JP6054912B2 - 燃料電池及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、燃料電池のガスシールに関し、燃料電池内部に2種のガス(燃料ガスおよび空気等の酸化剤ガス)を分離した状態で導入して発電を行う燃料電池及びその製造方法に関する。
従来より、固体酸化物形燃料電池として、例えば平板状の固体酸化物層(固体電解質層)の一方の側に燃料ガスに接する燃料極を設けるとともに、他方の側に酸化剤ガスに接する空気極を設け、更に燃料極や空気極に到る流路(燃料流路、空気流路)等を設けて燃料電池セルを構成し、この燃料電池セルとインターコネクタ板とを交互に積層してスタック化したもの(燃料電池スタック)が知られている。
詳しくは、前記燃料電池セルとしては、例えば、燃料極及び空気極を備えた固体酸化物層からなる単セルと、固体酸化物層に接合されて燃料ガスと酸化剤ガスの流路を分離するセパレータと、燃料極の周囲に配置された燃料極フレームと、空気極の周囲に配置された空気極フレームと、燃料電池セルの板厚方向の外側に配置されたインターコネクタ等から構成されたものが知られている。
また、燃料電池スタックでは、積層された燃料電池セルの燃料流路や空気流路に、燃料ガスや空気を供給するため、或いは、燃料電池セルの燃料流路や空気流路から、(反応後の)燃料ガスや空気を排出するために、燃料電池スタックの外縁部分(フレーム部分)に、燃料電池スタックを積層方向に貫くように、燃料ガス用のマニホールドと空気用のマニホールドが設けられたものが知られている。
更に、燃料電池スタックでは、積層された各燃料電池セルを一体に固定するために、各燃料電池セルに積層方向に貫く貫通孔(挿通孔)を形成し、この挿通孔にボルトを挿通し、ボルトとナットによって、燃料電池スタックを一体に固定するものが開示されている。
しかも、前記マニホールドを挿通孔として利用し、マニホールドにボルトを挿通して燃料電池スタックを固定する技術も知られている。
更に、近年では、燃料電池の積層された単セルの間などからガス(特に燃料ガス)がリーク(漏出)することを防止するために、燃料電池スタックを構成する各部材間(例えばインターコネクタとセパレータとの間など)において、燃料電池セルの外縁部分を枠状に囲むとともに、マニホールドの周囲を囲むように、シール材を配置する技術が開発されている。
上述したシール材を用いてガスシールする技術としては、マイカ等の(圧力を加えてシールする)コンプレッションシール材を用いた技術(特許文献1参照)や、ガラスやガラスセラミックからなるシール材を用いた技術(特許文献2、3)や、マニホールドの周囲を同心状に囲むセラミック製のシール材を用いた技術(特許文献4参照)などが提案されえている。
特開2012−124020号公報 特開2009−43550号公報 特開2002−141083号公報 特開2005−294153号公報
しかしながら、燃料電池スタックの積層方向に伸びるように形成されたマニホールドにボルトを挿通させてナットで固定する場合には、マニホールドにおける積層方向の開口部(即ち積層方向の端部の板材であるエンドプレートにおける開口部)とボルトの頭部又はナットとの間にてガスがリークし易いので、この間隙をガスシールする必要があるが、従来ではこの検討が十分ではなかった。
例えば上述した隙間をコンプレッションシール材を用いてガスシールする場合には、コンプレッションシール材とエンドプレートやボルトの頭部又はナットとの界面からのガス漏れを完全に防止することは難しいという問題があった。また、コンプレッションシール材自身からのガス漏れが生じることもあった。そして、このようにガス漏れ(特に燃料ガスのガス漏れ)が発生すると、発電効率の低下や、漏れたガスの後処理の必要があるという問題があった。
また、ガラスを材料とするシール材を用いる場合には、シール性は高いが、強い力が加わった場合などには、ガラス割れが発生することがあった。しかも、ガラスが軟化するような高温環境下では、ガラスが変形して周囲に広がり積層方向の厚さ変化が発生してしまう。その場合、その後の熱サイクルなどでガラス割れが発生したり、さらには、例えばエンドプレートとボルト及びナットとの間の電気的絶縁が保てないことがあった。
更に、セラミック製の環状のシール材を用いる場合には、強い力が加わったときに、シール材に割れが生じて、ガス漏れが発生する恐れがあった。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、シール材の割れを防止するとともに、ガス漏れを好適に防止できる燃料電池及びその製造方法を提供することを目的とする。
(1)本発明は、第1態様(燃料電池)として、電解質層と、該電解質層の一方の面に設けられて燃料ガスに接する燃料極と、該電解質層の他方の面に設けられて酸化剤ガスに接する空気極と、を有する燃料電池セルが、複数積層された燃料電池において、前記燃料電池には、前記燃料極側の空間に連通する燃料マニホールド及び前記空気極側の空間に連通する酸化剤マニホールドのうち少なくとも一方が、前記積層方向に貫通して開口部にて開口するように設けられ、且つ、前記燃料マニホールド及び前記酸化剤マニホールドの少なくとも一方には、前記燃料電池を前記積層方向に貫通して外側に突出する貫通部材が配置され、前記貫通部材には、前記燃料マニホールド及び前記酸化剤マニホールドの少なくとも一方にて、前記開口部と該開口部の径方向における周囲とを覆うように設けられた張出部を備えており、前記貫通部材外側に突出する部分である前記開口部の前記径方向における周囲には、該周囲を囲むように、前記燃料電池の外側表面と前記張出部とによって前記積層方向から挟まれるとともに、前記燃料電池の外側表面が広がる平面に沿って、コンプレッションシール材とガラスシール材とが並列に配置されていることを特徴とする。
本第1態様では、燃料マニホールドや酸化剤マニホールドには貫通部材(例えばボルト)が配置され、この貫通部材が突出する部分、即ちマニホールドの開口部の周囲には、燃料電池(例えば燃料電池スタック)の積層方向における外側表面(例えばエンドプレートの外側表面)と張出部(例えばボルトの頭部又はナット)とによって積層方向から挟まれるとともに、その開口部を囲むように、燃料電池の外側表面が広がる平面(即ちマニホールドの延びる軸方向に対する外周方向:径方向)に沿って、コンプレッションシール材とガラスシール材とが並列に配置されている。
従って、コンプレッションシール材及びガラスシール材によって(特に周囲に密着するガラスシール材によって)、燃料電池の外側表面と張出部との間におけるガス漏れを好適に防止することができる。なお、ここで防止とは、完全に防止の意味だけではなく、従来よりも、リークを低減できる意味を含むものである(以下同様)
また、積層方向から大きな力が加わった場合でも、コンプレッションシール材によって、過大な力がガラスシール材に加わることを抑制できるので、ガラスシール材が割れることを防止でき、この点からも好適にガス漏れを防止することができる。
更に、高温環境下で使用されてガラスが軟化した場合でも、コンプレッションシール材によって、ガラスシール材の過度の変形が抑制される。よって、積層方向の厚さを維持することが出来、熱サイクルが加わってもガラス割れを抑制することができ、また、安定した電気的絶縁も可能となる。
このように、本第1態様では、ガス漏れ(特に燃料ガスのガス漏れ)の発生を好適に防止できるので、発電効率が高く、漏れたガスの後処理の必要が無い(又は後処理が容易である)などの顕著な効果を奏する。
なお、ここで、マニホールドとは、積層方向に延びるガス(燃料ガス又は酸化剤ガス)の流路であって、その流路の途中でガスの流路が分岐している。
(2)本発明は、第2態様として、前記貫通部材の張出部、前記貫通部材と一体の部材である場合には、該一体の張出部と前記燃料電池の外側表面とによって、前記コンプレッションシール材と前記ガラスシール材とを前記積層方向から挟むことを特徴とする。
本第2態様は、貫通部材の張出部を例示したものである。
(3)本発明は、第3態様として、前記貫通部材はボルトであり、前記張出部前記ボルトの頭部である場合には、該ボルトの頭部と前記燃料電池の外側表面とによって、前記コンプレッションシール材と前記ガラスシール材とを前記積層方向から挟むことを特徴とする。
本第3態様は、貫通部材及び張出部を例示したものである。
(4)本発明は、第4態様として、前記貫通部材の張出部が、前記貫通部材に係合する部材である場合には、該係合する張出部と前記燃料電池の外側表面とによって、前記コンプレッションシール材と前記ガラスシール材とを前記積層方向から挟むことを特徴とする。
本第4態様は、貫通部材の張出部を例示したものである。
(5)本発明は、第5態様として、前記貫通部材はボルトであり、前記張出部が前記ボルトに螺合するナットである場合には、該ナットと前記燃料電池の外側表面とによって、前記コンプレッションシール材と前記ガラスシール材とを前記積層方向から挟むことを特徴とする。
本第5態様は、貫通部材及び張出部を例示したものである。
(6)本発明は、第6態様として、前記貫通部材はボルトであり、前記積層方向の一方の開口部には、前記張出部として前記ボルトの頭部が配置され、該ボルトの頭部と前記燃料電池の外側表面とによって、前記コンプレッションシール材と前記ガラスシール材とを前記積層方向から挟み、且つ、前記積層方向の他方の開口部には、前記張出部として前記ボルトに螺合するナットが配置され、該ナットと前記燃料電池の外側表面とによって、前記コンプレッションシール材と前記ガラスシール材とを前記積層方向から挟むことを特徴とする。
本第6態様は、貫通部材及び張出部を例示したものである。
)本発明は、第態様として、前記少なくとも一方の前記積層方向に延びるマニホールドに配置された前記貫通部材の周囲に、環状に前記ガラスシール材が配置されるとともに、該ガラスシール材の外周側に、前記コンプレッションシール材が配置されていることを特徴とする。
本第態様では、ガラスシール材の外周側を囲むようにコンプレッションシール材が配置されている。よって、ガラスが軟化した場合でも、ガラスが周囲に広がり難いという利点がある。
)本発明は、第態様として、前記少なくとも一方の前記積層方向に延びるマニホールドに配置された前記貫通部材の周囲に、環状に前記コンプレッションシール材が配置されるとともに、該コンプレッションシール材の外周側に、前記ガラスシール材が配置されていることを特徴とする。
本第態様では、コンプレッションシール材の外側を囲むようにガラスシール材が配置されている。よって、ガラスシール材の面積を十分に確保することができるので、ガラスによるガスシール性が高いという利点がある。
)本発明は、第態様として、前記燃料電池は、ボルト締めによって、前記積層方向に押圧されて組み付けられていることを特徴とする。
本第態様では、ボルト(及びボルトに螺合するナット)によって、燃料電池を締め付け押圧して固定するので、固定が容易であるとともに、確実に固定できるという利点がある。
10)本発明は、第10態様(燃料電池の製造方法)として、前記第1〜第態様のいずに記載の燃料電池を製造する燃料電池の製造方法において、前記貫通部材の径方向における周囲を囲むとともに、前記燃料電池の外側表面と前記貫通部材の張出部との間に挟まれるように、前記コンプレッションシール材と前記ガラスシール材となるガラス材料とを同一平面上に配置する第1工程と、前記第1工程の後に、前記燃料電池の外側表面と前記貫通部材の張出部との間を押圧するように圧力を加えて、前記コンプレッションシール材を押圧する第2工程と、前記第2工程の後に、前記ガラス材料が軟化する温度以上で加熱し、その後冷却することによって、前記ガラスシール材を形成するとともに、該ガラスシール材を、前記燃料電池の外側表面と前記貫通部材の張出部に接合する第3工程と、を有することを特徴とする。
本第10態様では、貫通部材の径方向における周囲を囲むとともに、燃料電池の外側表面と貫通部材の張出部との間に挟まれるように、コンプレッションシール材とガラスシール材となるガラス材料を同一平面上に配置する。その後、燃料電池の積層方向より圧力を加えて、コンプレッションシール材を押圧した後に、ガラス材料が軟化する温度以上で加熱し、その後冷却する(即ち軟化したガラス材料を冷却して固化させる)。これによって、ガラスシール材を形成するとともに、ガラスシール材を、燃料電池の外側表面や貫通部材の張出部に接合する。
この製造方法によって、上述した燃料電池を好適に製造することができる。
なお、以下に、本発明の各構成について説明する。
・コンプレッションシール材とは、(積層方向における)押圧によって自身が変形して周囲(積層方向)の構成に密着してガスシールを行う部材である。このコンプレッションシール材としては、例えばマイカ又はバーミキュライトからなるシート状等の部材を用いることができる。
このコンプレッションシール材としては、ガスシール性に加え、一定以上は圧縮されない弾性ストッパーとしての機能や、電気絶縁性等を有するものを採用できる。
・ガラスシール材としては、通常のガラス(例えば非結晶化ガラス)を用いることができるが、それ以外に、結晶化ガラス、部分結晶化ガラス(半結晶化ガラス)を用いることができる。また、ガラス成分以外に、セラミックなど各種の材料を添加してもよい。
なお、ガラスの組成としては特に限定されず、燃料電池の製造時に、加熱によって軟化し、積層方向の部材に密着してガスシールできる周知の材料から適宜選択して使用することができる。
また、ガラスシール材を形成する際には、プリフォーム(仮焼したガラス)やシート状のガラス材料を配置する方法や、ガラスペーストによる印刷、ガラス材料のディスペンサーによる塗布などの方法を採用できる。
なお、ガラスシール材は、燃料マニホールドの開口部の周囲のみに配置してもよい。
・各燃料電池セルを積層方向から押圧する部材として、ボルトを使用する場合には、ボルトの熱膨張係数としてガラスシール材の熱膨張係数より大きいものが好ましい。これにより、燃料電池の運転時等(ガラスが軟化しないとき)に、ボルトによってガラスシール材に圧縮応力をかけることができるので、(引張応力が加わる場合に比べて)ガラスの割れを低減できる。
・また、ガラスシール材に十分な圧縮力を加えるためには、(ボルトに螺合する)ナットの直下、即ち、ナットをボルトの軸方向に沿って投影した場合に、その投影領域内にガラスシール材が一部又は全体が存在するように配置することが望ましい。なお、ナットの外径の2倍(ナットの径方向の寸法の2倍)の範囲内にガラスシール材が存在していることが好ましい。
・なお、積層方向に延びる燃料マニホールド及び空気マニホールドと、これらのマニホールドに挿入される前記ボルトとを、同軸に配置することができる。
(a)は実施例1の固体酸化物形燃料電池の平面図、(b)はその固体酸化物形燃料電池の側面図である。 固体酸化物形燃料電池を(燃料マニホールドに貫挿されたボルトの軸部に沿って)積層方向に破断した状態を示す説明図である。 固体酸化物形燃料電池のカセットを分解した状態を示す斜視図である。 固体酸化物形燃料電池のカセットとガスシール部との積層部分を分解して示す斜視図である。 カセット上に配置されたコンプレッションシール材及びガラスシール材からなるガスシール部を示す平面図である。 第1ガスシール部をナットの下面に沿って(軸部に垂直に)破断した状態を示す断面図である。 (a)は燃料ガスの流路を示す説明図、(b)は空気の流路を示す説明図である。 固体酸化物形燃料電池の製造手順の一部を示す説明図である。 固体酸化物形燃料電池の製造手順の一部を示す説明図である。 ガラスシール材によるシールの状態を示す説明図である。 実施例2の固体酸化物形燃料電池を(燃料マニホールドに貫挿されたボルトの軸部に沿って)積層方向に破断した状態を示す説明図である。 第1ガスシール部をナットの下面に沿って(軸部に垂直に)破断した状態を示す断面図である。
以下、本発明が適用された燃料電池及びその製造方法の実施例について、図面を用いて説明する。なお、以下では、燃料電池として固体酸化物燃料電池を例に挙げて説明する。
a)まず、本実施例1の固体酸化物形燃料電池の概略構成について説明する。
図1に示す様に、固体酸化物形燃料電池201は、燃料ガス(例えば水素)と酸化剤ガス(例えば空気:詳しくは空気中の酸素)との供給を受けて発電を行う装置である。以下「固体酸化物形」は省略することもある。
この燃料電池201は、発電単位(発電セル)である平板形の燃料電池セル203が、複数個(例えば24段)積層された燃料電池スタック205と、燃料電池スタック205を積層方向(図1(b)の上下方向)貫く複数のボルト211〜218と、各ボルト211〜218の端部(ここでは上部)に螺合する各ナット219(総称)とを備えている。
なお、前記燃料電池スタック205は、複数個の燃料電池セル203が電気的に直列に接続されたものである。
また、図1(a)、(b)に示す様に、各ボルト211〜218のうち、第2ボルト212に螺合するナット219には、燃料ガスを燃料電池201に供給する燃料ガス導入管221が設けられ、第4ボルト214に螺合するナット219には、空気を燃料電池201に供給する空気導入管223が設けられ、第6ボルト216に螺合するナット219には、発電後の燃料ガスを燃料電池201から排出する燃料ガス排出管225が設けられ、第8ボルト218に螺合するナット219には、発電後の酸化剤ガス(以下、単に空気と記すこともある)を燃料電池201から排出する空気排出管227が設けられている。
以下、各構成について説明する。
・図2に示す様に、前記燃料電池スタック205を構成する各燃料電池セル203は、いわゆる燃料極支持膜形タイプの板状の燃料電池セル203であり、この燃料電池セル203には、上下一対の(導電性を有する)インターコネクタ243、243の間に、燃料ガスが流れる燃料流路231と空気が流れる空気流路233とが分離して設けられている。
また、燃料電池セル203には、燃料流路231側に、板状の燃料極(アノード)235が配置されているとともに、燃料極235の表面(図2上側)には、薄膜の固体電解質層である固体酸化物層237が形成されている。更に、固体酸化物層237の表面(図2上側)には、薄膜の空気極(カソード)239が形成されている。なお、燃料極235と固体酸化物層237と空気極239とをセル本体(単セル)241と称する。
更に、燃料電池セル203内には、燃料極235と図2下側のインターコネクタ243との間に、(金属メッシュ等からなる通気性を有する)燃料極側集電体253が配置され、また、各インターコネクタ243の一方(図2下方)の表面には、空気極側集電体255となるブロック状の多数の凸部が一体に形成されている。
また、この燃料電池セル203は、セル本体(単セル)241を囲むように、空気極239側のシート状のガスシール部(内部ガスシール部)245と、セル本体(単セル)241の外縁部(詳しくは固体酸化物層237の外縁部)の上面に接合して空気流路233と燃料流路231との間を遮断するセパレータ247と、燃料流路231側に配置された燃料極フレーム249とを備えており、それらが積層されて一体に構成されている。
なお、燃料電池201の積層方向の両端の(インターコネクタ243と同様な導電性を有する)板材を、エンドプレート251A、251Bと称する。
また、本実施例1では、後に詳述するように、前記燃料電池セル203内のガスシール部245に加え、一方のエンドプレート251Aと所定のナット219との間をガスシールする第1ガスシール部300と、他方のエンドプレート251Bと所定のボルト212、216との間をガスシールする第2ガスシール部310を備えている。
ここで、固体酸化物層237としては、YSZ、ScSZ、SDC、GDC、ペロブスカイト系酸化物等の材料が使用できる。また、燃料極235としては、Ni及びNiとセラミックとのサーメットが使用でき、空気極239としては、ペロブスカイト系酸化物、各種貴金属及び貴金属とセラミックとのサーメットが使用できる。
更に、インターコネクタ243、エンドプレート251A、251B、セパレータ247、燃料極フレーム249としては、例えばSUS430、SUS444等のフェライト系ステンレスからなる金属板が使用できる。また、各ボルト211〜218やナット219は、例えばインコネル(登録商標)からなる金属部材を採用できる。
なお、各金属板の熱膨張係数としては、8〜14×10−6/K(20〜300℃)の範囲を採用でき、ボルト211〜218やナット219の熱膨張係数としては、金属板より熱膨張係数が大きな例えば16×10−6/K(20〜300℃)を採用できる。
・以下に、燃料電池セル203を構成する各部材について、更に詳細に説明する。
なお、燃料電池セル203の平面形状は正方形であるので、燃料電池セル203を構成する各部材の平面形状も正方形である。
図3に分解して示す様に、燃料極側集電体253が載置されたインターコネクタ243と、燃料極フレーム249と、セル本体(単セル)241に接合されたセパレータ247とは、同図の上下方向に積層されて、(後述するレーザー溶接によって)一体となって、燃料電池のカセット257として構成されている。
このうち、インターコネクタ243は、正方形の板材であり、その外縁部には、前記ボルト211〜218が貫挿される挿通孔(第1〜第8挿通孔)261〜268が、ほぼ等間隔に形成されている。つまり、インターコネクタ243の四隅と各辺の中点に対応する位置に、8箇所に挿通孔261〜268(なお、各部材における挿通孔には同じ番号を付す)が形成されている。
前記挿通孔261〜268のうち、四隅の第1、第3、第5、第7挿通孔261、263、265、267は、燃料ガスや空気のガス流路として用いられない丸孔である。
また、対向する辺に設けられた第2、第6挿通孔262、266は、辺に沿った寸法が長い長円形である、このうち、第2挿通孔262が、燃料ガスを燃料電池セル203内の燃料流路231に導入する燃料ガスの導入路(燃料ガスの導入側の燃料マニホールド)である。一方、第6挿通孔266が、燃料ガスを燃料電池セル203内の燃料流路231から排出する燃料ガスの排出路(燃料ガスの排出側の燃料マニホールド)である。
更に、他の対向する辺に設けられた第4、第8挿通孔264、268は丸孔であり、このうち、第4挿通孔264が、空気を燃料電池セル203内の空気流路233に導入する空気の導入路(空気の導入側の空気マニホールド)である。一方、第8挿通孔268が、空気を燃料電池セル203内の空気流路233から排出する空気の排出路(空気の排出側の空気マニホールド)である。
なお、エンドプレート251A、251Bについては、全ての挿通孔は、前記四隅の第1、第3、第5、第7挿通孔261、263、265、267と同様な(平面視の形状及び寸法)丸孔である。
なお、各燃料マニホールドや空気マニホールドと、各燃料マニホールドや空気マニホールドに挿通される各ボルト211〜218とは、それぞれ同軸に配置されている。
前記燃料極フレーム249は、正方形の枠状の板材であり、その外縁部には、前記ボルト211〜218が貫挿される前記第1〜第8挿通孔261〜268が形成されている。
このうち、第2、第6挿通孔262、266には、長手方向に(貫通孔である)スリット271、273が形成されており、燃料極フレーム249のインターコネクタ243側(同図下側)には、各スリット271、273と枠内の開口部275とを連通するように、複数の(燃料ガスの流路となる)溝277、279が形成されている。
前記セパレータ247は、正方形の枠状の板材であり、その外縁部には、前記ボルト211〜218が貫挿される前記第1〜第8挿通孔261〜268が形成されている。
そして、上述した構成の燃料電池のカセット257は、図4に示すように、間にシート状のガスシール部245を介して積層されている。
前記ガスシール部245は、図5に示すように、マイカからなるシート状のコンプレッションシール材291と、ガラスからなるガラスシール材293とから構成されている。なお、コンプレッションシール材291及びガラスシール材293は、電気絶縁性を有している。
具体的には、燃料電池セル203の積層方向(図5の紙面の厚み方向)に延びる燃料マニホールドの周囲には、燃料電池スタック205を構成するインターコネクタ243(又はエンドプレート251A、251B)やセパレータ247によって積層方向から挟まれるとともに、燃料マニホールドを外側(外周側)から囲むように、燃料電池セル203が広がる平面(紙面の広がる平面)に沿って、コンプレッションシール材291とガラスシール材293とが順番に並列に配置されている。
つまり、ボルト212、216、従って燃料マニホールドである第2、第6挿通孔262、266の軸方向から見て(平面視にて)、燃料マニホールドの周囲を軸方向と垂直の径方向から囲むように、ガラスシール材263とコンプレッションシール材291とが、同心状に配置されている。すなわち、内側に環状のガラスシール材293が配置され、その外周側を全て囲むように、コンプレッションシール材291が配置されている。
詳しくは、コンプレッションシール材291は、正方形の枠状の部材であり、その外縁部には、前記ボルト211〜218が貫挿される前記第1〜第8挿通孔261〜268が形成されている。なお、コンプレッションシール材291の厚みは、組み付ける前は0.40mmであり、組み付け後(圧縮後)は0.36mmである。
このうち、第1、第3、第5、第7挿通孔261、263、265、267は丸孔であり、第4、第8挿通孔264、268は、それより直径が大きな丸孔であり、第2、第6挿通孔262、266は、長円形の長孔である。
また、コンプレッションシール材291には、空気の流路として、各第4、第8挿通孔264、268と枠内の開口部299と連通するように、それぞれ連通路295、297が設けられている。
また、第2、第6挿通孔262、266の内周側には、積層方向(図5の紙面と垂直方向)から見て、セパレータ247の第2、第6挿通孔262、266の周囲を囲むように、厚み0.3mm×幅3.0mmの環状のガラスシール材293が配置されている。
このガラスシール材293は、ガラスを含む(例えばガラスを主成分とする)ガス封止材である。ここでは、例えば、市販の結晶化ガラスのプリフォーム(仮焼結体)を用いることができ、その軟化点は例えば770℃である。
また、このガラスシール材293としては、熱膨張係数が周囲の金属板(例えばフェライト系ステンレス製)の熱膨張係数に近いもの、例えば熱膨張係数が8〜14×10−6/K(20〜300℃)が望ましく(例えば11×10−6/K(20〜300℃))、例えばSCHOTT社製のG018−311を用いることができる。
なお、燃料電池201の運転温度は、例えば700℃であるが、ガスシール部245近傍では、650℃程度であるので、ガラスシール材293として、運転時のガスシール部245の温度より軟化点の高いものが用いられる。
b)次に、本実施例1の要部である第1ガスシール部300及び第2ガスシール部310について説明する。
前記図2に示す様に、本実施例1の燃料電池201では、燃料マニホールドを構成する第2挿通孔262及び第6挿通孔266の一方(同図上方)の開口端(開口部)267aをガスシールするために、第1ガスシール部300が設けられ、他方(同図下方)の開口端(開口部)267bをガスシールするために、第2ガスシール部310が設けられている。
詳しくは、第1ガスシール部300は、図2の上方の一方のエンドプレート251Aと(燃料マニホールドである第2、第6挿通孔262、266の一方の開口部267a側に配置された)各ナット219との間、つまり、一方のエンドプレート251Aの上面252aと各ナット219の下面219aとの間をガスシールするように設けられている。
なお、ナット219は、図2の上方から見て、燃料マニホールドの一方(図2上方)の開口部267aを覆うように設けられている。
同様に、第2ガスシール部310は、図2の下方の他方のエンドプレート251Bと(燃料マニホールドである第2、第6挿通孔262、266の他方の開口部267b側に配置された)各ボルト212、216の頭部210の間、つまり、他方のエンドプレート251Bの下面252bと各ボルト212、216の頭部210の上面210bとの間をガスシールするように設けられている。
なお、ボルト212、216の頭部2109は、図2の下方から見て、燃料マニホールドの他方(図2下方)の開口部267bを覆うように設けられている。
このうち、第1ガスシール部300は、図6に示すように、同一平面上にて、各ボルト212、216の軸部220(及び各挿通孔262、266)の周囲を囲むように配置された環状のコンプレッションシール材347と、コンプレッションシール材347の外側の周囲を囲むように配置された(ナット219やエンドプレート251Aに接合した)環状のガラスシール材349とから構成されている。
具体的には、ボルト212、216のうち、燃料電池スタック205から(図2の上方に)突出する部分の径方向における周囲には、その周囲を外側(外周側)から囲むように、エンドプレート251A及びナット219によって、燃料電池セル203の積層方向(図6の紙面の厚み方向)から挟まれるとともに、燃料電池セル203が広がる平面(紙面の広がる平面)に沿って、コンプレッションシール材347とガラスシール材349とが順番に並列に配置されている。
つまり、図6に示すように、ボルト212、216の軸方向から見て(平面視にて)、ボルト212、216の軸部220の周囲を囲むように、即ち、軸部220を軸方向と垂直の径方向から囲むように、コンプレッションシール材347とガラスシール材349とが、同心円状に配置されている。すなわち、内側に環状のコンプレッションシール材347が配置され、その外周側を全て囲むように、環状のガラスシール材349が配置されている。
同様に(図2参照)、第2ガスシール部310は、同一平面上にて、各ボルト212、216の軸部220(及び各挿通孔262、266)の周囲を囲むように配置された環状のコンプレッションシール材351と、コンプレッションシール材351の外側の周囲を囲むように配置された(各ボルト212、216の頭部210やエンドプレート251Bに接合した)環状のガラスシール材353とから構成されている。
具体的には、ボルト212、216のうち、燃料電池スタック205から(図2の下方に)突出する部分の径方向における周囲には、その周囲を外側(外周側)から囲むように、エンドプレート251B及びボルト212、216の頭部210によって、燃料電池セル203の積層方向から挟まれるとともに、燃料電池セル203が広がる平面に沿って、コンプレッションシール材351とガラスシール材353とが順番に並列に配置されている。
つまり、図6に示すように、ボルト212、216の軸方向から見て(平面視にて)、ボルト212、216の軸部220の周囲を囲むように、即ち、軸部220を軸方向と垂直の径方向から囲むように、コンプレッションシール材351とガラスシール材353とが、同心円状に配置されている。すなわち、内側に環状のコンプレッションシール材351が配置され、その外周側を全て囲むように、環状のガラスシール材353が配置されている。
前記第1、第2ガスシール部300、310では、各コンプレッションシール材347、351は、前記ガスシール部245と同様に、マイカからなるシート状の部材であり、各ガラスシール材349、353は、ガラスから構成されている。なお、両コンプレッションシール材347、351及び各ガラスシール材349、353も、電気絶縁性を有している。
詳しくは、各コンプレッションシール材347、351は、外径17mm×内径11mm)の円環であり、組み付ける前の厚みは0.5mmであり、組み付け後(圧縮後)の厚みは0.4mmである。
また、各ガラスシール材349、353は、ガラスを含む(例えばガラスを主成分とする)ガス封止材である。ここでは、前記ガスシール部245と同様に、例えば、市販の結晶化ガラスのプリフォーム(仮焼結体)を用いることができ、その軟化点は例えば770℃である。
また、このガラスシール材349、353としては、前記ガスシール部241と同様に、熱膨張係数が周囲の金属板(例えばフェライト系ステンレス製)の熱膨張係数に近いもの、例えば熱膨張係数が8〜14×10−6/K(20〜300℃)が望ましく(例えば11×10−6/K(20〜300℃))、例えばSCHOTT社製のG018−311を用いることができる。
なお、燃料電池201の運転温度は、例えば700℃であるが、第1、第2ガスシール部300、310近傍では、640℃程度であるので、ガラスシール材349、353として、運転時の第1、第2ガスシール部300、310の温度より軟化点の高いものが用いられる。また、ガスシール部245のガラスシール材293と、第1、第2ガスシール部300、310のガラスシール材349、353として、異なる材料(例えば軟化点が異なる材料)を用いてもよい。
なお、第1、第3、第4、第5、第7、第8ボルト211、213、214、215、217、218及びそれらに螺合するナット219については、ガスシールする必要は無いので、単に、スペーサとして、第1、第2ガスシール部300、310で使用されたと同様な環状のマイカからなるコンプレッションシール材(図示せず)のみが使用されている。
或いは、空気マニホールドに対応する第4、第8挿通孔264、268の開口部を、燃料マニホールドと同様にガスシールするように、第1、第2ガスシール部300、310と同様な構成のガスシール部(図示せず)を設けてもよい。
又は、第1〜第8挿通孔261〜268の全ての開口部を全てガスシールするように、第1、第2ガスシール部300、310と同様な構成のガスシール部(図示せず)を設けてもよい。
c)次に、本実施例1におけるガスの流路について簡単に説明する。
<燃料ガスの流路>
図7(a)に示すように、燃料ガス導入管221から燃料電池スタック205内に導入された燃料ガスは、第2ボルト212が挿通される(導入側の燃料マニホールドである)第2挿通孔262に導入される。
なお、第2ボルト212の先端(同図上方)には、軸方向に溝(図示せず)が形成してあり、この溝を介して燃料ガス導入管221内の空間と第2挿通孔262内とが連通している(燃料ガスの排出側と、空気の導入側及び排出側も、同様な構造となっている)。
この燃料ガスは、第2挿通孔262から、各燃料電池セル203の燃料極フレーム249の溝277を介して、燃料電池セル203の内部の燃料流路231内に導入される。
その後、燃料電池セル203内にて発電に寄与した残余の燃料ガスは、燃料極フレーム249の他の溝279を介して、第6ボルト216が挿通される(排出側の燃料マニホールドである)第6挿通孔266を介して、燃料ガス排出管225から燃料電池スタック205外に排出される。
<空気の流路>
図7(b)に示すように、空気導入管223から燃料電池スタック205内に導入された空気は、第4ボルト214が挿通される(導入側の空気マニホールドである)第4挿通孔264に導入される。
この空気は、第4挿通孔264から、各燃料電池セル203のコンプレッションシール材291の連通路295を介して、燃料電池セル203の内部の空気流路233内に導入される。
その後、燃料電池セル203内にて発電に寄与した残余の空気は、コンプレッションシール材291の他の連通路297を介して、第8ボルト218が挿通される(排出側の空気マニホールドである)第8挿通孔268を介して、空気排出管227から燃料電池スタック205外に排出される。
d)次に、燃料電池201の製造方法について説明する。
図8(a)に示すように、定法に従って、燃料極235と固体酸化物層237と空気極239とが一体となった(正方形の板状の)セル本体(単セル)241を作製し、このセル本体(単セル)241の外縁部に枠状のセパレータ247をろう付けする。
次に、図8(b)に示すように、燃料極フレーム249をセパレータ247とインターコネクタ243(又はエンドプレート251B)とで挟み、レーザー溶接によって、燃料極フレーム249とセパレータ247とインターコネクタ243(又はエンドプレート251B)とを一体に接合して燃料電池のカセット257を作製する。
なお、レーザー溶接によって、燃料マニホールドである第2、第6挿通孔262、266と、空気マニホールドである第4、第8挿通孔264、268との周囲を、それぞれ環状に接合するとともに、セパレータ247とインターコネクタ243(又はエンドプレート251B)との外縁部を環状に接合する。
従って、燃料電池のカセット257の内部の燃料流路231と燃料マニホールド(第2、第6挿通孔262、266)と空気マニホールド(第4、第8挿通孔264、268)との間のガスリークは完全に防止される。
次に、図8(c)に示すように、各燃料電池のカセット257の間に、コンプレッションシール材291及びガラスシール材293(となるガラス材料)からなるガスシール部245を配置する。
詳しくは、前記図5に示すように、各セパレータ247の表面の同一平面上において、燃料マニホールド(第2、第6挿通孔262、266)を完全に囲むように環状のガラスシール材293(となるガラス材料)を配置するとともに、ガラスシール材293(となるガラス材料)の周囲を完全に囲むようにコンプレッションシール材291を配置する。
また、図9に示すように、一方のエンドプレート251Aの表面の同一平面上において、燃料マニホールド(第2、第6挿通孔262、266)の上端側の開口部267aを完全に囲むように環状のコンプレッションシール材347を配置するとともに、コンプレッションシール材347の外側の周囲を完全に囲むように、コンプレッションシール材347の圧縮後の厚みよりより薄い(厚み0.3mm)環状のガラスシール材349(となるガラス材料)を配置する。
ここで、コンプレッションシール材347としては、その外径がナット219の(最小の)外径よりも小さいものを用い、ガラスシール材349が、エンドプレート251Aとナット219とで挟まれるようにする。
同様に、他方のエンドプレート251Bの表面の同一平面上において、燃料マニホールド(第2、第6挿通孔262、266)の下端側の開口部267bを完全に囲むように環状のコンプレッションシール材351を配置するとともに、コンプレッションシール材351の外側の周囲を完全に囲むように、コンプレッションシール材351の圧縮後の厚みよりより薄い(厚み0.3mm)環状のガラスシール材353(となるガラス材料)を配置する。
ここで、コンプレッションシール材351としては、その外径がボルト212、216の頭部210の(最小の)外径よりも小さいものを用い、ガラスシール材353が、エンドプレート251Bと頭部210とで挟まれるようにする。
なお、前記各コンプレッションシール材347、351及び各ガラスシール材349、353(となるガラス材料)の配置は、各挿通孔262、266に各ボルト212、216を挿通する際に同時に行う。また、同様に、燃料マニホールド以外の各挿通孔261、263、264、265、267、268の開口部に対し、(スペーサとして)コンプレッションシール材を配置する。
その後、ボルト211〜218及びナット219を締め付けることによって、燃料電池スタック205を積層方向(図9の上下方向)に押圧して、燃料電池スタック205を一体化する。
この段階では、図10(a)に示すように、コンプレッションシール材291の厚みは0.36mmであり、(軟化する前の)ガラスシール材293(となるガラス材料)の厚み0.30mmより大きいので、ガラスシール材293(となるガラス材料)とインターコネクタ243との間には、若干の隙間がある。
同様に、この段階では、コンプレッションシール材347、351の厚みは0.4mmであり、(軟化する前の)ガラスシール材349、353(となるガラス材料)の厚み0.3mmより大きいので、ガラスシール材349、353(となるガラス材料)とナット219又はエンドプレート251B)との間には、若干の隙間がある。
次に、燃料電池スタック205(詳しくはガラスシール材293、349、353となるガラス材料)を、ガラスの結晶化温度以上の例えば850℃に2時間加熱し、ガラスを結晶化させる。ガラスの軟化点(770℃)から結晶化温度の昇温過程で、ガラスシール材293、349、353は軟化する。
従って、燃料電池スタック205中のガラスシール材293は、図10(b)に示すように、自身の表面張力によって丸くなって、上方に凸の状態となり、最終的に上方のインターコネクタ243(又はエンドプレート251A)に接触する。さらに、850℃−2時間の加熱によってガラスは結晶化する。
同様に、燃料電池スタック205外のガラスシール材349は、その周囲の部材であるエンドプレート251Aの表面及びナット219の表面に密着するとともに、ガラスシール材353は、その周囲の部材であるエンドプレート251B及びボルト212、216の頭部210の表面に密着する。
その後、冷却することによって、図10(c)に示すように、燃料電池スタック205内のガラスシール材293は、セパレータ247とインターコネクタ243(又はエンドプレート251A)とに強固に接合する。
同様に、燃料電池スタック205外のガラスシール材349は、エンドプレート251A及びナット219に強固に接合するとともに、ガラスシール材353は、エンドプレート251B及びボルト212、216の頭部210に強固に接合する。
なお、ガラスを加熱するとガラスシール材293、349、353が軟化するが、上述のように、ボルト211〜218の熱膨張係数は、セパレータ247、インターコネクタ243、燃料極フレーム249、エンドプレート251A、251B等のような積層方向に配置された金属板の熱膨張係数や、ガラスシール材293の熱膨張係数より大きいので、ガラスの加熱時には、燃料電池スタック205は全体が緩んだ状態となる(ボルト211〜218の押圧力は減るが、無くなっている訳ではない)。
その後、冷却されると、ボルト211〜218等が積層方向に縮んで(元に戻って)圧縮場となっているので、ガラスシール材293、349、353が圧縮された状態で封止される(即ちガラスによって封止される)。
このようにして、ガスシールの構成が実現されるとともに、燃料電池201が完成する。
d)本実施例1の効果について説明する。
<第1、第2ガスシール部300、310による効果>
本実施例1では、燃料マニホールドである第2、第6挿通孔262、266の積層方向における両開口部267a、267bの周囲には、第1、第2ガスシール部300、310が設けられている。即ち、一方のエンドプレート251Aとナット219との間には、第1ガスシール部300が設けられ、他方のエンドプレート251Bとボルト262、266の頭部210との間には、第2ガスシール部310が設けられている。
詳しくは、第1ガスシール部300では、第2、第6挿通孔262、266の一方の開口部267aを囲むように、エンドプレート251Aが広がる平面に沿って、環状のコンプレッションシール材347が配置され、更にそのコンプレッションシール材347を同一平面上にて径方向外側から囲むように、ガラスシール材349が並列に配置されている。
同様に、第2ガスシール部310では、第2、第6挿通孔262、266の他方の開口部267bを囲むように、エンドプレート251Bが広がる平面に沿って、環状のコンプレッションシール材351が配置され、更にそのコンプレッションシール材351を同一平面上にて径方向外側から囲むように、ガラスシール材353が並列に配置されている。
従って、コンプレッションシール材347、351及びガラスシール材349、353によって(特に周囲に密着するガラスシール材349、353によって)、各エンドプレート251A、251Bとボルト262、266の頭部210やナット219との間におけるガス漏れを好適に防止することができる。
また、積層方向から大きな力が加わった場合でも、コンプレッションシール材347、351によって、過大な力がガラスシール材349、353に加わることを抑制できるので、ガラスシール材349、353が割れることを防止でき、この点からも好適にガス漏れを防止することができる。
更に、高温環境下で使用されてガラスが軟化した場合でも、コンプレッションシール材347、351によって、ガラスシール材349、353の過度の変形が抑制される。
また、コンプレッションシール材345、351及びガラスシール材345、353によって、エンドプレート251A、251Bとボルト262、266やナット219との間の電気的絶縁を確実に行うことができる。
<燃料電池スタック205内のガスシール部245による効果>
本実施例1では、燃料マニホールドである第2、第6挿通孔262、266と、空気マニホールドである第4、第8挿通孔264、268との周囲には、セパレータ247やインターコネクタ243(又はエンドプレート251B)によって積層方向から挟まれるとともに、各マニホールドを囲むように、ガスシール部245が配置されている。
詳しくは、各マニホールドを囲むように、燃料電池セル203が広がる平面(即ち各マニホールドの径方向)に沿って、環状のガラスシール材293が配置され、更にそのガラスシール材293を同一平面上にて径方向から囲むように、コンプレッションシール材291が並列に配置されている。
従って、コンプレッションシール材291及びガラスシール材293によって(特に周囲に密着するガラスシール材293によって)、各マニホールドとセパレータ247やインターコネクタ243等との間におけるガス漏れを好適に防止することができる。
また、積層方向から大きな力が加わった場合でも、コンプレッションシール材291によって、過大な力がガラスシール材293に加わることを抑制できるので、ガラスシール材293が割れることを防止でき、この点からも好適にガス漏れを防止することができる。
更に、高温環境下で使用されてガラスが軟化した場合でも、コンプレッションシール材291によって、ガラスシール材293の過度の変形が抑制されるので、ガラスが周囲に広がって電気接続性が低下することを防止できる。
<総合的な効果>
このように、本実施例1では、燃料ガスのガス漏れの発生を好適に防止できるので、発電効率が高く、漏れたガスの後処理の必要が無い(又は後処理が容易である)という顕著な効果を奏する。
また、本実施例1では、ボルト211〜218とナット219とによって、燃料電池スタック205を締め付け押圧して固定するので、固定が容易であるとともに、確実に固定できるという利点がある。
更に、燃料電池201の運転の実施(ON)及び停止(OFF)に応じて、燃料電池201の温度が変動するが、本実施例1では、上述した構成(各部の熱膨張係数の関係)によって、温度が変動しても、ガラスシール材349、353等を常に押圧できるので、その点からも、ガス漏れを防止できるという利点がある。
次に、実施例2について説明するが、前記実施例1と同様な内容の説明は省略する。
本実施例2は、実施例1とは、燃料電池の第1、第2ガスシール部の構成が異なるので、第1、第2ガスシール部について説明する。なお、その他の構成については、前記実施例1と同様な番号を使用する。
図11に示すように、本実施例2の燃料電池401は、前記実施例1と同様に、燃料マニホールドを構成する第2、第4挿通孔262、264の両方の開口部267a、267bをガスシールするように、第1ガスシール部403及び第2ガスシール部405を備えている。
このうち、第1ガスシール部403は、図12に示すように、同一平面上にて、各ボルト212、216の軸部220(及び各挿通孔262、266)の周囲を囲むように配置された環状のガラスシール材407と、ガラスシール材407の外側の周囲を囲むように配置された環状のコンプレッションシール材409とから構成されている。
この第1ガスシール部403によって、前記実施例1と同様に、エンドプレート351Aとナット219との間がガスシールされる。
同様に、第2ガスシール部405は、同一平面上にて、各ボルト212、216の軸部220(及び各挿通孔262、266)の周囲を囲むように配置された環状のガラスシール材411と、ガラスシール材411の外側の周囲を囲むように配置された環状のコンプレッションシール材413とから構成されている。
この第2ガスシール部405によって、前記実施例1と同様に、エンドプレート351Bとボルト212、216の頭部210との間がガスシールされる。
本実施例2においても、前記実施例1と同様な効果を奏する。
以上、本発明の実施例について説明したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、種々の態様を採ることができる。
(1)例えば、空気マニホールドに対応する挿通孔の開口部を、燃料マニホールドと同様にガスシールするように、第1、第2ガスシール部と同様なガスシール部を設けてもよい。
(2)また、全ての挿通孔の開口部をガスシールするように、第1、第2ガスシール部と同様なガスシール部を設けてもよい。
(3)更に、燃料電池スタックを積層方向に押圧する方法としては、上述したボルト及びナットの螺合による締め付け以外に、例えば積層方向に荷重を加えるように錘を乗せる方法、バネを利用して積層方向に押圧する方法などが挙げられる。
(4)前記ボルトとしては、例えば(内部に空間の無い)中実のボルトや、(例えば軸方向に沿って空間がある)中空のボルトなどを採用できる。
なお、各燃料マニホールドや空気マニホールドと、各燃料マニホールドや空気マニホールドに挿通される各ボルトとは、それぞれ同軸に配置されていなくともよい(図示せず)。また、各ボルトは、各燃料マニホールドや空気マニホールドの外部に配置されていてもよい(図示せず)。
(5)また、本発明は、固体酸化物形燃料電池(SOFC)に限らず、運転温度域が約600℃以上の高温タイプの燃料電池、例えば溶融炭酸塩形燃料電池(MCFC)等に適用可能である。
201、401…燃料電池
203…燃料電池セル
205…燃料電池スタック
210…頭部
211、212、213、214、215、216、217、218…ボルト
219…ナット
220…軸部
235…燃料極
237…固体酸化物層(固体電解質層)
239…空気極
241…セル本体(単セル)
245…ガスシール部(内部ガスシール部)
251A、251B…エンドプレート
261、262、263、264、265、266、267、268…挿通孔
257…カセット
291、347、351、409、413…コンプレッションシール材
293、349、353、407、411…ガラスシール材
267a、267b…開口部
300、403…第1ガスシール部
310、405…第2ガスシール部

Claims (10)

  1. 電解質層と、該電解質層の一方の面に設けられて燃料ガスに接する燃料極と、該電解質層の他方の面に設けられて酸化剤ガスに接する空気極と、を有する燃料電池セルが、複数積層された燃料電池において、
    前記燃料電池には、前記燃料極側の空間に連通する燃料マニホールド及び前記空気極側の空間に連通する酸化剤マニホールドのうち少なくとも一方が、前記積層方向に貫通して開口部にて開口するように設けられ、
    且つ、前記燃料マニホールド及び前記酸化剤マニホールドの少なくとも一方には、前記燃料電池を前記積層方向に貫通して外側に突出する貫通部材が配置され、
    前記貫通部材には、前記燃料マニホールド及び前記酸化剤マニホールドの少なくとも一方にて、前記開口部と該開口部の径方向における周囲とを覆うように設けられた張出部を備えており、
    前記貫通部材外側に突出する部分である前記開口部の前記径方向における周囲には、該周囲を囲むように、前記燃料電池の外側表面と前記張出部とによって前記積層方向から挟まれるとともに、前記燃料電池の外側表面が広がる平面に沿って、コンプレッションシール材とガラスシール材とが並列に配置されていることを特徴とする燃料電池。
  2. 前記貫通部材の張出部、前記貫通部材と一体の部材である場合には、該一体の張出部と前記燃料電池の外側表面とによって、前記コンプレッションシール材と前記ガラスシール材とを前記積層方向から挟むことを特徴とする請求項1に記載の燃料電池。
  3. 前記貫通部材はボルトであり、前記張出部前記ボルトの頭部である場合には、該ボルトの頭部と前記燃料電池の外側表面とによって、前記コンプレッションシール材と前記ガラスシール材とを前記積層方向から挟むことを特徴とする請求項2に記載の燃料電池。
  4. 前記貫通部材の張出部が、前記貫通部材に係合する部材である場合には、該係合する張出部と前記燃料電池の外側表面とによって、前記コンプレッションシール材と前記ガラスシール材とを前記積層方向から挟むことを特徴とする請求項1に記載の燃料電池。
  5. 前記貫通部材はボルトであり、前記張出部が前記ボルトに螺合するナットである場合には、該ナットと前記燃料電池の外側表面とによって、前記コンプレッションシール材と前記ガラスシール材とを前記積層方向から挟むことを特徴とする請求項4に記載の燃料電池。
  6. 前記貫通部材はボルトであり、
    前記積層方向の一方の開口部側には、前記張出部として前記ボルトの頭部が配置され、該ボルトの頭部と前記燃料電池の外側表面とによって、前記コンプレッションシール材と前記ガラスシール材とを前記積層方向から挟み、
    且つ、前記積層方向の他方の開口部側には、前記張出部として前記ボルトに螺合するナットが配置され、該ナットと前記燃料電池の外側表面とによって、前記コンプレッションシール材と前記ガラスシール材とを前記積層方向から挟むことを特徴とする請求項1に記載の燃料電池。
  7. 前記少なくとも一方の前記積層方向に延びるマニホールドに配置された前記貫通部材の周囲に、環状に前記ガラスシール材が配置されるとともに、該ガラスシール材の外周側に、前記コンプレッションシール材が配置されていることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の燃料電池。
  8. 前記少なくとも一方の前記積層方向に延びるマニホールドに配置された前記貫通部材の周囲に、環状に前記コンプレッションシール材が配置されるとともに、該コンプレッションシール材の外周側に、前記ガラスシール材が配置されていることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の燃料電池。
  9. 前記燃料電池は、ボルト締めによって、前記積層方向に押圧されて組み付けられていることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の燃料電池。
  10. 前記請求項1〜のいずれか1項に記載の燃料電池を製造する燃料電池の製造方法において、
    前記貫通部材の径方向における周囲を囲むとともに、前記燃料電池の外側表面と前記貫通部材の張出部との間に挟まれるように、前記コンプレッションシール材と前記ガラスシール材となるガラス材料とを同一平面上に配置する第1工程と、
    前記第1工程の後に、前記燃料電池の外側表面と前記貫通部材の張出部との間を押圧するように圧力を加えて、前記コンプレッションシール材を押圧する第2工程と、
    前記第2工程の後に、前記ガラス材料が軟化する温度以上で加熱し、その後冷却することによって、前記ガラスシール材を形成するとともに、該ガラスシール材を、前記燃料電池の外側表面と前記貫通部材の張出部に接合する第3工程と、
    を有することを特徴とする燃料電池の製造方法。
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