JP6047024B2 - ガスハイドレート層からのガス回収システムおよびオイルサンド層からのオイル回収システム - Google Patents

ガスハイドレート層からのガス回収システムおよびオイルサンド層からのオイル回収システム Download PDF

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Description

本発明は、海面下、地下または寒冷地の地表近くに層状になって存在するガスハイドレート層からメタンガスなどの可燃性ガスを回収するガスハイドレート層からのガス回収システムに関するものである。また、本発明はオイルサンド層からのオイル回収に利用できる。
一般的に、天然ガスは、地盤内に存在するガス層に気体状態で存在する場合が多く、このガス層まで掘削することで比較的容易に回収でき、商業的に広く利用されている。
このような在来型の天然ガスに対して、回収の方法が確立されていない、または、生産性の低さから商業的に利用されていない非在来型の天然ガスが存在する。
このような非在来型の天然ガスのうち、最も資源量が多いとされているのがガスハイドレートである。ガスハイドレートは、包接化合物の一種であり、複数の水分子(HO)により形成された立体かご型の包接格子の中に、天然ガスの成分であるメタン(CH)、エタン(C)等の分子が入り込み、包括された結晶構造となっている。
このガスハイドレートは、その内部に天然ガス(メタンガスやエタンガス)が高密度で充填された状態となっているので、理論上は、ガスハイドレート1m中に、標準状態における気体に換算して約170mの天然ガスが含まれていることになり、次世代のエネルギ源として多大な注目を集めている。
また、ガスハイドレートは、低温・高圧の条件下で一旦形成されると、その特定の条件の下では安定して存在することができるので、自然界でも、こうした条件に合致する地盤内に層をなして存在している。このようなガスハイドレートの層を「ガスハイドレート層」または単に「ハイドレート層」と称している。
ガスハイドレートは、上述のとおり低温・高圧の条件下で存在するので、温度を上昇させるか、圧力を低下させることによって、ガスハイドレートが分解してガスと水に分離する。このため、ガスハイドレートからガスを回収する代表的な方法として、海底や地中の地盤内に存在するガスハイドレート層に熱エネルギとして熱水等を注入し、地盤内でガスハイドレートをガスと水に分離して、このガスを気体の状態で地表まで回収する方法が知られている。
しかしながら、ガスハイドレートを分解してガスを回収するためには、同じ圧力の下では、数十℃の温度上昇を必要とする。更に、氷を溶解させるための潜熱も考慮に入れると、多くの熱エネルギを必要とし、この熱水を、通常ガスハイドレート層の存在する数百mの深さの海底に供給しなければならない。また、大量の熱水を地盤内に存在するガスハイドレート層に供給するので、供給した熱水と同量の水を数百mの深さの海底からガスと共に回収しなければならず、この水をくみ上げるためにもかなりの動力を必要としていた。そして、また、過熱するための熱源として電力を使用するときには、数百mの深さの海底まで電力を供給しなければならないので、電圧降下が大きくなり、電力を使用してもエネルギ効率を高くすることは困難であった。
また、ガスハイドレートと同様に、石油燃料の代替としてオイルサンドが知られているが、オイルサンド層からのオイル回収については、原油と比較して生産コストが高く、また、廃棄土砂の処理に多額のコストが掛かるため、あまり行われてこなかった。
特許文献1に係るガス回収システムは、これらの課題に対応するもので、エネルギ効率が高く、かつ大量の水をくみ上げる必要がなく、採算のとれるガスハイドレート層からのガス回収システムであった。
特許4707502号公報
しかし、特許文献1に係るガスハイドレート層からのガス回収システムを長期間使用しようとすると、熱エネルギ発生装置の吸入管が詰まり、または吸入管に設置された図示しないフィルタが目詰まりを起こし、ガス回収が効率的に行えなくなってしまう。
また、吸入管の詰まりやフィルタの目詰まりを取り除くには、吸入管および図示しないフィルタを含む熱エネルギ発生装置のメンテナンスが必要となるが、熱エネルギ発生装置は海面から数百m下に設置されるため、海上または陸上に上げてメンテナンスを行うには多大な費用と時間が掛かってしまう。
また、特許文献1では、オイルサンド層からのオイル回収については何ら記載されていないが、特許文献1に記載のガス回収システムはオイルサンド層からのオイル回収に利用することができ、オイルサンド層からのオイル回収においても、ガスハイドレート層からのガス回収と同様の課題が存在する。
そこで、本発明の第1の目的は、熱エネルギ発生装置の吸入管の詰まり、またはフィルタの目詰まりによって必要となるメンテナンスに係る手間を省略でき、また、長時間連続して安定的にガス回収を行うことのできるガスハイドレート層からのガス回収システムを提供することにある。
また、本発明の第2の目的は、熱エネルギ発生装置の吸入管の詰まり、またはフィルタの目詰まりによって必要となるメンテナンスに係る手間を省略でき、また、長時間連続して安定的にオイル回収を行うことのできるオイルサンド層からのオイル回収システムを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明は、ガスハイドレート層の内部または近傍に熱エネルギ発生装置を配置し、この熱エネルギ発生装置で発生した熱エネルギによってガスハイドレートを分解して、発生したガスを回収するガスハイドレート層からのガス回収システムであって、熱エネルギ発生装置は、水を加熱して蒸気を発生させる蒸気発生装置と、蒸気発生装置で発生した蒸気を更に加熱して過熱蒸気を生成する過熱蒸気生成装置と、過熱蒸気生成装置で生成された過熱蒸気を高速の気流としてガスハイドレート層に向けて噴出する、または、過熱蒸気の熱エネルギで溶融したガスハイドレートを高速の気流で循環させて循環流とし、その一部を過熱蒸気生成装置に還流する、互いに連結し空間的に連続する第1の管および第2の管と、過熱蒸気を高速の気流としてガスハイドレート層に向けて第1の管より噴出させ、過熱蒸気の熱エネルギで溶融したガスハイドレートを高速の気流で循環させて循環流とし、その一部を第2の管から過熱蒸気生成装置に還流する第1の動作と、過熱蒸気を高速の気流としてガスハイドレート層に向けて第2の管より噴出させ、過熱蒸気の熱エネルギで溶融したガスハイドレートを高速の気流で循環させて循環流とし、その一部を第1の管から過熱蒸気生成装置に還流する第2の動作とを切り替える制御装置とを備え、制御装置は、蒸気発生装置によって発生された蒸気の吹き出し方向を切り替えることで、過熱蒸気生成装置によって生成される過熱蒸気の噴出方向を切り替えて、第1の動作と第2の動作とを切り替えることを特徴とするガスハイドレート層からのガス回収システムを提供する。
また、第1の管の開口部に設置可能な第1のフィルタと第2の管の開口部に設置可能な第2のフィルタとを更に備え、制御装置は、第1の動作の際に、第1の管の開口部から第1のフィルタを取り外し、第2の管の開口部に第2のフィルタを設置し、第2の動作の際に、第2の管の開口部から第2のフィルタを取り外し、第1の管の開口部に第1のフィルタを設置するように、第1のフィルタおよび第2のフィルタをそれぞれ制御することが好ましい。
また、蒸気発生装置は、水を供給する給水管と、給水管に設置され、給水管によって供給される水を加熱して蒸気を発生させるヒータと、第1の管の開口部の方向に傾斜して第1の管に接続される第1の蒸気供給管と、第2の管の開口部の方向に傾斜して第2の管に接続される第2の蒸気供給管と、第1の蒸気供給管に設置される第1のバルブと、第2の蒸気供給管に設置される第2のバルブとを更に備え、制御装置は、第1のバルブを開放し第2のバルブを閉止することでヒータによって発生された蒸気を第1の蒸気供給管から第1の管に吹き出し、第2のバルブを開放し第1のバルブを閉止することでヒータによって発生された蒸気を第2の蒸気供給管から第2の管に吹き出して、蒸気の吹き出し方向を切り替えることが好ましい。
また、制御装置は、第1の動作において、第1の管の開口部に第1のフィルタを設置し、第2の管の開口部から第2のフィルタを取り外し、第2の動作において、第2の管の開口部に第2のフィルタを設置し、第1の管の開口部から第1のフィルタを取り外すように、第1のフィルタおよび第2のフィルタをそれぞれ制御することで、第1のフィルタまたは第2のフィルタを逆洗することができる。
また、第1のフィルタおよび第2のフィルタは、ワイヤフィルタであることが好ましい。
また、熱エネルギ発生装置を、ガス回収システムの軸線に対して等位置でその周方向に所定間隔で複数備え、第1のフィルタは、複数の第1の管の開口部のそれぞれに共通して設置され、第2のフィルタは、複数の第2の管の開口部のそれぞれに共通して設置されることが好ましい。
また、第1のバルブおよび第2のバルブは、蒸気発生装置で発生された蒸気圧によって動作されてもよい。
また、本発明は、オイルサンド層の内部または近傍に熱エネルギ発生装置を配置し、この熱エネルギ発生装置で発生した熱エネルギによってオイルサンドからオイルを分離して、分離したオイルを回収するオイルサンド層からのオイル回収システムであって、熱エネルギ発生装置は、水を加熱して蒸気を発生させる蒸気発生装置と、蒸気発生装置で発生した蒸気を更に加熱して過熱蒸気を生成する過熱蒸気生成装置と、過熱蒸気生成装置で生成された過熱蒸気を高速の気流としてオイルサンド層に向けて噴出する、または、過熱蒸気の熱エネルギで分離したオイルを高速の気流で循環させて循環流とし、その一部を過熱蒸気生成装置に還流する、互いに連結し空間的に連続する第1の管および第2の管と、過熱蒸気を高速の気流としてオイルサンド層に向けて第1の管より噴出させ、過熱蒸気の熱エネルギで分離したオイルを高速の気流で循環させて循環流とし、その一部を第2の管から過熱蒸気生成装置に還流する第1の動作と、過熱蒸気を高速の気流としてオイルサンド層に向けて第2の管より噴出させ、過熱蒸気の熱エネルギで分離したオイルを高速の気流で循環させて循環流とし、その一部を第1の管から過熱蒸気生成装置に還流する第2の動作とを切り替える制御装置とを備え、制御装置は、蒸気発生装置によって発生された蒸気の吹き出し方向を切り替えることで、過熱蒸気生成装置によって生成される過熱蒸気の噴出方向を切り替えて、第1の動作と第2の動作とを切り替えることを特徴とするオイルサンド層からのオイル回収システムを提供する。
本発明によれば、吸入管の詰まりやフィルタの目詰まりによって必要となる熱エネルギ発生装置のメンテナンスを省略でき、ガスハイドレート層からのガス回収、およびオイルサンド層からのオイル回収を長時間連続して安定的に行うことができる。
本発明の一実施形態に係るガスハイドレート層からのガス回収システムの概略構成を示す図である。 図1に示すガス回収システムにおけるハイドレート分解装置の概略構成を示す長手方向の断面図である。 図2に示すハイドレート分解装置における熱エネルギ発生装置の一例の詳細構成を示す図である。 図3に示す熱エネルギ発生装置のガス回収動作の一例を示す動作説明図である。 図3に示す熱エネルギ発生装置のガス回収動作の他の例を示す動作説明図である。 図3に示す熱エネルギ発生装置のフィルタ逆洗動作の一例を示す動作説明図である。 図3に示す熱エネルギ発生装置のフィルタ逆洗動作の他の例を示す動作説明図である。 図2に示すハイドレート分解装置における熱エネルギ発生装置の第1変形例の詳細構成を示す図である。 図8に示す熱エネルギ発生装置における筒状加熱装置のA−A線断面図である。 図2に示すハイドレート分解装置における熱エネルギ発生装置の第2変形例の詳細構成を示す図である。
以下、この発明の一実施形態を添付の図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るガスハイドレート層からのガス回収システム10の概略構成を示す図であり、図2は、図1に示すガス回収システム10におけるハイドレート分解装置46の概略構成を示す長手方向の断面図である。
図1に示すように、本実施形態に係るガスハイドレート層からのガス回収システム10は、海面下、地下または寒冷地の地表近くに層状になって存在するガスハイドレート層まで到達する多重管状の構造を有している。ここでは、ガスハイドレートの存在位置として最も一般的な形態である海面下数百mの深さの海底にガスハイドレート層が層状になって存在する場合を例にして説明する。
ガス回収システム10は、外筒12と内筒14の2重構造となっている。そして、内筒14の内側が、ガスハイドレートを分解して生成したガス(メタンガスやエタンガス)を回収して搬送するガス回収管16となっており、外筒12と内筒14との間が、外部から熱源として分離して供給される可燃ガスと空気、および、ガスハイドレートを加熱する媒体としての過熱水蒸気となる水を供給する供給管18および信号を送受信する信号線20の導通経路22となっている。
そして、ガス回収システム10の上端は、海面24上(または陸上)に構築された構造物26に接続されており、この構造物26の内部には、可燃ガス供給装置28、空気供給装置30、水供給装置32、ガスタンク36、および制御装置34が設置される。
可燃ガス供給装置28、空気供給装置30および水供給装置32は、供給管18を通じて可燃ガス、空気、および水を供給し、また、制御装置34は信号線20を通じて制御信号を送受信して、掘削や可燃ガスの燃焼を制御する。
また、ガスタンク36は、ガス回収管16に接続されており、水分、泥土、および砂礫などが分離され清浄化されたガスが一時的に貯蔵される。ガスタンク36に貯蔵されたガスは、パイプラインで搬出され、所望の運搬用タンクに充填され、または、再びハイドレート化されて構造物26の外部に運搬される。
また、ガス回収システム10の下端(先端)には、掘削装置38が設けられており、この掘削装置38で上側の地層40を掘削して貫通し、上側の地層40、下側の地層42の間に存在するガスハイドレート層44の内部に、ガス回収システム10の先端部に形成されたハイドレート分解装置46が挿入される。
ハイドレート分解装置46は、図2に示すように、ガス回収システム10の多重管内部に設置された、熱エネルギ発生装置48と火力発電装置50とガス回収口68とからなる。
熱エネルギ発生装置48は、給水管56、蒸気発生装置58、過熱蒸気生成装置60、ならびに第1のフィルタ90および第2のフィルタ92とからなり、給水管56は、筒状部材の手前で二手に分岐し、第1の蒸気供給管64Aおよび第2の蒸気供給管64Bによって筒状部材に接続される。また、蒸気発生装置58は、給水管56の分岐手前に設置されたヒータ62と、分岐後の第1の蒸気供給管64Aおよび第2の蒸気供給管64Bのそれぞれに設置された第1の電磁バルブ63Aおよび第2の電磁バルブ63Bからなる。そして、過熱蒸気生成装置60は、第1の管52および第2の管54からなる筒状部材と第1の管52および第2の管54のそれぞれに設置された高周波加熱装置66とからなる。また、第1のフィルタ90および第2のフィルタ92は、外筒12の内側であって、第1の管52の開口部および前記第2の管54の開口部のそれぞれに移動可能に設置される。
給水管56は、蒸気発生装置58に蒸気発生のための水を供給する。水は給水管56を通って分岐手前に設置されたヒータ62によって加熱され、蒸気となって筒状部材に対して傾斜して接続された第1の蒸気供給管64Aまたは第2の蒸気供給管64Bから筒状部材の第1の管52または第2の管54に噴出される。
蒸気発生装置58のヒータ62は、給水管56を通る水を加熱して蒸気とし、第1の蒸気供給管64Aまたは第2の蒸気供給管64Bへ蒸気を噴出させる。蒸気発生装置58の第1の電磁バルブ63Aおよび第2の電磁バルブ63Bは、上述の制御装置34からの制御信号に基づいて第1の電磁バルブ63Aおよび第2の電磁バルブ63Bのいずれか一方を開放し、もう一方を閉止する。蒸気は開放された方の蒸気供給管より筒状部材61内に噴出される。
過熱蒸気生成装置60の筒状部材61は、第1の管52および第2の管54によって構成され、第1の管52および第2の管54は、それぞれガスハイドレート層に向かって傾斜して開口している。また、第1の蒸気供給管64Aは、第1の管52に接続され、第1の管52の方向に傾斜して開口しており、同様に第2の蒸気供給管64Bは、第2の管54に接続され、第2の管54方向に傾斜して開口している。
図3に詳細に示されるように、第1の管52は第1の蒸気バルブ65Aを備え、第2の管54は、第2の蒸気バルブ65Bを備える。第1の蒸気バルブ65Aは、第1の電磁バルブ63Aを開放することで噴出される蒸気によって移動されて第1の蒸気供給管64Aの開口部を開放し、第2の蒸気バルブ65Bは、第1の電磁バルブ63Aを開放することで噴出される蒸気によって移動されて第2の蒸気供給管64Bの開口部を閉止する。また、第1の蒸気バルブ65Aは、第1の電磁バルブ63Bを開放することで噴出される蒸気によって移動されて第1の蒸気供給管64Aの開口部を閉止し、第2の蒸気バルブ65Bは、第1の電磁バルブ63Bを開放することで噴出される蒸気によって移動されて第2の蒸気供給管64Bの開口部を開放する。なお、第1の蒸気バルブ65Aおよび第2の蒸気バルブ65Bは、第1の電磁バルブ63Aおよび第2の電磁バルブ63Bのいずれからも蒸気を供給されていない場合には、例えば、図示しないバネ等の弾性力によって、第1の蒸気供給管64Aおよび第2の蒸気供給管64Bのそれぞれの開口部を閉止するように動作する。
また、過熱蒸気生成装置60の高周波加熱装置66は、第1の管52および第2の管54の周囲にそれぞれ配置され、第1の蒸気供給管64Aまたは第2の蒸気供給管64Bから筒状部材61内に噴出された蒸気を更に加熱し、過熱蒸気を生成する。なお、ここで用いる高周波電磁波としては、周波数が数百メガヘルツ〜数十テラヘルツ程度のものが好適に用いられる。特に、ガスハイドレートの分解作用に用いる周波数(概ね、数百〜数千メガヘルツ)の電磁波と、ガスハイドレートの内部に奥深くまで浸透し、ガスハイドレートの分解作用を促進する作用があるテラヘルツ級の周波数の電磁波と、適宜組み合わせて用いることも有効である。
第1のフィルタ90および第2のフィルタ92は、外筒12の内側であって、筒状部材の第1の管52の開口部および第2の管54の開口部をそれぞれ覆うように移動可能設置され、制御装置34からの制御信号により動作する。第1の管52からハイドレート層に向かって過熱蒸気が噴出される場合、第1のフィルタ90は第1の管52の開口部から外され、第2のフィルタ92が第2の管54の開口部に設置される。また、第2の管54からハイドレート層に向かって過熱蒸気が噴出される場合、第2のフィルタ92は第2の管54の開口部から外され、第1のフィルタ90が第1の管52の開口部に設置される。
第1のフィルタ90および第2のフィルタ92は、例えば、ガス回収システム10の外筒12の内周面に沿った筒状のワイヤフィルタによってそれぞれ構成されてもよい。また、第1のフィルタ90および第2のフィルタ92は、例えば、発電装置50により電力を供給されたモータ等によって上下に移動してもよく、また、第1の蒸気バルブ65Aおよび第2の蒸気バルブ65Bと同様に、蒸気圧によって上下に移動してもよい。
また、火力発電装置50は、可燃ガス供給管70、空気供給管72、燃焼室74、バーナ76、およびタービン78と、ロータ80およびステータ82からなる発電機と、回転軸84と、排気路86とによって構成される。
可燃ガス供給管70および空気供給管72は、外部から可燃ガスおよび空気を、それぞれ独立して燃焼室74へ供給する。
燃焼室74では、燃焼室74手前に設置されたバーナ76によって可燃ガス供給管70および空気供給管72から供給された可燃ガスおよび空気が混合されて燃焼され、燃焼ガスが発生する。
タービン78は、その回転ブレードが、図示しない軸受装置で回転可能に支持された回転軸84によって発電機のロータ80と連結されており、燃焼室74の後ろに設置され、高速の燃料ガスを供給されることで高速回転する。
発電機は、回転可能なロータ80と、ステータ82とからなり、ロータ80がステータ82に対して回転することで発電が行われる。
ロータ80は、上述のタービン78と回転軸84によって連結されるため、タービン78が回転することで回転される。また、ステータ82は、ロータ80の回転を受けて発電し、蒸気発生装置58のヒータ62、ならびに第1の電磁バルブ63Aおよび第2の電磁バルブ63B、過熱蒸気生成装置60の高周波加熱装置66などに電力を供給する。
排気路86は、燃焼室74で燃焼した燃焼ガスを外部に排気するが、本実施形態では、その途中で廃熱タービンとして再びタービン78を回転させて発電効率を高めている。また、排気路86は、ガス回収システム10の外周部に戻ることによって、周囲のガスハイドレート層を加熱し、また、給水管56の外側を還流して、給水管56内の水の凍結を防止する。なお、排気路86は、排気方向の流れを作り出す図示しないブロワを備えていてもよい。ブロワによって排気方向の流れを作り出すことで、排気をスムーズに行うことができる。また、排気路86は、例えば、外筒12に設置された図示しない開口部に接続され、排気路86を通って冷めた排気は、図示しない開口部を通じて海中等に排気されてもよい。なお、図示しない開口部は、排気の際、海水等の浸入を防ぎつつ海中等で開口する。
ガス回収口68は、過熱蒸気の熱エネルギによって加熱され、溶融して流動するようになったガスハイドレート(ガス)を回収し、ガス回収管16へ搬送する。なお、ガス回収口68には、ガスの回収に際して土砂や砂礫などの異物が混入しないように、図示しないストレーナおよびフィルタが設置されている。
次に、本実施形態に係るガス回収システム10のガス回収動作について説明する。
ガス回収システム10は、その先端に設置された掘削装置38によって海中の上側の地層40を掘り進み、海中の上側の地層40と下側の地層44との間に存在するガスハイドレート層44内部に到達して、ハイドレート分解装置46をガスハイドレート層44内部に設置する。
なお、掘削の際、ハイドレート分解装置46の熱エネルギ発生装置48は、第1の電磁バルブ63Aおよび第2の電磁バルブ63Bを閉止しており、第1の蒸気バルブ65Aおよび第2の蒸気バルブ65Bのいずれにも蒸気を供給していないため、上述のとおり、図3に示すように、筒状部材の第1の管52に設置された第1の蒸気バルブ65Aは、第1の蒸気供給管64Aを閉止し、第2の管54に設置された第2の蒸気バルブ65Bは、第2の蒸気供給管64Bを閉止する。また、第1のフィルタ90が第1の管52の開口部に設置され、第2のフィルタ92が第2の管54の開口部に設置される。第1のフィルタ90および第2のフィルタ92が、第1の管52および第2の管54のそれぞれの開口部に設置されることで、第1の管52および第2の管54の内部に土砂や砂礫などが入るのを防ぎ、また、第1の蒸気バルブ65Aおよび第2の蒸気バルブ65Bが、第1の蒸気供給管64Aおよび第2の蒸気供給管64Bのそれぞれを閉止することで、第1の蒸気供給管64Aおよび第2の蒸気供給管64Bのそれぞれに水などが逆流するのを防ぐ。
図4に示すように、ハイドレート分解装置46の熱エネルギ発生装置48は、制御装置よりガスハイドレート回収の制御信号を受けて、第1の電磁バルブ63Aを開放し、第2の電磁バルブ63Bを閉止することで、ヒータ62によって加熱された蒸気を第1の電磁バルブ63A側に供給する。蒸気は、第1の電磁バルブ63Aを通って噴出され、第1の蒸気バルブ65Aを開放するとともに、第2の蒸気バルブ65Bを閉止し、第1の蒸気供給管64Aより第1の管52内に噴出される。噴出された蒸気は、第1の管52の周囲に設置された高周波加熱装置66によって、更に加熱されて過熱蒸気とされ、高速の気流となって第1の管52の開口部よりガスハイドレート層に向かって噴出されて、周囲のガスハイドレートを加熱してガスと水とに分離する。ガスハイドレート層に向かって噴出された高速の気流は、ガスと水と蒸気とを含む循環流となり、その循環流の一部は、第2の管54の開口部の前面に設置された第2のフィルタ92を通って第2の管54に還流する流れとなる。この還流は、第1の蒸気供給管64Aから供給される蒸気と共に、第1の管52の周囲に設置された高周波加熱装置66によって再び過熱され、第1の管52の開口部より再び噴出される。なお、第2の蒸気供給管64Bは、第2の蒸気バルブ65Bによって閉止されているため、還流が第2の蒸気供給管64Bを逆流することはない。
また、ハイドレート分解装置46の熱エネルギ発生装置48は、ガスハイドレート層を分解する循環流の方向を切り替えることができる。第2のフィルタ92が詰まるなどし、上述の方向ではうまく循環流を発生させることができない場合、図5に示すように、熱エネルギ発生装置48は、制御装置よりガスハイドレート回収の制御信号を受けて、第2の電磁バルブ63Bを開放し、第1の電磁バルブ63Aを閉止することで、ヒータ62によって加熱された蒸気を第1の電磁バルブ63B側に供給する。蒸気は、第2の電磁バルブ63Bを通って噴出され、第2の蒸気バルブ65Bを開放するとともに、第1の蒸気バルブ65Aを閉止し、第2の蒸気供給管64Bより第2の管54内に噴出される。噴出された蒸気は、第2の管54の周囲に設置された高周波加熱装置66によって、更に加熱されて過熱蒸気とされ、高速の気流となって第2の管54の開口部よりガスハイドレート層に向かって噴出されて、周囲のガスハイドレートを加熱してガスと水とに分離する。ガスハイドレート層に向かって噴出された高速の気流は、ガスと水と蒸気とを含む循環流となり、その循環流の一部は、第1の管52の開口部の前面に設置された第1のフィルタ90を通って第1の管52に還流する流れとなる。この還流は、第2の蒸気供給管64Bから供給される蒸気と共に、第2の管54の周囲に設置された高周波加熱装置66によって再び過熱され、第2の管54の開口部より再び噴出される。なお、第1の蒸気供給管64Aは、第1の蒸気バルブ65Aによって閉止されているため、還流が第1の蒸気供給管64Aを逆流することはない。
ガス回収口68は、過熱蒸気の熱エネルギによって加熱され、溶融して流動するようになったガスハイドレートの循環流より、ガスを回収し、回収したガスをガス回収管16へ搬送する。なお、ガス回収口68は、ストレーナおよびフィルタが設置されているため、水や不純物が取り除かれ、ガスのみがガス回収管16に回収される。
以上が本実施形態に係るガス回収システム10のガス回収動作である。
ガスハイドレートの循環流の方向を切り替えることで、一方のフィルタが目詰まりを起こしたとしてももう一方のフィルタを用いてガス回収を継続することができる。
次に、本実施形態に係るガス回収システム10のフィルタの逆洗動作について説明する。
図示しない流速計等によって計測された循環流の流速が所定値を超えない場合や、長時間使用した後など、第1のフィルタ90または第2のフィルタ92が目詰まりを起こしていると分かった場合、制御装置34は、ハイドレート分解装置46の熱エネルギ発生装置48にフィルタの逆洗の指示を出す。
第2のフィルタ92が目詰まりしたと判断された場合には、図6に示すように、熱エネルギ発生装置48は、制御装置34からの制御信号を受けて、第2のフィルタ92を第2の管54の開口部の前面に配置し、また、第1の電磁バルブ63Aを閉止し第2の電磁バルブ63Bを開放して、ヒータ62によって加熱された蒸気を第2の電磁バルブ63B側に供給する。
蒸気は、第2の電磁バルブ63Bを通って噴出され、第2の蒸気バルブ65Bを開放するとともに、第1の蒸気バルブ65Aを閉止し、第2の蒸気供給管64Bより第2の管54内に噴出される。噴出された蒸気は、第2の管54の周囲に設置された高周波加熱装置66によって、更に加熱されて過熱蒸気とされ、高速の気流となって第2の管54の開口部に設置された第2のフィルタ92を逆洗する。高速の気流が第2のフィルタ92を逆方向に通ることで、第2のフィルタ92を振動させ、第2のフィルタ92の目に詰まった砂礫等のゴミを第2の管54の外側、更には外筒12の外側へふるい落とす。
また、第1のフィルタ90が目詰まりしたと判断された場合には、図7に示すように、熱エネルギ発生装置48は、制御装置34からの制御信号を受けて、第1のフィルタ90を第1の管52の開口部の前面に配置し、また、第2の電磁バルブ63Bを閉止し第1の電磁バルブ63Aを開放して、ヒータ62によって加熱された蒸気を第1の電磁バルブ63A側に供給する。
蒸気は、第1の電磁バルブ63Aを通って噴出され、第1の蒸気バルブ65Aを開放するとともに、第2の蒸気バルブ65Bを閉止し、第1の蒸気供給管64Aより第1の管52内に噴出される。噴出された蒸気は、第1の管52の周囲に設置された高周波加熱装置66によって、更に加熱されて過熱蒸気とされ、高速の気流となって第1の管52の開口部に設置された第1のフィルタ90を逆洗する。高速の気流が第1のフィルタ90を逆方向に通ることで、第1のフィルタ90を振動させ、第1のフィルタ90の目に詰まった砂礫等のゴミを第1の管52の外側、更には外筒12の外側へふるい落とす。
以上が本実施形態に係るガス回収システム10のフィルタの逆洗動作である。
定期的にフィルタの逆洗を行うことで、フィルタの目詰まりによるガス回収効率の低下を防ぎ、長期間安定したガス回収が可能となる。
なお、本発明に係るガス回収システム10の熱エネルギ発生装置48は、第1の管52および第2の管54のそれぞれの開口部に、第1のフィルタ90および第2のフィルタ92を備えなくてもよい。
第1の管52および第2の管54の開口部にフィルタを設置しなくとも、循環流を発生させることができ、また、フィルタを設置しないことで第1の管52または第2の管54が砂礫等のゴミによって詰まったとしても、循環流の方向を逆転させることで管の詰まりを除去することができる。
なお、本発明に係るガス回収システム10は、更に、地上または海上とガスハイドレート層との間に、ガス回収管16を含むガス回収路内の回収ガス圧の調整を行うための、少なくとも1つの圧力調整手段を有することが好ましい。
また、ガス回収管16を含むガス回収路内においては、地上または海上とガスハイドレート層との間に、回収したガスを転換させるための少なくとも1つの転換手段を有することが好ましい。ここで、ガスの転換とは、例えば、メタンハイドレートを熱分解した結果得られるメタンガス(実際は、メタンを主成分とする混合ガス)中の不純物を除去する工程、または、水分を除去する工程、更には、触媒を用いて酸素を添加することによりメタンガスをメタノールに変える工程等が好適に用いられるが、これらに限定されるものではない。
また、発電装置50で用いられる可燃ガスは、当初は、外部から供給する必要があるが、ガスハイドレートからのガス回収が軌道に乗った後は、これによって回収したガスの一部を用いるように変更することができる。
ところで、前述のような循環流を用いるガスハイドレートの分解によるガス回収を効率的に行うためには、ガスハイドレート層にひび割れを発生させることが効果的である。このような、ガスハイドレート層にひび割れを発生させる方法としては、ガスハイドレート層を局部的に加熱・膨張させて、歪みを発生させることが有効であるが、それに加えて、衝撃を与えることにより、機械的にひび割れを発生させることも有効である。衝撃を与える方法は特に限定されないが、一般的には、機械的振動を用いる方法ではなく、衝撃波等を発生させてこれをガスハイドレート層に作用させてひび割れを発生させる、非接触に行う方法が利用しやすく、また、効果的である。
ここで用いることができる衝撃波の発生装置としては、スパーク放電方式、ピエゾ効果方式、電磁変換方式、電気水圧方式等の各種の公知の方式によるものが存在するが、衝撃波の繰り返し発生が可能な条件が得られるものであれば、いずれの方式でもよい。
なお、実際に衝撃波を作用させる場合、ハイドレート層に超音波やマイクロ波を照射しつつ、ここに更に衝撃波を作用させることが好ましい。
本実施形態に係るガス回収システム10は、衝撃波を作用させることでハイドレート層にひび割れを発生させ、そのひび割れをハイドレートの分解の拠点として機能させることにより、ハイドレートの分解効率を向上させることを目的としているものであり、この目的が達成される範囲内において、任意の方式により発生させた衝撃波を任意の方式(連続または間欠等)で適用することができる。
また、上述の実施形態において、第1の蒸気供給管64Aおよび第2の蒸気供給管64Bは、第1の蒸気バルブ65Aおよび第2の蒸気バルブ65Bがそれぞれスライドすることで閉止するゲートバルブ(スライドバルブ)の構成を備えるが、第1の蒸気供給管64Aおよび第2の蒸気供給管64Bへの逆流を防ぐことができれば、第1の蒸気バルブ65Aおよび第2の蒸気バルブ65Bは、これらゲートバルブの替わりに、例えば、バタフライバルブによって構成されてもよく、また、ボールバルブによって構成されてもよく、グローブバルブによって構成されてもよく、チェッキバルブによって構成されてもよく、ニードルバルブやピストンバルブなどによって構成されてもよい。これらのように種々の公知のバルブを利用することができる。なお、第1の蒸気バルブ65Aおよび第2の蒸気バルブ65Bは、それぞれが単にスライドすることで閉止するだけでなく、また、単に回転することで閉止するだけでなく、例えば、回転しながらスライドすることで、第1の蒸気供給管64Aおよび第2の蒸気供給管64Bのそれぞれをより確実に閉止することができる。
また、第1の電磁バルブ63Aおよび第2の電磁バルブ63Bも同様に、上述の種々の公知のバルブを利用することができる。
また、ハイドレート分解装置46は、蒸気発生装置58、過熱蒸気生成装置60および筒状部材61からなる熱エネルギ発生装置48と、燃焼室74、タービン78、回転軸84およびロータとステータとを有する発電機とからなる発電装置50とが、組になっており、このハイドレート分解装置46を適宜間隔で複数組、ガス回収システム10に沿って併設することが好ましい。このように複数個設置することによって、1つのガス回収システム10で複数箇所のガス回収が行われることになり、より大量のガス回収を効率的に行うことができる。
また、エネルギ発生装置48と発電装置50とからなるユニットをガス回収システム10の軸線において等位置であって、外筒12の周方向に複数備えてもよい。この場合、ユニット内部の燃焼ガス供給管および給水管は、ユニットごとに独立して使用可能であることが好ましい。また、第1のフィルタ90は、複数の第1の管52の開口部に共通して設置され、第2のフィルタ92は、複数の第2の管54の開口部に共通して設置されることが好ましい。
上述の構成を備えることで、ガス回収システム10の構成を複雑にすることなく周囲のガスハイドレートを効率的に分解することができる。
(熱エネルギ発生装置の第1変形例)
また、本発明に係る熱エネルギ発生装置の第1変形例としては、図8に示すように、第1の管152および第2の管154は、その外側に、筒状加熱装置169を備えてもよい。第1の管152と第2の管154とは上下対称の構成であるため、図8では、第1の管152側のみ示す。
図9は、図8に示す筒状過熱装置169のA−A線断面図である。図8および図9に示すように、筒状加熱装置169は、筒状の可燃ガス供給管170および筒状の空気供給管172、ならびに、筒状の燃焼室174、筒状のバーナ176、および筒状の排気路186からなる。第1の管152および第2の管154が互いに接続される中央よりの外側に、第1の管152および第2の管154の周囲をそれぞれ覆う筒状の可燃ガス供給管170および筒状の空気供給管172がそれぞれ設置され、その先に燃焼室174がそれぞれ設置される。
筒状の可燃ガス供給管170および筒状の空気供給管172より可燃ガスおよび空気が供給され、バーナ176によって着火されることで、燃焼室174内において燃焼が起こり、第1の管152および第2の管154の周囲を加熱する。第1の管152および第2の管154は、燃焼室174によって加熱されることで、第1の管152および第2の管154に供給される蒸気を高周波加熱装置66と共に加熱し、過熱蒸気とする。なお、排気路186が、筒状の燃焼室174、ならびに筒状の可燃ガス供給管170および筒状の空気供給管172を覆うように設置されることで、これらの部分の温度低下を防ぐとともに、廃熱を有効利用している。なお、排気路186は、更に図示しないブロワ(送風機)を備えてもよい。ブロワによって排気方向への気流を作ることで、速やかな燃焼および排気が可能となる。また、排気路186は、排気路86と同様に、例えば、外筒12に設置された図示しない開口部に接続され、排気路186を通って冷めた排気は、図示しない開口部を通じて海中等に排気されてもよい。なお、図示しない開口部は、排気の際、海水等の浸入を防ぎつつ海中等で開口する。
また、筒状加熱装置169は、図8に示すように、高周波加熱装置66の手前に設置されてもよく、また、高周波加熱装置66とほぼ等位置に設置されてもよく、高周波加熱装置66の後ろに設置されてもよい。
なお、上述の筒状加熱装置169は、第1の管152および第2の管154に限らず、火力発電装置50と同じくガス回収管16に所定間隔で設置されてもよく、また、ガス回収口168に設置されてもよい。
低温高圧下でガスハイドレート層からガスを回収するため、ガスは冷やされてすぐにガスハイドレートに戻ってしまう可能性がある。また、給水管56によって供給される水も給水管の途中で凍りやすい。そのため、ガス回収システム10において、所定間隔ごとに筒状加熱装置169や火力発電装置50を設置することで、回収したガスのガスハイドレート化や水の凍結を防止することができる。
また、図8に示すように、ガス回収口168は、熱エネルギ発生装置148の第1の管152および第2の管154のそれぞれの開口部に近接して複数設置されてもよい。
熱エネルギ発生装置148によりガスハイドレートをガス化したとしても、海底などの低温高圧化においては、ガスはすぐに熱を奪われガスハイドレートに戻ってしまう。よって、熱エネルギ発生装置148の設置位置とガス回収口168の設置位置とが近ければ近いほど、ガス化したガスハイドレートを効率よく回収することができる。
なお、その際、第1のフィルタ90および第2のフィルタ92は、ガス回収口168に設置される複数のフィルタの内の1つのフィルタを兼ねてもよい。
(熱エネルギ発生装置の第2変形例)
また、本発明に係る熱エネルギ発生装置の第2変形例としては、図10に示すように、熱エネルギ発生装置248の第1の管252および第2の管254は、らせん形状であってもよい。熱エネルギ発生装置の第1変形例と同様に、第1の管252および第2の管254は、それらの外側に、筒状加熱装置269を備えてもよい。筒状加熱装置269は、第1の変形例と同様の構成である。
第1の管252および第2の管254が、それぞれらせん形状を備えることで、第1の管252および第2の管254を通る蒸気および循環流がより長時間温められ、ガスハイドレート層への熱エネルギの供給をより確実なものとすることができる。
以上、本発明のガスハイドレート層からのガス回収システムについて詳細に説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良や変更を行ってもよい。
また、本発明のガス回収システムは、ガスハイドレート層からのガス回収に限らず、オイルサンド層からのオイル回収などにも利用できる。本発明のガス回収システムと同様の構成を備えるオイル回収システムをオイルサンド層に設置し、熱エネルギ発生装置から高圧の過熱蒸気をオイルサンド層に注入することで、オイルサンド層からオイルを分離し回収することができる。
10 ガス回収システム、 12 外筒、 14 内筒、 16 ガス回収管、 18 供給管、 20 信号線、 22 導通経路、 24 海面、 26 構造物、 28 可燃ガス供給装置、 30 空気供給装置、 32 水供給装置、 34 制御装置、 36 ガスタンク、 38 掘削装置、 40、42 地層、 44 ガスハイドレート層、 46 ハイドレート分解装置、 48、148、248 熱エネルギ発生装置、 50 火力発電装置、 52、152、252 第1の管、 54、154、254 第2の管、 56 給水管、 58 蒸気発生装置、 60 過熱蒸気生成装置、 61 筒状部材、 62 ヒータ、 63A 第1の電磁バルブ、 63B 第2の電磁バルブ、 64A 第1の蒸気供給管、 64B 第2の蒸気供給管、 65A 第1の蒸気バルブ、 65B 第2の蒸気バルブ、 66 高周波加熱装置、 68、168 ガス回収口、 169、269 筒状加熱装置、 70、170 可燃ガス供給管、 72、172 空気供給管、 74、174 燃焼室、 76、176 バーナ、 78 タービン、 80 ロータ、 82 ステータ、 84 回転軸、 86、186 排気路、 90 第1のフィルタ、 92 第2のフィルタ。

Claims (8)

  1. ガスハイドレート層の内部または近傍に熱エネルギ発生装置を配置し、この熱エネルギ発生装置で発生した熱エネルギによってガスハイドレートを分解して、発生したガスを回収するガスハイドレート層からのガス回収システムであって、
    前記熱エネルギ発生装置は、
    水を加熱して蒸気を発生させる蒸気発生装置と、
    前記蒸気発生装置で発生した蒸気を更に加熱して過熱蒸気を生成する過熱蒸気生成装置と、
    前記この過熱蒸気生成装置で生成された過熱蒸気を高速の気流として前記ガスハイドレート層に向けて噴出する、または、前記過熱蒸気の熱エネルギで溶融したガスハイドレートを前記高速の気流で循環させて循環流とし、その一部を前記過熱蒸気生成装置に還流する、互いに連結し空間的に連続する第1の管および第2の管と、
    前記過熱蒸気を前記高速の気流として前記ガスハイドレート層に向けて前記第1の管より噴出させ、前記過熱蒸気の熱エネルギで溶融したガスハイドレートを前記高速の気流で循環させて循環流とし、その一部を前記第2の管から前記過熱蒸気生成装置に還流する第1の動作と、前記過熱蒸気を前記高速の気流として前記ガスハイドレート層に向けて前記第2の管より噴出させ、前記過熱蒸気の熱エネルギで溶融したガスハイドレートを前記高速の気流で循環させて循環流とし、その一部を前記第1の管から前記過熱蒸気生成装置に還流する第2の動作とを切り替える制御装置とを備え、
    前記制御装置は、前記蒸気発生装置によって発生された前記蒸気の吹き出し方向を切り替えることで、前記過熱蒸気生成装置によって生成される前記過熱蒸気の噴出方向を切り替えて、前記第1の動作と前記第2の動作とを切り替えることを特徴とするガスハイドレート層からのガス回収システム。
  2. 前記第1の管の開口部に設置可能な第1のフィルタと前記第2の管の開口部に設置可能な第2のフィルタとを更に備え、
    前記制御装置は、前記第1の動作の際に、前記第1の管の開口部から前記第1のフィルタを取り外し、前記第2の管の開口部に前記第2のフィルタを設置し、前記第2の動作の際に、前記第2の管の開口部から前記第2のフィルタを取り外し、前記第1の管の開口部に前記第1のフィルタを設置するように、前記第1のフィルタおよび前記第2のフィルタをそれぞれ制御することを特徴とする請求項1に記載のガスハイドレート層からのガス回収システム。
  3. 前記蒸気発生装置は、
    水を供給する給水管と、
    前記給水管に設置され、前記給水管によって供給される水を加熱して蒸気を発生させるヒータと、
    前記第1の管の開口部の方向に傾斜して前記第1の管に接続される第1の蒸気供給管と、
    前記第2の管の開口部の方向に傾斜して前記第2の管に接続される第2の蒸気供給管と、
    前記第1の蒸気供給管に設置される第1のバルブと、
    前記第2の蒸気供給管に設置される第2のバルブとを更に備え、
    前記制御装置は、
    前記第1のバルブを開放し前記第2のバルブを閉止することで前記ヒータによって発生された蒸気を前記第1の蒸気供給管から前記第1の管に吹き出し、前記第2のバルブを開放し前記第1のバルブを閉止することで前記ヒータによって発生された蒸気を前記第2の蒸気供給管から前記第2の管に吹き出して、前記蒸気の吹き出し方向を切り替えることを特徴とする請求項1または2に記載のガスハイドレート層からのガス回収システム。
  4. 前記制御装置は、前記第1の動作において、前記第1の管の開口部に前記第1のフィルタを設置し、前記第2の管の開口部から前記第2のフィルタを取り外し、前記第2の動作において、前記第2の管の開口部に前記第2のフィルタを設置し、前記第1の管の開口部から前記第1のフィルタを取り外すように、前記第1のフィルタおよび前記第2のフィルタをそれぞれ制御することで、前記第1のフィルタまたは前記第2のフィルタを逆洗することを特徴とする請求項2または3に記載のガスハイドレート層からのガス回収システム。
  5. 前記第1のフィルタおよび前記第2のフィルタは、ワイヤフィルタであることを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載のガスハイドレート層からのガス回収システム。
  6. 前記熱エネルギ発生装置を、ガス回収システムの軸線に対して等位置でその周方向に所定間隔で複数備え、
    前記第1のフィルタは、複数の前記第1の管の開口部のそれぞれに共通して設置され、前記第2のフィルタは、複数の前記第2の管の開口部のそれぞれに共通して設置されることを特徴とする請求項2〜5のいずれかに記載のガスハイドレート層からのガス回収システム。
  7. 前記第1のバルブおよび前記第2のバルブは、前記蒸気発生装置で発生された蒸気圧によって動作されることを特徴とする請求項3に記載のガスハイドレート層からのガス回収システム。
  8. オイルサンド層の内部または近傍に熱エネルギ発生装置を配置し、この熱エネルギ発生装置で発生した熱エネルギによってオイルサンドからオイルを分離して、分離したオイルを回収するオイルサンド層からのオイル回収システムであって、
    前記熱エネルギ発生装置は、
    水を加熱して蒸気を発生させる蒸気発生装置と、
    前記蒸気発生装置で発生した蒸気を更に加熱して過熱蒸気を生成する過熱蒸気生成装置と、
    前記過熱蒸気生成装置で生成された過熱蒸気を高速の気流として前記オイルサンド層に向けて噴出する、または、前記過熱蒸気の熱エネルギで分離したオイルを前記高速の気流で循環させて循環流とし、その一部を前記過熱蒸気生成装置に還流する、互いに連結し空間的に連続する第1の管および第2の管と、
    前記過熱蒸気を前記高速の気流として前記オイルサンド層に向けて前記第1の管より噴出させ、前記過熱蒸気の熱エネルギで分離したオイルを前記高速の気流で循環させて循環流とし、その一部を前記第2の管から前記過熱蒸気生成装置に還流する第1の動作と、前記過熱蒸気を前記高速の気流として前記オイルサンド層に向けて前記第2の管より噴出させ、前記過熱蒸気の熱エネルギで分離したオイルを前記高速の気流で循環させて循環流とし、その一部を前記第1の管から前記過熱蒸気生成装置に還流する第2の動作とを切り替える制御装置とを備え、
    前記制御装置は、前記蒸気発生装置によって発生された前記蒸気の吹き出し方向を切り替えることで、前記過熱蒸気生成装置によって生成される前記過熱蒸気の噴出方向を切り替えて、前記第1の動作と前記第2の動作とを切り替えることを特徴とするオイルサンド層からのオイル回収システム。
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