JP6057410B2 - 紙製包装容器 - Google Patents
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Description
特許文献1に記載の包装用箱では、複数の内容物が、立った状態で前後2列に重なって収容されている。この包装用箱の底面は、後側部分が前側部分よりも高くなるように部分的に底上げされており、包装用箱内において、後列の内容物は、前列の内容物よりも高い位置に配置されている。そのため、包装用箱の蓋を開いて包装用箱の上部を開放した場合において、前列および後列のそれぞれにおける内容物が摘み出し易くなっている。
この発明は、かかる背景のもとになされたもので、改竄防止機能付きの蓋を有する紙製包装容器を提供することを目的とする。
請求項3記載の発明は、前記フラップ部材を開くと、当該フラップ部材と接着された前記前室の前壁の上部に配置された分離部が、前記前室の前壁から分離して前記フラップ部材とともに開き、前記前室の前壁の上部に前記前室に通じる開口部が現れることを特徴とする、請求項1または2に記載の紙製包装容器である。
請求項5記載の発明は、前記接着手段は、両面接着シートを含むことを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の紙製包装容器である。
請求項8記載の発明は、前記前室の前壁の上部には、前記フラップ部材が開かれたときに現れる前記開口部が形成されており、当該開口部は、前記分離部としてのフィルムシートで覆われていて、前記フィルムシートは、前記フラップ部材と接着されていて、前記フラップ部材を開くと、当該フラップ部材と共に開口部から取り外されることを特徴とする、請求項1、5〜7のいずれか一項に記載の紙製包装容器である。
また、収容室を前室と後室とに仕切っており、後室を上方に移動できるので、内部に収容された食品を整列させ易く、前室および後室から食品を取り出し易い。
請求項4記載の発明によれば、ミシン目ラインは、加工が容易で、しかも、切り離しも容易である。
請求項5記載の発明によれば、両面接着シートを用いることで、接着剤が扱い易く、フラップ部材と前壁の上部を容易に接着することができる。
請求項8記載の発明によれば、改竄防止機能を備える他の構成の紙製包装容器を実現することができる。
請求項9記載の発明によれば、フラップ部材(蓋)が閉じた状態での見栄えがよい。
図1(a)は、この発明の第1実施形態に係る包装容器Aの斜視図であって、包装容器A内に複数の食品ユニット42が収容されて、フラップ部材としての蓋4が閉じられて封止された状態(販売状態)を示しており、図1(b)は、図1(a)の包装容器Aの右側断面図である。図2(a)は、包装容器Aの斜視図であって、封止後に蓋4が開けられた状態を示しており、図2(b)は、図2(a)の包装容器Aの右側断面図である。
以下では、まず、後室Bおよび本体部Cのそれぞれについて説明する。
図3は、包装容器Aにおける後室Bの展開図である。図4は、後室Bの斜視図であって、蓋4が開いた状態を示している。図5は、後室Bの六面図である。
型紙X、すなわち展開図における後室Bは、横長長方形状の後室後壁1を有している。後室後壁1は、上下方向(縦方向)に平行に延びる左辺1Lおよび右辺1Rと、これらと直交する左右方向(横方向)に平行に延びる上辺1Uおよび下辺1Dを有している。
蓋4は、後室後壁1の上辺1Uに近い側から順に、第1蓋部10および第2蓋部11を一体的に有している。
このような型紙Xにおいて、後室左側壁2、後室右側壁3、蓋4および後室底壁5(前延設板8)を、後室後壁1の左辺1L、右辺1R、上辺1Uおよび下辺1Dのうち対応する辺を折り目にして、同じ側(図3における紙面手前側)へ後室後壁1と直交するように折り曲げる。
次いで、前延設板8を、後室底壁5の下端縁5Dを折り目にして、左延設片6、右延設片7および後室後壁1に対向する方向へ後室底壁5と直交するように折り曲げる。すると、左延設片6においてJ字端縁6Aより下側の部分と前延設板8の左端部とが対向し、右延設片7においてJ字端縁7Aより下側の部分と前延設板8の右端部とが対向する。この状態で、左延設片6においてJ字端縁6Aより下側の部分と前延設板8の左端部とを糊付けし、右延設片7においてJ字端縁7Aより下側の部分と前延設板8の右端部とを糊付けすることによって、図4に示すように後室Bが組み上がる。
図6は、包装容器Aにおける本体部Cの展開図である。図7は、本体部Cの斜視図である。図8は、本体部Cの六面図である。
本体部Cは、図6に示す1枚の紙で形成された型紙Yを組み立てることで形成される。型紙Yは、1枚の紙(厚紙等)を本体部Cの展開図に合うように裁断することで形成されている。
包装容器前壁20は、略U字形をなす主体部60と、この主体部60により三方を囲まれた切欠き可能部61とを有している。主体部60と切欠き可能部61とは、全体として、長方形に形成されており、包装容器前壁20を構成している。
切欠き可能部61は、包装容器前壁20の上部に設けられており、開口部としての取り出し窓G(図2(a)参照)を形成するための部分である。切欠き可能部61は、主体部60とはミシン目ライン62を介して接続されている。
また、包装容器前壁20における取り出し窓Gより下側の部分の中央位置には、前延設板8の切込み9(図4参照)と同じ形状の切込み21が形成されている。切込み21は、図6では、切込み9とは上下が逆の形になっており、略U字形状であり、包装容器前壁20を厚さ方向に貫通している。このような包装容器前壁20は、上下方向(縦方向)に平行に延びる左辺20Lおよび右辺20Rと、これらと直交する左右方向(横方向)に延びる下辺20Dを有している。
右延設板26は、包装容器右側壁23の右端縁23Rを下底とする縦長等脚台形状であり、その上底側(図6では右端縁23Rから離れる右側)へ向って細くなっている。
また、展開図における本体部Cは、前室後壁27において前室底壁24の下端縁24Dとは反対側の先端縁(図6における下端縁)27Aの横方向中央部から下側に連設された係止片30を有している。先端縁27A上において前室後壁27と係止片30との間の位置には、ミシン目ライン31が横方向に延びている。係止片30は、ミシン目ライン31を下底とする横長等脚台形状であり、その上底側(図6ではミシン目ライン31から離れる下側)へ向って細くなっている。係止片30を前室後壁27の一部とみなしても構わない。
次いで、前室後壁27(係止片30)を、前室底壁24の下端縁24Dを折り目にして、上側へ前室底壁24と直交するように折り曲げる。すると、前室後壁27(係止片30)が、包装容器前壁20に対して奥側(後側)から隙間を隔てて対向する。このとき、前室後壁27の先端縁27Aは、前室後壁27の上縁となる。
次いで、左延設板25および右延設板26を、包装容器左側壁22の左端縁22Lおよび包装容器右側壁23の右端縁23Rのうち対応する端縁を折り目にして、互いに接近する方向(横方向内側)へ包装容器左側壁22および包装容器右側壁23と直交するように折り曲げる。すると、折り曲げられた左延設板25の右端部(図6の折り曲げる前では左端部)が右延設板26に対して後側から重なり、左延設板25および右延設板26は、前室後壁27および折り返された係止片30に対して隙間を隔てて後側から対向する。この状態で、左延設板25と右延設板26との重なり部分を糊付けすることによって、図7に示すように、本体部Cが組み上がる。
本体部Cでは、後述するように、開封前の状態(販売状態)では、包装容器前壁20の主体部60と切欠き可能部61とが互いに接続されており、一枚板形状をなしている。そして、開封時に包装容器前壁20から切欠き可能部61が切り離されて、取り出し窓Gが形成されるようになっている。
収容空間Hの略前半分の前空間Iでは、その下端が前室底壁24によって塞がれていて、その上端は、取り出し口Kの略前半分として上方ヘ開放されている。また、前空間Iの上部は、取り出し窓Gが形成されたときには、この取り出し窓Gから前方へ開放されるようになっている(図2参照)。
図9は、後室Bを本体部Cに組合わせる状態を説明するための分解斜視図である。図10(a)は、包装容器Aの斜視図であって、封止前に蓋4が開いた状態を示しており、図10(b)は、図10(a)の包装容器Aの右側断面図である。
図9を参照して、以上のように組み上がった後室Bおよび本体部Cを組合わせることで、包装容器Aが完成する。包装容器Aには、例えば、食品ユニット42が前後2列で各6個ずつ収容される。
なお、包装容器Aでは、蓋4は後室後壁1の上縁から延設されていたが、この後室後壁1は本体部Cの包装容器後壁32に沿っていて、包装容器Aの後壁としても機能する。従って、蓋4は包装容器Aの後壁の上縁から延設されているともいえる。
これにより、後室Bが本体部Cの後空間Jに収容される。このとき、蓋4の第1蓋部10の左右のストッパ17が、後室Bおよび本体部Cの中で、最も横方向に大きい(幅広である)ので、ストッパ17が本体部Cの包装容器左側壁22および包装容器右側壁23において左右で同じ側にある方の各上端縁に対して上から当接(係合)する。これにより、後室Bが後空間J内において下方へ移動することが規制され、本体部Cの底側の挿入口Mから抜け落ちてしまうことを防止できる。
接着剤63は、具体的には、蓋4と切欠き可能部61の間に介在した両面接着シートにより構成されている。この両面接着シートは、薄い樹脂シートの両面に接着剤が塗布されたものである。
包装容器Aを開封するには、蓋4の先端縁11Aを持って、蓋4を引っ張り上げればよい。
図2を参照して、蓋4が持ち上げられると、これに伴って、切欠き可能部61が蓋4に引っ張られ、ミシン目ライン62に沿って破断が生じ、切欠き可能部61が、包装容器前壁20から切り離される。これにより、取り出し窓Gが、包装容器前壁20の主体部60により囲まれて、後室前壁16の取り出し窓D(図4参照)とほぼ同じ大きさで形成される。蓋4の裏面には、切り離された切欠き可能部61がそのまま接着されて残されている。
よって、開封時に蓋4を開けると、本体部Cの包装容器前壁20の上部にある切欠き可能部61が切り離されて取り出し窓Gが現れるので、その後、蓋4が閉じられても、開封済みであることが容易に判る。つまり、開封後に閉じられた蓋4を開くときには、包装容器前壁20の切欠き可能部61を切り離すことはないので、蓋4は開封済みであることが容易に判る。
蓋4と切欠き可能部61とを互いに接着する接着手段としては、両面接着シートを利用するのが好ましい。これにより、接着剤が扱い易く、包装容器前壁20の切欠き可能部61と蓋4とを互いに容易に接着することができる。
図2(b)に示すように、下位置にある後室B側の後室前壁16における前延設板8の上縁が、本体部C側の前室後壁27の係止片30(厳密には、折り返された係止片30と前室後壁27との接続部分の近傍)に対して所定の間隔を隔てて下から対向している。
図11に示す上位置にすることで、後室Bおよび前室Lは段違いに配置され、後室Bの上端部は前室Lよりも突出しており、後室Bから食品ユニット42を取り出しやすくできる。
以上のように、後室Bは、前室Lに対して所定量Zだけ上方ヘスライド移動可能に、前室Lに対して組合わされている。そのため、予め包装容器Aの後側に底上げ部分を設けて後列(後室B)のガムを前列(前室L)のガムより高い位置に配置しなくても、必要なときにだけ、後室Bを前室Lに対して上方ヘスライド移動させれば、後列のガムを前列のガムより高い位置に配置できる(図11参照)。これにより、前記底上げ部分を設けずに済むので、包装容器Aの小型化を図ることができる。
包装容器Aを閉じるには、後室Bを下位置にし、後室B(蓋4以外の部分)を本体部Cの後空間J内に完全に収容し、蓋4の第2蓋部11で取り出し窓Gを覆う(図12参照)。このとき、蓋4の第1蓋部10の左右のストッパ17が本体部Cの包装容器左側壁22および包装容器右側壁23において左右で同じ側にある方に対して上から当接するので、後空間J内に収容された後室Bが本体部Cの底側の挿入口Mから抜け落ちてしまうことを防止できる。
図13に示すように、本体部Cから後室Bだけを取り出してもよい。後室Bは、本体部C(前室L)との組合わせを解除することにより、独立して使用可能な包装容器を形成する。そのため、前室Lに収容された食品(ガム)を食べ終わって前室Lがデッドスペースになってしまった場合には、後室Bを前室Lから取り外すことで、残ったガムを後室Bに収容された状態で、元の包装容器Aの約半分の薄さでコンパクトに持ち運ぶことができる。つまり、複数あるうちの一部のガムを食べ終えたときに、包装容器Aを小型化(薄型化)して再使用できて使い勝手が良い。
また、本体部Cとの組合わせを解除された単品状態の後室Bは、蓋4を用いて閉じることができる。すなわち、蓋4の第1の折りガイド12における折れを除く。つまり、第1蓋部10(包装容器Aの上壁であった部分)の前部である第2片15と、包装容器Aのフラップであった第2蓋部11との間の折れを除く。これにより、第1蓋部10と第2蓋部11とが面一になる。
このように、本体部Cは前室Lと後室Bとに仕切られており、前室Lの包装容器前壁20には取り出し窓Gが形成され、後室Bは前室Lに対して上方に移動可能とされている。これにより、本体部Cの内部に収容された食品を整列させ易く、前室Lおよび後室Bから食品ユニット42を取り出し易い。
この発明は、以上に説明した実施形態に限定されるものではなく、請求項記載の範囲内において種々の変更が可能である。
また、蓋4の接着には、両面接着シートが用いられていたが、接着手段としてはこれには限定されない。例えば、相対向する接着面の少なくとも一方に、ホットメルトや水溶接着剤などの接着剤を塗布してもよい。
また、包装容器Aでは、蓋4は、後室後壁1の上縁から延設されていたが、本体部Cの包装容器後壁32の上縁から延設されるようにしてもよい。ただしその際には、後室Bを上方に引き出したり、下方に押し込んだりしやすいように、つまみ部を別途設けておく必要がある。また、図示しないが、単独で利用可能な包装容器(具体的には、単独状態の後室B)に、前述の改竄防止機能が備えられていてもよい。
第2実施形態では、第1実施形態とは以下の点で異なっており、他の点は同じに構成されている。以下では、異なる点を中心に説明する。なお、以下の各実施形態の構成要素については、第1実施形態と同じ機能を有する構成要素については、第1実施形態の構成要素と同じ名称および符合を付して、その説明を省略する。
包装容器A2は、本体部C2と、後室B2とを有している。包装容器A2は、前後方向に扁平な縦長のボックス状であり、前面における上下に延びる左右一対の角が丸く形成されている。なお、図16には、包装容器A2に前後2列で各4個の食品ユニット42が収容される場合が図示されている。
本体部C2は、図15に示す型紙Y2を組み立てることで形成される。本体部C2の包装容器前壁20,包装容器後壁32および前室後壁27は、縦長の長方形状に形成されている。
包装容器A2の前面の左右両側縁の角部を湾曲形状にするための構成を、第1実施形態および後述する各実施形態に適用してもよい。
図17は、この発明の第3実施形態に係る包装容器A3における後室B3の展開図である。図18は、包装容器A3における本体部C3の展開図である。図19は、後室B3を本体部C3に組合わせる状態を説明するための分解斜視図である。図20(a)は、包装容器A3において、蓋4が開封され且つ後室B3が下位置にある状態の右側断面図であり、図20(b)は、蓋4が開封され且つ後室B3が上位置にある状態の右側断面図である。図21は、ダスト室81の蓋82が開いた状態の包装容器A3の要部の斜視図である。図22(a)は、ダスト室81の蓋82が開いた状態の包装容器A3の要部の右側断面図であり、図22(b)は、ダスト室81の蓋82が閉じた状態の包装容器A3の要部の右側断面図である。
図17を参照して、後室B3は、型紙X3を組み立てることで形成される。後室後壁1は、縦長の長方形状に形成されている。後室後壁1には、切り起こし状の係止片83を形成するための逆U字状の切り込み83aが形成されている。切り込み83aで囲まれた部分が、折り返されることにより、係止片83が形成される。また、第2蓋部11の先端縁11Aは、全体が左右に真直に延びている。後室B3の前延設板8の切込み9は、略M字形状に形成されている。
また、型紙Y3の状態の本体部C3は、縦長略U状の包装容器前壁20を有している。組み立てた状態で、包装容器前壁20の上部には、取り出し窓G(図18参照)が形成されるようになっている。取り出し窓Gは、後室前壁16の取り出し窓D(図17参照)と同じ大きさに形成されている。包装容器前壁20の切込み21は、略M字形状に形成されている。
包装容器右延設板26には、矩形の切り欠き84が形成されている。図20に示すように、包装容器A3が組み立てられた状態において、切り欠き84と、後室後壁1に形成された係止片83(図17参照) とが、互いに上下方向に対向して、互いに係合可能に配置される。
図18および図20(a)を参照して、展開図における本体部C3において、前室底壁24は、包装容器前壁20の下辺20Dに折り返し部85を介して接続されている。組み立てるときに、折り返し部85は、包装容器前壁20の下辺20Dで折り返され、折り返し部85と包装容器前壁20の裏面とが互いに接着される。接着剤は、折り返し部85と包装容器前壁20の裏面との少なくとも一方の所定の領域(図18に一点鎖線の長方形で図示した領域であり、図18には両方の領域が図示されている。)に塗布される。折り返し部85を介在させることにより、組立状態において、前室底壁24は、包装容器前壁20の下辺20Dから折り返し部85の高さ分で離れて配置され、前室底壁24の下方にダスト室81が区画されている。
図21および図22を参照して、組み立てた状態の本体部C3においては、一方の差し込み片89が、左下延設板86と包装容器前壁20(より具体的には折り返し部85)との間の隙間に差し込まれている。他方の差し込み片90が、右下延設板87と包装容器前壁20(折り返し部85)との間の隙間に差し込まれている。蓋82を開いたときに、一対の引っかけ片91,92が、左下延設板86および右下延設板87に当接することにより、蓋82の開き角度が規制される。蓋82を閉じたときには、一対の引っかけ片91,92は、左下延設板86および右下延設板87に当接しないとともに、前室底壁24に当接しないようになっている。
包装容器A3のダスト室81に関する構成を、第1および第2実施形態ならびに後述する実施形態に適用してもよい。
図23は、この発明の第4実施形態に係る包装容器A4の斜視図であって、封止前に蓋4が開いた状態を示している。図24は、包装容器A4の斜視図であって、蓋4が閉じられ封止された状態を示している。図25は、包装容器A4の斜視図であって、封止後に蓋4が開けられた状態を示している。
すなわち、本体部C4の包装容器前壁20の上部前面には、蓋4が開かれたときに現れる開口部としての取り出し窓Gが形成されている。図23に示すように、取り出し窓Gは、開封前はフィルムシート95で覆われている。
また、接着剤96,97の接着力は、接着後に剥がされると著しく低下するように設定されている。開封時に剥がされたフィルムシート95は、包装容器前壁20と再接着できないようになっている。
また、取り出し窓Gおよびこれを覆うフィルムシート95は、蓋4が閉じて包装容器前壁20とオーバーラップした状態では、蓋4に遮られて見えないように設けられているのが好ましい。この場合、蓋4が閉じた状態の包装容器A4の見栄えを良くすることができる。
なお、包装容器A4の改竄防止機能に関する構成を、前述の各実施形態に適用してもよい。
1L 左辺
1R 右辺
1U 上辺(後壁の上縁)
1D 下辺
2 後室左側壁
2L 左端縁
3 後室右側壁
3R 右端縁
4 蓋(フラップ部材)
5 後室底壁
5D 下端縁
6 左延設片
6A J字端縁
7 右延設片
7A J字端縁
8 前延設板
9 切込み
10 第1蓋部
11 第2蓋部
11A 先端縁
12 第1の折りガイド
13 第2の折りガイド
14 第1片
15 第2片
16 後室前壁
17 ストッパ
20 包装容器前壁
20L 左辺
20R 右辺
20D 下辺
21 切込み
22 包装容器左側壁
22L 左端縁
23 包装容器右側壁
23R 右端縁
24 前室底壁
24D 下端縁
25 左延設板
26 右延設板
27 前室後壁
27A 先端縁
30 係止片
31 ミシン目ライン
32 包装容器後壁
42 食品ユニット(食品)
60 主体部
61 切欠き可能部(前壁の上部)
62 ミシン目ライン(切り離し加工ライン)
63 接着剤(接着手段、両面接着シート)
71,72 接続面
81 ダスト室
82 蓋
83 係止片
83a 切り込み
84 切欠き
85 折り返し部
86 左下延設板
87 右下延設板
88 包装容器下壁
89,90 差し込み片
91,92 引っかけ片
95 フィルムシート
96,97 接着剤
A,A2,A3,A4 包装容器
B,B2,B3 後室
C,C2,C3,C4 本体部(収容室)
D 取り出し窓
E 収容空間
F 取り出し口
G 取り出し窓(開口部)
H 収容空間
I 前空間
J 後空間
K 取り出し口
L 前室
M 挿入口
X,X2,X3 型紙
Y,Y2,Y3 型紙
Z 所定量
Claims (9)
- 食品を収容するための紙製包装容器であって、
前壁および後壁を含む収容室と、
前記後壁の上縁から上方へ延び出すように延設されており、前方および下方へ折り曲げられることによって、前記収容室の上面を覆い、且つ、前記前壁の少なくとも上部前面とオーバーラップして、前記収容室を閉じるフラップ部材と、
前記前壁の上部前面と前記フラップ部材との間に介在され、前記フラップ部材を前記前壁の上部前面に接着している接着手段と、
前記オーバーラップした前記フラップ部材によって見えないように前記前壁の上部に配置され、前記前壁から分離可能な分離部と、を備え、
前記収容室は、
前方に位置する前室と、
前記前室の後方に隣接され、前記前室に対して上方へスライド移動可能に組み合わされた後室とを含み、
前記フラップ部材は、前記後室の後壁の上縁から上方へ延び出すように延設されており、
前記分離可能な前壁の上部は、前記前室の前壁に設けられていることを特徴とする紙製包装容器。 - 前記分離部は、前記前室の前壁の上部に形成されていて、当該上部を前記前室の前壁から分離可能な切り離し加工ラインで囲まれた領域を含むことを特徴とする、請求項1記載の紙製包装容器。
- 前記フラップ部材を開くと、当該フラップ部材と接着された前記前室の前壁の上部に配置された分離部が、前記前室の前壁から分離して前記フラップ部材とともに開き、前記前室の前壁の上部に前記前室に通じる開口部が現れることを特徴とする、請求項1または2に記載の紙製包装容器。
- 前記切り離し加工ラインは、前記前室の前壁に断続的に形成された短い切り込みを有するミシン目ラインを含むことを特徴とする、請求項2に記載の紙製包装容器。
- 前記接着手段は、両面接着シートを含むことを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の紙製包装容器。
- 前記収容室の下部に設けられ、前記収容室の下壁を開くことにより開閉することができるダスト室を有することを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一項に記載の紙製包装容器。
- 前記後室は、前記前室との組み合わせを解除することにより、独立して使用可能な包装容器を形成していることを特徴とする、請求項1に記載の紙製包装容器。
- 前記前室の前壁の上部には、前記フラップ部材が開かれたときに現れる前記開口部が形成されており、
当該開口部は、前記分離部としてのフィルムシートで覆われていて、
前記フィルムシートは、前記フラップ部材と接着されていて、前記フラップ部材を開くと、当該フラップ部材と共に開口部から取り外されることを特徴とする、請求項1、5〜7のいずれか一項に記載の紙製包装容器。 - 前記前室の前壁の上部の開口部およびこれを覆うフィルムシートは、前記フラップ部材が閉じて前記前室の前壁とオーバーラップした状態では、前記フラップ部材に遮られて見えないように設けられていることを特徴とする、請求項8に記載の紙製包装容器。
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