JP6045099B2 - 間欠駆動型可燃性ガス検出装置 - Google Patents

Description

本発明は、可燃性ガスをセンサ間欠駆動して検出する間欠駆動型可燃性ガス検出装置に関する。

可搬型ガス検出装置は、ヒータに酸化触媒層を形成した接触燃焼型ガスセンサや、ヒータに非酸化層が形成された熱線からなる熱伝導型ガスセンサが使用され、電源に電池が使用されているため、消費電力を節減するため、特許文献１に見られるように所定の周期で、ガスセンサがガスに感応するに足る一定間通電するという間欠駆動方式が採用されている。

特願平８−２８８５９号公報

一方、装置の完全性を確認するため、始業点検時に校正作業が行われる。校正は装置、とりわけセンサ周囲が定格状態に到達する必要があるが、しかし、間欠駆動であるため、通常３分程度の時間を必要とし、始業時の校正作業にムダ時間が生じるという問題がある。
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、始業点検時の校正作業に要する時間を短縮できる間欠駆動型可燃性ガス検出装置を提供することである。

このような課題を達成するために本発明においては、ガスセンサを備えた検出部を間欠的に駆動させる可燃性ガス検出装置において、少なくとも前記検出部を所定の周期で間欠的に駆動させる第一のモードと、始業点検時に装置が正常に作動するのに必要な状態に前記検出部を暖機できるに足る所定時間連続的に作動させる第二のモードとを切替える切替手段を備える。

本発明によれば、始業点検時に連続通電するため、間欠駆動による熱の放散を抑制して暖機時間を短縮できる。

本発明の可燃性ガス検出装置の一実施例を示す構成図である。

そこで以下に本発明の詳細を図示した実施例に基づいて説明する。
図１は、本発明の可燃性ガス検出装置の一実施例を示すものであって、ガス検出部１は、熱伝導型ガス検知センサもしくは接触燃焼型ガスセンサＳと抵抗Ｒとを直列接続して構成され、その電力供給端子には、電源２となる電池の電力が切替手段３により周期、及びパルス幅が設定されるパルス発生手段４からの電力が供給され、また検出端子には測定手段５が接続されている。

切替手段３は、パルス発生手段４から時間３０秒程度の期間、つまりガスセンサＳ及びその周辺環境がガスを検出するのに適した温度になる程度の時間だけ連続通電する始業点検時の校正作業モードと、間欠駆動して電力の消費を抑えつつガスを検出できる時間間隔、例えば８秒毎に時間幅１秒のパルスを一定の周期で出力させる通常モードとを実現するための電力供給形態をパルス発生手段４に指令するものである。

測定手段５は、データ記憶手段６に格納されている検量線データに基づいて検出部１からの信号をガスの濃度を換算して出力するように構成されている。

この実施例において切替手段３により校正作業モードを選択すると、パルス発生手段４から時間３０秒程度の期間、つまりガスセンサ、及びその周辺環境がガスを検出するのに適した温度になる程度の時間の連続通電が行われる。
これにより、間欠駆動する場合に比較して早急に暖機が可能となり、この状態で標準ガスを注入して装置の校正を行う。

装置が正常に動作することが確認された場合には、通常モードを選択すると、パルス発生手段４からパルス状の電力がガス検出部１に供給されて電力消費を抑制しつつガスの濃度が測定される。

なお、上述の実施例においては始業点検時の校正を、初期駆動用の長時間パルスによる測定値で行なっているが、長時間パルスによる動作後に通常の間欠駆動による測定値で行なっても同様の効果を奏することは明らかである。

１ ガス検出部 ２ 電源 ３ 切替手段 ４ パルス発生手段 ５ 測定手段 ６ データ記憶手段 Ｓ ガスセンサ Ｒ 抵抗

Claims (1)

1. ガスセンサを備えた検出部を間欠的に駆動させる可燃性ガス検出装置において、
   少なくとも前記検出部を所定の周期で間欠的に駆動させる第一のモードと、始業点検時に装置が正常に作動するのに必要な状態に前記検出部を暖機できるに足る所定時間連続的に作動させる第二のモードとを切替える切替手段を備えた間欠駆動型可燃性ガス検出装置。

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