基準アイテムに関連するアイテムを選出する関連アイテム選出ステップとをコンピュータに実行させることを特徴とする情報処理プログラムを提供する。
以下に、本発明の第1の実施形態について、図を用いて詳細に説明する。図1は、本発明の第1の実施形態におけるシステム全体の構成図である。本実施形態におけるシステムは、情報処理サーバ装置1と、1つ以上の端末装置3(3a〜3n)がネットワーク2を介して接続されている。なお、各実施形態において、情報処理サーバ装置1のみが情報処理装置として機能してもよいし、情報処理サーバ装置1が、端末装置3と協働して情報処理装置として機能してもよい。
端末装置3は、CPU、RAM、ROM、ハードディスクドライブ、ネットワークインタフェース等を備える一般的なコンピュータ、または、携帯電話やスマートフォンやタブレットPC等の携帯情報端末であり、端末制御部31と端末通信部32と端末入力部33と端末表示部34とで構成されている。
端末通信部32は、ネットワーク2を介して情報処理サーバ装置1と通信を行うための部である。
端末入力部33は、例えば、端末装置3がPC(Personal Computer)であれば、マウスやキーボード、携帯電話であれば、ボタンといったように、ユーザが端末装置3を操作するためのインタフェースである。
端末表示部34は、例えば、ディスプレイといったように、様々な情報を表示し、ユーザに視覚的に示すためのインタフェースである。
利用情報送信処理とは、端末装置3を利用するユーザ(利用ユーザ)が、何らかのアイテムの閲覧や利用などの操作を行った場合に、情報処理サーバ装置1に、利用情報を送信する処理である。利用情報とは、ユーザのアイテムの閲覧や利用に関する情報であり、少なくとも、利用ユーザを一意に識別するユーザ識別子、又は端末装置3を一意に識別するための端末識別子と、閲覧や利用の対象となったアイテムを一意に識別するアイテム識別子と閲覧や利用した時期を示す利用時期情報を含む。本実施形態では、ユーザ識別子を用いる場合を例にして説明するが、端末識別子を用いる場合も同様である。ユーザ識別子と端末識別子とを合わせた意味の総称として、利用主体識別子という用語を用いる。また、ユーザ、又は、ユーザの利用した端末装置を、適宜、利用主体と称することとする。また、利用時期情報は、日付のみを示す情報でもよいし、ミリ秒単位まで細かく示す情報でもよく、サービスの形態に応じて、必要な単位まで分かる情報であればよい。
関連アイテム詳細情報表示処理とは、情報処理サーバ装置1より、送信した関連アイテム取得要求に対応する関連アイテム詳細情報を受信し、端末表示部34に、受信したアイテム詳細情報を表示する処理である。
図2は、本実施形態における情報処理サーバ装置1の構成図である。本実施形態における情報処理サーバ装置1は、情報処理サーバ制御部11と、情報処理サーバ通信部12と、情報処理サーバ格納部13とで構成される。
情報処理サーバ通信部12は、ネットワーク2を介して端末装置3と通信を行うための部である。
ユーザ情報格納部131は、ユーザ情報を複数記憶する。図3は、ユーザ情報格納部131の格納状態を示す図である。ユーザ情報とは、端末装置3の利用ユーザを一意に識別するユーザ識別子(user_id)とユーザ属性情報(user_info)とを関連付けたものであり、図3のようなテーブル形式で記憶する。ユーザ属性情報とは、ユーザの名前、年齢、性別、住所(地域)、趣味、会員になった時期(年月、日付、日時など)、メールアドレス、電話番号などの情報である。また、情報処理サーバ装置1にて商品の購入が可能であれば、商品の支払いを行うためのクレジットカード情報などを含んでもよい。
アイテム情報格納部132は、アイテム識別情報と、属性種別情報と、属性値情報と、属性対応情報を、それぞれ複数記憶する。図4(図4(a)〜図4(d))は、アイテム情報格納部132の格納状態を示す図である。
属性種別情報とは、アイテム属性の種別を一意に識別するための属性種別識別子(type_id)と、アイテム属性の種別の名称(type_name)とを関連付けたものであり、図4(b)のようなテーブル形式で格納する。アイテム属性の種別は、アイテム属性の項目にあたるものであり、例えば、アイテムの「作成者」「ジャンル」「制作年」「価格」「利用に適したユーザの条件」などになる。なお、type_idは一意であり、重複登録ができない。
属性対応情報とは、アイテムに対応する属性を関連付けた情報であり、アイテム識別子(item_id)と、属性種別識別子(type_id)と、属性値識別子(attr_id)とを関連付けたものであり、図4(d)のようなテーブル形式で格納する。なお、(item_id,type_id,attr_id)の組合せは一意であり、重複登録ができない。
利用情報格納部133は、利用情報を複数記憶する。図5は、利用情報格納部133の格納状態を示す図である。図5に示すように、利用情報を構成するユーザ識別子(user_id)とアイテム識別子(item_id)と利用時期情報(dl_date)とを関連付けて、テーブル形式で格納する。利用情報に他の情報も含まれる場合は、利用情報に含まれている全ての情報を格納できるように、利用情報の形態に合わせて格納形式を変更すればよい。
属性優先値情報格納部135は、属性優先値情報を複数記憶する。図7は、属性優先値情報格納部135の格納状態を示す図である。図7に示すように、属性優先値情報を構成するアイテム識別子(item_id)と、属性種別識別子(type_id)と、属性値識別子(attr_id)と、属性の優先の度合いを数値化した属性優先値(p_value)を関連付けて、テーブル形式で格納する。なお、(item_id,type_id,attr_id)の組合せは一意とし、重複登録ができない。
利用情報登録部111は、ネットワーク2を介して、端末装置3より利用情報を受信し、利用情報格納部133に、受信した利用情報を格納する。
関連属性選出部112は、所定のタイミングごとに、関連属性選出処理を行う。所定のタイミングとしては、所定の時間間隔(例えば24時間ごと)を用いてもよいし、利用情報を一定回数受信するごととしてもよい。また、月曜日〜金曜日までは3時間ごと、土曜日は6時間ごと、日曜日は12時間ごと、というように時間間隔が変動してもよい。また、夏は時間間隔を短くして、冬は時間間隔を長くするなど、季節に応じて時間間隔を変えてもよい。
まず、関連属性選出部112が、利用情報格納部133より、利用情報に含まれるアイテム識別子を重複なしで、全て抽出する(ステップ101)。このとき、アイテム識別子を抽出する利用情報を、関連属性選出処理の時点から所定期間(例えば、3ヶ月といったように予めサービス提供側が決めておく)遡った範囲に該当する利用時期情報を含むものに限定することで、直近に利用されたアイテムのみに対して、関連属性情報を選出するようにしてもよい。
次に、関連属性選出部112が、ステップS101にて抽出したアイテム識別子の中から、例えば、抽出した順に1つ選択する(ステップS102)。
次に、関連属性選出部112が、利用情報格納部133より、ステップS102にて選択したアイテム識別子を有する利用情報を全て取得する(ステップS103)。このとき、取得する利用情報を、関連属性選出処理の時点から所定期間(例えば、3ヶ月といったように予めサービス提供側が設定しておく)遡った範囲に該当する利用時期情報を含むものに限定することで、直近の利用情報のみを用いて、関連属性情報を選出するようにしてもよい。また、関連属性選出処理の時点に近い順に、所定個数(例えば、10個といったように予めサービス提供側が設定しておく)まで取得することで、関連属性情報を選出する際の計算量を減らすようにしてもよい。
次に、関連属性選出部112が、利用情報格納部134より、ステップS104にて抽出したユーザ識別子のいずれかを含む利用情報を全て取得する(ステップS105)。このとき、取得する利用情報を、関連属性選出処理の時点から所定期間(例えば、3ヶ月といったように予めサービス提供側が設定しておく)遡った範囲に該当する利用時期情報を含むものに限定することで、直近の利用情報のみを用いて、関連属性情報を選出するようにしてもよい。また、ユーザ識別子ごとに、関連属性選出処理の時点に近い順に、そのユーザ識別子を含む利用情報を所定個数(例えば、10個といったように予めサービス提供側が設定しておく)まで取得することで、関連属性情報を選出する際の計算量を減らすようにしてもよい。
次に、関連属性選出部112が、アイテム情報格納部132より、属性種別情報に含まれる属性種別識別子のうち、関連属性選出対象のものを取得する(ステップS106)。なお、アイテム属性の種別を属性種別識別子などで管理しているようなサービスは、本発明の効果を実現するために、関連属性選出対象となる属性種別識別子を2つ以上設定する必要がある。関連属性選出対象の属性種別識別子は、予めサービスの提供側が設定すればよい。
次に、関連属性選出部112が、アイテム情報格納部132より、ステップS107にて選択した属性種別識別子を有する属性対応情報のうち、ステップS105にて取得した利用情報に含まれるアイテム識別子のいずれかを含むものを全て取得する。さらに、取得した属性対応情報に含まれる属性識別子を、関連候補属性識別子として、重複なしで抽出する(ステップS108)。
次に、関連属性選出部112が、ステップS108にて抽出した関連候補属性識別子ごとに、属性関連度の算出を行う(ステップS109)。
属性関連度を算出する方法として例えば、Jaccard(ジャカード)係数を用いることができる。Jaccard係数を用いる場合は、アイテムiを利用したことのあるユーザ集合をUi、アイテム属性aに属するいずれかのアイテムを利用したことのあるユーザ集合をUa、アイテムiとアイテム属性aに属するいずれかのアイテムを共に利用したことのあるユーザ数を|Ui ∩ Ua|とし、アイテムiとアイテム属性aに属するいずれかのアイテムの少なくとも一方を利用したことのあるユーザ数を|Ui ∪ Ua|としたとき、属性関連度sim(i,a)は式(1)にて算出することができる。
アイテム嗜好度とは、ユーザのアイテムに対する嗜好の度合いを示す値であり、算出対象のアイテム識別子を含む利用情報(第1の利用情報)を用いて算出することができる。具体的に、例えば、第1の利用情報の数や、第1の利用情報から重複なしでカウントしたユーザ数や、第1の利用情報に含まれる利用時期情報から、属性関連度算出処理を行った時点までの経過時間などを用いて算出することができる。
コサイン距離を用いる場合は、例えば、アイテムiを利用したことのあるユーザ集合をUiとし、アイテムiのユーザui(ui∈Ui)に対するアイテム嗜好度をVi(i,ui)、アイテム属性aに属するいずれかのアイテムを利用したことのあるユーザ集合をUaとし、アイテム属性aのユーザua(ua∈Ua)に対する属性嗜好度をVa(a,ua)、アイテムiとアイテム属性aに属するいずれかのアイテムを共に利用したことのあるユーザをUcとし、アイテムiのユーザuc(uc∈Uc)に対するアイテム嗜好度をVi(i,uc)、アイテム属性aのユーザucに対する属性嗜好度をVa(a,uc)としたとき、属性関連度sim(i,a)は式(2)で算出することができる。
次に、関連属性選出部112が、ステップS110にて選出した関連属性ごとに、ステップS102にて選択したアイテム識別子と、関連属性である属性種別識別子と属性値識別子の組合せと、ステップS109にて関連属性に対応して算出された属性関連度とを関連付けた関連属性情報を、関連属性情報格納部134に格納する(ステップS111)。
ステップS113では、関連属性選出部112が、ステップS102にて全てのアイテム識別子を選択したか否かを判定する。全て選択した場合は、ステップS101からステップS113までの一連の処理を終了し、未選択のものがある場合は、ステップS102へ進む。
この手順により、アイテム属性の種別を管理しているようなサービスにおいては、各アイテム識別子ごとに、2種類以上の属性種別識別子に対応する関連属性情報が、関連属性情報格納部134に格納されることになる。
なお、関連属性情報を作成する対象となる属性種別識別子を増やせば増やすほど、関連アイテムを選出する際のアイテムの候補を増やすことができる。
また、アイテム属性の種別を管理していない(属性種別識別子のない)サービスにおいては、ステップS106とステップS107とステップS112の処理を省略することができる。
以上が、関連属性選出処理の手順の説明である。
まず、属性優先値算出部113が、利用情報格納部133より、利用情報に含まれるアイテム識別子を重複なしで、全て抽出する(ステップ201)。
次に、属性優先値算出部113が、ステップS201にて抽出したアイテム識別子の中から、例えば、抽出した順に1つ選択する(ステップS202)。
次に、属性優先値算出部113が、利用情報格納部133より、ステップS202にて選択したアイテム識別子を有する利用情報を全て取得する(ステップS203)。このとき、取得する利用情報を、属性優先値算出処理の時点から所定期間(例えば、3ヶ月といったように予めサービス提供側が設定しておく)遡った範囲に該当する利用時期情報を含むものに限定することで、直近の利用情報のみを用いて、属性優先値を算出するようにしてもよい。
次に、属性優先値算出部113が、アイテム情報格納部132より、ステップS202にて選択したアイテム識別子を有する属性対応情報を全て取得する(ステップS204)。なお、属性対応情報を取得する際に、予めサービス提供側が設定した1つ以上の属性種別識別子のいずれかを含むもののみに限定してもよい。
次に、属性優先値算出部113が、ステップS205にて選択した属性対応情報に対して、属性優先値を算出する(ステップS206)。
属性優先値算出の第1の方法は、どのような属性対応情報に対応するアイテム属性対しても、一様に同じ値(例えば、「1」)を算出する方法である。属性優先値算出の第1の方法は、どのようなアイテム属性でも等しく扱うことになる。
また、属性優先値算出の第2から第7の方法を組み合わせて算出してもよい。例えば、第2と第4の方法を組み合わせて、式(6)や式(7)のように算出してもよい。それ以外でも、各算出方法の性質を変化させないように自由に組み合わせてもよい。以上が、属性優先値の算出方法の説明である。
次に、属性優先値算出部113が、ステップS205にて全ての属性対応情報を選択したか否かを判定する(ステップS208)。全て選択した場合は、ステップS209へ進み、未選択のものがある場合は、ステップS205へ進む。
ステップS209では、属性優先値算出部113が、ステップS202にて全てのアイテム識別子を選択したか否かを判定する。全て選択した場合は、ステップS201からステップS209までの一連の処理を終了し、未選択のものがある場合は、ステップS202へ進む。
以上が、属性優先値算出処理の手順の説明となる。
まず、関連アイテム選出部114が、関連属性情報格納部134より、関連属性情報に含まれるアイテム識別子を、基準アイテム識別子として重複なしで全て抽出する(ステップS301)。
次に、関連アイテム選出部114が、ステップS301にて抽出した基準アイテム識別子のうち、例えば、抽出した順に1つ選択する(ステップS302)。
次に、関連アイテム選出部114が、関連属性情報格納部134より、ステップS302にて選択した基準アイテム識別子と一致するアイテム識別子を有する関連属性情報を全て取得する(ステップS303)。
次に、関連アイテム選出部114が、アイテム情報格納部132より、ステップS303にて取得した関連属性情報に含まれる属性識別子を含む属性対応情報を特定し、特定した属性対応情報に含まれるアイテム識別子を、関連候補アイテム識別子として重複なしで全て抽出する(ステップS305)。なお、ここで抽出した関連候補アイテム識別子の集合が関連候補アイテム集合となる。
次に、関連アイテム選出部114が、ステップS305にて抽出した関連候補アイテム識別子のうち、例えば、抽出した順に1つ選択する(ステップS306)。
次に、関連アイテム選出部114が、ステップS302にて選択した基準アイテム識別子と、ステップS306にて選択した関連候補アイテム識別子との関連度を算出する(ステップS308)。
関連度の算出方法を以下に5種類説明する。なお、算出方法内の説明において、ステップS303にて取得した基準アイテムibに対応する関連属性情報の集合をST(ib)とする。
次に、ST(ib,ir)から重複なしで抽出したTの部分集合T(ib,ir)を形成する。そして、ST(ib,ir)に含まれる関連属性情報のうち、属性種別識別子t’x(∈T(ib,ir))を含むものより抽出した属性識別子の集合TA(ib,ir,t’x)の数を|TA(ib,ir,t’x)|とし、TA(ib,ir,t’x)の任意の属性識別子(t’x,t’xy)に対応する属性関連度をav(ib,t’x,t’xy)とした場合、関連度rate(ib,ir)は、α3(0≦α3≦1)を用いて、式(9)にて算出できる。
ステップS310では、関連アイテム選出部114が、ステップS308にて算出した関連度に応じて、関連アイテムを選出する。関連アイテムを選出するには、関連度が(予め、サービス提供側が設定した)所定値以上の関連候補アイテム識別子を、関連アイテムとすればよい。また、関連度の降順に(予め、サービス提供側が設定した)所定数まで選択した関連候補アイテム識別子を、関連アイテムとすればよい。
次に、関連アイテム選出部114が、ステップS310にて選出した関連アイテムごとに、ステップS302にて選択した基準アイテム識別子と、関連アイテムである関連候補アイテム識別子を関連アイテム識別子としたものと、ステップS308にて算出した関連度とを関連付けた関連アイテム情報を、関連アイテム情報格納部136に格納する(ステップS311)。
この手順により、実際にどのような効果があるかの具体例を、図12と図13を用いて説明する。図12は、アイテムi3に対する関連属性を示すものである。図12に示すように、アイテムi3の関連属性が、(ta,ta7)、(ta,ta13)、(tb,tb4)、(tb,tb8)であることが分かる。図13は、アイテムi3に対する関連候補アイテムの対象となるアイテム集合をイメージしたものである。図13に示すように、アイテムi3の関連属性それぞれに対応するアイテム集合、I(ta,ta7)、I(ta,ta13)、I(tb,tb4)、I(tb,tb8)があり、斜線部が、関連候補アイテムのアイテム集合I(ta,ta7)∪I(ta,ta13)∪I(tb,tb4)∪I(tb,tb8)となる。つまり、関連アイテムを、I(ta,ta7)、I(ta,ta13)、I(tb,tb4)、I(tb,tb8)のいずれかに属するアイテムから選出することができるようになるため、利用情報が少なくても、アイテムの推薦を可能とし、かつ、多様なアイテム属性を用いることで、多様なアイテムの推薦を実現することができる。
以上が、関連アイテム選出処理の手順の説明である。
関連アイテム詳細情報作成処理とは、関連アイテム詳細情報を作成する処理である。具体的には、まず、関連アイテム情報格納部136より、受信した関連アイテム取得要求に含まれるアイテム識別子と、基準アイテム識別子とを比較し、一致する全ての関連アイテム情報を取得する。そして、アイテム情報格納部132より、取得した関連アイテム情報に含まれる関連アイテム識別子に対応するアイテム情報を取得し、取得したアイテム情報を用いて関連アイテム詳細情報を作成する。なお、関連アイテム取得要求に、取得制限数が含まれている場合は、関連アイテム情報格納部136より関連アイテム情報を取得する際に、関連度の降順に取得制限数まで取得するようにすればよい。
2 ネットワーク
3 端末装置
31 端末制御部
32 端末通信部
33 端末入力部
34 端末表示部
11 情報処理サーバ制御部
111 利用情報登録部
112 関連属性選出部
113 属性優先値算出部
114 関連アイテム選出部
115 関連アイテム詳細情報作成部
12 情報処理サーバ通信部
13 情報処理サーバ格納部
131 ユーザ情報格納部
132 アイテム情報格納部
133 利用情報格納部
134 関連属性情報格納部
135 属性優先値情報格納部
136 関連アイテム情報格納部
Claims (4)
- 基準アイテムに関連するアイテムを選出する情報処理装置において、
利用主体を識別する利用主体識別子と、前記利用主体により利用されたアイテムを識別するアイテム識別子とを対応付けた利用情報を格納する利用情報格納部と、
アイテム識別子と、アイテムの属性を識別する属性識別子と、を対応付けた属性対応情報を格納するアイテム情報格納部と、
前記利用情報及び前記属性対応情報に基づいて、属性識別子と、アイテム識別子との間の関連度である属性関連度を算出し、算出した属性関連度に基づいて、アイテム識別子ごとに、そのアイテム識別子に関連する属性識別子である関連属性を選出し、それぞれのアイテム識別子と、選出した関連属性とを対応付けた関連属性情報を作成する関連属性選出部と、
前記関連属性選出部が生成した関連属性情報を格納する関連属性情報格納部と、
前記基準アイテムのアイテム識別子である基準アイテム識別子を含む関連属性情報を前記関連属性情報格納部より取得し、取得した関連属性情報に含まれる属性識別子の内のいずれかを含む属性対応情報を前記アイテム情報格納部より取得し、取得した属性対応情報に含まれるアイテム識別子の集合である関連候補アイテム集合を形成し、その関連候補アイテム集合に含まれるアイテム識別子それぞれと前記基準アイテムとの関連度を算出し、
算出した関連度に基づいて、前記基準アイテムに関連するアイテムを選出する関連アイテム選出部と
を備えることを特徴とする情報処理装置。 - 前記利用情報及び前記属性対応情報に基づいて、属性識別子に対する優先の度合いを示す属性優先値を算出する属性優先値算出部
をさらに備え、
前記関連アイテム選出部は、前記アイテム情報格納部より、前記関連候補アイテム集合に含まれるアイテム識別子に対応付けられた属性対応情報を取得し、取得した属性対応情報に含まれる属性識別子のうち、いずれかに対して算出された前記属性優先値を用いて前記関連度を算出する、
ことを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。 - コンピュータが実行する、基準アイテムに関連するアイテムを選出する情報処理方法において、
利用主体を識別する利用主体識別子と、前記利用主体により利用されたアイテムを識別するアイテム識別子とを対応付けた利用情報を利用情報格納部に格納する利用情報格納ステップと、
アイテム識別子と、アイテムの属性を識別する属性識別子と、を対応付けた属性対応情報をアイテム情報格納部に格納するアイテム情報格納ステップと、
前記利用情報及び前記属性対応情報に基づいて、属性識別子と、アイテム識別子との間の関連度である属性関連度を算出し、算出した属性関連度に基づいて、アイテム識別子ごとに、そのアイテム識別子に関連する属性識別子である関連属性を選出し、それぞれのアイテム識別子と、選出した関連属性とを対応付けた関連属性情報を作成する関連属性選出ステップと、
前記関連属性選出ステップにおいて生成した関連属性情報を関連属性情報格納部に格納する関連属性情報格納ステップと、
前記基準アイテムのアイテム識別子である基準アイテム識別子を含む関連属性情報を前記関連属性情報格納部より取得し、取得した関連属性情報に含まれる属性識別子の内のいずれかを含む属性対応情報を前記アイテム情報格納部より取得し、取得した属性対応情報に含まれるアイテム識別子の集合である関連候補アイテム集合を形成し、その関連候補アイテム集合に含まれるアイテム識別子それぞれと前記基準アイテムとの関連度を算出し、
算出した関連度に基づいて、前記基準アイテムに関連するアイテムを選出する関連アイテム選出ステップと
を含むことを特徴とする情報処理方法。 - コンピュータに基準アイテムに関連するアイテムを選出させる情報処理プログラムにおいて、
利用主体を識別する利用主体識別子と、前記利用主体により利用されたアイテムを識別するアイテム識別子とを対応付けた利用情報を利用情報格納部に格納する利用情報格納ステップと、
アイテム識別子と、アイテムの属性を識別する属性識別子と、を対応付けた属性対応情報をアイテム情報格納部に格納するアイテム情報格納ステップと、
前記利用情報及び前記属性対応情報に基づいて、属性識別子と、アイテム識別子との間の関連度である属性関連度を算出し、算出した属性関連度に基づいて、アイテム識別子ごとに、そのアイテム識別子に関連する属性識別子である関連属性を選出し、それぞれのアイテム識別子と、選出した関連属性とを対応付けた関連属性情報を作成する関連属性選出ステップと、
前記関連属性選出ステップにおいて生成した関連属性情報を関連属性情報格納部に格納する関連属性情報格納ステップと、
前記基準アイテムのアイテム識別子である基準アイテム識別子を含む関連属性情報を前記関連属性情報格納部より取得し、取得した関連属性情報に含まれる属性識別子の内のいずれかを含む属性対応情報を前記アイテム情報格納部より取得し、取得した属性対応情報に含まれるアイテム識別子の集合である関連候補アイテム集合を形成し、その関連候補アイテム集合に含まれるアイテム識別子それぞれと前記基準アイテムとの関連度を算出し、
算出した関連度に基づいて、前記基準アイテムに関連するアイテムを選出する関連アイテム選出ステップと
をコンピュータに実行させることを特徴とする情報処理プログラム。
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