JP6039441B2 - 感熱式曲面印字装置、検体分注装置および感熱式曲面印字方法 - Google Patents

感熱式曲面印字装置、検体分注装置および感熱式曲面印字方法 Download PDF

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Description

本発明は、円柱状または円筒状の形状をした物体に貼られた印刷面に、感熱式印字方法で情報を印字する感熱式曲面印字装置および感熱式曲面印字方法に関する。また、検体容器を用いた分注を行い、感熱式曲面印字装置を備えた検体分注装置に関する。
体外診断医療の分析業務では、検体分注装置の検査のために採取した血液や尿などが入った検体容器から一定量を子検体容器に取り出す分注および保管する際に、子検体容器に個体識別情報としてバーコードなどの印字を行う。検査のために採取した血液や尿などの検体が入った検体容器には、予め個々の患者名などの個体識別情報が記載されている。検体容器や子検体容器には、共に円筒状の形状をした試験管のような容器が用いられている。
この子検体容器に、元の検体容器に記載された個体識別情報やその他の関連情報を付与する場合、従来の検体分注装置では、予めバーコードなどの識別情報を印字しておいたラベルを検体分注装置内で子検体容器の表面に貼り付ける方法が一般的であった(例えば、下記特許文献1等を参照。)。
一方、予め子検体容器に貼り付けられている印刷ラベルに印字する方法も提案されている。詳しくは、インクジェットを利用する方法(例えば、下記特許文献2,3等を参照。)、レーザーマーカーによる印字方法(例えば、下記特許文献4等を参照。)など、さまざまな方法が提案されている。
特開2000−266755号公報 特開2004−333162号公報 特開2008−286754号公報 特開2009−121837号公報
特許文献1に示す方法では、通常のラベルに情報を印刷するために、汎用の印刷技術を用いることができるが、検体分注装置内で、ラベルを剥離し、容器の曲面を有する表面に貼り付けるための機械的な構造が大がかりになるという欠点を有する。
また、特許文献2および特許文献3には、容器に直接インクジェット方式で印字することが開示されているが、インクジェット方式ではインクの供給系、インクジェットヘッドの洗浄系などの工夫が必要で、メンテナンスが複雑になる欠点を有する。さらに、特許文献4に記載されているレーザーマーカー方式では、一定サイズの情報を正確に記載しようとすると、レーザー光源の光路長を長くする必要があり、検体分注装置が大きくなるという欠点を有している。
感熱印字技術を用いて、子検体容器に予め貼り付けられている印刷ラベルに、個体識別情報を印字する場合、発熱素子が直線状に配列された感熱ヘッドを感熱用紙に当接して印字を行うため、安価でメンテナンス性に優れるという利点がある。しかし、先に述べた子検体容器のような曲面に貼られた印刷面に印字することは、以下の課題がある。
子検体容器は、一般にポリプロピレン樹脂のようなプラスチック容器であることが多く、成型時に反りが発生するなど理想的な軸対称形状ではない。また、子検体容器を回転して印字する時にも多少の偏心は起こる。そのため感熱ヘッドを均一に感熱用紙に密着させることが困難で、印字ムラを起こす原因となる。また、ポリプロピレン樹脂は柔らかくて、感熱ヘッドを強く押圧した場合には変形する問題もある。よって、感熱ヘッドを感熱用紙に均等に当接させることが困難であるために、印字のかすれや印字ムラが生じる原因となる。
本発明は、前述した課題に鑑み、安価でシンプルな構造でメンテナンス性に優れる感熱式印字方法によって、子検体容器のような曲面上に貼られた感熱用紙にも良好な印字状態が得られることを目的とする。
本発明は、感熱ヘッドの支持構造および子検体容器のような円筒状物体の保持構造を工夫することにより、円筒状物体の外周曲面上に貼られた感熱用紙に感熱ヘッドを良好に当接することができる手段を提供するものである。
請求項1は、複数の発熱素子が直線状に配列された感熱ヘッドを用いて、該感熱ヘッドに対向して置かれた円柱状または円筒状物体の外周の印刷面に印字する感熱式曲面印字装置において、前記感熱ヘッドは、支持部材上に配置されており、前記感熱ヘッドの長辺の中央部に配置した可動軸と、前記支持部材上に配置した弾性体によって前記感熱ヘッドを前記印刷面に当接させる当接機構と、前記印刷面を前記発熱素子の配列方向と直交する方向に回転させる回転機構と、を有することを特徴とする。これにより、感熱ヘッドの支持構造に特徴を持たせ、可動軸と弾性体との組合せによる当接効果によって、発熱素子を印刷面に密着させることができる。
請求項2は、前記感熱ヘッドは、前記複数の発熱素子の中央部を前記印刷面に対して凸状に湾曲させたことを特徴とする。これによって、感熱ヘッドが押圧部の形状に追随することができ、印刷面に均一に密着させることが可能になる。
請求項3は、前記円柱状または円筒状物体は、一方の前記感熱ヘッドと、他方の2本の押さえローラーによって挟持されることを特徴とする。これによって、子検体容器の支持を安定できるようになる。
請求項4は、前記2本の押さえローラーの長手方向の中央部が凸状に形成されたことを特徴とする。これにより、子検体容器を中央部だけで挟持し、中央部以外の部分に反りや偏心、あるいは直径の細りなどがあっても、それらの影響を軽減できる。
請求項5は、複数の発熱素子が直線状に配列された感熱ヘッドを用いて、該感熱ヘッドに対向して置かれた円柱状または円筒状の体外診断医療機器用の子検体容器外周に貼られた感熱用紙に印字する感熱式曲面印字装置を有する体外診断医療機器用の検体分注装置において、前記感熱ヘッドは、支持部材上に配置されており、前記感熱ヘッドの長辺の中央部に配置した可動軸と、前記支持部材上に配置した弾性体によって前記感熱ヘッドを印刷面に当接させる当接機構と、前記印刷面を前記発熱素子の配列方向と直交する方向に回転させる回転機構と、を有することを特徴とする。これにより、体外診断医療機器用の検体分注装置に設ける感熱式曲面印字装置の設置スペースを取らずコンパクトに設けることができる。
請求項6は、複数の発熱素子が直線状に配列された感熱ヘッドを用いて、該感熱ヘッドに対向して置かれた円柱状または円筒状物体の外周の印刷面に印字する感熱式曲面印字方法において、前記感熱ヘッドの長辺の中央部に配置した可動軸と、支持部材上に配置した弾性体の弾性力によって前記感熱ヘッドを前記印刷面の形状に合わせて当接させ、前記円柱状または円筒状物体を前記発熱素子の配列方向と直交する方向に回転させながら、当該円柱状または円筒状物体の外周の印刷面に印字することを特徴とする。これにより、感熱ヘッドの支持構造に特徴を持たせ、可動軸と弾性体との組合せによる当接効果によって、発熱素子を印刷面に密着させることができる。
請求項7は、前記円柱状または円筒状物体は、体外診断医療機器に用いられる子検体容器であり、前記子検体容器の表面に貼られた感熱用紙に個体識別情報を印字することを特徴とする。これにより、体外診断医療機器に用いられる子検体容器の表面に貼られた感熱用紙に対して発熱素子を密着させることができる。
本発明によれば、曲面上に安定した印字が行え、印刷品質を向上でき、装置の小型化を図ることができる。
本発明の感熱式曲面印字装置の全体構成を示す斜視図である。 感熱ヘッドの正面図である。 感熱ヘッドを感熱式曲面印字装置の正面から見た断面図である。 子検体容器を支持する2本の押さえローラーを示す斜視図である。 押さえローラーの各種形状を示す正面図である。
以下に、本発明の感熱式曲面印字装置の実施の形態について説明する。本発明で用いる子検体容器4は、直径12mm程度および肉厚1mm程度のポリプロピレン製の円筒状の容器であり、溶液を入れるために一端が封口されており、かつ外周(側面)上には予め感熱用紙が貼り付けられている。また、子検体容器4は、下部に向かって直径が小さくなるような細りを持たせているが、その外形は完全なる軸対称ではなく、加工過程で発生する反りなども有している。
(実施の形態1)
図1は、本発明の感熱式曲面印字装置の全体構成を示す斜視図である。感熱式曲面印字装置100の回転機構は、下部のホルダー10と上部の回転軸8によって、子検体容器4を軸中心に回転できるように挟持している。子検体容器4には上部の封口にゴム製のキャップ9が取り付けられ、その下部にある昇降自在のホルダー10が子検体容器4の軸方向に上昇することによって、回転軸8との間に挟持される。回転軸8は、回転ベルト11を介してモータ7に連結されており、その回転力は回転軸8とゴム製のキャップ9との摩擦力によって子検体容器4に伝えられる。
子検体容器4の外周(側面)には、感熱ヘッド1の発熱素子面が対向して設けられる。感熱ヘッド1は、枠体12を介して支持板5に設けられ、この支持板5は、2つの支持板5−1,5−2を有する。支持板5−1,5−2は、互いに直交配置された可動軸3と当接軸6、および支持板5−1,5−2間のバネ2により、感熱ヘッド1を全方向に可動自在に支持し、子検体容器4の感熱用紙に当接させる当接機構を構成する。当接軸6は、子検体容器4と同一方向(Y方向)に向いて配置され、可動軸3は、当接軸6と直交する方向(X方向)に向いて配置されている。感熱ヘッド1は、子検体容器4の軸方向の長さに沿う長辺方向(Y方向)に複数の発熱素子が配置されている。
そして、周囲に感熱用紙が貼られた子検体容器4は、移動用のアーム(不図示)によって供給位置から印字位置まで移動する。図1に示す印字位置に子検体容器4が位置すると、ホルダー10が押し上げられる。これによって、子検体容器4は、ホルダー10と回転軸8に連結したキャップ9とで挟持される。この後、モータ7が回転駆動されることにより、子検体容器4および表面に貼られた感熱用紙はX方向に回転する。これにより、感熱ヘッド1は、回転する子検体容器4の外周に貼られた感熱用紙に所望の情報を印字することができる。
このように、子検体容器4の外周に上面から見て円弧状に貼られた感熱用紙に対する印刷を、子検体容器4を回転させながら印刷するため、印刷に必要なスペースを削減でき、感熱式曲面印字装置100全体を小型化できるようになる。
図2は、感熱ヘッドの正面図である。感熱ヘッド1は、セラミック基板21上に駆動用IC25から延伸した個別電極24と、一つの共通電極23の間に配置された複数の発熱素子22を有する。これにより、複数の発熱素子22は、セラミック基板21の長辺方向(Y方向)に直線状に配置されている。
感熱ヘッド1のセラミック基板21は、図1に示すアルミニウム製の枠体12で保持され、この枠体12が支持板5によって支持される。
支持板5は、図1に示す前方支持板5−1と、後方支持板5−2からなる。感熱ヘッド1は、前方支持板5−1上に配置され、前方支持板5−1の中央部には枠体12から伸びた取付部12aが設けられる。これにより、枠体12に取り付けられた感熱ヘッド1は、取付部12aの可動軸3を中心として前方支持板5−1に対して回転可能である。また、前方支持板5−1と後方支持板5−2との間には、感熱ヘッド1の長手方向(Y方向)に弾性体としてのバネ2が複数配置されている。
前方支持板5−1上に配置された感熱ヘッド1は、前方支持板5−1から所定長さ離れた位置に設けられた高さ方向(Y方向)に伸びる当接軸6を中心に回動自在である。また、後方支持板5−2も当接軸6に軸支されている。前方支持板5−1は、後方支持板5−2との間のバネ2により、当接軸6を中心として、子検体容器4の表面に所定の付勢力が与えられている。後方支持板5−2は、子検体容器4の表面状態に応じて付勢力と逆方向に規定量回転することによって、感熱ヘッド1は子検体容器4の表面に常時一定な付勢力で接触することができる。したがって、子検体容器4の外周に偏心があっても、感熱ヘッド1を感熱用紙に常に安定して接触させることができる。
また感熱ヘッド1は可動軸3を中心に回転自在であるため、子検体容器4の先端部に細りがある場合や、その時のテーパー角のバラツキに由来する形状変化があっても、柔軟に当接することができる。さらに、感熱ヘッド1は、可動軸3によって支持板5に支持されているため、感熱ヘッド1が回転方向(主走査方向)へ引きずられることが抑止されている。
以上の構造によって、感熱ヘッド1は、子検体容器4の偏心や細りを吸収する方向の動きのみ許され、子検体容器4の回転方向への動きは抑制されているので、走査方向(X方向)に位置ずれのない良好な印字を可能とする。
ここで、単に感熱ヘッド1を固定したまま子検体容器4を中心軸周りに回転させた場合、子検体容器4に対する感熱ヘッド1を安定した密着状態を維持できないために、良好な印字を行うことができない。この点、本発明の印字装置によれば、子検体容器4の表面に対して感熱ヘッド1の密着性が格段に向上したため、子検体容器4に0.5mm程度の偏心があったとしても印字ムラやかすれなどは発生しなかった。これによって、従来不可能と思われた感熱式印字方法を採用することが可能になった。
(実施の形態2)
図3は、感熱ヘッドを感熱式曲面印字装置100の正面から見た断面図である。感熱ヘッド1の発熱素子面31は、印刷面に対して凸状に湾曲している。実施の形態2では、印刷用紙の支持体がポリプロピレン製の柔らかい素材である場合、感熱ヘッド1が押圧されることにより子検体容器4側の印刷面の中央部が凹状に変形して密着性が悪くなり、印字がかすれるという問題を防止するものである。
感熱ヘッド1は、上述した発熱素子22等を含んだ回路基板(上記セラミック基板21相当)を枠体12中に保有している。そして、発熱素子22等を含んだ可撓性を有する回路基板21と、前方支持板5−1との間にシムなどの厚み調整部材33を配置し、感熱ヘッド1を子検体容器4側に凸形状に突出させる。これによって、感熱ヘッド1を子検体容器4に押圧する時に、子検体容器4が内側に変形して密着性が悪くなることを防ぐことが可能になった。
また上記の構成によれば、感熱ヘッド1の中央部の支持強度が不足し、感熱ヘッド1の中央部よりも両端部の方が密着性が強くなることを防ぐ効果も有している。これにより、安定した印字がおこなえるようになる。
(実施の形態3)
図4は、子検体容器を支持する2本の押さえローラーを示す斜視図である。上述した実施の形態1では、図1に示すように、子検体容器4の上下をキャップ9およびホルダー10で保持し、回転軸8を中心に回転させながら、子検体容器4の外周に貼られた感熱用紙に印字する。この場合、子検体容器4には感熱ヘッド1の押圧力がかかることになる。そこで、図4に示すように、子検体容器4を中心として感熱ヘッド1と反対側の位置に2本の押さえローラー43を配置する。これら2本の押さえローラー43は、子検体容器4の長さ(Y方向)に沿って所定の長さを有する。これにより、子検体容器4に感熱ヘッド1の押圧力がかかっても、反対側の2本の押さえローラー43により、回転する子検体容器4を安定して支持できるようになる。
本実施の形態では、押さえローラー43としてアルミニウム製を用いるが、ほかに硬質ゴム製であってもよい。硬質ゴム製とすれば、子検体容器4との摩擦力を向上でき、確実に支持できるので、偏心量を低減でき、結果的に印字ムラを少なくすることができる。
(実施の形態4)
図5は、押さえローラーの各種形状を示す正面図である。実施の形態3において説明した2本の押さえローラー43の形状は、中央部で太くなることが好ましい。図5の(a)に示す押さえローラー43は、軸方向の中央部51に大径な段差を設けた例である。また、図5の(b)に示す押さえローラー43は、軸方向の中央部52直径が最も太くなるように両端部から次第に大径となる曲面とした例である。これらの押さえローラー43は、中央部51,52の直径が両端部よりも約1mm程度太く形成する。
これらの中央部51,52は、実施の形態2で説明した感熱ヘッド1が凸状になっている位置に対応して設ける。このような押さえローラー43は、偏心や反りが生じやすいポリプロピレン製などの樹脂製の子検体容器4を挟持するのに適している。このように、中央部51,52の直径が大きい押さえローラー43は、子検体容器4を中央部だけで挟持するため、中央部51,52以外の部分に反りや偏心、あるいは直径の細りなどがあっても、それらの影響を軽減できる。
以上説明した各実施の形態では、感熱式曲面印字装置に関して説明したが、体外診断医療機器用の検体分注装置に応用する実施形態を以下に説明する。
検体分注装置は、検体容器ホルダー、および子検体容器保管ラック、分注ノズルを備えた搬送ロボット、および分注後の子検体容器4を規定位置にセットする子検体容器ホルダー等を有する。また、子検体容器4の側面にはバーコードなどにより患者名等の個体識別情報が印字されるが、この情報は検体容器に書かれた情報を、予め検体分注装置に組み込まれているバーコードリーダーで読み取っておいて検体分注装置内に格納されている。
搬送ロボットによって、子検体容器ラックより側面に感熱用紙が貼付された空の子検体容器4を1本取り出し、本発明の感熱式曲面印字装置100(図1参照)にセットする。そして、感熱式曲面印字装置100により、個体識別情報を子検体容器4の外周の感熱用紙に書き込む。
この後、子検体容器4を分注用の子検体容器ホルダーにセットする。そして、分注ノズルを用いて、検体容器から所望量の検体を吸引し、搬送ロボットにより子検体容器4に検体を移すことにより分注作業が完了する。このように、検体分注装置においては、狭い空間に多くの機械要素を組み込むために、本発明のようなコンパクトな感熱式曲面印字装置100を用いることが検体分注装置の小型化にとって好ましいことが理解できる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、上記実施の形態に対しては、本発明の趣旨から逸脱しない範囲でさまざまな変形を加えることができる。例えば上記実施の形態の変形例は以下の通りである。
(第1変形例)
上記実施の形態1では、弾性体としてバネ2を採用した場合について説明したがこれに限定されるものではなく、弾性のあるゴムなどでも同様の効果を得られる。
(第2変形例)
上記実施の形態1では、子検体容器4の回転機構が子検体容器4を保持するためにゴム製のキャップ9を採用した場合について説明したが、これに限定されるものではない。子検体容器4の上端部に切り欠き部を設け、そこに回転軸8に連携した突起を引っ掛けることで子検体容器4を回転させることも可能である。また、この子検体容器4の回転機構は、子検体容器4の上側や下側のいずれに配置してもかまわない。
(第3変形例)
上記実施の形態1では、回転機構として回転ベルト11を介してモータ7の回転力をベルトドライブ駆動して子検体容器4を回転させる例を示したが、実施の形態3に示した子検体容器4を挟持する2本の押さえローラー43のいずれかに駆動部(モータ)を設けて、押さえローラー43により直接、子検体容器4を回転させる回転機構としてもよい。
さらに、本発明の検体分注装置に関しても、検体の分注機能を有することに特徴がある装置を含み、分注機能だけでなく分析機能を備えた体外診断医療機器用の分析装置であってもよい。
以上説明したように、本発明によれば、曲面上に安定した印字が行え、印刷品質を向上できる。また、子検体容器を回転させて印刷するため、設置スペースを取らず装置の小型化を図ることができる。これにより、本発明は、機構が大きくて複雑になるラベル貼り付け方式や、ノズルが詰まった時のメンテナンスが困難なインクジェット方式、高価なレーザーマーカー方式などの非接触での印字方式にかわり、安価でメンテナンス性に優れた印字装置を提供する。
本発明による感熱式曲面印字装置は、印刷装置のサイズが小型化できるために、体外診断医療用機器の領域では検体分注装置の小型化に寄与する。またそればかりではなく、メンテナンス性も良好なため、一般の曲面印刷用途にも応用できる。
1 感熱ヘッド
2 弾性体(バネ)
3 可動軸
4 子検体容器
5−1 前方支持板
5−2 後方支持板
6 当接軸
7 モータ
8 回転軸
9 キャップ
10 ホルダー
21 セラミック基板
22 発熱素子
23 共通電極
24 個別電極
25 駆動用IC
33 厚み調整部材
43 押さえローラー
51,52 中央部

Claims (7)

  1. 複数の発熱素子が直線状に配列された感熱ヘッドを用いて、該感熱ヘッドに対向して置かれた円柱状または円筒状物体の外周の印刷面に印字する感熱式曲面印字装置において、
    前記感熱ヘッドは、支持部材上に配置されており、
    前記感熱ヘッドの長辺の中央部に配置した可動軸と、前記支持部材上に配置した弾性体によって前記感熱ヘッドを前記印刷面に当接させる当接機構と、
    前記印刷面を前記発熱素子の配列方向と直交する方向に回転させる回転機構と、
    を有することを特徴とする感熱式曲面印字装置。
  2. 前記感熱ヘッドは、前記複数の発熱素子の中央部を前記印刷面に対して凸状に湾曲させたことを特徴とする請求項1に記載の感熱式曲面印字装置。
  3. 前記円柱状または円筒状物体は、一方の前記感熱ヘッドと、他方の2本の押さえローラーによって挟持されることを特徴とする請求項1または2に記載の感熱式曲面印字装置。
  4. 前記2本の押さえローラーの長手方向の中央部が凸状に形成されたことを特徴とする請求項3に記載の感熱式曲面印字装置。
  5. 複数の発熱素子が直線状に配列された感熱ヘッドを用いて、該感熱ヘッドに対向して置かれた円柱状または円筒状の体外診断医療機器用の子検体容器外周に貼られた感熱用紙に印字する感熱式曲面印字装置を有する体外診断医療機器用の検体分注装置において、
    前記感熱ヘッドは、支持部材上に配置されており、
    前記感熱ヘッドの長辺の中央部に配置した可動軸と、前記支持部材上に配置した弾性体によって前記感熱ヘッドを印刷面に当接させる当接機構と、
    前記印刷面を前記発熱素子の配列方向と直交する方向に回転させる回転機構と、
    を有することを特徴とする体外診断医療機器用の検体分注装置。
  6. 複数の発熱素子が直線状に配列された感熱ヘッドを用いて、該感熱ヘッドに対向して置かれた円柱状または円筒状物体の外周の印刷面に印字する感熱式曲面印字方法において、
    前記感熱ヘッドの長辺の中央部に配置した可動軸と、支持部材上に配置した弾性体の弾性力によって前記感熱ヘッドを前記印刷面の形状に合わせて当接させ、
    前記円柱状または円筒状物体を前記発熱素子の配列方向と直交する方向に回転させながら、当該円柱状または円筒状物体の外周の印刷面に印字することを特徴とする感熱式曲面印字方法。
  7. 請求項6に記載の前記円柱状または円筒状物体は、体外診断医療機器に用いられる子検体容器であり、
    前記子検体容器の表面に貼られた感熱用紙に個体識別情報を印字することを特徴とする体外診断医療機器用の感熱式曲面印字方法。
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