JP6057340B2 - マルチコア光ファイバ - Google Patents

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Description

本発明は、マルチコア光ファイバおよびマルチコア光ファイバの製造法に関する。
光ファイバ通信システムでは、光ファイバ中で発生する非線形効果やファイバヒューズが問題となり、伝送の大容量化が制限されている。これらの制限を緩和するために1本の光ファイバ中に複数のコアを有するマルチコア光ファイバが検討されている。
コア間のクロストークを所望の値以下にするためには、コア間を一定以上離さなければならず、コア数を増やそうとすると光ファイバのクラッド径が大きくなってしまう。
クラッド径が大きいと、光ファイバ断面の単位面積当たりに存在するコア数が低下し、空間利用効率が低下するため、望ましくない。また、クラッド径が大きいと、光ファイバの曲げに対する機械的信頼性が劣化するだけでなく、マルチコア光ファイバ同士の接続の際、接続損失を一定以下とするために許容される角度ずれが小さくなる問題がある。
クラッド径が125μmであるマルチコア光ファイバは、空間多重密度の向上および既存の光ファイバを基に構築されたケーブル化やコネクタに関する技術を用いることができることから有効と考えらえるが、現在、低クロストークと外径125μmを両立したマルチコア光ファイバは提案されていない。
特開2011−170062号公報
H.Takara et al.,"1.01−Pb/s (12 SDM/222 WDM/456 Gb/s) Crosstalk−managed Transmission with 91.4−b/s/Hz Aggregate Spectral Efficiency",in ECOC2012,paper Th.3.C.1 (2012) J.Sakaguchi et al.,"305 Tb/s Space Division Multiplexed Transmission Using Homogeneous 19−Core Fiber", J. Lightwave Technol. vol.31, pp.554−562(2013). T.Hayashi et al.,"Design and fabrication of ultra−low crosstalk and low−loss multi−core fiber",Opt.Express vol.19, pp.16576−16592(2011). K.Imamura et al.,"Multi Core Fiber with Large Aeff of 140μm2 and Low Crosstalk",in ECOC2012,paper Mo.1.F.2. T.Hayashi et al.,"Uncoupled multi−core fiber enhancing signal−to−noise ratio",Opt.Express vol.20, pp.B94−B103 (2012). T.Ohara et al.,"Over−1000−Channel Ultradense WDM Transmission With Supercontinuum Multicarrier Source",IEEE J.Lightw. Technol.,vol.24,pp.2311−2317(2006) A. H. Gnauck et al.,"2.5 Tb/s (64x42.7 Gb/s) Transmission Over 40x100 km NZDSF Using RZ−DPSK Format and All−Raman−Amplified Spans",OFC2002,paper FC2−1.
本発明は、クロストークを抑えつつ、多くのコアを配置することを目的とする。
本発明の光ファイバでは、空孔アシスト構造マルチコア光ファイバを用いて125μmのクラッド直径の中に2つ以上のコアを配置した低クロストークマルチコア光ファイバによって課題を解決する。
具体的には、本発明に係る光ファイバは、
直径が125μmであるクラッドと、
前記クラッド内に設けられ、前記クラッドの屈折率よりも大きな屈折率を有する2つ以上のコアと、
前記コアの周囲の前記クラッド内に設けられた空孔と、
を備え、
前記コア間のクロストークが−22dB/100km以下である。
本発明に係る光ファイバでは、前記空孔が、前記コアを中心とする同心円上に等間隔に配置されていてもよい。
本発明に係る光ファイバでは、前記コアが、前記クラッドの中央を中心とする同心円上に等間隔に配置されていてもよい。
本発明に係る光ファイバでは、
前記コアが6つであり、
前記空孔が6つであり、
空孔直径dと空孔間隔Λの比をd/Λ、コア間隔をDとすると、
0.52<d/Λ<0.65、30<D<35μm、9.5<Λ<13.5μmを満たしていてもよい。
本発明に係る光ファイバでは、
前記コアが7つであり、
前記空孔が6つであり、
空孔直径dと空孔間隔Λの比をd/Λ、コア間隔をDとすると、
0.52<d/Λ<0.65、30<D<35μm、9.5<Λ<10.0μmを満たしていてもよい。
具体的には、本発明に係る光ファイバ製造方法は、
本発明の光ファイバの製造方法であって、
コアを形成するための石英ロッドの周囲に空孔を形成するための石英管を配置した複数のロッド群を束ね、外周に純石英ジャケットを装荷して光ファイバ母材を作製する光ファイバ母材作製手順と、
前記光ファイバ母材を、外径が125μmになるように溶融延伸する溶融延伸手順と、
を順に有する。
具体的には、本発明に係る光ファイバ製造方法は、
本発明の光ファイバの製造方法であって、
屈折率を増加させる不純物を部分的に添加した石英ロッドに、当該石英ロッドの中心軸を中心とする同心円上に、当該石英ロッドの軸方向に空孔を設け、外周に純石英ジャケットを装荷して光ファイバ母材を作製する光ファイバ母材作製手順と、
前記光ファイバ母材を、外径が125μmになるように溶融延伸する溶融延伸手順と、
を順に有する。
具体的には、本発明に係る光ファイバ製造方法は、
本発明の光ファイバの製造方法であって、
石英ロッドの中心軸に当該石英ロッドの軸方向に空孔を設けて当該空孔に屈折率を増加させる不純物を部分的に添加した石英ロッドを挿入するとともに、当該石英ロッドの中心軸を中心とする同心円上に当該石英ロッドの軸方向に空孔を設け、外周に純石英ジャケットを装荷して光ファイバ母材を作製する光ファイバ母材作製手順と、
前記光ファイバ母材を、外径が125μmになるように溶融延伸する溶融延伸手順と、
を順に有する。
なお、上記各発明は、可能な限り組み合わせることができる。
本発明の光ファイバによって、より小さな面積でクロストークを抑えつつ、多くのコアを配置することができる。これにより、本発明に係る光ファイバは、コアの多重度が向上し、伝送容量を拡大することができる。また、クラッド直径が125μmであることから、曲げに対する機械的信頼性の向上、接続時の角度ずれの許容値の改善、さらにクラッド直径が125μmを前提とした接続技術などの既存の技術の流用が可能となる。
本発明の光ファイバの断面構造を示す概略図である。 本発明のクロストークおよび漏えい損失のd/Λ依存性である 本発明のコアが6つである場合のD=32.5μmの時のクロストークおよび漏えい損失の空孔構造依存性である。 本発明のD=30.0μmの時のクロストークおよび漏えい損失の空孔構造依存性である。 作製したマルチコア光ファイバの断面写真である。 作製したマルチコア光ファイバの光学特性の測定結果である。 作製した光ファイバの曲げ損失及び曲げ時のクロストークの変動量を示した図である。 これまで報告されたマルチコア光ファイバと本発明との相対コア多重度を示したものである。 本発明の光ファイバの断面構造を示す概略図である。 本発明のコアが7つである場合のD=32.5μmの時のクロストークおよびカットオフ波長の空孔構造依存性である。 第3の実施形態に係る光ファイバ母材の作製例である。 第4の実施形態に係る光ファイバ母材の作製例である。 第5の実施形態に係る光ファイバ母材の作製例である。
添付の図面を参照して本発明の実施形態を説明する。以下に説明する実施形態は本発明の実施の例であり、本発明は、以下の実施形態に制限されるものではない。なお、本明細書及び図面において符号が同じ構成要素は、相互に同一のものを示すものとする。
(実施形態1)
以下、図面を参照して発明の実施の形態を説明する。
図1は本発明の光ファイバの断面の一例を表す概略図である。本実施形態に係る光ファイバは、空孔アシスト構造を有する。具体的には、図1では、屈折率がnであるコア領域10と、屈折率がnのクラッド領域20と、空孔30を備える。n>nである。空孔30は、各コア10のを中心とする同心円上に等間隔に配置される。本実施形態では、一例として、各コア10の周辺に正六角形状に配置されている場合を示す。空孔30の形状は限定しないが、例えば円形である。また、コア10の数は6であり、クラッド20の直径は125μmである。各コア10は、クラッド20の中央を中心とする同心円上に等間隔に配置されている。コア10の半径をa、コア10とクラッド20の比屈折率差をΔとし、コア10の間隔をD、低屈折率領域である空孔30の間隔及び直径をそれぞれΛ及びdとおく。
図1の構造においてn>nの条件は、各領域の材料を純石英ガラス、またはゲルマニウム(Ge)やアルミニウム(Al)、リン(P)などの屈折率を増加させる不純物や、フッ素(F)、ボロン(B)などの屈折率を低減させる不純物を添加した石英ガラスを用いることで実現できる。
図2は、a=5.0μm、Δ=0.35%、Λ=10.0μmとしたときの、波長1625nmにおける隣接コアとのクロストーク(dB/100km)および漏えい損失を示したものである。実線はクロストークを示し、破線は漏えい損失を示す。なお、漏えい損失は、光ファイバに屈折率1.5の被覆を付けた仮定で算出したものであり、クロストークについては、非特許文献3の式から算出している。
漏えい損失については、ITU−Tの単一モード光ファイバ勧告のG.652によると、損失値上限が0.4dB/kmであることから、漏えい損失をこれ以下にする必要がある。また、クロストークについても、非特許文献の図6に記載の通り、コヒーレントクロストークのため、−22dBを超えるとパワーペナルティが急増することから、−22dB以下としなければならない。
また、非特許文献7に記載の通り、典型的なスパン長が100km以下であることから、伝送信号を劣化させないように100km伝搬後にクロストークを−22dB以下、漏えい損失を0.4dB/km以下とするための条件は以下のようになる。D=35μmの時は漏えい損失を抑えるためにd/Λを0.48以上にしなければならず、D=30μmの時はクロストークを抑えるためにd/Λを0.52以上にしなければならない。従って、D=30〜35μmでは、d/Λ>0.52とすればよいことがわかる。
図3に、コア間隔Dが32.5μmの時のクロストークと漏えい損失の空孔構造依存性を示す。コア半径aは5μm、比屈折率差Δは0.35%、曲げ直径は170mmである。クロストークXTは、Λの変化に対してほぼ変化せず、d/Λによって主に決定されることがわかる。また、漏えい損失に関しても同じくΛの変化によって大きく変化しない。つまり、Λを増加させることで、実効断面積Aeffを増加させることができるため、光ファイバの非線形性を低下させることができる。
図4に、コア間隔Dが30.0μmの時のクロストークと漏えい損失の空孔構造依存性を示す。コア半径aは5μm、比屈折率差Δは0.35%、曲げ直径は170mmである。クロストークXTは、図3の場合と同じく、Λの変化に対してほぼ変化せず、クロストークはd/Λによって主に決定されることがわかる。また、漏えい損失に関してもΛの変化によって大きく変化しない。
よって、Λに関しては、図1にて示した設計範囲の中で、作製上問題とならない程度に変化させることができる。具体的には、コア間に存在する2つの空孔が重なり合わないように隣接コア間の空孔間隔Daを
(数1)
Da=D/2−Λ−d/2>0 式(1)
または、空孔がクラッドの内側に存在するように
(数2)
125/2−D−Λ−d/2>0 式(2)
としなければならない。
例えば、隣接空孔の間隔が最も広くなるD=35.0μm、d/Λ=0.52の場合において、空孔30が重ならないようDa>0とするためにΛ<13.5μmとしなければならない。実際には、空孔30の周囲のクラッド厚が薄いと光ファイバの作製が困難となるので、製造技術に応じてΛを13.5μm以下の所定の値に設計することとなる。
また、d/Λの上限および、Λの下限については、光ファイバの実効断面積が単一モード光ファイバのモードフィルド径を下回らないようにすることが望ましく、ITU−Tでの単一モード光ファイバ勧告であるG.652に記載のモードフィルド径の下限値8.6μmから求まる実効断面積Aeffが約60μmであるため、図3及び図4より少なくともd/Λ<0.65および、Λ>9.5μmとすればよいことがわかる。
以上より、0.52<d/Λ<0.65、30<D<35μm、9.5<Λ<13.5μmとすることで、低クロストークかつ低損失な、外径が125μmである6コア光ファイバを実現できることがわかる。
ここで、図1では低屈折率領域である空孔30の配置を各コア10に対して正六角形状としたが、他の正多角形状または円環状の同心円上に等間隔に配置されていてもよい。また、正多角形配置については、コア間の延長線上に空孔30がある必要はない。
コア半径aが4.9μm、コア10とクラッド20の比屈折率差Δが0.35%、空孔30の間隔Λが10.0μm、d/Λが0.6、コア10の間隔Dが31.6μm、クラッド直径が125μmである光ファイバを作製した。図5に作製した光ファイバの断面写真を示す。空孔30の直径にはばらつきがあるが、構造の平均値で見るとクロストークは−30dB/100km以下、漏えい損失は0.01dB/km以下を満たす設計である。
図6に、各コアについて測定した光学特性を示す。いずれのコア10も実効断面積は60μm以上であり、クロストークについても−50dB/kmであり、100kmに換算すると設計通り−30dB/100kmであることが確認できた。また、遮断波長についても、1.46μm以下であり、S帯からL帯までの波長を用いることができる特性を有している。
図7に、光ファイバに6つのコアを備える場合の各コアの曲げ損失の測定結果を示す。非常に小さい曲げ半径(半径3mm)においても、曲げ損失が0.2dB/turn以下であり、これは低曲げ損失光ファイバのITU−T勧告であるG.657ファイバの中で最も曲げ損失の低いカテゴリであるG.657.B3の規定値を満たしている。また、曲げた状態でのコア間クロストークの変動についての測定結果も同図に示しており、曲げたことによるクロストークの変動はないことが確認できた。
以上より、本実施形態に係る光ファイバは、空孔アシスト構造を用いることで、クロストークを−30dB/100km以下とし、125μmのクラッドに6つのコアを配置できることが実験的に検証できた。
図8に、光ファイバの相対コア多重度の一例を示す。■が本実施形態に係る光ファイバを示し、●がこれまで報告されたマルチコア光ファイバを示す。[1]〜[5]は文献番号である。相対コア多重度は、単位面積当たりのコア数である。縦軸に示す相対コア多重度は、従来の125μmクラッドのシングルモード光ファイバでのコア多重数に対するマルチコア光ファイバのコア多重数の比を示している。クロストークが−22dB/100km以上となる非特許文献2を除けば、本実施形態の光ファイバが最も高いコア多重度を実現できていることがわかる。
(実施形態2)
次に、本発明に関わる7コア光ファイバの断面図を図9示す。コア10は三角格子状に配置される。この場合、外側に配置されるコア10の特性については、6コア光ファイバと同じ設計となるが、中心に配置されるコア10については、外側に配置されるコア10の周りに配置された空孔30の閉じ込め効果により、遮断波長が短波長化すると考えられる。
図10に、a=5.0μm、Δ=0.35%、D=32.5μmの時の、クロストークとカットオフ波長の空孔構造依存性を示す。図3の6コア光ファイバの時と異なり、中心コアの遮断波長をC帯の下限である1530nm以下とするためには、Λ<10.0μmとしなければならないことがわかる。つまり、漏えい損失やクロストークを考慮すると、0.52<d/Λ<0.65、30<D<35μm、9.5<Λ<10.0μmとすればよいことがわかる。
(実施形態3)
本実施形態では、本発明に係る光ファイバの製造方法について説明する。本実施形態では、光ファイバ母材作製手順と、溶融延伸手順と、を順に有する。
光ファイバ母材作製手順では、図11に示すように、コアを形成するための石英ロッド11の周囲に空孔を形成するための石英管31を配置した複数のロッド群を束ねる。そして、外周に純石英ジャケット41を装荷する。
ここで、石英ロッド11は、部分的に屈折率の高い領域を有し、屈折率の高い領域がコア10となる。屈折率の高い領域は、例えば、GeOやAlといった屈折率を増加させる不純物を添加することによって屈折率を高くする。石英ロッド11における屈折率の高い領域は任意であるが、例えば、石英ロッド11の中央部分に配置される。また、石英ロッドや石英管31の外形は任意であり、例えば、円柱であってもよいし、コア10の周囲に空孔30が6か所配置される場合は6角柱にしてもよい。
このとき、石英ロッド11の周囲に石英管31が同心円上に配置されるように、クラッドを形成するための石英ロッド21を石英ロッド11と石英管31の間や石英管31の周囲に配置してもよい。また、石英ロッド11が同心円上に配置されるように、クラッドを形成するための石英ロッド21を、複数のロッド群の中心に配置してもよい。
溶融延伸手順では、直径が125μmになるように溶融延伸する。このとき、複数のロッド群が純石英ジャケット41内の所定の位置に配置されるように、クラッドを形成するための石英ロッド21を、純石英ジャケット41内に配置してもよい。
このように、本実施形態では、光ファイバの製造に当たって、石英ロッド11の周りに石英管31を配置し、その周囲に石英ロッド21を束ね、前記の束ねられたロッド群に純石英ジャケット41を装荷して一括して溶融延伸することで光ファイバ母材を作製し、前記光ファイバ母材を溶融延伸することによって製造することができる。
(実施形態4)
本実施形態では、光ファイバ母材作製手順において、図12に示すように、屈折率を増加させる不純物を部分的に添加した石英ロッド11に、石英ロッド11の中心軸を中心とする同心円上に、当該石英ロッド11の軸方向に空孔31を設け、外周に純石英ジャケット41を装荷して光ファイバ母材を作製する。
このように、本実施形態では、GeOやAlといった屈折率を増加させる不純物を部分的に添加した石英ロッド11の周りにドリル等で石英を掘削することで空孔31を設け、その石英ロッド11を束ね、純石英ジャケット41を装荷して一括して溶融延伸することで光ファイバ母材を作製する。そして、前記光ファイバ母材を溶融延伸することによって製造することもできる。
(実施形態5)
本実施形態では、光ファイバ母材作製手順において、図13に示すように、石英ロッド21にコアの数だけ軸方向に空孔を設けて当該空孔に屈折率を増加させる不純物を部分的に添加した石英ロッド11を挿入し、コアを形成するとともに、当該コアの中心軸を中心とする同心円上に当該石英ロッド21の軸方向に空孔31を設け、必要に応じて外周に純石英ジャケット41を装荷して光ファイバ母材を作製する。
このように本実施形態では、石英ロッドにドリル等で石英を掘削することで空孔31を設け、GeOやAlといった屈折率を増加させる不純物を部分的に添加した石英ロッド11を前記空孔の一部に挿入し、溶融延伸することで光ファイバ母材を作製する。そして、前記光ファイバ母材を溶融延伸することによって製造することもできる。
本発明は情報通信産業に適用することができる。
10:コア
11、21:石英ロッド
20:クラッド
30、31:空孔
41:石英ジャケット
91:光ファイバ

Claims (7)

  1. 直径が125μmであるクラッドと、
    前記クラッド内に設けられ、前記クラッドの屈折率よりも大きな屈折率を有する2つ以上のコアと、
    コアの周囲の前記クラッド内に設けられた空孔と、
    を備え、
    前記コアが6つであり、
    各コアの周囲に設けられている前記空孔が6つであり、
    空孔直径dと空孔間隔Λの比をd/Λ、コア間隔をDとすると、
    0.52<d/Λ<0.65、30<D<35μm、9.5<Λ<13.5μmを満たし、
    前記コア間のクロストークが−22dB/100km以下である、
    光ファイバ。
  2. 直径が125μmであるクラッドと、
    前記クラッド内に設けられ、前記クラッドの屈折率よりも大きな屈折率を有する2つ以上のコアと、
    コアの周囲の前記クラッド内に設けられた空孔と、
    を備え、
    前記コアが7つであり、
    各コアの周囲に設けられている前記空孔が6つであり、
    空孔直径dと空孔間隔Λの比をd/Λ、コア間隔をDとすると、
    0.52<d/Λ<0.65、30<D<35μm、9.5<Λ<10.0μmを満たし、
    前記コア間のクロストークが−22dB/100km以下である、
    光ファイバ。
  3. 前記空孔が、前記コアを中心とする同心円上に等間隔に配置される
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の光ファイバ。
  4. 前記コアが、前記クラッドの中央を中心とする同心円上に等間隔に配置される
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の光ファイバ。
  5. 請求項1からのいずれかに記載の光ファイバの製造方法であって、
    コアを形成するための石英ロッドの周囲に空孔を形成するための石英管を配置した複数のロッド群を束ね、外周に純石英ジャケットを装荷して光ファイバ母材を作製する光ファイバ母材作製手順と、
    前記光ファイバ母材を、外径が125μmになるように溶融延伸する溶融延伸手順と、
    を順に有する光ファイバ製造方法。
  6. 請求項1からのいずれかに記載の光ファイバの製造方法であって、
    屈折率を増加させる不純物を部分的に添加した石英ロッドに、当該石英ロッドの中心軸を中心とする同心円上に、当該石英ロッドの軸方向に空孔を設け、外周に純石英ジャケットを装荷して光ファイバ母材を作製する光ファイバ母材作製手順と、
    前記光ファイバ母材を、外径が125μmになるように溶融延伸する溶融延伸手順と、
    を順に有する光ファイバ製造方法。
  7. 請求項1からのいずれかに記載の光ファイバの製造方法であって、
    石英ロッドの中心軸に当該石英ロッドの軸方向に空孔を設けて当該空孔に屈折率を増加させる不純物を部分的に添加した石英ロッドを挿入するとともに、当該石英ロッドの中心軸を中心とする同心円上に当該石英ロッドの軸方向に空孔を設け、外周に純石英ジャケットを装荷して光ファイバ母材を作製する光ファイバ母材作製手順と、
    前記光ファイバ母材を、外径が125μmになるように溶融延伸する溶融延伸手順と、
    を順に有する光ファイバ製造方法。
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