JP6295090B2 - 資源回収システム - Google Patents

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Description

本発明は、海面下、地下または寒冷地の地表近くに層状になって存在するガスハイドレート層からのメタンガスなどの可燃性ガスの回収、およびガスハイドレート層近傍に存在するレアメタルの回収、ならびにシェール層からのシェールガスの回収に関するものである。
一般的に、天然ガスは、地盤内に存在するガス層に気体状態で存在する場合が多く、このガス層まで掘削することで比較的容易に回収でき、商業的に広く利用されている。
このような在来型の天然ガスに対して、回収の方法が確立されていない、または、生産性の低さから商業的に利用されていない非在来型の天然ガスが存在する。このような非在来型の天然ガスのうち、近年注目を浴びているのがガスハイドレートとシェールガスである。
また、ガスハイドレートの最も多く存在する海底には、レアメタルも多量に埋蔵されていることが知られている。
ガスハイドレートは、その内部に天然ガス(メタンガスやエタンガス)が高密度で充填された状態となっているので、理論上は、ガスハイドレート1m中に、標準状態における気体に換算して約170mの天然ガスが含まれていることになり、次世代のエネルギ源として多大な注目を集めている。
また、シェールガスは、近年、掘削・回収技術(水平坑井・水圧破砕)が確立されたため、石油に替わる新たなエネルギ源として多大な注目を集めており、米国等において大規模な生産が行われ始めている。
ガスハイドレートは、上述のとおり低温・高圧の条件下で存在するので、温度を上昇させるか、圧力を低下させることによって、ガスハイドレートが分解してガスと水に分離する。このため、ガスハイドレートからガスを回収する代表的な方法として、海底や地中の地盤内に存在するガスハイドレート層に熱エネルギとして熱水等を注入し、地盤内でガスハイドレートをガスと水に分離して、このガスを気体の状態で地表まで回収する方法が知られている。
また、シェールガスは、頁岩の層に沿って坑井を水平に何本も掘り、水圧破砕によって坑井に複数の亀裂を設けることで頁岩の隙間からガスを回収する方法が確立されている。
しかしながら、ガスハイドレートを分解してガスを回収するためには、同じ圧力の下では、数10℃の温度上昇を必要とする。更に、氷を溶解させるための潜熱も考慮に入れると、多くの熱エネルギを必要とし、この熱水を、通常ガスハイドレート層の存在する数百mの深さの海底に供給しなければならない。また、大量の熱水を地盤内に存在するガスハイドレート層に供給するので、供給した熱水と同量の水を数百mの深さの海底からガスと共に回収しなければならず、この水をくみ上げるためにもかなりの動力を必要としていた。そして、また、過熱するための熱源として電力を使用するときには、数百mの深さの海底まで電力を供給しなければならないので、電圧降下が大きくなり、電力を使用してもエネルギ効率を高くすることは困難であった。
また、シェールガス回収における水圧破砕によって、シェールガスを埋蔵する地域の断層が滑りやすくなり、地震が起きやすくなったという調査結果も存在する。
特許文献1に係るガス回収システムは、これらの課題に対応するもので、エネルギ効率が高く、かつ大量の水をくみ上げる必要が無く、採算のとれるガスハイドレート層からのガス回収システムであった。
特許4707502号公報
しかし、特許文献1に係るガスハイドレート層からのガス回収システムは、あくまでガスハイドレート層から可燃性ガスを回収するためのシステムであり、ガス回収と共にレアメタルを回収する機構は何ら開示されていない。
また、特許文献1に係るシェール層からのシェールガスの回収システムにおいて、断層が滑りやすくなるという課題は何ら解決されていない。
そこで、本発明の第1の目的は、ガスハイドレート層またはレアメタル層から、ガス回収またはレアメタル回収のいずれか一方、あるいは両方同時に行うことのできるガスまたはレアメタル回収システムを提供することにある。
また、本発明の第2の目的は、ガス回収およびレアメタル回収を行うにあたって、なるべく廃棄物の出ないガスまたはレアメタル回収システムを提供することにある。
また、本発明の第3の目的は、シェール層からのシェールガス回収を行うにあたって、断層が滑りやすくなることのないシェールガス回収システムを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明は、海底からガスハイドレート層またはレアメタル層に向けて順次中空杭を打ち込む杭打ち装置と、杭打ちされた中空杭内部のガスハイドレート層またはレアメタル層の上部層を廃棄泥土として中空杭に隣接するガスまたはレアメタル回収後の中空杭の内部へ廃棄する廃棄装置と、中空杭内部のガスハイドレート層またはレアメタル層を攪拌する攪拌装置と、攪拌された中空杭内部のガスハイドレート層またはレアメタル層に高圧の水または高圧の液体ガスを送液し、ガスハイドレート層またはレアメタル層を回収泥液および回収ガスとする高圧送液管と、回収泥液および回収ガスを所定の貯留部まで汲み上げる回収管とを備え、杭打ち装置は、最初に杭打ちした中空杭を基準として、その周囲に順次中空杭を杭打ちすることを特徴とする資源回収システムを提供する。
杭打ち装置は、基準とする中空杭の周囲に中空杭を全て打ち終えた後、基準とする中空杭と隣接する複数の中空杭の内、いずれか1つの中空杭を基準として、その周囲に順次中空杭を杭打ちすることが好ましい。
また、ガスハイドレートまたはレアメタル回収前の中空杭を蓋部によって封止し、廃棄装置、攪拌装置、高圧送液管、および回収管のそれぞれの設置を、ガスハイドレートまたはレアメタル回収後の中空杭からガスハイドレートまたはレアメタル回収前の中空杭へ切り替える封止切替装置を更に備えることが好ましい。
また、杭打ち装置は、封止切替装置を兼ねることができる。
また、高圧送液管は、加熱装置を更に備え、加熱装置は、中空杭内部のガスハイドレート層またはレアメタル層に送液される高圧の水または高圧の液体ガスを事前に加熱して高温高圧の水または高温高圧の液体ガスとすることが好ましい。
また、回収管は、加熱装置を更に備え、加熱装置は、回収泥液が回収途中で凍結しないように、回収泥液および回収ガスを加熱することが好ましい。
加熱装置は、高圧送液管の少なくとも一部もしくは回収管の少なくとも一部である被加熱部材または高圧送液管もしくは回収管に配置された被加熱部材と、被加熱部材の近傍に設置された誘導部とを有し、誘導部により被加熱部材を誘導加熱することが好ましい。
また、加熱装置は、高圧送液管の少なくとも一部または回収管の少なくとも一部を構成する炭素材料または金属材料に電流を流すことで高圧の水もしくは高圧の液体ガスまたは回収泥液を加熱することが好ましい。
また、廃棄装置は、攪拌装置、ならびに高圧送液管の先端部および回収管の先端部からなり、攪拌装置は、中空杭内部の上部層の廃棄泥土を攪拌し、高圧送液管の先端部は、攪拌された中空杭内部の上部層の廃棄泥土に高圧の水または高圧の液体ガスを送液し、上部層の廃棄泥土を廃棄泥液とし、回収管の先端部は、中空杭からそれに隣接するガスハイドレートまたはレアメタル回収後の中空杭へ向けて設置された廃棄路まで廃棄泥液を汲み上げることが好ましい。
また、中空杭は、長手方向に順次連結させることができる。
また、貯留部は、海面上に配置されたメガフロートに設置されることが好ましい。
また、本発明は、ガスハイドレート層からのガス回収、レアメタル層からのレアメタル回収、またはシェール層からのガス回収を行う資源回収システムであって、高圧の水または高圧の液体ガスを送液して、ガスハイドレート層、レアメタル層、またはシェール層から資源の回収を可能とし、回収資源を所定の貯留部まで汲み上げる資源回収管を備え、資源回収管は、送液される高圧の水または高圧の液体ガスを加熱して、高温高圧の水または高温高圧の液体ガスとし、回収資源が回収途中で凍結しないように回収資源を加熱する加熱装置を更に有することを特徴とする資源回収システムを提供する。
加熱装置は、資源回収管の少なくとも一部である被加熱部材または資源回収管に配置された被加熱部材と、被加熱部材の近傍に設置された誘導部とを有し、誘導部により被加熱部材を誘導加熱することが好ましい。
加熱装置は、資源回収管の少なくとも一部を構成する炭素材料または金属材料に電流を流すことで高圧の水もしくは高圧の液体ガスまたは回収資源を加熱することが好ましい。
また、資源回収管は、高圧の水または高圧の液体ガスを送液する高圧液管と、回収資源を所定の貯留部まで汲み上げる回収管とからなる二重管であることが好ましい。
また、二重管の外側を高圧液管とし、二重管の内側を回収管とすることが好ましい。
また、先端にガスハイドレート層、レアメタル層、またはシェール層を回転しながら掘削する掘削機構を更に備え、掘削機構の回転は、高圧液管と回収管との間のベンチュリ効果による圧力差を動力源とすることが好ましい。
また、本発明は、ガスハイドレート層からのガス回収、レアメタル層からのレアメタル回収、またはシェール層からのガス回収を行う資源回収システムであって、高圧の水または高圧の液体ガスを送液して、ガスハイドレート層、レアメタル層、またはシェール層から資源の回収を可能とし、回収資源を所定の貯留部まで汲み上げる資源回収管を備え、高圧の水または高圧の液体ガスの内部にセメントの粉末を混入し、セメントの粉末を混入した高圧の水または高圧の液体ガスによって、ガスハイドレート層、レアメタル層、またはシェール層の破砕を行うことを特徴とする資源回収システムを提供する。
また、セメントの粉末は、その粉末の内部または外部をマイクロ波で焼成したものであることが好ましい。
資源回収管は、送液される高圧の水または高圧の液体ガスを加熱して、高温高圧の水または高温高圧の液体ガスとし、回収資源が回収途中で凍結しないように、回収資源を加熱する加熱装置を更に有することが好ましい。
液体ガスは、液化された石油ガスまたは液化された二酸化炭素ガスであることが好ましい。
また、本発明は、海底からガスハイドレート層またはレアメタル層に向けて中空杭を打ち込む杭打ち装置と、中空杭内部のガスハイドレート層もしくはレアメタル層の上部層、ガスハイドレート層またはレアメタル層を攪拌する攪拌装置と、攪拌された中空杭内部の上部層、ガスハイドレート層またはレアメタル層に高圧の水または高圧の液体ガスを送液し、上部層を廃棄泥液とし、ガスハイドレート層またはレアメタル層を回収泥液および回収ガスとする高圧送液管と、廃棄泥液、回収泥液および回収ガスを所定の貯留部まで汲み上げる回収管とを備え、杭打ち装置は、外側中空杭を杭打ちする外側杭打ち部と、内側中空杭を杭打ちする内側杭打ち部と、外側杭打ち部と内側杭打ち部とを接続するシリンダとを有し、外側杭打ち部と内側杭打ち部とは、外側中空杭と内側中空杭とを異なる方向に回転させて外側中空杭と内側中空杭と杭打ちすることを特徴とする資源回収システムを提供する。
また、外側中空杭および内側中空杭が鉛直方向に杭打ちされるように、杭打ち装置の中心軸の傾きを検知する傾きセンサと、傾きセンサによって検知された杭打ち装置の中心軸の傾きを補正するように、外側中空杭および内側中空杭のそれぞれの回転速度を制御する杭打ち制御部とを備えることが好ましい。
また、杭打ち制御部は、外側中空杭を固定した状態でシリンダによって内側中空杭を押圧しつつ回転させて内側中空杭を杭打ちし、内側中空杭を固定した状態で外側中空杭を牽引しつつ回転させて外側中空杭を杭打ちするように外側杭打ち部、内側杭打ち部、およびシリンダをそれぞれ制御することが好ましい。
本発明によれば、ガスハイドレート層からのガス回収と共に、ガスハイドレート層近傍にレアメタルが多量に存在する場合には、レアメタル回収を行うことができる。
また、ガスハイドレート層等からのガス回収およびレアメタル回収において排出される廃棄物の量を抑えることができる。
また、シェール層からのシェールガスの回収の際、地盤強化を行うため、断層が滑りやすくなることがない。
本発明の実施の形態1に係るガスハイドレート層、レアメタル層またはシェール層からの資源回収システムの全体構成を示す図である。 図1に示す資源回収システムにおける資源回収装置の概略構成を示す長手方向の断面図である。 本発明の実施の形態1に係る資源回収システムにおいて、ガスまたはレアメタルを回収するための事前準備の説明図である。 図3に示す事前準備において杭打ちを行う杭打ち装置の平面図である。 に示す杭打ち装置の側面図である。 図4および図5に示す杭打ち装置によって順次杭打ちを行う場合の説明図である。 (A)は、本発明の実施の形態2に係る資源回収システムの資源回収管の外観側面図であり、(B)は、(A)の資源回収管の断面図である。 本発明の実施の形態3に係る資源回収システムの資源回収管の断面図である。 本発明の実施の形態4に係る資源回収システムの資源回収管の断面図である。 本発明の実施の形態5に係る資源回収システムの資源回収管の断面図である。 本発明の実施の形態6に係る資源回収システムの資源回収管の断面図である。 本発明の実施の形態7に係る資源回収システムの資源回収管の断面図である。 (A)および(B)は、本発明の実施の形態8に係る資源回収システムの資源回収管の断面と加熱装置と示す模式図である。 本発明の実施の形態9に係る資源回収システムの先端部に設置された掘削機構を示す断面図である。 (A)および(B)は、本発明の実施の形態10に係る資源回収システムにおいて、シェール層の亀裂の拡大および補強に用いられるセメント粒子の拡大断面図である。 本発明の実施の形態11に係る資源回収システムの杭打ち装置の断面図である。 (A)〜(D)は、図16の杭打ち装置で杭打ちを行う場合の説明図である。
以下、この発明の好適実施形態に係る資源回収システムを添付の図面に基づいて説明する。
実施の形態1
図1は、本発明の実施の形態1に係るガスハイドレート層またはレアメタル層からの資源回収システム10の概略構成を示す図である。ここでは、ガスハイドレートまたはレアメタルの存在位置として最も一般的な形態である海面下数百mの深さの海底にガスハイドレートまたはレアメタルが層状になって存在する場合を例にして説明する。
図1に示すように、本実施形態に係るガスハイドレート層またはレアメタル層からの資源回収システム10は、海面24下、海底40近くに層状になって存在するガスハイドレート層またはレアメタル層44まで到達する複数の中空杭50と、複数の中空杭50のうち少なくとも1つの中空杭50Aから海面24まで延びる多重管11と、海面24上に構築され、多重管11が接続される構造物26とからなる。
多重管11は、外筒12と、外筒12の内部に設置される、供給管18(高圧液管15、回収管16および信号を送受信する信号線20の導通経路22とからなる。
上述の多重管11が接続された中空杭50A内には、上述の多重管11から中空杭50Aの上部に設置された蓋部51を通って、高圧液管15と回収管16とが設置される。
また、ガスまたはレアメタルが回収される前の中空杭50B内部には、上側の地層(海底)40およびガスハイドレート層またはレアメタル層44がそのままの形で存在し、ガスまたはレアメタルが回収された後の中空杭50Cには、例えば、多重管11が接続され、ガスまたはレアメタルが回収される中空杭50Aの上側の地層40の泥土が廃棄泥土として廃棄されている。
また、多重管11が接続される構造物26の内部には、液化ガス供給装置28、空気供給装置30、水供給装置(高圧ポンプ)35、ガスタンク36、および制御装置32が設置される。
液化ガス供給装置28、空気供給装置30、および水供給装置35は、供給管18(高圧送液管15)を通じて可燃ガス、空気、および水を供給し、また、制御装置32は信号線20を通じて制御信号を送受信して、掘削や可燃ガスの燃焼を制御する。
資源回収システム10は、例えば、外筒12と内筒14の2重構造となっている。そして、内筒14の内側が、ガスハイドレートを分解して生成したガス(メタンガスやエタンガス)を回収して搬送する回収管16となっており、外筒12と内筒14との間が、外部から熱源として分離して供給される可燃ガスと空気、および、ガスハイドレートを加熱する媒体としての過熱水蒸気となる水を供給する供給管18(高圧送液管15)および信号を送受信する信号線20の導通経路22となっている。
そして、資源回収システム10の上端は、海面24上(または陸上)に構築された構造物26に接続されており、この構造物26の内部には、液化ガス供給装置28、空気供給装置30、水供給装置35、ガスタンク36、および制御装置32が設置される。なお、構造物26は、海洋上に浮遊するメガフロート等であってもよい。
また、ガスタンク36は、回収管16に接続されており、水分、泥土、および砂礫などが分離され清浄化されたガスが一時的に貯蔵される貯留部の一部を構成する。ガスタンク36に貯蔵されたガスは、パイプラインで搬出され、所望の運搬用タンクに充填され、または、再びハイドレート化されて構造物26の外部に運搬される。なお、貯留部は、上述のガスタンク36に限定されず、レアメタル等の貯留槽等を備えてもよい。
また、資源回収システム10の下端(先端)には、掘削機構38が設けられており、この掘削機構38で上側の地層40を掘削して貫通し、上側の地層40、下側の地層42の間に存在するガスハイドレート層44の内部に、資源回収システム10の先端部に形成された資源回収装置46が挿入される。なお、上述の掘削機構38は、ガスハイドレート層44等を攪拌し、また、廃棄泥土である上側の地層40を攪拌する本発明の攪拌装置である。
資源回収装置46は、例えば、図2に示すように、資源回収システム10の多重管内部に設置された、熱エネルギ発生装置48と火力発電装置49とガス回収口68とからなる。
熱エネルギ発生装置48は、給水管56、蒸気発生装置58、過熱蒸気生成装置60、ならびにフィルタ67からなり、給水管56は、蒸気供給管64によって筒状部材61に接続される。また、蒸気発生装置58は、給水管56に設置されたヒータ62と、蒸気供給管64に設置された図示しない電磁バルブからなる。そして、過熱蒸気生成装置60は、第1の管52および第2の管54からなる筒状部材61と第2の管54に設置された高周波加熱装置66とからなる。また、フィルタ67は、外筒12の内側であって、第1の管52の開口部に設置される。なお、フィルタ67は、第1の管52の開口部から移動させることができる。
給水管56は、蒸気発生装置58に蒸気発生のための水を供給する。水は給水管56を通って、第1の管52および第2の管54からなる筒状部材61の手前に設置されたヒータ62によって加熱され、蒸気となって筒状部材61に対して傾斜して接続された蒸気供給管64から筒状部材61の第2の管54に噴出される。
蒸気発生装置58のヒータ62は、給水管56を通る水を加熱して蒸気とし、蒸気供給管64へ蒸気を噴出させる。蒸気発生装置58の図示しない電磁バルブは、上述の制御装置32からの制御信号に基づいてその開閉を行う。図示しない電磁バルブが開放されると、蒸気が蒸気供給管64より筒状部材61内に噴出される。
過熱蒸気生成装置60の筒状部材61は、第1の管52および第2の管54によって構成され、第1の管52および第2の管54は、それぞれガスハイドレート層に向かって傾斜して開口している。
また、蒸気供給管64は、第2の管54に接続され、第1の管52の方向に傾斜して開口している。
また、過熱蒸気生成装置60の高周波加熱装置66は、第2の管54の周囲にそれぞれ配置され、蒸気供給管64から筒状部材61内に噴出された蒸気を更に加熱し、過熱蒸気を生成する。なお、ここで用いる高周波電磁波としては、周波数が数百メガヘルツ〜数十テラヘルツ程度のものが好適に用いられる。特に、ガスハイドレートの分解作用に用いる周波数(概ね、数百〜数千メガヘルツ)の電磁波と、ガスハイドレートの内部に奥深くまで浸透し、ガスハイドレートの分解作用を促進する作用があるテラヘルツ級の周波数の電磁波と、適宜組み合わせて用いることも有効である。
フィルタ67は、外筒12の内側であって、制御装置32からの制御信号により筒状部材61の第1の管52の開口部を覆うように設置され、制御装置32からの制御信号により取り外し可能である。フィルタ67は、例えば、資源回収システム10の外筒12の内周面に沿った筒状のワイヤフィルタによってそれぞれ構成されてもよい。また、フィルタ67は、例えば、火力発電装置49により電力を供給されたモータ等によって上下に移動してもよく、また、蒸気圧によって上下に移動してもよい。
また、火力発電装置49は、可燃ガス供給管70、空気供給管72、燃焼室74、バーナ76、およびタービン78と、ロータ80およびステータ82からなる発電機と、回転軸84と、排気路86とによって構成される。
可燃ガス供給管70および空気供給管72は、外部から可燃ガスおよび空気を、それぞれ独立して燃焼室74へ供給する。
燃焼室74では、燃焼室74手前に設置されたバーナ76によって可燃ガス供給管70および空気供給管72から供給された可燃ガスおよび空気が混合されて燃焼され、燃焼ガスが発生する。
タービン78は、その回転ブレードが、図示しない軸受装置で回転可能に支持された回転軸84によって発電機のロータ80と連結されており、燃焼室74の後ろに設置され、高速の燃料ガスを供給されることで高速回転する。
発電機は、回転可能なロータ80と、ステータ82とからなり、ロータ80がステータ82に対して回転することで発電が行われる。
ロータ80は、上述のタービン78と回転軸84によって連結されるため、タービン78が回転することで回転される。また、ステータ82は、ロータ80の回転を受けて発電し、蒸気発生装置58のヒータ62、ならびに図示しない電磁バルブ、過熱蒸気生成装置60の高周波加熱装置66などに電力を供給する。
排気路86は、燃焼室74で燃焼した燃焼ガスを外部に排気するが、本実施形態では、その途中で廃熱タービンとして再びタービン78を回転させて発電効率を高めている。また、排気路86は、資源回収システム10の外周部に戻ることによって、周囲のガスハイドレート層を加熱し、また、給水管56の外側を還流して、給水管56内の水の凍結を防止する。なお、排気路86は、排気方向の流れを作り出す図示しないブロワを備えていてもよい。ブロワによって排気方向の流れを作り出すことで、排気をスムーズに行うことができる。また、排気路86は、例えば、外筒12に設置された図示しない開口部に接続され、排気路86を通って冷めた排気は、図示しない開口部を通じて海中等に排気されてもよい。なお、図示しない開口部は、排気の際、海水等の浸入を防ぎつつ海中等で開口する。
ガス回収口68は、過熱蒸気の熱エネルギによって加熱され、溶融して流動するようになったガスハイドレート(ガス)を回収し、回収管16へ搬送する。なお、ガス回収口68には、ガスの回収に際して土砂や砂礫などの異物が混入しないように、図示しないストレーナおよびフィルタが設置されている。
次に、本発明の実施の形態1に係る資源回収システム10のガス回収動作について説明する。
資源回収システム10は、その先端に設置された掘削機構38によって海中の上側の地層40を掘り進み、海中の上側の地層40と下側の地層42との間に存在するガスハイドレート層44内部に到達して、資源回収装置46をガスハイドレート層44内部に設置する。
なお、掘削の際、資源回収装置46の熱エネルギ発生装置48は、図示しない電磁バルブを閉止し、蒸気供給管64に水が逆流するのを防ぎ、また、蒸気供給管64の内部へ土砂や砂礫などが入るのを防いでいる。
資源回収装置46の熱エネルギ発生装置48は、制御装置よりガスハイドレート回収の制御信号を受けて、図示しない電磁バルブを開放し、ヒータ62によって加熱された蒸気を蒸気供給管64を通して第2の管54へ供給する。第2の管54へ噴出された蒸気は、第2の管54の周囲に設置された高周波加熱装置66によって、更に加熱されて過熱蒸気とされ、高速の気流となって第2の管54の開口部よりガスハイドレート層に向かって噴出されて、周囲のガスハイドレートを加熱してガスと水とに分離する。ガスハイドレート層に向かって噴出された高速の気流は、ガスと水と蒸気とを含む循環流となり、その循環流の一部は、第1の管52の開口部の前面に設置されたフィルタ67を通って第1の管52に還流する流れとなる。この還流は、蒸気供給管64から供給される蒸気と共に、第2の管54の周囲に設置された高周波加熱装置66によって再び過熱され、第2の管54の開口部より再び噴出される。
回収口68は、過熱蒸気の熱エネルギによって加熱され、溶融して流動するようになったガスハイドレートの循環流より、ガスを回収し、回収したガスを回収管16へ搬送する。なお、回収口68は、ストレーナおよびフィルタが設置されているため、水や不純物が取り除かれ、ガスのみが回収管16に回収される。
実施の形態1に係る資源回収システムは、上述の資源回収装置46を備えることで、過熱蒸気による循環流によってガスハイドレートをハイドレートガスに分解しつつ回収を行うため、効率的な資源回収を行うことができる。また、上述のガスハイドレートに限定されず、レアメタルに関しても過熱蒸気による循環流を用いてガスハイドレートと同様に回収することができる。また、レアメタル回収に関して、過熱蒸気の代わりに可燃ガスまたは二酸化炭素ガスを用いてもよい。
図3は、本発明の実施の形態1に係る資源回収システムにおいて、ガスまたはレアメタル回収の事前準備を説明する説明図である。
図3に示すように、実施の形態1に係る資源回収システムは、廃棄機構87と廃棄路88とを備える。廃棄機構87は、図示しない掘削機構によって掘削された、ガスハイドレート層またはレアメタル層44に到達するまでの上側の地層40の廃棄泥土を海中(海底面よりも上側)に移送する。また、廃棄路88は、既に、ガスハイドレートまたはレアメタルの回収された隣接する中空杭50Cの内側に通じている。廃棄機構87は、移送した廃棄泥土を廃棄路88を通じて中空杭50C内部に廃棄する。
廃棄機構87は、原則として、廃棄泥土を廃棄路88を通じて中空杭50C内部に廃棄することができればどのような構成であってもよく、また、廃棄路88は、既に資源回収がなされた隣接する中空杭50Cの内部に通じており、廃棄泥土を隣接する中空杭50Cの内部に廃棄できるものであれば、どのようなものでもよい。廃棄機構87としては、例えば、スクリュ羽根等によって廃棄泥土を移送するものでもよく、また、上述の掘削機構38、熱エネルギ発生装置48、高圧液管15の先端部、および回収管16先端部等によって構成され、掘削機構38(攪拌装置)によって攪拌された廃棄泥土を高圧送液管によって送液された高温高圧の水または高温高圧の液体ガスによって廃棄泥液とし、廃棄泥液を回収管16によって回収するものであってもよい。
なお、通常、隣接する中空杭50Aと中空杭50Cとの間では、ガスハイドレート層またはレアメタル層の存在する深さやそれらの厚さに大きな違いは無いと考えられるため、隣接中空杭50Aの全ての廃棄泥土を、隣接する中空杭50Cの内側に廃棄することができる。
図4は、本発明の実施の形態1に係る資源回収システムの杭打ち装置の平面図であり、図5は、図4に示す杭打ち装置の杭打ち時の側面図である。
杭打ち装置90は、本体支持部92と、杭把持部94とからなり、本体支持部92は、第1の脚部93Aと第2の脚部93Bとを備え、杭把持部94は、2つの腕部95を備える。
本体支持部92は、既に杭打ちされた中空杭50に第1の脚部93Aおよび第2の脚部93Bの少なくとも一方を嵌合させて杭打ち装置90の足場とし、杭打ち装置90を海底に固定する。
杭把持部94は、2つの腕部95の間の間隔を広げ、また、中空杭50の大きさに応じて、2つの腕部95を角度を付けて開き、または、2つの腕部95を角度を付けて閉じることで杭打ちする中空杭50を把持し、本体支持部92の第1の脚部93Aおよび第2の脚部93の少なくとも一方を足場として、杭把持部94が、上下に動くことで、把持した中空杭50を海底40へ圧入する。
なお、上述のとおり、杭把持部94は、中空杭50の大きさに応じて杭把持部94の間隔および開閉角度を変えることで、様々な太さの中空杭に対応することができる。
また、杭打ち装置90は、中空杭50を蓋部51によって封止し、資源回収装置46を中空杭50の内部に設置する封止切替装置を兼ねる。封止切替装置は、中空杭50において上述の資源回収が終わると、資源回収の行われた中空杭50から資源回収の行われていない他の中空杭50へ、資源回収装置46の切り替えを行う。蓋部51による中空杭50の封止や、資源回収装置46の設置は、上述の杭把持部94によって行われる。
次に、本発明の実施の形態1に係る資源回収システムの杭打ち装置の杭打ち動作について説明する。
図6は、資源回収システムに係る杭打ち装置90の杭打ち手順を説明する説明図である。図4および図5に示す杭打ち装置90は、本体支持部92が第1の脚部93Aおよび第2の脚部93Bの2つの脚部を備え、それぞれの脚部が中空杭50に嵌合して足場を形成し、本体支持部92を海底40に固定するが、既に杭打ちされ、海底面に埋められた中空杭50に嵌合して本体支持部92を海底40に固定する脚部は1つでもよい。
例えば、本体支持部92の第1の脚部93Aが、位置Aに示す中空杭50と嵌合して位置Aに示す中空杭50を足場とし、位置Aに示す中空杭50の周囲に他の中空杭50が杭打ちされてない場合、杭打ち装置90は、例えば、位置1から位置6(位置1〜位置5:線部分、位置6:実線部分)まで、順次、中空杭50を杭打ちする。
位置Aに示す中空杭50の周囲の位置1から位置6まで中空杭50を打ち終えた後、杭打ち装置90は、例えば、足場を位置Aの中空杭50から位置B(位置6)の中空杭50に変更する。例えば、中空杭50と嵌合していない本体支持部92の第2の脚部93Bを位置Bの中空杭50と嵌合させ、本体支持部92の第1の脚部93Aを位置Aの中空杭50から外すことで、本体支持部92の足場が位置Aの中空杭50から位置Bの中空杭50へ移動する。
そして、杭打ち装置90は、位置Bの中空杭50の周囲で、杭打ちされていない位置7から位置9(一点鎖線部分)まで、順次、中空杭50を杭打ちする。位置Bの中空杭50の周囲の杭打ちを終えた後、上述と同様に、本体支持部92の足場を位置Bから位置A以外の中空杭50へ変更し、まだ杭打ちされていない海底40に中空杭50を杭打ちする。
また、上述のとおり、杭打ち装置90は、封止切替装置を兼ねており、中空杭50を杭打ち後、蓋部51によって中空杭50を封止し、中空杭50内に資源回収装置46を設置する。また、杭把持部94によって、資源回収後の中空杭50から、杭打ちされた資源回収前の中空杭50へ、資源回収装置46の設置を切り替える。
本発明の実施の形態1に係る資源回収システムは、杭打ち装置90を備え、上述のとおり、海底40に順次中空杭50を杭打ちし、順次資源回収を行うことで、資源の含まれていない海底40部分の土砂を海面まで上げることなく廃棄することができ、ガスハイドレート層からのガス回収およびレアメタル層からのレアメタル回収を海底40の泥土を産業廃棄物とすることなく効率よく行うことができる。
実施の形態2
図7(A)は、本発明の実施の形態2に係る資源回収システムの資源回収管を示す外観図であり、(B)はその断面図である。
図7(A)、(B)に示すように、資源回収管100は、同一方向にらせん状に巻かれた発熱帯101と、同じく同一方向にらせん状に巻かれた絶縁帯102とによって構成され、一定間隔で孔部103を備える。
発熱帯101は、直流電流または交流電流を通すことで発熱する発熱部材を含むことで構成される。発熱部材としては公知の各種金属部材または炭素部材が挙げられる。
また、絶縁帯102は、絶縁材料によって構成され、発熱帯101の間の電流の漏れを防ぎ、絶縁帯102には、一定間隔で孔部103が形成される。
資源回収管100は、発熱帯101に電流が流され、水、液体ガス、またはこれらの混合液を加熱しつつ送液し、また、ガスハイドレート層、レアメタル層、またはシェール層からのガスやレアメタルの混合された泥液を加熱しつつ回収する場合に利用される。なお、液体ガスとしては、液化された石油ガスまたは液化された二酸化炭素ガス等が用いられる。
また、孔部103は、資源回収管100によって送液され、発熱帯101によって加熱された高温高圧の水、液体ガス、またはこれらの混合液を、ガスハイドレート層またはレアメタル層に放出する。なお、シェール層からのシェールガスの回収の場合には、水圧破砕に用いるジェル等をシェール層に対して放出する。また、孔部103は、絶縁帯102に形成されているが、発熱帯101に形成されてもよい。
資源回収管100は、発熱帯101を備えることで、送液時の高温高圧の水、液体ガス、またはこれらの混合液の凍結を防ぎ、また、資源回収時の回収資源の凍結を防ぐ。
実施の形態3
図8は、本発明の実施の形態3に係る資源回収管を示す断面図である。
図8に示すように、資源回収管110は、外側の送液管110Aと内側の回収管110Bとからなる二重管の構造を備える。外側の送液管110Aは、実施の形態に係る資源回収管100と同じ構成を備え、同一方向にらせん状に巻かれた発熱帯111と、同じく、同一方向にらせん状に巻かれた絶縁帯112とを有し、絶縁帯112に孔部113を有する。また、内側の回収管110Bは、発熱帯等の構成を備えない公知の管材によって構成される。
資源回収管110は、外側の送液管110Aによって送液を行い、外側の送液管110Aに設けられた孔部103から、外側送液管110Aの発熱帯111によって加熱された高温高圧の水、液体ガス、またはこれらの混合液を、ガスハイドレート層またはレアメタル層に放出する。また、シェール層からのシェールガスの回収の場合には、水圧破砕に用いるジェル等をシェール層に対して放出する。
また、内側の回収管110Bは、ガスハイドレート層からのガス回収、レアメタル層からのレアメタル回収、およびシェール層からのシェールガス回収を行う。
実施の形態4
図9は、本発明の実施の形態4に係る資源回収管を示す断面図である。
図9に示すように、資源回収管120は、外側の送液管120Aと内側の回収管120Bとからなる二重管の構造を備える。外側の送液管120Aは、一定間隔で孔部123が形成された中空管である。また、内側の回収管120Bは、実施の形態2に係る資源回収管100と同様の構成を備え、らせん状に形成された発熱帯121と絶縁帯122とを有する。
資源回収管120は、実施の形態3の資源回収管110と同様、外側の送液管120Aによって送液を行い、外側の送液管120Aに設けられた孔部123から、内側の回収管120Bの発熱帯121によって加熱された高温高圧の水、液体ガス、またはこれらの混合液を、ガスハイドレート層またはレアメタル層に放出する。また、シェール層からのシェールガスの回収の場合には、水圧破砕に用いるジェル等をシェール層に対して放出する。
また、内側の回収管120Bは、ガスハイドレート層からのガス回収、レアメタル層からのレアメタル回収、およびシェール層からのシェールガス回収を行う。
実施の形態5
図10は、本発明の実施の形態5に係る資源回収管を示す断面図である。
図10に示すように、資源回収管130は、外側の送液管130Aと内側の回収管130Bとからなる二重管の構造を備える。外側の送液管130Aおよび内側の回収管130Bは、実施の形態2と同様、同一方向にらせん状に巻かれた発熱帯131A、131Bおよび同じく同一方向にらせん状に巻かれた絶縁帯132A、132Bによって構成される。また、外側の送液管130Aは、絶縁帯132Aに一定間隔で形成された孔部133を備える。
資源回収管130は、実施の形態3の資源回収管110と同様、外側の送液管130Aによって送液を行い、外側の送液管130Aに設けられた孔部133から、外側の回収管130Aの発熱帯131Aおよび内側の回収管130Bの発熱帯131Bによって加熱された高温高圧の水、液体ガス、またはこれらの混合液を、ガスハイドレート層またはレアメタル層に放出する。また、シェール層からのシェールガスの回収の場合には、水圧破砕に用いるジェル等をシェール層に対して放出する。
また、内側の回収管130Bは、ガスハイドレート層からのガス回収、レアメタル層からのレアメタル回収、およびシェール層からのシェールガス回収を行う。
実施の形態6
なお、実施の形態2〜実施の形態5における発熱帯101、111、121、131A、131Bと絶縁帯102、112、122、132A、132Bとは、それぞれ同一方向にらせん状に巻かれた構造をとることで、資源回収管を形成するが、発熱帯を複数本設け、また、それぞれの発熱帯に対して絶縁帯を設けることで、同一方向に巻かれた多重のらせん状の構造をとることもできる。例えば、資源回収管は、それぞれ独立した3本の発熱帯によって構成されてもよい。
図11は、本発明の実施の形態6に係る資源回収管の外観図である。図11に示すように、資源回収管140は、それぞれ独立した第1の発熱帯141A、第2の発熱帯141B、および第3の発熱帯141Cと、それぞれの間に形成される第1の絶縁帯142A、第2の絶縁帯142B、および第3の絶縁帯142Cによって構成される。また、第1の絶縁帯142Aには第1の孔部143Aが設置され、第2の絶縁帯142Bには第2の孔部143Bが設置され、第3の絶縁帯142Cには第3の孔部143Cが設置される。
なお、本実施形態の多重のらせん状の構造は、実施の形態2〜実施の形態5の資源回収管に適用することができる。
実施の形態7
また、実施の形態2〜実施の形態6における発熱帯101、111、121、131A、131B、141A、141B、141Cは、絶縁帯102、112、122、132A、132B、142A、142B、142C及び142によってそれぞれが分離されているが、発熱帯からの電流の漏れが充分に抑えられる場合には、絶縁帯を設けず、発熱帯のみによって資源回収管を構成してもよい。
図12は、本発明の実施の形態に係る資源回収管の外観図である。図12に示すように、資源回収管150は、1つの発熱帯151をらせん状巻いて繋ぎ合せることで構成される。また、発熱帯151上に複数の孔部153を備える。なお、本実施形態の絶縁帯を設けない構造は、実施の形態2〜実施の形態6の資源回収管に適用することができる。
本発明の実施の形態2〜7に係る資源回収システムは、上述の資源回収管100、110、120、130、140及び150を備えることで、資源回収に利用する水、液体ガス、またはこれらの混合液を常時加熱しつつ送液し、また、回収資源である泥液を常時加熱しつつ回収するため、送液される混合液または回収された泥液が途中で凍結して資源回収管100、110、120、130、140及び150が詰まり、流液の流れが悪くなることがないため、効率よく資源回収を行うことができる。
なお、加熱の際の消費電力を削減するため、これら資源回収管を所定間隔で断続的に加熱してもよく、また、これら資源回収管の内部が凍結して詰まった場合に加熱するように制御してもよい。資源回収管内部の凍結による詰まりは、回収資源の単位時間あたりの回収量や、回収時の資源回収管内部の圧力を測定することで判断することができる。
また、上述の資源回収管は、一定間隔で図示しないリチウム蓄電池等の蓄電池を備え、上述の発熱帯によって資源回収管内部を加熱するのに十分な発熱量が得られるように構成される。また、資源回収管は、リチウム蓄電池等の蓄電池の代わりに上述の火力発電装置を一定間隔で備えてもよい。火力発電装置を備えることで、十分な電力を確保することができる。
実施の形態8
また、実施の形態2〜7では、発熱帯に電流を流すことで資源回収管等の加熱を行っていたが、資源回収管等の加熱に際して、誘導加熱を用いてもよい。
図13(A)および(B)は、本発明の実施の形態の資源回収管の外観図である。図13(A)に示すように、資源回収管160は、その内側に被加熱部材161が設置され、その外側の被加熱部材161の近傍に、誘導部162が設置される。被加熱部材161は、電気抵抗の高い部材によって構成され、誘導部162は、交流電源163に接続され、交流電源163より誘導部162へ所定の交流電流を流すことで被加熱部材161を誘導加熱する。
また、図13(B)に示すように、資源回収管160自体を被加熱部材164で構成してもよい。被加熱部材161を資源回収管160に設置する必要がなく、誘導部162を設置すれば、資源回収管160のいずれの箇所であっても誘導加熱することができる。
実施の形態9
図14は、本発明の実施の形態9に係る資源回収システムの先端部に設置された掘削機構を示す断面図である。
掘削機構200は、資源回収管であり送液管である外管201と、資源回収管であり回収管である内管202と、内管202内部に設置された回転管203と、回転管203を軸として設置されたタービン204と、タービン204方向へ流路の方向を変更させる返し部205と、内管202と回転管203とによって構成されるベンチュリ部206と、回転管203の先端に設置されたカッターヘッド207とを備える。
外管201および内管202は、例えば、上述の実施の形態2〜実施の形態8に係る資源回収管100、110、120、130、140、150及び160の先端部であり、資源回収管100、110、120、130、140、150及び160と同様の構成を備える。外管201は、内管202との間をカッターヘッド207方向に流れる流液を内管202と回転管203との間に設置されたタービン204方向に逆転させる返し部205を備える。
内管202は、回転管203と共に、ベンチュリ部206を形成し、タービン204を通って基端方向に流れる流液によるベンチュリ効果によって、回転管203の基端側を減圧する。
回転管203は、先端側をカッターヘッド207に固定され、内管202の先端側であって、内202との間に、タービン204を備え、また、カッターヘッド207の後方であって外管201と回転管203との間に、外側流路210を形成する外側流路壁211を備える。また、回転管203は、外側流路210と連通する複数の連通孔212を備える。
タービン204は、回転管203と一体として設置され、外管201の返し部205によって逆転された流液によって回転され、回転管203を回転させ、回転管203に固定されたカッターヘッド207を回転させる。
返し部205は、外管201の内周面から回転管の外周面に沿って延びて、先端方向に流れる液流を内202と回転管203との間に設置されたタービン204へ逆転させる。
ベンチュリ部206は、内管202の細経化した部分の内周面と、回転管203の外周面とによって構成され、基端方向の流液によって回転管203の基端側が減圧されることで、ハイドレートガスやレアメタル等を含む泥液等を回収資源として回転管203より基端方向に吸い込む。
カッターヘッド207は、地層または岩盤と接触する接触面側に図示しない複数のカッタービットを備え、回転管203が回転することで回転され、カッタービットによってカッターヘッド207の接触面と接触する地層または岩盤等を掘削する。カッターヘッド207は、回転管203から通じる中央孔208と、中央孔の周囲に形成され、外側流路210に通じる複数の周辺孔209とを備える。
外側流路210は、外管201の先端の内周面と、回転管203に設置された外側流路壁211とによって形成され、カッターヘッド207の周辺孔209を通じて回収されたガスまたはレアメタルを含む泥液を回収資源として回収する。
外側流路壁211は、回転管203に設置され、回転管203と共に回転してもよく、また、回転管203と分離されていてもよい。
連通孔212は、回転管203に設置され、外側流路210と回転管203の内部とを連通する。連通孔212は、回転管203の強度を著しく落とさない程度に複数設けられる。
次に、本発明の実施の形態9に係る資源回収システムの掘削機構による掘削動作および資源回収動作について説明する。
資源回収管200の外管201と内管202との間を、高温高圧の水、液体ガス、またはこれらの混合液が、送液され、外管201の返し部205によってそれらの流液方向が逆転され、内管202と回転管203との間に設置されたタービン204の方向へ向けて流される。
流液方向を逆転された高温高圧の水、液体ガス、またはこれらの混合液は、タービン204を回転させ、タービン204を通って、内管202と回転管203との間に形成されたベンチュリ部206に流される。
タービン204が流液によって回転されると、タービン204と回転管203によって連結されたカッターヘッド207が回転し、カッターヘッド207の接触面に設置された図示しない複数のカッタービットにより、地層または岩盤等が掘削される。
また、ベンチュリ部206では、流液の流れが絞られることで流速が増すため、ベンチュリ効果によって回転管203の基端側の圧力が減圧される。回転管203の基端側の圧力が減圧されることで、カッターヘッド207に設けられた中央孔208および周辺孔209によって、ガスまたはレアメタルを含む泥液を吸い込み、外側流路210、連通孔212、および回転管203を通って内管202により、泥液を回収資源として回収する。
本発明の実施の形態に係る資源回収システムは、上述の掘削機構200を備えることで、資源回収を行うと同時に地層または岩盤等の掘削を行うことができるため、効率よく資源回収を行うことができる。
実施の形態10
シェール層からシェールガスを回収する際、水圧破砕によって坑井に複数の亀裂を設けるが、設けた亀裂を更に拡大させるために、膨張作用のあるジェルが用いられることが多い。
本発明の実施の形態10に係る資源回収システムは、上述のジェルの代わりに、図15(A)に示すように、粒子の外側を、マイクロ波を用いて焼成した第1のセメント粒子220、または、図15(B)に示すように、粒子の中心を、マイクロ波を用いて焼成した第2のセメント粒子230を用いることができる。
第1のセメント粒子220は、マイクロ波によって焼成され、硬質化した外側部221とマイクロ波によって焼成されていない内側部222とからなり、第2のセメント粒子230は、マイクロ波によって焼成されていない外側部231とマイクロ波によって焼成された内側部232とからなる。
第1のセメント粒子220の硬質化した外側部221および第2のセメント粒子230の硬質化した内側部232は、水分を吸収して膨張し、セメント材料として硬化までに長時間が必要であり、第1のセメント粒子220の内側部222および第2のセメント粒子230の外側部231は、水分を吸収して膨張し、セメント材料として比較的短時間で硬化する。
上述のジェルの代わりに、第1のセメント粒子220または第2のセメント粒子230を用いれば、坑井の亀裂に入り込んだセメント粒子が膨張することでこれらの亀裂を拡大させるとともに、セメント粒子が固まることで亀裂を補強することができるため、シェールガスの回収に伴う断層の滑り等を防止することができる。
また、マイクロ波を用いたセメント粒子の焼成において、焼成時間を調整することで硬質化した部分と硬質化していない部分とのバランスを調整することができ、セメント粒子が固まるまでの時間を調整することができる。
なお、水を含んだセメント粒子は発熱するため、資源回収管およびメタンハイドレート層等を加熱することができ、資源回収システム全体における消費電力量を少なくすることができる。
実施の形態11
上述の実施の形態1で説明した杭打ち装置は、中空杭をその外側から把持して杭打ちを行っていたが、中空杭を内側から固定して杭打ちを行ってもよい。図16は、本発明の実施の形態11に係る資源回収システムの杭打ち装置の全体構成を示す説明図である。
本発明の実施の形態11の杭打ち装置301は、図16に示すように、外側中空杭302、内側中空杭303、シリンダ304、外側杭打ち部305、内側杭打ち部306、傾きセンサ307および杭打ち制御部308を備える。
外側中空杭302は、上述の中空杭50と同様の構成を備え、その上側に外側中空杭302を順次連結することができる。
また、内側中空杭303は、外側中空杭302の内部に配置され、外側中空杭302よりも直径が小さい以外は、上述の中空杭50と同様の構成を備える。
シリンダ304は、例えば、油圧シリンダであり、ロッド314とロッド314を保持するロッドケース324とを有し、ロッドケース324に外側杭打ち部305が固定され、ロッド314に内側杭打ち部306が固定されて、ロッドケース324に対してロッド314が移動することで、外側杭打ち部305と内側杭打ち部306とを相対的に移動させるものである。
外側杭打ち部305は、モータ315と、ベアリング325と、中空杭固定部335とを有する。モータ315は、例えば、油圧モータ等であり、遊星ギア等が接続される。ベアリング325は、ロッドケース324に固定され、シリンダ304と中空杭固定部335とを回転可能に固定するものであり、外側中空杭302を回転させるトルクに耐えうるものであればどのようなものであってもよい。中空杭固定部335は、ベアリング325に外側中空杭302を固定するものであり、また、海底40に杭打ちされた外側中空杭302の内側をシールできることが好ましい。
内側杭打ち部306は、外側杭打ち部305と同様に、モータ316と、ベアリング326と、中空杭固定部336とを有する。ベアリング326は、ロッド314に固定され、シリンダ304と中空杭固定部336とを回転可能に固定するものであり、内側中空杭303を回転させるトルクに耐えうるものであればどのようなものであってもよい。中空杭固定部336は、ベアリング326に内側中空杭303を固定するものであり、また、海底40に杭打ちされた内側中空杭303の内側をシールできることが好ましい。
傾きセンサ307は、ジャイロセンサ等によって構成され、杭打ち装置301の中心軸が鉛直方向に対してどの程度傾いているかを検出し、杭打ち装置301の中心軸の傾きを杭打ち制御部308へ出力する。
杭打ち制御部308は、傾きセンサ307からの杭打ち装置301の中心軸の傾きに基づいて、外側杭打ち部305および内側杭打ち部306を制御して、外側中空杭302および内側中空杭303の回転速度を制御するとともに、シリンダ304を制御して、外側中空杭302と内側中空杭303とを鉛直方向に相対的に移動させる。
なお、内側中空杭303の内部には、上述の掘削機構38および資源回収装置46を設置することができ、杭打ちと同時に、または杭打ち後に、海底(上述の地層)40を廃棄泥土として廃棄し、また、ガスハイドレートおよびレアメタルを回収することができる。
次に、図17(A)〜(D)に基づいて、杭打ち装置301の杭打ち動作を説明する。図17(A)に示すように、外側中空杭302および内側中空杭303の下端がそろうように配置した杭打ち装置301を海底40に配置し、杭打ち制御部308を介して外側杭打ち部305および内側杭打ち部306をそれぞれ制御して外側中空杭302と内側中空杭303とを異なる方向に回転させる。
図17(B)に示すように、傾きセンサ307によって検出された傾きに基づいて、外側中空杭302と内側中空杭303の回転速度を制御することで、外側中空杭302と内側中空杭303とを鉛直方向に杭打ちすることができる。
外側中空杭302と内側中空杭303とが所定量鉛直方向に杭打ちされた後、図17(C)に示すように、杭打ち制御部308は、外側中空杭302の回転を停止させ、外側中空杭302を基準として、シリンダ304によって内側中空杭303を押圧しつつ、内側中空杭303を回転させて内側中空杭303を杭打ちする。
そして、内側中空杭303が所定量杭打ちされた後、図17(D)に示すように、杭打ち制御部308は、内側中空杭303の回転を停止させ、内側中空杭303を基準として、シリンダ304によって外側中空杭302を押圧しつつ、外側中空杭302を回転させて外側中空杭302を杭打ちし、外側中空杭302の下端と内側中空杭303の下端とそろえる。
上述のとおり、外側中空杭302および内側中空杭303を所定量杭打ちした後、内側中空杭303と外側中空杭302とを交互に杭打ちすることで、外側中空杭302および内側中空杭303を鉛直方向に杭打ちできるとともに、迅速に杭打ちを行うことができる。
また、ガスハイドレート層からのガス回収おいて、資源回収管を含む資源回収路内では、地上または海上とガスハイドレート層との間に、回収したガスを転換させるための少なくとも1つの転換手段を有することが好ましい。ここで、ガスの転換とは、例えば、メタンハイドレートを熱分解した結果得られるメタンガス(実際は、メタンを主成分とする混合ガス)中の不純物を除去する工程、または、水分を除去する工程、更には、触媒を用いて酸素を添加することによりメタンガスをメタノールに変える工程等が好適に用いられるが、これらに限定されるものではない。
また、上述の火力発電装置49で用いられる可燃ガスは、当初は、外部から供給する必要があるが、ガスハイドレートからのガス回収が軌道に乗った後は、これによって回収したガスの一部を用いるように変更することができる。同様に、資源回収において用いられる液体ガスについても回収したガスを利用することができる。
また、上述の資源回収装置46は、蒸気発生装置58、過熱蒸気生成装置60および筒状部材61からなる熱エネルギ発生装置48と、燃焼室74、タービン78、回転軸84およびロータとステータとを有する発電機とからなる火力発電装置49とが、組になっており、この資源回収装置46を適宜間隔で複数組、ガスハイドレート層に沿って併設することが好ましい。このように複数個設置することによって、1つの資源回収システム10で複数箇所のガス回収が行われることとなり、より大量のガス回収を効率的に行うことができる。
なお、レアメタル層からのレアメタル回収についても同様に、レアメタル層に沿って資源回収装置46を複数個設置することで、1つの資源回収システム10で複数箇所のレアメタル回収が行われることとなり、より大量のレアメタル回収を効率的に行うことができる。
また、熱エネルギ発生装置48と火力発電装置49とからなるユニットを、資源回収システム10の軸線の等位置であって外筒12の周方向に所定間隔で複数ユニット備えてもよい。この場合、ユニット内部の燃焼ガス供給管および給水管は、ユニットごとに独立して使用可能であることが好ましい。
上述の構成を備えることで、資源回収システム10の構成を複雑にすることなく周囲のガスハイドレートを効率的に分解することができる。
また、実施の形態8に係るカッターヘッド207は、一方方向にのみ回転するが、例えば、カッターヘッドが複数の環状部に分けられ、それぞれが、交互に異なる方向に回転するように構成してもよい。例えば、カッターヘッドが中心部分の第1のカッターヘッドと、その外周部分の第2のカッターヘッドとに分けられた場合、第1のカッターヘッドは右回りに回転し、第2のカッターヘッドは左回りに回転してもよい。
また、掘削機構は、鉛直方向に掘削するのではなく、例えば、ガスハイドレート層等に対して水平に設置され、ガスハイドレート層等を水平方向に掘削してもよい。
また、本発明の実施の形態1に係る資源回収システムでは、既に、ガスハイドレートまたはレアメタルの回収された中空杭の内部に廃棄泥土を廃棄するが、この際に、廃棄泥土にセメント粒子を混ぜ、中空杭内部において廃棄泥土を固めることで、廃棄泥土に含まれる砒素等の有害物質の漏出を防いでもよい。また、廃棄泥土を廃棄した中空杭の上部のみをセメント粒子によって固めて蓋部とし、上述と同様、有害物質の漏出を防いでもよい。
また、実施の形態1に係る資源回収システムでは、ガスハイドレートまたはレアメタルの回収された中空杭の内部に、掘削を行った廃棄泥土を廃棄するが、例えば、中空杭を二重管とし、中心部分または外周部分のいずれか一方を掘削し、中心部分の廃棄泥土を外周部分に廃棄し、また、外周部分の廃棄泥土を中心部分に廃棄してもよい。
また、本発明に係る資源回収システムは燃料電池を更に備え、メタンハイドレートから回収されるメタンガスや、海底から噴出する水素ガス、硫化水素ガス、海底から噴出する熱水等を利用して燃料電池による発電を行い、発電された電力を資源回収システムの各部に供給してもよい。
また、本発明の実施の形態8に記載の被加熱部材と誘導部とからなる加熱装置は、資源回収管に設置され、被加熱部材を誘導加熱することで資源回収管を加熱しているが、これに限定されず、例えば、上述の加熱装置が資源回収システムの先端の掘削装置等に設置され、低温高圧下のメタンハイドレート層またはレアメタル層を溶かしつつ掘削が行われるように構成されてもよい。
以上、本発明の資源回収システムについて詳細に説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良や変更を行ってもよい。
10 資源回収システム、11 多重管、 12 外筒、 14 内筒、15、高圧送液管 16 資源回収管、 18 供給管、 20 信号線、 22 導通経路、 24 海面、 26 構造物、 28 可燃ガス供給装置、 30 空気供給装置、 32 制御装置、 35 水供給装置、 36 ガスタンク、 38 掘削機構、 40 海底、 42 地層、 44 ガスハイドレート層またはレアメタル層、 46 資源回収装置、 48 熱エネルギ発生装置、 49 火力発電装置、 50 中空杭、 52 第1の管、 54 第2の管、 56 給水管、 58 蒸気発生装置、 60 過熱蒸気生成装置、 61 筒状部材、 62 ヒータ、 64 蒸気供給管、 66 高周波加熱装置、67 フィルタ、 68 ガス回収口、 70 可燃ガス供給管、 72 空気供給管、 74 燃焼室、 76 バーナ、 78 タービン、 80 ロータ、 82 ステータ、 84 回転軸、 86 排気路、 87 廃棄機構、 88 廃棄路、 90、301 杭打ち装置、 92 本体支持部、 93A 第1の脚部、 93B 第2の脚部、 94 杭把持部、 95 腕部、 100、110、120、130、140、150、160 資源回収管、 101、111、121、131A、131B、141、151 発熱帯、 102、112、122、132A、132B、142 絶縁帯、 103、113、123、133、143、153 孔部、 141A 第1の発熱帯、 141B 第2の発熱帯、 141C 第3の発熱帯、 142A 第1の絶縁帯、 142B 第2の絶縁帯、 142C 第3の絶縁帯、 143A 第1の孔部、 143B 第2の孔部、 143C 第3の孔部、 161、164 被加熱部材、 162 誘導部、 163 交流電源、 200 掘削機構、 201 外管、 202 内管、 203 回転管、 204 タービン、 205 返し部、 206 ベンチュリ部、 207 カッターヘッド、 208 中央孔、 209 周辺孔、 210 外側流路、 211 外側流路壁、 212 連通孔、 220 第1のセメント粒子、 221、231 外側部、 222、232 内側部、 230 第2のセメント粒子、 302 外側中空杭、 303 内側中空杭、 304 シリンダ、 305 外側杭打ち部、 306 内側杭打ち部、 307 傾きセンサ、 308 杭打ち制御部、 314 ロッド、 315、316 モータ、 324 ロッドケース、 325、326 ベアリング、 335、336 中空杭固定部。

Claims (24)

  1. 海底からガスハイドレート層またはレアメタル層に向けて順次中空杭を打ち込む杭打ち装置と、
    杭打ちされた前記中空杭内部のガスハイドレート層またはレアメタル層の上部層を廃棄泥土として前記中空杭に隣接するガスまたはレアメタル回収後の中空杭の内部へ廃棄する廃棄装置と、
    前記中空杭内部の前記ガスハイドレート層またはレアメタル層を攪拌する攪拌装置と、
    攪拌された前記中空杭内部の前記ガスハイドレート層またはレアメタル層に高圧の水または高圧の液体ガスを送液し、前記ガスハイドレート層またはレアメタル層を回収泥液および回収ガスとする高圧送液管と、
    前記回収泥液および前記回収ガスを所定の貯留部まで汲み上げる回収管とを備え、
    前記杭打ち装置は、最初に杭打ちした中空杭を基準として、その周囲に順次中空杭を杭打ちすることを特徴とする資源回収システム。
  2. 前記杭打ち装置は、基準とする前記中空杭の周囲に前記中空杭を全て打ち終えた後、前記基準とする中空杭と隣接する複数の前記中空杭の内、いずれか1つの前記中空杭を基準として、その周囲に順次中空杭を杭打ちすることを特徴とする請求項1に記載の資源回収システム。
  3. ガスハイドレートまたはレアメタル回収前の前記中空杭を蓋部によって封止し、前記廃棄装置、前記攪拌装置、前記高圧送液管、および前記回収管のそれぞれの設置を、ガスハイドレートまたはレアメタル回収後の前記中空杭からガスハイドレートまたはレアメタル回収前の前記中空杭へ切り替える封止切替装置を更に備える請求項1または2に記載の資源回収システム。
  4. 前記杭打ち装置は、前記封止切替装置を兼ねることを特徴とする請求項3に記載の資源回収システム。
  5. 前記高圧送液管は、加熱装置を更に備え、
    前記加熱装置は、前記中空杭内部のガスハイドレート層またはレアメタル層に送液される高圧の水または高圧の液体ガスを事前に加熱して高温高圧の水または高温高圧の液体ガスとすることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の資源回収システム。
  6. 前記回収管は、加熱装置を更に備え、
    前記加熱装置は、前記回収泥液が回収途中で凍結しないように、前記回収泥液および前記回収ガスを加熱することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の資源回収システム。
  7. 前記加熱装置は、前記高圧送液管の少なくとも一部もしくは前記回収管の少なくとも一部である被加熱部材または前記高圧送液管もしくは前記回収管に配置された被加熱部材と、前記被加熱部材の近傍に設置された誘導部とを有し、前記誘導部により前記被加熱部材を誘導加熱することを特徴とする請求項5または6に記載の資源回収システム。
  8. 前記加熱装置は、前記高圧送液管の少なくとも一部または前記回収管の少なくとも一部を構成する炭素材料または金属材料に電流を流すことで前記高圧の水もしくは前記高圧の液体ガスまたは前記回収泥液を加熱することを特徴とする請求項5または6に記載の資源回収システム。
  9. 前記廃棄装置は、前記攪拌装置、ならびに前記高圧送液管の先端部および前記回収管の先端部を含み、
    前記攪拌装置は、前記中空杭内部の前記上部層の廃棄泥土を攪拌し、
    前記高圧送液管の先端部は、攪拌された前記中空杭内部の前記上部層の廃棄泥土に前記高圧の水または高圧の液体ガスを送液し、前記上部層の廃棄泥土を廃棄泥液とし、
    前記回収管の先端部は、前記中空杭からそれに隣接するガスハイドレートまたはレアメタル回収後の前記中空杭へ向けて設置された廃棄路まで前記廃棄泥液を汲み上げることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の資源回収システム。
  10. 前記中空杭は、長手方向に順次連結可能であることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載の資源回収システム。
  11. 前記貯留部は、海面上に配置されたメガフロートに設置されることを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載の資源回収システム。
  12. ガスハイドレート層からのガス回収、レアメタル層からのレアメタル回収、またはシェール層からのガス回収を行う資源回収システムであって、
    高圧の水または高圧の液体ガスを送液して、ガスハイドレート層、レアメタル層、またはシェール層から資源の回収を可能とし、回収資源を所定の貯留部まで汲み上げる資源回収管を備え、
    前記資源回収管は、送液される前記高圧の水または前記高圧の液体ガスを加熱して、高温高圧の水または高温高圧の液体ガスとし、前記回収資源が回収途中で凍結しないように前記回収資源を加熱する加熱装置を更に有することを特徴とする資源回収システム。
  13. 前記加熱装置は、前記資源回収管の少なくとも一部である被加熱部材または前記資源回収管に配置された被加熱部材と、前記被加熱部材の近傍に設置された誘導部とを有し、前記誘導部により前記被加熱部材を誘導加熱することを特徴とする請求項12に記載の資源回収システム。
  14. 前記加熱装置は、前記資源回収管の少なくとも一部を構成する炭素材料または金属材料に電流を流すことで前記高圧の水もしくは前記高圧の液体ガスまたは前記回収資源を加熱することを特徴とする請求項12に記載の資源回収システム。
  15. 前記資源回収管は、前記高圧の水または前記高圧の液体ガスを送液する高圧送液管と、前記回収資源を所定の貯留部まで汲み上げる回収管とからなる二重管であることを特徴とする請求項12〜14のいずれか一項に記載の資源回収システム。
  16. 前記二重管の外側を前記高圧送液管とし、前記二重管の内側を前記回収管とする請求項15に記載の資源回収システム。
  17. 先端にガスハイドレート層、レアメタル層、またはシェール層を回転しながら掘削する掘削機構を更に備え、
    前記掘削機構の回転は、前記高圧送液管と前記回収管との間のベンチュリ効果による圧力差を動力源とすることを特徴とする請求項16に記載の資源回収システム。
  18. ガスハイドレート層からのガス回収、レアメタル層からのレアメタル回収、またはシェール層からのガス回収を行う資源回収システムであって、
    高圧の水または高圧の液体ガスを送液して、ガスハイドレート層、レアメタル層、またはシェール層から資源の回収を可能とし、回収資源を所定の貯留部まで汲み上げる資源回収管を備え、
    前記高圧の水または前記高圧の液体ガスの内部にセメントの粉末を混入し、
    前記セメントの粉末を混入した前記高圧の水または前記高圧の液体ガスによって、前記ガスハイドレート層、前記レアメタル層、または前記シェール層の破砕を行うことを特徴とする資源回収システム。
  19. 前記セメントの粉末は、その粉末の内部または外部をマイクロ波で焼成したものであることを特徴とする請求項18に記載の資源回収システム。
  20. 前記資源回収管は、送液される前記高圧の水または前記高圧の液体ガスを加熱して、高温高圧の水または高温高圧の液体ガスとし、前記回収資源が回収途中で凍結しないように、前記回収資源を加熱する加熱装置を更に有することを特徴とする請求項18または19に記載の資源回収システム。
  21. 前記液体ガスは、液化された石油ガスまたは液化された二酸化炭素ガスであることを特徴とする請求項1〜20のいずれか一項に記載の資源回収システム。
  22. 海底からガスハイドレート層またはレアメタル層に向けて中空杭を打ち込む杭打ち装置と、
    前記中空杭内部のガスハイドレート層もしくはレアメタル層の上部層、前記ガスハイドレート層または前記レアメタル層を攪拌する攪拌装置と、
    攪拌された前記中空杭内部の前記上部層、前記ガスハイドレート層または前記レアメタル層に高圧の水または高圧の液体ガスを送液し、前記上部層を廃棄泥液とし、前記ガスハイドレート層またはレアメタル層を回収泥液および回収ガスとする高圧送液管と、
    前記廃棄泥液、前記回収泥液および前記回収ガスを所定の貯留部まで汲み上げる回収管とを備え、
    前記杭打ち装置は、外側中空杭を杭打ちする外側杭打ち部と、内側中空杭を杭打ちする内側杭打ち部と、前記外側杭打ち部と前記内側杭打ち部とを接続するシリンダとを有し、
    前記外側杭打ち部と前記内側杭打ち部とは、前記外側中空杭と前記内側中空杭とを異なる方向に回転させて前記外側中空杭と前記内側中空杭とを杭打ちすることを特徴とする資源回収システム。
  23. 前記外側中空杭および前記内側中空杭が鉛直方向に杭打ちされるように、前記杭打ち装置の中心軸の傾きを検知する傾きセンサと、
    前記傾きセンサによって検知された前記杭打ち装置の中心軸の傾きを補正するように、前記外側中空杭および前記内側中空杭のそれぞれの回転速度を制御する杭打ち制御部とを備えることを特徴とする請求項22に記載の資源回収システム。
  24. 前記杭打ち制御部は、前記外側中空杭を固定した状態で前記シリンダによって前記内側中空杭を押圧しつつ回転させて前記内側中空杭を杭打ちし、前記内側中空杭を固定した状態で前記外側中空杭を牽引しつつ回転させて前記外側中空杭を杭打ちするように前記外側杭打ち部、前記内側杭打ち部、および前記シリンダをそれぞれ制御することを特徴とする請求項23に記載の資源回収システム。
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