JP6059956B2 - 多相クロック生成回路及びこれを含むdll回路 - Google Patents

多相クロック生成回路及びこれを含むdll回路 Download PDF

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Description

本発明は、基準クロック信号に応じて夫々異なる位相を有する複数のクロック信号を生成する多相クロック生成回路、及びこの多相クロック生成回路を含むDLL(Delay-Locked Loop)回路に関する。
現在、高速シリアルデータの通信方式として、データ信号中にクロック信号を重畳させて伝送するエンベデットクロック(embedded clock)方式が採用されている。
エンベデットクロック方式を採用した通信システムの受信装置には、受信データ信号におけるデータ遷移の周期性を利用してこの受信データ信号から、データの遷移点に同期した、夫々異なる位相からなる多相のクロック信号群を生成するクロック生成回路が搭載されている(例えば、特許文献1の図6参照)。このクロック生成回路には、上記した如きデータの遷移点の検出に同期した基準クロック信号に基づき夫々異なる位相を有する複数のクロック信号を生成するDLL640が含まれている。DLL640には、直列に接続された複数のインバータによって基準クロック信号を遅延させることにより、夫々位相の異なる複数のクロック信号を生成する遅延線646が含まれている。尚、各インバータIは、この生成したクロック信号と基準クロック信号との位相差に対応したコントロール電圧によってその遅延量が微調整される、いわゆる可変遅延手段である。
ここで、かかる可変遅延手段としてのインバータは、相補的に動作する一対の第1及び第2トランジスタを有する。この際、第1のトランジスタから出力ラインに送出される電流の量、つまり出力ラインを充電する電流量により、出力信号の立ち上がりエッジ部の遅延時間が決定する。一方、この出力ラインから第2のトランジスタへ引き抜かれる電流の量、つまり出力ラインを放電する為の電流量により、出力信号の立ち下がりエッジ部の遅延時間が決定する。よって、これらトランジスタ各々に流れる電流量を、上記した如き位相差に対応したコントロール電圧にて制御することにより、その遅延時間を調整することが可能となる。かかる遅延時間の調整によって基準クロック信号に対する同期が為される。
ところで、インバータを形成する第1及び第2のトランジスタは、一方がオン状態となっている間は、他方がオフ状態となるが、実際には、入力信号の切り換え時において一時的に両者が共にオン状態となり、この間、両トランジスタ間に貫通電流が流れてしまう。これにより、出力ライン側から第2のトランジスタへ引き抜かれる電流の量が低下し、出力ラインを放電させる能力が低下する。
よって、出力信号の立ち上がりエッジ部でのレベル推移が緩やかになってしまう、いわゆる波形鈍りが生じ、高速な基準クロック信号に対応するのが困難になるという問題が生じた。
特開2009−232462号公報
本発明は、高速な基準クロック信号からでもこの基準クロック信号に応じて、夫々位相の異なる複数のクロック信号を生成することが可能な多相クロック生成回路及びこれを含むDLL回路を提供することを目的とする。
本発明に係る多相クロック生成回路は、n個(nは2以上の整数)の遅延回路が互いに縦列に接続されn個目の遅延回路を最終段としており、前記遅延回路の各々が、入力端子に供給された信号のフロントエッジ部を所定時間だけ遅延させた信号を遅延信号ラインを介して次段の入力端子に供給し、基準クロック信号の供給に応じて前記遅延回路の各々から出力された信号を夫々位相の異なる複数のクロック信号として出力する多相クロック生成回路であって、前記遅延回路の各々は、前記入力端子に供給された信号に応じて充電電流を前記遅延信号ラインに送出、又は前記遅延信号ラインから前記充電電流よりも大なる放電電流を引き抜くと共に、後段の前記遅延回路から出力された前記クロック信号の論理レベルを反転させた反転クロック信号に応じて前記最終段を除いて自身が出力する前記クロック信号のリアエッジ部を生成する。
また、本発明に係るDLL回路は、基準クロック信号に応じて夫々位相の異なる複数のクロック信号を生成する多相クロック生成回路と、前記クロック信号各々の内の1と前記基準クロック信号との位相差に応じて前記クロック信号各々の位相を補正する位相補正制御手段を含むDLL回路であって、前記多相クロック生成回路は、互いに縦列に接続されているn個(nは2以上の整数)の遅延回路を含み、n個目の遅延回路を最終段としており、前記遅延回路の各々が、入力端子に供給された信号に応じて充電電流を遅延信号ラインに送出、又は前記遅延信号ラインから前記充電電流よりも大なる放電電流を引き抜くことにより前記入力端子に供給された信号のフロントエッジ部を所定時間だけ遅延させた信号を遅延信号ラインを介して次段の入力端子に供給しつつ、前記遅延回路の各々から出力された信号を前記クロック信号として出力すると共に、後段の前記遅延回路から出力された前記クロック信号の論理レベルを反転させた反転クロック信号に応じて前記最終段を除いて自身が出力する前記クロック信号のリアエッジ部を生成する。
本発明においては、夫々位相の異なるクロック信号を出力させるべくn個の遅延回路が互いに縦列に接続されてなる遅延回路群の各遅延回路として、入力端子に供給されたクロック信号に応じて充電電流を遅延信号ラインに送出、又は遅延信号ラインから充電電流よりも大なる放電電流を引き抜くことにより、フロントエッジ部を所定時間だけ遅延させたクロック信号を生成するものを採用している。
すなわち、予め大なる放電電流を遅延信号ラインから引き抜くようにしておくことにより、入力端子に供給されたクロック信号のレベルが反転する際に一時的に流れる貫通電流に起因する放電電流の低下分を補うことが可能となる。これにより、放電時間の増大が抑えられるので波形鈍りが解消され、高速なクロック信号に対応させることが可能となる。
更に、本発明においては、各遅延回路は、後段の遅延回路から出力されたクロック信号の論理レベルを反転させた反転クロック信号に応じて自身が出力するクロック信号のリアエッジ部を生成するようにしている。これにより、充電電流よりも放電電流を大きくした場合にも、各遅延回路で生成されるクロック信号各々のパルス幅を略一定幅内に制限することができるようになる。よって、かかる構成によれば、高速処理化を図るべく充電電流よりも放電電流を大きくしたが故に、後段の遅延回路ほど生成するクロック信号のパルス幅が増大して動作不良を生じさせてしまうという不具合を防止することが可能となる。
従って、本発明によれば、高速な基準クロック信号からでも、波形鈍りを抑制させた、夫々位相の異なる複数のクロック信号を生成することが可能となる。
本発明に係る多相クロック生成回路10を含むDLL回路1の内部構成の一例を示すブロック図である。 多相クロック生成回路10の内部動作を示すタイムチャートである。 多相クロック生成回路10の内部構成の一例を示す回路図である。 可変遅延回路101〜101各々の内部構成の一例を示す回路図である。 可変遅延回路101〜101各々の内部構成の他の一例を示す回路図である。 DLL回路1の内部構成の他の一例を示すブロック図である。 CLK整形回路14の内部構成を示す回路図である。 CLK整形回路14の内部動作の一例を示すタイムチャートである。 CLK整形回路14の内部動作の他の一例を示すタイムチャートである。
図1は、本発明に係る多相クロック生成回路10を含むDLL回路1の内部構成を示すブロック図である。
DLL回路1は、図2に示す如き周期P毎にパルス幅Wのクロックパルスが現れる基準クロック信号CLKに応じて、夫々位相の異なるn個(nは2以上の整数)のクロック信号CK〜CKを生成する。この際、クロック信号CK〜CKにおける時間的に隣接するもの同士は、図2に示すように、夫々のフロントエッジ部である立ち上がりエッジ部が互いに第1の遅延時間Uだけ離間している。
DLL回路1は、位相比較器11、チャージポンプ12及び位相制御回路13からなる位相補正制御手段と、多相クロック生成回路10とを含む。
位相比較器11は、図2に示す如き周期Pの基準クロック信号CLKと、多相クロック生成回路10にて生成されたクロック信号CKとの位相を比較し、両者の位相差に対応したチャージアップ信号UP又はチャージダウン信号DNをチャージポンプ12に供給する。すなわち、位相比較器11は、基準クロック信号CLKに対してクロック信号CKが遅れ位相である場合にはチャージアップ信号UPをチャージポンプ12に供給する。一方、基準クロック信号CLKに対してクロック信号CKが進み位相である場合には、位相比較器11は、チャージダウン信号DNをチャージポンプ12に供給する。
チャージポンプ12は、チャージアップ信号UPが供給されている間は徐々にその電圧が増加する一方、チャージダウン信号DNが供給されている間は徐々にその電圧が下降する位相制御電圧CTRを生成し、これを位相制御回路13に供給する。
位相制御回路13は、位相制御電圧CTRが増加している間は遅延量を徐々に低下させるべき遅延調整信号CT及びCTを多相クロック生成回路10に供給する。一方、位相制御電圧CTRが下降している間、位相制御回路13は、その遅延量を徐々に増加させるべき遅延調整信号CT及びCTを多相クロック生成回路10に供給する。
すなわち、位相比較器11、チャージポンプ12及び位相制御回路13からなる位相補正制御手段は、クロック信号CK〜CKの内の1(CKn)と基準クロック信号CLKとの位相差に応じてクロック信号CK〜CK各々の位相を補正すべき遅延調整信号CT及びCTを生成して、多相クロック生成回路10に供給するのである。
多相クロック生成回路10は、図2に示す如く、基準クロック信号CLKに応じて、この基準クロック信号CLKの立ち上がりエッジ部を夫々(n・U)だけ遅延したクロック信号CK〜CK(nは2以上の整数)を生成する。尚、遅延時間Uは、図2に示すように、基準クロック信号CLKの立ち上がりエッジ部と、クロック信号CKの立ち上がりエッジ部と、が同一位相となるように求められた時間、つまり、U=P/nを満たす時間である。
また、多相クロック生成回路10は、位相補正制御手段(11〜13)から供給された遅延調整信号CT及びCTに応じてクロック信号CK〜CK各々の位相を補正する。
図3は、多相クロック生成回路10の内部構成の一例を示す回路図である。
図3に示すように、多相クロック生成回路10は、互いに縦列に接続されたn個の可変遅延回路101〜101を含む。可変遅延回路101〜101の各々は同一内部構成を有し、夫々入力端子I1及びI2、出力端子Y、反転出力端子YB、遅延制御端子C1及びC2を備えている。この際、可変遅延回路101〜101各々の出力端子Yから、夫々位相が異なるクロック信号CK〜CKが送出される。
図4は、可変遅延回路101〜101各々の内部構成の一例を示す回路図である。
図4に示すように、可変遅延回路101は、nチャネルMOS(metal-oxide semiconductor)型のトランジスタ1001及び1002、pチャネルMOS型のトランジスタ1003及び1004、可変抵抗1005及び1006、インバータ1007及び1008を有する。
トランジスタ1001のゲート端子は入力端子I1に接続されており、そのドレイン端子は遅延信号ラインL1に接続されている。トランジスタ1001のソース端子はトランジスタ1002のドレイン端子に接続されている。トランジスタ1002のゲート端子は入力端子I2に接続されており、そのソース端子には可変抵抗1005の一端が接続されている。可変抵抗1005の他端には接地電圧GNDが印加されている。可変抵抗1005は、遅延制御端子C2から供給された信号レベルに応じた抵抗値に設定される。
トランジスタ1003のゲート端子は入力端子I2に接続されており、そのドレイン端子は遅延信号ラインL1に接続されている。トランジスタ1003のソース端子は可変抵抗1006の一端及びトランジスタ1004のソース端子に接続されている。トランジスタ1004のゲート端子は入力端子I1に接続されており、そのドレイン端子は遅延信号ラインL1に接続されている。可変抵抗1006の他端には電源電圧VDDが印加されている。可変抵抗1006は、遅延制御端子C1に供給された信号レベルに応じた抵抗値に設定される。
尚、可変抵抗1005の抵抗値は可変抵抗1006の抵抗値よりも低い。
ここで、上記したトランジスタ1001〜1004は2入力ナンドゲートNGを形成しており、入力端子I1及びI2を介して供給された信号同士による否定論理積結果を示す否定論理積信号を遅延信号ラインL1上に送出する。
この際、2入力ナンドゲートNGでは、トランジスタ1001〜1004に流れる電流を上記可変抵抗1005及び1006によって制限することにより、その否定論理積信号を遅延させて遅延信号ラインL1上に送出する。
よって、トランジスタ1001、1002及び可変抵抗1005を介して遅延信号ラインL1から引き抜かれる電流IN、つまり遅延信号ラインL1を放電させる電流は、可変抵抗1006及びトランジスタ1003(又は1004)を介して遅延信号ラインL1上に送出される電流IP、つまり遅延信号ラインL1を充電する電流よりも大となる。
すなわち、論理レベルの反転時において瞬間的にトランジスタ1003(又は1004)、トランジスタ1001及び1002に流れる貫通電流に起因する放電電流の低下分を、放電電流としての電流Iを比較的大きくしておくことによって補うのである。ただし、これにより、遅延信号ラインL1上に送出された否定論理積信号における立ち上がりエッジ部での遅延量は、リアエッジ部である立ち下がりエッジ部での遅延量よりも大きくなる。
尚、否定論理積信号における立ち上がりエッジ部及び立ち下がりエッジ部の遅延量は、遅延制御端子C1及びC2各々に供給された遅延調整信号CT及びCTによって個別に微調整することが可能である。すなわち、遅延制御端子C1に供給された信号に応じて可変抵抗1006の抵抗値を高くするほど、遅延信号ラインL1を充電する電流Iが低下し、否定論理積信号における立ち上がりエッジ部の遅延量が大となる。また、遅延制御端子C2を介して供給された信号に応じて可変抵抗1005の抵抗値を高くするほど、遅延信号ラインL1を放電すべく引き込まれる電流Iが低下し、否定論理積信号における立ち下がりエッジ部の遅延量が大となる。
インバータ1007は、遅延信号ラインL1上に送出された上記否定論理積信号の論理レベルを反転させた信号を遅延出力信号とし、これを出力端子Yを介して出力する。インバータ1008は、インバータ1007から送出された遅延出力信号の論理レベルを反転させた信号を反転遅延出力信号とし、これを反転出力端子YBを介して出力する。
かかる構成により、可変遅延回路101〜101の各々は、入力端子I1及びI2を介して供給された信号が共に論理レベル1の状態になったときに、その時点から第1の遅延時間Uだけ経過した時点で論理レベル1の状態になる遅延出力信号を出力端子Yから出力する。更に、可変遅延回路101〜101の各々は、この遅延出力信号の論理レベルを反転させた反転遅延出力信号を反転出力端子YBから出力する。一方、入力端子I1及びI2を介して供給された信号各々の内の少なくとも一方が論理レベル0の状態に遷移したときには、可変遅延回路101〜101の各々は、その時点から第2の遅延時間(U+α)だけ経過した時点で論理レベル0の状態になる遅延出力信号を出力端子Yから出力する。更に、可変遅延回路101〜101の各々は、この遅延出力信号の論理レベルを反転させた論理レベル1を示す反転遅延出力信号を反転出力端子YBから出力する。
この際、可変遅延回路101から出力される遅延出力信号における立ち上がりエッジ部での遅延時間Uは、立ち下がりエッジ部での遅延時間(U+α)よりも小である。
ここで、図3に示すように、可変遅延回路101〜101各々の遅延制御端子C1には、位相制御回路13から送出された遅延調整信号CTが供給されており、且つ夫々の遅延制御端子C2には、位相制御回路13から送出された遅延調整信号CTが供給されている。
また、図3に示すように、可変遅延回路101の入力端子I1には基準クロック信号CLKが供給されており、その出力端子Yは次段の可変遅延回路101の入力端子I1に接続されている。可変遅延回路101の出力端子Yは次段の可変遅延回路101の入力端子I1に接続されている。同様にして、可変遅延回路101〜101(n−1)各々の出力端子Yは次段の可変遅延回路101〜101各々の入力端子I1に接続されている。この際、可変遅延回路101〜101各々の出力端子Yから出力された遅延出力信号が、夫々クロック信号CK〜CKとして出力される。また、可変遅延回路101〜101各々の反転出力端子YBから出力された反転遅延出力信号が、夫々反転クロック信号XCK〜XCKとして、可変遅延回路101〜101(n−1)各々の入力端子I2に夫々供給されている。すなわち、多相クロック生成回路10では、各可変遅延回路101(R:1〜n−1の整数)が送出するクロック信号CKよりも1・Uだけ位相遅れの反転クロック信号XCK(R+1)をその可変遅延回路101の入力端子I2に帰還させるのである。
以下に、図3に示す構成からなる多相クロック生成回路10の内部動作について図2を参照しつつ説明する。
先ず、可変遅延回路1011は、図2に示すように、入力端子I1に供給された基準クロック信号CLKの立ち上がりエッジ部を遅延時間Uだけ遅延させた立ち上がりエッジ部を有するクロック信号CK1を生成し、これを次段の可変遅延回路1012の入力端子I1に供給する。可変遅延回路1012は、図2に示す如きクロック信号CK1の立ち上がりエッジ部を遅延時間Uだけ遅延させた立ち上がりエッジ部を有するクロック信号CK2を生成し、これを次段の可変遅延回路101 3 の入力端子I1に供給する。可変遅延回路1013は、図2に示す如きクロック信号CK2の立ち上がりエッジ部を遅延時間Uだけ遅延させた立ち上がりエッジ部を有するクロック信号CK3を生成し、これを次段の可変遅延回路1014の入力端子I1に供給する。
以下、同様にして、可変遅延回路101(Kは4〜nの整数)は、前段の可変遅延回路101K−1から供給されたクロック信号CKK−1の立ち上がりエッジ部を遅延時間Uだけ遅延させた立ち上がりエッジ部を有するクロック信号CKを出力する。
ここで、可変遅延回路101〜101の各々は、図4に示す如く、遅延信号ラインL1を充電させる為の電流Iよりも、放電させる為の電流Iを大きくしておくことにより、貫通電流に起因する放電電流の低下分を補うようにしている。
これにより、上記の如き貫通電流が流れ込んでいる場合においても、クロック信号CK〜CK各々の立ち上がりエッジ部でのレベル推移を急峻な状態に維持させておくことが可能となる。
よって、図4に示す構成によれば、高速な基準クロック信号CLKからでもその精度を低下させることなく多相のクロック信号CK〜CKを生成することが可能となる。
ところで、上述したように、可変遅延回路101各々内において遅延信号ラインL1を充電させる為の電流Iよりも、これを放電させる為の電流Iを大きくすると、クロック信号CK〜CK各々の立ち下がりエッジ部での遅延時間は、立ち上がりエッジ部での遅延時間Uよりも大きくなる。
例えば、可変遅延回路101は、図2に示すように、その入力端子I1に供給された基準クロック信号CLKが論理レベル1の状態から論理レベル0の状態に遷移してから、遅延時間(U+α)だけ遅延した時点で、クロック信号CKを論理レベル1から論理レベル0の状態に遷移させる。つまり、基準クロック信号CLKに対してクロック信号CKの立ち上がりエッジ部は遅延時間Uだけ遅延する一方、その立ち下がりエッジ部は遅延時間Uよりもαだけ大なる遅延時間(U+α)だけ遅延することになる。よって、クロック信号CKにおけるクロックパルスのパルス幅は、基準クロック信号CLKのパルス幅Wよりもαだけ大なるパルス幅(W+α)となる。
このように、可変遅延回路101〜101の各々は、入力端子I1に供給されたクロック信号に対して、その立ち上がりエッジ部を遅延時間Uだけ遅延させる一方、立ち下がりエッジ部を遅延時間Uよりもαだけ大なる遅延時間(U+α)だけ遅延させる遅延処理を施すようにしている。かかる遅延処理によると、可変遅延回路101の次段の可変遅延回路101で生成されるクロック信号のパルス幅は(W+2・α)となり、可変遅延回路101の次段の可変遅延回路101で生成されるクロック信号のパルス幅は(W+3・α)となり、最終段の可変遅延回路101で生成されるクロック信号のパルス幅は(W+n・α)となる。
すなわち、後段の可変遅延回路101で生成されるクロック信号ほど、そのパルス幅が大となる。この際、クロック信号のパルス幅が図2に示す如き基準クロック信号CLKの周期Pを超えてしまうと、クロック信号のレベル推移が生じない、いわゆる直流状態となるので、DLL回路が誤動作するという不具合が生じる。
そこで、図3に示す多相クロック生成回路10では、各可変遅延回路101において、入力端子I1に供給されたクロック信号と、次段の可変遅延回路101R+1から供給された反転クロック信号XCKR+1との論理積結果をクロック信号CKとして次段の可変遅延回路101R+1に供給するようにしている。
例えば、可変遅延回路101は、図2に示す如きクロック信号CKの論理レベルを反転させた反転クロック信号XCKを前段の可変遅延回路101の入力端子I1に供給する。これにより、可変遅延回路101は、図2に示す如く反転クロック信号XCKが論理レベル1から論理レベル0の状態に遷移した時点から遅延時間(U+α)だけ経過した時点で、この論理レベル0の反転クロック信号XCKに応じてクロック信号CKを論理レベル1の状態から論理レベル0の状態に遷移させる。これにより、クロック信号CKのパルス幅は(W+α)となる。また、可変遅延回路101は、図2に示す如きクロック信号CKの論理レベルを反転させた反転クロック信号XCKを前段の可変遅延回路101の入力端子I1に供給する。これにより、可変遅延回路101は、図2に示す如く反転クロック信号XCKが論理レベル1から論理レベル0の状態に遷移した時点から遅延時間(U+α)だけ経過した時点で、この論理レベル0の反転クロック信号XCKに応じてクロック信号CKを論理レベル1の状態から論理レベル0の状態に遷移させる。よって、クロック信号CKのパルス幅はパルス幅(W+α)となる。また、最終段の可変遅延回路101は、図2に示す如きクロック信号CKの論理レベルを反転させた反転クロック信号XCKを前段の可変遅延回路101n−1の入力端子I1に供給する。これにより、可変遅延回路101n−1は、図2に示す如く反転クロック信号XCKが論理レベル1から論理レベル0の状態に遷移した時点から遅延時間(U+α)だけ経過した時点で、この論理レベル0の反転クロック信号XCKに応じて、クロック信号CKn−1を論理レベル1の状態から論理レベル0の状態に遷移させる。よって、クロック信号CKn−1のパルス幅はパルス幅(W+α)となる。
よって、図3に示す構成によれば、可変遅延回路101〜101の各々が、入力信号に対してその立ち上がりエッジ部よりも立ち下がりエッジ部での遅延量が大となる遅延処理を施すものであっても、クロック信号CK〜CK各々のパルス幅を(W+α)に制限することが可能となる。
これにより、全てのクロック信号CK〜CKのパルス幅を、基準クロック信号CLKの周期P未満にすることが可能となるので、クロック信号CKのパルス幅が周期Pを超えてしまうことによって生じるDLL回路の誤動作が防止される。
従って、図3及び図4に示す構成によれば、高速な基準クロック信号からでも、波形鈍りを抑制させた、夫々位相の異なる複数のクロック信号を生成することが可能となる。
尚、図4に示す実施例では、可変遅延回路101〜1012nの各々として、2入力ナンドゲートを駆動する為の電流量を調整することにより遅延量を変更できるようにしたものを採用しているが、かかる構成に限定されるものではない。
図5は、かかる点に鑑みて為された可変遅延回路101〜101各々の内部構成の他の一例を示す回路図である。
図5に示す構成では、2入力ナンドゲートNGに代えてインバータIVを採用すると共に、インバータ1007に代えてアンドゲート2003を採用した点を除く他の構成は、図4に示すものと同一である。
図5において、インバータIVは、夫々のゲート端子に入力端子I1が接続されているnチャネルMOS型のトランジスタ2001、及びpチャネルMOS型のトランジスタ2002からなる。トランジスタ2001及び2002各々のドレイン端子同士は互いに遅延信号ラインL1を介して接続されている。また、トランジスタ2001のソース端子が可変抵抗1005の一端に接続されており、トランジスタ2002のソース端子が可変抵抗1006の一端に接続されている。
かかる構成により、インバータIVは、入力端子I1を介して供給された信号の論理レベルを反転させた信号を、可変抵抗1005及び1006各々の抵抗値に基づく遅延時間分だけ遅延させたものを反転入力信号として遅延信号ラインL1上に送出する。すなわち、遅延制御端子C2を介して供給された信号に応じて可変抵抗1005の抵抗値を高くするほど、反転入力信号における立ち下がりエッジ部の遅延量が大となる。一方、遅延制御端子C1を介して供給された信号に応じて可変抵抗1006の抵抗値を高くするほど、反転入力信号における立ち上がりエッジ部の遅延量が大となるのである。尚、遅延信号ラインL1上の反転入力信号における立ち上がりエッジ部での遅延量は、立ち下がりエッジ部での遅延量よりも大である。
アンドゲート2003は、かかる反転入力信号の論理レベルを反転させた入力信号と、入力端子I2を介して供給された入力信号との論理積結果を示す論理積信号を遅延信号とし、これを出力端子Yを介して出力する。インバータ1008は、アンドゲート2003から送出された遅延信号の論理レベルを反転させた信号を反転遅延信号とし、これを反転出力端子YBを介して出力する。
かかる構成により、可変遅延回路101〜1012nの各々は、入力端子I1及びI2を介して供給された信号が共に論理レベル1を表す場合には、これら信号の供給開始時点から所定の第1遅延時間だけ遅延させた時点で論理レベル1を示す遅延出力信号を出力端子Yから出力する。更に、可変遅延回路101〜1012nの各々は、この遅延信号の論理レベルを反転させた反転遅延出力信号を反転出力端子YBから出力する。一方、入力端子I1及びI2を介して供給された信号の内の少なくとも一方が論理レベル0を示す場合には、可変遅延回路101〜1012nの各々は、これら信号の供給開始時点から所定の第2遅延時間だけ遅延させた時点で論理レベル0を示す遅延出力信号を出力端子Yから出力する。
要するに、図5に示す構成では、図4に示す2入力ナンドゲートNGをインバータIVとアンドゲート2003とに分割し、このインバータIVを駆動する為の電流(I、I)を可変抵抗1005及び1006にて制限することにより、立ち下がりエッジ部での遅延量が立ち上がりエッジ部での遅延量よりも大となる遅延出力信号を得ているのである。
図5に示す構成によれば、可変抵抗1005及び1006、トランジスタ2001及び2002からなる4つの素子で遅延量を制御する初段部を構成しているため、図4に示す如き6つの素子で初段部を構成しているものに比して電源電圧に対する動作マージンを確保することが可能となる。よって、可変遅延回路(101〜1012n)として図5に示す構成を採用すれば、図4に示す構成を採用した場合よりも低い電源電圧で動作することが可能となる。
また、図1に示すDLL回路1では、基準クロック信号CLKをそのまま多相クロック生成回路10及び位相比較器11に供給するようにしているが、基準クロック信号CLKに対して波形整形処理を施したものを多相クロック生成回路10及び位相比較器11に供給するようにしても良い。
図6は、かかる点に鑑みて為されたDLL回路1の内部構成の他の一例を示す図である。
尚、図6に示すDLL回路1では、多相クロック生成回路10及び位相比較器11の前段に新たにCLK整形回路14を設けた点を除く他の構成は、図1に示すものと同一である。
図6において、CLK整形回路14は、基準クロック信号CLKに波形整形処理を施して得られた基準クロック信号CLK0を多相クロック生成回路10及び位相比較器に供給する。多相クロック生成回路10は、前述した如く生成したクロック信号CK〜CKの内のCKをCLK整形回路14に供給する。
図7は、かかるCLK整形回路14の内部構成を示す回路図である。
図7に示すように、CLK整形回路14は、インバータ141〜145、アンドゲート146及びSRラッチ147を有する。
図7において、直列に接続されたインバータ141〜145からなる反転遅延回路は、図8又は図9に示す如き基準クロック信号CLKの論理レベルを反転し、これをインバータ素子5段分の処理時間Dだけ遅延させた信号を反転遅延クロック信号CLVとしてアンドゲート146に供給する。尚、図8は、DLL回路1に供給される基準クロック信号CLKのパルス幅が本来のパルス幅Wよりも小なる場合の動作を示すタイムチャートであり、図9は、基準クロック信号CLKのパルス幅がパルス幅Wよりも大なる場合の動作を示すタイムチャートである。
アンドゲート146は、かかる基準クロック信号CLKと反転遅延クロック信号CLVとの論理積結果を示す信号、つまり、基準クロック信号CLK及び反転遅延クロック信号CLVが共に論理レベル1となる区間だけ図8又は図9に示す如く論理レベル1となるワンショットパルス信号CKSを、SRラッチ147のセット端子Sに供給する。
このように、インバータ141〜145からなる反転遅延回路及びアンドゲート146は、基準クロック信号CLKの立ち上がりエッジ部に応答して、図8又は図9に示す如きパルス幅Dの単一のパルスからなるワンショットパルス信号CKSを生成し、これをSRラッチ147のセット端子Sに供給するのである。
SRラッチ147のリセット端子Rには、多相クロック生成回路10から供給されたクロック信号、つまり図8又は図9に示す如きクロック信号CKが供給されている。SRラッチ147は、図8又は図9に示す如きワンショットパルス信号CKSにおける立ち上がりエッジのタイミングでセット状態となり、この際、論理レベル0の状態から論理レベル1の状態に遷移する基準クロック信号CLK0を生成する。その後、SRラッチ147は、図8又は図9に示す如きクロック信号CKにおける立ち上がりエッジのタイミングでリセット状態となり、この際、かかる基準クロック信号CLK0を論理レベル1の状態から論理レベル0の状態に遷移させる。
要するに、CLK整形回路14は、基準クロック信号CLKの立ち下がりエッジ部、つまりリアエッジ部に対して、クロック信号CKが論理レベル0から論理レベル1に遷移するタイミングに同期させるべき波形整形を施すのである。
よって、外来ノイズ等の影響により基準クロック信号CLKのパルス幅が、図8に示す如く、本来のパルス幅Wよりも狭くなっていても、CLK整形回路14によってパルス幅Wを有する基準クロック信号CLK0に整形され、これが多相クロック生成回路10及び位相比較器に供給されるようになる。これにより、基準クロック信号CLKのパルス幅が本来のパルス幅Wよりも狭くなっている場合であっても、DLL回路1を精度良く動作させることが可能となる。
また、図9に示す如きパルス幅Wより大なるパルス幅を有する基準クロック信号CLK、特に図2に示す如き反転クロック信号XCKの立ち上がりエッジ部よりも後方に立ち下がりエッジ部が表れる基準クロック信号CLKが直接、多相クロック生成回路10に供給されると、以下の如き不具合が生じる。つまり、反転クロック信号XCKの立ち上がりエッジタイミングで、可変遅延回路101の入力端子I1及びI2には論理レベル1の信号が供給されることになるので、これに応じて不正な論理レベル1のパルスがクロック信号CK中に表れてしまうのである。よって、かかる不正なパルスの影響でDLL回路1が正常に動作しなくなる虞が生じる。
しかしながら、図6に示されるCLK整形回路14によれば、例え基準クロック信号CLKのパルス幅が本来のパルス幅Wよりも大となっていても、これが、一定のパルス幅Wを有する基準クロック信号CLK0に整形される。よって、所定のパルス幅Wを有する基準クロック信号CLK0が多相クロック生成回路10及び位相比較器に供給されるようになるので、基準クロック信号CLKのパルス幅増大に起因するDLL回路1の誤動作を回避することが可能となる。
尚、図3に示す多相クロック生成回路10では、各可変遅延回路101(R:1〜n−1の整数)が送出するクロック信号CKよりも1・Uだけ位相遅れの反転クロック信号CK(R+1)を可変遅延回路101の入力端子I2に帰還させるようにしているが、これに限定されるものではない。例えば、各可変遅延回路に対して、2・U或いは3・Uだけ位相遅れのクロック信号CKをその可変遅延回路の入力端子I2に帰還させるようにしても良い。
また、上記実施例において、基準クロック信号CLK及びクロック信号CK〜CKの各々は、論理レベル1でパルス幅W又はパルス幅(W+α)を有するクロックパルスのパルス列から成るものであるが、論理レベル0でパルス幅W又はパルス幅(W+α)を有するクロックパルスのパルス列から成るものであっても良い。
要するに、本発明に係る多相クロック生成回路(10)は、夫々が位相の異なるクロック信号(CK〜CK)を遅延信号ライン(L1)を介して出力するn個の遅延回路(101〜101)が互いに縦列に接続されてなる遅延回路群の各遅延回路として、以下の如き構成を有するものを用いている。すなわち、各遅延回路は、入力端子(I1)に供給されたクロック信号(CLK、CK)に応じて充電電流(I)を遅延信号ライン(L1)に送出、又はこの遅延信号ラインから充電電流(I)よりも大なる放電電流(I)を引き抜くことにより、フロントエッジ部を所定時間(U)だけ遅延させたクロック信号(CK)を生成するのである。
すなわち、放電電流(I)を予め大なる電流量にしておくことにより、入力端子(I1)に供給されたクロック信号のレベルが反転する際に一時的に流れる貫通電流に起因する放電電流の低下分を補うことが可能となる。これにより、放電時間の増大が抑えられるので、高速なクロック信号に対応させることが可能となる。
更に、本発明において、各遅延回路(101〜101)は、後段の遅延回路から出力されたクロック信号(CK)の論理レベルを反転させた反転クロック信号(XCK)に応じて自身が出力するクロック信号のリアエッジ部を生成するようにしている。これにより、充電電流(I)よりも放電電流(I)を大きくした場合にも、各遅延回路で生成されるクロック信号各々のパルス幅(W+α)を略一定幅内に制限することが可能となる。よって、かかる構成によれば、高速処理化を図るべく充電電流よりも放電電流を大きくしたが故に、後段の遅延回路ほど生成するクロック信号のパルス幅が増大して、動作不良を生じさせてしまうという不具合を防止することが可能となる。
従って、本発明によれば、高速な基準クロック信号からでも、波形鈍りを抑制させた、夫々位相の異なる複数のクロック信号を生成することが可能となる。
1 DLL回路
10 多相クロック生成回路
101〜101 可変遅延回路
1005,1006 可変抵抗

Claims (12)

  1. n個(nは2以上の整数)の遅延回路が互いに縦列に接続されn個目の遅延回路を最終段としており、前記遅延回路の各々が、入力端子に供給された信号のフロントエッジ部を所定時間だけ遅延させた信号を遅延信号ラインを介して次段の入力端子に供給し、基準クロック信号の供給に応じて前記遅延回路の各々から出力された信号を夫々位相の異なる複数のクロック信号として出力する多相クロック生成回路であって、
    前記遅延回路の各々は、前記入力端子に供給された信号に応じて充電電流を前記遅延信号ラインに送出、又は前記遅延信号ラインから前記充電電流よりも大なる放電電流を引き抜くと共に、後段の前記遅延回路から出力された前記クロック信号の論理レベルを反転させた反転クロック信号に応じて前記最終段を除いて自身が出力する前記クロック信号のリアエッジ部を生成することを特徴とする多相クロック生成回路。
  2. 前記遅延回路の各々は、第1及び第2抵抗と、前記入力端子に供給された信号に応じて相補的にオン状態となる第1及び第2トランジスタと、を含み、
    前記第1トランジスタは、オン状態時に前記第1抵抗を介して前記充電電流を前記遅延信号ラインに送出し、
    前記第2トランジスタは、オン状態時に前記遅延信号ラインから前記第2抵抗を介して前記放電電流を引き抜くことを特徴とする請求項1記載の多相クロック生成回路。
  3. 前記第1抵抗の抵抗値が前記第2抵抗の抵抗値よりも高いことを特徴とする請求項2記載の多相クロック生成回路。
  4. 前記遅延回路の各々は、前記入力端子に供給された信号に応じて相補的にオン状態となる第1及び第2トランジスタと、前記反転クロック信号に応じて相補的にオン状態となる第3及び第4トランジスタと、からなるナンドゲートと、第1及び第2抵抗と、を含み、
    前記ナンドゲートは、前記第1及び前記第3トランジスタの内の少なくとも一方がオン状態となっている時には前記第1抵抗を介して前記充電電流を前記遅延信号ラインに送出する一方、前記第2トランジスタ及び前記第4トランジスタが共にオン状態になっている時には前記遅延信号ラインから前記第2抵抗を介して前記放電電流を引き抜くことを特徴とする請求項1記載の多相クロック生成回路。
  5. 前記遅延回路の各々は、
    第1及び第2抵抗と、
    前記入力端子に供給された信号に応じて相補的にオン状態となり、当該オン状態時に前記第1抵抗を介して前記充電電流を前記遅延信号ラインに送出る第1トランジスタ、及びオン状態時に前記遅延信号ラインから前記第2抵抗を介して前記放電電流を引き抜く第2トランジスタからなるインバータと、
    前記遅延信号ライン上の信号の論理レベルを反転させた信号と前記反転クロック信号との論理積結果を前記クロック信号として出力するアンドゲートと、を有することを特徴とする請求項1記載の多相クロック生成回路。
  6. 前記基準クロック信号のリアエッジ部に対して前記クロック信号各々の内の1のクロック信号のエッジ部に同期させるべき波形整形を施す波形整形回路を更に備えたことを特徴とする請求項1記載の多相クロック生成回路。
  7. 基準クロック信号に応じて夫々位相の異なる複数のクロック信号を生成する多相クロック生成回路と、前記クロック信号各々の内の1と前記基準クロック信号との位相差に応じて前記クロック信号各々の位相を補正する位相補正制御手段と、を含むDLL回路であって、
    前記多相クロック生成回路は、互いに縦列に接続されているn個(nは2以上の整数)の遅延回路を含み、n個目の遅延回路を最終段としており、
    前記遅延回路の各々が、入力端子に供給された信号に応じて充電電流を遅延信号ラインに送出、又は前記遅延信号ラインから前記充電電流よりも大なる放電電流を引き抜くことにより前記入力端子に供給された信号のフロントエッジ部を所定時間だけ遅延させた信号を遅延信号ラインを介して次段の入力端子に供給しつつ、前記遅延回路の各々から出力された信号を前記クロック信号として出力すると共に、後段の前記遅延回路から出力された前記クロック信号の論理レベルを反転させた反転クロック信号に応じて前記最終段を除いて自身が出力する前記クロック信号のリアエッジ部を生成することを特徴とするDLL回路。
  8. 前記遅延回路の各々は、第1及び第2抵抗と、前記入力端子に供給された信号に応じて相補的にオン状態となる第1及び第2トランジスタと、を含み、
    前記第1トランジスタは、オン状態時に前記第1抵抗を介して前記充電電流を前記遅延信号ラインに送出し、
    前記第2トランジスタは、オン状態時に前記遅延信号ラインから前記第2抵抗を介して前記放電電流を引き抜くことを特徴とする請求項7記載のDLL回路。
  9. 前記第1抵抗の抵抗値が前記第2抵抗の抵抗値よりも高いことを特徴とする請求項8記載のDLL回路。
  10. 前記遅延回路の各々は、前記入力端子に供給された信号に応じて相補的にオン状態となる第1及び第2トランジスタと、前記反転クロック信号に応じて相補的にオン状態となる第3及び第4トランジスタと、からなるナンドゲートと、第1及び第2抵抗と、を含み、
    前記ナンドゲートは、前記第1及び前記第3トランジスタの内の少なくとも一方がオン状態となっている時には前記第1抵抗を介して前記充電電流を前記遅延信号ラインに送出する一方、前記第2トランジスタ及び前記第4トランジスタが共にオン状態になっている時には前記遅延信号ラインから前記第2抵抗を介して前記放電電流を引き抜くことを特徴とする請求項7記載のDLL回路。
  11. 前記遅延回路の各々は、
    第1及び第2抵抗と、
    前記入力端子に供給された信号に応じて相補的にオン状態となり、当該オン状態時に前記第1抵抗を介して前記充電電流を前記遅延信号ラインに送出る第1トランジスタ、及びオン状態時に前記遅延信号ラインから前記第2抵抗を介して前記放電電流を引き抜く第2トランジスタからなるインバータと、
    前記遅延信号ライン上の信号の論理レベルを反転させた信号と前記反転クロック信号との論理積結果を前記クロック信号として出力するアンドゲートと、を有することを特徴とする請求項7記載のDLL回路。
  12. 前記基準クロック信号のリアエッジ部に対して、前記多相のクロック信号各々の内の1のクロック信号のエッジ部に同期させるべき波形整形を施す波形整形回路を更に備えたことを特徴とする請求項7記載のDLL回路。
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