JP6053478B2 - 頭髪用組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、頭髪用組成物に関する。
従来から、頭髪へ塗布する際に滑らかな曳糸性を有し、頭髪上での延展性を良好にする観点から、曳糸性を発揮させる原料として公知である高重合ポリエチレングリコールを配合した頭髪用の組成物が提案されている(例えば、特許文献1〜4を参照)。
しかしながら、高重合ポリエチレングリコールは、配合することで優れた曳糸性を発揮させることができる一方で、様々な成分が配合された組成物においては、種々の要因により高重合ポリエチレングリコールが劣化し、高温保管時の安定性に劣ってしまうことで高重合ポリエチレングリコール本来の優れた曳糸性を十分に発揮させることができないといった問題がある。高温保管時における曳糸性が低下するという現象は、様々な剤型の中でも、配合成分が多い乳化系において顕著に認められる。
これまでにも、様々な成分が配合された組成物中における高重合ポリエチレングリコールの劣化を抑制するために、無水亜硫酸ナトリウム、ピロ亜硫酸ナトリウム、アスコルビン酸などの還元剤やエデト酸二ナトリウム、ジエチレントリアミン五酢酸五ナトリウム、クエン酸などのキレート剤が用いられてきたが、高温保管時における曳糸性を十分に発揮できるものはなく、これら課題を解決する手段は、未だ提案されていない。
特開2002−187825号公報 特開2003−026545号公報 特開2009−040740号公報 特開2009−161488号公報
本発明は、前記従来技術に鑑みてなされたものであり、高重合ポリエチレングリコールが配合された組成物において、常温保管時のみならず、高温保管時であっても曳糸性を十分に発揮させることのできる頭髪用組成物を提供することを課題とする。
尚、本発明において、常温とは、5〜35℃の範囲を言う。また、高温とは、40〜55℃の範囲を言う。
即ち、本発明は、
〔1〕整髪剤であるヘアワックスであり、(A)平均重合度が10,000〜200,000である高重合ポリエチレングリコール、(B)ヒドロキシエタンジホスホン酸および/又はその塩、(C)水、(D)油剤、並びに(E)非イオン性界面活性剤を含有し、乳化物であることを特徴とする頭髪用組成物、
〔2〕前記(A)成分の含有量が0.01〜1.5質量%であり、前記(B)成分の含有量が0.01〜0.15質量%である前記〔1〕に記載の頭髪用組成
関する。
本発明の頭髪用組成物は、常温保管時のみならず、高温保管時であっても、高重合ポリエチレングリコールが本来有する曳糸性を十分に発揮させることができ、のび広がりに優れた効果を奏する。
また、油剤と非イオン性界面活性剤をさらに含有し、乳化物とした頭髪用組成物では、本発明の構成を充足しない組成物と対比して、高重合ポリエチレングリコールが本来有する曳糸性をより顕著に発揮させることができ、のび広がりに優れた効果を奏する。
本発明の頭髪用組成物は、(A)平均重合度が10,000〜200,000である高重合ポリエチレングリコール、(B)ヒドロキシエタンジホスホン酸および/又はその塩、並びに(C)水を含有する。
(A)成分の高重合ポリエチレングリコールは、平均重合度が10,000〜200,000であり、水に分散した際に、若しくは水に溶解した際に曳糸性を発揮するものが用いられる。
上記した(A)成分は、市販品を用いることができる。具体的な(A)成分の市販品としては、例えば、Polyox WSR 205,Polyox WSR N−3000(商品名,何れもダウ・ケミカル社製,平均重合度14,000,表示名称:PEG−14M)、アルコックス E−45G(商品名,明成化学工業社製,平均重合度14,000,表示名称:PEG−14M)、アルコックス E−60G(商品名,明成化学工業社製,平均重合度20,000,表示名称:PEG−20M)、Polyox WSR N−12K(商品名,ダウ・ケミカル社製,平均重合度23,000,表示名称:PEG−23M)、Polyox WSR N−60K(商品名,ダウ・ケミカル社製,平均重合度45,000,表示名称:PEG−45M)、アルコックス E−75G(商品名,明成化学工業社製,平均重合度45,000,表示名称:PEG−45M)、アルコックス E−100(商品名,明成化学工業社製,平均重合度65,000,表示名称:PEG−65M)、Polyox WSR 301(商品名,ダウ・ケミカル社製,平均重合度90,000,表示名称:PEG−90M)、アルコックス E−160G(商品名,明成化学工業社製,平均重合度90,000,表示名称:PEG−90M)、アルコックス E−240(商品名,明成化学工業社製,平均重合度115,000,表示名称:PEG−115M)、Polyox WSR 303(商品名,ダウ・ケミカル社製,平均重合度160,000,表示名称:PEG−160M)などが挙げられる。
上記した(A)成分は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。本発明においては、上記した平均重合度が10,000〜200,000である高重合ポリエチレングリコールの中でも、高温保管時であっても、本来有する曳糸性を十分に発揮させることができる観点から、平均重合度が30,000〜200,000の高重合ポリエチレングリコールを用いることが好ましく、平均重合度が30,000〜180,000の高重合ポリエチレングリコールを用いることがより好ましい。
(A)成分の含有量は、所望の効果が十分に発揮されるのであれば特に限定されないが、通常、十分な曳糸性を付与する観点から、組成物中、0.005質量%以上であることが好ましく、より好ましくは0.01質量%以上である。また、均一分散性の観点から、3質量%以下であることが好ましく、より好ましくは1.5質量%以下である。これらの観点から、(A)成分の含有量は、0.005〜3質量%であることが好ましく、より好ましくは0.01〜1.5質量%である。
(B)成分のヒドロキシエタンジホスホン酸および/又はその塩は、通常、キレート剤として使用される成分である。本発明においては、上記した(A)成分と、(B)成分であるヒドロキシエタンジホスホン酸および/又はその塩とを併用することで、驚くべきことに、高温保管時であっても、(A)成分が本来有する曳糸性を十分に発揮させることができるようになる。(B)成分は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を適宜組み合わせて用いてもよい。
ヒドロキシエタンジホスホン酸の塩としては、例えば、ナトリウム塩、カリウム塩などが挙げられる。具体的には、ヒドロキシエタンジホスホン酸四ナトリウム、ヒドロキシエタンジホスホン酸三ナトリウム、ヒドロキシエタンジホスホン酸二ナトリウム、ヒドロキシエタンジホスホン酸ナトリウム、ヒドロキシエタンジホスホン酸四カリウム、ヒドロキシエタンジホスホン酸三カリウム、ヒドロキシエタンジホスホン酸二カリウム、ヒドロキシエタンジホスホン酸カリウムなどを例示することができる。
上記した(B)成分は、市販品を用いることができる。具体的なヒドロキシエタンジホスホン酸の市販品としては、例えば、ターピナルSL(商品名,サーモフォス社製)、ケンロックス200(商品名,ナガセケムテックス社製)などが挙げられる。また、具体的なヒドロキシエタンジホスホン酸塩の市販品としては、例えば、ターピナル4NL(商品名,サーモフォス社製)などが挙げられる。
(B)成分の含有量は、所望の効果が十分に発揮されるのであれば特に限定されないが、通常、(A)成分がもたらす曳糸性を安定に発揮させる観点から、組成物中、0.005質量%以上であることが好ましく、より好ましくは0.01質量%以上である。また、安定性および刺激性の観点から、0.3質量%以下であることが好ましく、より好ましくは0.15質量%以下である。これらの観点から、(B)成分の含有量は、0.005〜0.3質量%であることが好ましく、より好ましくは0.01〜0.15質量%である。
(C)成分の水は、化粧料原料として使用できるものであれば特に限定はされないが、例えば、精製水が用いられる。(C)成分の含有量は、所望の効果が十分に発揮されるのであれば特に限定されないが、通常、(A)成分の分散性の観点から、組成物中、20質量%以上が好ましく、より好ましくは30質量%以上である。また、効率的に曳糸性を発揮させる観点から、95質量%以下が好ましく、より好ましくは90質量%以下である。これらの観点から、(C)成分の含有量は、20〜95質量%が好ましく、より好ましくは30〜90質量%である。
本発明の頭髪用組成物は、上記した(A)成分〜(C)成分を充足することにより、高温保管時であっても、(A)成分である高重合ポリエチレングリコールが本来有する曳糸性を十分に発揮させることができるようになる。
また、本発明の頭髪用組成物は、液状、ジェル状、乳液状、クリーム状、ワックス状などの何れの形態であっても所望の効果が十分に発揮されるのであれば特に限定されないが、高温保管時であっても、曳糸性を十分に発揮させることができるという本発明特有の効果は、乳液状、クリーム状、ワックス状などの乳化物である剤型においてより顕著に認められる。
本発明の頭髪用組成物を乳液状、クリーム状、ワックス状などの乳化物にするためには、上記した(A)成分〜(C)成分に加え、さらに、(D)油剤および(E)非イオン性界面活性剤が含有される。
(D)成分の油剤としては、例えば、油脂、ロウ類、炭化水素油、高級脂肪酸、高級アルコール、脂肪酸エステル油、シリコーン油などが挙げられる。これら(D)成分は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を適宜組み合わせて用いてもよい。
具体的な油脂としては、ヒマワリ油、アボガド油、綿実油、大豆油、オリーブ油、マカデミアナッツ油、落花生油、トウモロコシ油、ナタネ油、ゴマ油、サフラワー油、コメヌカ油、ヒマシ油、ホホバ油、椿油、ミンク油などの液体油脂;ヤシ油、パーム油、パーム核油、カカオ脂、硬化油、硬化ヒマシ油などの固体油脂などを例示することができる。
具体的なロウ類としては、カルナウバロウ、キャンデリラロウ、ミツロウ、コメヌカロウ、モンタンロウ、セラックロウ、鯨ロウ、ホホバロウ、ラノリン、液状ラノリン、還元ラノリン、硬質ラノリンなどを例示することができる。
具体的な炭化水素油としては、セレシン、パラフィン、流動パラフィン、流動イソパラフィン、固形パラフィン、マイクロクリスタリンワックス、フィッシャー・トロプシュワックス、ポリエチレン末、ポリエチレンワックス、ワセリン、スクワランなどを例示することができる。
具体的な高級脂肪酸としては、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、ベヘニン酸、ウンデシレン酸、イソステアリン酸、リノール酸、リノレン酸、12−ヒドロキシステアリン酸などを例示することができる。
具体的な高級アルコールとしては、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、オレイルアルコール、ラノリンアルコール、ベヘニルアルコール、セトステアリルアルコール、イソステアリルアルコールなどを例示することができる。
具体的な脂肪酸エステル油としては、オレイン酸エチル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ミリスチン酸ミリスチル、ミリスチン酸セチル、パルミチン酸セチル、ステアリン酸ステアリル、オレイン酸デシル、オレイン酸オレイル、ミリスチン酸オクチルドデシル、オレイン酸オクチルドデシル、イソステアリン酸エチル、ステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソプロピル、イソステアリン酸イソセチル、2−エチルヘキサン酸セチル、2−エチルヘキサン酸セトステアリル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル、トリオクタン酸グリセリル、トリイソパルミチン酸グリセリル、トリイソステアリン酸グリセリル、トリ2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリトール、オクタン酸セチル、オクタン酸イソセチル、オクタン酸イソステアリル、セバシン酸イソステアリル、イソステアリン酸オクチルドデシル、ジメチルオクタン酸オクチルドデシルなどを例示することができる。
具体的なシリコーン油としては、メチルポリシロキサン、高重合メチルポリシロキサン、オクタメチルトリシロキサン、デカメチルテトラシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、メチルシクロポリシロキサン、アルコール変性シリコーン、アルキル変性シリコーン、アミノ変性シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン、フッ素変性シリコーンなどを例示することができる。
(D)成分の含有量は、所望の効果が十分に発揮されるのであれば特に限定されないが、通常、使用感の観点から、組成物中、1質量%以上であることが好ましく、より好ましくは2質量%以上である。また、ベタつきや洗い落ちの観点から、70質量%以下であることが好ましく、より好ましくは60質量%以下である。これらの観点から、(D)成分の含有量は、1〜70質量%であることが好ましく、より好ましくは2〜60質量%である。
(E)成分の非イオン性界面活性剤としては、例えば、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステルの酸化エチレン縮合物、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステルの酸化エチレン縮合物、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンヒマシ油などが挙げられる。これら(E)成分は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を適宜組み合わせて用いてもよい。
具体的なグリセリン脂肪酸エステルとしては、モノカプリル酸グリセリル、モノカプリン酸グリセリル、モノラウリン酸グリセリル、モノミリスチン酸グリセリル、モノパルミチン酸グリセリル、モノステアリン酸グリセリル、モノイソステアリン酸グリセリル、モノベヘン酸グリセリル、モノオレイン酸グリセリル、モノエルカ酸グリセリル、セスキオレイン酸グリセリル、ジステアリン酸グリセリル、ジイソステアリン酸グリセリル、ジアラキン酸グリセリルなどを例示することができる。
具体的なポリグリセリン脂肪酸エステルとしては、モノカプリル酸ジグリセリル、モノカプリル酸デカグリセリル、モノカプリン酸ヘキサグリセリル、モノラウリン酸テトラグリセリル、モノラウリン酸ヘキサグリセリル、モノラウリン酸デカグリセリル、モノラウリン酸ポリ(4〜10)グリセリル、モノミリスチン酸デカグリセリル、モノステアリン酸デカグリセリル、モノイソステアリン酸デカグリセリル、モノステアリン酸ポリ(2〜10)グリセリル、モノオレイン酸ジグリセリル、モノオレイン酸ヘキサグリセリル、セスキオレイン酸ジグリセリル、ジイソステアリン酸ポリ(2〜10)グリセリル、ジステアリン酸ポリ(6〜10)グリセリル、トリイソステアリン酸ジグリセリル、トリステアリン酸ポリ(10)グリセリルなどを例示することができる。尚、前記括弧内の数値は、グリセリン脂肪酸エステルの重合度を表す。
具体的なグリセリン脂肪酸エステルの酸化エチレン縮合物としては、モノステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル、モノイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル、トリイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル、モノオレイン酸ポリオキシエチレングリセリルなどを例示することができる。尚、酸化エチレンの付加モル数は、特に限定されないが、3〜100であることが好ましい。
具体的なポリエチレングリコール脂肪酸エステルとしては、モノラウリン酸ポリエチレングリコール、モノステアリン酸ポリエチレングリコール、モノイソステアリン酸ポリエチレングリコール、モノオレイン酸ポリエチレングリコール、ジラウリン酸ポリエチレングリコール、ジステアリン酸ポリエチレングリコール、ジイソステアリン酸ポリエチレングリコール、ジオレイン酸ポリエチレングリコールなどを例示することができる。尚、酸化エチレンの付加モル数は、特に限定されないが、2〜100であることが好ましい。
具体的なソルビタン脂肪酸エステルとしては、モノラウリン酸ソルビタン、モノパルミチン酸ソルビタン、モノステアリン酸ソルビタン、モノオレイン酸ソルビタン、モノイソステアリン酸ソルビタン、トリオレイン酸ソルビタン、トリステアリン酸ソルビタン、セスキステアリン酸ソルビタン、セスキイソステアリン酸ソルビタン、セスキオレイン酸ソルビタン、ヤシ油脂肪酸ソルビタンなどを例示することができる。
具体的なソルビタン脂肪酸エステルの酸化エチレン縮合物としては、モノラウリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノパルミチン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノイソステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノヤシ油脂肪酸ポリオキシエチレンソルビタン、トリステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、トリオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタンなどを例示することができる。尚、酸化エチレンの付加モル数は、特に限定されないが、2〜100であることが好ましい。
具体的なポリオキシアルキレンアルキルエーテルとしては、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンラウリルエーテル、ポリオキシプロピレンセチルエーテル、ポリオキシプロピレンイソセチルエーテル、ポリオキシプロピレンステアリルエーテル、ポリオキシプロピレンオレイルエーテルなどを例示することができる。尚、酸化エチレンの付加モル数は、特に限定されないが、2〜100であることが好ましい。
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンヒマシ油の酸化エチレンの付加モル数は、特に限定されないが、2〜150であることが好ましい。
(E)成分の含有量は、所望の効果が十分に発揮されるのであれば特に限定されないが、通常、乳化安定性の観点から、組成物中、0.1質量%以上であることが好ましく、より好ましくは0.5質量%以上である。また、使用感の観点から、30質量%以下であることが好ましく、より好ましくは20質量%以下である。これらの観点から、(E)成分の含有量は、0.1〜30質量%であることが好ましく、より好ましくは0.5〜20質量%である。
尚、本発明の頭髪用組成物を乳化物とする場合には、前記各構成成分を混合し、公知の方法、例えばホモミキサーを用いた転相乳化法などにより乳化することにより製造することができる。また、混合と乳化は別々に行っても同時に行ってもよい。
本発明の頭髪用組成物には、本発明の効果を損なわない範囲で、上記した成分の他、通常化粧品に用いられる成分、例えば、アクリル樹脂アルカノールアミン、ポリビニルピロリドン、酢酸ビニル・ビニルピロリドン共重合体、ビニルピロリドン・N,N−ジメチルアミノエチルメタクリル酸共重合体ジエチル硫酸塩、ビニルピロリドン・メタクリルアミド・ビニルイミダゾール共重合体、N−メタクリロイルオキシエチルN,N−ジメチルアンモニウム−α−N−メチルカル・ボキシベタイン・メタクリル酸アルキルエステル共重合体、ビニルメチルエーテル・マレイン酸ブチル共重合体などの被膜形成剤;グリセリン、1,3−ブチレングリコール、1,2−オクタンジオールなどの(A)成分以外の多価アルコール;ソルビトール、マルチトールなどの糖アルコール;カルボキシビニルポリマー、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体、キサンタンガム、ヒドロキシプロピルメチルセルロースなどの増粘性高分子;シリカ、マイカなどの粉体;ベントナイト、ヘクトライト、サポナイトなどの粘土鉱物;水酸化ナトリウム、トリエタノールアミンなどのpH調整剤;低級アルコール、紫外線吸収剤、香料、酸化防止剤、防腐剤、清涼剤、ビタミン類、植物抽出物などを目的に応じて適宜配合することができる。
以下、本発明を実施例に基づいて更に詳細に説明するが、本発明はこれら実施例にのみ限定されるものではない。尚、配合量は、特記しない限り「質量%」を表す。
(試料の調製1)
表1〜5に記した組成に従い、実施例1〜8および比較例1〜13(但し、実施例1〜8および比較例1〜13は参考例である)の各頭髪用組成物を調製し、夫々の試料を25℃の恒温槽および50℃の恒温槽に4週間保管後、下記評価に供した。結果を表1〜5に併記する。尚、表中、「高重PEG」とは、高重合ポリエチレングリコールを表す。
(試験例1:曳糸性の評価)
予め石けんで洗浄した手の甲に、上記各恒温槽に保管後、23℃、湿度60%の室内で2時間以上静置した実施例および比較例の各試料を1gのせた。次いで、試料に指先を押し付けてから離す際の曳糸性を、下記評価基準に従って目視により評価した。
評価は、10人の官能評価パネルにより、上記操作を繰り返し3回行った。評価基準は、「曳糸性が強いものを2点」、「曳糸性は強くないが認められるものを1点」、「曳糸性がほとんど認められないものを0点」とし、その合計点を算出した。
<曳糸性の評価基準>
◎:合計点が、46〜60点
○:合計点が、31〜45点
△:合計点が、16〜30点
×:合計点が、0〜15点
(試験例2:のびの評価)
予め石けんで洗浄した手の甲に、上記各恒温槽に保管後、23℃、湿度60%の室内で2時間以上静置した実施例および比較例の各試料を0.3gのせた。次いで、試料に指先でのばした際ののびを、下記評価基準に従って目視により評価した。
評価は、10人の官能評価パネルにより、上記操作を繰り返し3回行った。評価基準は、「非常にのびのよいものを2点」、「のびのよいものを1点」、「のびの悪いものを0点」とし、その合計点を算出した。
<のびの評価基準>
◎:合計点が、46〜60点
○:合計点が、31〜45点
△:合計点が、16〜30点
×:合計点が、0〜15点
Figure 0006053478
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表1〜5に示された結果から、本発明の構成成分を充足する実施例1〜8の頭髪用組成物では、常温保管時のみならず、高温保管時においても、(A)成分である高重合ポリエチレングリコールが本来有する曳糸性を十分に発揮させることができ、のび広がりに優れた効果を奏していることが分かる。
これに対し、(B)成分を含有しない比較例1〜8の頭髪用組成物、(A)成分を本発明の平均重合度を満たさない高重合ポリエチレングリコールへ置き換えた比較例9の頭髪用組成物、並びに(B)成分を他の還元剤やキレート剤へ置き換えた比較例10〜13の頭髪用組成物では、(A)成分である高重合ポリエチレングリコールが本来有する曳糸性を十分に発揮させることができず、のび広がりにも劣っていることが分かる。
特に、比較例9の結果から、本発明の平均重合度を満たさない高重合ポリエチレングリコールへ置き換え、さらに高配合したとしても十分な曳糸性が得られないことが分かる。この結果からも明らかな通り、格段に優れた曳糸性を十分に発揮させ、のび広がりに優れた頭髪用組成物を得るためには、本発明の構成要件を満たすことが必須であると言える。
(試料の調製2)
表6〜10に記した組成に従い、実施例9〜16および比較例14〜26の乳化物である各頭髪用組成物を調製し、夫々の試料を25℃の恒温槽および50℃の恒温槽に4週間保管後、下記評価に供した。結果を表6〜10に併記する。尚、表中、「高重PEG」とは、高重合ポリエチレングリコールを表す。
(試験例3:曳糸性の評価)
予め石けんで洗浄した手の甲に、上記各恒温槽に保管後、23℃、湿度60%の室内で2時間以上静置した実施例および比較例の各試料を1gのせた。次いで、試料に指先を押し付けてから離す際の曳糸性を、下記評価基準に従って目視により評価した。
評価は、10人の官能評価パネルにより、上記操作を繰り返し3回行った。評価基準は、「曳糸性が強いものを2点」、「曳糸性は強くないが認められるものを1点」、「曳糸性がほとんど認められないものを0点」とし、その合計点を算出した。
<曳糸性の評価基準>
◎:合計点が、46〜60点
○:合計点が、31〜45点
△:合計点が、16〜30点
×:合計点が、0〜15点
(試験例4:のびの評価)
予め石けんで洗浄した手の甲に、上記各恒温槽に保管後、23℃、湿度60%の室内で30分間静置した実施例および比較例の各試料を0.3gのせた。次いで、試料に指先でのばした際ののびを、下記評価基準に従って目視により評価した。
評価は、10人の官能評価パネルにより、上記操作を繰り返し3回行った。評価基準は、「非常にのびのよいものを2点」、「のびのよいものを1点」、「のびの悪いものを0点」とし、その合計点を算出した。
<のびの評価基準>
◎:合計点が、46〜60点
○:合計点が、31〜45点
△:合計点が、16〜30点
×:合計点が、0〜15点
Figure 0006053478
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表6〜10に示された結果から、本発明の構成成分を充足する実施例9〜16の乳化物である頭髪用組成物では、常温保管時のみならず、高温保管時においても、(A)成分である高重合ポリエチレングリコールが本来有する曳糸性を十分に発揮させることができ、のび広がりに優れた効果を奏していることが分かる。
これに対し、(B)成分を含有しない比較例14〜21の乳化物である頭髪用組成物、(A)成分を本発明の平均重合度を満たさない高重合ポリエチレングリコールへ置き換えた比較例22の乳化物である頭髪用組成物、並びに(B)成分を他の還元剤やキレート剤へ置き換えた比較例23〜26の乳化物である頭髪用組成物では、(A)成分である高重合ポリエチレングリコールが本来有する曳糸性を十分に発揮させることができず、のび広がりにも劣っていることが分かる。
特に、比較例22の結果から、本発明の平均重合度を満たさない高重合ポリエチレングリコールへ置き換え、さらに高配合したとしても十分な曳糸性が得られないことが分かる。この結果からも明らかな通り、格段に優れた曳糸性を十分に発揮させ、のび広がりに優れた乳化物である頭髪用組成物を得るためには、本発明の構成要件を満たすことが必須であると言える。
以下、本発明に係る頭髪用組成物の処方例を示す。尚、含有量は質量%である。また、POEとはポリオキシエチレンの略であり、括弧内の数値は、平均重合度の記載を除き、酸化エチレンの付加モル数を表す。
(処方例1:ヘアワックス)
高重合PEG(平均重合度90,000) 0.03
プロピレングリコール 2.0
マイクロクリスタリンワックス 5.0
カルナバロウ 5.0
パラフィン 5.0
2−エチルヘキサン酸セチル 5.0
ステアリルアルコール 2.0
ステアリン酸 2.0
カルボキシビニルポリマー 0.3
トリエタノールアミン 0.8
メチルポリシロキサン 2.0
ポリオキシエチレンセチルエーテル(20) 4.0
モノステアリン酸ソルビタン 2.0
ヒドロキシエタンジホスホン酸四ナトリウム 0.03
精製水 64.84
合計 100.0

Claims (2)

  1. 整髪剤であるヘアワックスであり、
    (A)平均重合度が10,000〜200,000である高重合ポリエチレングリコール、(B)ヒドロキシエタンジホスホン酸および/又はその塩、(C)水、(D)油剤、並びに(E)非イオン性界面活性剤を含有し、
    乳化物であることを特徴とする頭髪用組成物。
  2. 前記(A)成分の含有量が0.01〜1.5質量%であり、前記(B)成分の含有量が0.01〜0.15質量%である請求項1に記載の頭髪用組成物。
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